説明

柱頭部施工用架設装置およびその一部を利用した移動作業車の構築方法ならびに橋梁の張出し施工方法

【課題】第1ブロックの施工用架設装置およびその一部を利用した移動作業車の構築方法並びに橋梁の張出し施工方法を提供すること。
【解決手段】張出し第1ブロックの施工用架設装置であって、その施工用架設装置1は、柱頭部上に設置される支柱を備えていると共に、柱頭部12から張出し施工方向に伸びる支持梁5を備え、前記支持梁5に支持され、かつ移動作業車34における横梁25として利用される橋軸直角方向に伸びる着脱可能な横支持梁26を備え、横支持梁26により支保工を吊り下げ支持する。その施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁26を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁を込んだ横梁を組み込んだ移動作業車により、張出し第2ブロック以降を施工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、張出し架設工法により構築されるプレストレストコンクリート橋において、橋脚の上方に位置する張出し第1ブロックの施工用架設装置およびその一部を利用した移動作業車の構築方法並びに橋梁の張出し施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、橋梁の柱頭部施工において、これまで橋脚にブラケットを設け、そのブラケットを作業床としつつ、張出し第1ブロックの荷重を支持していた。張出し第1ブロックを施工することで、その上に橋軸方向左右2台の張出し架設機を載置することが出来る。
【0003】
しかし、この方法では、ブラケットの構築に多くの時間と労力を要するという問題がある。
【0004】
また、従来の通常の張出し架設機40は、図10上に示すように、走行レール33の上に配置される走行車輪(移動装置)10を備えた長尺の水平材41があり、前記長尺の水平材41に下部が連結された間隔をおいて平行な前部斜材39と後部斜材42の2本の斜材と、各斜材39,42の端部に固定される1本の鉛直材6を備えており、その各斜材41,42および鉛直材6の上に橋軸方向に延長する水平な縦梁4が設置されており、側面から見ると平行四辺形の枠内に鉛直材6が設けられている形態をしている。なお、図中、35は走行用車輪、36は伸縮可能な脚部である。
【0005】
これを2フレーム橋梁主桁のほぼウェブの上にそれぞれ配置し、横梁25で繋いで、橋軸方向から見て門型の形態をしている。
【0006】
前記のような張出し架設機40は、橋軸方向の長さが長いために、柱頭部上に直列に2台の張出し架設機40を設置することができない。
そこで、橋脚と橋軸方向に同じ幅で柱頭部を施工し、狭い範囲に2台の張出し架設機を設置するために、一方は主構を規定幅に、他方を狭くして架設機を内部に入り組ませることが知られている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−218316号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、狭い柱頭部のうえに2台の主構が入り組み、作業スペースがより狭くなるという課題が残されている。また、主構幅を狭くした張出し架設機を前進させた後、規定の幅に戻さなければならないという問題がある。
本発明は前記の課題を有利に解消することができる第1ブロックの施工用架設装置およびその一部を利用した移動作業車の構築方法並びに橋梁の張出し施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置においては、柱頭部上に仮設設置される張出し第1ブロックの施工用架設装置であって、その施工用架設装置は、柱頭部上に設置される支柱を備えていると共に、柱頭部から張出し施工方向に伸びる支持梁を備え、前記支持梁に支持され、かつ移動作業車における横梁として利用される橋軸直角方向に伸びる着脱可能な横支持梁を備え、前記横支持梁により支保工を吊り下げ支持していることを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置において、前記支柱は、伸縮可能な支柱とされていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明または第2発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁に吊り下げ支持されている支保工以外の張出し第1ブロックの施工用架設装置の部分を撤去して横梁組み込み移動作業車とすることを特徴とする移動作業車の構築方法。
また、第4発明の橋梁の張出し施工方法においては、第1または第2発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁を込んだ横梁組み込み移動作業車により、第2ブロック以降を施工することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によると、柱頭部上に仮設設置される張出し第1ブロックの施工用架設装置であって、その施工用架設装置は、柱頭部上に設置される支柱を備えていると共に、柱頭部から張出し施工方向に伸びる支持梁を備え、前記支持梁に支持され、かつ移動作業車における横梁として利用される橋軸直角方向に伸びる着脱可能な横支持梁を備え、前記横支持梁により支保工を吊り下げ支持しているので、柱頭部に仮設設置した施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工することができる。
また、第2発明によると、伸縮可能な支柱を備えているので、移動作業車に横梁として組み込む場合に容易に、盛り替えて、組み込むことができる。
また、第3発明によると、第1発明または第2発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込のみ、横梁および横梁により吊り下げ支持されている支保工以外の張出し第1ブロックの施工用架設装置の部品部分を撤去して、容易に横梁組み込み移動作業車を、従来のように、狭隘な柱頭部上において、移動作業車を組み立てることなく、柱頭部および張出し第1ブロック上で構築することができる。したがって、柱頭部上および張出し第1ブロック上を有効に利用して、移動作業車を組み立てることができる。
また、第4発明によると、第1発明または第2発明の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁を込んだ横梁組み込み移動作業車により、第2ブロック以降を施工するので、狭隘な柱頭部上において、移動作業車を組み立てることなく、柱頭部上および張出し第1ブロック上を有効に利用して、移動作業車を組み立て、第2ブロック以降を施工することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1〜図7は、本発明の張出し第1ブロックの施工用装置1を設置するまでの工程を示すものであって、図1(a)(b)に示すように、コンクリート製橋脚にブラケット29aを介して作業足場29を設けて橋脚28を順次築造した後、橋脚28上に、図2に示すように、前記ブラケット29aを利用して柱頭部12を構築する。
【0012】
次いで、図3に示すように柱頭部12上に、張出し第1ブロックの施工用装置1を、これを構成する部品を図示省略のクレーンを利用して順次吊り上げて組み立てる。
【0013】
前記の張出し第1ブロックの施工用装置1は、橋軸方向に間隔をおいて配置された複数(図示の場合には、橋軸方向に間隔をおいて2本、および橋軸直角方向に間隔をおいて2本の合計4本)の下部の支柱2を備えている。その各下部の支柱2の上部には、液圧式の伸縮式ジャッキ3を備えて、伸縮式の下部の支柱2とされている。前記の伸縮式液圧ジャッキ3の下部は、下部の支柱2にボルト等により着脱可能に取付られている。前記の各下部の支柱2は、柱頭部12の平面積内に収まる位置に配置され、各下部の支柱2の下部は、柱頭部12における橋軸直角方向の両端部に位置するように配置されていると共に、柱頭部12に埋め込み固定したアンカー(アンカーナットあるいはアンカーボルト「図示を省略」)にボルトあるいはナットにより取り外し可能に設置されている。
【0014】
橋軸直角方向の両側の2本の下部の支柱2上部の前記伸縮式ジャッキ3に渡って、下弦材として橋軸方向に延長する支持梁5が架設固定され、前記の橋軸直角方向に隣り合う支持梁5には、前記伸縮式ジャッキ3の鉛直上において、それぞれ上部の支柱7が立設されてその下部が着脱可能に固定され、橋軸方向に隣り合う各上部の支柱7の上部相互は上部連結材8により連結され、また、上部の支柱7の上端部と支持梁5の先端部とは、形鋼等の鋼材からなる斜材9により連結され、さらに上部の支柱7と下部の支柱2とは、ブレース11により連結されて、側部フレーム13が構成されている。
【0015】
橋軸直角方向に間隔をおいて隣り合う前記の側部フレーム13における上部の支柱7相互は、上部横連結材14がボルト・ナット等により着脱可能に連結されてていると共にブレース16の端部が連結されて、橋軸方向から見て門型のフレームを構成している。
前記の各支持梁5の長さは、張出し施工で施工する張出し第1ブロックの長さ(張出し施工を行うための移動作業車を載置出来る長さ)を施工できる長さ(橋軸方向に対称位置に施工される張出し第1ブロック15端部間の長さよりも長い寸法)とされている。前記のように側部フレーム13は、2列配置されて、繋ぎ梁としての上部横連結材14およびブレース16により一体化されて、橋軸方向から見て門型フレームとされている。
【0016】
なお、部材相互を着脱可能に連結させる部材としては、ボルト・ナットあるいはPC鋼棒とナット等適宜の手段を採用するようにしてもよい。橋軸直角方向の両側において、上部および下部の支柱部と支持梁5と上部連結材8と斜材9等により、それぞれ側部フレーム13を構成している。
【0017】
橋軸方向の前方および後方にそれぞれ張出すように設けられている前記支持梁5の前部および後部の上部には、橋軸直角方向に隣り合う前記支持梁5に渡って、それぞれ橋軸方向に間隔をおくと共に橋軸直角方向に間隔を延長する一対の前部側の横支持梁26(図3の右側)、および一対の後部側の横支持梁26(図3の左側)が図示省略のボルト・ナット等により着脱可能に取付られている。
【0018】
前記一対の前部側の横支持梁26、および一対の後部側の横支持梁26の端部には、それぞれ、総ネジ異径PC鋼棒、ネジ付き棒鋼、ネジ付き帯鋼などのネジ付き縦部材17の上部が、ナット18あるいは図示省略のセンターホールジャッキおよびナットを介して支持されてレベル調整可能に吊り下げ支持され、前部側の4本の前記各ネジ付き縦部材17を挿通した前部側の作業床19は、その下部に配置されて前記ネジ付き縦部材17にねじ込まれたナット18、あるいは前記ネジ付き縦部材17に挿通された図示省略のセンターホールジャッキおよびねじ込まれる前記ナット18により、上下方向および傾斜角が調整可能に支持されている。
【0019】
前記の作業床19には、柱頭部12に接続するブロック築造用の型枠20(図4参照)およびその型枠を支持する支持部材(図示を省略)等が付属している。前記の作業床19および支持部材により支保工が構成されている。
【0020】
前記の支柱2,7を含む側部フレーム13、橋軸方向の支持梁5、横支持梁26、ネジ付き縦部材17および作業床19等により、張出し第1ブロックの施工用装置1が構成されている。
【0021】
図3に示す状態から、作業床19を、張出し第1ブロック15を築造すべく所定のレベルに保持し、型枠20を所定の位置に配置すると共に配筋およびPCケーブル用シース(いずれも図示を省略)を配置してコンクリートを打設し、養生後、前記PCケーブル用シース内に配置したPC鋼材を、張出し第1ブロック15の端部で緊張定着し、型枠を降下させる等して脱型して張出し第1ブロック15を構築する(図4の状態)。
【0022】
次に、図4に示す張出し第1ブロックの施工用装置1の状態から、第2ブロック以降のブロックの築造する移動作業車に変化させる工程について説明する。
【0023】
図5に示す状態から、下部の支柱2上部の液圧式ジャッキ3を伸長して、各横支持梁26における橋軸直角方向の中間部に間隔をおいて、それぞれ、伸縮式ジャッキ22を備えた伸縮可能な盛り替え用仮設支柱21を、柱頭部12上面と前記横支持梁26の下面との間に配置し、液圧式ジャッキ3を短縮して、前記の盛り替え用仮設支柱21に横支持梁26より上の部分の前記張出し第1ブロックの施工装置1の上側部分を支持させる。
【0024】
次いで、柱頭部12および張出し第1ブロック15上に、クレーン等により吊り上げて、橋軸直角方向に間隔をおいて平行であると共に橋軸方向に延長するように、前部側および後部側の走行用レール33をそれぞれ敷設し、また、その各走行用レール33上に、移動作業車34の側部菱形フレーム24をクレーン等により吊り上げて、側部菱形フレーム24における走行用駆動車輪10を載置すると共に、前部側および後部側の各横支持梁26の下側に、側部菱形フレーム24における橋軸方向に延長する縦梁4を配置する。
また、伸縮可能な盛り替え用仮設支柱21を短縮して、前部側および後部側の各横支持梁26の下面と縦梁4の上面を当接してこれらをボルト・ナット等により着脱可能に固定して、各横支持梁26を移動作業車34における横梁25とすると共に、側部菱形フレーム24相互を縦梁4と横梁25を図示省略のボルト・ナットにより連結して、移動作業車34を門型フレーム構造とする。また、移動作業車34の後部に適宜、柱頭部あるいは張出しブロックに対して、着脱可能なアンカー30を設ける。
次いで、クレーン等により、側部フレーム13またはこれを構成している斜材9、ブレース11、上部連結材8、上部の支柱7等を支持した状体で順次分解して吊り降ろして撤去し、前記液圧式ジャッキ3および下部の支柱2を吊り降ろして撤去する。
【0025】
次いで、クレーン等により、前記支持梁5上の斜材9および上部の支柱7およびブレース等を吊り降ろし撤去すると共に、前記支持梁5および盛り替え用仮設支柱21を吊り降ろし撤去して、柱頭部12および張出し第1ブロック15上に、移動作業車34またはその走行用レールのみとなるようにする(図7に示す状態)。すなわち、横支持梁部材26および横支持梁26により吊り下げ支持されている作業床を含む支保工を残して、それ以外の張出し第1ブロック施工用装置の部分を適宜、部品に分解して撤去する。
【0026】
前記の図7に示す移動作業車34の状態は、横支持梁26から利用した横梁25、およびその横梁25にネジ付き縦部材17を介して支持されている前部側の作業床19および後部側の作業床19は、それぞれ、張出し第1ブロックの施工用装置1の部分をそのまま移動用作業車23を構成する部分として利用されており、効率よく、移動作業車34に変化させて組み立てることが可能になる。
【0027】
前記のようにして、移動作業車34とした後、図示を省略するが、適宜アンカー30を取り外して、張出し第1ブロック15の端部まで、移動作業車34を、駆動車輪10および走行用車輪を転動させて張出し方向に移動して位置固定し、作業床19および型枠20を所定の張出し第2のブロックを構築すべき所定の位置に配置し、張出し第2ブロック部分の配筋後、コンクリートを打設して、張出し第2ブロックを構築し、以下、同様な作業を繰り返して、橋梁を構築する。橋軸方向の反対側も同様である。
【0028】
前記実施形態においては、橋軸方向の各作業床19は、橋軸方向にそれぞれ独立した形態を示したが、本発明を実施する場合、張出し第1ブロックを構築するまでは、各作業床19相互を、足場部を備えた連結材により連結し、第1ブロックの構築後において、前記連結材を撤去するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の張出し第1ブロックの施工用装置を柱頭部に設置するための工程を示すものであって、(a)は橋脚を完成させた状態の橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図2】本発明の張出し第1ブロックの施工用装置を柱頭部に設置するための工程を示すものであって、(a)は柱頭部を施工した状態の橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図3】本発明の張出し第1ブロックの施工用装置を柱頭部に設置した状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図4】図3の状態から張出し第1ブロックを施工した状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図5】図4の状態から、柱頭部と張出し第1ブロックの施工用装置との間に盛り替え仮受け柱を設置した状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図6】図5の状態から、柱頭部および第1ブロッにレールを敷設すると共に、横支持梁の下側に、その横支持梁を横梁として移動作業車に組み込むように、横梁付き移動作業車を組立ている状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図7】横支持梁以外の張出し第1ブロックの施工用装置を分解して撤去した状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図8】図7の状態から、第2ブロックを施工すべく、横梁付き移動作業車を張出し第1ブロックの先端側に移動して位置固定した状態を示すものであって、(a)は橋軸直角方向から見た側面図、(b)は(a)の正面図である。
【図9】従来の張出し架設機の説明図である
【符号の説明】
【0030】
1 第1ブロックの施工用装置
2 下部の支柱
3 ジャッキ
4 縦梁
5 支持梁
6 鉛直材
7 上部の支柱
8 上部連結材
9 斜材
10 走行車輪(移動装置)
11 ブレース
12 柱頭部
13 側部フレーム
14 上部横連結材
15 張出し第1ブロック
16 ブレース
17 ネジ付き縦部材
18 ナット
19 作業床
20 型枠
21 盛り替え用仮設支柱
22 ジャッキ
23 移動作業車
24 側部菱形フレーム
25 横梁
26 横支持梁
28 橋脚
29 作業足場
29a ブラケット
30 アンカー
33 走行レール
34 移動作業車
35 走行用車輪
36 伸縮可能な脚部
39 前部斜材
40 通常の張出し架設機
41 水平材
42 後部斜材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱頭部上に仮設設置される張出し第1ブロックの施工用架設装置であって、その施工用架設装置は、柱頭部上に設置される支柱を備えていると共に、柱頭部から張出し施工方向に伸びる支持梁を備え、前記支持梁に支持され、かつ移動作業車における横梁として利用される橋軸直角方向に伸びる着脱可能な横支持梁を備え、前記横支持梁により支保工を吊り下げ支持していることを特徴とする張出し第1ブロックの施工用架設装置。
【請求項2】
前記支柱は、伸縮可能な支柱とされていることを特徴とする請求項1に記載の張出し第1ブロックの施工用架設装置。
【請求項3】
請求項1または2の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁に吊り下げ支持されている支保工以外の張出し第1ブロックの施工用架設装置の部分を撤去して横梁組み込み移動作業車とすることを特徴とする移動作業車の構築方法。
【請求項4】
請求項1または2の張出し第1ブロックの施工用架設装置により、張出し第1ブロックを施工した後、前記支保工を吊り下げ支持する前記横支持梁を、張出し第1ブロック上に移動可能に設置される移動作業車における横梁として組み込むと共に、その横梁を込んだ横梁組み込み移動作業車により、第2ブロック以降を施工することを特徴とする橋梁の張出し施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−179999(P2009−179999A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19581(P2008−19581)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000103769)オリエンタル白石株式会社 (136)
【Fターム(参考)】