説明

機器運転ICカードシステム

【課題】機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進する。
【解決手段】機器運転ICカードシステム1は、通信機能を有するICカード2と、通信機能を有し、ICカード2からカード情報を読み取るカードリーダ3と、カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器6の運転を制御する制御装置4と、ICカード2を保持するカードホルダ5とを有し、カードホルダ5は、機器6の運転中ICカード2を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば立体駐車場、建設重機、生産機械等の機器の安全確認や動作確認を促進する機器運転ICカードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばガレージの安全管理制御装置として、ガレージの自動シャッターの駆動装置をセンサーや制御装置により制御して車体と人体を安全に出入させるものがある(特許文献1)。また、安全管理システムとして、移動部を有する作業機械の周辺で作業する作業者のための安全管理を行なうものがある(特許文献2)。
【特許文献1】特許第2562272号(第1頁〜第4頁、図1〜図2)
【特許文献2】特許第2796705号(第1頁〜第8頁、図1〜図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような機器の運転は、特定の運転者が運転するようにすると、より安全運転が可能である。このために、例えば図8に示すように、通信機能を有するICカード100を用い、運転者がICカード100をカードリーダ101にかざすことにより制御装置102で運転者認証を行なうと、速く個人認証を行なうことができる。
【0004】
ところが、ICカード100に連動して機器103を運転することができるようにすると、機器103の中には、その機器103の運転中に安全確認の必要性から、本人認証した人をその場に留める必要が考えられるものがある。しかしながら、ICカードは本人認証が速いがゆえに、ICカードの所持者本人を、その場に留めることができず、機器の安全確認や動作確認を行なうことができない等のおそれがある。
【0005】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能な機器運転ICカードシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0007】
請求項1に記載の発明は、通信機能を有するICカードと、
通信機能を有し、前記ICカードからカード情報を読み取るカードリーダと、 前記カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器の運転を制御する制御装置と、
前記ICカードを保持するカードホルダとを有し、
前記カードホルダは、前記機器の運転中前記ICカードを保持することを特徴とする機器運転ICカードシステムである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記機器の運転状態を報知する運転状態報知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の機器運転ICカードシステム。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記機器を運転する運転者情報を表示する運転者情報表示手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器運転ICカードシステムである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記ICカードの保持により携帯カードを発行する携帯カード発行手段と、
前記携帯カードの差し込みに基づき前記ICカードを返却するICカード返却手段とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の機器運転ICカードシステムである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記携帯カードとの間で通信を行ない前記携帯カードを所持する運転者が機器から所定距離以上離れるとき、または前記携帯カードの発行から所定時間以上経過するときの少なくとも一方の条件で警告する警告手段を有することを特徴とする請求項4に記載の機器運転ICカードシステムである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記機器が、立体駐車場の機器、または建設重機の機器、または生産機械の機器であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の機器運転ICカードシステムである。
【発明の効果】
【0013】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器の運転を制御し、カードホルダが機器の運転中ICカードを保持することで、ICカードを所有する運転者を運転場所に留まらせ機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、機器の運転状態を報知することで、運転者は機器の運転状態を確実に知ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、機器を運転する運転者情報を表示することで、運転者が運転場所を離れた場合でも、例えば次に機器を使用したい利用者は、現在使用中の運転者を確実に知ることができる。また、現在使用中の運転者が認証された運転者本人かどうかを第三者が運転者情報の表示を見ることで確認や検証することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ICカードの保持により携帯カードを発行し、携帯カードの差し込みに基づきICカードを返却することで、運転者は携帯カードを携帯して機器を運転場所より周囲の安全確認や動作確認が可能な所定距離離れることができ、しかもICカードの取り忘れがなくなる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、携帯カードとの間で通信を行ない携帯カードを所持する運転者が機器から所定距離以上離れるとき、または携帯カードの発行から所定時間以上経過するときの少なくとも一方の条件で、警報が鳴るか、または機器を停止させる等の警告を行なう。これにより、運転者は機器から離れることができるが、所定距離以上、あるいは所定時間経過以上は離れることができなくなる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、立体駐車場の機器、または建設重機の機器、または生産機械の機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の機器運転ICカードシステムの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0021】
この発明の機器運転ICカードシステムを図1に示す。図1は機器運転ICカードシステムの概略構成図である。この実施の形態の機器運転ICカードシステム1は、ICカード2と、カードリーダ3と、制御装置4と、カードホルダ5と、機器6とを有する。
【0022】
ICカード2は、ICチップ及びアンテナを備え、これらにより通信機能を有する。このICカード2には、本人認証情報、運転免許情報、電子支払い情報等のカード情報が記憶されている。カードリーダ3は、通信機能を有し、ICカード2からカード情報を読み取る。
【0023】
制御装置4は、カードリーダ3からのカード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器6の運転を制御する。機器6は、例えば立体駐車場、建設重機、生産機械等の機器であるが、特にこれらに限定されない。カードホルダ5は、差し込まれたICカード2を保持し、機器6の運転中ICカード2を保持し、機器6の運転が終了すると返却する。
【0024】
この機器運転ICカードシステム1は、カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器6の運転を制御し、カードホルダ5が機器6の運転中ICカード2を保持することで、ICカード2を所有する運転者を運転場所に留まらせることができる。このように、ICカード2を所有する運転者が機器6の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【0025】
また、制御装置4は、運転状態報知手段4aと、運転者情報表示手段4bと、携帯カード発行手段4cと、警告手段4dと、ICカード返却手段4eと、通信手段4fとを有するが、これらは設けなくてもよい。
【0026】
運転状態報知手段4aは、機器6の運転開始から運転終了までの動作等を運転状態として、スピーカや液晶パネル等の出力手段4a1を用いて報知する。このように、機器6の運転状態を報知することで、ICカード2を所有する運転者は機器6の運転状態を確実に知ることができる。
【0027】
運転者情報表示手段4bは、機器6を運転する運転者情報を液晶パネル等の出力手段4b1を用いて表示する。このように、機器6を運転する運転者情報を表示することで、運転者が運転場所を離れた場合でも、例えば次に機器6を使用したい利用者は、現在使用中の運転者を確実に知ることができる。
【0028】
携帯カード発行手段4cは、ICカード2の保持により発行部4c1を駆動して携帯カード10を発行する。このように、ICカード2の保持により携帯カード10を発行することで、例えばトイレに行きたい場合や、たばこあるいは飲み物等を買いたい場合等には、携帯カード10を携帯して機器6の運転場所より所定距離離れることができる。
【0029】
この携帯カード10に通信器10aを備え、この通信器10aと通信手段4fは通信を行ない、携帯カード10を所持する運転者が機器6から離れる情報を警告手段4dに送る。
【0030】
警告手段4dは、通信手段4fから送られる携帯カード10を所持する運転者が機器6から離れる情報に基づいて、運転者が機器6から所定距離以上離れると警告する。この警告は、出力手段4d1によって行ない、例えばスピーカ、ブザー等の警報が鳴るか、または機器6が停止させる。これによって、機器6から運転者が所定距離以上離れることができない。
【0031】
また、警告手段4dは、携帯カード発行手段4cからの携帯カード10の発行信号に基づきタイマーが作動し、携帯カード10の発行から所定時間以上経過すると、警報が鳴るか、または機器6を停止させる等の警告を行なう。
【0032】
また、警告手段4dは、機器6の停止等の異常を出力手段4d1に出力して警告する。この場合の出力手段4d1は、例えばスピーカ、ブザー等の警報でもよいし、あるいはランプ、液晶パネル等の警報表示であってもよい。このように、機器6の異常を警報することで、より確実にICカード2を所有する運転者に機器6の異常を知らせることができる。
【0033】
ICカード返却手段4eは、携帯カード10の差し込みに基づき、例えば取出シャッター11を開きカードホルダ5からICカード2を排出し、ICカード2を所有する運転者にICカード2を返却する。このように、携帯カード10の差し込みに基づきICカード2を返却することで、携帯カード10を携帯して機器6を運転場所より周囲の安全確認や動作確認が可能な所定距離離れることができる。しかも、ICカード2の機器6の運転途中での出し入れの機会や手間を少なくし、取り忘れがなくなる。
【0034】
次に、カードホルダ5の構造を、図2乃至図4に基づいて詳細に説明する。図2はカードホルダの斜視図、図3はカードホルダにICカードを挿入する状態の断面図、図4はカードホルダにICカードを保持する状態の断面図である。
【0035】
この実施の形態のカードホルダ5は、ホルダ本体50と、蓋体51とを有する。このホルダ本体50に対して蓋体51がヒンジ52を介して開閉可能であり、電磁錠53が施錠する。
【0036】
このカードホルダ5の内部には、カードリーダ3、制御装置4及び発行部4c1、ICカード保持部58等が配置される。カードリーダ3とICカード保持部58は対向して配置され、蓋体51を開いた状態で上方からICカード2がホルダ本体50のICカード保持部58に挿入される。
【0037】
ICカード2をICカード保持部58に保持した状態では、ICカード2とカードリーダ3は通信可能になっている。ICカード保持部58には、カード検知センサS1が配置されている。カード検知センサS1でICカード2を検知していない状態では、制御装置4により電磁錠53が解錠状態にあり、カード検知センサS1でICカード2を検知すると電磁錠53を施錠する。このカードホルダ5の下部には、ICカード保持部58の下方の位置に取出シャッター11が設けられている。
【0038】
また、発行部4c1は、カードリーダ3の背面側に配置され、蓋体51には発行部4c1の位置に対応して携帯カード取出口54が設けられている。発行部4c1で発行される携帯カード10は、携帯カード取出口54から取り出される。また、携帯カード10は、携帯カード取出口54から発行部4c1に収納される。制御装置4により機器6の運転が終了し、携帯カード10の収納によって取出シャッター11を開き、カードホルダ5からICカード2を下方に排出し、ICカード2を所有する運転者にICカード2を返却する。
【0039】
カードホルダ5の前側には、緊急停止スイッチSW1が設けられ、緊急停止スイッチSW1の操作で機器6の運転を停止する。また、カードホルダ5の前側には、スピーカ55及び液晶パネル56が配置されている。
【0040】
このスピーカ55は、機器6の運転開始から運転終了までの動作等を運転状態を報知するスピーカを構成し、また液晶パネル56は機器6の運転開始から運転終了までの動作等を運転状態を報知する液晶パネルを構成する。
【0041】
また、液晶パネル56は、機器6を運転する運転者情報を表示する液晶パネルを構成し、運転者情報として例えば運転者の名前を表示することができる。
【0042】
また、スピーカ55及び液晶パネル56は、機器6の停止等の異常を知らせる伝えるスピーカ、ランプ、液晶パネル等を構成する。
【0043】
次に、立体駐車場の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を図5に示す。この実施の形態では、携帯カード発行手段を備えていない。
【0044】
例えば単純3段式の立体駐車場に導入すると、ステップa1において、ICカード2をカードホルダ5に挿入し、ICカード2が保持されると、カードリーダ3によりカード情報を読出す。このカード情報に基づき、ICカード2の所有者の認証を行ない、パレット番号をカード情報から読出して照合し、運転を開始する。
【0045】
自動運転で、パレット呼出作動を行ない、パレット呼出が完了すると、操作は自動的にロックされる。このロック状態でパレットが停止しており、自動車をパレットに乗り入れる。
【0046】
ステップa2において、「進入中」(安全確認)ボタン30を押し、操作のロックを解除する。
【0047】
ゲートが閉まり、自動運転で原点復帰動作を行ない、動作が完了する。動作の完了後に、自動的に電源をOFFし、ICカード2がカードホルダ5から取り出される。
【0048】
このように、自動車をパレットから出した後も、パレットが決められた常時待機状態の位置にもどるまで、ICカード2が抜け出せないシステムとなっており、パレットが動く時点では、利用者が近くにいて安全を確認することが可能な状況、仕組みとなっている。
【0049】
また、運転状態の安全を確保でき、利用者のアクション数を減らすことができ、利便性が向上する。
【0050】
次に、建設重機の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を図6に示す。この実施の形態では、携帯カード発行手段を備えている。
【0051】
例えば建設重機の機器の運転に導入すると、ステップb1において、ICカード2をカードホルダ5に挿入し、ICカード2が保持されると、カードリーダ3によりカード情報を読出す。このカード情報に基づき、有免許者か本日の運転作業者かなどを判断し、運転の許可信号を出力する。この運転の許可信号を出力後に、携帯カード10を発行し、かつ許可信号を受けて建設重機が運転可能になる。運転者は、携帯カード10の携帯していると、建設重機の機器から所定の距離離れることができるが、所定の距離以上離れると警報または建設重機の機器を停止する。
【0052】
なお、既存の重機運転キーと並列で使用する場合、重機運転キーとICカード認証の両方の成立で運転可能である。
【0053】
また、この運転作業中は、ICカード2とカードリーダ3で、定期的に信号のやり取りを実施する。また、ICカード2をカードホルダ5から引出すなどの行為を行うと、ICカード2とカードリーダ3間での通信が途絶え、この時点で運転を停止する仕組みとする。従って、運転作業中には運転者はICカード2を取り出すことが出来なくなるため建設重機から離れることができない。
【0054】
建設重機の機器の運転作業が終了すると、操作は自動的にロックされる。
【0055】
ステップb2において、動作完了後、携帯カード10をカードホルダ5内に戻すと、自動的に電源OFFし、カードホルダ5内からICカード2が出てくる。このように、携帯カード10を戻すと、ICカード2の所有者にICカード2を返却する。
【0056】
この実施の形態では、建設重機の機器を運転している間は、ICカード2をカードホルダ5が保持しており、運転者が携帯カード10の携帯して所定の距離以上離れると、あるいは携帯カード10の発行から所定時間以上経過するときの少なくとも一方の条件で、警報または建設重機の機器を停止するために、建設重機から所定距離以上、あるいは所定時間経過以上離れることができない。このように、例えばトイレに行きたい場合や、たばこあるいは飲み物等を買いたい場合等以外は、建設重機の機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【0057】
次に、生産機械の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を図7に示す。この実施の形態では、携帯カード発行手段を備えていない。
【0058】
例えば生産機械の機器の運転に導入すると、ステップc1において、ICカード2をカードホルダ5に挿入し、ICカード2が保持されると、カードリーダ3によりカード情報を読出す。このカード情報に基づき、有免許者か本日の運転作業者かなどを判断し、運転の許可信号を出力する。許可信号を受けて生産機械が運転可能になる。既存の運転制御盤のスイッチと並列で使用する場合、運転制御盤のスイッチとICカード認証の両方の成立で運転可能である。
【0059】
運転作業中は、ICカードとカードリーダ3で、定期的に信号のやり取りを実施する。そのため、ICカード2をカードホルダ5から引出すなどの行為を行うと、ICカード2とカードリーダ3間での通信が途絶えるため、この時点で運転を停止する仕組みとする。また、ICカード2が無いと扉が開かないから、そのエリアから運転中は離れられない。例えば、生産エリア全体がICカード2により出入口管理などを実施している場合、そのエリアからICカード2を持っていないと出ることができないことで、安全管理の促進となる。
【0060】
ステップc2において、作業終了時は、終了スイッチを押すと、カードホルダ5内からICカード2を取り出すことができ、ICカード2の所有者にICカード2を返却する。
【0061】
この実施の形態では、生産機械の機器を運転している間は、ICカード2をカードホルダ5が保持しているため、生産機械から離れることができない。このように、生産機械の機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【0062】
この実施の形態の機器運転ICカードシステムでは、多機能ICカード、あるいは電子マネー付のICカードを利用することで、機器を運転する人を特定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
この機器運転ICカードシステムは、通信機能を有するICカードと、通信機能を有し、ICカードからカード情報を読み取るカードリーダと、カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器の運転を制御する制御装置と、ICカードを保持するカードホルダとを有し、カードホルダは、機器の運転中ICカードを保持し、機器の動作完了まで安全確認せざるを得ない状況をつくることにより、周囲の安全確認や動作確認を促進することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】機器運転ICカードシステムの概略構成図である。
【図2】カードホルダの斜視図である。
【図3】カードホルダにICカードを挿入する状態の断面図である。
【図4】カードホルダにICカードを保持する状態の断面図である。
【図5】立体駐車場の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を示す図である。
【図6】建設重機の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を示す図である。
【図7】生産機械の機器の運転に適用した機器運転ICカードシステムの作動を示す図である。
【図8】従来の機器運転ICカードシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0065】
1 機器運転ICカードシステム
2 ICカード
3 カードリーダ
4 制御装置
4a 運転状態報知手段
4b 運転者情報表示手段
4c 携帯カード発行手段
4d 警告手段
4e ICカード返却手段
4f 通信手段
5 カードホルダ
6 機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機能を有するICカードと、
通信機能を有し、前記ICカードからカード情報を読み取るカードリーダと、 前記カード情報に基づいて運転者認証を行ない、機器の運転を制御する制御装置と、
前記ICカードを保持するカードホルダとを有し、
前記カードホルダは、前記機器の運転中前記ICカードを保持することを特徴とする機器運転ICカードシステム。
【請求項2】
前記機器の運転状態を報知する運転状態報知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の機器運転ICカードシステム。
【請求項3】
前記機器を運転する運転者情報を表示する運転者情報表示手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器運転ICカードシステム。
【請求項4】
前記ICカードの保持により携帯カードを発行する携帯カード発行手段と、
前記携帯カードの差し込みに基づき前記ICカードを返却するICカード返却手段とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の機器運転ICカードシステム。
【請求項5】
前記携帯カードとの間で通信を行ない前記携帯カードを所持する運転者が機器から所定距離以上離れるとき、または前記携帯カードの発行から所定時間以上経過するときの少なくとも一方の条件で警告する警告手段を有することを特徴とする請求項4に記載の機器運転ICカードシステム。
【請求項6】
前記機器が、立体駐車場の機器、または建設重機の機器、または生産機械の機器であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の機器運転ICカードシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−31632(P2006−31632A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−213448(P2004−213448)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(303056368)東急建設株式会社 (225)
【出願人】(503026978)株式会社ワイエフテクノ (1)
【Fターム(参考)】