説明

有機発光表示装置及びその製造方法

【課題】有機発光表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に第1副画素、第2副画素及び第3副画素が配される有機発光表示装置であって、第1副画素は、画素電極、画素電極上に形成された第1透過性導電層、第1透過性導電層上に形成された第2透過性導電層、第2透過性導電層上に形成された第1有機発光層及び第1有機発光層上に形成された対向電極を備え、第2副画素は、画素電極、画素電極上に形成された第1透過性導電層、第1透過性導電層の端部を覆うように形成された第1保護部材及び第1透過性導電層と電気的に連結された第2有機発光層及び第2有機発光層上に形成された対向電極を備え、第3副画素は、画素電極、画素電極の外縁を覆うように形成された第2保護部材、第2保護部材上に形成された第3保護部材、画素電極と電気的に連結された第3有機発光層及び第3有機発光層上に形成された対向電極を備える有機発光表示装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光表示装置及びその製造方法に係り、さらに詳細には、画質特性を容易に向上できる有機発光表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ディスプレイ装置は、携帯の可能な薄型の平板表示装置に代替されている。平板ディスプレイ装置のうちでも、有機または無機発光表示装置は、自発光型ディスプレイ装置であって、視野角が広く、かつコントラストが優秀であるだけでなく、応答速度が速いという長所があって、次世代ディスプレイ装置として注目されている。また、発光層の形成物質が有機物で構成される有機発光表示装置は、無機発光表示装置に比べて、輝度、駆動電圧及び応答速度特性が優秀であり、多様な色相を具現できるという長所を有している。
【0003】
有機発光表示装置は、有機発光層を中心に、カソード電極、アノード電極が配され、このような両電極に電圧を加えれば、両電極に連結された有機発光層から可視光線を発生させる。
【0004】
有機発光表示装置は、赤色、緑色及び青色などの異なる色の可視光線を発光する有機発光層を備える。このようなそれぞれ異なる有機発光層から発光した可視光線の輝度、色座標のような光特性が不均一であるので、最終的に製造された有機発光表示装置の画質特性の向上に限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、画質特性を容易に向上できる有機発光表示装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するために、本発明は、基板上に第1副画素、第2副画素及び第3副画素が配される有機発光表示装置であって、前記第1副画素は、第1画素電極、前記第1画素電極上に形成された第1透過性導電層、前記第1透過性導電層上に形成された第2透過性導電層、前記第2透過性導電層上に形成された第1有機発光層及び前記第1有機発光層上に形成された対向電極を備え、前記第2副画素は、第2画素電極、前記第2画素電極上に形成された第1透過性導電層、前記第1透過性導電層の端部を覆うように形成された第1保護部材及び前記第1透過性導電層と電気的に連結された第2有機発光層及び前記第2有機発光層上に形成された前記対向電極を備え、前記第3副画素は、第3画素電極、前記前記画素電極の外縁を覆うように形成された第2保護部材、前記第2保護部材上に形成された第3保護部材、前記第3画素電極と電気的に連結された第3有機発光層及び前記第3有機発光層上に形成された前記対向電極を備える有機発光表示装置を開示する。
【0007】
本発明において、前記画素電極は、ITO(Indium Tin Oxide)を含みうる。
【0008】
本発明において、前記画素電極は、ITO/Ag/ITOの積層構造で形成されうる。
【0009】
本発明において、前記第1有機発光層は、赤色の可視光線を発光し、前記第2有機発光層は、緑色の可視光線を発光し、前記第3有機発光層は、青色の可視光線を発光できる。
【0010】
本発明において、前記第1透過性導電層及び前記第2透過性導電層は、ITOを含みうる。
【0011】
本発明において、前記第1透過性導電層は、前記第1及び第2画素電極の外縁及び側面を覆うように延びた形態に配されうる。
【0012】
本発明において、前記第2透過性導電層は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第1画素電極の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に配されうる。
【0013】
本発明において、前記第1保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0014】
本発明において、前記第2保護部材は、前記第1透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0015】
本発明において、前記第3保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0016】
本発明において、前記第1保護部材は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第2画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されうる。
【0017】
本発明において、前記第3保護部材は、前記第2保護部材の領域のうち、前記第3画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されうる。
【0018】
本発明の他の側面によれば、基板上に第1副画素、第2副画素及び第3副画素が配される有機発光表示装置の製造方法であって、前記各副画素を形成する工程は、第1、第2及び第3画素電極を形成する工程、前記第1画素電極と電気的に連結されるように、前記第1副画素には、第1有機発光層、前記第2画素電極と電気的に連結されるように、前記第2副画素には、第2有機発光層、及び前記第3画素電極と電気的に連結されるように、前記第3副画素には、第3有機発光層を形成する工程及び前記有機発光層上に対向電極を形成する工程を含み、前記第1副画素は、前記第1画素電極と前記第1有機発光層との間に第1透過性導電層、前記第1透過性導電層上と前記第1有機発光層との間に配される第2透過性導電層を備え、前記第2副画素は、前記第2画素電極と前記第2有機発光層との間に前記第1透過性導電層及び前記第1透過性導電層の端部を覆うように形成された第1保護部材を備え、前記第3副画素は、前記第3画素電極と前記第3有機発光層との間に前記第3画素電極の外縁を覆うように形成された第2保護部材及び前記第2保護部材上に形成された第3保護部材を備えることを特徴とする有機発光表示装置の製造方法を開示する。
【0019】
本発明において、前記画素電極は、ITOを含むように形成されうる。
【0020】
本発明において、前記画素電極は、ITO/Ag/ITOの積層構造で形成されうる。
【0021】
本発明において、前記第1有機発光層は、赤色の可視光線を発光し、前記第2有機発光層は、緑色の可視光線を発光し、前記第3有機発光層は、青色の可視光線を発光できる。
【0022】
本発明において、前記第1透過性導電層及び前記第2透過性導電層は、ITOを含むように形成されうる。
【0023】
本発明において、前記第1透過性導電層は、前記第1及び第2画素電極の外縁及び側面を覆うように延びた形態に形成されうる。
【0024】
本発明において、前記第2透過性導電層は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第1画素電極の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に形成されうる。
【0025】
本発明において、前記第1保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0026】
本発明において、前記第2保護部材は、前記第1透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0027】
本発明において、前記第3保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されうる。
【0028】
本発明において、前記第1保護部材は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第2画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されうる。
【0029】
本発明において、前記第3保護部材は、前記第2保護部材の領域のうち、前記第3画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されうる。
【0030】
本発明において、前記第1透過性導電層、前記第2透過性導電層、前記第1保護部材、前記第2保護部材及び前記第3保護部材を形成することは、前記第1透過性導電層及び前記第2保護部材を形成するための第1透過性導電物質、並びに、前記第2透過性導電層、前記第1保護部材及び前記第3保護部材を形成するための第2透過性導電物質を、順次に前記すべての副画素の前記画素電極上に形成した後、ハーフトーンマスクを通じた1回の露光工程を含むフォトリソグラフィ法を利用できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の有機発光表示装置及びその製造方法は、画質特性を容易に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置を示す概略的な平面図である。
【図2A】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図2B】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図2C】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図2D】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図2E】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図2F】本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図3A】本発明の他の実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図3B】本発明の他の実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図3C】本発明の他の実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【図3D】本発明の他の実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付した図面に示された本発明に関する実施形態を参照して、本発明の構成及び作用を詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置を示した概略的な断面図である。
【0035】
本実施形態の有機発光表示装置100は、第1副画素SP1、第2副画素SP2及び第3副画素SP3を備える。これらの各副画素SP1,SP2,SP3は、異なる色の副画素でありうるが、本実施形態では、第1副画素SP1は、赤色の副画素、第2副画素SP2は、緑色の副画素、及び第3副画素SP3は、青色の副画素であると定義する。
【0036】
図1には、説明の便宜上、一つの第1副画素SP1、一つの第2副画素SP2及び一つの第3副画素SP3が示されているが、有機発光表示装置100は、複数の第1副画素SP1、複数の第2副画素SP2及び複数の第3副画素SP3を備えうる。
【0037】
第1副画素SP1には、画素電極110、第1透過性導電層121、第2透過性導電層122、第1有機発光層140a及び対向電極150が配される。第2副画素SP2には、画素電極110、第1透過性導電層121、第1保護部材131、第2有機発光層140b及び対向電極150が配される。第3副画素SP3には、画素電極110、第2保護部材132、第3保護部材133、第3有機発光層140c及び対向電極150が配される。
【0038】
具体的に、各部材の構成について説明する。
【0039】
まず、基板101は、SiOを主成分とする透明なガラス材料で形成されうる。基板101は、必ずしもこれに限定されず、透明なプラスチック材料で形成することもある。プラスチック材料は、絶縁性有機物であるポリエーテルスルホン(PES:Polyethersulphone)、ポリアクリレート(PAR:Polyacrylate)、ポリエーテルイミド(PEI:Polyetherimide)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethyelene Napthalate)、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethyelene Terepthalate)、ポリフェニレンスルフィド(Polyphenylene Sulfide:PPS)、ポリアリレート(Polyallylate)、ポリイミド(Polyimide)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、セルローストリアセテート(CTA:Cellulose Triacetate)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP:Cellulose Acetate Propionate)からなる群から選択される有機物でありうる。
【0040】
また、金属で基板101を形成できる。金属で基板101を形成する場合、基板101は、炭素、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、チタン、モリブデン、ステンレススチール(SUS)、Invar合金、Inconel合金及びKovar合金からなる群から選択された一つ以上を含みうるが、これに限定されるものではない。基板101は、金属フォイルで形成することもある。
【0041】
基板101の上部に平滑な面を形成し、基板101の上部に不純物元素が浸透することを遮断するために、基板101の上部にバッファ層(図示せず)を形成できる。バッファ層(図示せず)は、SiO及び/またはSINで形成されうる。
【0042】
基板101上に画素電極110が形成される。画素電極110の形成前に、基板101上に薄膜トランジスタを形成することもある。もちろん、本実施形態の有機発光表示装置100は、能動駆動型装置及び受動駆動型装置のいずれにも適用が可能である。
【0043】
画素電極110は、ITOを含みうる。また、画素電極110は、ITO/Ag/ITOの積層構造で形成されうる。画素電極110に含まれたAg層によって、有機発光層130から発生した可視光線のうち、画素電極110の方向に進行した光線が対向電極150の方向に反射されうる。
【0044】
第1副画素SP1には、第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122が画素電極110上に順次に形成される。
【0045】
また、第2副画素SP2には、第1透過性導電層121が画素電極110上に形成され、第1透過性導電層121の端部(エッジ)を覆うように形成された第1保護部材131が配される。具体的に、第1保護部材131は、第1透過性導電層121の領域のうち、画素電極110の外縁(outer edge)に対応する領域を覆うように形成される。
【0046】
第3副画素SP1上には、画素電極110上に画素電極110の外縁を覆うように第2保護部材132が形成され、第2保護部材132上に第3保護部材133が形成される。具体的に、第3保護部材133は、第2保護部材132の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように形成される。
【0047】
第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122は、ITOを含みうる。第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122の厚さは、工程別に多様に決定できる。
【0048】
第1透過性導電層121は、第1副画素SP1及び第2副画素SP2で画素電極110の外縁を覆うように延びた形態に形成される。また、第1透過性導電層121は、画素電極110の側面を覆うように延びることが望ましい。これを通じて、後続工程で画素電極110の外縁及び側面が損傷されることを防止する。
【0049】
第1保護部材131は、第2透過性導電層122と同じ材料で形成される。具体的に、第1保護部材131は、ITOを含みうる。第2保護部材132は、第1透過性導電層121と同じ材料で形成される。具体的に、第2保護部材132は、ITOを含みうる。第3保護部材133は、第2透過性導電層122と同じ材料で形成される。具体的に、第3保護部材133は、ITOを含みうる。
【0050】
第2副画素SP2で、第1保護部材131は、画素電極110の外縁領域を保護する。すなわち、第1透過性導電層121上に第1保護部材131が形成されて、画素電極110の損傷防止効果を増大させる。また、第1保護部材131は、第1透過性導電層121の外縁を保護して、第1透過性導電層121の損傷を防止する。
【0051】
第3副画素SP3で、第2保護部材132は、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように形成される。すなわち、第2保護部材132は、画素電極110の端部の上面及び側面を覆うように形成される。これを通じて、後続工程で画素電極110の外縁及び側面が損傷されることを防止する。また、第2保護部材132上に第3保護部材133が積層されて、画素電極110の保護効果が増大する。
【0052】
これを通じて、画素電極110の耐久性が向上する。
【0053】
画素電極110、第1透過性導電層121、第2透過性導電層122、第1保護部材131、第2保護部材132及び第3保護部材133上に画素定義膜135が形成される。
【0054】
画素定義膜135は、第1副画素SP1の第2透過性導電層122、第2副画素SP2の第1透過性導電層121及び第3副画素SP3の画素電極110の所定の領域が露出されるように形成される。すなわち、第1保護部材131、第2保護部材132及び第3保護部材133は、画素定義膜135によって覆われて、外部に露出されない。
【0055】
画素定義膜135は、有機物または無機物で形成できる。
【0056】
そして、有機発光層が形成される。具体的に、第1副画素SP1には、赤色の可視光線を発光する第1有機発光層140a、第2副画素SP2には、緑色の可視光線を発光する第2有機発光層140b、第3副画素SP3には、青色の可視光線を発光する第3有機発光層140cが配される。
【0057】
第1有機発光層140aは、テトラフェニルナフタセン、ルブレン(Rubrene)、トリス(1−フェニルイソキノリン)イリジウム(III)(Ir(piq))、ビス(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−ピリジン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)(Ir(btp)(acac))、トリス(ジベンゾイルメタン)ペナントロリンユロピウム(III)(Eu(dbm)(phen))、トリス[4,4’−ジ−tert−ブチル−(2,2’)−ビピリジン]ルテニウム(III)錯体(Ru(dtb−bpy)*2(PF))、DCM1、DCM2、Eu(3フッ化テノイルアセトン)3(Eu(TTA)3、ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン)(DCJTB)を含み、それ以外に、ポリフルオレン系高分子、ポリビニル系高分子のような高分子発光物質を含みうる。
【0058】
第2有機発光層140bは、緑色発光材料である3−(2−ベンゾチアゾリル)−7−(ジエチルアミノ)クマリン(Coumarin6)2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7、−テトラメチル−1H,5H,11H−10−(2−ベンゾチアゾリル)キノリジノ−[9,9a,1gh]クマリン(C545T)、N,N’−ジメチル−キナクリドン(DMQA)、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(Ir(ppy))を含み、それ以外に、ポリフルオレン系高分子、ポリビニル系高分子のような高分子発光物質を含みうる。
【0059】
第3有機発光層140cは、青色発光材料であるオキサジアゾルダイマー染料(Bis−DAPOXP)、スピロ化合物(Spiro−DPVBi、Spiro−6P)、トリアリールアミン化合物、ビス(スチリル)アミン(DPVBi、DSA)、4,4’−ビス(9−エチル−3−カルバゾビニレン)−1,1’−ビフェニル(BCzVBi)、ぺリレン(Perylene)、2,5,8,11−テトラ−tert−ブチルぺリレン(TPBe)、9H−カルバゾール−3,3’−(1,4−フェニレン−ジ−2,1−エテン−ジイル)ビス[9−エチル−(9C)](BCzVB)、4,4−ビス[4−(ジ−p−トリルアミノ)スチリル]ビフェニル(D{AVBi)、4−(ジ−p−トリルアミノ)−4’−[(ジ−p−トリルアミノ)スチリル]スチルベン(DPAVB)、4,4’−ビス[4−(ジフェニルアミノ)スチリル]ビフェニル(BDAVBi)、ビス(3,5−ジフルオロ−2−(2−ピリジル)フェニル−(2−カルボキシピリジル)イリジウムIII(FIrPic)を含み、それ以外に、ポリフルオレン系高分子、ポリビニル系高分子のような高分子発光物質を含みうる。
【0060】
図示していないが、すべての副画素にわたって、各有機発光層が形成される前に、正孔注入層または正孔輸送層を形成できる。
【0061】
各有機発光層の上部に対向電極150を形成する。対向電極150は、副画素全体をいずれも覆うように形成できる。
【0062】
対向電極150は、仕事関数の小さい金属、すなわち、Ag、Mg、Al、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、Cr、Li、Ca及びこれらの化合物を蒸着した後、その上にITO、IZO、ZnO、またはInなどの透明導電物質を蒸着して形成できる。
【0063】
本実施形態において、画素電極110は、アノードであり、対向電極150は、カソードであると定義して説明したが、本発明は、これに限定されず、極性が互いに変わることもある。
【0064】
図示していないが、有機発光層と対向電極150との間に、副画素全体にわたって、電子輸送層または電子注入層が配されることもある。
【0065】
基板101の一面に対向するように、すなわち、対向電極150の上部に密封部材(図示せず)が配されうる。密封部材(図示せず)は、外部の水分や酸素から有機発光層を保護するために形成するものであって、密封部材(図示せず)は、透明な材質で形成される。このために、密封部材は、ガラス、プラスチックまたは複数の有機物及び無機物が重畳された構造体で形成されることもある。
【0066】
本実施形態の有機発光表示装置100は、画素電極110の上部に各副画素に第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を差別化して形成する。すなわち、赤色の可視光線が具現される第1副画素SP1には、画素電極110/第1透過性導電層121/第2透過性導電層122の積層構造が形成され、緑色の可視光線が具現される第2副画素SP2には、画素電極110/第1透過性導電層121の積層構造が形成され、第3副画素SP3には、画素電極110が形成される。
【0067】
これにより、有機発光層130から発生した可視光線のうち、画素電極110の方向に進行して、画素電極110から反射されて対向電極150の方向に進行する可視光線の光路の長さを各副画素で異ならせて、マイクロキャビティ効果を具現できる。
【0068】
この時、第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122の厚さを調節して、それぞれ各副画素で光路の長さを調整でき、これを通じて、各副画素で具現される可視光線の色純度と光効率とを向上させ、結果的に、有機発光表示装置100の画質特性を向上させる。
【0069】
また、第1副画素SP1で、第1透過性導電層121は、画素電極110の外縁を覆うように延び、また、画素電極110の側面まで覆うように延びうる。そして、第1透過性導電層121上には、第2透過性導電層122が画素電極110の外縁に対応する領域まで形成される。これを通じて、画素電極110の損傷を容易に防止する。
【0070】
そして、第2副画素SP2には、第1透過性導電層121が画素電極110の外縁を覆うように延びて形成され、第1透過性導電層121上には、第1保護部材131が画素電極110の外縁に対応する領域まで形成されて、画素電極110の損傷を容易に防止する。
【0071】
そして、第3副画素SP3には、第2保護部材132が画素電極110の外縁に対応する領域まで形成され、第3保護部材133が第2保護部材132上に形成されて、画素電極110の損傷を容易に防止する。
【0072】
結果的に、画素電極110の耐久性が向上され、有機発光表示装置100の画質特性の低下が防止される。
【0073】
図2Aないし図2Fは、本発明の一実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示した概略的な断面図である。また、図2Aないし図2Fは、図1の有機発光表示装置の製造方法を示した断面図である。
【0074】
まず、図2Aを参照すれば、基板101上に画素電極110を形成する。画素電極110は、ITOを含有し、ITO/Ag/ITOの積層構造を有することが望ましい。ここで、Agは、反射膜であって、後続工程で形成される有機発光層から発生した可視光線のうち、画素電極に向かって進行した可視光線を反射させてマイクロキャビティ効果を発生させうる。
【0075】
また、画素電極110がITO/Ag/ITOの積層構造を有する時、基板101に向かう方向には、ITOを含ませ、画素電極110と基板101またはそれ以外の絶縁膜との接着力を向上させる。
【0076】
それから、図2Bを参照すれば、画素電極110上に第1透過性導電層及び第2保護部材を形成するために、第1透過性導電物質121aを全体的に形成する。第1透過性導電物質121aは、ITOを含む。
【0077】
それから、図2Cを参照すれば、フォトリソグラフィ法のようなパターニング工程を進行させて、第1透過性導電層121及び第2保護部材132を形成する。
【0078】
具体的に、図2Cの最左側の画素電極110及び図2Cの中央の画素電極110上には、第1透過性導電層121を形成する。第1透過性導電層121は、画素電極110の外縁を覆うように延びた形態に形成され、画素電極110の側面まで覆うように形成される。図2Cの最右側の画素電極110上には、第2保護部材132が形成される。第2保護部材132は、画素電極110の所定の領域を露出し、画素電極110の端部領域に対応するように形成される。すなわち、第2保護部材132は、画素電極110の外縁を覆うように形成され、画素電極110の側面まで覆うように形成される。
【0079】
それから、図2Dを参照すれば、第2透過性導電層122、第1保護部材及び第3保護部材を形成するための第2透過性導電物質122aを全体的に形成する。第2透過性導電物質122aは、ITOを含む。
【0080】
それから、図2Eを参照すれば、フォトリソグラフィ法のようなパターニング工程を進行させて、第2透過性導電層122、第1保護部材131及び第3保護部材133を形成する。
【0081】
具体的に、図2Eの最左側の画素電極110上に配された第1透過性導電層121上に第2透過性導電層122を形成する。第2透過性導電層122は、第1透過性導電層121の上面全体を覆うように、すなわち、第1透過性導電層121の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に形成される。
【0082】
図2Eの中央の画素電極110上に配された第1透過性導電層121上に、第1保護部材131を形成する。第1保護部材131は、第1透過性導電層121の所定の領域を露出するように形成されるが、第1透過性導電層121の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように形成する。
【0083】
図2Eの最右側の画素電極110上に配された第2保護部材132上に、第3保護部材133を形成する。第3保護部材133は、画素電極110の所定の領域を露出する。すなわち、第3保護部材133は、第2保護部材132の領域のうち、画素電極110の外郭のコナーに対応する領域を覆うように形成される。
【0084】
図2Dに示したように、第2透過性導電物質122aを形成してから、フォトリソグラフィ法のようなパターニング工程を利用して、図2Eの構造を形成する。この時、通常、ウェットエッチング工程を利用する。そして、ウェットエッチング工程に使われるウェットエッチング溶液は、下部の画素電極110を損傷する恐れがある。
【0085】
しかし、本実施形態では、画素電極110の上部に形成された第1透過性導電層121及び第2保護部材132が、画素電極110の側面及び外縁がウェットエッチング溶液によって損傷されることを防止する。すなわち、図2Eの最左側及び中央の画素電極110の上部の第1透過性導電層121、図2Eの最右側の画素電極110の上部の第2保護部材132が、第2透過性導電物質122aのパターニングのためのウェットエッチング工程中に画素電極110を保護する。
【0086】
これを通じて、画素電極110の耐久性が容易に向上する。
【0087】
それから、図2Fを参照すれば、画素定義膜135、有機発光層140a,140b,140c及び対向電極150を形成して有機発光表示装置100を最終的に完成する。
【0088】
画素定義膜135は、第1、2透過性導電層121,122及び第1、2、3保護部材131,132,133上に形成される。
【0089】
画素定義膜135には、開口を形成し、図2Fの最左側に示された画素電極110の上部の第2透過性導電層122、図2Fの中央に示された画素電極110の上部の第1透過性導電層121及び図2Fの最右側に示された画素電極110を露出させ、その上に有機発光層及び対向電極150を形成する。
【0090】
具体的に、図2Fの最左側に示された画素電極110の上部の第2透過性導電層122上には、赤色の可視光線を発光する第1有機発光層140aを形成し、図2Fの中央に示された画素電極110の上部の第1透過性導電層121上には、緑色の可視光線を発光する第2有機発光層140bを形成し、図2Fの最右側に示された画素電極110の上部には、青色の可視光線を発光する第3有機発光層140cを形成し、対向電極150を副画素全体にわたって共通的に形成し、第1副画素SP1、第2副画素SP2及び第3副画素SP3を備える有機発光表示装置100を最終的に製造する。
【0091】
図示していないが、すべての副画素にわたって、各有機発光層が形成される前に、正孔注入層または正孔輸送層を形成できる。
【0092】
対向電極150は、仕事関数が小さな金属、すなわち、Ag、Mg、Al、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、Cr、Li、Ca及びこれらの化合物を蒸着した後、その上に、ITO、IZO、ZnO、またはInなどの透明導電物質を蒸着して形成できる。
【0093】
図示していないが、有機発光層と対向電極150との間に、副画素全体にわたって、電子輸送層または電子注入層を形成することもある。
【0094】
また、基板101の一面に対向するように密封部材(図示せず)を配置できる。密封部材(図示せず)は、外部の水分や酸素から有機発光層を保護するために形成するものであって、密封部材(図示せず)は、透明な材質で形成される。このために、ガラス、プラスチックまたは複数の有機物及び無機物が重畳された構造体でもありうる。
【0095】
本実施形態の製造方法によって製造された有機発光表示装置100は、画素電極110の上部に各副画素に第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を差別化して形成して、マイクロキャビティ効果を具現できる。
【0096】
一方、第1透過性導電層121、第2透過性導電層122を画素電極110上に形成する時、画素電極110の外縁を覆うように形成し、特に、第1透過性導電層121が画素電極110の側面を覆うように形成する。また、第2保護部材132は、画素電極110の外縁を覆うように形成される。そして、第1保護部材131及び第3保護部材133も、画素電極110の外縁を覆うように形成する。これを通じて、画素電極110の損傷を防止できるが、特に、画素電極110の側面及び端部の上面を効果的に保護する。
【0097】
結果的に、画素電極110、第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を設計した構成の通りに容易に形成してマイクロキャビティ効果が減少せず、有機発光表示装置100の画質特性が向上する。
【0098】
図3Aないし図3Dは、本発明の他の実施形態に係る有機発光表示装置の製造方法を順次に示した概略的な断面図である。
【0099】
まず、図3Aを参照すれば、基板101上に画素電極110を形成する。画素電極110は、ITOを含有し、ITO/Ag/ITOの積層構造を有することが望ましい。
それから、図3Bを参照すれば、画素電極110上に第1透過性導電物質121a及び第2透過性導電物質122aを形成する。
【0100】
第1透過性導電物質121aは、第1透過性導電層及び第2保護部材を形成するための物質であり、第2透過性導電物質122aは、第2透過性導電層、第1保護部材、第3保護部材を形成するための物質である。
【0101】
第1透過性導電物質121a及び第2透過性導電物質122aは、画素電極110の全体にわたって別途のパターニングなしに形成する。第1透過性導電物質121a及び第2透過性導電物質122aは、ITOを含む。
【0102】
それから、図3Cを参照すれば、フォトリソグラフィ法のようなパターニング工程を進行させて、第1透過性導電層121、第2透過性導電層122、第1保護部材131、第2保護部材132及び第3保護部材133を形成する。
【0103】
具体的に、図3Cの最左側の画素電極110上には、第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を形成する。第1透過性導電層121は、画素電極110の外縁を覆うように延びた形態に形成され、画素電極110の側面まで覆うことができるように形成される。第1透過性導電層121上に第2透過性導電層122を形成する。第2透過性導電層122は、第1透過性導電層121の上面全体を覆うことができるほど、すなわち、第1透過性導電層121の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に形成される。
【0104】
図3Cの中央の画素電極110上には、第1透過性導電層121及び第1保護部材131を形成する。第1透過性導電層121は、画素電極110の外縁を覆うように延びた形態に形成され、画素電極110の側面まで覆うことができるように形成される。第1透過性導電層121上に第1保護部材131を形成する。第1保護部材131は、第1透過性導電層121の所定の領域を露出するように形成されるが、第1透過性導電層121の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように形成する。
【0105】
図3Cの最右側の画素電極110上には、第2保護部材132及び第3保護部材133が形成される。第2保護部材132は、画素電極110の所定の領域を露出し、画素電極110の端部領域に対応するように形成される。すなわち、第2保護部材132は、画素電極110の外縁を覆うように形成され、画素電極110の側面まで覆うことができるように形成される。第2保護部材132上に第3保護部材133を形成する。第3保護部材133は、画素電極110の所定の領域を露出する。すなわち、第3保護部材133は、第2保護部材132の領域のうち、画素電極110の外縁に対応する領域を覆うように形成される。
【0106】
図3Bに示したように、第1透過性導電物質121a及び第2透過性導電物質122aを画素電極110上に形成してから、ハーフトーンマスクを利用した1回の露光を含むフォトリソグラフィ法を利用して、図3Cの構造を形成できる。具体的に、ハーフトーンマスクを利用して、第1透過性導電物質121a及び第2透過性導電物質122aのうち、二層がいずれも残っていなければならない部分には、最も小さい露光エネルギーを適用し、第1透過性導電物質121aのみが残っていなければならない部分は、それより大きい露光エネルギーを適用し、二層がいずれも除去されねばならない部分は、最も大きい露光エネルギーを適用して工程を進行できる。
【0107】
しかし、本発明は、これに限定されない。使用するフォトレジストのタイプによって、前記露光エネルギーの順序は、逆に適用することもある。
【0108】
本実施形態でも、ウェットエッチング工程のうち、画素電極110の損傷を防止して、画素電極110の耐久性を向上させる。
【0109】
それから、図3Dを参照すれば、画素定義膜135、有機発光層140a,140b,140c及び対向電極150を形成して、有機発光表示装置100を最終的に完成する。
【0110】
画素定義膜135は、第1、2透過性導電層121,122及び第1、2、3保護部材131,132,133上に形成される。
【0111】
画素定義膜135には、開口を形成し、図3Dの最左側に示された画素電極110の上部の第2透過性導電層122、図3Dの中央に示された画素電極110の上部の第1透過性導電層121及び図3Dの最右側に示された画素電極110を露出させ、その上に有機発光層及び対向電極150を形成する。
【0112】
具体的に、図3Dの最左側に示された画素電極110の上部の第2透過性導電層122上には、赤色の可視光線を発光する第1有機発光層140aを形成し、図3Dの中央に示された画素電極110の上部の第1透過性導電層121上には、緑色の可視光線を発光する第2有機発光層140bを形成し、図3Dの最右側に示された画素電極110の上部には、青色の可視光線を発光する第3有機発光層140cを形成し、対向電極150を副画素全体にわたって共通的に形成して、第1副画素SP1、第2副画素SP2及び第3副画素SP3を備える有機発光表示装置100を最終的に製造する。
【0113】
図示していないが、すべての副画素にわたって、各有機発光層が形成される前に、正孔注入層または正孔輸送層を形成できる。
【0114】
対向電極150は、仕事関数の小さい金属、すなわち、Ag、Mg、Al、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、Cr、Li、Ca及びこれらの化合物を蒸着した後、その上にITO、IZO、ZnO、またはInのような透明導電物質を蒸着して形成できる。
【0115】
図示していないが、有機発光層と対向電極150との間に、副画素全体にわたって、電子輸送層または電子注入層を形成することもある。
【0116】
また、基板101の一面に対向するように、密封部材(図示せず)を配置できる。密封部材(図示せず)は、外部の水分や酸素から有機発光層を保護するために形成するものであって、密封部材(図示せず)は、透明な材質で形成される。このために、ガラス、プラスチックまたは複数の有機物及び無機物が重畳された構造体でもありうる。
【0117】
本実施形態の製造方法によって製造された有機発光表示装置100は、画素電極110の上部に各副画素に第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を差別化して形成して、マイクロキャビティ効果を具現できる。
【0118】
一方、第1透過性導電層121、第2透過性導電層122を画素電極110上に形成する時、画素電極110の外縁を覆うように形成し、特に、第1透過性導電層121が画素電極110の側面を覆うように形成して、画素電極110の損傷を防止する。
【0119】
また、第2保護部材132は、画素電極110の外郭のコナーを覆うように形成される。そして、第1保護部材131及び第3保護部材133も、画素電極110の外縁を覆うように形成する。これを通じて、画素電極110の損傷を防止できるが、特に、画素電極110の側面及び端部の上面を効果的に保護する。
【0120】
結果的に、画素電極110、第1透過性導電層121及び第2透過性導電層122を設計した構成の通りに容易に形成してマイクロキャビティ効果が減少せず、有機発光表示装置100の画質特性が向上する。
【0121】
また、ハーフトーンマスクを利用した工程を適用して、効率的な工程を通じて有機発光表示装置100を製造でき、露光工程を1回に減らしてウェットエッチング工程を減少させて画素電極110の損傷を防止する。
【0122】
図面に示された実施形態を参照して説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるということが分かるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、有機発光表示装置関連の技術分野に好適に適用可能である。
【符号の説明】
【0124】
100 有機発光表示装置
101 基板
110 画素電極
121 第1透過性導電層
122 第2透過性導電層
131 第1保護部材
132 第2保護部材
133 第3保護部材
135 画素定義膜
140a 第1有機発光層
140b 第2有機発光層
140c 第3有機発光層
150 対向電極
SP1 第1副画素
SP2 第2副画素
SP3 第3副画素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に第1副画素、第2副画素及び第3副画素が配される有機発光表示装置であって、
前記第1副画素は、第1画素電極、前記第1画素電極上に形成された第1透過性導電層、前記第1透過性導電層上に形成された第2透過性導電層、前記第2透過性導電層上に形成された第1有機発光層及び前記第1有機発光層上に形成された対向電極を備え、
前記第2副画素は、第2画素電極、前記第2画素電極上に形成された第1透過性導電層、前記第1透過性導電層の端部を覆うように形成された第1保護部材及び前記第1透過性導電層と電気的に連結された第2有機発光層及び前記第2有機発光層上に形成された前記対向電極を備え、
前記第3副画素は、第3画素電極、前記第3画素電極の外縁を覆うように形成された第2保護部材、前記第2保護部材上に形成された第3保護部材、前記第3画素電極と電気的に連結された第3有機発光層及び前記第3有機発光層上に形成された前記対向電極を備える有機発光表示装置。
【請求項2】
前記画素電極は、ITOを含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記画素電極は、ITO/Ag/ITOの積層構造で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記第1有機発光層は、赤色の可視光線を発光し、前記第2有機発光層は、緑色の可視光線を発光し、前記第3有機発光層は、青色の可視光線を発光することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記第1透過性導電層及び前記第2透過性導電層は、ITOを含むことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記第1透過性導電層は、前記第1及び第2画素電極の外縁及び側面を覆うように延びた形態に配されることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記第2透過性導電層は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第1画素電極の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に配されることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記第1保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記第2保護部材は、前記第1透過性導電層と同じ材料で形成されることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記第3保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成されることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
前記第1保護部材は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第2画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項12】
前記第3保護部材は、前記第2保護部材の領域のうち、前記第3画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成されることを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
基板上に第1副画素、第2副画素及び第3副画素が配される有機発光表示装置の製造方法であって、
前記各副画素を形成する工程は、
第1、第2及び第3画素電極を形成する工程と、
前記第1画素電極と電気的に連結されるように、前記第1副画素には、第1有機発光層、前記第2画素電極と電気的に連結されるように、前記第2副画素には、第2有機発光層、及び前記第3画素電極と電気的に連結されるように、前記第3副画素には、第3有機発光層を形成する工程と、
前記有機発光層上に対向電極を形成する工程と、を含み、
前記第1副画素は、前記第1画素電極と前記第1有機発光層との間に第1透過性導電層、及び前記第1透過性導電層と前記第1有機発光層との間に配される第2透過性導電層を備え、
前記第2副画素は、前記第2画素電極と前記第2有機発光層との間に前記第1透過性導電層、及び前記第1透過性導電層の端部を覆うように形成された第1保護部材を備え、
前記第3副画素は、前記第3画素電極と前記第3有機発光層との間に前記第3画素電極の外縁を覆うように形成された第2保護部材、及び前記第2保護部材上に形成された第3保護部材を備えることを特徴とする有機発光表示装置の製造方法。
【請求項14】
前記画素電極は、ITOを含むように形成することを特徴とする請求項13に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項15】
前記画素電極は、ITO/Ag/ITOの積層構造で形成することを特徴とする請求項13または14に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記第1有機発光層は、赤色の可視光線を発光し、前記第2有機発光層は、緑色の可視光線を発光し、前記第3有機発光層は、青色の可視光線を発光することを特徴とする請求項13から15の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項17】
前記第1透過性導電層及び前記第2透過性導電層は、ITOを含むように形成することを特徴とする請求項13から16の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項18】
前記第1透過性導電層は、前記第1及び第2画素電極の外縁及び側面を覆うように延びた形態に形成することを特徴とする請求項13から17の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項19】
前記第2透過性導電層は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第1画素電極の外縁に対応する領域を覆うように延びた形態に形成することを特徴とする請求項13から18の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項20】
前記第1保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成することを特徴とする請求項13から19の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項21】
前記第2保護部材は、前記第1透過性導電層と同じ材料で形成することを特徴とする請求項13から20の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項22】
前記第3保護部材は、前記第2透過性導電層と同じ材料で形成することを特徴とする請求項13から21の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1保護部材は、前記第1透過性導電層の領域のうち、前記第2画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成することを特徴とする請求項13から22の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記第3保護部材は、前記第2保護部材の領域のうち、前記第3画素電極の外縁に対応する領域を覆うように形成することを特徴とする請求項13から23の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項25】
前記第1透過性導電層、前記第2透過性導電層、前記第1保護部材、前記第2保護部材及び前記第3保護部材を形成することは、
前記第1透過性導電層及び前記第2保護部材を形成するための第1透過性導電物質、並びに、前記第2透過性導電層、前記第1保護部材及び前記第3保護部材を形成するための第2透過性導電物質を順次に前記すべての副画素の前記画素電極上に形成した後、ハーフトーンマスクを通じた1回の露光工程を含むフォトリソグラフィ法を利用することを特徴とする請求項13から24の何れか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【公開番号】特開2011−124205(P2011−124205A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110212(P2010−110212)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】