説明

毛髪洗浄剤組成物

【課題】洗髪時の使用性(指通り性)とすすぎ時の使用性(キシミ感のなさ)に優れ、かつ乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)が良好な毛髪洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(A)一般式(1)のベタイン界面活性剤:


(R1COはイソステアリン酸残基、R、RはC1〜3のアルキル基、nは1〜3の整数)、(B)一般式(2)で表されるアニオン界面活性剤:RO(CHCHO)SOM(2)(RはC8〜16のアルキル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、aはエチレンオキサイドの平均付加モル数で0.5〜2.5の数)、および(C)炭素数8〜20のアシル基を有する脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤を特定量含有する毛髪洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗髪時の使用性(指通り性)とすすぎ時の使用性(キシミ感のなさ)に優れ、かつ乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)が良好な毛髪洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、毛髪洗浄剤組成物にはアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活性剤が用いられる。アニオン界面活性剤は優れた洗浄性を有するが毛髪の汚れのみならず必要以上に油性成分等を除去してしまい、感触面できしみ感やつっぱり感を生じ、また安全性の面で比較的刺激性が高いなどの欠点や起泡性には優れているが泡質が粗いなどの欠点がある。
【0003】
そこで、これらを改良するために特許文献1には特定のアニオン界面活性剤とアルキロイルアミドベタインとアルキロールアミド型非イオン界面活性剤を特定の割合で配合した低刺激性の洗浄剤組成物が提案され、特許文献2にはN−アシル中性アミノ酸塩と両性界面活性剤と多価アルコールを特定の割合で配合した毛髪洗浄剤組成物が提案されているが、それぞれの実施例に記載されている両性界面活性剤を使用した組成物は、低温安定性には優れるものの、洗髪時の指通り性で満足のいくものではなかった。
【0004】
また、特許文献3には特定のアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とベタイン型両性界面活性剤を配合したシャンプー組成物が提案され、実施例中にC18アルキル基を有するアミドアルキルベタインを配合したシャンプー組成物が記載されているが、直鎖のC18アルキル基を有する場合シャンプー組成物に析出を生じるなど低温安定性に問題があり、配合量の制約を受ける場合がある。一方、特許文献4にはアルキル組成を限定した特定のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤と特定のアニオン界面活性剤を配合したゲル状組成物が提案されているが、比較例中C18(不飽和1)が95%配合された試験処方で固化しており、C18(不飽和1)の不飽和脂肪酸も低温安定性が悪く、また臭気が問題となる場合もある。
【0005】
更に、特許文献5にはアニオン界面活性剤とイソステアリン酸残基を有する特定のアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤を配合した洗浄剤組成物が提案されているが、特許文献1〜4の提案同様、十分満足のいく洗髪時の使用性(指通り性)とすすぎ時の使用性(キシミ感のなさ)かつ乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)は得られていない。
【0006】
【特許文献1】特開昭60―86198号公報(1−7頁)
【特許文献2】特開平10−245323号公報(1−9頁)
【特許文献3】特開昭63―313711号公報(1−7頁)
【特許文献4】特開平6−145693号公報(1−5頁)
【特許文献5】特開2010−31274号公報(1−13頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、洗髪時の使用性(指通り性)とすすぎ時の使用性(キシミ感のなさ)に優れ、かつ乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)が良好な毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
(A)下記一般式(1)

(R1COはイソステアリン酸残基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜3の整数を表す。)で表されるベタイン界面活性剤
(B)下記一般式(2)
O(CHCHO)SOM (2)
(Rは炭素数8〜16のアルキル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、aはエチレンオキサイドの平均付加モル数で0.5〜2.5の数を表す。)で表されるアニオン界面活性剤
(C)炭素数8〜20のアシル基を有する脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤とを含有し、(A)成分、(B)成分、(C)成分の配合比が(A):(B)=1:1〜1:20、((A)+(B)):(C)=1:1〜10:1であり、(A)成分+(B)成分+(C)成分の合計の配合量が全体の5〜30質量%である毛髪洗浄剤組成物が、上記要件を満たすことを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明によれば(A)特定のベタイン界面活性剤と、(B)特定のアニオン界面活性剤と、(C)特定のノニオン界面活性剤とを特定の配合比で含有する毛髪洗浄剤組成物が、洗髪時の使用性(指通り性)とすすぎ時の使用性(キシミ感のなさ)に優れ、かつ乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の毛髪用組成物について詳述する。
(A)下記一般式(1)で表されるベタイン界面活性剤としては、例えばイソステアリン酸アミドエチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルジエチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられ、これらの中でもイソステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが特に好適に用いられる。
【0011】
ベタイン界面活性剤(A)の製造方法としては、特開2010−31274号公報記載の方法等で製造できるが、特に限定されるものではない。例えば、イソステアリン酸とジメチルアミノプロピルアミンとの反応により得られるアミドアミン化合物をモノクロロ酢酸ナトリウムでベタイン化して得ることができる。
【0012】
(A)成分の毛髪洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜10質量%が特に好ましい。(A)成分の配合量が少な過ぎると毛髪洗浄時の良好な指通り性、すすぎ時のキシミ感のなさ、乾燥後の感触(滑らかさ、パサツキ感のなさ)が得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0013】
本発明に使用される(B)成分の上記一般式(2)で表されるアニオン界面活性剤としては、エチレンオキサイドの平均付加モル数が0.5〜2.5モル、炭素数8〜16のアルキル基のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩で、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数は1〜2モル、炭素数10〜16のアルキル基が好ましい。具体的には、エチレンオキサイド平均付加モル数が0.5〜2.5モルのポリオキシエチレンカプリルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル硫酸塩等があり、塩の種類としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニア等のアンモニウム類、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類等が挙げられ、これらの中でも、エチレンオキサイド平均付加モル数が1モル或いは2モルのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンが、特に好適に用いられる。本発明では、これらのアルキルエステル塩型界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0014】
(B)成分の毛髪洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜30質量%が好ましく、1〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%が特に好ましい。(B)成分の配合量が少なすぎると洗髪時に十分な洗浄効果、泡立ちが得られず、多すぎても効果が向上せず好ましくない。
【0015】
本発明に使用される(C)炭素数8〜20のアシル基を有する脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤は、脂肪酸、脂肪酸誘導体もしくは油脂とアルカノールアミンとの反応で合成される。反応に用いられる脂肪酸、脂肪酸誘導体、油脂の具体例としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヤシ油脂肪酸、或いはそれらのメチルエステル誘導体、又はヤシ油等が挙げられ、アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、メチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの反応生成物の中でも、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ミリスチン酸モノエタノールアミド(ミリタミドMEA)、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ミリスチン酸ジエタノールアミド(ミリタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸イソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、ミリスチン酸イソプロパノールアミド(ミリタミドMIPA)、ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド(コカミドMIPA)、ラウリン酸メチルエタノールアミド(ラウラミドメチルMEA)、ミリスチン酸メチルエタノールアミド(ミリタミドメチルMEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)が好適に用いられ、特に、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)が好適に用いられる。本発明では、これらのアルカノールアミド型ノニオン界面活性剤の中から1種又は2種以上を任意に用いることができる。
【0016】
(C)成分の毛髪洗浄剤組成物中の配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜3質量%が特に好ましい。(C)成分の配合目的は従来より、アニオン界面活性剤系シャンプーに増泡効果、増粘効果、低温安定性向上効果等を目的に配合されているが、本発明においても(C)成分の配合量が少なすぎても、多すぎても、目的の効果が十分得られず好ましくない。
【0017】
本発明に使用される(A)成分、(B)成分、(C)成分の配合比は(A):(B)=1:1〜1:20、((A)+(B)):(C)=1:1〜10:1が好ましく、(A):(B)=1:1〜1:15、((A)+(B)):(C)=1:1〜8:1がより好ましく、(A):(B)=1:1〜1:10、((A)+(B)):(C)=1:1〜6:1が特に好ましい。また(A)成分+(B)成分+(C)成分の合計の配合量が全体の5〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましく、8〜15質量%が特に好ましい。(A)成分と(B)成分と(C)成分の配合比と合計の配合量が上記範囲外の場合、目的とする効果が十分得られない。
【0018】
本発明の毛髪洗浄剤組成物には、発明の効果を損なわない範囲で毛髪洗浄剤組成物に通常使用される成分を配合することができる。カチオン性ポリマー:具体的には、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、カチオン化デキストラン、カチオン化ガラクトマンナン、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリニウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0019】
非イオン界面活性剤:具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコール類、アルキレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、テトラポリオキシアルキレンエチレンジアミン縮合物類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド類、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンひまし油誘導体、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油誘導体、アルキルポリグリコシド等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0020】
(A)成分以外のベタイン界面活性剤:アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミンオキサイド、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アミドアミノ酸系ベタイン(イミドゾリン系ベタイン)が挙げられ、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ヤシ油アルキルベタイン(ココベタイン)、ラウリル酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、N−ココイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ココアンホ酢酸Na)、ラウリルヒドロキシスルホベタイン(ラウリルスルタイン)、ヤシ油アルキルヒドロキシスルホベタイン(ココスルタイン)、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(ラウラミドプロピルスルタイン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(コカミドプロピルスルタイン)、パーム核脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ヒドロキシスルホベタイン(パーム核脂肪酸アミドプロピルスルタイン)、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド(ココアミンオキシド)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0021】
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の保湿剤、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、エリスリトール等の多価アルコール、エチレングリコール脂肪酸エステル等のパール化剤、dl-α-トコフェロール等の酸化防止剤、高級脂肪酸類、炭化水素類、高級アルコール脂肪酸エステル、動植物油脂類、ツバキ油、オリーブ油、アボガド油、ホホバ油等の動植物油脂類等、香料、キレート剤、酵素、アミノ酸、薬効剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、有機および無機粉体、色素、香料などを必要に応じて配合することができる。
【0022】
また、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、常法に従って製造可能で、酸又はアルカリでpH調整されるが、pHは感触、製品の安定性よりpH3〜8、特に5〜7に調整されるのが好ましい。
【実施例】
【0023】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、実施例1〜10及び比較例1〜8に示す毛髪洗浄剤組成物を常法により調製し、効果の測定を以下の試験方法(試験方法1、試験方法2)にて実施し、結果を表1、表2に示した。含有量は質量%である。
【0024】
本実施例中で用いた試験方法は下記の通りである。
【0025】
試験方法1(起泡力試験)
毛髪洗浄剤組成物が1.5%になるように70ppm塩化カルシウム水溶液で希釈した試料溶液140mlを作成し、ジュースミキサーで10秒間撹拌混合した直後の泡容量を測定し、下記評価基準で評価した。(測定温度40℃)
(起泡力試験の評価基準)
◎:直後の泡容量 1,000ml以上
○:直後の泡容量 900〜1,000ml未満
△:直後の泡容量 800〜900ml未満
×:直後の泡容量 800ml未満
【0026】
試験方法2(洗髪時の指通り性/すすぎ時のきしみ感のなさ/乾燥後の感触)
健康黒髪にブリーチ処理を30分行った損傷毛髪束(20g×20cm)用いて、毛髪洗浄剤組成物1.0gを塗布し、30秒間泡立て、その後すすいでタオルドライ後ドライヤーで乾燥した時の洗浄時の指通り性とすすぎ時のキシミ感のなさ、乾燥時の感触(指通り性、パサツキ感のなさ)を10名の専門パネラーにて、官能的に比較し、下記基準で評価した。
◎:良いと答えた人が9人以上の場合
○:良いと答えた人が6〜8人の場合
△:良いと答えた人が3〜5人の場合
×:良いと答えた人が2人以下の場合
【0027】
【表1】

【0028】
【表2】

【0029】
実施例1〜10及び比較例1〜8より明らかなように、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、泡立ちに優れ、毛髪に良好な洗浄時の指通り性、すすぎ時のキシミ感のなさと乾燥後の感触(指通り性、パサツキ感のなさ)を付与することに良好な性能を示した。
【0030】
上記記載のごとく、本発明は、泡立ちに優れ、かつダメージヘアに対して洗髪〜すすぎ時に良好な使用感と乾燥後良好な感触の付与に優れる毛髪洗浄剤組成物を提供する事が出来る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記一般式(1)

(R1COはイソステアリン酸残基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜3の整数を表す。)で表されるベタイン界面活性剤
(B)下記一般式(2)
O(CHCHO)SOM (2)
(Rは炭素数8〜16のアルキル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、aはエチレンオキサイドの平均付加モル数で0.5〜2.5の数を表す。)で表されるアニオン界面活性剤
(C)炭素数8〜20のアシル基を有する脂肪酸アルカノールアミド型ノニオン界面活性剤とを含有し、(A)成分、(B)成分、(C)成分の配合比が(A):(B)=1:1〜1:20、((A)+(B)):(C)=1:1〜10:1であり、(A)成分+(B)成分+(C)成分の合計の配合量が全体の5〜30質量%である毛髪洗浄剤組成物。


【公開番号】特開2013−23449(P2013−23449A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157189(P2011−157189)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000221797)東邦化学工業株式会社 (188)
【Fターム(参考)】