説明

有機電界発光素子

【課題】 本発明は、高輝度で強い指向性発光が得られ、耐久性に優れた有機電界発光素子を提供するものである。
【解決手段】 対向する1対の電極間に少なくとも1層の発光層を含む有機電界発光素子であって、前記発光層で発生した光を共振させる共振器構造を有し、前記発光層が発光材料として3座以上の配位子を有する金属錯体を含有することを特徴とする。
耐久性に優れた有機電界発光素子が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する1対の電極間に少なくとも1層の発光層を含む有機電界発光素子であって、前記発光層で発生した光を共振させる共振器構造を有し、前記発光層が発光材料として3座以上の配位子を有する金属錯体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
【請求項2】
前記共振器構造が発光層で発生した光を反射する第1の面と第2の面とを有し、該第1の面と第2の面との間の距離が前記共振器からの発光が指向性であって単一モードとなるように設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光素子。
【請求項3】
前記第1の面の光反射率が80%以上で、前記第2の面の光反射率が50%以上であることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
【請求項4】
前記第1の面の光反射率が90%以上で、前記第2の面の光反射率が80%以上であることを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光素子。
【請求項5】
前記第1の面が金属電極により形成され、前記第2の面が半透明電極により形成されてなることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
【請求項6】
前記第1の面が金属電極により形成され、前記第2の面が屈折率の異なる複数の膜を積層した積層膜により形成されてなることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
【請求項7】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体が下記一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機電界発光素子:
【化1】

(一般式(I)中、M11は金属イオンを表し、L11〜L15はそれぞれM11に配位する配位子を表す。L11とL14との間に原子群がさらに存在して環状配位子を形成してもよい。L15はL11及びL14の両方と結合して環状配位子を形成してもよい。Y11、Y12、Y13はそれぞれ連結基、単結合、または二重結合を表す。また、Y11、Y12、又はY13が連結基である場合、L11とY12、Y12とL12、L12とY11、Y11とL13、L13とY13、Y13とL14の間の結合は、それぞれ独立に、単結合又は二重結合を表す。n11は0〜4を表す。M11とL11〜L15との結合は、それぞれ配位結合、イオン結合、共有結合のいずれでもよい。)。
【請求項8】
前記3座以上の配位子が、鎖状配位子であることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機電界発光素子:
【化2】

(一般式(II)中、MX1は金属イオンを表す。QX11〜QX16はMX1に配位する原子またはMX1に配位する原子を含んだ原子群を表す。LX11〜LX14は単結合、二重結合または連結基を表す。すなわち、QX11−LX11−QX12−LX12−QX13からなる原子群およびQX14−LX13−QX15−LX14−QX16からなる原子群はそれぞれ三座の配位子である。MX1とQX11〜QX16との結合は、それぞれ配位結合、イオン結合、共有結合のいずれでもよい。)。
【請求項10】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体が、下記一般式(III)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機電界発光素子:
【化3】

(一般式(III)中、Q11は含窒素へテロ環を形成する原子群を表し、Z11、Z12、Z13はそれぞれ置換又は無置換の、炭素原子又は窒素原子を表し、MY1は更に配位子を有しても良い金属イオンを表す。)。
【請求項11】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体中の金属イオンが、遷移金属イオンであることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
【請求項12】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体中の金属イオンが、イリジウムイオン、白金イオン、金イオン、レニウムイオン、タングステンイオン、ロジウムイオン、ルテニウムイオン、オスミウムイオン、パラジウムイオン、銀イオン、銅イオン、コバルトイオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、鉛イオン、アルミニウムイオン、およびガリウムイオンの群から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
【請求項13】
前記3座以上の配位子を有する金属錯体中の金属イオンが、希土類金属イオンであることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。

【公開番号】特開2007−66581(P2007−66581A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248287(P2005−248287)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】