説明

板ガラス用ゲートコンベア

【課題】板ガラス生産ライン工程におけるダイバータの直前に設けられ、一時的に板ガラスを留置するためのゲートコンベアにおいて、板ガラスのサイズにかかわらず、その偏りを防止する。
【解決手段】所定方向に配列された軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列された複数の従動ローラ7aと、所定間隔を隔てて隣接する2列の従動ローラの間に設けられ、所定方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列された複数の補助ローラ13と、補助ローラ13を第1搬送方向に所定距離だけ往復移動させる補助ローラ移動部20を備え、板ガラス3がメインフレーム5上に搬送された後、補助ローラを所定距離だけ移動させ、それによって、ダイバータのフォーク部9の進入を可能にする空間を確保する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は板ガラス用ゲートコンベアに関し、さらに詳しくは、板ガラスの生産ライン工程に設置されるコンベアシステムに用いられ、板ガラスの搬送方向をそれまでの移動方向に対して直交する方向に転換させるダイバータの直前に設置され、板ガラスをダイバータに移し替える前に一時的に板ガラスを留置させるための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイバータは、板ガラス生産ライン工程において、板ガラスの搬送方向を転換させるための装置である。従来の技術によるダイバータの一例について、概略的に説明する。従来の板ガラス用搬送方向転換装置では、所定のメインフレームにおいて、板ガラスを第1搬送方向に搬送するための複数の第1搬送ローラが、第1搬送方向に直交する第2搬送方向に平行に配列された複数の回転軸にそれぞれ所定の間隔で複数個配列固定されていると共に、板ガラスを第2搬送方向に搬送するための複数の第2搬送ローラが、第1搬送方向に平行に配列された複数の回転軸にそれぞれ所定の間隔で複数個配列固定されている。そして、例えば第2搬送ローラの最上部が、第1搬送ローラの最上部よりも低い位置と第1搬送ローラの最上部よりも高い位置の2つの高さを採りうるように、昇降機構により垂直方向に駆動される。
【0003】
第2搬送ローラの最上部が第1搬送ローラの最上部よりも低い位置にある状態で第1搬送方向に搬送されてきた板ガラスは、上記メインフレーム上で一旦停止される。次に、昇降機構を駆動して第2搬送ローラの最上部が第1搬送ローラの最上部よりも高い位置に移動させ、板ガラスを第2搬送ローラ上に保持する。その状態で第2搬送ローラを回転駆動させることにより、板ガラスの搬送方向が、第1搬送方向からそれに直交する第2搬送方向に転換される。
【0004】
全ての第1搬送ローラは、同時に同じ速度で同じ方向に回転駆動され、同様に、全ての第2搬送ローラは、同時に同じ速度で同じ方向に回転駆動される。また、第1搬送ローラと第2搬送ローラが同時に駆動されることはない。そのため、第1搬送ローラの回転軸と第2搬送ローラの回転軸が空間的に干渉しないよう視するために、第2搬送ローラの外径と第1搬送ローラの外径よりも大きくし、垂直方向における第2搬送ローラの回転軸位置を第1搬送ローラの位置よりも低くするなどの、構造上の工夫が要求される。
【0005】
このような従来の板ガラス用搬送方向転換装置は、複数の第1搬送ローラと複数の第2搬送ローラをそれぞれ別途に配列設置し、第2搬送ローラを第1搬送ローラに対して昇降させることによって方向転換機能を行うための昇降機構を別途に設置する必要があるために、装置の構成が非常に複雑であり、且つ、施設コストが増加するという問題点を有していた。
【0006】
そこで、ダイバータ自体の構成を簡素化し、施設コストを低減することを目的として、本出願人は、フォークリフト機構と、最初の搬送方向(第1搬送方向)に対して直交する方向(第2搬送方向)に板ガラスを搬送させる駆動ローラのみを有し、ダイバータの直前に設けられたゲートコンベア上で搬送が停止され、一時的に留置された板ガラスを、フォークリフト機構を用いてダイバータ上に移し替えるものを提案している(参考例)。
【0007】
このゲートコンベア自体は、第1搬送方向に搬送するための駆動ローラは備えておらず、搬送方向の上流側から搬送されてきた板ガラスを、その惰性で一定距離だけ搬送させるための従動ローラを備えている。ところで、板ガラス生産ライン工程においては、さまざまなサイズの板ガラスの生産及び搬送が行われるため、ゲートコンベア及びダイバータにおいても、駆動ローラ及び従動ローラは、板ガラスの搬送方向及びそれに直交する方向のいずれにおいても、一定の間隔で均一に配列されていることが好ましい。しかしながら、ゲートコンベアは、上記フォークリフト機構のフォーク部が進入するための空間を確保しなければならず、その部分に従動ローラを設けないとすれば、サイズの小さな板ガラスがゲートコンベアに搬送されてきた場合に、その板ガラスが従動ローラによって均一に保持されず、偏って保持される可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記フォークリフト機構を用いたダイバータの直前に設けられ、搬送されて来た板ガラスが一時的に留置されるゲートコンベアにおいて、板ガラスのサイズにかかわらず偏りを防止すると共に、フォークの進入を容易にすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、コンベアシステムにおいて用いられ、第1搬送方向に搬送される板ガラスの搬送方向を前記第1搬送方向に直交する第2搬送方向に方向転換するためのダイバータの導入部に設置され、搬送されてきた板ガラスが一時的に留置される板ガラス用ゲートコンベアであって、作業台を構成するメインフレームと、前記第2搬送方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列され、前記第2搬送方向において所定間隔で配列され、前記第1搬送方向には第1所定間隔と該第1所定間隔よりも広い第2所定間隔を組み合わせた所定のパターンで配列された複数の従動ローラと、前記第2所定間隔を隔てて隣接する2列の従動ローラの間に設けられ、前記第2搬送方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列された複数の補助ローラ及び前記補助ローラ装置を前記第1搬送方向に所定距離だけ往復移動させる補助ローラ移動部を備えた補助ローラ装置と、前記板ガラスが前記メインフレーム上に搬送された後、前記補助ローラ移動部により前記補助ローラを前記第1搬送方向に所定距離だけ移動させ、それによって、前記ダイバータのフォーク部の進入を可能にする空間を確保することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の板ガラス用ゲートコンベアにおいて、前記補助ローラ装置は、前記第1搬送方向に平行に設けられた1対の縦梁と、前記第2搬送方向に平行に設けられた複数の横梁とで構成された支持台を備え、前記複数の補助ローラは、前記横梁上において、前記第2搬送方向に均一又は不均一な所定の間隔で配置されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載の板ガラス用ゲートコンベアにおいて、前記補助ローラは、前記横梁上に垂直に設けられた複数の直立ブラケットにそれぞれ前記第2搬送方向と平行に設けられた回転軸を中心として回転自在に軸支されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2に記載の板ガラス用ゲートコンベアにおいて、前記支持台の前記縦梁の底面にそれぞれガイド部材が備えられ、前記メインフレームの底面部の前記ガイド部材に対応する部分に、前記ガイド部材と係合されるガイドレールが設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の板ガラス用ゲートコンベアにおいて、前記ガイド部材は、前記縦梁の先端部と後端部とにそれぞれ設置され、前記ガイドレールは、それに対応して、前記メインフレーム上に4箇所に設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の板ガラス用ゲートコンベアにおいて、前記補助ローラ移動部は、前記メインフレームの底部に固設され、前記第1搬送方向に所定長さだけ出没されるロッドを備えたシリンダと、該シリンダのロッドと一体に連結され、前記支持台に固定されたロッド固定台を含んで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、本発明に係る板ガラス用ゲートコンベアによれば、例えば補助ローラが、第2所定間隔を隔てて隣接する2列の従動ローラの中央部に位置する初期状態では、第1搬送方向において、従動ローラと補助ローラがほぼ均一な間隔で配置されることになる。その状態で、板ガラスがその惰性により搬送されてきたとすると、板ガラスのサイズにかかわらず、従動ローラ及び補助ローラが一定の間隔で板ガラスの裏面に当接し、板ガラスの自重をほぼ均等に支える。その結果、板ガラスの端部がその自重で撓むことが防止され、板ガラスが偏って支持されることを防止することができる。
【0016】
また、補助ローラ装置は、補助ローラを第1搬送方向に所定距離だけ往復移動させるだけであり、補助ローラ装置の如何なる部材も垂直方向に変位しないので、補助ローラ装置及びそれを備えた板ガラス用ゲートコンベアの高さ寸法を低くすることができるか、あるいは、高さ方向の空間を有効利用することができる。また、第1搬送方向及び第2搬送方向におけるメインフレームの幅は、補助ローラ装置の存在によってはほとんど影響されない。さらに、補助ローラを第1搬送方向に移動させる際、補助ローラは板ガラスの裏面を転動するので、メインフレーム上に停止した板ガラスは、第1搬送方向にほとんど変位されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る板ガラス用ゲートコンベアの構成を示す斜視図。
【図2】上記板ガラス用ゲートコンベアにおける補助ローラを含む偏り防止機構の構成を示す斜視図。
【図3】上記偏り防止機構により従動ローラが一方向に押出された状態を示す斜視図。
【図4】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、板ガラスが搬送される前の状態を示す図。
【図5】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、板ガラスが搬送されてきたときの状態を示す図。
【図6】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、補助ローラが待避したときの状態を示す図。
【図7】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、補助ローラが待避した後、ダイバータのフォーク部が進入したときの状態を示す図。
【図8】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、ダイバータのフォーク部により板ガラスが上方に持ち上げられた状態を示す図。
【図9】上記板ガラス用ゲートコンベアにおいて、ダイバータのフォーク部により板ガラスがゲートコンベアからダイバータ側に移し替えられた状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る板ガラス用ゲートコンベアについて、添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る板ガラス用ゲートコンベアの構成を示。図2は、上記板ガラス用ゲートコンベアにおける偏り防止構造の構成を示し、図3は、従動ローラが一方向に押出された状態を示す。また、図4乃至図9は、このゲートコンベアからダイバータに板ガラスを移し替える一連の動作を示す。
【0019】
図4乃至図9に示すように、板ガラスの生産ライン工程に設置されるコンベアシステムにおいて、ゲートコンベア1とダイバータ2は、最初の板ガラスの搬送方向(第1搬送方向)に対して直交する方向(第2搬送方向)に隣接して配置されている。ダイバータ2のフォーク部9は、図示しない駆動機構により、第2搬送方向に往復移動されると共に、垂直方向に昇降される。
【0020】
ゲートコンベア1は、図1に示すように、作業台を構成するメインフレーム5と、第2搬送方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列された複数の従動ローラ7aと、第2搬送方向に平行に配列され、第2搬送方向において所定間隔P0で従動ローラ7aが配列固定された複数のローラ軸7を備えている。ローラ軸7は、後述するように、ダイバータ2のフォーク部9が進入するための空間Sを確保するために、例えば、第1所定間隔P1で配列された3本のローラ軸7を一組として、ローラ軸7の各組が、第1所定間隔P1よりも広い第2所定間隔P2で配列されている。ダイバータ2のフォーク部9は、第2所定間隔P2のローラ軸の各組の間の空間Sに進入する。なお、例えば第2所定間隔P2は、第1所定間隔P1の2倍であることが好ましい。
【0021】
このゲートコンベア1は、さらに、偏り防止機構として、上記空間Sに設けられた補助ローラ装置4を備えている。補助ローラ装置4は、図2に示すように、第1搬送方向に平行に設けられた1対の縦梁11と、第2搬送方向に平行に設けられ、略L状断面を有する複数(例えば5本)の横梁12と、各横梁12上に垂直に設けられた複数の直立ブラケット14とで構成された支持台10と、支持台10を第1搬送方向に往復移動させる補助ローラ移動部20と、各直立ブラケット14にそれぞれ第2搬送方向と平行に設けられた回転軸14aを中心として回転自在に軸支された複数の補助ローラ13などで構成されている。そして、2組の補助ローラ装置4が第2搬送方向に並列されている。
【0022】
この実施形態では、1つの横梁12に対して6つの補助ローラ13設けられているが、中央部に設けられた一対の補助ローラの間隔P3は、両端部側にそれぞれ設けられた2対の補助ローラの間隔P4よりも狭くなるように設定されている。また、各縦梁11の第1搬送方向の両端部の底面(裏面)には、略直方体状のガイド部材11aが下向きに設けられており、メインフレーム5の底面上に設けられたガイドレール5aと係合されている。ガイドレール5aには断面が山形の突起が形成され、ガイド部材11aの底面には断面谷型の溝が形成されている。そして、これらの突起と溝が係合されることにより、支持台10が第1搬送方向に平行移動可能に支持されている。
【0023】
補助ローラ移動部20は、メインフレーム5の底部に固設され、第1搬送方向に所定長さだけ出没されるロッド21aを備えた空気圧又は油圧シリンダ21と、シリンダ21のロッド21aと一体に連結され、支持台10に固定されたロッド固定台22などで構成されている。
【0024】
上記のように、第2所定間隔P2が第1所定間隔P1の2倍である場合、従動ローラ7aと補助ローラ13がほぼ均一な間隔で配置されることになる。その状態で、板ガラス3がその惰性により搬送されてきたとすると、板ガラス3のサイズにかかわらず、従動ローラ7a及び補助ローラ13が一定の間隔で板ガラス3の裏面に当接し、板ガラス3の自重をほぼ均等に支える。その結果、板ガラス3の端部がその自重で撓むことが防止され、板ガラス3が偏って支持されることを防止することができる。
【0025】
次に、図4乃至図9を参照して、本実施形態に係る板ガラス用ゲートコンベアの動作を説明する。図4は、板ガラス用ゲートコンベアにおいて、板ガラスが搬送される前の状態を示す。図4に示す状態では、シリンダ21のロッド21aがシリンダ内部に入没され、支持台10が初期位置にある。このとき、補助ローラ13は、第1搬送方向において、ローラ軸7の各組の間の第1所定間隔P1の中央に位置している。また、垂直方向における従動ローラ7aの外周最上部と補助ローラ13の外周最上部がほぼ同じ高さに位置している。
【0026】
図5は、ゲートコンベア1上に板ガラス3が搬送されてきたときの状態を示す。このとき、従動ローラ7aと補助ローラ13が、第1搬送方向及び第2搬送方向においてほぼ均等に配置されているので、搬送されてくる板ガラスのサイズにかかわらず、板ガラスが従動ローラ7a及び補助ローラ13によって均一に保持される。第1搬送方向においては、補助ローラ13がダイバータ2のフォーク部9の前方に位置しているので、フォーク部9は第2搬送方向に前進することはできない。
【0027】
図6は、補助ローラ13が待避したときの状態を示す。上記シリンダ21を駆動してロッド21aが突出すると、支持台10が第1搬送方向に所定距離だけ移動され、図2から図3に示す状態になる。補助ローラ13は第1搬送方向に上記所定距離だけ移動し、第1搬送方向においては、補助ローラ13がダイバータ2のフォーク部9の前方に位置しておらず、フォーク部9は第2搬送方向に前進することができる。補助ローラ13を第1搬送方向に移動させる際、補助ローラ13は板ガラス3の裏面を転動するので、メインフレーム5上に停止した板ガラス3は、第1搬送方向にほとんど変位されることはない。
【0028】
図7は、補助ローラが待避した後、図示しない駆動機構によりダイバータ1のフォーク部9が、ローラ軸7の各組の間の空間Sに進入したときの状態を示す。図8は、さらに、ダイバータ2のフォーク部9により板ガラス3が上方に持ち上げられた状態を示す。そして、図9は、ダイバータ2のフォーク部9により板ガラス3がゲートコンベア1からダイバータ2側に移し替えられた状態を示す。ダイバータ2のフォーク部9が板ガラス3を持ち上げて元の位置に復帰すると、シリンダ21が作動してロッド21aを後方に没入させると同時に、補助ローラ装置4を図4に示す初期位置に復帰させ、次の板ガラス3の搬送を待つ。上記図4乃至図9に示す動作を連続して繰り返すことにより、板ガラスの生産ライン工程において連続して搬送される板ガラスの搬送方向を所定方向(第1搬送方向)からそれに直交する方向(第2搬送方向)にスムーズに方向転換させることができる。
【0029】
なお、上記実施形態における従動ローラ7a及び補助ローラ13の配列数やその間隔はあくまで例示であり、その記載に限定されることはない。例えば、図2及び図3に示す例では、1つの横梁12設けられた複数の補助ローラ13を、中央部に設けられた一対の補助ローラの間隔P3が、両端部側にそれぞれ設けられた2対の補助ローラの間隔P4よりも狭くなるように設定したが、これらを全て均等な間隔で配置してもよい。また、第2搬送方向における従動ローラ7aの位置と補助ローラ13の位置をずらすことにより、従動ローラ7aと補助ローラ13が干渉することはなく、補助ローラ13の移動距離を長くすることができる。その結果として、ダイバータ2のフォーク部9が進入する空間を広くしたり、あるいは、補助ローラ13の直径を大きくしたりすることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 ゲートコンベア
2 ダイバータ
3 板ガラス
4 補助ローラ装置(偏り防止機構)
5 メインフレーム
5a ガイドレール
7 ローラ軸
7a 従動ローラ
9 フォーク部
10 支持台
11 縦梁
11a ガイド部材
12 横梁
13 補助ローラ
14 直立ブラケット
14a 回転軸
20 補助ローラ移動部
21 シリンダ
21a ロッド
22 ロッド固定台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアシステムにおいて用いられ、第1搬送方向に搬送される板ガラスの搬送方向を前記第1搬送方向に直交する第2搬送方向に方向転換するためのダイバータの導入部に設置され、搬送されてきた板ガラスが一時的に留置される板ガラス用ゲートコンベアであって、
作業台を構成するメインフレームと、
前記第2搬送方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列され、前記第2搬送方向において所定間隔で配列され、前記第1搬送方向には第1所定間隔と該第1所定間隔よりも広い第2所定間隔を組み合わせた所定のパターンで配列された複数の従動ローラと、
前記第2所定間隔を隔てて隣接する2列の従動ローラの間に設けられ、前記第2搬送方向に平行な軸を回転中心として回転自在に軸支され、マトリックス状に配列された複数の補助ローラ及び前記補助ローラ装置を前記第1搬送方向に所定距離だけ往復移動させる補助ローラ移動部を備えた補助ローラ装置と、
前記板ガラスが前記メインフレーム上に搬送された後、前記補助ローラ移動部により前記補助ローラを前記第1搬送方向に所定距離だけ移動させ、それによって、前記ダイバータのフォーク部の進入を可能にする空間を確保することを特徴とする板ガラス用ゲートコンベア。
【請求項2】
前記補助ローラ装置は、前記第1搬送方向に平行に設けられた1対の縦梁と、前記第2搬送方向に平行に設けられた複数の横梁とで構成された支持台を備え、
前記複数の補助ローラは、前記横梁上において、前記第2搬送方向に均一又は不均一な所定の間隔で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の板ガラス用ゲートコンベア。
【請求項3】
前記補助ローラは、前記横梁上に垂直に設けられた複数の直立ブラケットにそれぞれ前記第2搬送方向と平行に設けられた回転軸を中心として回転自在に軸支されていることを特徴とする請求項2に記載の板ガラス用ゲートコンベア。
【請求項4】
前記支持台の前記縦梁の底面にそれぞれガイド部材が備えられ、前記メインフレームの底面部の前記ガイド部材に対応する部分に、前記ガイド部材と係合されるガイドレールが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の板ガラス用ゲートコンベア。
【請求項5】
前記ガイド部材は、前記縦梁の先端部と後端部とにそれぞれ設置され、前記ガイドレールは、それに対応して、前記メインフレーム上に4箇所に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の板ガラス用ゲートコンベア。
【請求項6】
前記補助ローラ移動部は、前記メインフレームの底部に固設され、前記第1搬送方向に所定長さだけ出没されるロッドを備えたシリンダと、該シリンダのロッドと一体に連結され、前記支持台に固定されたロッド固定台を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の板ガラス用ゲートコンベア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−275060(P2010−275060A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−128241(P2009−128241)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【出願人】(505272412)株式会社 太星技研 (9)
【Fターム(参考)】