説明

検索用ユーザインタフェース装置、検索用ユーザインタフェースを表示する方法、プログラム及び情報検索システム

【課題】ユーザが容易かつ効率的に情報検索を行うことができるユーザインタフェースを提供すること。
【解決手段】検索フィールドを表示するフィールド表示手段と、検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置する第1の配置手段と、検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けて検索フィールドに配置する第2の配置手段と、検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付ける受付手段と、任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けてオブジェクト間に接続線を表示して接続する接続手段と、検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる検索結果を、検索結果オブジェクト内に表示する検索処理手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の情報を検索するための情報検索の技術に関し、特に、所定の情報を検索する際のユーザインタフェースの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及にともない検索エンジン等を利用して情報の検索や収集を行うことが一般的になっている。そして、情報の検索には、例えば特開2007−25786号公報(特許文献1)等の文献にも記載されているように、キーワードに従って情報を検索する場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−25786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、上述したような検索エンジンを利用した情報検索は、検索結果として出てくる情報が多すぎるととともに、その多くがユーザの探し求めている情報とは関連のない情報である場合が多い。そのため、ユーザは、複数のキーワードを組み合わせて検索結果を絞り込んだり、キーワードの組み合わせを変更して何度も検索を繰り返したりというように、試行錯誤を繰り返しながら様々な工夫を行っているが、却って情報検索の作業が複雑かつ煩雑になってしまい、効率的に情報を収集しているとはいえなかった。また、従来の情報検索では、いったん取得した検索結果に対して更にキーワードを追加・変更等して絞り込みをかけると、新たに絞り込みをかけた結果が絞り込まれる前の検索結果に代えて表示されたり、絞り込みをかけるために新たに入力したキーワードによって絞り込みをかける前に入力した古いキーワードが消えてしまったりしたため、例えば、ユーザが、絞り込む前の検索結果と絞り込んだ後の検索結果とを比較しながら段階的に検索キーを変更等して、効率的な情報検索を行うことが困難な場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが容易かつ効率的に情報検索を行うことができる新たなユーザインタフェースの枠組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、検索対象を表す検索対象オブジェクト、検索条件の入力を受け付ける検索条件オブジェクト、及び検索結果を表す検索結果オブジェクトを配置するための検索フィールドを表示するフィールド表示手段と、前記検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置する第1の配置手段と、前記検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けると、当該受け付けた配置指示に基づいて前記検索条件オブジェクトを前記検索フィールドに配置する第2の配置手段と、前記検索フィールドに配置された前記検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付ける受付手段と、前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト及び前記検索条件オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続する接続手段と、前記接続線によって前記検索対象オブジェクトを始点とする検索経路が表示されている場合に、所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる検索結果を、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクト内に表示する検索処理手段としてコンピュータを機能させる。
【0007】
前記検索処理手段は、前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが直列的に配置されている場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から、当該複数の検索条件オブジェクトにそれぞれ入力された検索キーの全てを含むデータが検索結果として得られるように制御してもよい。
【0008】
前記検索処理手段は、前記検索経路が複数に分岐している場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該複数の検索経路毎に検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる前記複数の検索経路毎の検索結果を、当該複数の検索経路毎に配置された検索結果オブジェクト内にそれぞれ表示してもよい。
【0009】
前記検索処理手段は、前記検索経路が複数に分岐している場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該複数の検索経路毎に検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる前記複数の検索経路毎の検索結果を、当該複数の検索経路を合流させるように配置された1の検索結果オブジェクト内に表示してもよい。
【0010】
前記検索処理手段は、前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが配置されている場合において、特定の検索条件オブジェクトに対して検索キーの更新入力が行われた場合は、当該更新入力が行われた検索条件オブジェクト及び当該検索条件オブジェクトよりも終点側に配置されている検索条件オブジェクトについて、検索処理が再実行されるように制御してもよい。
【0011】
前記接続手段は、前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト、前記検索条件オブジェクト及び前記検索結果オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続し、前記検索処理手段は、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクトに対して更に検索条件オブジェクトが接続されている場合には、当該検索結果オブジェクトの始点側に配置されている検索条件オブジェクトが受け付けた検索キーを検索条件とする第1の検索結果を当該検索結果オブジェクトに表示するように制御し、一方、当該検索結果オブジェクトの終点側に配置されている検索条件オブジェクトが受け付けた検索キー及び前記第1の検索結果を検索条件とする第2の検索結果を、前記検索結果オブジェクトの終点側に配置された第2の検索結果オブジェクトに表示するように制御してもよい。
【0012】
前記検索処理手段は、前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが配置されている場合は、所定の条件に従って始点側に配置された第1の検索条件オブジェクトを特定し、当該第1の検索条件オブジェクトが受け付けた第1の検索キーに一致する検索対象IDが、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御する第1の処理手段と、前記第1の検索条件オブジェクトと接続され当該第1の検索条件オブジェクトよりも終点側に配置された第2の検索条件オブジェクトを特定し、当該第2の検索条件オブジェクトが受け付けた第2の検索キー及び前記第1の検索条件オブジェクトが検索した検索対象IDに一致する検索対象IDが、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御する第2の処理手段と、を備え、前記検索経路上に配置されている複数の検索条件オブジェクトの全てについて始点側から終点側へ順番に前記第2の処理手段による処理が実行されるように制御してもよい。
【0013】
前記検索処理手段は、前記検索経路上の終点に配置された検索条件オブジェクトの検索結果である検索対象IDに対応する検索対象の概要情報が、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御し、当該制御の結果得られる検索対象の概要情報を、前記終点に配置された検索条件オブジェクトに接続するように配置された検索結果オブジェクト内に表示する第3の処理手段をさらに備えてもよい。
【0014】
前記第1及び第2の配置手段は、前記検索対象オブジェクト、前記検索条件オブジェクト、及び前記検索結果オブジェクト、にそれぞれ対応する項目を表示するメニューバーを表示し、前記メニューバーに表示された項目の中から特定の項目が選択されると、当該選択された項目に対応するオブジェクトを、前記選択と関連して入力された位置情報に基づいて前記検索フィールド内に配置してもよい。
【0015】
前記受付手段は、前記検索フィールド内に配置された検索条件オブジェクトが選択されると、当該選択された検索条件オブジェクトに予め対応づけられた検索キーのリストを所定の記憶領域から読み出して表示し、当該表示した検索キーのリストの中から特定の検索キーの選択指示を受け付けてもよい。
【0016】
前記接続手段は、前記接続指示を受け付けたオブジェクトについて検索が実行される前は、前記接続線を第1の表示態様で表示し、前記検索が実行された後は、前記接続線を第2の表示態様で表示してもよい。
【0017】
前記フィールド表示手段は、前記検索フィールドに配置されているオブジェクトがユーザより選択された場合に、当該選択されたオブジェクトが表す情報の詳細情報を表示するためのインフォメーションフィールドを、更に表示してもよい。
【0018】
また、本発明は、上記プログラムに係る発明を、装置、方法及びシステムという観点から見た場合に、ユーザインタフェース装置、ユーザインタフェースを表示する方法、及びユーザ端末装置とサーバとから構成される情報検索システムの発明としても成立する。
【0019】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストールまたはロードすることができる。
【0020】
なお、本明細書において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施形態の情報検索システム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のユーザ端末装置2の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のサーバ3の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態の商品情報記憶手段33におけるデータ構造例を説明するための図である。
【図5】本実施形態の検索フィールドにパッチが配置される一例を説明するための図である。
【図6】本実施形態のシールド及びパッチを説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施形態の検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本実施形態の検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本実施形態の検索フィールドにパッチが配置される一例を説明するための図である。
【図10】本実施形態における記憶領域のデータ構造例を説明するための図である。
【図11】本実施形態の検索フィールドにパッチが配置される一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、本発明に係る検索用ユーザインタフェース・プログラムを、商品情報を検索するシステムに適用した場合について説明する。なお、本発明に係る検索用ユーザインタフェース・プログラムが適用可能な構成は以下に例示する構成に限られず、情報検索処理を実行可能な構成であれば、任意に適用することができる。
【0023】
(情報検索システムの概略構成)
図1は、本発明の実施形態である商品情報検索システム1(以下、「情報検索システム1」という)の概略構成を示すブロックダイアグラムである。図1に示すように、情報検索システム1は、ユーザ端末装置2と情報検索サーバ3(以下、「サーバ3」という)とを備え、サーバ3は、ユーザ端末装置2に情報検索用のユーザインタフェース・プログラムを提供するサーバ機能とデータベースに格納されている情報の検索を行うデータベースサーバ機能とを備えている。
【0024】
ユーザ端末装置2とサーバ3は、所定の通信ネットワークN(LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含む)を介して相互に通信可能に構成されている。図1では、ユーザ端末装置2、サーバ3について、それぞれ1台ずつを記載しているが、設計に応じてそれぞれが1台以上となるように情報検索システム1を構成してもよい。また、情報検索システム1には、設計に応じて他の機能を備えるサーバ等を備えるように構成してもよい。
【0025】
このようなネットワークNを介して通信を行う情報検索システム1は、従来のWebアプリケーションサーバシステム等の技術を用いて構成することができる。すなわち、サーバ3は、Webサーバ、AP(アプリケーション)サーバ、データベースサーバ等として機能し、クライアントとして機能するユーザ端末装置2から例えばHTTPプロトコルに従い送信される所定の要求を受け付けると、この所定の要求に応じた処理を行い、その処理結果をユーザ端末装置2に送信する。また、ユーザ端末装置2は、Webブラウザ等を実装しており、ユーザの操作に従って所定の要求をサーバ3に対して送信するとともに、その要求に応じた結果(例えば、Webページ情報など)を受信するとこれを表示等する。
【0026】
(ユーザ端末装置)
図2(a)は、ユーザ端末装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。図2(a)に示すように、ユーザ端末装置2は、CPU、ROM、RAM、ユーザインタフェース、ディスプレイ、および通信インタフェース等のハードウェアを備える汎用のコンピュータにより構成することができる。
【0027】
図2(b)は、ユーザ端末装置2の機能構成を示すブロック図である。図2(b)に示すように、ユーザ端末装置2は、通信手段21、制御手段22、記憶手段23等の機能手段を含んでいる。
【0028】
通信手段21は、通信ネットワークNを介してサーバ3、その他のネットワークに接続された装置に対して、情報を入出力可能に構成されており、例えばPPPドライバ、TCP/IPドライバ等の通信モジュールを備えている。
【0029】
制御手段22は、ユーザ端末装置2全体の動作を制御するとともに、RAM、HDD等に記憶したプログラムに基づき、検索処理のためのユーザインタフェースを提供する検索用ユーザインタフェース手段24(以下、「検索用UI24」という)等として機能する。なお、制御手段22は、上記検索用UI以外にも、例えばユーザ登録手段、商品決済手段などの様々な機能実現手段を提供してもよい。
【0030】
検索用UI24のためのプログラムは、後述するように、ユーザ端末装置2が実装するWebブラウザ(図示せず)等によって、サーバ3内の所定サイトにアクセスしてWebページ情報を取得する際に、当該Webページ情報に埋め込まれた状態で取得される。なお、検索用UI24のためのプログラムがブラウザによって解釈・実行されるプログラムである場合、検索用UI24はWebブラウザの一機能として実現されることになる。
【0031】
検索用UI24は、具体的には、検索処理に関連づけられた複数のオブジェクトをユーザが操作しながら所望の情報を検索可能に構成されたインタフェースを提供するもので、例えば、ユーザが利用可能な各種のパッチ(オブジェクト)を表示し提供するメニューパッチ(オブジェクト)処理機能、サーバ3から商品を検索する商品情報の検索機能、画面に表示されている商品等の詳細情報を表示する詳細情報の表示機能などを提供する。図2(b)では、検索用UI24において実現される上記の各機能をそれぞれ図示している。なお、検索用UI24は、上記パッチの接続機能等以外にも、例えばサイトマップを表示するサイトマップ表示機能や、商品の決済を行う商品決済機能などの様々な機能を有する機能実現手段を提供してもよい。
【0032】
記憶手段23は、RAM、HDD等の本実施形態に係る商品情報検索処理に関連する情報を記憶するための記憶装置であり、例えば、制御手段22を検索用UI24として機能させるための検索用UIプログラムがサーバ3からダウンロードされ格納される。
【0033】
(情報検索サーバ)
図3(a)は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。図3(a)に示すように、サーバ3は、CPU、ROM、RAM、HDD、ユーザインタフェース、ディスプレイ、および通信インタフェース等のハードウェアを備える汎用のコンピュータにより構成することができる。
【0034】
図3(b)は、サーバ3の機能構成を示すブロック図である。図3(b)に示すように、サーバ3は、通信手段31、検索用UIプログラム記憶手段32、商品情報記憶手段33、制御手段34等の機能手段を含んでいる。
【0035】
通信手段31は、通信ネットワークNを介してユーザ端末装置2等に対して、情報を入出力可能に構成されており、例えばPPPドライバ、TCP/IPドライバ等の通信モジュールを備えている。
【0036】
検索UIプログラム記憶手段32は、ユーザ端末装置2において実現される検索用UI24のためのプログラムを記憶している。
【0037】
商品情報記憶手段33は、検索対象となるデータを記憶するための記憶領域(図4参照)である。図4に示すように、商品情報記憶手段33は、商品を一意的に識別する識別情報を格納する「商品ID」、商品の名称を格納する「商品名」、商品の画像データを格納する「商品画像」、商品に関する説明情報を格納する「商品説明」、商品のカテゴリを特定するカテゴリ情報を格納する「商品カテゴリ」、商品の価格を特定する価格情報を格納する「価格」などの項目を備えて構成される。なお、商品情報記憶手段33のデータ構成は図4に示す内容に限られず、仕様に応じて、項目の追加・変更・削除することができる。また、図4に示すようなデータ構造は、例えばリレーショナルデーターベース等の従来のデータベース技術を用いて構成することができる。
【0038】
制御手段34は、サーバ3全体の動作を制御するとともに、検索対象データの検索機能を備える商品情報検索手段341と、プログラムをダウンロードするプログラムダウンロード手段342などを提供する。商品情報検索手段341は、ユーザ端末装置2から送信される検索要求に合致する商品情報を商品情報記憶手段33から検索して提供する。プログラムダウンロード手段342は、ユーザ端末装置2から送信されるダウンロード要求に応じてユーザIFプログラム記憶手段32に記憶されているプログラム(検索UIプログラム等)をダウンロードする。図3(b)では、制御手段34において実現される上記機能を機能手段としてとらえて図示している。なお、制御手段34は、上記機能以外にも、例えばユーザ登録機能、商品決済機能などの様々な機能を提供してもよい。
【0039】
(検索用ユーザインタフェース)
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態に係る検索用ユーザインタフェース(以下「検索用UI」という)の概要について簡単に説明する。ユーザが検索用UIを利用する前提として、例えば、ユーザ端末装置2に実装されたWebブラウザ(図示せず)は、ユーザからの入力に基づき、サーバ3に通信ネットワークNを介してアクセスすると、サーバ3は、検索用UIプログラム記憶手段32を参照して、検索用UI24のためのプログラムが埋め込まれたWebページ情報を読み出し、Webブラウザに返信する。
【0040】
図5は、検索用UI画面の一例を示す図である。ユーザ端末装置2のWebブラウザは、サーバ3から上記のWebページ情報を受信すると、Webページ情報に埋め込まれた前記プログラムを解釈・実行し、図5に示すように、検索用UI24を立ち上げる。検索用UI24は、立ち上がると、図5に示すような検索用のユーザインタフェース画面(以下「検索用UI画面」という)50をディスプレイに表示し、ユーザからの入力を待機する。検索用UI画面50では、検索条件の設定、検索実行の指示、検索結果の表示等を指示入力できるように構成されている。
【0041】
検索用UI画面50は、検索処理に関連付けられた複数のパッチ(「オブジェクト」と同義)を配置するための検索フィールド(ウィンドウ)51と、検索フィールド51に配置されているパッチがユーザより選択された場合に、この選択されたパッチが表すデータの詳細データを更に表示するインフォメーションフィールド(ウィンドウ)52等を有する。なお、検索用UI画面50には、設計に応じて適宜フィールドの追加、変更、削除等を行うことができる。例えば、検索対象となるサイトの商品の情報をマップ表示するマップ表示フィールドを設けてもよい。なお、配置したパッチは、ユーザの削除指示に基づいて検索フィールド51から任意に消去可能である。
【0042】
検索フィールド51は、メニューバーMを有する。ユーザは、メニューバーMからパッチPを選択して検索フィールド51の所定の位置に配置し、配置されたパッチP同士をシールドSによって接続することにより、検索条件(検索経路)を生成することができる。図5では、検索フィールド51に、検索対象を表示する検索対象パッチ(all items)P1と、検索条件の入力を受け付ける複数の検索条件パッチP2と、検索結果を表示する検索結果パッチP3が、シールドSによって接続された状態で表示されている。
【0043】
インフォメーションフィールド52は、検索フィールド51に配置された全てのパッチPの詳細情報を表示するための領域であり、検索フィールド51に配置されたパッチPがクリック等により選択されると、選択された全てのパッチPについて、それらの詳細情報(画像、テキスト、動画またはプログラム等)を、その種類に応じた態様で、インフォメーションフィールド52の領域内に、同時に表示する。インフォメーションフィールド52上に表示された詳細情報としてのアイテムが選択されると、アイテムの種類に応じたアプリケーション(例えば、画像表示用アプリケーション、映像表示用アプリケーション等)が起動される。これにより、ユーザは、インフォメーションフィールド52上に表示された情報のさらに詳細情報を閲覧することができる。また、検索パッチP2の詳細情報をインフォメーションフィールド52にて閲覧した場合、ユーザは、所望の検索キーの入力等を、インフォメーションフィールド52から行うことができ、かつ、更新した情報は検索フィールド51内の検索オブジェクトP2に自動的に反映される。
【0044】
(メニューバーM、パッチP、シールドS)
次に、検索フィールド51にてユーザが操作するメニューバーM、パッチP、シールドSについて説明する。図5に示すように、メニューバーMには、検索対象である全商品を示す全商品パッチ(All items)P1、パッチを複数個まとめてグループ化するためのグループパッチ(Group)P3、商品検索の条件を設定するための検索パッチ(検索パッチがグループ化された場合はプログラムパッチとなってもよい)P2、商品を予約(カートに入れる)ためのリザーブパッチ(Reserve)P4を示す項目としてのアイコン(以下、「パッチアイコン」という)、がそれぞれ表示されている。なお、メニューバーMには、仕様に応じて適宜パッチの追加、変更、削除等を行うことができる。なお、検索フィールド51には、商品に対して発注数を指定する商品パッチP5や、ユーザの検索結果P6に応じてレコメンド情報を表示するレコメンドパッチP7も配置されている。キャンセルを表すパッチCは、検索フィールド51に配置したパッチPを検索フィールド51から消去するためのものである。
【0045】
ユーザは、例えばマウスのクリック操作によりメニューバーMから所望のパッチアイコンを選択し、ドラッグ操作により検索フィールド51の所望の位置を指定することによって、所望のパッチに対する配置指示を入力することができ、これにより、当該指定された位置に、ユーザが選択したパッチアイコンに対応するパッチPが配置される。
【0046】
次に、パッチPについて説明する。パッチPは、ユーザによって操作可能に構成されたオブジェクトであり、属性情報として、例えば、オブジェクトの種類情報(例えば、検索パッチかグループパッチか)、出力位置情報(例えば、座標位置(x,y))、形状やサイズ情報(例えば、円形、正方形、矩形等)、背景色や線の色などを有する。また、パッチPには、検索処理に関連する機能(検索対象の表示機能、検索条件の入力機能、検索結果の表示機能など)がそれぞれ対応付けられおり、所定の入力手段から入力される操作指示を受け付けると、受け付けた操作指示に基づいて予め設定されている処理を実行する。パッチPは、パッチPの種類、対象時点での状態、及びユーザの操作などに応じて、その表示形態が変更し、ユーザが検索の状況を視覚的に容易に把握することができるようになっている。さらに、本実施形態に係るパッチPは、シールドSによって他のパッチPと接続可能に構成されている点を特徴とする。このシールドSが、全商品パッチP1及び検索パッチPを含む検索に関連した複数のパッチPを接続することにより、検索対象である全商品パッチP1を上流(始点)とした明確な検索経路が視覚的に形成される。
【0047】
入力手段が例えばマウスである場合には、ユーザは、パッチPをクリック、ドラッグ、ドロップ等することによりパッチPを操作することができる。なお、入力手段はマウスに限られず、ユーザ端末装置2が備える任意の入力手段を用いることができ、例えば、タッチパネルやタッチペンなども該当する。なお、パッチPには、当該パッチPを一意的に識別するための識別情報としてのパッチIDが付与され、これにより個々のパッチPが管理される。
【0048】
次に、メニューバーMが備えるパッチの種類について説明する。全商品パッチ(All items)P1は、検索対象となる全商品を示すパッチである。なお、本実施形態では、全商品パッチP1が検索工程の上流に位置する、すなわち全商品パッチP1から検索を開始するように設定されているが、例えば検索対象となる全商品が予め複数のカテゴリに分類されている場合には、カテゴリ別全商品パッチを設け、当該カテゴリ別全商品パッチからも検索が開始できるように設定してもよい。
【0049】
検索パッチP2は、検索キーの入力を受け付ける機能を備えるパッチであり、検索キーの種類に応じて複数の検索パッチP2を設けることができる。例えば、検索対象がアーティストの作品である場合には、カテゴリを検索キーとするカテゴリ検索パッチ(Category)P2(1)、アーティストを検索キーとするアーティスト別に検索するためのアーティスト検索パッチ(Artist)P2(2)、商品の登録日を検索キーとする登録日検索パッチ(Registration)P2(3)、商品の価格を検索キーとする価格検索パッチ(Price)P2(4)、及びフリーワード検索のためのタグ検索パッチ(Word)P2(5)などが該当するが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0050】
グループパッチP3は、パッチPを複数個グループ化するためのディレクトリ(フォルダ)機能を有するパッチであり、グループパッチP3内には、1または複数のパッチPを配置することができる。グループパッチP3への他のパッチの配置は、例えば、検索用UI24が検索結果としての商品パッチP6をグループ化して表示する場合や、ユーザが操作して複数の検索パッチP2をグループパッチP3内に移動させる場合などがある。なお、グループパッチP3も、他のパッチPと同様に、シールドSによって他のパッチPと接続可能に構成されている。
【0051】
グループパッチP3が、検索パッチP2をグループ化すると、プログラムパッチとしての機能を有する。ユーザが、頻繁に使う検索パッチP2をグループパッチP3を用いてグループ化し、これを保存すると、グループパッチP3に収容された検索パッチP2においてユーザが入力した検索キーも一緒に保存される。従って、プログラムパッチを保存しておくことで、何度も条件を指定せずに商品検索ができるようになる。
【0052】
リザーブパッチP4は、商品を予約する機能を備えるパッチであり、例えば商品パッチをリザーブパッチP4にシールドSで接続することにより、その商品をリザーブすることができる。グループパッチP3をリザーブパッチP4にシールドSで接続した場合は、グループパッチP3に含まれる商品を同時にリザーブすることができる。なお、リザーブパッチP4に対応するインフォメーションフィールド52から、リザーブした商品は正式に発注することができ、正式発注の処理が完了した場合は、リザーブパッチP4の表示形態が「発注済み」のアイコンに変わる。リザーブパッチP4に商品パッチを接続すると、両者の間に数量パッチP5が挿入される。数量パッチP5は、商品に対して発注数を指定するパッチであり、数量パッチP5にて指定した数の商品がリザーブされる。
【0053】
商品パッチP6は、商品に関連する情報を表示する機能を備えるパッチであり、例えば、正方形状のサムネイル画像、商品名、価格等を表示するが、商品に関連する情報はこれらに限られない。商品パッチP6が選択されると、商品パッチP6が表示する商品の詳細情報が、インフォメーションフィールド52に表示される。
【0054】
次に、図6(a)を用いてパッチPのシールド機能(接続機能)について説明する。図6(a)に示すように、パッチPは、他のパッチPと接続するための接続手段を有し、この接続手段は、接続状態を所定の表示態様(例えば、線)によって示すシールド(shield;接続線)Sと、シールドSを繋ぐための接続部である入力部(S−IN)及び出力部(S−OUT)を有している。シールドSは、ユーザの操作に従って、他のパッチとの接続及び接続解除が任意に可能に構成されている。
【0055】
図6(a)では、入出力部(S−IN、S−OUT)は、パッチPの両端部にそれぞれ1つずつ設けられているが、入出力部の場所や個数はこれらに限られず、任意に設定することができる。ユーザが、パッチPの一端に設けられた接続部を選択して一定の方向へドラッグ(移動)すると、当該接続部からドラッグ操作に従う方向に向けてシールドSが伸びるように構成されている(図7(a)-(1))。ユーザが、シールドSを伸ばすと、接続可能な他のパッチPの接続部(S−IN/OUT)が所定の態様で表示される(例えば、色が光る、色が変わるなど)。ユーザは、ドラッグ操作により保持しているシールドSを、接続可能な他のパッチの接続部まで移動してドラッグ操作を解除すると、シールドSの開放端が当該接続部に接続される。これにより、2つのパッチPがシールドSによって接続される(図7(a)-(2))。なお、説明の便宜のため、ここでは、シールドSが入力部(S−IN)に接続されているパッチPを接続元パッチP、シールドSが出力部(S−OUT)に接続されているパッチPを接続先パッチPと呼ぶ。
【0056】
シールドSは、パッチPの入力部(S−IN)及び出力部(S−OUT)のどちらからも伸ばすことができ、パッチPの入力部(S−IN)は他のパッチPの出力部(S−OUT)と接続される。なお、本実施形態では、一のパッチPから伸ばすことができるシールドの数は、例えば、3本に設定されているが、これらは仕様に応じて適宜設定変更することができる。
【0057】
図6(b)は、検索パッチP2の検索キーの入力機能について説明するための図である。図6(b)は、検索パッチP2に表示態様として5つの例を示している。符号63は、ユーザの入力を待機している状態(通常状態)における表示態様を示したものである。符号64は、選択された状態(アクティブ状態)の表示態様を示したもので、検索パッチP2がグレー表示されている。符号65は、検索パッチP2が他のパッチPと接続している状態(接続状態)における表示態様を示したもので、オブジェクトの内縁に沿って描かれた円状のライン及びオブジェクトの両端部の接続部(S−IN、S−OUT)が同一色で表示されている。
【0058】
符号66は、ユーザにより選択された状態(マウスオン状態)における表示態様を示したもので、検索パッチP2に検索キーを入力するためのメニューが所定の形態66aで表示される。ここでは、検索パッチP2が、ユーザによって選択されると(例えば、マウスが検索パッチP2上で押下されると)、その検索パッチP2のカテゴリに含まれる検索キーのリストをポップアップメニュー形態で表示する。同図に示すように、検索パッチP2の外縁に沿って検索キーをリスト表示する領域(リスト表示領域)が表示され、検索パッチP2を中心に1または複数の検索キーが放射状に表示されている。
【0059】
ユーザが、リスト表示領域66aに表示された検索キーを選択すると、リスト表示領域66aがルーレットの回転盤のように移動し、選択された検索キーが所定の位置(検索パッチP2の矢印の先66b)に到達するように表示する。これにより、ユーザが選択した検索キーが、検索条件として設定される。ユーザは、リスト表示領域66aに表示された他の検索キーを任意に選択することで、検索キーを適宜変更することができる。符号67に示すように、ユーザにより検索キーが選択(変更)されると、検索パッチP2の付近に、情報が未更新状態であること(選択された検索キーでは未だ検索を実行していないこと)を示す所定の情報67aが表示される。ここでは、所定の情報として、検索パッチP2の上部に更新ボタン67aを表示する。後述するように、この更新ボタンがユーザによって選択されると、検索用UI24はユーザが選択した検索キーを検索条件として検索処理を開始する。なお、検索キーの表示形態は、図6(b)に示す形態に限られず、例えば、検索パッチ付近にリストボックスを表示して検索キーを表示するように構成してもよい。なお、検索パッチP2の検索キーの入力方法は、上述したように、複数の検索キーをリスト表示し、このリスト表示された中からユーザが特定の検索キーを指定する構成に限られず、ユーザが自由にキーワードを入力する構成(タグ検索パッチ(Word)P2(5))等を採用することができる。
【0060】
以上説明したように、図5に示すような検索用UI画面では、検索対象を表す全商品パッチP1と、検索キーを入力する検索パッチP2と、検索結果を表すグループパッチP3が、1の検索フィールド内に配置され、各パッチPがシールドSによって接続されている状態で表示されている。これによれば、ユーザは、検索対象を始点、検索パッチ又は検索結果を終点とする検索経路すなわち情報検索の工程(検索対象の特定、検索キーの設定、検索実行と、その結果)を容易に認識することができるだけでなく、検索経路が途中で分岐して複数の検索経路(複数の検索条件の組み合わせ)が生じた場合でも、複数の検索経路とその結果を同時に比較することが可能になる。よって、例えば検索条件を変更したい場合や絞り込み検索を行いたい場合でも、どの検索経路のどの条件を変更すればよいのか、容易に判断することができるので、効率的に検索を行うことが可能になる。
【0061】
(検索用UIを用いた商品情報の検索処理)
以下、図7及び図8に示すフローチャート、図9及び図11に示すパッチの配置例、図10に示すデータ構造等に基づいて、検索用UI24によって実現される新しいユーザインタフェースの枠組みについて説明する。なお、各工程(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
【0062】
ユーザは、検索フィールド51に所望のパッチPを配置する。検索用UI24は、ユーザがメニューバーMからアイコンを選択すると、例えば、ユーザより選択されたアイコンのパッチ(オブジェクト)の属性情報を所定の記憶領域から読みだして、当該読みだした属性情報に従うオブジェクトを、検索フィールド内のユーザのドラッグ操作により指示された場所(位置座標(x、y))に表示する(S100)。検索用UI24は、検索フィールド51にパッチPを配置すると、当該パッチにパッチIDを付与して管理する。なお、全商品パッチP1は、検索フィールド51を表示する際に検索用UI24が所定の場所に自動的に配置するように構成してもよい。なお、ユーザは、所定の入力手段を操作して、検索フィールド51へ任意にパッチPを配置し、この配置したパッチPを適宜移動、削除等することができる。
【0063】
検索用UI24は、検索フィールド51内に検索パッチPが配置されている場合に、検索パッチP2がユーザより選択された場合は、当該選択された検索パッチP2のカテゴリに含まれる所定の検索キーのリストを、サーバ3から取得し、取得した検索キーのリストを、リスト表示領域66aに表示する。検索用UI24は、表示された検索キーのリストから、ユーザが所望の検索キーを選択すると、検索パッチPのパッチIDと対応付けて、当該選択された検索キーを所定の記憶領域(検索キー格納領域(図示せず))に格納する(S102)。
【0064】
検索用UI24は、検索フィールド51内に配置されたパッチPについて接続指示を受け付けると、すなわち、ユーザが、その接続部からシールドを伸ばすドラッグ操作を検出した場合は、ユーザのドラッグ操作に従う方向に伸びるシールドSを表示する。また、検索用UI24は、ユーザのドラッグ操作に従ってシールドSが移動すると、シールドSの近傍に位置するパッチPを特定し、この特定したパッチPが接続可能であることを示すように接続部の表示形態を他の表示形態に変更する(例えば、色を光らせる、色を変える等)。検索用UI24は、ユーザが、接続元パッチから伸びるシールドを、接続先パッチの接続部までドラッグ操作により伸ばすと、接続元パッチと接続先パッチとをシールドSによって接続し、さらに、シールドSを第1の表示態様で表示する(例えば、パッチPが検索実行前の状態であることを示す色で表示する)(S104)。これによれば、ユーザは、シールドSの色によってパッチの状態(検索実行後か前か)を容易に認識できる。また、パッチに対する検索実行の指示の入力を受け付ける更新ボタンを表示する。なお、ユーザは、パッチに接続されているシールドSを選択し、当該パッチから離れる方向へドラッグ操作することにより、当該パッチとの接続を解除することができ、また、解除したシールドを適宜他のパッチと接続することも可能である。
【0065】
検索用UI24は、接続元パッチと接続先パッチとが接続されると、接続元パッチの入力部あるいは出力部と、接続先パッチの入力部あるいは出力部とを対応付けて所定の記憶領域(接続情報記憶領域)に格納することにより、両者の接続状態を管理する(S104)(図10(a)参照)。例えば、接続元パッチの入力部からシールドを伸ばした場合は、接続元パッチの入力部と接続先パッチのパッチIDとを対応付けて記憶し、接続元パッチの出力部からシールドを伸ばした場合は、接続元パッチの出力部と接続先パッチのパッチIDとを対応付けて記憶する。なお、接続先パッチの出力部あるいは入力部には、接続元パッチのパッチIDが対応付けて記憶される。また、シールドが解除された場合は、接続情報記憶領域の情報も更新される。
【0066】
次に、検索用UI24は、シールドSによって接続されたパッチが検索パッチの場合は、検索パッチのパッチIDに基づいてS102で格納した検索キーを検索キー記憶領域(図示せず)から読みだし、読みだした検索キーに基づいて所定の検索条件(例えば、所定の検索式)を生成し、生成した検索条件を、検索パッチのパッチID及び検索IDと対応付けて所定の記憶領域(検索式記憶領域(図10(b)参照))に格納する(S106)。検索キーに基づいて検索条件を生成する方法としては、例えば、本実施形態では、検索経路上に配置された検索パッチについて、上流(始点)から順番に検索を行う構成を採用しているため、直前の検索パッチの検索結果を有効に活用することができる。すなわち、当該検索パッチの入力部と直接接続された上流側に位置する検索パッチの検索結果(既に抽出されている商品ID)を、自身の検索キーに付加して検索条件とすることによって、検索対象を効率的に絞り込むことができる。なお、上流側に位置するオブジェクトが保有する商品IDを検索キーと組み合わせて送信することは、例えば、図10(b)では、検索ID=2(パッチID=B)について、「LIST(2)−B=LIST(3)」という検索式によって表わされている。「LIST(2)」は、検索パッチ(A)の検索結果(商品ID)に対応し、「B」は、ユーザにより選択された検索パッチ(B)の検索キー、「LIST(3)」は検索パッチ(B)の検索結果(商品ID)が該当する。
【0067】
次に、検索用UI24は、例えばユーザが検索実行を指示した場合(例えば、検索パッチに付属する更新ボタンをクリックした場合)や所定の条件に合致する場合(例えば、予め検索実行のタイミングが設定されている場合)等(S108;YES)、検索処理に移行する(S110)。一方、ユーザが検索実行を指示していない場合や所定の条件に合致しない場合(S108;NO)は、検索用UI24は、検索UIを終了する指示が入力されたか否かを判断し、検索UIを終了する旨の指示が入力されていない場合は(S112;NO)、ユーザの次の操作指示を待機する(S100、S102、S104)。一方、検索UIを終了する旨の指示が入力された場合は(S112;YES)、処理を終了する(END)。なお、図7では、パッチの配置、検索キーの入力、シールドによるパッチの接続の動作、及び検索実行について順番に説明したが、処理に矛盾が生じない範囲で、これらの動作は任意の順番で実行することができる。
【0068】
次に、図9は、図7に従う処理に基づいて検索フィールド51に配置されたパッチ群の一例を示す図であり、検索パッチ毎に検索式が対応付けて記載されている。なお、グループパッチ(X)94、(Z)98及び(Y)100は、図8において後述する検索処理の結果表示される。例えば、検索経路SP1について説明すれば、検索パッチ(A)91から検索を開始し、検索結果(Z)98に至るまで、検索経路の上流(始点)から下流(終点)に向けて検索パッチ毎に検索を実行する。一方、検索経路SP2について説明すれば、グループパッチ99から開始し、検索結果(Y)100に至るまで実行する。検索パッチの検索式は、上述のとおり、直近の検索パッチの検索結果を利用する。すなわち、当該検索パッチと接続された上流側の検索パッチ(当該検索パッチの入力部がその出力部と接続されている他の検索パッチ)の検索結果(商品ID)と当該検索パッチ自身の検索キーに基づいて、検索条件が生成される。例えば、検索パッチ(B)92の検索式は、「LIST(2)−B=LIST(3)」である。なお,符号99はグループパッチを示しているので、検索グループパッチ99の検索式は、図9に示すように、そこに含まれる検索パッチの個々の検索式ではなく、そこに含まれる検索パッチの個々の検索キーの合計として算出される
【0069】
本実施形態の検索用UI24は、シールドSによって全商品パッチを始点とする検索経路が表示されている場合に、サーバ3の商品情報記憶手段33に格納された検索パッチが表す検索対象の情報(商品情報)に対して、当該検索経路上に配置された検索パッチが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、この制御の結果得られる検索結果を、検索経路上に配置された検索結果パッチ(グループパッチ)内に表示する。そして、検索用UI24は、検索経路上に複数の検索パッチが直列的に配置されている場合は、サーバ3の商品情報記憶手段33から、当該複数の検索条件オブジェクトにそれぞれ入力された検索キーの全てを含むデータが検索結果として得られるように制御する。また、検索用UI24は、検索経路が複数に分岐している場合は、サーバ3の商品情報記憶手段33に対して、これら複数の検索経路毎に検索が実行されるように制御し、制御の結果得られる複数の検索経路毎の検索結果を、複数の検索経路毎に配置された検索結果パッチ(グループパッチ)内にそれぞれ表示する。または、複数の検索経路を合流させるように配置された1の検索結果パッチ(グループパッチ)に合わせて表示してもよい。以下、本実施形態の検索用UI24の検索処理の一例について詳述する。
【0070】
図8は、検索用UI24による検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示すように、本実施形態では、検索パッチ毎に検索キーと商品ID(該当する場合)に基づいて検索を行う場合について説明する。また、図8に示す検索処理は、個々の検索パッチについて検索処理を行う第1の検索処理と、検索結果を表示するための第2の検索処理等に分かれている。
【0071】
検索用UI24は、接続情報記憶領域(図10(a))を参照し、検索対象となる検索パッチPを所定要件に従って特定し、特定した検索パッチPのパッチIDに対応する検索条件を、検索式記憶領域(図10(b))、検索キー記憶領域、該当する場合は検索結果記憶領域(図10(c))から読み出し、読みだした検索条件を含む第1の検索要求を生成し、生成した第1の検索要求をサーバへ送信する(S200)。第1の検索要求の具体的な内容は、例えば、読みだした検索条件(検索キーと商品ID)に合致する商品の商品IDのリクエストである。なお、検索開始時点では、検索対象となる検索パッチPは、全商品リスト90に直接接続されている検索パッチが該当するが、その後は、検索経路上に配置されている検索パッチについて上流から下流方向に向けて順次特定されていく。例えば、図10(a)では、全商品パッチ(ALL ITEM)のOUT1にはパッチID(A)が格納されているので、パッチID(A)が検索対象として特定される。
【0072】
サーバ3は、検索用UI24から第1の検索条件を受信すると、第1の検索要求に含まれる検索条件に合致する商品IDを商品情報記憶手段33から取得し、取得した商品IDを含む第1の検索結果を生成して検索用UI24へ送信する(S202)。
【0073】
検索用UI24は、S200の第1の検索要求の送信に応じてサーバ3から送信された第1の検索結果を受信すると、かかる受信した第1の検索結果に含まれる商品IDをパッチIDと対応付けて所定の記憶領域(以下、「検索結果記憶領域」という)に格納する(図10(c)参照)。
【0074】
次に、検索用UI24は、未処理の検索パッチが存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合は(S206;YES)、S200に戻り処理を続行する。一方、検索用UI24は、未処理の検索パッチが存在しないと判断した場合は(S206;NO)、その検索パッチが最後の検索パッチであると判断して、グループパッチへ検索結果を表示する処理に移行する。なお、未処理の検索パッチが存在するか否かの判断は、たとえば、処理対象である検索パッチの下流方向に次の検索パッチが接続されているか否かを当該検索パッチのパッチIDに基づいて接続情報記憶領域(図10(a)参照)の出力部「OUT」を参照することにより判断することができる。次の検索パッチが接続されている場合は、接続情報記憶領域の「OUT」に、接続先のパッチのパッチIDが格納されているからである。接続先のパッチのパッチIDが格納されている(次の検索パッチが接続されている)場合には、当該接続先のパッチを次の検索処理の実行対象パッチに設定する。例えば、図9において、処理対象が検索パッチ(A)91である場合は、検索経路が分岐して、検索パッチ(B)92またはグループパッチ99が次の処理の対象となるところ、図10(a)では、商品パッチ(A)のOUT1にはパッチID(B)、OUT2にはパッチID(O)が格納されているので、OUT1のパッチID(B)が検索対象として特定される。
【0075】
検索用UI24は、個々の検索パッチの処理が終わると、グループパッチへ検索結果を表示する処理に移行する。検索結果を表示すべき検索パッチとして例えば最後に検索を実行した検索パッチの検索結果(商品ID)を検索結果記憶領域(図10(c)参照)から読み出して、当該商品IDに対応する商品の関連情報を要求する第2の検索要求(商品ID含む)を生成し、生成した第2の検索要求をサーバ3へ送信する(S208)。個々の検索パッチの処理の終了は、例えば、処理対象である検索パッチに他の検索パッチが接続されているか否かを当該検索パッチのパッチIDに基づいて接続情報記憶領域(図10(a)参照)の「OUT」を参照することにより判断することができる。
【0076】
サーバ3は、第2の検索要求を検索用UI24から受信すると、第2の検索要求に含まれる商品IDに合致する商品の概要データ(商品の画像情報、商品の商品名など)を商品情報記憶手段33から取得し、商品IDを対応付けて、第2の検索結果としてユーザ端末の検索用UI24へ送信する(S210)。
【0077】
ユーザ端末の検索用UI24は、第2の検索結果をサーバ3から受信すると、グループパッチを検索パッチの下流側に接続線で接続した状態で表示し、当該グループパッチ内に第2の検索結果に含まれる商品の概要データ(画像情報など)を出力する。なお、グループパッチがすでに検索パッチに接続されている場合は、当該グループパッチ内に第2の検索結果を出力すればよい(S212)。
【0078】
次に、検索用UI24は、接続情報記憶領域(図10(a))を参照し、未処理のパッチ又は未処理の検索経路があるか否かを判断し(S214)、未処理のパッチがないと判断した場合は(S214;NO)、検索処理を終了し、未処理のパッチがまだ存在すると判断した場合は(S214;YES)、S200に戻り、当該未処理のパッチについて検索処理を実行する。
【0079】
例えば、図9に示すように、検索パッチ91に検索パッチ99(a、b)を含むグループパッチ(O)99が接続されており、図10(a)では、商品パッチ(A)のOUT2にはパッチID(O)が格納されている場合に、OUT2のパッチID(O)については未だ検索処理が実行されていないので、グループパッチ(O)99を未処理のパッチであると判断し、検索処理を実行して、グループパッチ(Y)(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)100に検索結果を表示する。また、グループパッチ(X)(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)94に、さらに複数の検索パッチ95、96、97が接続されている場合は、これら検索パッチ95、96、97について検索処理を実行し、グループパッチ(Z)(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)98に検索結果を表示する。未処理のパッチがあるか否かは、たとえば、パッチの更新状態を示す更新フラグ(「1(更新済み)」、「0(未更新)」)を設け、これを各パッチIDと対応付けて記憶し、検索実行に応じて更新することにより判断してもよい。
【0080】
図9では、上述したとおり、全商品パッチPとしてのアイテムグループ商品リスト(ALL ITEM)90に対して、検索パッチ91、92、93が形成する検索経路上SP1と、グループパッチ99が形成する検索経路上SP2とが分岐した状態で存在し、検索経路上SP1上には、さらにグループパッチ(X)94、検索パッチ95、96、97及びグループパッチ(Z)98が配置されている。
【0081】
例えば、検索経路上SP1については、グループパッチ(X)94より上流を絞り込み前の検索、アイテムグループ商品リスト(X)94より下流を、絞り込み後の検索とみることができる。この場合には、絞り込み前の検索については、上述した図8のS200〜S206の処理を、検索パッチ91〜93について実行し、S208〜S214の処理を、グループパッチ(X)94について実行する。そして、絞り込み後の検索としては、アイテムグループ商品リスト(X)94より下流の検索パッチ95〜97について、上述した図8のS200〜S206の処理を実行し、S208〜S214の処理を、グループパッチ(Z)98について実行する。なお、絞り込み検索を行う際に、絞り込み前の状態に変更がない場合は、絞り込み検索の処理としては、グループパッチ(X)94より上流の検索パッチ91〜93について実行すれば足りる。一方、絞り込み前の状態に変更がある場合は、検索パッチ91〜93について図8のS200〜S206の処理を再実行し、グループパッチ(X)94についてS208〜S214の処理を再実行したのち、検索パッチ95〜97及びグループパッチ(Z)98についての処理を実行する。
【0082】
また、例えば、検索パッチ92に対する検索キーの更新入力や、検索パッチ93と検索パッチ92とのシールドSの解除、あるいは、検索パッチ93とグループパッチ(X)94との間に新たな検索パッチが挿入、という場合もある。このような場合には、「更新ボタン」のような所定の情報が更新変更のあった検索パッチに関連づけて表示され、ユーザに情報の更新を促す。ユーザが所望の更新ボタンを選択すると、当該選択した更新ボタンの位置に応じて、処理が実行される。すなわち、ユーザが、検索経路SP1上に配置されているこれらの検索パッチの中から、更新可能状態にある検索パッチの「更新ボタン」を押下すると(例えば、検索パッチ93)、当該「更新ボタン」が押下された検索パッチと(例えば、検索パッチ93)、当該検索パッチより終点側(下流)に配置されている検索パッチ等(例えば、検索パッチ94〜98)について、データの更新処理が図8に記載された内容に従って順に実行される。したがって、複数の検索オブジェクトが検索経路上に配置されている場合において1の検索条件を変更した場合、その検索経路上に配置されている全てのパッチについて更新処理を行う必要は必ずしもなく、また、更新処理が必要なパッチについては自動的に更新処理が実行されるので、検索キーの変更等に伴うユーザの作業負担が大幅に軽減される。なお、検索経路が分岐している場合に、分岐前に配置された検索パッチに対して更新入力がなされ、再検索の指示が入力された場合には、分岐後に配置されている全てのパッチに対して再検索処理が実行される。
【0083】
以上のような本実施形態に係る発明によれば、検索フィールド上に、検索対象を表すパッチと、検索条件を表すパッチと、検索結果を表すパッチが、接続線によって接続された状態で表示されるので、ユーザは、検索経路をビジュアルに把握しながら情報検索を行うことができるようになる。
【0084】
また、ユーザは、検索フィールド上に、検索パッチ等を所望の構成で配置することができるとともに、検索経路上に自由に検索結果を配置させることができるので、情報の検索と検索した情報の整理を、同一領域上で行うことが可能になる。
【0085】
さらにまた、ユーザは、キーワードの追加・変更・削除等によって試行錯誤しながら情報を検索するような場合には、検索フィールド上に配置された検索パッチを追加・変更・削除等しながら、同時に更新指示を入力することで更新後の検索結果をリアルタイムで表示させることができるので、検索結果の比較が容易に行えるようになる。
【0086】
(変形例1)
上記実施形態に係る発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。例えば、上記実施形態では、検索パッチ単位で検索を行い、検索情報としては、商品IDを検索キーとして送信する場合について説明したが、検索の方法はこれに限られない。例えば、検索経路上に直列的に配置される複数の検索パッチについては、検索パッチ単位で検索を行わずに、これら連続する複数の検索パッチ単位で行うように構成してもよい。すなわち、これら連続する複数の検索パッチにおいて入力されたそれぞれの検索キーの組み合わせを検索条件として検索を実行し、その結果を、グループパッチ(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)に出力する。このグループパッチ(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)に対して、さらに複数の検索パッチが接続された場合は、グループパッチ(検索結果アイテムグループ商品リスト表示)が保有する商品IDと、当該複数の検索パッチの検索キーの組み合わせに基づいて、検索を実行することができる。なお、検索パッチを利用した情報の検索は、上記実施形態で利用した商品IDと検索キーに限られず、他の情報を必要に応じて追加・削除等することができる。
【0087】
(変形例2)
また、上記実施形態では、検索パッチの検索結果を出力するタイミングで、グループパッチを生成して表示する場合について説明したが、ユーザが、メニューバーよりグループパッチを選択し、所望の検索パッチに接続するように配置してもよい。この場合、検索パッチの検索結果はすでに接続されているグループパッチに自動的に出力される。また、グループパッチは、複数の検索パッチを同時に接続可能に構成されている(図11)。図11では、全商品パッチから分岐して並列的に接続された検索経路SP11(1)とSP11(2)とが表示されているところ、検索経路SP11(1)とSP11(2)はともにグループパッチR1と接続されている。このように、ユーザが複数の検索経路を1つのグループパッチと接続した場合は、それら複数の検索経路で得られた検索結果が、全て当該グループパッチに出力されることになる。なお、図11では、グループパッチR1に対してさらに複数の検索パッチ及びグループパッチR2が接続されることにより検索経路SP11(3)を形成している。
【0088】
(変形例3)
また、上記実施形態では、オブジェクトの更新ボタンをユーザが選択した場合に検索処理を実行する場合について説明したが、検索処理を実行する条件は、これに限られず、例えば、検索用UI24が、検索処理を実行する条件(検索実行条件)を予め設定可能に構成してもよい。この場合、検索用UI24は、検索実行条件として、一定時間毎に検索処理を実行する場合の時間情報(例えば、30分)や、特定のイベント情報(例えば、検索用UI24の立ち上げ時)等の入力を受け付ける。また、検索用UI24は、特定のイベント情報の他の例として、検索サーバ3が保有する商品情報記憶手段33の情報が更新された場合を入力することもできる。検索用UI24は、商品情報記憶手段33に格納された情報の更新状態を問い合わせる要求を例えば設定された所定のタイミングで定期的に検索サーバ3に送信し、更新があった旨の返信を検索サーバ3から受信すると、所定の検索経路や検索パッチ等について検索処理を再実行し、検索結果を更新する。これによれば、ユーザは、ユーザ端末装置2において、自分が所望する検索条件をいちど設定しておけば(すなわち、所望の構成で検索パッチを配置して検索キーを入力しておけば)、検索サーバ3にて情報が更新されると、その内容が自動的にユーザ端末装置2の検索結果に反映されるので、ユーザの利便性を向上することができる。なお、この場合、検索結果が更新されたことを所定の情報によってユーザに通知してもよい。
【0089】
(変形例4)
また、上記実施形態では、検索対象を表す検索対象パッチとして全商品パッチ(all items)P1を検索フィールド51に配置する場合について説明したが、例えば検索対象が予め特定されている場合には、全商品パッチP1を配置せずに検索パッチP2のみで検索が実行されるように検索用UI24を構成してもよい。この場合、ユーザは、検索フィールド51に1または複数の検索パッチP2を配置すると、検索パッチP2同士をシールドSで任意に接続する。検索用UI24は、配置されている検索パッチP2の中から、所定の要件(例えば、入力部が非接続状態にある検索パッチ)に従って始点となる検索パッチP2を特定し、この特定した検索パッチP2、及び当該検索パッチP2に他の検索パッチP2が接続されている場合はこれらの検索パッチP2に基づいて、予め設定されている検索対象情報が検索されるように、図8に示す検索処理を実行し、検索処理の結果をグループパッチP3に表示する。この構成によれば、全商品パッチの配置を考慮することなく自由に検索パッチを検索フィールドに配置することができるので、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【符号の説明】
【0090】
1 商品情報検索システム、2 ユーザ端末装置、3 情報検索サーバ、21 通信手段、22 制御手段、23 記憶手段、24 検索用UI、31 通信手段、32 検索用UIプログラム記憶手段、33 商品情報記憶手段、34 制御手段、341 商品情報検索手段、342 プログラムダウンロード手段
N ネットワーク、50 検索用UI画面、51 検索フィールド、52 インフォメーションフィールド、M メニューバー、P1 全商品パッチ、P2 グループパッチ、P3 検索パッチ、P4 リザーブパッチ、P5 商品パッチ、S シールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象を表す検索対象オブジェクト、検索条件の入力を受け付ける検索条件オブジェクト、及び検索結果を表す検索結果オブジェクトを配置するための検索フィールドを表示するフィールド表示手段と、
前記検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置する第1の配置手段と、
前記検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けると、当該受け付けた配置指示に基づいて前記検索条件オブジェクトを前記検索フィールドに配置する第2の配置手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付ける受付手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト及び前記検索条件オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続する接続手段と、
前記接続線によって前記検索対象オブジェクトを始点とする検索経路が表示されている場合に、所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる検索結果を、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクト内に表示する検索処理手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記検索処理手段は、
前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが直列的に配置されている場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から、当該複数の検索条件オブジェクトにそれぞれ入力された検索キーの全てを含むデータが検索結果として得られるように制御することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記検索処理手段は、
前記検索経路が複数に分岐している場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該複数の検索経路毎に検索が実行されるように制御し、
前記制御の結果得られる前記複数の検索経路毎の検索結果を、当該複数の検索経路毎に配置された検索結果オブジェクト内にそれぞれ表示することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記検索処理手段は、
前記検索経路が複数に分岐している場合は、前記所定の記憶領域に格納された前記始点としての検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該複数の検索経路毎に検索が実行されるように制御し、
前記制御の結果得られる前記複数の検索経路毎の検索結果を、当該複数の検索経路を合流させるように配置された1の検索結果オブジェクト内に表示することを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記検索処理手段は、
前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが配置されている場合において、特定の検索条件オブジェクトに対して検索キーの更新入力が行われた場合は、当該更新入力が行われた検索条件オブジェクト及び当該検索条件オブジェクトよりも終点側に配置されている検索条件オブジェクトについて、検索処理が再実行されるように制御することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記接続手段は、
前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト、前記検索条件オブジェクト及び前記検索結果オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続し、
前記検索処理手段は、
前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクトに対して更に検索条件オブジェクトが接続されている場合には、当該検索結果オブジェクトの始点側に配置されている検索条件オブジェクトが受け付けた検索キーを検索条件とする第1の検索結果を当該検索結果オブジェクトに表示するように制御し、一方、当該検索結果オブジェクトの終点側に配置されている検索条件オブジェクトが受け付けた検索キー及び前記第1の検索結果を検索条件とする第2の検索結果を、前記検索結果オブジェクトの終点側に配置された第2の検索結果オブジェクトに表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記検索処理手段は、
前記検索経路上に複数の検索条件オブジェクトが配置されている場合は、所定の条件に従って始点側に配置された第1の検索条件オブジェクトを特定し、当該第1の検索条件オブジェクトが受け付けた第1の検索キーに一致する検索対象IDが、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御する第1の処理手段と、
前記第1の検索条件オブジェクトと接続され当該第1の検索条件オブジェクトよりも終点側に配置された第2の検索条件オブジェクトを特定し、当該第2の検索条件オブジェクトが受け付けた第2の検索キー及び前記第1の検索条件オブジェクトが検索した検索対象IDに一致する検索対象IDが、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御する第2の処理手段と、を備え、
前記検索経路上に配置されている複数の検索条件オブジェクトの全てについて始点側から終点側へ順番に前記第2の処理手段による処理が実行されるように制御することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記検索処理手段は、
前記検索経路上の終点に配置された検索条件オブジェクトの検索結果である検索対象IDに対応する検索対象の概要情報が、前記所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報から検索されるように制御し、当該制御の結果得られる検索対象の概要情報を、前記終点に配置された検索条件オブジェクトに接続するように配置された検索結果オブジェクト内に表示する第3の処理手段
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第1及び第2の配置手段は、
前記検索対象オブジェクト、前記検索条件オブジェクト、及び前記検索結果オブジェクト、にそれぞれ対応する項目を表示するメニューバーを表示し、
前記メニューバーに表示された項目の中から特定の項目が選択されると、当該選択された項目に対応するオブジェクトを、前記選択と関連して入力された位置情報に基づいて前記検索フィールド内に配置することを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記受付手段は、
前記検索フィールド内に配置された検索条件オブジェクトが選択されると、当該選択された検索条件オブジェクトに予め対応づけられた検索キーのリストを所定の記憶領域から読み出して表示し、当該表示した検索キーのリストの中から特定の検索キーの選択指示を受け付けることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記接続手段は、
前記接続指示を受け付けたオブジェクトについて検索が実行される前は、前記接続線を第1の表示態様で表示し、前記検索が実行された後は、前記接続線を第2の表示態様で表示することを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記フィールド表示手段は、
前記検索フィールドに配置されているオブジェクトがユーザより選択された場合に、当該選択されたオブジェクトが表す情報の詳細情報を表示するためのインフォメーションフィールドを、更に表示することを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項13】
検索対象を表す検索対象オブジェクト、検索条件の入力を受け付ける検索条件オブジェクト、及び検索結果を表す検索結果オブジェクトを配置するための検索フィールドを表示するフィールド表示手段と、
前記検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置する第1の配置手段と、
前記検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けると、当該受け付けた配置指示に基づいて前記検索条件オブジェクトを前記検索フィールドに配置する第2の配置手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付ける受付手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト及び前記検索条件オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続する接続手段と、
前記接続線によって前記検索対象オブジェクトを始点とする検索経路が表示されている場合に、所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる検索結果を、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクト内に表示する検索処理手段と
を備えることを特徴とするユーザインタフェース装置。
【請求項14】
検索対象を表す検索対象オブジェクト、検索条件の入力を受け付ける検索条件オブジェクト、及び検索結果を表す検索結果オブジェクトを配置するための検索フィールドを表示するステップと、
前記検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置するステップと、
前記検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けると、当該受け付けた配置指示に基づいて前記検索条件オブジェクトを前記検索フィールドに配置するステップと、
前記検索フィールドに配置された前記検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付けるステップと、
前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト及び前記検索条件オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続するステップと、
前記接続線によって前記検索対象オブジェクトを始点とする検索経路が表示されている場合に、所定の記憶領域に格納された前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索が実行されるように制御し、前記制御の結果得られる検索結果を、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクト内に表示するステップと
を含む情報検索用のユーザインタフェースの表示方法。
【請求項15】
検索対象である情報を格納したデータベースを有するサーバと、当該サーバと通信回線を介して接続された端末装置とを含む情報検索システムであって、
前記端末装置は、
検索対象を表す検索対象オブジェクト、検索条件の入力を受け付ける検索条件オブジェクト、及び検索結果を表す検索結果オブジェクトを配置するための検索フィールドを表示するフィールド表示手段と、
前記検索対象オブジェクトを所定の要件に従って検索フィールドに配置する第1の配置手段と、
前記検索条件オブジェクトの配置指示を受け付けると、当該受け付けた配置指示に基づいて前記検索条件オブジェクトを前記検索フィールドに配置する第2の配置手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索条件オブジェクトに対する検索キーの入力を受け付ける受付手段と、
前記検索フィールドに配置された前記検索対象オブジェクト及び前記検索条件オブジェクトの中から任意のオブジェクトに対する接続指示を受け付けると、当該接続指示を受け付けたオブジェクト間に接続線を表示して当該オブジェクト同士を接続する接続手段と、
前記接続線によって前記検索対象オブジェクトを始点とする検索経路が表示されている場合に、前記検索対象オブジェクトが表す検索対象の情報に対して、当該検索経路上に配置された検索対象オブジェクトが受け付けた検索キーに基づく検索要求を前記サーバへ送信する手段と、を備え、
前記サーバは、
前記検索要求を受信すると、当該受信した検索要求に合致する検索結果を前記データベースから検索し、検索結果を前記端末装置へ送信する検索手段を備え、
前記端末装置は、
前記サーバから検索結果を受信し、当該受信した検索結果を、前記検索経路上に配置された前記検索結果オブジェクト内に表示する検索処理手段を備えることを特徴とする情報検索システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−182049(P2010−182049A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−24313(P2009−24313)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(506360837)株式会社葵デジタルクリエーション (1)
【Fターム(参考)】