説明

有害生物防除組成物及び有害生物の防除方法。

【課題】有害生物に対する優れた防除効力を有する有害生物防除組成物を提供すること。
【解決手段】クロチアニジンと(A)[マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群]より選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物は、有害生物に対し優れた防除効力を有する。さらに(B)[ピラクロストロビン、アゾキシストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群、メトコナゾール、プロチオコナゾール、トリチコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール及びイプコナゾールからなる群、チオファメートメチル、フルジオキソニル、トルクロホスメチル、チウラム、キャプタン、カルボキシン、ボスカリド及びチアベンダゾールからなる群]から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害生物防除組成物及び有害生物の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有害生物防除組成物の有効成分として、多くの化合物が知られている(例えば、特許文献1及び2並びに非特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第95/27693号パンフレット
【特許文献2】国際公開第02/10101号パンフレット
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】The Pesticide Manual − 15th edition(BCPC刊)ISBN 1901396188
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、有害生物に対する優れた防除効力を有する有害生物防除用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、有害生物に対する優れた防除効力を有する有害生物防除用組成物を見出すべく検討した結果、クロチアニジンと、下記群(A)より選ばれる1種以上殺菌化合物とを含有する組成物が、有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明とは以下の[1]〜[11]のものである。
[1] クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
[2] クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(B)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(B):式(1)で示される化合物、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群。

[3] クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(C)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(C):メトコナゾール、プロチオコナゾール、トリチコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール及びイプコナゾールからなる群。
[4] クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(D)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(D):チオファメートメチル、フルジオキソニル、トルクロホスメチル、チウラム、キャプタン、カルボキシン、ボスカリド及びチアベンダゾールからなる群。
[5] クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である[1]〜[4]いずれか一項記載の有害生物防除組成物。
[6] クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(B)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である[2]記載の有害生物防除組成物。
[7] クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(C)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である[3]記載の有害生物防除組成物。
[8] クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(D)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である[4]記載の有害生物防除組成物。
[9] [1]〜[8]いずれか一項記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用する工程を有してなる有害生物の防除方法。
[10] [1]〜[8]いずれか一項記載の有害生物防除組成物の有効量を、植物種子に施用する工程を有してなる有害生物の防除方法。
[11] 植物種子が、コムギ、ジャガイモ、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、テンサイ、ナタネ又はイネの種子である[10]記載の有害生物の防除方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、有害生物を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の有害生物防除組成物(以下、本発明組成物と記す。)は、クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物(以下、本殺菌化合物(A)と記す場合がある。)とを含有する。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
【0009】
本発明に用いられるクロチアニジン(clothianidin)、マンコゼブ(mancozeb)、メフェノキサム(metalaxyl-M)及びメタラキシル(metalaxyl)は、いずれも公知の化合物であり、例えば「THE PESTICIDE MANUAL − 15th EDITION(BCPC刊)ISBN 1901396188」の229、702、739、737ページに記載されている。これらの化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
【0010】
本発明組成物における、クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物との含有割合は、特に限定されるものではないが、クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、通常2〜10000000重量部、好ましくは5〜50000重量部である。
【0011】
本発明組成物は、クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物を単に混合したものでもよいが、通常は、これらの化合物と不活性担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、粒剤等に製剤化されたものが用いられる。また、本発明組成物は、そのまま又はその他の不活性成分を添加して有害生物防除剤として使用することができる。
【0012】
本発明組成物は、クロチアニジン及び群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とともにさらに他の殺虫化合物及び殺菌化合物を任意に追加してもよい。かかる殺菌化合物としては、例えば、次の群(B)より選ばれる1種以上の殺菌化合物、群(C)より選ばれる1種以上の殺菌化合物及び群(D)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が挙げられる。
群(B):式(1)で示される化合物、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群。

群(C):メトコナゾール、プロチオコナゾール、トリチコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール及びイプコナゾールからなる群。
群(D):チオファメートメチル、フルジオキソニル、トルクロホスメチル、チウラム、キャプタン、カルボキシン、ボスカリド及びチアベンダゾールからなる群。
【0013】
式(1)で示される化合物(以下、本化合物(1)とする場合がある)は、例えば、国際公開第95/27693号パンフレット及び国際公開第02/10101号パンフレットに記載された化合物であり、例えば、当該パンフレットに記載された方法によって合成することができる。
【0014】
本化合物(1)には、1つの不斉炭素が存在し、該不斉炭素に基づくR体(下記式(1a)

で示される。)及びS体(式(1b)

で示される)の両エナンチオマーが存在するが、本発明では任意のエナンチオマー比であるものを本化合物(1)に用いることができる。
【0015】
前記したピラクロストロビン(pyraclostrobin)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、メトコナゾール(metconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリチコナゾール(triticonazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、チオファメートメチル(thiophanate-methyl)、フルジオキソニル(fludioxonil)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)、チウラム(thiram)、キャプタン(captan)、カルボキシン(carboxin)、ボスカリド(boscalid)及びチアベンダゾール(thiabendazole)は、いずれも公知の化合物であり、例えば「THE PESTICIDE MANUAL − 15th EDITION(BCPC刊)ISBN 1901396188」の971、62、1167,749、965、1182、1072、354、663、1128、520、1135、1132、154、164、121及び1109ページにそれぞれ記載されている。これらの化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
【0016】
本発明組成物において、クロチアニジン及び群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とともにさらに任意に追加されていてもよい、群(B)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が含有される場合、その含有割合は、特に限定されるものではないが、クロチアニジン1000重量部に対して、群(B)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、通常2〜10000000重量部、好ましくは5〜50000重量部である。
【0017】
本発明組成物において、クロチアニジン及び群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とともにさらに任意に追加されていてもよい、群(C)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が含有される場合、その含有割合は、特に限定されるものではないが、クロチアニジン1000重量部に対して、群(C)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、通常2〜10000000重量部、好ましくは5〜50000重量部である。
【0018】
本発明組成物において、クロチアニジン及び群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とともにさらに任意に追加されていてもよい、群(D)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が含有される場合、その含有割合は、特に限定されるものではないが、クロチアニジン1000重量部に対して、群(D)より選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、通常2〜10000000重量部、好ましくは5〜50000重量部である。
【0019】
本発明組成物における、クロチアニジン、群(A)より選ばれる殺菌化合物、並びに、他の殺虫化合物及び殺菌化合物の合計量は、通常0.1〜99重量%、好ましくは0.2〜90重量%、さらに好ましくは1〜80重量%である。
【0020】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられ、液体担体としては、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及び水が挙げられる。
【0021】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、及びアルキルトリメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。
【0022】
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤及びPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
【0023】
本発明組成物は、植物に対して摂食、吸汁等の加害を行う有害生物(例えば、有害昆虫及び有害ダニ等の有害節足動物、並びに、植物病害)による加害から植物を保護するために用いることができる。
【0024】
本発明組成物が防除効力を有する有害節足動物としては、例えば次のものが挙げられる。
【0025】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ターニッシュッドプラントバグ(Lyus lineolaris)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、 シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilaris)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)等のヒロズコガ類等;
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、タバコアザミウマの(Frankliniella fusca)等のアザミウマ類等;
双翅目害虫:タマネギバエ(Hylemya antiqua)、タネバエ(Hylemya platura)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等のハモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等;
甲虫目害虫:ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マメコガネ(Popillia japonica)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、コーンルートワームの仲間(Diabrotica spp.)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コメツキムシの仲間(Agriotes spp.)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等;
直翅目害虫:ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)等;
膜翅目害虫:カブラハバチ(Athalia rosae)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等;
【0026】
前記有害節足動物の中でも、好ましい例として、アブラムシ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類、ハリガネムシ、コロラドハムシ、マメコガネ、ドウガネブイブイ、ワタミゾウムシ、イネミズゾウムシ、タバコアザミウマ、コーンルートワームの仲間、コナガ、アオムシ、マメシンクイガ等を挙げることができる。
【0027】
本発明の有害生物防除用組成物が防除効力を有する植物病害としては、例えば次のものが挙げられる。
イネの病害:いもち病(Magnaporthe grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)。
コムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P. graminis、P. recondita)、紅色雪腐病(Micronectriella nivale)、雪腐小粒菌核病(Typhula sp.)、裸黒穂病(Ustilago tritici)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Mycosphaerella graminicola)、ふ枯病(Stagonospora nodorum)、黄斑病(Pyrenophora tritici−repentis)。
オオムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P.graminis、P.hordei)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、網斑病(Pyrenophora teres)、斑点病(Cochliobolus sativus)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
トウモロコシの病害:黒穂病(Ustilago maydis)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、ひょう紋病(Gloeocercospora sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、グレイリーフスポット病(Cercospora zeae−maydis)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
【0028】
カンキツ類の病害:黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium digitatum, P. italicum)、フィトフトラ病(Phytophthora parasitica,Phytophthora citrophthora)。
リンゴの病害:モニリア病(Monilinia mali)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia inaequalis)、炭そ病(Colletotrichum acutatum)、疫病(Phytophtora cactorum)、褐斑病(Diplocarpon mali)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)。
ナシの病害:黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria alternata Japanese pear pathotype)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum)、疫病(Phytophtora cactorum);
モモの病害:灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)。
ブドウの病害:黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola)。
カキの病害:炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae)。
ウリ類の病害:炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.);
トマトの病害:輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans)。
ナスの病害:褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)。
アブラナ科野菜の病害:黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica)。
ネギの病害:さび病(Puccinia allii)、べと病(Peronospora destructor)。
【0029】
ダイズの病害:紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)、褐紋病(Septoria glycines)、斑点病(Cercospora sojina)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、茎疫病(Phytophthora sojae)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
インゲンの病害:炭そ病(Colletotrichum lindemthianum)。
ラッカセイの病害:黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、白絹病(Sclerotium rolfsii)。
エンドウの病害:うどんこ病(Erysiphe pisi)、根腐病(Fusarium solani f. sp. pisi)。
ジャガイモの病害:夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans)、緋色腐敗病(Phytophthora erythroseptica)、粉状そうか病(Spongospora subterranean f. sp. subterranea)。
イチゴの病害:うどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(Glomerella cingulata)。
チャの病害:網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、輪斑病(Pestalotiopsis sp.)、炭そ病(Colletotrichum theae−sinensis)。
タバコの病害:赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae)。
ナタネの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
ワタの病害;リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)、萎凋病(Fusarium oxysporum)。
テンサイの病害:褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)。
バラの病害:黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、べと病(Peronospora sparsa)。
キク及びキク科野菜の病害:べと病(Bremia lactucae)、褐斑病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana)。
種々の植物の病害:ピシウム属菌によって引き起こされる病害(Pythium aphanidermatum, Pythium debarianum,Pythium graminicola, Pythium irregulare, Pythium ultimum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
ダイコンの病害:黒斑病(Alternaria brassicicola)。
シバの病害:ダラースポット病(Sclerotinia homeocarpa)、ブラウンパッチ病及びラージパッチ病(Rhizoctonia solani)。
バナナの病害:シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、Mycosphaerella musicola)。
ヒマワリの病害:べと病(Plasmopara halstedii)。
Aspergillus属、Penicillium属、Fusarium属、Gibberella属、Tricoderma属、Thielaviopsis属、Rhizopus属、Mucor属、Corticium属、Phoma属、Rhizoctonia属、及びDiplodia属菌等によって引き起こされる、各種植物の種子病害または生育初期の病害。
【0030】
本発明組成物は、有害生物又は有害生物が生息する場所若しく生息する可能性のある場所に施用することにより、有害生物を防除するために用いられる。
【0031】
有害生物が生息する場所若しく生息する可能性のある場所としては、植物の茎葉、植物の種子、植物の球根が挙げられる。なお、ここで球根とは、詳しくは、鱗茎、球茎、根茎、塊茎及び担根体が挙げられる。
【0032】
本発明の有害生物防除方法は、本発明組成物を処理することにより行われるが、具体的には例えば、茎葉散布などの植物の茎葉への処理、種子消毒及び種子コート等の種子への処理、種芋などの球根への処理が挙げられる。
【0033】
本発明の有害生物防除方法における、植物の茎葉への処理方法としては、具体的には、例えば、茎葉散布等の植物の表面に施用する処理方法が挙げられる。
【0034】
本発明の防除方法における、種子への処理方法、及び、球根への処理方法としては、例えば、有害生物から保護しようとする植物の種子、球根等に本発明組成物を処理する方法であって、具体的には、例えば、本発明組成物の懸濁液を霧状にして種子表面もしくは球根表面に吹きつける吹きつけ処理、本発明組成物の水和剤、乳剤又はフロアブル剤等に少量の水を加えるか又はそのままで種子もしくは球根に塗付する塗沫処理、本発明組成物の溶液に一定時間種子を浸漬する浸漬処理、フィルムコート処理、ペレットコート処理が挙げられる。
【0035】
本発明組成物を植物に処理する場合、その処理量は、処理する植物の種類、防除対象である有害生物の種類や発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、クロチアニジン、群(A)より選ばれる殺菌化合物、並びに、他の殺虫化合物及び殺菌化合物の合計量として、当該植物を栽培する場所10000m2あたり通常1〜5000g、好ましくは2〜400gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常水で希釈して散布することにより処理する。この場合、クロチアニジン、群(A)より選ばれる殺菌化合物、並びに、他の殺虫化合物及び殺菌化合物の合計での濃度は、通常0.0001〜3重量%、好ましくは0.0005〜1重量%である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
種子への処理においては、種子1kgに対して、クロチアニジン、群(A)より選ばれる殺菌化合物、並びに、他の殺虫化合物及び殺菌化合物の合計量で、通常0.001〜20g、好ましくは0.01〜5gで施用される。
球根への処理においては、球根1kgに対して、クロチアニジン、群(A)より選ばれる殺菌化合物、並びに、他の殺虫化合物及び殺菌化合物が合計量で、通常0.001〜20g、好ましくは0.01〜5gで施用される。
【0036】
本発明の有害生物防除方法は、畑、水田、果樹等の農耕地にて使用することができる。
また、本発明は、以下に挙げられる「植物」等を栽培する農耕地等において、当該農耕地の有害生物を防除するために使用することができる。
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、エンドウ、インゲン、ラッカセイ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、スカッシュ等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
シバ、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
【0037】
前記植物の中でも、好ましい例として、トウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ等を挙げることができる。
【0038】
上記「植物」とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ、2,4−D等の除草剤に対する耐性を古典的な育種法、もしくは遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
古典的な育種法により耐性を付与された「植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネがありClearfield(登録商標)の商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175〜7179頁(1990年)等に記載されている。またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728〜746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するかもしくは抵抗性付与に関わる変異を植物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285: 316−318.)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して植物のアセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子やALS遺伝子等に部位特異的アミノ酸置換変異を導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤やALS阻害剤等に耐性の植物を作出することができる。
【0039】
遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady(登録商標))、AgrisureGT等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(LibertyLink(登録商標))等の商品名ですでに販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
【0040】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウスやバチルス・ポピリエ由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
またこの様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9C、Cry34AbまたはCry35Ab等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。
これら毒素の例およびこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、EP−A−0 374 753、WO 93/07278、WO 95/34656、EP−A−0 427 529、EP−A−451 878、WO 03/052073等に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、半翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫、線虫類への耐性を植物へ付与する。
【0041】
また、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つまたは複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与するためにホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard II(登録商標)(Cry1AcとCry2Ab毒素とを発現するワタ品種)、VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現するワタ品種)、NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21 グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標) CB Advantage(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、Protecta(登録商標)等が挙げられる。
【0042】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP−A−0 392 225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0 392 225、WO 95/33818、EP−A−0 353 191等に記載されている。
こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;PRタンパク;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO 03/000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
【0043】
上記「植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質を付与した植物も含まれる。例として、VISTIVE(登録商標)(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)あるいは、high−lysine(high−oil) corn(リジンまたはオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
【0044】
さらに、上記の古典的な除草剤形質あるいは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
【実施例】
【0045】
以下、本発明を製剤例、適用例及び試験例にてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。なお、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。
【0046】
製剤例1
クロチアニジンを5.0部、マンコゼブを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0047】
製剤例2
クロチアニジンを5.0部、マンコゼブを10部、チオファネートメチルを1.0部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0048】
製剤例3
クロチアニジンを5.0部、マンコゼブを10部、フルジオキソニルを4.0部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0049】
製剤例4
クロチアニジンを5.0部、メフェノキサムを10部、メトコナゾールを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0050】
製剤例5〜18
メトコナゾール10部に代えて〔表1〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例4と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0051】
【表1】

【0052】
製剤例19
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、エタボキサムを5部、メトコナゾールを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0053】
製剤例20
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、エタボキサムを5部、本化合物(1)のラセミ体を5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0054】
製剤例21
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例20と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0055】
製剤例22
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、エタボキサムを10部、トルクロホスメチルを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0056】
製剤例23
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、メトコナゾールを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0057】
製剤例24
メタラキシル5部に代えて、メフェノキサム2部を用いる以外は製剤例23と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0058】
製剤例25
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、本化合物(1)のラセミ体を5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0059】
製剤例26
メタラキシル5部に代えてメフェノキサム2部を用いる以外は製剤例25と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0060】
製剤例27
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例25と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0061】
製剤例28
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例26と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0062】
製剤例29
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、トルクロホスメチルを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0063】
製剤例30
メタラキシル5部に代えてメフェノキサム2部を用いる以外は製剤例29と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0064】
製剤例31
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、メトコナゾールを5部、エタボキサムを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0065】
製剤例32
メタラキシル5部に代えてメフェノキサム2部を用いる以外は製剤例31と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0066】
製剤例33
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、本化合物(1)のラセミ体を5部、エタボキサムを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0067】
製剤例34
メタラキシル5部に代えてメフェノキサム2部を用いる以外は製剤例33と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0068】
製剤例35
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例33と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0069】
製剤例36
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例34と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0070】
製剤例37
クロチアニジンを5部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビンを5部、メタラキシルを5部、トルクロホスメチルを10部、エタボキサムを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0071】
製剤例38
メタラキシル5部に代えてメフェノキサム2部を用いる以外は製剤例37と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0072】
製剤例39
クロチアニジンを5部、メタラキシルを5部、チウラムを10部、イプコナゾールを3部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0073】
製剤例40
イプコナゾール3部に代えて、トリフロキシストロビン10部を用いる以外は製剤例39と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0074】
製剤例41
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トリフロキシストロビンを10部、チウラムを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0075】
製剤例42
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トリフロキシストロビンを10部、メトコナゾールを1部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0076】
製剤例43
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トリフロキシストロビンを10部、本化合物(1)のラセミ体を1部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0077】
製剤例44
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例43と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0078】
製剤例45
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、本化合物(1)のラセミ体を1部、アゾキシストロビンを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0079】
製剤例46
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例45と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0080】
製剤例47
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、本化合物(1)のラセミ体を1部、チアベンダゾールを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0081】
製剤例48
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例47と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0082】
製剤例49
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トルクロホスメチルを5部、トリフロキシストロビンを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0083】
製剤例50
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トルクロホスメチルを5部、アゾキシストロビンを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0084】
製剤例51
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、トルクロホスメチルを5部、チアベンダゾールを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0085】
製剤例52
クロチアニジンを5部、メタラキシルを5部、エタボキサムを5部、本化合物(1)のラセミ体を10部、トリフロキシストロビンを1部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0086】
製剤例53
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例52と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0087】
製剤例54
クロチアニジンを5部、メタラキシルを5部、エタボキサムを5部、本化合物(1)のラセミ体を10部、アゾキシストロビンを1部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0088】
製剤例55
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例54と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0089】
製剤例56
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、イプコナゾールを3部、チウラムを10部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0090】
製剤例57
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、イプコナゾールを3部、本化合物(1)のラセミ体を1部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0091】
製剤例58
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例57と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0092】
製剤例59
クロチアニジンを5部、メフェノキサムを2部、イプコナゾールを3部、トルクロホスメチルを5部、ソルビタントリオレエ−ト1.5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0093】
製剤例60
クロチアニジンを5部、本化合物(1)を1部、メトコナゾールを1部、メタラキシルを5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0094】
製剤例61
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例60と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0095】
製剤例62
クロチアニジンを5部、本化合物(1)を1部、メトコナゾールを1部、メタラキシルを5部、エタボキサムを5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0096】
製剤例63
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例62と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0097】
製剤例64
クロチアニジンを5部、本化合物(1)1部、メトコナゾールを1部、エタボキサムを5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0098】
製剤例65
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例64と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0099】
製剤例66
クロチアニジンを5部、エタボキサム5部、ジフェノコナゾールを10部、メトコナゾールを10部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0100】
製剤例67
エタボキサムに代えて、メタラキシル5部を用いた以外は製剤例66と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0101】
製剤例68
エタボキサムに代えて、メフェノキサム10部を用いた以外は製剤例66と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0102】
製剤例69〜74
メトコナゾール10部に代えて〔表2〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例66と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0103】
【表2】

【0104】
製剤例75
クロチアニジンを5部、エタボキサム5部、ジフェノコナゾールを10部、メタラキシル5部、メトコナゾールを10部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0105】
製剤例76〜81
メトコナゾール10部に代えて〔表3〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例75と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0106】
【表3】

【0107】
製剤例82
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビン5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0108】
製剤例83
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビン5部、メタラキシル5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0109】
製剤例84
メタラキシルに代えてメフェノキサムを10部加える以外は製剤例83と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0110】
製剤例85
メタラキシルに代えてエタボキサムを5部加える以外は製剤例83と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0111】
製剤例86
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、ボスカリドを10部、ピラクロストロビン5部、メタラキシル5部、エタボキサム5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0112】
製剤例87
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、トリフロキシストロビン10部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0113】
製剤例88
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、トリフロキシストロビン10部、メタラキシル5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0114】
製剤例89
メタラキシルに代えてメフェノキサムを10部加える以外は製剤例88と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0115】
製剤例90
メタラキシルに代えてエタボキサムを5部加える以外は製剤例88と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0116】
製剤例91
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、トリフロキシストロビン10部、メタラキシル5部、エタボキサム5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0117】
製剤例92
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、アゾキシストロビン10部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0118】
製剤例93
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、アゾキシストロビン10部、メタラキシル5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0119】
製剤例94
メタラキシルに代えてメフェノキサムを10部加える以外は製剤例93と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0120】
製剤例95
メタラキシルに代えてエタボキサムを5部加える以外は製剤例93と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0121】
製剤例96
クロチアニジンを5部、イプコナゾール10部、アゾキシストロビン10部、メタラキシル5部、エタボキサム5部、及びポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中にキサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液を加え全量を90部とし、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合しフロアブル製剤を得る。
【0122】
製剤例97
クロチアニジンを10部、マンコゼブを2.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0123】
製剤例98
クロチアニジンを10部、マンコゼブを2.0部、チオファネートメチルを0.8部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0124】
製剤例99
クロチアニジンを10部、マンコゼブを2.0部、フルジオキソニルを0.8部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0125】
製剤例100
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.16部、メトコナゾールを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0126】
製剤例101〜114
メトコナゾール0.4部に代えて〔表4〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例100と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0127】
【表4】

【0128】
製剤例115
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、エタボキサムを0.4部、メトコナゾールを0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0129】
製剤例116
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、エタボキサムを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0130】
製剤例117
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例116と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0131】
製剤例118
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、エタボキサムを0.4部、トルクロホスメチルを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0132】
製剤例119
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、メトコナゾールを0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0133】
製剤例120
メタラキシル0.4部に代えて、メフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例119と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0134】
製剤例121
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0135】
製剤例122
メタラキシル0.4部に代えてメフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例121と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0136】
製剤例123
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例121と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0137】
製剤例124
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例122と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0138】
製剤例125
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、トルクロホスメチルを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0139】
製剤例126
メタラキシル0.4部に代えてメフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例125と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0140】
製剤例127
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、メトコナゾールを0.2部、エタボキサムを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0141】
製剤例128
メタラキシル0.4部に代えてメフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例127と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0142】
製剤例129
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.2部、エタボキサムを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0143】
製剤例130
メタラキシル0.4部に代えてメフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例129と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0144】
製剤例131
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例129と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0145】
製剤例132
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例130と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0146】
製剤例133
クロチアニジンを10部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビンを0.4部、メタラキシルを0.4部、トルクロホスメチルを0.4部、エタボキサムを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0147】
製剤例134
メタラキシル0.4部に代えてメフェノキサム0.16部を用いる以外は製剤例133と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0148】
製剤例135
クロチアニジンを10部、メタラキシルを0.5部、チウラムを0.4部、イプコナゾールを0.6部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0149】
製剤例136
イプコナゾール0.6部に代えて、トリフロキシストロビン0.2部を用いる以外は製剤例135と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0150】
製剤例137
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.2部、トリフロキシストロビンを0.2部、チウラムを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0151】
製剤例138
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.2部、トリフロキシストロビンを0.2部、メトコナゾールを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0152】
製剤例139
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.2部、トリフロキシストロビンを0.2部、本化合物(1)のラセミ体を0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0153】
製剤例140
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例139と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0154】
製剤例141
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.2部、本化合物(1)のラセミ体を0.4部、アゾキシストロビンを0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0155】
製剤例142
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例141と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0156】
製剤例143
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.2部、本化合物(1)のラセミ体を0.4部、チアベンダゾールを1.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0157】
製剤例144
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例143と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0158】
製剤例145
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチル0.4部、トリフロキシストロビン0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0159】
製剤例146
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチルを0.4部、アゾキシストロビン0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0160】
製剤例147
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチルを0.4部、チアベンダゾールを1.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0161】
製剤例148
クロチアニジンを10部、メタラキシルを1.0部、エタボキサムを1.0部、本化合物(1)のラセミ体を2.0部、トリフロキシストロビンを1.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0162】
製剤例149
本化合物(1)のラセミ体に代えて、(1)のR体を用いる以外は製剤例148と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0163】
製剤例150
クロチアニジンを10部、メタラキシルを1.0部、エタボキサムを1.0部、本化合物(1)のラセミ体を2.0部、アゾキシストロビンを1.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0164】
製剤例151
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例119と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0165】
製剤例152
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.5部、イプコナゾールを1.5部、チウラムを1.0部ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0166】
製剤例153
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.5部、イプコナゾールを1.5部、本化合物(1)のラセミ体を2.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0167】
製剤例154
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例153と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0168】
製剤例155
クロチアニジンを10部、メフェノキサムを0.5部、イプコナゾールを1.5部、トルクロホスメチルを1.0部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0169】
製剤例156
クロチアニジンを10部、本化合物(1)0.4部、メトコナゾールを0.1部、メタラキシルを0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0170】
製剤例157
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例156と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0171】
製剤例158
クロチアニジンを10部、本化合物(1)0.4部、メトコナゾールを0.1部、メタラキシルを0.2部、エタボキサムを0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0172】
製剤例159
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例158と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0173】
製剤例160
クロチアニジンを10部、本化合物(1)0.4部、メトコナゾールを0.2部、エタボキサムを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0174】
製剤例161
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例106と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0175】
製剤例162
クロチアニジンを10部、エタボキサム0.4部、ジフェノコナゾールを0.8部、メトコナゾールを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0176】
製剤例163
エタボキサムに代えて、メタラキシル0.4部を用いた以外は製剤例162と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0177】
製剤例164
エタボキサムに代えて、メフェノキサム0.16部を用いた以外は製剤例162と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0178】
製剤例165〜170
メトコナゾール0.4部に代えて〔表5〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例162と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0179】
【表5】

【0180】
製剤例171
クロチアニジンを10部、エタボキサム0.4部、ジフェノコナゾールを0.8部、メタラキシル0.4部、メトコナゾールを0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0181】
製剤例172〜177
メトコナゾール0.4部に代えて〔表6〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例171と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0182】
【表6】

【0183】
製剤例178
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビン0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0184】
製剤例179
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビン0.4部、メタラキシル0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0185】
製剤例180
メタラキシルに代えてメフェノキサムを0.16部加える以外は製剤例179と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0186】
製剤例181
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例179と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0187】
製剤例182
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.2部、ピラクロストロビン0.4部、メタラキシル0.4部、エタボキサム0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0188】
製剤例183
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン0.2部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0189】
製剤例184
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン0.2部、メタラキシル0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0190】
製剤例185
メタラキシルに代えてメフェノキサムを0.16部加える以外は製剤例184と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0191】
製剤例186
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例184と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0192】
製剤例187
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン0.2部、メタラキシル0.4部、エタボキサム0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0193】
製剤例188
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0194】
製剤例189
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、メタラキシル0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0195】
製剤例190
メタラキシルに代えてメフェノキサムを0.16部加える以外は製剤例189と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0196】
製剤例191
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例189と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0197】
製剤例192
クロチアニジンを10部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、メタラキシル0.4部、エタボキサム0.4部、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部、及び水を混合し全量を100部とし、湿式粉砕法で微粉砕することによりフロアブル製剤を得る。
【0198】
製剤例193
クロチアニジンを20部、マンコゼブを8.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0199】
製剤例194
クロチアニジンを20部、マンコゼブを8.0部、チオファネートメチルを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0200】
製剤例195
クロチアニジンを20部、マンコゼブを8.0部、フルジオキソニルを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0201】
製剤例196
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを1.6部、メトコナゾールを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0202】
製剤例197〜210
メトコナゾール1.6部に代えて〔表7〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例196と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0203】
【表7】

【0204】
製剤例211
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、エタボキサムを0.8部、メトコナゾールを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0205】
製剤例212
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、エタボキサムを0.8部、本化合物(1)のラセミ体を1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0206】
製剤例213
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例212と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0207】
製剤例214
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、エタボキサムを0.8部、トルクロホスメチルを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0208】
製剤例215
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、メトコナゾールを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0209】
製剤例216
メタラキシル0.8部に代えて、メフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例215と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0210】
製剤例217
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、本化合物(1)のラセミ体を1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0211】
製剤例218
メタラキシル0.8部に代えてメフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例217と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0212】
製剤例219
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例217と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0213】
製剤例220
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例218と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0214】
製剤例221
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、トルクロホスメチルを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0215】
製剤例222
メタラキシル0.8部に代えてメフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例221と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0216】
製剤例223
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、メトコナゾールを1.6部、エタボキサムを0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0217】
製剤例224
メタラキシル0.8部に代えてメフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例223と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0218】
製剤例225
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、エタボキサムを0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0219】
製剤例226
メタラキシル0.8部に代えてメフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例225と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0220】
製剤例227
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例225と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0221】
製剤例228
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例226と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0222】
製剤例229
クロチアニジンを20部、ボスカリドを1.6部、ピラクロストロビンを0.8部、メタラキシルを0.8部、トルクロホスメチルを4.0部、エタボキサムを0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0223】
製剤例230
メタラキシル0.8部に代えてメフェノキサム0.4部を用いる以外は製剤例229と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0224】
製剤例231
クロチアニジンを20部、メタラキシルを0.8部、チウラムを8.0部、イプコナゾールを2.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0225】
製剤例232
イプコナゾール2.4部に代えて、トリフロキシストロビン1.6部を用いる以外は製剤例231と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0226】
製剤例233
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、チウラムを8.0部、トリフロキシストロビンを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0227】
製剤例234
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、トリフロキシストロビンを1.6部、メトコナゾールを0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0228】
製剤例235
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、トリフロキシストロビンを1.6部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0229】
製剤例236
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例235と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0230】
製剤例237
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、アゾキシストロビンを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0231】
製剤例238
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例237と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0232】
製剤例239
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、チアベンダゾールを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0233】
製剤例240
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例239と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0234】
製剤例241
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチルを4.0部、トリフロキシストロビン1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0235】
製剤例242
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチルを4.0部、アゾキシストロビン1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0236】
製剤例243
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、トルクロホスメチルを4.0部、チアベンダゾールを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0237】
製剤例244
クロチアニジンを20部、メタラキシルを0.8部、エタボキサムを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、トリフロキシストロビンを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0238】
製剤例245
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例244と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0239】
製剤例246
クロチアニジンを20部、メタラキシルを0.8部、エタボキサムを0.4部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、アゾキシストロビンを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0240】
製剤例247
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いる以外は製剤例246と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0241】
製剤例248
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、イプコナゾールを1.6部、チウラムを4.0部リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0242】
製剤例249
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、イプコナゾールを1.6部、本化合物(1)のラセミ体を0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0243】
製剤例250
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例249と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0244】
製剤例251
クロチアニジンを20部、メフェノキサムを0.4部、イプコナゾールを1.6部、トルクロホスメチルを4.0部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0245】
製剤例252
クロチアニジンを20部、本化合物(1)0.8部、メトコナゾールを0.8部、メタラキシルを0.8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0246】
製剤例253
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例252と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0247】
製剤例254
クロチアニジンを20部、本化合物(1)0.8部、メトコナゾールを0.8部、メタラキシルを0.8部、エタボキサムを0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0248】
製剤例255
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例254と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0249】
製剤例256
クロチアニジンを20部、本化合物(1)0.8部、メトコナゾールを0.8部、メタラキシルを0.8部、エタボキサムを0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0250】
製剤例257
本化合物(1)のラセミ体に代えて、本化合物(1)のR体を用いた以外は製剤例256と同様の操作を行い、水和剤を得る。
【0251】
製剤例258
クロチアニジンを20部、エタボキサム0.4部、ジフェノコナゾールを1.6部、メトコナゾールを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0252】
製剤例259
エタボキサムに代えて、メタラキシル0.2部を用いた以外は製剤例258と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0253】
製剤例260
エタボキサムに代えて、メフェノキサム1.6部を用いた以外は製剤例258と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0254】
製剤例261〜266
メトコナゾール1.6部に代えて〔表8〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例258と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0255】
【表8】

【0256】
製剤例267
クロチアニジンを20部、エタボキサム0.4部、ジフェノコナゾールを1.6部、メタラキシル0.2部、メトコナゾールを1.6部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る
【0257】
製剤例268〜273
メトコナゾール1.6部に代えて〔表9〕に記載の化合物記載の化合物及び使用量で用いた以外は製剤例267と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0258】
【表9】

【0259】
製剤例274
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.8部、ピラクロストロビン0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る
【0260】
製剤例275
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.8部、ピラクロストロビン0.4部、メタラキシル0.2部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る
【0261】
製剤例276
メタラキシルに代えてメフェノキサムを0.16部加える以外は製剤例275と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0262】
製剤例277
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例275と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0263】
製剤例278
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、ボスカリドを0.8部、ピラクロストロビン0.4部、メタラキシル0.2部、エタボキサム0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0264】
製剤例279
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン8部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0265】
製剤例280
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン8部、メタラキシル0.2部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0266】
製剤例281
メタラキシルに代えてメフェノキサムを1.6部加える以外は製剤例280と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0267】
製剤例282
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例280と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0268】
製剤例283
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、トリフロキシストロビン8部、メタラキシル0.2部、エタボキサム0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0269】
製剤例284
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0270】
製剤例285
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、メタラキシル0.2部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0271】
製剤例286
メタラキシルに代えてメフェノキサムを1.6部加える以外は製剤例285と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0272】
製剤例287
メタラキシルに代えてエタボキサムを0.4部加える以外は製剤例285と同様の操作を行い、フロアブル製剤を得る。
【0273】
製剤例288
クロチアニジンを20部、イプコナゾール0.6部、アゾキシストロビン0.4部、メタラキシル0.2部、エタボキサム0.4部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、及び合成含水酸化珪素 残部をよく粉砕混合することにより水和剤100部を得る。
【0274】
適用例1
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ソルガム乾燥種子100kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて500ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0275】
適用例2
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ソルガム乾燥種子100kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて1000ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0276】
適用例3
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、トウモロコシ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて40ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0277】
適用例4
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、トウモロコシ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて100ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0278】
適用例5
製剤例193にて作製される水和剤を、トウモロコシ乾燥種子10kgに対し、50g粉衣処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例119にて作製される水和剤にかえて、製剤例194〜288にて作製される各水和剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0279】
適用例6
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ダイズ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて50ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0280】
適用例7
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ダイズ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて100ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0281】
適用例8
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ワタ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて50ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0282】
適用例9
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ナタネ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて50ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0283】
適用例10
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ナタネ乾燥種子10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて100ml塗沫処理することにより、処理種子を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種子を得る。
【0284】
適用例11
製剤例1にて作製されるフロアブル製剤を、ジャガイモの種芋10kgに対し、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて25ml塗沫処理することにより、処理種芋を得る。
また、製剤例1にて作製されるフロアブル製剤にかえて、製剤例2〜192にて作製される各フロアブル製剤を用いて、前記と同様の操作を行い、それぞれの処理種芋を得る。
【0285】
次の本発明の効果を試験例にて示す。
【0286】
試験例1
製剤例19に記載のフロアブル製剤を回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いてトウモロコシ種子に塗沫処理し処理種子を得る。当該処理種子を一晩静置したのち、プラスチックポットに詰めた土壌上に播種し、フスマ培地で別途培養した苗立枯病菌(Rhizoctonia solani)を混和した土壌で覆土する。潅水を行いながら温室にて栽培を行う(以下、薬剤処理区とする。)。播種10日後に不出芽種子数を調査し、下記「式1」により発病度を算出する。無処理のトウモロコシ種子を用いて、薬剤処理区と同様に播種、覆土及び栽培を行う(以下、薬剤無処理区と記す。)。播種10日後に不出芽種子数を調査し、下記「式1」により発病度を算出する。薬剤処理区及び薬剤無処理区の発病度に基づき、下記「式2」により薬剤処理区の防除価を算出することにより、薬剤処理区が良好な有害生物防除効果を示すことが確認できる。

【0287】
試験例2
製剤例116に記載のフロアブル製剤を、15ml遠沈管内でトウモロコシ種子1粒に対し5μl塗沫処理し、これを土壌が敷き詰められた1/10000aワグネルポットに播種し、温室内で12日間生育させた後に、ムギクビレアブラムシ5頭を放虫する(以下、試験区と記す。)。製剤例116に記載のフロアブル製剤を処理しないトウモロコシ種子を用いて、試験区と同様に播種、生育及び放虫する(以下、対照区と記す。)。
試験区及び対照区のそれぞれにつき、放虫7日後にムギクビレアブラムシの数を調査する。その結果、試験区の虫数が対照区の虫数と対比して少なくなることから、試験区が良好な有害生物防除効果を示すことが確認できる。
【産業上の利用可能性】
【0288】
本発明によれば、高い活性を有する有害生物防除用組成物、及び有害生物を効果的に防除し得る方法を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
【請求項2】
クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(B)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(B):式(1)で示される化合物、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群。

【請求項3】
クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(C)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(C):メトコナゾール、プロチオコナゾール、トリチコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール及びイプコナゾールからなる群。
【請求項4】
クロチアニジンと、群(A)より選ばれる1種以上の殺菌化合物と、群(D)から選ばれる1種以上の殺菌化合物とを含有する有害生物防除組成物。
群(A):マンコゼブ、メフェノキサム及びメタラキシルからなる群。
群(D):チオファメートメチル、フルジオキソニル、トルクロホスメチル、チウラム、キャプタン、カルボキシン、ボスカリド及びチアベンダゾールからなる群。
【請求項5】
クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である請求項1〜4いずれか一項記載の有害生物防除組成物。
【請求項6】
クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(B)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である請求項2記載の有害生物防除組成物。
【請求項7】
クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(C)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である請求項3記載の有害生物防除組成物。
【請求項8】
クロチアニジン1000重量部に対して、群(A)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部、かつ、群(D)から選ばれる1種以上の殺菌化合物が合計で、2〜10000000重量部の含有割合である請求項4記載の有害生物防除組成物。
【請求項9】
請求項1〜8いずれか一項記載の有害生物防除組成物の有効量を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用する工程を有してなる有害生物の防除方法。
【請求項10】
請求項1〜8いずれか一項記載の有害生物防除組成物の有効量を、植物種子に施用する工程を有してなる有害生物の防除方法。
【請求項11】
植物種子が、コムギ、ジャガイモ、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、テンサイ、ナタネ、オオムギ又はイネの種子である請求項10記載の有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2011−137030(P2011−137030A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2011−43581(P2011−43581)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】