説明

構造絶縁被覆材料

【課題】絶縁性と構造性との両方を組み合わせた構造被覆材料として使用されそして設置コストが高い合成の家屋の外装物を必要としなくなる耐候性のある被覆材料製品の提供。
【解決手段】互いに密接に平面で接触している構造部材および絶縁部材からなる構造絶縁被覆材料(SIS)であって、SISは、(i)少なくとも1層のペーパーボードからなる構造部材;および(ii)構造部材上に発泡体を形成するために構造部材上に液体、スプレイまたは泡として供給される発泡可能な組成物から形成された発泡体からなる発泡絶縁部材からなる構造絶縁被覆材料およびその製法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造絶縁被覆材料に関する。
【背景技術】
【0002】
居住用建築マーケットには、顕著な絶縁値をもたらさない構造被覆材料(SS)製品、例えば配向性ストランドボード(OSB)、合板、ファイバーボード、および多層の加圧積層繊維状ペーパーボードが存在する。居住用建築マーケットには、また、非常に制限された構造上の性質をもたらすに過ぎない絶縁した被覆材料(IS)製品、例えば発泡ポリスチレン(EPS)、押し出しポリスチレン(XPS)およびポリイソシアヌレート発泡体(PIR)が存在する。これらの前記の被覆材料製品は、典型的な例として、パネルの形である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マーケットでは、耐候性も提供し、そのためしばしば構造被覆材料と関連して使用されそして設置コストが高い合成の家屋の外装物を必要としなくなる被覆材料製品を有することが望まれている。絶縁性と構造性との両方を組み合わせた被覆材料製品を製造することが望まれる。もしこのような被覆材料製品が耐候性のバリヤーをもたらすのに有用であるならば、特に望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、絶縁性と構造性との両者を組み合わせた被覆材料製品に関する。1つの側面では、本発明は構造被覆材料に関する。他の側面では、本発明は、構造絶縁被覆材料(SIS)およびその製法に関する。本発明の他の側面は、少なくとも1つの面部材および絶縁部材からなる構造絶縁被覆材料パネルに関する。他の側面では、本発明は、SISパネルからなる建築物の壁に関する。他の側面では、本発明は、互いに隣接して配置された少なくとも2つのSISパネルからなり、そしてSISパネル間の結合がともにシールされさらに設置されたパネルが耐候性パネル(WRB)として分類する基準を満たしている建築物の壁に関する。2つのSISパネルのシーリングは、耐候性テープによりまたは任意の他の耐候性のシーリング材料によるものである。
【0005】
北米居住関連マーケットにおいて耐候性のバリヤーとして現在使用できる発泡プラスチックパネルとして、それは、ICC−ES Acceptance Criteria 71「Foam Plastic Panels Used as Weather−Resistive Barriers」(AC 71)を満足しなければならない。基準のより厳格なものは、耐候性バリヤーとしてのコーティングの使用に関し、ICC−ES Acceptance Criteria 212「Water−Resistive Coatings Used as Water−Resisive Barriers Over Exterior Sheathing」(AC 212)に示されている。そのため、AC 212の基準は、本明細書に記載された被覆材料製品の発明について「耐候性バリヤー」を記述するのにも有用である標準を設定するのに助けとなるガイダンスを提供する。
【0006】
ICC−ES Acceptance Criteria 269(AC 269)「Acceptance Criteria for Racking Shear−Evaluation of Proprietary Sheathing Materials Used as Braced Wall Panels」は、北米居住関連マーケットにおける構造被覆材料の構造上の性能を限定している。北米の気候は、設備およびサービスの両者について温度範囲を規定する。これらの製品に関する或る目標は、名目1/2インチの厚さ、R>2そして好ましくはR>2.5の絶縁値、および従来の固定具例えば接着剤、ステープル、ねじまたは釘を使用する能力を含む。従来の固定具は、すべての正常な気候条件下で脱着するかまたは引き離されてはならない。従来のIS製品例えばEPSおよびXPSは、AC 269の要件を満たすのに十分な構造上の強さを有しない。たとえ周知の製造方法を使用してEPSおよびXPS絶縁被覆材料製品を周知の構造被覆材料に接着させてSIS複合材料を形成させても、このような得られたSIS材料は、SISに関する7/16インチまたは9/16インチの厚さ(すなわち、北米居住関連マーケットの多くで標準である厚さ)において適切なR値をもたない(<2.5)。
【0007】
その上、従来のSSパネルを建築物の壁に取り付けるために、その構造コンポーネントの補強部材が離れる最大の大きさは、製品を間柱または他の骨組みの要素に構造的に確保するのに使用される釘、ステープルまたはねじの直径よりも小さくなければならない。合板またはOSBでは、これは問題ではない。しかし、発泡した絶縁のシートと組み合わされた金属メッシュ化粧仕上げ材(facer)からなるパネルでは、それを通って釘が挿入される穴のサイズは、壁へのパネルの確かな装着を確実にするために釘の軸よりも小さくなければならない。実際上、この要件は、パネルが壁に釘で固定されたとき動くために、SIS製品の構造コンポーネントとしてハニカムおよび他のメッシュ補強材の使用を排除するかまたは厳しく制限する。その上、理想的には、ねじまたは釘の頭部またはステープルの上端面が、建築物の壁の間柱から離れ、それがメッシュのワイヤまたはストランドによってのみ、その壁に取り付けられるが、もちろん、これはSIS製品の絶縁コンポーネントの存在により不可能である。
【0008】
本発明の1つの態様は、構造部材(または「化粧(facial)部材」として知られている)および絶縁部材からなる、好ましくはパネルの形の構造絶縁被覆材料である。構造部材および絶縁部材は、互いに密接に平面で接触しており、そしてSIS構造は、北米居住関連マーケットに関する構造要件(すなわちAC 269)および絶縁要件(すなわちR>2)の両方を満たす。好ましくは、構造部材および絶縁部材は、別の接着組成物の使用なしに、互いに直接積層される。その代わり、絶縁部材および構造部材は、発泡プロセスの間、互いに直接接着される。
【0009】
SIS構造の構造部材は、紙またはペーパーボードの少なくとも1層からなるボードである。好ましくは、それは、多層の積層された紙またはペーパーボードであり、その場合、層は互いに接着しそして構造部材の1つまたは両方の外部の表面の上に、以後構造部材の外側の層(OL−SM)および構造部材の中間層(IL−SM)とよばれる保護的化粧仕上げ材料を有する。被覆材料の目的で使用されるとき、このような多層の積層紙またはペーパーボードは、ときにはまた、北米建築業界において「積層した繊維状ボード被覆材料(laminated fibrous board sheathing)」(LFBS)とよばれる。OL−SMおよびIL−SMは、好ましくは、以下のコンポーネントの少なくとも1つからなる。クラフトペーパー、プラスチックフィルム(例えばポリエチレン)、メッキされたプラスチックフィルムまたはアルミニウムフォイル、およびこれらの組み合わせ。所定のSIS内では、これらの層のそれぞれのコンポーネントは、同一であるかまたは異なる。好ましいOL−SMは、プラスチックフィルム例えばポリエチレンである。IL−SMが気体の流出または流入に対するバリヤー性を有することが好ましく、そして多層のIL−SMのバリヤー層が発泡層へ直接接着することが最も好ましい。構造部材および絶縁部材の厚さは、特定の等級により目標とされる被覆材料の用途に基づいて性質の望ましいバランスをもたらすように、製品に要求される全体の厚さ内で選ばれる。
【0010】
北米居住関連マーケットの多くの要求を満たすために、SIS製品の厚さは、望ましくは7/16インチから9/16インチである。SIS製品に関するこのような厚さにより、構造部材の全体の厚さは、典型的な例として、約0.0625−0.25インチ、より好ましくは約0.075−0.15インチである。
【0011】
本発明の絶縁部材は、構造部材の表面上へ発泡可能な組成物の液体、スプレイまたは泡として施すことにより形成された発泡組成物からなる。このような組成物は、好ましくは、剛性または半剛性のポリウレタン発泡体または剛性のポリイソシアヌレート発泡体からなる。絶縁部材の厚さは、それが使用される用途の絶縁要件を満たすのに十分な任意のものである(例えば、市場において普通でありそして本発明内で有用と思われる典型的な絶縁の厚さは、0.25インチ、1.0、2.0またはそれより大きいインチを含む)。好ましくは、北米居住関連マーケットの現在の要求を満たすことを目的として、絶縁部材の厚さは、構造部材の厚さを補うべきであり、SIS製品の全体の厚さは、約7/16インチおよび9/16インチの範囲内にある。
【0012】
本発明のなお他の態様として、典型的な例としてパネルの形のSIS製品が、互いに密接に平面で接触している構造部材および絶縁部材から構成されるSIS製品からなる建築物の壁がある。SIS構造は、北米居住関連マーケットに関する構造要件(すなわちAC 269)および絶縁要件(すなわちR>2、好ましくはR>2.7、より好ましくはR>2.8)の両者を満足する。
【0013】
本発明の他の態様では、典型的な例ではパネルの形のSIS製品が、互いに密接に平面で接触しておりそして隣接するパネルがテープで貼り付けられて耐候性バリヤーに関する要件を満たす壁をもたらす構造部材および絶縁部材から構成されるSIS製品からなる建築物の壁がある。設置されたSIS構造は、北米居住関連マーケットに関する構造要件(すなわちAC 269)および絶縁要件(すなわちR>2、好ましくはR>2.7、より好ましくはR>2.8)の両者を満足する。
【0014】
他の態様では、本発明は、a)連続発泡ラインへ構造部材のシートを供給する工程;b)構造部材の表面の上へ発泡可能な組成物の液体、スプレイまたは泡を供給する工程;およびc)発泡可能な組成物を発泡および硬化させる工程からなるSISパネルを製造する方法である。好ましくは、別の層(すなわち、OL−IM)は、構造部材の表面の反対のそれである発泡可能な組成物の表面上に供給される。
【0015】
他の態様では、本発明は、a)連続発泡ラインへ構造部材のシートを供給する工程;b)構造部材の表面の上へ発泡可能な組成物の液体、スプレイまたは泡を供給する工程;c)構造部材を絶縁部材へ接触させる工程;およびd)任意に、合わせた構造をニップに通してSISパネルの構造部材および絶縁部材を接着結合させる工程からなるSISパネルを製造する方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1に関して、本発明の1つの態様は、発泡絶縁部材12と密接に平面で接触している構造部材11からなる複合パネル10である。構造部材11および発泡絶縁部材12は、従来のやり方で互いに結合できるが、好ましくは、別の接着組成物の使用なしで結合される。発泡絶縁部材12は、発泡シート15および任意の絶縁部材の外側の層(OL−IM)14からなる。任意の層OL−IM14は、典型的な例として、非常に薄くそして安価な材料(例えば、ファイバー、紙、プラスチック、これらの材料の2つ以上の複合体、または任意に、反射材料例えばメッキされたプラスチックフィルムまたはアルミニウムフォイル、並びにこれらの任意の組み合わせ)から作られる。
【0017】
複合パネル10は、間柱13へ従来の固定具(図示せず)例えば釘、ねじ、接着剤およびこれらの類似物を使用して固定される。図1に示されるような間柱に対する複合物の配向(すなわち、構造部材11が間柱13と接触している)は、強さを最大にする好ましい配向であるが、より好ましくない態様では、配向は逆である(すなわち、絶縁部材12が間柱13と接触している)。任意に、構造部材11と密接に接触している平面の表面とは反対の発泡絶縁部材12の平面の面は、非構造化粧仕上げシート14によりカバーされているかまたはそれと密接に接触している。「平面の表面」は、「端の表面」と区別するのに使用される。もし形状または構成が方形ならば、パネルは、4つの端の表面(端の表面の2つの相対する組み、それぞれの組みは直角で他の組みと交差する)により結合された2つの相対する平面の表面からなるだろう。パネルは、任意のサイズおよび形状のものであり、そのため、平面および端の表面は、例えば、薄くても厚くても、多角形でも円形でも、平らでも波形でもなどでもよい。本明細書からみて、当業者は、構造部材に関する1つの構成が、絶縁部材の両方の側面に配置された構造部材を有する絶縁部材からなることも理解するだろう。
【0018】
構造部材11は、図2にさらに画かれている。図2では、Thermo−ply(商標)Redの写真は、多層の積層ボード構造部材の1例である。構造部材は、この構造部材は、接着剤22の層と密接な接触をしているペーパーボード21の4層からなる。層23(すなわちOL−SM)および24(すなわちIL−SM)は、構造部材の芯の層21(CPL−SM)と接着剤で接触している。
【0019】
北米建築建設マーケットの大多数で使用されるSISの合計の厚さは、理想的には約7/16インチ(約1.11cm)から約9/16インチ(約1.43cm)の間であることから、構造部材は、最大の厚さの絶縁シートの使用が実際上可能な程度まで薄いように製造される。構造部材の合計の厚さは、典型的な例では、約0.0625インチと約0.250インチとの間、好ましくは約0.0625インチから約0.15インチの間である。
【0020】
構造部材は、繊維状の紙またはペーパーボードの少なくとも1層からなる。構造部材は、好ましくは、接着剤により互いに接着したペーパーボードの芯の複数の層および非構造化粧仕上げ材料からなる多層の積層繊維状ボードからなる。構造部材は、任意に、プラスチックフィルム例えばポリエチレンフィルムの層からなる。構造部材の組み合わせた層の重量は、典型的な例では、1000平方フィートあたり約180−600ポンド、好ましくは1000平方フィートあたり250−500ポンドである。
【0021】
用語「紙」では、本明細書で使用されるとき、紙およびペーパーボード様の材料のすべての形のすべての半合成繊維素製品を含むことを意味する。特に有用なペーパーボード材料は、クラフトペーパー、再生ペーパーボードおよびクラフトライナーボードを含み、それらの材料は、典型的な例では、苛性ソーダ、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムの混合物との蒸解による再生紙ファイバーまたは木材から製造される。これらの材料は、さらに、従来の紙の助剤例えば強さ増強剤、サイジング剤例えばペーストロジン、液体ロジン、分散ロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水物、スチレンマレイン酸無水物、ワックスエマルション、およびラテックスポリマーエマルション、保存料、充填剤、粘土、カオリン、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウムおよびこれらの類似物を含むことができる。北米居住関連マーケットでの使用では、ペーパーボードは、約0.003インチから約0.2インチの広い範囲にわたって厚さが変化する。ペーパーボードの芯材料が特別に処理されて耐水性および耐候性を有することも好ましい。
【0022】
好ましくは、耐水性のペーパーボードは、構造部材の芯の層に使用される。耐水性のペーパーボードは、典型的な例では、ペーパーボードを製造するそれと類似の方法により製造される、比較的安価なしかも一般的に剛い紙製品のような積層製品を製造するのに従来使用されている周知の材料からなる。ペーパーボードは、例えば澱粉、ゼラチン、カゼイン、ガム、油、ワックス、シリケート、樹脂、水溶性ポリマーなどおよびこれらの混合物のような物質のそれへの適用により耐水性にされる。耐水性のペーパーボードの重量は、1000平方フィートあたり約26−約150ポンドの広い範囲にわたって変化できる。好ましくは、耐水性のペーパーボードは、1000平方フィートあたり約75−約100ポンドの重量を有する。
【0023】
複数のペーパーボードの層を結合する有用な接着剤は、水に基づく物質例えばラテックスエマルションおよび分散物、可溶性のシリケート、リン酸塩セメント、動物起源接着剤、澱粉セルロース誘導体、粘質物およびこれらの類似物、ならびに合成物質例えばシリケート、ウレタン、アクリル類、ポリクロロプレンなどを含むが、これらに限定されない。接着剤層は、別に、炭化水素樹脂、ゴムラテックス化合物、エラストマー−溶媒セメント、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂およびこれらの類似物からも構成される。接着剤層の個々の厚さは、約0.001インチから約0.01インチの広い範囲にわたって変化でき、そして接着剤層は同一でも異なってもよい。
【0024】
OL−SM、IL−SMおよびOL−IM層で有用な材料の例は、クラフトペーパー、プラスチックフィルム(例えばポリエチレン)、メッキされたプラスチックフィルム、アルミニウムフォイル、当業者に周知の他の周知の化粧仕上げ材並びにこれらの任意の組み合わせを含む。本発明によるプラスチックフィルムは、ポリエチレンテレフタレート、低密度または高密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレンおよび/またはプロピレンと1つ以上の共重合可能なモノマー(例えば、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブタジエン、イソプレンおよびこれらの類似物)とのコポリマー、並びにこれらの物質のブレンドおよびコポリマーを含むポリマーからなるが、必ずしもこれらに限定されない。ポリオレフィンの第1および第2の層は、同一でも異なってもよい。第1および第2のポリオレフィン層の重量は、1000平方フィートあたり約2ポンドから約20ポンドの間の広い範囲にわたって変化できる。第1および第2のポリオレフィン層の重量は、同一でも異なってもよい。構造部材の中間層(IL−SM)(すなわち、絶縁部材に近い層)が、絶縁部材の気泡ガス(発泡剤)の排気のための或るバリヤーを提供することが好ましい。好ましくは、IL−SMは、発泡プロセス中構造部材への絶縁発泡体の接着を助けるように、発泡可能な組成物の任意の固有の接着性を受容する性質を有しなければならない。
【0025】
好適な構造部材の例は、Thermo−ply(商標)被覆材料(Covalence Coated Products)およびThermo−Sheath(商標)被覆材料製品(National Shelter Products)を含むが、これらに限定されない。これらの例示の製品は、0.073インチから0.137インチに及ぶ厚さで入手可能であるが、この範囲外の他の厚さのものも入手可能である。建築物間柱または他のフレームまたは補強部材(すなわちOL−SM)と接しているかまたは接触している構造部材の表面は、互いの接着を促進するために粗いつや消し面またはテクスチャー仕上げを有する。構造部材(すなわちIL−SM)の相対する平面の表面は、また好ましくは、バリヤー層であって、絶縁部材の気泡ガス(例えば発泡剤)を排出するための或るバリヤーをもたらし、そして構造部材への発泡可能な組成物の接着を可能にする。構造部材は、1つ以上の添加物、例えば顔料、抗酸化剤、消炎剤、プロセス助剤、緩効性接着剤(これらは相互の釘打ちまたは他の機械的な固定後建築物間柱への接着を促進する)およびこれらの類似物を含むことができる。
【0026】
SIS複合物の絶縁シートまたはコンポーネントは、発泡可能な物質からなり、その場合、発泡可能な組成物は、構造部材上に液体、スプレイまたは泡として施されてこれらの構造部材上に発泡体を形成する。これらの物質は、好ましくは、剛性または半剛性のポリウレタン発泡体、または剛性のポリイソシアヌレート発泡体である。これらの好ましい発泡可能な組成物は、典型的な加工温度で液体、スプレイまたは泡であり、そして構造部材および発泡体の2つが発泡プロセス中ともに連続的に積層できるように、構造部材への発泡体の接着を助けるのに十分な接着性を有する。これらの絶縁シートは、また、名目1/2インチの厚さの本発明の製品に十分な絶縁性をもたらし、2.5より上(>2.5)、より好ましくは>2.7そしてさらに好ましくは>2.8の度合いの絶縁性(R)を有する。
【0027】
絶縁発泡体は、従来の技術によって製造され、そして核生成添加物、赤外線吸収剤例えばカーボンブラックまたはグラファイト、難燃剤、抗酸化剤およびこれらの類似物を含む絶縁性の発泡体の製造に使用される典型的な添加物を含むことができる。絶縁部材は、また、充填材または挿入材例えばガラスファイバーまたはメッシュ(例えば米国特許6030559参照)を含むことができる。発泡体の密度および気泡のサイズに関する有用な範囲は、絶縁発泡体について当業者にとり周知のものである。有用な発泡可能な組成物は、例えば米国特許5789458に開示されているもののような当業者に周知のものからなる。北米居住関連マーケットに関する絶縁発泡体の好ましい厚さは、構造部材へ結合されたとき、複合SISの合計の厚さが約7/16インチと約9/16インチとの間であるようなものである。当業者は、この範囲外の厚さが、北米居住関連マーケットの現在要求されている以外の用途に有用であると理解することができるだろう。例えば、或る領域の好ましい厚さが、より大きな値例えば5/8インチから1インチの厚さになることが予想される。
【0028】
SIS構造は、多数の異なる方法のなかの任意の1つにより構築される。1つの態様では、絶縁発泡体は、別々の部材の1つまたは両者に適用される接着剤を使用し、次に2つの部材を合わせそして接着剤を硬化させることによって構造部材へ接着される。好ましい態様では、オンラインPIR液体発泡化が、構造部材上に直接使用される。後者は、別の接着剤組成物および/または追加の積層工程を使用することなく、構造部材への絶縁発泡体の良好な接着を促進する。この好ましい態様では、SIS構造に関する望ましい絶縁値は、この現場での積層プロセスにより達成される。絶縁層への構造部材の接着は、構造部材のコロナ処理により増強できる。本明細書の開示により、当業者は、構造部材または絶縁部材の何れかの他の表面処理も2つの層間の接着を促進できることを理解するだろう。
【0029】
SIS複合構造は、任意のサイズおよび形状のものであり、そして従来の被覆材料のサイズが、典型的な例として、好ましい(例えば、4’×8’、9’および10’の長さのボード)。周知の接着剤または標準の釘打ち(またはステープルまたはねじ)パターンが使用されて、壁の間柱へSIS複合構造を取り付ける。
【0030】
構造部材は、満足できる絶縁発泡体を可能にするほど、必要な強さをもたらししかも十分に薄い。構造部材は、連続的なライン積層プロセスでオンラインPIR発泡化を可能にする。上記したように、PIR発泡体および構造部材は自己接着性であり、そして薄い構造部材へのPIR発泡体の付加は、図3に示したように個々のコンポーネント(構造部材およびPIR発泡体)単独のそれよりも優れたラッキング性能および絶縁値を達成する複合構造を生ずる。
【0031】
(実施例)
(構造部材/PIR発泡体積層物を製造する方法A)
製作ボックス(36×35×9/6インチ)を、上記の多層の積層ボード構造部材へ直接積層される膨れあがり抑制発泡体を製造するための容器として使用した。構造部材を、外側を下にしてボックスに入れ、ポリイソシアヌレート(PIR)発泡体の前駆物質を注ぎ、クラフトペーパー、アルミニウムフォイルの層およびポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの層からなる3積層の化粧仕上げ材を注入物の頂部に置き、そしてボックスを閉じて、厚さ9/16インチのSIS複合物を生成する膨れあがり抑制反応を生じさせた。
【0032】
PIR処方物(合計323.39g)は、成分A(合計190.89g)、成分B(合計128g)および成分C(合計4.50g)から本質的に構成された。成分Aは、The Dow Chemical Company(TDCC)から入手できるPAPI 20 PMDI(ポリ(ジフェニルメタンジイソシアネート))181.80g)並びにシクロ−ペンタンおよびイソ−ペンタンの80/20ブレンド(9.09g)から本質的に構成された。成分Bは、Invista Corp.から入手できるTerate 3512(100g)、シクロ−ペンタンおよびイソ−ペンタンの80/20ブレンド(13.20g)、TDCCから入手できるVorasurf 504界面活性剤(2.50g)、Albemarleから入手できるRB 7940触媒(11.80g)および水(0.50g)から本質的に構成された。成分Cは、Pelronから入手できるPelcat 9887Bから本質的に構成された。
【0033】
PIRプロトタイププロセスは、以下の条件および工程から構成された。1)すべての成分は室温であった。2)AおよびBを10秒で混合した。3)Cを加えて3秒混合した。4)加熱された型(すなわち「製作ボックス」(調整のために1時間華氏140度に設定))中に注いだ。5)型を閉じた。6)1時間華氏140度に維持した。7)型から取りだした。
【0034】
(構造部材/PIR発泡積層物を製造する方法B)
米国特許4572865で教示された膨れあがり抑制方法を使用し、その場合、構造部材が、シートで供給される構造部材とOL−IMとの間に適用されるポリイソシアヌレートとともにシートの形で供給される。例8−10で製造されるSISパネルは、厚さ2インチで製造され、そしてテスト前に表1で示される厚さに削った。厚さ2インチのサンプルは、テスト装置への試料の固定が、テスト時でのテスト手順のプロトコール内では実行できなかったため、ラッキング強さについてテストできなかった。
【0035】
例のそれぞれについて、引張り強さ(降伏)および引張りモジュラス(タンジェント)に関するテスト手順は、ASTM D638に記載された通りであった。耐熱性に関するテスト手順は、ASTM C518−02elに記載された通りであった。「小規模ラッキングテスト」手順は、「Racking Strength of Paperboard Based Sheathing Materials」Wu Bi、Mater of Science、Miami University、Paper Science and Engineering、2004に記載されている。記述された釘打ちのパターンに従った。
【0036】
(構造部材/PIR発泡積層物を製造する方法C)
膨れあがりを抑制しない方法により、米国特許5789458および5837743に教示されたようにPIR絶縁部材を製造する。24−48時間後、絶縁部材は十分に硬化されそして寸法が安定し、構造部材に積層される。次に、ネオプレン接着剤または接着剤のいくつかの他の群の1つを部材の1つまたは両方に適用し、そして2つの部材を、典型的な例ではニップローラーの助けをかりて、平面で接触させる。
【0037】
【表1】

【0038】
例5−7の絶縁発泡体およびSISパネルは、上記したように方法Aにより製造された。例8−10の絶縁発泡体およびSISパネルは、上記の方法Bにより製造された。ラッキング剛さは、0.3インチおよび0.5インチの撓みでの負荷により、負荷対撓みの曲線から測定された。16インチのラッキングテストからの例示の負荷対撓みの曲線は、図4に示される。
【0039】
表1の比較例(すなわち例1−4)は、製造者の設置指示に従うとき、AC 269(ASTM E72)のラッキングテストセクション4.1にすべて合格する。例5−7は、0.3インチおよび0.6インチの両方の撓みで、比較例1よりも高い負荷に耐える。例5および7は、比較例4により耐えられるのと同等の負荷に耐える。
【0040】
表2で例15および16として示される上記の方法Bによって製造された追加のボードは、ICC−ES Acceptance Criteria 269(AC 269)「Acceptance Criteria for Racking Shear−Evaluation of Proprietary Sheathing Materials Used as Braced Wall Panels」に記載された大規模ラッキングテストでテストするために選ばれる。その結果が表2に示されるテストに使用された実際の手順は、ASTM E72の改変であり、そして上記のテスト方法で特定された押さえ棒をテストでは利用しないので、「不抑制ラッキング」とよぶ。例11−14は、現存の構造被覆材料製品を使用する比較例であり、そしてまた同じ改変された手順を使用してテストされた。被覆材料製品をラッキングフレームへ固定する固定パターンは(x/y/z)と特定される。ただし、x、yまたはzは、それぞれ頂部および底部の端(x)、側面(y)および内部フレーム部材(z)の上の固定具間の間隔(インチ)である。例12を除くすべてについて、固定パターンは、(3/3/6)である。例12では、固定パターンは(6/6/12)である。比較例11−13に関する固定パターンは、製造者の指示に従って選ばれる。比較例14は、比較例1と同様であるが、ただしそれは例15および16で使用されたのと同じ固定システムを使用する。
【0041】
【表2】

【0042】
表2の比較例(すなわち例11−14)は、市販の構造被覆材料製品であり、製造者の設置指示を使用してAC 269のセクション4.1のラッキングテストに合格している。例15および16は、記述されたように固定されたとき、AC 269のセクション4.1に従ってテストされると、同様な全撓みおよび最終負荷を与える。
【0043】
もしSISパネルが0.5625インチ(9/16インチ)の厚さを有しそしてもし構造部材が絶縁値を有しないならば、(以下の式に従って)絶縁部材は、>2の望ましいR値を有するために、全パネルについて少なくとも4.4R/インチのR値を有しなければならない。絶縁部材は、>2.5の好ましいR値を有するために、厚さ0.5625インチのパネルについて少なくとも5.6R/インチのR値を有しなければならない。以下の式は、絶縁層のR/インチ要件を規定するパラメーターを記述している。
【0044】
【数1】

【0045】
ただし、パラメーターtは、パネルのコンポーネントの厚さをいい、R/インチは、既に規定した耐熱性をいう。下付き文字は、構造部材(「Facer」)、絶縁部材(「Foam」)または両方のコンポーネントからなる完全なパネル(「Panel」)をいう。
【0046】
表3は、表3で示された最終のパネルの厚さを有する、方法Bおよび方法Cにより製造された複合SISパネルの相対的絶縁性能を比較する。R値は測定され、そして名目9/16インチのSISパネルの厚さに(上記の式を使用して)標準化される。それぞれの例は、絶縁部材の厚さが変化した0.113インチの構造部材を用いた。2つの方法により製造された絶縁部材の絶縁性能は、方法Cと殆ど同じであり、標準化R値に基づいてわずかに良好な絶縁性能を有するように思われる。
【0047】
【表3】

【0048】
本発明のSISパネルを製造する好ましい方法では、連続積層PIRプロセスは、プロセスの工程の全体の数そしてその結果操作が減少することから、構造部材上へ絶縁発泡層を積層する別の工程を使用することよりも有利であると考えられる。
もし追加の絶縁が、壁の絶縁のために増大したエネルギーコード要件を満たすのに必要とされるならば、追加の発泡体の厚さを有する同じ構造部材を使用する製品は、例8に示されるように製造できるだろう。技術は、名目1/2インチの製品について記述したのと同じである。
【0049】
(予想されるフルスケール製造の例)
I)Thermo−ply(商標)Redのシートをフルスケールのプロセス、方法Bに供給して、名目1/2インチへ発泡SIS製品を製造し、そして2つの異なる釘打ちパターンを使用してAC 269(ASTM E72)のセクション4.1に従ってテストして、表4において例22および23として示される結果を得る。
【0050】
II)Thermo−ply(商標)Blueのシートをフルスケールのプロセス、方法Bに供給して、名目1/2インチへ発泡SIS製品(例24)を製造し、そして2つの異なる釘打ちパターンを使用してAC 269(ASTM E72)のセクション4.1に従ってテストし、そして指示されたように釘で固定して、表4に示される結果を得る。
【0051】
【表4】

【0052】
III)Thermo−ply(商標)Redのシートをフルスケールのプロセス、方法Bに供給して、名目1インチへ発泡SIS製品を製造し、そしてASTM C518によりR値についてテストする。R値は6.8である。
【0053】
IV)Thermo−ply(商標)Redのシートをフルスケールのプロセス、方法Bに供給して、名目2インチへ発泡SIS製品を製造し、そしてASTM C518によりR値についてテストする。R値は12.8である。
【0054】
例21および22として記述されたものに類似した方法Bにより製造されたSISパネルは、従来の木材のフレームから構成された8フィート×8フィートのフレームへ釘で打ち付けられた(それぞれ例25および26)。結合は、製造者の指示に従ってWeatherMate(商標)Construction Tape(The Dow Chemical Company)を使用してシールされた。フレームをAC 212と同様にテストした。アセンブリは、他のWRB基準と同様に厳格なこの提案されたテスト基準に合格した。
【0055】
1つの態様では、構造絶縁被覆材料は、構造部材へ直接適用されるポリイソシアヌレート処方を用いて、シートの形で供給される構造部材で、米国特許4572865で教示されている膨れあがり抑制プロセスを使用して、連続ライン積層法で製造される。
【0056】
他の態様では、米国特許5789458に教示されているような膨れあがり不抑制のプロセスを使用し、その場合、構造部材は、シートで供給される構造部材とOL−IMとの間に適用されるポリイソシアヌレートを用いて、シートの形で供給される。両方の方法において、剛性の発泡体が1立方フィートあたり1.5−6ポンドの密度で適用され、そして例えば米国特許6030559または米国特許出願20040052035に記載されたように、ガラスファイバー補強材を用いてまたは用いることなく、または補強メッシュを用いてまたは用いることなく製造される。OL−IMは、3積層化粧仕上げ材(クラフトペーパー、ポリエチレンテレフタレートおよびアルミニウムフォイルからなる3重化粧仕上げ材システム)、フォイルまたはクラフトペーパー(アスファルトを含浸しているかまたはしていない)からなることができる。IL−SMは、化学プロセスまたはコロナプロセスにより処理されて、発泡剛性絶縁部材への構造部材の結合を改善できる。この方法により製造されそして7/16インチ以上の厚さを有するパネルは、AC 269(ASTM E72)のセクション4.1に合格することが予想される。
【0057】
他の態様では、SISパネルは、接着剤ライン積層プロセスで製造できる。この場合、接着剤は、噴霧、ロールコーティングまたは自動化ホットメルト接着剤の適用により1つまたは両者の部材へ適用される。接着剤の適用後、部材は、ニップロールの助けにより平面で接触し一体になるか、またはプラテンを用いる真空プレスを使用して構造部材を絶縁層へ結合する。
【0058】
本発明はかなり詳細に記載されたが、この詳細な記述は、説明のためである。多くの変化および改変が、請求の範囲に記載された本発明の趣旨および範囲から離れることなく、上述したように本発明についてできる。上記に引用されたすべての米国特許、特許出願および任意の他の引例は、参考として本明細書で引用される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】建築物の壁の間柱に取り付けた本発明のSIS複合物または構造の概略図である。
【図2】好ましい構造部材であるThermo−ply(商標)Red4重積層ボード構造部材の写真である。繊維状ボード、接着剤層およびプラスチックフィルムの外部化粧仕上げ材の4層が示される。
【図3】本発明の被覆材料パネルおよびいくつかの市販されている構造被覆材料製品の絶縁値R対ラッキング強さをグラフで示している。
【図4】多層の積層ボード構造部材および本発明のSIS製品を含む種々の被覆材料製品に関する撓みの関数としての小規模ラッキングテスト負荷を示す。
【図5】耐候性テープによりシールされた結合を用いる、ともに結合されそして典型的な壁フレームに取り付けた2つのSISパネルの写真である。
【符号の説明】
【0060】
10 複合パネル
11 構造部材
12 絶縁部材
13 間柱
14 絶縁部材の外側の層
15 発泡シート
21 構造部材の芯の層
22 接着剤の層
23 構造部材の外側の層
24 構造部材の内側の層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに密接に平面で接触している構造部材および絶縁部材からなる構造絶縁被覆材料(SIS)であって、該SISは、(i)少なくとも1層のペーパーボードからなる構造部材;および(ii)構造部材上に液体、スプレイまたは泡として施されて構造部材上に発泡体を形成する発泡可能な組成物から形成された発泡体からなる発泡絶縁部材から構成されることを特徴とする構造絶縁被覆材料。
【請求項2】
構造部材が、複数の重ねられたペーパーボード層からなり、該層は、ペーパーボードの該層の間にそして隣接して接触して配置された接着剤の層により互いに接着されている請求項1のSIS構造物。
【請求項3】
小規模ラッキングテストにおいて0.6インチ(約1.52cm)の撓みで875ポンド(約397kg)以上の負荷に破壊することなく耐えることができ、そして約2.5以上の絶縁値Rを有する請求項1のSIS。
【請求項4】
互いに密接に平面で接触している構造部材および絶縁部材の合計の厚さが、約7/16インチ(約1.11cm)と約9/16インチ(約1.43cm)との間である請求項1のSIS。
【請求項5】
約2.7以上の絶縁値Rを有する請求項3のSIS。
【請求項6】
約2.8以上の絶縁値Rを有する請求項3のSIS。
【請求項7】
その性質が、ICC−ES Acceptance Criteria 269(AC 269)「Acceptance Criteria for Racking Shear−Evaluation of Proprietary Sheathing Materials Used as Braced Wall Panels」に決められた北米居住関連マーケットのための構造上の性能基準に合格する請求項1のSIS。
【請求項8】
発泡絶縁部材が、剛性ポリイソシアヌレートまたは剛性または半剛性ポリウレタン発泡体からなる請求項1のSIS。
【請求項9】
構造部材と接触している発泡絶縁部材の面とは反対の発泡絶縁部材の面が、絶縁部材の外側の層(OL−IM)と密接に平面で接触している請求項8のSIS。
【請求項10】
OL−IMが、ファイバー、紙、プラスチックおよびアルミニウムフォイルの少なくとも1つからなる請求項9のSIS。
【請求項11】
構造部材の厚さが、0.0625インチ(約1.59mm)と0.250インチ(約0.635mm)との間である請求項1のSIS。
【請求項12】
オンラインポリイソシアヌレート液体発泡方法により製造された請求項1のSIS。
【請求項13】
建築物の壁に取り付けた請求項1−12の何れか1つの項のSIS。
【請求項14】
2つのSISが、互いに隣接しておかれ、そして耐候性シール材料により互いにシールされていることを特徴とする請求項13の少なくとも2つのSISを取り付けた建築物の壁。
【請求項15】
壁構造物が、Weather Resistant Barrierに関する基準を満たしている請求項14の壁構造物。
【請求項16】
a)連続発泡ラインへ構造部材のシートを供給する工程;
b)構造部材の表面の上へ発泡可能な組成物の液体、スプレイまたは泡を施す工程;および
c)発泡可能な組成物を発泡および硬化させる工程からなることを特徴とするSISパネルを製造する方法。
【請求項17】
外側の層が絶縁部材の発泡体層へ接着するように、発泡可能な組成物の表面の上へ別の外側の層を供給する追加の工程を含む請求項16の方法。
【請求項18】
外側の層が、絶縁部材からの気泡ガスの排出を阻害するためのバリヤー材料である請求項17の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−535546(P2009−535546A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−509639(P2009−509639)
【出願日】平成19年4月30日(2007.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/010439
【国際公開番号】WO2007/142761
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(502130582)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレーテッド (21)
【Fターム(参考)】