説明

機器設定システム

【課題】機器を設定する際に、当該機器へのオプション装置の搭載状況に応じた形態で表示される取扱説明を参照しながら、表示されているとおりの内容の設定を確実に実行することができるようにする。
【解決手段】PC1は、各種オプション装置を搭載可能なMFP2を設定するものである。PC1は、MFP2の各種機能の説明、オプション装置の搭載状況、及び、個々の機能についての設定指示情報を記憶すると共に、説明の記載箇所を機能毎に記憶する記憶部13を有し、表示部11に説明を表示する際に、MFP2の搭載機能について表示する場合と未搭載機能について表示する場合とで、表示態様を異ならしめて表示し、搭載機能について表示する場合は、当該機能の設定指示受付部を併せて表示する表示制御手段を有する。PC1は、設定指示受付部で設定の指示を受け付けた場合、当該機能の設定指示情報をMFP2に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オプション装置を搭載可能な機器と機器設定装置とが接続されて構成される機器設定システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、製品としての機器には取扱説明書が紙の形態で同梱されており、機器を購入したユーザは、機器を設置するときや操作方法が分からないときに、取扱説明書を実際に手にし、その内容の確認を行っている。しかし、機器に設けられた機能が多くなるほど取扱説明書は分厚くなりかさばってしまう。機器の操作の際に取扱説明書を置くスペースがない場合などでは、ユーザは重い取扱説明書を片手で持ち、ページをめくりながら片手で機器を操作しなければならず、視線の移動も要求されるためユーザに負担がかかっていた。また、機器によっては、分厚い取扱説明書が複数冊存在する場合もあり、取扱説明書の保管場所の確保も難しくなる。
【0003】
取扱説明書が電子ファイルの形態でCDとして製品と同梱されている場合、取扱説明書の保管場所の確保は容易である。また、この場合、ユーザは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)に取扱説明書の電子ファイルを読み込ませ、その表示画面に購入した製品の取扱説明書を表示させて、機器の操作方法を確認している。しかし、この方法でも実際に機器に対して操作を行う場合、予め表示画面の内容を紙出力させたりする必要があり、ユーザに負担がかかっていた。
【0004】
特許文献1には、取扱説明書が分厚くなりかさばってしまうことを解決することを課題の1つとし、操作対象の機器に接続することにより、表示部に操作内容の説明と共に表示された操作アイコンを、ユーザが触れることにより、それに続く操作を実行するための操作ガイドを表示するヘルプ表示装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−115462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さらに、複合機等の機器は、高機能化に伴い、搭載可能なオプション装置(例えば、両面搬送装置や後処理装置等)が多種多様になっており、その取扱説明書には、実際には搭載していないオプション装置に関する内容についてまでも含まれていることが多い。
【0006】
本発明は、機器を設定する際に、当該機器へのオプション装置の搭載状況に応じた形態で表示される取扱説明を参照しながら、表示されているとおりの内容の設定を確実に実行することができる機器設定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、各種オプション装置を搭載可能な機器と、表示部を備える機器設定装置と、が接続されて構成される機器設定システムにおいて、前記機器設定装置が、前記機器の各種機能の説明を含む取扱説明書、前記機器の前記オプション装置の搭載状況、及び、個々の前記機能についての設定指示情報を記憶すると共に、前記取扱説明書における前記機能の説明の記載箇所を前記機能毎に記憶する記憶手段と、前記表示部に、前記説明を表示する際に、前記機器が搭載している機能について表示する場合と搭載していない機能について表示する場合とで、表示態様を異ならしめて表示し、前記機器が搭載している機能について表示する場合は、当該機能の設定の指示を受け付ける設定指示受付部を併せて表示する表示制御手段と、前記設定指示受付部で設定の指示を受け付けた場合、当該機能についての前記設定指示情報を前記機器に送信する送信手段と、を有し、前記機器が、前記設定指示情報を受信する受信手段と、前記受信した前記設定指示情報に基づき、当該機能の設定を自機に行う設定手段と、を有することを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記取扱説明書がさらに、前記オプション装置に関連する内容を含み、前記記憶手段が、前記取扱説明書における前記オプション装置に関連する内容の記載箇所を前記オプション装置毎に記憶し、前記表示制御手段が、前記オプション装置に関連する内容を表示する際に、前記機器が搭載しているオプション装置に関して表示する場合とそれ以外とで、表示態様を異ならしめて表示することを特徴としたものである。
【0009】
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記送信手段が、前記設定指示情報を一旦記憶し、前記機器に複数の前記設定指示情報をまとめて送信することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、機器の機能の設定操作を、当該機器へのオプション装置の搭載状況に応じた形態で表示された取扱説明を参照しながら、確実に実行することができる。また、オプション装置の搭載状況に応じた形態で取扱説明を表示するので、ユーザが、搭載していない機能についても使用可能であると判断し、誤入力の設定を行うことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る機器設定システムの一例の概略構成図である。本発明の機器設定システムは、各種オプション装置を搭載可能な機器と、その機器の設定を行う装置(機器設定装置)とが接続されて構成される。図の例の機器設定システムでは、機器設定装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)1と、上記機器としてのデジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)2が、LAN(Local Area Network)等のネットワークNにより接続されている。
【0012】
PC1は、各種演算処理を実行しPC1全体の機能を制御するCPU10、各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部11、ユーザからの操作を受け付ける操作入力部12、上記演算処理に伴う一時的な情報等を記憶するRAMやその他の情報(例えば、プログラム)を記憶するハードディスク等からなる記憶部13、MFP2とネットワークN等を介して通信するための通信I/F14を備える。
【0013】
MFP2は、演算を行うCPU及び演算に伴う一時的な情報を記憶するRAM等からなるマイコン20、各種情報をユーザに提示する液晶パネル等の表示パネル21、ユーザからの操作を受け付ける操作パネル22、MFP2を制御するための制御プログラム等の各種情報を記憶する記憶部23、記録用紙に記録された原稿画像を読み取る画像読取部24、記録用紙上に画像データを形成する画像形成部25、PC1とネットワークN等を介して通信するための通信I/F26を備えている。MFP2は、上述の各部により、例えば、複写機やネットワークスキャナ装置等として動作することができる。
【0014】
さらに、MFP2は、オプション装置として、記録用紙の両面に画像形成できるように画像形成部25に記録用紙を搬送する画像形成用両面搬送部27、原稿の両面の読み取りができるように画像読取部24に原稿を搬送する画像読取用両面搬送部28、画像形成済みの記録用紙にステープルしたりパンチ穴を開ける後処理部29やセキュリティ機能(HDに記憶されたデータの暗号化、データの消去)及び/または画像読取部24で読み取ったデータの文字認識機能等を実行可能な画像編集処理部30を搭載可能である。これらオプション装置の搭載状況は、記憶部23が記憶管理することができる。
【0015】
以上のような構成を有する機器設定システムは、以下の点に特徴がある。すなわち、PCが、一群の説明からなるMFP2の取扱説明書を、MFP2のオプション機器の搭載状況に応じて、最適な形態で表示することができること、及び、ユーザが、表示された取扱説明を参照しながら、表示されているとおりの内容の設定を確実にリモートで実施することができること、に特徴がある。これを可能とするために、PC1及びMFP2は、上述の各部を用いて、以下のように動作する。
【0016】
PC1において、本発明の「記憶手段」である記憶部13は、取扱説明書の情報を記憶している。この取扱説明書の情報は、従来の電子ファイル(PDFファイル)として提供されるものと同じであり、取扱説明書には、少なくとも機能の設定操作方法の説明が含まれ、その他に、機能説明、不具合の対処方法等が含まれる。また、記憶部13は、取扱説明書の表示すべきページ番号をオプション装置毎に示した装置別ページ番号情報を記憶している。さらに、記憶部13は、MFP2のオプション装置の搭載状況(搭載状況情報)を、MFP2の記憶部23から取得するなどして、記憶している。
【0017】
PC1では、MFP2のリモート設定の要求や、MFP2の取扱説明書の表示要求を受け付けている場合、CPU10が、上述の取扱説明書の情報、搭載状況情報及び装置別ページ番号情報に基づいて、オプション装置の搭載の有無に依存しない内容及び搭載されているオプション装置に関する内容に関しては、通常表示する(あるいは後述の設定指示受付部を併せて表示する)よう制御し、取扱説明書のそれ以外の内容については、通常表示しないよう制御する。
【0018】
例えば、オプション装置の画像形成用両面搬送部27を搭載している場合は、当該搬送部27に関する内容である両面コピー方法の説明については、図2の画面100のように、従来の取扱説明書の表示と同じような形態で表示する。また、上記搬送部27を搭載していない場合は、例えば、図3の画面200のように、通常表示を行わずにマスク表示する。このように、搭載オプション装置に応じて、取扱説明書の表示形態を異ならせることにより、ユーザは、一見するだけで、現在表示画面に表示されている内容に基づいた操作が実行できないこと等を知ることができる。
【0019】
CPU10は、この表示を可能とするために、搭載状況情報及び装置別ページ番号情報に基づいて、マスク表示するページ番号の情報(マスク情報)を作成(取得)し、記憶部13に記憶させている。CPU10は、取扱説明書の情報等に基づいた表示制御を行っており、この際、現在表示しているページの番号を取得している。そのため、CPU10は、このページ番号とマスク情報に基づき、取扱説明書の表示画面をマスク表示させるか否かをページ毎に判定することができる。
【0020】
また、PC1は、MFP2のリモート設定の要求があった場合、CPU10が表示制御を行い、表示部11に、図4の画面300に示すように、MFP2の機能の説明や機能の設定方法を表示するとき、設定指示受付部としての「YES」ボタンBT1を含む設定指示受付関連画像Imを表示する。また、PC1では、設定指示受付関連画像Imとしての「YES」ボタンBT1と共に、表示中の機能を設定するか否かを問い合わせるメッセージM1(「この機能を有効に設定しますか?」)と「NO」ボタンBT2も表示するようにしている。
【0021】
PC1では、画面300の表示を可能にするために、記憶部13は、設定指示受付関連画像を表示するための関連画像用情報を記憶している。関連画像用情報には、取扱説明書において機能の設定方法が記載されているページ番号(すなわち、設定指示受付関連画像を表示するページ番号)が記載されている。関連画像用情報は、例えば、リモート設定用アプリケーションに含まれる。
PC1では、この関連画像用情報と、マスク情報と、現在表示しているページの番号とに基づき、上述のように設定指示受付関連画像Im(すなわち、設定指示受付部)を表示できるようになっている。
以上のようにして、PC1では、CPU10が本発明の「表示制御手段」として機能する。
【0022】
本機器設定システムを利用するユーザは、画面300の内容を参照して、表示中の機能について確認し、MFP2において当該機能を有効にすることを希望する場合、「YES」ボタンBT1を押下する。PC1のCPU10は、操作入力部12により、この押下動作を検知して、表示中の機能の設定指示をユーザから受け付ける。
【0023】
記憶部13は、設定される機能毎に当該機能の設定を指示する設定指示情報を記憶しており、CPU10は、上記設定指示を受け付けた後に、画面300に表示中の機能の設定指示情報を抽出する。この抽出のために、CPU10が上述の関連画像用情報を参照して設定指示受付関連画像Imを表示するページ番号に基づいて表示中の機能を特定できるように、関連画像用情報には、ページ番号毎にそのページで表示する機能が示されている。CPU10は、抽出した設定指示情報を、通信I/F14を介してMFP2に送信する。このように、CPU10は、本発明の「送信手段」として機能する。
【0024】
なお、複数の機能を設定するような場合も考えられるため、PC1では、設定指示情報を一旦記憶部13に登録(記憶)しておき、まとめて送信することもできる。
【0025】
以上のように動作するPC1に対してMFP2は、以下のように動作する。すなわち、MFP2では、マイコン20が、本発明の「受信手段」として、表示されていた機能の設定指示情報をPC1から通信I/F26を介して受信する。そして、マイコン20は、本発明の「設定手段」として、受信した設定指示情報に基づき、PC1の表示部11に表示されていたMFP2の機能の設定がなされていない場合に、当該機能の設定を行うことができる。
以上のようにして、PC1の表示画面に表示されている取扱説明書の内容(機能)を、MFP2にリモート設定することができるので、ユーザの負担を大幅に軽減することができる。
【0026】
図5は、図1のPC1からMFP2の設定をリモート設定する場合のPC1及びMFP2における処理の一例を説明するフローチャートである。
PC1は、例えば、所定のアプリケーション(リモート設定用のアプリケーション)が起動されたか否かに基づき、ユーザからのリモート設定要求(外部設定要求)があったか否かを判定する(ステップS1)。リモート設定要求がない場合(NOの場合)、ステップS1に戻るが、リモート設定要求があった場合(YESの場合)は、MFP2にネットワークNを介してアクセスし(ステップS2)、取扱説明書情報、搭載状況情報(オプション情報)及び装置別ページ番号情報を取得し、記憶部13に記憶し、ステップS3に移行する。なお、関連画像用情報を、MFP2が記憶しており記憶部13が予め保持していない場合は、PC1はステップS2で取得する。ステップS2の処理は、取扱説明書情報等を取得するためのものであるので、予め記憶部13にこれらを記憶している場合は、省略することができる。
【0027】
ステップS3では、PC1は、記憶部13に記憶の搭載状況情報及び装置別ページ番号情報に基づいて、マスク情報を作成し記憶部13に記憶し、当該マスク情報、取扱説明書情報及び関連画像用情報に基づいて、表示部11に、オプション装置の搭載状況に応じた形態で取扱説明書を表示し、その表示する内容が機能の設定方法に関するものであり且つマスク表示する内容でなければ、設定指示受付関連画像Imも併せて表示する。これにより、ユーザは、PC1の表示画面上で、MFP2で設定可能な機能についての情報を閲覧でき、当該機能の設定を希望する場合に「YES」ボタンBT1を押下することにより設定指示を行うことができる。
【0028】
PC1では、「YES」ボタンBT1の押下を検知したか否かに基づき、ユーザが設定を希望しているか否かを判定し、表示部11に表示中のMFP2の機能(例えば、両面コピー機能等)の設定を行うか否かを判定する(ステップS4)。
【0029】
PC1は、例えば、設定指示受付関連画像Imの「YES」ボタンBT1の押下を検出し、表示中の機能の設定を行う場合(ステップS4、YES)、表示中のページ番号に基づき、記憶部13の関連画像用情報を参照し、表示中の機能を特定し、設定希望機能として登録し(ステップS5)、ステップS6に移行する。なお、ステップS4において、表示中の設定項目の設定を行わない場合(NOの場合)は、ステップS6に移行する。
【0030】
ステップS6では、PC1は、ユーザの操作により他の機能の表示が行われたか否かを判定する。他の機能の表示が行われている場合(YESの場合)は、ステップS4に戻り、再度、「YES」ボタンBT1の押下操作を待ち、その結果によって、表示中の機能の設定を行っているため、本機器設定システムでは、複数の機能を登録することができる。なお、登録されている機能をユーザが常に確認できるように、PCは、当該機能の名称などを表示部11に表示するようにしてもよい。
【0031】
ステップS6において、ユーザの操作により他の機能の表示が行われていない場合(NOの場合)、PC1は、所定のタイミングで(例えば、ユーザから設定指示完了の入力があった後に)、記憶部13に設定希望機能が登録されているか否か判定する(ステップS7)。登録されていない場合(NOの場合)は、PC1は、アプリケーションを終了させる等して処理を終了するが、登録されている場合(YESの場合)は、登録されている機能の設定指示情報を記憶部13から抽出し、通信I/F14を介してMFP2に送信する。なお、設定指示情報の抽出の前に、例えば、登録されている機能の一覧などを表示部11に表示し、ユーザに設定内容を確認させるようにしてもよい。表示部11にPC1における処理は、ステップS7で終了する。
【0032】
そして、MFP2では、設定指示情報を受信し、受信した設定指示情報に基づき、登録されていた機能(設定希望機能)の設定を自機に行うことができる。なお、MFP2が受信する設定指示情報は、例えば、実行することにより当該機能の設定行うことができる設定プログラムであるが、それに基づきMFP2で当該機能の設定を行うことが可能であればいかなる形態であってもよい。
【0033】
なお、以上のようにして機器のリモート設定を行う場合、他のユーザがその機器を操作していることがあるが、その場合、MFPの表示パネル21及び操作パネル22から構成される操作部を用いて、以下のようにすることができる。
【0034】
図6(A)に示すように、MFP2では、マイコン20が、操作部の表示パネル21に、受信した設定指示情報に基づく設定の実行の指示をユーザから受け付けるアイコン(「ユーザ設定」)Icを表示する。そして、操作パネル22のタッチパネルを介してこのアイコンIcに対するユーザの操作を受け付けたときに、受信していた設定指示情報の設定を行う。この構成により、アイコンIcに対して操作がなされるまで、MFP2の設定は変更されないので、他のユーザの操作を妨げることがなくなる。
【0035】
また、この場合は、好ましくは、PC1が設定指示情報と共に認証情報(パスワード)を送信する。そして、MFP2が、アイコンIcに対する操作を受け付けたときに、図6(B)に示すように、表示パネル21上のアイコンIcを非表示にすると共に、パスワードの入力をユーザにうながすメッセージを含むメッセージボックスMbを表示し、受信したパスワードと同じものが操作パネル22のテンキー22aから入力された後に、受信した指示設定情報に基づき、ユーザが希望する機能の設定を行うことが好ましい。
【0036】
また、以上の例では、MFP2のリモート設定の要求等があった場合、取扱説明書について、オプション装置の搭載の有無に依存しない内容及び搭載されているオプション装置に関する内容以外の内容については、マスク表示するよう制御しているが、表示しないようにしてもよい。
【0037】
なお、その際、以下のようにすることが好適である。
すなわち、PC1では、MFP2のリモート設定の要求があった場合に、取扱説明書情報、搭載状況情報及び装置別ページ番号情報に基づいて、取扱説明書の内容をページ番号に基づいて編集し、現在のMFP2に関係のある内容のみを記載した編集後取扱説明書情報を作成すればよい。このとき、編集前の取扱説明書情報に対応している関連用画像情報についても、編集後取扱説明書情報に対応するように編集し、編集後関連用画像情報を作成しておく。そして、CPU10が、編集後取扱説明書情報及び編集後関連画像用情報に基づいた表示制御を行えば、上述のような表示を行うことができる。また、その際、設定指示情報については、編集後関連画像用情報と現在表示中のページ番号に基づき、抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る機器設定システムの一例の概略構成図である。
【図2】本発明に係るMFPの取扱説明書を表示する際の表示形態の例を示す図である。
【図3】本発明に係るMFPの取扱説明書を表示する際の表示形態の他の例を示す図である。
【図4】本発明に係るMFPの機能の設定を行う際に表示される画面の一例を示す図である。
【図5】図1のPC1からMFP2の設定をリモート設定する場合のPC1及びMFP2における処理の一例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明に係る機器設定の際のMFPにおける操作部の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1…PC、2…MFP、10…CPU、11…表示部、12…操作入力部、13…記憶部、14…通信I/F、20…マイコン、21…表示パネル、22…操作パネル、22a…テンキー、23…記憶部、24…画像読取部、25…画像形成部、26…通信I/F。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種オプション装置を搭載可能な機器と、表示部を備える機器設定装置と、が接続されて構成される機器設定システムにおいて、
前記機器設定装置は、
前記機器の各種機能の説明を含む取扱説明書、前記機器の前記オプション装置の搭載状況、及び、個々の前記機能についての設定指示情報を記憶すると共に、前記取扱説明書における前記機能の説明の記載箇所を前記機能毎に記憶する記憶手段と、
前記表示部に、前記説明を表示する際に、前記機器が搭載している機能について表示する場合と搭載していない機能について表示する場合とで、表示態様を異ならしめて表示し、前記機器が搭載している機能について表示する場合は、当該機能の設定の指示を受け付ける設定指示受付部を併せて表示する表示制御手段と、
前記設定指示受付部で設定の指示を受け付けた場合、当該機能についての前記設定指示情報を前記機器に送信する送信手段と、を有し、
前記機器は、
前記設定指示情報を受信する受信手段と、
前記受信した前記設定指示情報に基づき、当該機能の設定を自機に行う設定手段と、を有することを特徴とする機器設定システム。
【請求項2】
前記取扱説明書はさらに、前記オプション装置に関連する内容を含み、
前記記憶手段は、前記取扱説明書における前記オプション装置に関連する内容の記載箇所を前記オプション装置毎に記憶し、
前記表示制御手段は、前記オプション装置に関連する内容を表示する際に、前記機器が搭載しているオプション装置に関して表示する場合とそれ以外とで、表示態様を異ならしめて表示することを特徴とする請求項1に記載の機器設定システム。
【請求項3】
前記送信手段は、前記設定指示情報を一旦記憶し、前記機器に複数の前記設定指示情報をまとめて送信することを特徴とする請求項1または2に記載の機器設定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−260496(P2009−260496A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104984(P2008−104984)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】