説明

映像モニタシステム

【課題】 デジタル映像信号にエラーが発生しても、モニタ画面に表示されている映像全体が変更されることがない。
【解決手段】 インターホン子機1は、カメラ11から出力される映像信号を映像フレーム毎に複数のセグメントに分割する分割部13と、分割した個々のセグメントに番号と符号を付与したセグメント化映像信号を生成する番号・符号付与部14とを有し、インターホン親機2は、受信したセグメント化映像信号から信号エラーを検知するエラー検知部24と、モニタ11に表示する映像フレームを格納する表示用フレームメモリ23と、表示用フレームメモリ23に格納された情報を基にモニタ11に映像を表示する表示制御部25を有し、この表示制御部25が、エラー検知されたセグメントは既に格納されている直前の映像フレームのセグメントデータに差し替えて、新旧のセグメントデータを一体にした映像フレームを生成してモニタ11に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住戸玄関や住戸周囲をカメラで撮像して来訪者や不審者をモニタに表示する映像モニタシステムに関し、特にモニタまで伝送されたデジタル映像信号にエラーが発生した場合に、モニタに表示される映像の乱れを小さくする機能を備えた映像モニタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カメラが撮像したデジタル映像信号をモニタを備えた装置まで伝送して表示させる映像モニタシステムでは、映像信号にエラーがあったらモニタへの表示を取りやめ、特定の映像の表示に切り替えて、映像信号エラーによる映像乱れを目立ち難くする機能を備えた映像モニタシステムがあった。
例えば、映像モニタシステムの1つである特許文献1のインターホン装置では、映像信号にエラーが発生したら、エラー発生前に表示されていた映像フレームを再表示させたり、メモリに保存されている所定の映像を表示させてエラー映像を表示させないようにしていた。
【0003】
【特許文献1】特開2008−11063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の映像モニタシステムでは、撮像対象が動いている時に映像信号にエラーが発生したら、撮像対象が飛び飛びにぎこちない動きで映ったり、全く別の映像が表示されてしまうため、利用者にとってはノイズが表示されないまでも依然見辛い状態が続くことになり、改善が望まれていた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、デジタル映像信号にエラーが発生しても、モニタに表示された映像がぎこちない不自然な動きとならない映像モニタシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、デジタル映像信号を出力するカメラを備えて、来訪者等を撮像するために屋外に設置されたカメラ装置と、カメラの撮像映像を表示するモニタを備えたモニタ装置とを有する映像モニタシステムであって、カメラ装置は、カメラから出力される映像信号を映像フレーム毎に複数のセグメントに分割する分割部と、分割した個々のセグメントに番号を付与すると共に、エラー検知のための符号を付与したセグメント化映像信号を生成するセグメント化映像信号生成部とを有すると共に、モニタ装置は、受信したセグメント化映像信号から信号エラーを検知するエラー検知部と、モニタに表示する映像フレームを格納する表示用フレームメモリと、エラー無しと判断されたセグメント化映像信号を、付与された番号にしたがって表示用フレームメモリに書き込み制御し、表示用フレームメモリに格納された情報を基にモニタに映像を表示する表示制御部を有し、表示制御部は、エラー検知されたセグメントは既に格納されている直前の映像フレームの同一部位のセグメントデータに差し替えて格納し、新旧のセグメントデータを一体にした映像フレームを生成してモニタに表示させることを特徴とする。
この構成によれば、映像フレームを複数のセグメントに分割し、番号及び符号を付与して伝送することで、モニタに映像を表示する際に分割したセグメントを連結して映像フレームを作成できるし、添付した符号によりエラー発生を判断できる。そして、映像信号にエラーが発生した場合に、映像フレーム全体を差し替えることをせず、映像フレームの一部を構成するセグメント単位で、エラー発生部を直前の正常なデータに差し替えるため、表示映像全体が変更されることがない。よって、不自然な動きが表示されることがなくなり、表示品質を改善できる。
【0006】
請求項2の発明は、デジタル映像信号を出力するカメラを備えて、来訪者等を撮像するために屋外に設置されたカメラ装置と、カメラの撮像映像を表示するモニタを備えたモニタ装置とを有する映像モニタシステムであって、カメラ装置は、カメラから出力される映像信号を映像フレーム毎に複数のセグメントに分割する分割部と、分割した個々のセグメントに番号を付与すると共に、エラー検知のための符号を分割してセグメント化映像信号を生成するセグメント化映像信号生成部とを有すると共に、モニタ装置は、受信したセグメント化映像信号から信号エラーを検知するエラー検知部と、モニタに表示する画像フレームを格納する表示用フレームメモリと、エラー無しと判断されたセグメント化映像信号を付与された番号にしたがって表示用フレームメモリに書き込んで格納し、表示用フレームメモリに格納された情報を基にモニタに映像を表示する表示制御部を有し、表示制御部は、エラー検知されたセグメントをエラーを表す誤り符号に差し替えて表示用フレームメモリに格納し、モニタに映像を表示する際に、誤り符号に差し替えられたセグメントに対して、同一映像フレーム内の水平方向或いは垂直方向の前後のセグメントの平均値で代替して表示することを特徴とする。
この構成によれば、映像フレームを複数のセグメントに分割し、番号及び符号を付与して伝送することで、モニタに映像を表示する際に分割したセグメントを連結して映像フレームを作成できるし、添付した符号によりエラー発生を判断できる。そして、映像信号にエラーが発生した場合に、映像フレーム全体を補正することをせず、映像フレームの一部を構成するセグメント単位で、エラー発生部を前後のデータの平均データに差し替えて補正するため、表示映像全体が変更されることがない。よって、不自然な動きが表示されることが無くなり、表示品質を改善できる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、セグメントを、映像フレームを構成する走査線単位で構成することを特徴とする。
この構成によれば、セグメントの設定が容易であるし、映像フレームに対してセグメントを小さくでき、映像フレームに対してエラー発生に対して補正する部位は僅かにできる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1又は2記載の発明において、セグメントを、映像フレームを構成する走査線を更に分割して構成することを特徴とする。
この構成によれば、映像フレームに対して十分小さな単位でエラー補正でき、モニタに表示される映像が大きく変化することがなく、違和感のない映像の表示が可能となる。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、カメラ装置が、呼出操作する呼出手段及び通話手段が備えられたインターホン子機であり、モニタ装置が、呼び出しを報知する呼出報知手段、応答するための応答操作手段、通話手段が備えられたインターホン親機であることを特徴とする。
この構成によれば、来訪者映像をモニタに表示した際に、映像信号にエラーが発生しても映像全体が不自然な画面になることがないため、来訪者を確認し易い。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、映像信号にエラーが発生した場合に、映像フレームの一部を構成するセグメント単位で補正するため、映像フレーム全体が差し替えられることがなく、モニタに表示されている映像全体が変更されることがない。よって、不自然な動きが表示されることが無くなり、表示品質を改善できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る映像モニタシステムの一例を示し、映像モニタシステムの一種であるインターホン装置の構成図を示している。図1において、1は来訪者が居住者を呼び出して通話するためのインターホン子機(カメラ装置)、2は呼び出しを報知し、応答するためのインターホン親機(モニタ装置)である。インターホン子機1とインターホン親機2とは伝送線L1で接続されている。
【0012】
インターホン子機1は、図1に示すように、来訪者の撮像を行いデジタル映像信号(以下、単に「映像信号」とする)を出力するカメラ11、カメラ11から出力される映像信号を一時格納するバッファ部12、映像信号を小さなセグメントに分割する分割部13、分割した個々のセグメントに番号を付与すると共に、エラー検出のための符号を付与する番号・符号付与部14、信号送受のために信号を所定のフレームに組み立て或いは分離を行う子機伝送フレーム組立分離回路15、タイミング信号を生成するタイミング発生部16、音声を集音するマイク17、音声を出力するスピーカ18、音声信号をデジタル信号に変換又はその逆を行う子機音声コーデック19、伝送線路L1を介してインターホン親機2と通信を行うための子機伝送回路20等を備えている。
【0013】
またインターホン親機2は、図1に示すように映像信号を受けて映像を表示するためのモニタ22、表示する映像信号を一時的に格納するための表示用フレームメモリ23、伝送エラーを検知するためのエラー検知部24、受信した映像信号をエラー検知部24で誤りがない場合に表示用フレームメモリ23の所定のアドレスに書き込みを行い、モニタ22への表示を制御する表示制御部25、タイミング信号を生成するタイミング発生部26、音声を集音するマイク27、音声や呼出信号等を出力するスピーカ28、音声信号をデジタル信号に変換又はその逆を行う親機音声コーデック29、信号送受のために信号を所定のフレームに組み立て或いは分離を行う親機伝送フレーム組立分離部30、伝送線路L1を介してインターホン子機1と通信を行うための親機伝送回路31等を備えている。
【0014】
このように構成されたインターホン装置において、カメラ11が撮像した映像信号の伝送、及びモニタ22への出画は次のように行われる。図2は、カメラ11が撮像して出力した映像信号s1が、インターホン親機2に伝送される際に、データ加工されて出力される様子を示すタイミング図であり、図2(a)は映像信号s1のストリームを示し、図2(b)は1映像フレームをn個のセグメントに分割している様子を示している。以下、この図2を基に説明する。尚、カメラ11はインターホン子機1が呼出操作されたら撮像を開始し、その映像信号がインターホン親機2に伝送される。
【0015】
カメラ11から出力される映像信号s1は、図2(a)に示すように、映像フレーム単位で構成されたストリームで出力される。この映像信号s1は、バッファ部12に蓄積された後、分割部13で映像フレームを構成する走査線単位でn個の小さなセグメントs2に分割される。そして、番号・符号付与部14にて1、2、・・・、nの番号が、各セグメントs2,s2,・・に付与され、更にエラー検知のための符号が各セグメントに付与されてセグメント化映像信号s3が生成される。尚、番号は映像フレーム内での通し番号で、インターホン親機2の表示用フレームメモリ23の格納位置を示している。
セグメント化映像信号s3は、子機伝送フレーム組立分離回路15で所定のフレームが形成され、タイミング発生部16のタイミング信号を基に所定のタイミングで子機伝送回路20へ出力され、伝送線L1を介してインターホン親機2へ伝送される。
【0016】
尚、セグメントは、走査線単位、即ち1走査線或いは数本の走査線の単位で構成しているが、1本の走査線を分割して更に小さな信号単位で構成しても良い。その場合、映像フレームに対して十分小さな単位でエラー補正でき、更に違和感のない映像の表示が可能となる。
【0017】
インターホン親機2では、親機伝送回路31を経て親機伝送フレーム組立分離回路30がフレーム化されたセグメント化映像信号s3を受信したら、セグメント化映像信号s3のフレームが外され、エラー検知部24及び表示制御部25に出力される。
【0018】
エラー検知部24では、セグメント化映像信号s3に添付されている符号を基にエラーの有無を判断し、結果を表示制御部25に通知する。表示制御部25は、エラー検知部24でエラー無しと判断されたら、付与された番号にしたがって、受信したセグメント化映像信号s3を表示用フレームメモリ23に格納するが、エラー検知部24でエラー発生と判断された場合は、表示用フレームメモリ23には格納しない。
エラー発生と判断されたセグメントに対しては、表示用フレームメモリ23が記憶している直前の映像フレームの中の同一部位のセグメントデータに差し替え表示用フレームメモリ23に保存する。そして、モニタ22には、表示制御部25の制御により、表示用フレームメモリ23に格納された映像フレームが順次出力され、受信した映像信号を基にエラーが発生したセグメントに対しては差し替えて補正された映像が表示される。
【0019】
このように、映像フレームを複数のセグメントに分割し、番号及び符号を付与して伝送することで、モニタに映像を表示する際に分割したセグメントを連結して映像フレームを作成できるし、添付した符号によりエラー発生を判断できる。そして、映像信号にエラーが発生した場合に、映像フレーム全体を差し替えることをせず、映像フレームの一部を構成するセグメント単位で、エラー発生部を直前の正常なデータに差し替えるため、表示映像全体が変更されることがない。よって、不自然な動きが表示されることがなくなり、表示品質を改善できる。
また、走査線単位でセグメントを構成することで、セグメントの設定が容易であるし、映像フレームに対してセグメントを小さくでき、映像フレームに対してエラー発生に対して補正する部位は僅かにできる。
そして、インターホン子機とインターホン親機の間の映像信号伝送に適用することで、来訪者映像をモニタに表示した際に、映像信号にエラーが発生しても映像全体が不自然な画面になることがないため、来訪者を確認し易やすくなる。
【0020】
尚、上記実施形態では、エラーが発生したセグメントデータは、直前の映像フレームのセグメントデータに差し替えて表示させてエラー補正を実施しているが、同一映像フレーム内の前後のフレームデータの平均を求めて、その平均値データに差し替えても良い。この場合、セグメントが走査線単位で構成されている場合は、前後のセグメントの平均値とすると良い。また、セグメントが走査線より小さい単位で形成されている場合は、垂直方向前後のセグメントの平均値、即ち前後の走査線の同一位置のセグメント(走査線内で同一の番号が付与されたセグメント)の平均値とすると良い。
【0021】
この平均値は、例えばセグメントを構成する個々の画素に対して、輝度信号(Y)の平均値、青色成分の差分信号(U)の平均値、赤色成分の差分信号(V)の平均値の3つの平均値を求めることで実施できるし、輝度信号(Y)の平均値、輝度信号(Y)と赤色成分の差である色差信号(Cb)の平均値、輝度信号(Y)と青色成分の差である色差信号(Cr)の平均値を求めることでも実施できる。
こうして、エラーが発生したセグメントを前後のセグメントデータの平均データに差し替えることで、更に滑らかな映像を表示させることができ、表示品質を改善できる。
【0022】
ここで、上記図1の構成におけるインターホン装置の基本動作である呼び出し、及びその応答動作を簡単に説明する。来訪者によりインターホン子機1の図示しない呼出ボタンが操作されると、呼出信号が生成され、子機伝送フレーム組立分離回路15において所定のフレームに組み立てられてインターホン親機2に伝送される。尚、このときカメラ11も合わせて起動して上述した動作が開始される。
【0023】
インターホン親機2に伝送された呼出信号は、親機伝送回路31を介して親機伝送フレーム組立分離回路30においてフレームが外され、スピーカ28から呼出音が報音される。この報音を受けて、居住者が図示しない通話ボタンを押して応答操作すると、インターホン子機1との間で通話路が形成され、来訪者と居住者の間で通話が可能となる。
【0024】
そして、居住者の応答音声はマイク27が集音し、親機音声コーデック29でA/D変換された後、親機伝送フレーム組立分離回路30において所定のフレームが組み立てられ、タイミング発生部26のタイミング信号を基に、所定のタイミングで親機伝送回路31に出力され、伝送線L1を介してインターホン子機1に伝送される。
インターホン子機1では、子機伝送回路20を介して子機伝送フレーム組立分離回路15がフレームを外し、デジタル音声信号が子機音声コーデック19に伝送され、D/A変換される。こうして、スピーカ18から居住者の音声が報音される。
【0025】
一方、インターホン子機1のマイク17で集音された来訪者音声は、子機音声コーデック19においてA/D変換された後、映像信号と同様に子機伝送フレーム組立分離回路15においてフレームに組み立てられて子機伝送回路20、伝送線L1を介してインターホン親機2に伝送される。こうして、居住者音声とは逆の経路を辿り親機音声コーデック29を介してスピーカ28から来訪者音声が報音され、通話が成される。尚、居住者は応答する際、モニタ22にカメラの撮像映像が表示され、その映像を見ながら応答できる。
【0026】
図3は、本発明に係る映像モニタシステムの他の例を示し、カメラ装置としての監視カメラ4、及びモニタ装置としての監視モニタ5から成る監視カメラ装置の構成図を示している。この図3において、15aは映像信号を監視モニタ5に伝送するために信号を所定のフレームに組み立てる子機伝送フレーム組立回路であり、30aは監視カメラ4から伝送された映像信号のフレームを外すための親機伝送フレーム分離回路である。
図1の構成とは、通話機能を持たない点、信号は監視カメラ4から監視モニタ5への1方向伝送である点が相違している。尚、上記図1と共通する構成要素には同一の符号を付与している。
【0027】
そして、映像信号は上記実施形態と同様に、上記図2のタイミングに示す流れで加工されて伝送される。即ち、監視カメラ4のカメラ11が撮像した映像信号は、映像フレーム単位で構成されたストリームで出力されるが、分割部13でn個の小さなセグメントs2に分割される。そして、番号・符号付与部14にて番号及び符号が各セグメントs2,s2,・・に付与されてセグメント化映像信号s3が生成される。更に、伝送フレーム組立回路15aで所定のフレームが形成され、子機伝送回路20、伝送線L1を介して監視モニタ5へ伝送される。
【0028】
監視モニタ5では、セグメント化映像信号s3がエラー検知部24及び表示制御部25に出力され、エラー検知部24でエラー無しと判断されたら、付与された番号にしたがって、受信したセグメント化映像信号s3を表示用フレームメモリ23に格納する。エラー検知部24でエラー発生と判断された場合は、エラー発生と判断されたセグメントに対して、表示用フレームメモリ23が記憶している直前の映像フレームの中の同一部位のセグメントデータに差し替えて表示用フレームメモリ23に格納する。こうして、モニタ22には表示用フレームメモリ23に格納された映像フレームが順次出力され、受信した映像信号を基にエラー補正された映像が表示される。
【0029】
このように、監視カメラ装置のカメラの撮像映像の伝送に対して上記エラー補正技術を適用することで、映像フレーム全体を差し替えることをせず、映像フレームの一部を構成するセグメント単位で、エラー発生部を直前の正常なデータに差し替えるため、モニタに表示されている画面全体が不自然な映像になることが無く、表示品質を改善できる。
【0030】
尚、上記図3の監視カメラ装置では、監視カメラ4からの映像信号を伝送する単方向伝送となっているが、監視モニタ5からカメラ11のパン/チルト制御を可能とする構成も容易に実施でき、上記図1の通話信号の送受の如く、フレーム化操作することでパン/チルト信号を監視モニタ5から監視カメラ4に伝送でき、監視モニタ5からの操作でカメラ11を制御できる。
また、この監視カメラ装置においても、エラーセグメントを補正する際に、前後のデータの平均値で差し替えても良いのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る映像モニタシステムの一例を示すインターホン装置の構成図である。
【図2】図1の映像信号の流れを示すタイミング図である。
【図3】本発明の映像モニタシステムの他の例を示し、監視カメラ装置の構成図である。
【符号の説明】
【0032】
1・・インターホン子機(カメラ装置)、2・・インターホン親機(モニタ装置)、4・・監視カメラ(カメラ装置)、5・・監視モニタ(モニタ装置)、11・・カメラ、13・・分割部、14・・番号・符号付与部(セグメント化映像信号生成部)、15・・子機伝送フレーム組立分離回路、15a・・子機伝送フレーム組立回路、22・・モニタ、23・・表示用フレームメモリ、24・・エラー検知部、25・・表示制御部、30・・親機伝送フレーム組立分離回路、30a・・親機伝送フレーム分離回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル映像信号を出力するカメラを備えて、来訪者等を撮像するために屋外に設置されたカメラ装置と、前記カメラの撮像映像を表示するモニタを備えたモニタ装置とを有する映像モニタシステムであって、
前記カメラ装置は、前記カメラから出力される映像信号を映像フレーム毎に複数のセグメントに分割する分割部と、分割した個々のセグメントに番号を付与すると共に、エラー検知のための符号を付与したセグメント化映像信号を生成するセグメント化映像信号生成部とを有すると共に、
前記モニタ装置は、受信した前記セグメント化映像信号から信号エラーを検知するエラー検知部と、前記モニタに表示する映像フレームを格納する表示用フレームメモリと、エラー無しと判断されたセグメント化映像信号を、付与された番号にしたがって前記表示用フレームメモリに書き込み制御し、前記表示用フレームメモリに格納された情報を基に前記モニタに映像を表示する表示制御部を有し、
前記表示制御部は、エラー検知されたセグメントは既に格納されている直前の映像フレームの同一部位のセグメントデータに差し替えて格納し、新旧のセグメントデータを一体にした映像フレームを生成して前記モニタに表示させることを特徴とする映像モニタシステム。
【請求項2】
デジタル映像信号を出力するカメラを備えて、来訪者等を撮像するために屋外に設置されたカメラ装置と、前記カメラの撮像映像を表示するモニタを備えたモニタ装置とを有する映像モニタシステムであって、
前記カメラ装置は、前記カメラから出力される映像信号を映像フレーム毎に複数のセグメントに分割する分割部と、分割した個々のセグメントに番号を付与すると共に、エラー検知のための符号を分割してセグメント化映像信号を生成するセグメント化映像信号生成部とを有すると共に、
前記モニタ装置は、受信した前記セグメント化映像信号から信号エラーを検知するエラー検知部と、前記モニタに表示する画像フレームを格納する表示用フレームメモリと、エラー無しと判断されたセグメント化映像信号を付与された番号にしたがって前記表示用フレームメモリに書き込んで格納し、前記表示用フレームメモリに格納された情報を基に前記モニタに映像を表示する表示制御部を有し、
前記表示制御部は、エラー検知されたセグメントをエラーを表す誤り符号に差し替えて前記表示用フレームメモリに格納し、前記モニタに映像を表示する際に、誤り符号に差し替えられたセグメントに対して、同一映像フレーム内の水平方向或いは垂直方向の前後のセグメントの平均値で代替して表示することを特徴とする映像モニタシステム。
【請求項3】
前記セグメントを、映像フレームを構成する走査線単位で構成することを特徴とする請求項1又は2記載の映像モニタシステム。
【請求項4】
前記セグメントを、映像フレームを構成する走査線を更に分割して構成することを特徴とする請求項1又は2記載の映像モニタシステム。
【請求項5】
前記カメラ装置が、呼出操作する呼出手段及び通話手段が備えられたインターホン子機であり、前記モニタ装置が、呼び出しを報知する呼出報知手段、応答するための応答操作手段、通話手段が備えられたインターホン親機であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の映像モニタシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−11217(P2010−11217A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169402(P2008−169402)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】