説明

新規チロシンキナーゼ阻害剤

【課題】選択的ALK活性阻害剤と、該化合物を含む組成物と、哺乳類におけるALK活性または発現により特徴づけられる疾病または症状の処置または予防のために該化合物を用いる方法の提供。
【解決手段】下記化合物またはその立体異性体、互変異性体、塩、水和物、もしくはプロドラッグ。


[式中、R1は、ヘテロ環置換アルキルなど、R2およびR3は、それぞれ独立して水素、低級アルキル、低級アルコキシなど、R4は芳香環置換アルキルなど、Wは、O、Sなどを表す。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物またはその立体異性体、互変異性体、塩、水和物、もしくはプロドラッグであって、
【化1】

式中:
およびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ、低級アルキルアミノまたはジ−低級アルキルアミノであり;
Wは、O、S、またはNRであり、式中
は水素または低級アルキルから選ばれ;
またはWは任意に置換されたメチレン基を形成する2つの水素原子の炭素原子に対する結合を表し
【化2】

式中
は水素または低級アルキルから選ばれ;

【化3】

であり、
式中Rは任意に置換されたアリールまたはヘテロアリールであり;
は低級アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、アミノメチル、ジ−低級アルキルアミノメチル、またはヘテロシクリルアミノメチルであり;
は水素、ヒドロキシ、低級アルコキシ、または低級アルキルから選ばれ;
は水素、または低級アルキルから選ばれ;および
は、任意に置換されたヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルオキシアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリルアミノアルキル、アミノアルキル、低級アルキルアミノアルキル、ジ−(低級アルキル)−アミノアルキル、アミノシクロアルキル、アルキルアミノシクロアルキル、ジ−(低級アルキル)−アミノシクロアルキル、ジ−(低級アルキル)−アミノシクロアルキルアルキルから独立して選ばれ、式中該置換基は、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アミノ、アミジノ、カルボキシアミド、スルホンアミド、ヒドロキシ、シアノ、1級、2級または3級アミノ、ハロ、アジド、低級アルコキシアルキル、シアノアルキル、アジドアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、メタンスルホニルアルキル、1級、2級または3級アミノ−アルキル、任意に置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルケニル、およびアルキニルから選ばれる、化合物。
【請求項2】
式中RおよびRは水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中Wが、メチレン基を形成する、2つの水素原子の炭素原子への結合を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式中Rは任意に置換されたチエニルまたはフェニルであって、該任意の置換基はアルキル、アルコキシまたはハロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式中Rは任意に置換されたチエニルまたはフェニルであって、該任意の置換基はメチル、メトキシまたはフルオロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式中Rは2−チエニル、フェニル、3−メチル−2−チエニル、2−メチルフェニル、5−フルオロ−2−メチルフェニル、5−フルオロ−2−メトキシフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニルまたは2,3,5,6−テトラフルオロフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式中RおよびRは水素またはヒドロキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式中Rはアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式中Rはメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式中Rは以下の基からなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物:
【化207】

式中:
13は水素、低級アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルから選ばれ;
14は水素、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ジ−(低級アルキル)アミノ、低級アルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、低級アルコキシアルキル、シアノアルキル、アジドアルキル、ニトロアルキル、ケトアルキル、メタンスルホニルアルキル、アミノアルキル、低級アルキルアミノアルキル、ジ−(低級アルキル)アミノアルキル、任意に置換されたアリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキルから選ばれ;
15は水素、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ−(低級アルキル)アミノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ヘテロアルキル、低級アルコキシアルキル、アミノアルキル、低級アルキルアミノアルキル、およびジ−(低級アルキル)アミノアルキルから選ばれ;
aは0〜4の整数であり;および
t,u、vは独立して0〜5の整数である。
【請求項11】
式中、Rは以下の基より成るから群から選ばれる、請求項1に記載の化合物:
【化208】

【化209】

【請求項12】
前記結合間の前記Rメチレン鎖および前記ヘテロ原子が、1つ以上の水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシアミド、またはスルホンアミドにより任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
前記Rメチレン基は、OおよびS、NR***、S=O、またはS(=O)から選ばれるヘテロ原子により任意に置換され、式中R***は水素、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヘテロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、低級アルキルアミノアルキル、およびジ−(低級アルキル)アミノアルキルからなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記R環が、低級アルキルまたはヘテロアルキル基により任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
以下の式(Ia)を有する、請求項1に記載の化合物:
【化210】

【請求項16】
前記化合物が以下の基からなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物:
【化211】

【化212】

【化213】

【化214】

【化215】

【化216】

【化217】

【化218】

【化219】

【化220】

【化221】

【化222】

【化223】

【化224】

【化225】

【化226】

【請求項17】
1つ以上の薬学的に許容される希釈剤、賦形剤または担体、および請求項1〜16のいずれか1つに記載の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項18】
チロシンキナーゼを、請求項1〜16のいずれか1つに記載の化合物のチロシンキナーゼ活性調節に有効な量と接触させる工程を含む、チロシンキナーゼ活性の調節方法。
【請求項19】
前記チロシンキナーゼが、Alk、Axl、CSFR、DDR1、DDR2、EphB4、EphA2、EGFR、Flt−1、Flt3、Flt4、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、HER2、HER3、HER4、IR、IGF1R、IRR、Kit,KDR/Flk−1、Met,Mer、PDGFRα、PDGFRβ、Ret、Ros、Ron、Tie1、Tie2、TrkA、TrkBおよびTrkCからなる群から選ばれる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記チロシンキナーゼがAlk、Axl、Ret、Ros、TrkA、TrkBまたはTrkCである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記チロシンキナーゼがAlkである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
チロシンキナーゼ活性に関連する症状または疾患を治療または予防する方法であって、被験体に請求項1〜16のいずれか1つに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項23】
前記チロシンキナーゼ活性がAlk活性である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記症状または疾患が、ALK陽性未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、びまん性大細胞型B細胞非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、食道癌、乳癌、神経芽細胞腫、およびグリア芽腫からなる群から選ばれる、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
チロシンキナーゼを、請求項1〜16に記載のいずれか1つに記載の化合物と接触させることを含む、チロシンキナーゼ活性を阻害する方法。
【請求項26】
前記チロシンキナーゼ活性がAlk活性である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
選択的Alk阻害剤である、請求項1〜16のいずれか1つに記載の化合物。

【公開番号】特開2013−82744(P2013−82744A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−6922(P2013−6922)
【出願日】平成25年1月18日(2013.1.18)
【分割の表示】特願2011−500801(P2011−500801)の分割
【原出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(510252531)ケムブリッジ・コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】