説明

椅子式マッサージ機

【課題】被施療者の下腿に対する押圧マッサージの他に、ストレッチやひねりなどをもたらし、股関節の運動を実現可能とする足載せ部を備えた椅子式マッサージ機を提供する。
【解決手段】座部の前方に被施療者の両下腿を載置する足載せ部13aを備えた椅子式マッサージ機であって、各下腿をそれぞれ足載せ部13aにおいて幅方向に転動させる転動部材4aを足載せ部13aにおける載置側で各下腿を受けるように各下腿のそれぞれに左右一対として足載せ部13aに設けられ、転動部材4aの下腿を受ける側が傾斜可能であるよう構成した。転動部材4aは、板状部材41aと、該板状部材41aの下部に配置されると共に該板状部材41aを傾斜させるための空気給排装置により膨縮する膨縮袋42aとで構成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の下腿に対する多様なマッサージが可能な足載せ部を備えた椅子式マッサージ機に関するものであり、詳しくは下腿に対する押圧マッサージの他に、ストレッチやひねりなどをもたらし、さらには股関節の運動を実現可能とする足載せ部を備えた椅子式マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、椅子式マッサージ機において、被施療者の下腿を安定載置させてこれに対するマッサージが可能な足載せ部を備えたものはよく知られており、例えば該足載せ部において空気給排装置により膨張・収縮(膨縮)する膨縮袋を使用して押圧部材を動作させて下腿に対する押圧マッサージを実施するよう構成しているものが存在している。
【0003】
この種の足載せ部を備えた椅子式マッサージ機として、図11に示すように被施療者の下腿22を支持しうる支持部7と、被施療者の下腿22を押圧するように出退動作しうる施療部8とを有する脚載置台4(足載せ部)を備えた構成のものが既に開示されている。
【0004】
すなわち、前記支持部7はその左右方向両側において左右方向内方に向かって立ち上がるように突出可能で且つ退行可能な立上り部9を有しており、施療部8は、立上り部9上に設けられている。そして、立上り部9及び施療部8が退行した状態においては、立上り部9及びその左右方向内方における支持部7と施療部8とで略平坦面を形成するようにしている。
【0005】
また、前記立上り部9の出退動作について、各エアセル(膨縮袋)は給排気装置からの給排気によって膨張及び収縮を繰り返すことを可能としており、下側エアセル14が膨張すると、立上り板13は、その裏面側から下側エアセル14により押され左右方向内方に向かって立ち上がる様に突出する。
【0006】
さらに、上側施療エアセル18や下側施療エアセル19などのエアセル17が膨張すると、施療板10(上側施療板11や下側施療板12)が当該エアセル17により裏面側から押され、上側施療板11や下側施療板12が左右方向内方(被施療者の下腿22側)に向かって倒れるように突出する。
【0007】
そのうえ、前記支持部7の左右方向中央部に設けられた中央エアセル23が膨張すると、下腿22を左右方向内側から押圧し、中央エアセル23と施療板10とで下腿22が挟まれたような状態となるようなマッサージを実施するものとしている。
【特許文献1】特開2005−137738号公報(第9頁、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記のような従来の椅子式マッサージ機は、被施療者の下腿を左右方向における各側面を押圧するように構成されている。
【0009】
すなわち、下腿の左右各側面を左右からエアセルや施療板などにより押圧しているため、被施療者の下腿を保持した状態での押圧マッサージがなされるようになっている。
【0010】
しかしながら、下腿施療の分野において下腿要所に対する押圧マッサージのみならず、下腿に対してストレッチやひねりなどの作用をもたらしたり、またこれに伴って股関節の運動などを実施したりする構成の足載せ部を具備した椅子式マッサージ機も要望されており、従来の上記のような椅子式マッサージ機における足載せ部の構成では実現することはできなかった。
【0011】
そこで、本発明は上記問題点を解消する為に成されたものであり、下腿に対する押圧マッサージの他に、各下腿に対してそれぞれストレッチやひねりなどの作用をもたらし、股関節の運動が実現可能な構成の足載せ部を具備した椅子式マッサージ機を提供する事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
すなわち、本発明の椅子式マッサージ機は、座部の前方に被施療者の両下腿を載置させる足載せ部を備えた椅子式マッサージ機であって、該椅子式マッサージ機は、前記足載せ部の各下腿左右に、各下腿を保受してその幅方向に各々転動させる転動部材の一対がそれぞれ傾斜可能に配設して構成したものとしている。
【0013】
また、本発明の椅子式マッサージ機は、前記足載せ部の各下腿に各々配設される転動部材は、各下腿左右にそれぞれ一定間隔を存して配設されたものとしている。
【0014】
さらに、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材が、各下腿の保受面側に配設される板状部材と、該板状部材の下部に配設されて該板状部材を傾斜させるための膨縮袋とから成り、該膨縮袋が空気給排装置により膨縮するよう構成したものとしている。
【0015】
さらにまた、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材は、各下腿の保受面側に配設される膨縮袋と該膨縮袋の下部に重設される膨縮袋とで構成し、各膨縮袋を空気給排装置により膨縮させて各下腿を保受してその幅方向に各々転動させるようにしたものとしている。
【0016】
さらに、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材は、各下腿の保受面側に指圧用の突起部材が設けられているものとしている。
【発明の効果】
【0017】
よって、本発明の椅子式マッサージ機は、座部の前方に被施療者の両下腿を載置する足載せ部を備えた椅子式マッサージ機であって、各下腿をそれぞれ足載せ部において幅方向に転動させる転動部材を足載せ部における載置側で各下腿を受けるように各下腿のそれぞれに左右一対として足載せ部に設けられ、転動部材の下腿を受ける側が傾斜可能であるよう構成したものとしているため、転動部材の傾斜動作により各下腿に対する押圧マッサージを実施できると共に、各下腿をそれぞれ受けた各転動部材が傾斜して、各下腿は幅方向において転動することになるため各下腿に対してそれぞれストレッチやひねりなどの作用をもたらしたり、またこれに伴って股関節の運動を実施したりすることが可能となる。
【0018】
また、本発明の椅子式マッサージ機は、前記足載せ部の各下腿に各々配設される転動部材が、各下腿左右にそれぞれ一定間隔を存して配設されたものとしているため、転動部材の傾斜動作により各下腿に対する押圧マッサージを実施できると共に、各下腿をそれぞれ受けた各転動部材で下腿を保受しながら傾斜して、各下腿は幅方向に包み込むように転動することになるため各下腿に対してそれぞれソフトな感覚でのストレッチやひねりなどの作用をもたらしたり、またこれに伴って無理のない股関節の運動を実施したりすることが可能となる。
【0019】
さらに、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材を板状部材と、該板状部材の下部に配置されると共に該板状部材を傾斜させるための空気給排装置により膨縮する膨縮袋とで構成したものとしているため、膨縮袋の膨縮動作により板状部材の傾斜・非傾斜動作を行わせて、下腿の転動運動を実施できる。
【0020】
さらにまた、前記転動部材の不使用時において、前記足載せ部における載置面が前記板状部材により平坦となり、被施療者にとって快適に下腿を足載せ部に載置できるし、転動部材としての転動面を十分に確保でき、下腿の転動幅が比較的大きく得られる。
【0021】
また、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材を前記膨縮袋のみで構成したものとしているため、該転動部材の構成において簡素化を図ることができ、低コスト性及び組立・修理の容易性を向上させることができる。
【0022】
さらに、本発明の椅子式マッサージ機は、前記転動部材に指圧用の突起部材を設けたものとしているため、下腿の転動運動と共に下腿の要所を指圧することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、本発明の椅子式マッサージ機を、図面に示す一実施形態に基づきこれを詳細に説明する。
図1は本発明の椅子式マッサージ機の一実施形態を示す斜視図であり、図2は本発明の椅子式マッサージ機の一実施形態を示す使用状態図であり、図3は本発明の椅子式マッサージ機における背凭れ部を座部に対し折り畳んだ状態の一実施形態を示す右側面図であり、図4は本発明の椅子式マッサージ機における背凭れ部の起倒及び足載せ部の出没態様の一実施形態を示す右側面図であり、図5は本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の一実施形態を示す断面簡易説明図であり、図6乃至図8は本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の動作状態に関する一実施形態を示す断面簡易説明図であり、図9は本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材に突起部材を設けた一実施形態を示す断面簡易説明図であり、図10は本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材を膨縮袋とした一実施形態を示す断面簡易説明図であり、図11は従来技術を示す参考図である。
【0024】
すなわち、本発明の椅子式マッサージ機1aは、図1及び図2の実施形態で示したように、座部11aの前方に被施療者の両下腿を載置する足載せ部13aを備えると共に、座部11aの後部に被施療者の背部や腰部が当接する背凭れ部12aをリクライニング可能に設けた椅子本体10aから構成するものである。
【0025】
これら前記座部11a、前記背凭れ部12a及び前記足載せ部13aのそれぞれは、中空箱状の筐体フレームにスポンジゴム等のクッションを保持させて、その全体をカバーで覆った構成のものである。
【0026】
また、前記座部11aの下部には、左右幅方向に直線状に延びる支持パイプ101aを横設しており、該支持パイプ101aの中央下部には、床面に直接して椅子本体10aの全体を土台として支持する円形のベース102aが底設されている。
【0027】
さらに、前記支持パイプ101aの左右両端上部において、被施療者の手部及び腕部を載置する左右一対の肘掛け部14a・14aを立設させている。該左右一対の肘掛け部14a・14aの後端にそれぞれ設けた支軸141a・141aに前記背凭れ部12aが前後方向に回動可能に軸支された構成となっている。該背凭れ部12aは該支軸141aを支点として起立状態から後方への倒伏状態までの前後方向における起倒回動が可能であると共に、傾斜角度を調節することができるようにしている。
【0028】
加えて、図3に示すように前記背凭れ部12aを前方へ傾動させて前記座部11aと重合させるような態様で、二つ折り状態にすることも可能である。尚、この場合は背凭れ部12aの下端で座部11aを回動可能に連結させた部分の該連結を解除して折り畳むようにしている。
【0029】
前記座部11aは、図4に示すように前記支持パイプ101aの中央から前方へ延設するスライド機構15aにより、前後方向に移動可能となっている。該スライド機構15aは、図示しないが進退棒及び該進退棒をスライド可能に嵌合挿入する嵌合パイプとから構成してもよい。
【0030】
よって、前記背凭れ部12aを起立状態から後方へ倒伏させる場合、前記支軸141aよりも背凭れ部12aにおける上部分は後方へ傾倒すると共に、前記支軸141aよりも背凭れ部12aにおける下部分は前方へ突出することになり、これに伴って前記座部11aは前記足載せ部13aと共に前記スライド機構15aによって前方へスライドすることになる。
【0031】
尚、図示しないが前記背凭れ部12aの起倒機構(図示せず)や前記座部11aの前記スライド機構15a、また前記足載せ部13aの回動機構(図示せず)に、それぞれ適宜において油圧シリンダや電動アクチュエータを採用できる。
【0032】
また、本発明の椅子式マッサージ機1aは、図1に示すように、前記椅子本体10aの適所において、空気給排装置3aによる空気の給排気により押圧膨縮または押圧膨張保持する膨縮袋2aを内装して構成しており、各膨縮袋2aにより被施療者の施療要所における押圧マッサージを実施するようにしている。
【0033】
前記空気給排装置3aは、図示していないが圧縮空気を発生させるエアポンプと、該圧縮空気を各エアホースに分配する複数の電磁弁からなる分配器と、該分配器の内部機構を電子回路により制御する電子制御回路とから主に構成される。尚、図1に示すように該空気給排装置3aは前記座部11aの下部に配設する前記ベース102aに内装している。
【0034】
また、前記膨縮袋2aは、軟質樹脂やナイロンのシートによる溶着成形、または同材質のブロー成形等で製造され、前記空気給排装置3aの空気の給排気による継続的な膨縮に耐え得るものである。
【0035】
前記座部11a及び前記背凭れ部12aのそれぞれ左右において、図1に示すように、前記膨縮袋2a・2aを左右一対として設けており、これらの各膨縮袋2a毎にそれぞれ独立して連通する前記電磁弁を設けているので、多様な押圧形態が可能となる。
【0036】
加えて、前記背凭れ部12aの左右一対からなる前記膨縮袋2a・2aは、該背凭れ部12aにおいて上下方向に複数並設したものとしており、図1では頸部、背部、腰部をそれぞれ左右から押圧できるように、この左右一対の膨縮袋2a・2aを3段構成としたものを示している。
【0037】
また、図1に示すように前記座部11a及び前記背凭れ部12aのそれぞれにおいて設けられた前記左右一対からなる膨縮袋2a・2aの中央に、もう一つの前記膨縮袋2aを設けており、この椅子式マッサージ機1aにおいてさらに複雑な押圧形態が実施できるようにしている。
【0038】
さらに、本発明の椅子式マッサージ機1aは、図5乃至図7に示すように各下腿をそれぞれ前記足載せ部13aにおいて幅方向に転動させる転動部材4aを足載せ部13aにおける載置側で各下腿を保受できるように各下腿のそれぞれに左右一対として足載せ部13aに設けられ、転動部材4aの下腿を受ける側が傾斜可能であるよう構成したものとしている。
【0039】
前記転動部材4aは、各下腿の保受面側に配設される板状部材41aと、該板状部材41aの下部に配置されていると共に、前記空気給排装置3aにより膨縮する膨縮袋42aとで構成し、膨縮袋42aの膨縮で板状部材41aを傾斜させることができるようにしている。
【0040】
すなわち、前記左右一対の各板状部材41a・41aの中央上面で各下腿を受けるよう構成しており、また、両下腿の左右外側にそれぞれ一つずつ前記膨縮袋42aを設けると共に、それら左右の膨縮袋42a・42a間の左右内側の両板状部材41a・41aの下部中央に別の膨縮袋42aを配設している。
【0041】
よって、図6に示すように、前記中央の膨縮袋42aが膨張すると、両下腿の間に位置する左右の前記板状部材41a・41aはそれぞれ外側に向かって傾斜するので、各板状部材41aで受けていた両下腿は幅方向外側に向かってそれぞれ転動することになる。
【0042】
尚、各下腿の保受面側に配設される各板状部材41a・41aと、各板状部材41aの下部に配設された膨縮袋42aとの関係において、図5乃至図7に示したものは、両下腿の左右外側の各板状部材41a下部にそれぞれ膨縮袋42aを設け、左右内側の各板状部材41a下部に別の膨縮袋42aが配設されている例を示しているが、これに限るものではなく、両下腿の保受面側左右に配設される各板状部材41a・41a、41a・41aの下部にそれぞれ膨縮袋42a・42a、42a・42aを対応させるように設け、前記空気給排装置3aにより各膨縮袋42a・42a、42a・42aを膨縮させるようにしても良い。
【0043】
また、図7に示すように、両下腿の左右外側にそれぞれ配設された前記膨縮袋42a・42aが共に膨張すると、両下腿の左右外側にそれぞれ位置する左右の前記板状部材41a・41aはそれぞれ内側に向かって傾斜するので、各板状部材41aで受けていた下腿は幅方向内側に向かって転動することになる。
【0044】
したがって、図6と図7との各動作形態を繰り返すことにより被施療者の両下腿をそれぞれ反復転動させられ、その結果、下腿におけるストレッチやひねりなどの効果がもたらされるし、これに伴って股関節の運動を実施したりすることが可能となるのである。
【0045】
尚、図5に示すように、前記転動部材4aが非傾斜状態時は、前記足載せ部13aにおける被施療者の下腿載置面は平坦状となり、被施療者は快適に下腿を足載せ部に載置できるようにしている。
【0046】
また、前記足載せ部13aにおける前記左右外側の膨縮袋42a・42a及び前記中央の膨縮袋42aの膨縮動作を同期させる場合は、図8に示すように各下腿を左右外側から挟持しつつ挟圧マッサージを実施することが可能となっている。
【0047】
さらに、前記座部11aにおいて配設された前記各膨縮袋2aを被施療者の臀部下部に配設させると共に、図2に示すような仕方で被施療者が着座し、この臀部下部の各膨縮袋2aを膨張させることで臀部を上方に持ち上げるようにする場合、座部11aから被施療者の大腿部が浮上して自由になり、このような状態で前記転動部材4aにおける転動運動を行うことにより、下腿だけでなく大腿におけるひねりやストレッチ効果をも得ることになるのである。
【0048】
また、図9に示す形態のものは、前記転動部材4aに指圧用の突起部材43aを設けたものとしている。このように構成して、下腿の転動運動と共に下腿の要所を指圧することが可能となる。尚、該突起部材43aは軟質樹脂、又はゴムなどの材質で形成された先端部が球形状のものを適用できる。
【0049】
さらに、図10に示すように、前記転動部材4aを前記膨縮袋42aのみで構成したものとしてもよい。このようにして、該転動部材4aの構成における簡素化を図ることができる。尚、この図面の場合は膨縮袋42aを重合させて膨縮幅を大きくしている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の椅子式マッサージ機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の椅子式マッサージ機の一実施形態を示す使用状態図である。 斜視図である。
【図3】本発明の椅子式マッサージ機における背凭れ部を座部に対し折り畳んだ状態の一実施形態を示す右側面図である。
【図4】本発明の椅子式マッサージ機における背凭れ部の起倒及び足載せ部の出没態様の一実施形態を示す右側面図である。
【図5】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図6】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の動作状態に関する一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図7】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の動作状態に関する一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図8】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材の動作状態に関する一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図9】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材に突起部材を設けた一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図10】本発明の椅子式マッサージ機における足載せ部に設けた転動部材を膨縮袋とした一実施形態を示す断面簡易説明図である。
【図11】従来技術を示す参考図である。
【符号の説明】
【0051】
1a 椅子式マッサージ機
10a 椅子本体
101a 支持パイプ
102a ベース
11a 座部
12a 背凭れ部
13a 足載せ部
14a 肘掛け部
141a 支軸
15a スライド機構
2a 膨縮袋
3a 空気給排装置
4a 転動部材
41a 板状部材
42a 膨縮袋
43a 突起部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部の前方に被施療者の両下腿を載置させる足載せ部を備えた椅子式マッサージ機であって、該椅子式マッサージ機は、前記足載せ部の各下腿左右に、各下腿を保受してその幅方向に各々転動させる転動部材がそれぞれ傾斜可能に配設して構成してあることを特徴とする椅子式マッサージ機。
【請求項2】
前記足載せ部の各下腿に各々配設される転動部材は、各下腿左右にそれぞれ一定間隔を存して配設されていることを特徴とする請求項1記載の椅子式マッサージ機。
【請求項3】
前記転動部材は、各下腿の保受面側に配設される板状部材と、該板状部材の下部に配設されて該板状部材を傾斜させるための膨縮袋とから成り、該膨縮袋が空気給排装置により膨縮するよう構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の椅子式マッサージ機。
【請求項4】
前記転動部材は、各下腿の保受面側に配設される膨縮袋と該膨縮袋の下部に重設される膨縮袋とで構成し、各膨縮袋を空気給排装置により膨縮させて各下腿を保受してその幅方向に各々転動させるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の椅子式マッサージ機。
【請求項5】
前記転動部材は、各下腿の保受面側に指圧用の突起部材が設けられているものであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の椅子式マッサージ機。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−34455(P2009−34455A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−203704(P2007−203704)
【出願日】平成19年8月4日(2007.8.4)
【出願人】(000136491)株式会社フジ医療器 (137)
【Fターム(参考)】