説明

新規なペプチド組成物及び特にC型肝炎ウイルスに対して有効な医薬組成物の製造におけるその使用

本発明は新規なペプチド組成物に関する。特に本発明は、下記のペプチド:少なくとも配列番号1のアミノ酸配列を有するペプチドA、少なくとも配列番号45のアミノ酸配列を有するペプチドB、少なくとも配列番号127のアミノ酸配列を有するペプチドC、少なくとも配列番号174のアミノ酸配列を有するペプチドDの中から選ばれる少なくとも2つのペプチドを含むペプチド組成物に関する。本発明の組成物は、特に、C型肝炎ウイルスに対して有効な医薬組成物の製造に使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、新規なペプチド組成物及び特にC型肝炎ウイルスに対して有効な医薬組成物の製造におけるその使用である。
【0002】
本発明の主題は、特にC型肝炎ウイルスに対する予防及び治療的ワクチン接種に有用なペプチド組成物である。
【0003】
C型肝炎は輸液による後天的な肝炎の主要原因である。C型肝炎は、他の経皮ルートにより、例えば、静脈内ルートによる薬物の注入によっても伝達されうる。そのうえ、医療従事者への汚染の危険は無視できない。
【0004】
C型肝炎は、ウイルスに関連した他の形態の肝臓疾患、例えば、A型、B型またはD型肝炎とは異なる。C型肝炎ウイルス(HCV)による感染は大抵慢性であり、多数の場合(5〜20%)に肝臓疾患、例えば、肝炎、肝硬変及び癌をもたらす。
【0005】
輸液によるウイルスの伝達の危険は1990年代にスクリーニング試験の確立により減少したが、C型肝炎の頻度は高いままである。例として、ある最近の研究は、フランスでは今日1年当たり依然として10,000〜15,000の新たな感染例があることを示す(Patent Application WO01/21189)。現在、世界中で約1億7千万人が慢性的にHCVに感染している。ハイリスクな集団は主として病院のスタッフ及び静脈内薬物使用者であるが、これらのハイリスクグループに属さない、また、循環抗HCV抗体が見出されている無症候血液ドナーが存在する。後者の場合には、感染ルートはまだ特定されていない。
【0006】
HCVは、分子生物学技術によって単離された最初の肝親和性ウイルスであった。ウイルスゲノムの配列はウイルス粒子が可視化される前にクローニングされた。
【0007】
HCVはフラビウイルス科の新しいグループ、ヘパチウイルス(hepaciviruses)に属する。これは9.5kbの(+)RNA単鎖を有するウイルスであり、これは相補性RNAのコピーにより複製され、その翻訳産物は約3000個のアミノ酸の単一ポリタンパク質(single polyprotein)の前駆体である。HCVゲノムの5’末端は、構造タンパク質、ヌクレオキャプシドのコアタンパク質、2つのエンベロープ糖タンパク質であるE1及びE2並びにp7と呼ばれる小さなタンパク質をコードする遺伝子に隣接した非翻訳領域に相当する。非翻訳5’領域及びコア遺伝子は、異なる遺伝子型において相対的によく保存されている。エンベロープタンパク質E1及びE2は、分離株同士で、より可変性の領域によりコードされる。タンパク質p7は極めて疎水性のタンパク質であり、その機能は知られていない。HCVゲノムの3’末端は、非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4、NS5)及びよく保存されたドメインを有する非コード3’領域をコードする遺伝子を含有する(Major ME, Feinstone SM, Hepatology, June 1997, 25(6): 1527-1538)。
【0008】
最近の注目の的であるC型肝炎の処置のための治療は、ペグ化(pegylated)インターフェロン及びリバビリンを使用する二重治療である(Manns MP et al., The Lancet, 22 September 2001, Vol.358, 958-965)。この治療は2型及び3型の遺伝子型に属するウイルス株に感染した患者の場合に特に有効であるが、1a型、1b型及び4型の遺伝子型に対しては限定された効果しかない(上記Manns MP)。
【0009】
したがって、これらの応答性に乏しい遺伝子型を優先的に標的とするワクチン組成物を開発することが必要である。
【0010】
今日いくつかの研究は、HCVにより引き起こされた感染の抑制が、自然的であれ(「自然発生的消散(spontaneous resolution)」)又は治療後であれ(「治療的消散(therapeutic resolution)」)、T−CD4+及びT−CD8+リンパ球が関与する細胞媒介免疫応答の誘発又は増強と関連していることを示す(CERNY A et al., J.Clin.Invest., 95: 521-530(1995))。
【0011】
ペプチドの使用に基づくワクチンの目的は、一般にT−CD4+及び/又はT−CD8+リンパ球により媒介される免疫応答を誘発することである。
【0012】
主要組織適合性複合体(MHC)の分子は、クラスI又はクラスIIとして述べられている。クラスI分子は、有核細胞の実質的すべてにおいて発現され、CD8+細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の標的であることができる。CTLはクラスIのMHC分子と共に提示されるペプチド又はエピトープを認識する。
【0013】
例えば、クラスI分子HLA−A2.1は、ペプチドの結合部位がクラスIの重鎖のドメインα1及びα2を合わせることにより創られることを示す(Bjorkman et al., Nature, 329: 506(1987))。
【0014】
一部の著者は、特許出願WO01/21189における如く、ペプチド調製物の免疫原性度(immunogenic power)をHLA分子に対するそれらの良好な結合スコアに基づいて推断した。
【0015】
このような推測は明白ではなく、
−FLATペプチドに関して本願の実施例1で出願人により証明されたように、高い結合スコアを有するが免疫原性度を持たないペプチドを選択したり、又は、
−Brinster C.et al.(Hepatology, Vol.34, N°6, 2001, 1206-1217)においてCINペプチドで示された如く、実際に非常に免疫原性であるペプチドを排除することになりかねない。実際、CINペプチドは、平均の又は低い(335)結合スコアを有するにもかかわらず、細胞傷害性Tリンパ球により媒介された強い応答を誘発することができる。
【0016】
出願人は、今や意外にも、A〜Dペプチドから選ばれた少なくとも2つのペプチドを含有する新規なペプチド組成物が強い免疫原性度(immunogenic power)を有し、1a型、1b型及び4型の遺伝子型のウイルス株に感染した患者に由来する細胞が特異的免疫応答を誘発する能力に対して影響を及ぼすことを見出した。これらの患者は、好ましくは、しかし限定的ではなく、HLA−A2.1型のHLAを有する。
【0017】
したがって、本発明の主題は、
少なくとも配列番号1の下記のアミノ酸配列
【0018】
【表13】

【0019】
式中、X1はY又はHであり、X2はA、G又はTであり、X3はR又はLであり、X4はA又はTであり、X5はG又はSであり、X6はA、T又はVであり、X7はH又はYであり、X8はI、T、M又はVである、
を有するAペプチド、
−少なくとも配列番号45の下記のアミノ酸配列
【0020】
【表14】

【0021】
式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVであり、X24はK、R又はTであり、X25はQ又はEであり、X26はV又はNであり、X27はD、E又はCであり、X28はV又はAであり、X29はV、I、E又はMであり、X30はL又はVであり、X31はT、K又はAであり、X32はQ又はHであり、X33はS又はTであり、X34はA又はGであり、X35はT又はSであり、X36はC又はAであり、X37はV、I又はTであり、X38はV又はAであり、X39はC又はMであり、X40はY又はFである、
を有するBペプチド、
−少なくとも配列番号127の下記のアミノ酸配列
【0022】
【表15】

【0023】
式中、X47はL又はPであり、X48はA又はSであり、X49はA又はSであり、X50はA又はSであり、X51はI又はVであり、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTであり、X56はL又はMであり、X57はL又はWであり、X58はA又はSであり、X59はL、P又はIである、
を有するCペプチド、及び
−少なくとも配列番号174の下記のアミノ酸配列
【0024】
【表16】

【0025】
式中、X69はR又はQであり、X70はP又はAであり、X71はL又はFであり、X72はF又はYであり、X73はD又はEであり、X74はV又はSであり、X75はM又はRであり、X76はY又はHであり、X77はD又はNであり、X78はV又はIであり、X79はS、T又はKであり、X80はT、K、I又はNであり、X81はL又はTである、
を有するDペプチド、
−配列番号213の下記の配列
【0026】
【表17】

【0027】
式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVである、
を有するB’エピトープ、及び
−配列番号221の下記の配列
【0028】
【表18】

【0029】
式中、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTである、
を有するC’エピトープ、
から選ばれる少なくとも2つの化合物を含むペプチド組成物、及びそれらを含有する医薬組成物、並びにC型肝炎ウイルスにより引き起こされる感染の抑制又は予防に用いられる医薬の製造のための、特にワクチンとしての、それらの使用及び診断組成物としてのそれらの使用である。
【0030】
本発明の特定の主題は、A、B、C、Dペプチドから選ばれる少なくとも2つのペプチドを含むことを特徴とする上記したペプチド組成物である。
【0031】
同じく、主題は、特定のA、B、C、Dペプチド、該ペプチドをコードするヌクレオチド配列及びこれらのベクターにより同時形質転換された微生物又は宿主細胞である。
【0032】
最後に、主題は、本発明の組成物に対する抗体、並びに該抗体を使用して生物学的サンプル中のC型肝炎ウイルスを検出及び/又は定量する方法である。
【0033】
したがって、C型肝炎ウイルスの1a型、1b型及び4型の遺伝子型に対する強い免疫原性度を有する本発明のペプチド組成物は、上記したA〜Dペプチドから選ばれる少なくとも2つのペプチドを含有する。
【0034】
Aペプチドは、HCVウイルスによりコードされたポリタンパク質(polyprotein)の位置1244と1274との間の非構造タンパク質3(NS3)に含まれる。
【0035】
同じく、Bペプチドは、ウイルスポリタンパク質の位置1038と1082との間のタンパク質NS3に含まれる。
【0036】
Cペプチドは、該ウイルスポリタンパク質の位置1789と1821との間の非構造タンパク質NS4に含まれる。
【0037】
Dペプチドに関しては、それは該ウイルスポリタンパク質の位置2573と2601との間の非構造タンパク質NS5bに含まれる。
【0038】
もちろん、ペプチドとは、ペプチドそれ自体及び当該ペプチドと少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、更に好ましくは少なくとも80%、より良好には少なくとも90%、なお更に良好には95%の相同性を有するその相同体をいう。
【0039】
A〜Dペプチドは、Shimotohno株とも呼ばれる株HCV−JA(Kato L., et al., (1990), Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 87(24), 9524-9528)から得られた。これらは、既知のエピトープを含有するが、先に示されたとおり、これらのエピトープは必ずしも高い結合スコアを持たない。
【0040】
結合スコアは、既知の又は潜在的エピトープ配列(ペプチド配列)が対象のHLA分子に結合する能力を、ソフトウエアを使用して予測することにより得られる。このスコアは、負の値から約1000の値までの範囲に含まれることができ、高い結合スコアとは、600以上の結合スコアをいう。
【0041】
他方、意外にも、本発明のA〜Dペプチドの組み合わせは、別々に使用されるペプチドのそれぞれ及び/又は単独であるいは組み合わせて使用されるこれらのペプチドに含有される個々のエピトープのそれぞれで得られるよりも大きな効力及び有効性を示すことができ、γ−インターフェロンのより高い産生を刺激することができる特異的細胞傷害性Tリンパ球を誘発することを可能にする。
【0042】
更に、これらのペプチドは、交差反応性を有する特異的Tリンパ球を誘発することができる。
【0043】
本発明の1つの態様によると、本発明の組成物は、下記の組み合わせ:A及びBペプチド、A及びCペプチド、A及びDペプチド、B及びCペプチド、B及びDペプチド、並びにC及びDペプチドの2つのペプチドを含有する。
【0044】
好ましい組成物は、A及びB、A及びC、B及びD並びにC及びDペプチドを含有し、A及びB、C及びD、並びにB及びDペプチドを含有する組成物が更に好ましい。
【0045】
もう1つの態様によると、本発明の組成物は、下記の組み合わせ:A、B及びDペプチド、A、C及びDペプチド、並びにB、C及びDペプチドの3つのペプチドを含有し、A、B及びC、A、C及びD並びにB、C及びDペプチドを含有する組成物が特に好ましい。
【0046】
更に別の態様によると、本発明の組成物はA、B、C及びDペプチドの4つを含有する。
【0047】
本発明の組成物におけるAペプチドは、少なくとも上記した配列番号1のアミノ酸配列を有する。
【0048】
本発明の1つの態様によると、Aペプチドは、多くて配列番号2の下記の配列
【0049】
【表19】

【0050】
式中、X1〜X8は先に定義したとおりであり、X9はT又はNであり、X10はK又はRであり、X11はA又はVであり、X12はA又はEであり、X13はE又はDであり、X14はN又はSであり、X15はI、L又はVであり、X16はR又はSであり、X17はT又はSである、
に記載された46個のアミノ酸を有する。
【0051】
この場合に、Aペプチドはウイルスポリタンパク質の位置1237と1282との間に位置している。
【0052】
更に別の態様によると、Aペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号3の配列を有し、多くて配列番号19の配列を有するペプチドであって、配列番号3の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がRであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、配列番号19の配列は、X1〜X8が配列番号3の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がEであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号4の配列を有し、この配列はX1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号4の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号20の配列、
ii)X1〜X8が配列番号4の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がEであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号24の配列、
iii)X1〜X8が配列番号4の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がRであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がLであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号32の配列、及び
iv)X1〜X8が配列番号4の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がVであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号34の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号5の配列を有し、この配列はX1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がVである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号5の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号21の配列、
ii)X1〜X8が配列番号5の配列で定義したとおりであり、X9がNであり、X10がKであり、X11がVであり、X12がEであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号28の配列、及び
iii)X1〜X8が配列番号5の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がSであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号36の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号6の配列を有し、この配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がTである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号6の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号22の配列、
ii)X1〜X8が配列番号6の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がEであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号27の配列、及び
iii)X1〜X8が配列番号6の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がRであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号41の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号7の配列を有し、この配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がYであり、X8がTである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号7の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号23の配列、及び
ii)X1〜X8が配列番号7の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がVであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号37の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号8の配列を有し、多くて配列番号25の配列を有するペプチドであって、配列番号8の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がSであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がTである配列番号1の配列に相当し、配列番号25の配列は、X1〜X8が配列番号8の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号9の配列を有し、多くて配列番号26の配列を有するペプチドであって、配列番号9の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がYであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、配列番号26の配列は、X1〜X8が配列番号9の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がVであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号10の配列を有し、多くて配列番号29の配列を有するペプチドであって、配列番号10の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がTであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がVである配列番号1の配列に相当し、配列番号29の配列は、X1〜X8が配列番号10の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号11の配列を有し、多くて配列番号30の配列を有するペプチドであって、配列番号11の配列は、X1がYであり、X2がGであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、配列番号30の配列は、X1〜X8が配列番号11の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号12の配列を有し、多くて配列番号31の配列を有するペプチドであって、配列番号12の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がSであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、配列番号31の配列は、X1〜X8が配列番号12の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号13の配列を有し、多くて配列番号33の配列を有するペプチドであって、配列番号13の配列は、X1がYであり、X2がTであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がTである配列番号1の配列に相当し、配列番号33の配列は、X1〜X8が配列番号13の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号14の配列を有し、この配列はX1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がSであり、X6がAであり、X7がHであり、X8がVである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号14の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がSであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号35の配列、及び
ii)X1〜X8が配列番号14の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号39の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号15の配列を有し、多くて配列番号38の配列を有するペプチドであって、配列番号15の配列は、X1がYであり、X2がTであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がSであり、X6がAであり、X7がYであり、X8がMである配列番号1の配列に相当し、配列番号38の配列は、X1〜X8が配列番号15の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がLであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号16の配列を有し、この配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がSであり、X6がAであり、X7がYであり、X8がVである配列番号1の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X1〜X8が配列番号16の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号40の配列、及び
ii)X1〜X8が配列番号16の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がRであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する配列番号42の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号17の配列を有し、多くて配列番号43の配列を有するペプチドであって、配列番号17の配列は、X1がYであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がTであり、X7がYであり、X8がTである配列番号1の配列に相当し、配列番号43の配列は、X1〜X8が配列番号17の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がRであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がTである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、及び
−少なくとも配列番号18の配列を有し、多くて配列番号44の配列を有するペプチドであって、配列番号18の配列は、X1がHであり、X2がAであり、X3がLであり、X4がAであり、X5がGであり、X6がVであり、X7がYであり、X8がIである配列番号1の配列に相当し、配列番号44の配列は、X1〜X8が配列番号18の配列で定義したとおりであり、X9がTであり、X10がKであり、X11がAであり、X12がAであり、X13がDであり、X14がNであり、X15がIであり、X16がRであり、X17がSである配列番号2の配列に相当する、ペプチド、
から選ばれる。
【0053】
好ましくは、Aペプチドは配列番号3〜18の配列のペプチドから選ばれ、配列番号3の配列のペプチドが特に好ましい。
【0054】
本発明の組成物におけるBペプチドは、少なくとも上記配列番号45のアミノ酸配列を有する。
【0055】
1つの態様によると、Bペプチドは、多くて配列番号46の下記の配列:
【0056】
【表20】

【0057】
式中、X18〜X40は上記したとおりであり、X41はP、S又はHであり、X42はA又はTであり、X43はS、A、T又はCであり、X44はQ又はRであり、X45はS、T又はAであり、X46はK又はRであり、X47はT又はIである、
に記載された63個のアミノ酸を有する。
【0058】
この場合に、Bペプチドはウイルスポリタンパク質の位置1027と1089との間に位置している。
【0059】
更に別の態様によると、Bペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号47の配列を有し、多くて配列番号81の配列を有するペプチドであって、配列番号47の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がDであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がLであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号81の配列は、X18〜X40が配列番号47の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号48の配列を有し、多くて配列番号82の配列を有するペプチドであって、配列番号48の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がIであり、X30がVであり、X31がAであり、X32がQであり、X33がTであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号82の配列は、X18〜X40が配列番号48の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がRであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号49の配列を有し、多くて配列番号83の配列を有するペプチドであって、配列番号49の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がIであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がTであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号83の配列は、X18〜X40が配列番号49の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がTであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がRであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号50の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号50の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号84の配列、
ii)X18〜X40が配列番号50の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がRであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号90の配列、
iii)X18〜X40が配列番号50の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がCであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号105の配列、
iv)X18〜X40が配列番号50の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号107の配列、及び
v)X18〜X40が配列番号50の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がTであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号116の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号51の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がRであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号51の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号85の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号51の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がAであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号124の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号52の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号52の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号86の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号52の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号120の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号53の配列を有し、多くて配列番号87の配列を有するペプチドであって、配列番号53の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号87の配列は、X18〜X40が配列番号53の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号54の配列を有し、この配列は、X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がVであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号54の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号88の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号54の配列で定義したとおりであり、X41がSであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号117の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号55の配列を有し、多くて配列番号89の配列を有するペプチドであって、配列番号55の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、配列番号89の配列は、X18〜X40が配列号55の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号56の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号56の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がAであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号91の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号56の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号92の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号57の配列を有し、多くて配列番号93の配列を有するペプチドであって、配列番号57の配列は、X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号93の配列は、X18〜X40が配列番号57の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号58の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号58の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号94の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号58の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号110の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号59の配列を有し、多くて配列番号95の配列を有するペプチドであって、配列番号59の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、配列番号95の配列は、X18〜X40が配列番号59の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号60の配列を有し、この配列は、X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号60の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号96の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号60の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号115の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号61の配列を有し、多くて配列番号97の配列を有するペプチドであって、配列番号61の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がDであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がLであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号97の配列は、X18〜X40が配列番号61の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号62の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号62の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号98の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号62の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がTであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号109の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号63の配列を有し、多くて配列番号99の配列を有するペプチドであって、配列番号63の配列は、X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がHであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号99の配列は、X18〜X40が配列番号63の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号64の配列を有し、多くて配列番号100の配列を有するペプチドであって、配列番号64の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号100の配列は、X18〜X40が配列番号64の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号65の配列を有し、多くて配列番号101の配列を有するペプチドであって、配列番号65の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がSであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号101の配列は、X18〜X40が配列番号65の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号66の配列を有し、多くて配列番号102の配列を有するペプチドであって、配列番号66の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がTであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号102の配列は、X18〜X40が配列番号66の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号67の配列を有し、多くて配列番号103の配列を有するペプチドであって、配列番号67の配列は、X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号103の配列は、X18〜X40が配列番号67の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号68の配列を有し、多くて配列番号104の配列を有するペプチドであって、配列番号68の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がKであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号104の配列はX18〜X40が配列番号68の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号69の配列を有し、多くて配列番号106の配列を有するペプチドであって、配列番号69の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がKであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号106の配列は、X18〜X40が配列番号69の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号70の配列を有し、多くて配列番号108の配列を有するペプチドであって、配列番号70の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がTであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、配列番号108の配列は、X18〜X40が配列番号70の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号71の配列を有し、多くて配列番号111の配列を有するペプチドであって、配列番号71の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がEであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号111の配列は、X18〜X40が配列番号71の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がIである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号72の配列を有し、多くて配列番号112の配列を有するペプチドであって、配列番号72の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がAであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号112の配列は、X18〜X40が配列番号72の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号73の配列を有し、多くて配列番号113の配列を有するペプチドであって、配列番号73の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号113の配列は、X18〜X40が配列番号73の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号74の配列を有し、多くて配列番号114の配列を有するペプチドであって、配列番号74の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がAであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がAであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号114の配列は、X18〜X40が配列番号74の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号75の配列を有し、この配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X18〜X40が配列番号75の配列で定義したとおりであり、X41がSであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号118の配列、及び
ii)X18〜X40が配列番号75の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する配列番号119の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号76の配列を有し、多くて配列番号121の配列を有するペプチドであって、配列番号76の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がRであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号121の配列は、X18〜X40が配列番号76の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号77の配列を有し、多くて配列番号122の配列を有するペプチドであって、配列番号77の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がKであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号122の配列は、X18〜X40が配列番号77の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がAであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号78の配列を有し、多くて配列番号123配列を有するペプチドであって、配列番号78の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がRであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がIであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がFである配列番号45の配列に相当し、配列番号123の配列はX18〜X40が配列番号78の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号79の配列を有し、多くて配列番号125の配列を有するペプチドであって、配列番号79の配列は、X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がRであり、X25がQであり、X26がVであり、X27がEであり、X28がVであり、X29がMであり、X30がVであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がAであり、X35がTであり、X36がCであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がCであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号125の配列は、X18〜X40が配列番号79の配列で定義したとおりであり、X41がHであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がSであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号80の配列を有し、多くて配列番号126の配列を有するペプチドであって、配列番号80の配列は、X18がLであり、X19がFであり、X20がSであり、X21がTであり、X22がIであり、X23がIであり、X24がTであり、X25がEであり、X26がNであり、X27がCであり、X28がVであり、X29がVであり、X30がLであり、X31がTであり、X32がQであり、X33がSであり、X34がGであり、X35がTであり、X36がAであり、X37がVであり、X38がVであり、X39がMであり、X40がYである配列番号45の配列に相当し、配列番号126の配列は、X18〜X40が配列番号80の配列で定義したとおりであり、X41がPであり、X42がAであり、X43がSであり、X44がQであり、X45がAであり、X46がKであり、X47がTである配列番号46の配列に相当する、ペプチド、
から選ばれる。
【0060】
好ましくは、Bペプチドは、配列番号47〜80の配列のペプチドから選ばれ、配列番号47の配列のペプチドが特に好ましい。
【0061】
本発明の組成物におけるCペプチドは、少なくとも前記した配列番号127のアミノ酸配列を有する。
【0062】
1つの態様によると、Cペプチドは、多くて配列番号128の下記の配列
【0063】
【表21】

【0064】
式中、X47〜X59は前記したとおりであり、X60はT又はSであり、X61はI、T又はVであり、X62はG又はAであり、X63はP又Lであり、X64はI又はMであり、X65はA、V又はRであり、X66はA又はRであり、X67はP、A又はDであり、X68はP、A又はSである、
に記載された57個のアミノ酸を有する。
【0065】
この場合に、Cペプチドは、ウイルスポリタンパク質の位置1767と1823との間に位置している。
【0066】
もう1つの態様に従えば、Cペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号129の配列を有し、この配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X47〜X59が配列番号129の配列で定義したとおりであり、X60がTであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号147の配列、
ii)X47〜X59が配列番号129の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号153の配列、
iii)X47〜X59が配列番号129の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がAであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がAである配列番号128の配列に相当する配列番号162の配列、
iv)X47〜X59が配列番号129の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がVであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号167の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号130の配列を有し、この配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がAであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がSであり、X55がQであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X47〜X59が配列番号130の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がAであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号148の配列、及び
ii)X47〜X59が配列番号130の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がTであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がAであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号150の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号131の配列を有し、多くて配列番号149の配列を有するペプチドであって、配列番号131の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がAであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がGであり、X55がQであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号149の配列は、X47〜X59が配列番号131の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がAであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号132の配列を有し、この配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がHであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X47〜X59が配列番号132の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号151の配列、
ii)X47〜X59が配列番号132の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がVであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号155の配列、
iii)X47〜X59が配列番号132の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がVであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号168の配列、及び
iv)X47〜X59が配列番号132の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がLであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号171の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号133の配列を有し、多くて配列番号152の配列を有するペプチドであって、配列番号133の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がSであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号152の配列はX47〜X59が配列番号133の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号134の配列を有し、この配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がYであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X47〜X59が配列番号134の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号154の配列、及び
ii)X47〜X59が配列番号134の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がVであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号169の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号135の配列を有し、多くて配列番号156の配列を有するペプチドであって、配列番号135の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号156の配列は、X47〜X59が配列番号135の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号136の配列を有し、この配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がSであり、X56がLあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、多くて下記の配列:
i)X47〜X59が配列番号136の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号157の配列、及び
ii)X47〜X59が配列番号136の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がVであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する配列番号170の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号137の配列を有し、多くて配列番号158の配列を有するペプチドであって、配列番号137の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がTであり、X56がMあり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号158の配列は、X47〜X59が配列番号137の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号138の配列を有し、多くて配列番号159の配列を有するペプチドであって、配列番号138の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がYであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がIである配列番号127の配列に相当し、配列番号159の配列は、X47〜X59が配列番号138の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号139の配列を有し、多くて配列番号160の配列を有するペプチドであって、配列番号139の配列は、X47がPであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がHであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号160の配列は、X47〜X59が配列番号139の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がRであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号140の配列を有し、多くて配列番号161の配列を有するペプチドであって、配列番号140の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がIであり、X54がQであり、X55がHであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がPである配列番号127の配列に相当し、配列番号161の配列は、X47〜X59が配列番号140の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号141の配列を有し、多くて配列番号163の配列を有するペプチドであって、配列番号141の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がSであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がSであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号163の配列は、X47〜X59が配列番号141の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号142の配列を有し、多くて配列番号164の配列を有するペプチドであって、配列番号142の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がSであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNであり、X56がLであり、X57がWであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号164の配列は、X47〜X59が配列番号142の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号143の配列を有し、多くて配列番号165の配列を有するペプチドであって、配列番号143の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNであり、X56がMであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号165の配列は、X47〜X59が配列番号143の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号144の配列を有し、多くて配列番号166の配列を有するペプチドであって、配列番号144の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がHであり、X56がMであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号166の配列は、X47〜X59が配列番号144の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がMであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号145の配列を有し、多くて配列番号172の配列を有するペプチドであって、配列番号145の配列は、X47がLであり、X48がAであり、X49がAであり、X50がSであり、X51がIであり、X52がAであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がYであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がAであり、X59がLである配列番号127の配列に相当し、配列番号172の配列は、X47〜X59が配列番号145の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がAであり、X67がPであり、X68がPである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号146の配列を有し、多くて配列番号173の配列を有するペプチドであって、配列番号146の配列は、X47がLであり、X48がSであり、X49がAであり、X50がAであり、X51がVであり、X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がQであり、X56がLであり、X57がLであり、X58がSであり、X59がIである配列番号127の配列に相当し、配列番号173の配列は、X47〜X59が配列番号146の配列で定義したとおりであり、X60がSであり、X61がIであり、X62がGであり、X63がPであり、X64がIであり、X65がAであり、X66がRであり、X67がDであり、X68がSである配列番号128の配列に相当する、ペプチド、
から選ばれる。
【0067】
好ましくは、Cペプチドは配列番号129〜146の配列のペプチドから選ばれ、配列番号129の配列のペプチドが特に好ましい。
【0068】
本発明の組成物におけるDペプチドは、少なくとも前記した配列番号174のアミノ酸配列を有する。
【0069】
本発明の1つに態様によると、Dペプチドは、多くて配列番号175の下記の配列
【0070】
【表22】

【0071】
式中、X69〜X81は上記したとおりであり、X82はP又はAであり、X83はQ、L、H、R、K又はPであり、X84はA、T、V、又はPであり、X85はP、S又はAであり、X86はS又はAであり、X87はG又はRであり、X88はF又はCである、
に記載された44個のアミノ酸を有する。
【0072】
この場合に、Dペプチドは、ウイルスポリタンパク質の位置2570と2613との間に位置している。
【0073】
更なる態様によると、Dペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号176の配列を有し、この配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、多くて、
i)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がPであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号188の配列、
ii)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号192の配列、
iii)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がAであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号193の配列、
iv)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がVであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号194の配列、
v)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がRであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がCである配列番号175の配列に相当する配列番号201の配列、
vi)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がPであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号202の配列、
vii)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がHであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号203の配列、
viii)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がAであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号204の配列、
ix)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がRであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号205の配列、
x)X69〜X81が配列番号176の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がHであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号210の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号177の配列を有し、この配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がKであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、多くて下記の配列、
i)X69〜X81が配列番号177の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がLであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号189の配列、及び
ii)X69〜X81が配列番号177の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がPであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号190の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号178の配列を有し、多くて配列番号191の配列を有するペプチドであって、配列番号178の配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がTであり、X80がKであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号191の配列は、X69〜X81が配列番号178の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がLであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号179の配列を有し、多くて配列番号195の配列を有するペプチドであって、配列番号179の配列は、X69がQであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号195の配列は、X69〜X81が配列番号179の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号180の配列を有し、この配列は、X69がRであり、X70がAであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、多くて下記の配列、
i)X69〜X81が配列番号180の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号196の配列、及び
ii)X69〜X81が配列番号180の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がPであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号206の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号181の配列を有し、多くて配列番号197の配列を有するペプチドであって、配列番号181の配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がIであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号197の配列は、X69〜X81が配列番号181の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号182の配列を有し、この配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がEであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、多くて下記の配列、
i)X69〜X81が配列番号182の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号198の配列、及び
ii)X69〜X81が配列番号182の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がPであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号209の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号183の配列を有し、この配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がFであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、多くて下記の配列、
i)X69〜X81が配列番号183の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がKであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号199の配列、及び
ii)X69〜X81が配列番号183の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する配列番号200の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号184の配列を有し、多くて配列番号207の配列を有するペプチドであって、配列番号184の配列は、X69がRであり、X70がAであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がNであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号207の配列は、X69〜X81が配列番号184の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号185の配列を有し、多くて配列番号208の配列を有するペプチドであって、配列番号185の配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がFであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がNであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号208の配列は、X69〜X81が配列番号185の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号186の配列を有し、多くて配列番号211の配列を有するペプチドであって、配列番号186の配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がYであり、X73がDであり、X74がVであり、X75がMであり、X76がYであり、X77がDであり、X78がVであり、X79がSであり、X80がTであり、X81がLである配列番号174の配列に相当し、配列番号211の配列は、X69〜X81が配列番号186の配列で定義したとおりであり、X82がPであり、X83がQであり、X84がAであり、X85がSであり、X86がSであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
−少なくとも配列番号187の配列を有し、多くて配列番号212の配列を有するペプチドであって、配列番号187の配列は、X69がRであり、X70がPであり、X71がLであり、X72がYであり、X73がDであり、X74がSであり、X75がRであり、X76がHであり、X77がDであり、X78がIであり、X79がKであり、X80がKであり、X81がTである配列番号174の配列に相当し、配列番号212の配列は、X69〜X81が配列番号187の配列で定義したとおりであり、X82がAであり、X83がLであり、X84がAであり、X85がAであり、X86がAであり、X87がGであり、X88がFである配列番号175の配列に相当する、ペプチド、
から選ばれる。
【0074】
好ましくは、Dペプチドは配列番号176〜187の配列のペプチドから選ばれ、配列番号176の配列のペプチドが好ましい。
【0075】
これまでの配列1〜212により定義されたA、B、C又はDペプチドは新規であり、本発明の主題を構成する。
【0076】
したがって、本発明によると、
◆Aペプチドは、少なくとも配列番号1のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号2の配列を有し、特にAペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号3の配列を有し、多くて配列番号19の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号4の配列を有し、多くて配列番号20、配列番号24、配列番号32及び配列番号34の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号5の配列を有し、多くて配列番号21、配列番号28及び配列番号36の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号6の配列を有し、多くて配列番号22、配列番号27及び配列番号41の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号7の配列を有し、多くて配列番号23及び配列番号37の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号8の配列を有し、多くて配列番号25の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号9の配列を有し、多くて配列番号26の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号10の配列を有し、多くて配列番号29の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号11の配列を有し、多くて配列番号30の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号12の配列を有し、多くて配列番号31の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号13の配列を有し、多くて配列番号33の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号14配列を有し、多くて配列番号35及び配列番号39の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号15の配列を有し、多くて配列番号38の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号16の配列を有し、多くて配列番号40及び配列番号42の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号17の配列を有し、多くて配列番号43の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号18の配列を有し、多くて配列番号44の配列を有するペプチド、
から選ばれ、配列番号3〜18の配列のペプチドが好ましく、配列番号3の配列のペプチドが特に好ましく、
◆Bペプチドは、少なくとも配列番号45のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号46の配列を有し、特にBペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号47の配列を有し、多くて配列番号81の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号48の配列を有し、多くて配列番号82の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号49の配列を有し、多くて配列番号83の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号50の配列を有し、多くて配列番号84、配列番号90、配列番号105、配列番号107及び配列番号116の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号51の配列を有し、多くて配列番号85及び配列番号124の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号52の配列を有し、多くて配列番号86及び配列番号120の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号53の配列を有し、多くて配列番号87の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号54の配列を有し、多くて配列番号88及び配列番号117の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号55の配列を有し、多くて配列番号89の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号56の配列を有し、多くて配列番号91及び配列番号92の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号57の配列を有し、多くて配列番号93の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号58の配列を有し、多くて配列番号94及び配列番号110の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号59の配列を有し、多くて配列番号95の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号60の配列を有し、多くて配列番号96及び配列番号115の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号61の配列を有し、多くて配列番号97の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号62の配列を有し、多くて配列番号98及び配列番号109の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号63の配列を有し、多くて配列番号99の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号64の配列を有し、多くて配列番号100の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号65の配列を有し、多くて配列番号101の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号66の配列を有し、多くて配列番号102の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号67の配列を有し、多くて配列番号103の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号68の配列を有し、多くて配列番号104の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号69の配列を有し、多くて配列番号106の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号70の配列を有し、多くて配列番号108の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号71の配列を有し、多くて配列番号111の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号72の配列を有し、多くて配列番号112の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号73の配列を有し、多くて配列番号113の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号74の配列を有し、多くて配列番号114の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号75の配列を有し、多くて配列番号118及び配列番号119の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号76の配列を有し、多くて配列番号121の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号77の配列を有し、多くて配列番号122の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号78の配列を有し、多くて配列番号123の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号79の配列を有し、多くて配列番号125の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号80の配列を有し、多くて配列番号126の配列を有するペプチド、
から選ばれ、配列番号47〜80の配列のペプチドが好ましく、配列番号47の配列のペプチドが特に好ましく、
◆Cペプチドは、少なくとも配列番号127のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号128の配列を有し、特にCペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号129の配列を有し、多くて配列番号147、配列番号153、配列番号162及び配列番号167の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号130の配列を有し、多くて配列番号148及び配列番号150の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号131の配列を有し、多くて配列番号149の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号132の配列を有し、多くて配列番号151、配列番号155、配列番号168及び配列番号171の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号133の配列を有し、多くて配列番号152の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号134の配列を有し、多くて配列番号154及び配列番号169の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号135の配列を有し、多くて配列番号156の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号136の配列を有し、多くて配列番号157及び配列番号170の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号137の配列を有し、多くて配列番号158の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号138の配列を有し、多くて配列番号159の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号139の配列を有し、多くて配列番号160の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号140の配列を有し、多くて配列番号161の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号141の配列を有し、多くて配列番号163の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号142の配列を有し、多くて配列番号164の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号143の配列を有し、多くて配列番号165の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号144の配列を有し、多くて配列番号166の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号145の配列を有し、多くて配列番号172の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号146の配列を有し、多くて配列番号173の配列を有するペプチド、
から選ばれ、配列番号129〜146の配列のペプチドが好ましく、配列番号129の配列のペプチドが特に好ましく、
◆Dペプチドは、少なくとも配列番号174のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号175の配列を有し、特にDペプチドは、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号176の配列を有し、多くて配列番号188、配列番号192、配列番号193、配列番号194、配列番号201、配列番号202、配列番号203、配列番号204、配列番号205及び配列番号210の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号177の配列を有し、多くて配列番号189及び配列番号190の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号178の配列を有し、多くて配列番号191の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号179の配列を有し、多くて配列番号195の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号180の配列を有し、多くて配列番号196及び配列番号206の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号181の配列を有し、多くて配列番号197の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号182の配列を有し、多くて配列番号198及び配列番号209の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号183の配列を有し、多くて配列番号199及び配列番号200の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号184の配列を有し、多くて配列番号207の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号185の配列を有し、多くて配列番号208の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号186の配列を有し、多くて配列番号211の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号187の配列を有し、多くて配列番号212の配列を有するペプチド、
から選ばれ、配列番号176〜187の配列のペプチドが好ましく、配列番号176の配列のペプチドが特に好ましい。
【0077】
「Aペプチドは、少なくとも配列番号1のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号2の配列を有する」という表現は、N末端が、配列番号2の位置1〜8の1つに位置したアミノ酸により限界を定められており、C末端が、配列番号2の位置38〜46の1つに位置したアミノ酸により限界を定められていることを意味する。
【0078】
したがって、Aペプチドは、少なくとも配列番号1の配列の31個の連続したアミノ酸を有しており、多くて配列番号2の配列の46個の連続したアミノ酸を有する。
【0079】
配列番号2の配列は、配列番号1の配列の31個のアミノ酸を含む。
【0080】
したがって、本発明のAペプチドは、常に少なくとも配列番号1の配列の31個のアミノ酸を有しており、多くて配列番号2の限界内でこれらの31個のアミノ酸の両側に分布した15個のさらなるアミノ酸を有する。例えば、本発明のAペプチドは、配列番号1の31個のアミノ酸と2個のN末端アミノ酸、又は2個のC末端アミノ酸、又は1個のN末端アミノ酸及びC末端アミノ酸により構成された33個のアミノ酸を含むことができる。
【0081】
「Bペプチドは、少なくとも配列番号45のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号46の配列を有する」という表現は、N末端が、配列番号46の位置1〜12の1つに位置したアミノ酸により限界を定められており、C末端が、配列番号46の位置56〜63の1つに位置したアミノ酸により限界を定められていることを意味する。
【0082】
したがって、Bペプチドは、少なくとも配列番号45の45個の連続したアミノ酸を有しており、多くて配列46の配列の63個の連続したアミノ酸を有する。
【0083】
配列番号46の配列は、配列番号45の配列の45個のアミノ酸を含む。
【0084】
したがって、本発明のBペプチドは、常に少なくとも配列番号45の配列の45個のアミノ酸を有しており、多くて配列番号46の限界内でこれらの45個のアミノ酸の両側に分布した18個のさらなるアミノ酸を有する。
【0085】
「Cペプチドは、少なくとも配列番号127のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号128の配列を有する」という表現は、N末端が、配列番号128の位置1〜23の1つに位置したアミノ酸により限界を定められており、C末端が、配列番号128の位置54〜57の1つに位置したアミノ酸により限界を定められていることを意味する。
【0086】
したがって、Cペプチドは、少なくとも配列番号127の32個の連続したアミノ酸を有しており、多くて配列番号128の57個の連続したアミノ酸を有する。
【0087】
配列番号128の配列は、配列番号127の配列の32個のアミノ酸を含む。
【0088】
したがって、本発明のCペプチドは、常に少なくとも配列番号127の配列の32個のアミノ酸を有し、多くて配列番号128の配列の限界内でこれらの32個のアミノ酸の両側に分布した25個のさらなるアミノ酸を有する。
【0089】
「Dペプチドは、少なくとも配列番号174のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号175の配列を有する」という表現は、N末端が、配列番号175の位置1〜4の1つに位置したアミノ酸により限界を定められており、C末端が、配列番号175の位置32〜44の1つに位置したアミノ酸により限界を定められていることを意味する。
【0090】
したがって、Dペプチドは、少なくとも配列番号174の29個の連続したアミノ酸を有しており、多くて配列番号175の44個の連続したアミノ酸を有する。
【0091】
配列番号175の配列は、配列番号174の配列の29個のアミノ酸を含む。
【0092】
したがって、本発明のDペプチドは、常に少なくとも配列番号174の配列の29個のアミノ酸を有し、多くて配列番号175の配列の限界内でこれらの29個のアミノ酸の両側に分布した15個のさらなるアミノ酸を有する。
【0093】
B及びCペプチドは、強い免疫原性度を有する新規なエピトープを含有する。
【0094】
本発明のもう1つの主題は、配列番号213の下記のアミノ酸配列、
【0095】
【表23】

【0096】
式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVである、
を有する、Bペプチド内に含有され、ウイルスポリタンパク質の位置1038と1047との間に位置したB’エピトープに関する。
【0097】
本発明の1つの態様によると、B’エピトープは、下記のエピトープ:
−X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIである配列番号213の配列に相当する配列番号214の配列のエピトープ、
−X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIである配列番号213の配列に相当する配列番号215の配列のエピトープ、
−X18がVであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がVであり、X23がIである配列番号213の配列に相当する配列番号216の配列のエピトープ、
−X18がLであり、X19がVであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がIである配列番号213の配列に相当する配列番号217の配列のエピトープ、
−X18がLであり、X19がLであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVである配列番号213の配列に相当する配列番号218の配列のエピトープ、
−X18がLであり、X19がFであり、X20がGであり、X21がCであり、X22がIであり、X23がVである配列番号213の配列に相当する配列番号219の配列のエピトープ、及び
−X18がLであり、X19がFであり、X20がSであり、X21がTであり、X22がIであり、X23がIである配列番号213の配列に相当する配列番号220の配列のエピトープ、
から選ばれる。
【0098】
好ましくは、B’エピトープは、下記の特徴:
−それは配列番号214の配列を有する、及び
−それはHLA−A2に拘束される、
の少なくとも1つを有する。
【0099】
本発明のもう1つの主題は、配列番号221の下記のアミノ酸配列:
【0100】
【表24】

【0101】
式中、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTである、
を有する、Cペプチド内に含有されており、ウイルスポリタンパク質の位置1789と1821との間に位置したC’エピトープに関する。
【0102】
本発明の1つの態様によると、C’エピトープは、下記のエピトープ:
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNである配列番号221の配列に相当する配列番号222の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がSであり、X55がQである配列番号221の配列に相当する配列番号223の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がGであり、X55がQである配列番号221の配列に相当する配列番号224の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がHである配列番号221の配列に相当する配列番号225の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がSである配列番号221の配列に相当する配列番号226の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がYである配列番号221の配列に相当する配列番号227の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がTである配列番号221の配列に相当する配列番号228の配列のエピトープ、
−X52がTであり、X53がIであり、X54がQであり、X55がHである配列番号221の配列に相当する配列番号229の配列のエピトープ、
−X52がSであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がNである配列番号221の配列に相当する配列番号230の配列のエピトープ、
−X52がAであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がYである配列番号221の配列に相当する配列番号231の配列のエピトープ、及び
−X52がTであり、X53がTであり、X54がQであり、X55がQである配列番号221の配列に相当する配列番号232の配列のエピトープ、
から選ばれる。
【0103】
好ましくは、C’エピトープは、下記の特徴:
−配列番号222の配列を有する、及び
−HLA−B7に拘束される、
の少なくとも1つを有する。
【0104】
本発明の組成物は、A〜Dペプチドの他に、本発明のもう1つの主題を構成するB’及びC’エピトープを含有することもできる。
【0105】
本発明はまた、配列番号1〜212の配列により定義されたA〜Dペプチド並びに配列番号213〜232の配列により定義されたB’及びC’エピトープのいずれか1つをコードするヌクレオチド配列に関する。
【0106】
本発明のペプチドは、
本発明のヌクレオチド配列を使用して形質転換された微生物又は真核細胞を培養する工程、及び
該微生物又は該真核細胞により産生されたペプチドを回収する工程、
を含む遺伝子工学技術により得ることができる。
【0107】
この技術は当業者に周知である。これに関するさらなる詳細については、下記の著作:Recombinant DNA Technology I, Editors Ales Prokop, Raskesh K Bajpai; Annals of the New York Academy of Science, Volume 646, 1991を参照することができる。
【0108】
本発明のペプチドはまた、当業者に周知である標準ペプチド合成により製造することができる。
【0109】
本発明のヌクレオチド配列は、当業者に周知である、例えばSambrook J. et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 1989に記載された技術を使用して化学合成及び遺伝子工学により製造することができる。
【0110】
本発明のヌクレオチド配列は、本発明の組成物又はペプチドを得るために発現ベクターに挿入することができる。
【0111】
したがって、本発明のもう1つの主題は、本発明のヌクレオチド配列及びその発現のために必要な手段を含む発現ベクターである。
【0112】
発現ベクターとしては、例えば、プラスミド、ワクチンウイルス型のウイルスベクター、アデノウイルス、バキュロウイルス、ポックスウイルス、サルモネラ型のバクテリアベクター、BCGを挙げることができる。
【0113】
ペプチドの発現に必要な手段とは、ペプチドを得ることを可能とする手段、例えば特にプロモーター、転写ターミネーター、複製起点及び好ましくは選択マーカーをいう。
【0114】
本発明のベクターはまた、特定の細胞コンパートメントに向かうペプチドのスクリーニングのために必要な配列を含むことができる。スクリーニングの例は、アデノウイルスのタンパク質E3由来のリーダー配列の型の配向配列(orientation sequences)を使用して得られる小胞体に向けたスクリーニングであることができる(Ciernik I. F., et al., The Journal of Immunology, 1999, 162, 3915-3925)。
【0115】
本発明の発現ベクターは、本発明のペプチドのいずれか1つをコードする単一ヌクレオチド配列又は少なくとも2つのヌクレオチド配列を含むことができ、その際各ヌクレオチド配列が異なる型のペプチドをコードするものと理解される。
【0116】
本発明の1つの態様によると、発現ベクターは、A及びB、A及びC、A及びD、B及びC、B及びD、又はD及びCペプチドをコードする2つのヌクレオチド配列を含む。
【0117】
好ましくは、発現ベクターは、A及びB、A及びC、B及びD、又はC及びDペプチドをコードする2つのヌクレオチド配列を含み、A及びB、C及びD並びにB及びDペプチドをコードする2つの配列を含むベクターが特に好ましい。
【0118】
もう1つの態様によると、発現ベクターは、A、B及びC、A、B及びD、A、C及びD、又はB、C及びDペプチドをコードする3つのヌクレオチド配列を含む。
【0119】
更に別の方法によると、発現ベクターは、A〜Dペプチドコードする4つのヌクレオチド配列を含む。好ましくは、ベクターは、A、B及びC、A、C及びD並びにB、C及びDペプチドをコードする3つのヌクレオチド配列を含む。この場合に、ヌクレオチド配列の順序は先の組み合わせの場合と同じく相対的に重要ではなく、それによりペプチドに関して与えられる下記の組み合わせ:
【0120】
【表25】

【0121】
が本発明の範囲内に含まれる。
【0122】
本発明の発現ベクターはまた、本発明のもう1つの態様を構成する前記のB’及びC’エピトープのいずれか1つをコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含むことができる。
【0123】
したがって、本発明のベクターは、例えば、
−下記のエピトープ:B’及びC’の1つをコードするヌクレオチド配列、
−B’及びC’エピトープをコードする2つのヌクレオチド配列又は
−B’エピトープ、C’エピトープ又はその両方をコードするいくつかの繰り返し配列、
を含むことができる。
【0124】
本発明のベクターはまた、A、B、C、Dペプチド並びにB’及びC’エピトープをコードする配列から選ばれる2〜4つのヌクレオチド配列を含むことができ、その際、
−Bペプチドをコードするヌクレオチド配列とB’エピトープをコードするヌクレオチド配列とが同時には存在せず、
−Cペプチドをコードするヌクレオチド配列とC’エピトープをコードするヌクレオチド配列とが同時には存在しない、
と理解される。
【0125】
したがって、例えば、本発明のベクターは、該ペプチド及びエピトープに関して与えられる下記の組み合わせ:
【0126】
【表26】

【0127】
を含むことができる。
【0128】
もちろん、先の場合と同じく、発現ベクターにおけるヌクレオチド配列の順序は相対的に重要ではない。
【0129】
本発明の発現ベクターがいくつかのヌクレオチド配列を含むとき、該配列は、直接互いに連結されていてもよいし典型的には生理学的条件下で中性電荷を有する小さな中性分子、例えばアミノ酸又はアミノ酸模倣物から構成されるスペーシング物質又は結合物質を介して連結されていてもよい。
【0130】
スペーシング物質としては、Ala、Gly残基、又は非極性アミノ酸もしくは中性極性アミノ酸の他の中性スペーシング物質を挙げることができる。
【0131】
これらのアミノ酸スペーサーは、少なくとも1つ又は2つの残基を有し、通常3〜6つの残基を有する。
【0132】
本発明の主題はまた、本発明の発現ベクターにより形質転換された微生物及び真核細胞である。
【0133】
本発明のA〜Dペプチドの少なくとも2つを含有する本発明の組成物が得られるべき場合には、微生物又は真核細胞は、少なくとも2つのヌクレオチド配列を含有する発現ベクターにより形質転換されるか、又は、各ベクターが異なる型のペプチドをコードする1つのヌクレオチド配列を含有する少なくとも2つの発現ベクターにより同時形質転換される。
【0134】
本発明の1つの態様によると、微生物及び真核細胞は、
−それぞれA及びB、A及びC、A及びD、B及びC、B及びD、又はC及びDペプチドをコードする2つのベクター、
−それぞれA、B及びC、A、B及びD、A、C及びD、又はB、C及びDペプチドをコードする3つのベクター、あるいは
−それぞれA、B、C、及びDペプチドをコードする4つのベクター、
により同時形質転換される。
【0135】
同様に、少なくとも2つのB’及びC'エピトープ又は少なくとも1つのB’もしくはC’エピトープ並びに少なくとも1つのA〜Dペプチドを含有する本発明の組成物が得られるべき場合には、微生物又は真核細胞は、エピトープ又はエピトープ/ペプチドの所望の組み合わせをコードする1つのベクターにより形質転換されるか、又は各々所望の組み合わせの各成分をコードするいくつかのベクターにより形質転換される。
【0136】
本発明の目的に適当な微生物の例としては、酵母、例えば下記のファミリーの酵母:
サッカロミセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、クルベロミセス属(Kluveromyces)、ピヒア属(Pichia)、ハンセルナ属(Hanseluna)、ヤロウイア属(Yarowia)、シュワニオマイセス属(Schwaniomyces)、チゴサッカロミセス属(Zygosaccharomyces)、好ましくは、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス・カールスベルゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、及びクルベロミセス・ラクチス(Kluveromyces lactis)、並びにバクテリア、例えば、エシエリシア・コリ(E.coli)及び下記のファミリーのバクテリア:ラクトバシラス(Lactobacillus)、ラクトコッカス(Lactococcus)、サルモネラ(Salmonella)、ストレプトコッカス(Streptococcus)、バチルス(Bacillus)及びストレプトミセス(Streptomyces)を挙げることができる。
【0137】
真核細胞の例として、動物、例えば、哺乳動物、爬虫類、昆虫及び同等なものを起源とする細胞を挙げることができる。好ましい真核細胞は、チャイニーズハムスター(CHO細胞)、サル(COS及びVero細胞)、ベビーハムスター腎臓(BHK細胞)、ブタ腎臓(PK15細胞)及びウサギ腎臓(RK13細胞、ヒト骨肉種細胞系)(143B細胞)、ヒトHeLa細胞系及びヒトヘパトーマ細胞系(Hep G2細胞型)並びに昆虫細胞系(例えば、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda))由来の細胞である。
【0138】
宿主細胞は、懸濁液中の培養物又はバイアル中の培養物において、組織培養物、器官培養物及び同等物において供給されうる。宿主細胞はまた、トランスジェニック動物からのものであることもできる。
【0139】
本発明はまた、本発明の上記したペプチドの1つ、前記した本発明のペプチド組成物の1つ又は本発明のエピトープの1つに対する抗体に関する。
【0140】
本発明の抗体は、ポリクローナル又はモノクローナル抗体である。
【0141】
上記したポリクローナル抗体は、少なくとも1つの当該ウイルス抗原により動物を免疫感作させ、次に、該動物の血清のサンプルを採取し、特にも抗体により特異的に認識される抗原、特に当該ウイルス抗原が固定されているカラムでのアフィニティークロマトグラフィーにより血清の他の成分から該抗体を分離することにより、求める抗体を精製された形態で回収することにより得ることができる。
【0142】
モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ技術により得ることができ、その一般的原理は以下に想起される。
【0143】
最初に、動物、一般にマウス(又はin vitro免疫感作の枠組み内の培養細胞)を対象のウイルス抗原により免疫感作させると、そのBリンパ球は、該抗原に対する抗体を産生することができる。次いで、これらの抗体産生リンパ球を不死の骨髄腫細胞(例ではネズミ)と融合させてハイブリドーマを産生する。次いで、このようにして得られた細胞の不均一混合物から、特定の抗体を産生し、際限なく増殖させることができる細胞を選択する。各ハイブリドーマをクローン形態で増殖させると、各々がモノクローナル抗体を産生するようになり、対象のウイルス抗原に対するその認識特性を、例えばELISAにおいて、一次元又は二次元でのイムノトランスファー(immunotransfer)により、免疫蛍光において又はバイオキャプター(biocaptor)を使用して試験することができる。その後、このようにして選択されたモノクローナル抗体を特に上記したアフィニティークロマトグラフィー技術に従って精製する。
【0144】
少なくとも2つのA〜Dペプチド又は前記したB’及びC’エピトープの少なくとも1つを含有する本発明の組成物は、医薬の製造のためのその使用が本発明の他の主題を構成するような方法において、ウイルス、あるいは更に特定的には1a型、1b型及び4型の遺伝子型に属するウイルスを持っている患者の感染の抑制、予防又及び処置に特に有効である。
【0145】
本発明はまた、前記したA〜Dペプチドから選ばれる少なくとも2つの異なるペプチド、又は該ペプチドの構成的発現及び/又は誘導的発現に必要な要素の制御下に置かれた、前記した少なくとも2つのヌクレオチド配列、又は前記した抗体の少なくとも1つ、又は前記したB及びC’エピトープの少なくとも1つ、又はそれらのヌクレオチド配列の少なくとも1つを活性物質として薬学的に適切な賦形剤と組み合わせて含有する医薬組成物、特にワクチンに関する。
【0146】
ペプチドの構成的発現に必要な要素とは、真核細胞の普遍的(ubiquitous)又は特異的プロモーターをいう。
【0147】
ペプチドの誘導性発現に必要な要素としては、テトラサイクリンに対する耐性のためのE.coliのオペロンの調節の要素を挙げることができる(Gossen M. and al, Proc Natl Acad Sci USA, 89: 5547-5551(1992)。
【0148】
もちろん、当業者は薬学的に適当なビヒクル及び医薬組成物の成分の関数として使用されるべきペプチドの量を容易に決定するであろう。
【0149】
本発明はまた、前記したA〜Dペプチドから選ばれる少なくとも2つの異なるペプチド、又は少なくとも1つの前記したB’もしくはC’エピトープ、又は前記した少なくとも1つの抗体を含む、C型肝炎ウイルスの検出及び/又は定量のための診断組成物に関する。
【0150】
ここでもまた、当業者は、使用されるべきペプチドの量を使用される診断技術の関数として容易に決定するであろう。
【0151】
本発明はまた、C型肝炎ウイルスに感染している可能性のある個体から採取された生物学的サンプル、例えば、血漿、血清又は組織中のC型肝炎ウイルスの検出及び/又は定量方法であって、
−該生物学的サンプルを、C型肝炎ウイルスと抗体との複合体の形成を可能とする条件下、本発明の抗体の少なくとも1つと接触させ、
−適当な手段により該複合体の形成を検出及び/又は定量する、
ことからなる工程を含むことを特徴とする方法に関する。
【0152】
前記ウイルスの検出及び/又は定量方法は、当業者に周知の標準技術により実施され、例として、ブロット、いわゆるサンドイッチ法、競合法及びPCR検出法、特にいわゆる「リアルタイム」法を挙げることができる。
【0153】
本発明はまた、生物学的サンプル中のC型肝炎ウイルスのin vitro診断のための本発明の組成物の使用に関する。
【0154】
最後に、本発明は、ワクチン組成物の製造のための本発明の組成物の使用に関する。
【0155】
本発明は、例示としてのみ且つ非限定的に与えられた下記の実施例を使用し、添付図面1〜14を使用してより良く理解されるであろう。
【0156】
図1Aは、1型の遺伝子型のHCV株に感染しており、HLA.A2+を有する3人の患者(Pt1〜3)のγ−インターフェロンの平均産生を示す。この産生は、FLAT(FLATCVNGV)及びLLG(LLGCIITSL)ペプチドと接触させた血球百万個当たり観察されたスポットの数により決定した。
【0157】
図1Bは、1型の遺伝子型のHCV株に感染しており、HLA.A2+を有する3人の患者(Pt1〜3)のインターロイキン−10の平均産生を示す。この産生は、FLAT及びLLGペプチドと接触させた血球百万個当たり観察されたスポットの数により決定した。
【0158】
図2は、本発明のAペプチドのアラインメントを示す。
【0159】
図3は、本発明のBペプチドのアラインメントを示す。
【0160】
図4は、本発明のCペプチドのアラインメントを示す。
【0161】
図5は、本発明のDペプチドのアラインメントを示す。
【0162】
図6は、本発明のAペプチドに関し、該AペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示す。
【0163】
図7A及び7Bは、本発明のBペプチドに関し、該BペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示し(図7A)、一方、もう片方のグラフは、同じトランスジェニックマウスに由来し、Aペプチドに含有された先行技術のATLエピトープと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す(図7B)。
【0164】
図8A及び8Bは、本発明のCペプチドに関し、該CペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示し(図8A)、一方、もう片方のグラフは、同じトランスジェニックマウスに由来し、Cペプチドと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す(図8B)。
【0165】
図9A及び9Bは、本発明のDペプチドに関し、該DペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示し(図9A)、一方、もう片方のグラフは、同じトランスジェニックマウスに由来し、Dペプチドに含有された先行技術のエピトープALYと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す(図9B)。
【0166】
図10は、本発明のDペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後又はALYエピトープによる免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフである。
【0167】
図11は、HCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【0168】
図12は、別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、A/C、C/D、A/B/C、A/C/D、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【0169】
図13は、別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【0170】
図14は、別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、B/D、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【0171】
実施例1:ペプチド−エピトープの結合スコアと免疫原性度との相関がないこと
【0172】
1a:ヒト細胞に関する試験
1型の遺伝子型のC型肝炎ウイルスに感染しており、HLA−A2+型のHLAを有する3人の患者からの血液細胞が、HLA−A2分子に結合することがbioMerieux(Centre d’Immunologie de Pierre Fabre)により開発されたソフトウエアにより予想された2つのペプチドに応答して、γ−インターフェロンサイトカイン及びインターロイキン−10を産生する能力を試験した。
【0173】
これらのサイトカインのアッセイは、タイプ1(γ−インターフェロン)又はタイプ2(インターロイキン−10)のいずれかの細胞媒介に対する免疫応答をペプチドが誘発する能力を反映する。
【0174】
これを行うために、同等な結合スコア(FLATでは694及びLLGでは619)を有する、本発明のBペプチドに含まれたFLAT(FLATCVNGV)及びLLG(LLGCIITSL)エピトープを使用した。
【0175】
3人の感染患者からの単核血球(ウエル当り200,000個の細胞)を、γ−インターフェロン(BDキット)又はインターロイキン−10に特異的なビオチニル化抗体(精製されたマウス抗ヒトγ−IFNモノクローナル抗体、BD,No.554548)が予め固定されているELISPOTプレート(Human IL 10 Elispot Set, San Diego, California, USA)においてFLAT及びLLGペプチドの存在下にインキュベーションした。
【0176】
37℃で48時間のインキュベーション(この期間にペプチドに対して特異的な細胞が特異的抗体、抗γ−インターフェロン又は抗インターロイキン−10抗体に結合するサイトカインを局所的に産生する)の後、アビジンにカップリングしたアルカリホスファターゼ及びアルカリホスファターゼ基質(NBT/BCIP)を加えた。
【0177】
各γ−インターフェロン又はインターロイキン−10産生細胞を表す紫青色スポットを、ZeissのELISPOT自動化読み取り機(KS Elispot)を使用して計数し、ウエル当りのスポットの数が20より大きいときのみ、陽性であるとみなした。
【0178】
得られた結果を図1に示し、図1においてPtは患者を表す。それらの結果は、HLA−A2分子に関する同等な結合スコアにもかかわらず、これらの2つのペプチドが同等な応答を誘発しないことを示す。
【0179】
実際、FLATペプチドは3人の患者において2つのサイトカインの産生を誘発するとしてもわずかであり、これに対してLLGペプチドは3人の患者のうち2人におけるγ−インターフェロンの有意な産生及び3人の患者におけるインターロイキン−10の有意な産生を誘発した。
【0180】
得られた結果はまた、本発明のペプチド及びそれらの組み合わせが先行技術の教示に関して自明ではなかったことを示す。
【0181】
1b:ネズミ細胞に関する試験
分子HLA.A2.1を遺伝子導入され、ネズミクラスI分子を欠いたマウス(Pascolo S., et al.(1997), J. Exp Med., 185, 2043-2051)を、分子HLA.A2.1により拘束されるクラスIエピトープであると予測されるFLL及びILAエピトープにより免疫感作させた。FLLペプチドは平均スコア(515)を有するが、これに対してILAペプチドは非常に高いスコア(893)を有する。
【0182】
これを行うために、不完全フロイントアジュバント(Sigma St Louis, MO)中に乳化された上記エピトープの1つ(60μM)及びT−ヘルパーペプチド(Lone, Y.C.et al., (1998), J. Immunother.21: 283-294)(60μM)を含有するペプチド混合物によりマウスの尾の基部においてマウスを免疫感作させた。マウスに対し2週間の間隔で2回注射を施こし、実施例1に示されたとおりに最後の免疫感作の2週間後免疫応答を分析した(Elispot)。
【0183】
結果を以下の表1に示す。
【0184】
【表27】

【0185】
これらの結果は、ペプチドに帰されるスコアがその免疫原性を反映しないことを示す。
【0186】
実施例2:マウスにおける本発明のペプチド/ペプチド組成物/エピトープの免疫原性の実証
【0187】
HLA−A2.1トランスジェニックマウスを、配列番号3の配列のAペプチド、又は配列番号47の配列のBペプチド、又は配列番号129の配列のCペプチド、又は配列番号176の配列のDペプチド、又は配列番号214の配列のB’エピトープ、又はそれぞれA及びDペプチドに含有される先行技術のATL及びALYエピトープ(ATLGFGAYM、ウイルスポリタンパク質のアミノ酸1260〜1268及びALYDVVSTL、ウイルスポリタンパク質のアミノ酸2594〜2602)により免疫感作させた。
【0188】
これを行うために、不完全フロイントアジュバント中の本発明のペプチド18ナノモル及びHBVコアヘルパーペプチド18ナノモルを含有する混合物(IFA,Brinster et al., Hepatology 2001)又はIFA中の本発明のエピトープ60ナノモル及びヘルパーペプチド60ナノモルを含有する混合物の2回の皮下注射を、15日の間隔で、各マウスの尾の基部に投与した。
【0189】
コントロールマウスにはIFA中のヘルパーペプチドのみを投与した。
【0190】
2回目の注射の15日後、マウスの脾細胞を単離することにより細胞応答を分析し、CTL試験及びELISPOT試験を下記のように行った。
【0191】
CTL試験では、α最小必須培地(αMEM)中のml当り対象ペプチド又はエピトープ5μM及び組換えネズミインターロイキン−2(Brinster et al., Hepatology 2001)10Uの存在下に24ウエルプレートにおいてこれらの脾細胞を5日間培養した。5日目に再刺激工程を行った。この再刺激工程は、培養物中の脾細胞にナイーブマウスの脾細胞を2日にわたり対象ペプチド又はエピトープの存在下に加えることからなる。7日目に、CTL試験自体を行い、このCTL試験は、7日間の培養の後の免疫感作されたマウスの脾細胞(エフェクター細胞)及びCr51で標識された対象ペプチド又はエピトープ10μMを加えられたEL4 S3−RobHDD細胞(標的細胞)を合わせることからなる。エフェクター細胞の特異的細胞傷害活性は、標的細胞との4時間のインキュベーションの後、標的細胞の溶解の後放出されたCr51をγ−Cobra II(Packard, Rungis, France)計数装置を使用して測定することにより決定した。培地のみ又は溶解緩衝液(HCl 1N)を含有するウエルからの自然放出及び最大放出を決定した。細胞傷害性の特異的比率を以下の式により計算した:
(試験における放出−自然放出)/(最大放出−自然放出)×100
ペプチド又はエピトープ特異的溶解は、ペプチド又はエピトープの存在下又は非存在下に得られた特異的溶解の比率の差により決定した。
【0192】
ELISPOT試験は、抗γ−インターフェロン(γIFN)抗体(最終10μg/ml)で予めコーティングされたマルチスクリーン(Multiscreen)(Millipore)96ウエルプレート中で48時間脾細胞を培養することにより行った。脾細胞をαMEM中の1ml当り対象ペプチド又はエピトープ10μM及び組換えネズミインターロイキン−2、10Uの存在下に培養した。ポジティブコントロールとして、脾細胞をコンカナバリンA(5μg/ml)の存在下に培養した。ネガティブコントロールでは、配列DLMGYIPLVの、HCVキャプシドタンパク質に属する非特異的ペプチド(無関係のペプチドとも呼ばれる)の存在下に又は対象ペプチドもしくはエピトープなしの培地のみの中で脾細胞を培養した。ウエルをPBS−Tween0.05%により、次いでPBSによりそれぞれ3回洗浄し、次の操作として、マウスのビオチニル化抗γ−IFN抗体と共に2時間インキュベーションした。洗浄の後、ウエルをストレプトアビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼコンジュゲートと共に1時間インキュベーションし、AEC(アミノエチルカルバゾール)基質の分解により酸素活性を明らかにした。得られたスポットをZeiss ELISpot 読み取り機(KS−ELISpotソフトウエアと組み合わせたZeiss顕微鏡)を使用して計数した。
【0193】
CTL試験の結果を図6、7A〜9A及び10に示す。これらの図において、S1はマウス1であり、S2はマウス2であり、S3はマウス3であり、S4はマウス4であり、Snegはコントロールマウスであり、
−図6は、ATLエピトープを標的とみなすAペプチドの注射の後、エフェクター/標的比の関数として特異的溶解率を示し、
−図7Aは、B’エピトープを標的とみなすBペプチドの注射の後、エフェクター/標的比の関数として特異的溶解百分率を示し、
−図8Aは、Cペプチドを標的とみなすCペプチドの注射の後、エフェクター/標的比の関数として特異的溶解率を示し、
−図9Aは、ALYエピトープを標的とみなすDペプチドの注射の後、エフェクター/標的比の関数として特異的溶解率を示し、
−図10は、ALYエピトープを標的とみなすDペプチドの注射の後(マウスS1及びS3)又はALYエピトープを標的とみなすALYエピトープの注射の後(マウスS3及びS4)、エフェクター/標的比の関数として特異的溶解率を示す。
【0194】
図6〜9に示された結果は、各ペプチドの注射が、
(i)上記ペプチド及び上記エピトープの両方が免疫原性度を有し、
(ii)本発明のペプチドが自然の感染において存在するエピトープに特異的な免疫応答を誘発することができる、
ような、対応するエピトープに対する細胞傷害性応答を誘発することを示す。
【0195】
図10は、Dペプチド及びエピトープが同じ溶解有効性を有することを示すことに留意されるべきである。したがって、この実験から使用されるペプチド及びエピトープの量(ALYエピトープを標的とみなす、Dペプチド18ナノモルの注射(マウスS1及びS2)及びALYエピトープ60ナノモルの注射(マウスS3及びS4))に関して、本発明のペプチドがそれらが含有するエピトープよりは低い用量で免疫原性であるという利点を有することが明らかである。
【0196】
また、B’エピトープを標的とみなす組成物ABCD又はBペプチドを注射し、Cペプチドを標的とみなす組成物ABCD又はCペプチドを注射して、CTL試験を繰り返した。結果を以下の表3に示す。
【0197】
【表28】

【0198】
上の表の結果は、4つのA、B、C及びDペプチドの組み合わせの注射が、ペプチド単独の注射より有効な細胞傷害性応答を誘発することを実証する。
【0199】
ELISPOT試験の結果は、図7B〜9Bに示され、これらの図において、S1、S2、S3及びSnegは前記した定義と同じ定義を有し、
−図7Bは、B’エピトープ標的に対してBペプチドを投与されたマウスについて106個の細胞に対するスポットの数及び無関係のペプチドについてのスポットの数を示し、
−図8Bは、Cペプチド標的に対してCペプチドを投与されたマウスについて106個の細胞に対するスポットの数及び無関係のペプチドについてのスポットの数を示し、
−図9Bは、ALYエピトープ標的に対してDペプチドを投与されたマウスについて106個の細胞に対するスポットの数及び無関係のペプチドについてのスポットの数を示す。
【0200】
図7B〜9Bに示された結果は、本発明のペプチド及びエピトープの良好な免疫原性度を確認させる。
【0201】
実施例3:ヒトにおける本発明のペプチド/ペプチド組成物の免疫原性の実証
【0202】
C型肝炎ウイルスに慢性的に感染した4人の患者からの末梢血単核細胞をフィコール勾配遠心により精製した。20万個の細胞を、以下の表4に従って、L−グルタミン(Invitrogen Life technology)2mM、ペニシリン(Invitrogen Life technology)50UI/ml、ストレプトマイシン(Invitrogen Life tecnology)50μg/ml及びウシ胎仔血清(Hyclone, Logan, Utah, USA)10%を補充したRPMI1640(Invitrogen Life technology, Cergy Pontoise, France)を含む培地において、上記実施例2に定義されたアミノ酸配列を有するA〜Dペプチド及びそれらの組成物の存在下にポリプロピレンチューブ中で一夜37℃、5%CO2で予備インキュベーションした。
【0203】
【表29】

【0204】
ペプチドは、単独で又は組み合わせて、下記の濃度:A10μM、B5μM、C1μM及びDμMで存在させた。
【0205】
次いで、製造者(Diaclone, Besancon, France)の推奨に従って抗−γIFN抗体で予めコーティングされたPVDF(ポリフッ化ビニリデン)から作られたELISPOTプレートに細胞を移し、37℃、5%CO2で更に24時間インキュベーションした。前と同じく、ここでも、ビオチニル化抗−γIFN抗体及びストレプトアビジンにカップリングされたPALとで順にインキュベーションした後、BCIP/NBT(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェートp−トルイジンの塩/ニトロブルーテトラゾリウムクロリドの塩)基質の分解により現れるブルースポットを形成するサイトカイン産生細胞を求め、ZeissELISPOT読み取り機を使用して計数した。
【0206】
ポジティブコントロールとして、ペプチド/ペプチド組成物を1μg/mlの破傷風毒素(TT)により置き換えた。
【0207】
この方法を、HCV血清陰性患者からの細胞から出発して繰り返した。
【0208】
結果を図11〜14に示す。これらの図は、それぞれ患者1〜4で得られたペプチド及びそれらの組み合わせの関数として細胞100万個当りのスポットの数(試験3回の平均)を与え、これらの図において点線は、試験の有意閾値(50スポット)を表し、Ptは患者であり、HCVnegはHCV血清陰性患者である。
【0209】
結果は、本発明のペプチド組成物が強い免疫原性度を有することを実証する。
【図面の簡単な説明】
【0210】
【図1A】1型の遺伝子型のHCV株に感染しており、HLA.A2+を有する3人の患者(Pt1〜3)のγ−インターフェロンの平均産生を示す。この産生は、FLAT(FLATCVNGV)及びLLG(LLGCIITSL)ペプチドと接触させた血球百万個当たり観察されたスポットの数により決定した。
【図1B】1型の遺伝子型のHCV株に感染しており、HLA.A2+を有する3人の患者(Pt1〜3)のインターロイキン−10の平均産生を示す。この産生は、FLAT及びLLGペプチドと接触させた血球百万個当たり観察されたスポットの数により決定した。
【図2】本発明のAペプチドのアラインメントを示す。
【図3A】本発明のBペプチドのアラインメントを示す。
【図3B】本発明のBペプチドのアラインメントを示す。
【図4】本発明のCペプチドのアラインメントを示す。
【図5】本発明のDペプチドのアラインメントを示す。
【図6】本発明のAペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示す。
【図7A】本発明のBペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示す。
【図7B】同じトランスジェニックマウスに由来し、Aペプチドに含有された先行技術のATLエピトープと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す。
【図8A】本発明のCペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示す。
【図8B】同じトランスジェニックマウスに由来し、Cペプチドと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す。
【図9A】本発明のDペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフを示す。
【図9B】同じトランスジェニックマウスに由来し、Dペプチドに含有された先行技術のエピトープALYと接触させたELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を与えるグラフを示す。
【図10】本発明のDペプチドによるHLA−A2トランスジェニックマウスの免疫感作の後又はALYエピトープによる免疫感作の後CTL試験条件に従う該HLA−A2トランスジェニックマウスの脾細胞の特異的溶解率を与えるグラフである。
【図11】HCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【図12】別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、A/C、C/D、A/B/C、A/C/D、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【図13】別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。
【図14】別のHCV血清陽性患者に由来し、A、B、C及びDペプチド、並びに組成物A/B、B/D、B/C/D及びA/B/C/Dと接触させた、ELISPOT法により示されたγ−インターフェロン産生細胞の数を表すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
−少なくとも配列番号1の下記のアミノ酸配列
【表1】


式中、X1はY又はHであり、X2はA、G又はTであり、X3はR又はLであり、X4はA又はTであり、X5はG又はSであり、X6はA、T又はVであり、X7はH又はYであり、X8はI、T、M又はVである、
を有するAペプチド、
−少なくとも配列番号45の下記のアミノ酸配列
【表2】


式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVであり、X24はK、R又はTであり、X25はQ又はEであり、X26はV又はNであり、X27はD、E又はCであり、X28はV又はAであり、X29はV、I、E又はMであり、X30はL又はVであり、X31はT、K又はAであり、X32はQ又はHであり、X33はS又はTであり、X34はA又はGであり、X35はT又はSであり、X36はC又はAであり、X37はV、I又はTであり、X38はV又はAであり、X39はC又はMであり、X40はY又はFである、
を有するBペプチド、
−少なくとも配列番号127の下記のアミノ酸配列
【表3】


式中、X47はL又はPであり、X48はA又はSであり、X49はA又はSであり、X50はA又はSであり、X51はI又はVであり、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTであり、X56はL又はMであり、X57はL又はWであり、X58はA又はSであり、X59はL、P又はIである、
を有するCペプチド、
−少なくとも配列番号172の下記のアミノ酸配列
【表4】


式中、X69はR又はQであり、X70はP又はAであり、X71はL又はFであり、X72はF又はYであり、X73はD又はEであり、X74はV又はSであり、X75はM又はRであり、X76はY又はHであり、X77はD又はNであり、X78はV又はIであり、X79はS、T又はKであり、X80はT、K、I又はNであり、X81はL又はTである、
を有するDペプチド、
−配列番号213の下記の配列
【表5】


式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVである、
を有するB’エピトープ、及び
−配列番号221の下記の配列
【表6】


式中、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTである、
を有するC’エピトープ、
から選ばれる少なくとも2つの化合物を含むことを特徴とするペプチド組成物。
【請求項2】
A、B、C、Dペプチドから選ばれる少なくとも2つのペプチドを含むことを特徴とする、請求項1記載のペプチド組成物。
【請求項3】
Aペプチドが、多くて配列番号2の下記の配列
【表7】


式中、X1〜X8は請求項1で定義したとおりであり、X9はT又はNであり、X10はK又はRであり、X11はA又はVであり、X12はA又はEであり、X13はE又はDであり、X14はN又はSであり、X15はI、L又はVであり、X16はR又はSであり、X17はT又はSである、
に記載された46個のアミノ酸を有することを特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項4】
Aペプチドが、下記のペプチド:
−少なくとも配列番号3の配列を有し、多くて配列番号19の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号4の配列を有し、多くて
i)配列番号20の配列、
ii)配列番号24の配列、
iii)配列番号32の配列、及び
iv)配列番号34の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号5の配列を有し、多くて
i)配列番号21の配列、
ii)配列番号28の配列、及び
iii)配列番号36の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号6の配列を有し、多くて
i)配列番号22の配列、
ii)配列番号27の配列、及び
iii)配列番号41の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号7の配列を有し、多くて
i)配列番号23の配列、及び
ii)配列番号37の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号8の配列を有し、多くて配列番号25の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号9の配列を有し、多くて配列番号26の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号10の配列を有し、多くて配列番号29の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号11の配列を有し、多くて配列番号30の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号12の配列を有し、多くて配列番号31の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号13の配列を有し、多くて配列番号33の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号14の配列を有し、多くて
i)配列番号35の配列、及び
ii)配列番号39の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号15の配列を有し、多くて配列番号38の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号16の配列を有し、多くて
i)配列番号40の配列、及び
ii)配列番号42の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号17の配列を有し、多くて配列番号43の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号18の配列を有し、多くて配列番号44の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項5】
Aペプチドが、配列番号3〜18の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項4記載のペプチド組成物。
【請求項6】
Aペプチドが、配列番号3の配列を有することを特徴とする、請求項5記載のペプチド組成物。
【請求項7】
Bペプチドが、多くて配列番号46の下記の配列
【表8】


式中、X18〜X40は請求項1で定義したとおりであり、X41はP、S又はHであり、X42はA又はTであり、X43はS、A、T又はCであり、X44はQ又はRであり、X45はS、T又はAであり、X46はK又はRであり、X47はT又はIである、
に記載された63個のアミノ酸を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項8】
Bペプチドが、
−少なくとも配列番号47の配列を有し、多くて配列番号81の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号48の配列を有し、多くて配列番号82の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号49の配列を有し、多くて配列番号83の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号50の配列を有し、多くて
i)配列番号84の配列、
ii)配列番号90の配列、
iii)配列番号105の配列、
iv)配列番号107の配列、及び
v)配列番号116の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号51の配列を有し、多くて
i)配列番号85の配列、及び
ii)配列番号124の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号52の配列を有し、多くて
i)配列番号86の配列、及び
ii)配列番号120の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号53の配列を有し、多くて配列番号87の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号54の配列を有し、多くて
i)配列番号88の配列、及び
ii)配列番号117の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号55の配列を有し、多くて配列番号89の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号56の配列を有し、多くて
i)配列番号91の配列、及び
ii)配列番号92の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号57の配列を有し、多くて配列番号93の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号58の配列を有し、多くて
i)配列番号94の配列、及び
ii)配列番号110の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号59の配列を有し、多くて配列番号95の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号60の配列を有し、多くて
i)配列番号96の配列、及び
ii)配列番号115の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号61の配列を有し、多くて配列番号97の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号62の配列を有し、多くて
i)配列番号98の配列、及び
ii)配列番号109の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号63の配列を有し、多くて配列番号99の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号64の配列を有し、多くて配列番号100の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号65の配列を有し、多くて配列番号101の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号66の配列を有し、多くて配列番号102の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号67の配列を有し、多くて配列番号103の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号68の配列を有し、多くて配列番号104の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号69の配列を有し、多くて配列番号106の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号70の配列を有し、多くて配列番号108の配列を有するペプチド
−少なくとも配列番号71の配列を有し、多くて配列番号111の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号72の配列を有し、多くて配列番号112の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号73の配列を有し、多くて配列番号113の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号74の配列を有し、多くて配列番号114の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号75の配列を有し、多くて
i)配列番号118の配列、及び
ii)配列番号119の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号76の配列を有し、多くて配列番号121の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号77の配列を有し、多くて配列番号122の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号78の配列を有し、多くて配列番号123配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号79の配列を有し、多くて配列番号125の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号80の配列を有し、多くて配列番号126の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項9】
Bペプチドが、配列番号47〜80の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項8記載のペプチド組成物。
【請求項10】
Bペプチドが、配列番号47の配列を有することを特徴とする、請求項9記載のペプチド組成物。
【請求項11】
Cペプチドが、多くて配列番号128の下記の配列
【表9】


式中、X47〜X59は請求項1で定義したとおりであり、X60はT又はSであり、X61はI、T又はVであり、X62はG又はAであり、X63はP又Lであり、X64はI又はMであり、X65はA、V又はRであり、X66はA又はRであり、X67はP、A又はDであり、X68はP、A又はSである、
に記載された57個のアミノ酸を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項12】
Cペプチドが、
−少なくとも配列番号129の配列を有し、多くて
i)配列番号147の配列、
ii)配列番号153の配列、
iii)配列番号162の配列、及び
iv)配列番号167の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号130の配列を有し、多くて
i)配列番号148の配列、及び
ii)配列番号150の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号131の配列を有し、多くて配列番号149の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号132の配列を有し、多くて
i)配列番号151の配列、
ii)配列番号155の配列、
iii)配列番号168の配列、及び
iv)配列番号171の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号133の配列を有し、多くて配列番号152の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号134の配列を有し、多くて
i)配列番号154の配列、及び
ii)配列番号169の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号135の配列を有し、多くて配列番号156の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号136の配列を有し、多くて
i)配列番号157の配列、及び
ii)配列番号170の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号137の配列を有し、多くて配列番号158の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号138の配列を有し、多くて配列番号159の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号139の配列を有し、多くて配列番号160の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号140の配列を有し、多くて配列番号161の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号141の配列を有し、多くて配列番号163の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号142の配列を有し、多くて配列番号164の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号143の配列を有し、多くて配列番号165の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号144の配列を有し、多くて配列番号166の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号145の配列を有し、多くて配列番号172の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号146の配列を有し、多くて配列番号173の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項13】
Cペプチドが、配列番号129〜146の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項12記載のペプチド組成物。
【請求項14】
Cペプチドが、配列番号129の配列を有することを特徴とする、請求項13記載のペプチド組成物。
【請求項15】
Dペプチドが、多くて配列番号175の下記の配列
【表10】


式中、X69〜X81は請求項1で定義したとおりであり、X82はP又はAであり、X83はQ、L、H、R、K又はPであり、X84はA、T、V、又はPであり、X85はP、S又はAであり、X86はS又はAであり、X87はG又はRであり、X88はF又はCである、
に記載された44個のアミノ酸を有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項16】
Dペプチドが、
−少なくとも配列番号176の配列を有し、多くて
i)配列番号188の配列、
ii)配列番号192の配列、
iii)配列番号193の配列、
iv)配列番号194の配列、
v)配列番号201の配列、
vi)配列番号202の配列、
vii)配列番号203の配列、
viii)配列番号204の配列、
ix)配列番号205の配列、及び
x)配列番号210の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号177の配列を有し、多くて
i)配列番号189の配列、及び
ii)配列番号190の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号178の配列を有し、多くて配列番号191の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号179の配列を有し、多くて配列番号195の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号180の配列を有し、多くて
i)配列番号196の配列、及び
ii)配列番号206の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号181の配列を有し、多くて配列番号197の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号182の配列を有し、多くて
i)配列番号198の配列、及び
ii)配列番号209の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号183の配列を有し、多くて
i)配列番号199の配列、及び
ii)配列番号200の配列、
から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号184の配列を有し、多くて配列番号207の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号185の配列を有し、多くて配列番号208の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号186の配列を有し、多くて配列番号211の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号187の配列を有し、多くて配列番号212の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項17】
Dペプチドが、配列番号176〜187の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項16記載のペプチド組成物。
【請求項18】
Dペプチドが、配列番号176の配列を有することを特徴とする、請求項17記載のペプチド組成物。
【請求項19】
下記の2つのペプチド:
i)請求項1及び3〜6のいずれか1項で定義されたAペプチドと、請求項1及び7〜18のいずれか1項で定義されたB〜Dペプチドから選ばれる他のペプチド、
ii)請求項1及び7〜10のいずれか1項で定義されたBペプチドと、請求項1及び3〜6及び11〜18のいずれか1項で定義されたA、C又はDペプチドから選ばれる他のペプチド、
iii)請求項1及び11〜14のいずれか1項で定義されたCペプチドと、請求項1及び3〜10及び15〜18のいずれか1項で定義されたA、B又はDペプチドから選ばれる他のペプチド、又は
iv)請求項1及び15〜18のいずれか1項で定義されたDペプチドと、請求項1及び3〜14のいずれか1項で定義されたA、B又はCペプチドから選ばれる他のペプチド、を含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項20】
下記の3つのペプチド:
i)請求項1及び3〜6のいずれか1項で定義されたAペプチドと、請求項1及び7〜18のいずれか1項で定義されたB〜Dペプチドから選ばれる2つの他のペプチド、又は
ii)請求項1及び7〜10のいずれか1項で定義されたBペプチドと、請求項1及び3〜6及び11〜18のいずれか1項で定義されたA、C又はDペプチドから選ばれる2つの他のペプチド、又は
iii)請求項1及び11〜14のいずれか1項で定義されたCペプチドと、請求項1及び3〜10及び15〜18のいずれか1項で定義されたA、B又はDペプチドから選ばれる2つの他のペプチド、又は
iv)請求項1及び15〜18のいずれか1項で定義されたDペプチドと、請求項1及び3〜14のいずれか1項で定義されたA、B又はCペプチドから選ばれる2つの他のペプチド、
を含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項21】
請求項1及び3〜18のいずれか1項で定義された4つのA、B、C、Dペプチドを含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項記載のペプチド組成物。
【請求項22】
少なくとも配列番号1のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号2の配列を有するペプチドA。
【請求項23】
−少なくとも配列番号3の配列を有し、多くて配列番号19の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号4の配列を有し、多くて配列番号20、配列番号24、配列番号32及び配列番号34の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号5の配列を有し、多くて配列番号21、配列番号28及び配列番号36の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号6の配列を有し、多くて配列番号22、配列番号27及び配列番号41の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号7の配列を有し、多くて配列番号23及び配列番号37の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号8の配列を有し、多くて配列番号25の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号9の配列を有し、多くて配列番号26の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号10の配列を有し、多くて配列番号29の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号11の配列を有し、多くて配列番号30の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号12の配列を有し、多くて配列番号31の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号13の配列を有し、多くて配列番号33の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号14配列を有し、多くて配列番号35及び配列番号39の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号15の配列を有し、多くて配列番号38の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号16の配列を有し、多くて配列番号40及び配列番号42の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号17の配列を有し、多くて配列番号43の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号18の配列を有し、多くて配列番号44の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項22記載のペプチドA。
【請求項24】
配列番号3〜18の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項23記載のAペプチド。
【請求項25】
配列番号3の配列を有することを特徴とする、請求項24記載のAペプチド。
【請求項26】
少なくとも配列番号45のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号46の配列を有するBペプチド。
【請求項27】
−少なくとも配列番号47の配列を有し、多くて配列番号81の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号48の配列を有し、多くて配列番号82の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号49の配列を有し、多くて配列番号83の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号50の配列を有し、多くて配列番号84、配列番号90、配列番号105、配列番号107及び配列番号116の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号51の配列を有し、多くて配列番号85及び配列番号124の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号52の配列を有し、多くて配列番号86及び配列番号120の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号53の配列を有し、多くて配列番号87の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号54の配列を有し、多くて配列番号88及び配列番号117の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号55の配列を有し、多くて配列番号89の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号56の配列を有し、多くて配列番号91及び配列番号92の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号57の配列を有し、多くて配列番号93の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号58の配列を有し、多くて配列番号94及び配列番号110の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号59の配列を有し、多くて配列番号95の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号60の配列を有し、多くて配列番号96及び配列番号115の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号61の配列を有し、多くて配列番号97の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号62の配列を有し、多くて配列番号98及び配列番号109の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号63の配列を有し、多くて配列番号99の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号64の配列を有し、多くて配列番号100の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号65の配列を有し、多くて配列番号101の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号66の配列を有し、多くて配列番号102の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号67の配列を有し、多くて配列番号103の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号68の配列を有し、多くて配列番号104の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号69の配列を有し、多くて配列番号106の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号70の配列を有し、多くて配列番号108の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号71の配列を有し、多くて配列番号111の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号72の配列を有し、多くて配列番号112の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号73の配列を有し、多くて配列番号113の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号74の配列を有し、多くて配列番号114の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号75の配列を有し、多くて配列番号118及び配列番号119の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号76の配列を有し、多くて配列番号121の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号77の配列を有し、多くて配列番号122の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号78の配列を有し、多くて配列番号123の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号79の配列を有し、多くて配列番号125の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号80の配列を有し、多くて配列番号126の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項26記載のBペプチド。
【請求項28】
配列番号47〜80の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項27記載のBペプチド。
【請求項29】
配列番号47の配列を有することを特徴とする、請求項28記載のBペプチド。
【請求項30】
少なくとも配列番号127のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号128の配列を有するCペプチド。
【請求項31】
−少なくとも配列番号129の配列を有し、多くて配列番号147、配列番号153、配列番号162及び配列番号167の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号130の配列を有し、多くて配列番号148及び配列番号150の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号131の配列を有し、多くて配列番号149の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号132の配列を有し、多くて配列番号151、配列番号155、配列番号168及び配列番号171の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号133の配列を有し、多くて配列番号152の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号134の配列を有し、多くて配列番号154及び配列番号169の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号135の配列を有し、多くて配列番号156の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号136の配列を有し、多くて配列番号157及び配列番号170の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号137の配列を有し、多くて配列番号158の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号138の配列を有し、多くて配列番号159の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号139の配列を有し、多くて配列番号160の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号140の配列を有し、多くて配列番号161の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号141の配列を有し、多くて配列番号163の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号142の配列を有し、多くて配列番号164の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号143の配列を有し、多くて配列番号165の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号144の配列を有し、多くて配列番号166の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号145の配列を有し、多くて配列番号172の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号146の配列を有し、多くて配列番号173の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴する、請求項30記載のCペプチド。
【請求項32】
配列番号129〜146の配列から選ばれることを特徴とする、請求項31記載のCペプチド。
【請求項33】
配列番号129の配列を有することを特徴とする、請求項32記載のCペプチド。
【請求項34】
少なくとも配列番号174のアミノ酸配列を有し、多くて配列番号176の配列を有するDペプチド。
【請求項35】
−少なくとも配列番号176の配列を有し、多くて配列番号188、配列番号192、配列番号193、配列番号194、配列番号201、配列番号202、配列番号203、配列番号204、配列番号205及び配列番号210の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号177の配列を有し、多くて配列番号189及び配列番号190の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号178の配列を有し、多くて配列番号191の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号179の配列を有し、多くて配列番号195の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号180の配列を有し、多くて配列番号196及び配列番号206の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号181の配列を有し、多くて配列番号197の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号182の配列を有し、多くて配列番号198及び配列番号209の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号183の配列を有し、多くて配列番号199及び配列番号200の配列から選ばれる配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号184の配列を有し、多くて配列番号207の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号185の配列を有し、多くて配列番号208の配列を有するペプチド、
−少なくとも配列番号186の配列を有し、多くて配列番号211の配列を有するペプチド、及び
−少なくとも配列番号187の配列を有し、多くて配列番号212の配列を有するペプチド、
から選ばれることを特徴とする、請求項34記載のDペプチド。
【請求項36】
配列番号176〜187の配列のペプチドから選ばれることを特徴とする、請求項35記載のDペプチド。
【請求項37】
配列番号176の配列を有することを特徴とする、請求項36記載のDペプチド。
【請求項38】
配列番号213の下記の配列、
【表11】


式中、X18はL又はVであり、X19はL又はFであり、X20はG又はSであり、X21はC又はTであり、X22はI又はVであり、X23はI又はVである、
を有するB’エピトープ。
【請求項39】
配列番号214〜配列番号220の配列のエピトープから選ばれることを特徴とする、請求項38記載のB’エピトープ。
【請求項40】
配列番号214の配列を有することを特徴とする、請求項39記載のB’エピトープ。
【請求項41】
配列番号221の下記の配列
【表12】


式中、X52はT、S又はAであり、X53はT又はIであり、X54はQ、S又はGであり、X55はN、Q、H、S、Y又はTである、
を有するC’エピトープ。
【請求項42】
配列番号222〜配列番号232の配列のエピトープから選ばれることを特徴とする、請求項41記載のC’エピトープ。
【請求項43】
配列番号222の配列を有することを特徴とする、請求項42記載のC’エピトープ。
【請求項44】
請求項22〜37のいずれか1項で定義されたA〜Dペプチドのいずれか1つ又は請求項38〜43で定義されたB’及びC’エピトープのいずれか1つをコードするヌクレオチド配列。
【請求項45】
請求項44記載のヌクレオチド配列、及びその発現に必要な手段を含むことを特徴とする、発現ベクター。
【請求項46】
請求項22〜37で定義されたA〜Dペプチドをコードする少なくとも2つのヌクレオチド配列及びそれらの発現のために必要な手段を含み、各ヌクレオチド配列が異なるペプチドをコードすることを特徴とする、発現ベクター。
【請求項47】
ヌクレオチド配列が、A及びB、A及びC、A及びD、B及びC、B及びD、又はC及びDペプチドをコードすることを特徴とする、請求項46記載の発現ベクター。
【請求項48】
A、B及びC、A、B及びD、A、C及びD、またはB、C及びDペプチドをコードする3つのヌクレオチド配列を含むことを特徴とする、請求項46記載の発現ベクター。
【請求項49】
A〜Dペプチドをコードする4つのヌクレオチド配列を含むことを特徴とする、請求項46記載の発現ベクター。
【請求項50】
請求項38〜43のいずれか1項で定義されたB’又はC’エピトープをコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含むことを特徴とする、請求項45記載の発現ベクター。
【請求項51】
請求項22〜43で定義されたA、B、C、Dペプチド及びB’〜C’エピトープをコードするヌクレオチド配列から選ばれる2〜4つのヌクレオチド配列を含み、
−Bペプチドをコードするヌクレオチド配列とB’エピトープをコードするヌクレオチド配列とが同時には存在せず、
−Cペプチドをコードするヌクレオチド配列とC’エピトープをコードするヌクレオチド配列とが同時には存在しないものと理解される、
ことを特徴とする、請求項45記載の発現ベクター。
【請求項52】
請求項45〜51で定義された発現ベクターにより形質転換された微生物又は宿主細胞。
【請求項53】
請求項45で定義された少なくとも2つの発現ベクターであって、それぞれが異なるペプチドをコードする発現ベクターにより同時形質転換された微生物又は宿主細胞。
【請求項54】
それぞれ、A及びB、A及びC、A及びD、B及びC、B及びD、又はC及びDペプチドをコードする2つの発現ベクターにより同時形質転換されることを特徴とする、請求項53記載の微生物又は宿主細胞。
【請求項55】
それぞれ、A、B及びC、A、B及びD、A、C及びD、又は、B、C及びDペプチドをコードする3つの発現ベクターにより同時形質転換されることを特徴とする、請求項53記載の微生物又は宿主細胞。
【請求項56】
それぞれ、A、B、C、及びDペプチドをコードする4つの発現ベクターにより同時形質転換されることを特徴とする、請求項53記載の微生物又は宿主細胞。
【請求項57】
請求項22〜37で定義されたA〜Dペプチドの少なくとも1つ又は請求項1〜21のいずれか1項で定義された組成物の1つ又は請求項38〜43のいずれか1項で定義されたB’及びC'エピトープの少なくとも1つに対する抗体。
【請求項58】
動物、好ましくはヒトにおいてC型肝炎ウイルスにより引き起こされる感染の抑制、予防又は治療に用いられる医薬の製造のための、請求項1〜21のいずれか1項記載の組成物の使用。
【請求項59】
動物、好ましくはヒトにおいてC型肝炎ウイルスにより引き起こされる感染の抑制、予防又は治療に用いられる医薬の製造のための、請求項38〜43で定義された少なくとも1つのB’又はC’エピトープの使用。
【請求項60】
請求項1〜20のいずれか1項記載の少なくとも1つのペプチド組成物、又は前記A〜Dペプチドの構成的発現及び/又は誘導的発現に必要な要素の制御下に置かれた、前記A〜Dペプチドから選ばれる異なるペプチドをコードする請求項44記載の少なくとも2つのヌクレオチド配列、又は請求項57記載の抗体の少なくとも1つ、又は請求項38〜43で定義されたB’及びC’エピトープの少なくとも1つ、又は請求項44で定義されたそれらのヌクレオチド配列の少なくとも1つを活性成分として、薬学的に適切なビヒクルと組み合わせて含有する医薬組成物、特にワクチン。
【請求項61】
請求項1〜20のいずれか1項記載の少なくとも1つのペプチド組成物、又は請求項57記載の少なくとも1つの抗体、又は請求項38〜43のいずれか1項記載の少なくとも1つのエピトープを含む、C型肝炎ウイルスの検出及び/又は定量のための診断組成物。
【請求項62】
C型肝炎ウイルスに感染しうる個体から採取された、血漿、血清又は組織などの生物学的サンプル中のC型肝炎ウイルスの検出及び/又は定量方法であって、
−該生物学的サンプルを、C型肝炎ウイルスと抗体との複合体の形成を可能とする条件下、請求項57記載の抗体と接触させ、
−適当な手段により該複合体の形成を検出及び/又は定量する、
ことからなる工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項63】
生物学的サンプル中のC型肝炎ウイルスのin vitro診断のための、請求項61記載の組成物の使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2006−511442(P2006−511442A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−506350(P2004−506350)
【出願日】平成15年5月15日(2003.5.15)
【国際出願番号】PCT/FR2003/001478
【国際公開番号】WO2003/097677
【国際公開日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【出願人】(503148443)ビオメリュー・ソシエテ・アノニム (3)
【氏名又は名称原語表記】BIOMERIEUX SA
【出願人】(500366598)インセルム(アンスティチュ・ナショナル・ドゥ・ラ・サンテ・エ・ドゥ・ラ・ルシェルシュ・メディカル) (17)
【氏名又は名称原語表記】INSERM(INSTITUT NATIONAL DE LA SANTE ET DE LA RECHERCHE MEDICALE)
【Fターム(参考)】