映像信号処理装置、表示装置、表示方法及びプログラム
【課題】通常の表示装置を使って、立体表示用の映像の確認が良好にできるようにする。
【解決手段】色変換処理部を備えて、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とする。このようにしたことで、その特定の色の単色による一方のチャンネルの映像を、他方のチャンネルの映像に重ねて表示させることで、左右のチャンネルで映像に変化がある個所については、その特定の色の部分の表示状況から判るようになる。また、左右のチャンネルの映像の表示タイミングや表示位置などが同期しているのかも、容易に判るようになる。
【解決手段】色変換処理部を備えて、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とする。このようにしたことで、その特定の色の単色による一方のチャンネルの映像を、他方のチャンネルの映像に重ねて表示させることで、左右のチャンネルで映像に変化がある個所については、その特定の色の部分の表示状況から判るようになる。また、左右のチャンネルの映像の表示タイミングや表示位置などが同期しているのかも、容易に判るようになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体表示用の映像信号を処理する映像信号処理装置、及び処理された映像信号を表示する表示装置、並びにその表示装置での表示処理に適用される表示方法、並びにその表示方法を実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、立体表示(3D表示)用の映像信号を、モニタディスプレイなどの表示装置に供給して表示させる場合、左チャンネル用の映像信号と、右チャンネル用の映像信号を表示装置に供給する。そして、それぞれのチャンネルの映像信号による映像を、表示装置を見ている者の左右の目で個別に見えるようにしている。
例えば、表示装置を見ている者は、1フレームごとに左目側と右目側とでシャッタが交互に開閉する眼鏡型の液晶シャッタ装置を装着する。そして、左チャンネル用の映像と右チャンネル用の映像とを、1フレームごとに交互に表示装置で表示させ、1フレームごとに交互に左右のシャッタを開閉させて、左右の目でそれぞれのチャンネルの映像信号による映像を認識させる。あるいは、表示装置側での処理により、特殊な眼鏡などを装着することなく、立体視できる方式もある。表示方式としては、上述した1フレームごとの左チャンネル用の映像と右チャンネル用の映像と切り換え以外に、例えば1水平ラインごとに左右のチャンネルの映像を切り換える方式など、様々な方式がある。
【0003】
このようにすることで、表示映像を立体視することができる。
特許文献1には、左右のチャンネルの映像を用いて、様々な立体視を行う処理についての記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−104329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような立体視を行うための映像の撮像を行う上では、撮影時や編集時などに、ディスプレイに映像を表示させて確認を行うことが重要である。
即ち、このような立体視を行うための映像信号は、通常、水平方向に所定の間隔をあけて配置された2台のビデオカメラで同じ被写体を撮像して、左チャンネル用映像信号を右チャンネル用映像信号を得るようにしてある。従って、左チャンネル用の映像と、右チャンネル用の映像とは、ほとんど同じ映像であり、一見しただけでは左右の映像は区別がでず、どの程度の立体表示ができるのか、立体表示用でない通常のディスプレイでは簡単には判らない。
【0006】
即ち、実際の撮像状況と撮像映像との関係の例を図10に示すと、図10(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9があるとする。このような状態をカメラ装置1で撮像すると、撮像して得られた映像は、図10(b)に示す状態となり、被写体aと建造物b1〜b9とが並んでいる。ここで、建造物b1〜b9は、基準面cとの位置関係が異なり、例えば立体視用の撮像を行ったときには、左チャンネル映像と右チャンネル映像とで、位置が変化しているが、図10のように各チャンネルの映像を個別にみた場合には、ほとんど変化がない。従って、立体表示用でない通常のディスプレイで各チャンネルの映像を個別に表示させたのでは、立体視できる効果などは簡単には判らない問題がある。
【0007】
また、これらの映像信号を表示させて立体視させるためには、左右のチャンネルの映像信号が正確に同期している必要があり、左右で表示位置についても、ずれがないことが重要である。しかしながら、そのような確認も、立体表示用でない通常のディスプレイでは簡単には判らない。
【0008】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、通常の表示装置を使って、立体表示用の映像の確認が良好にできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、色変換処理部を備えた構成とする。色変換処理部は、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくともいずれか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とするものである。
【0010】
このようにしたことで、その特定の色の単色による一方のチャンネルの映像を、他方のチャンネルの映像に重ねて表示させることで、左右のチャンネルで映像に変化がある個所については、その特定の色の部分の表示状況から判るようになる。また、左右のチャンネルの映像の表示タイミングや表示位置などが同期しているのかも、容易に判るようになる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、立体表示を行うための映像の確認が、色変換処理を行った色の部分の状況の表示状態の確認から、簡単に行えるようになる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による映像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による各表示モードでの処理例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による左チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態による右チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による左右チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるスケール表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図10】映像の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を、以下の順序で説明する。
・一実施の形態のシステム構成例(図1)
・一実施の形態の映像処理装置の構成例(図2)
・各表示モードの処理の説明(図3〜図7)
・他の実施の形態によるシステム構成例(図8、図9)
【0014】
[一実施の形態のシステム構成例]
以下、図1を参照して、本実施の形態のシステム構成例について説明する。
本実施の形態においては、立体視を行う映像信号である、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との供給を受けて、処理するシステムとしてある。即ち、被写体aを、左チャンネル用カメラ装置1Lと右チャンネル用カメラ装置1Rとで撮像して、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号と3D表示用映像信号を出力させる構成としてある。
【0015】
左チャンネル用カメラ装置1Lが出力する左チャンネル用映像信号は、左チャンネル用映像処理装置2Lに供給する。右チャンネル用カメラ装置1Rが出力する右チャンネル用映像信号は、右チャンネル用映像処理装置2Rに供給する。左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、コントローラ4からの指示で、供給される映像信号の処理を行う。コントローラ4は、ユーザの操作に基づいて、表示モードの指示を行う制御部である。表示モードの詳細例については後述する。
なお、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、図1では別体の装置として構成してあるが、一体に構成してもよい。また、コントローラ4についても、映像処理装置と一体に構成してもよい。
【0016】
左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、コントローラ4からの指示に基づいて、入力した映像信号の処理を行い、処理された映像信号を出力する。コントローラ4から指示されたモードによっては、何も処理しないで、出力させる場合もある。各映像処理装置2L,2Rの詳細構成例については後述する。
【0017】
左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rが出力する映像信号は、ディスプレイ3に供給し、ディスプレイ3で入力した映像信号による映像を表示させる。
ディスプレイ3は、立体視が可能な表示装置である3D対応ディスプレイである。即ち、入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号とを同時に表示処理して、フレームごとやラインごとに2つのチャンネルの映像を1つの画面上に交互に表示させる。
【0018】
[一実施の形態の映像処理装置の構成例]
次に、図2を参照して、チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rの構成例を説明する。
チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、基本的に同一構成であり、図2では1組の映像処理装置の構成だけを示してある。
図2に従って説明すると、入力端子11に得られる映像信号を、第1の変換回路12に供給する。第1の変換回路12は、輝度信号と色差信号とで構成される映像信号Y,CB,CRを、原色信号で構成される映像信号R,G,Bに変換する。第1の変換回路12では、マトリクス回路にて、次の数1式による変換が行われる。
【0019】
【数1】
【0020】
第1の変換回路12で変換された映像信号R,G,Bは、信号選択回路13に供給する。信号選択回路13では、映像信号R,G,Bから、強調させる色のみを取り出す処理が行われる。信号選択回路13では、マトリクス回路にて、次の数2式による変換で強調処理が行われる。
【0021】
【数2】
【0022】
信号選択回路13で選択処理が行われた映像信号は、第2の変換回路14に供給する。第2の変換回路14では、原色信号で構成される映像信号R,G,Bを、輝度信号と色差信号とで構成される映像信号Y,CB,CRに再変換する。第2の変換回路14では、マトリクス回路にて、次の数3式による変換が行われる。
【0023】
【数3】
【0024】
第2の変換回路14で変換された映像信号Y,CB,CRは、信号選択回路15に供給する。信号選択回路15では、指示に基づいて映像信号Y,CB,CRの色変換処理を行う。ここでは、モノクロ信号(白黒信号)に変換する処理、又は、特定の色の単色の映像信号に変換する処理が、選択的に実行される。信号選択回路15では、マトリクス回路にて、次の数4式による変換処理が行われる。
【0025】
【数4】
【0026】
信号選択回路15で特定の色の単色の映像信号に変換する処理としては、原色信号系の色を扱う場合には、赤色成分だけの映像信号に変換する処理、緑色成分だけの映像信号に変換する処理、青色成分だけの映像信号に変換する処理がある。また、補色信号系の色を扱う場合には、黄色成分だけの映像信号に変換する処理、シアン色成分だけの映像信号に変換する処理、マゼンタ色色成分だけの映像信号に変換する処理がある。
【0027】
信号選択回路15で選択処理が行われた映像信号は、固定レベル挿入回路16に供給する。固定レベル挿入回路16は、各フレームの映像中の指示された位置に、固定レベルの映像(文字,図形など)を選択的に挿入する回路である。挿入する映像としては、例えば、左チャンネルを示す「L」の文字、右チャンネルを示す「R」の文字、立体状況を示すスケール(メモリ)の図形などがある。
固定レベル挿入回路16で映像を挿入する位置は、同期分離回路21で入力映像信号から分離した水平タイミング信号及び垂直タイミング信号に基づいて設定される。即ち、同期分離回路21で得られた垂直タイミング信号をラインカウンタ22に供給して、水平ラインの位置を示すラインカウンタ値を得て、そのラインカウンタ値を固定レベル挿入回路16に供給する。また、同期分離回路21で得られた水平タイミング信号をドットカウンタ23に供給して、水平ライン中の画素位置(ドット位置)を示すドットカウンタ値を得て、そのドットカウンタ値を固定レベル挿入回路16に供給する。固定レベル挿入回路16では、これらのカウンタ値から、映像の挿入位置を判断する。
【0028】
固定レベル挿入回路16で処理が行われた映像信号は、切換スイッチ17に供給する。切換スイッチ17は、固定レベル挿入回路16が出力する映像信号と、入力端子11に得られる映像信号とを選択するスイッチであり、選択された映像信号を出力端子18から出力させる。
【0029】
この映像処理装置2L,2Rは、制御手段であるCPU20で、各回路12〜16や切換スイッチ17での処理が制御される構成としてあり、外部のコントローラ4から指示された表示モードに応じた制御を行う。コントローラ4は、ユーザが表示モードなどを設定する操作部5を備え、その操作部5で入力されたモードなどに応じて、CPU20に指示を行う。
【0030】
[各表示モードの処理の説明]
次に、映像処理装置2L,2Rで処理を行う表示モードについて説明する。
図3は、本実施の形態の例でのモードの一覧と、各モードでの、左チャンネル映像信号及び右チャンネル映像信号の処理を示したものである。
用意された表示モードとしては、左チャンネル強調モード、右チャンネル強調モード、左右強調モードとがある。左チャンネル強調モードと右チャンネル強調モードについては、逆チャンネルをモノクロとするモードも用意してある。
【0031】
左チャンネル強調モードの場合は、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号を、入力されたままのカラー映像信号として出力させる。第1の単色としては、例えば赤色とする。
左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとする場合には、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号を、モノクロ映像信号として出力させる。
【0032】
右チャンネル強調モードの場合は、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させ、左チャンネル映像信号を、入力されたままのカラー映像信号として出力させる。第2の単色としては、例えば青色とする。
右チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとする場合には、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させ、左チャンネル映像信号を、モノクロ映像信号として出力させる。
【0033】
左右強調モードの場合は、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させる。
なお、それぞれのモードで設定する色は、ユーザ操作で自由に変更することができる。
【0034】
次に、このようにモード設定して左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行った映像信号を、ディスプレイ3に表示させた場合の例を、図4〜図7に示す。
【0035】
図4は、左チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図4(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9がある状態を、左右のチャンネル用カメラ装置1L,1Rで撮像したとする。この撮像される映像は、図10での撮像状態と同じである。
そして、その撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図4(b)は、この表示映像を示したものである。
【0036】
図4(b)に示すように、この左チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。なお、右チャンネルの建造物b1〜b9や被写体aが表示される位置については、左チャンネルと区別するために、一定間隔の点を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、左チャンネルの映像が右側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、左チャンネルの映像が左側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、左チャンネルの映像全体の色と同じとする。右チャンネルを示す「R」の表示S2については、白又は黒などで表示させてある。
【0037】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図4(b)に示した表示の内の、右チャンネルの映像がモノクロ表示となり、左チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0038】
図4は、左チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図4(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9がある状態を、左右のチャンネル用カメラ装置1L,1Rで撮像したとする。この撮像される映像は、図10での撮像状態と同じである。
そして、その撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図4(b)は、この表示映像を示したものである。
【0039】
図4(b)に示すように、この左チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、左チャンネルの映像が右側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、左チャンネルの映像が左側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、左チャンネルの映像全体の色と同じとする。右チャンネルを示す「R」の表示S2については、白又は黒などで表示させてある。
【0040】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図4(b)に示した表示の内の、右チャンネルの映像がモノクロ表示となり、左チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0041】
図5は、右チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図5(a)は撮像状態を上から見た図であり、図4での撮像状態と同じである。このように撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図5(b)は、この表示映像を示したものである。
【0042】
図5(b)に示すように、この右チャンネル強調モードでは、右チャンネル用カメラ装置1Rで撮像した右チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。なお、左チャンネルの建造物b1〜b9や被写体aが表示される位置については、右チャンネルと区別するために、一定間隔の点を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、右チャンネルの映像が左側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、右チャンネルの映像が右側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、右チャンネルを示す「R」の表示S2の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、右チャンネルの映像全体の色と同じとする。左チャンネルを示す「L」の表示S1については、白又は黒などで表示させてある。
【0043】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図5(b)に示した表示の内の、左チャンネルの映像がモノクロ表示となり、右チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0044】
図6は、左右チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図6(a)は撮像状態を上から見た図であり、図4,図5での撮像状態と同じである。このように撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図6(b)は、この表示映像を示したものである。
【0045】
図6(b)に示すように、この左右チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像を、第1の色(赤など)の単色映像とし、右チャンネル用カメラ装置1Rで撮像した右チャンネルの映像を、第2の色(青など)の単色映像としてある。それぞれの単色の部分を、向きが異なるハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。
この図6(b)から判るように、一方のチャンネルの範囲と、他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化しており、その変化状態が容易に判るようになっている。
この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、第1の色にしてある。右チャンネルを示す「R」の表示S2の文字の色は、第2の色にしてある。
【0046】
このように表示させることで、2つのチャンネルの映像の違いが、1つの画面上の表示から明確に判るようになる。また、2つのチャンネルの映像の同期状態や、表示位置のずれなども、表示から簡単に判るようになる。
【0047】
なお、それぞれの表示モードにおいて、チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとの処理で、映像中にスケール(目盛り)を同時に表示させることを可能としてある。
図7は、このスケールS3の表示例を示したものである。図7に示すように、水平方向に伸びて、一定間隔で目盛りが入ったスケールとしてあり、そのスケールを参照することで、表示映像の左右のずれが、基準面からのどの程度の距離に相当するのかが判るようになる。なお、スケールの目盛りには、数値を同時に表示させるようにしてもよい。
【0048】
[他の実施の形態によるシステム構成例]
図1に示したシステム構成では、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとを別体で構成したが、一体の映像処理装置として構成させてもよい。
図8は、この場合の構成例を示した図である。
図8において、映像処理装置30は、図2に示した左チャンネル用映像処理装置2Lでの処理と、図2に示した右チャンネル用映像処理装置2Rでの処理を実行する処理装置である。即ち、図8に示した左チャンネル用映像処理部2L′は、左チャンネル用映像処理装置2Lと同様の処理回路を備えた処理部であり、右チャンネル用映像処理部2R′は、右チャンネル用映像処理装置2Rと同様の処理回路を備えた処理部である。各映像処理部2L′,2R′は、各チャンネル用カメラ1L,1Rからの映像信号を処理する。各映像処理部2L′,2R′は、コントローラ4からの指示で処理モード(表示モード)が設定される。
【0049】
そして、映像処理装置30内で、左チャンネル用映像処理部2L′が出力する映像信号と、右チャンネル用映像処理部2R′が出力する映像信号とを合成部5に供給して、1系統の映像信号に合成する。合成した映像信号は、出力部6から出力させて、ディスプレイ7に供給する。ディスプレイ7は、3D表示を行うためのディスプレイである必要はない。
【0050】
このように構成することで、立体表示用でない通常の表示装置で、図4〜図7に示した各モードの表示が可能になる。
【0051】
図9は、表示装置に内蔵させた例である。
図9に示したディスプレイ40は、入力端子41に得られる左チャンネル用映像信号を、左チャンネル用映像処理部2L′に供給し、入力端子42に得られる右チャンネル用映像信号を、右チャンネル用映像処理部2R′に供給する。各映像処理部2L′,2R′は、図8の例と同様に、図2に示した映像処理装置2L,2Rと同様の構成であり、ディスプレイのコントローラ43により制御される。コントローラ43が、図3に示した各表示モードの設定を指示する。
【0052】
そして、左チャンネル用映像処理部2L′が出力する映像信号と、右チャンネル用映像処理部2R′が出力する映像信号とを合成部44に供給して、1系統の映像信号に合成し、その合成された映像信号を表示処理部45に供給する。表示処理部45は、表示パネル46を駆動する処理を行い、映像を表示させる。
【0053】
このように、表示装置内で全ての処理を行う構成として、図4〜図7に示した各モードの表示が可能になる。
【0054】
また、これらの各図に示した構成のように、映像信号処理を行う専用の回路を構成させるのではなく、例えば各種データ処理を行うパーソナルコンピュータ装置に、本例の映像処理部に相当する映像処理(画像処理)を行うボードやカードなどを装着させる。そして、そのコンピュータ装置に実装させて、演算処理手段で実行するプログラム(ソフトウェア)で、対応した表示処理を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1…カメラ装置、1L…左チャンネル用カメラ装置、1R…右チャンネル用カメラ装置、2L…左チャンネル用映像処理装置、2L′…左チャンネル用映像処理部、2R…右チャンネル用映像処理装置、2R′…右チャンネル用映像処理部、3…3D対応ディスプレイ、4…コントローラ、5…合成部、6…出力部、7…ディスプレイ、11…入力端子、12…第1の変換回路、13…信号選択回路、14…第2の変換回路、15…信号選択回路、16…固定レベル挿入回路、17…切換スイッチ、18…出力端子、20…CPU、21…同期分離回路、22…ラインカウンタ、23…ドットカウンタ、30…映像処理装置、40…ディスプレイ、41,42…入力端子、43…コントローラ、44…合成部、45…表示処理部、46…表示パネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体表示用の映像信号を処理する映像信号処理装置、及び処理された映像信号を表示する表示装置、並びにその表示装置での表示処理に適用される表示方法、並びにその表示方法を実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、立体表示(3D表示)用の映像信号を、モニタディスプレイなどの表示装置に供給して表示させる場合、左チャンネル用の映像信号と、右チャンネル用の映像信号を表示装置に供給する。そして、それぞれのチャンネルの映像信号による映像を、表示装置を見ている者の左右の目で個別に見えるようにしている。
例えば、表示装置を見ている者は、1フレームごとに左目側と右目側とでシャッタが交互に開閉する眼鏡型の液晶シャッタ装置を装着する。そして、左チャンネル用の映像と右チャンネル用の映像とを、1フレームごとに交互に表示装置で表示させ、1フレームごとに交互に左右のシャッタを開閉させて、左右の目でそれぞれのチャンネルの映像信号による映像を認識させる。あるいは、表示装置側での処理により、特殊な眼鏡などを装着することなく、立体視できる方式もある。表示方式としては、上述した1フレームごとの左チャンネル用の映像と右チャンネル用の映像と切り換え以外に、例えば1水平ラインごとに左右のチャンネルの映像を切り換える方式など、様々な方式がある。
【0003】
このようにすることで、表示映像を立体視することができる。
特許文献1には、左右のチャンネルの映像を用いて、様々な立体視を行う処理についての記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−104329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような立体視を行うための映像の撮像を行う上では、撮影時や編集時などに、ディスプレイに映像を表示させて確認を行うことが重要である。
即ち、このような立体視を行うための映像信号は、通常、水平方向に所定の間隔をあけて配置された2台のビデオカメラで同じ被写体を撮像して、左チャンネル用映像信号を右チャンネル用映像信号を得るようにしてある。従って、左チャンネル用の映像と、右チャンネル用の映像とは、ほとんど同じ映像であり、一見しただけでは左右の映像は区別がでず、どの程度の立体表示ができるのか、立体表示用でない通常のディスプレイでは簡単には判らない。
【0006】
即ち、実際の撮像状況と撮像映像との関係の例を図10に示すと、図10(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9があるとする。このような状態をカメラ装置1で撮像すると、撮像して得られた映像は、図10(b)に示す状態となり、被写体aと建造物b1〜b9とが並んでいる。ここで、建造物b1〜b9は、基準面cとの位置関係が異なり、例えば立体視用の撮像を行ったときには、左チャンネル映像と右チャンネル映像とで、位置が変化しているが、図10のように各チャンネルの映像を個別にみた場合には、ほとんど変化がない。従って、立体表示用でない通常のディスプレイで各チャンネルの映像を個別に表示させたのでは、立体視できる効果などは簡単には判らない問題がある。
【0007】
また、これらの映像信号を表示させて立体視させるためには、左右のチャンネルの映像信号が正確に同期している必要があり、左右で表示位置についても、ずれがないことが重要である。しかしながら、そのような確認も、立体表示用でない通常のディスプレイでは簡単には判らない。
【0008】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、通常の表示装置を使って、立体表示用の映像の確認が良好にできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、色変換処理部を備えた構成とする。色変換処理部は、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくともいずれか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とするものである。
【0010】
このようにしたことで、その特定の色の単色による一方のチャンネルの映像を、他方のチャンネルの映像に重ねて表示させることで、左右のチャンネルで映像に変化がある個所については、その特定の色の部分の表示状況から判るようになる。また、左右のチャンネルの映像の表示タイミングや表示位置などが同期しているのかも、容易に判るようになる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、立体表示を行うための映像の確認が、色変換処理を行った色の部分の状況の表示状態の確認から、簡単に行えるようになる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による映像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による各表示モードでの処理例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による左チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態による右チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による左右チャンネル強調モードでの処理例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるスケール表示例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図10】映像の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を、以下の順序で説明する。
・一実施の形態のシステム構成例(図1)
・一実施の形態の映像処理装置の構成例(図2)
・各表示モードの処理の説明(図3〜図7)
・他の実施の形態によるシステム構成例(図8、図9)
【0014】
[一実施の形態のシステム構成例]
以下、図1を参照して、本実施の形態のシステム構成例について説明する。
本実施の形態においては、立体視を行う映像信号である、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との供給を受けて、処理するシステムとしてある。即ち、被写体aを、左チャンネル用カメラ装置1Lと右チャンネル用カメラ装置1Rとで撮像して、左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号と3D表示用映像信号を出力させる構成としてある。
【0015】
左チャンネル用カメラ装置1Lが出力する左チャンネル用映像信号は、左チャンネル用映像処理装置2Lに供給する。右チャンネル用カメラ装置1Rが出力する右チャンネル用映像信号は、右チャンネル用映像処理装置2Rに供給する。左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、コントローラ4からの指示で、供給される映像信号の処理を行う。コントローラ4は、ユーザの操作に基づいて、表示モードの指示を行う制御部である。表示モードの詳細例については後述する。
なお、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、図1では別体の装置として構成してあるが、一体に構成してもよい。また、コントローラ4についても、映像処理装置と一体に構成してもよい。
【0016】
左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、コントローラ4からの指示に基づいて、入力した映像信号の処理を行い、処理された映像信号を出力する。コントローラ4から指示されたモードによっては、何も処理しないで、出力させる場合もある。各映像処理装置2L,2Rの詳細構成例については後述する。
【0017】
左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rが出力する映像信号は、ディスプレイ3に供給し、ディスプレイ3で入力した映像信号による映像を表示させる。
ディスプレイ3は、立体視が可能な表示装置である3D対応ディスプレイである。即ち、入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号とを同時に表示処理して、フレームごとやラインごとに2つのチャンネルの映像を1つの画面上に交互に表示させる。
【0018】
[一実施の形態の映像処理装置の構成例]
次に、図2を参照して、チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rの構成例を説明する。
チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rは、基本的に同一構成であり、図2では1組の映像処理装置の構成だけを示してある。
図2に従って説明すると、入力端子11に得られる映像信号を、第1の変換回路12に供給する。第1の変換回路12は、輝度信号と色差信号とで構成される映像信号Y,CB,CRを、原色信号で構成される映像信号R,G,Bに変換する。第1の変換回路12では、マトリクス回路にて、次の数1式による変換が行われる。
【0019】
【数1】
【0020】
第1の変換回路12で変換された映像信号R,G,Bは、信号選択回路13に供給する。信号選択回路13では、映像信号R,G,Bから、強調させる色のみを取り出す処理が行われる。信号選択回路13では、マトリクス回路にて、次の数2式による変換で強調処理が行われる。
【0021】
【数2】
【0022】
信号選択回路13で選択処理が行われた映像信号は、第2の変換回路14に供給する。第2の変換回路14では、原色信号で構成される映像信号R,G,Bを、輝度信号と色差信号とで構成される映像信号Y,CB,CRに再変換する。第2の変換回路14では、マトリクス回路にて、次の数3式による変換が行われる。
【0023】
【数3】
【0024】
第2の変換回路14で変換された映像信号Y,CB,CRは、信号選択回路15に供給する。信号選択回路15では、指示に基づいて映像信号Y,CB,CRの色変換処理を行う。ここでは、モノクロ信号(白黒信号)に変換する処理、又は、特定の色の単色の映像信号に変換する処理が、選択的に実行される。信号選択回路15では、マトリクス回路にて、次の数4式による変換処理が行われる。
【0025】
【数4】
【0026】
信号選択回路15で特定の色の単色の映像信号に変換する処理としては、原色信号系の色を扱う場合には、赤色成分だけの映像信号に変換する処理、緑色成分だけの映像信号に変換する処理、青色成分だけの映像信号に変換する処理がある。また、補色信号系の色を扱う場合には、黄色成分だけの映像信号に変換する処理、シアン色成分だけの映像信号に変換する処理、マゼンタ色色成分だけの映像信号に変換する処理がある。
【0027】
信号選択回路15で選択処理が行われた映像信号は、固定レベル挿入回路16に供給する。固定レベル挿入回路16は、各フレームの映像中の指示された位置に、固定レベルの映像(文字,図形など)を選択的に挿入する回路である。挿入する映像としては、例えば、左チャンネルを示す「L」の文字、右チャンネルを示す「R」の文字、立体状況を示すスケール(メモリ)の図形などがある。
固定レベル挿入回路16で映像を挿入する位置は、同期分離回路21で入力映像信号から分離した水平タイミング信号及び垂直タイミング信号に基づいて設定される。即ち、同期分離回路21で得られた垂直タイミング信号をラインカウンタ22に供給して、水平ラインの位置を示すラインカウンタ値を得て、そのラインカウンタ値を固定レベル挿入回路16に供給する。また、同期分離回路21で得られた水平タイミング信号をドットカウンタ23に供給して、水平ライン中の画素位置(ドット位置)を示すドットカウンタ値を得て、そのドットカウンタ値を固定レベル挿入回路16に供給する。固定レベル挿入回路16では、これらのカウンタ値から、映像の挿入位置を判断する。
【0028】
固定レベル挿入回路16で処理が行われた映像信号は、切換スイッチ17に供給する。切換スイッチ17は、固定レベル挿入回路16が出力する映像信号と、入力端子11に得られる映像信号とを選択するスイッチであり、選択された映像信号を出力端子18から出力させる。
【0029】
この映像処理装置2L,2Rは、制御手段であるCPU20で、各回路12〜16や切換スイッチ17での処理が制御される構成としてあり、外部のコントローラ4から指示された表示モードに応じた制御を行う。コントローラ4は、ユーザが表示モードなどを設定する操作部5を備え、その操作部5で入力されたモードなどに応じて、CPU20に指示を行う。
【0030】
[各表示モードの処理の説明]
次に、映像処理装置2L,2Rで処理を行う表示モードについて説明する。
図3は、本実施の形態の例でのモードの一覧と、各モードでの、左チャンネル映像信号及び右チャンネル映像信号の処理を示したものである。
用意された表示モードとしては、左チャンネル強調モード、右チャンネル強調モード、左右強調モードとがある。左チャンネル強調モードと右チャンネル強調モードについては、逆チャンネルをモノクロとするモードも用意してある。
【0031】
左チャンネル強調モードの場合は、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号を、入力されたままのカラー映像信号として出力させる。第1の単色としては、例えば赤色とする。
左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとする場合には、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号を、モノクロ映像信号として出力させる。
【0032】
右チャンネル強調モードの場合は、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させ、左チャンネル映像信号を、入力されたままのカラー映像信号として出力させる。第2の単色としては、例えば青色とする。
右チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとする場合には、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させ、左チャンネル映像信号を、モノクロ映像信号として出力させる。
【0033】
左右強調モードの場合は、左チャンネル映像信号として、第1の単色の映像信号として出力させ、右チャンネル映像信号として、第2の単色の映像信号として出力させる。
なお、それぞれのモードで設定する色は、ユーザ操作で自由に変更することができる。
【0034】
次に、このようにモード設定して左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行った映像信号を、ディスプレイ3に表示させた場合の例を、図4〜図7に示す。
【0035】
図4は、左チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図4(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9がある状態を、左右のチャンネル用カメラ装置1L,1Rで撮像したとする。この撮像される映像は、図10での撮像状態と同じである。
そして、その撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図4(b)は、この表示映像を示したものである。
【0036】
図4(b)に示すように、この左チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。なお、右チャンネルの建造物b1〜b9や被写体aが表示される位置については、左チャンネルと区別するために、一定間隔の点を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、左チャンネルの映像が右側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、左チャンネルの映像が左側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、左チャンネルの映像全体の色と同じとする。右チャンネルを示す「R」の表示S2については、白又は黒などで表示させてある。
【0037】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図4(b)に示した表示の内の、右チャンネルの映像がモノクロ表示となり、左チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0038】
図4は、左チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図4(a)に上側から示すように、基準面cの手前にいる被写体aと、その基準面cの後ろ側から前側に位置が順に変化するように並んだ建造物b1,b2,・・・,b9がある状態を、左右のチャンネル用カメラ装置1L,1Rで撮像したとする。この撮像される映像は、図10での撮像状態と同じである。
そして、その撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図4(b)は、この表示映像を示したものである。
【0039】
図4(b)に示すように、この左チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、左チャンネルの映像が右側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、左チャンネルの映像が左側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、左チャンネルの映像全体の色と同じとする。右チャンネルを示す「R」の表示S2については、白又は黒などで表示させてある。
【0040】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図4(b)に示した表示の内の、右チャンネルの映像がモノクロ表示となり、左チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0041】
図5は、右チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図5(a)は撮像状態を上から見た図であり、図4での撮像状態と同じである。このように撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図5(b)は、この表示映像を示したものである。
【0042】
図5(b)に示すように、この右チャンネル強調モードでは、右チャンネル用カメラ装置1Rで撮像した右チャンネルの映像信号だけを、単色としてあり、その単色の部分を、ハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。なお、左チャンネルの建造物b1〜b9や被写体aが表示される位置については、右チャンネルと区別するために、一定間隔の点を付与した範囲で示してある。
各建造物b1〜b9は、基準面cからの位置が異なるため、斜線を付与した、一方のチャンネルの範囲と、通常の色(映像信号で示されるそのままの色)で表示される他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化している。即ち、一番奥の建造物b1については、右チャンネルの映像が左側に出た状態で重なり、基準面cと同じ位置の建造物b5については、左右のチャンネルの映像が一致し、一番手前の建造物b9については、右チャンネルの映像が右側に出た状態で重なっている。
また、この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、右チャンネルを示す「R」の表示S2の文字の色を、単色にしてある。この文字の色は、右チャンネルの映像全体の色と同じとする。左チャンネルを示す「L」の表示S1については、白又は黒などで表示させてある。
【0043】
なお、左チャンネル強調モードで、逆チャンネルをモノクロとするモードとした場合には、図5(b)に示した表示の内の、左チャンネルの映像がモノクロ表示となり、右チャンネルが設定した単色(黒以外の色)となる。
【0044】
図6は、左右チャンネル強調モードでの撮像状態と表示例を示した図である。
図6(a)は撮像状態を上から見た図であり、図4,図5での撮像状態と同じである。このように撮像して得られたそれぞれのチャンネルの映像信号を、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとで処理を行って、ディスプレイ3で、左右のチャンネルの映像を同時(又は交互)に表示させたとする。図6(b)は、この表示映像を示したものである。
【0045】
図6(b)に示すように、この左右チャンネル強調モードでは、左チャンネル用カメラ装置1Lで撮像した左チャンネルの映像を、第1の色(赤など)の単色映像とし、右チャンネル用カメラ装置1Rで撮像した右チャンネルの映像を、第2の色(青など)の単色映像としてある。それぞれの単色の部分を、向きが異なるハッチング(斜線)を付与した範囲で示してある。
この図6(b)から判るように、一方のチャンネルの範囲と、他方のチャンネルの範囲との重なり状態が、順に変化しており、その変化状態が容易に判るようになっている。
この例では、左右のチャンネルを示す文字である「L」の表示S1と、「R」の表示S2とを、画面の隅などに表示させてあり、その内の、左チャンネルを示す「L」の表示S1の文字の色を、第1の色にしてある。右チャンネルを示す「R」の表示S2の文字の色は、第2の色にしてある。
【0046】
このように表示させることで、2つのチャンネルの映像の違いが、1つの画面上の表示から明確に判るようになる。また、2つのチャンネルの映像の同期状態や、表示位置のずれなども、表示から簡単に判るようになる。
【0047】
なお、それぞれの表示モードにおいて、チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとの処理で、映像中にスケール(目盛り)を同時に表示させることを可能としてある。
図7は、このスケールS3の表示例を示したものである。図7に示すように、水平方向に伸びて、一定間隔で目盛りが入ったスケールとしてあり、そのスケールを参照することで、表示映像の左右のずれが、基準面からのどの程度の距離に相当するのかが判るようになる。なお、スケールの目盛りには、数値を同時に表示させるようにしてもよい。
【0048】
[他の実施の形態によるシステム構成例]
図1に示したシステム構成では、左チャンネル用映像処理装置2Lと右チャンネル用映像処理装置2Rとを別体で構成したが、一体の映像処理装置として構成させてもよい。
図8は、この場合の構成例を示した図である。
図8において、映像処理装置30は、図2に示した左チャンネル用映像処理装置2Lでの処理と、図2に示した右チャンネル用映像処理装置2Rでの処理を実行する処理装置である。即ち、図8に示した左チャンネル用映像処理部2L′は、左チャンネル用映像処理装置2Lと同様の処理回路を備えた処理部であり、右チャンネル用映像処理部2R′は、右チャンネル用映像処理装置2Rと同様の処理回路を備えた処理部である。各映像処理部2L′,2R′は、各チャンネル用カメラ1L,1Rからの映像信号を処理する。各映像処理部2L′,2R′は、コントローラ4からの指示で処理モード(表示モード)が設定される。
【0049】
そして、映像処理装置30内で、左チャンネル用映像処理部2L′が出力する映像信号と、右チャンネル用映像処理部2R′が出力する映像信号とを合成部5に供給して、1系統の映像信号に合成する。合成した映像信号は、出力部6から出力させて、ディスプレイ7に供給する。ディスプレイ7は、3D表示を行うためのディスプレイである必要はない。
【0050】
このように構成することで、立体表示用でない通常の表示装置で、図4〜図7に示した各モードの表示が可能になる。
【0051】
図9は、表示装置に内蔵させた例である。
図9に示したディスプレイ40は、入力端子41に得られる左チャンネル用映像信号を、左チャンネル用映像処理部2L′に供給し、入力端子42に得られる右チャンネル用映像信号を、右チャンネル用映像処理部2R′に供給する。各映像処理部2L′,2R′は、図8の例と同様に、図2に示した映像処理装置2L,2Rと同様の構成であり、ディスプレイのコントローラ43により制御される。コントローラ43が、図3に示した各表示モードの設定を指示する。
【0052】
そして、左チャンネル用映像処理部2L′が出力する映像信号と、右チャンネル用映像処理部2R′が出力する映像信号とを合成部44に供給して、1系統の映像信号に合成し、その合成された映像信号を表示処理部45に供給する。表示処理部45は、表示パネル46を駆動する処理を行い、映像を表示させる。
【0053】
このように、表示装置内で全ての処理を行う構成として、図4〜図7に示した各モードの表示が可能になる。
【0054】
また、これらの各図に示した構成のように、映像信号処理を行う専用の回路を構成させるのではなく、例えば各種データ処理を行うパーソナルコンピュータ装置に、本例の映像処理部に相当する映像処理(画像処理)を行うボードやカードなどを装着させる。そして、そのコンピュータ装置に実装させて、演算処理手段で実行するプログラム(ソフトウェア)で、対応した表示処理を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1…カメラ装置、1L…左チャンネル用カメラ装置、1R…右チャンネル用カメラ装置、2L…左チャンネル用映像処理装置、2L′…左チャンネル用映像処理部、2R…右チャンネル用映像処理装置、2R′…右チャンネル用映像処理部、3…3D対応ディスプレイ、4…コントローラ、5…合成部、6…出力部、7…ディスプレイ、11…入力端子、12…第1の変換回路、13…信号選択回路、14…第2の変換回路、15…信号選択回路、16…固定レベル挿入回路、17…切換スイッチ、18…出力端子、20…CPU、21…同期分離回路、22…ラインカウンタ、23…ドットカウンタ、30…映像処理装置、40…ディスプレイ、41,42…入力端子、43…コントローラ、44…合成部、45…表示処理部、46…表示パネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を入力する入力部と、
前記入力部に入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理部と、
前記色変換処理部で変換された映像信号を含む映像信号を出力する出力部とを備えた
映像処理装置。
【請求項2】
前記色変換処理部は、前記特定の色の単色の映像の映像信号としたチャンネル用映像信号とは別のチャンネル用映像信号をモノクロの映像の映像信号とした
請求項1記載の映像処理装置。
【請求項3】
前記出力部から出力される少なくともいずれか一方のチャンネル用映像信号は、立体効果状態を計るための目盛りの映像を重畳させた映像信号とした
請求項1又は2記載の映像処理装置。
【請求項4】
さらに、左チャンネル用映像信号に左チャンネルであることを示す映像を重畳させると共に、右チャンネル用映像信号に右チャンネルであることを示す映像を重畳させる、
請求項3記載の映像処理装置。
【請求項5】
前記色変換処理部は、前記特定の色の単色の映像の映像信号としたチャンネル用映像信号とは別のチャンネル用映像信号を、前記特定の色とは異なる別の特定色の単色の映像の映像信号とした
請求項1記載の映像処理装置。
【請求項6】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号とを入力する入力部と、
前記入力部に入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理部と、
前記色変換処理部で変換された映像信号を含む左右のチャンネル用映像信号を合成する合成部と、
前記合成部で構成されたチャンネル用映像信号による映像を表示する表示部とを備えた
表示装置。
【請求項7】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理を行い、
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号の内の、前記色変換処理部が行われた一方のチャンネル用映像信号と、他方のチャンネル用映像信号とを合成して、1つの画面として表示させる
表示方法。
【請求項8】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理と、
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号の内の、前記色変換処理部が行われた一方のチャンネル用映像信号と、他方のチャンネル用映像信号とを合成して、1つの画面として表示させる表示処理とを行う
情報処理装置に実装して実行させる
プログラム。
【請求項1】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を入力する入力部と、
前記入力部に入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理部と、
前記色変換処理部で変換された映像信号を含む映像信号を出力する出力部とを備えた
映像処理装置。
【請求項2】
前記色変換処理部は、前記特定の色の単色の映像の映像信号としたチャンネル用映像信号とは別のチャンネル用映像信号をモノクロの映像の映像信号とした
請求項1記載の映像処理装置。
【請求項3】
前記出力部から出力される少なくともいずれか一方のチャンネル用映像信号は、立体効果状態を計るための目盛りの映像を重畳させた映像信号とした
請求項1又は2記載の映像処理装置。
【請求項4】
さらに、左チャンネル用映像信号に左チャンネルであることを示す映像を重畳させると共に、右チャンネル用映像信号に右チャンネルであることを示す映像を重畳させる、
請求項3記載の映像処理装置。
【請求項5】
前記色変換処理部は、前記特定の色の単色の映像の映像信号としたチャンネル用映像信号とは別のチャンネル用映像信号を、前記特定の色とは異なる別の特定色の単色の映像の映像信号とした
請求項1記載の映像処理装置。
【請求項6】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号とを入力する入力部と、
前記入力部に入力した左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネルの映像信号を特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理部と、
前記色変換処理部で変換された映像信号を含む左右のチャンネル用映像信号を合成する合成部と、
前記合成部で構成されたチャンネル用映像信号による映像を表示する表示部とを備えた
表示装置。
【請求項7】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理を行い、
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号の内の、前記色変換処理部が行われた一方のチャンネル用映像信号と、他方のチャンネル用映像信号とを合成して、1つの画面として表示させる
表示方法。
【請求項8】
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号との少なくとも何れか一方のチャンネル用映像信号を、特定の色の単色の映像の映像信号とする色変換処理と、
左チャンネル用映像信号と右チャンネル用映像信号の内の、前記色変換処理部が行われた一方のチャンネル用映像信号と、他方のチャンネル用映像信号とを合成して、1つの画面として表示させる表示処理とを行う
情報処理装置に実装して実行させる
プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−223215(P2011−223215A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88958(P2010−88958)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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