説明

映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システム

【課題】映像受像機に表示される映像データを、ネットワーク経由で、携帯端末から遠隔操作することを可能にする、映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】映像配信サーバ1と、携帯端末2と、映像受像機3とが通信ネットワーク4を介して接続される映像配信システム6において、携帯端末2の登録要求部211は、映像配信サーバ1に対して登録要求を行う。映像受像機3の登録要求部311は、携帯端末2の登録要求部211が映像配信サーバ1から取得した個人認証情報を用いて、映像配信サーバ1に登録する。そして、映像配信サーバ1の配信制御部112は、携帯端末2の表示部25に映像データの操作画面を表示させ、携帯端末2から映像配信サーバ1が操作要求を受信し、その操作要求に応じて映像受像機3の映像データを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販されているデジタルテレビは、電波を媒体として放送されているデジタル放送を受信する放送受信機能だけでなく、インターネット等の通信ネットワークを介して、動画を受信する機能を備えている。この通信ネットワークを利用すれば、インターネット上の様々なコンテンツにアクセスすることが可能となる。そして受信した動画をデジタルテレビの画面上で視聴することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなデジタルテレビ等の操作は、従来、そのデジタルテレビごとに対応し、遠隔操作が可能なリモートコントローラ(リモコン)等を用いて行われてきた。こうしたリモコンを用いて遠隔操作を行うシステムでは、ユーザは、テレビ画面等に表示された各種画面を参照しながらリモコンを操作して、テレビ受像機等の遠隔操作を行っている。 そして、このリモコンの代わりに、ユーザが普段から身近に備え持つ携帯端末を用いてテレビ受像機を遠隔操作する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−205781号公報
【特許文献2】特開2005−223438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、映像配信サーバに記憶された映像情報の数が膨大な場合に、その膨大な映像情報から希望する動画をユーザ自身が選択しなければならず、ユーザの属性や趣味等に沿った映像情報をユーザに提示するものではない。一方、コンテンツ配信側からすると、動画配信と併せて送信する広告情報をユーザの年齢、性別、趣味、嗜好等に沿って、効果的に配信できるものではない。これは、テレビ受像機が、携帯端末等と異なり、大人から子供まで、年齢や性別、趣味嗜好の異なる複数のユーザにより使用されるため、映像を視聴する個人を特定できないことによる。
【0006】
また、特許文献2に記載された技術は、携帯端末を用いて、テレビ受像機のテレビ画面を操作できるものである。しかし、携帯端末とテレビ受像機との間で、直接赤外線等を用いて情報の送受信を行うため、テレビ受像機の受信しているデジタル放送等のチャンネルを変更すること等は可能であっても、ネットワーク上の映像配信サーバに記憶されているような映像情報を取得し、テレビ受像機に表示させるものではない。
【0007】
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、PC(Personal Computer)、IP(Internet Protocol)TVを含む映像受像機と携帯端末とをネットワークを介して連携させることにより、映像受像機に表示される映像データを、ネットワーク経由で、携帯端末から遠隔操作することを可能にする映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システムは、映像配信サーバと、携帯端末と、映像受像機とが通信ネットワークを介して接続されるように構成し、携帯端末の登録要求部が、映像配信サーバに対して登録要求を行い、映像配信サーバから個人認証情報を取得する。映像受像機の登録要求部は、携帯端末の登録要求部が取得した個人認証情報を用いて、映像配信サーバに受像機情報を登録する。そして、映像配信サーバの配信制御部は、携帯端末の表示部に映像データの操作画面を表示させ、携帯端末から映像配信サーバが操作要求を受信し、その操作要求に応じて映像受像機の映像データを制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、映像受像機に表示される映像データを、ネットワーク経由で、携帯端末から遠隔操作することを可能にする、映像配信サーバ、映像配信方法、および映像配信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る映像配信システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る個人登録情報DB(Data Base)のデータ構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る受像機情報DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る映像情報DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る広告情報DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る視聴履歴DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る映像配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】本実施形態に係る携帯端末の表示部に表示されるユーザ(携帯端末)登録画面の一例を示す図である。
【図9】本実施形態に係る映像受像機の表示部に表示される受像機登録画面の一例を示す図である。
【図10】本実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される映像選択画面の一例を示す図である。
【図11】本実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される映像操作画面の一例を示す図である。
【図12】本実施形態の変形例に係る映像配信システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図13】本実施形態に係るメンバ登録DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図14】本実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される映像選択画面の変形例を示す図である。
【図15】本実施形態の変形例に係る映像配信システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図16】本実施形態に係る対応関係情報DBのデータ構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る映像配信システム6(6A)の構成例を示す機能ブロック図である。
映像配信システム6は、映像配信サーバ(サーバ装置)1と、携帯端末2と、映像受像機3とが、通信ネットワーク4を介して接続されている。ここで通信ネットワーク4は、インターネット等のネットワークであり、IP(Internet Protocol)に基づき制御が行われるものとして説明する。
【0013】
(映像配信サーバ)
映像配信サーバ1は、携帯端末2からの要求により、後記する記憶部12に記憶された動画データを、映像受像機3または携帯端末2へ配信するサーバである。また、映像配信サーバ1は、映像配信制御部10と、通信部11と、記憶部12と、メモリ部13と、入出力部14とを含んで構成される。
【0014】
映像配信制御部10は、記憶部12に記憶された動画データ等を映像受像機3または携帯端末2へ配信する制御を行い、登録・認証部111と、配信制御部112と、視聴履歴情報収集部113と、映像・広告情報送信部114とを含んで構成される。なお、この映像配信制御部10の機能は、例えば映像配信サーバ1の記憶部12に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)がメモリ部13に展開し実行することで実現される。
【0015】
登録・認証部111は、携帯端末2から送信された携帯端末2の個人登録情報を受信し、記憶部12内の後記する個人登録情報データベース(DB:Data Base)100に記憶する。
【0016】
図2は、本実施形態に係る記憶部12に記憶される個人登録情報DB100のデータ構成の一例を示す図である。
個人登録情報DB100は、ユーザごとに固有の番号である個人ID(Identi-fication)101に関連付けて、パスワード102、携帯端末ID103、名前104、性別105、年齢106、住所107、趣味108、および視聴状態109を含んで構成される。ここで、携帯端末ID103、名前104、性別105、年齢106、住所107、および趣味108についての各情報は、映像配信サーバ1の登録・認証部111が、携帯端末2からこれらの情報が含まれる個人登録要求情報を取得し、個人登録情報DB100に記憶するものである。また、視聴状態109は、個人ID101において特定されるユーザが、動画データの配信を受け、現在視聴しているか否かの状態を示す情報である。「1」は、ユーザが現在視聴している状態を示し、「0」は視聴していない状態を示すものであり、登録・認証部111は、配信制御部112による配信制御を監視して視聴状態109の変更を行う。
【0017】
また、登録・認証部111は、映像配信サーバ2が設定する映像配信サイトにアクセスするのに必要な個人ID101とパスワード102とを生成し、通信部11を介して携帯端末2に送信する制御を行う。
さらに、登録・認証部111は、映像受像機3から送信された受像機登録要求情報を取得し、その受像機登録要求情報に含まれる個人ID101およびパスワード102と、記憶部12内の個人登録情報DB100に登録された個人ID101およびパスワード102の情報とが一致するか否かの認証を行い、一致する場合には、その携帯端末2の個人ID101に紐付けて、受像機情報を後記する受像機情報DB200に記憶する。
【0018】
図3は、本実施形態に係る記憶部12に記憶される受像機情報DB200のデータ構成の一例を示す図である。
受像機情報DB200は、各受像機ごとに固有の番号である受像機ID201に関連付けて、その映像受像機3のIPアドレス202、受像機タイプ203、および個人ID101を含んで構成される。ここで、受像機ID201、IPアドレス202、受像機タイプ203についての各情報は、映像配信サーバ1の登録・認証部111が、映像受像機3からこれらの情報が含まれる受像機登録要求情報を取得し、携帯端末2を介して取得した個人ID101と紐付けて、受像機情報DB200に記憶するものである。
【0019】
図1に戻り、配信制御部112は、携帯端末2が選択した映像情報に基づいて動画データ(番組等)を映像情報DB300から取得し、携帯端末2においてユーザが指定した配信先である映像受像機3または携帯端末2へ送信する。
また、配信制御部112は、動画データの配信の際に、個人登録情報DB100を参照し、性別や年齢、携帯端末2の位置情報等に基づき、最もユーザの属性に適した広告情報を記憶部12内の広告情報DB400から選択し、その広告情報に関する広告映像データ(コマーシャル情報)を配信する。
さらに、配信制御部112は、個人登録情報DB100に記憶されたユーザの性別や年齢等の属性情報と、視聴履歴DB500(後記する図6参照)に記憶された過去の視聴履歴に関する情報とに基づき、映像情報DB300から最も適した動画データを選択し、携帯端末2にお勧め情報として配信する。
【0020】
図4は、本実施形態に係る記憶部12に記憶される映像情報DB300のデータ構成の一例を示す図である。
映像情報DB300には、各動画データとともに、動画データごとの固有の番号である映像ID301に関連付けて、映像タイトル302、映像時間303、制作者304、出演者305、キーワード306〜308、ターゲット性別309、ターゲット年齢310、およびターゲット地域311を含む映像情報が記憶される。ここで、キーワード306〜308は3つに限らず、映像内容によって任意に設定してもよい。また、ターゲット性別309、ターゲット年齢310、およびターゲット地域311は、制作者が主な視聴者として想定するユーザの属性を予め登録するものである。
なお、本実施形態において、動画データは、映像情報DB300内に記憶されているものとするが、動画データを記憶する独立したサーバを設けて、映像配信サーバ1の配信制御部112の制御により動画データを配信する構成にしてもよい。
【0021】
図5は、本実施形態に係る記憶部12に記憶される広告情報DB400のデータ構成の一例を示す図である。
広告情報DB400には、各広告映像データとともに、広告映像データごとの固有の番号である広告ID401に関連付けて、広告タイトル402、映像時間403、広告主名404、キーワード405〜407、ターゲット性別408、ターゲット年齢409、ターゲット地域(配信地域情報)410、およびターゲット趣味411を含む広告情報が記憶される。ここで、キーワード405〜407は3つに限らず、広告内容によって任意に設定してもよい。また、ターゲット性別408、ターゲット年齢409、ターゲット地域410、およびターゲット趣味411は、広告主が広告を視聴してもらいたいユーザの属性を予め登録するものである。
なお、本実施形態において、広告映像データは、広告情報DB400内に記憶されているものとするが、広告映像データを記憶する独立したサーバを設けて、映像配信サーバ1の配信制御部112の制御により広告映像データを配信する構成にしてもよい。
【0022】
また、本実施形態において配信される映像は、配信制御部112の制御により、携帯端末2において選択された動画データに、広告映像データが任意の間隔で挿入される方式で配信されるものとする。例えば、動画データが30分の番組であれば、その30分の間に3回、1分間の広告映像データが挿入される。
なお、本実施形態において、動画データと広告映像データとを組み合わせた映像を、映像データとして説明する。
【0023】
図1に戻り、視聴履歴情報収集部113は、携帯端末2においてユーザが選択した動画データに関する映像情報と、そのとき配信した広告映像データに関する広告情報を、記憶部12内の後記する視聴履歴DB500に記憶する。
【0024】
図6は、本実施形態に係る記憶部12に記憶される視聴履歴DB500のデータ構成の一例を示す図である。
視聴履歴DB500は、視聴履歴情報収集部113が、配信制御部112により映像データ(動画データと広告映像データ)を配信した履歴を記憶するテーブルであり、映像データを取得したユーザを特定する個人ID101、映像データを受信した受像機ID201または携帯端末ID103(符号501)、動画データに関する映像ID301、広告映像データに関する広告ID401、視聴を開始した日時である視聴日時502、動画データの視聴開始からの経過時間503、および位置情報504を含んで構成される。
なお、経過時間503は、配信制御部1が動画データを配信し、ユーザがその動画の視聴を開始した時点からの経過時間が視聴履歴情報収集部113により記憶される。動画データの配信が完了し、ユーザの視聴が終了している場合には、視聴履歴情報収集部113は、「−1」を入力する。この経過時間503を参照することにより、配信制御部112は、ユーザが動画データの視聴を完了しているのか、視聴途中であるのかの判定をすることができる。そして、配信制御部112は、視聴が停止された時点から動画データの配信処理を再開することができる。
また、位置情報504は、携帯端末2が映像配信サーバ1に対して、映像の配信を要求した時点での携帯端末2の位置情報を意味し、詳細は後記する。
【0025】
図1に戻り、映像・広告情報送信部114は、配信制御部112の制御により、動画データと広告映像データの配信が終了した後に、その配信した動画データに関するメタ情報(映像の制作者304、出演者305等のデータ)を映像情報DB300から取得し、そのメタ情報とその映像に関連する広告情報を視聴完了情報として、携帯端末2へ送信する。映像・広告情報送信部114は、この視聴完了情報を、映像配信サーバ1からEメール(Electronic Mail)として携帯端末2へ送信してもよいし、携帯端末2が、ユーザの視聴後においても映像配信サーバ1との接続状態を維持している場合には、携帯端末2の表示画面に表示させるようにしてもよい。
【0026】
この視聴完了情報に含まれる広告情報は、例えば、その広告に関連する商品情報が掲載され、その商品の購入サイトへのリンク情報が付加される。このようにすることで、この購入サイトで商品を購入した場合には、サイト管理者に手数料収入が入るように設定することができる。
【0027】
次に、通信部11は、通信ネットワーク4を介して、携帯端末2や映像受像機3から登録要求情報等を受信し、記憶部12に記憶された動画データ等を、携帯端末2や映像受像機3へ配信する。
【0028】
記憶部12は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の記憶手段からなり、個人登録情報DB100と、受像機情報DB200と、映像情報DB300と、広告情報DB400と、視聴履歴DB500とを含んで構成される。
なお、本実施形態において記憶部12に記憶された各データベースは、その一部または全部のデータベースを、独立したサーバ装置として設けることもできる。その場合、映像配信サーバ1の映像配信制御部10が、その独立したサーバ装置を介して各情報を制御するようにしてもよい。
【0029】
メモリ部13は、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段からなり、映像配信制御部10の処理に必要な情報を一時的に記憶する。
【0030】
入出力部14は、キーボートやタッチパネル等からなる入力手段と、ディスプレイ等からなる出力手段を含んで構成され、映像配信制御部10の処理に関する指示を与えたり、処理結果を表示する。
【0031】
(携帯端末)
携帯端末2は、制御部20と、通信部21と、記憶部22と、メモリ部23と、入力部24と、表示部25と、衛星電波受信部26とを含んで構成される。
【0032】
制御部20は、映像配信サーバ1に対して映像配信要求を行い、映像受像機3または自身の携帯端末2に映像を配信させる指示を、映像配信サーバ1に対して送信する。また、制御部20は、登録要求部211と、情報送信部212と、情報受信部213と、表示制御部214と、位置情報取得部215とを含んで構成される。なお、この制御部20の機能は、例えば携帯端末2の記憶部22に記憶されたプログラムをCPUがメモリ部23に展開し実行することで実現される。
【0033】
登録要求部211は、通信部21および通信ネットワーク4を介して、映像配信を要求するための個人登録要求情報を映像配信サーバ1へ送信する。また、登録要求部211は、映像配信サーバ1から個人登録応答情報を受信し、映像受像機3の登録の際に必要となる個人ID101と、パスワード102とを取得する。
【0034】
情報送信部212は、通信部21および通信ネットワーク4を介して、映像配信を要求するためのWebページ閲覧要求情報や、映像配信要求情報等を映像配信サーバ1へ送信する。
また、情報受信部213は、同じく通信部21および通信ネットワーク4を介して、Webページによる映像選択画面を受信する。また、情報受信部213は、映像配信サーバ1から映像データを受信する機能を備える。
【0035】
表示制御部214は、情報受信部213が受信した映像配信サーバ1から得た情報を表示部25に表示させる。
【0036】
位置情報取得部215は、携帯端末2との情報の送受信を行う基地局5により特定される位置情報を取得する。あるいは、位置情報取得部215は、後記する衛星電波受信部26が衛星から受信した情報を取得して、携帯端末2の現在位置を算出する。
なお、この携帯端末2の位置情報は、通信事業者が、どの基地局5で携帯端末2の電波を受信したかということに基づいて把握しているので、衛星電波受信部26によるGPS機能がなくても、位置情報を通信事業者に問い合わせることで、取得することが可能である。また、携帯端末2を特定するIPアドレスを個人登録要求情報に付加して映像配信サーバ1へ送信させ、映像配信サーバ1の登録・認証部111が、そのIPアドレスの位置情報を、IPアドレスから位置情報が検索可能な他のサーバ装置に問い合わせることで、携帯端末2の位置情報を取得することもできる。
この位置情報取得部215により得られた携帯端末2の位置情報は、ユーザが映像の配信を要求する映像配信要求情報とともに、情報送信部212を介して映像配信サーバ1へ送信される。
【0037】
次に、通信部21は、通信ネットワーク4を介して、映像配信サーバ1から映像選択画面や、映像データ等を受信する。また、記憶部22は、ROM(Read Only Memory)等の記憶手段からなる。メモリ部23は、RAMやフラッシュメモリ等の記憶手段からなり、制御部20の処理に必要な情報を一時的に記憶する。入力部24は、キーボートやタッチパネル等からなる入力手段からなり、映像情報の配信に必要な情報の入力を行う。表示部25は、液晶ディスプレイ等からなる表示手段であり、携帯端末2の操作に必要な情報を表示するとともに、映像配信サーバ1により配信される映像データを表示する。
【0038】
衛星電波受信部26は、携帯端末2の現在位置を算出するために必要となる衛星からの電波を受信する。衛星からの電波を受信することでその衛星の位置が求まるとともに、携帯端末2(衛星電波受信部26)から衛星までの距離(擬似距離)が求まる。そして、4つ以上の衛星からの電波を受信することで、携帯端末2の正確な現在位置が求まる。
【0039】
(映像受像機)
映像受像機3は、例えば、インターネットに接続可能なIP(Internet Protocol)テレビやPC(Personal Computer)等の映像受信装置(請求項の「IPTV」)であり、制御部30と、通信部31と、記憶部32と、メモリ部33と、入力部34と、表示部35とを含んで構成される。
なお、携帯端末2の操作により、映像配信サーバ1から映像データの配信を受ける映像受像機3は、1つに限定されず、複数の映像受像機3(3a,3b,3c,…)を備えていてもよい。
【0040】
制御部30は、映像配信サーバ1に対して受像機登録要求を行い、携帯端末2からの指示に基づき、映像配信サーバ1からの映像データを受信する。また、制御部30は、登録要求部311と、情報送信部312と、情報受信部313と、表示制御部314とを含んで構成される。なお、この制御部30の機能は、例えば映像受像機3の記憶部32に記憶されたプログラムをCPUがメモリ部33に展開し実行することで実現される。
【0041】
登録要求部311は、携帯端末2の登録要求部211が取得した個人ID101とパスワード102とを受像機登録画面を介してユーザから取得し、映像配信を要求するための受像機登録要求情報を生成する。
また、登録要求部311は、通信部31および通信ネットワーク4を介して、生成した受像機登録要求情報を映像配信サーバ1へ送信する。
情報送信部312は、通信部31および通信ネットワーク4を介して、映像データの送信を受けるためのサーバ接続要求を映像配信サーバ1へ送信する。
また、情報受信部313は、映像配信サーバ1から映像データ等を受信する機能を備える。
表示制御部314は、情報受信部313が受信した映像配信サーバ1からの情報を表示部25に表示させる。
【0042】
次に、通信部31は、通信ネットワーク4を介して、映像配信サーバ1から映像データ等を受信する。また、記憶部32は、ハードディスクやROM等の記憶手段からなる。メモリ部33は、RAM等の記憶手段からなり、制御部30の処理に必要な情報を一時的に記憶する。入力部34は、リモコンやキーボード等の入力手段からなり、映像データの配信に必要な情報の入力を行う。表示部35は、液晶ディスプレイ等からなる表示手段であり、映像配信サーバ1により配信される映像データを表示する。
【0043】
次に、図1〜図6を参照しつつ、図7に沿って、本実施形態に係る映像配信システム6の処理について説明する。
【0044】
図7は、本実施形態に係る映像配信システム6の処理の流れを示すシーケンス図である。
図7において、まず、携帯端末2の登録要求部211は、通信ネットワーク4を介して、映像配信サーバ1の配信制御部112の制御によりURLによって指定されるWebページにアクセスする。そして、登録要求部211は、ユーザ(携帯端末)登録画面を、表示制御部214を介して表示部25に表示させ、動画データの配信を受けるための個人登録要求情報を映像配信サーバ1へ送信する(ステップS201)。
【0045】
図8は、本実施形態に係る携帯端末2の表示部25に表示されるユーザ(携帯端末)登録画面600の一例を示す図である。図8(a)において、ユーザにより、名前、性別、年齢、住所、趣味等の情報がユーザ登録画面600に入力され、登録ボタンが押下されることで、登録要求部211が、映像配信サーバ1に対し、入力したこれらの情報を含む個人登録要求情報を送信する。また、このとき、登録要求部211は、携帯端末2に固有の情報である携帯端末ID103を含め、映像配信サーバ1へ送信する。この携帯端末ID103は、携帯端末2の記憶部22に記憶されている。
【0046】
図7に戻り、映像配信サーバ1の登録・認証部111は、通信部11を介して取得した個人登録要求情報について、個人ID101とパスワード102に関する個人認証情報を生成し、その個人認証情報に紐付けて、個人登録要求情報に基づく各情報を個人登録情報DB100に記憶する(ステップS101)。
【0047】
続いて、映像配信サーバ1の登録・認証部111は、生成した個人認証情報(個人ID101,パスワード102)を含む個人登録応答情報を携帯端末2へ送信する(ステップS202)。
図8(b)は、映像配信サーバ1から個人登録応答情報を受信したときに、携帯端末2の表示部25に表示されるユーザ登録画面600を示している。このユーザ登録画面600には、映像配信サーバ1の登録・認証部111が生成した個人ID101とパスワード102とが表示される。このようにして、ユーザは、自身の携帯端末2に固有の個人ID101とパスワード102とを取得する。なお、パスワードは、ユーザ自身により指定させるようにしてもよい。
【0048】
図7に戻り、映像受像機3の登録要求部311は、通信ネットワーク4を介して、映像配信サーバ1によりURLによって指定されるWebページにアクセスする。そして、登録要求部311は、受像機登録画面を表示制御部314を介して表示部35に表示させ、動画データの配信を受けるための受像機登録要求を映像配信サーバ1へ送信する(ステップS301)。
【0049】
図9は、本実施形態に係る映像受像機3の表示部35に表示される受像機登録画面700の一例を示す図である。この受像機登録画面700において、ユーザが取得した個人ID101とパスワード102とが入力され、登録ボタンが押下されると、映像受像機3の登録要求部311は、受像機登録要求情報を送信する。また、このとき、登録要求部311は、その映像受像機3に関する情報である受像機ID201、IPアドレス202、受像機タイプ203の情報を含め、映像配信サーバ1へ送信する。受像機ID201、IPアドレス202、受像機タイプ204の情報は、映像受像機3の記憶部32に記憶されている。
【0050】
続いて、映像配信サーバ1の登録・認証部111は、映像受像機3から受信した受像機登録要求情報に含まれる個人ID101およびパスワード102と、個人登録情報DB100に記憶された個人ID101およびパスワード102とが一致するか否かを判定する。そして一致する場合には、登録・認証部111は、受像機登録要求情報に含まれる各情報を受像機情報DB200に記憶する(ステップS102)。そして、登録・認証部111は、受像機情報の登録が完了したことを、受像機登録応答情報として、映像受像機3に送信する(ステップS302)。
【0051】
次に、携帯端末2の情報送信部212は、通信ネットワーク4を介して、映像配信サーバ1によりURLによって指定されるWebページにアクセスすることにより、Webページ閲覧要求を送信する(ステップS203)。そして、情報受信部213は、その応答として、映像配信サーバ1からWebページ閲覧応答情報を受信し(ステップS204)、表示制御部214を介して表示部25に映像選択画面を表示させる(ステップS205)。
【0052】
図10は、本実施形態に係る携帯端末2の表示部25に表示される映像選択画面800(800A)の一例を示す図である。図10に示すように映像選択画面800(800A)は、お勧め映像リスト801と、検索802と、お気に入り映像リスト803と、視聴履歴リスト804とを含んで構成される。お勧め映像リスト801は、映像配信サーバ1の配信制御部112が、個人登録情報DB100の性別105、年齢106、住所107、趣味108の各情報や、過去にそのユーザが映像を視聴した情報である視聴履歴DB500の情報を基に、ユーザに適した動画データを、映像情報DB300から選択し、その動画データに関する映像タイトル302を表示させる。検索802は、テキストボックスに、ユーザによりキーワードが入力されることにより、配信制御部112が映像情報DB300のキーワード306〜308と照合し、該当した映像情報の映像タイトル302を携帯端末2の表示部25に表示させる。お気に入り映像リスト803は、お勧め映像リスト801や検索802の結果のリストにより、ユーザにより選択された動画データの映像タイトル302を、配信制御部112がリストとして表示させる。視聴履歴リスト804は、配信制御部112が視聴履歴DB500(図6参照)を参照することにより、ユーザにより過去に視聴された映像ID301に紐付く映像タイトルを表示させる。また、視聴履歴DB500の経過時間503を参照することにより、ユーザによる動画データの視聴が完了したのか、視聴途中であるかの情報を併せて表示させる。
【0053】
図7に戻り、ユーザにより、お勧め映像リスト801や検索802の結果のリスト、お気に入り映像リスト803、視聴履歴リスト804の中から、視聴したい映像情報の映像タイトル302が選択される(ステップS206)。映像タイトル302が選択されると、映像配信サーバ1の配信制御部112の制御により、映像受像機3と携帯端末2とのどちらに映像を配信するかの選択画面が携帯端末2の表示部25に表示され、ユーザによる配信先の選択がなされる(ステップS207)。
【0054】
そして、ステップS207において、ユーザによる配信先の選択がされると、携帯端末2の情報送信部212は、その配信先の選択情報、および映像情報(映像タイトル302に紐付けられた映像ID301)に加えて、位置情報取得部215が取得した携帯端末2のその時点における位置情報504を付加し、映像配信要求情報として映像配信サーバ1へ送信する(ステップS208)。
【0055】
次に、映像配信要求情報を通信ネットワーク4を介して受信した映像配信サーバ1の配信制御部112は、映像配信要求情報に含まれる配信先の選択情報を基に、登録した映像受像機3と携帯端末2のどちらに配信するのかを判定する(ステップS103)。ここで、携帯端末2に配信すると判定された場合は(ステップS103→携帯端末)、配信制御部112は、映像データ(動画データと広告映像データ)を携帯端末2に配信し(ステップS209)、映像データを携帯端末2の表示部25に表示させる(ステップS210)。
なお、ステップS206において、視聴履歴リスト804の視聴途中の動画データが選択された場合は、配信制御部112は、視聴履歴DB500の経過時間503に示される時間、あるいは、その時点を所定時間遡った時間から動画データの配信を再開させる。
【0056】
一方、映像受像機3に配信すると判定された場合(ステップS103→映像受像機)、配信制御部112は、携帯端末2の個人ID101に紐付いた映像受像機3が、受像機情報DB200に登録されているか否かを判定する(ステップS104)。そして、配信制御部112は、映像受像機3が受像機情報DB200に登録されていない場合は(ステップS104→No)、映像受像機3が登録されていない旨のメッセージとともに、携帯端末2に対して映像データを配信し(ステップS211)、映像データを携帯端末2の表示部25に表示させる(ステップS212)。
【0057】
一方、映像受像機3が、受像機情報DB200に登録されている場合は(ステップS104→Yes)、配信制御部112は、映像受像機3からサーバ接続要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS105)。映像受像機3の情報送信部312は、自身の受像機ID201およびIPアドレス202を含むサーバ接続要求情報を所定の間隔ごとに映像配信サーバ1へ送信する(ステップS303)。つまり、映像受像機3が映像配信を受けることが可能な状態であることを、映像配信サーバ1へ送信する。
【0058】
ステップS105において、映像配信サーバ1の配信制御部112が、映像受像機3からのサーバ接続要求情報を所定の間隔が経過しても受信していないと判定した場合は(ステップS105→No)、映像受像機3と接続できない旨のメッセージとともに、携帯端末2に対して映像データを配信し(ステップS213)、映像データを携帯端末2の表示部25に表示させる(ステップS214)。
【0059】
一方、ステップS105において、配信制御部112が、サーバ接続要求情報を受信したと判定した場合は(ステップS105→Yes)、配信制御部112は、映像受像機3に対して映像データを配信(ステップS304)し、映像データを映像受像機3の表示部35に表示させる(ステップS305)。
なお、登録した映像受像機3が複数存在する場合は、配信制御部112は、各映像受像機3(3a,3b,3c,…)に対して映像データを配信し、各映像受像機3の表示部35に映像データを表示させる。さらに、ステップS207において、ユーザにより映像受像機3に対して映像データを配信させることが選択された場合に、配信制御部112は、複数登録された映像受像機3(3a,3b,3c,…)の中から、どの映像受像機3に配信させるかの選択画面を表示させ、ユーザにより決定された映像受像機3のみに映像データを配信させるようにすることもできる。
また、映像データが映像受像機3の表示部35に表示される際、配信制御部(遠隔操作画面表示処理部)112は、その映像データを操作するための映像操作画面を携帯端末2に表示させる(ステップS215)。
【0060】
図11は、本実施形態に係る携帯端末2の表示部25に表示される映像操作画面(遠隔操作画面)900の一例を示す図である。図11に示すように映像操作画面900は、映像データとして再生中である動画データの映像タイトル302が配信映像の映像タイトル901として表示される。また、映像操作画面900は、映像の再生、早送り、巻き戻し、一時停止等の操作を制御する動画操作部902と、映像選択画面800に遷移し表示させる映像選択画面ボタン903とを備える。
映像受像機3の表示部35に表示された映像データは、ユーザにより携帯端末2の映像操作画面900に設けられた動画操作部902が操作されることで、その操作情報が情報送信部212により映像配信サーバ1へ送信され、映像配信サーバ1の配信制御部(操作要求処理部)112の制御により、早送りや巻き戻し等がなされる。また、映像選択画面ボタン903がユーザにより押下されると、その操作情報が情報送信部212により映像配信サーバ1へ送信され、配信制御部112が映像選択画面800を携帯端末2の表示部25に表示する。そしてさらに、ユーザにより新たな動画データが選択されると、映像受像機3に表示された映像データを、配信制御部112の制御により、他の映像データに切り替えることができる。
【0061】
図7に戻り、映像データの配信が開始されると、映像配信サーバ1の視聴履歴情報収集部113は、配信した動画データに関する映像情報と広告映像データに関する広告情報とを視聴履歴DB500に記憶する(ステップS106)。
【0062】
次に、映像・広告情報送信部114は、映像データの配信が終了すると、配信した映像の制作者、出演者等のメタ情報を映像情報DB300から取得し、広告情報DB400から取得した広告情報とともに、視聴完了情報として携帯端末2へ配信する(ステップS216)。
なお、この視聴完了情報を取得したユーザが、視聴履歴情報に含まれる広告情報に基づいて、その広告に関する企業のサイトを開いたり、商品の購入等を行った場合に、そのユーザに対して、ポイントを付加するサービスを提供することもできる。
【0063】
このようにすることで、本実施形態にかかる映像配信サーバ1、映像配信方法、および映像配信システム6は、従来行われているように携帯端末2から直接映像受像機3への操作要求を送信させて、映像受像機3の映像データの制御を行うのではなく、映像受像機3に表示される映像データを、ネットワーク経由で、携帯端末2から遠隔操作することを可能にする。また、携帯端末2から個人登録情報を映像配信サーバ1が取得することで、ユーザの属性に適した広告情報を配信することが可能となる。さらに、携帯端末2からユーザの位置情報を取得することにより、ユーザの現在位置に即した広告情報を配信することも可能となる。
【0064】
また、本実施形態に係る映像配信システム6によれば、例えば、映像ID301および映像タイトル302に対応付けた映像情報ごとに一意のURL文字列(例えばhttp//www.goomo.tv/movie/83778472)を付し、ユーザが他のユーザに対し、そのURL文字列をメールに記載して送信する。このようにすることで、他のユーザは、携帯端末上で当該URLを選択すると、ブラウザが開き、その映像情報の視聴をすることができる。
【0065】
また、本実施形態に係る映像配信システム6は、さらに以下の機能を備えることができる。複数の映像受像機3(3a,3b,3c,…)が設置された施設、例えば家電量販店や、講演会場、教室等において、映像受像機3に表示された映像データを、ユーザが1つの携帯端末2を用いて同時に操作し、映像データの再生、映像データの切り替えを容易に行うことができる。
【0066】
従来の映像配信システムでは、例えば、ホテル等において利用されているように、テレビ等の映像受像機に接続するSTB(Set Top Box)を設ける必要があったり、家庭内等で利用される場合であっても、特別なルータを設置することと、機器に専用のソフトウェアをダウンロードして記憶させることが必要であった。
本実施形態に係る映像配信システム6においては、映像配信サーバ1がインターネット回線を利用して、操作画面を携帯端末2や映像受像機3に表示させることにより、従来のSTB等の設置や専用ソフトウェアのダウンロードを行わずに、容易に映像配信を行うことが可能となる。さらに、個人登録情報DB100により携帯端末2を所有するユーザが特定されることで、動画データの配信を映像配信サーバ1から受けた場合の課金を、携帯端末2を用いたEC(Electronic Commerce)決済で行うことができる。このようにすることで、特別な料金徴収システムを設ける必要なく映像配信等を行うことができる。加えて、このようなシステムを用いて、新しいテレビ番組や映画等の企画コンテンツに出資してもらうコンテンツファンドのサービスをユーザに対して提供することも可能となる。
【0067】
(実施形態2)
次に、本実施形態に係る映像配信システム6の変形例について説明する。実施形態1においては、個々のユーザは、他のユーザが行う映像の視聴等に関する情報を取得するものではない。以下において説明する実施形態2においては、映像配信サーバ1に登録したユーザと、他のユーザとが、映像情報等の共有を行えることを特徴とする。
【0068】
図12は、本実施形態に係る映像配信システム6(6B)の構成例を示す機能ブロック図である。図1の本実施形態に係る映像配信システム6(6A)との違いは、映像配信サーバ1の映像配信制御部10の中に、メンバ情報処理部115が設けられ、記憶部12の中に、メンバ登録DB150が設けられていることである。
【0069】
メンバ情報処理部115は、携帯端末2の表示部25に表示される映像選択画面800(後記する図14参照)に設けられた「登録・申請」ボタンが押下されることにより、メンバ登録・申請画面を表示させ、後記するメンバ登録DB150を生成する。
【0070】
図13は、本実施形態に係る記憶部12に記憶されるメンバ登録DB150のデータ構成の一例を示す図である。
メンバ登録DB150は、他のユーザとの情報の共有を申請する主体となる申請ユーザ151の個人ID101、申請を受けた客体となる被申請ユーザ152の個人ID101、申請ユーザ151が申請を要請した日時である更新日時153、および申請内容154を含んで構成される。ここで、申請内容154は、他のユーザとの情報共有を要請する「登録申請」と、他のユーザによる情報共有の許可を意味する「登録受理」、共有の不許可を意味する「登録却下」、そして「登録受理」のメンバ登録の取り消しを意味する「登録破棄」を記憶する。
【0071】
また、図14は、本実施形態に係る携帯端末2の表示部25に表示される映像選択画面800の変形例を示す図である。図14に示す映像選択画面800(800B)は、図10に示す映像選択画面800(800A)の構成に加えて、メンバ情報リスト805が付加されている。
メンバ情報処理部115は、メンバ登録DB150に基づき、同一の申請ユーザ151に係る個人ID101と被申請ユーザ152に係る個人ID101との組み合わせにうち、更新日時が最新のレコードの申請内容154が、「登録受理」の状態である他のユーザに関する情報を、配信制御部112を介して、映像選択画面800(800B)のメンバ情報リスト805に表示させる。
【0072】
メンバ情報リスト805には、メンバ登録・申請画面を表示させるための「登録・申請」ボタンと、メンバ登録DB150で登録された他のユーザの視聴状態が表示される。この視聴状態は、メンバ情報処理部115が記憶部12内の個人登録情報DB100(図2参照)の視聴状態109を参照することにより取得し、ユーザは、他のユーザが現時点で映像データを視聴しているか否かを認識することができる。さらに、メンバ情報処理部115は、ユーザによりメンバ情報リスト805の他のユーザ名が選択されると、他のユーザの個人ID101に紐付けられた映像ID301を視聴履歴DB500(図6)を参照することにより抽出し、その映像ID301の映像タイトル302(図4参照)等を携帯端末2の表示部25に表示させることができる。
【0073】
このようにすることで、例えばメンバ登録DB150に登録した他のユーザである友人や子供等が、今現在どの映像を視聴しているかの情報をリアルタイムに共有することができる。さらに、メンバ情報処理部115が他のユーザの視聴履歴DB500を参照し、他のユーザの視聴履歴リスト804を映像選択画面800(800B)に表示させることで、他のユーザが視聴した動画データに関する情報を共有することも可能となる。
【0074】
(実施形態3)
実施形態1および実施形態2においては、映像配信サーバ1が携帯端末2の表示部25に表示させたユーザ(携帯端末)登録画面600(図8参照)にユーザが名前や住所等の個人情報を入力することで、映像配信サーバ1の登録・認証部111が個人認証情報(個人ID101とパスワード102)を生成し、携帯端末2に個人認証情報が送信されるものとした。しかし、不特定多数のユーザが利用するホテルや講演会場などでは、個人情報の登録をユーザが敬遠することが考えられる。
【0075】
そのような場合、施設事業者が、例えば1回限りの個人認証情報である使い捨ての個人ID101とパスワード102とを、その施設事業者が運営するインターネット上のサイトにおいて発行し、ユーザは、その個人認証情報を用いて、TV操作用のサーバ装置1で認証を行う。そして、映像を操作するための遠隔操作画面をユーザの携帯端末2に表示させ、施設事業者により予めサーバ装置1に登録されたIPTV3の映像情報を操作する構成にすることもできる。
【0076】
このようにすることで、ユーザは、個人情報を施設事業者に報知することなく、サーバ装置1に記憶された映像データを、IPTV3において視聴し、ユーザが備え持つ携帯端末2において操作することが可能となる。
【0077】
(実施形態4)
次に、本実施形態1の変形例として、1つの携帯端末2に関して複数の映像受像機3(3a,3b,3c,…)が設定される場合、また、1つの映像受像機3に関して複数の携帯端末2が設定される場合について具体的に説明する。
【0078】
図15は、本実施形態に係る映像配信システム6(6C)の構成例を示す機能ブロック図である。図1の本実施形態1に係る映像配信システム6(6A)との違いは、映像配信サーバ(TV操作用のサーバ装置)1の記憶部12の中に、対応関係情報DB250が記憶されていることである。
【0079】
図16は、本実施形態に係る対応関係情報DB250のデータ構成例を示す図である。
図16(a)は、1つの携帯端末2に対応付けられる映像受像機3が記憶される第1の対応関係情報251を示している。映像配信サーバ1の登録・認証部111は、携帯端末ID103に紐付けられた個人ID101に対応する受像機ID201を、受像機情報DB200(図3参照)に基づき、検索し抽出することで、この第1の対応関係情報251を生成することができる。
【0080】
図16(b)は、1つの映像受像機3に対応付けられる携帯端末2が記憶される第2の対応関係情報252を示している。映像配信サーバ1の登録・認証部111は、受像機ID201に対応する個人ID101(携帯端末ID103)を、受像機情報DB200(図3参照)に基づき、検索し抽出することで、この第2の対応関係情報252を生成することができる。
また、サーバ装置1の制御によりIPTV3の表示部35に表示された個人認証情報の登録のための遠隔操作画面において、例えば、複数の携帯端末2を登録するラジオボタン等を設け、このラジオボタンがユーザにより選択されると、複数の携帯端末2を一度に1つのIPTV3に対応付けて入力できる操作画面が表示される。そして、ユーザにより複数の携帯端末2が登録されることで、第2の対応関係情報252を生成するようにしてもよい。
【0081】
映像配信サーバ1の配信制御部(操作要求処理部)112は、登録された1つの携帯端末2から映像受像機(IPTV)3への操作要求を取得した場合に、第1の対応関係情報251(図16(a))を参照し、登録された複数の映像受像機3の制御を行うことができる。
このようにすることで、家電量販店や、講演会場、教室等において、複数の映像受像機3に表示された映像データの制御を、ユーザが1つの携帯端末2を用いて同時に行うことができる。
【0082】
また、映像配信サーバ1の配信制御部(操作要求処理部)112は、登録された複数の携帯端末2から1つの映像受像機3への操作要求を取得した場合に、第2の対応関係情報252(図16(b))を参照し、映像受像機3の制御を行うことができる。さらに、配信制御部(操作要求処理部)112は、その映像受像機3を操作対象としている携帯端末2を、第2の対応関係情報252を参照して、映像受像機3の表示部35に表示させることができる。
このようにすることで、ユーザは、1つの映像受像機3を複数の携帯端末2を用いて操作することが可能となる。そして、登録された映像受像機3に関して、どの携帯端末2を用いて操作可能であるかを、配信制御部(操作要求処理部)112が映像受像機3の表示部35に表示させ、ユーザに確認させることが可能となる。
【0083】
また、1つの映像受像機3を複数の携帯端末2を用いて操作する場合に、第2の対応関係情報252に記憶された複数の携帯端末2に優先順位を設けて、配信制御部(操作要求処理部)112が制御することもできる。例えば、携帯端末2から取得した位置情報に基づき、映像受像機3に近い携帯端末2を優先させることができる。このようにすることで、映像受像機3から、離れたユーザの携帯端末2の操作による誤操作を防止することができる。一方、携帯端末2から取得した位置情報に基づき、映像受像機3に遠い携帯端末2を優先させることができる。このようにすることで、例えば、複数の会場での遠隔授業の際に、離れた場所にいるユーザの携帯端末2の操作を優先させることができる。なお、この場合、映像受像機(IPTV)3の位置情報は、例えば、IPアドレスから位置情報が検索可能なサーバ装置へ問い合わせることで取得する。また、GPS機能があるものであれば、その機能により位置情報を取得できる。
なお、複数の映像受像機3と複数の携帯端末2とを対応付けるように対応関係情報DB250を生成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 映像配信サーバ(サーバ装置)
2 携帯端末
3 映像受像機(IPTV)
4 通信ネットワーク(IP網)
5 基地局
6 映像配信システム
10 映像配信制御部
11,21,31 通信部
12,22,32 記憶部
13,23,33 メモリ部
14 入出力部
20,30 制御部
24,34 入力部
25,35 表示部
26 衛星電波受信部
100 個人登録情報DB
111 登録・認証部
112 配信制御部(遠隔操作画面表示処理部、操作要求処理部)
113 視聴履歴情報収集部
114 映像・広告情報送信部
115 メンバ情報処理部
150 メンバ登録DB
200 受像機情報DB
250 対応関係情報DB
211,311 登録要求部
212,312 情報送信部
213,313 情報受信部
214,314 表示制御部
215 位置情報取得部
300 映像情報DB
400 広告情報DB
500 視聴履歴DB
600 ユーザ(携帯端末)登録画面
700 受像機登録画面
800 映像選択画面(遠隔操作画面)
900 映像操作画面(遠隔操作画面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP網を介して携帯端末およびIPTVと接続されるTV操作用のサーバ装置であって、
前記携帯端末から、前記IP網を介して前記IPTVの遠隔操作画面の表示要求が送信されると、記憶部に記憶している前記IPTVの遠隔操作画面を、前記IP網を介して、前記表示要求を送信した携帯端末に送信して表示させる遠隔操作画面表示処理部と、
前記遠隔操作画面が表示された携帯端末から、当該遠隔操作画面を介して前記IPTVの操作要求が入力され、前記IP網を介して当該入力された操作要求が送信されると、前記IP網を介して接続されている操作対象の前記IPTVを、前記操作要求に応じて制御する操作要求処理部と、
を備えることを特徴とするTV操作用のサーバ装置。
【請求項2】
どの携帯端末がどの前記IPTVを操作対象としているのかという、前記携帯端末と前記IPTVとが1対M(Mは1以上の整数)となる第1の対応関係の情報を記憶した第1の対応関係情報記憶部を備え、
前記操作要求処理部は、前記携帯端末からの1通の操作要求に対して、前記第1の対応関係の情報に基づいて、M台の前記IPTVの制御を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載のTV操作用のサーバ装置。
【請求項3】
どのIPTVがどの携帯端末により操作対象とされているのかという、前記IPTVと前記携帯端末とが1対N(Nは1以上の整数)となる第2の対応関係の情報を記憶した第2の対応関係情報記憶部を備え、
前記操作要求処理部は、前記携帯端末からの操作要求に対して、前記第2の対応関係の情報に基づいて、1台の前記IPTVの制御を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載のTV操作用のサーバ装置。
【請求項4】
前記操作要求処理部は、前記IPTVに操作対象としている端末装置を、前記操作対象となっているIPTVに表示させること、
を特徴とする請求項3に記載のTV操作用のサーバ装置。
【請求項5】
ネットワークを介した通信機能を備える映像受像機および映像端末に対して、前記ネットワークを介して映像を配信する映像配信サーバであって、
前記ネットワークを介して情報の送受信を行う通信部と、
(1)前記配信される映像である動画データ並びに前記動画データに固有な映像IDおよび映像タイトルを含む映像情報が相互に紐付けられて格納される映像情報データベース、(2)ユーザを一意に特定する個人認証情報と、前記携帯端末に固有な携帯端末IDとを含む個人登録情報が相互に紐付けられて格納される個人登録情報データベース、および(3)前記映像受像機に固有な受像機IDが、前記個人認証情報に紐付けられて格納される受像機情報データベース、が記憶される記憶部と、
前記携帯端末から前記通信部を介して取得した登録要求情報に基づいて、前記ユーザごとの前記個人認証情報を生成し、前記携帯端末に前記生成した個人認証情報を前記通信部を介して送信し、
さらに、前記送信された個人認証情報を含む登録要求情報を前記映像受像機から取得すると、前記取得した登録要求情報に含まれる個人認証情報を、前記映像受像機に固有な受像機IDに紐付けて前記受像機情報データベースに登録する登録・認証部と、
前記送信された個人認証情報を含む映像配信要求情報を前記携帯端末から取得すると、前記取得した映像配信要求情報に含まれる個人認証情報を検索キーとして、前記受像機情報データベースを検索し、該当したレコードの受像機IDを取得し、前記取得した受像機IDが特定する前記映像受像機に対して前記動画データを配信する配信制御部と、
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
【請求項6】
前記映像配信サーバの前記記憶部は、
前記動画データとともに配信される広告映像データ並びに前記広告映像データに固有な広告IDおよび前記広告映像データの広告内容を示すキーワードを含む広告情報が、相互に紐付けられて格納される広告情報データベースを、さらに備え、
前記個人登録情報データベースは、
前記個人認証情報に紐付けて、さらに前記ユーザの属性情報を含み、
前記配信制御部は、
前記携帯端末から前記通信部を介して前記映像配信要求情報を取得すると、
前記取得した映像配信要求情報に含まれる前記個人認証情報を検索キーとして、前記個人登録情報データベースを検索し、該当したレコードにおける前記ユーザの属性情報を取得し、
前記取得したユーザの属性情報を検索キーとして、前記広告情報データベースを検索し、前記キーワードが前記ユーザの属性情報と適合するレコードの前記広告IDを取得し、
前記取得した広告IDが特定する前記広告映像データを、前記映像受像機に配信すること、
を特徴とする請求項5に記載の映像配信サーバ。
【請求項7】
前記映像配信サーバの前記広告情報データベースに記憶された前記広告情報は、
前記広告映像データの配信地域を特定する配信地域情報をさらに含み、
前記配信制御部は、
前記携帯端末から自身の位置情報が付加された前記映像配信要求情報を前記通信部を介して取得すると、
前記取得した映像配信要求情報に付加された前記位置情報を検索キーとして、前記広告情報データベースを検索し、前記位置情報が前記配信地域情報と適合するレコードの前記広告IDを取得し、
前記取得した広告IDが特定する前記広告映像データを、前記映像受像機に配信すること、
を特徴とする請求項6に記載の映像配信サーバ。
【請求項8】
前記映像配信サーバは、
前記記憶部に、前記映像受像機に配信した前記動画データおよび前記広告映像データに関する情報を記憶する視聴履歴データベースと、
前記配信制御部による前記映像受像機への前記動画データおよび前記広告映像データの配信が終了すると、前記配信した前記動画データおよび前記広告映像データを特定する視聴履歴情報を前記視聴履歴データベースに記憶する視聴履歴情報収集部と、をさらに備え、
前記配信制御部は、前記視聴履歴データベースに記憶された前記視聴履歴情報に基づいて、前記映像受像機に配信する前記広告映像データを決定すること、
を特徴とする請求項6または請求項7に記載の映像配信サーバ。
【請求項9】
前記映像配信サーバは、
前記配信制御部による前記映像受像機への前記動画データおよび前記広告映像データの配信が終了すると、前記配信した前記動画データに関する映像情報と、前記配信した広告映像データに関する広告情報とを、前記携帯端末へ送信する映像・広告情報送信部を、
さらに備えることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の映像配信サーバ。
【請求項10】
IP網を介して携帯端末およびIPTVと接続されるTV操作用のサーバ装置を用いた遠隔操作方法であって、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末から、前記IP網を介して前記IPTVの遠隔操作画面の表示要求が送信されると、記憶部に記憶している前記IPTVの遠隔操作画面を、前記IP網を介して、前記表示要求を送信した携帯端末に送信して表示し、
前記遠隔操作画面が表示された携帯端末から、当該遠隔操作画面を介して前記IPTVの操作要求が入力され、前記IP網を介して当該入力された操作要求が送信されると、前記IP網を介して接続されている操作対象の前記IPTVを、前記操作要求に応じて制御すること、
を特徴とする遠隔操作方法。
【請求項11】
ネットワークを介した通信機能を備える映像受像機および映像端末に対して、前記ネットワークを介して映像を配信する映像配信サーバを用いた映像配信方法であって、
前記映像配信サーバは、
前記ネットワークを介して情報の送受信を行う通信部と、
(1)前記配信される映像である動画データ並びに前記動画データに固有な映像IDおよび映像タイトルを含む映像情報が相互に紐付けられて格納される映像情報データベース、(2)ユーザを一意に特定する個人認証情報と、前記携帯端末に固有な携帯端末IDとを含む個人登録情報が相互に紐付けられて格納される個人登録情報データベース、および(3)前記映像受像機に固有な受像機IDが、前記個人認証情報に紐付けられて格納される受像機情報データベース、が記憶される記憶部と、を備え、
前記携帯端末から前記通信部を介して取得した登録要求情報に基づいて、前記ユーザごとの前記個人認証情報を生成し、前記携帯端末に前記生成した個人認証情報を前記通信部を介して送信し、
さらに、前記送信された個人認証情報を含む登録要求情報を前記映像受像機から取得すると、前記取得した登録要求情報に含まれる個人認証情報を、前記映像受像機に固有な受像機IDに紐付けて前記受像機情報データベースに登録し、
前記送信された個人認証情報を含む映像配信要求情報を前記携帯端末から取得すると、前記取得した映像配信要求情報に含まれる個人認証情報を検索キーとして、前記受像機情報データベースを検索し、該当したレコードの受像機IDを取得し、前記取得した受像機IDが特定する前記映像受像機に対して前記動画データを配信すること、
を特徴とする映像配信方法。
【請求項12】
前記映像配信サーバの前記記憶部は、
前記動画データとともに配信される広告映像データ並びに前記広告映像データに固有な広告IDおよび前記広告映像データの広告内容を示すキーワードを含む広告情報が相互に紐付けられて格納される広告情報データベースを、さらに備え、
前記個人登録情報データベースは、
前記個人認証情報に紐付けて、さらに前記ユーザの属性情報を含み、
前記映像配信サーバは、
前記携帯端末から前記通信部を介して前記映像配信要求情報を取得すると、
前記取得した映像配信要求情報に含まれる前記個人認証情報を検索キーとして、前記個人登録情報データベースを検索し、該当したレコードにおける前記ユーザの属性情報を取得し、
前記取得したユーザの属性情報を検索キーとして、前記広告情報データベースを検索し、前記キーワードが前記ユーザの属性情報と適合するレコードの前記広告IDを取得し、
前記取得した広告IDが特定する前記広告映像データを、前記映像受像機に配信すること、
を特徴とする請求項11に記載の映像配信方法。
【請求項13】
ネットワークを介した通信機能を備える映像受像機と、携帯端末と、前記映像受像機および前記映像端末に前記ネットワークを介して映像を配信する映像配信サーバとを備える映像配信システムであって、
前記映像配信サーバは、
前記ネットワークを介して情報の送受信を行う通信部と、
(1)前記配信される映像である動画データ並びに前記動画データに固有な映像IDおよび映像タイトルを含む映像情報が相互に紐付けられて格納される映像情報データベース、(2)ユーザを一意に特定する個人認証情報と、前記携帯端末に固有な携帯端末IDとを含む個人登録情報が相互に紐付けられて格納される個人登録情報データベース、および(3)前記映像受像機に固有な受像機IDが、前記個人認証情報に紐付けられて格納される受像機情報データベース、が記憶される記憶部と、
前記携帯端末から前記通信部を介して取得した登録要求情報に基づいて、前記ユーザごとの前記個人認証情報を生成し、前記携帯端末に前記生成した個人認証情報を前記通信部を介して送信し、
さらに、前記送信された個人認証情報を含む登録要求情報を前記映像受像機から取得すると、前記取得した登録要求情報に含まれる個人認証情報を、前記映像受像機に固有な受像機IDに紐付けて前記受像機情報データベースに登録する登録・認証部と、
前記送信された個人認証情報を含む映像配信要求情報を前記携帯端末から取得すると、前記取得した映像配信要求情報に含まれる個人認証情報を検索キーとして、前記受像機情報データベースを検索し、該当したレコードの受像機IDを取得し、前記取得した受像機IDが特定する前記映像受像機に対して前記動画データを配信する配信制御部と、
を備えることを特徴とする映像配信システム。
【請求項14】
前記映像配信サーバの前記記憶部は、
前記動画データとともに配信される広告映像データ並びに前記広告映像データに固有な広告IDおよび前記広告映像データの広告内容を示すキーワードを含む広告情報が、相互に紐付けられて格納される広告情報データベースを、さらに備え、
前記個人登録情報データベースは、
前記個人認証情報に紐付けて、さらに前記ユーザの属性情報を含み、
前記配信制御部は、
前記携帯端末から前記通信部を介して前記映像配信要求情報を取得すると、
前記取得した映像配信要求情報に含まれる前記個人認証情報を検索キーとして、前記個人登録情報データベースを検索し、該当したレコードにおける前記ユーザの属性情報を取得し、
前記取得したユーザの属性情報を検索キーとして、前記広告情報データベースを検索し、前記キーワードが前記ユーザの属性情報と適合するレコードの前記広告IDを取得し、
前記取得した広告IDが特定する前記広告映像データを、前記映像受像機に配信すること、
を特徴とする請求項13に記載の映像配信システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−166168(P2010−166168A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5130(P2009−5130)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(508325832)
【Fターム(参考)】