説明

橋形クレーン

【課題】橋形クレーンのブームを吊り下げ支持するテンションバーが走行方向へ振動することを抑制する手段を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る橋形クレーン1は、支持体21と、この支持体21から張り出して設けられた長尺なブーム22と、このブーム22に対して傾斜するようにして、ブーム22の先端部と支持体21とを連結して設けられ、ブーム22を吊り下げ支持するテンションバー23と、このテンションバー23の軸方向引っ張り側への振動を減衰する減衰手段3と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持体から張り出した長尺なブームの先端部をテンションバーで吊り下げ支持する橋形クレーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテナヤード内を岸壁と平行に走行し、岸壁に停泊したコンテナ船に対してコンテナ等の積み込みまたは積み降ろしを行うコンテナクレーン(ガントリークレーンとも呼ばれる)が広く用いられている。そして、コンテナクレーンの一種として、橋の形をした橋形クレーンが知られている。この橋形クレーンは、車輪で走行する支持体からブームと呼ばれる長尺な水平桁が張り出したものであり、このブームの先端部と支持体とを斜めに連結するようにして、ブームを吊り下げ支持するテンションバーが設けられる。
【0003】
この橋形クレーンに関しては、その全体がクレーンの横行方向、すなわち岸壁に沿う走行方向に直交する方向への振動を抑制するための制振装置や制振制御が従来提唱されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−242062号公報
【特許文献2】特許第3565294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の橋形クレーンでは、その走行時に、細長い形状のテンションバーが走行方向に大きく振動すると、このテンションバーのブームや支持体へ取り付け箇所に大きな負荷が生じてしまう問題がある。より詳細に説明すると、橋形クレーンの走行時にテンションバーが走行方向に振動し始めると、それに伴ってテンションバーの固有振動数の2倍の振動数でブームが上下に振動し始める。これは、テンションバーが振動してその張力が強くなる位置ではブームが上昇し、その張力が弱くなる位置ではブームが下降するという動作を繰り返すからである。そして、このようにブームが上下に振動し始めると、その影響を受けることによってテンションバーの走行方向への振動が徐々に大きくなっていく。
【0006】
従って、このような問題を防止するためには、テンションバーの走行方向への振動を抑制する必要がある。しかし、特許文献1や特許文献2に記載の制振装置や制振制御では、橋形クレーン全体の横行方向への振動を抑制できるものの、テンションバーの走行方向への振動を抑制することはできなかった。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、橋形クレーンのブームを吊り下げ支持するテンションバーが走行方向へ振動することを抑制する手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る橋形クレーンは、支持体と、該支持体から張り出して設けられた長尺なブームと、該ブームに対して傾斜するようにして、前記ブームの先端部と前記支持体とを連結して設けられ、前記ブームを吊り下げ支持するテンションバーと、該テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰する減衰手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、テンションバーの軸方向引っ張り側への振動が減衰手段によって減衰されることにより、テンションバーの走行方向への振動が抑制される。
【0010】
また、本発明に係る橋形クレーンは、前記減衰手段が、前記ブームの上下方向への振動を減衰することによって前記テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰することを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、テンションバーの軸方向引っ張り側への振動が、減衰手段によって容易且つ確実に減衰される。
【0012】
また、本発明に係る橋形クレーンは、前記減衰手段が、前記ブームの延設される方向に対して略直交する方向への振動を減衰することによって前記テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰することを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、テンションバーの軸方向引っ張り側への振動が、減衰手段によって容易且つ確実に減衰される。
【0014】
また、本発明に係る橋形クレーンは、前記減衰手段が、前記ブームの振動のうち、前記テンションバーの固有振動数の2倍の周波数の振動を減衰することを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、ブームの振動のうち、テンションバーの走行方向への振動を増幅させる振動成分が減衰手段によって減衰されるので、テンションバーの軸方向引っ張り側への振動が容易且つ確実に減衰される。
【0016】
また、本発明に係る橋形クレーンは、前記減衰手段が、前記ブームの先端部に設けられたことを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、ブームに生じる振動の振幅が最大となるブームの先端部に減衰手段が設けられるので、減衰手段による最も大きな減衰効果が得られる。
【0018】
また、本発明に係る橋形クレーンは、前記減衰手段が、前記テンションバーに設けられたことを特徴とする。
【0019】
このような構成によれば、テンションバーに設けた減衰手段によってテンションバー自体の軸方向引っ張り側への振動を直接的に減衰するので、テンションバー以外の場所に設けた減衰手段によってテンションバーの振動を間接的に減衰する場合と比較して、減衰手段による高い減衰効果が得られる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る橋形クレーンによれば、テンションバーの軸方向引っ張り側への振動が減衰手段によって減衰されることにより、テンションバーの走行方向への振動が抑制されるので、テンションバーのブームや支持体への取り付け箇所に大きな負荷が生じることを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係る橋形クレーンの外観を示す概略正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る橋形クレーンの外観を示す概略平面図である。
【図3】減衰手段の構成を示す模式図である。
【図4】クレーン本体を構成する支持体とテンションバーとの結合部分を拡大した部分拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る橋形クレーンの構成について説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る橋形クレーン1の外観を示す図であり、図1は概略正面図、図2は概略平面図である。橋形クレーン1は、岸壁Gに面した位置に配置されたクレーン本体2と、このクレーン本体の所定位置に取り付けられた減衰手段3と、を備えるものである。
【0023】
クレーン本体2は、複数の車輪211を有し岸壁Gに沿って走行可能な支持体21と、この支持体21によって支持されて水平方向に張り出して設けられたブーム22と、支持体21の頂部とブーム22の先端部とを斜めに連結して設けられたテンションバー23と、ブーム22に沿って移動可能に設けられたトロリ241,ロープ242,及び吊り具243と、ブーム22の後端部に設けられた機械室25と、を具備している。
【0024】
支持体21は、図1に示すように、所定間隔で鉛直方向に延びる一対の脚部212と、水平方向に延び一対の脚部212を互いに連結して一体化する連結部213と、斜め方向に延びて筋交いとして支持体21を構造的に補強する一対の補強部214と、一対の脚部212の下端にそれぞれ設けられた複数の車輪211と、を有している。そして、この支持体21は、岸壁Gに沿う方向すなわち図2に矢印で示す方向へ走行可能となっている。
【0025】
ブーム22は、図1に示すように、略水平方向に延びる長尺な部材であって、その長手方向中央部が一対の脚部212によってそれぞれ支持され、その先端部は岸壁Gより海側へ突出し、岸壁Gに停泊したコンテナ船Sの上方まで延びている。また、ブーム22は、その長手方向中間部にピン構造221が設けられ、このピン構造221の位置で折れ曲がることにより、図1に二点鎖線で示すように折り畳み可能となっている。
【0026】
テンションバー23は、例えば長尺なH型鋼からなるものであり、図1に示すように、その一端が海側の脚部212の頂部に固定され、他端がブーム22の先端部に固定されることにより、ブーム22及び脚部212の双方に対して傾斜した状態となっている。また、図に詳細は示さないが、テンションバー23の長手方向中間部にもピン構造が設けられており、ブーム22が折り畳まれた状態になる時には、このテンションバー23もピン構造の位置で折れ曲がることにより、折り畳み可能となっている。
【0027】
トロリ241は、岸壁Gに停泊したコンテナ船Sに対してコンテナCの積み込みまたは積み降ろしを行うためのものである。このトロリ241は、図1に示すように、ブーム22の長手方向に沿って移動可能に設けられ、このトロリ241によって巻き上げ可能に一端が保持されたロープ242と、このロープ242の他端に取り付けられてコンテナCを着脱可能な吊り具243と、を有している。尚、本願明細書では、トロリ241の移動方向、すなわち支持体21の走行方向に略直交する方向を、「横行方向」と呼ぶ。
【0028】
機械室25は、トロリ241を始めとする各種機器を駆動するためのモータや、ロープ242や、電気部品等を収容するためのものである。この機械室25は、図1に示すように、ブーム22の後端部、より詳細には陸側の脚部212によって支持される位置より更に陸側の位置に設けられている。
【0029】
減衰手段3は、ブーム22の上下方向への振動を減衰するものである。ここで、図3は、減衰手段3の構成を示す模式図である。減衰手段3は、錘31と、この錘31をブーム22に対して並列的に接続するコイルバネ32及び油圧ダンパ33と、を有している。そして、錘31の質量とコイルバネ32の弾性係数を適切に設定することにより、例えばテンションバー23の固有振動数の2倍の周波数の振動を減衰するように構成されている。このように構成される減衰手段3が、図1に示すように、ブーム22の長手方向先端部に設置されている。
【0030】
次に、第1実施形態に係る橋形クレーン11の作用効果について説明する。橋形クレーン1が岸壁Gに沿って走行する際、図2に一点鎖線で示すように、テンションバー23に走行方向への振動が発生する場合がある(図2ではブーム22の振動は図示を省略)。そして、この場合、テンションバー23と先端で連結されたブーム22は、テンションバー23が走行方向前後それぞれで最大変位となった時に上方向に最大変位となり、テンションバー23の走行方向の変位が0となった時に下方向に最大変位となるように上下に振動する。すなわち、テンションバー23が走行方向に1周期振動するのに対して、ブーム22は上下方向に2周期振動することとなるため、ブーム22はテンションバー23の固有振動数の2倍の周波数で振動する。そうすると、上下方向に振動するブーム22に引っ張られることによって、テンションバー23には軸方向引張側への振動が発生し、これによりテンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなる。
【0031】
しかし、本実施形態ではブーム22の上下方向への振動が減衰手段3によって減衰されるので、橋形クレーン1の走行時にテンションバー23に走行方向への振動が発生しても、ブーム22には上下方向への振動が発生しないため、テンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなることが抑制される。これにより、テンションバー23の走行方向への振動によってブーム22や支持体21への固定箇所に大きな負荷が生じることを未然に防止することができる。
【0032】
尚、本実施形態では1個の減衰手段3を設置したが、減衰手段3は任意の数だけ設置することが可能である。
また、減衰手段3の設置位置は、ブーム22の先端部に限定されず、ブーム22の長手方向に沿った任意の位置とすることができる。但し、本実施形態のようにブーム22の振動が最も大きくなるブーム22の先端部に設置した方が、減衰手段3による最も大きな減衰効果が得られるので好適である。
また、本実施形態では減衰手段3によってテンションバー23の固有振動数の2倍の周波数の振動を減衰したが、ブーム22やテンションバー23の構成に応じて、減衰手段3によって任意の周波数の振動を減衰できるよう、錘31の質量やコイルバネ32の弾性係数を適宜設定すればよい。
また、減衰手段3の構成は本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能であり、アクティブ制振方式及びパッシブ制振方式のいずれを採用したものでもよい。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る橋形クレーン1の構成について説明する。本実施形態の橋形クレーン1は、図1に示す第1実施形態の橋形クレーン1と同様に、クレーン本体2と、このクレーン本体2に取り付けられた減衰手段3と、を備えるものである。但し、減衰手段3の機能が第1実施形態とは異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を使用し、その説明を省略する。
【0034】
減衰手段3は、図3に示す第1実施形態と同様に、錘31とコイルバネ32と油圧ダンパ33とを備えるものであって、ブーム22の長手方向先端部に設置されている。しかし、この減衰手段3は、ブーム22の延設される方向に対して略直交する方向、すなわち本実施形態では走行方向への振動を減衰するものであって、ブーム22の上下方向への振動を減衰する第1実施形態の減衰手段3とは役割が異なっている。
【0035】
次に、第2実施形態に係る橋形クレーン1の作用効果について説明する。橋形クレーン1が岸壁Gに沿って走行する際、そのブーム22には上下方向への振動だけでなく走行方向への振動も発生する場合がある。この場合も、ブーム22の走行方向への振動に影響を受けることによって、テンションバー23に軸方向引っ張り側への振動が発生し、これによりテンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなる。しかし、本実施形態ではブーム22の走行方向への振動が減衰手段3によって減衰されるので、テンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなることが抑制される。これにより、テンションバー23の走行方向への振動によってブーム22や支持体21への固定箇所に大きな負荷が生じることを未然に防止することができる。
【0036】
尚、減衰手段3は任意の数だけ設置することができる点、減衰手段3の設置位置はブーム22の長手方向に沿った任意の位置とすることができる点、及び減衰手段3の構成は適宜設定変更が可能である点、については第1実施形態と同様である。
また、本実施形態ではブーム22の走行方向への振動を減衰可能な減衰手段3だけを設置したが、これと共に第1実施形態の減衰手段3、すなわちブーム22の上下方向への振動を減衰可能な減衰手段3を併せて設置してもよい。そうすれば、ブーム22の走行方向及び上下方向の両方向に付いて振動を減衰できるので、テンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなることを一層抑制することができる。
【0037】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る橋形クレーン1の構成について説明する。本実施形態の橋形クレーン1は、第1実施形態の橋形クレーン1と同様に、クレーン本体2と、このクレーン本体2に取り付けられた減衰手段3と、を備えるものである。但し、クレーン本体2における減衰手段3の取り付け位置が第1実施形態とは異なっている。尚、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を使用し、その説明を省略する。
【0038】
図4は、クレーン本体2を構成する支持体21とテンションバー23との結合部分を拡大した部分拡大正面図である。支持体21とテンションバー23とは例えばピン結合によって結合され、支持体21から突出して設けられたピン215に対して、テンションバー23の一端に設けられたリンク231が回転可能に嵌合されている。そして、テンションバー23のリンク231に近接した位置には、テンションバー23の軸方向引っ張り側への振動を減衰する減衰手段4が設けられている。この減衰手段4は、コイルバネ42と油圧ダンパ43とを具備している。
【0039】
次に、第3実施形態に係る橋形クレーン1の作用効果について説明する。橋形クレーン1が岸壁Gに沿って走行する際、前述のようにテンションバー23には走行方向への振動が発生する場合がある。そして、ブーム22に発生する上下方向或いは走行方向への振動の影響を受けることにより、テンションバー23に軸方向引っ張り側への振動が発生し、これによりテンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなる。
しかし、本実施形態ではテンションバー23の軸方向引っ張り側への振動が減衰手段4によって減衰されるので、ブーム22に上下方向や走行方向への振動が発生しても、その影響を受けてテンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなることを抑制することができる。これにより、テンションバー23の走行方向への振動によってブーム22や支持体21への固定箇所に大きな負荷が生じることを未然に防止することができる。
【0040】
尚、減衰手段4の設置位置は、リンク231に近接した位置に限定されず、テンションバー23の長手方向に沿った任意の位置とすることができる。
また、減衰手段4は任意の数だけ設置することができる点、及び減衰手段4の構成は適宜設定変更が可能である点、については第1実施形態と同様である。
また、本実施形態ではテンションバー23の軸方向引っ張り側への振動を減衰可能な減衰手段4だけを設置したが、これと共にブーム22の上下方向への振動を減衰可能な第1実施形態の減衰手段3や、ブーム22の走行方向への振動を減衰可能な第2実施形態の減衰手段3を併せて設置してもよい。そうすれば、テンションバー23及びブーム22の双方について振動を減衰できるので、テンションバー23の走行方向への振動が徐々に大きくなることを一層抑制することができる。
また、本実施形態では、支持体21の頂部とブーム22の先端部とを斜めに連結して設けられたテンションバー23に減衰手段4を設ける場合について説明したが、支持体21の頂部とブーム22の後端部とを斜めに連結して設けられたテンションバー23に減衰手段4を設けてもよい。
【0041】
尚、上記各実施形態では橋形クレーン1の走行時にテンションバー23に走行方向への振動が発生する場合を例に説明したが、走行時だけでなく、風の影響によって生じるテンションバー23の走行方向への振動に対しても、本発明を適用することが可能である。
【0042】
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 橋形クレーン
2 クレーン本体
21 支持体
211 車輪
212 脚部
213 連結部
214 補強部
215 ピン
22 ブーム
221 ピン構造
23 テンションバー
231 リンク
24 荷役ユニット
241 トロリ
242 ロープ
243 吊り具
25 機械室
3 減衰手段
31 錘
32 コイルバネ
33 油圧ダンパ
4 減衰手段
42 コイルバネ
43 油圧ダンパ
C コンテナ船
G 岸壁
S コンテナ船

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、
該支持体から張り出して設けられた長尺なブームと、
該ブームに対して傾斜するようにして、前記ブームの先端部と前記支持体とを連結して設けられ、前記ブームを吊り下げ支持するテンションバーと、
該テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰する減衰手段と、
を備えることを特徴とする橋形クレーン。
【請求項2】
前記減衰手段が、前記ブームの上下方向への振動を減衰することによって前記テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰することを特徴とする請求項1に記載の橋形クレーン。
【請求項3】
前記減衰手段が、前記ブームの延設される方向に対して略直交する方向への振動を減衰することによって前記テンションバーの軸方向引っ張り側への振動を減衰することを特徴とする請求項1に記載の橋形クレーン。
【請求項4】
前記減衰手段が、前記ブームの振動のうち、前記テンションバーの固有振動数の2倍の周波数の振動を減衰することを特徴とする請求項2又は3に記載の橋形クレーン。
【請求項5】
前記減衰手段が、前記ブームの先端部に設けられたことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の橋形クレーン。
【請求項6】
前記減衰手段が、前記テンションバーに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の橋形クレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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