説明

歯車構造

【課題】 異なる軸に支持されたギヤを相対移動させて噛み合せる際に、ギヤの噛み合いをスムーズに実施する。
【解決手段】 リバースアイドラギヤ8の歯8A、8Bに対して歯8Cを、リバースセカンダリギヤ22との噛み合い開始方向の前側に突出して形成し、歯8A、8B、8Cが同時に噛み合う状態であっても、噛み合い時に隣接する歯8A、8B、8Cの間で互いに押し分ける力が発生しないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される変速機に適用して好適な歯車構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される手動変速機は、クラッチを介して内燃機関に連結される入力軸と、差動装置を介して駆動輪に連結されるカウンタ軸とを備え、入力軸とカウンタ軸の間に複数の前進用の変速段の歯車列が設けられている。そして、入力軸とカウンタ軸に沿って平行に延びるアイドラ軸に後退段用のリバースアイドラギヤが軸方向に移動自在に設けられ、リバースアイドラギヤを移動させることで、後退段用の歯車列の噛み合いが達成される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
後退段は、入力軸側のリバースプライマリギヤと、カウンタ軸側のリバース用ギヤとにわたりリバースアイドラギヤが噛み合うことで達成され、入力軸側のリバースプライマリギヤの動力が、リバースアイドラギヤを介してリバース用ギヤの逆方向の回転として伝達される。
【0004】
従来の手動変速機の変速歯車機構に適用された歯車構造では、後退段を達成する際に、異なる軸に支持されたギヤ同士の噛み合いを容易にするため、リバースアイドラギヤとリバースプライマリギヤ及びリバース用ギヤの噛み合い開始側の端部に、面取り部が設けられている。面取り部を設けることにより、リバースアイドラギヤを軸方向に移動させてギヤ同士の噛み合い時に、歯幅方向の当接面が最小限となり、噛み合い動作が適切に行われる。
【0005】
しかし、リバースアイドラギヤとリバースプライマリギヤもしくはリバース用ギヤが噛み合う際には、複数の歯(例えば、3歯から4歯)が同時に噛み合う状態になるため、複数の歯車で噛み合い開始側の端部が同時に当接する状態になる。この場合、隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生し、回転方向で互いに逆方向の力になって、噛み合いがスムーズに行われずに後退段への変速不良が生じる虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−223254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、異なる軸の間でギヤを軸方向に相対移動させて他のギヤに噛み合わせる際に、複数の歯が同時に噛み合う状態であっても隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生することがない歯車構造を提供することを目的とする。
【0008】
特に、リバースアイドラギヤを軸方向に移動させてリバース側ギヤに噛み合わせる際に、複数の歯が同時に噛み合う状態であっても隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生することなく、後退段への変速操作をスムーズに実施することができる歯車構造を適用した変速機の変速歯車機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の歯車構造は、互いに平行な異なる中心軸に歯車がそれぞれ回転自在に支持され、前記歯車の一方が軸方向に相対移動することで前記それぞれの歯車が互いに噛合い状態となる歯車構造において、前記歯車が軸方向に相対移動して互いに噛み合う際に、噛み合う歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側に突出して形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項1に係る本発明では、噛み合う歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側に突出して形成されているので、複数の歯が同時に噛み合う状態であっても複数の歯車で噛み合い開始側の端部が同時に当接することがない。このため、隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生することがない。このため、変速機の変速歯車機構として適用した際に、所望の変速段への変速の際に操作不良が生じることがない。
【0011】
そして、請求項2に係る本発明の歯車構造は、請求項1に記載の歯車構造において、噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている前記歯車の噛み合い開始側の端部の先端は、歯幅方向の中心位置よりも前記歯車の回転方向の後側に位置していることを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る本発明では、歯の噛み合い開始側の端部の先端は歯幅方向の中心位置が回転方向の後側にずれているので、回転方向の前側の歯車の端部の稜線部位が確保され、噛み合いがよりスムーズに実施される。
【0013】
また、請求項3に係る本発明の歯車構造は、請求項1もしくは請求項2に記載の歯車構造において、前記歯車の一方が、リバースアイドラシャフトに摺動自在に支持されるリバースアイドラギヤであり、前記歯車の他方が、出力側のシャフトに支持されるリバース側ギヤであり、前記リバースアイドラギヤと前記リバース側ギヤが噛み合う歯のうちの、前記リバースアイドラギヤの一つの歯が噛み合い開始方向の前側に突出して形成され、変速操作により前記リバースアイドラギヤを軸方向に移動させることで、前記リバースアイドラギヤをドライブギヤ及び前記リバース側ギヤに噛み合わせ、リバース変速段を達成させる変速機の歯車列を構成することを特徴とする。
【0014】
請求項3に係る本発明では、リバースアイドラギヤとリバース側ギヤが噛み合う際に、リバース側ギヤの形状に影響が及ぶことがない状態で、隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生することがなく、後退段への変速の際に操作不良が生じることがない。
【0015】
また、噛み合う歯の数が3歯以上であり、噛み合う歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側に最も突出するように、噛み合い開始方向の前側が漸次配されるようにすることも可能である。
【0016】
本発明の歯車構造を変速機の変速歯車機構として適用した場合、第1の軸に摺動自在に支持される第1ギヤと、前記第1の軸に沿って平行に配された第2の軸に支持される第2ギヤと、前記第1ギヤが軸方向に相対的に移動することで前記第1ギヤと前記第2ギヤが互いに噛み合い状態となって所望の変速段が達成される手動変速機の変速歯車機構において、前記第1ギヤが軸方向に移動して前記第2ギヤに噛み合う際の、噛み合う歯のうちの一つが、噛み合い開始方向の前側に突出して形成されていることが特徴とされる。
【0017】
また、変速機の変速歯車機構では、噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている歯の噛み合い開始側の端部の先端は、歯幅方向の中心位置よりも、前記リバース側ギヤの回転方向の後側に位置していることが好ましい。
【0018】
これにより、歯の噛み合い開始側の端部の先端は歯幅方向の中心位置がリバース側ギヤの回転方向の後側にずれているので、リバース側ギヤの回転方向の前側の歯車の端部の稜線部位が確保され、噛み合いがよりスムーズに実施される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の歯車構造は、異なる軸の間でギヤを軸方向に相対移動させて他のギヤに噛み合わせる際に、複数の歯が同時に噛み合う状態であっても隣接する歯の噛み合い時に互いに押し分ける力が発生することをなくすことができる。
【0020】
特に、変速機の変速歯車機構として適用した場合には、リバースアイドラギヤを移動させてリバース側ギヤに噛み合わせる際に、複数の歯が同時に噛み合う状態であっても噛み合い時に隣接する歯の間で互いに押し分ける力が発生することをなくすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】変速機の動力伝達系統図である。
【図2】後退段を達成する歯車列の配置図である。
【図3】図2の外観図である。
【図4】リバースアイドラギヤの要部詳細図である。
【図5】噛み合い開始時の展開概念図である。
【図6】噛み合い開始時の展開概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1から図5に基づいて手動変速機を説明する。
【0023】
図1には本発明の一実施形態例に係る歯車構造を適用した変速歯車機構を備えた手動変速機の動力伝達系統、図2には後退段を達成する歯車列の軸方向から見た配置状態、図3には図2の外観状態を示してある。また、図4にはリバースアイドラギヤを軸直角方向から見た要部の形状、図5にはリバースアイドラギヤとリバースセカンダリギヤの噛み合い開始時における展開概念を示してある。
【0024】
図1に示すように、内燃機関1の駆動軸2にはクラッチ3を介して変速機の入力軸4(第2の軸)が連結され、変速機には、入力軸4に沿って平行に延びるカウンタ軸5(第2の軸)及びアイドラ軸6(第1の軸)が備えられている。
【0025】
入力軸4には、内燃機関1側から順に、1速プライマリギヤ11、リバースプライマリギヤ12(第2ギヤ:リバース側ギヤ)、2速プライマリギヤ13、3速プライマリギヤ14、4速プライマリギヤ15が配置されている。1速プライマリギヤ11、リバースプライマリギヤ12、2速プライマリギヤ13は入力軸4に回転不能に固定され、3速プライマリギヤ14、4速プライマリギヤ15は入力軸4に対して回転自在に支持されている。
【0026】
カウンタ軸5には、入力軸4側のギヤに対応して、1速セカンダリギヤ21、リバースセカンダリギヤ22(第2ギヤ:リバース側ギヤ)、2速セカンダリギヤ23、3速セカンダリギヤ24、4速セカンダリギヤ25が配置されている。1速セカンダリギヤ21、2速セカンダリギヤ23はカウンタ軸5に対して回転自在に支持され、リバースセカンダリギヤ22、3速セカンダリギヤ24、4速セカンダリギヤ25はカウンタ軸5に回転不能に固定されている。また、カウンタ軸5には駆動輪側に連結される出力ギヤ27が固定されている。
【0027】
1速セカンダリギヤ21もしくは2速セカンダリギヤ23のいずれかに入力軸4側の回転力を伝達するための1-2速段切換え手段31がカウンタ軸5側に設けられ、3速プライマリギヤ14もしくは4速プライマリギヤ15のいずれかの回転力をカウンタ軸5側に伝達するための3-4速段切換え手段32が入力軸4側に設けられている。1-2速段切換え手段31及び3-4速段切換え手段32は運転席のシフトレバーの操作により動作され、1-2速段切換え手段31、3-4速段切換え手段32の動作により所望の変速段が達成される。
【0028】
一方、図1から図3に示すように、アイドラ軸6にはリバースアイドラギヤ8(第1ギヤ)が相対的に回転自在で軸方向に移動自在に支持されている。リバースアイドラギヤ8は、後退段が選択されていない状態で回転が自由状態の位置に移動され(図1中実線の状態)、後退段が選択された状態でリバースプライマリギヤ12及びリバースセカンダリギヤ22に噛み合う位置に移動される(図1中点線の状態)。
【0029】
運転席のシフトレバーの操作によりリバースアイドラギヤ8を軸方向に移動動作させることで、リバースプライマリギヤ12及びリバースセカンダリギヤ22にリバースアイドラギヤ8が噛み合い、入力軸4の回転が逆方向にされてカウンタ軸5に伝達され、後退段が達成される。
【0030】
後退段を達成する際には、リバースアイドラギヤ8は、入力軸4及びカウンタ軸5に沿って平行に延びるアイドラ軸6を移動してリバースプライマリギヤ12及びリバースセカンダリギヤ22に噛み合うようになっている。リバースアイドラギヤ8の移動方向前側の端部には面取り部8aが形成され、リバースアイドラギヤ8の面取り部8aに対向するリバースプライマリギヤ12及びリバースセカンダリギヤ22の端部には面取り部がそれぞれ形成されている。
【0031】
図4、図5に示すように、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22が噛み合う歯数は3歯が同時に噛み合うようになっており、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22の噛み合い開始部位では、3歯の端部が対向した状態になる。
【0032】
リバースアイドラギヤ8が軸方向に移動してリバースセカンダリギヤ22に噛み合う際に、噛み合う歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側(図4中上側)に突出して形成されている。即ち、リバースアイドラギヤ8には、歯8A、8B、8C、8A、8B、8C・・・が形成され、歯8A、8Bに対して歯8Cが噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている。尚、歯8A、8B、8Cの順に漸次噛み合い開始方向の前側に突出させて形成することも可能である。
【0033】
リバースアイドラギヤ8の歯の構成として、歯8A、8Bに対して歯8Cを噛み合い開始方向の前側に突出させたことにより、リバースアイドラギヤ8が軸方向に移動してリバースセカンダリギヤ22に噛み合う際に、図5に示すように、歯8Cだけがリバースセカンダリギヤ22の歯の一つに当接して噛み合いが開始され、歯8A、8B、8Cがリバースセカンダリギヤ22の歯の間に位置し、歯8A、8B、8Cがリバースセカンダリギヤ22の歯に噛み合う状態になる。
【0034】
このため、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22が噛み合う時に、リバースアイドラギヤ8の歯8Cとリバースセカンダリギヤ22の歯の一つの当接部だけに面取り部8aに沿った方向に力が生じる。そして、歯8A、8B、8Cがリバースセカンダリギヤ22の歯の間に位置することで、隣接する歯(歯8Aと8B、歯8Bと8C、歯8Cと8A)の間で互いに押し分ける力が発生することがなく、噛み合いがスムーズに実施され、後退段への変速不良が生じることがない。
【0035】
図6に基づいてリバースアイドラギヤ8の噛み合い開始方向の先端部の他の形状を説明する。図6にはリバースアイドラギヤとリバースセカンダリギヤの噛み合い開始時における展開概念を示してある。
【0036】
図に示すように、リバースアイドラギヤ8には、歯8A、8B、8C、8A、8B、8C・・・が形成され、歯8A、8Bに対して歯8Cが噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている。そして、噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている歯8Cの噛み合い開始側の端部の先端Pは、歯幅方向の中心位置よりも、リバースセカンダリギヤ22の回転方向(図中右方向)の後側に位置している。
【0037】
つまり、歯8Cのリバースセカンダリギヤ22の回転方向の前側に位置する稜線部位8bが十分に確保され、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22の噛み合い開始時に、稜線部位8bにリバースセカンダリギヤ22の歯の端部が案内される。これにより、面取り部8aに沿った方向に働く力が容易に生じ、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22の噛み合いがよりスムーズに実施される。
【0038】
尚、上述した実施例では、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22(リバースプライマリギヤ12)の噛み合いに適用した例を挙げて説明したが、異なる軸の間でギヤを軸方向に相対的に移動させて変速段を達成する選択摺動式の変速を行う手動変速機の歯車変速機構に適用することが可能である。
【0039】
また、リバースアイドラギヤ8とリバースセカンダリギヤ22の噛み合いが3歯で行われる例を挙げて説明したが、変速比や歯車の径により、4歯以上で噛み合う場合には、4歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側に突出して形成される。
【0040】
また、リバースプライマリギヤ12の噛み合いに対してリバースアイドラギヤ8の歯の一つを噛み合い開始方向の前側に突出させることも可能である。更に、リバースセカンダリギヤ22、リバースプライマリギヤ12の噛み合う歯の一つを、噛み合い開始方向の前側に突出させることも可能である。
【0041】
また、後退段を達成するためにリバースアイドラギヤ8を軸方向に移動させ、リバースプライマリギヤ12とリバースセカンダリギヤ22とに亘り噛み合わせた変速機を例に挙げて説明したが、リバースプライマリギヤ12の代わりに1速プライマリギヤを入力側のギヤとする構成の変速機に適用することも可能である。
【0042】
また、歯車構造を適用した変速機として、本実施例は手動変速として例を挙げたが、変速段を自動で変速する自動マニュアルトランスミッション(AMT)で本発明の歯車構造を採用しても良い。また、歯車構造を適用する機器は、異なる軸の間で軸方向に移動して互いに噛み合う歯車を備えた機器の歯車構造として適用することが可能である。
【0043】
上述した歯車構造を適用した手動変速機の変速歯車機構は、リバースアイドラギヤ8を移動させて、リバースアイドラギヤ8とは異なる軸に支持されたリバースセカンダリギヤ22(リバースプライマリギヤ12)に噛み合わせる際に、歯8A、8B、8Cが同時に噛み合う状態であっても、噛み合い時に隣接する歯8A、8B、8Cの間で互いに押し分ける力が発生することをなくすことが可能になる。このため、後退段を達成する際のギヤの噛み合いをスムーズに実施することが可能になり、後退段への変速操作の操作性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、車両に搭載される変速機の変速歯車機構に適用される歯車構造の産業分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 内燃機関
2 駆動軸
3 クラッチ
4 入力軸
5 カウンタ軸
6 アイドラ軸
8 リバースアイドラギヤ
11 1速プライマリギヤ
12 リバースプライマリギヤ
13 2速プライマリギヤ
14 3速プライマリギヤ
15 4速プライマリギヤ
21 1速セカンダリギヤ
22 リバースセカンダリギヤ
23 2速セカンダリギヤ
24 3速セカンダリギヤ
25 4速セカンダリギヤ
27 出力ギヤ
31 1−2速段切換え手段
32 3−4速段切換え手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行な異なる中心軸に歯車がそれぞれ回転自在に支持され、前記歯車の一方が軸方向に相対移動することで前記それぞれの歯車が互いに噛合い状態となる歯車構造において、
前記歯車が軸方向に相対移動して互いに噛み合う際に、噛み合う歯のうちの一つが噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている
ことを特徴とする歯車構造。
【請求項2】
請求項1に記載の歯車構造において、
噛み合い開始方向の前側に突出して形成されている前記歯車の噛み合い開始側の端部の先端は、歯幅方向の中心位置よりも前記歯車の回転方向の後側に位置している
ことを特徴とする歯車構造。
【請求項3】
請求項1もしくは請求項2に記載の歯車構造において、
前記歯車の一方が、リバースアイドラシャフトに摺動自在に支持されるリバースアイドラギヤであり、
前記歯車の他方が、出力側のシャフトに支持されるリバース側ギヤであり、
前記リバースアイドラギヤと前記リバース側ギヤが噛み合う歯のうちの、前記リバースアイドラギヤの一つの歯が噛み合い開始方向の前側に突出して形成され、
変速操作により前記リバースアイドラギヤを軸方向に移動させることで、前記リバースアイドラギヤをドライブギヤ及び前記リバース側ギヤに噛み合わせ、リバース変速段を達成させる変速機の歯車列を構成する
ことを特徴とする歯車構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−255505(P2012−255505A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129626(P2011−129626)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(000176811)三菱自動車エンジニアリング株式会社 (402)
【Fターム(参考)】