説明

文字列登録装置、文字列登録方法、ならびに、プログラム

【課題】ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録するのに好適な文字列登録装置等を提供する。
【解決手段】ゲーム装置400は、登録済みの文字列を記憶する記憶部401、選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部402、候補とする文字の入力を受け付ける候補受付部403、候補とされた文字を選択する入力を受け付ける選択受付部404、記憶部401に記憶される文字列のうち、選択された文字を順に並べた文字列に候補とされた文字を付加した文字列から始まる文字列の個数を取得する取得部405、決定指示入力を受け付ける決定受付部406、選択された文字を順に並べた文字列を記憶部401に記憶させる登録部407、を備える。表示部402は、取得された個数を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録するのに好適な文字列登録装置、文字列登録方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザから文字列の入力を受け付けて、受け付けた文字列を登録する文字列登録装置が知られている。このような文字列登録装置には、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置など様々なものがあるが、ユーザから文字列の入力を受け付ける手法も様々である。
【0003】
例えば、文字列登録装置がパーソナルコンピュータの場合、それぞれが五十音やアルファベットなどのいずれかの文字に対応する複数の文字キーならびにEnterキーが配置されているキーボードを備えていることが一般的である。従って、この場合、文字列登録装置は、Enterキーが押圧されるまでに順次押圧された文字キーに対応する文字を連結して得られる文字列を登録するように構成される。
【0004】
また、例えば、文字列登録装置がゲーム装置の場合、移動ボタンや決定ボタンなどが配置されたコントローラを備え、一方で、上述したようなキーボードを備えていないことが一般的である。この場合、文字列登録装置は、仮想的なキーボードがモニター上で実現されるように構成される。具体的には、例えば、文字列登録装置は以下に示すように構成される。すなわち、文字列登録装置は、キーボードを表す図形、より詳細には、それぞれが複数の文字キーのいずれかを表す複数の文字キー図形とEnterキーを表すEnterキー図形とをモニターに表示する。また、文字列登録装置は、複数の文字キー図形とEnterキー図形とのうちいずれか1つの図形を特定するカーソル図形をモニターに表示する。ここで、文字列登録装置は、移動ボタンが押圧されることに応答して、カーソル図形により特定される図形が変更されるように構成される。また、文字列登録装置は、決定ボタンが押圧されることに応答して、カーソル図形により特定されている図形により表されるキーに対する押圧操作があったものとみなすように構成される。かかる構成によれば、文字列登録装置は、キーボードを備えていなくてもキーボードを備えている場合と同様に、文字列の入力を受け付けることができる。特許文献1には、このような手法により文字列を登録することが可能なゲームシステムが開示されている。
【0005】
このような文字列登録装置においては、登録済みの文字列と一致する文字列を登録することが許容されない場合がある。例えば、オンラインゲームにおいては、ユーザ名の重複登録は、ユーザ名の混同を防止する観点から一般的に許容されない。従って、文字列登録装置は、オンラインゲームのユーザ名を表す文字列を登録する場合、重複登録を排除する必要がある。また、オンラインゲームでなくても、ゲームのストーリー上で登場するキャラクタのキャラクタ名と一致するユーザ名などは、登録できないようにした方が望ましい場合もある。
【0006】
このような文字列登録装置においては、登録しようとする文字列が登録済みである場合は、当該文字列が登録済みである旨をユーザに示す必要がある。例えば、文字列登録装置は、当該文字列を構成する全ての文字の入力がなされ、当該文字列を登録することを決定する操作入力がなされた後に、当該文字列が登録済みである旨を示すメッセージを表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−11244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したような文字列登録装置は、文字列を構成する全ての文字が入力されるまでは、当該文字列が登録済みであるか否かをユーザに知らせることができなかった。従って、ユーザは、人気のある名前をユーザ名として登録したい場合などは、文字列を構成する全ての文字を入力する操作を何回も繰り返さなければならなかった。このため、文字列を構成する文字を入力する過程において、当該登録しようとしている文字列が未登録であるか否かを、なるべく早い段階で知りたいという要望が強かった。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録するのに好適な文字列登録装置、文字列登録方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る文字列登録装置は、記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備え、以下のように構成する。
【0011】
まず、記憶部が、登録済みの文字列を記憶する。当該文字列を構成する文字はどのような文字であってもよい。例えば、アルファベットの大文字、アルファベットの小文字、ひらがなの五十音、カタカナの五十音、数字、記号などを、当該文字列を構成する文字として採用することができる。
【0012】
そして、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。すなわち、文字列を構成する文字として採用することができる文字が選択可能な文字として複数個画面に表示される。一方、ユーザは、こららの選択可能な複数の文字から次に入力したい文字を選択する。
【0013】
ここで、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。すなわち、候補受付部は、画面に表示された複数の文字のいずれかの文字を候補として指示する入力をユーザから受け付ける。例えば、画面に表示されている選択可能な複数の文字のいずれかを特定するカーソルが当該画面に表示されている場合は、当該カーソルを移動させるための入力が当該候補指示入力となる。この場合、当該カーソルにより特定される文字が、選択される文字の候補となる。なお、当該候補指示入力は、文字列登録装置が備えるコントローラに用意されたボタンなどを介して受け付けられる。
【0014】
そして、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。例えば、選択済みの文字から構成される文字列の末尾にカーソルにより特定されている文字を付加する、ことを指示するための入力が、当該選択指示入力となる。なお、当該選択指示入力は、文字列登録装置が備えるコントローラに用意されたボタンなどを介して受け付けられる。
【0015】
ここで、取得部は、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。
【0016】
また、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。すなわち、決定受付部は、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列を登録することを指示する入力をユーザから受け付ける。なお、当該決定指示入力は、文字列登録装置が備えるコントローラに用意されたボタンなどを介して受け付けられる。
【0017】
そして、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録する。ここで、条件を設けているのは、文字列が重複して登録されることを防止するためである。なお、登録部は、当該選択済み文字列を記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。
【0018】
ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に候補とされた文字を付加した文字列(以下「候補文字列」という。)から始まる文字列である。従って、取得部は、候補文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。なお、選択指示入力により選択された文字が0文字である場合、すなわち、選択済み文字列が“NULL”の場合は、候補文字列は候補とされた文字そのものとなる。また、候補文字列そのものを、当該候補文字列から始まる文字列として扱っても良い。
【0019】
そして、表示部は、取得部により取得された個数を画面に表示する。すなわち、画面には、候補文字列から始まる登録済みの文字列の個数が表示される。これにより、当該候補文字列が登録可能であるか否かをユーザに知らせることができる。また、当該候補文字列が登録可能でない場合に、当該候補文字列にさらに文字を付加することによる登録の可能性の程度をユーザに知らせることができる。例えば、当該個数が0である場合は、当該候補文字列が登録可能である。一方、当該個数が0以外である場合は、当該候補文字列が登録可能ではない。ここで、ユーザは、当該個数が少なければ、当該候補文字列に文字を付加することにより容易に登録されると考えることができる。一方、ユーザは、当該個数が多ければ、当該候補文字列に、多くの文字を付加したり、使用されにくい文字を付加したりしなければ登録されにくいと考えることができる。すなわち、ユーザは、当該個数を目安にして、文字を選択することができる。
【0020】
本発明の文字列登録装置によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録装置は、記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備え、以下のように構成する。
【0022】
まず、記憶部が、登録済みの文字列を記憶する。そして、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。ここで、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。そして、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。
【0023】
ここで、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。また、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0024】
そして、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録する。
【0025】
ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列である。従って、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。なお、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列そのものを、当該選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列として扱っても良い。
【0026】
そして、表示部は、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字を画面に強調表示する。これにより、選択済みの文字を順に並べた文字列に付加したときに、付加後の文字列が最も登録されやすくなると考えられる文字をユーザに知らせることができる。
本発明の文字列登録装置によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0027】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録装置は、記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備え、以下のように構成する。
【0028】
まず、記憶部が、登録済みの文字列を記憶する。そして、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。ここで、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。そして、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。
【0029】
ここで、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。また、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0030】
そして、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録する。
【0031】
ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列である。従って、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。なお、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列そのものを、当該選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列として扱っても良い。
【0032】
そして、選択指示入力が受け付けられると、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字が候補となるようにする。具体的には、例えば、文字列登録装置を以下のように構成する。まず、文字列登録装置は、選択指示入力が受け付けられる毎に、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、当該個数を取得する。そして、文字列登録装置は、取得された個数が最少の文字がカーソルにより特定されるように当該カーソルを移動する。これにより、選択済みの文字を順に並べた文字列に付加したときに、付加後の文字列が最も登録されやすくなると考えられる文字をユーザに知らせることができる。
【0033】
また、使用頻度の最も低い文字の位置をデフォルトのカーソル位置とすると、選択指示入力を受け付ける決定ボタンを連打した場合に有効である。すなわち、従来は、決定ボタンを連打した場合には、毎回「AAAA」のような同じ文字からなる文字列が生成されていた。しかしながら、本発明によれば、決定ボタンを連打した場合には、毎回独創的な文字列が生成される。
本発明の文字列登録装置によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0034】
また、本発明の文字列登録装置において、表示部を以下に示すように構成することができる。すなわち、表示部は、選択可能な複数の文字を、取得された個数が少ないほど大きく画面に表示する。このように、取得された個数に応じて文字の大きさを変化させることにより、選択済みの文字から構成された文字列にどの文字を付加すれば登録されやすいかをユーザに示すことができる。
本発明の文字列登録装置によれば、登録されやすい文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに明確に示すことができる。
【0035】
また、本発明の文字列登録装置において、表示部は、候補とされた文字について取得された個数を画面に表示することができる。このように、候補とされた文字について取得された個数を画面に表示することにより、選択済みの文字から構成された文字列に候補とされた文字が付加された文字列、ならびに、当該文字列にさらに文字が付加された文字列が、どの程度登録されやすいかをユーザに示すことができる。
本発明の文字列登録装置によれば、登録されやすい文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。
【0036】
また、本発明の文字列登録装置において、表示部を以下に示すように構成することができる。すなわち、表示部は、利用可能な複数の文字のそれぞれについて、選択済み文字列に当該利用可能な文字を付加した文字列から始まる文字列に登録可能な文字列があるか否かを判定する。そして、表示部は、登録可能な文字列があると判定された文字を選択可能な文字として画面に表示する。すなわち、表示部は、選択済み文字列に付加したときに登録の可能性がある文字のみを選択可能な文字として画面に表示する。これにより、選択済み文字列に付加された場合に、付加後の文字列が登録できなくなる文字の受付を排除することができる。
本発明の文字列登録装置によれば、登録可能な文字列を生成するために付加すべきでない文字の入力の受付を排除することができる。
【0037】
また、本発明の文字列登録装置において、当該文字列登録装置を、互いに通信可能に接続されたサーバ装置と端末装置とから構成することができる。すなわち、サーバ装置と端末装置とを以下のように構成する。
まず、サーバ装置により、記憶部、登録部を実現する。
そして、端末装置により、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部を実現する。
本発明の文字列登録装置によれば、端末装置が受け付けた文字列を、当該端末装置に通信可能に接続されたサーバ装置に登録することができる。この場合において、サーバ装置は、記憶部と登録部とを実現すればよく、端末装置は、表示部と候補受付部と選択受付部と取得部と決定受付部とを実現すればよい。
【0038】
以上説明したように、本発明は、ソフトウェアキーボードを備える文字列登録装置に適用することができる。しかしながら、本発明は、選択可能な複数の文字のそれぞれに対応するキーが配置されたハードウェアキーボードを備える文字列登録装置にも適用することができる。このような文字列登録装置は、ユーザによってキーが押圧されるまでどの文字が選択されるかを把握できず、ユーザによって次に選択される文字の候補が特定できないことが一般的である。このような場合、選択済み文字列から構成された文字列から始まる登録済みの文字列の個数がユーザに提示されることが望ましい。これにより、ユーザは、登録されやすい文字列をある程度予測することが可能となる。以下に、このような文字列登録装置に本発明を適用する場合の構成を示す。
【0039】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録装置は、記憶部、選択受付部、取得部、表示部、決定受付部、登録部、を備え、以下のように構成する。
【0040】
まず、記憶部が、登録済みの文字列を記憶する。そして、選択受付部が、文字を選択する選択指示入力を順に受け付ける。例えば、文字列登録装置が備えるキーボードに配置された、所定の文字に対応づけられたキーがユーザにより押圧されたことが、当該選択指示入力として受け付けられる。
【0041】
ここで、取得部が、記憶部に記憶される文字列のうち、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)から始まる文字列の個数を取得する。なお、選択済み文字列そのものを、当該選択済み文字列から始まる文字列として扱っても良い。そして、表示部が、取得部により取得された個数を画面に表示する。また、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。ここで、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択済み文字列が記憶部に記憶されていない場合に、選択済み文字列を登録する。
【0042】
上述したように、表示部は、選択済みの文字から構成された文字列から始まる登録済みの文字列の個数を画面に表示する。このため、選択済みの文字から構成された文字列が登録可能か否かをユーザに示すことができる。また、選択済みの文字から構成された文字列が登録可能でない場合に、当該文字列にさらに文字を付加した場合に、どの程度登録の可能性があるかをユーザに示すことができる。
本発明の文字列登録装置によれば、選択済みの文字から構成された文字列の登録の可能性をユーザに提示することができる。
【0043】
また、本発明の文字列登録装置において、登録部を、決定指示入力が受け付けられ、選択済み文字列が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録するのにかえて、以下のように構成することができる。すなわち、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択済み文字列から始まる文字列が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。
このように登録部が構成されると、選択済み文字列から始まる文字列が記憶部に記憶されている場合は、当該選択済み文字列が登録されない。このため、登録済みの文字列から末尾の数文字を削除した文字列は登録されない。
本発明の文字列登録装置によれば、登録済みの文字列と混同を引き起こしかねないような紛らわしい文字列が登録されることを抑制できる。
【0044】
また、本発明の文字列登録装置において、表示部は、選択済み文字列が記憶部に記憶されているか否かを示す情報を表示することができる。例えば、選択指示入力によって選択済み文字列が変更される毎に、当該選択済み文字列が記憶部に記憶されているか否かが判別され、判別結果が表示されるようにする。これにより、ユーザは、決定指示入力を行う前に、当該選択済み文字列が登録可能か否かを判断することができる。
本発明の文字列登録装置によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0045】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録方法は、登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置にて実行される文字列登録方法であって、表示工程、候補受付工程、選択受付工程、取得工程、決定受付工程、登録工程、を備え、以下のように構成する。
【0046】
まず、表示工程では、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。次に、候補受付工程では、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。そして、選択受付工程では、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。ここで、取得工程では、取得部は、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。また、決定受付工程では、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0047】
そして、登録工程では、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録する。ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に候補とされた文字を付加した文字列(以下「候補文字列」という。)から始まる文字列である。従って、取得部は、候補文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。そして、表示部は、取得部により取得された個数を画面に表示する。
【0048】
本発明の文字列登録方法によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0049】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録方法は、登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置にて実行される文字列登録方法であって、表示工程、候補受付工程、選択受付工程、取得工程、決定受付工程、登録工程、を備え、以下のように構成する。
【0050】
まず、表示工程では、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。次に、候補受付工程では、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。そして、選択受付工程では、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。ここで、取得工程では、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。また、決定受付工程では、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0051】
そして、登録工程では、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列である。従って、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。そして、表示部は、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字を画面に強調表示する。
【0052】
本発明の文字列登録方法によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0053】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録方法は、登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置にて実行される文字列登録方法であって、表示工程、候補受付工程、選択受付工程、取得工程、決定受付工程、登録工程、を備え、以下のように構成する。
【0054】
まず、表示工程では、表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する。次に、候補受付工程では、候補受付部が、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。そして、選択受付工程では、選択受付部が、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。ここで、取得工程では、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、記憶部に記憶されている文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する。所定の条件については後述する。また、決定受付工程では、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0055】
そして、登録工程では、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。ここで、上述した所定の条件を満たす文字列は、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列である。従って、取得部は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。そして、選択指示入力が受け付けられると、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字が候補となるようにする。
【0056】
本発明の文字列登録方法によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。従って、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録することができる。
【0057】
上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係る文字列登録方法は、登録済みの文字列を記憶する記憶部、選択受付部、取得部、表示部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置にて実行される文字列登録方法であって、選択受付工程、取得工程、表示工程、決定受付工程、登録工程、を備え、以下のように構成する。
【0058】
まず、選択受付工程では、選択受付部が、文字を選択する選択指示入力を順に受け付ける。次に、取得工程では、取得部が、記憶部に記憶される文字列のうち、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)から始まる文字列の個数を取得する。そして、表示工程では、表示部が、取得部により取得された個数を画面に表示する。また、決定受付工程では、決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける。
【0059】
そして、登録工程では、登録部は、決定指示入力が受け付けられ、選択済み文字列が記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を記憶部に記憶させることにより選択済み文字列を登録する。
【0060】
本発明の文字列登録方法によれば、選択済みの文字から構成された文字列の登録の可能性をユーザに提示することができる。
【0061】
本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを、上記の文字列登録装置の各部として機能させ、または、コンピュータに、上記の文字列登録方法の各工程を実行させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0062】
本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録するのに好適な文字列登録装置、文字列登録方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態に係るゲーム装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】ゲーム装置に接続可能なコントローラの概要構成を示す模式図である。
【図3A】アルファベットから構成されるユーザ名を登録する際に表示されるユーザ名登録画面を説明するための図である。
【図3B】五十音から構成されるユーザ名を登録する際に表示されるユーザ名登録画面を説明するための図である。
【図4】第1の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係るゲーム装置が実行する文字列登録処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートに示す個数取得処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のフローチャートに示す表示処理を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態に係るゲーム装置により表示されるユーザ名登録画面を説明するための第1の図である。
【図9】第1の実施形態に係るゲーム装置により表示されるユーザ名登録画面を説明するための第2の図である。
【図10】第1の実施形態に係るゲーム装置により表示されるユーザ名登録画面を説明するための第3の図である。
【図11】第1の実施形態に係るゲーム装置により表示されるユーザ名登録画面を説明するための第4の図である。
【図12】第2の実施形態に係るゲーム装置により表示されるユーザ名登録画面を説明するための図である。
【図13】第2の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。
【図14】第2の実施形態に係るゲーム装置が実行する文字列登録処理を示すフローチャートである。
【図15】変形例に係るゲームシステムの構成を示すブロック図である。
【図16A】選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報を画面に表示する例を示す第1の図である。
【図16B】選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報を画面に表示する例を示す第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム専用の情報処理装置に本発明が適用される実施形態を説明するが、各種のコンピュータ、PDA(Personal Data Assistants)、携帯電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0065】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るゲーム装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。なお、本実施形態においては、文字列登録装置としてゲーム装置を採用した場合について説明する。
【0066】
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD(Digital Versatile Disk)−ROMドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、RTC(Real Time Clock)111と、を備える。
【0067】
ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、プログラムが実行され、本実施形態のゲーム装置が実現される。
【0068】
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。CPU 101は、各構成要素から各種のデータを取得し、当該各種のデータを種々の演算により加工して各構成要素にデータや制御信号として与える。CPU 101では、各種のデータはいったんCPU 101が備えるキャッシュに格納され、さらにCPU 101が備えるレジスタに取得されてから各種の演算が施される。
【0069】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。
また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0070】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行や通信に必要なデータが保持される。このほか、情報処理装置100に接続される各種の機器から伝達される種々の情報や、各種の機器に伝達すべき種々の情報も、一時的に格納される。
【0071】
インターフェース104を介して接続されたコントローラ105は、ユーザがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。図2は、コントローラ105の外観を示す説明図である。以下、本図を参照してコントローラ105を説明する。
【0072】
図2に示すように、コントローラ105の左方には、上下左右を示す操作入力を行うのに利用される↑ボタン201、↓ボタン202、←ボタン203、→ボタン204が配置されている。
【0073】
右方には、決定操作入力を行うのに利用される○ボタン205、取消操作入力を行うのに利用される×ボタン206、メニュー表示等の指示入力を行うのに利用される△ボタン207、その他の指示入力を行うのに利用される□ボタン208が配置されている。
【0074】
中央下部には、上下左右他の向きと、その向きへの大きさを指定する指示入力を行うためのジョイスティック213、214が配置されている。ジョイスティック213、214には、ひずみゲージが配備され、これらがどの方向にどれだけ曲げられているか、を検知することができる。
【0075】
このほか、中央には、SELECTボタン209、STARTボタン210のほか、アナログ入力の開始・停止を指示するためのANALOGボタン211、および、アナログ入力が有効か無効かを表示するためのインジケータ212が配置されている。
さらに、上方には、各種の指示入力に用いることができるL1ボタン215、L2ボタン216、R1ボタン217、R2ボタン218が配置されている。
【0076】
コントローラ105の各ボタン201〜208、215〜218には、圧力センサが配備され、アナログ入力が有効となっている場合には、いずれのボタンが押圧操作されているかを検知することができるほか、ユーザの押圧操作の圧力の大きさを0〜255の256段階で得ることができる。
【0077】
図1の説明に戻る。インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲームの進行状態を示すデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、例えば、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
【0078】
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
【0079】
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタ(図示せず)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0080】
画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。特に、点光源や平行光源、円錐光源などの典型的な(正)光源によってポリゴンが照らされる度合を計算する機能が、ライブラリ化もしくはハードウェア化され、高速に計算できるようになっている。
【0081】
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画したりすることが可能である。フォント情報は、ROM 102に記録されているが、DVD−ROMに記録された専用のフォント情報を利用することも可能である。
【0082】
NIC 109は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integraged Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0083】
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカーから出力させる。音声処理部110からは、たとえば、BGMやカラオケとして再生される楽曲の音や、ユーザのボタン操作に合わせて再生される効果音などを変換する。
【0084】
RTC 111は、水晶振動子や発振回路などを備える計時用のデバイスである。RTC 111は、内蔵電池から電源を供給され、情報処理装置100の電源がオフのときでも動作し続ける。
【0085】
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0086】
(表示画面の説明)
ここで、本実施形態に係るゲーム装置が表示するユーザ名登録画面について、図3A、図3Bを参照して説明する。ユーザ名登録画面は、ネットワークゲームをプレイしようとするプレイヤー(以下「ユーザ」という。)に、当該ネットワークゲームのプレイに先立って、ユーザ名を登録させるために表示される画面である。各ユーザのユーザ名は、当該ネットワークゲームを制御するゲームサーバが備えるデータベースなどに登録される。ここで、ユーザ名の重複登録が許容されない場合、当該データベースに登録済みのユーザ名と一致するユーザ名の当該データベースへの登録は排除される必要がある。本実施形態では、ゲーム装置が単独で、ユーザ名の重複登録を排除する機能を有する文字列登録装置として機能する例について説明する。従って、ゲーム装置は、あらかじめデータベースから登録済みのユーザ名をダウンロードしておき、これらの登録済みのユーザ名とユーザから受け付けたユーザ名とを比較するなどして登録可能なユーザ名のみを受け付け、当該受け付けたユーザ名をデータベースにアップロードする。
【0087】
図3Aに示すように、ユーザ名登録画面301は、ユーザ名表示領域302と、アルファベット表示領域304と、登録済みユーザ数表示領域306と、を含む。また、ユーザ名表示領域302にはプロンプト303が表示され、アルファベット表示領域304にはカーソル305が表示されている。
【0088】
ユーザ名表示領域302には、アルファベット表示領域304に選択済みの文字から構成される文字列(以下「選択済み文字列」という。)が表示される。本実施形態においては、選択済み文字列は、0個から9個の文字から構成されるものとする。ここで、ユーザ名表示領域302中の、次に選択される文字が表示される位置にプロンプト303が表示される。
【0089】
アルファベット表示領域304には、ユーザ名を表現する文字列を構成する文字として利用可能な複数の文字が表示される。本実施形態では、利用可能な複数の文字のそれぞれは、A〜Zのアルファベットの大文字のいずれかである。ここで、アルファベット表示領域304には、これらの利用可能な複数の文字のいずれかを囲むことにより、選択済み文字列の末尾に追加する1個の文字の候補(以下「候補文字」という。)を指定するカーソル305が表示される。なお、カーソル305は、コントローラ105が備える、↑ボタン201、↓ボタン202、←ボタン203、ならびに、→ボタン204のいずれかが押圧操作されると、押圧操作されているボタンの種類に対応する方向に1文字分移動する。そして、コントローラ105が備える○ボタン205が押圧操作されると、当該カーソル305によって指定されている候補文字が選択済み文字列の末尾に追加される。このとき、ユーザ名表示領域302中のプロンプト303が表示されている位置に、当該候補文字が表示される。そして、プロンプト303の表示位置が文字列の末尾側に1文字分シフトする。
【0090】
ここで、カーソル305は、さらに、文字列“戻る”もしくは文字列“決定”を指定するようにする。すなわち、これらの文字列がカーソル305によって囲まれている状態で○ボタン205が押圧操作されると、カーソル305によって囲まれた文字列に対応する処理が実行される。例えば、カーソル305によって文字列“戻る”が指定されている状態で○ボタン205が押圧操作されると、選択済み文字列の末尾の1文字が削除されるようにする。このとき、末尾の1文字が削除された選択済み文字列がユーザ名表示領域302に表示される。さらに、ユーザ名表示領域302に表示されている、プロンプト303の表示位置が文字列の先頭側に1文字分シフトする。また、例えば、カーソル305によって文字列“決定”が指定されている状態で○ボタン205が押圧操作されると、ユーザ名表示領域302に表示されている選択済み文字列が登録済みの文字列と一致しない場合に、当該選択済み文字列がユーザ名として登録される。
【0091】
登録済みユーザ数表示領域306は、選択済み文字列の末尾に候補文字を付加した文字列から始まる登録済み文字列の個数が表示される領域である。また、利用可能な複数の文字のうち、選択済み文字列の末尾に当該利用可能な文字を付加した文字列から始まる登録済み文字列の個数が最も少ない文字が最も大きく表示される。図3Aには、“GAMEA”、“GAMEB”、・・・、“GAMEZ”のそれぞれから始まる登録済み文字列の個数のうち、“GAMEZ”から始まる登録済み文字列の個数が最も少ない場合の例を示す。このとき、アルファベット表示領域304には、“Z”が最も大きく表示される。
【0092】
また、図3Aに示す例では、登録済み文字列の個数が2〜5番目に少ない文字“J”、“Q”、“W”、“X”が大きく表示されている。このように、登録済みユーザ数表示領域306に登録済み文字列の個数を表示すること、ならびに、アルファベット表示領域304に表示する文字の大きさを登録済み文字列の個数に応じて変化させることにより、登録しやすい文字列をユーザに示すことができる。
【0093】
本実施形態では、ユーザ名はアルファベットの大文字から構成される文字列である場合を例にして説明するが、ユーザ名は五十音や記号などの文字から構成される文字列であってもよい。図3Bに、ユーザ名が五十音のひらがなの文字から構成される文字列である場合について説明する。図3Bに示すように、ユーザ名登録画面311は、ユーザ名表示領域312と、五十音表示領域314と、登録済みユーザ数表示領域306と、を含む。また、ユーザ名表示領域312にはプロンプト303が表示され、五十音表示領域314にはカーソル305が表示されている。ここで、プロンプト303と、カーソル305と、登録済みユーザ数表示領域306と、については、ユーザ名登録画面301に表示されるものと同様であるため説明を省略する。
【0094】
ユーザ名表示領域312は、表示される選択済み文字列が五十音表示領域314に表示されている複数の文字から選択された文字から構成されることを除いては上述したユーザ名表示領域302と同様である。五十音表示領域314には、ユーザ名を表現する文字列を構成する文字として利用可能な複数の文字として、アルファベットの大文字の代わりに、ひらがな、拗音、促音、長音、濁音ならびに半濁音が表示される。このように、文字列を構成する文字として、どのような文字、記号を採用するかを任意に決定することができる。
【0095】
(ゲーム装置の構成)
次に、本実施形態のゲーム装置の各部の構成について、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るゲーム装置400の構成を示す説明図である。
【0096】
図4に示すように、本実施形態に係るゲーム装置400は、記憶部401と、表示部402と、候補受付部403と、選択受付部404と、取得部405と、決定受付部406と、登録部407と、を備える。
【0097】
記憶部401は、ゲームサーバが備えるデータベースからダウンロードされた登録済み文字列を記憶する。記憶部401は、RAM 103などにより実現される。
【0098】
表示部402は、選択可能な複数の文字を画面に表示する。表示部402は、液晶ディスユーザCRTなどから構成される。
【0099】
候補受付部403は、選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける。例えば、選択可能な複数の文字からいずれか1つの文字の候補がカーソルによって指定される場合、当該カーソルを移動させるための操作が当該候補指示入力として受け付けられる。候補受付部403は、例えば、コントローラ105などにより実現される。
【0100】
選択受付部404は、候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける。例えば、カーソルによって指定されている候補の文字を選択して、文字列の末尾に追加する操作が当該選択指示入力として受け付けられる。選択受付部404は、例えば、コントローラ105などにより実現される。
【0101】
取得部405は、選択可能な複数の文字のそれぞれについて、選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)に当該選択可能な文字を付加した文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する。なお、本実施形態においては、選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列そのものは、当該選択済み文字列に選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列として扱う。また、取得部405は、選択済み文字列と一致する登録済みの文字列の個数を取得する。なお、取得された個数が0であることは選択済み文字列が未登録であることを示し、取得された個数が1であることは選択済み文字列が登録済みであることを示す。取得部405は、例えば、CPU 101などにより実現される。ここで、表示部402は、取得部405により取得された個数のうち、選択済み文字列に候補指示入力により候補とされた文字を付加した文字列から始まる文字列の個数を画面に表示する。また、表示部402は、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字を画面に強調表示する。
【0102】
決定受付部406は、ユーザから決定指示入力を受け付ける。例えば、選択済み文字列をユーザ名として登録しようとする操作が決定指示入力として受け付けられる。決定受付部406は、例えば、コントローラ105などにより実現される。
【0103】
登録部407は、決定指示入力が受け付けられ、且つ、選択済み文字列が記憶部401に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を記憶部401に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。登録部407は、例えば、選択済み文字列と一致する登録済みの文字列の個数が0である場合に選択済み文字列を登録する。登録部407は、例えば、CPU 101などにより実現される。
【0104】
ここで、選択指示入力が受け付けられると、選択可能な複数の文字のうち、取得された個数が最少の文字が候補となる。例えば、選択受付部404により文字列の末尾に候補の文字が追加されると、取得部405は選択可能な複数の文字のそれぞれについて個数を取得する。ここで、表示部402は、取得された個数が最少の文字が候補として指定されるようにカーソル305を移動する。
【0105】
例えば、図3Aに示すように、選択済み文字列が“GAME”であり、候補指示入力により候補とされた文字がMである状態において、選択受付部404が選択指示入力を受け付けたとする。このとき、選択済み文字列は、“GAMEM”となる。ここで、取得部405は、“GAMEMA”から始まる登録済みの文字列の個数、“GAMEMB”から始まる登録済みの文字列の個数、“GAMEMC”から始まる登録済みの文字列の個数、・・・、“GAMEMZ”から始まる登録済みの文字列の個数をそれぞれ取得する。ここで、“GAMEMF”から始まる登録済みの文字列の個数が最少である場合、表示部402は、カーソル305の表示位置をMを指定する位置からFを指定する位置に移動する。
【0106】
(ゲーム装置の動作)
次に、本実施形態に係るゲーム装置400の動作について、図面を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るゲーム装置400が実行する文字列登録処理を示すフローチャートである。
【0107】
ユーザの操作入力によりユーザ名を登録する旨の要求を受けると、CPU 101は、個数取得処理を実行する(ステップS101)。個数取得処理については、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0108】
まず、CPU 101は、利用可能な文字を1つ選択する(ステップS201)。ここで、利用可能な文字は、アルファベットの大文字であるA〜Zとする。以下、Aが選択されたものとして説明する。
【0109】
次に、CPU 101は、選択した文字を選択済み文字列の末尾に付加する(ステップS202)。ここで、選択済み文字列は、後述するステップS107において、追加された文字から構成される文字列である。従って、ステップS107においてまだ文字が選択されていない場合、選択済み文字列はNULLである。この場合、NULLにAが付加されて、文字列“A”が生成される。
【0110】
ここで、CPU 101は、選択済み文字列に選択された文字が付加された文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する(ステップS203)。ここで、登録済み文字列は、あらかじめRAM 103に記憶されている。従って、CPU 101は、RAM 103に記憶されている登録済み文字列のうち、ステップS202で生成された文字列から始まる文字列の個数を取得する。例えば、ステップS202において生成された文字列が“A”である場合、頭文字が“A”である登録済み文字列の個数が取得される。
【0111】
そして、CPU 101は、ステップS203において取得された個数をステップS201において選択された文字と対応付けて記憶する(ステップS204)。例えば、頭文字が“A”である登録済み文字列の個数が100個である場合は、100と“A”とが対応付けられてRAM 103に記憶される。
【0112】
次に、CPU 101は、利用可能な文字が全てステップS201において選択されたか否かを判別する(ステップS205)。CPU 101は、利用可能な文字が全て選択済みであると判別した場合(ステップS205:YES)、個数取得処理を終了する。一方、CPU 101は、利用可能な文字のいずれかが選択済みではないと判別した場合(ステップS205:NO)、利用可能な文字を1つ選択する処理(ステップS201)に処理を戻す。従って、利用可能な文字が全て選択済みであると判別されるまで(ステップS205:YES)、ステップS201からステップS204までの処理が繰り返して実行される。
【0113】
個数取得処理が終了すると、CPU 101は、表示処理を実行する(ステップS102)。表示処理については、図7に示すフローチャートを参照して、詳細に説明する。
【0114】
まず、CPU 101は、利用可能な文字のうち対応付けられている個数が最も少ない文字を最も大きいフォントで表示する(ステップS301)。具体的には、ステップS204においてRAM 103に記憶された個数のうち最少の個数を特定し、当該特定された個数に対応付けられている文字を最も大きいフォントで画面に表示する。例えば、アルファベットA〜Zのうち、対応付けられている個数が最も少ない文字がXである場合は、図8に示すようにXが最も大きいフォントで表示される。なお、最少の個数に対応付けられている文字が複数個ある場合は、当該複数個の文字からランダムに1つの文字が選択され、当該選択された1つの文字のみが最も大きいフォントで表示される。
【0115】
次に、CPU 101は、利用可能な文字のうち対応付けられている個数が2〜5番目に少ない文字を大きいフォントで表示する(ステップS302)。例えば、対応付けられている個数が2〜5番目に少ない文字がQ、V、WならびにZである場合は、図8に示すようにQ、V、WならびにZが大きいフォントで表示される。
【0116】
そして、CPU 101は、利用可能な文字のうちまだ表示されておらず、且つ、対応付けられている個数が上限に達していない文字を小さいフォントで表示する(ステップS303)。例えば、図8に示すように、X、Q、V、WならびにZ以外の文字が小さいフォントで表示される。ここで、利用可能な文字のうち対応付けられている個数が上限に達している文字は表示されない。ここで、利用可能な文字のうち対応付けられている個数が上限に達している文字とは、選択済み文字列の末尾に当該文字を付加した文字列から始まる文字列が全て登録済みである文字である。例えば、“GAMEMANIA”と“GAMEMANIO”とが登録済みであり、選択済み文字列が“GAMEMANI”である場合は、図9に示すように、AとOとは画面に表示されない。このように、ユーザ名として登録できない文字列を構成する文字は表示されない。
【0117】
また、CPU 101は、利用可能な文字のうち対応付けられている個数が最も少ない文字を特定するカーソルを表示する(ステップS304)。例えば、対応付けられている個数が最も少ない文字がXである場合は、図8に示すように、Xを囲むことによって当該Xが候補文字であることを特定するカーソル305が表示される。
【0118】
そして、CPU 101は、カーソル305により特定される文字に対応付けられている個数を表示する(ステップS305)。例えば、カーソル305により特定される文字がXである場合は、図8に示すように、Xに対応付けられている個数である2が登録済みユーザ数表示領域306に表示される。
【0119】
続いて、CPU 101は、選択済み文字列をユーザ名表示領域302に表示する(ステップS306)。ステップS306が終了すると、表示処理が終了する。
【0120】
CPU 101は、表示処理(ステップS102)を終了すると、候補指示入力があるか否かを判別する(ステップS103)。具体的には、CPU 101は、↑ボタン201、↓ボタン202、←ボタン203、ならびに、→ボタン204のいずれかが押圧操作されているか否かを判別する。CPU 101は、候補指示入力があると判別すると(ステップS103:YES)、カーソル305を移動する(ステップS104)。具体的には、カーソル305は、押圧操作されているボタンの種類に対応する方向に1文字分移動する。例えば、図8に示すように、カーソル305がXを特定する位置に表示されている状態において→ボタン204が押圧操作された場合、図10に示すように、カーソル305は1文字分右に移動してYを特定する位置に表示される。
【0121】
ここで、CPU 101は、カーソル305により特定される文字に対応付けられている個数を表示する(ステップS105)。図10に示す例では、カーソル305により特定されるYに対応付けられている個数である36が登録済みユーザ数表示領域306に表示される。CPU 101は、候補指示入力がないと判別した場合(ステップS103:NO)、もしくは、カーソル305により特定される文字に対応付けられている個数を表示する処理(ステップS105)を終了した場合、選択指示入力があるか否かを判別する(ステップS106)。具体的には、CPU 101は、選択可能な文字のいずれかがカーソル305により特定されている状態において○ボタン205が押圧操作されたと判別した場合に選択指示入力があると判別する。
【0122】
CPU 101は、選択指示入力があると判別すると(ステップS106:YES)、カーソル305により特定される文字を選択済み文字列の末尾に付加する(ステップS107)。例えば、図10に示すように、選択済み文字列がNULLでありカーソル305がYを特定する位置に表示されている状態において、○ボタン205が押圧操作された場合、図11に示すように、NULLにYが付加されて生成された新たな選択済み文字列である“Y”がユーザ名表示領域302に表示される。CPU 101は、カーソル305により特定される文字を選択済み文字列の末尾に付加する処理(ステップS107)を終了すると、個数取得処理(ステップS101)に処理を戻す。
【0123】
一方、CPU 101は、選択指示入力がないと判別すると(ステップS106:NO)、削除指示入力があるか否かを判別する(ステップS108)。具体的には、CPU 101は、文字列“戻る”がカーソル305により特定されている状態において○ボタン205が押圧操作されたと判別した場合に削除指示入力があると判別する。CPU 101は、削除指示入力があると判別すると(ステップS108:YES)、選択済み文字列の末尾の1文字を削除する(ステップS109)。例えば、図11に示すように、選択済み文字列が“Y”でありカーソル305が“戻る”を特定する位置に表示されている状態において、○ボタン205が押圧操作された場合、図8に示すように、“Y”の末尾の1文字が削除されて生成された新たな選択済み文字列であるNULLがユーザ名表示領域302に表示される。CPU 101は、選択済み文字列の末尾の1文字を削除する処理(ステップS109)を終了すると、個数取得処理(ステップS101)に処理を戻す。
【0124】
一方、CPU 101は、削除指示入力がないと判別すると(ステップS108:NO)、決定指示入力があるか否かを判別する(ステップS110)。具体的には、CPU 101は、文字列“決定”がカーソル305により特定されている状態において○ボタン205が押圧操作されたと判別した場合に決定指示入力があると判別する。CPU 101は、決定指示入力がないと判別すると(ステップS110:NO)、候補指示入力があるか否かを判別する処理(ステップS103)に処理を戻す。一方、CPU 101は、決定指示入力があると判別すると(ステップS110:YES)、選択済み文字列が未登録であるか否かを判別する(ステップS111)。具体的には、CPU 101は、選択済み文字列が記憶部401に記憶されているか否かを判別する。CPU 101は、選択済み文字列が未登録ではないと判別すると(ステップS111:NO)、エラーメッセージを表示して(ステップS113)、候補指示入力があるか否かを判別する処理(ステップS103)に処理を戻す。一方、CPU 101は、選択済み文字列が未登録であると判別すると(ステップS111:YES)、選択済み文字列を登録して(ステップS112)、文字列登録処理を終了する。
【0125】
本実施形態に係るゲーム装置400は、使用頻度の最も低い文字の位置をデフォルトのカーソル位置としている。具体的には、文字列登録処理が開始された際、選択指示入力があった際、ならびに、削除指示入力があった際には、使用頻度の最も低い文字を特定する位置にカーソルが移動する。このため、選択指示入力を受け付けるボタンを連打した場合に、毎回「AAAA」のような同じ文字からなる文字列が生成されることが抑制され、毎回独創的な文字列が生成される。
【0126】
本実施形態に係るゲーム装置400によれば、登録されやすい文字列を生成するために付加すべき文字をユーザに提示することができる。
【0127】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ソフトウェアキーボードを備えるゲーム装置に本発明を適用する例について説明した。しかし、本発明は、ハードウェアキーボードを備えるゲーム装置に適用することも可能である。
【0128】
(表示画面の説明)
まず、本実施形態に係るゲーム装置が表示するユーザ名登録画面について、図12を参照して説明する。図12に示すように、ユーザ名登録画面321は、ユーザ名表示領域302と、登録済みユーザ数表示領域316と、を含む。また、ユーザ名表示領域302にはプロンプト303が表示される。
【0129】
ユーザ名表示領域302には、ハードウェアキーボード(以下、本実施形態において「キーボード」という。)上のキーの押圧操作などにより選択された文字から構成される文字列(以下「選択済み文字列」という。)が表示される。本実施形態においては、選択済み文字列は、0個から9個の文字から構成される。ここで、ユーザ名表示領域302中の、次に選択される文字が表示される位置にプロンプト303が表示される。
【0130】
ここで、アルファベットの大文字A〜Zのいずれかに対応するキーボード上のキーが押圧されると、当該押圧されたキーに対応する文字(以下「選択文字」という。)が選択済み文字列の末尾に追加される。このとき、ユーザ名表示領域302中のプロンプト303が表示されている位置に、当該選択文字が表示される。そして、プロンプト303の表示位置が文字列の末尾側に1文字分シフトする。
【0131】
また、選択済み文字列の末尾の1文字を削除することを指示するキーボード上のキー(例えば、Deleteキー)が押圧操作されると、選択済み文字列の末尾の1文字が削除される。このとき、末尾の1文字が削除された選択済み文字列がユーザ名表示領域302に表示される。また、ユーザ名表示領域302に表示されている、プロンプト303の表示位置が文字列の先頭側に1文字分シフトする。
【0132】
そして、選択済み文字列をユーザ名として登録することを指示するキーボード上のキー(例えば、Enterキー)が押圧操作されると、ユーザ名表示領域302に表示されている選択済み文字列が登録済みの文字列と一致しない場合に、当該選択済み文字列がユーザ名として登録される。
【0133】
登録済みユーザ数表示領域316は、選択済み文字列から始まる登録済み文字列の個数が表示される領域である。このように、登録済みユーザ数表示領域316に登録済み文字列の個数を表示することにより、登録しやすい文字列をユーザに示すことができる。
【0134】
(ゲーム装置の構成)
次に、本実施形態のゲーム装置の各部の構成について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態に係るゲーム装置410の構成を示す説明図である。
【0135】
図13に示すように、本実施形態に係るゲーム装置410は、記憶部401と、表示部402と、選択受付部404と、取得部405と、決定受付部406と、登録部407と、を備える。
【0136】
記憶部401は、ゲームサーバが備えるデータベースからダウンロードされた登録済み文字列を記憶する。記憶部401は、RAM 103などにより実現される。
【0137】
選択受付部404は、文字を選択する選択指示入力を受け付ける。例えば、キーボードのキーによって指定される文字を、文字列の末尾に追加する操作が当該選択指示入力として受け付けられる。選択受付部404は、例えば、キーボードなどにより実現される。
【0138】
取得部405は、記憶部401に記憶される文字列のうち、選択済み文字列から始まる文字列の個数を取得する。なお、本実施形態においては、選択済み文字列そのものは、当該選択済み文字列から始まる文字列として扱う。取得部405は、例えば、CPU 101などにより実現される。
【0139】
ここで、表示部402は、取得部405により取得された個数を画面に表示する。表示部402は、液晶ディスユーザCRTなどから構成される。
【0140】
決定受付部406は、ユーザから決定指示入力を受け付ける。例えば、選択済み文字列をユーザ名として登録しようとする操作が決定指示入力として受け付けられる。決定受付部406は、例えば、キーボードやマウスなどにより実現される。
【0141】
登録部407は、決定指示入力が受け付けられ、且つ、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列がない場合に、選択済み文字列を記憶部401に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する。登録部407は、例えば、CPU 101などにより実現される。
【0142】
(ゲーム装置の動作)
次に、本実施形態に係るゲーム装置410の動作について、図面を参照して説明する。図14は、本実施形態に係るゲーム装置410が実行する文字列登録処理を示すフローチャートである。
【0143】
ユーザの操作入力によりユーザ名を登録する旨の要求を受けると、CPU 101は、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数を取得する(ステップS401)。そして、CPU 101は、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数を表示する(ステップS402)。例えば、選択済み文字列である“GAME”から始まる登録済み文字列の個数が25個である場合、25が登録済みユーザ数表示領域316に表示される。さらに、CPU 101は、選択済み文字列をユーザ名表示領域302に表示する(ステップS403)。
【0144】
次に、CPU 101は、選択指示入力があるか否かを判別する(ステップS404)。具体的には、CPU 101は、アルファベットの大文字A〜Zのいずれかに対応するキーボード上のキーが押圧されていると判別したときに、選択指示入力があると判別する。
【0145】
CPU 101は、選択指示入力があると判別すると(ステップS404:YES)、選択された文字を選択済み文字列の末尾に付加する(ステップS405)。なお、選択された文字は、押圧されていると判別されたキーに対応する文字である。CPU 101は、選択された文字を選択済み文字列の末尾に付加する処理(ステップS405)を終了すると、ステップS401に処理を戻す。
【0146】
一方、CPU 101は、選択指示入力がないと判別すると(ステップS404:NO)、削除指示入力があるか否かを判別する(ステップS406)。具体的には、CPU 101は、Deleteキーが押圧操作されたと判別した場合に削除指示入力があると判別する。CPU 101は、削除指示入力があると判別すると(ステップS406:YES)、選択済み文字列の末尾の1文字を削除する(ステップS407)。CPU 101は、選択済み文字列の末尾の1文字を削除する処理(ステップS407)を終了すると、ステップS401に処理を戻す。
【0147】
一方、CPU 101は、削除指示入力がないと判別すると(ステップS406:NO)、決定指示入力があるか否かを判別する(ステップS408)。具体的には、CPU 101は、Enterキーが押圧操作されたと判別した場合に決定指示入力があると判別する。CPU 101は、決定指示入力がないと判別すると(ステップS408:NO)、選択指示入力があるか否かを判別する処理(ステップS404)に処理を戻す。一方、CPU 101は、決定指示入力があると判別すると(ステップS408:YES)、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数が0か否かを判別する(ステップS409)。CPU 101は、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数が0ではないと判別すると(ステップS409:NO)、エラーメッセージを表示して(ステップS411)、選択指示入力があるか否かを判別する処理(ステップS404)に処理を戻す。一方、CPU 101は、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数が0であると判別すると(ステップS409:YES)、選択済み文字列を登録して(ステップS410)、文字列登録処理を終了する。
【0148】
本実施形態にかかるゲーム装置410によれば、選択済みの文字から構成された文字列の登録の可能性をユーザに提示することができる。また、本実施形態にかかるゲーム装置410によれば、登録されやすい文字列を示唆する情報として、選択済み文字列から構成された文字列から始まる登録済みの文字列の個数をユーザに提示することができる。また、本実施形態にかかるゲーム装置410によれば、登録済みの文字列と混同を引き起こしかねないような紛らわしい文字列が登録されることを抑制できる。
【0149】
(変形例)
上記実施形態では、文字列登録装置としてゲーム装置を採用した場合について説明した。しかし、本発明はゲーム装置以外の情報処理装置に適用することができる。また、上記実施形態においては、登録済みの文字列を記憶する記憶部を文字列登録装置自身が備える例について説明した。しかし、文字列登録装置の外部に存在する記憶部にアクセスして、文字列登録処理を実行するように構成しても良い。
【0150】
また、文字列登録装置は、互いに通信可能に接続されたサーバ装置と端末装置とから構成されるようにしてもよい。文字列登録装置であるゲームシステム420が、ゲームサーバ430とゲーム端末440とから構成される例を図15に示す。ゲームサーバ430とゲーム端末440とは、インターネットなどの電気通信回線を介して接続されていても良いし、アドホック通信により接続されていても良い。
【0151】
ゲームサーバ430とゲーム端末440とは、それぞれ、図1に示すような情報処理装置により構成され、相互に通信する機能を備える。
ここで、記憶部401と登録部407とがゲームサーバ430により実現され、表示部402と候補受付部403と選択受付部404と取得部405と決定受付部406とがゲーム端末440により実現されるようにゲームシステム420を構成する。なお、記憶部401、表示部402、候補受付部403、選択受付部404、取得部405、決定受付部406ならびに登録部407のそれぞれの動作は、基本的に上記実施形態で説明した動作と同様であるため説明を省略する。なお、ゲームサーバ430とゲーム端末440との間では、インターネットなどの電気通信回線を介してデータの受け渡しが行われる。なお、取得部405は、ゲームサーバ430により実現されるようにしてもよい。
【0152】
第1の実施形態では、画面に表示する文字の大きさを変化させることにより、当該文字を選択済み文字列に付加した場合の登録の可能性を示す例を示した。しかし、文字の大きさを変化させる代わりに文字の太さや色彩などを変化させるようにしてもよい。
【0153】
第1の実施形態では、取得された個数が同一の文字が複数個ある場合、いずれか1つの文字をランダムに選択する例を示した。しかし、複数個の文字を全て同一の体裁で表示されるようにしてもよい。また、1つの文字を選択する手法として、アルファベット順で最初(または最後)の文字が選択されるようにするなど、あらかじめ定められた手法によって1つの文字が選択されるようにしてもよい。
【0154】
第1の実施形態では、画面に表示する文字の大きさを3段階に区別して変化させる例を示した。しかし、文字の大きさは、取得された個数に応じて何段階に区別してもよい。
【0155】
第1の実施形態では、文字列登録装置が、文字の入力や選択を受け付けるコントローラと、選択可能な複数の文字や取得された個数などを表示する液晶ディスプレイなどの表示装置を備える例を示した。しかし、文字列登録装置は、文字列の入力や選択を受け付けると共に選択可能な複数の文字や取得された個数などを表示するタッチパネル式の表示装置を備えるものであってもよい。
【0156】
第1の実施形態では、選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報が画面に表示されない例を示したが、当該情報が画面に表示されるようにしても良い。
例えば、図16Aに示すように、ユーザ名登録画面331に設けられたメッセージ表示領域307に、選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報が表示されるようにする。図16Aには、選択済み文字列“GAME”が登録可能でない場合に、メッセージ表示領域307に、“文字列「GAME」は登録済みのため登録できません。”という文字列が表示される例を示す。一方、“GAME”が登録可能である場合は、例えば、メッセージ表示領域307に、“文字列「GAME」は未登録のため登録できます。”という文字列が表示される。第2の実施形態の文字列登録装置において、ユーザ名登録画面321に、メッセージ表示領域307を設けるようにしてもよい。
【0157】
また、選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報を表示する専用の領域を画面に設けることなく、当該選択済み文字列が登録可能か否かを示す情報が表示されるようにしてもよい。例えば、決定指示入力の際にカーソルで囲む必要がある“決定”という文字を表示するか否かを選択済み文字列が登録可能か否かによって切り替えるようにしてもよい。図16Bには、選択済み文字列“GAME”が登録可能でない場合に、“決定”という文字がユーザ名登録画面332に表示されない例を示す。これにより、選択済み文字列が登録可能でない場合は、決定指示入力がなされることがなくなる。この場合、ユーザは、選択済み文字列が登録可能か否かを判断するまでもなく、文字列の編集作業を続行することになる。
このような処理を実現するために、例えば、ステップS306の処理が終了した後に、ステップS111と同等の処理が行なわれ、判別結果を示す情報が表示されるように文字列登録装置を構成する。
これにより、ユーザは、選択済み文字列の登録を指示するための決定指示入力を行う前に、当該選択済み文字列が登録可能か否かを判断することができる。従って、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが速やかに選択して登録することができる。
【0158】
第2の実施形態では、ハードウェアキーボードを備える文字列登録装置が、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数を表示する例を示した。しかし、ソフトウェアキーボードを備える文字列登録装置が、選択済み文字列から始まる登録済みの文字列の個数を表示するようにしてもよい。
【0159】
第2の実施形態では、選択済み文字列から始まる文字列が1つでも登録済みである場合は、当該選択済み文字列が登録されないように、登録部407を構成する例を示した。しかし、第1の実施形態と同様に、選択済み文字列そのものが登録済みでない限り、当該選択済み文字列が登録されるように、登録部407を構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0160】
以上説明したように、本発明によれば、ほかのユーザによって登録されていない文字列を新たなユーザが簡単に選択して登録するのに好適な文字列登録装置、文字列登録方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するためのプログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0161】
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
111 RTC
201 ↑ボタン
202 ↓ボタン
203 ←ボタン
204 →ボタン
205 ○ボタン
206 ×ボタン
207 △ボタン
208 □ボタン
209 SELECTボタン
210 STARTボタン
211 ANALOGボタン
212 インジケータ
213 ジョイスティック
214 ジョイスティック
215 L1ボタン
216 L2ボタン
217 R1ボタン
218 R2ボタン
301、311、321、331、332 ユーザ名登録画面
302、312 ユーザ名表示領域
303 プロンプト
304 アルファベット表示領域
305 カーソル
306、316 登録済みユーザ数表示領域
307 メッセージ表示領域
314 五十音表示領域
400、410 ゲーム装置
401 記憶部
402 表示部
403 候補受付部
404 選択受付部
405 取得部
406 決定受付部
407 登録部
420 ゲームシステム
430 ゲームサーバ
440 ゲーム端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記候補とされた文字を付加した文字列(以下「候補文字列」という。)から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記取得された個数を前記画面に表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項2】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字を前記画面に強調表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項3】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記選択指示入力が受け付けられると、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字が候補となる
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項4】
請求項2に記載の文字列登録装置であって、
前記表示部は、前記選択可能な複数の文字を、前記取得された個数が少ないほど大きく前記画面に表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項5】
請求項2または3に記載の文字列登録装置であって、
前記表示部は、前記候補とされた文字について前記取得された個数を前記画面に表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項6】
請求項2または3に記載の文字列登録装置であって、
前記表示部は、利用可能な複数の文字のそれぞれについて、前記選択済み文字列に当該利用可能な文字を付加した文字列から始まる文字列に登録可能な文字列があるか否かを判定し、あると判定された文字を前記選択可能な文字として前記画面に表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の文字列登録装置であって、当該文字列登録装置は、互いに通信可能に接続されたサーバ装置と端末装置とから構成され、
前記記憶部、前記登録部は、前記サーバ装置により実現され、
前記表示部、前記候補受付部、前記選択受付部、前記取得部、前記決定受付部は、前記端末装置により実現される
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項8】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
文字を選択する選択指示入力を順に受け付ける選択受付部、
前記記憶部に記憶される文字列のうち、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)から始まる文字列の個数を取得する取得部、
前記取得された個数を画面に表示する表示部、
決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記選択済み文字列が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより、当該選択済み文字列を登録する登録部
を備えることを特徴とする文字列登録装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の文字列登録装置であって、
前記登録部は、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記選択済み文字列が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録するのに代えて、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記選択済み文字列から始まる文字列が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を登録する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の文字列登録装置であって、
前記表示部は、前記選択済み文字列が前記記憶部に記憶されているか否かを示す情報を表示する
ことを特徴とする文字列登録装置。
【請求項11】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置が実行する文字列登録方法であって、
前記表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する表示工程、
前記候補受付部が、前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付工程、
前記選択受付部が、前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付工程、
前記取得部が、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得工程、
前記決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付工程、
前記登録部が、前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録工程、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記候補とされた文字を付加した文字列(以下「候補文字列」という。)から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記取得された個数を前記画面に表示する
ことを特徴とする文字列登録方法。
【請求項12】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置が実行する文字列登録方法であって、
前記表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する表示工程、
前記候補受付部が、前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付工程、
前記選択受付部が、前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付工程、
前記取得部が、前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得工程、
前記決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付工程、
前記登録部が、前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録工程、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字を前記画面に強調表示する
ことを特徴とする文字列登録方法。
【請求項13】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、表示部、候補受付部、選択受付部、取得部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置が実行する文字列登録方法であって、
前記表示部が、選択可能な複数の文字を画面に表示する表示工程、
前記候補受付部が、前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付工程、
前記選択受付部が、前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付工程、
前記取得部が、前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得工程、
前記決定受付部が、ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付工程、
前記登録部が、前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録工程、を備え、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記選択指示入力が受け付けられると、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字が候補となる
ことを特徴とする文字列登録方法。
【請求項14】
登録済みの文字列を記憶する記憶部、選択受付部、取得部、表示部、決定受付部、登録部、を備える文字列登録装置が実行する文字列登録方法であって、
前記選択受付部が、文字を選択する選択指示入力を順に受け付ける選択受付工程、
前記取得部が、前記記憶部に記憶される文字列のうち、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)から始まる文字列の個数を取得する取得工程、
前記表示部が、前記取得された個数を画面に表示する表示工程、
決定指示入力を受け付ける決定受付工程、
前記登録部が、前記決定指示入力が受け付けられ、前記選択済み文字列が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより、当該選択済み文字列を登録する登録工程
を備えることを特徴とする文字列登録方法。
【請求項15】
コンピュータを、
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、
として機能させるためのプログラムであって、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記候補とされた文字を付加した文字列(以下「候補文字列」という。)から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記取得された個数を前記画面に表示する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、
として機能させるためのプログラムであって、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記表示部は、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字を前記画面に強調表示する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
選択可能な複数の文字を画面に表示する表示部、
前記選択可能な複数の文字からいずれかの文字を候補とする候補指示入力を受け付ける候補受付部、
前記候補指示入力により候補とされた文字を選択する選択指示入力を受け付ける選択受付部、
前記選択可能な複数の文字のそれぞれについて、前記記憶部に記憶される文字列のうち、所定の条件を満たす文字列の個数を取得する取得部、
ユーザから決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより当該選択済み文字列を登録する登録部、
として機能させるためのプログラムであって、
前記所定の条件を満たす文字列は、前記選択済み文字列に前記選択可能な文字を付加した文字列から始まる文字列であり、
前記選択指示入力が受け付けられると、前記選択可能な複数の文字のうち、前記取得された個数が最少の文字が候補となる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項18】
コンピュータを、
登録済みの文字列を記憶する記憶部、
文字を選択する選択指示入力を順に受け付ける選択受付部、
前記記憶部に記憶される文字列のうち、前記受け付けられた選択指示入力により選択された文字を順に並べた文字列(以下「選択済み文字列」という。)から始まる文字列の個数を取得する取得部、
前記取得された個数を画面に表示する表示部、
決定指示入力を受け付ける決定受付部、
前記決定指示入力が受け付けられ、前記選択済み文字列が前記記憶部に記憶されていない場合に、当該選択済み文字列を前記記憶部に記憶させることにより、当該選択済み文字列を登録する登録部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【公開番号】特開2010−257401(P2010−257401A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109623(P2009−109623)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】