断熱基礎における基礎点検口蓋構造
【課題】断熱基礎の断熱性を保持できる断熱基礎における基礎点検口蓋構造を提供する。
【解決手段】基礎2Aの内周部に断熱材8を設けた断熱基礎2において、基礎2Aに基礎点検口枠30を埋め込んで形成した基礎点検口3が、断熱性を有する蓋体4を、その縁部4aにネジ5,・・・をねじ込んで基礎点検口枠30へ固定して、塞がれた構成とされている。
【解決手段】基礎2Aの内周部に断熱材8を設けた断熱基礎2において、基礎2Aに基礎点検口枠30を埋め込んで形成した基礎点検口3が、断熱性を有する蓋体4を、その縁部4aにネジ5,・・・をねじ込んで基礎点検口枠30へ固定して、塞がれた構成とされている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の断熱基礎における基礎点検口蓋構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の基礎には、この基礎内にカビなどが発生するなどの異常がないかどうかを確認するための基礎点検口が設けられている(特許文献1等を参照)。
【0003】
また、この基礎点検口には、通常、意匠的外観の見地などから、基礎点検口蓋が設けられている。
【特許文献1】特開平02−217567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けるなどして断熱し、建物屋内の熱が基礎を介して逃げないようにすることで、床下空間も室内空間と同様な断熱環境にする断熱基礎の技術が普及しつつある。
【0005】
しかしながら、現在のところ、こうした断熱基礎の断熱性を保持できる基礎点検口蓋の構造に関する技術までは見聞されない。
【0006】
そこで、本発明は、断熱基礎の断熱性を保持できる断熱基礎における基礎点検口蓋構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造は、建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎における基礎点検口蓋構造であって、前記基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、前記基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により前記基礎点検口枠へ固定され、塞がれていることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記蓋体は、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成るとよい。
【0009】
また、耐火性を有する前記カバー材は、耐火性の高い金属製であるとよい。
【0010】
さらに、前記蓋体は、前記縁部でシーリング材を介して前記締結部材により前記基礎点検口枠へ固定されているとよい。
【0011】
また、前記蓋体の前記縁部の裏面には、前記シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが該蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられているとよい。
【0012】
さらに、前記基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、前記蓋体の前記断熱材と重なり部分を有しているとよい。
【発明の効果】
【0013】
このような本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造は、基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎において、基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により基礎点検口枠へ固定され、塞がれた構成とされているので、基礎点検口が断熱性を有する蓋体により密閉されるため、断熱基礎の断熱性を保持できる。
【0014】
ここで、蓋体が、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成る場合は、耐火性を有するカバー材により、屋外側からの火災時の炎の侵入を極力防いで、屋内側への類焼を抑制でき、また、屋内側からの火災時の炎の放出を極力防いで、屋外側への延焼も抑制できる。
【0015】
また、耐火性を有するカバー材が、耐火性の高い金属製である場合は、例えばステンレス鋼などの腐食しにくく、加工が容易で、比較的安価な材料により蓋体を構成することができる。
【0016】
さらに、蓋体が、縁部でシーリング材を介して締結部材により基礎点検口枠へ固定されている場合は、蓋体の縁部と基礎点検口枠との間の密閉性が高まるため、より断熱基礎の気密性及び水密性を保持できる。
【0017】
また、蓋体の縁部の裏面に、シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられている場合は、リブが基礎点検口枠へ突き当たったときを、締結部材の締付け目安にできるため、大抵の者が蓋体をその密閉性を確保するのに必要な一定の締付力で取付けることができる。
【0018】
さらに、基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、蓋体の断熱材と重なり部分を有している場合は、断熱材同士の重なり部分が有ることにより、基礎点検口の周囲で冷橋が生じることがないため、連続した断熱基礎の断熱性を保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20を備えた建物1の概略構成を示している。
【0021】
まず、このような建物1は、地盤上に構築された底盤コンクリート2aと、その側縁に立設された側壁コンクリート2bとから成る基礎2Aと、その上に立設された建物本体1Aとから主に構成されている。
【0022】
ここで、基礎2Aは、側壁コンクリート2bの内周面には押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材8が貼り付けられた断熱基礎2とされている。
【0023】
そして、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20は、図2〜図4に示したように、基礎2Aに基礎点検口枠30を埋め込んで形成した基礎点検口3が、断熱性を有する蓋体4を、その縁部4aに締結部材としての4本のネジ5,・・・をねじ込んで基礎点検口枠30へ固定して、塞がれた構成とされている。
【0024】
ここで、基礎点検口枠30は、図3及び図4に示したように、矩形状であり、底盤コンクリート2aの上に、ポリエチレンフォーム製のシール材9を介して載置され、側壁コンクリート2b中に埋め込まれて断面矩形状の基礎点検口3を形成している。
【0025】
また、この基礎点検口枠30の下縁部表側には、意匠的外観を考慮して、このシール材9を覆い隠すように、モルタル10が設けられている。
【0026】
また、意匠的外観を考慮して、この基礎点検口枠30の上縁部を隠すように、建物本体1Aの下端部には水切り材14が設けられている。
【0027】
さらに、蓋体4は、図5(a)及び図5(b)に示したように、この蓋体4の表面4b及び上下面4c,4d並びに左右側面4e,4fを形成するステンレス鋼製の外側カバー材41Aの内側凹部43に押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材42を嵌め込んでから、ステンレス鋼製の平板状の内側カバー材41Bをリベット44,・・・により固定して成る。
【0028】
そして、外側カバー材41Aと内側カバー材41Aとから成るカバー材41は、外側カバー材41Aの左右側面4e,4fから表面4bの面方向に突出する蓋体4の本体部分より薄い平板状の縁部4aを有する。
【0029】
ここで、この蓋体4の平板状の縁部4aの裏側には、この縁部4aに沿って合成ゴム製のシーリング材6が設けられている。
【0030】
また、蓋体4の平板状の縁部4aの裏面の左右両端部には、このシーリング材6の厚さよりも短い長さのリブ41aが蓋体4の表面4bと略垂直な方向へ突出して設けられている。
【0031】
そして、蓋体4は、図6に示したように、ネジ孔41b,・・・からネジ5,・・・を、それぞれ補強ワッシャー51及び防水ワッシャー52を介して基礎点検口枠30のネジ孔32,・・・へねじ込んで固定され、このシーリング材6を介して基礎点検口枠30に固定されている。
【0032】
ここで、蓋体4の平板状の縁部4aの裏面には、ネジ孔32と孔を連通して一体に取付けナット31がそれぞれ設けられており、ネジ5,・・・は、この取付けナット31,・・・の孔までねじ込まれている。
【0033】
さらに、基礎点検口3の内周面には、図3及び図4に示したように、押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材7が設けられている。
【0034】
ここで、側壁コンクリート2b及び断熱材8と断熱材7との間の隙間は、ウレタンフォーム製の隙間充填剤11が注入されて埋められている。
【0035】
また、基礎点検口3の内周面の断熱材7と蓋体4内部の断熱材42とは、図3及び図4並びに図6に示したように、重なり部分を有する。
【0036】
上記した断熱材7,8,42には、同一の厚さ(25mm)に加工された押出法ポリスチレンフォーム製の板材が用いられている。
【0037】
次に、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20の施工方法について説明する。
【0038】
まず、図7に示したように、吊部33a,33aを有する基礎点検口内型枠材33と基礎点検口外型枠材34との間にシール材9を下面に取付けた基礎点検口枠30を挟み込んだ状態に、4本の蝶ネジ35,・・・をねじ込み固定して基礎点検口用型枠36を組み上げる。
【0039】
続いて、この組み上げた基礎点検口用型枠36を、図8に示したように、側壁コンクリート2bの型枠12内へ挿入し、この型枠12の上端部で吊部33a,33aで吊るした状態にしてシャコ万力13,・・・で固定する。
【0040】
この状態で、まずは底盤コンクリート2aを打設し、続いて、型枠12内へ側壁コンクリート2bを打設する。
【0041】
そして、コンクリートを養生して固めた後、図9に示したように、蝶ネジ35,・・・を抜いて、基礎点検口内型枠材33と基礎点検口外型枠材34を取り除くと、基礎2Aに基礎点検口枠30が埋め込まれた基礎点検口3が形成される。
【0042】
続いて、図10に示したように、基礎2Aの側壁コンクリート2bの内周面へ断熱材8を貼り付けて断熱基礎2とする。
【0043】
さらに、基礎点検口枠30の裏面において、ネジ孔32,・・・に孔が連通するように取付けナット31,・・・を溶接してから、基礎点検口3の内周面に、断熱材7を設ける(図6を参照)。
【0044】
そして、側壁コンクリート2b及び断熱材8と断熱材7との間の隙間を、隙間充填剤11を注入して埋める。
【0045】
また、基礎点検口枠30の下縁部表側に、シール材9を覆い隠すように、モルタル10を設ける(図4を参照)。
【0046】
最後に、蓋体4を、図11に示したように、ネジ孔41b,・・・からネジ5,・・・を補強ワッシャー51及び防水ワッシャー52を介して基礎点検口枠30のネジ孔32及びこのネジ孔32に孔を連通して一体に設けた取付けナット31,・・・へねじ込んで固定し、シーリング材6を介して基礎点検口枠30に固定する(図6を参照)。
【0047】
こうして、図2〜図4に示した本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20が完成する。
【0048】
次に、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20の作用効果について説明する。
【0049】
このような本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20は、基礎2Aの内周部に断熱材8を設けた断熱基礎2において、基礎2Aに基礎点検口枠30が埋め込まれて基礎点検口3が形成されており、基礎点検口3は、断熱性を有する蓋体4が、その縁部4aで締結部材としてのネジ5,・・・により基礎点検口枠30へ固定され、塞がれた構成とされているので、基礎点検口3が断熱性を有する蓋体4により密閉されるため、断熱基礎2の断熱性を保持できる。
【0050】
ここで、蓋体4が、耐火性を有するカバー材41の内部に断熱材42を設けて成るので、耐火性を有するカバー材41により、屋外側からの火災時の炎の侵入を極力防いで、屋内側への類焼を抑制でき、また、屋内側からの火災時の炎の放出を極力防いで、屋外側への延焼も抑制できる。
【0051】
また、蓋体4が、蓋体4の表面4b及び上下面4c,4d並びに左右側面4e,4fを形成するとともに左右側面4e,4fから表面4bの面方向に突出する蓋体4の本体部分より薄い平板状の縁部4aを有する外側カバー材41Aと、カバー材41の内側凹部43に設けられた断熱材42と内側カバー材41Bとこれを固定するリベット44,・・・とから成るので、少ない部品点数で、断熱性を有する蓋体4を簡易に構成することができる。
【0052】
そのうえ、縁部4aが蓋体4の本体部分より薄い平板状であるため、基礎点検口枠30へ固定するためのネジ5,・・・には、取り扱い易く安価な市販のものを用いることができる。
【0053】
さらに、カバー材41を構成する外側カバー材41Aと内側カバー材41Bとが、ステンレス鋼製であるので、加工が容易なため、比較的安価に、腐食しにくい蓋体4を構成することができる。
【0054】
また、蓋体4が、縁部4aでシーリング材6を介してネジ5,・・・により基礎点検口枠30へ固定されているので、蓋体4の縁部4aと基礎点検口枠30との間の密閉性が高まるため、より断熱基礎2の気密性及び水密性を保持できる。
【0055】
さらに、蓋体4の縁部4aの裏面に、シーリング材6の厚さよりも短い長さのリブ41aが蓋体4の表面4bと略垂直な方向へ突出して設けられているので、リブ41aが基礎点検口枠30へ突き当たったときを、ネジ5,・・・の締付け目安にできるため、大抵の者が蓋体をその密閉性を確保するのに必要な一定の締付力で取付けることができる。
【0056】
さらに、基礎点検口3の内周面に、断熱材7が設けられており、蓋体4の断熱材42と内側カバー材41Bを介して重なり部分を有してので、ステンレス鋼製の内側カバー材41Bの厚さは0.5mm程度と薄く、断熱材7,42同士の重なり部分への影響は極端に小さく、基礎点検口3の周囲で冷橋が生じることがないため、連続した断熱基礎の断熱性を保持できる。
【0057】
また、断熱材7,8,42には、同一の厚さに加工された押出法ポリスチレンフォーム製の板材が用いられているので、市販の同一厚さのものだけを用いればよいため、経済的に実施できる。
【0058】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0059】
例えば、上記した実施の形態では、断熱材7,8,42として、押出法ポリスチレンフォーム製のものを用いたが、これに限定されず、ウレタンフォーム製のものなど他のものを用いて実施してもよい。
【0060】
また、上記した実施の形態では、蓋体4に内側カバー材41Bを設け、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材7との間に、この内側カバー材41Bを介して重なり部分を有するように実施したが、これに限定されない。
【0061】
すなわち、蓋体4に内側カバー材41Bを設けずに、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材7との間に、直接的な重なり部分を有するように実施してもよい。
【0062】
さらに、上記した実施の形態では、基礎2Aの側壁コンクリート2bの内周面に断熱材8を貼り付けて断熱基礎2を形成して実施したが、これに限定されない。
【0063】
すなわち、図12に例示したように、基礎2Aの側壁コンクリート2bの外周面に断熱材80を貼り付けて断熱基礎2を形成し、蓋体4で基礎点検口3を塞いでから、基礎点検口3の内周面に断熱材70を固定具71で固定し、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材70との間に、重なり部分を有するように構成した基礎点検口蓋構造21を実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の最良の実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造を備えた建物の概略構成を示す説明図である。
【図2】本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造の正面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】図2におけるB−B矢視断面図である。
【図5】(a)は、蓋体の分解斜視図であり、(b)は、蓋体の斜視図である。
【図6】図3におけるC部の拡大図である。
【図7】基礎点検口用型枠の分解斜視図である。
【図8】基礎点検口用型枠を側壁コンクリートの型枠の上端部へ固定した状態を示す斜視図である。
【図9】脱型して基礎点検口を形成した状態を示す斜視図である。
【図10】側壁コンクリートの内周面及び基礎点検口の内周面に断熱材を設けた状態を示す斜視図である。
【図11】基礎点検口へ蓋体を取付ける状態を示す斜視図である。
【図12】異なる実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造の水平断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 建物
2A 基礎
2 断熱基礎
20 基礎点検口蓋構造
21 基礎点検口蓋構造
3 基礎点検口
30 基礎点検口枠
4 蓋体
4a 蓋体の縁部
4b 蓋体の表面
4c 蓋体の上面
4d 蓋体の下面
4e 蓋体の左側面
4f 蓋体の右側面
41 カバー材
41A 外側カバー材
41B 内側カバー材
43 外側カバー材の内側凹部
41a リブ
42 断熱材
5 ネジ(締結部材)
6 シーリング材
7 断熱材
70 断熱材
8 断熱材
80 断熱材
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の断熱基礎における基礎点検口蓋構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の基礎には、この基礎内にカビなどが発生するなどの異常がないかどうかを確認するための基礎点検口が設けられている(特許文献1等を参照)。
【0003】
また、この基礎点検口には、通常、意匠的外観の見地などから、基礎点検口蓋が設けられている。
【特許文献1】特開平02−217567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けるなどして断熱し、建物屋内の熱が基礎を介して逃げないようにすることで、床下空間も室内空間と同様な断熱環境にする断熱基礎の技術が普及しつつある。
【0005】
しかしながら、現在のところ、こうした断熱基礎の断熱性を保持できる基礎点検口蓋の構造に関する技術までは見聞されない。
【0006】
そこで、本発明は、断熱基礎の断熱性を保持できる断熱基礎における基礎点検口蓋構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造は、建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎における基礎点検口蓋構造であって、前記基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、前記基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により前記基礎点検口枠へ固定され、塞がれていることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記蓋体は、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成るとよい。
【0009】
また、耐火性を有する前記カバー材は、耐火性の高い金属製であるとよい。
【0010】
さらに、前記蓋体は、前記縁部でシーリング材を介して前記締結部材により前記基礎点検口枠へ固定されているとよい。
【0011】
また、前記蓋体の前記縁部の裏面には、前記シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが該蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられているとよい。
【0012】
さらに、前記基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、前記蓋体の前記断熱材と重なり部分を有しているとよい。
【発明の効果】
【0013】
このような本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造は、基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎において、基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により基礎点検口枠へ固定され、塞がれた構成とされているので、基礎点検口が断熱性を有する蓋体により密閉されるため、断熱基礎の断熱性を保持できる。
【0014】
ここで、蓋体が、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成る場合は、耐火性を有するカバー材により、屋外側からの火災時の炎の侵入を極力防いで、屋内側への類焼を抑制でき、また、屋内側からの火災時の炎の放出を極力防いで、屋外側への延焼も抑制できる。
【0015】
また、耐火性を有するカバー材が、耐火性の高い金属製である場合は、例えばステンレス鋼などの腐食しにくく、加工が容易で、比較的安価な材料により蓋体を構成することができる。
【0016】
さらに、蓋体が、縁部でシーリング材を介して締結部材により基礎点検口枠へ固定されている場合は、蓋体の縁部と基礎点検口枠との間の密閉性が高まるため、より断熱基礎の気密性及び水密性を保持できる。
【0017】
また、蓋体の縁部の裏面に、シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられている場合は、リブが基礎点検口枠へ突き当たったときを、締結部材の締付け目安にできるため、大抵の者が蓋体をその密閉性を確保するのに必要な一定の締付力で取付けることができる。
【0018】
さらに、基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、蓋体の断熱材と重なり部分を有している場合は、断熱材同士の重なり部分が有ることにより、基礎点検口の周囲で冷橋が生じることがないため、連続した断熱基礎の断熱性を保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20を備えた建物1の概略構成を示している。
【0021】
まず、このような建物1は、地盤上に構築された底盤コンクリート2aと、その側縁に立設された側壁コンクリート2bとから成る基礎2Aと、その上に立設された建物本体1Aとから主に構成されている。
【0022】
ここで、基礎2Aは、側壁コンクリート2bの内周面には押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材8が貼り付けられた断熱基礎2とされている。
【0023】
そして、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20は、図2〜図4に示したように、基礎2Aに基礎点検口枠30を埋め込んで形成した基礎点検口3が、断熱性を有する蓋体4を、その縁部4aに締結部材としての4本のネジ5,・・・をねじ込んで基礎点検口枠30へ固定して、塞がれた構成とされている。
【0024】
ここで、基礎点検口枠30は、図3及び図4に示したように、矩形状であり、底盤コンクリート2aの上に、ポリエチレンフォーム製のシール材9を介して載置され、側壁コンクリート2b中に埋め込まれて断面矩形状の基礎点検口3を形成している。
【0025】
また、この基礎点検口枠30の下縁部表側には、意匠的外観を考慮して、このシール材9を覆い隠すように、モルタル10が設けられている。
【0026】
また、意匠的外観を考慮して、この基礎点検口枠30の上縁部を隠すように、建物本体1Aの下端部には水切り材14が設けられている。
【0027】
さらに、蓋体4は、図5(a)及び図5(b)に示したように、この蓋体4の表面4b及び上下面4c,4d並びに左右側面4e,4fを形成するステンレス鋼製の外側カバー材41Aの内側凹部43に押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材42を嵌め込んでから、ステンレス鋼製の平板状の内側カバー材41Bをリベット44,・・・により固定して成る。
【0028】
そして、外側カバー材41Aと内側カバー材41Aとから成るカバー材41は、外側カバー材41Aの左右側面4e,4fから表面4bの面方向に突出する蓋体4の本体部分より薄い平板状の縁部4aを有する。
【0029】
ここで、この蓋体4の平板状の縁部4aの裏側には、この縁部4aに沿って合成ゴム製のシーリング材6が設けられている。
【0030】
また、蓋体4の平板状の縁部4aの裏面の左右両端部には、このシーリング材6の厚さよりも短い長さのリブ41aが蓋体4の表面4bと略垂直な方向へ突出して設けられている。
【0031】
そして、蓋体4は、図6に示したように、ネジ孔41b,・・・からネジ5,・・・を、それぞれ補強ワッシャー51及び防水ワッシャー52を介して基礎点検口枠30のネジ孔32,・・・へねじ込んで固定され、このシーリング材6を介して基礎点検口枠30に固定されている。
【0032】
ここで、蓋体4の平板状の縁部4aの裏面には、ネジ孔32と孔を連通して一体に取付けナット31がそれぞれ設けられており、ネジ5,・・・は、この取付けナット31,・・・の孔までねじ込まれている。
【0033】
さらに、基礎点検口3の内周面には、図3及び図4に示したように、押出法ポリスチレンフォーム製の断熱材7が設けられている。
【0034】
ここで、側壁コンクリート2b及び断熱材8と断熱材7との間の隙間は、ウレタンフォーム製の隙間充填剤11が注入されて埋められている。
【0035】
また、基礎点検口3の内周面の断熱材7と蓋体4内部の断熱材42とは、図3及び図4並びに図6に示したように、重なり部分を有する。
【0036】
上記した断熱材7,8,42には、同一の厚さ(25mm)に加工された押出法ポリスチレンフォーム製の板材が用いられている。
【0037】
次に、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20の施工方法について説明する。
【0038】
まず、図7に示したように、吊部33a,33aを有する基礎点検口内型枠材33と基礎点検口外型枠材34との間にシール材9を下面に取付けた基礎点検口枠30を挟み込んだ状態に、4本の蝶ネジ35,・・・をねじ込み固定して基礎点検口用型枠36を組み上げる。
【0039】
続いて、この組み上げた基礎点検口用型枠36を、図8に示したように、側壁コンクリート2bの型枠12内へ挿入し、この型枠12の上端部で吊部33a,33aで吊るした状態にしてシャコ万力13,・・・で固定する。
【0040】
この状態で、まずは底盤コンクリート2aを打設し、続いて、型枠12内へ側壁コンクリート2bを打設する。
【0041】
そして、コンクリートを養生して固めた後、図9に示したように、蝶ネジ35,・・・を抜いて、基礎点検口内型枠材33と基礎点検口外型枠材34を取り除くと、基礎2Aに基礎点検口枠30が埋め込まれた基礎点検口3が形成される。
【0042】
続いて、図10に示したように、基礎2Aの側壁コンクリート2bの内周面へ断熱材8を貼り付けて断熱基礎2とする。
【0043】
さらに、基礎点検口枠30の裏面において、ネジ孔32,・・・に孔が連通するように取付けナット31,・・・を溶接してから、基礎点検口3の内周面に、断熱材7を設ける(図6を参照)。
【0044】
そして、側壁コンクリート2b及び断熱材8と断熱材7との間の隙間を、隙間充填剤11を注入して埋める。
【0045】
また、基礎点検口枠30の下縁部表側に、シール材9を覆い隠すように、モルタル10を設ける(図4を参照)。
【0046】
最後に、蓋体4を、図11に示したように、ネジ孔41b,・・・からネジ5,・・・を補強ワッシャー51及び防水ワッシャー52を介して基礎点検口枠30のネジ孔32及びこのネジ孔32に孔を連通して一体に設けた取付けナット31,・・・へねじ込んで固定し、シーリング材6を介して基礎点検口枠30に固定する(図6を参照)。
【0047】
こうして、図2〜図4に示した本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20が完成する。
【0048】
次に、本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20の作用効果について説明する。
【0049】
このような本発明の断熱基礎における基礎点検口蓋構造20は、基礎2Aの内周部に断熱材8を設けた断熱基礎2において、基礎2Aに基礎点検口枠30が埋め込まれて基礎点検口3が形成されており、基礎点検口3は、断熱性を有する蓋体4が、その縁部4aで締結部材としてのネジ5,・・・により基礎点検口枠30へ固定され、塞がれた構成とされているので、基礎点検口3が断熱性を有する蓋体4により密閉されるため、断熱基礎2の断熱性を保持できる。
【0050】
ここで、蓋体4が、耐火性を有するカバー材41の内部に断熱材42を設けて成るので、耐火性を有するカバー材41により、屋外側からの火災時の炎の侵入を極力防いで、屋内側への類焼を抑制でき、また、屋内側からの火災時の炎の放出を極力防いで、屋外側への延焼も抑制できる。
【0051】
また、蓋体4が、蓋体4の表面4b及び上下面4c,4d並びに左右側面4e,4fを形成するとともに左右側面4e,4fから表面4bの面方向に突出する蓋体4の本体部分より薄い平板状の縁部4aを有する外側カバー材41Aと、カバー材41の内側凹部43に設けられた断熱材42と内側カバー材41Bとこれを固定するリベット44,・・・とから成るので、少ない部品点数で、断熱性を有する蓋体4を簡易に構成することができる。
【0052】
そのうえ、縁部4aが蓋体4の本体部分より薄い平板状であるため、基礎点検口枠30へ固定するためのネジ5,・・・には、取り扱い易く安価な市販のものを用いることができる。
【0053】
さらに、カバー材41を構成する外側カバー材41Aと内側カバー材41Bとが、ステンレス鋼製であるので、加工が容易なため、比較的安価に、腐食しにくい蓋体4を構成することができる。
【0054】
また、蓋体4が、縁部4aでシーリング材6を介してネジ5,・・・により基礎点検口枠30へ固定されているので、蓋体4の縁部4aと基礎点検口枠30との間の密閉性が高まるため、より断熱基礎2の気密性及び水密性を保持できる。
【0055】
さらに、蓋体4の縁部4aの裏面に、シーリング材6の厚さよりも短い長さのリブ41aが蓋体4の表面4bと略垂直な方向へ突出して設けられているので、リブ41aが基礎点検口枠30へ突き当たったときを、ネジ5,・・・の締付け目安にできるため、大抵の者が蓋体をその密閉性を確保するのに必要な一定の締付力で取付けることができる。
【0056】
さらに、基礎点検口3の内周面に、断熱材7が設けられており、蓋体4の断熱材42と内側カバー材41Bを介して重なり部分を有してので、ステンレス鋼製の内側カバー材41Bの厚さは0.5mm程度と薄く、断熱材7,42同士の重なり部分への影響は極端に小さく、基礎点検口3の周囲で冷橋が生じることがないため、連続した断熱基礎の断熱性を保持できる。
【0057】
また、断熱材7,8,42には、同一の厚さに加工された押出法ポリスチレンフォーム製の板材が用いられているので、市販の同一厚さのものだけを用いればよいため、経済的に実施できる。
【0058】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0059】
例えば、上記した実施の形態では、断熱材7,8,42として、押出法ポリスチレンフォーム製のものを用いたが、これに限定されず、ウレタンフォーム製のものなど他のものを用いて実施してもよい。
【0060】
また、上記した実施の形態では、蓋体4に内側カバー材41Bを設け、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材7との間に、この内側カバー材41Bを介して重なり部分を有するように実施したが、これに限定されない。
【0061】
すなわち、蓋体4に内側カバー材41Bを設けずに、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材7との間に、直接的な重なり部分を有するように実施してもよい。
【0062】
さらに、上記した実施の形態では、基礎2Aの側壁コンクリート2bの内周面に断熱材8を貼り付けて断熱基礎2を形成して実施したが、これに限定されない。
【0063】
すなわち、図12に例示したように、基礎2Aの側壁コンクリート2bの外周面に断熱材80を貼り付けて断熱基礎2を形成し、蓋体4で基礎点検口3を塞いでから、基礎点検口3の内周面に断熱材70を固定具71で固定し、蓋体4の断熱材42と基礎点検口3の内周面の断熱材70との間に、重なり部分を有するように構成した基礎点検口蓋構造21を実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の最良の実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造を備えた建物の概略構成を示す説明図である。
【図2】本実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造の正面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】図2におけるB−B矢視断面図である。
【図5】(a)は、蓋体の分解斜視図であり、(b)は、蓋体の斜視図である。
【図6】図3におけるC部の拡大図である。
【図7】基礎点検口用型枠の分解斜視図である。
【図8】基礎点検口用型枠を側壁コンクリートの型枠の上端部へ固定した状態を示す斜視図である。
【図9】脱型して基礎点検口を形成した状態を示す斜視図である。
【図10】側壁コンクリートの内周面及び基礎点検口の内周面に断熱材を設けた状態を示す斜視図である。
【図11】基礎点検口へ蓋体を取付ける状態を示す斜視図である。
【図12】異なる実施の形態の断熱基礎における基礎点検口蓋構造の水平断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 建物
2A 基礎
2 断熱基礎
20 基礎点検口蓋構造
21 基礎点検口蓋構造
3 基礎点検口
30 基礎点検口枠
4 蓋体
4a 蓋体の縁部
4b 蓋体の表面
4c 蓋体の上面
4d 蓋体の下面
4e 蓋体の左側面
4f 蓋体の右側面
41 カバー材
41A 外側カバー材
41B 内側カバー材
43 外側カバー材の内側凹部
41a リブ
42 断熱材
5 ネジ(締結部材)
6 シーリング材
7 断熱材
70 断熱材
8 断熱材
80 断熱材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎における基礎点検口蓋構造であって、
前記基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、
前記基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により前記基礎点検口枠へ固定され、塞がれていることを特徴とする断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項2】
前記蓋体は、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項3】
耐火性を有する前記カバー材は、耐火性の高い金属製であることを特徴とする請求項2に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項4】
前記蓋体は、前記縁部でシーリング材を介して前記締結部材により前記基礎点検口枠へ固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項5】
前記蓋体の前記縁部の裏面には、前記シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが該蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項6】
前記基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、前記蓋体の前記断熱材と重なり部分を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項1】
建物の基礎の内周部又は外周部に断熱材を設けた断熱基礎における基礎点検口蓋構造であって、
前記基礎に基礎点検口枠が埋め込まれて基礎点検口が形成されており、
前記基礎点検口は、断熱性を有する蓋体が、その縁部で締結部材により前記基礎点検口枠へ固定され、塞がれていることを特徴とする断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項2】
前記蓋体は、耐火性を有するカバー材の内部に断熱材を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項3】
耐火性を有する前記カバー材は、耐火性の高い金属製であることを特徴とする請求項2に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項4】
前記蓋体は、前記縁部でシーリング材を介して前記締結部材により前記基礎点検口枠へ固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項5】
前記蓋体の前記縁部の裏面には、前記シーリング材の厚さよりも短い長さのリブが該蓋体の表面と略垂直な方向へ突出して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【請求項6】
前記基礎点検口の内周面に、断熱材が設けられており、前記蓋体の前記断熱材と重なり部分を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の断熱基礎における基礎点検口蓋構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−256970(P2009−256970A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107548(P2008−107548)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
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