説明

検出および捕捉アルゴリズムを備える無線機器の通信

家電機器装置の通信構成。この構成は、無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部、および第1の通信部から離れて配置されており、無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部を含む。第1および第2の通信部のうちの一方は、家電機器装置に関連付けられている。一態様では、第2の通信部は、信号を処理し、信号で送信されたノイズの影響を無効にするプロセッサを含む。一態様では、信号はRF信号であり、第2の通信部は、信号をオーバーサンプリングする手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電機器の無線通信に関し、通信用のデータ送信にも関する。一態様では、本発明は、信号のノイズがRF信号に干渉しても差し支えないように送信される、無線周波数(RF:radio frequency)通信信号内のデジタル・データ送信に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2004年4月28日に出願された米国仮出願第60/565,895号の利益を主張する。
家電機器は非常に長期にわたって使用されており、一般に家電機器の使用および操作が当然だと思われるほど普及している。また、人々はますます多忙になっている。したがって、機器が動作しているとき、人々は一般に機器の近くにはいない。例えば、洗濯機や乾燥機の操作中、人がいない可能性がある。別の例として、冷凍庫や追加の冷蔵庫は、定期的には人が来ない可能性のある地下室など、家のある部分に配置されていることが多い。また、冷蔵庫や冷凍庫などの機器は、人がいるかどうかに関わらず、必要に応じて無期限に効果的に稼動することが意図されていることが知られている。また、一般に、消費者は、情報提供、操作性能、操作のしやすさに関する改善をますます望むようになっている。
【0003】
RF信号通信は一般的になっており、多くの形態および用途で使用されている。しかし、RF信号の送信に関連する問題の1つは、ノイズが信号に干渉することが多く、信号が解読しにくいことである。ノイズは2つのソースによって生成され得る。ノイズは、信号自体(内部ノイズ)によって生成されるか、外部ソース(外部ノイズ)によって生成される可能性がある。デジタル信号は、小さい値と大きい値(すなわち0または1)との間の変化によって提供される一連のパルスから成る。パルスの有無、発生、持続時間などによって情報が運ばれる。受信装置が一連のパルスによって運ばれるデジタル値を決定するには、受信機は、パルスの存在(例えば発生、持続時間など)を認識することができなければならない。所望の信号とともに受信されたノイズ(内部または外部ノイズ)によって、送信された信号の内容を適切に認識/解読することが難しくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、家電機器における改良された通信性能が必要とされている。また、ノイズがあるにも関わらず、信号の内容を解読する方法またはアルゴリズムを提供する必要がある。本発明は、こうした要求に対する解決策を提供する。例えば、本発明は、ノイズを補正する/無効にする方法を提供することによって、1つの短所を克服する。この方法は、ノイズの補正/無効化を提供するための送信パケットにおける各ビットをオーバーサンプリングするプロセスを含む。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、本発明は、家電機器装置用の通信構成を提供する。この構成は、無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部、および第1の通信部から離れて配置されており、無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部を含む。第1および第2の通信部のうちの一方は、家電機器装置に関連付けられている。
【0006】
別の態様によれば、本発明は、家電機器装置用の通信構成を提供する。この構成は、無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部、および第1の通信部から離れて配置されており、無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部を含む。第1および第2の通信部のうちの一方は、家電機器装置に関連付けられており、第2の通信部は、信号を処理し、信号に含まれて送信されたノイズの影響を無効にするプロセッサを含む。
【0007】
別の態様によれば、本発明は、RF信号におけるノイズを検出し、無効にする家電機器装置用の通信構成を提供する。この構成は、無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部、および第1の通信部から離れて配置されており、無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部を含む。第1および第2の通信部のうちの一方は、家電機器装置に関連付けられており、第2の通信部は、信号をオーバーサンプリングする手段を含む。
【0008】
本発明のこれ以上の利益および利点は、以下の詳細な明細書を読み、理解すると、当業者には明らかになる。
本発明の上記および他の特徴および利点は、以下の説明を添付の図面と併せ読めば、当業者には明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に図面を参照すると、図1は、本発明の一態様による方法論またはアルゴリズムの一例を使用する通信構成10の一実施形態例を示している。より詳細には、図1の例は、家電機器装置12の通信構成10を示している。家電機器装置12は、冷蔵庫、冷凍庫、調理器(レンジ、オーブン、電子レンジなど)、洗浄装置(衣類洗濯機、食器洗浄機など)、乾燥機(衣類乾燥機など)などの任意の機器とすることができる。本発明は、他のタイプの機器とともに使用できることを理解されたい。したがって、機器のタイプは、本発明の範囲を限定するものではない。
【0010】
通信構成10は、複数の部分を含む。図1に示した実施形態例では、通信構成10は、第1の通信部14および第2の通信部16を有する。図1に示されている通信構成10は、本発明の範囲を限定するためのものではなく、例示のためのものにすぎないことを理解されたい。
【0011】
通信構成10の第1の通信部14は、監視/制御装置18を含み、家電機器装置12に関連付けられている。通信構成10の第1の通信部14は、任意の方法で家電機器装置12に関連付けられていてよいことを理解されたい。例えば、通信構成10の第1の通信部14は、家電機器装置12に組み込まれてもよく、家電機器装置12の近くまたは隣に配置されて適切な相互接続で接続されていてもよい。したがって、家電機器装置12に対する通信構成10の第1の通信部14の物理的な位置は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0012】
監視/制御装置18は、当分野で知られている任意のタイプの監視/制御装置でよく、家電機器装置12内の特定の情報および/または機能を監視し、制御し、かつ/または処理することができる。例えば、監視/制御装置18の一部分は、家電機器装置12の1つまたは複数の機能状態を監視することができ、かつ/または監視/制御装置18の一部分は、機器の1つまたは複数の機能を制御することができる。機能状態の例には、それだけには限定されないが、ON/OFF、電源、サイクル、温度に関する状態などがある。機能の例はそれだけには限定されないが、上記の機能状態の少なくとも一部に関連付けられている操作がある。
【0013】
また、例えば、監視/制御装置18の一部分は、知覚情報(sensory information、例えば機器内で感知された温度のような機器の操作に関する情報)を処理することができる。したがって、監視/制御装置18は、マイクロプロセッサなど、当分野で知られている処理するためのプロセッサを含んでいてもよい。また、監視/制御装置18の一部分は、機器の任意の状況(例えば、温度)を検知し、かつ/または制御するために接続されてもよい。さらに別の例として、監視/制御装置18は、情報入力部分を含んでいてもよい。
【0014】
第1の通信部14は、屋外スペースを介して送信される信号を送信および/または受信するある部分を含んでおり、図1の矢印22で示されているように、通信構成10の第2の通信部16と通信する。第1および第2の通信部の一方または両方は、送受信機を含んでいてもよいことを理解されたい。一例では、送信構造は、Microchip frPIC12F675H送信機を含む。また、一例では、信号送信は、900MHzで行われる。さらに、マッチング・ネットワーク(matching network)を使用して、電力を最適化することができる。最適化の問題では、最適な通信能力を得るために、第1および第2の通信部の一方または両方を配置することができる。例えば、第1の通信部16が家電機器装置12上の特定の位置に配置されてもよい。
【0015】
また、監視/制御装置18は、送信を介して受信された、または送信のために提供された情報(例えば、監視および/または制御情報)を処理するために、プロセッサ、場合によっては上記のプロセッサと同じまたは異なるプロセッサを含んでいてもよい。しかし、監視/制御装置18は、(例えば、監視および/または制御情報のいずれかに関する)情報を処理するプロセッサを有していなくてもよいことを理解されたい。
【0016】
一例では、上記プロセッサは、家電機器装置12の機能を制御するプロセッサと通信することもできる。例えば、温度制御プロセッサなどである。こうしたプロセッサ間の通信は、シリアル・リンク・バスを介することができる。
【0017】
通信構成10の第2の通信部16は、表示/制御入力装置20を含む。表示/制御入力装置20は、当分野で知られている任意のタイプの表示/制御入力装置でよく、情報を表示および/または処理し、かつ/または家電機器装置12の特定の機能を制御する制御入力を処理することができる。したがって、表示/制御入力装置20は、マイクロプロセッサなど、当分野で知られているプロセッサを含んでいてもよい。例えば、表示/制御入力装置20の一部分は、(機器内の温度など)機器の操作に関する通信構成10の第1の通信部14から受信された知覚情報を表示することができる。さらに、表示/制御入力装置20は、入力制御情報を通信構成10の第1の通信部14に送信して、機器の任意の状況を制御(例えば、機器内の温度制御)することができる。
したがって、表示/制御入力装置20は、図1の矢印22によって示されている通信構成10の第1の通信部14と通信する、図1に示されている送受信機など、屋外スペースを介して送信された信号を送信および/または受信するある部分を含む。
【0018】
情報表示は、可聴および/または可視および/または他の表示形式のフォーマットとすることができる。例えば、液晶、または発光ダイオードの構成を使用してもよい。また、例えばスピーカを使用することもできる。
情報入力は、任意の手段および/または構成要素によるものでもよい。例えば、タッチ・パッドやタッチ画面などのユーザ・インターフェイスを使用することができる。
【0019】
通信構成10の第2の通信部16は、第1の通信部14および関連する家電機器装置12に対して離れて配置される。離れて配置するという概念は、広義に解釈されるべきであることを理解されたい。第2の通信部16のリモート位置は、家電機器装置12からの任意の距離とすることができる。例えば、家電機器装置12および通信構成10の第1の通信部14は、建物のある部屋の中に配置されていてもよく、通信構成10の第2の通信部16は、その建物内の別の場所(建物の異なる階の異なる部屋など)に配置されていてもよく、さらにはその建物外のある場所に配置されていてもよい。したがって、通信構成10の第1の通信部14と第2の通信部16との間の送信距離は、本発明の範囲を限定するものではない。また、第2の通信部16は、固定式(例えば、壁に取り付けられている)または携帯型(人が携帯するなど)とすることができる。
【0020】
図1および図2を参照すると、上述したように、通信構成10の第1の通信部14と第2の通信部16との間に送信される信号は、屋外スペースを介して送信される。実施形態例では、通信構成10の第1の通信部14と第2の通信部16との間に送信される信号は、無線周波数(RF)信号を介して送信されるデジタル信号30とすることができる。一例では、デジタル信号30は、大きい値(大きい振幅など)または小さい値(低い振幅など)を表す一連のビット32を含む。したがって、デジタル信号30は、一列のパルス34を含む。デジタル信号30は、非ゼロ復帰(NRZ)符号化(non−return to zero encoding)、マンチェスタ符号化(Manchester encoding)など、当分野で知られている任意のタイプのバイナリ符号化を使用することができる。本発明の一態様によるマンチェスタ符号化済みデジタル信号30の一例が図2に示されている。図2に示されている信号例は、例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解されたい。一般に、マンチェスタ符号化では、論理0は、ビット32の中央での小さい値から大きい値への遷移によって示され、論理1は、ビット32の中央での大きい値から小さい値への遷移によって示される。しかし、論路0が大きい値から小さい値への遷移によって示され、論理1が小さい値から大きい値へのパルスの遷移によって示される逆の場合も当てはまり得る。マンチェスタ符号化は、当分野ではよく知られており、これ以上詳しく説明する必要はない。
【0021】
デジタル信号30での各パルス34は、受信装置(例えば、14または16)に情報を提供するために使用される。例えば、各パルス34の有無、持続時間などは、受信装置への情報の伝達のために使用される。しかし、上述したように、通信構成10の第1の通信部14と第2の通信部16との間に送信されるデジタル信号30は、様々なソースから生成された内部または外部のノイズを受けやすく、したがって、受信装置が信号を解読するのが難しくなる。言い換えれば、ノイズの存在は、パルス34が存在する、存在していない、または終了したという誤った決定をもたらす可能性がある。本発明は、そのビット32の多数のサンプルを取得して、ノイズの影響を識別し、補正する/無効にする、各ビット32のオーバーサンプリング方法を提供する。より詳細には、パルス34の特徴(有無、持続時間など)を決定するために、パルス/非パルス、またはビットの持続時間(期間)内に、各ビット32の多数のサンプルが取得される。例えば、「0」ビットが検出された場合、ビットの値が「0」であることを確認するために、有効なパルス幅(ビット32の期間)内に「0」ビットが複数回サンプリングされる。サンプリングされるたびにビットの値が「0」の場合、ビット32に含まれる情報はノイズを含んでいないことを示す。一方、ビット32のサンプリング中に「1」の値が検出された場合、ビット32にノイズが存在することを示す。オーバーサンプリングは、そうでなければ誤ったパルスを示すことになる1つまたは複数のデータ・サンプリングを補正する/無効にするために使用できる通常より大量のサンプリング・データを提供する。取得されたサンプルの数は、ノイズの影響を識別し、補正する/無効にする任意の量とすることができることを理解されたい。例えば、取得されたサンプルの数は、4、5、6,7、8などでもよい。実施形態例では、取得されたサンプルの数は8である。
【0022】
図3は、本発明の一態様によるオーバーサンプリング・プロセス例を表すフロー・チャート/アルゴリズム100である。説明を容易にするために、アルゴリズム100を2つの部分に分割することができる。アルゴリズム100の左側は、ステップ106から126までで構成されており、有効ビットが検出されたかどうかを決定する。アルゴリズム100の右側は、ステップ128〜136で構成されており、検出されたビットのモードまたはタイプを決定する。まず、ステップ102から126までについて説明し、その後ステップ128〜136について説明する。
【0023】
さらに図3の実施形態例を参照すると、ステップ102で、所定の間隔でRF信号を捕捉することによってアルゴリズム100が開始する。アルゴリズム100の捕捉レートは、本発明による適当なサンプリングを提供するための任意のレートでよい。この例では、図3に示されているアルゴリズム100は、10msの捕捉発生間隔(capture occurrence interval)を有する。ステップ104で、アルゴリズム100は、捕捉されたRFデータが新しい生データであるかどうかを決定する。データが新しくない場合、アルゴリズム100は終了する。データが新しい場合、アルゴリズム100は、一連のステップ106〜126を実行して、有効ビット32が検出されたかどうかを決定する。一連のステップ106〜126は、上述したように適当なサンプリングが取得されるまで繰り返される。一連のステップ106〜126の繰り返しは、本発明によるアルゴリズム100のオーバーサンプリング部分を表し、上述したマンチェスタ符号化を使用してビット32を検出するプロセスである。例えばNRZなど、当分野で知られている任意のタイプのバイナリ符号化済み信号をアルゴリズム100で使用することができることを理解されたい。まず、ステップ106は、ビット32の値を決定する。言い換えれば、ビット32は「1」または「0」である。ビット32が有効であるかどうかの決定の際に「1」または「0」を処理するステップは似ており、したがって、「0」ビットの処理のステップのみを説明することに留意されたい。「0」ビットが検出されると、ステップ108は、「0」ビット・カウンタを1だけ増加させる。次いで、ステップ110〜114で、アルゴリズム100は、受信された信号がプリアンブルまたはデータであるかを決定する。プリアンブルまたはデータの検出は、以下でさらに説明する。ステップ116は、パルス34が有効なパルス幅であるかどうかを決定する。パルス幅は、ビット期間である。言い換えれば、ステップ116は、ビット期間が経過したかどうかを決定する。有効なパルス幅が検出されない場合、アルゴリズムは、ステップ122に進み、ビット期間が期限切れになったかどうかを決定する。そうである場合、ビット・カウンタ、およびパルス幅またはビット期間を測定するタイマはリセットされ、アルゴリズム100は、繰り返し、別のサンプルを取得する。有効なパルス幅が検出されると、ステップ118は、ビットの値が「0」であるかどうかを決定する。ステップ118がyesである場合、ステップ120は、さらに処理するために「0」ビットをバッファに格納し、「1」ビット・カウンタをリセットする。しかし、ステップ118がnoである場合、「1」の値が検出されたことを示す。「1」の検出は、取得されたサンプルがノイズである可能性があることを示し、そのサンプルは無視される。オーバーサンプリング・プロセスを繰り返す前に、ステップ122は、パルス幅が大きすぎるか、すなわち上述したようにビット・タイマの有効期限が切れているかどうかを決定する。yesである場合、ビット・カウンタ、およびパルス幅またはビット期間を測定するタイマはリセットされ、アルゴリズム100は、次のビット32のサンプリングに取りかかる。パルス幅が大きすぎる場合、カウンタはビット・カウントをリセットする。パルス幅がそれほど大きくない場合、ステップ126は、ビットが検出されたかどうかを決定する。検出されていない場合、アルゴリズム100は、初めからやり直す。上述したように、適当な数のサンプリングが得られるまで一連のステップ106〜126が繰り返される。
【0024】
次に、ステップ128〜136を含むアルゴリズム100の右側について説明する。本発明に従って適当な数のサンプリングが得られると、ステップ128は、検出されたビット32のモードまたはタイプを確認する。異なるモードとして、プリアンブル・ステップ130、スタート・コード・ステップ132、および実際のデータ・ステップ134が含まれる。プリアンブルの目的は、新しいRFパケットが導入されていることを受信装置に知らせ、プロセッサがRFパケットのクロックと同期できるようにすることである。プリアンブルは、一般に、1と0とが交互に並ぶ複数ビットを含む。必要なビットの数は、当分野で知られている任意の数とすることができる。アルゴリズム100の例では、ビットの数は4である。したがって、一例では、ステップ130で、(例えば、1,0,1,0・・・の4バイト・シーケンス)ビットが交互に並ぶマルチバイト・シーケンスの検出は、全プリアンブルが検出されたことを示し、新しいRFパケットが送信されつつあることを受信装置に知らせる。プリアンブルは、通信を安定させるのに役立つことを理解されたい。全プリアンブルが検出されると、アルゴリズム100は、ステップ132に進み、スタート・コードを探す。スタート・コードは、複数のビット、一般に2つのビットを含んでおり、プリアンブルの終わりおよび実際のデータの先頭にマーク付けする。一例では、スタート・コードは、0x2C2Bである。スタート・コードが検出されなかった場合、パケットは、無視され、アルゴリズム100は、次のプリアンブルを探す。スタート・コードが検出された場合、アルゴリズムは、ステップ134に進み、処理するデータを捕捉する。すべてのデータが捕捉されなかった場合、アルゴリズム100は繰り返される。すべてのデータが捕捉された場合、アルゴリズム100はステップ136に進み、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を行う。CRCは、送信機から送信されたパケットに含まれる情報が受信機によって受信された同じ情報であることを確認する。CRCを行う方法は、当分野では知られており、これ以上説明しない。CRCが正しくない場合、アルゴリズム100は、プリアンブルを探して、情報の新しいパケットを検出する。CRCが正しい場合、アルゴリズム100は、情報の有効なパケットが受信されたことを確認し、したがって、情報を処理し、信号を送信できないようにする。
【0025】
個々の送信機装置が個々の識別(ID:identification)を有することができることに留意されたい。また、情報データ・サイズを変更してもよいことを理解されたい。データ・サイズ・インジケータを使用することができる。送信される情報データを変更してもよいことはもちろんである。例えば、冷凍庫である家電機器装置に関して、情報は、温度、ドアが開いた状態、電力損失、バッテリ状態、高速冷凍状態、ON/OFF状態、エラー・チェックなどを対象にすることができる。最後に、フレーム・チェック・シーケンスなどの無線送信に関する様々な特徴を使用することができる。例えば、標準ITU−TSSを使用することができる。
【0026】
本発明の特定の実施形態について説明し、示してきたが、これらの実施形態は、一例として提供されたにすぎず、本発明は、それらに限定されるものと解釈されるべきではなく、添付の特許請求の範囲の適切な範囲によってのみ限定されるものと解釈されるべきであることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による装置の制御構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明によるデジタル信号の一例を示す図である。
【図3】本発明によるアルゴリズムの一実施形態例を示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
【0028】
10…通信構成、12…家電機器装置、14…第1の通信部、16…第2の通信部、18…監視/制御装置、20…表示/制御入力装置、30…デジタル信号、32…ビット、34…パルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部と、
前記第1の通信部から離れて配置されており、前記無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部と
を含み、前記第1の通信部と前記第2の通信部のうちの一方が家電機器装置に関連付けられる家電機器装置の通信構成。
【請求項2】
前記信号がRF信号であり、前記第2の通信部が、前記信号を処理し、前記信号で送信されたノイズの影響を無効にするプロセッサを含む請求項1に記載の通信構成。
【請求項3】
前記プロセッサが前記信号をオーバーサンプリングする手段を含む請求項2に記載の通信構成。
【請求項4】
前記第1の通信部が、前記家電機器装置に関連付けられており、前記家電機器装置を監視する手段を含み、前記第2の通信部が、前記家電機器装置に関する情報を表示する手段を含む請求項2に記載の通信構成。
【請求項5】
前記第2の通信部が、前記家電機器装置に関連付けられており、前記家電機器装置を制御する手段を含み、前記第1の通信部が、制御情報を入力する手段を含む請求項2に記載の通信構成。
【請求項6】
前記第1および第2の通信部のそれぞれが送受信機を含む請求項1に記載の通信構成。
【請求項7】
無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部と、
前記第1の通信部から離れて配置されており、前記無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部と
を含み、前記第1の通信部と前記第2の通信部のうちの一方が前記家電機器装置に関連付けられており、前記第2の通信部が、前記信号を処理し、前記信号で送信されたノイズの影響を無効にするプロセッサを含む
家電機器装置の通信構成。
【請求項8】
前記信号がRF信号である請求項7に記載の通信構成。
【請求項9】
前記第1の通信部が、前記家電機器装置に関連付けられており、前記家電機器装置を監視する手段を含み、前記第2の通信部が、監視情報を表示する手段を含む請求項7に記載の通信構成。
【請求項10】
前記第1の通信部が、前記家電機器装置に関連付けられており、前記家電機器装置を制御する手段を含み、前記第2の通信部が、制御情報を入力する手段を含む請求項7に記載の通信構成。
【請求項11】
RF信号のノイズを検出し、無効にする家電機器装置の通信構成であって、
無線信号を送信する送信機を含む第1の通信部と、
前記第1の通信部から離れて配置されており、前記無線信号を受信する受信機を含む第2の通信部と
を含み、前記第1の通信部および前記第2の通信部のうちの一方が前記家電機器装置に関連付けられており、前記第2の通信部が前記信号をオーバーサンプリングする手段を含む
家電機器装置の通信構成。
【請求項12】
前記第2の通信部が、
ビットの値を決定する手段と、
前記ビットの値に関連するカウンタを1だけ増加させる手段と、
前記ビットのモードを検出する手段と、
パルスの幅を決定する手段と、
前記ビットの値を検出する手段と、
前記ビットをバッファに格納する手段と、
前記ビットの別の値に関連するビット・カウンタをリセットする手段と、
前記パルスの幅を決定する手段と
を含む前記ビットを検出する手段を含み、
オーバーサンプリングする前記手段がビットを検出する手段の操作を繰り返す手段を含む
請求項10に記載の通信構成。
【請求項13】
前記ビットのモードを、プリアンブル、スタート・コード、または実際のデータのうちの1つであると決定する手段をさらに含む請求項12に記載の通信構成。
【請求項14】
前記RF信号がマンチェスタ符号化を有する請求項13に記載の通信構成。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2007−536776(P2007−536776A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510973(P2007−510973)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/014604
【国際公開番号】WO2005/104778
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(504430547)エレクトロラックス ホーム プロダクツ,インク. (4)
【Fターム(参考)】