説明

梱包用緩衝装置

【課題】本発明は梱包作業及び分解作業を容易に行えることを課題とする。
【解決手段】梱包用緩衝装置30は、被梱包部材10の底部、第1の側部、上部、第2の側部を覆うように形成された第1乃至第6の緩衝部31〜36と、被梱包部材10の第3の側部、第4の側部に当接して被梱包部材10の移動を規制する規制部37,38と、第1の側部、第2の側部を覆う緩衝部32,34,36より突出し、被梱包部材10を垂直状態に収納させる際に、被梱包部材10の荷重を支持する支持部50とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は梱包用緩衝装置に係り、特に被梱包部材を梱包用箱に収納させる際に被梱包部材の周囲を覆う梱包用緩衝装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子機器などの被梱包部材を搬送する際は、梱包用緩衝装置により被梱包部材を覆った上で段ボールからなる梱包用箱に収納して運搬時の衝撃が被梱包部材に伝わらないようにしている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
ところで、衝撃に弱い被梱包部材の場合、図1Aに示されるように、できるだけ外部からの衝撃を吸収することができるように、被梱包部材10の両側に一対の緩衝部材12を嵌合させて弾性を有する樹脂製袋14に挿入された被梱包部材10を各方向から浮かせた状態に支持する。また、緩衝部材12は、段ボール材を組み合わせた構成であり、被梱包部材10の上下面に当接するように形成された一対の水平板16と、一対の水平板16を所定高さ位置に保持する保持板18とを有する。
【0004】
そして、図1Bに示されるように、各緩衝部材12がバラバラにならないように各被梱包部材10を1個ずつ個装箱20の収納空間22に収納させていた。さらに、複数(例えば、5個)の個装箱20を大きめの梱包用箱に収納させて運搬していた。
【特許文献1】特開2005−119683号公報
【特許文献2】特開2002−104527号公報
【特許文献3】特開平11−130053号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の梱包用緩衝装置は、複数の段ボール材を組み合わせた緩衝部材12により被梱包部材10を浮かすように支持して個別に個装箱20に収納する構成であるので、梱包作業を行なう前に緩衝部材12を予め組み立てる作業を行なわなければならず、梱包作業が煩雑になるばかりか、さらには搬送終了後に被梱包部材10が取り出されると、上記段ボール板14、水平板16、保持板18、個装箱20を分解する作業が必要になり、梱包作業及び廃棄作業により多くの手間がかかるという問題がある。
【0006】
また、引用文献1に記載された構成のものでは、上記図1に示すものと同様に、被梱包部材の両側に組み立て式の緩衝部材を嵌合させ、その状態のまま外箱(個装箱)に収納させる構成であるので、梱包作業及び廃棄作業により多くの手間がかかるという問題がある。
【0007】
また、上記引用文献2、3に記載された構成のものでは、組み立て方法が複雑で作業手順を間違えないように行なうのに熟練を要する場合があり、初心者が効率良く組み立てることが難しかった。また、搬送終了後、各緩衝部材を分解するのにも手間がかかり、且つ被梱包部材の各面を覆うようにする構成のものでは、廃棄されるゴミ量が増大するという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した梱包用緩衝装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
【0010】
本発明は、被梱包部材の周囲を覆う梱包用緩衝装置において、前記被梱包部材の底部、第1の側部、上部、第2の側部を覆うように形成された緩衝部と、前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する方向の第3の側部、第4の側部に当接して前記被梱包部材の移動を規制する規制部と、前記第1の側部、前記第2の側部を覆う緩衝部より突出し、前記被梱包部材を垂直状態に収納させる際に、前記被梱包部材の荷重を支持する支持部と、を有することにより、上記課題を解決するものである。
【0011】
本発明は、被梱包部材の周囲を覆う梱包用緩衝装置において、前記被梱包部材の底部に当接する第1の緩衝部と、前記第1の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の第1の側部に当接する第2の緩衝部と、前記第2の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の上部に当接する第3の緩衝部と、前記第3の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の前記第1の側部と逆側の第2の側部に当接する第4の緩衝部と、前記第4の緩衝部に隣接して設けられ、前記第3の緩衝部の外面を覆うように形成された第5の緩衝部と、前記第5の緩衝部に隣接して設けられ、前記第2の緩衝部の外面を覆うように形成された第6の緩衝部と、前記第6の緩衝部に隣接して設けられ、前記第3の緩衝部に係止される係止部と、前記第2の緩衝部の両側に形成され、前記被梱包部材の前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する第3の側部、第4の側部のうち第1の側部側に当接して前記被梱包部材の動きを規制する第7の緩衝部と、前記第4の緩衝部の両側に形成され、前記被梱包部材の前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する第3の側部、第4の側部のうち第2の側部側に当接して前記被梱包部材の動きを規制する第8の緩衝部と、を有し、前記第1乃至第8の緩衝部及び係止部は、一体に形成され、前記第1の緩衝部及び第7の緩衝部に前記被梱包部材の底部を当接させ、且つ前記第2乃至第4の緩衝部を前記被梱包部材の第1の側部、上部、第2の側部に当接させ、さらに第5の緩衝部を前記第3の緩衝部に重ねあわせて前記係止部を前記第1の緩衝部と第2の緩衝部との間に形成されたスリットに挿入して係止させることにより、上記課題を解決するものである。
【0012】
本発明は、請求項2に記載の梱包用緩衝装置であって、前記第1の緩衝部の両側より前記被梱包部材の前記第3の側部及び前記第4の側部に沿う側方に隣接して設けられ、前記第1の緩衝部の両側に重ねられる第9の緩衝部を有することにより、上記課題を解決するものである。
【0013】
本発明は、請求項2または3に記載の梱包用緩衝装置であって、前記第1の緩衝部及び第9の緩衝部は、前記被梱包部材の底部に突出する脚部が挿入される孔が形成されることにより、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、梱包のための組み立て作業を容易に行えると共に、被梱包部材の第3の側部、第4の側部を緩衝材で覆うようにせず、規制部が被梱包部材の第3の側部、第4の側部に部分的に当接するため、梱包材がコンパクトになり、その分梱包作業及び廃棄作業に要する手間が減少し、しかも緩衝部材の分解を防止する個装箱が不要であるので搬送後に廃棄されるゴミを減らすことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例1】
【0016】
図2は本発明による梱包用緩衝装置の一実施例の組み立て状態を示す斜視図である。図3は梱包用緩衝装置30を裏面側(下面側)からみた組み立て前の展開図である。図2及び図3に示されるように、梱包用緩衝装置30は、例えば、段ボール材により形成され、第1乃至第9の緩衝部31〜39及び係止部40、支持部50を一体に有する。
【0017】
第1の緩衝部31は、被梱包部材10を水平に載置した際の被梱包部材10の底部10eに当接する平板部であり、被梱包部材10の底面形状に対応した大きさに形成されている。
【0018】
第2の緩衝部32は、第1の緩衝部31に隣接して設けられている。また、第2の緩衝部32は、被梱包部材10のZ1方向の第1の側部10aに当接する平板部であり、被梱包部材10の第1の側面形状に対応した大きさに形成されている。
【0019】
第3の緩衝部33は、第2の緩衝部32に隣接して設けられている。また、第3の緩衝部33は、被梱包部材10のY2方向の上部平面10fに当接する平板部であり、被梱包部材10の上面形状(図2では垂直状態に起立しているので側面に位置する)に対応した大きさに形成されている。
【0020】
第4の緩衝部34は、第3の緩衝部33に隣接して設けられている。また、第4の緩衝部34は、被梱包部材10の第1の側部10aと逆側(Z2方向)の第2の側部10bに当接する平板部であり、被梱包部材10の第2の側面形状に対応した大きさに形成されている。
【0021】
第5の緩衝部35は、第4の緩衝部34に隣接して設けられている。また、第5の緩衝部35は、第3の緩衝部31の外面を覆うように形成された平板部であり、第3の緩衝部31の平面形状に対応した大きさに形成されている。従って、被梱包部材10のY2方向の上部平面10fは、2重に重ね合わせた第3の緩衝部31と第5の緩衝部35とによって保護される。
【0022】
第6の緩衝部36は、第5の緩衝部35に隣接して設けられている。また、第6の緩衝部36は、第2の緩衝部32の外面を覆うように形成された平板部であり、第2の緩衝部32の平面形状よりも幅が狭く形成されている。従って、被梱包部材10のZ1方向の第1の側部10aは、2重に重ね合わせた第2の緩衝部32と第6の緩衝部36とによって保護される。
【0023】
第7の緩衝部37は、第2の緩衝部32の両側に形成され、被梱包部材10の第1の側部10a及び第2の側部10bと直交する第3の側部10c、第4の側部10dのうち第1の側部10a側(Z1方向側)に当接して左右方向(X1,X2方向)の衝撃を緩衝すると共に、被梱包部材10の左右方向(X1,X2方向)の動きを規制する規制部でもある。
【0024】
第8の緩衝部38は、第4の緩衝部34の両側に形成され、被梱包部材10の第1の側部10a及び第2の側部10bと直交する第3の側部10c、第4の側部10dのうち第2の側部10b側(Z2方向側)に当接して左右方向(X1,X2方向)の衝撃を緩衝すると共に、被梱包部材10の左右方向(X1,X2方向)の動きを規制する規制部でもある。
【0025】
また、第7の緩衝部37及び第8の緩衝部38は、夫々第1の緩衝部31と第3の緩衝部33または第5の緩衝部35との間に装架され、且つ、逆く字状に曲げられる。これにより、第7の緩衝部37及び第8の緩衝部38は、被梱包部材10の動きを規制する位置に保持されている。そのため、第7の緩衝部37及び第8の緩衝部38は、規制を解除する方向への変位が防止され、搬送中の振動や衝撃が入力された場合でも被梱包部材10の左右方向(X1,X2方向)の衝撃を緩衝すると共に、被梱包部材10の左右方向(X1,X2方向)の動きを規制することができる。
【0026】
第9の緩衝部39は、第1の緩衝部31の両側より左右方向(X1,X2方向)に突出し、被梱包部材10の第3の側部10c及び第4の側部10dに沿う側方に隣接して設けられている。また、第9の緩衝部39は、第1の緩衝部31の両側に重ねられるように形成された平板部であり、第1の緩衝部31の平面部分に対し略1/3の大きさに形成されている。
【0027】
係止部40は、第6の緩衝部36に隣接して設けられ、第5の緩衝部35を前記第3の緩衝部33に重ねあわせた状態で第3の緩衝部33と第5の緩衝部35との間に形成されたスリット60に挿入して係止される。
【0028】
支持部50は、被梱包部材10の第1の側部10a、第2の側部10bを覆う緩衝部36,34よりZ1,Z2方向に突出する脚部であり、被梱包部材10を垂直状態に収納させる際に、被梱包部材10の上下方向(Z1,Z2方向)の荷重を支持するように形成されている。支持部50は、被梱包部材10の上下方向の各方向毎に複数箇所(3〜4箇所)ずつ設けられている。
【0029】
本実施例では、垂直状態に設置された際に被梱包部材10の上方向に突出する3箇所に支持部50が設けられ、被梱包部材10の下方向に突出する4箇所に支持部50が設けられている。
【0030】
図3に示されるように、展開された梱包用緩衝装置30は、複数の部品を組み合わせたものではなく、1枚の段ボールシートから切り出されたものである。すなわち、第1乃至第9の緩衝部31〜39及び係止部40、支持部50は、一体に形成されている。
【0031】
第1の緩衝部31には、被梱包部材10の底部に突出する脚部が挿入される孔70(図3中、ハッチングで示す)が4箇所に形成されている。
【0032】
また、第1の緩衝部31の左右両側に第9の緩衝部39が隣接して設けられている。そして、第9の緩衝部39には、第1の緩衝部31の左右両側から図2に示す組み立て状態になるように折り畳まれると、上記孔70に対向する位置に孔72が設けられている。
【0033】
また、第1の緩衝部31と第2の緩衝部32との境界部分には、支持部50を突出させることで係止部40が挿入されるスリット60を形成するための切り込み90が設けられている。
【0034】
また、第1の緩衝部31と第5の緩衝部35との境界部分には、支持部50が突出しており、互いに対向する支持部50間には、一対の四角孔80(図3中、ハッチングで示す)が形成されている。
【0035】
尚、図3において、各部分の境界を示す破線部分は、折曲げしやすいようにプレス加工されている。従って、図3中破線で示す境界部分は、梱包作業時に折曲げられる角部となる。
【0036】
また、図3において、第7の緩衝部37及び第8の緩衝部38と支持部50との境界部分を形成する切り込み92、第2の緩衝部32の両側と第8の緩衝部38との境界部分を形成する切り込み94、第4の緩衝部34と支持部50との境界部分を形成する切り込み96は、組み立て作業を容易に行えるように夫々部分的に切断されている。
【0037】
ここで、上記のように構成された梱包用緩衝装置30の組み立て作業の手順について図4A〜図4Dを参照して説明する。
【0038】
図4Aに示されるように、まず手順1では、第1の緩衝部31の左右両側に隣接された第9の緩衝部39を第1の緩衝部31との境界100に沿ってA,B方向に180度折曲げて第1の緩衝部31の左右両側の平面上に重ね合わせる。これにより、第9の緩衝部39の孔72が第1の緩衝部31の孔70と一致する。
【0039】
図4Bに示されるように、手順2では、箱形に形成された被梱包部材10の底部10eを第9の緩衝部39上に載置する。その際、被梱包部材10の底部より突出する脚部を第9の緩衝部39の孔72及び第1の緩衝部31の孔70に挿入させて被梱包部材10の梱包位置を位置決めする。
【0040】
尚、被梱包部材10の脚部の突出が大きい場合には、第9の緩衝部39の孔72及び第1の緩衝部31の孔70に脚部が挿入されることによって、被梱包部材10のX1、X2方向の位置決めと固定を行うことができる。この場合、第7の緩衝部37,第8の緩衝部38による被梱包部材10のX1,X2方向の位置決め及び固定が不要となり、第7の緩衝部37を第1の側部10a側が凹となる向きのく字状に曲げた状態に変位させる作業及び第8の緩衝部38を第2の側部10b側が凹となる向きのく字状に曲げた状態に変位させる作業を省略しても良い。また、第7の緩衝部37と第8の緩衝部38を削除しても良い。
【0041】
図4Cに示されるように、手順3では、第1の緩衝部31に対して第2の緩衝部32を被梱包部材10の第1の側部10aに当接させるように第1の緩衝部31と第2の緩衝部32との境界110をC方向に90度折曲げる。さらに、第2の緩衝部32に対して第3の緩衝部33を被梱包部材10の上部平面10fに当接させるように第2の緩衝部32と第3の緩衝部33との境界120を90度折曲げる。そして、第7の緩衝部37を逆向き(第1の側部10a側が凹となる向き)のく字状に曲げた状態に変位させる。
【0042】
図4Dに示されるように、手順4では、第1の緩衝部31に対して第4の緩衝部34を被梱包部材10の第2の側部10bに当接させるように第1の緩衝部31と第4の緩衝部34との境界130をD方向に90度折曲げる。さらに、第4の緩衝部34に対して第5の緩衝部35を第3の緩衝部33に当接させるように第4の緩衝部34と第5の緩衝部35との境界部分をD方向に90度折曲げる。
【0043】
そして、第5の緩衝部35に対して第6の緩衝部36を第2の緩衝部32に当接させるように第5の緩衝部35と第6の緩衝部36との境界部分をE方向に90度折曲げる。次いで、第6の緩衝部36に対して係止部40をスリット60に挿入するように第6の緩衝部36と係止部40との境界部分をD方向に90度折曲げる。
【0044】
この後、第8の緩衝部38を逆向き(第2の側部10b側が凹となる向き)のく字状に曲げた状態に変位させる。これで、梱包用緩衝装置30による被梱包部材10に対する梱包作業が終了する。
【0045】
このように、梱包用緩衝装置30では、被梱包部材10をC,D方向から巻くように梱包するための組み立て作業を容易に行えると共に、被梱包部材10の第3の側部10c、第4の側部10dを緩衝材で覆うようにせず、規制部としての第7の緩衝部37及び第8の緩衝部38が被梱包部材10の第3の側部10c、第4の側部10dに部分的に当接することで、コンパクトな構成になると共に、被梱包部材10を保持することが可能になる。しかも、梱包用緩衝装置30は、係止部40をスリット60に挿入することで、分解不能状態に保持されるので、組み立て作業及び分解作業を容易且つ短時間で行なうことができる。また、梱包用緩衝装置30によれば、梱包作業及び廃棄作業に要する手間が減少すると共に、分解を防止する個装箱が不要であるので搬送後に廃棄されるゴミを減らすことが可能になる。
【0046】
図5は複数の梱包用緩衝装置30に梱包された被梱包部材10を集合箱に収納させる工程を示す斜視図である。図5に示されるように、本実施例では、集合箱200の収納空間202内に5個の梱包用緩衝装置30に梱包された被梱包部材10を挿入する。また、被梱包部材10の長手方向と直交する向きにスペース箱210,220を挿入する。尚、スペース箱210,220は、複数の梱包用緩衝装置30と集合箱200の内面との隙間を埋めることにより外部からの衝撃を緩衝することができる。また、スペース箱210,220の内部には、被梱包部材10で使用される付属品などが収納されており、限られた空間が有効利用されている。
【0047】
また、集合箱200に収納される被梱包部材10の個数としては、2個以上の複数個であり、5個に限るものではない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
上記実施例では、被梱包部材10として電子機器などを例に挙げたが、これに限らず、衝撃や振動によって壊れやすい物(例えば、ガラス製品、陶芸品、美術品等)を梱包するのにも適用できるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】従来の梱包用緩衝装置の一例を示す斜視図である。
【図1B】従来の梱包用緩衝装置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明による梱包用緩衝装置の一実施例の組み立て状態を示す斜視図である。
【図3】梱包用緩衝装置30を裏面側(下面側)からみた組み立て前の展開図である。
【図4A】梱包用緩衝装置30の組み立て作業の手順1を説明するための斜視図である。
【図4B】梱包用緩衝装置30の組み立て作業の手順2を説明するための斜視図である。
【図4C】梱包用緩衝装置30の組み立て作業の手順3を説明するための斜視図である。
【図4D】梱包用緩衝装置30の組み立て作業の手順4を説明するための斜視図である。
【図5】複数の梱包用緩衝装置30に梱包された被梱包部材10を集合箱に収納させる工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
10 被梱包部材
30 梱包用緩衝装置
31 第1の緩衝部
32 第2の緩衝部
33 第3の緩衝部
34 第4の緩衝部
35 第5の緩衝部
36 第6の緩衝部
37 第7の緩衝部(規制部)
38 第8の緩衝部(規制部)
39 第9の緩衝部
40 係止部
50 支持部
60 スリット
孔 70,72
100,110,120,130,140,150,160 境界
200 集合箱
210,220 スペース箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被梱包部材の周囲を覆う梱包用緩衝装置において、
前記被梱包部材の底部、第1の側部、上部、第2の側部を覆うように形成された緩衝部と、
前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する方向の第3の側部、第4の側部に当接して前記被梱包部材の移動を規制する規制部と、
前記第1の側部、前記第2の側部に当接する緩衝部より突出し、前記被梱包部材を垂直状態に収納させる際に、前記被梱包部材の荷重を支持する支持部と、
を有することを特徴とする梱包用緩衝装置。
【請求項2】
被梱包部材の周囲を覆う梱包用緩衝装置において、
前記被梱包部材の底部に当接する第1の緩衝部と、
前記第1の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の第1の側部に当接する第2の緩衝部と、
前記第2の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の上部に当接する第3の緩衝部と、
前記第3の緩衝部に隣接して設けられ、前記被梱包部材の前記第1の側部と逆側の第2の側部に当接する第4の緩衝部と、
前記第4の緩衝部に隣接して設けられ、前記第3の緩衝部の外面を覆うように形成された第5の緩衝部と、
前記第5の緩衝部に隣接して設けられ、前記第2の緩衝部の外面を覆うように形成された第6の緩衝部と、
前記第6の緩衝部に隣接して設けられ、前記第3の緩衝部に係止される係止部と、
前記第2の緩衝部の両側に形成され、前記被梱包部材の前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する第3の側部、第4の側部のうち第1の側部側に当接して前記被梱包部材の動きを規制する第7の緩衝部と、
前記第4の緩衝部の両側に形成され、前記被梱包部材の前記第1の側部及び前記第2の側部と直交する第3の側部、第4の側部のうち第2の側部側に当接して前記被梱包部材の動きを規制する第8の緩衝部と、
を有し、
前記第1乃至第8の緩衝部及び係止部は、一体に形成され、
前記第1の緩衝部及び第7の緩衝部に前記被梱包部材の底部を当接させ、且つ前記第2乃至第4の緩衝部を前記被梱包部材の第1の側部、上部、第2の側部に当接させ、さらに第5の緩衝部を前記第3の緩衝部に重ねあわせて前記係止部を前記第1の緩衝部と第2の緩衝部との間に形成されたスリットに挿入して係止させることを特徴とする梱包用緩衝装置。
【請求項3】
請求項2に記載の梱包用緩衝装置であって、
前記第1の緩衝部の両側より前記被梱包部材の前記第3の側部及び前記第4の側部に沿う側方に隣接して設けられ、前記第1の緩衝部の両側に重ねられる第9の緩衝部を有することを特徴とする梱包用緩衝装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の梱包用緩衝装置であって、
前記第1の緩衝部及び第9の緩衝部は、前記被梱包部材の底部に突出する脚部が挿入される孔が形成されることを特徴とする梱包用緩衝装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−126525(P2009−126525A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−300875(P2007−300875)
【出願日】平成19年11月20日(2007.11.20)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】