説明

映像再生装置及び放送記録再生装置

【課題】不要部分を正確に削除する。
【解決手段】HDDレコーダのMPU11は、削除対象映像情報の開始位置及び終了位置を示す削除開始位置及び削除終了位置を設定する削除範囲設定部114と、削除開始位置から第1所定時間前の位置を確認開始位置として設定する確認開始位置設定部115と、削除終了位置から第2所定時間後の位置を確認終了位置として設定する確認終了位置設定部116と、確認開始位置から削除開始位置までの映像情報を映像記憶部191から読み出して再生すると共に、削除終了位置から確認終了位置までの映像情報を映像記憶部191から読み出して再生する確認映像表示部117と、削除判定部118によって削除すると判定された場合に、映像記憶部191から設定された削除対象映像情報を削除する削除実行部119と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め格納された映像情報を再生してモニタに表示する映像再生装置、及び、テレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を格納すると共に、格納された映像情報をモニタに表示可能に構成された放送記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を格納すると共に、格納された映像情報をモニタに表示可能に構成されたHDDレコーダ等の放送記録再生装置が普及している。一方、HDDレコーダに格納された映像情報には、ユーザが視聴を所望しない不要部分(例えば、CMに対応する映像情報等)が含まれている場合があり、ユーザが不要部分を選択して削除するための、種々の方法、装置等が提案されている。
【0003】
例えば、不要録画部分を含むタイトル録画が行われた記録媒体の有効録画部分の開始位置の目視による決定を受け付け、有効録画部分の録画時間の通知を受け付け、記録媒体のタイトル録画の開始位置より前方の不要録画部分及び開始位置から通知された録画時間だけ進んだ位置より後方の不要録画部分を消去する録画編集装置が開示されている。(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−95141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記録画編集装置等の従来の放送記録再生装置においては、不要部分を削除した場合に、不要部分の設定が正確ではないことに起因して、ユーザが視聴を所望する映像情報の一部が削除されてしまう場合がある。このような場合に、一旦削除された映像情報等を復元することは困難であるため、利便性が充分ではない場合があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、不要部分を正確に削除することの可能な映像再生装置及び放送記録再生装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の映像再生装置は、予め格納された映像情報を再生してモニタに表示する映像再生装置であって、予め映像情報を格納する映像記憶手段と、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記映像記憶手段に格納された映像情報の内、削除する対象とする映像情報である削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置、及び、前記削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置を設定する削除範囲設定手段と、前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置から予め設定された第1所定時間前の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置として設定する確認開始位置設定手段と、前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から予め設定された第2所定時間後の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置として設定する確認終了位置設定手段と、前記確認開始位置設定手段によって設定された確認開始位置から、前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置までの映像情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、モニタに表示すると共に、前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から、前記確認終了位置設定手段によって設定された確認終了位置までの映像情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、モニタに表示する確認映像表示手段と、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象映像情報を、前記映像記憶手段から削除するか否かを判定する削除判定手段と、前記削除判定手段によって削除すると判定された場合に、前記映像記憶手段から前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象映像情報を削除する削除実行手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の映像再生装置は、請求項1に記載の映像再生装置であって、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記第1所定時間を設定する第1時間設定手段を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の映像再生装置は、請求項1又は請求項2に記載の映像再生装置であって、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記第2所定時間を設定する第2時間設定手段を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の映像再生装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の映像再生装置であって、スピーカに音声を出力可能に構成され、前記映像記憶手段が、映像情報に対応付けて音声情報を予め格納し、前記確認映像表示手段が、前記確認開始位置設定手段によって設定された確認開始位置から、前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置までの音声情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、スピーカに出力すると共に、前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から、前記確認開始位置設定手段によって設定された確認終了位置までの音声情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、スピーカに出力し、前記削除実行手段が、前記削除判定手段によって削除すると判定された場合に、前記映像記憶手段から前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象情報に対応する音声情報を削除することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の放送記録再生装置は、テレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を格納すると共に、格納された映像情報をモニタに表示可能に構成された放送記録再生装置であって、テレビジョン放送を受信する受信手段と、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の映像再生装置と、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記受信手段を介して受信された映像情報を前記映像記憶手段に格納する映像記録手段と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の映像再生装置によれば、映像記憶手段に予め映像情報が格納されており、外部からの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、映像記憶手段に格納された映像情報の内、削除する対象とする映像情報である削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置、及び、前記削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置が設定される。そして、削除開始位置から予め設定された第1所定時間前の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置として設定され、設定された削除終了位置から予め設定された第2所定時間後の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置として設定される。また、設定された確認開始位置から削除開始位置までの映像情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、モニタに表示されると共に、設定された削除終了位置から確認終了位置までの映像情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、モニタに表示される。更に、外部からの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象映像情報を映像記憶手段から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶手段から設定された削除対象映像情報が削除されるため、不要部分を正確に削除することができる。
【0012】
すなわち、設定された確認開始位置から削除開始位置までの映像情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、モニタに表示されると共に、設定された削除終了位置から確認終了位置までの映像情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、モニタに表示されるため、ユーザはモニタに表示される削除対象映像情報の前後の映像情報を視認することによって、不要部分が正確に削除されているか否かを判断することができるのである。
【0013】
また、外部からの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象映像情報を映像記憶手段から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶手段から設定された削除対象映像情報が削除されるため、不要部分が正確に削除されていると判断した場合に、設定された削除対象映像情報を映像記憶手段から削除する旨の操作入力を行うことによって、映像記憶手段から設定された削除対象映像情報を削除することができるので、不要部分を正確に削除することができるのである。
【0014】
請求項2に記載の映像再生装置によれば、外部からの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置を規定する第1所定時間が設定されるため、第1所定時間としてユーザが所望する時間を設定することができる(=ユーザが所望する確認開始位置を設定することができる)ので、利便性を向上することができる。
【0015】
請求項3に記載の映像再生装置によれば、外部からの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置を規定する第2所定時間が設定されるため、第2所定時間としてユーザが所望する時間を設定することができる(=ユーザが所望する確認終了位置を設定することができる)ので、利便性を向上することができる。
【0016】
請求項4に記載の映像再生装置によれば、スピーカに音声を出力可能に構成され、映像記憶手段に、映像情報に対応付けて音声情報が予め格納されている。そして、設定された確認開始位置から設定された削除開始位置までの音声情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、スピーカに出力されると共に、設定された削除終了位置から設定された確認終了位置までの音声情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、スピーカに出力される。また、削除すると判定された場合に、映像記憶手段から設定された削除対象情報に対応する音声情報が削除されるため、音声情報の不要部分を正確に削除することができる。
【0017】
すなわち、設定された確認開始位置から削除開始位置までの音声情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、スピーカに出力されると共に、設定された削除終了位置から確認終了位置までの音声情報が映像記憶手段から読み出されて再生され、スピーカに出力されるため、ユーザはスピーカに出力される削除対象音声情報の前後の音声情報を確認することによって、音声情報の不要部分が正確に削除されているか否かを判断することができるのである。
【0018】
また、外部からの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象音声情報を映像記憶手段から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶手段から設定された削除対象音声情報が削除されるため、音声情報の不要部分が正確に削除されていると判断した場合に、設定された削除対象音声情報を映像記憶手段から削除する旨の操作入力を行うことによって、映像記憶手段から設定された削除対象音声情報を削除することができるので、音声情報の不要部分を正確に削除することができるのである。
【0019】
請求項5に記載の放送記録再生装置によれば、外部からの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、受信手段を介して受信された映像情報が映像記憶手段に格納され、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の映像再生装置を備えるため、不要部分を正確に削除することが可能な放送記録再生装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るHDDレコーダの構成の一例を示すブロック図である。HDDレコーダ1(映像再生装置、放送記録再生装置に相当する)は、出力装置2と通信可能に接続されると共に、リモートコントローラ(=Remotecontroller:以下、「リモコン」という)3と赤外線通信を介して通信可能に接続されている。
【0021】
HDDレコーダ1は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作入力に基づいて、テレビジョン放送を受信し、受信した番組情報をHDD19に格納するものである。また、HDDレコーダ1は、HDD19に格納された番組情報を読み出して再生し、出力装置2に対して映像及び音声を出力するものである。
【0022】
出力装置2は、ディスプレイ21及びスピーカ22を備え、HDDレコーダ1から入力された音声情報及び映像情報を出力するものである。ディスプレイ21(モニタに相当する)は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等を備え、HDDレコーダ1から入力された映像情報に対応する映像を外部から視認可能に表示するものである。スピーカ22は、HDDレコーダ1から入力された音声情報に対応する音声を出力するものである。
【0023】
リモコン3(映像記録手段の一部、第1時間設定手段の一部、第2時間設定手段の一部、削除範囲設定手段の一部、及び、削除判定手段の一部に相当する)は、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に対応する赤外線信号を生成して、HDDレコーダ1に対して出力するものである。
【0024】
また、HDDレコーダ1は、MPU11、RAM12、ROM13、操作部14、受信部15、音声出力部16、MPEG2デコード部17、画像出力部18、及び、HDD19を備えている。
【0025】
MPU(Micro Processing Unit)11は、HDDレコーダ1全体の動作を制御するものである。RAM(Random Access Memory)12は、音声情報、映像情報等の情報を読み書き自在に格納するものである。ROM(Read Only Memory)13は、MPU11を動作させる制御プログラム等を格納するものである。
【0026】
操作部14は、電源のON、OFF操作、選局等の各種操作を受け付けるものである。また、操作部14は、赤外線通信を介して、リモコン3からの操作信号を受け付けて、各種操作を受け付けるものである。受信部15(受信手段に相当する)は、テレビジョン放送を受信して復調するものであって、アンテナ部151、チューナ部152、A/D変換部153、復調部154、及び、TSデマルチプレクサ155を備えている。
【0027】
アンテナ部151は、テレビジョン放送波を受信するものである。チューナ部152は、アンテナ部151で受信されたテレビジョン放送波から、予め設定されたチャンネルの放送を選局するものである。A/D変換部153は、チューナ部152からの出力信号(=アナログ信号)をデジタル情報に変換するものである。復調部154は、A/D変換部153からの出力情報を復調するものである。TS(Transport Stream)デマルチプレクサ155は、復調部154によって復調された出力情報を種別毎に分離して出力するものである。
【0028】
音声出力部16は、受信部15によって受信されたテレビジョン放送に対応する音声信号をスピーカ22に対して出力するものであって、D/A変換部161、及び、音声信号出力部162を備えている。D/A変換部161は、TSデマルチプレクサ155から出力された音声情報(=デジタル情報)をアナログ信号に変換するものである。音声信号出力部162は、D/A変換部161によってアナログ信号に変換された音声信号をスピーカ22に対して出力するものである。
【0029】
MPEG(Motion Picture Experts Group)2デコード部17は、TSデマルチプレクサ155から出力された映像情報を圧縮前の映像情報に復号化するものである。
【0030】
画像出力部18は、MPEG2デコード部17によって復号化された映像信号をディスプレイ21に対して出力するものであって、NTSCエンコード部181、及び、映像信号出力部182を備えている。NTSC(National Television Standards Committee)エンコード部181は、MPEG2デコード部17によって復号化された映像情報をNTSC方式のテレビジョン信号に変換するものである。映像信号出力部182は、NTSCエンコード部181から出力されたNTSC方式のテレビジョン信号をディスプレイ21に対して出力するものである。
【0031】
HDD(Hard Disk Drive)19は、MPU11からの指示に従って映像情報、音声情報等の種々の情報を格納するものである。
【0032】
次に、HDDレコーダ1が放送を受信する場合の動作について説明する。まず、送信されてきたデジタル放送波がアンテナ部151で受信される。操作部14(又は、リモコン3)を介して選局操作が受け付けられた場合には、チューナ部152によって受信するトランスポンダ(Transponder)の切換が行われる。受信されたデジタル放送波は、A/D変換部153によりデジタル情報に変換され、復調部154によって復調される。
【0033】
なお、デジタル放送波は、送信側(送信局)からTS(Transport Stream)パケットとして送信される。このTSパケットは、映像情報、音声情報、制御情報等を含み、これらの情報がTSデマルチプレクサ155によって、分離して出力され、RAM12に格納される。そして、RAM12から読み出された音声情報がD/A変換部161によってアナログ信号に変換され、音声信号出力部162を介してスピーカ22から音声が出力される。
【0034】
また、RAM12から読み出された映像情報がMPEG2デコード部17によって圧縮前の映像情報に復号化され、NTSCエンコード部181によってNTSC方式のテレビジョン信号に変換されて、映像信号出力部182を介してディスプレイ21に映像が表示される。
【0035】
図2は、本発明に係るHDDレコーダ1における主要部の構成の一例を示すブロック図である。MPU11は、機能的に、映像記録部111、第1時間設定部112、第2時間設定部113、削除範囲設定部114、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116、確認映像表示部117、削除判定部118、及び、削除実行部119を備え、RAM12は、機能的に、設定時間記憶部121、及び、削除範囲記憶部122を備え、HDD19は、機能的に、映像記憶部191を備えている。
【0036】
ここでは、MPU11が、図1に示すROM13等に予め格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、映像記録部111、第1時間設定部112、第2時間設定部113、削除範囲設定部114、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116、確認映像表示部117、削除判定部118、削除実行部119等の機能部として機能すると共に、RAM12を、設定時間記憶部121、削除範囲記憶部122等の機能部として機能させ、HDD19を、映像記憶部191等の機能部として機能させるものである。
【0037】
また、RAM12、図2に示すROM13に格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等である。
【0038】
設定時間記憶部121は、第1時間設定部112によって設定され、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置を規定する第1所定時間情報、及び、第2時間設定部113によって設定され、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置を規定する第2所定時間情報を格納するものである。設定時間記憶部121に格納された第1所定時間情報及び第2所定時間情報は、それぞれ、確認開始位置設定部115及び確認終了位置設定部116によって読み出されるものである。
【0039】
削除範囲記憶部122は、削除範囲設定部114によって設定され、削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置情報、及び、削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置情報を格納するものである。削除範囲記憶部122に格納された削除開始位置情報及び削除終了位置情報は、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116及び削除実行部119によって読み出されるものである。
【0040】
映像記憶部191(映像記憶手段に相当する)は、映像記録部111によって受信部15を介して受信された1のチャンネルの映像情報及び音声情報を含む番組情報を格納するものである。映像記憶部191に格納された番組情報は、確認映像表示部117によって読み出されると共に、削除実行部119によってその一部(削除対象映像情報及び削除対象音声情報)が削除されるものである。
【0041】
映像記録部111(映像記録手段に相当する)は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、1のチャンネルに対応する放送波を、受信部15を介して受信すると共に、受信された1のチャンネルの映像情報及び音声情報を含む番組情報を、映像記憶部191に記録するものである。
【0042】
第1時間設定部112(第1時間設定手段の一部に相当する)は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報及び削除対象音声情報を確認する際に再生する映像情報及び音声情報の開始位置を示す確認開始位置を規定する第1所定時間P1(図3参照)を設定し、設定された第1所定時間情報を設定時間記憶部121に格納する(=書き込む)ものである。
【0043】
第2時間設定部113(第2時間設定手段の一部に相当する)は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報及び削除対象音声情報を確認する際に再生する映像情報及び音声情報の終了位置を示す確認終了位置を規定する第2所定時間P2(図3参照)を設定し、設定された第2所定時間情報を設定時間記憶部121に格納する(=記録する)ものである。
【0044】
削除範囲設定部114(削除範囲設定手段の一部に相当する)は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、映像記憶部191に格納された映像情報の内、削除する対象とする映像情報である削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置T2(図3参照)、及び、削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置T3(図5参照)を設定すると共に、設定された開始位置情報及び削除終了位置情報を削除範囲記憶部122に格納する(=書き込む)ものである。
【0045】
具体的には、削除範囲設定部114は、後述する図5(a)に示す削除範囲設定画面400をディスプレイ21に表示し、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除開始位置T2(図5(a)に示す削除開始位置表示マーク405に対応する位置)及び削除終了位置T3(図5(a)に示す削除終了位置表示マーク406に対応する位置)を設定するものである。
【0046】
確認開始位置設定部115(確認開始位置設定手段に相当する)は、削除範囲設定部114によって設定された削除開始位置T2から、第1時間設定部112によって設定された第1所定時間P1前の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置T1として設定するものである(図3参照)。
【0047】
確認終了位置設定部116(確認終了位置設定手段に相当する)は、削除範囲設定部114によって設定された削除終了位置T3から、第2時間設定部113によって設定された第2所定時間P2後の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置T4として設定するものである(図3参照)。
【0048】
確認映像表示部117(確認映像表示手段に相当する)は、確認開始位置設定部115によって設定された確認開始位置T1から、削除範囲設定部114によって設定された削除開始位置T2までの映像情報及び音声情報を映像記憶部191から読み出して再生し、ディスプレイ21及びスピーカ22にそれぞれ出力すると共に、削除範囲設定部114によって設定された削除終了位置T3から、確認終了位置設定部116によって設定された確認終了位置T4までの映像情報及び音声情報を映像記憶部191から読み出して再生し、ディスプレイ21及びスピーカ22にそれぞれ出力するものである(図3参照)。
【0049】
また、確認映像表示部117は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、確認開始位置T1から削除開始位置T2までの再生、及び、削除終了位置T3から確認終了位置T4までの再生を行うか否かを判定し、再生を行うと判定された場合に、上記の再生処理を行うものである。
【0050】
図3は、削除範囲設定部114によって設定される削除開始位置T2、削除終了位置T3、及び、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116によってそれぞれ設定される確認開始位置T1、確認終了位置T4の一例を示す説明図である。図の横方向は時間であって、(a)は、映像記憶部191に格納された映像情報(又は音声情報)において、削除範囲設定部114によって設定される削除開始位置T2、削除終了位置T3、及び、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116によってそれぞれ設定される確認開始位置T1、確認終了位置T4の位置を示す図であり、(b)は、確認映像表示部117によって再生される映像情報及び音声情報の位置を示す図である。
【0051】
(a)に示すように、確認開始位置設定部115によって、削除範囲設定部114により設定された削除開始位置T2(図のA点に対応する位置)から、第1時間設定部112により設定された第1所定時間P1前の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置T1(図のA’点に対応する位置)として設定される。また、確認終了位置設定部116によって、削除範囲設定部114により設定された削除終了位置T3(図のB点に対応する位置)から、第2時間設定部113により設定された第2所定時間P2後の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置T4(図のB’点に対応する位置)として設定される。
【0052】
(b)に示すように、確認映像表示部117によって、確認開始位置設定部115により設定された確認開始位置T1から、削除範囲設定部114により設定された削除開始位置T2までの映像情報及び音声情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、削除範囲設定部114により設定された削除終了位置T3から、確認終了位置設定部116により設定された確認終了位置T4までの映像情報及び音声情報を映像記憶部191から読み出して再生するものである。すなわち、削除開始位置T2から削除終了位置T3までの映像情報及び音声情報(=削除対象情報:図(a)の網掛け部)が削除された場合の、削除対象情報の前後の映像情報及び音声情報が、確認映像表示部117によって再生されるのである。
【0053】
再び、図2に戻って、MPU11の機能構成について説明する。削除判定部118(削除判定手段の一部に相当する)は、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除範囲設定部114によって設定された削除対象映像情報及び削除対象音声情報を、映像記憶部191から削除するか否かを判定するものである。
【0054】
また、削除判定部118は、確認映像表示部117によって、再生処理が終了した場合、又は、確認映像表示部117によって、再生を行わないと判定された場合に、削除するか否かの判定を行うものである。
【0055】
削除実行部119(削除実行手段に相当する)は、削除判定部118によって削除すると判定された場合に、映像記憶部191から削除範囲設定部114によって設定された削除対象映像情報及び削除対象音声情報を削除するものである。
【0056】
図4は、HDDレコーダ1(主にMPU11)の動作の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、便宜上、予め映像記録部111によって映像記憶部191に受信部15によって受信された1のチャンネルの番組情報(=映像情報及び音声情報)が格納されており、予め第1時間設定部112及び第2時間設定部113によって、それぞれ、第1所定時間P1及び第2所定時間P2が設定され、設定時間記憶部121に格納されている場合について説明する。
【0057】
まず、削除範囲設定部114によって、削除開始位置T2及び削除終了位置T3が設定されたか否かの判定が行われる(S101)。設定されていないと判定された場合(S101でNO)には、処理が待機状態とされる。設定されたと判定された場合(S101でYES)には、確認開始位置設定部115によって、ステップS101において設定された削除開始位置T2から設定時間記憶部121に格納された第1所定時間P1前の位置が確認開始位置T1として設定され、確認終了位置設定部116によって、ステップS101において設定された削除終了位置T3から設定時間記憶部121に格納された第2所定時間P2後の位置が確認終了位置T4として設定される(S103)。
【0058】
次いで、確認映像表示部117によって、再生処理を行うか否かの判定が行われる(S105)。再生処理を行わないと判定された場合(S105でNO)には、処理がステップS115に進められる。再生処理を行うと判定された場合(S105でYES)には、確認映像表示部117によって、ステップS103において設定された確認開始位置T1からステップS101において設定された削除開始位置T2までの映像情報及び音声情報が再生される(S107)。次に、確認映像表示部117によって、削除開始位置T2までの再生が終了したか否かの判定が行われる(S109)。削除開始位置T2までの再生が終了していないと判定された場合(S109でNO)には、処理がステップS107に戻され、ステップS107以降の処理が繰り返し実行される。
【0059】
削除開始位置T2までの再生が終了したと判定された場合(S109でYES)には、確認映像表示部117によって、ステップS101において設定された削除終了位置T3から、ステップS103において設定された確認終了位置T4までの映像情報及び音声情報が再生される(S111)。そして、確認映像表示部117によって、確認終了位置T4までの再生が終了したか否かの判定が行われる(S113)。確認終了位置T4までの再生が終了していないと判定された場合(S113でNO)には、処理がステップS111に戻され、ステップS111以降の処理が繰り返し実行される。
【0060】
ステップS105でNOの場合、又は、確認終了位置T4までの再生が終了したと判定された場合(S113でYES)には、削除判定部118によって、ステップS101において設定された削除対象映像情報及び削除対象音声情報を、映像記憶部191から削除するか否かの判定が行われる(S115)。削除しないと判定された場合(S115でNO)には、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。削除すると判定された場合(S115でYES)には、削除実行部119によって、映像記憶部191からステップS101において設定された削除対象映像情報及び削除対象音声情報が削除され(S117)、処理が終了される。
【0061】
図5は、図4に示すフローチャートのステップS101において表示される削除範囲設定画面、及び、ステップS105において表示される再生要否設定画面の一例を示す画面図である。(a)は、図4に示すフローチャートのステップS101において削除範囲設定部114によってディスプレイ21に表示される削除範囲設定画面400であり、(b)は、図4に示すフローチャートのステップS105において確認映像表示部117によって表示される再生要否設定画面410である。
【0062】
(a)に示すように、削除範囲設定画面400には、画面略中央部に、ガイダンス表示部401が表示され、ガイダンス表示部401の下側に、YESボタン402及びNOボタン403が表示され、画面下部に、範囲設定部404が表示されている。ガイダンス表示部401は、削除開始位置T2及び削除終了位置T3を設定して行う削除処理(ここでは、「A−B削除」という)を行うか否かを示すガイダンス情報を表示するものである。
【0063】
YESボタン402は、A−B削除を実行する場合に押下されるボタンであって、NOボタン403は、A−B削除を実行しない場合に押下されるボタンである。ここで、「押下される」とは、リモコン3に配設された方向キーを介して選択状態とされ、リモコン3に配設された決定キー等の所定のキーが押下されることを意味している。
【0064】
範囲設定部404は、削除開始位置T2及び削除終了位置T3を設定するものであって、削除開始位置表示マーク405及び削除終了位置表示マーク406が表示されている。削除開始位置表示マーク405は、映像記憶部191に格納された映像情報(又は、音声情報)における削除開始位置T2に対応する位置を示すマークであって、削除終了位置表示マーク406は、映像記憶部191に格納された映像情報(又は、音声情報)における削除終了位置T3に対応する位置を示すマークである。削除開始位置表示マーク405及び削除終了位置表示マーク406の位置は、リモコン3に配設された方向キーを介して左右に移動可能に構成されている。
【0065】
ユーザは、削除開始位置表示マーク405及び削除終了位置表示マーク406の位置をリモコン3に配設された方向キーを介して所望する位置に移動させることによって、削除開始位置T2及び削除終了位置T3を設定することができる。
【0066】
(b)に示すように、再生要否設定画面410には、画面略中央部に、ガイダンス表示部401が表示され、ガイダンス表示部411の下側に、YESボタン412及びNOボタン413が表示されている。ガイダンス表示部411は、再生処理を行うか否かを示すガイダンス情報(ここでは、「削除結果をご確認されますか?」との文字情報)を表示するものである。YESボタン412は、再生処理を行う場合に押下されるボタンであって、NOボタン413は、再生処理を行わない場合に押下されるボタンである。
【0067】
このようにして、映像記憶部191に予め映像情報が格納されており、リモコン3を介してユーザからの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、映像記憶部191に格納された映像情報の内、削除する対象とする映像情報である削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置T2、及び、削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置T3が設定される。そして、削除開始位置T2から予め設定された第1所定時間P1前の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置T1として設定され、設定された削除終了位置T3から予め設定された第2所定時間P2後の位置が、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置T4として設定される。また、設定された確認開始位置T1から削除開始位置T2までの映像情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、ディスプレイ21に表示されると共に、設定された削除終了位置T3から確認終了位置T4までの映像情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、ディスプレイ21に表示される。更に、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象映像情報を映像記憶部191から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶部191から設定された削除対象映像情報が削除されるため、不要部分を正確に削除することができる。
【0068】
すなわち、設定された確認開始位置T1から削除開始位置T2までの映像情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、ディスプレイ21に表示されると共に、設定された削除終了位置T3から確認終了位置T4までの映像情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、ディスプレイ21に表示されるため、ユーザはディスプレイ21に表示される削除対象映像情報の前後の映像情報を視認することによって、不要部分が正確に削除されているか否かを判断することができるのである。
【0069】
また、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象映像情報を映像記憶部191から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶部191から設定された削除対象映像情報が削除されるため、不要部分が正確に削除されていると判断した場合に、設定された削除対象映像情報を映像記憶部191から削除する旨の操作入力を行うことによって、映像記憶部191から設定された削除対象映像情報を削除することができるので、不要部分を正確に削除することができるのである。
【0070】
更に、リモコン3を介してユーザからの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置T1を規定する第1所定時間P1が設定されるため、第1所定時間P1としてユーザが所望する時間を設定することができる(=ユーザが所望する確認開始位置T1を設定することができる)ので、利便性を向上することができる。
【0071】
加えて、リモコン3を介してユーザからの操作入力が受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置T4を規定する第2所定時間P2が設定されるため、第2所定時間P2としてユーザが所望する時間を設定することができる(=ユーザが所望する確認終了位置T4を設定することができる)ので、利便性を向上することができる。
【0072】
また、映像記憶部191に、映像情報に対応付けて音声情報が予め格納されている。そして、設定された確認開始位置T1から設定された削除開始位置T2までの音声情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、スピーカ22に出力されると共に、設定された削除終了位置T3から設定された確認終了位置T4までの音声情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、スピーカ22に出力される。また、削除すると判定された場合に、映像記憶部191から設定された削除対象情報に対応する音声情報が削除されるため、音声情報の不要部分を正確に削除することができる。
【0073】
すなわち、設定された確認開始位置T1から削除開始位置T2までの音声情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、スピーカ22に出力されると共に、設定された削除終了位置T3から確認終了位置T4までの音声情報が映像記憶部191から読み出されて再生され、スピーカ22に出力されるため、ユーザはスピーカ22に出力される削除対象音声情報の前後の音声情報を確認することによって、音声情報の不要部分が正確に削除されているか否かを判断することができるのである。
【0074】
また、リモコン3を介してユーザからの操作入力を受け付けられて、受け付けられた操作入力に基づいて、設定された削除対象音声情報を映像記憶部191から削除するか否かが判定され、削除すると判定された場合に、映像記憶部191から設定された削除対象音声情報が削除されるため、音声情報の不要部分が正確に削除されていると判断した場合に、設定された削除対象音声情報を映像記憶部191から削除する旨の操作入力を行うことによって、映像記憶部191から設定された削除対象音声情報を削除することができるので、音声情報の不要部分を正確に削除することができるのである。
【0075】
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、放送記録再生装置が、デジタル放送を受信してHDDに格納可能に構成されたHDDレコーダ1である場合について説明したが、放送記録再生装置が、テレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を格納すると共に、格納された映像情報を再生可能に構成された装置であればよい。例えば、放送記録再生装置が、アナログ放送を受信する形態でもよいし、受信された映像情報を他の種類の記録媒体(例えば、DVD等)に格納する形態でもよい。
【0076】
(B)本実施形態では、映像再生装置がHDDレコーダ1である場合について説明したが、映像再生装置が予め格納された映像情報を再生する装置であればよい。例えば、映像再生装置が、パーソナルコンピュータである形態でもよいし、DVDプレイヤである形態でもよい。
【0077】
(C)本実施形態では、MPU11が、映像記録部111、第1時間設定部112、第2時間設定部113、削除範囲設定部114、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116、確認映像表示部117、削除判定部118、削除実行部119等の機能部を備える場合について説明したが、映像記録部111、第1時間設定部112、第2時間設定部113、削除範囲設定部114、確認開始位置設定部115、確認終了位置設定部116、確認映像表示部117、削除判定部118、及び、削除実行部119の内、少なくとも1の機能部が回路等のハードウェアによって実現されている形態でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】は、本発明に係るHDDレコーダの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】は、本発明に係るHDDレコーダにおける主要部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】は、削除範囲設定部によって設定される削除開始位置T2、削除終了位置T3、及び、確認開始位置設定部、確認終了位置設定部によってそれぞれ設定される確認開始位置T1、確認終了位置T4の一例を示す説明図である。
【図4】は、HDDレコーダ(主にMPU)の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】は、図4に示すフローチャートのステップS101において表示される削除範囲設定画面、及び、ステップS105において表示される再生要否設定画面の一例を示す画面図である。
【符号の説明】
【0079】
1 HDDレコーダ(映像再生装置)
11 MPU
111 映像記録部(映像記録手段の一部)
112 第1時間設定部(第1時間設定手段の一部)
113 第2時間設定部(第2時間設定手段の一部)
114 削除範囲設定部(削除範囲設定手段の一部)
115 確認開始位置設定部(確認開始位置設定手段)
116 確認終了位置設定部(確認終了位置設定
117 確認映像表示部(確認映像表示手段)
118 削除判定部(削除判定手段の一部)
119 削除実行部(削除実行手段)
12 RAM
121 設定時間記憶部
122 削除範囲記憶部
15 受信部(受信手段)
19 HDD
191 映像記憶部(映像記憶手段)
2 出力装置
21 ディスプレイ(モニタ)
22 スピーカ
3 リモコン(映像記録手段の一部、第1時間設定手段の一部、第2時間設定手段の一部、削除範囲設定手段の一部、及び、削除判定手段の一部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め格納された映像情報を再生してモニタに表示する映像再生装置であって、
予め映像情報を格納する映像記憶手段と、
外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記映像記憶手段に格納された映像情報の内、削除する対象とする映像情報である削除対象映像情報の開始位置を示す削除開始位置、及び、前記削除対象映像情報の終了位置を示す削除終了位置を設定する削除範囲設定手段と、
前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置から予め設定された第1所定時間前の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の開始位置を示す確認開始位置として設定する確認開始位置設定手段と、
前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から予め設定された第2所定時間後の位置を、削除対象映像情報を確認する際に再生する映像情報の終了位置を示す確認終了位置として設定する確認終了位置設定手段と、
前記確認開始位置設定手段によって設定された確認開始位置から、前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置までの映像情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、モニタに表示すると共に、前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から、前記確認終了位置設定手段によって設定された確認終了位置までの映像情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、モニタに表示する確認映像表示手段と、
外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象映像情報を、前記映像記憶手段から削除するか否かを判定する削除判定手段と、
前記削除判定手段によって削除すると判定された場合に、前記映像記憶手段から前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象映像情報を削除する削除実行手段と、
を備えることを特徴とする映像再生装置。
【請求項2】
外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記第1時間設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
【請求項3】
外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記第2所定時間を設定する第2時間設定手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の映像再生装置。
【請求項4】
スピーカに音声を出力可能に構成され、
前記映像記憶手段は、映像情報に対応付けて音声情報を予め格納し、
前記確認映像表示手段は、前記確認開始位置設定手段によって設定された確認開始位置から、前記削除範囲設定手段によって設定された削除開始位置までの音声情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、スピーカに出力すると共に、前記削除範囲設定手段によって設定された削除終了位置から、前記確認開始位置設定手段によって設定された確認終了位置までの音声情報を前記映像記憶手段から読み出して再生し、スピーカに出力し、
前記削除実行手段は、前記削除判定手段によって削除すると判定された場合に、前記映像記憶手段から前記削除範囲設定手段によって設定された削除対象情報に対応する音声情報を削除することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の映像再生装置。
【請求項5】
テレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を格納すると共に、格納された映像情報をモニタに表示可能に構成された放送記録再生装置であって、
テレビジョン放送を受信する受信手段と、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の映像再生装置と、
外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、前記受信手段を介して受信された映像情報を前記映像記憶手段に格納する映像記録手段と、
を備えることを特徴とする放送記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−5125(P2009−5125A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−164631(P2007−164631)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】