説明

構図評価装置、構図調整装置、画像撮影装置、構図評価プログラム、構図調整プログラム、画像撮影プログラム、構図評価方法、構図調整方法及び画像撮影方法

【課題】素人が容易によい構図の写真を撮ることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】構図評価装置100の構図比較部118は、予め構図情報記憶部114が記憶装置984に記憶した構図と撮影しようとする写真の構図とを比較して、撮影しようとする写真の構図の評価を数値等として算出する。そして、一致度表示部120は、表示装置901に算出した評価を表示する。また、構図調整装置は、撮影後の画像からよい構図を構成する部分を検索して、該当部分を切出すことによりよい構図の画像を生成する。さらに、画像撮影装置は、画像撮影時に撮影しようとした画像よりも広い範囲の画像を自動的に取得して、撮影後によい構図の画像を得やすくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、写真等の画像の構図を評価する装置、画像の中からいわゆる評価の高い、よい構図を成す部分を切出す装置、及び、画像を撮影する際又は画像を撮影した後に、取得することを試みた画像よりもよい構図で画像を得ることを可能とする画像撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
写真撮影の際に必要となる要素に、構図、露出、ピントがある。露出及びピントは、撮影時に数値化されている。したがって、露出及びピントは、撮影時に装置により制御可能である。しかし、構図は、経験に基づき、よい構図であるか否かを判断して定める必要がある。
【特許文献1】特開2003−115040号公報
【特許文献2】特開2001−167253号公報
【特許文献3】特開2002−197456号公報
【特許文献4】特開2005−51541号公報
【特許文献5】特開2000−90239号公報
【特許文献6】特開2005−78290号公報
【特許文献7】特開2006−166358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
写真などの画像の構図を定めるには経験による必要があり、素人が容易によい構図の写真を撮ることは難しいという課題がある。
本発明は、例えば、撮影しようとする写真の構図の評価を、撮影時に数値等として把握可能にすることで、誰でもがよい構図の写真を撮影できるようにすることを目的とする。また、撮影後において、撮影した写真からよい構図部分を容易に切出しできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る構図評価装置は、例えば、画像を示す画像情報を入力して記憶装置に記憶する画像入力部と、
所定の構図を示す構図情報を記憶装置に記憶する構図情報記憶部と、
上記画像入力部が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出部と、
上記構図抽出部が抽出した構図と上記構図情報記憶部が記憶した構図情報が示す構図とを処理装置により比較して構図の一致度を算出する構図比較部と
を備えることを特徴とする。
【0005】
上記構図評価装置は、さらに、
上記一致度を所定の方法により表示装置に表示する一致度表示部
を備えることを特徴とする。
【0006】
上記一致度表示部は、上記画像入力部が入力した画像情報とともに、上記一致度を表示する
ことを特徴とする。
【0007】
上記構図情報記憶部は、複数の構図情報を記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記複数の構図情報から所定の構図を示す構図情報を入力装置により指定する構図指定部を備え、
上記構図比較部は、上記構図指定部が指定した構図情報が示す構図と上記画像の構図とを比較して構図の一致度を算出することを特徴とする。
【0008】
上記構図比較部は、上記画像と上記構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、上記画像の明度と上記構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0009】
上記構図比較部は、明度に加え、上記画像の色相と彩度と上記構図情報が示す構図の色相と彩度とをそれぞれ比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0010】
上記構図情報記憶部は、所定の構図を示す構図情報を取得禁止構図として記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記画像入力部が入力した画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示部と、
上記構図抽出部が抽出した構図と上記構図情報記憶部が記憶した取得禁止構図が示す構図とが概ね一致する場合、上記画像記憶指示部が指示を入力しても記憶装置に記憶することを制限する画像記憶制限部と
を備えることを特徴とする。
【0011】
上記構図情報記憶部は、画像の対象物毎に適切な構図を示す構図情報を記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記画像入力部が入力する画像の対象物を入力装置により指定する対象物指定部を備え、
上記構図比較部は、上記構図抽出部が抽出した構図と、上記対象物指定部が指定した対象物について上記構図情報記憶部が記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る構図調整装置は、例えば、画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力して記憶装置に記憶する画像情報入力部と、
上記画像情報入力部が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出部と、
上記画像情報入力部が入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出部が抽出した構図と上記画像情報入力部が入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索部と、
上記構図一致部分検索部が検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を生成して記憶装置に記憶する切出し画像生成部と
を備えることを特徴とする。
【0013】
上記画像情報入力部は、所定の端末からネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信して入力し、
上記構図調整装置は、さらに、
上記切出し画像生成部が生成した切出し画像情報を上記所定の端末へネットワークを介して送信する画像送信部
を備えることを特徴とする。
【0014】
上記構図一致部分検索部は、上記画像情報入力部が入力した画像情報が示す画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を構図一致部分として検索する
ことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像撮影装置は、例えば、第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置により取得する第1画像取得部と、
上記第1画像取得部が取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置に表示する画像表示部と、
画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示部と、
上記画像記憶指示部が指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を取得して記憶装置に記憶する第2画像取得部と
を備えることを特徴とする。
【0016】
上記第1画像取得部は、画像取得装置が備える第1レンズにより第1画像情報を取得し、
上記第2画像取得部は、上記第1レンズよりも広角な第2レンズにより第2画像情報を取得する
ことを特徴とする。
【0017】
上記第1画像取得部は、画像取得装置により取得可能な画像情報の一部のみを取得することを特徴とする。
【0018】
上記画像撮影装置は、さらに、
所定の構図を示す構図情報を入力装置により指定する構図指定部と、
上記画像記憶指示部が指示を入力した場合に、上記第2画像取得部が取得した第2画像情報が示す第2画像から、上記構図指定部が指定した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索部とを備え、
上記第1画像取得部は、上記構図一致部分検索部が検索した構図一致部分を第1画像として第1画像情報を取得して記憶装置に記憶する
ことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る構図評価プログラムは、例えば、画像を示す画像情報を入力して記憶装置に記憶する画像入力処理と、
上記画像入力処理で入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出処理と、
上記構図抽出処理で抽出した構図と記憶装置に記憶した構図情報が示す所定の構図とを処理装置により比較して構図の一致度を算出する構図比較処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記一致度を所定の方法により表示装置に表示する一致度表示処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
上記一致度表示処理は、上記画像入力処理で入力した画像情報とともに、上記一致度を表示する
ことを特徴とする。
【0022】
上記構図評価プログラムは、さらに、
記憶装置に記憶した上記複数の構図情報から所定の構図を示す構図情報を入力装置の入力により指定する構図指定処理をコンピュータに実行させ、
上記構図比較処理は、上記構図指定処理で指定した構図情報が示す構図と上記画像の構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0023】
上記構図比較処理は、上記画像と上記構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、上記画像の明度と上記構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0024】
上記構図比較処理は、明度に加え、上記画像の色相と彩度と上記構図情報が示す構図の色相と彩度とをそれぞれ比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0025】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記画像入力処理で入力した画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置の入力により行う画像記憶指示処理と、
上記構図抽出処理で抽出した構図と取得禁止構図として記憶装置に記憶した構図情報が示す構図とが概ね一致する場合、上記画像記憶指示処理で指示を行っても記憶装置に記憶することを制限する画像記憶制限処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0026】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記画像入力処理で入力する画像の対象物を入力装置の入力により指定する対象物指定処理をコンピュータに実行させ、
上記構図比較処理は、上記構図抽出処理で抽出した構図と、画像の対象物毎に記憶装置に記憶した構図情報の上記対象物指定処理で指定した対象物について記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする。
【0027】
本発明に係る構図調整プログラムは、例えば、画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力して記憶装置に記憶する画像情報入力処理と、
上記画像情報入力処理で入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出処理と、
上記画像情報入力処理で入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出処理で抽出した構図と上記画像情報入力処理で入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を処理装置により検索する構図一致部分検索処理と、
上記構図一致部分検索処理で検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を生成して記憶装置に記憶する切出し画像生成処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
上記画像情報入力処理は、所定の端末からネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信して入力し、
上記構図調整プログラムは、さらに、
上記切出し画像生成処理で生成した切出し画像情報を上記所定の端末へネットワークを介して送信する画像送信処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0029】
上記構図一致部分検索処理は、上記画像情報入力処理で入力した画像情報が示す画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を構図一致部分として検索する
ことを特徴とする。
【0030】
本発明に係る画像撮影プログラムは、例えば、第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置により取得する第1画像取得処理と、
上記第1画像取得処理で取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置に表示する画像表示処理と、
画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示処理と、
上記画像記憶指示処理で指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を取得して記憶装置に記憶する第2画像取得処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】
上記第1画像取得処理は、画像取得装置が備える第1レンズにより第1画像情報を取得し、
上記第2画像取得処理は、上記第1レンズよりも広角な第2レンズにより第2画像情報を取得する
ことを特徴とする。
【0032】
上記第1画像取得処理は、画像取得装置により取得可能な画像情報の一部のみを取得する
ことを特徴とする。
【0033】
上記画像撮影プログラムは、さらに、
所定の構図を示す構図情報を入力装置の入力により指定する構図指定処理と、
上記画像記憶指示処理で指示を入力した場合に、上記第2画像取得処理で取得した第2画像情報が示す第2画像から、上記構図指定処理で指定した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索処理とをコンピュータに実行させ、
上記第1画像取得処理は、上記構図一致部分検索処理で検索した構図一致部分を第1画像として第1画像情報を取得して記憶装置に記憶する
ことを特徴とする。
【0034】
本発明に係る構図評価方法は、例えば、画像を示す画像情報を入力装置が入力する画像入力ステップと、
上記画像入力ステップで入力した画像情報から画像の構図を処理装置が抽出する構図抽出ステップと、
上記構図抽出ステップで抽出した構図と記憶装置に記憶した構図情報が示す所定の構図とを処理装置が比較して構図の一致度を算出する構図比較ステップと
を備えることを特徴とする。
【0035】
本発明に係る構図調整方法は、例えば、画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力装置が入力する画像情報入力ステップと、
上記画像情報入力ステップで入力した画像情報から画像の構図を処理装置が抽出する構図抽出ステップと、
上記画像情報入力ステップで入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出ステップで抽出した構図と上記画像情報入力ステップで入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を処理装置が検索する構図一致部分検索ステップと、
上記構図一致部分検索ステップで検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を処理装置が生成する切出し画像生成ステップと
を備えることを特徴とする。
【0036】
本発明に係る画像撮影方法は、例えば、第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置が取得する第1画像取得ステップと、
上記第1画像取得ステップで取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置が表示する画像表示ステップと、
上記第1画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置が入力する画像記憶指示ステップと、
上記画像記憶指示ステップで指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を処理装置が取得する第2画像取得ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る構図評価装置、構図評価プログラム及び構図評価方法によれば、撮影しようとする写真の構図と予め記憶装置に記憶した所定の構図との一致度を評価として、撮影時に把握することができる。したがって、誰でも容易によい構図の写真を撮影できる。
また、撮影者の撮りたい構図を指定して、その構図との一致度を撮影時に把握できる。そのため、撮影者の撮りたい構図の写真が容易に撮影することができる。
【0038】
また、本発明に係る構図調整装置、構図調整プログラム及び構図調整方法によれば、写真等の画像情報を入力することで、その画像から所定の構図に近い部分を切出すことができる。したがって、撮影後において、撮影した写真からよい構図部分を容易に切り取りできる。
【0039】
さらに、本発明に係る画像撮影装置、画像撮影プログラム及び画像撮影方法によれば、撮影しようとした範囲よりも広範囲の画像を取得することができる。したがって、撮影後において、撮影しようとした範囲よりも広い範囲から、より構図のよい部分を切出すことが可能である。また、撮影しようとした画像よりもよい構図部分の画像をその画像の周辺から自動的に取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
まず、図1、図2、図3に基づき、実施の形態に係る構図評価装置、構図調整装置及び画像撮影装置のハードウェア構成について説明する。
【0041】
図1は、実施の形態における構図評価装置100及び構図調整装置200を備える画像評価調整システム10の外観の一例を示す図である。
図1において、画像評価調整システム10は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
システムユニット910は、構図評価装置100及び構図調整装置200の一例である。また、カメラ916は、構図評価装置100及び画像撮影装置300の一例である。
【0042】
図2は、実施の形態における構図評価装置100及び構図調整装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。
図2において、構図評価装置100及び構図調整装置200は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置980、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置984でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置984の一例である。
通信ボード915、キーボード902、FDD904などは、入力装置982の一例である。
【0043】
通信ボード915は、LAN942等に接続されている。通信ボード915は、LAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。インターネット940或いはISDN等のWANに接続されている場合、ゲートウェイ941は不要となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0044】
上記プログラム群923には、例えば、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、例えば、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定」、「〜を算出した結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶されている。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0045】
図3は、実施の形態における構図評価装置100及び画像撮影装置300のハードウェア資源の一例を示す図である。
図3において、構図評価装置100及び画像撮影装置300は、プログラムを実行するCPU911を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、カメラ916と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置984の一例である。
通信ボード915、キーボード902などは、入力装置982の一例である。
カメラ916は、画像取得装置990の一例である。ここでのカメラ916は、図1のカメラ916とは異なり、単に画像を取得する機能のみをもつものを表している。
また、図2に示す磁気ディスク装置920に記憶されたプログラム群923やファイル群924等はROM913等に記憶されている。
【0046】
通信ボード915は、システムユニット910、LAN942等に接続されている。通信ボード915は、上記と同様にLAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
【0047】
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0048】
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0049】
実施の形態1.
次に、実施の形態1について説明する。実施の形態1では、入力された画像の構図を評価する構図評価装置100、構図評価プログラム及び構図評価方法について説明する。
【0050】
図4に基づき構図評価装置100が画像の構図を評価する方法の概要を説明する。図4では、カメラ916により取得された画像の構図を評価する。カメラ916により取得された画像と後述する構図情報記憶部114が記憶する構図情報が示す構図とを比較する。構図評価装置100は、カメラ916により取得された画像と後述する構図情報記憶部114が記憶する構図情報が示す構図とをそれぞれメッシュに分割する。そして構図評価装置100は、各メッシュを比較し、カメラ916により取得された画像と後述する構図情報記憶部114が記憶する構図情報が示す構図との一致度を算出する。図4の例では、カメラ916により取得された画像と、いわゆる対角線の構図との一致度が比較的高いと認められる。画像の構図の評価は、ユーザが指定した構図と一致度が高い場合によい構図であると評価してもよく、また複数の構図から一致度が高いものがあればよい構図であると評価してもよい。評価の示す方法は、例えば、点数等を表示装置901に表示する。
【0051】
ここで構図とは、写真等における画像の構成であり、被写体等の画像全体における位置である。構図には、例えば、対角線(/)、交差対角線(×)、放射線や、円(○)、三角形(△)、逆三角形(▽)、菱形(□)や、I字、Y字、S字、C字、Z字、W字、逆さW字、H字等がある。また、構図情報記憶部114は、これらの構図等、代表的な構図を示す構図情報を記憶装置984に記憶する。
【0052】
次に、図5、図6、図7に基づき実施の形態1に係る構図評価装置100の機能及び処理の流れについて説明する。
図5は、実施の形態1に係る構図評価装置100の機能を示す機能ブロック図である。
構図評価装置100は、構図評価部110、表示装置901、処理装置980、入力装置982、記憶装置984、通信装置988、画像取得装置990を備える。
構図評価部110は、例えば、ソフトウェア、プログラム等であり、記憶装置984に記憶され、処理装置980により実行される。構図評価部110は、画像入力部112、構図情報記憶部114、構図抽出部116、構図比較部118、一致度表示部120、構図指定部122、対象物指定部124、画像記憶指示部126、画像記憶制限部128を備える。
【0053】
図6は、実施の形態1に係る構図評価装置100の処理である構図評価処理を示すフローチャートである。構図評価処理は、入力された画像の構図についての評価を行う。構図評価処理は、構図評価プログラム及び構図評価方法の処理内容を示すものである。
【0054】
まず、画像入力処理(S101)では、画像入力部112は、画像を示す画像情報を入力して記憶装置984に記憶する。画像入力部112は、例えば、カメラ916で写真を撮影することにより画像情報を入力する。また、画像入力部112は、画像取得装置等が取得した画像情報を入力装置982により入力しても構わない。
次に、構図抽出処理(S102)では、構図抽出部116は、画像入力部112が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置984に記憶する。構図抽出処理については後述する。
次に、構図比較処理(S103)では、構図比較部118は、(S102)で構図抽出部116が抽出した構図と予め構図情報記憶部114が記憶装置984に記憶した構図情報が示す所定の構図とを処理装置980により比較して構図の一致度を算出する。比較の方法については後述する。
そして、一致度表示処理(S104)では、一致度表示部120は、(S103)で構図比較部118が算出した一致度を所定の方法により表示装置901に表示する。また、一致度表示部120は、画像入力部112が入力した画像情報とともに、一致度を表示するとしても構わない。つまり、構図評価装置100がカメラ916に備えられている場合等には、カメラ916のファインダー内やLCD等の表示装置901に、撮影しようとする画像とともに構図の一致度を表示する。これにより、撮影をする構図を容易に決定することが可能となる。構図の一致度は、点数等の数値やA、B、C等の評価値により表示する。
【0055】
ここで、構図比較処理(S103)は、構図比較部118は、例えば、予め構図情報記憶部114が記憶装置984に記憶した全ての構図情報が示す構図と抽出した構図を比較して、最も一致する構図との一致度を算出するとしても構わない。また、構図比較部118は、後述する(S105)や(S106)の処理で特定される構図情報とのみ抽出した構図を比較するとしても構わない。この場合に、特定される構図情報が複数ある場合に、構図比較部118は最も一致する構図との一致度を算出するとしても構わない。
【0056】
構図指定処理(S105)では、構図指定部122は、予め構図情報記憶部114が記憶装置984に記憶した複数の構図情報から所定の構図を示す構図情報を入力装置982により指定する。つまり、撮影したい希望の構図がある場合には、その構図を指定する。そして、(S103)で構図比較部118は、構図指定部122が指定した構図情報が示す構図と抽出した構図とを比較して構図の一致度を算出する。
また、構図情報記憶部114が予め、有名な写真家に特有の複数の構図を記憶しておくとしても構わない。その写真家のような写真を撮影したいと考えた場合、構図指定部122はその写真家を指定する。そして、写真を撮影する度に、構図比較部118がその写真家に特有の構図との一致度を算出する。これにより、その写真家が撮影した場合と似た構図で一連の写真を撮影することができる。
【0057】
また、対象物指定処理(S106)では、対象物指定部124は、画像入力部112が入力する画像の対象物を入力装置982により指定する。ここで、構図情報記憶部114は、画像の対象物毎に適切な構図を示す構図情報を記憶装置984に記憶する。構図比較部118は、構図抽出部116が抽出した構図と、対象物指定部124が指定した対象物について構図情報記憶部114が記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する。
対象物指定部124は、例えば、人等を撮影したい場合や風景等を撮影したい場合に、その対象物を指定する。つまり、構図情報記憶部114は、人や風景等の対象物毎に適切な構図を示す構図情報を予め記憶している。
【0058】
実施の形態1に係る構図評価装置によれば、予め記憶した構図情報が示す構図と入力した画像の構図との一致度を算出し、その一致度を点数等として表示装置901に表示できる。したがって、構図について素人であっても、容易によい構図かそうでないかを判断することが可能である。そのため、素人が人を感動させるような写真を容易に撮影可能となる。
【0059】
図7は、実施の形態1に係る構図評価装置100の処理である画像記憶制限処理を示すフローチャートである。画像記憶制限処理は、カメラ916等で写真を撮影する場合に所定の構図である場合には撮影を制限する。画像記憶制限処理は、構図評価プログラム及び構図評価方法の処理内容を示すものである。
【0060】
(S201)、(S202)は、(S101)、(S102)と同様である。
画像記憶指示処理(S203)では、画像記憶指示部126は、画像入力部112が入力した画像情報を記憶装置984に記憶する指示を入力装置982により入力する。例えば、ユーザがカメラ916のシャッター等を押下することにより、画像記憶指示部126は画像情報を記憶する指示をする。
次に、構図比較処理(S204)では、構図比較部118は、(S102)で構図抽出部116が抽出した構図と構図情報記憶部114が予め記憶装置に記憶した取得禁止構図が示す構図との一致度を算出する。
そして、画像記憶制限処理(S205)では、画像記憶制限部128は、構図抽出部116が抽出した構図と取得禁止構図が示す構図とが概ね一致する場合、画像情報を記憶装置984に記憶することを制限する。つまり、画像情報を記憶装置984に記憶できない状態とする。
【0061】
ここで、取得禁止構図とは、例えば、人の撮影をする場合に、人の首や足首で切れた構図である。このような取得禁止構図と概ね一致する構図の写真を撮影することは好ましくなく、誤って撮影しないように制限をかける。
【0062】
したがって、実施の形態1に係る構図評価装置100によれば、撮影すべきでない構図についての撮影を制限することができるため、好ましくない構図での撮影をすることがない。
【0063】
次に、構図比較部118が構図の一致度を算出する方法について説明する。構図比較部118は、画像と構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、画像の明度と構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する。つまり、構図抽出部116は、画像情報から画像の明度を抽出する。また、構図比較部118は、明度に加え、画像の色相と彩度と構図情報が示す構図の色相と彩度とをそれぞれ比較して構図の一致度を算出するとしても構わない。この場合には、構図抽出部116は、画像情報から画像の明度に加え、画像の色相と彩度とを抽出する。ここで、各メッシュの明度と色相と彩度とは、そのメッシュ内の明度の最大値でも平均値でも構わない。また、一致度とは、例えば、画像と構図情報が示す構図との各メッシュに数値の近似度を数値化して、全メッシュの平均をとったもの等である。
【0064】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、入力された画像をトリミングしてよい構図の画像を生成する構図調整装置200、画像調整プログラム及び画像調整方法について説明する。
【0065】
図8に基づき構図調整装置200がよい構図の画像を生成する方法の概要について説明する。まず、カメラ916等により撮影された画像の画像情報を構図調整装置200へ入力する。画像情報と併せて指定の構図を示す構図情報を入力しても構わない。ここでは、例えば、対角線の構図を示す構図情報が入力されたとする。すると、構図調整装置200は、入力された画像から対角線の構図と最も一致度が高くなる構図一致部分を検索して、構図一致部分を切出しする。
【0066】
次に、図9、図10に基づき実施の形態2に係る構図調整装置200の機能及び処理の流れについて説明する。
図9は、実施の形態2に係る構図調整装置200の機能を示す機能ブロック図である。
構図調整装置200は、構図調整部210、表示装置901、処理装置980、入力装置982、記憶装置984、通信装置988を備える。
構図調整部210は、例えば、ソフトウェア、プログラム等であり、記憶装置984に記憶され、処理装置980により実行される。構図調整部210は、画像情報入力部212、構図情報記憶部214、構図抽出部216、構図一致部分検索部218、切出し画像生成部220、画像送信部222、対象物指定部224を備える。
【0067】
図10は、実施の形態2に係る構図調整装置200の処理である構図調整処理を示すフローチャートである。構図調整処理は、入力された画像からよい構図部分を切出しする。構図調整処理は、構図調整プログラム及び構図調整方法の処理内容を示すものである。
【0068】
まず、画像情報入力処理(S301)では、画像情報入力部212は、画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力して記憶装置984に記憶する。つまり、画像情報入力部212は、トリミングしたい画像と希望の構図とを入力する。希望の構図を示す構図情報については、入力してもしなくても構わない。また、希望の構図として複数の構図情報を入力しても構わない。
次に、構図抽出処理(S302)では、構図抽出部216は、画像情報入力部212が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置984に記憶する。構図を抽出する処理は、実施の形態1の構図抽出部116の処理と同様である。
次に、構図一致部分検索処理(S303)では、構図一致部分検索部218は、画像情報入力部212が入力した画像情報が示す画像から、構図抽出部216が抽出した構図と画像情報入力部212が入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する。また、構図一致部分検索部218は、画像情報入力部212が入力した画像情報が示す画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を構図一致部分として検索するとしても構わない。
ここで、構図一致部分検索部218が構図一致部分を検索する処理としては、例えば、実施の形態1の構図比較部118の処理と同様に、画像と構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、画像の明度と構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する。構図一致部分検索部218は、例えば、画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を成す部分について、順次構図の一致度の算出を行う。そして、構図一致部分検索部218は、最も構図の一致度が高い部分を構図一致部分として選択する。
そして、切出し画像生成処理(S304)では、切出し画像生成部222は、構図一致部分検索部218が検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を生成して記憶装置984に記憶する。
画像送信処理(S305)では、画像情報入力部212が所定の端末からネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信して入力した場合などに、画像送信部222は、切出し画像生成部220が生成した切出し画像情報を上記所定の端末へネットワークを介して送信する。
【0069】
また、実施の形態1の(S106)と同様に対象物指定処理(S306)では、対象物指定部224は、画像情報入力部212が入力する画像の対象物を入力装置982により指定する。画像情報入力部212が構図情報を入力しない場合や複数の構図情報を入力した場合に、構図一致部分検索部218は、対象物指定部224が指定した対象物について構図情報記憶部214が記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する。
【0070】
上記のように、画像情報入力部212はネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信し、画像送信部222はネットワークを介して切出し画像情報を送信するとしても構わない。図11は、ネットワークを介して画像情報を送受信する構図調整装置200等のシステム構成の一例を示す図である。図11において、サーバ917は構図調整装置200の一例である。また、サーバ917とネットワークを介してシステムユニット910は接続される。さらに、システムユニット910には画像取得装置990の一例であるカメラ916が接続されている。例えば、カメラ916で撮影した画像をシステムユニット910は取り込む。そして、システムユニット910は、取り込んだ画像を示す画像情報と構図を指定する構図情報とを構図調整装置200であるサーバ917へ送信する。構図調整装置200であるサーバ917は、受信した画像情報と構図情報とに基づき、切出し画像情報を生成する。そして、構図調整装置200であるサーバ917は、生成した切出し画像情報をシステムユニット910へ送信する。
つまり、構図調整装置200は、ASP(Application Service Provider)として、構図調整プログラムを提供することができる。また、図11において、サーバ917は実施の形態1に係る構図評価装置100の一例でもある。したがって、構図評価プログラムをASPとして提供することもできる。
【0071】
実施の形態2に係る構図調整装置200によれば、画像情報を入力することにより、よい構図部分を切出すことにより、よい構図の画像情報を生成できる。したがって、撮影した画像を、後によい構図の画像とすることが可能である。
【0072】
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、画像を取得した後に、よりよい構図で画像の取得し直せる画像撮影装置300、画像撮影プログラム及び画像撮影方法について説明する。
【0073】
図12に基づき画像撮影装置300が画像を撮影する方法の概要を説明する。ここでは、画像撮影装置300はLCD等の表示装置901を備えるカメラ916であるとする。図12において、画像Aはカメラ916により画像を取得する時の画像である。画像Aの中の第1画像は、表示装置901に表示されている画像である。また、画像Aの第2画像は第1画像よりも広範囲の画像である。一方、画像Bの中の第1画像は、画像Aの第2画像と同じ画像である画像Bの第2画像の中で、よい構図部分を示す。
この場合に画像撮影装置300であるカメラ916は以下のような動作をする。カメラ916のユーザは、画像Aの第1画像を見て画像を撮影するか否かを決定する。画像Aの第1画像を見てユーザがシャッターボタンを押下することで、画像を撮影する。すると、カメラ916は、第1画像とともに第2画像についても撮影し、記憶装置984に記憶する。つまり、カメラ916はユーザが意識的に撮影しようとした範囲よりも広範囲の画像を併せて撮影する。
この結果、実施の形態2で説明した構図調整装置200等により、第2画像からよい構図部分を切出すことで、撮影後によりよい構図の画像を得ることができる。つまり、画像Aの第1画像を表示装置901に表示してユーザが撮影した場合、自動的に撮影された第2画像から、撮影後に画像Bの第1画像のように、よりよい構図の画像を得ることができる。
また、画像撮影装置300であるカメラ916は画像撮影時に構図調整処理を第2画像に対して行うこととしても構わない。つまり、画像Aの第1画像を表示装置901に表示して撮影した場合に、第2画像中のよりよい構図部分である画像Bの第1画像を自動的に撮影することができる。
【0074】
次に、図13、図14に基づき実施の形態3に係る画像撮影装置300の機能及び処理の流れについて説明する。
図13は、実施の形態3に係る画像撮影装置300の機能を示す機能ブロック図である。
画像撮影装置300は、画像撮影部310、表示装置901、処理装置980、入力装置982、記憶装置984、通信装置988、画像取得装置990を備える。
画像撮影部310は、例えば、ソフトウェア、プログラム等であり、記憶装置984に記憶され、処理装置980により実行される。画像撮影部310は、第1画像取得部312、画像表示部314、画像記憶指示部316、第2画像取得部318、構図情報記憶部320、構図一致部分検索部322、構図指定部324、対象物指定部326を備える。
【0075】
図14は、実施の形態3に係る画像撮影装置300の処理である画像撮影処理を示すフローチャートである。画像撮影処理は、撮影後によい構図の画像を得ることを可能とする撮影を行う。画像撮影処理は、画像撮影プログラム及び画像撮影方法の処理内容を示すものである。
【0076】
まず、第1画像取得処理(S401)では、第1画像取得部312は、第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置により取得する。
次に、画像表示処理(S402)では、画像表示部314は、第1画像取得部312が取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置901に表示する。
次に、画像記憶指示処理(S403)では、画像記憶指示部316は、画像情報を記憶装置984に記憶する指示を入力装置982により入力する。つまり、ユーザは画像表示部314が表示装置901に表示した第1画像を確認して、カメラ916のシャッター等により画像を記憶する指示を入力する。
そして、第2画像取得処理(S404)では、第2画像取得部318は、画像記憶指示部316が指示を入力した場合に、第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を取得して記憶装置984に記憶する。つまり、画像撮影装置300は、ユーザが撮影しようとした画像よりも広い範囲の画像を取得する。また、第1画像取得部312は、第1画像を示す第1画像情報を記憶装置984に記憶する。
例えば、画像撮影装置300の画像取得装置990は、通常のレンズである第1レンズと広角なレンズである第2レンズとの2つのレンズを備える。第1画像取得部312は、画像取得装置990が備える第1レンズにより第1画像情報を取得する。そして、第2画像取得部318は、第1レンズよりも広角な第2レンズにより第2画像情報を取得する。そのため、第2画像取得部318は、第1画像取得部312が取得する画像よりも広い範囲の画像を取得することができる。また、第1画像取得部312が画像取得装置990により取得可能な画像情報の一部のみを取得し、第2画像取得部318が画像取得装置990により取得可能な画像情報の全部又は第1画像取得部312が取得する一部よりも広い範囲の一部を取得するとしても構わない。
【0077】
画像撮影装置300は、以上の(S401)から(S404)までの処理のみを実行するものであっても構わない。しかし、さらに以下の(S405)、(S406)及び(S407)を備えていても構わない。
【0078】
構図一致部分検索処理(S405)では、構図一致部分検索部322は、画像記憶指示部316が指示を入力した場合に、第2画像取得部318が取得した第2画像情報が示す第2画像から、予め構図情報記憶部320が記憶装置984に記憶した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する。構図一致部分を検索する処理については、実施の形態2の(S303)と同様である。
構図一致部分検索部322が構図一致部分を検索した場合、(S404)で、第1画像取得部312は、構図一致部分検索部322が検索した構図一致部分を第1画像として第1画像情報を取得して記憶装置984に記憶する。つまり、ユーザが撮影しようとした画像表示部314が表示装置901に表示した第1画像とは異なる画像を第1画像として取得する。この場合、第2画像取得部318は、例えば、画像表示部314が表示装置901に表示した第1画像を基準としてその周囲の所定の範囲の画像を取得する。
【0079】
構図指定処理(S406)では、構図指定部324は、所定の構図を示す構図情報を入力装置982により指定する。つまり、ユーザが撮影したいと考える構図があるような場合には、構図指定部324は、その構図を示す構図情報を指定する。構図指定部324が構図情報を指定した場合、構図一致部分検索部322は第2画像から構図指定部が指定した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する。
【0080】
また、実施の形態1の(S106)と同様に対象物指定処理(S407)では、対象物指定部326は、第1画像取得部312が取得する画像の対象物を入力装置982により指定する。構図指定部324が構図情報を入力しない場合や複数の構図情報を入力した場合に、構図一致部分検索部322は、対象物指定部326が指定した対象物について構図情報記憶部320が記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する。
【0081】
実施の形態3に係る画像撮影装置300によれば、画像を取得した後に、よりよい構図で画像の取得し直すことが可能である。また、画像取得時によりよい構図の画像を自動的に取得することが可能である。したがって、構図についての素人であっても、人を感動させるような写真を容易に撮影することができる。
【0082】
上記実施の形態において、「〜処理」として示すものは「〜ステップ」としても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】実施の形態における画像評価調整システム10の外観の一例を示す図。
【図2】実施の形態における構図評価装置100及び構図調整装置200のハードウェア資源の一例を示す図。
【図3】実施の形態における構図評価装置100及び画像撮影装置300のハードウェア資源の一例を示す図。
【図4】構図評価装置100が画像の構図を評価する方法の概要を示す図。
【図5】構図評価装置100の機能を示す機能ブロック図。
【図6】構図評価装置100の処理である構図評価処理を示すフローチャート。
【図7】構図評価装置100の処理である画像記憶制限処理を示すフローチャート。
【図8】構図調整装置200がよい構図の画像を生成する方法の概要を示す図。
【図9】構図調整装置200の機能を示す機能ブロック図。
【図10】構図調整装置200の処理である構図調整処理を示すフローチャート。
【図11】ネットワークを介して画像情報を送受信する構図調整装置200等のシステム構成の一例を示す図。
【図12】画像撮影装置300が画像を撮影する方法の概要を示す図。
【図13】画像撮影装置300の機能を示す機能ブロック図。
【図14】画像撮影装置300の処理である画像撮影処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0084】
10 画像評価調整システム、100 構図評価装置、110 構図評価部、112 画像入力部、114 構図情報記憶部、116 構図抽出部、118 構図比較部、120 一致度表示部、122 構図指定部、124 対象物指定部、126 画像記憶指示部、128 画像記憶制限部、200 構図調整装置、210 構図調整部、212 画像情報入力部、214 構図情報記憶部、216 構図抽出部、218 構図一致部分検索部、220 切出し画像生成部、222 画像送信部、224 対象物指定部、300 画像撮影装置、310 画像撮影部、312 第1画像取得部、314 画像表示部、316 画像記憶指示部、318 第2画像取得部、320 構図情報記憶部、322 構図一致部分検索部、324 構図指定部、326 対象物指定部、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、916 カメラ、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN、980 処理装置、982 入力装置、984 記憶装置、988 通信装置、990 画像取得装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を示す画像情報を入力して記憶装置に記憶する画像入力部と、
所定の構図を示す構図情報を記憶装置に記憶する構図情報記憶部と、
上記画像入力部が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出部と、
上記構図抽出部が抽出した構図と上記構図情報記憶部が記憶した構図情報が示す構図とを処理装置により比較して構図の一致度を算出する構図比較部と
を備えることを特徴とする構図評価装置。
【請求項2】
上記構図評価装置は、さらに、
上記一致度を所定の方法により表示装置に表示する一致度表示部
を備えることを特徴とする請求項1記載の構図評価装置。
【請求項3】
上記一致度表示部は、上記画像入力部が入力した画像情報とともに、上記一致度を表示する
ことを特徴とする請求項2記載の構図評価装置。
【請求項4】
上記構図情報記憶部は、複数の構図情報を記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記複数の構図情報から所定の構図を示す構図情報を入力装置により指定する構図指定部を備え、
上記構図比較部は、上記構図指定部が指定した構図情報が示す構図と上記画像の構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の構図評価装置。
【請求項5】
上記構図比較部は、上記画像と上記構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、上記画像の明度と上記構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の構図評価装置。
【請求項6】
上記構図比較部は、明度に加え、上記画像の色相と彩度と上記構図情報が示す構図の色相と彩度とをそれぞれ比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項5記載の構図評価装置。
【請求項7】
上記構図情報記憶部は、所定の構図を示す構図情報を取得禁止構図として記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記画像入力部が入力した画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示部と、
上記構図抽出部が抽出した構図と上記構図情報記憶部が記憶した取得禁止構図が示す構図とが概ね一致する場合、上記画像記憶指示部が指示を入力しても記憶装置に記憶することを制限する画像記憶制限部と
を備えることを特徴とする請求項1記載の構図評価装置。
【請求項8】
上記構図情報記憶部は、画像の対象物毎に適切な構図を示す構図情報を記憶し、
上記構図評価装置は、さらに、
上記画像入力部が入力する画像の対象物を入力装置により指定する対象物指定部を備え、
上記構図比較部は、上記構図抽出部が抽出した構図と、上記対象物指定部が指定した対象物について上記構図情報記憶部が記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の構図評価装置。
【請求項9】
画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力して記憶装置に記憶する画像情報入力部と、
上記画像情報入力部が入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出部と、
上記画像情報入力部が入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出部が抽出した構図と上記画像情報入力部が入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索部と、
上記構図一致部分検索部が検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を生成して記憶装置に記憶する切出し画像生成部と
を備えることを特徴とする構図調整装置。
【請求項10】
上記画像情報入力部は、所定の端末からネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信して入力し、
上記構図調整装置は、さらに、
上記切出し画像生成部が生成した切出し画像情報を上記所定の端末へネットワークを介して送信する画像送信部
を備えることを特徴とする請求項9記載の構図調整装置。
【請求項11】
上記構図一致部分検索部は、上記画像情報入力部が入力した画像情報が示す画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を構図一致部分として検索する
ことを特徴とする請求項9記載の構図調整装置。
【請求項12】
第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置により取得する第1画像取得部と、
上記第1画像取得部が取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置に表示する画像表示部と、
画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示部と、
上記画像記憶指示部が指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を取得して記憶装置に記憶する第2画像取得部と
を備えることを特徴とする画像撮影装置。
【請求項13】
上記第1画像取得部は、画像取得装置が備える第1レンズにより第1画像情報を取得し、
上記第2画像取得部は、上記第1レンズよりも広角な第2レンズにより第2画像情報を取得する
ことを特徴とする請求項12記載の画像撮影装置。
【請求項14】
上記第1画像取得部は、画像取得装置により取得可能な画像情報の一部のみを取得する
ことを特徴とする請求項12記載の画像撮影装置。
【請求項15】
上記画像撮影装置は、さらに、
所定の構図を示す構図情報を入力装置により指定する構図指定部と、
上記画像記憶指示部が指示を入力した場合に、上記第2画像取得部が取得した第2画像情報が示す第2画像から、上記構図指定部が指定した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索部とを備え、
上記第1画像取得部は、上記構図一致部分検索部が検索した構図一致部分を第1画像として第1画像情報を取得して記憶装置に記憶する
ことを特徴とする請求項12記載の画像撮影装置。
【請求項16】
画像を示す画像情報を入力して記憶装置に記憶する画像入力処理と、
上記画像入力処理で入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出処理と、
上記構図抽出処理で抽出した構図と記憶装置に記憶した構図情報が示す所定の構図とを処理装置により比較して構図の一致度を算出する構図比較処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする構図評価プログラム。
【請求項17】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記一致度を所定の方法により表示装置に表示する一致度表示処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項16記載の構図評価プログラム。
【請求項18】
上記一致度表示処理は、上記画像入力処理で入力した画像情報とともに、上記一致度を表示する
ことを特徴とする請求項17記載の構図評価プログラム。
【請求項19】
上記構図評価プログラムは、さらに、
記憶装置に記憶した上記複数の構図情報から所定の構図を示す構図情報を入力装置の入力により指定する構図指定処理をコンピュータに実行させ、
上記構図比較処理は、上記構図指定処理で指定した構図情報が示す構図と上記画像の構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項16記載の構図評価プログラム。
【請求項20】
上記構図比較処理は、上記画像と上記構図情報が示す構図とを複数のメッシュに分割し、分割されたメッシュ毎に、上記画像の明度と上記構図情報が示す構図の明度とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項16記載の構図評価プログラム。
【請求項21】
上記構図比較処理は、明度に加え、上記画像の色相と彩度と上記構図情報が示す構図の色相と彩度とをそれぞれ比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項20記載の構図評価プログラム。
【請求項22】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記画像入力処理で入力した画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置の入力により行う画像記憶指示処理と、
上記構図抽出処理で抽出した構図と取得禁止構図として記憶装置に記憶した構図情報が示す構図とが概ね一致する場合、上記画像記憶指示処理で指示を行っても記憶装置に記憶することを制限する画像記憶制限処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項16記載の構図評価プログラム。
【請求項23】
上記構図評価プログラムは、さらに、
上記画像入力処理で入力する画像の対象物を入力装置の入力により指定する対象物指定処理をコンピュータに実行させ、
上記構図比較処理は、上記構図抽出処理で抽出した構図と、画像の対象物毎に記憶装置に記憶した構図情報の上記対象物指定処理で指定した対象物について記憶した構図情報が示す構図とを比較して構図の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項16記載の構図評価プログラム。
【請求項24】
画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力して記憶装置に記憶する画像情報入力処理と、
上記画像情報入力処理で入力した画像情報から画像の構図を抽出して記憶装置に記憶する構図抽出処理と、
上記画像情報入力処理で入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出処理で抽出した構図と上記画像情報入力処理で入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を処理装置により検索する構図一致部分検索処理と、
上記構図一致部分検索処理で検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を生成して記憶装置に記憶する切出し画像生成処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする構図調整プログラム。
【請求項25】
上記画像情報入力処理は、所定の端末からネットワークを介して画像情報と構図指定情報とを受信して入力し、
上記構図調整プログラムは、さらに、
上記切出し画像生成処理で生成した切出し画像情報を上記所定の端末へネットワークを介して送信する画像送信処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項24記載の構図調整プログラム。
【請求項26】
上記構図一致部分検索処理は、上記画像情報入力処理で入力した画像情報が示す画像の大きさに対して所定の割合以上の範囲を占める大きさの画像を構図一致部分として検索する
ことを特徴とする請求項24記載の構図調整プログラム。
【請求項27】
第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置により取得する第1画像取得処理と、
上記第1画像取得処理で取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置に表示する画像表示処理と、
画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置により入力する画像記憶指示処理と、
上記画像記憶指示処理で指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を取得して記憶装置に記憶する第2画像取得処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像撮影プログラム。
【請求項28】
上記第1画像取得処理は、画像取得装置が備える第1レンズにより第1画像情報を取得し、
上記第2画像取得処理は、上記第1レンズよりも広角な第2レンズにより第2画像情報を取得する
ことを特徴とする請求項27記載の画像撮影プログラム。
【請求項29】
上記第1画像取得処理は、画像取得装置により取得可能な画像情報の一部のみを取得する
ことを特徴とする請求項27記載の画像撮影プログラム。
【請求項30】
上記画像撮影プログラムは、さらに、
所定の構図を示す構図情報を入力装置の入力により指定する構図指定処理と、
上記画像記憶指示処理で指示を入力した場合に、上記第2画像取得処理で取得した第2画像情報が示す第2画像から、上記構図指定処理で指定した構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を検索する構図一致部分検索処理とをコンピュータに実行させ、
上記第1画像取得処理は、上記構図一致部分検索処理で検索した構図一致部分を第1画像として第1画像情報を取得して記憶装置に記憶する
ことを特徴とする請求項27記載の画像撮影プログラム。
【請求項31】
画像を示す画像情報を入力装置が入力する画像入力ステップと、
上記画像入力ステップで入力した画像情報から画像の構図を処理装置が抽出する構図抽出ステップと、
上記構図抽出ステップで抽出した構図と記憶装置に記憶した構図情報が示す所定の構図とを処理装置が比較して構図の一致度を算出する構図比較ステップと
を備えることを特徴とする構図評価方法。
【請求項32】
画像を示す画像情報と所定の構図を示す構図情報を指定する構図指定情報とを入力装置が入力する画像情報入力ステップと、
上記画像情報入力ステップで入力した画像情報から画像の構図を処理装置が抽出する構図抽出ステップと、
上記画像情報入力ステップで入力した画像情報が示す画像から、上記構図抽出ステップで抽出した構図と上記画像情報入力ステップで入力した構図指定情報が指定する構図情報が示す構図との一致度が最も高くなる構図一致部分を処理装置が検索する構図一致部分検索ステップと、
上記構図一致部分検索ステップで検索した構図一致部分を切出した画像を示す切出し画像情報を処理装置が生成する切出し画像生成ステップと
を備えることを特徴とする構図調整方法。
【請求項33】
第1画像を示す第1画像情報を画像取得装置が取得する第1画像取得ステップと、
上記第1画像取得ステップで取得した第1画像情報が示す第1画像を表示装置が表示する画像表示ステップと、
上記第1画像情報を記憶装置に記憶する指示を入力装置が入力する画像記憶指示ステップと、
上記画像記憶指示ステップで指示を入力した場合に、上記第1画像情報が示す画像よりも広い範囲の第2画像を示す第2画像情報を処理装置が取得する第2画像取得ステップと
を備えることを特徴とする画像撮影方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−35246(P2008−35246A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206875(P2006−206875)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(591102095)三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Fターム(参考)】