説明

映像データ記録装置および映像データ記録方法

【課題】一の映像音声データを複数の記録媒体に跨って記録する場合でも、正しく再生するように記録すること。
【解決手段】一の連続する映像音声データが記録されている、自身の記録媒体を識別するための情報である現記録媒体識別情報と、自身の記録媒体に記録されたデータを識別するための情報と、自身の記録媒体の前又は後の一の連続するデータが記録されている記録媒体を識別するための情報である前回又は次回記録媒体識別情報とを少なくとも有する記録媒体間管理情報を生成し、各記録媒体に記録する。そして、この記録媒体間管理情報をユーザに表示するとともに、この記録媒体間管理情報を基に再生を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の記録媒体に連続して跨って映像音声データの記録を行なう映像データ記録装置および映像データ記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、光ディスク等の記録媒体を用いて、映像データや音楽データ等の各種データを記録し、再生し、更に編集を行うことが出来るデータ記録再生装置が存在する。また、光ディスクの代表例として記録型DVD(Digital Versatile Disc)が挙げられる。この記録型DVDは、直径12cmの円盤状の記録媒体である。記録層が単層のものと多層のものがある。一の記録層毎に約4.7GBの記録容量を有しており、この一の記録層で、例えば高画質、高音質で記録できるように高い記録レートで記録するモーであるSPモードの場合、約2時間分の映像音声データを記録することが可能である。
【0003】
しかし、例えば映画などのような2時間を超える連続する映像音声データを一の記録層に記録しようとすると、上記SPモード時のように高い記録レートでは記録容量が4.7GBを超えてしまう。従って、連続記録したい映像音声データの総記録容量が4.7GBに納まるように記録レートを落とさなければならず、満足のいく高画質、高音質の映像音声をユーザに提供することが出来なくなる。
【0004】
上記したような2時間を超える連続する映像音声データを高画質、高音質で記録するには、従来のデータ記録再生装置では、複数の記録型DVDに記録することになる。しかし、この2時間を超える連続する映像音声データを記録した複数の記録型DVDは、それぞれ、自分自身に記録されている映像音声データの管理はできるが、他の記録型DVDに記録されている映像音声データに関しては管理することができない。従って、連続する映像音声データを複数の記録型DVDに記録したとしても、お互いに自分自身以外の他の記録型DVDに対しての情報が得られないので有効な管理が出来ないという問題があった。
【0005】
上記問題を鑑みて、例えば特許文献1や特許文献2では、複数の光ディスクをカートリッジに収めたディスクチェンジャーや複数のディスクドライブにそれぞれディスクをセットして記録管理を行う方法が提案されている。
【特許文献1】特開2002−157824号公報
【特許文献2】特開2004−127471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来の方法でも、カートリッジ単位の管理しか出来ないという課題が残る。
また、ディスクチェンジャーや複数ドライブが必要となり、装置規模が大きくなってしまうので、カムコーダ等のモバイル装置には応用できないという課題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために成されたもので、その目的は、1の映像データを複数の記録媒体に跨って記録する場合でも、正しく再生するように記録する映像データ記録装置および映像データ記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の映像データ記録装置は、映像データを複数に分けて、脱着可能な複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する記録手段と、上記記録手段による上記記録媒体への記録を制御する記録制御手段とを有し、記映像データを複数に分けたうちの先頭データを記録する先頭記録媒体が装着された場合、上記記録制御手段は、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記先頭記録媒体の次に装着され上記先頭データに続く次データが記録される次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、上記先頭記録媒体に上記先頭データを記録すると共に、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを記録し、上記映像データを複数に分けたうちの最終データを記録する最終記録媒体が装着された場合、上記記録制御手段は、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、上記最終記録媒体に上記最終データを記録すると共に、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報と、一つ前の前記録媒体の前データの記録時に設定して一時記憶しておいた上記前記録媒体の記録媒体識別情報と、上記前データのデータ識別情報とを記録する。なお、本発明における映像データとは、音声データを含む映像音声データでも、音声データを含まない映像データのどちらでも良い。
【0009】
ここで、映像データを上記先頭データと、上記最終データとの2つに分けて、脱着可能な2枚の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する場合、上記前記録媒体の記録媒体識別情報は上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報となる一方、上記前データのデータ識別情報は上記先頭データのデータ識別情報となる。また、上記先頭記録媒体の2回目の記録時には、上記記録手段は、さらに、上記記録制御手段の制御により、上記先頭記録媒体に記録されている上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを、それぞれ、上記最終記録媒体の記録時に一時記憶しておいた上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とに書き換える、ようにしても良い。また、映像データを上記先頭データと、上記最終データと、その間の1または複数の中間データとに分けて、脱着可能な3枚以上の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する場合、上記中間データを記録する中間記録媒体には、上記記録制御手段は、上記中間記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の次に装着され上記中間データに続く次データが記録される上記中間記録媒体の次の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの次のデータのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の前に装着され上記中間データより一つ前の前データが記録される上記中間記録媒体の前の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの前データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、上記中間記録媒体に上記中間データを記録すると共に、上記中間記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の次の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの次のデータのデータ識別情報と、上記中間記録媒体前の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの前データのデータ識別情報とを記録する。
【0010】
また、上記記録制御手段は、さらに、複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録される上記映像データを識別するためのシーケンス識別情報を設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、さらに、上記映像データが記録される上記複数の記録媒体に対し、それぞれ、上記シーケンス識別情報を記録する、ようにしても良い。また、上記記録制御手段は、さらに、複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録される上記映像データの再生順番を示す再生順番情報を設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、さらに、上記映像データが記録される上記複数の記録媒体に対し、それぞれ、上記再生順番情報を記録する、ようにしても良い。また、現在の記録媒体が装着された場合、上記記録制御手段は、さらに、上記現在の記録媒体の前に記録された前記録媒体の映像音声データの代表画像である前代表画像と、上記前代表画像を識別するための前代表画像識別情報と、上記記録媒体の次に記録される次記録媒体の映像音声データの代表画像である次代表画像と、上記次代表画像を識別するための次代表画像識別情報とを設定して一時記憶し、上記記録手段は、上記記録制御手段の制御により、上記現在の記録媒体に、さらに、上記前代表画像と、上記前代表画像識別情報と、上記次代表画像と、上記次データ代表画像識別情報とを記録する、ようにしても良い。
【0011】
また、本発明の映像データ記録方法は、映像データを複数に分けて、脱着可能な複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する際、上記映像データを複数に分けたうちの先頭データを記録する先頭記録媒体が装着された場合、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記先頭記録媒体の次に装着され上記先頭データに続く次データが記録される次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを設定して一時記憶するステップと、上記先頭記録媒体に上記先頭データを記録すると共に、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを記録するステップとを実行し、上記映像データを複数に分けたうちの最終データを記録する最終記録媒体が装着された場合、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とを設定して一時記憶するステップと、上記最終記録媒体に上記最終データを記録すると共に、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報と、一つ前の記録媒体の記録時に設定して一時記憶しておいた上記前記録媒体の記録媒体識別情報と、上記前データのデータ識別情報とを記録するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、映像データを複数の記録媒体に跨って記録する場合、複数の記録媒体それぞれに、映像データを分割したデータが記録される前の記録媒体や次の記録媒体の記録媒体の識別情報や、前の記録媒体や次の記録媒体に記録されるデータの識別情報等を記録するようにしたので、これらの記録媒体を再生する場合には、前の記録媒体や次の記録媒体から上記記録識別情報を読み出して利用することにより、映像データが記録された複数の記録媒体間の関連や、複数の記録媒体に記録された映像データ間の関連を容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、映像データ記録装置の一実施例の概略構成図であり、図9は、前述の映像データ記録装置で記録した記録媒体を再生する本発明のデータ再生装置の一実施例の概略構成図である。なお、以降の説明では記録媒体として、記録可能な光ディスク(以下単に光ディスクと呼ぶ)を例として説明するが、光ディスクに限らず、着脱可能な記録媒体であれば、メモリや、HDD等であっても良い。また、以下では、映像音声データを一例に説明するが、音声データを含まない映像データであっても勿論適用可能である。
【0014】
図1に示す映像データ記録装置は、映像音声圧縮器100、記録バッファ101、ディスクドライブ104、記録制御部105、インターフェース106(以下I/F106と称する)で構成される。
【0015】
入力される映像音声信号は、映像音声圧縮器100で圧縮処理され、記録バッファ101に一旦記録された後に、ディスクドライブ104によって、光ディスク107の予め設定されている映像音映記録領域に記録される。
【0016】
記録制御部105は、ユーザからの記録開始/停止などの制御指示をI/F106を介して制御情報として受信し、この制御情報を基に、映像音声圧縮器100、記録バッファ101、ディスクドライブ104を制御することで記録動作を実現する。
【0017】
図9に示すデータ再生装置は、再生バッファ102、映像音声復号器103ディスクドライブ104、再生制御部905、I/F106で構成される。
【0018】
光ディスク107の予め設定されている映像音映記録領域に記録されている圧縮された映像音声信号は、ディスクドライブ104によって再生され、再生バッファ102に一旦記録された後に、映像音声復号器103によって伸長処理され、基の映像音声信号として出力される。
【0019】
制御器105は、ユーザからの再生開始/停止などの制御指示をI/F106を介して制御情報として受信し、この制御情報を基に、映像音声復号器103、記録バッファ102、ディスクドライブ104を制御することで再生動作を実現する。
【0020】
なお、ビデオカメラ等のように映像音声データの記録と再生とを同時に実現する映像データ記録再生装置においては、図1に示す映像データ記録装置と、図9に示す映像データ再生装置との双方を有することになる。この場合、同一符号を付している機能ブロックは、共通の機能ブロックとなる。また、記録バッファ101及び再生バッファ102は、一のバッファを兼用しても良く、記録制御部105と再生制御部905とは、一の制御部としても勿論よく、映像音声圧縮器100と映像音声復号器103も、一の映像音声圧縮・復号器としても良い。なお、記録バッファ101及び再生バッファ102はハードディスクドライブや不揮発性のメモリ等大容量の記録媒体であることが望ましい。
【0021】
なお、ディスクドライブを備えたコンピュータにおいて、本発明に係る記録再生管理を行うソフトウェアプログラムを実行することによって実現しても良い。
【実施例1】
【0022】
次に、映像データ記録装置の第1実施例を説明する。
ここでは、映像データ記録装置及びデータ再生装置に携帯性を有させることを考慮して、装置に装填可能な光ディスクは1枚のみとし、装置規模が増大してしまう複数の光ディスクの同時装填機構やオートチェンジャー機構などは用いないこととする。従って、光ディスクの交換はユーザが行なうことを前提とする。
【0023】
[映像データ記録装置]
まず、図一の映像データ記録装置において、長時間の映像音声データを複数の光ディスクに跨って記録する場合の動作について説明する。
【0024】
ディスクドライブ104に光ディスク(1枚目の光ディスクであり先頭ディスクという)107が装着されたことを検出した後、リモコン(図示無し)などから記録開始の制御指示信号が入力されると、その制御指示信号がI/F106を介して制御情報として記録制御部105に供給される。
【0025】
記録制御部105は、I/F106を介してユーザ等の外部より記録開始の制御指示信号を受信すると、装置内の各機能ブロックそれぞれに対して記録動作を実現させるための各種制御を行なう。
【0026】
映像音声圧縮器100は、入力される映像音声データに対して、MPEG等の圧縮符号化処理を施し、この圧縮符号化された映像音声データをビットストリームとして出力する。
【0027】
記録バッファ101は、映像音声圧縮器100で圧縮符号化された映像音声データを一時記憶する。
【0028】
また、記録制御部105は、1回毎の記録動作で記録する映像音声データに対して、この映像音声データを識別・管理するための名前や識別子等の制御情報(ID)をそれぞれ個別に割り振り、ディスク内管理情報として記録バッファ101の、上記した映像音声データを一時記憶する領域とは独立した別の領域である情報記録領域に一時記憶する。
【0029】
ここで、記録バッファ101の、映像音声データを一時記憶する領域である映像音声記録領域の構造について説明する。
【0030】
記録バッファ10一の映像音声記録領域は、図2に示すようなリング構造を仮想的に成している。この映像音声記録領域に、上記圧縮符号化された映像音声データが時計周りに順次記録される。そしてこの記録された映像音声データは、ユーザがディスクを交換するのに要すると想定される時間(以下、猶予時間と呼ぶ)分蓄積した後、ディスクドライブ104に出力され、光ディスク107に記録される。この猶予時間は例えば30秒程度とする。
【0031】
図2で説明すると、TEは、映像音声圧縮器100から入力される映像音声データの最新の記録位置を示す。そして、TWは、記録された映像音声データがディスクドライブ104へ送出される位置を示す。即ち、図2に示される灰色の領域には、まだ光ディスク107に記録されていない映像音声データが存在し、白色の領域には既に光ディスク107に記録された映像音声データが存在している。従ってこの白色の領域は、映像音声圧縮器100から新たに入力される映像音声データで上書きしてもよい領域である。
【0032】
上記の様な記録バッファ101を用いて、光ディスク107の映像音映記録領域への映像音声データの記録処理が行われている途中で、光ディスク107の映像音映記録領域の記録可能な領域が無くなったことを記録制御部105が検出した場合、又は、ユーザの指示により光ディスク107の排出が指示された場合、記録制御部105は記録動作を停止する。これは、記録バッファ101からディスクドライブ104への映像音声データの出力を停止することを意味する。また、生成されたディスク間管理情報及びディスク内管理情報の管理情報を光ディスク107の映像音声記録領域とは別に設定されている情報記録領域に記録する。ここで、ディスク内管理情報とは、その光ディスク107に記録された映像音声データ等の記録や再生を管理するアドレス等の管理情報で、公知の情報である。ディスク間管理情報とは、本発明にて新たに設けた新規な情報で、詳細については後述するが、一の連続する映像音声データが分割して複数の光ディスク等の記録媒体に連続して跨って記録される場合の、当該複数の記録媒体の前後関係ないしは関連や、一の連続する映像音声データが分割して記録される場合のデータ間の前後関係ないしは関連を示す情報である。
【0033】
一方、映像音声圧縮器100は、圧縮符号化動作を継続し、圧縮した映像音声データを記録バッファ101に記録し続ける。
【0034】
この間に、記録制御部105は、記録済みの光ディスク107の排出と次に記録する光ディスク(2枚目の光ディスクであり、最後の最終ディスク、または先頭ディスクと最終ディスクとの間の中間ディスクの場合がある。)の装着を促す情報を含むアナウンス画面を生成し、I/F106を介して、図示しない表示部に表示する。ユーザは表示された情報を基に光ディスクを交換する。
【0035】
このとき、ユーザが、図2における、ΔT1の期間に光ディスク107の交換を行うと、灰色領域が上書きされることなく、1枚目の光ディスク107の記録を停止した位置TWから、交換した2枚目の光ディスク107に記録されることになり、データが途切れることなく映像音声データの記録を実現出来る。
【0036】
なお、ΔT1の期間に2枚目の光ディスク107に交換出来なかった場合には、例えば、映像音声圧縮器100から出力される映像音声データを記録バッファ101の位置TWまで記録した後に、圧縮符号化を停止するようにして、光ディスク107への未記録期間(図2の灰色領域)の上書きを抑止するようにしてもよい。
【0037】
[ディスク間管理情報]
続いて、上記で説明した映像データ記録装置において、複数の光ディスクに跨る連続記録を行う場合に生成するディスク間管理情報の詳細について説明する。
【0038】
図3は、複数の光ディスクに跨る連続記録で、2枚の光ディスクA,Bに渡った場合に、各光ディスクA,Bに記録された映像音声データを図示したものである。この場合、2枚の光ディスクで連続記録が完了するので、1枚目の光ディスクAが先頭ディスク、2枚目の光ディスクBが最終ディスクとなる。なお、光ディスクA,B内に記録されている他の映像音声データを含むすべての映像音声データは、光ディスクA,B毎に別途生成する、光ディスクA,B内に記録されている全ての映像音声データを管理するためのディスク内管理情報で管理する。
【0039】
図3では、光ディスクAに最後に記録した映像音声データのデータ識別情報(以下、データ識別情報は適宜“データID”と略す場合あり。)を"BS#NA"(NAは1以上の値)とし、光ディスクBに最初に記録された映像音声データのデータIDを"BS#1"としている。そして、光ディスクAの"BS#NA"から光ディスクBの"BS#1"にかけて映像音声コンテンツの連続記録を行って、"BS#1"の記録の後、停止したことを示している。
【0040】
映像データ記録装置は、一の映像音声データの連続記録の為に光ディスクが交換される場合、光ディスクAを排出する前に、記録中の映像音声データの記録を停止する。そして、この停止した位置から続けて次に装着される光ディスクに記録する際の、お互いのディスク間の連続記録を管理するためのディスク間管理情報を生成し記録するとともに、この排出前の光ディスク内の記録された全ての映像音声データを管理するためのディスク内管理情報を生成し記録する。なお、ディスク間管理情報及びディスク内管理情報を光ディスクに記録する場合は、上記したように、記録バッファ101の情報記録領域に一時記憶した後に記録する。なお、一の映像音声データを連続記録する場合、記録バッファ101へディスク間管理情報を一時記憶する期間は、連続記録が完了し、例えば、後述する図8に示すように、一枚目の先頭ディスクが再度挿入されて、先頭ディスクのディスク間管理情報として、最終ディスクの情報が記録されるまでが望ましい。
【0041】
図4はテーブル状に表記したディスク間管理情報の例である。
ディスク間管理情報には、複数の光ディスク間に跨って連続記録されたデータを管理するために、光ディスク107を映像データ記録装置に装着後、装着された光ディスク毎に光ディスク自身の識別情報(以下、「ディスクID」と称する。本発明におけるの記録媒体識別情報に相当する。)を決定して、ディスク間管理情報のパラメータとして設定するとともに、自身の光ディスクと連続して前後で繋がっている光ディスクのディスクID、及びそれらの中で連続記録されている映像音声データのデータ識別情報(以下、「データID」と称する。本発明におけるデータ識別情報に相当する。)を別途取得してディスク間管理情報のパラメータとして設定する。なお、この取得方法は後述する。
【0042】
更に、ディスク間管理情報のパラメータとして、連続して記録する映像音声データを識別するためのシーケンス識別情報(以下、「シーケンスID」と称する。本発明におけるシーケンス識別情報に相当する。)と、その連続する映像音声データが記録されている複数の光ディスクの再生順番を表す再生順番情報(本発明における再生順番情報に相当する。)とを加えている。なお、シーケンスIDと、再生順番情報とは任意なもので、省略しても良い。
【0043】
図4の表中で"−"が記述されている欄は、なにもデータが記録されていないことを示し、空欄は"0"を記録していることを示す。なお、"0"は光ディスクのディスクID及び光ディスクの映像音声データのデータIDに使用しないものとする。
【0044】
連続する映像音声データを複数の光ディスクに跨って記録する例として、例えば図5に示すような場合が考えられる。これは、図5(a)のように一の連続する映像音声データが2枚の光ディスク間のみに跨る場合と、図5(b)のように一の連続する映像音声データが3枚の光ディスクに跨る場合の例である。なお、一の連続する映像音声データが3枚以上の光ディスクに跨る場合は、図5(b)の中間ディスクである光ディスクBが複数枚になる。
【0045】
次に、連続する一の映像音声データを、図3に示すように、2枚の光ディスクに跨って記録する場合におけるディスク間管理情報の一例を具体的に説明する。
【0046】
図3の例において、I/F106を介してユーザから光ディスクAの排出の指示を受けるか、光ディスクAの映像音映記録領域の記録可能な領域が無くなったことを記録制御部105が検出した場合、光ディスクAへの映像音声データの記録を中断するとともに、ディスク間管理情報及びディスク内管理情報を生成し、記録バッファ101を介して光ディスクAの情報記録領域に記録する。
【0047】
図6は、このときに光ディスクAに記録されるディスク間管理情報の一例を示している。
【0048】
記録制御部105は、ディスクA自身のディスクIDとして"DIDA"、ディスクA自身に連続記録する映像音声データのデータIDとして"BS#NA"を設定する。また、記録制御部105は、光ディスクA,Bに連続記録する一連の映像音声データを示すシーケンスIDとして"SID1"、再生順番情報として"1"を設定する。このとき、次に装着される光ディスクBのディスクIDおよび前または次の光ディスクの映像音声データのデータIDは、交換前では不明な為、この場合、次の光ディスクBに関する管理情報は設定出来ない。従って、一時的に連続記録を行うことを示す情報として、"NEXT"を決定し、この"NEXT"を次の光ディスクBのディスクIDおよびデータIDとして図6に示すように設定する。なお、ディスクIDまたはデータIDどちらか一方に"NEXT"を設定して、ディスクIDおよびデータIDの双方に"NEXT"が設定されたものとみなすようにしても勿論よい。ただし、この例の場合の光ディスクAは、最初(1枚目)の先頭ディスクであり、次のディスクは存在するもの、前のディスクは存在しないので、前のディスクのディスクIDや、前のディスクの映像音声データのデータID等は設定されない。
【0049】
よって、この光ディスクAを再生した場合、図6に示すように、ディスク間管理情報として、少なくとも自身のディスクIDや次のディスクのディスクIDやデータID等が記録されているもの、前のディスクのディスクIDやデータID等が記録されていない場合、この光ディスクAを本発明の連続記録をした最初の先頭ディスクであると判別できる。
【0050】
一方、記録バッファ101に一時記憶した、光ディスクAに記録したディスク間管理情報は、次の光ディスクBが装着されるまで消去せずに保存している。
【0051】
そして、記録制御部105は、ディスクドライブ104から光ディスクAが排出され、新たに光ディスクBが装着されたことを検出すると、光ディスクBのディスクIDを決定しパラメータとして設定するとともに、直前に記録していた光ディスクAの映像音声データのデータID"BS#NA"の続きとして、光ディスクBに記録する映像音声データのデータIDを"BS#1"と決定しパラメータとして設定する。また、光ディスクAから続く一連の映像音声データを示すシーケンスIDは、光ディスクAに記録したものと同じ"SID1"をパラメータとして設定する。また、再生順番情報としては、次の再生順番を示す"2"をパラメータとして設定する。以上のようにしてパラメータが設定された、光ディスクBに記録するディスク間管理情報は、図7に示すようになる。なお、図6に示す光ディスクAの場合のディスク間管理情報と同様に、シーケンスID"SID1"と、再生順番情報"2"は省略してもよい。また、この例の場合、光ディスクBは、連続記録が完了する最後の最終ディスクであり、次の光ディスクが存在しないので、次の光ディスクのディスクIDや映像音声データのデータID等は設定されない。
【0052】
よって、この光ディスクBを再生した場合、図7に示すように、ディスク間管理情報として、少なくとも自身のディスクIDや前のディスクのディスクIDやデータID等のディスク間管理情報が記録されているもの、次のディスクのディスクIDやデータID等が記録されていない場合には、この光ディスクBを本発明の連続記録をした最後の最終ディスクであると判別できる
【0053】
なお、光ディスクAの場合と同様に、記録制御部105は、記録バッファ101の情報記録領域に光ディスクBに記録するディスク間管理情報を記録する。
【0054】
次に、光ディスクBにデータID"BS#1"の映像音声データの記録が終了した後、光ディスクBをディスクドライブ104から排出し、再度光ディスクAを装着することにより、記録制御部105は、前回不完全のまま記録されている光ディスクAのディスク間管理情報に、次の光ディスクBの管理情報を設定する。
【0055】
図8は、再度光ディスクAを装着した場合に光ディスクAに記録されたディスク間管理情報の一例を示している。
【0056】
つまり、映像データ記録装置のディスクドライブ104に光ディスクAが再装着されると、記録制御部105は、光ディスクAに記録されているディスク間管理情報と、記録バッファ104に記録されている光ディスクAのディスク間管理情報のディスクIDとを比較する。記録制御部105は、光ディスクAが光ディスクBの前に記録された光ディスクであって同じシーケンスIDの映像音声データが記録された連続記録された先頭ディスクであることを認証すると、記録バッファ101に記録されている光ディスクBのディスク間管理情報のうち、光ディスクBのディスクID"DIDB"と、そのデータID"BS#1"が、光ディスクAのディスク間管理情報中の次の光ディスクに関するディスク間管理情報として上書きして設定される。
【0057】
図8は、上記のようにして、光ディスクAを再装着した時に記録したディスク間管理情報の設定例を示す図である。再装着前は次に連続記録されることを示すディスクIDである"NEXT"が設定されていた次の光ディスクのディスクIDおよびデータIDを示す欄に、それぞれ光ディスクBのディスクIDである"DIDB"と、光ディスクAから連続している映像音声データのデータIDである"BS#1"が設定される。なお、光ディスクAは、再挿入されても、最初の先頭ディスクであることに変わりは無く、前のディスクが存在しないので、前のディスクのディスクIDや、前のディスクの映像声データのID等は設定されない。よって、再生の際、ディスク間管理情報として、前のディスクのディスクIDや、前のディスクの映像音声データのデータID等がディスクに記録されていない場合には、先頭ディスクであると判別できる。
【0058】
以上のように、本発明の映像データ記録装置では、連続して映像音声データを記録する場合、交換時に装着される各光ディスクに、連続記録をする前後のディスクや映像音声データとの関係を示すディスク間管理情報として、自身のディスクのディスクIDやデータID等だけでなく、前後のディスクのディスクIDやデータID等を記録するようにしたので、複数枚の光ディスクに跨って一の映像音声データを連続記録しても、各光ディスクのディスク間管理情報を参照することにより、連続記録をする前後のディスクや映像音声データの連続関係を認識することができる。
【0059】
ここで、光ディスク107それぞれの識別に用いるディスクIDは、光ディスク107出荷時に製造業者が予め光ディスク107に記録する情報でもよいし、ディスクドライブ104に光ディスク107を装着した時に、ディスクドライブが未光ディスクと検出し、一意のディスクIDを記録するようにしてもよい。例えば、製造業者番号やシリアルナンバー等のディスクドライブが固有に持っている識別可能な情報や、あるいは映像データ記録装置で発生する乱数や記録開始日時の時刻情報、また映像データ記録装置内にて不揮発性のメモリを設置し、その中に未光ディスクを装着した時に割り当てる番号を記録しておき、上述の情報と組み合わせることで、ディスクIDの割り当てを実現しても良い。
【0060】
また、ディスク交換時に、映像音声データの記録を終了した1枚目の光ディスク107を排出する前に、次に装着する2枚目の光ディスク107が未光ディスクである場合、予め2枚目の光ディスク107のディスクIDをディスクドライブ104が現在装着されている1枚目の光ディスク107とは異なるディスクIDを上記した方法等で割り当て、更に2枚目の光ディスク107に連続記録する映像音声データのIDも"BS#1"として予め割り当て、次に装着される2枚目の光ディスク107に記録するようにしてもよい。この場合、1枚目の光ディスク107を排出する時に、そのディスク間管理情報に次の光ディスク107のディスクIDが記録されるので、2枚目の光ディスク107を記録した後に1枚目の光ディスクを再装着して、ディスク間管理情報を更新する必要が無くなり、複数に跨るディスク間管理をより容易に行うことが可能となる。
【0061】
上記説明では、図4や、図6〜図8に示すように、ディスク間管理情報を表として示して説明したが、実際に光ディスクに記録する場合には、図11に示すようなパラメータ群manageInfoAmongDiscs( )をディスク間管理情報として規定し、光ディスク107に記録すると共に、記録バッファ101に記憶する。manageInfoAmongDiscs( )の各パラメータは、図4や、図6〜図8で示された表の各欄と対応している。
【0062】
例えば、図11で示すような順でシンタックスを定義し、各パラメータに8バイトを割り当てるようにして、合計88バイトの情報を光ディスクにディスク間管理情報として記録する。つまり、図11において、"current_disc_ID"は、現在装着され記録される光ディスクのディスクID、"previous_disc_ID"は、現在の光ディスクの前に装着され連続記録される光ディスクのディスクID、"previous_date_ID"は、現在の光ディスクの前に装着され記録された光ディスクに記録されたデータのデータID、"current_date_ID1"は、"previous_date_ID"で示されるデータから連続して現在の光ディスクに記録される映像音声データのデータID、"sequence_ID1"は、現在と前の光ディスクに跨って記録された映像音声データの識別情報であるシーケンスID、"play_order1"は、現在と前の光ディスクに跨って記録された映像音声データの再生順番情報、"next_disc_ID"は、現在の光ディスクの次に装着される光ディスクのディスクID、"next_date_ID"は、現在の光ディスクの次に装着される光ディスクに記録される映像音声データのデータID、"current_date_ID2"は、"next_date_ID"で示されるデータの前に連続して現在の光ディスクに記録される映像音声データのデータID、"sequence_ID2"は、現在と次の光ディスクに跨って記録される映像音声データを識別するシーケンスID、"play_order2"は、現在と次の光ディスクに跨って記録される現在の光ディスクの再生順番情報である。なお、前或いは次の光ディスクへの連続記録が無い場合には、パラメータとして、例えば、"0"を記録するものとし、記録の規則として光ディスクのディスクIDや光ディスクに記録される映像音声データのデータIDには"0"を使用しないものとして運用する。
【0063】
なお、上記説明は、2枚の光ディスクに跨って連続する映像音声データを記録する場合の例であるが、3枚以上の光ディスクに跨って記録する場合も同様の動作の流れで記録が可能である。
【0064】
以下に、例えば、DVDやブルーレィディスク等の光ディスクに撮影した撮像データを記録するビデオカメラ等の映像データ記録装置において、複数枚の光ディスクに跨って撮像した映像音声データを一の連続するデータとして記録する際の処理の一例について説明する。
【0065】
図15は、本実施例のデータ記録装置をビデオカメラ等に採用した場合における連続記録の経過概要の一例を示す図である。
【0066】
図15は、撮影した一の連続した映像音声データを複数枚の光ディスクに跨って連続記録・再生することを前提にしている。ビデオカメラ等のデータ記録再生装置では、現在記録している光ディスクの記録容量が無くなっても、現在記録している撮影データを途切れることなく連続して次の光ディスクに記録する必要がある。そこで、本実施例のデータ記録装置では、現在記録している光ディスクの記録容量が無くなっても、記録バッファ101に記録を継続し、前の光ディスク107の記録が終了した時点から記録バッファ101に記録・蓄積される撮影データが上書きされ消去される前に、光ディスク107を交換して、次の光ディスク107に、前の光ディスク107の記録が終了した時点からの撮影データを途切れることなく記録して、ディスク間で連続記録を実現する。なお、記録バッファ101はバッファメモリであることを前提にしているが、HDDでも勿論よい。
【0067】
そのため、本実施例の映像データ記録装置では、図15に示すように、現在記録している光ディスク107の残容量がなくなる前、すなわち残容量が所定量になった時点T1で、例えば、“間もなくディスク#mの記録容量が無くなるので、連続記録をする場合、ディスク交換の用意をお願いします”等の意のディスク交換の用意を促す警告表示を行う。
【0068】
次に、本実施例の映像データ記録装置では、図15に示すように、現在記録している光ディスク107の残容量がなくなった時点T2で、例えば、“ディスク#mの記録容量が無くなりましたので、連続記録をする場合、すぐにディスク交換をお願いします”等の意のディスク交換を促す警告表示を行う。
【0069】
図15において、T2以降は、記録バッファ101に撮影データが記録され、T3は記録バッファ101に撮影データが上書きされない上限時間を示している。よって、Δt=T3−T2が記録バッファ101に撮影データが上書きされずに記録できるディスク交換猶予時間である。
【0070】
つまり、本実施例の映像データ記録装置では、ディスク間で記録内容が途切れることなく記録するため、現在記録中のディスク#mの記録が終了し、ディスク#mにディスク内管理情報およびディスク間管理情報の記録、ディスク#mの排出、次のディスク#n(n=m+1)に交換して、ディスク#nへの記録が再開されるまでの時間が、図15に示すディスク交換猶予時間ΔTを超えなければよい。
【0071】
次に、図16のフローチャートを用いて、本実施例の映像データ記録装置がビデオカメラとした場合の記録動作の一例を説明する。なお、この説明における動作の主体は記録制御部105である。
【0072】
まず、本装置の映像データ記録装置では、記録制御部105は、1枚目の光ディスクが装着されたことを検出し(ステップS301“YES”)、ユーザより記録開始指示が入力されたことを検出すると(ステップS302“YES”)、連続する映像音声データである撮影データの記録を開始する(ステップS303)。
【0073】
そして、記録制御部105は、この記録処理中は、まず、図15に示す時点T1になるか否か、すなわち現在記録している光ディスク107の残容量が所定残容量以下になるか否かを判断し(S304)、光ディスク107の残容量が所定量以下になった場合(S304“YES”)、上述したように、例えば、“間もなくディスク#mの記録容量が無くなるので、連続記録をする場合、ディスク交換の用意をお願いします”等の意のディスク交換の用意を促す警告表示を行う(S305)。なお、ここで、その警告表示により、ユーザが現在のディスクの記録を終了し、連続記録を続行することを選択または指示した場合には、後述するS313の処理に移行する。
【0074】
次に、記録制御部105は、S305の警告表示でも、何らユーザよりディスクの交換等の操作がないと判断した場合は、続いて図15に示す時点T2になるか否か、すなわち現在記録している光ディスク107の残容量が0になるか否かを判断し(S306)、光ディスク107の残容量が0になった場合(S306“YES”)、上述したように、例えば、“ディスク#mの記録容量が無くなりましたので、連続記録をする場合、すぐにディスク交換をお願いします”等の意のディスク交換を促す警告表示を行う(S307)。
【0075】
次に、記録制御部105は、その警告表示により、ユーザが現在のディスクの記録を終了し、連続記録を続行することを選択するか否かを判断する(S308)。
【0076】
ここで、ユーザから連続記録続行の指示が入力しない場合や、ディスク107への記録終了信号が入力した場合(S308“No”)、記録制御部105は、続いて、今までの記録が複数枚のディスクへの連続記録であるか否かを判断し(S309)、今までの記録が複数枚のディスクへの連続記録の場合のみ(S309“YES”)、上述した本実施例特有のディスク間管理情報を生成して、その光ディスク107に記録する(S310)。ただし、ここで記録するディスク間管理情報は、次に連続記録する光ディスク107がない場合であるで、図7に示すように次のディスクのディスクIDやデータID等のディスク間管理情報がない最終ディスクのディスク間管理情報となる。
【0077】
そして、今までの記録が複数枚のディスクへの連続記録の場合も(S309“YES”)、複数枚のディスクへの連続記録でない場合も(S309“No”)、記録制御部105は、続いて、上述した従来と同様のディスク内管理情報を生成して、その光ディスク107に記録して(S311)、光ディスク107への記録を停止する(S312)。なお、S309、S310、S311の処理の順序は、必ずしもこの順序である必要はなく、先に、S311の処理を行い、その後に、S309、S310の処理を行うようにしても勿論よい。
【0078】
これに対し、ユーザから連続記録続行の指示が入力した場合(S308“YES”)、記録制御部105は、S310と同様に、上述した本実施例特有のディスク間管理情報を生成して、その光ディスク107、および記録制御部105ないしは本装置内の記録バッファ101に記録すると共に(S313)、S311と同様にディスク内管理情報を生成して、その光ディスク107に記録する(S311)。ただし、このS313にて光ディスク107に記録するディスク間管理情報は、次に連続記録する光ディスク107がある場合であるで、S310にて記録するディスク間管理情報とは異なり、図6等に示すように次のディスクについてのディスク間管理情報がある先頭ディスク、または図示していないが前のディスクおよび次のディスクについてのディスク間管理情報がある、中間ディスクのディスク間管理情報となる。なお、S313、S314の処理の順序は、必ずしもこの順序である必要はなく、先に、S314の処理を行い、その後にS313の処理を行うようにしても勿論よい。
【0079】
そして、記録制御部105は、現在の光ディスク107の記録を停止すると共に、その光ディスク107を排出し(S315)、続いて次の光ディスク107が装着されるか否かを判断する(S316)。次の光ディスク107が装着された場合(S316“YES”)、続いて図15に示す上述のディスク交換猶予時間ΔT以内に次のディスクの交換が完了したか否かを判断すると共に(S317)、ユーザより次のディスクへの記録開始指示が入力したか否かを判断する(S318)。
【0080】
ここで、ディスク交換猶予時間ΔT以内に次のディスクの交換が完了し(S317“YES”)、ユーザより次のディスクへの記録開始指示が入力した場合(S318“YES”)、記録制御部105は、上述のS303に戻り、次の光ディスク107について連続記録を続行する。これに対し、ディスク交換猶予時間ΔT以内に次のディスクの交換が完了していない場合(S317“No”)、およびディスク交換猶予時間ΔT以内に次のディスクの交換が完了しても(S317“YES”)、ユーザより次のディスクへの記録開始指示が入力しない場合(S318“YES”)、記録制御部105は、処理を終了する。なお、このS317およびS318の処理は、省略して、次のディスク107が装着された場合(S316“YES”)、直接、上述のS303に戻り、次の光ディスク107について連続記録を続行するようにしても勿論よい。
【0081】
このように、第1実施例の映像データ記録装置によれば、映像音声データを複数の光ディスク107に跨って記録する場合、この複数の光ディスク107それぞれについて、現在装着されている光ディスク107のディスクIDとそれに記録される映像音声データのデータIDだけでなく、前の光ディスク107または次の光ディスク107が存在すれば、前の光ディスク107または次の光ディスク107のディスクIDとそれらに記録される映像音声データのデータIDもディスク間管理情報として記録するようにしたので、これらの光ディスク107を再生する場合には、装着された光ディスク107より前の光ディスクや次の光ディスクのディスクIDやデータID等のディスク間管理情報を読み出して、このディスク間管理情報の各パラメータを照合することにより、映像音声データが連続して跨って記録されている複数の光ディスク107を順番を間違えずに再生することができる。
【0082】
特に、第1実施例では、ディスク間管理情報として、さらに、映像音声データを識別するためのシーケンスIDと、映像音声データが跨って記録されている複数の光ディスク107における再生順番を示す再生順番情報とをさらに設定するようにしたので、これらの光ディスク107を再生する場合には、装着された光ディスク107よりこれらの録媒体間管理情報をさらに読み出して、このディスク間管理情報の各パラメータを照合することにより、映像音声データが跨って記録されている複数の光ディスク107をより確実に再生することができる。
【0083】
[データ再生装置]
次に、上記映像データ記録装置によって、複数の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データとともに、ディスク間管理情報及びディスク内管理情報が記録されている、それぞれの光ディスクを、図9に示すような本発明のデータ再生装置において再生する場合の動作について説明する。
【0084】
例えば、このデータ再生装置では、再生制御部905がこの再生バッファ102の情報記録領域に一時記憶しておいたディスク内管理情報及びディスク間管理情報を読み出し、ディスク間管理情報が記録されている場合、このディスク内管理情報及びディスク間管理情報の各パラメータを基に、この光ディスク107に記録されている映像音声データの一覧情報を後述する図13,図14等に示すような映像リストを生成し、I/F106を介して、図示しない表示部に表示する。
【0085】
ユーザは、表示された一覧情報を基に、再生したい映像音声データをI/F106を介して選択する。ここでは、選択される映像音声データは、複数の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データの最初、または中間部分のデータであるとして以降の説明を行なう。
【0086】
選択された映像音声データの選択信号は再生制御部905に送信され、再生制御部905はディスク内管理情報及びディスク間管理情報を基に、選択された映像音声データが記録されている光ディスク107上の位置(アドレス)情報をディスクドライブ104に送信する。ディスクドライブ104は、受信したアドレス位置から再生を開始することで、選択された映像音声データを読み出し、再生バッファ102に出力する。再生バッファ102は、ディスクドライブ104から出力される圧縮映像音声データを、上記した情報記録領域とは独立した別の領域である映像音声記録領域に一時記憶する。
【0087】
映像音声復号器103は、再生バッファ102の映像音声記録領域に一時記憶されている映像音声データを読み出し、復号して通常の映像音声データを生成し出力する。
ここで、再生バッファ102の映像音声記録領域の構造について説明する。
【0088】
再生バッファ102の映像音声記録領域は、前述した記録バッファ101と同様に、図10に示すようなリング構造を仮想的に成している。そしてこの記憶領域に、ディスクドライブ104から読み出された圧縮映像音声データが時計周りに順次記憶される。
【0089】
図10で示す再生バッファ102の映像音声記憶領域において、TRはディスクドライブ104から読み出された映像音声データの最新の記録位置を示す。そして、TDは、記録された映像音声データが映像音声復号器103に送出される位置を示す。即ち、図10に示される灰色の領域には、まだ映像音声復号器103に出力されていない映像音声データが存在し、白色の領域には既に映像音声復号器103に出力され再生された映像音声データが存在している。従って、この白色の領域は、ディスクドライブ104から新たに入力される映像音声データで上書きしてもよい領域である。
【0090】
上記の様な再生バッファ102を用いて、光ディスク107からの再生処理が行われる。そして、選択された映像音声データが、全て読み出された場合、記録制御部105は再生動作を停止する。これは、再生バッファ101への映像音声データの出力をTRの位置で停止することを意味する。
【0091】
一方、映像音声復号器103は、復号動作を継続し、復号された映像音声データを出力し続ける。
【0092】
この間に、記録制御部105は、連続再生を継続させる為に、現在装着されている光ディスクのディスク間管理情報から次に再生する光ディスク(2枚目の光ディスク)のディスクIDを読み取り、再生済みの光ディスクの排出と次に再生する光ディスク(2枚目の光ディスク)の装着を促す情報と上記した2枚目のディスクIDの情報とを含んだアナウンス画面を生成し、I/F106を介して、図示しない表示部に表示する。ユーザは、表示された情報を基に次に再生すべき光ディスクを特定できるので、この特定した光ディスクに交換する。そして、2枚目の光ディスクが装着されたことを検出したら、この光ディスクからディスク間管理情報を読み込み、この光ディスクのディスクIDとディスク再生バッファ102の情報記録領域に記録されている1枚目の光ディスクのディスク間管理情報の次の光ディスクのディスクIDとを比較する。この比較の結果、ディスクIDが一致し、2枚目の光ディスクであることを認証すると、この2枚目の光ディスクからディスク内管理情報を読み出し、再生バッファ102の情報記録領域に一時記憶する。
【0093】
そして、再生バッファ102の情報記録領域に一時記憶されている1枚目又は2枚目の光ディスクのディスク間管理情報を用いて、1枚目の光ディスクから連続してこの2枚目の光ディスクに記録されている映像音声データのIDを特定し、2枚目の光ディスクのディスク内管理情報を用いて、特定したIDに該当する映像音声データをサーチし、この映像音声データの先頭から自動的に再生を開始する。
【0094】
このとき、ユーザが、図10における、ΔT2の期間に光ディスク交換を行うと、灰色領域が上書きされることなく、1枚目の光ディスクの再生を停止した位置TRから、交換した2枚目の光ディスクに記録されることになり、データが途切れることなく映像音声データの再生を実現出来る。
【0095】
なお、ΔT2の期間に2枚目の光ディスクに交換出来なかった場合には、例えば、映像音声復号器103に出力する映像音声データを再生バッファ102の位置TRまで読み出し、復号を停止するようにして、光ディスクへの未再生期間(図10の灰色領域)の上書きを抑止するようにしてもよい。
【0096】
なお、上記説明は、2枚の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データを再生する場合の例であるが、3枚以上の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データを再生する場合も同様の動作の流れで再生が可能である。
【0097】
以下に3枚以上の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データを再生する際の処理の流れを図17〜図20のフローチャートを用いて説明する。なお、この説明における動作の主体は、図9に示すデータ再生装置の再生制御部905である。
【0098】
まず、図9に示すデータ再生装置では、ディスクドライブ104に光ディスク107が装着されると(S401“YES”)、再生制御部905は、その光ディスク107に書き込まれている上述のディスク間管理情報を読み込みにいき(S402)、その光ディスク107にディスク間管理情報が記録されているか否かを判断する(S403)。これにより、装着された光ディスク107が、一枚、一枚、映像音声データ等が記録された通常の光ディスク107であるか、上述した本実施例の映像データ記録装置等により一の映像音声データを分割して記録した複数枚の光ディスク107のいずれかであるかを判断することができる。また、一の映像音声データが分割して記録された複数枚の光ディスクの再生順番は、後述するように、読み込んだディスク間管理情報に、前のディスクに関するディスク間管理情報あるか、次のディスクに関するディスク間管理情報あるか否かと、前のディスク装着時に読み込んだ次のディスクのディスク間管理情報と、今回装着されたディスクに記録されている前のディスクに関するディスク間管理情報とを比較することにより、識別することができる。なお、ディスク間管理情報の再生順番情報(図6〜図8等参照。)を確認することによっても、複数枚の光ディスク107の再生順番、すなわち1枚目の先頭ディスクなのか、あるいは2枚目、3枚目なのかを知ることができる。なお、ディスク間管理情報のシーケンスID(図6〜図8等参照。)は、その光ディスク107に記録されている映画や番組のコンテンツデータの識別のための情報であるで、この例のように、撮影データを対象とする場合には、基本的には不要なデータで、省略されていても良い。再生順番情報も同様に省略されていても良い。
【0099】
ここで、装着された光ディスク107にディスク間管理情報が記録されていないと判断した場合(S403”No”)、その光ディスク107が、一枚、一枚、撮影データが記録された通常の光ディスク107である場合であるで、再生制御部905は、従来の場合と同様に、ユーザの指示に応じてその光ディスク107に書き込まれたディスク内管理情報を読み込み(S405)、ディスク内管理情報に基づいてユーザの指示に応じた撮影データの再生を開始し(S406)、その撮影データの再生が終了するまで、あるいはユーザから再生停止の指示が入力するまで(S407”No”)、再生を続ける。そして、ユーザの指示に応じた撮影データの再生が終了、またはユーザより再生停止指示が入力した場合(S407“YES”)、その光ディスク107の再生を停止する(S408)。なお、この後は、ユーザの指示に従い、ディスクの排出等を行っても良い。なお、S403以降のS404〜S408の処理は、一枚、一枚、撮影データ等のコンテンツデータが記録された通常の光ディスク107の従来と同様の再生処理手順の一例である。
【0100】
これに対し、S403の判断処理で、装着された光ディスク107にディスク間管理情報が記録されていると判断した場合(S403“YES”)、その光ディスク107が上述した本実施例の映像データ記録装置等により一の映像音声データを分割して記録した複数枚の光ディスク107のいずれかであるで、まずは、読み込んだディスク間管理情報の中に、前の光ディスク107のディスク間管理情報があるか否かを判断する(S409)。これにより、読み込んだディスク間管理情報の中に前の光ディスク107のディスク間管理情報がなければ、1枚目の先頭ディスクであると判別できる。なお、読み込んだディスク間管理情報の中に前の光ディスク107のディスク間管理情報があるか否かの代わりに、ディスク間管理情報の中の再生順番情報に“1”が設定されているか否か参照して、1枚目の先頭ディスクであるか否かを判別しても良い。
【0101】
ここで、読み込んだディスク間管理情報の中に、前の光ディスク107のディスク間管理情報がないと判断した場合(S409”No”)、この光ディスク107は、この光ディスク107は、連続記録された場合の1枚目の先頭ディスクであるで、図18に示す1枚目の先頭ディスクについての再生処理へ移行する。なお、読み込んだディスク間管理情報の中に前の光ディスク107のディスク間管理情報があるか否かの代わりに、ディスク間管理情報中の再生順番情報を参照して、再生順番情報として1枚目の先頭ディスクであることを示す“1”が設定されていた場合も同様である。
【0102】
その一方、読み込んだディスク間管理情報の中に、前の光ディスク107のディスク間管理情報があると判断した場合(S409“YES”)、さらに次の光ディスク107のディスク間管理情報があるか否かを判断する(S410)。
【0103】
そして、読み込んだディスク間管理情報の中に、前の光ディスク107のディスク間管理情報もあり(S409“YES”)、次の光ディスク107のディスク間管理情報もあると判断した場合(S410“YES”)、現在装着されている光ディスク107は3枚以上に連続記録した場合の2枚目等の中間ディスクであるで、図19に示す中間ディスクの場合の再生処理へ移行する。
【0104】
これに対し、読み込んだディスク間管理情報の中に、前の光ディスク107のディスク間管理情報もあるもの(S409“YES”)、次の光ディスク107のディスク間管理情報がないと判断した場合(S410“No”)、現在装着されている光ディスク107は連続記録が完了する最後の最終ディスクであるで、図20に示す最終ディスクの場合の再生処理へ移行する。
【0105】
図18は、図17のS409の”No”の判断に続く、1枚目の先頭ディスクの再生処理手順を示すフローチャートである。
【0106】
つまり、図17のS409の判断処理にて、”No”と判断された場合、装着された光ディスク107は連続記録された場合の1枚目の先頭ディスクの場合であるで、続いてユーザからの再生開始指示の入力を待ち(S411)、ユーザからの再生開始指示の入力があった場合(S411“YES”)、再生制御部905は、ユーザの指示に応じてその光ディスク107に書き込まれたディスク内管理情報を読み込み(S412)、ディスク内管理情報に基づいてユーザの指示に応じた撮影データの再生を開始する(S413)。
【0107】
そして、再生制御部905は、その1枚目の先頭ディスクに記録されている撮影データの再生が、例えば、残り再生時間5分等の再生終了間近になる否かを判断し(S414)、再生終了間近になったと判断した場合(S414“YES”)、ディスク間管理情報に含まれる次ディスク間管理情報(図6等参照)に基づき次のディスクの特定情報である次ディスク識別情報と次データのデータ識別情報とを生成し表示する(S415)。これにより、1枚目の先頭ディスクの再生が終了する前に、次のディスクへの交換の用意をユーザに促す。
【0108】
そして、1枚目の先頭ディスクの再生が最後まで終了した場合、あるいはユーザから再生停止の指示が入力した場合(S416“YES”)、再生制御部905は、その1枚目の先頭ディスク107の再生停止を表示し(S417)、ユーザからの連続再生指示を待機する(S418)。
【0109】
ここで、ユーザより連続再生指示が入力しない場合(S418”No”)、再生制御部905は、一連の再生処理を終了する一方、ユーザより連続再生指示が入力した場合(S418“YES”)、図17のS401の処理に戻り、次のディスクの装着を待機する。
【0110】
図19は、図17のS410の“YES”の判断に続く、3枚以上のディスクに連続記録した場合の中間ディスクの再生処理手順を示すフローチャートである。
【0111】
つまり、図17のS410の判断処理にて、“YES”と判断された場合、装着された光ディスク107には、前ディスクについてのディスク間管理情報も、次ディスクについてのディスク間管理情報も記録されている、一の映像音声データが連続記録された場合の中間ディスクの場合であるで、続いてユーザからの再生開始指示の入力を待ち(S420)、ユーザからの再生開始指示の入力があると(S420“YES”)、再生制御部905は、まずは、装着された光ディスク107から読み取ったディスク間管理情報内の前のディスクのディスクIDとデータIDが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107から読み取った次のディスクのディスクIDとデータIDと一致するか否かを判断する(S421)。これにより、今回装着した光ディスク107が、その前に装着され再生した光ディスク107と連続する光ディスク107であるか否かを判断することができる。
【0112】
そして、装着された光ディスク107から読み取った前のディスクのディスクIDとデータIDとが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107から読み取った次のディスクのディスクIDとデータIDと一致していないと判断した場合(S421”No”)、今回装着した光ディスク107がその前に装着された再生済みディスクと連続するディスクではないので、再生制御部905は、連続再生でないことを示す警告表示を行い(S422)、図17のS401の処理に戻り、次の光ディスク107の装着を待機する。
【0113】
一方、装着された光ディスク107から読み取った前のディスクの前ディスクIDと前データIDが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107から読み取った次のディスクの次ディスクIDと次データIDに一致している場合(S421“YES”)、今回装着したディスクがその前に装着された再生済みディスクと連続するディスクであるで、再生制御部905は、ユーザの指示に応じてその光ディスク107に書き込まれたディスク内管理情報を読み込み(S423)、そのディスク内管理情報に基づいてユーザの指示に応じた撮影データの再生を開始する(S424)。
【0114】
そして、再生制御部905は、再生している撮影データが、例えば、残り再生時間5分等の再生終了間近になる否かを判断し(S425)、再生終了間近になったと判断した場合(S425“YES”)、その再生している中間ディスクにディスク間管理情報(図6等参照)として記録されている次のディスクのディスクIDとデータIDとに基づいて、次の光ディスク107の特定情報を生成し表示する(S426)。これにより、中間ディスクの再生が終了する前に、その次の光ディスク107への交換の用意をユーザに促す。
【0115】
そして、再生している中間ディスクの再生が最後まで終了した場合、あるいはユーザから再生停止の指示が入力した場合(S427“YES”)、再生制御部905は、その再生している中間ディスク107の再生停止を表示し(S428)、ユーザからの連続再生指示を待機する(S429)。
【0116】
ここで、ユーザより連続再生指示が入力しない場合(S429”No”)、再生制御部905は、一連の再生処理を終了する一方、ユーザより連続再生指示が入力した場合(S429“YES”)、図17のS401の処理に戻り、次のディスクの装着を待機する。
【0117】
図20は、図17のS410の”No”の判断に続く、最後の最終ディスクの再生処理手順を示すフローチャートである。
【0118】
つまり、図17のS410の判断処理にて、”No”と判断された場合、装着された光ディスク107は連続記録された場合の最後の最終ディスクの場合であるで、続いてユーザからの再生開始指示の入力を待ち(S430)、ユーザからの再生開始指示の入力があった場合(S430“YES”)、再生制御部905は、まずは、装着された光ディスク107から読み取ったディスク間管理情報内の前ディスクのディスクIDとデータIDとが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107のディスク間管理情報から読み取った次ディスクのディスクIDとデータIDに一致するか否かを判断する(S431)。これにより、今回装着したディスクが、その前に装着され再生したディスクと連続するディスクであるか否かを判断することができる。
【0119】
そして、装着された光ディスク107のディスク間管理情報から読み取った前ディスクのディスクIDとデータIDが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107のディスク間管理情報から読み取った次ディスクのディスクIDとデータIDに一致していないと判断した場合(S431”No”)、今回装着した光ディスク107がその前に装着された光ディスク107と連続する光ディスク107ではないということなので、再生制御部905は、連続再生でないことを示す警告表示を行い(S432)、図17のS401の処理に戻り、次の光107ディスクの装着を待機する。
【0120】
一方、装着された光ディスク107のディスク間管理情報から読み取った前ディスクのディスクIDとデータIDとが、本装置に記憶しておいたその前に装着された光ディスク107のディスク間管理情報から読み取った次のディスクのディスクIDとデータIDに一致している場合(S431“YES”)、今回装着したディスクがその前に装着された光ディスク107と連続するディスクであるで、再生制御部905は、ユーザの指示に応じてその光ディスク107に書き込まれたディスク内管理情報を読み込み(S433)、そのディスク内管理情報に基づいてユーザの指示に応じた撮影データの再生を開始し(S434)、その撮影データの再生が終了するまで、あるいはユーザから再生停止の指示が入力するまで(S435”No”)、再生を続ける。そして、その撮影データの再生が終了する場合、あるいはユーザから再生停止の指示が入力した場合(S435“YES”)、そのディスクのデータ再生停止の表示を行い(S436)、一連の再生処理を終了する。
【0121】
以上説明したように、上記第1実施例のデータ再生装置によれば、図1に示す映像データ記録装置等により、映像音声データが複数の光ディスク107に跨って記録する際に、現在装着されている光ディスク107のディスクIDとそれに記録される映像音声データのIDだけでなく、前の光ディスク107または次の光ディスク107が存在すれば、前の光ディスク107または次の光ディスク107のディスクIDとそれらに記録される映像音声データのデータIDもディスク間管理情報として記録されているので、これらの光ディスク107を再生する場合には、装着された光ディスク107よりディスク間管理情報を読み出して、その前に装着され再生バッファ102に記憶した光ディスク107のディスク間管理情報の次のディスクのディスクIDやータのデータID等と照合することにより、一の映像音声データが跨って連続して記録されている複数の光ディスク107の順番を間違えずに再生することができる。
【0122】
特に、第1実施例では、ディスク間管理情報として、さらに、映像音声データを識別するためのシーケンスIDと、映像音声データが跨って記録されている複数の光ディスク107における再生順番を示す再生順番情報とをさらに設定するようにしたので、これらの光ディスク107を再生する場合には、装着された光ディスク107よりこれらのディスク間管理情報をさらに読み出して、このディスク間管理情報の各パラメータを照合することにより、映像音声データが跨って記録されている複数の光ディスク107をより確実に再生することができる。
【0123】
また、この第1実施例では、これらの光ディスク107を再生する場合には、ディスク間管理情報を読み出して、このディスク間管理情報の各パラメータを基に、前後のディスクとの関係を示すリスト画面などを生成して表示すれば、ユーザに、各記録媒体に跨って記録されているデータの記録状況を容易に把握させることができる。
【0124】
また、このディスク間管理情報を用いれば、映像音声データを再生していた光ディスク107を取り出して、映像音声データのうちの次のデータが記録されている光ディスク107を装着した際に、ユーザに、その次の映像音声データの再生位置を指示させることなく、自動で続きの位置をサーチして連続再生することが可能となる。
【0125】
更には、ディスクチェンジャーや複数ドライブを必要とせず、装置規模の増大を抑制できるので、カムコーダ等のモバイル装置に搭載することが可能となる。
【0126】
特に、第1実施例のデータ記録装置をビデオカメラ等に適用し、現在記録している光ディスク等の記録媒体の記録容量が無くなった場合、装置内の記録バッファ101等に記録を継続し、記録バッファ101に記録・蓄積される撮影データが上書きされる前に現在の光ディスク107を、次の光ディスク107に交換して、記録バッファ101等に記録しておいた撮影データを途切れることなく次のディスク107に記録するようにすれば、複数の記録媒体を交換して映像音声データを記録する場合でも、撮影した映像音声データを途切れることなく、しかも複数の記録媒体間よびそのデータ間の関連付けをした連続記録を実現することができる。
【実施例2】
【0127】
次に、本発明の第2実施例を説明する。
第2実施例は、上述した第1実施例の特徴に加え、前後の光ディスクに連続記録された映像音声データの内容をそれぞれ示す代表画像を記録するとともに、この代表画像を識別するための代表画像識別情報を、ディスク間管理情報のパラメータの一つとして加えた場合の実施例である。
【0128】
図12は、第2実施例のディスク間管理情報の一例を示す図である。
【0129】
図12に示す第2実施例のディスク間管理情報は、第1実施例で用いた図11に示すディスク間管理情報manageInfoAmongDiscs( )に、現在の光ディスクの前に連続記録された光ディスクの映像音声データの内容を表す代表画像を識別するための代表画像識別情報である、Previous_data_image_IDと、現在の光ディスクの次に連続記録される光ディスクの映像音声データの内容を表す代表画像を識別するための代表画像識別情報である、及びNext_data_image_IDをパラメータとして加えている。なお、さらに、現在の光ディスク107の映像音声データの内容を表す代表画像を識別するための代表画像識別情報である、current_data_image_IDを追加しても勿論良い。
【0130】
そして、制御記105は、前後の光ディスク107等の代表画像をデータ記録時にディスク間管理情報とともに生成して光ディスク107に記録する。例えば、この代表画像識別情報に、他の各パラメータと同様に8バイトを割り当てると、ディスク間管理情報は合計104バイトの情報となる。
【0131】
[映像データ記録装置]
次に、上記代表画像識別情報を加えたディスク間管理情報と、代表画像を生成して記録する、第2実施例の映像データ記録装置を説明する
【0132】
この第2実施例の映像データ記録装置の構成及び動作は、図1で示した第1実施例と、ほぼ同様であるで、詳細な説明は省略し、第1実施例と動作が異なる部分を説明する。
【0133】
なお、上記第1実施例と異なるのは、主に記録制御部105の動作であるで、この制御器102の動作を中心に説明する。
【0134】
つまり、この第2実施例における記録制御部105では、第1実施例のディスク間管理情報を生成するタイミングと同様のタイミングで、映像音声記録領域に記録する映像音声データの代表画像を生成するとともに、この代表画像を識別する代表画像識別情報をディスク間管理情報のパラメータに追加する。そして、生成した代表画像と、ディスク間管理情報を光ディスクの情報記録領域に記録する。
【0135】
代表画像は、記録される映像音声データの任意の1画像を抽出したものでも良いし、この抽出した1画像の画素を間引いた縮小画像としても良い。また、任意の1画像ではなく、I/F106を介してユーザに選択させた画像でも良い。
【0136】
また、記録制御部105は、この代表画像を、ディスク間管理情報等とともに記録バッファ101にも記録する。
【0137】
そして、記録制御部105は、次の光ディスク107が装着されると、記録バッファ101に記憶しておいた代表画像を、ディスク間管理情報とともに読み出し、装着された次の光ディスク107に前の光ディスク107の代表画像およびディスク間管理情報として記録するともに、装着された次の光ディスク107の代表画像およびディスク間管理情報を、その次に装着される光ディスク107の代表画像およびディスク間管理情報として記録バッファ101に記録する。これにより、その次の光ディスク107が装着され、その次の光ディスク107のディスク間管理情報をこの次の光ディスク107のディスク間管理情報として設定しなおす際に、この代表画像を識別する代表画像識別情報も、前の光ディスクの代表画像識別情報に設定し直される。
【0138】
なお、次に装着される光ディスク107における代表画像は、現在装着されている光ディスク107に記録する映像音声データに続く、まだ記録されない映像音声データから抽出しなければならない。従って、例えば、記録バッファ101に一時記憶してある、次の光ディスク107に記録される予定の映像音映データを先読みして、この映像音声データから作成する。そして、この生成した代表画像を識別する代表画像識別情報も、この時点で予め決定しておく。
【0139】
また、実施例1で説明した、ディスク間管理情報の生成方法のように、現時点では作成せずに、前の光ディスク107を再装着した際に設定するようにしても良い。
【0140】
なお、上記説明は、2枚の光ディスクに跨って連続する映像音声データを記録する場合の例であるが、3枚以上の光ディスクに跨って記録する場合も同様の動作の流れで記録が可能である。
【0141】
この場合の処理の流れは、図16に示す第1実施例の記録側の処理を示すフローチャートに、代表画像とディスク間管理情報のパラメータとして代表画像識別情報が加わったのみであるで説明は省略する。
【0142】
[データ再生装置]
次に、上記第2実施例の映像データ記録装置によって、連続する映像音声データとともに、代表画像とこの代表画像の代表画像識別情報を加えたディスク間管理情報とが記録された光ディスク107を再生するデータ再生装置の動作について、図9及び図5(a)を用いて説明する。
【0143】
図21は、第2実施例のデータ再生装置における再生動作の一例を示すフローチャートである。
【0144】
図17に示す第1実施例のデータ再生装置における再生動作の一例を示すフローチャートと異なるステップは、第2実施例のデータ再生装置では、ディスクドライブ104に光ディスク107が装着され(S401“YES”)、その光ディスク107に書き込まれている上述のディスク間管理情報を読み込みにいき(S402)、その光ディスク107にディスク間管理情報が記録されていると判断した場合(S403“YES”)、S409の処理により、読み込んだそのディスク間管理情報の中に前の光ディスク107に関する前ディスク間管理情報があるか否かを判断する前に、後述する図13や図14に示すように、装着された光ディスク107に記録されている映像音声データの代表画像を表示すると共に、読み出された少なくとも前代表画像IDあるいは次代表画像IDに基づいて少なくとも前代表画像と次代表画像とのいずれかを表示する共に、読み出された前ディスクID(DIDA)と前データID(BS#NA)と、あるいは、次ディスクID(NEXT)と次データID(NEXT)とに基づいて、現代表画像と、少なくとも前代表画像あるいは次代表画像いずれか一方との連続関係を表示する新たなステップであるS501を有する点のみである。
【0145】
例えば、この第2実施例のデータ再生装置のディスクドライブ104に、図5(a)に示すように3枚以上の光ディスク107に映像音声データが記録されたた場合の中間ディスクである光ディスクB(2枚目の光ディスク)が装着されると、記録制御部105は、それを検出し、ディスクドライブ104を制御して、装着された光ディスクBから、ディスク内管理情報及びディスク間管理情報を読み出し、再生バッファ102に一時記憶する。この時、装着された光ディスクBから読み出したディスク間管理情報の代表画像識別情報で指定される代表画像も読み出し、再生バッファ102に一時記憶する。
【0146】
その後、記録制御部105は、この再生バッファ102に一時記憶しておいたディスク内管理情報及びディスク間管理情報を読み出し、このディスク内管理情報及びディスク間管理情報の各パラメータを基に、この光ディスク107に記録されている映像音声データの一覧情報を、後述する映像リストとして生成し、I/F106を介して、図示しない表示部に表示する。
【0147】
従って、この第2実施例によれば、ディスク間管理情報のパラメータとして追加した、前の光ディスクの代表画像識別情報及び後の光ディスクの代表画像識別情報によってそれぞれ識別される前後の光ディスクの代表画像を一覧情報に含めて表示することが可能である。
【0148】
図13および図14は、第2実施例の記録制御部105が、図5(a)に示すように3枚以上の光ディスク107に映像音声データを記録した場合の中間ディスクである光ディスクBが挿入された場合に、図21に示すS510の処理により、光ディスクBから読み出したディスク間管理情報および代表画像によって生成した映像リストの表示例である。
【0149】
図13および図14に示す映像リストでは、データIDを示す"BS#NA"や"BS#1"を囲む四角のなかに、光ディスクBから読み出した夫々のデータIDの代表画像が表示される。
【0150】
図5(a)に示すように光ディスクBは、中間ディスクであり、その前後に連続するディスクA、ディスクBがあるで、図13および図14に示す映像リストには、光ディスクBに記録されている映像音声データから抽出した代表画像と、光ディスクBに連続して記録されている前後の光ディスクA,Cそれぞれに記録されている映像音声データの代表画像が、データIDを示す"BS#NA"や"BS#1"を囲む四角のなかに表示される。
【0151】
そして、光ディスクBのディスク間管理情報により、映像音声データの連続も分かるので、再生制御部905は、ディスク間管理情報に基づいて連続している映像音声データを、図13、図14に示すように、矢印等によって接続することにより、矢印によって接続されている映像音声データがディスク間に跨って連続記録されている映像音声データであることを示す。
【0152】
このように、本実施例2によれば、光ディスク107が装着された際に、そのディスク間管理情報および代表画像と、映像音声データとを読み込んで、光ディスクBに記録されている映像音声データの代表画像と、光ディスクBに連続して記録されている前後の光ディスクA,Cそれぞれの映像音声データの代表画像とを表示すると共に、ディスク間管理情報に基づいて装着されたディスクBと、このディスクBに連続する前後のディスクA、Cに記録されている映像音声データの代表画像とを、連続関係を矢印等により示しながら映像リストとして表示する。
【0153】
これにより、ユーザは、この表示された映像リストにおける代表画像の一覧情報を基に、再生したい映像音声データをI/F106を介して選択することができる。このとき、例えば、ユーザによって、図14に示すように、光ディスクBに記録されたデータID“BS#1" の映像音声データが選択された場合には、データID“BS#1"の映像音声データは光ディスクAのデータID“BS#NA"の映像音声データの後に連続記録された映像音声データであるで、再生制御部905は、例えば、“前に続きがあります”等のように、ディスクBのデータID“BS#1"の映像音声データの前に連続記録されたディスクAのデータID“BS#NA"の映像音声データが存在することを知らせるメッセージを表示部に表示する。
【0154】
このとき、ユーザが、ディスクBのデータID“BS#1"の映像音声データを単独で見たいと考え、データID“BS#1"の映像音声データを選択した場合は、I/F106を介して、このデータID“BS#1"の映像音声データを再生する選択信号を再生制御部905に送信する。すると、再生制御部905は、ディスクBのディスク内管理情報及びディスク間管理情報を基に、データID“BS#1"の映像音声データが記録されている光ディスク上の位置(アドレス)情報をディスクドライブ104に送出する。ディスクドライブ104は、受信したアドレス位置から再生を開始することで、データID“BS#1"の映像音声データを読み出す。
【0155】
一方、ユーザが連続記録された映像音声データを最初から通して見たいと考えた場合、ユーザは、ディスクドライブ104からディスクBを排出し、ディスクAを装着する。
【0156】
再生制御部905は、ディスクAが装着されたことを検出すると、ディスクAからディスク内管理情報及びディスク間管理情報を読み取り、このディスクA自身のディスクIDと、ディスク交換前に再生バッファ102に記録されているディスクBのディスク間管理情報の前の光ディスクのディスクIDとを比較する。ディスクIDが一致し、ディスクAであることを認証したら、ディスクBと同様に、ディスクAからディスク内管理情報を読み出し再生バッファ102に一時記憶する。
【0157】
次に再生制御部905は、再生バッファ102に一時記憶しておいたディスクAのディスク内管理情報及びディスク間管理情報を基に、データID“BS#NA"の映像音声データが記録されている光ディスク上の位置(アドレス)情報をディスクドライブ104に送出する。ディスクドライブ104は、受信したアドレス位置から再生を開始することで、データID“BS#NA"の映像音声データを読み出す。一方、ディスクIDが一致しない場合、再生制御部905は、正しい光ディスクの装着を促すディスク交換のメッセージをI/F106に表示する。
【0158】
なお、上記説明は、3枚の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データを再生する場合の例であるが、2枚や4枚以上の光ディスクに跨って記録されている連続する映像音声データを再生する場合も同様の動作の流れで再生が可能である。
【0159】
以上のように、この第2実施例の再生の処理の流れは、第1実施例におけるデータ再生装置における再生動作の処理に、代表画像とディスク間管理情報のパラメータとして代表画像識別情報が加わったのみであり、図18〜図20の処理も同じである。
【0160】
このように、上記第2実施例によれば、上記第1実施例の効果に加え、さらに連続して記録されているデータの再生時に、再生対象の記録媒体とその前後の記録媒体とに記録されている映像音声データのコンテンツ内容を示す代表画像を、図13や図14に示すように連続関係を矢印等により示して表示することが可能となる。従って、第1実施例で得られる効果に加えて、ユーザに対して視覚的にデータの有無、及び内容を把握させることができ、ユーザに親和性の高い再生用のオンターフェースを提供することが可能となる。
【0161】
なお、本発明は上記した装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムや、かかるプログラムを記録した記録媒体を含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
【0162】
また、上記実施例では、記録媒体として、光ディスクを一例に説明したが、本発明は、これに限らず、メモリや、HDD等の記録媒体にも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0163】
【図1】映像データ記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】リンク構造を成す記録バッファの一例を示す図である。
【図3】2枚の光ディスクに跨るデータ記録の一例を示す図である。
【図4】光ディスクに記録するディスク間管理情報を表記した図である。
【図5】3枚の光ディスクに跨るデータ記録の一例を示す図である。
【図6】光ディスクA排出時に記録されたディスク間管理情報を表記した図である。
【図7】光ディスクB記録時に記録されたディスク間管理情報を表記した図である。
【図8】光ディスクA再装着時に記録されたディスク間管理情報を表記した図である。
【図9】本発明のデータ再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】リンク構造を成す再生バッファの一例を示す図である。
【図11】光ディスクに記録するディスク間管理情報のシンタックスを定義した第1実施例を示す図である。
【図12】光ディスクに記録するディスク間管理情報のシンタックスを定義した第2実施例を示す図である。
【図13】ディスクBに記録されている画像データ及びディスク間で連続している画像データの代表画面を表示する一例を示す図である。
【図14】ディスクBに記録されている画像データ及びディスク間で連続している画像データの代表画面を表示する一例を示す図である。
【図15】第1実施例における連続記録中の経過概要の一例を示す図である。
【図16】第1実施例の映像データ記録装置における記録動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】第1実施例のデータ再生装置における再生動作の一例を示すフローチャートである。
【図18】図17に示すフローチャートにおける1枚目の先頭ディスクの場合の再生動作部分を示すフローチャートである。
【図19】図17に示すフローチャートにおける3枚以上に連続記録した場合の中間ディスクの場合の再生動作部分を示すフローチャートである。
【図20】図17に示すフローチャートにおける最後の最終ディスクの場合の再生動作部分を示すフローチャートである。
【図21】第2実施例のデータ再生装置における再生動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0164】
100:映像音声圧縮器
101:記録バッファ
102:再生バッファ
103:映像音声復号器
104:ディスクドライブ(記録手段、再生手段)
105:記録制御部(記録制御手段)
106:インターフェース(I/F)
107:光ディスク
905:再生制御部(再生制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データを複数に分けて、脱着可能な複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する記録手段と、
上記記録手段による上記記録媒体への記録を制御する記録制御手段とを有し、
上記映像データを複数に分けたうちの先頭データを記録する先頭記録媒体が装着された場合、
上記記録制御手段は、
上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記先頭記録媒体の次に装着され上記先頭データに続く次データが記録される次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、上記先頭記録媒体に上記先頭データを記録すると共に、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを記録し、
上記映像データを複数に分けたうちの最終データを記録する最終記録媒体が装着された場合、
上記記録制御手段は、
上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、上記最終記録媒体に上記最終データを記録すると共に、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報と、一つ前の前記録媒体の前データの記録時に設定して一時記憶しておいた上記前記録媒体の記録媒体識別情報と、上記前データのデータ識別情報とを記録する、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項2】
請求項1記載の映像データ記録装置において、
映像データを上記先頭データと、上記最終データとの2つに分けて、脱着可能な2枚の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する場合、
上記前記録媒体の記録媒体識別情報は上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報となる一方、上記前データのデータ識別情報は上記先頭データのデータ識別情報となる、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項3】
請求項2記載の映像データ記録装置において、
上記先頭記録媒体の2回目の記録時には、
上記記録手段は、さらに、
上記記録制御手段の制御により、上記先頭記録媒体に記録されている上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを、それぞれ、上記最終記録媒体の記録時に一時記憶しておいた上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とに書き換える、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項4】
請求項1記載の映像データ記録装置において、
映像データを上記先頭データと、上記最終データと、その間の1または複数の中間データとに分けて、脱着可能な3枚以上の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する場合、
上記中間データを記録する中間記録媒体には、
上記記録制御手段は、
上記中間記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の次に装着され上記中間データに続く次データが記録される上記中間記録媒体の次の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの次のデータのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の前に装着され上記中間データより一つ前の前データが記録される上記中間記録媒体の前の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの前データのデータ識別情報とを設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、上記中間記録媒体に上記中間データを記録すると共に、上記中間記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データのデータ識別情報と、上記中間記録媒体の次の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの次のデータのデータ識別情報と、上記中間記録媒体前の記録媒体の記録媒体識別情報と、上記中間データの前データのデータ識別情報とを記録する、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1の請求項に記載の映像データ記録装置において、
上記記録制御手段は、さらに、複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録される上記映像データを識別するためのシーケンス識別情報を設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、さらに、上記映像データが記録される上記複数の記録媒体に対し、それぞれ、上記シーケンス識別情報を記録する、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項4のいずれか1の請求項に記載の映像データ記録装置において、
上記記録制御手段は、さらに、複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録される上記映像データの再生順番を示す再生順番情報を設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、さらに、上記映像データが記録される上記複数の記録媒体に対し、それぞれ、上記再生順番情報を記録する、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項7】
請求項4記載の映像データ記録装置において、
現在の記録媒体が装着された場合、
上記記録制御手段は、さらに、
上記現在の記録媒体の前に記録された前記録媒体の映像音声データの代表画像である前代表画像と、上記前代表画像を識別するための前代表画像識別情報と、上記記録媒体の次に記録される次記録媒体の映像音声データの代表画像である次代表画像と、上記次代表画像を識別するための次代表画像識別情報とを設定して一時記憶し、
上記記録手段は、
上記記録制御手段の制御により、上記現在の記録媒体に、さらに、上記前代表画像と、上記前代表画像識別情報と、上記次代表画像と、上記次データ代表画像識別情報とを記録する、
ことを特徴とする映像データ記録装置。
【請求項8】
映像データを複数に分けて、脱着可能な複数の記録媒体に跨ってそれぞれ記録する際、上記映像データを複数に分けたうちの先頭データを記録する先頭記録媒体が装着された場合、
上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記先頭記録媒体の次に装着され上記先頭データに続く次データが記録される次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを設定して一時記憶するステップと、
上記先頭記録媒体に上記先頭データを記録すると共に、上記先頭記録媒体の記録媒体識別情報と、上記先頭データのデータ識別情報と、上記次記録媒体の記録媒体識別情報と、上記次データのデータ識別情報とを記録するステップとを実行し、
上記映像データを複数に分けたうちの最終データを記録する最終記録媒体が装着された場合、
上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報とを設定して一時記憶するステップと、
上記最終記録媒体に上記最終データを記録すると共に、上記最終記録媒体の記録媒体識別情報と、上記最終データのデータ識別情報と、一つ前の記録媒体の記録時に設定して一時記憶しておいた上記前記録媒体の記録媒体識別情報と、上記前データのデータ識別情報とを記録するステップと、
を有することを特徴とする映像データ記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−210493(P2008−210493A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271031(P2007−271031)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】