説明

気泡除去用加圧装置および方法

【課題】パネルの圧力調整が容易な気泡除去用加圧装置および方法を提供する。
【解決手段】加圧モジュール内のパネルに加えられる圧力の変化を分散させて気泡除去の効率を上げるために、複数の貫通ホールが形成された加圧プレートを備え、加圧モジュール内部空間部の体積を可変すると同時に空間部の温度を可変することによって、空間部内の圧力の変化率(ΔP)を大きくし、加圧モジュール内に位置するパネルの接着面上に発生した気泡を効果的に除去する。密閉された加圧モジュールに連結されたシリンダ内のピストンを往復運動させることによって、加圧モジュールの体積を可変する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つ以上の層(layer)が互いに接着して形成されるパネルの接着面上に形成される気泡を除去するための気泡除去用加圧装置および方法に関し、より詳しくは、内部体積が可変する加圧モジュールを用いてパネルに加えられる圧力の変化(ΔP)を大きくすることで、パネルの接着面上に発生する気泡を効果的に除去する気泡除去用加圧装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
静電容量方式のタッチセンサには、表面型(surface capacitive type)および投影型(projected capacitive type)があり、インジウムスズ酸化物(ITO:Indume Tin Oxide)パネルをエッチングして透明な電気的パターンを作り、そのパターン上に強化ガラスをOCA(Optical Clear Adhesive)フィルムに取付けて製造する。ITOパネルは、ガラス基板上に透明電極のインジウムスズ酸化物(ITO)層を形成することによって行われ、強化ガラスとしてアクリルなどが主に用いられる。
ITOパネルのカバーとなる強化ガラスをOCAフィルムに接着すると、現在まで知られた方法によれば、接着面に多少の気泡が形成する。したがって、タッチセンサの製造工程中にはこのようなフィルム上に形成された気泡を除去するための加圧工程が含まれる。
【0003】
一方、このような気泡除去工程はタッチセンサだけでなく、TFT−LCD(Thin Film Transistor−Liquid Crystal Display)パネルの生産工程においてもLCDセルと偏光板の接着面との間に発生する気泡を除去するために必要である。
従来における気泡を除去するための装置として、いわゆる自動加圧装置(auto clave)というものが存在する。この装置は固定された大きさの大型チャンバ状に製造され、チャンバ内の気圧を真空装置などを用いて可変する方法にしたがってパネルを加圧して気泡を除去する。加圧されたパネルは中心から縁辺に押し出す力が発生して気泡を押し出すことになる。
空間内の圧力の変化は、通常、次の数1のように表されるボイルシャルルの理想気体の方程式によって決定される。
【0004】
【数1】

ここで、Rは普遍気体定数(universal gas constant)である。
理想気体の方程式によれば、圧力(P)は体積(V)および温度(T)に対する関数である。しかし、従来における加圧装置は、固定された大きさのチャンバ状に製造されて体積(V)を定数に処理し、真空ポンプを用いて直接圧力を制御する方法を用いる。したがって、従来における装置が複数のパネルを同時に処理できる長所はあるものの、真空ポンプによる圧力の調整に相当な時間が求められ、気泡除去の効率が劣るだけではなく、全般的に装置が複雑になって大型化されるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、パネルの接着面上に発生した気泡を除去するために、パネルの加圧において内部体積が可変する加圧モジュールを用いて、その圧力調整が容易な気泡除去用加圧装置および方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、パネルに加えられる圧力の変化(ΔP)を大きくすることによって、気泡の除去効率を向上させる構造の気泡除去用加圧装置および方法を提供することにある。
本発明の更なる目的は、パネルの加圧において中心から縁辺にその圧力を分散させることで、気泡の除去を効果的に行なう気泡除去用加圧装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明によって2つ以上の層が互いに接着して形成されるパネルの前記接着された面上に形成される気泡を除去するための気泡除去用加圧装置は、シリンダと、前記シリンダ内を往復運動するピストンと、加圧モジュールとを備える。加圧モジュールは、内部空間部に前記パネルを収容し、前記シリンダの端部と結合して前記ピストンの往復運動によって密閉された前記空間部の気圧が可変する方法で前記パネルを加圧する。
ここで、前記加圧モジュールは、前記シリンダの端部に連結されるシリンダカバーと、ベースプレートとを備える。ベースプレートは、前記シリンダカバーと結合して前記空間部を形成し、前記シリンダの端部に向い合う位置に前記パネルが位置する。
実施形態によって、本発明の泡除去用加圧装置は、前記ベースプレートを上下に搬送しながら前記加圧モジュールを開放する加圧モジュール開閉装置と、前記加圧モジュール開閉装置によって前記加圧モジュールが開放される時、前記ベースプレート上にパネルをロードおよびアンロードするパネル搬送装置とをさらに備えてもよい。
他の実施形態によって、本発明の泡除去用加圧装置は、前記加圧モジュールの一側に備えられ、前記空間部内の空気を加熱するヒータをさらに備えてもよい。ヒータは、空間部の温度を可変させることによって空間部の気圧の調整に寄与する。
更なる実施形態によって、本発明の泡除去用加圧装置は、前記ベースプレートの上方に備えられ、少なくとも1つの貫通ホールが形成されて前記ピストンによって加圧される空気の流れを前記貫通ホールの位置に制御する加圧プレートをさらに備えてもよい。
ここで、前記加圧プレートの貫通ホールは、前記パネルの中心から放射状に複数備えられ、前記パネルの中心から縁辺に行くほど小さくなることが好ましい。
更なる実施形態によって、2つ以上の層が互いに接着して形成されるパネルの前記接着された面上に形成される気泡を除去するための気泡除去用加圧方法は、ピストンが往復運動するシリンダと、前記シリンダから延びて密閉された内部空間部を有する加圧モジュールを備えるステップと、前記加圧モジュールの空間部にパネルを収容し、前記パネルは前記ピストンと向い合う位置に置かれるステップと、前記ピストンが前記シリンダ内を往復運動しながら前記空間部の気圧を可変することによって前記パネルの気泡を除去するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る気泡除去用加圧装置は、加圧モジュール内部の体積が可変し、その内部空間部の温度を可変する2ステップの制御メカニズムを介してパネルに加えられる圧力変化(ΔP)およびその変化速度を容易に制御することで、気泡を容易に除去することができる。
したがって、本発明の加圧装置は、従来における加圧装置のように大容量のチャンバを備える必要がなく、また、固定された体積のチャンバを使用しないため真空ポンプによる加圧動作を必要としない。したがって、本発明の加圧装置は極めて簡単かつ軽いシステムで充分である。
本発明の加圧装置は、気泡除去に影響を与える圧力変化(ΔP)およびその変化速度を大きくすることによって、従来における装置よりも早い時間に気泡を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の気泡除去用加圧装置の概略的な構造を示す図である。
【図2】本発明の気泡除去用加圧装置の動作を説明するための図である。
【図3】本発明の気泡除去用加圧装置の気泡除去方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る加圧プレートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明をより詳しく説明する。
本発明の気泡除去用加圧装置100は、2つ以上の層が互いに接着して形成されるパネルに対して、そのパネルの周囲の空気を加圧する方法によりパネル内の接着面上に形成される気泡を除去してもよい。出願人は、このような空気圧の変化による気泡の除去(またはその除去に作用する力)が空間内圧力の変化(ΔP)またはその変化速度の関数であることを実験的に獲得し、本発明の気泡除去用加圧装置100は、このような圧力の変化(ΔP)を起こす体積(V)および温度(T)の変数を直接に制御する構造を有する。
【0010】
図1に示すように、本発明の気泡除去用加圧装置100は、シリンダ101、該シリンダ101内を往復運動するピストン103、シリンダ101の下段に結合される加圧モジュール110を備える。
ピストン103が上下に往復運動することによってシリンダ101内に加圧された空気はシリンダ101と連結された加圧モジュール110に流動しながら加圧モジュール110内の気圧を変化させることになる。このような形態の加圧は、従来における固定された体積のチャンバ方式と区別され、体積を変化させることによって加圧モジュール110内の圧力変化またはその変化速度を容易に調整することができる。
ピストン103の上下往復運動のためには既に知られている様々な方法を用いてもよい。例えば、図1に示すように、回転力を発生させるモータ131、該モータ131の回転力を上下の往復運動に変換させるカム(cam)部材133、該カム部材133によって伝達される上下往復運動をピストン103に伝達するシャフト135を備える。カム部材133は、モータ131の回転力をシャフト135の上下往復運動に伝達する動力伝達構造の様々な例の1つに該当する。また、ピストン103によって加圧される程度を測定するためのロードセル(load cell)137などを備えてもよい。
【0011】
加圧モジュール110は、密閉構造されてピストン103により加圧されるとき、内部空間部117の気圧が変わることがある。加圧モジュール110は、加圧モジュール110の上面を形成してシリンダ101と連結されるシリンダカバー111、該シリンダカバー111と結合して空間部117を形成するベースプレート(base plate)113を備える。パネル10は、ベースプレート113の上面に位置することでシリンダ101と向かい合う。実施形態によって加圧モジュール110は、図1に示すようにシリンダカバー111とベースプレート113との間に加圧モジュール本体115を備えて空間部117を形成してもよい。
ピストン103が下方へ搬送されることで圧縮された空気は、シリンダ101に沿って移動しつつ、加圧モジュール110内のベースプレート113に位置したパネル10を加圧する。その後、ピストン103が上方に搬送されれば、空気の圧縮が解除されつつ加圧モジュール110内のベースプレート113に位置したパネル10に対する加圧も解除される。したがって、空間部117内の圧力は、ピストン103の往復運動によってその体積(V)が変わるだけでも可変されるため、空間部117の圧力調整が極めて容易である。
【0012】
さらに、本発明の気泡除去用加圧装置100は、ベースプレート113の一側に取付けられるか、上部に埋め立てられて空間部117内の空気を加熱するヒータ119をさらに備えてもよい。ヒータ119は、空間部117内の空気を加熱することで圧力の変化(ΔP)を促進させると同時に圧力の調整を容易にする。ヒータ119は、電気的なエネルギによって発熱する平板セラミックヒータなどによって瞬間的な発熱が可能であり、電気を遮断することによって発熱が中断される点で好ましい。
【0013】
以下に本発明の気泡除去用加圧装置100の作動メカニズムについて説明する。本発明の加圧装置100は、パネル10上の気泡の除去が単なる圧力が提供されることよりも、圧力の変化(ΔP)および温度(T)の関数であることに注目する。
このようなメカニズムを効率的に達成するため圧力が作用する空間部117の大きさを減らすと同時に、単なるピストン103運動でその空間部117の体積を可変しつつ、「加圧」→「解除」→「加圧」→「解除」を繰り返す構造を採択した。また、ヒータ119が空間部117を加熱する方法で温度(T)による圧力制御を追加的に提供することによって、圧力の変化をより容易にした。
【0014】
このように本発明の気泡除去用加圧装置100は、体積(V)と温度(T)を可変する方法によってその圧力の変化を容易に制御するだけでなく、内部圧力の動的変化率を十分なレベルまで提供することで、その変化率が一定の閾値を越えれば、パネル10内の気泡をより容易に除去することができる。
【0015】
[実施形態1]
パネルのロード
実施形態によってパネル10が加圧モジュール110内にロードされるための構造が求められる。
図2に示すように、加圧モジュール110がシリンダカバー111、加圧モジュール本体115、およびベースプレート113によって行われる場合、本発明の気泡除去用加圧装置100は、加圧モジュール開閉装置150とパネル搬送装置(図示せず)をさらに備えてパネル10を自動にロードしてもよい。
図2に示す加圧モジュール開閉装置150は、流圧または空圧シリンダなどを用いてベースプレート113を上下に搬送することによって加圧モジュール110を下方に開閉する。
パネル搬送装置(図示せず)は、加圧モジュール開閉装置150によってベースプレート113が下方に搬送されて加圧モジュール110が開放されるとき、ベースプレート113上にパネルをロードおよびアンロードする。図2に示すように、パネル搬送装置(図示せず)はキャビネット11からパネル10を真空吸着してベースプレート113に搬送する吸着手段171を備える。
パネル10が吸着手段171によって吸着してベースプレート113にロードされれば、加圧モジュール開閉装置150がベースプレート113を上方に搬送してシリンダカバー111に密着させる。その後、モータ131の回転力が伝達されてピストン103が往復運動し、ヒータ119が発熱しながら加圧モジュール110内の空間部117の圧力が上昇することになる。
【0016】
実施形態1に基づいた本発明における気泡除去用加圧装置100の動作を図2および図3に基づいて説明する。
図2Aに示すように、ベースプレート113が加圧モジュール開閉装置150によって開放されれば、吸着手段171がキャビネットに収容されたパネル10を吸着してベースプレート113にロードする(S301)。
パネル10がベースプレート113にロードされれば、図2Bに示すように、加圧モジュール開閉装置150がベースプレート113を搬送させてシリンダカバー111に密着させることで密閉された空間部117を形成する(S303)。
【0017】
加圧モジュール110が密閉されれば、ピストン103が下方に搬送されることで空間部117を加圧し、ヒータ119が電気的エネルギによって発熱することで空間部117の圧力の変化を加速させながら空間部117内のパネル10を加圧する(S305)。
ロードセル137を用いてパネル10の加圧が一定の閾値に達したと判断すれば、ピストン103が再び上方に搬送して空間部117に対する加圧は解除され、ヒータ119に供給された電気的エネルギが遮断されることによってヒータ119の発熱は中断され、空間部117内のパネル10に対する加圧は解除される(S307)。
【0018】
以上のステップS305〜ステップS307は、ピストン103の1回往復によって行われる工程であり、ピストン103の1回往復の速度(付加的にヒータの加熱)によってパネルに加えられる圧力の変化速度は調整される。以上のステップS305〜ステップS307よる1回往復動作が予め設定された回数だけ繰り返されれば加圧動作は終了する(S309)。
加圧が終了すれば、加圧モジュール開閉装置150がベースプレート113を下方に搬送させて加圧モジュール110を開放し、吸着手段171によってパネル10がアンロードされることで、本発明の加圧装置100による気泡の除去は完了する(S311)。
【0019】
[実施形態2]
加圧プレート
パネル10の接着面上の気泡を除去するためには、パネル10の中心から縁辺に押し出す力が必要である。ピストン103によって加圧された空気がそのような力を提供する。
したがって、パネル10に作用する気圧の分布もパネル10の中心から縁辺に行くほど小さくなることが好ましい。このような気圧の分散のために、本発明の気泡除去用加圧装置100は、シリンダカバー111の下方に備えられて複数の貫通ホール191が形成された加圧プレート190を備える。加圧プレート190は、ピストン103によって加圧される空気の流れを貫通ホール191の位置に制御する。
【0020】
図3に示すように、加圧プレート190にはその中心から放射状に複数の貫通ホール191が形成されているが、パネル10の中心から縁辺への方向性を誘導することで気泡の除去を効率的に行う。
さらに、貫通ホール191の大きさは中心から縁辺に行くほど小さくなることが好ましい。このような貫通ホールの構造はパネル10の中心から縁辺に行くほど低くなる気圧の分布を形成し、このような気圧の分布はパネル10の中心から縁辺に向かう空気の流れを形成することになる。したがって、まるで中心から縁辺に掃き出すように気泡を除去する効果がある。
【0021】
シリンダ101の断面積の大きさがベースプレート113上のパネル10の大きさに類似するか、あるいは大きければ、ピストン103によって加圧された空気はパネル10の全面に等しく作用し、反対にパネル10の大きさがシリンダ101の断面積よりも大きければ、ピストン103によって加圧された空気はパネル10の中心に先に作用してパネル10の縁辺に拡大されるのであろう。
したがって、シリンダ101の断面積がパネル10よりも大きいか類似してパネル10の全体が加圧される場合よりも、シリンダ101の断面積がパネル10(またはベースプレート)よりも小さいためパネル10の中心から加圧されることが好ましい。
ただし、シリンダ101の断面積はパネル10の大きさのみならず、可変する気圧の大きさと速度、およびそれに影響を与える加圧モジュール110の体積、モータ131の大きさ、標準サイズなどによる量産性のような因子によって決定されてもよく、場合に応じて、シリンダ101の断面積がパネル10よりも大きいか類似するよう設けられてもよい。
【0022】
シリンダ101の断面積がパネル10よりも大きいか類似する場合、その気泡を除去する効率を上げるために、本発明の気泡除去用加圧装置100はベースプレート113の上側に備えられ、少なくとも1つの貫通ホール191が形成された加圧プレート190を備える。ピストン103によって加圧される空気の流れを貫通ホール191の位置に応じて制御されるであろう。
【0023】
以上、本発明の好ましい実施形態について図示かつ説明したが、本発明は、上記で述べた特定の実施形態に限定されることなく、請求範囲で請求する本発明の要旨から離れることなく当該の発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能になることはもちろんで、このような変形実施は本発明の技術的な思想または展望から個別に理解されてはいけないのであろう。
【符号の説明】
【0024】
10 パネル
11 キャビネット
101 シリンダ
103 ピストン
110 加圧モジュール
111 シリンダカバー
113 ベースプレート
115 加圧モジュール本体
117 空間部
119 ヒータ
131 モータ
133 カム部材
135 シャフト
137 ロードセル
150 加圧モジュール開閉装置
171 吸着手段
190 加圧プレート
191 貫通ホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の層が互いに接着して形成されるパネルの前記接着された面上に形成される気泡を除去するための気泡除去用加圧装置であって、
シリンダと、
前記シリンダ内を往復運動するピストンと、
内部空間部に前記パネルを収容し、前記シリンダの端部と結合して前記ピストンの往復運動によって密閉された前記空間部の気圧が可変される加圧モジュールと、
を備えることを特徴とする気泡除去用加圧装置。
【請求項2】
前記加圧モジュールは、
シリンダカバーと、
前記シリンダカバーと結合して前記空間部を形成し、前記シリンダの端部に向い合う位置に前記パネルが置かれるベースプレートと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項3】
前記ベースプレートを上下に搬送しながら前記加圧モジュールを開放する加圧モジュール開閉装置と、
前記加圧モジュール開閉装置によって前記加圧モジュールが開放される時、前記ベースプレート上にパネルをロードおよびアンロードするパネル搬送装置と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項4】
前記加圧モジュールの一側に備えられ、前記空間部内の空気を加熱するヒータをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項5】
前記シリンダの端部の下方に備えられ、少なくとも1つの貫通ホールが形成されて前記ピストンによって加圧される空気の流れを前記貫通ホールの位置に制御する加圧プレートをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項6】
前記加圧プレートの貫通ホールは、前記パネルの中心から放射状に複数備えられることを特徴とする請求項5に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項7】
前記貫通ホールは、前記パネルの中心から縁辺に行くほど小さくなることを特徴とする請求項6に記載の気泡除去用加圧装置。
【請求項8】
2つ以上の層が互いに接着して形成されるパネルの前記接着された面上に形成される気泡を除去するための気泡除去用加圧方法であって、
ピストンが往復運動するシリンダと、前記シリンダから延びて密閉された内部空間部を有する加圧モジュールを備えるステップと、
前記加圧モジュールの空間部にパネルを収容し、前記パネルは前記ピストンと向い合う位置に置かれるステップと、
前記ピストンが前記シリンダ内を往復運動しながら前記空間部の気圧を可変することによって前記パネルの気泡を除去するステップと、
を含むことを特徴とする気泡除去用加圧方法。
【請求項9】
前記パネルを収容するステップは、
前記加圧モジュールの下部を形成しながら分離されるベースプレートを搬送させることによって前記加圧モジュールを開放するステップと、
前記加圧モジュールが開放される時、前記ベースプレート上にパネルをロードするステップと、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の気泡除去用加圧方法。
【請求項10】
前記パネルの気泡を除去するステップは、前記ピストンの往復運動に合わせて、前記空間部内の空気を加熱して気圧の変化を促進することを特徴とする請求項8に記載の気泡除去用加圧方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−25148(P2012−25148A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67668(P2011−67668)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(507148928)アプロシステム株式会社 (5)
【Fターム(参考)】