説明

文書表示変換器及び通信端末機

【課題】通信端末機の通信データを遊戯性のある表示に変換させる文字表示変換器及び通信端末機を提供する。
【解決手段】画像表示部120と、画像表示部120に、文字、数字、又は、記号の少なくとも1つを含む文字等を配列させた文字配列画像12Aを出力する画像出力部12と、文書データの内容を、文字配列画像12Aの文字等の配列座標のデータに変換する変換部11と、配列座標のデータに基づいて、文字配列画像12Aの文字等に移動するカーソル画像13Aを出力するカーソル出力部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書データを表示する文書表示変換器及び通信端末機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機などの通信端末機は、通信技術の発展にともないインターネットや電子メールなどの外部からの電子情報の交換が非常に利便になり、その活用方法も様々に変化している。画像や音楽データの配信だけでなく、ゲームや占いなどの遊戯性の高い情報の配信も可能となっている。その中で、特に占いは、占星術や姓名判断など数多くの占いサイトがインターネット上に存在しており、多くの人が携帯電話機などの通信端末機から利用している(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1は、使用者がタロットカードを配置し、配置したタロットカードを携帯電話機に内蔵されたカメラにて撮像し、その撮像データを占いのサーバへ送信する。占いのサーバは、撮像データから占い結果を演算し、使用者へ返信する占いシステムである。このように、占い手法には種々の工夫がなされているが、占いの結果は常に文字情報を表示するだけであるので、遊戯性に乏しく飽きてしまうことが多い。
【特許文献1】特開2004−344301
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、通信端末機の通信データを遊戯性のある表示に変換させる文字表示変換器及び通信端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を括弧内に付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、画像表示部(120)と、前記画像表示部(120)に、文字、数字、又は、記号の少なくとも1つを含む文字等を配列させた文字配列画像(12A)を出力する画像出力部(12)と、文書データの内容に基づいて、前記文字配列画像(12A)の前記文字等に移動するカーソル画像(13A)を出力するカーソル出力部(13)とを備える文書表示変換器(10)である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の文書表示変換器(10)において、前記文書データの内容を、前記文字配列画像(12A)の前記文字等の配列座標のデータに変換する変換部(11)を備え、前記カーソル出力部(13)は、前記配列座標のデータに基づいて、前記カーソル画像(13A)を移動させることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の文書表示変換器(10)において、前記文書データの表示する順序を、優先度に応じて変更する優先変更部(15)を備えることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の文書表示変換器(10)において、前記画像表示部(120)は、前記文書データの内容を、前記文字等を羅列して表示する羅列表示画像(14A)を出力する羅列画像出力部(14)を備えることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0009】
請求項5の発明は、請求項4に記載の文書表示変換器(10)において、前記変換部(11)は、前記文書データが漢字を含む文書データであるときに、漢字を仮名に変換することを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の文書表示変換器(10)において、前記画像出力部(12)は、前記文書データに使用されている文字と同じ種類の文字を、前記文字配列画像(12A)に用いることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の文書表示変換器(10)において、前記文字配列画像(12A)の文字は、ひらがな、カタカナ又は外国語の文字であることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の文書表示変換器(10)において、前記文字等を入力する入力部(130、131)を備え、前記カーソル出力部(13)は、前記入力部(130、131)から入力された文書データにより前記カーソル画像(13A)を移動させ、前記文字配列画像(12A)の前記文字等を選択させることを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0013】
請求項9の発明は、請求項8に記載の文書表示変換器(10)において、前記カーソル出力部(13)は、前記文書データが前記カーソル画像(13A)により表示されているときに、前記入力部(130、131)から割込入力データの入力があった場合には、前記カーソル画像(13A)を前記割込入力データに合わせて前記文字配列画像(12A)の前記文字等へ移動することを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0014】
請求項10の発明は、請求項9に記載の文書表示変換器(10)において、前記羅列画像出力部(14)は、前記割込入力データに合わせて羅列表示画像(14A)を表示することを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0015】
請求項11の発明は、請求項9又は請求項10に記載の文書表示変換器(10)において、前記カーソル出力部(13)は、前記入力部(130、131)から前記割込入力データの入力がなくなった場合には、前記カーソル画像(13A)を、表示していた前記文書データの内容に基づいて前記文字配列画像(12A)の前記文字等へ移動し、前記羅列画像出力部(14)は、入力された前記割込入力データを消去し、表示していた前記文書データの内容を引き続き表示することを特徴とする文書表示変換器(10)である。
【0016】
請求項12の発明は、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の文書表示変換器(10)と、前記文書データを送信及び/又は受信する通信部(150)とを備える通信端末機(100)である。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)カーソル画像は、文書データの内容に基づいて文字配列画像の文字等に移動するので、文書データの内容を遊戯性のある表示(カーソル移動画像)にすることができる。
(2)文書表示変換器は、変換部を備えているので、文字配列画像の文字等の配列座標のデータを用いることにより、効率よくカーソル画像を移動させることができる。
(3)文書表示変換器は、優先変更部を備えているので、優先度の高い文書データを先に表示することができる。
【0018】
(4)羅列画像出力部は、文書データの内容を表示する羅列表示画像を出力するので、カーソル画像及び文字配列画像で表示された文字等の履歴を表示することができる。
(5)変換部は漢字を仮名に変換するので、漢字を含む文書データを文字配列画像により表示することができる。
(6)画像出力部は、文書データに使用されている文字と同じ種類の文字を、文字配列画像に用いるので、文書データの内容を正確に表示することができる。
【0019】
(7)文書表示変換器は入力部を備えているので、文字配列画像及びカーソル画像により、文書データを遊戯性のある表示で作成することができる。
(8)文書データがカーソル移動画像により表示されているときに、入力部により割込入力データを入力することができるので、文書データの内容の表示を故意に変更することができる。
【0020】
(9)入力部から割込入力データの入力がなくなった場合は、カーソル画像は、表示していた文書データの内容に基づいて文字配列画像の文字等へ移動し、羅列表示画像は、入力された割込入力データを消去し、表示していた文書データの内容を引き続き表示するので、文書データの内容を変更させることなくカーソル移動画像により、最後まで表示することができる。
(10)通信端末機は、文書表示変換器及び通信部を備えているので、通信部で送受信した文書データを遊戯性のある表示に変換して見ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、通信端末機の文書データを遊戯性のある表示に変換させる文字表示変換器及び通信端末機を提供するという目的を、文書データの内容に基づいて、文字配列画像の文字等にカーソル画像を移動させることによって実現する。
【実施例1】
【0022】
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による実施例1の文字表示変換器を備えた携帯電話機の詳細を示す図である。
携帯電話機100は、図1に示すように、制御部110、画像表示部120、十字型キー部130、テンキー部131、メモリ部140、通信部150、及び、文書表示変換器10を備えており、電話の通話だけでなく、インターネット及び電子メールによる文書データなどの情報を送受信することができる。
【0023】
制御部110は、携帯電話機100の各部を統合制御する制御回路を含んだCPUである。
画像表示部120は、携帯電話機100の電話番号の表示やインターネット及び電子メールの文書データの内容を表示する液晶モニタである。
十字型キー部130は、上下左右の各方向にキーが配置されている携帯電話機100の操作部である。
テンキー部131は、文字、数字、記号その他のもの(以下、文字等という)を入力する入力部であって、0〜10までの数字のキー及び複数の記号のキーを備え、電話番号などを入力する入力部である。また、各キーは、数字及び記号以外の文字(例えば、ひらがな、カタカナ、アルファベット、ハングル文字、アラビア文字、その他の外国語の文字)を入力できるように関連付けされている。例えば、「1」のキーを複数回押すことにより、「あ」、「い」、「う」を選択的に入力することができる機能などである。
メモリ部140は、携帯電話機100により送受信した文書データなどを保存する不揮発性メモリである。
通信部150は、携帯電話機100の電話通信、インターネットの通信、及び、電子メールの送受信を行なうアンテナを含んだ通信回路である。
【0024】
文書表示変換器10は、変換部11、画像出力部12、カーソル出力部13、羅列画像出力部14、及び、優先変更部15を備えており、携帯電話機100の画像表示部120に表示される文書データの内容の表示を遊戯性のある表示画像へと変換することができる。
変換部11は、通信部150により受信した文書データの内容を、座標データに変換する回路を備えている。また、文書データで使用されている文字種類(ひらがな、カタカナなど)の情報を画像出力部12へ、変換した座標データをカーソル出力部13へ、文書データの内容を羅列画像出力部14へと出力する回路も備えている。本実施例では、文書表示変換器10で変換する文書データは、電子メールデータ及びインターネットから受信した占い結果データとする。
【0025】
画像出力部12は、変換部11から入力した文字種類の情報に基づいて、同じ種類の文字及び数字(文字等)を縦横に配列させた文字配列画像12Aを画像表示部120に表示させる回路である。
カーソル出力部13は、変換部11から入力した座標データに基づいて、カーソル画像13Aが文字配列画像12Aの文字等へ移動するように表示させる回路である。
【0026】
羅列画像出力部14は、変換部11から入力した文書データの内容に基づいて、文字等を羅列させる羅列表示画像14Aを表示させる回路であり、カーソル画像13Aが文字配列画像11A上を移動するのと同じタイミングにより、文字等を1字ずつ羅列させる。
優先変更部15は、文書データの表示する順序を優先度に応じて変更する回路であり、本実施例では、最優先に、受信した電子メールデータを表示画面部120に表示し、それ以外のときには、占い結果データを表示するように設定されている。
【0027】
次に、実施例1の携帯電話機100に備えた文書表示変換器10の使用方法について説明する。図2は、携帯電話機100に備えた文書表示変換器10の動作の流れを示した図である。本実施例の、文書表示変換器10により変換される文書データは、前述したように、電子メールデータ及びインターネットから受信した占い結果データとする。
【0028】
携帯電話機100は、図2に示すように、インターネットで占いサイトへアクセスし(S201)、携帯電話機100の使用者の生年月日、血液型等の情報を占いサイトへ送信し(S202)、送信された情報を基にして出された占い結果を占いサイトから受信し、占い結果データをメモリ部140に保存する(S203)。次に、文書表示変換器10の優先変更部15により、通信部150における電子メールデータの受信の有無を確認する(S204)。
【0029】
電子メールデータの受信がない場合(S204、No)には、携帯電話機100は、占い結果データを、変換部11へ入力し座標データへと変換し(S205)、画像出力部12、カーソル出力部13、及び、羅列画像出力部14から画像表示部120へ、文字配列画像12A、カーソル画像13A及び羅列表示画像14Aを出力し、占い結果を遊戯性のある画像で表示する(S206)。占い結果データの表示中に、電子メールデータの受信の有無を再び確認する(S207)。
【0030】
電子メールデータの受信がある場合(S204又はS207、Yes)には、携帯電話機100は、受信した電子メールデータをメモリ部140へ保存し(S210)、変換部11により座標データへと変換し(S211)、画像出力部12、カーソル出力部13、及び、羅列画像出力部14から画像表示部120へ、文字配列画像12A、カーソル画像13A及び羅列表示画像14Aを出力し、電子メールデータを遊戯性のある画像(カーソル移動画像)で表示する(S212)。電子メールデータを読み終えたら表示を終了させる(S213)。
【0031】
変換部11は、指令がない限り自動的に占い結果データの表示を繰り返すように設定されており、繰り返し表示が有効(S208、Yes)である場合は、電子メールデータの受信確認(S204)から再び動作を繰り返す。繰り返し表示が無効(S208、No)である場合は、文書表示変換器10は、変換動作を全て終了し(S209)、携帯電話機100の表示は従来の表示へと戻る。
【0032】
次に、実施例1の文書表示変換器10の文書データの変換方法について説明する。図3は、実施例1の変換部11の変換則及び変換例を示す図であり、また、図4は、実施例1の文書表示変換器10により変換された文書データの表示例を示す図である。
文書表示変換器10の変換部11は、図3(A)に示すように、文字配列画像12Aの各文字列の縦横に行番号(0〜8行)及び段番号(0〜4段)が付された座標系により、文書データの文字を座標データへと変換することができる。
【0033】
例えば、図3(B)に示すように、文書データの内容が「あめに」であるときに、その文書データが変換部11へ入力されると、「あめに」の「あ」は、図3(A)に示す変換則により、座標データ(0、0)と変換され、同様に、「め」は、座標データ(6、3)に、「に」は、座標データ(4、1)に変換される。文書データが「かえる」のときも、同様にして座標データ(1、0)(0、3)(7、2)と変換される。
【0034】
画像出力部12は、変換部11から入力した文書データの文字種類(例えば、ひらがなやアルファベット)の情報に基づいて、文字配列画像12Aを画像表示部120に表示し、また、カーソル出力部13は、変換部11から入力した上述の座標データに基づいて、カーソル画像13Aが文字配列画像12Aの文字等に移動するように表示し、更に、羅列画像出力部14は、文書ファイルの内容に基づいて、文字等を1字ずつ羅列する羅列表示画像14Aを表示する。
【0035】
例えば、前述した文書データ「あめに」が変換部11に入力されたときは、まず、文書データの文字にひらがなが使用されているので、画像出力部12は、ひらがなが配列された文字配列画像12Aを画像表示部120に表示する。また、文書データ「あめに」が変換部11により、座標データ(0、0)(6、3)(4、1)へと変換されてカーソル出力部13へ入力され、カーソル出力部13は、図4(A)に示すように、カーソル画像13Aを文字配列画像12Aの「あ」の位置(座標データ(0、0))へ移動させ、それと同時に、羅列画像出力部14は、羅列表示画像14Aに「あ」を表示する。
【0036】
続いて、図4(B)に示すように、カーソル画像13Aを「め」の位置(座標データ(6、3))へ移動させ、それと同時に、羅列表示画像14Aの「あ」の隣に「め」を表示する。更に、図4(C)に示すように、カーソル画像13Aを「に」の位置(座標データ(4、1))へ移動させ、同時に、羅列表示画像部14Aに「あめに」を表示する。
このように、携帯電話機100に設けられた文書表示変換器10の機能により、単純であった文書データの表示を文字配列画像12A及びカーソル画像13Aにより遊戯性を持たせることができ、また、羅列表示画像部14Aにより表示した文書全体を見ることができる。
【0037】
次に、遊戯性を更に高めるために、文書表示変換器10に設けられた機能について説明する。図5は、実施例1の十字キー部130の入力を伴う文書データの表示例を示した図である。
上述したように、文書表示変換器10により変換された文書データの内容が画像表示部120に表示されているときに、十字キー部130又はテンキー部131により何らかの文字(割込入力データ)が入力された場合は、文書データの表示内容に引き続き、割込入力データを表示することができる。また、十字キー部130又はテンキー部131による入力がなくなった場合は、割込入力データが画像表示部120から消去され、文書データの内容は、割込入力データの入力前の状態に戻り、表示を継続する。
【0038】
例えば、文書データの内容が「あめにふられる」であり、文書表示変換器10により変換された内容が画像表示部120に表示され、図5(A)に示すように、カーソル画像13A及び羅列表示画像14Aが「あめにふられ」までを表示したときに、十字キー部130によりカーソル画像13Aを「な」、「い」の順で移動させることにより、図5(B)に示すように、羅列表示画像14Aを「あめにふられない」とすることができる。
しかし、十字キー部130の入力がなくなったときには、十字キー部130で入力された「ない」は、図5(C)に示すように、羅列表示画像14Aから消去され、カーソル画像13Aは、十字キー部130の入力前の位置(「れ」の位置)へ戻り、図5(D)に示すように、文書データの内容である「あめにふられる」の表示を継続する。
【0039】
このような機能は、例えば、文書データが占い結果データであり、その占い結果が使用者の期待にそぐわないときに、使用者が自ら十字キー部130で占い結果を書き換えてしまうなどに使用することができ、遊戯性を高めて占い結果(文書データ)を見ることができる。また、使用者が入力した内容は、入力を終えた時点で消去されるので、正確な占い結果(文書データ)を見ることも可能である。
【0040】
以上より、実施例1の携帯電話機100には以下のような効果がある。
(1)カーソル画像13Aは、文書データの内容に基づいて文字配列画像12Aの文字等に移動するので、文書データの内容を遊戯性のあるカーソル移動画像にすることができる。
(2)文書表示変換器10は、変換部11を備えているので、文字配列画像12Aの文字等の座標データを用いることにより、効率よくカーソル画像13Aを移動させることができる。
【0041】
(3)文書表示変換器10は優先変更部15を備えているので、占い結果データよりも優先度の高い電子メールデータを先に表示することができる。
(4)羅列画像出力部14は、文書データの内容を表示する羅列表示画像14Aを出力するので、カーソル画像13A及び文字配列画像12Aで表示された文字等の履歴を表示することができる。
【0042】
(5)画像出力部12は、文書データに使用されている文字と同じ種類の文字を、文字配列画像12Aに用いるので、文書データの内容を正確に表示することができる。
(6)文書データがカーソル移動画像により表示されているときに、十字キー部130及び/又はテンキー部131により割込入力データを入力できるので、文書データの内容の表示を故意に変更することができ、遊戯性を高めることができる。
【0043】
(7)十字キー部130及び/又はテンキー部131から割込入力データの入力がなくなった場合には、カーソル画像13Aは、表示していた文書データの内容に基づいて文字配列画像12Aの文字等へ移動し、羅列表示画像14Aは、入力された割込入力データを消去し、表示していた文書データの内容を引き続き表示するので、文書データの内容を変更させることなく最後まで表示することができる。
(8)通信端末機100は、文書表示変換器10及び通信部150を備えているので、通信部150で送受信した文書データを遊戯性のある表示に変換することができる。
【0044】
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)漢字から仮名へ変化する変換機能を変換部11に持たせてもよい。変換部11が漢字を仮名に変換することにより、漢字を含む文書データを、文字配列画像12A及びカーソル画像13Aで容易に表示することができる。
(2)実施例1では、受信した文書ファイルの表示に文書表示変換器10の表示変換を用いたが、携帯電話機100で文書データを作成するときに用いてもよい。これにより、遊戯性のある表示で文書データを作成することができる。
(3)実施例1では、携帯電話機100に文書表示変換器10を備えた例で説明したが、パーソナルコンピュータなどに備えてもよく、例えば、スクリーンセイバーや待受画面の変わりに用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明による実施例1の文字表示変換器を備えた携帯電話機の詳細を示す図である。
【図2】本発明による実施例1の携帯電話機及び文書表示変換器の動作の流れを示す図である。
【図3】本発明による実施例1の変換部の変換則及び変換例を示す図である。
【図4】本発明による実施例1の変換された文書データの表示例を示す図である。
【図5】本発明による実施例1の十字キー部の入力を伴う文書データの表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10 文書表示変換器
11 変換部
12 画像出力部
12A 文字配列画像
13 カーソル出力部
13A カーソル画像
100 携帯電話機
130 十字キー部
150 通信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示部と、
前記画像表示部に、文字、数字、又は、記号の少なくとも1つを含む文字等を配列させた文字配列画像を出力する画像出力部と、
文書データの内容に基づいて、前記文字配列画像の前記文字等に移動するカーソル画像を出力するカーソル出力部と、
を備える文書表示変換器。
【請求項2】
請求項1に記載の文書表示変換器において、
前記文書データの内容を、前記文字配列画像の前記文字等の配列座標のデータに変換する変換部を備え、
前記カーソル出力部は、前記配列座標のデータに基づいて、前記カーソル画像を移動させること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の文書表示変換器において、
前記文書データの表示する順序を、優先度に応じて変更する優先変更部を備えること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の文書表示変換器において、
前記画像表示部は、前記文書データの内容を、前記文字等を羅列して表示する羅列表示画像を出力する羅列画像出力部を備えること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項5】
請求項4に記載の文書表示変換器において、
前記変換部は、前記文書データが漢字を含む文書データであるときに、漢字を仮名に変換すること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の文書表示変換器において、
前記画像出力部は、前記文書データに使用されている文字と同じ種類の文字を、前記文字配列画像に用いること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の文書表示変換器において、
前記文字配列画像の文字は、ひらがな、カタカナ又は外国語の文字であること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の文書表示変換器において、
前記文字等を入力する入力部を備え、
前記カーソル出力部は、前記入力部から入力された文書データにより前記カーソル画像を移動させ、前記文字配列画像の前記文字等を選択させること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項9】
請求項8に記載の文書表示変換器において、
前記カーソル出力部は、前記文書データが前記カーソル画像により表示されているときに、前記入力部から割込入力データの入力があった場合には、前記カーソル画像を前記割込入力データに合わせて前記文字配列画像の前記文字等へ移動すること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項10】
請求項9に記載の文書表示変換器において、
前記羅列画像出力部は、前記割込入力データに合わせて羅列表示画像を表示すること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載の文書表示変換器において、
前記カーソル出力部は、前記入力部から前記割込入力データの入力がなくなった場合には、前記カーソル画像を、表示していた前記文書データの内容に基づいて前記文字配列画像の前記文字等へ移動し、
前記羅列画像出力部は、入力された前記割込入力データを消去し、表示していた前記文書データの内容を引き続き表示すること、
を特徴とする文書表示変換器。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の文書表示変換器と、
前記文書データを送信及び/又は受信する通信部と、
を備える通信端末機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−249029(P2007−249029A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−75151(P2006−75151)
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】