説明

新規ポリマーフィルム及びこのポリマーフィルムを含むテキスタイルラミネート

少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するポリマーフィルム。該少なくとも二つの異なる透光度の領域は、ポリマーフィルムの領域を選択的に圧縮することによって得られる。テキスタイル物質及びこのようなポリマーフィルムを含むラミネート。このラミネートは通気性及び/又は防水性を有することができる。ラミネートの適当な用途としては、例えば、衣類、テント、及び寝袋などがある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2003年12月3日に出願された共通に所有される係属中のU.S. Patent Application S.N. 10/738,353の部分継続である。
【0002】
発明の属する技術分野
本発明は、ポリマーフィルム、及びそのようなポリマーフィルムを含むラミネート、及び、特に美観が改善された少なくとも一つのテキスタイル物質、及びそのようなフィルムとラミネートを作る方法に関する。
【0003】
発明の背景
多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレン(以下では、ePTFE)は、PTFEを結晶融解温度よりも低い温度で伸ばす延伸によって作られるものであり、しばらく前から知られている。この多孔質繊維物質及びその製造は、最初にU.S. Patent Nos. 3,953,566及び4,187,390にGoreによって記載された。これは、PTFEの公知の属性を有し、同時に多孔質の微細構造から生ずる別の利点を合わせて有する。これは普通、疎水性、不活性、耐水性、強靱な性質を有し、薄くフレキシブルに作ることができる。この材料の応用としては、例えば、ワイヤ絶縁、ガスケット、及び防水通気性のレインコート、などがあげられる。
【0004】
この材料の機械的性質は多くの研究と多くの発明の対象となってきた。高速及び高温での延伸を用いてPTFEの強度を高める方法は最初にU.S. Patent No. 3,953,566でGoreによって教示された。
【0005】
ePTFEの耐クリープ性は真空下の高温での緻密化によって増加することがU.S. Patent No. 5,374,473でKnoxらによって示された。少なくとも二層のePTFEの緻密化が真空下で330℃乃至390℃の温度及び150psi乃至350psiの圧力で行われた。
【0006】
同様に、ePTFEの耐クリープ性製品、例えばゲスケット、O-リング、及びバルブシートなどが同様の極端な加工条件の下で製造されている。Fuhrらは、U.S. Patent No. 5,792,,525において、300℃を超える温度のオートクレーブで1時間以上ePTFEを緻密化すると、得られるePTFE製品のクリープが著しく減少すると教示している。さらに、Fuhrらは、部分的な緻密化によって表面スキンが緻密であってコアが緻密化されないePTFE構造が得られることを教示している。
【0007】
ePTFE製品の切傷抵抗も高温での緻密化によって向上する。U.S. Patent No. 4,732,629は、ePTFEワイヤラッピングテープを345℃を超える温度である時間緻密化し加熱すると、得られるケーブルシールドの切傷抵抗が50%以上増加すると教示している。
【0008】
相補的な層をePTFEフィルムと組み合わせて特定の性能属性を高めることが行われている。親水性ポリマーの層をePTFEフィルムに加えることは、最初にGoreによってU.S. Patent No. 4,194,041で教示された。この特許は、衣服などの防水、通気性製品の耐汚染性がePTFEフィルムに通気性ポリマーの層を加えることによって高められることを示した。このような相補的な層をePTFEフィルムの二つ以上の層の間に挟むことも、相補的な層をePTFEフィルムの両側に設けることも公知である。
【0009】
さらに、ePTFEを含むラミネートを形成することも知られており、これは少なくとも一つのテキスタイル物質に少なくとも一層のePTFEフィルムを直接付着させて含む。さらに、ePTFEフィルムは、望むならば、上記の親水性ポリマーの層を含むこともできる。このような実施形態では、親水性ポリマーの層がePTFEフィルムとテキスタイル物質をくっつける役目をすることも、適当な接着剤を供給して親水性ポリマーとePTFEの組み合わせをテキスタイル物質に接着することもできる。さらに、親水性ポリマーの層が設けられない場合も、接着物質を供給してePTFEフィルムをテキスタイル物質に接着することもできる。任意の適当な接着剤を用いることができる。接着剤は、不連続なパターンで(例えば、離散的なドットパターンとして、接着剤の線として)、実質的に連続な層で(例えば、ePTFEの表面を実質的に覆う形で)供給することができ、この場合接着剤は水蒸気を通過させることができるもの(すなわち、通気性、例えば上記のような親水性ポリマー、特にポリウレタンの親水性の層)でなければならない。あるいは、接着剤は連続なパターン、例えばDuttaへのU.S. Patent No. 5,660,918に開示されたようなグリッドパターンで供給することもできる。
【0010】
上記教示はすべて、湿潤条件で(例えば、雨、雪、等);アウトドア活動で(スキー、バイク、ハイキング、等);危険化学物質の取扱いで、汚染の防止で、感染の防止で用いられる防護衣服製品に理想的に適したePTFEフィルムの開発につながっており、いずれの場合にも製品は、水やその他の流体及び微生物が製品の内部に漏洩することを防いで着用者防護し、同時に着用者からの汗が製品の外側に蒸発することを許して着用者を快適に保つものでなければならない。さらに、このような製品は再利用可能なことが意図されている。すなわち、製品は、自動的な機械洗浄も含めた通常の使用で防護と快適さという機能的属性を維持できなければならない。
【0011】
ePTFEのミクロ多孔質構造は、このフィルムの色を本性的に白色にする。ある種の衣服やその他の用途では、この白色が審美的に不快感を与えるのできわめて望ましくない。U.S. Patent No. 3,953,566は、ePTFEフィルムは350℃で8分間熱処理し、その後1500psiで数分間圧縮することによって透明にすることができると教示している。非白色ePTFEを作り出すこの手段は、透明さを作り出すために用いられる工程が同時に完全に緻密化された非多孔質のフィルムを生ずるため、通気性構造というニーズに応えることができない。
【0012】
あるいはまた、着色充填剤を用いてePTFEの本性としての白色を一様に変えることもできる。U.S. Patent No. 4,985,296は、カーボンブラックなどの充填剤を用いて白色以外の色の一様なePTFEフィルムを作り出す方法を教示している。
【0013】
残念ながら、これまでのePTFEフィルムを含むすべてのラミネートは、外観が一様な単一の色であるため、衣類製造業者は、衣服の内側表面に第三のテキスタイル層を含めたり、ePTFEフィルムが二つのテキスタイル層の間に挟まれている三層ラミネートを用いたりして白色のePTFEフィルムを隠すようにしなければならない。したがって、ePTFEを含むラミネートで単一の均一な色ではなく、審美的に楽しいパターンを含む外観を与える者に対するニーズがある。
【発明の開示】
【0014】
発明の要約
少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するポリマーフィルムが提供される。
少なくとも一層の、第一の側と第二の側を有するテキスタイル物質と、第一の側と第二の側を有し、該テキスタイル物質の該第一及び第二の側の少なくとも一方に接着されたポリマーフィルムを含むラミネートであって、該ポリマーフィルムが少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するラミネートも提供される。
【0015】
該少なくとも二つの異なる透光度の領域は、ポリマーフィルムのいくつかの領域が選択的に圧縮され、他の領域が圧縮されないプロセスによって得られる。このようなプロセスは、ポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを二つの硬化した表面の間で圧縮することを含み、二つの表面の少なくとも一方はポリマーフィルムに付与されるパターンを含む。二つの表面は十分な圧力で一緒にされてパターンが浮き上がっているポリマーフィルムの部分だけが効果的に圧縮され、同時に、パターンが浮き上がっていない圧縮されない部分は保持される。場合により、熱を加えて所望のパターンの圧縮部分と非圧縮部分のコントラストを高めることができる。パターンは、複数のレベルを有する少なくとも一つの硬化した表面を用いて、それに対して浮かび上がる部分が持ち上げられるように生成することができる。持ち上げられた異なるレベルがそれぞれ、ポリマーフィルムに対応して異なる量の圧縮(したがって、透光度)を生ずる。ポリマーフィルムが圧縮されると、ポリマーフィルムの非圧縮(又は弱い圧縮の)部分に対してフィルムの透光度が高くなる。透光度は圧縮レベルが増大すると高くなる。したがって、パターンを有して浮き上がった表面を用いて遂行される選択的圧縮によって、審美的に高められたポリマーフィルム及びポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを作り出すことができる。圧縮したときのポリマーフィルムの光学的変化(すなわち、透光度の増加)によって、パターンを有する表面の像が、ポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートに転写される。
【0016】
発明の詳細な説明
少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するポリマーフィルムが提供される。
少なくとも一層の、第一の側と第二の側を有するテキスタイル物質と、第一の側と第二の側を有し、該テキスタイル物質の該第一及び第二の側の少なくとも一方に接着されたポリマーフィルムを含むラミネートであって、該ポリマーフィルムが少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するラミネートも提供される。本発明のある態様では、ポリマーフィルムは透光度が異なる複数の領域を含む。本発明の別の態様では、異なる透光度の領域が実質的に繰り返されるパターンを含む。本発明の別の態様では、ポリマーフィルムの表面積の少なくとも約10%は、該ポリマーフィルムの残りの表面積よりも透光度が高い。本発明のさらに別の態様では、ポリマーフィルムの表面積の少なくとも約25%は、該ポリマーフィルムの残りの表面積よりも透光度が高い。本発明のさらに別の態様では、ポリマーフィルムの表面積の少なくとも約50%は、該ポリマーフィルムの残りの表面積よりも透光度が高い。
【0017】
本明細書で用いる場合、“ポリマーフィルム”は、光学的性質(すなわち、透光度)が圧縮したときに変化する任意のポリマー構造を含む。本発明のある態様では、“ポリマーフィルム”は少なくともある程度の連結多孔性を有するポリマーフィルムであってよい。適当なポリマーフィルムの例としては、多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルム(特に、多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルム(“ePTFE”))、多孔質ポリウレタンフィルム、多孔質ポリオレフィンフィルム、多孔質ポリエステルフィルム、及び多色ポリウレタンフィルムなどがある。ポリマーフィルムは、上述のようにどんなポリマー構造であってもよいが、簡単のために本明細書では以下、ポリマーフィルムが多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルムである実施形態を例としてとりあげる。
【0018】
適当なテキスタイル物質は、合成繊維、天然繊維、又は合成繊維と天然繊維のブレンドを用いた、織物布又は不織布である。テキスタイルは、また、ニット、インターロック(interlocks)、又はブラッシトニット(brushed knit)であってもよい。
【0019】
ラミネートは、ePTFEフィルム又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートの選択的圧縮によって形成することができ、それによって、特に審美性が向上し、他の魅力的な性質(例えば、通気性)にはあまり影響がない。選択的に圧縮されたePTFEフィルム及び/又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートは、いくつかの適当な方法によって製造できる。ePTFEフィルム/テキスタイルラミネートは、水蒸気の透過性(すなわち、通気性)が要求され、他方である程度の耐水性、又は防水性さえも得られる多くの用途にとって有用な材料を提供する。
【0020】
ePTFEフィルムとテキスタイルを含むラミネートは、どのような適当な方法によって製造することもできる。そのような方法は当業者には公知であり、例えばDriskill et al.へのU.S. Patent No. 5,289,644に記載されている方法などがある。例えば、このようなラミネートは、接着剤を一つの層に不連続なパターンで、交差するグリッドパターンで、連続した接着剤の線という形で、薄い連続な層として、プリントし、第二の層を接着剤がePTFEフィルムとテキスタイル物質の2つの隣接する表面を効果的に接合し接着するように導入することによって製造することができる。3層ラミネートも、同じように、接着剤をePTFEフィルムの両側にプリントし、第一のテキスタイルと第二のテキスタイルを、接着剤がプリントされたePTFEフィルムの対向する面に導入することによって製造することができる。あるいはまた、2層ラミネートを最初に製造し、次にその2層ラミネートのePTFE側に接着剤をプリント又はその他の仕方で設けた後に第二のテキスタイルを前記第二のePTFE表面に導入してもよい。
【0021】
該少なくとも二つの異なる透光度の領域は、ポリマーフィルムのいくつかの領域が選択的に圧縮され、他の領域は圧縮されないプロセスによって得られる。そのようなプロセスは、二つの硬化した表面の間でポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを圧縮するステップを含み、二つの表面の少なくとも一方はポリマーフィルムに付与されるパターンを含むことができる。二つの表面は十分な圧力で一緒にされてパターンが浮き上がっているポリマーフィルムの部分だけが効果的に圧縮され、同時に、パターンが浮き上がっていない圧縮されない部分は保持される。場合により、熱を加えて所望のパターンの圧縮部分と非圧縮部分のコントラストを高めることができる。パターンは、複数のレベルを有する少なくとも一つの硬化した表面を用いて、それに対して浮かび上がる部分が持ち上げられるように生成することができる。持ち上げられた異なるレベルがそれぞれ、ポリマーフィルムに対応して異なる量の圧縮(したがって、透光度)を生ずる。ポリマーフィルムが圧縮されると、ポリマーフィルムの非圧縮(又は弱い圧縮の)部分に対してフィルムの透光度が高くなる。透光度は圧縮レベルが増大すると高くなる。したがって、パターンを有して浮き上がった表面を用いて遂行される選択的圧縮によって、審美的に高められたポリマーフィルム及びポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを作り出すことができる。圧縮したときのポリマーフィルムの光学的変化(すなわち、透光度の増加)によって、パターンを有する表面の像が、ポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートに転写されうる。
【0022】
図に目を転ずると、図1はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートの圧縮を遂行するプロセスを示す概略図である。図1に示されているように、ePTFEフィルム2はテキスタイル物質3にラミネートされている。このラミネートを、二つのなめらかな硬いロール1と4の間で、適当な圧力、温度、及びスピードでカレンダー掛けして、テキスタイルの浮き上がったヤーン(糸)がePTFEミクロ構造を局所的に十分圧縮して選択的に圧縮されたePTFEフィルム/テキスタイルラミネートを作り出すようにすることができる。織物テキスタイルでも編物テキスタイルにおいても、ヤーンの積み重ねは次々に交代して重なるようにすることができる。テキスタイルが織られるにつれて、一本のヤーンが浮き出し、次に別のヤーンの下に下降し、こうして表面の地形が生み出される。ePTFEラミネートに、例えば二つのなめらかなロールの間で圧縮されたときに、圧力(及び用いられる場合、熱)がかけられると、ヤーンの浮き出した交差部分が高圧スポットを作り出し、ePTFEミクロ構造の選択的圧縮を生じて、フィルムの圧縮された領域がフィルムの非圧縮領域に比べて透光度が高くなる。さらに、この場合の選択的圧縮のパターンは、高圧の点を作り出すのに用いられたテキスタイルのパターンとマッチしたものになる。
【0023】
Rochester, New York, のB.F. Perkinsからの3ロールラボカレンダリングシステムが、この方法で用いることができる適当なカレンダリングシステムの一例である。この機械は、22”幅のフェースを有し、多くの場合、毎分約10フィートから毎分約15フィートまでの間のスピードで運転できる。しかし、ePTFEフィルム/テキスタイルラミネートがなめらかなロールのニップを通過するスピードは、希望する結果に応じて大きく変えることができる。例えば、ラインのスピードが速いと、ニップの圧力の下での滞留時間が減少し、したがって一般に選択性が低い圧縮になる。さらに、ロールの温度を調整して、選択的圧縮の度合いに影響を及ぼすことができる。特に適当なロール温度は約80℃から約160℃までの間であろう。しかし、選択的圧縮による像は、低い温度でも高い温度でも生成できる。二つのなめらかなロールの間でニップ圧力を変えることができ、長さ1インチあたり約250ポンド(ポンド/線インチ)から長さ1インチあたり約6,000ポンド(ポンド/線インチ)までの間の圧力が特に適当である。低い圧力では、選択的圧縮による像の強度は低くなるであろう。ニップ圧力を増大させるにつれて、得られる選択的圧縮による像はある点まではシャープになるが、それを超えると像はぼやけてくる。
【0024】
ePTFEフィルム又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートを選択的に圧縮する第二の方法は、パターンロールを用いる方法である。このプロセスの形態の概略図が図2に示されている。この方法では、なめらかなロールに高いエリアと低いエリアが作られる。普通、硬化した金属ロールに所望のパターン1'が彫られる。このパターン付きロールを、次になめらかな硬いロール4とマッチさせる。なめらかなロール4は、普通、硬いゴム、プラスチック、充填ファイバー、例えば充填木綿、から成る。充填木綿ロールは、木綿繊維と場合によりバインダーから成り、それが圧縮されて硬いパックされた固体物質を形成している。この物質をなめらかに機械加工してなめらかなカレンダリングのための適当な表面が生成される。このロール対を機械に取り付けて、図2の1'と4の間のギャップに示されているようにロールの間でニップが形成されるようにする。次に、所望のePTFEフィルム(又はePTFEフィルム2/テキスタイル3ラミネート)をパターン付きロール1'となめらかなロール4の間に形成されるニップを通して送ることができる。ePTFEフィルム(又はePTFEフィルム2/テキスタイル3ラミネート)が閉じられたニップを通るときに、パターン表面が浮き上がっているところでパターンがePTFEミクロ構造を選択的に圧縮する。この結果、圧縮された領域が非圧縮領域よりも透光性になる。
【0025】
適当なプロセスロール温度は約300°Fから約400°Fまでの間であるが、それより温度が高くても低くても選択的に圧縮されたePTFEミクロ構造を生ずることができる。所望の圧縮の度合いによってニップ圧力を変えることができる。長さ1インチあたり約10から約2000ポンド(“pli”)までの間のニップ圧力が特に適当と考えられる。本発明のある様態では、約100pli乃至約1000pliのニップ圧力が適当と考えられる。本発明の別の様態では、約200pli乃至約800pliのニップ圧力が適当と考えられる。二つの圧縮ロールの間のギャップを所望のニップ圧力を与えるようにセットしなければならない。同様に、ラインスピードによってニップにおける滞留時間がコントロールされる。すなわち、ラインスピードが速い場合に比べて、ラインスピードが遅いとePTFE製品はニップ環境に長い時間おかれることが可能になる。本発明のある態様では、毎分1ヤード(“ypm”)から50ypmまでの間のラインスピードを用いることができる。本発明の別の態様では、5ypmから30ypmまでの間のラインスピードを用いることができる。本発明のさらに別の態様では、10ypmから20ypmまでの間のラインスピードを用いることができる。
【0026】
ePTFEフィルム又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートを選択的に圧縮する第三の方法は、図3に示されているような二つのパターンロールを用いる方法である。このプロセスでは、各パターンロール1'と1”の高い部分と低い部分は同期しており、二つのロールが各回転で効果的に組み合う。この雄/雌セットは強化された選択的圧縮パターンを作り出す。パターンの強度は二つの組合わさるパーツの間の許容幅に基づいて調整できる。ePTFEフィルム又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートに付与される選択的圧縮の程度は、部分的に、二つの組み合うロールの間のギャップ、ロールの温度及び圧力、並びに、製品がニップを通過するスピードに依存する。図3に示されているように、このプロセスは単独のePTFEフィルムでも、2層のePTFEフィルム2/テキスタイル3ラミネートでも用いることができるが、図に示されているようなテキスタイル3/ePTFEフィルム2/テキスタイル5という3層のラミネートでも用いることができる。
【0027】
選択的に圧縮されたePTFEフィルム又はePTFEフィルム/テキスタイルラミネートを生成する第四の方法は、ePTFEフィルムの選択的圧縮と、それに続く少なくとも一つのテキスタイル物質への選択的に圧縮されたePTFEのラミネーションという方法である。このプロセスでは、ePTFEフィルムは、上述したように、パターン付き表面となめらかな表面の間で、又は二つのパターン付き表面の間で圧縮することができる。二つのパターン付き表面を用いる場合、それら二つの表面は同じである必要はない。実際には、この圧縮は、一つのパターン付きロールと一つのなめらかなロールとの間で形成される、又は二つのパターン付きロールから成るニップの間にePTFEフィルムを通過させることによって行うことができる。
【0028】
用いられるプロセスに関わりなく、選択的に圧縮されるポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートに他の物質を加えることが可能である。例えば、フィルム又はラミネートの表面にいろいろな色を付与することが望ましいことがある。これは例えば、選択的圧縮の前にフィルム又はラミネートの表面と接触する着色物質(着色ポリマー、又は色素、着色ポリマーフィルム、等)を用意することによって実現される。圧縮が完了したときに、所望の着色物質が圧縮されたフィルム領域を通して選択的に見えるようになる。
【0029】
ポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを選択的に圧縮するその他の適当なプロセスは当業者には明らかであろう。得られる物質は、圧縮されないポリマーフィルム又はポリマーフィルム/テキスタイルラミネートに比べて、審美的に楽しいだけでなく、その他の驚くべき改良された性質を有する。例えば、選択的に圧縮されたePTFEフィルム/テキスタイルラミネートは、高い通気性を保ち、圧縮されない同様のラミネートに比べて良く締め固まる。さらに、選択的に圧縮されたePTFEフィルム/テキスタイルラミネートは、圧縮されない同様のラミネートに比べて引っかき抵抗が高いePTFEフィルム層を与える。さらに、選択的に圧縮されたePTFEフィルム/テキスタイルラミネートは、圧縮されない同様のラミネートに比べて、良い(すなわち、ソフトな)“ハンド”(ここで述べるような意味で)を有する。
【0030】
選択的に圧縮されたポリマーフィルム/テキスタイルラミネートは、今や当業者には良く理解されるように多くの有用な用途を有する。このラミネートを用いて製造できる製品の例としては、例えば、シャツ、パンツ、手袋、シューズ、ジャケット、ベスト、ハット等の衣類がある。その他の製品としては、例えば、テント、寝袋等がある。これらの製品は、ポリマーフィルムが外側に向き、製品の外側表面になるように製造できる。さらに、これらの製品は、ポリマーフィルムが内側に向き(衣類の内側表面など)、製品の内側表面になり、内側テキスタイル層の必要をなくすように製造することができる。さらに、衣類は完全にリバーシブルになり、ポリマーフィルムが外側にも内側にも向くことができるように設計することができる。
【0031】
定義
「通気性」とは、水分蒸気透過率(MVTR)が少なくとも約1,000(グラム/(m2)(24時間))であるポリマーフィルム/テキスタイルラミネートを指す。
「選択的圧縮」とは、ポリマーフィルムのある領域が同じ試料の第二の領域に比べて圧縮されて、非圧縮領域に比べて透光度が高い圧縮領域を生ずるプロセスを指す。すなわち、選択的に圧縮されたポリマーフィルムは少なくとも二つの透光度が異なる領域を有する。
「ラミネート」とは、少なくとも一つのポリマー層と少なくとも一つのテキスタイル層を含む層状複合材料であって、それらの層は普通接着して一緒にされている。
「接着された」又は「接着して一緒にされた」とは、ポリマー物質(例えば、ePTFEフィルム)とテキスタイル物質が適当な結合媒体によって一緒に接合されていることを意味する。結合媒体は、接着剤のドット、連続グリッドパターンで塗布された接着剤、連続した線として塗布された接着剤、連続な通気性の接着剤層、融合された界面、その他のテキスタイル層とポリマー層の間の接着を可能にする任意の物質である。本発明のある態様では、少なくとも一層の物質(普通、親水性ポリマー)をポリマーフィルムとテキスタイル物質の間に設けることができる。例えば、ePTFEフィルムをテキスタイル物質に接着する前に親水性のポリウレタンの薄い層をePTFEフィルムの表面に設けることができる。次に適当な接着剤を通気性のポリウレタン層に塗布してテキスタイル物質に接合させる。本発明によれば、ePTFEフィルムとテキスタイルは、接着剤の他に少なくとも一層の物質(例えば、親水性ポリマー)がそれらの間に設けられても、接着して一緒にされたと見なされる。本発明の別の態様では、その少なくとも一層の物質が親水性の層及び接着物質の両方として働くことができ、それによって別の接着物質の層を塗布する必要がなくなる。その他の変形は当業者には明らかであろう。
「防水性」は、次のような防水試験を行って決定される:ラミネートの防水性は、低水分エントリー圧力チャレンジである変型Suter試験装置を用いて決定される。水はクランプされた配置の二つのゴムガスケットによって封止された直径約4 1/4インチのサンプルエリアに強制的に流される。サンプルは大気条件に開かれており、オペレーターに見える。サンプルにかかる水圧は水容器に結合されたポンプによって約1psiに増加され、これは適当なゲージによって指示され、インラインバルブによって調節される。テストサンプルはある角度に傾けられ、水は再循環させてサンプルの下面に空気ではなく水が接触しているようにする。サンプルの上面を3分間肉眼で観察してサンプルを強制されて通過する水の出現を検査する。表面に見られる液体の水は漏洩と解釈される。3分以内に何も液体の水が見られない場合、(防水)グレード合格が与えられる。この試験に合格することが本明細書で用いられる「防水性」の定義である。
【0032】
試験方法
締固め
パターン選択的に圧縮されたePTFEラミネートと非選択的に圧縮されたサンプルの締固め量(compaction volume)が、ASTM Designation F 1853-98,寝袋パッキング体積を測定する標準試験方法を用いてテストされる。この方法は、標準荷重の下での寝袋及び同様のテキスタイル構造のパッキング体積を定量化し比較する。寝袋をテストするのに用いられる標準シリンダーは直径が約18インチで高さが約32インチである。しかし、小さな試験検体には、直径が約5.5インチで高さが約31インチのシリンダーが用いられる。衣類及びラミネートサンプルを圧縮するために用いられるウエイトは約25ポンドである。試験シーケンスは、試験検体を丸形シリンダーに入れること、放置して落ち着かせ、安定したら少し小さめの、しかし測定用シリンダーの内径に良くマッチするプレートを衣類の上に載せ、25ポンドのウエイトを下げてプレートの上に置くと規定している。物質はウエイトによって圧縮される。シリンダー内で締固められた物質の高さを測定用シリンダーに固定されているスケールによって測定する。互いに対向している二つの位置で圧縮された物質の測定が最も近い1/16インチまで行われる。次に、物質を取り出し、ラミネートを振って広げ、放置してリラックスさせる。数分後、再びそれをシリンダーに入れ、テストを繰り返す。得られた4回の高さ測定値を平均して衣類の締固め高さを得る。
【0033】
重量
サンプルの重量は、Mettler-Toledo Scale, Model 1060で測定される。検体を測定する前にスケールは再校正される。すべての重量は、最も近い半オンスまでオンスで記録される。
【0034】
ハンド
AATCC (American Association of Textile Chemists and Colorists) 評価手順5を用いて選択的圧縮がePTFEラミネートのハンドに及ぼす影響が曲げテストによって測定される。用いる装置は、Thwing/Albert Instrument Co. Philadelphia, PA製のHandle-O-Meter, Model 211-5-10である。所望の物質の10の試験検体が約4インチ x 約4”正方形にカットされる。5つは緯糸(fill)方向にカットされ、5つは経糸(warp)方向にカットされる。すべての検体は、70±2°F, 65±2%相対湿度(以下では“RF”)で約4時間条件付けした後に試験する。約1000グラムのビームを用いて検体を約1/4”スロットを通して押す。布の曲げこわさ(bending stiffness)に結びつけられる抵抗力が測定され、ディジタル表示される。ピークの力を記録し、それを用いてサンプルを比較する。サンプルは次に平均によってHandle-O-Meterを用いてハンドがテストされる。
【0035】
水分蒸気透過率試験−(MVTR)
サンプルはダイカットされた直径7.4 cmの円である。サンプルは、試験の前に23℃, 50%±2% RHのテストルームで4時間条件付けされる。テストカップは15 mlの蒸留水と35 gの塩化ナトリウムを、口のところで内径6.5 cmの4.5オンスのポリエチプロピレンカップに入れて調製される。W.L. Gore & Associates, Elkton, Maryland,から入手される延伸PTFE膜(ePTFE)が、カップのリップに熱シールされて、カップに塩溶液を保持する、ぴんと張られた、漏れのないミクロ多孔質バリアが形成される。同様のePTFE膜が5インチの刺繍用の輪にぴんと張って取り付けられ、テスト・ルームの水槽の表面に浮かべられる。水槽もテスト・ルームも温度が23℃に制御される。サンプルは浮かんでいる膜に載せられ、塩カップが秤量され、逆さにされてサンプルに載せられる。1時間後塩カップを取り、秤量し、カップの重量増加から水分蒸気透過率を次のように計算する:
MVTR (グラム/(m2)(24時間)) = カップの水重量増加(g) /[カップの口の面積(m2) x テスト日数]
【0036】
結合水分透過率は、二つの方法のいずれかによって決定される。好ましい方法は、上記のように、二つの被接着体を接着剤なしにテストの二枚のePTFE膜の間に物理的に接触させるという方法である。このやり方では、被接着体は、測定が被接着体を直列にしたものの水分蒸気透過率の直接決定になるように配置される。この形態が実際的でないといういくつかの状況があり、その場合、結合水分透過率(ここでの水分蒸気透過率、MVTR、と互換的に用いられる)は、前に決定された二つの被接着体の独立の水分透過率から数学的に決定される。これは、被接着体のMVTRsの逆数の和を結合MVTRの逆数に等しいと置いて結合MVTRについて解くことによって遂行される。
【0037】
摩耗
摩耗に関して用いる試験はAbrasion Resistance of Textile Fabrics Abrasion標準試験法D. 4966-98 (Martindale Tester Method)で、これは検体をフェルト片に対して3,000回の摩擦運動をさせる方法である。摩耗したサンプルを肉眼で検査して美観の変化を調べる。サンプルは、予備処理され、70°F±2°F、65±2% RHの空調された室内に少なくとも4時間置いた後にテストする。約5.5インチ平方のフェルト片に続けて同じサイズの標準ラミネート片が試験テーブルに載置される。マシン取り付けウエイトをテーブルに載せてフェルト/ラミネートサンプルを平らにする。フェルト/ラミネートは取り付けウエイトを載せてテーブルに固定され、次にウエイトを取り除いてタック又はうねがないかどうか検査する。次に、検体を検体ホルダーに面を下にして置く。組み立てられたホルダーをフォームとウールの摩耗剤(abradent)を有するマシンに載置し、必要なウエイトを加えて各検体に圧力を与える。圧力の大きさは1.31±0.03 psiである。所望の運動回数を記録するためのカウンターをセットしてマシンをスタートさせる。3,000回の運動の後、肉眼検査を行う。
【0038】
カール
所望の布帛ラミネートのカールがGore Test Method Fabla 00179を用いて測定される。検体は約5インチx5インチの正方形にカットされる。3つの検体が緯糸(fill)方向でカットされ、3つは経糸(warp)方向でカットされる。カッティングの後、検体は空調検査室に入れて、約4時間70+2°F及び65±2%に保たれる。検体は、観察してカールがないかどうか調べられる。多少のカールが存在する場合、各検体はカールしている側を上にして、ドラフト又はファンからの空気から離れた場所で平らな面に置かれる。何もカールがはっきりと認められない場合、各検体はフィルム側を上にしてドラフト又はファンからの空気から離れた場所で平らな面に置かれる。織物側に何もカールがはっきりと認められない場合、サンプルは織物側を上にしてドラフト又はファンからの空気から離れた場所で平らな面に置かれる。検体は約4時間、乱されないままに放置される。
約4時間の平衡時間の後、各検体を肉眼で検査して0から5までの点数をつける。カールが存在する場合、カールの方向が緯糸及び経糸検体について記録される。低いカール点数は、サンプルが平らになっていることを示す。カール点数5は、自発的にロッド状の形に巻きあがるサンプルを示す。カール点数0は、平らになっているサンプルを示す。
【0039】
グレイスケール
選択的に圧縮されたサンプルと非圧縮対照サンプルの顕微鏡写真のグレイスケールが次の方法で分析された。必要な倍率に応じて、顕微鏡写真は光学顕微鏡又は走査電子顕微鏡から取り込まれた。取り込まれたディジタル画像は次に画素に変換された。次にEDAXによる画像分析ソフトウエアを用いてグレイスケール画素の頻度分布が作成された。
【0040】
3次元表面マップ
選択的に圧縮されたラミネートサンプルの3次元表面マップがZygo Optical Surface Profilometerを用いて作成された。10倍の対物レンズを用い、別に断らない限り、100マイクロバイポーラ距離が走査された。得られた3次元表面マップをビットマップとしてセーブしてその後他のファイルに含めた。
【0041】
以下の非限定的な実施例は本発明のいろいろな態様をさらに詳しく例示するためのものである。
【0042】
実施例
実施例1
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKAEX0010000D、が以下のプロセスによって選択的に圧縮された。B.F. Perkins, Rochester, N.Y.からの3ロールラボカレンダリングシステムが用いられた。約22”のフェースを有するこのマシンは、毎分約10乃至約15フィートのスピードで、フロア設置式繰り出し及び巻き戻し装置と2ゾーン流体加熱システムによって、毎分約10乃至約15フィートのスピードで運転された。ローラーは約240°Fの温度に加熱された。硬化メタルのレザーパターン化ローラーとなめらかな充填木綿(filled cotton)メーティングロールが用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターンロールに向き合うように通された。ラミネートの第二のサンプルは布帛面がパターンロールに向き合うように通された。どちらの場合も、パターンの像は2層ラミネートのePTFEフィルム側に転写された。外観も組織も変化した。ePTFE表面はロールのレザーパターンの外観を有していた。
【0043】
図4は、選択的圧縮後のラミネートのePTFE側の光学顕微鏡写真である。ePTFEの選択的に圧縮された領域は、暗い色に見えるが、実際には透光度が高く、ePTFEの反対側のテキスタイルの色を示している。非圧縮領域は、非圧縮ePTFEについて知られている「白い」色であることがはっきりと示されている。
【0044】
実施例2
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKAEX00100D、が以下のプロセスによって選択的に圧縮された。Johnstown, N.Y.のLee Fashion Fabrics, Inc.における2ロール生産カレンダリングシステムが用いられた。約56インチのフェースを有するこのマシンは、毎分約30フィートのスピードで運転された。ロールは約350°Fの温度に加熱された。硬化メタルのペーズリーパターンのロールとなめらかな硬質ゴムロールが用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターンロールに向き合うように通された。ラミネートの第二のサンプルは布帛面がパターン化ロールに向き合うように通された。どちらの場合も、パターンの像はラミネートのePTFEフィルム側に転写された。図5は、ラミネートのePTFE側の光学顕微鏡写真である。外観も組織も変化した。ePTFE表面はロールのペーズリーパターンの外観を有していた。実施例1と同様に、ePTFEの選択的に圧縮された領域は、暗い色に見えるが、実際には透光度が高く、ePTFEの反対側のテキスタイルの色を示している。非圧縮領域は、非圧縮ePTFEについて知られている「白い」色であることがはっきりと示されている。
【0045】
実施例3
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKKRX620000、が以下のプロセスによって選択的に圧縮された。Johnstown, N.Y.のLee Fashion Fabrics, Inc.における2ロール生産カレンダリングシステムが用いられた。約56インチのフェースを有するこのマシンは、毎分約30フィートのスピードで運転された。ロールは約350°Fの温度に加熱された。硬化メタルのレザーパターンのロールとなめらかな硬質ゴムロールが用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターン化ロールに向き合うように通された。ラミネートの第二のサンプルは布帛面がパターンロールに向き合うように通された。どちらの場合も、パターンの像はラミネートのePTFEフィルム側に転写された。これは、図6に示されたラミネートのePTFE側の光学顕微鏡写真に示されている。外観も組織も変化した。ePTFE表面はロールのレザーパターンの外観を有していた。
パターンロールの画像のいろいろな深さは、異なる透光度の表面像とパターンを生じた。図7は、ラミネートの以前は白かったePTFEフィルム側に効果的に付与された陰影の範囲を示すグレイスケールスペクトルである。
【0046】
実施例4
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKKRX620000、が実施例2に記載されたプロセスとマシンを用いて選択的に圧縮された。ローラーの温度は約350°Fであった。マシンは毎分約30フィートのスピードで運転された。硬化メタルのストライプパターンのロールとなめらかな硬質ゴムのロールがこの実施例で用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターン化ロールに向き合うように送られた。ラミネートの第二のサンプルは、布帛面がパターン化ロールに向き合うように送られた。ストライプパターンの像はラミネートに転写された。白いePTFEフィルム側がパターン化ロールに向き合っていたとき、フィルムに転写された像は明確でシャープであった。ニットがパターン化ロールに向き合っていたとき、ePTFEフィルムに転写された像は、やはり非常にクリアであったが、わずかにぼやけて微妙であった。図8は、ストライプパターンの選択的圧縮によって生成された表面像を示す光学顕微鏡写真である。図9は、対応するグレイスケール頻度分布であり、透光度が選択的圧縮の度合いによって変わることをはっきりと示している。図10は、圧縮エリアと非圧縮エリアの移行を示すSEM断面顕微鏡写真である。図11は、得られた選択的圧縮のいろいろな深さを表す3次元表面マップである。図12は、このストライプパターンによって選択的に圧縮されたラミネートサンプルの一つのストライプのZygo profilometerスキャンを示している。
【0047】
実施例5
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKKRX62000、が実施例2に記載されたプロセスとマシンを用いて選択的に圧縮された。ローラーの温度は約350°Fであった。マシンは毎分約30フィートのスピードで運転された。硬化メタルのスネークスキンパターンのロールとなめらかな硬質ゴムのロールが用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターン化ロールに向き合うように送られた。ラミネートの第二のサンプルは、布帛面がパターン化ロールに向き合うように送られた。リネンパターンの像がラミネートに転写された。白色のePTFEフィルム側がパターンロールに向き合っていたとき、フィルムに転写された像は明確でシャープであった。ニットがパターンロールに向き合っていたとき、ePTFEフィルムに転写された像は、やはり非常にクリアであったが、わずかにぼやけて微妙であった。
【0048】
実施例6
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, からのニットと通気性ポリウレタン層でコーティングされたePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーWNAX467000、が実施例1に記載されたプロセスを用い、同じローラー温度とラインスピードを用いて選択的に圧縮された。硬化メタルのリネンパターンのロールとなめらかな硬質ゴムのロールが用いられた。ラミネートのあるサンプルは、ePTFE面がパターン化ロールに向き合うように送られた。ラミネートの第二のサンプルは、布帛面がパターン化ロールに向き合うように送られた。リネンパターンの像がラミネートに転写された。白色のePTFEフィルム側がパターン化ロールに向き合っていたとき、フィルムに転写された像は明確でシャープであった。ニットがパターン化ロールに向き合っていたとき、ePTFEフィルムに転写された像は、やはり非常にクリアであったが、わずかにぼやけて微妙であった。
【0049】
実施例7
W.L. Gore & Associates, Inc., Elkton, Maryland, からのブラシトニット(brushed knit)とePTFEフィルムから成る2層ラミネート、パーツナンバーKAEX00100D、が以下のプロセスによって選択的に圧縮された。B.F. Perkins, Rochester, N.Y.からの3ロールラボカレンダリングシステムが用いられた。約22”のフェースを有するこのマシンは、毎分約10乃至約15フィートのスピードで、フロア設置式繰り出し及び巻き戻し装置と2ゾーン流体加熱システムによって、毎分約10乃至約15フィートのスピードで運転された。なめらかな硬化メタルのロールとなめらかな充填木綿(filled cotton)カウンターロールが用いられた。あるラミネートサンプルは、ePTFE面がメタルロールに向き合うように通された。ラミネートの第二のサンプルは布帛面がメタルロールに向き合うように通された。どちらの場合も、ニット材料のヤーンによってePTFEフィルムは選択的に圧縮されて、ニットパターンはラミネートのePTFEフィルムに効果的に転写された。
【0050】
実施例8
2層ePTFEフィルム構造の各側にニット物質を含み、その間に通気性ポリウレタン層が挟まれた3層ラミネートが選択的に圧縮された。3層ラミネートの片側は反対側よりも軽量のニットを有していた(W.L. Gore & Associates, パーツナンバーKPBX602607)。3層ラミネートは、実施例2に記載されたプロセスとマシンを用い、同じローラー温度とラインスピードを用いて選択的に圧縮された。硬化メタルのスネークスキンパターンのロールとなめらかな硬質ゴムのロールが用いられた。ラミネートは、軽量ニット面をパターン化ロールに向けて送り込まれた。スネークスキンパターンの像が3層ラミネートに転写された。
【0051】
実施例9−締固め試験
3つの選択的に圧縮されたラミネートサンプルとそれぞれの対照が、上述の試験方法を用いて締固めに関して試験された。サンプル1は、3層ePTFE含有ラミネート(Goreパーツナンバー#WNAX002604A)であった。サンプル1の対照はこの物質の非圧縮ラミネートであった。サンプル1は、このラミネートのサンプルを取り、実施例2に記載されたように、スネークスキンパターンのロールを用いて選択的に圧縮することによって作成された。サンプル2は、2層ePTFE含有ラミネート(Goreパーツナンバー#WKPX003000)であった。サンプル2の対照はこの物質の非圧縮ラミネートであった。サンプル1は、このラミネートのサンプルを取り、実施例2に記載されたように選択的に圧縮することによって作成された。サンプル3は、3層ePTFE含有ラミネート(Goreパーツナンバー#KPBX602607)であった。サンプル3の対照はこの物質の非圧縮ラミネートであった。サンプル3は、このラミネートのサンプルを取り、実施例2に記載されたように選択的に圧縮することによって作成された。
【0052】
次に、各ラミネートは約72インチx約52インチのサイズにカットされ、締固め試験のサンプルが作成された。各ラミネートサンプルを試験シリンダーに入れ、約1分放置して落ち着かせた。安定したら、約25ポンドの重量のウエイトをプレートの上におろした。試験検体はそのウエイトで圧縮された。シリンダー内の締固められた試験検体の高さが測定シリンダーに固定されたスケールによって測定された。圧縮された試験検体の高さは互いに対向する2カ所で測定され、最も近い1/16インチまで高さが測定された。上述のようにテストは各サンプルで繰り返され、測定値を平均して締固め高さとして報告した。
【0053】
【表1】

【0054】
実施例10−ハンド
上で実施例2において記載された手順に従って、3層ePTFEラミネート(Goreパーツナンバー#WNAX002604A)が選択的に圧縮された。この試験検体のハンドが対照ラミネート(非圧縮Goreパーツナンバー#WNAX002604A)と比較された。ハンドの低いスコアはよりソフトなサンプルであることを示す。対照ラミネートのハンドは194、選択的に圧縮されたラミネートのハンドは134であった。
【0055】
実施例11−カール
上で実施例2において記載された手順に従って、軽量2層ePTFEラミネート(Goreパーツナンバー#ASND152000P3)が選択的に圧縮された。この試験検体のカールが対照ラミネート(非圧縮Goreパーツナンバー# ASND152000P3)と比較された。対照ラミネートはカール値が0と判定され、選択的に圧縮されたラミネートはカール値が4と判定された。
【0056】
実施例12−通気性と防水性の結果
6つのラミネート物質が実施例2に記載されたように選択的に圧縮された。選択的に圧縮されたラミネートと対照ラミネート(同じラミネート、ただし選択的に圧縮されなかった)が、上記の試験方法を用いて水蒸気透過率(すなわち、通気性)に関して試験された。各ラミネートサンプルは選択的緻密化の前と後に試験された。さらに、各選択的に圧縮されたラミネートは防水性に関して試験された。結果は表2に示されている。
【0057】
【表2】

【0058】
実施例13−摩耗結果
2層のePTFE含有ラミネート(Gore part #KAEX00100D)が、実施例2で記載されたようにペーズリーパターンのロールを用いて選択的に圧縮された。同じラミネートの第二のサンプルは選択的に圧縮されなかった。次に、各サンプルに対して上述した摩耗試験(Abrasion Resistance of Textile Fabrics Abrasion標準試験法D. 4966-98 (Martindale Tester Method))を、各サンプルのePTFE側を摩耗させる形で行った。
次に、各サンプルの断面の光学顕微鏡写真が撮られた。図13は、選択的に圧縮されなかったサンプルの断面の光学顕微鏡写真である。図は、摩耗試験が行われたサンプルの部分(すなわち、サンプルの暗い部分)と摩耗試験が行われなかったサンプルの部分(すなわち、サンプルの明るい部分)の強いコントラストをはっきりと示している。図14は、選択的に圧縮されたサンプルの断面の光学顕微鏡写真である。見られるように、サンプルのペーズリーパターンが依然として存在している。摩耗試験が行われたサンプルの部分と摩耗試験が行われなかったサンプルの部分の間のコントラストは依然としてあるが、コントラストは選択的に圧縮されなかったサンプルの場合ほど強くない。
【0059】
実施例14
3層複合物質が二つのePTFEフィルムと着色ポリウレタンフィルムから次のように作成された。着色した1 milのモノリシック・ポリウレタンフィルムはDeerfield urethanes, Deerfield, MA、の製品だった。この実施例では、一方のePTFE層を一番下にして、着色ポリウレタンフィルムを真中に、他方のePTFE膜を一番上にして層が積み重ねられた。この積層されたフィルムが、標準carverプレスタイプの装置を用いて150℃で1分間融合接着された。下方のプラテンにはシリコーンフォームパッドを用いて、平板の整列のずれによる圧力の変動に対処した。次に、バタフライの形のフラット金型を用いてこの3層複合物質にパターンが作成された。フラット金型が3層複合フィルムの下に置かれ、ヒート・プレスが150℃で1分間閉じられた。その結果、金属工具の像が3層複合物質に打ち出された。得られたフィルムは、両方のePTFE表面の緻密化された区域にバタフライの形の打ち出し工具のパターン像を示した。図15に示されているように、選択的に緻密化されたePTFE区域10が、フィルムに打ち出し工具が高い圧力を及ぼしたところに生成された。下にある着色ポリウレタン12の色が、この選択的に緻密化された区域に見られる。逆に、比較的緻密化されなかった区域11では、着色フィルム12の色が緻密化されなかったePTFEフィルムの白い表面を透して見えることがなかった。ePTFE膜(単数又は複数)と合わせて用いられるフィルムの数と色を変えることによって、広い範囲の性能及び審美的効果が本発明によって得られる。さらに、この実施例によるフィルムをテキスタイルにラミネートしてラミネート物質を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、本発明によるプロセスを示す概略図である。
【図2】図2は、本発明によるプロセスを示す概略図である。
【図3】図3は、本発明によるプロセスを示す概略図である。
【図4】図4は、本発明によるラミネートを示す光学顕微鏡写真である。
【図5】図5は、本発明によるラミネートを示す光学顕微鏡写真である。
【図6】図6は、本発明によるラミネートを示す光学顕微鏡写真である。
【図7】図7は、本発明によるラミネートにおける灰色の濃淡の範囲を示す光学顕微鏡写真と対応する灰色スケールスペクトルの組み合わせである。
【図8】図8は、本発明によるラミネートを示す光学顕微鏡写真である。
【図9】図9は、本発明によるラミネートにおける灰色の濃淡の範囲を示す光学顕微鏡写真と対応する灰色スケールスペクトルの組み合わせである。
【図10】図10は、本発明によるラミネートを示すSEMである。
【図11】図11は、本発明によるラミネートのいろいろな深さを表す三次元表面マップである。
【図12】図12は、本発明によるラミネートの表面のZygoプロファイロメータースキャンである。
【図13】図13は、摩耗試験が行われた従来技術によるラミネートの断面の光学顕微鏡写真である。
【図14】図14は、摩耗試験が行われた本発明によるラミネートの断面の光学顕微鏡写真である。
【図15】図15は、実施例19で形成されたラミネートのSEMである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の側と第二の側を有する少なくとも一つのテキスタイル物質層;
第一の側と第二の側を有し、該テキスタイル物質の該第一及び第二の側の少なくとも一方に接着されたポリマーフィルム;
を含むラミネートであって、該ポリマーフィルムが、該ポリマーフィルムを選択的に圧縮して形成される少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するラミネート。
【請求項2】
該ポリマーフィルムが少なくともいくつかの連結された孔(porosity)を有する請求項1に記載のラミネート。
【請求項3】
該ポリマーフィルムが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に直接接着された請求項1に記載のラミネート。
【請求項4】
該ポリマーフィルムが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に接着物質によって直接接着された請求項3に記載のラミネート。
【請求項5】
該ポリマーフィルムが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に融合接着(fusion bonding)によって直接接着された請求項3に記載のラミネート。
【請求項6】
該ポリマーフィルムが、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、及びポリオレフィンから選択される物質を含む請求項2に記載のラミネート。
【請求項7】
該少なくとも一つのテキスタイル物質の層が、不連続に塗布された接着物質によって該ポリマーフィルムに接着された請求項1に記載のラミネート。
【請求項8】
該ラミネートが通気性(breathable)である請求項6に記載のラミネート。
【請求項9】
該ポリマーフィルムがポリテトラフルオロエチレンである請求項1に記載のラミネート。
【請求項10】
該ポリテトラフルオロエチレンフィルムがさらに、該ポリテトラフルオロエチレンフィルムの該第一の側と該第二の側の少なくとも一方に塗布されたポリウレタンを含む請求項9に記載のラミネート。
【請求項11】
該ポリウレタンが連続な、通気性のポリウレタンの層として塗布された請求項10に記載のラミネート。
【請求項12】
該ラミネートが防水性である請求項11に記載のラミネート。
【請求項13】
該ポリマーフィルムの該第一の側が、該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に接着され、該ポリマーフィルムの該第二の側が、第二のテキスタイル物質に接着された請求項1に記載のラミネート。
【請求項14】
該ラミネートが防水性である請求項1に記載のラミネート。
【請求項15】
該ラミネートが通気性(breathable)である請求項14に記載のラミネート。
【請求項16】
請求項1に記載のラミネートを含む衣類。
【請求項17】
該衣類は、シャツ、パンツ、グローブ、シューズ、ハット、及びジャケットから成る群から選択される請求項16に記載の衣類。
【請求項18】
該ポリマーフィルムが衣類の外側層として設けられた請求項17に記載の衣類。
【請求項19】
該ポリマーフィルムが衣類の内側層として設けられた請求項17に記載の衣類。
【請求項20】
請求項1に記載のラミネートを含む寝袋。
【請求項21】
請求項1に記載のラミネートを含むテント。
【請求項22】
第一の側と第二の側を有する少なくとも一つのテキスタイル物質の層;
第一の側と第二の側を有し、該テキスタイル物質の該第一及び第二の側の少なくとも一方に接着された多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルム;
を含むラミネートであって、該多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムが、該ポリマーフィルムを選択的に圧縮して形成される少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するラミネート。
【請求項23】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に直接接着された請求項22に記載のラミネート。
【請求項24】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に接着物質によって直接接着された請求項23に記載のラミネート。
【請求項25】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンが該少なくとも一つのテキスタイル物質の層に融合接着によって直接接着された請求項23に記載のラミネート。
【請求項26】
該少なくとも一つのテキスタイル物質の層が、不連続に塗布された接着物質によって該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンに接着された請求項22に記載のラミネート。
【請求項27】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンがさらに、該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンの該第一の側及び第二の側の少なくとも一方に塗布された親水性ポリマーの層を含む請求項22に記載のラミネート。
【請求項28】
該親水性ポリマーが少なくともポリウレタンを含む請求項27に記載のラミネート。
【請求項29】
該ポリウレタンが連続な通気性の層として塗布された請求項28に記載のラミネート。
【請求項30】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンの該第一の側が該テキスタイル物質の該少なくとも一方の層に接着され、該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンの該第二の側が第二のテキスタイル物質に接着された請求項22に記載のラミネート。
【請求項31】
該ラミネートが防水性である請求項22に記載のラミネート。
【請求項32】
該ラミネートが通気性である請求項22に記載のラミネート。
【請求項33】
該ラミネートが通気性である請求項31に記載のラミネート。
【請求項34】
請求項22に記載のラミネートを含む衣類。
【請求項35】
該衣類が、シャツ、パンツ、グローブ、シューズ、ハット、及びジャケットから成る群から選択される請求項34に記載の衣類。
【請求項36】
請求項22に記載のラミネートを含む寝袋。
【請求項37】
請求項22に記載のラミネートを含むテント。
【請求項38】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンが該衣類の外側の層として設けられた請求項34に記載の衣類。
【請求項39】
該多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンが該衣類の内側の層として設けられた請求項34に記載の衣類。
【請求項40】
ポリマーフィルムであって、該ポリマーフィルムを選択的に圧縮することによって形成される少なくとも二つの異なる透光度の領域を有するポリマーフィルム。
【請求項41】
該ポリマーフィルムが少なくともいくつかの連結した孔(porosity)を含む請求項40に記載のポリマーフィルム。
【請求項42】
該ポリマーフィルムが、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、及びポリオレフィンから成る群から選択される物質を含む請求項40に記載のポリマーフィルム。
【請求項43】
該ポリマーフィルムが多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレンを含む請求項42に記載のポリマーフィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−512987(P2007−512987A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−542848(P2006−542848)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/040748
【国際公開番号】WO2005/056290
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(598123677)ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド (279)
【Fターム(参考)】