説明

梱包箱

【課題】汎用されている梱包箱を用いて、容易に垂直方向に対する耐荷重性を向上させること。
【解決手段】正面側に蓋13付きの開口部12を備えた箱型形状の形態を有する箱状本体15と、少なくとも開口部12を囲む左右の側面部分16と重なるように、箱状本体15の内側に着脱可能に装着される補強部材30と、を備え、補強部材30は段ボール紙30Aから構成されると共に、該段ボール紙30Aを貫通するように設けられる中芯37の貫通方向が側面部分16の高さ方向と一致することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の梱包に用いられる梱包箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、無停電電源装置等の電源装置は、コンピュータシステムなどの機能維持に重大な影響を及ぼすため、その運用、維持および管理には特別な配慮が払われている。これらの電源装置には電源としてバッテリが使用されているため、一定期間保管すると、バッテリの補充電が必要となる。しかしながら、当該電源装置は重量を有するため、バッテリを充電する毎に、当該装置を梱包箱から取り出すのではバッテリの充電作業に労力がかかってしまう。したがって、当該電源装置を梱包箱に収納した状態でバッテリの補充電を行うことが要求される。
【0003】
また、当該電源装置は、収納スペースを有効活用するために、何段にも積み重ねて配置されることがある。この場合、収納される梱包箱の強度が弱いと、下側に配置されている梱包箱が、積み重ねられていると共に電源装置を内包する梱包箱の自重によって押しつぶされてしまうといった問題が発生する。
【0004】
特許文献1には、箱本体の正面側に開口部を有すると共に、当該開口部の両側に、垂直方向に対する耐荷重性の強化を図るための三角柱状の補強部が設けられた梱包箱が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−105855号公報(要約書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される梱包箱では、本体側面から連続して一体に突出形成された補強部形成辺を折り曲げて補強部が形成されている。また、補強部形成辺の先端に係合突出部を設け、この係合突出部を本体側に設けられたスリットに係合させることで、補強部を箱本体に対して固定させている。このため、予め、箱本体に補強部形成辺を設けなければならず、一般に汎用されている梱包箱を利用することができない。その結果、加工が複雑となる分だけ、コストがかかってしまう。また、係合突出部とスリットとの位置合わせが必要となり、製造作業が複雑化するといった問題がある。
【0007】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、汎用されている梱包箱を用いて、容易に垂直方向に対する耐荷重性を向上させることが可能な梱包箱を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の梱包箱は、正面側に蓋付きの開口部を備えた箱型形状の形態を有する箱状本体と、少なくとも開口部を囲む左右の側面部分と重なるように、箱状本体の内側に着脱可能に装着される補強部材と、を備え、補強部材は段ボール紙から構成されると共に、該段ボール紙を貫通するように設けられる中芯の貫通方向が側面部分の高さ方向と一致するものである。
【0009】
このように構成した場合には、梱包箱の正面側に開口部を有するため、無停電電源装置等の電源装置を梱包箱の内部に収納した場合、横方向から蓋を開けて電源装置等のバッテリの補充電を行うことが可能となる。また、補強部材は段ボール紙の中芯方向が側面部分の高さ方向と一致するため、補強部材を左右の側面部分に配置することにより梱包箱の垂直方向の強度を向上させることが可能となる。したがって、電源装置等を梱包箱に収納して、積み重ねて配置しても、下の段の梱包箱が上に積み重ねられた電源装置等の自重によって押しつぶされることがなくなる。このため、電源装置を該梱包箱に収納して積み重ねて配置することが可能となり、下の段に配置された電源装置のバッテリの補充電を、上の段に積み重ねられた電源装置を取り除くことなく行うことが可能となる。したがって、バッテリを補充電するための作業効率の向上を図ることが可能となる。さらに、補強部材を箱状本体の内側に装着するだけで、垂直方向の強度を向上させることが可能であるため、箱状本体として一般に汎用されるものを用いつつ、容易に垂直方向の強度を向上させることが可能となる。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、補強部材は、側面部分と対応するように段ボール紙を折り曲げて形成されるものである。このように構成した場合には、容易に、かつコストをかけることなく補強部材を形成することが可能となる。
【0011】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、補強部材は、側面部分と対応するような筒形状を呈しているものである。このように構成した場合には、補強部材を容易に形成することが可能となると共に、梱包箱の垂直方向の耐荷重性を向上させることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、汎用されている梱包箱を用いて、容易に垂直方向に対する耐荷重性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態に係る梱包箱10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図1〜図3、図5および図6に示す矢示X方向を正面、矢示X方向を奥、このX方向とX方向と水平方向で直交する方向となる矢示Y方向を左、矢示Y方向を右、このXY平面と直交する方向の矢示Z方向を上および矢示Z方向を下とそれぞれ規定する。また、本実施の形態では、梱包箱10に無停電電源装置を収納する場合を例として説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る梱包箱10の斜視図であり、蓋部13を開いた状態を示す図である。図2は、本発明の一実施の形態に係る梱包箱10の構成を示す分解斜視図であり、箱状本体15と補強部材30を分離させた状態を示す図である。図3は、本発明の一実施の形態に係る梱包箱10の斜視図であり、蓋部13を閉じた状態を示す図である。図4は補強部材30の構成を説明するための図であり、(A)は段ボール紙30Aの平面図であり、(B)は、(A)における段ボール紙30Aを折り曲げて形成した補強部材30を矢示A方向から見た側面図であり、(C)は、(A)における段ボール紙30Aを矢示B方向から見た正面図である。
【0015】
図1に示すように、梱包箱10は、正面側に開口部12を有する有底状の箱体である。また、梱包箱10は、開閉可能な蓋部13を備えている。無停電電源装置は、蓋部13を開いた状態で開口部12から開口空間14内に配置され、当該蓋部13を閉じることによって梱包箱10の内部に収納される。
【0016】
図1および図2に示すように、梱包箱10は、箱状本体15と、該箱状本体15の内側に配置される補強部材30とを有する。箱状本体15は、略直方体の箱形状を呈しており、上述した蓋部13と、上下左右の4つの側面部分を構成する側面部16と、箱状本体15の奥側を閉塞する底部17とを有している。蓋部13は、開口部12の上端部および下端部から延出する矩形状の縦蓋18,18と、該開口部12の左端部および右端部から延出する矩形状の横蓋19,19とを有する。縦蓋18および横蓋19は開口部12を境界として側面部16に対して折り曲げ可能となっている。また、縦蓋18の付け根から先端まで長さは箱状本体15の高さ寸法の約1/2の大きさとされており、横蓋19の付け根から先端までの長さは箱状本体15における左右方向の幅寸法の約1/3以上2/3以下の範囲の大きさとされている。このため、横蓋19,19を山折りに折り曲げた後、その外側から縦蓋18,18を山折りに折り曲げると、図3に示すように開口部12が縦蓋18,18によって閉塞される。
【0017】
側面部16は、箱状本体15において上下左右のそれぞれの側面部分を形成する矩形状の上側部21と、下側部22と、左側部23と、右側部24とを有する(図2参照)。本実施の形態では、箱状本体15の材料として、段ボール紙が用いられているが、箱状本体15の材料は段ボール紙に限定されるものではなく、厚紙や樹脂等の他の材料を用いても良い。
【0018】
図2に示すように、補強部材30は四角形の断面を有する蓋無し、底部無しの筒形状を呈している。また、補強部材30は、その周方向(図2中の矢示C方向)に沿って後述する中芯37を有している。補強部材30は、箱状本体15の開口部12から箱状本体15の内側に挿入する形で装着される。補強部材30は、その外形形状が、箱状本体15の開口空間14の形状と略同一形状となるように形成されている。具体的には、補強部材30の上下左右の各側面部分を構成する上補強部31、下補強部32、左補強部33、右補強部34が、箱状本体15の上側部21、下側部22、左側部23、右側部24と対応するように設けられている。このため、補強部材30を箱状本体15に装着すると、補強部材30は側面部16の内側に重なった(接触した)状態で配置される(図1参照)。具体的には、補強部材30の上補強部31、下補強部32、左補強部33、右補強部34の外側面が、箱状本体15の上側部21、下側部22、左側部23、右側部24の内側面とそれぞれ接触した状態となる。
【0019】
補強部材30は、矩形状の形態を有する段ボール紙30Aを、図4(A)に示す各波線Hに沿って略90度の角度で谷折りし、該段ボール紙30Aの長手方向の上端部35aと下端部35bを突き合わせ、当該上端部35aと下端部35bとが突き合わされた会合部36(図4(B)参照)を、例えば、接着テープ等によって固定することにより形成される。すなわち、段ボール紙30Aを3箇所の波線Hに沿って略90度の角度で谷折りすることで、断面四角形の筒形状の形態を形成させている。本実施の形態では、図4(A)に示すように、段ボール紙30Aにおいて、波線Hによって区分けされた領域は、上から順に、右補強部34、上補強部31、左補強部33、下補強部32を構成している。このような構成のため、段ボール紙30Aを折り曲げて補強部材30を形成した場合、図4(B)における右下方に会合部36が形成される。なお、本実施の形態では、段ボール紙30Aを、波線Hによって、上から順に、右補強部34、上補強部31、左補強部33、下補強部32と区分けしたが、このような順番で区分けすることには限定されず、例えば、段ボール紙30Aを、波線Hによって、上から順に、上補強部31、左補強部33、下補強部32、右補強部34と区分けするようにしても良い。また、段ボール紙30Aの短手方向の長さは、箱状本体15の開口部12から底部17までの長さと略同一とされている。
【0020】
また、図4(C)に示すように、段ボール紙30Aは、その長手方向(図4(A)中の矢示C方向)に沿って同一高さとなるような、略波形の中芯37を有している。この中芯37は段ボール紙30Aを貫通するように図4(A)中の矢示C方向に沿って設けられている。また、この中芯37の最も高い位置と最も低い位置はその上下に配置される厚紙と線接触している(この接触する部分を図4(A)において一点鎖線で示す。)。このため、補強部材30は、その周方向(図2中の矢示C方向)に沿って中芯37の高さが同一となるように配置される。したがって、補強部材30は周方向に対して耐荷重性を有する。補強部材30を箱状本体15の内部に装着した状態では、左側部23および右側部24の内側に、左補強部33および右補強部34がそれぞれ配置される。このため、左側部23および右側部24は、上下方向(垂直方向)に中芯37を有する左補強部33および右補強部34によってそれぞれ補強されることになる。したがって、箱状本体15に補強部材30を装着することによって、梱包箱10の垂直方向に対する耐荷重性が向上する。
【0021】
次に、梱包箱10の組み立て方法について説明する。
【0022】
まず、箱状本体15と、段ボール紙30Aを用意する。そして、段ボール紙30Aを、図4(A)に示す各波線Hに沿って略90度の角度で谷折りし、上端部35aと下端部35bを突き合わせ、当該上端部35aと下端部35bとが突き合わされた会合部36を、接着テープ等によって固定して筒形状の補強部材30を形成する。なお、このような接着テープ等による固定を行わないようにしても良い。次に、図2に示すように、補強部材30を箱状本体15の開口部12から内側に挿入する。以上のような手順で、補強部材30を箱状本体15に装着することによって、梱包箱10が組み立てられる。
【0023】
次に、梱包箱10を積み重ねて使用する場合について説明する。図5は、梱包箱10を積み重ねた状態を示す斜視図である。
【0024】
図5に示すように、梱包箱10は、例えば、別途の補強/位置決め用の発泡スチロールや段ボール紙と共に、無停電電源装置(不図示)を収納した状態で上下に複数段(本実施の形態では4段)に積み重ねられる。梱包箱10は、例えば、載置台となるパレット40を所定の場所に配置し、その上に複数段に積み重ねられる。梱包箱10の内部には補強部材30が装着されているため、梱包箱10の垂直方向に対する耐荷重性は強化されている。このため、無停電電源装置を収納した梱包箱10を複数段に積み重ねても、下の段の梱包箱10の上に積み重ねられた無停電電源装置の自重によって押しつぶされることがない。特に、補強部材30が箱状本体15に内包されることにより、縦蓋18および横蓋19が積み重ねられた他の梱包箱によって押しつぶされるのを防止できるので、縦蓋18および横蓋19の開閉性を良好に保つことが可能となる。
【0025】
また、無停電電源装置が梱包された状態では、梱包箱10の蓋部13は閉じた状態とされる。この梱包状態では、例えば、縦蓋18,18を閉塞させ、その先端同士が突き合わさった会合部18aに接着テープ41が貼り付けられる(図3参照)。ここで、無停電電源装置はバッテリを電源としているため、一定期間保管すると、劣化を防止すべくバッテリの補充電が必要となる。バッテリの補充電は、無停電電源装置を梱包する梱包箱10の蓋部13を正面側から開け(図5参照)、充電器を開口部12から開口空間14に挿入することによって行われる。上述のように、縦蓋18および横蓋19の開閉性を良好に保つことが可能となるので、バッテリの補充電はこれら縦蓋18および横蓋19を開いて行うことが可能となり、わざわざバッテリを梱包箱10から取り出す必要がなくなる。
【0026】
以上のように構成された梱包箱10では、正面側に開口部12を有するため、横方向から蓋部13を開けて、梱包箱10に収納される無停電電源装置のバッテリの補充電を行うことが可能となる。また、補強部材30は、段ボール紙30Aの中芯37の方向が箱状本体15の高さ方向と一致するように構成されている。このため、補強部材30を箱状本体15に装着すると、左補強部33および右補強部34が左側部23および右側部24の内側に配置され、箱状本体15の左右の側面部分における垂直方向に対する耐荷重性が強化される。したがって、無停電電源装置を梱包箱10に収納して、積み重ねて配置した場合でも、下の段に配置された梱包箱10が上に積み重ねられた無停電電源装置の自重によって押しつぶされることを防止できる。また、無停電電源装置を梱包箱10に収納して積み重ねて配置できるため、下の段に配置された無停電電源装置のバッテリの補充電を、上の段に積み重ねられた無停電電源装置を取り除くことなく、横方向から蓋部13を開けて行うことが可能となる。したがって、無停電電源装置のバッテリの補充電を行うための作業効率の向上を図ることが可能となる。また、補強部材30を箱状本体15の内側に装着するだけで、梱包箱10における垂直方向の強度を向上させることが可能であるため、箱状本体15として一般に汎用されるものを用いつつ、容易に垂直方向の強度を向上させることが可能となる。
【0027】
また、梱包箱10では、補強部材30は、段ボール紙30Aを筒状に折り曲げて形成されている。したがって、容易に、かつコストをかけることなく補強部材30を形成することが可能となる。また、補強部材30は、上補強部31および下補強部32を有すると共に、当該部分は左右方向に沿って中芯37を有する。このため、梱包箱10の垂直方向に対する耐荷重性の強化に加えて、左右方向の耐荷重性の強化も図ることが可能となる。
【0028】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
【0029】
上述の実施の形態では、梱包箱10に無停電電源装置を収納する場合が例として示されているが、梱包箱10に収納されるものは無停電電源装置に限定されるものではなく、直流電源装置や交流電源装置等の他の電源装置としても良いし、電源装置ではない他の電気機器や物品等を収納するようにしても良い。
【0030】
また、上述の実施の形態では、補強部材30の形状は筒形状とされているが、補強部材30の形状は筒形状に限定されるものではなく、例えば、図6に示すような溝形状の形態とし、溝部45が上方もしくは下方に位置するように、箱状本体15に装着するようにしても良い。また、補強部材30を有底状の袋形状に形成し、その底部が箱状本体15の底部17と重なるように箱状本体15内に装着するようにしても良い。また、補強部材30の手前奥方向の長さは箱状本体15の深さと略同一とされているが、当該長さを箱状本体15の深さよりも短くしても良い。
【0031】
また、上述の実施の形態では、補強部材30は、段ボール紙30Aの上端部35aと下端部35bを突き合わせ、当該突き合わされた会合部36を、接着テープによって固定して形成されているが、会合部36に接着テープを貼り付けることなく会合部36を固定しないまま、箱状本体15に装着するような構成としても良い。また、上端部35aまたは下端部35bの先端に折り曲げ可能な貼付代を設け、当該貼付代に接着剤等を介在させて補強部材30の両端部35a,35bを接着固定するようにしても良い。また、この貼付代に切り込みを設け、両端部35a,35bを係合させるような構成とし、両端部35a,35bを係合固定するようにしても良い。
【0032】
また、上述実施の形態では、補強部材30は段ボール紙30Aを1重に折り曲げた筒形状を有しているが、段ボール紙30Aよりも長さの長い段ボール紙を折り曲げて2重以上に重なった筒形状としても良い。また、補強部材30の内側に、段ボール紙を折り曲げて形成された筒状の部材を、該補強部材30の内周面と接触するように重ねて配置させて、補強部材30を多重構造とするようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の梱包箱は、梱包されることを要する電気機器や電子機器等の各種物品を製造する電気産業、電子産業またはサービス産業等の各種産業において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施の形態に係る梱包箱の斜視図であり、蓋部を開いた状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る梱包箱の構成を示す分解斜視図であり、箱状本体と補強部材を分離させた状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る梱包箱の斜視図であり、蓋部を閉じた状態を示す図である。
【図4】図2中の補強部材の構成を説明するための図であり、(A)は段ボール紙の平面図であり、(B)は、(A)における段ボール紙を折り曲げて形成した補強部材を矢示A方向から見た側面図であり、(C)は、(A)における段ボール紙を矢示B方向から見た正面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る梱包箱を積み重ねた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る梱包箱に用いられる補強部材の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
10…梱包箱
12…開口部
13…蓋部(蓋)
15…箱状本体
16…側面部(側面部分)
30…補強部材
30A…段ボール紙
37…中芯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面側に蓋付きの開口部を備えた箱型形状の形態を有する箱状本体と、
少なくとも上記開口部を囲む左右の側面部分と重なるように、上記箱状本体の内側に着脱可能に装着される補強部材と、
を備え、
上記補強部材は段ボール紙から構成されると共に、該段ボール紙を貫通するように設けられる中芯の貫通方向が上記側面部分の高さ方向と一致することを特徴とする梱包箱。
【請求項2】
前記補強部材は、前記側面部分と対応するように段ボール紙を折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
【請求項3】
前記補強部材は、前記側面部分と対応するような筒形状を呈していることを特徴とする請求項1または2記載の梱包箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−280269(P2009−280269A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136730(P2008−136730)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(390013723)TDKラムダ株式会社 (272)
【Fターム(参考)】