説明

機器統合管理装置、機器統合管理プログラム、機器接続装置、機器接続プログラム、機器統合管理システムおよび機器統合管理方法

【課題】機種の異なる複数の機器を運用負荷を軽減しつつ効率的に統合管理することを目的とする。
【解決手段】機器統合管理装置200は、複数の監視対象機器400と通信接続するゲートウェイ300のホスト名を設定したURLに特定の監視対象機器400を識別する機器IDと特定の監視対象機器400に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令202としてゲートウェイ300へ送信する。ゲートウェイ300は、機器統合管理装置200により送信されたURL型命令202を受信し、受信したURL型命令202に基づいて特定の監視対象機器400に実行処理を実行させるAPIデータ301を特定の監視対象機器400へ送信して特定の監視対象機器400に実行処理を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、機種の異なる複数の機器を統合管理する機器統合管理装置、機器統合管理プログラム、機器接続装置、機器接続プログラム、機器統合管理システム、機器統合管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビルのセキュリティ機器(入退室管理装置、映像監視装置など)とビル設備機器(空調管理装置、照明機器、昇降機、防犯・防災システムなど)とはビル内でそれぞれ別々のLANを構築し、機器種別単位で独立に運用管理されてきた。
近年、セキュリティ機器間(例えば、入退室管理装置と映像監視装置)、セキュリティ機器とビル設備機器間およびセキュリティ機器と情報システム間を連携し、さらにはビル間をインターネット等のIPネットワークで連携し、機器を統合して運用管理する事例が増えてきている。このような連携・統合システムでは、そのシステム構成が大規模になり、また構成要素となる機器種別も多い。このため、機器の構成管理(機器間の接続関係)、機器プロファイル(ID、ネットワーク通信情報、機種、型番、ファームウェアのバージョンなど)の管理、さらには各機器の監視・制御が効率化されることが求められている。例えば、機器の新設・移設工事時の機器構成や各機器情報の自動取得、ネットワークを使った遠隔監視・制御などが求められている。
【0003】
ネットワークに接続された通信機器の構成情報の変更通知・取得を行う従来例として、以下の特許文献1、2がある。
【0004】
特許文献1は、IPv6アドレスのインタフェースID部を機器種別、製品種別、製品シリアル番号等の区分に分割し、機器の種別等を階層化管理する方法が示されている。
しかし、特許文献1の方式は、通信用のアドレスのビット部分に特殊な意味を持たせる方式であり、この意味を解釈するツールがなければ、16進表示で表示されるアドレスを上記定義に照らして解釈しなければならず、一般の運用管理者には運用負荷が高いという課題があった。
【0005】
特許文献2は、プライベートネットワークをゲートウェイでインターネットに接続する構成でプライベートネットワーク側の構成管理を行うものである。すなわち、ゲートウェイでインターネットに接続されているプライベートネットワークの構成が変化した場合に、ゲートウェイがこれを検知し、変更情報をインターネット上のサーバに通知することにより構成変化を知らせる。
しかし、特許文献2の検知は、プライベートネットワークへの接続機器の追加による新規アドレス追加やプライベートネットワークに接続している機器のアドレス変更等のネットワーク情報に限定された変更検知のみであった。すなわち、プライベートネットワークに接続された機器の詳細情報(モデル名等)の管理や、プライベートネットワークに直接接続されていない機器の構成管理、およびサーバ側からの能動的な機器の監視・制御ができないという課題があった。
また、機器側で実行される機能(API:Application Program Interface)が機種別にばらついており、ある機器ではセキュリティ機器やビル機器を監視制御する機能がAPIとして提供されるが他機種ではサポートされないなど、統合運用管理装置側で行いたい統一操作(アクション)による機器管理の統合が難しいという課題があった。
さらに、IP通信可能な機器に付属する周辺機器の動作状態を知りたい場合、IPネットワーク接続以外の方法により接続されている周辺機器が多いため、当該周辺機器と直接通信して監視・制御することができず、当該周辺機器のIDとその親機のIDとその親機のアドレス情報とを管理し、親機と通信することにより周辺機器を監視・制御する必要がある。このような機器構成管理には、機種毎に管理方法が異なるため、機種の異なる複数の機器を統一的に管理することが困難であるという課題があった。
【特許文献1】特開2007−288234号公報
【特許文献2】特開2006−203731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、例えば、機種の異なる複数の機器を運用負荷を軽減しつつ効率的に統合管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の機器統合管理装置は、複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置のアドレスを設定したURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令としてCPU(Central Proccessing Unit)を用いて生成するURL型命令生成部と、前記URL型命令生成部により生成されたURL型命令を前記機器接続装置へ通信装置を用いて送信することにより、前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令を前記機器接続装置から前記特定の監視対象機器へ送信させて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させるURL型命令送信部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、機種の異なる複数の機器をURL型命令を用いて制御して効率的に統合管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
機種の異なる複数の機器をURL型命令を用いて統合管理するシステムについて説明する。
【0010】
図1は、実施の形態1における機器統合管理システム100の機器構成図である。
実施の形態1における機器統合管理システム100の機器構成について、図1に基づいて以下に説明する。
【0011】
機器統合管理システム100は、機器統合管理装置200、ゲートウェイ300(機器接続装置の一例)、複数の監視対象機器400(電気錠制御盤410、ネットワーク監視カメラ420、カードリーダ491など)および機器統合管理表示装置110を備える。
機器統合管理装置200は、インターネット101(広域網の一例)を介してビル103に設置されたゲートウェイ300とIP(Internet Protocol)通信を行い、ビル103内に設置された複数の監視対象機器400を統合管理する。インターネット101の代わりとなる広域網として、例えば、VPN(Virtual Private Network)が挙げられる。
監視対象機器400はIP機器401と周辺機器402とに分類され、IP機器401(電気錠制御盤410、ネットワーク監視カメラ420など)はビル103内に設けられたローカルエリアネットワーク(以下、「LAN102」と記す)に接続されゲートウェイ300とIP通信を行い、周辺機器402(カードリーダ491、電気錠付扉492など)はIP機器401に接点接続やシリアル接続などで接続されIP通信以外の特定の方法でIP機器401と通信を行う。
ゲートウェイ300は、ビル103に設置され、インターネット101を介して機器統合管理装置200とIP通信すると共にLAN102を介して各IP機器401とIP通信する。
【0012】
インターネット101やLAN102を介する各データ(後述する要求データ201、応答データ302など)はIPパケットに設定されて送受信される。
【0013】
一般に、ビル103には、図1に示すように、多数の機器(監視対象機器400)が設置されている。これらの機器は、それぞれに特定の機能(プロファイル設定機能、プロファイル出力機能、時刻設定機能、内部時刻出力機能など)をネットワークを介して他の機器に提供する。機器統合管理装置200は、この各機器から提供される機能を利用することにより各機器を管理することができる。
但し、各機器の機能を利用するための入出力インタフェース(以後、「API(Application Program Interface)」という)は機種毎に異なる。例えば、同じプロファイル出力機能であっても、電気錠制御盤410とネットワーク監視カメラ420とではAPIが異なる。
さらに、監視対象機器400にはネットワークに接続しないIP機器401が多く存在する。
【0014】
実施の形態1における機器統合管理装置200は、後述するURL型命令202(URL:Uniform Resource Locator)を用いて、これら多種類の監視対象機器400をゲートウェイ300を介して統合管理する。
URL型命令202を用いた機器統合管理方法の詳細については後述する。
【0015】
電気錠制御盤410はカードリーダ491および電気錠付扉492を制御し、電気錠制御盤410、カードリーダ491および電気錠付扉492は入退管理システムを構成する。
ネットワーク監視カメラ420は、ビル103の各所に設置され、撮像した映像をLAN102を介して特定の装置(例えば、映像監視表示装置440)に送信する。
監視レコーダ430は、ビル103の各所に設置されたアナログ監視カメラ493と同軸(NTSC)ケーブルなどで接続し、アナログ監視カメラ493により撮像された映像を記憶媒体に記録する。
映像監視表示装置440は、ネットワーク監視カメラ420により撮像された映像や監視レコーダ430に記録された映像を表示する。
空調制御装置450は、LAN102を介して受信した制御命令に基づいて空調ユニット494を制御して空調を調整する。
照明制御装置460は、LAN102を介して受信した制御命令に基づいて照明ユニット495を制御して照明の点灯・消灯の切り換えや照度調整などを行う。
【0016】
電気錠制御盤410、ネットワーク監視カメラ420、監視レコーダ430、映像監視表示装置440、空調制御装置450および照明制御装置460はIP機器401(監視対象機器400)の一例であり、カードリーダ491、電気錠付扉492、アナログ監視カメラ493、空調ユニット494および照明ユニット495は周辺機器402(監視対象機器400)の一例である。
この他に、昇降機システム、防犯システムおよび防犯システムを構成する機器などが監視対象機器400として挙げられる。
【0017】
機器統合管理表示装置110は、各監視対象機器400の管理情報を機器統合管理装置200から取得して表示する端末装置である。
【0018】
管理者が機器統合管理表示装置110を操作して特定の監視対象機器400(複数または全てでもよい)のプロファイル情報を管理する場合の処理の流れについて説明する。
管理者は特定の監視対象機器400を指定してプロファイル情報の要求を機器統合管理表示装置110に入力し、機器統合管理表示装置110は表示コンテンツ要求データ111をインターネット101を介して機器統合管理装置200へ送信する。
機器統合管理装置200は、当該監視対象機器400のプロファイル情報を要求する要求データ201(URL型命令202を含む)をインターネット101を介してゲートウェイ300へ送信する。
ゲートウェイ300は、URL型命令202に基づいて当該監視対象機器400のAPIに対応するAPIデータ301を生成し、生成したAPIデータ301をLAN102を介して当該監視対象機器400へ送信する。
監視対象機器400は、APIデータ301を処理してプロファイル情報を記憶部から取得し、取得したプロファイル情報を実行結果データ409としてLAN102を介してゲートウェイ300に送信する。
ゲートウェイ300は、実行結果データ409に基づいてプロファイル情報を所定の形式で表した応答データ302を生成し、生成した応答データ302をインターネット101を介して機器統合管理装置200へ送信する。
機器統合管理装置200は、応答データ302に基づいて当該監視対象機器400のプロファイル情報を示す表示コンテンツ203を生成し、生成した表示コンテンツ203をインターネット101を介して機器統合管理表示装置110へ送信する。
機器統合管理表示装置110は表示コンテンツ203を表示し、管理者は機器統合管理表示装置110に表示された表示コンテンツ203を確認して当該監視対象機器400を管理する。
【0019】
機器統合管理表示装置110から機器統合管理装置200への通信接続について、ユーザ認証、送信元アドレスによる接続規制等の公知の手段によりセキュリティ管理されるとよい。
【0020】
以下、機器統合管理装置200およびゲートウェイ300の処理を中心に説明する。
【0021】
図2は、実施の形態1における機器統合管理システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。
機器統合管理装置200が各監視対象機器400から機器情報(例えば、プロファイル)を取得する場合の処理概要について、図2に基づいて以下に説明する。
【0022】
機器統合管理装置200は、ゲートウェイ300に各監視対象機器400の機器構成を示す機器構成情報を要求する。機器構成情報には監視対象機器400を個別に識別する機器IDが含まれる(S110)。
ゲートウェイ300は、後述するように機器構成情報を管理しており、要求を受けた際に機器統合管理装置200へ機器構成情報を応答する(S120)。
機器構成情報を取得した機器統合管理装置200は、機器情報を取得したい監視対象機器400の機器IDを機器構成情報に基づいて特定し、特定した機器IDで識別される監視対象機器400の機器情報をゲートウェイ300に要求する(S130)。
ゲートウェイ300は、機器IDで識別される監視対象機器400の機種を特定し、特定した機種のAPIに合わせて監視対象機器400に機器情報を要求する(S140)。
監視対象機器400は、機器情報をゲートウェイ300へ応答する(S150)。
ゲートウェイ300は、監視対象機器400から応答された機器情報を特定の形式で表して機器統合管理装置200に応答する(S160)。
【0023】
S110において、ゲートウェイ300と通信するための情報(ホスト名またはIPアドレス)は、設定、ツール、またはゲートウェイ300からの設置通知(例えば新規に設置されたゲートウェイ300からの通知)により、機器統合管理装置200に記憶される。この通知手段は、当業者であれば公知の技術を使って容易に行うことができる。
S160において、ゲートウェイ300は、機器統合管理装置200が解釈できるデータ形式(例えば、XML形式(XML:eXtensible Markup Language))に監視対象機器400の応答を変換し、変換したデータを機器統合管理装置200に応答する。
【0024】
以下、機器統合管理装置200が機器構成情報を取得する処理(S110〜S120)を「初期処理」といい、機器統合管理装置200がゲートウェイ300を介して監視対象機器400を制御する処理(S130〜S160)を「管理処理」という。
初期処理および管理処理の詳細について後述する。
【0025】
図3は、実施の形態1における機器統合管理システム100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図3において、機器統合管理装置200、ゲートウェイ300、監視対象機器400および機器統合管理表示装置110は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。さらに、機器統合管理装置200および機器統合管理表示装置110は表示装置901、キーボード902、マウス903などの入出力装置を備え、CPU911はこれら入出力装置も制御する。磁気ディスク装置920の代わりにその他の記憶装置(例えば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ)を用いてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。また、入力データが記憶されている記憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力部の一例であり、出力データが記憶される記憶機器は出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
通信ボード915は、入出力機器、入出力装置あるいは入出力部の一例である。
【0026】
通信ボード915は、有線または無線で、LAN102、インターネット101、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)、電話回線などの通信網に接続されている。
【0027】
磁気ディスク装置920には、OS921(オペレーティングシステム)、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、OS921により実行される。
【0028】
上記プログラム群923には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
【0029】
ファイル群924には、実施の形態において、「〜部」の機能を実行した際の「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」などの結果データ、「〜部」の機能を実行するプログラム間で受け渡しするデータ、その他の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0030】
また、実施の形態において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスクやその他の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0031】
図4は、実施の形態1における機器統合管理装置200の機能構成図である。
実施の形態1における機器統合管理装置200の機能構成について、図4に基づいて以下に説明する。
【0032】
機器統合管理装置200は、表示コンテンツ生成部210(実行結果出力部の一例)、MG制御部220、機器データ管理部230(URL型命令生成部の一例)、MG通信処理部240(URL型命令送信部の一例)(実行結果受信部の一例)および統合運用管理DB291を備える。
【0033】
MG制御部220は、CPU911を用いて、送受信データ(例えば、後述する要求データ201や応答データ302)を解析し、表示コンテンツ生成部210、機器データ管理部230、MG通信処理部240および統合運用管理DB291を制御する。
【0034】
機器データ管理部230は、統合運用管理DB291を用いて、機器構成情報、プロファイル情報、監視状態情報などの監視対象機器400の各種情報を管理する。
さらに、機器データ管理部230(URL型命令生成部の一例)は、機器構成情報に基づいて、複数の監視対象機器400と通信接続するゲートウェイ300のアドレス(対応するホスト名でもよい)を設定したURLに特定の監視対象機器400を識別する機器IDと特定の監視対象機器400に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令202としてCPUを用いて生成する。機器データ管理部230は、URL型命令202を含んだ要求データ201を生成する。
【0035】
MG通信処理部240は、通信装置を用いて、インターネット101を介してゲートウェイ300や機器統合管理表示装置110と通信を行う。MG通信処理部240は、ゲートウェイ300や機器統合管理表示装置110との通信にHTTP(HyperText Transfer Protocol)を使用する。但し、HTTPは通信方法の一例である。
例えば、MG通信処理部240(URL型命令送信部の一例)は、機器データ管理部230により生成された要求データ201(URL型命令202を含む)をゲートウェイ300へ通信装置を用いて送信する。これにより、特定の監視対象機器400に実行処理を実行させる実行命令がゲートウェイ300から特定の監視対象機器400へ送信され、特定の監視対象機器400により実行処理が実行される。
また例えば、MG通信処理部240(実行結果受信部の一例)は、特定の監視対象機器400による実行処理の実行結果を応答データ302としてゲートウェイ300から通信装置を用いて受信する。
【0036】
表示コンテンツ生成部210は、MG通信処理部240により受信された応答データ302の内容(監視対象機器400の実行結果)を示すコンテンツ(例えば、HTMLコンテンツ(HTML:HyperText Markup Language))をCPUを用いて生成する。
さらに、表示コンテンツ生成部210(実行結果出力部の一例)は、生成したコンテンツを表示コンテンツ203としてMG通信処理部240を介して機器統合管理表示装置110に送信する。これにより、機器統合管理表示装置110には表示コンテンツ203が表示される。例えば、表示コンテンツ203は、監視対象機器400により出力されたプロファイル情報を示し、機器統合管理表示装置110のWebブラウザに表示される。機器統合管理表示装置110を利用する管理者は、機器統合管理表示装置110に表示された表示コンテンツ203を確認することにより監視対象機器400を管理する。
【0037】
統合運用管理DB291は、記憶媒体を用いて、機器構成情報、プロファイル情報、監視状態情報などの監視対象機器400の各種情報を記憶する。
【0038】
図5は、実施の形態1におけるゲートウェイ300の機能構成図である。
実施の形態1におけるゲートウェイ300の機能構成について、図5に基づいて以下に説明する。
【0039】
ゲートウェイ300は、GW通信処理部310(URL型命令受信部の一例)(実行命令送信部の一例)(実行結果接続受信部の一例)(実行結果接続送信部の一例)、GW制御部320、機器構成管理部330、機器監視部340、応答データ生成部350(実行形式結果生成部の一例)、機種別監視制御部360(実行命令生成部の一例)、制御設定記憶部391、機器構成・監視DB392および応答データ用テンプレートDB393を備える。
【0040】
GW通信処理部310は、通信装置を用いて、機器統合管理装置200および各IP機器401と通信を行う。
例えば、GW通信処理部310は以下の通信を行う。
GW通信処理部310(URL型命令受信部の一例)は、機器統合管理装置200から要求データ201(URL型命令202を含む)を通信装置を用いて受信する。
GW通信処理部310(実行命令送信部の一例)は、機種別監視制御部360により生成されたAPIデータ301(実行命令の一例)を特定のIP機器401へ通信装置を用いて送信する。これにより、特定のIP機器401によりAPIデータ301が処理される。
GW通信処理部310(実行結果接続受信部の一例)は、特定のIP機器401からAPIデータ301の処理結果を実行結果データ409として通信装置を用いて受信する。
GW通信処理部310(実行結果接続送信部の一例)は、応答データ生成部350により実行結果データ409に基づいて生成された所定形式の応答データ302を機器統合管理装置200へ通信装置を用いて送信する。
【0041】
GW制御部320は、GW通信処理部310、機器構成管理部330、機器監視部340、応答データ生成部350および機種別監視制御部360をCPU911を用いて制御する。さらに、GW制御部320は、機器統合管理装置200−ゲートウェイ300間のプロトコルとゲートウェイ300−IP機器401間のプロトコルとを変換する。
【0042】
機器構成管理部330は、機器構成・監視DB392を更新・参照して各監視対象機器400の構成をCPU911を用いて管理する。
【0043】
機器監視部340は、各監視対象機器400を定期的に監視し、構成・状態の変更等をCPU911を用いて管理する。
【0044】
応答データ生成部350は、機器統合管理装置200に応答する応答データ302を動的に生成する。
URL型命令202には特定の監視対象機器に実行させる処理を識別する処理IDと特定の監視対象機器の機種を識別する機種IDとが含まれ、応答データ用テンプレートDB393には機種IDと処理IDとに対応付けられて応答データ用テンプレート393a(実行結果形式定義ファイルの一例)が予め記憶されている。応答データ用テンプレート393aには実行結果を表す応答形式が設定されている。
応答データ生成部350(実行形式結果生成部の一例)は、応答データ用テンプレート393aに基づいて、GW通信処理部310により受信された実行結果データ409を示す応答データ302をCPUを用いて生成する。応答データ302は、URL型命令202に含まれる機種IDとURL型命令202に含まれる処理IDとに対応する応答形式で実行結果データ409を示す。
【0045】
機種別監視制御部360は、各監視対象機器400の機種に対応する機種Aコントローラ[gw]361、機種Bコントローラ[acs−pv]362、機種Cコントローラ[c−100]363、・・・を備え、各機種のAPIに応じて各監視対象機器400を制御する。
例えば、機種別監視制御部360(実行命令生成部の一例)は、GW通信処理部310により受信された要求データ201(URL型命令202を含む)に基づいて特定の監視対象機器400に特定の処理を実行させる実行命令をAPIデータ301としてCPUを用いて生成する。
URL型命令202には、特定の監視対象機器に実行させる処理を識別する処理IDと特定の監視対象機器の機種を識別する機種IDとが含まれる。
機種別監視制御部360は、URL型命令202に含まれる機種IDに基づいて特定の監視対象機器の機種に対応する形式でAPIデータ301を生成する。
【0046】
制御設定記憶部391は、記憶媒体を用いてルーティング定義ファイル391aを記憶する。
ルーティング定義ファイル391a(処理名定義ファイルの一例)には、予め、機種IDと処理IDとに対応付けられてAPIデータ301の生成処理の処理名が設定される。
【0047】
機器構成・監視DB392は、記憶媒体を用いて機器構成監視テーブル392aを記憶する。
機器構成監視テーブル392aには、予め、機器IDおよび機種IDを含めて各監視対象機器400の機器構成が設定されている。
機器構成監視テーブル392aは、監視対象機器400の追加・削除に応じて、機器監視部340により更新される。
【0048】
応答データ用テンプレートDB393は、記憶媒体を用いて応答データ用テンプレート393aを記憶する。
応答データ用テンプレート393a(実行結果形式定義ファイルの一例)には、予め、機種IDと処理IDとに対応付けて実行結果を表す応答形式が設定されている。
【0049】
各IP機器401(電気錠制御盤410、ネットワーク監視カメラ420など)は、所定形式のAPIデータ301をCPU911を用いて処理して実行結果データ409を出力するインタフェース処理部(インタフェースB処理部411、インタフェースC処理部421など)をそれぞれに備える。
【0050】
図6は、実施の形態1における機器統合管理装置200による初期処理を示すフローチャートである。
機器統合管理装置200が各監視対象機器400の機器IDおよび機種IDを示す機器構成情報をゲートウェイ300から取得する初期処理について、図6に基づいて以下に説明する。
機器統合管理装置200の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0051】
<S210>
機器データ管理部230は、ゲートウェイ300のホスト名を設定したURLを生成する。
ゲートウェイ300のホスト名は、ゲートウェイ300のIPアドレスに対応する名称であり、機器統合管理装置200を操作する管理者により入力され、またはゲートウェイ300から通知され、シード設定として統合運用管理DB291に予め記憶される。ゲートウェイ300のホスト名の代わりに、ゲートウェイ300のIPアドレスが用いられてもよい。
以下、ゲートウェイ300のホスト名を「bda−gw1」として説明する。
S210において、機器データ管理部230は、URL「http://bda−gw1」を生成する。
S210の後、処理はS220に進む。
【0052】
<S220>
機器データ管理部230は、S210において生成したURLに機器構成情報を要求するための要求パラメータを付加してURL型命令202を生成する。
機器構成情報を要求するための要求パラメータは、ゲートウェイ300のホスト名と同様に、統合運用管理DB291に予め記憶される。
以下、機器構成情報を要求するための要求パラメータを「/devices/list」として説明する。
S220において、機器データ管理部230は、「http://bda−gw1/devices/list」をURL型命令202として生成する。
S220の後、処理はS230に進む。
【0053】
<S230>
機器データ管理部230は、S220において生成したURL型命令202を含めて要求データ201を生成する。
【0054】
図7は、実施の形態1における要求データ201および応答データ302の一例を示す図である。
例えば、機器データ管理部230は、S230(図6参照)において、図7に示すようにHTTP−GETメッセージ「HTTP−GET http://bda−gw1/devices/list」を要求データ201として生成する。
【0055】
S230(図6参照)の後、処理はS240に進む。
【0056】
<S240>
MG通信処理部240は、S230において生成された要求データ201をインターネット101を介してゲートウェイ300へ送信する。
要求データ201は、URLに対するHTTP通信で送信されてもよいし、XML−RPCやSOAP−RPCなどによる通信方式で送信されてもよい。
S240の後、要求データ201に基づいてゲートウェイ300から機器構成情報を示す応答データ302が送信される。処理はS250に進む。
【0057】
<S250>
MG通信処理部240は、機器構成情報を示す応答データ302をインターネット101を介してゲートウェイ300から受信する。
例えば、MG通信処理部240は、図7に示すように各監視対象機器400の機器構成情報をXML形式で表す応答データ302をゲートウェイ300から受信する。
【0058】
図7において、「id=」は監視対象機器400の機種IDおよび機器IDを含んだURL型ID202aを示し、「type=」は監視対象機器400の機種名を示し、「ip=」は監視対象機器400のIPアドレスを示し、「model=」は監視対象機器400のモデル名を示し、「firmware=」は監視対象機器400のファームウェア名を示す。
【0059】
「id=」として示されているURL型ID202aは、「ゲートウェイ300のホスト名が設定されたURL(http://bda−gw1)」「監視対象機器400の機種ID」「監視対象機器400の機器ID」で構成される。
例えば、図7(1)の「id=“http://bda−gw1/acs−pv/10”」は、電気錠制御盤410の機種IDが「acs−pv」、電気錠制御盤410の機器ID(相対識別子)が「10」であることを示している。
また、図7(1)は、電気錠制御盤410のIPアドレスが“192.168.0.10/24”、電気錠制御盤410のモデル名が“ACS−PV”、電気錠制御盤410のファームウェア名が“YYY”であることを示している。
【0060】
S250(図6参照)の後、処理はS260に進む。
【0061】
<S260>
機器データ管理部230は、S250において受信された各監視対象機器400の機器構成情報を統合運用管理DB291に記憶する。
S260の後、処理は終了する。
【0062】
図8は、実施の形態1におけるゲートウェイ300による初期処理を示すフローチャートである。
ゲートウェイ300が各監視対象機器400の機器IDおよび機種IDを示す機器構成情報を機器統合管理装置200に提供する初期処理について、図8に基づいて以下に説明する。
ゲートウェイ300の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0063】
<S310>
GW通信処理部310は、URL型命令202を含んだ要求データ201を機器統合管理装置200からインターネット101を介して受信する。URL型命令202には機器構成情報の要求パラメータが設定されているものとする。
例えば、GW通信処理部310は、図7に示す要求データ201「HTTP−GET http://bda−gw1/devices/list」を受信する。
S310の後、処理はS320に進む。
【0064】
<S320>
GW制御部320は、S310において受信された要求データ201をルーティング定義ファイル391aに基づいて解析し、URL型命令202に基づいて機種Aコントローラ[gw]361に機器構成情報の取得を命令する。
【0065】
図9は、実施の形態1におけるルーティング定義ファイル391aの一例を示す図である。
管理者は、図9に示すようなルーティング定義ファイル391a「routing.def」を生成し、ゲートウェイ300の制御設定記憶部391に予め記憶させる。
図9(1)には、要求データ201がHTTP−GETメッセージであり、URL型命令202のホスト名以降が「/devices/list」を示す場合、“gw”で識別される機種Aコントローラ[gw]361により“get_devices_list”で識別される処理(モジュール、関数、アクション、プログラムなど)を実行することが定義されている。
【0066】
S320(図8参照)において、要求データ201が「GET http://bda−gw1/devices/list」である場合、GW制御部320は、ルーティング定義ファイル391a(図9(1)参照)に従って、機種Aコントローラ[gw]361に“get_devices_list”処理を命令する。
“get_devices_list”は、機器構成情報の取得処理を示す。
S320の後、処理はS330に進む。
【0067】
<S330>
機種Aコントローラ[gw]361は、機器構成監視テーブル392aから機器構成情報392bを取得する。
【0068】
図10は、実施の形態1における機器構成監視テーブル392aの一例を示す図である。
実施の形態1における機器構成監視テーブル392aについて、図10に基づいて以下に説明する。
機器構成監視テーブル392aは、各監視対象機器400について機器構成情報392bおよび機器監視情報392cを示し、機器構成・監視DB392に記憶される。
機器構成情報392bは、IP機器401の機種ID、IP機器401の機器IDおよび周辺機器402の機器ID「device_path」、当該機器の機器ID「device_id」、当該機器の機種名「device_type」、当該機器のIPアドレス「device_ip」などを示す。
機器監視情報392cは、各監視対象機器400からのポーリング(定期通信)の有無「is_polling」、ポーリングにより通知された各監視対象機器400の状態「status」、最も新しいポーリングの実施日時「last polling_at」などを示す。
【0069】
機器構成情報392bは、管理者により入力され、またはIP機器401から通知され、機器構成監視テーブル392aに設定される。
機器監視情報392cは、機器監視部340と各IP機器401との間で定期的に行われる通信により検出され、機器監視部340により機器構成監視テーブル392aに設定される。
【0070】
例えば、IPアドレスはPING、DHCP、SNMPなどの標準プロトコルで発見される。また、各情報は、ツール等で設定するなど公知の手段で管理されてもよい。
【0071】
S330(図8参照)において、機種Aコントローラ[gw]361は図10に示すような機器構成情報392bを取得する。
S330の後、処理はS340に進む。
【0072】
<S340>
応答データ生成部350は、応答データ用テンプレート393aに基づいて、S330において取得された機器構成情報392bを表す応答データ302を生成する。
応答データ用テンプレート393aの一つは、機器構成情報392bを表す応答データ302の雛型を示す。機器構成情報392bを表す応答データ302の雛型を示す応答データ用テンプレート393aは、管理者により定義され応答データ用テンプレートDB393に予め記憶される。
例えば、監視対象機器400のURL型ID202a(id)、機種名(type)、IPアドレス(ip)、モデル名(model)、ファームウェア名(firmware)を監視対象機器400毎に示すXML形式のテンプレートが、応答データ用テンプレート393aの一つとして定義される。応答データ生成部350は、この応答データ用テンプレート393aに機器構成情報392bの各値を設定し、図7に示すような応答データ302を生成する。
S340の後、処理はS350に進む。
【0073】
<S350>
GW通信処理部310は、S340において生成された応答データ302をインターネット101を介して機器統合管理装置200へ送信する。
S350の後、処理は終了する。
【0074】
図11は、実施の形態1における機器統合管理装置200による管理処理を示すフローチャートである。
機器統合管理装置200がURL型命令202を用いてゲートウェイ300を介して各監視対象機器400に特定の処理を実行させる管理処理について、図11に基づいて以下に説明する。
機器統合管理装置200の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0075】
<S400>
機器データ管理部230は、前述の初期処理によりゲートウェイ300から取得された機器構成情報を統合運用管理DB291から取得する。
S400の後、処理はS410に進む。
【0076】
<S410>
機器データ管理部230は、特定の処理を要求していない監視対象機器400(以下、「未処理機器」という)を機器構成情報から一つ選択する。
例えば、機器データ管理部230は、図7に応答データ302として示す機器構成情報から、電気錠制御盤410(id=“http://bda−gw1/acs−pv/10”)を未処理機器として選択する。
S410の後、処理はS411に進む。
【0077】
<S411>
機器データ管理部230は、S410において選択した未処理機器のURL型ID202aを機器構成情報から取得する。
例えば、未処理機器が電気錠制御盤410である場合、機器データ管理部230は、機器構成情報(図7(1)参照)に「id=」として設定されている電気錠制御盤410のURL型ID202a「http://bda−gw1/acs−pv/10」を取得する。
S411の後、処理はS412に進む。
【0078】
<S412>
機器データ管理部230は、未処理機器に実行させる特定の処理を識別する処理ID202bをS411において取得したURL型ID202aに付加してURL型命令202を生成する。
処理ID202bは、管理者により定義され、予め統合運用管理DB291に記憶される。例えば、プロファイル情報の取得処理を識別する処理ID202bとして「getprofile」、内部時刻の取得処理を識別する処理ID202bとして「gettime」が定義される。
【0079】
図12は、実施の形態1におけるURL型命令202の形式を示す図である。
実施の形態1におけるURL型命令202の形式について、図12に基づいて以下に説明する。
URL型命令202は、URL型ID202aと処理ID202bで構成される。
URL型ID202aは、「HTTP://」「hostname」「/」「:device_controller_name」「/」「:device_id」「/」「:subdevice_id」で構成される。
「hostname」にはゲートウェイ300のホスト名、「:device_controller_name」にはIP機器401の機種ID、「:device_id」にはIP機器401の機器ID、「:subdevice_id」には周辺機器402の機器IDが設定される。
IP機器401の機種IDは、後述するように、ゲートウェイ300の機種別監視制御部360のコントローラ名に対応する。
処理ID202bは、「:action」に設定される。
【0080】
例えば、S412(図11参照)において、URL型ID202aが「http://bda−gw1/acs−pv/10」、処理ID202bが「gettime」である場合、機器データ管理部230は、URL型ID202aに処理ID202bを付加した「http://bda−gw1/acs−pv/10/gettime」をURL型命令202として生成する。
S412の後、処理はS413に進む。
【0081】
<S413>
機器データ管理部230は、S412において生成したURL型命令202を含めて要求データ201を生成する。
【0082】
図13は、実施の形態1における要求データ201および応答データ302の一例を示す図である。
例えば、機器データ管理部230は、S413(図11参照)において、図13に示すようにHTTP−GETメッセージ「HTTP−GET http://bda−gw1/acs−pv/10/gettime」を要求データ201として生成する。
【0083】
S413(図11参照)の後、処理はS420に進む。
【0084】
<S420>
MG通信処理部240は、S413において生成された要求データ201をインターネット101を介してゲートウェイ300へ送信する。
S420の後、要求データ201に基づいてゲートウェイ300を介して未処理機器により特定の処理が実行され、ゲートウェイ300から処理結果を示す応答データ302が送信される。処理はS430に進む。
【0085】
<S430>
MG通信処理部240は、未処理機器による特定処理の処理結果を示す応答データ302をインターネット101を介してゲートウェイ300から受信する。
例えば、MG通信処理部240は、図13に示すように未処理機器により取得された内部時刻をXML形式で示す応答データ302をゲートウェイ300から受信する。
【0086】
<S440>
機器データ管理部230は、S430において受信された応答データ302(未処理機器による特定処理の処理結果)を統合運用管理DB291に記憶する。
S440の後、処理はS450に進む。
【0087】
<S450>
機器データ管理部230は、機器構成情報を参照して未処理機器が残っているか判定する。
未処理機器が有る場合(YES)、処理はS410に戻り、未処理機器が無い場合(NO)、処理はS460に進む。
【0088】
<S460>
表示コンテンツ生成部210は、S440において統合運用管理DB291に記憶された各監視対象機器400の処理結果に基づいて表示コンテンツ203を生成する。
【0089】
図14は、実施の形態1における表示コンテンツ203の一例を示す図である。
実施の形態1における表示コンテンツ203について、図14に基づいて以下に説明する。
表示コンテンツ203は、HTMLコンテンツであり、「機器表示名」「機器ID」「モデル名」「状態」「機器時刻」を示している。
「機器表示名」は、機器構成情報に示される機種名(type)とプロファイル情報取得処理(処理ID「getprofile」)により取得されるプロファイル情報に示される設置場所(例えば、「Aビル」)とに基づいて設定される。
「機器ID」には、機器構成情報に示されるURL型ID202a(id)が設定される。
「モデル名」には、機器構成情報の値(model)が設定される。
「状態」には、状態情報取得処理(処理ID「getstatus」)により取得される状態情報が設定される。
「機器時刻」には、内部時刻取得処理(処理ID「gettime」)により取得される内部時刻が設定される。
【0090】
例えば、S410〜S440(図11参照)において、各監視対象機器400に対して処理IDが「getprofile」である要求データ201、処理IDが「getstatus」である要求データ201および処理IDが「gettime」である要求データ201がゲートウェイ300へ送信され、各監視対象機器400のプロファイル情報、状態情報および内部時刻が統合運用管理DB291に記憶されているものとする。
この場合、表示コンテンツ生成部210は、S460(図11参照)において、図14に示すような表示コンテンツ203を生成する。
【0091】
また、表示コンテンツ生成部210は、「機器ID」により示されるURLパスをファイルシステムマッピング(階層表示)してもよい。例えば、ファイルブラウザのように左ペインにディレクトリパスを表示し、右ペインに機器の各種情報を表示することもできる。さらに、表示コンテンツ203の不要な情報部分の表示を簡素化することにより、大規模なシステムの管理が容易になる。
【0092】
S460(図11参照)の後、処理はS470に進む。
【0093】
<S470>
MG通信処理部240は、S460において生成された表示コンテンツ203をインターネット101を介して機器統合管理表示装置110に送信する。
機器統合管理表示装置110は、MG通信処理部240により送信された表示コンテンツ203を示すWebブラウザ112を図14に示すように表示する。
S470の後、処理は終了する。
【0094】
機器統合管理装置200による管理処理(図11)は、定期的または機器統合管理表示装置110からの表示コンテンツ要求データ111の送信時に実行される。例えば、機器統合管理装置200において定期的に起動される監視データ取得デーモンプログラムにより機器データ管理部230が起動され、実行される。
【0095】
図15は、実施の形態1におけるゲートウェイ300による管理処理を示すフローチャートである。
ゲートウェイ300がURL型命令202に基づいて監視対象機器400に特定の処理を実行させる管理処理について、図15に基づいて以下に説明する。
ゲートウェイ300の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0096】
<S510>
GW通信処理部310は、URL型命令202を含んだ要求データ201を機器統合管理装置200からインターネット101を介して受信する。URL型命令202は、URL型ID202aおよび処理ID202bを示す。
例えば、GW通信処理部310は、図13に示す要求データ201「HTTP−GET HTTP://bda−gw1/acs−pv/10/gettime」を受信する。
S510の後、処理はS520に進む。
【0097】
<S520>
GW制御部320は、S510において受信された要求データ201をルーティング定義ファイル391aに基づいて解析し、URL型命令202に基づいて機種別監視制御部360のコントローラ、コントローラのモジュール(「アクション」「関数」ともいう)およびIP機器401を決定する。
以下、S520において決定される機種別監視制御部360のコントローラを「特定コントローラ」、コントローラのモジュールを「特定モジュール」、IP機器401を「特定機器」という。
要求データ201が「HTTP−GET HTTP://bda−gw1/acs−pv/10/gettime」である場合、GW制御部320は、ルーティング定義ファイル391a(図9(3)参照)に従って、特定コントローラを機種Bコントローラ[acs−pv]362、特定機器を「10」を機器IDとする電気錠制御盤410、特定モジュールを「GetAcsTime」に決定する。
また、要求データ201が「HTTP−GET HTTP://bda−gw1/acs−pv/10/cr1/gettime」である場合、GW制御部320は、「cr1」を機器IDとするカードリーダ491を対象機器に決定する。
【0098】
また、GW制御部320は、要求データ201の解析時に、機器IDが機器構成監視テーブル392aに設定されているか、URL型命令202の形式が不正でないか、機種IDや処理IDがルーティング定義ファイル391aに定義されているか等のエラーチェックを行う。エラー検出時、GW制御部320は、エラー番号やエラー原因などを示す応答データ302をGW通信処理部310を介して機器統合管理装置200に送信し、管理処理を終了する。この応答データ302は、応答データ生成部350により応答データ用テンプレート393aにエラー番号やエラー原因などが挿入されて生成される。
【0099】
S520の後、処理はS530に進む。
【0100】
<S530>
GW制御部320は、S520における決定事項に基づいて、特定コントローラに特定モジュールの実行を命令する。
例えば、S520において特定コントローラが機種Bコントローラ[acs−pv]362、特定モジュールが「GetAcsTime」に決定された場合、GW制御部320は、機種Bコントローラ[acs−pv]362にGetAcsTimeモジュールの実行を命令する。
S530の後、処理はS540に進む。
【0101】
<S540>
特定コントローラは、特定モジュールを実行することにより、APIデータ301を送信して特定機器に特定処理の実行を命令する。
コントローラの各モジュールには所定の機種に所定の処理を実行させるためのプログラム(命令コード)が定義されている。
例えば、機種Bコントローラ[acs−pv]362は、GetAcsTimeモジュールを実行することにより、機種「acs−pv」が提供する内部時刻取得機能(API)を実行させる命令データをAPIデータ301として生成し、生成したAPIデータ301をGW通信処理部310を介して特定機器(例えば、電気錠制御盤410)に送信する。
また、対象機器(例えば、カードリーダ491)が決定されている場合、機種Bコントローラ[acs−pv]362は、対象機器を対象として内部時刻取得機能を動作させるAPIデータ301を特定機器(例えば、電気錠制御盤410)に送信する。
APIは監視対象機器400の機種および機能により異なるため、各コントローラの各モジュールにより生成されるAPIデータ301はそれぞれ異なる。
例えば、同じ内部時刻取得機能を実行させるAPIデータ301であっても、機種Bコントローラ[acs−pv]362のGetAcsTimeモジュール(図9(3)参照)により生成されるAPIデータ301と機種Cコントローラ[c−100]363のGetC100Timeモジュール(図9(4))により生成されるAPIデータ301とは異なる。
【0102】
GW通信処理部310は、特定機器のIPアドレスを機器IDに基づいて機器構成監視テーブル392aから取得し、取得したIPアドレスを用いてAPIデータ301を特定機器に送信する。
【0103】
S540の後、特定機器の処理部(例えば、電気錠制御盤410のインタフェースB処理部411)により実行された特定処理の処理結果が実行結果データ409としてゲートウェイ300に送信される。処理はS550に進む。
【0104】
<S550>
特定コントローラは、特定機器から送信された実行結果データ409をGW通信処理部310を介して受信する。
S550の後、処理はS560に進む。
【0105】
<S560>
応答データ生成部350は、応答データ用テンプレート393aに基づいて、S550において受信された実行結果データ409を示す応答データ302を生成する。
応答データ用テンプレートDB393には、応答データ302の雛型を示す応答データ用テンプレート393aが機種IDおよび処理ID毎に記憶される。各応答データ用テンプレート393aは、管理者により定義され応答データ用テンプレートDB393に予め記憶される。
【0106】
図16は、実施の形態1における応答データ用テンプレート393aの一例を示す図である。
例えば、図16に示すように、機種ID「acs−pv」および処理ID「gettime」に対応するXML形式の応答データ用テンプレート393aが「acs−pv_gettime.xml.template」という名称で応答データ用テンプレートDB393に記憶される。
「<%=h id %>」にはURL型命令202の機種IDおよび機器ID、「<%=h action %>」にはURL型命令202の処理ID、「<%=h action_response %>」には実行結果データ409の値が設定される。
機種Bコントローラ[acs−pv]362が処理ID「gettime」に対応するGetAcsTimeモジュールを実行し、電気錠制御盤410の実行結果データ409が「2008−08−01 12:00:00」を示す場合、S560(図15参照)において、応答データ生成部350は、「acs−pv_gettime.xml.template」(図16参照)に基づいて、図13に示すような応答データ302を生成する。
【0107】
S560(図15参照)の後、処理はS570に進む。
【0108】
<S570>
GW通信処理部310は、S560において生成された応答データ302をインターネット101を介して機器統合管理装置200に送信する。
S570の後、処理は終了する。
【0109】
管理処理は、ゲートウェイ300ではなくいずれかの監視対象機器400により実行されてもよい。この場合、管理処理を実行する監視対象機器400は上述したゲートウェイ300の構成を備える。
【0110】
実施の形態1において、以下のような機器統合管理システム100および機器統合管理方法について説明した。
機器統合管理システム100は、機器の監視・制御等において機器を特定するIDをURL形式で管理し、このURLを機器統合管理装置200からゲートウェイ300に送信することにより各機器を監視・制御する。
機器統合管理システム100は、URL型IDで機器またはその周辺機器を指定し、機器またはその周辺機器への監視・制御命令文字列(処理ID)を当該URL型IDに付加し、当該URL(URL型命令202)によりHTTP通信することで各機器を監視・制御等する。
機器統合管理システム100は、URL型IDを用いて、機器またはその周辺機器に対する監視・制御命令を実行し、複数機種を統合的に管理する。
ゲートウェイ300(または監視対象機器400)は、URL型IDを用いた機器またはその周辺機器に対する監視・制御命令を機器統合管理装置200から受信し、当該URLの解析により、監視対象の機器・周辺機器を特定し、特定した当該機器を監視・制御する実行処理モジュール・関数を当該URLおよびプロトコルにより特定し、特定した実行処理モジュールにより監視・制御命令を監視対象に対し実行し、実行結果を機器統合管理装置200に応答する。
ゲートウェイ300(または監視対象機器400)は、各機器や周辺機器の制御・監視命令を行うモジュールや関数をURL中の機種別情報、機器IDおよび実行命令とルーティングマップ定義(ルーティング定義ファイル391a)とにより決定し、機種別の監視・制御処理を実行する。
ゲートウェイ300(または監視対象機器400)は、監視対象の種別および実行命令から特定される応答データ用雛形ファイル(応答データ用テンプレート393a)に指示された各パラメータ部分に対応する実行結果を動的に埋め込み、機器統合管理装置200に実行結果を応答する。
【0111】
機器統合管理システム100は、機器のIDをURL形式で管理することにより、広域にまたがる拠点を統合的に見通しよく管理することができる。
機器統合管理システム100は、各機器制御用に提供される監視・制御機能を統一的な操作名(アクション名)(処理ID)でアクセスするためのAPIルーティング表(ルーティング定義ファイル391a)を用いることにより、個別に異なる監視・制御インタフェース(API)を統合することを容易にする。
機器統合管理システム100は、各機器制御用に提供される監視・制御機能呼び出しの応答データ(実行結果データ409)の機種毎の違いを吸収し、機器統合管理装置200に統一的な応答データフォーマット(例えば、XML形式)で応答することにより、統合管理を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】実施の形態1における機器統合管理システム100の機器構成図。
【図2】実施の形態1における機器統合管理システム100の処理の流れを示すシーケンス図。
【図3】実施の形態1における機器統合管理システム100のハードウェア資源の一例を示す図。
【図4】実施の形態1における機器統合管理装置200の機能構成図。
【図5】実施の形態1におけるゲートウェイ300の機能構成図。
【図6】実施の形態1における機器統合管理装置200による初期処理を示すフローチャート。
【図7】実施の形態1における要求データ201および応答データ302の一例を示す図。
【図8】実施の形態1におけるゲートウェイ300による初期処理を示すフローチャート。
【図9】実施の形態1におけるルーティング定義ファイル391aの一例を示す図。
【図10】実施の形態1における機器構成監視テーブル392aの一例を示す図。
【図11】実施の形態1における機器統合管理装置200による管理処理を示すフローチャート。
【図12】実施の形態1におけるURL型命令202の形式を示す図。
【図13】実施の形態1における要求データ201および応答データ302の一例を示す図。
【図14】実施の形態1における表示コンテンツ203の一例を示す図。
【図15】実施の形態1におけるゲートウェイ300による管理処理を示すフローチャート。
【図16】実施の形態1における応答データ用テンプレート393aの一例を示す図。
【符号の説明】
【0113】
100 機器統合管理システム、101 インターネット、102 LAN、103 ビル、110 機器統合管理表示装置、111 表示コンテンツ要求データ、112 Webブラウザ、200 機器統合管理装置、201 要求データ、202 URL型命令、202a URL型ID、202b 処理ID、203 表示コンテンツ、210 表示コンテンツ生成部、220 MG制御部、230 機器データ管理部、240 MG通信処理部、291 統合運用管理DB、300 ゲートウェイ、301 APIデータ、302 応答データ、310 GW通信処理部、320 GW制御部、330 機器構成管理部、340 機器監視部、350 応答データ生成部、360 機種別監視制御部、361 機種Aコントローラ[gw]、362 機種Bコントローラ[acs−pv]、363 機種Cコントローラ[c−100]、391 制御設定記憶部、391a ルーティング定義ファイル、392 機器構成・監視DB、392a 機器構成監視テーブル、392b 機器構成情報、392c 機器監視情報、393 応答データ用テンプレートDB、393a 応答データ用テンプレート、400 監視対象機器、401 IP機器、402 周辺機器、409 実行結果データ、410 電気錠制御盤、411 インタフェースB処理部、420 ネットワーク監視カメラ、421 インタフェースC処理部、430 監視レコーダ、440 映像監視表示装置、450 空調制御装置、460 照明制御装置、491 カードリーダ、492 電気錠付扉、493 アナログ監視カメラ、494 空調ユニット、495 照明ユニット、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、923 プログラム群、924 ファイル群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置のアドレスを設定したURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令としてCPU(Central Proccessing Unit)を用いて生成するURL型命令生成部と、
前記URL型命令生成部により生成されたURL型命令を前記機器接続装置へ通信装置を用いて送信することにより、前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令を前記機器接続装置から前記特定の監視対象機器へ送信させて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させるURL型命令送信部と
を備えたことを特徴とする機器統合管理装置。
【請求項2】
前記URL型命令送信部は、前記URL型命令をHTTP(HyperText Transfer Protocol)で送信する
ことを特徴とする請求項1記載の機器統合管理装置。
【請求項3】
前記特定の監視対象機器による前記実行処理の実行結果を前記機器接続装置から通信装置を用いて受信する実行結果受信部と、
前記実行結果受信部により受信された実行結果を出力装置に出力する実行結果出力部と
を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2いずれかに記載の機器統合管理装置。
【請求項4】
複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置のアドレスを設定したURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令としてCPU(Central Proccessing Unit)を用いて生成するURL型命令生成処理と、
前記URL型命令生成処理により生成されたURL型命令を前記機器接続装置へ通信装置を用いて送信することにより、前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令を前記機器接続装置から前記特定の監視対象機器へ送信させて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させるURL型命令送信処理と
を機器統合管理装置に実行させる機器統合管理プログラム。
【請求項5】
複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置であり、
前記機器接続装置のホスト名を設定されたURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加されたデータをURL型命令として送信する機器統合管理装置から前記URL型命令を通信装置を用いて受信するURL型命令受信部と、
前記URL型命令受信部により受信されたURL型命令に基づいて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令をCPU(Central Proccessing Unit)を用いて生成する実行命令生成部と、
前記実行命令生成部により生成された実行命令を前記特定の監視対象機器へ通信装置を用いて送信して前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令送信部と
を備えたことを特徴とする機器接続装置。
【請求項6】
前記URL型命令には、前記特定の監視対象機器の機種を識別する機種IDが含まれ、
前記実行命令生成部は、前記URL型命令に含まれる機種IDに基づいて前記特定の監視対象機器の機種に対応する形式で前記実行命令を生成する
ことを特徴とする請求項5記載の機器接続装置。
【請求項7】
前記特定の監視対象機器から前記実行処理の実行結果を通信装置を用いて受信する実行結果接続受信部と、
前記実行結果接続受信部により受信された実行結果を前記機器統合管理装置へ通信装置を用いて送信する実行結果接続送信部と
を備えたことを特徴とする請求項5〜請求項6いずれかに記載の機器接続装置。
【請求項8】
前記URL型命令には、前記特定の監視対象機器の機種を識別する機種IDが含まれ、
前記機器接続装置は、機種IDと処理IDとに対応付けて実行結果を表す形式が予め設定されている実行結果形式定義ファイルに基づいて、前記実行結果接続受信部により受信された実行結果を前記URL型命令に含まれる機種IDと前記URL型命令に含まれる処理IDとに対応する形式で表す実行形式結果をCPUを用いて生成する実行形式結果生成部を備え、
前記実行結果接続送信部は、前記実行形式結果生成部により生成された実行形式結果を前記機器統合管理装置へ送信する
ことを特徴とする請求項7記載の機器接続装置。
【請求項9】
複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置のアドレスを設定されたURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加されたデータをURL型命令として送信する機器統合管理装置から前記URL型命令を通信装置を用いて受信するURL型命令受信処理と、
前記URL型命令受信処理により受信されたURL型命令に基づいて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令をCPU(Central Proccessing Unit)を用いて生成する実行命令生成処理と、
前記実行命令生成処理により生成された実行命令を前記特定の監視対象機器へ通信装置を用いて送信して前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令送信処理と
を前記機器接続装置に実行させる機器接続プログラム。
【請求項10】
請求項1〜請求項3いずれかに記載の機器統合管理装置と、
請求項5〜請求項8いずれかに記載の機器接続装置と
を有することを特徴とする機器統合管理システム。
【請求項11】
機器統合管理装置は、複数の監視対象機器と通信接続する機器接続装置のアドレスを設定したURL(Uniform Resource Locator)に特定の監視対象機器を識別する機器IDと前記特定の監視対象機器に実行させる処理を実行処理として識別する処理IDとを付加したデータをURL型命令として前記機器接続装置へ送信し、
前記機器接続装置は、前記機器統合管理装置により送信されたURL型命令を受信し、受信したURL型命令に基づいて前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる実行命令を前記特定の監視対象機器へ送信して前記特定の監視対象機器に前記実行処理を実行させる
ことを特徴とする機器統合管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−141826(P2010−141826A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318741(P2008−318741)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】