説明

水分散無機増粘剤を含有する油中水型エマルジョンを利用した焼成タイプメーキャップ化粧料組成物及び製造方法

【課題】圧縮成形性に否定的な影響を及ぼす雲母チタン 、ナイロン、シリカ、PMMA、シリコン系パウダーなどの球状顔料を多量含有しても、一定水準以上の強度と発色及び光沢効果を大きく向上させることができる組成物及び剤形化方法を提供する。
【解決手段】本発明によれば、パウダー粉体にシリコン系オイル又はワックスをバインダーとして使用するか又は使用せずに製造されたパウダー組成物と、水分散無機増粘剤を水相に分散させた後にこれを揮発性シリコンオイルと混合して製造された油中水型(Water in Silicone)プレエマルジョンとを混合し、ペースト状に形成した後、成形・乾燥させて、メーキャップ固形色調化粧料を剤形化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存のメーキャップ固形化粧料が使用していた成分及び製造方法の一般的な限界を克服した新概念のメーキャップ固形色調化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の方法においては、固形メーキャップ化粧料は、比較的大きい比表面積及び強い凝集力を有する少なくとも1種のパウダー粉体を成形(ほとんどの場合、圧縮成形)することにより、又は、少なくとも1種のパウダー粉体中に5〜10重量%のエステル系、炭化水素系、シリコン系、トリグリセライド系オイルなどを微細に分散し、次いで圧縮成形することにより剤形化されるのが通常の方法であった。しかしながら、このような既存の方法は、本来メーキャップ化粧料が追求する化粧効果を満足しないという不都合がある。具体的には、雲母チタンなどのパールパウダーを一定量以上含有しないため、所望の水準のパール感を皮膚で具現することができず、また、圧縮粉末剤形において含有された多量のオイルが皮膚から分泌される皮脂などに対する剤形の吸着を妨げて、肌がつやつやする現象を誘発させやすいという短所を有する。また、剤形的な側面では、アイメーキャップに使われるアイシャドウの場合、化粧品原料基準に収録された雲母チタンのパールパウダーは、粒子間の反撥力が大きく、単一粒子が大きいため、所望の水準の成形強度を示すために、一般的な剤形(圧縮成形)では50重量%以上使用することが難しい。また、軟らかい使用感と皮脂吸着能力を有し、且つ皮膚を軟らかくするのに有用なナイロン、シリカ、PMMA、シリコン系パウダーなどを使用する場合にも、前述のものと類似した短所を有するので、剤形に多量使用することが難しい。前記短所を補完するために、オイル及びワックス結合剤を過度に多く使用する場合、固形化粧料の表面が薄いオイル膜で覆われ、固形化粧料がもはや皮膚に付着しなくなる固化の現象〔以下、このような現象をケーキング現象(caking phenomenon)と言う。〕が発生し、化粧料の使用感を大きく低下させる。
【0003】
一方、従来、パウダー粉体と、オイル結合剤と、増粘剤と、揮発性ソルベントとを混合して、前述した剤形の短所を補完しようとする試みがあった。
【0004】
特許文献1には、揮発性ソルベントとしてクロロフルオロハイドロカーボンを使用し、増粘剤としてアルキルベントナイトを使用したが、60重量%以上の雲母チタンの含有が不可能であるという欠点がある。また、特許文献2には、揮発性ソルベントとして水と脂肪油及びワックスをO/Wエマルジョンとして使用し、増粘剤としてキサンタンガムを使用したが、パウダー状とO/Wエマルジョン間の反撥力が大きく、分散力がよくないため、パウダー粒子に均一な分散が不可能なので、結合力が低下するという短所がある。特に、耐水性が強いシリコンなどのコーティング基剤を使用してコーティングされたパウダーを使用する場合、このような現象はさらに目立つ。また、増粘剤として使用されるキサンタンガムは、有機物質であるから、微生物に対する抵抗性が顕著に劣化し、工程上の乾燥時間が非常に長くて、大量生産が要求される実際製造工程に適用することが困難であるという短所がある。
【特許文献1】米国特許第4,992,262号
【特許文献2】PCT/IB02/05257
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これより、本発明者らは、前述のような問題点を解決するために、バインダーとして使用されるオイル及びワックスの含量を低減すると共に、メーキャップ固形色調化粧料の特徴を示す雲母チタン、ナイロン、シリカ、PMMA(polymethyl methacrylate)、シリコン系パウダーなどの球状顔料を多量含有しても、一定水準以上の強度と改善された発色力及び使用感を示すメーキャップ固形色調化粧料組成物を研究したところ、シリコンオイル又はワックスをバインダーとして少量使用するか又は使用せずに製造されたパウダー組成物と、水分散無機増粘剤と揮発性シリコンオイルを混合させて製造された油中水型プレエマルジョン(pre-emulsion)とを混合し、ペースト状に形成した後、成形・乾燥させて、剤形かすることにより、目的を達成できることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の目的は、メーキャップ固形色調化粧料の特徴を示すパウダー粉体を多量含有し、シリコン系オイル又はワックスバインダーを少量使用するか、又は使用しないパウダー組成物と、水分散無機増粘剤を含有する油中水型プレエマルジョンとを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、パウダー組成物と油中水型プレエマルジョンとを再混合して剤形化することによって、発色力と光沢感及び皮脂に対する持続性などの使用感に優れたメーキャップ固形色調化粧料の組成及び製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、シリコンオイル又はワックスバインダーを少量使用するか又は使用しないパウダー組成物と、水分散無機増粘剤を含有する油中水型プレエマルジョンとを混合することを特徴とするメーキャップ固形色調化粧料の組成物及び製造方法を提供する。
【0009】
本発明によるメーキャップ固形色調化粧料の組成物は、全体組成物に対してパウダー組成物を60乃至99.5重量%含有し、全体組成物に対して油中水型(W/S)プレエマルジョンを0.5乃至40重量%含有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、シリコンオイル又はワックスバインダーを少量使用するか又は使用しないパウダー組成物と、水分散無機増粘剤を含有する油中水型プレエマルジョンとをメーキャップ固形色調化粧料の組成物として使用することによって、雲母チタン、ナイロン、シリカ、PMMA、シリコン系パウダーなどの球状顔料を多量含有しても、一定水準以上の強度と発色及び光沢効果を大きく向上させることができた。さらに、滑らかな広がり性と軟らかい使用感を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明をより詳細に説明する。
80乃至99.5重量%の少なくとも1種のパウダー粉体と0.5乃至20重量%のシリコン系オイル又はワックス結合剤とを混合してパウダー組成物を製造し、また、1.0乃至10.0重量%の少なくとも1種の水分散無機増粘剤、20.0乃至60.0重量%の揮発性シリコンオイル、1.0乃至70.0重量%の水、及び0.1乃至20.0重量%の油中水型界面活性剤を混合して油中水型(W/S)プレエマルジョンを製造し、これらパウダー組成物と油中水型(W/S)プレエマルジョンとを混合してペースト状に形成した後、成形・乾燥させて、メーキャップ固形色調化粧料を剤形化することを特徴とする。
【0012】
メーキャップ固形色調化粧料の組成物においてパウダー組成物は、パウダー粉体成分とシリコンオイル及びワックス結合剤からなる。
【0013】
パウダー粉体成分は、一般的に化粧料に使われるものであって、化粧品原料基準又はINCIに登載されたタルク、マイカ、セリサイト、シリカ、雲母チタン、二酸化チタン、PMMA(polymethyl methacrylate)、ナイロン及びシリコン系パウダーから選択される1つ以上をパウダー組成物に対して80乃至99.5重量%含有する。
【0014】
特に、前記組成物は、雲母チタン、ナイロン、シリカ、PMMA(polymethyl methacrylate)及びシリコン系パウダーなどの球状顔料を多量含有することができる。
【0015】
シリコン系オイル又はワックス結合剤は、前記水分散増粘剤の種類や含量によって一定量を共に使用したり、又はプレエマルジョンの形態で使用することによって、水分散増粘剤の成形能力を増加させることができ、又は軟らかい使用感を付与する役目を行うことができ、香料や防腐剤などを含むことができる。シリコン系オイルには、メチコン系、ジメチコン系、サイクロメチコン系、フェニルトリメチコン系などが挙げられる。ワックスには、エテール系、シリコン系、ハイドロカーボン系などが挙げられる。シリコン系オイル又はワックス結合剤は、パウダー組成物の製造に使われる場合、パウダー組成物に対して0.5乃至20重量%、好ましくは、0.5乃至10重量%使用する。又は、前記シリコン系オイル又はワックス結合剤を使用せずに、パウダー組成物を製造することができる。
【0016】
油中水型(W/S)プレエマルジョンは、水分散無機増粘剤と、水と、揮発性シリコンオイル及び油中水型界面活性剤を使用して製造される。
【0017】
水分散無機増粘剤は、水に分散させた時、水の極性によって流動性が増加したり、再配列をする特徴を示すもので、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム 、ケイ酸マグネシウムナトリウムから選択される1つ以上を、油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物に対して1.0乃至10.0重量%、好ましくは、5.0乃至10.0重量%使用する。1.0重量%未満を使用する場合には、プレエマルジョン内に含まれた水分散無機増粘剤のバインディング能力が低下し、成形後、落下安定性が顕著に劣化する。10.0重量%を超過して使用する場合には、水分散状態でなく、ペースト状態となり、パウダーとの混合が不可能となる。上記した水分散無機増粘剤は、乾燥状態では各層で形状化され、各層は、非常に少量の水分により分離されていて、金属イオンが各層の表面に存在している。各層は、陽性(+)に帯電した角部部分と陰性(−)に帯電した表面部分とが存在する両極性を呈し、金属イオンは、陰性の表面に付着した状態で存在する。この際、水が水分散無機バインダーに添加される場合、水分子は、前記表面に存在する金属イオンにより吸着され、水分子をさらに引き寄せるようになり、極性化した水分子群(Brothers)にさらに接着され、表面の陰性電気がさらに拡大され、且つ電離された各層は、無限な水分子の需要増加により間隔が弛緩され、膨脹破壊に到達し、水分子の散在した層間に水分散無機バインダーが散乱され、露出された表面を部分的に互いに連結させる。混合状態が中断される場合、陽性(+)に帯電した表面が陰性(−)に帯電した表面と接触し、水和された内部構造が規則正しく整列した構造、いわゆる“House of cards”構造を形成する。この構造間に既存のパウダーが挿入されて剤形化される。このような水分子が自由に往来できる構造に外部の力が加えられる場合に、さらに形状が乱され、安定した状態でさらに再形状化される。
【0018】
水は、蒸留水であり、油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物に対して1.0乃至70.0重量%使用する。1.0重量%未満を使用する場合、プレエマルジョンの組成物内において水分散増粘剤の均一分散が不可能であり、70重量%を超過して使用する場合、プレエマルジョンの組成物の配合比率を超過するので、剤形安定化に必要な水分散無機増粘剤の量の混合が不可能となる。
【0019】
揮発性シリコンオイルは、油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物に対して20.0乃至60.0重量%使用し、蒸留水より揮発速度が速く、且つ分子構造内にサイクロメチコン構造を含むシリコン系オイルを含む。前記揮発性シリコンオイルを油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物に対して20重量%未満を使用する場合、油中水型(W/S)プレエマルジョン組成物の製造が不可能であり、60重量%を超過して使用する場合、パウダーと混合してペースト形状を製造することが不可能である。
【0020】
油中水型界面活性剤は、油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物に対して0.1乃至20.0重量%使用する。0.1重量%未満を使用する場合には、油中水型(W/S)プレエマルジョンの組成物の製造が不可能であり、20重量%を超過して使用する場合には、必要以上の界面活性剤による付加的な逆機能が発生するようになる。W/S型界面活性剤を含み、前記W/S型界面活性剤は、ジメチコン系、ソルビタン系、ポリグリセリル系、グルコサイド系構造を有している。
【0021】
本発明のメーキャップ固形色調化粧料組成物には、上記成分以外に、目的に応じて本発明の効果を損傷させない範囲内で、油性原料、保湿剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、香料などを配合することができる。
【0022】
以下、下記実施例及び比較例により本発明をさらに具体的に説明する。しかし、これらの実施例及び比較例は、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明の範囲がこれらの例に限定されるわけではない。
【0023】
[実施例1、2:一般圧縮剤形焼成タイプ]
下記表1に示された組成を有するグループ1をヘンシェル(Henschel)混合器で十分に混合し、グループ2をグループ1に微分散させた後、W/Sプレエマルジョンの形態で形成されたグループ3をグループ1及びグループ2の混合物と再び混合して、パウダーペースト状を形成した後、圧縮成形及び70℃で乾燥工程を通じてアイシャドウを製造した。
【0024】
【表1】

【0025】
[実施例3、4:スティック剤形焼成タイプ]
下記表2に示された組成を有するグループ1をヘンシェル(Henschel)混合器で十分に混合し、グループ2を70℃でよく混合してグループ1に微分散させた後、W/Sプレエマルジョンの形態で形成されたグループ3をグループ1及びグループ2の混合物と再混合してパウダーペースト状を形成した後、押出成形及び50℃で乾燥工程を通じてアイシャドウを製造した。
【0026】
【表2】

【0027】
[比較例1:一般圧縮剤形一般タイプ]
下記表3に示された組成を有するグループ1をヘンシェル(Henschel)混合器で十分に混合し、グループ2を70℃でよく混合してグループ1に微分散させたグループ1及びグループ2の混合物を圧縮成形してアイシャドウを製造した。
【0028】
【表3】

【0029】
[試験例1:光沢度評価]
前記実施例1乃至4及び比較例1で製造されたアイシャドウの光沢度を評価するために、前記実施例1乃至4及び比較例1のアイシャドウを人工皮脂を塗布した人工皮膚に同量で塗布し、光沢度を測定した。光沢度測定装置として、グロスメーター(Gardener社のmicro-Tri-glossシリーズ)を使用した。前記グロスメーターは、メーキャップ色調固形化粧料を皮膚に塗布する時、目視の光沢度を測定する装置であって、通常、光沢の程度を測定するのに使われ、反射角60から100を基準にして相対値として表示される。
【0030】
【表4】

【0031】
前記表4に示されたように、シリコン系オイルを使用せずに、パウダー粉体だけをパウダー組成物として使用した実施例1及び実施例3は、シリコン系オイルとパウダー粉体とをパウダー組成物として使用した実施例2及び実施例4に比べて、光沢度において顕著な差異がなく、前記実施例1乃至4のアイシャドウが、W/Sプレエマルジョンを含有しない比較例1のアイシャドウより1.5倍優れた光沢度を有することが分かる。
【0032】
[試験例2:使用感評価]
前記実施例1乃至4及び比較例1で製造されたアイシャドウの使用感を評価するために、無作為で選定された20乃至45才の女性25名の消費者を対象にして使用するようにした後、品質を比較した。その結果を、表5に示した。
【0033】
【表5】

【0034】
前記表5から分かるように、発色性、密着性、広がり性及び持続性において、実施例1乃至4が比較例1より優れた結果を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧料組成物の全体に対して、パウダー組成物を60乃至99.5重量%の割合で、また、油中水型(W/S)プレエマルジョン(pre-emulsion)を0.5乃至40重量%の割合で含有することを特徴とするメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項2】
前記パウダー組成物は、パウダー粉体のみから、又はパウダー粉体とシリコン系オイル又はワックス結合剤との混合物からなること特徴とする請求項1に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項3】
前記パウダー粉体は、タルク、マイカ、セリサイト、シリカ、雲母チタン、二酸化チタン、PMMA(polymethyl methacrylate)、ナイロン及びシリコン系パウダーよりなる群から選択される1種以上であることを特徴とする請求項2に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項4】
前記パウダー組成物は、パウダー粉体を80乃至99.5重量%と、
シリコン系オイル又はワックス結合剤を0.5乃至20重量%を含有することを特徴とする請求項2に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項5】
前記パウダー組成物は、パウダー粉体を90乃至99.5重量%と、
シリコン系オイル又はワックス結合剤を0.5乃至10重量%を含有することを特徴とする請求項4に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項6】
前記組成物は、圧縮成形形態であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項7】
前記油中水型(W/S)プレエマルジョンは、水分散無機増粘剤、揮発性シリコンオイル、水及び油中水型界面活性剤から製造されることを特徴とする請求項1に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項8】
前記水分散無機増粘剤は、油中水型(W/S)プレエマルジョン組成物に対して1.0乃至10.0重量%含有されることを特徴とする請求項7に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項9】
前記水分散無機増粘剤は、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム及びケイ酸マグネシウムナトリウムよりなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする請求項8に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項10】
前記揮発性シリコンオイルは、油中水型(W/S)プレエマルジョン組成物に対して20.0乃至60.0重量%含有されることを特徴とする請求項8に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項11】
前記油中水型界面活性剤は、油中水型(W/S)プレエマルジョン組成物に対して0.1乃至20.0重量%含有されることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のメーキャップ固形色調化粧料組成物。
【請求項12】
(a)パウダー粉体を混合し、パウダー組成物を製造する段階と、
(b)水分散無機増粘剤、揮発性シリコンオイル、水及び油中水型界面活性剤を混合し、油中水型エマルジョンを製造する段階と、
(c)前記(a)段階で得られたパウダー組成物と前記(b)段階で得られたエマルジョンとを混合し、ペースト状に形成した後、成形・乾燥させる段階と、を備えてなることを特徴とするメーキャップ固形色調化粧料組成物の製造方法。
【請求項13】
前記(a)段階でシリコン系オイル又はワックス結合剤をさらに分散させる段階を備えることを特徴とする請求項12に記載のメーキャップ固形色調化粧料の製造方法。
【請求項14】
油中水型(W/S)プレエマルジョン組成物に対して1.0乃至10.0重量%の水分散無機増粘剤と、20乃至60.0重量%の揮発性シリコンオイルと、1.0乃至70.0重量%の水、及び0.1乃至20.0重量%の油中水型界面活性剤を含むことを特徴とする請求項12に記載のメーキャップ固形色調化粧料の製造方法。
【請求項15】
パウダー組成物の全体に対して、80乃至99.5重量%のパウダー粉体と、0.5乃至20重量%のシリコン系オイル又はワックス結合剤とを含むことを特徴とする請求項13に記載のメーキャップ固形色調化粧料の製造方法。

【公開番号】特開2008−174460(P2008−174460A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7077(P2007−7077)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(503327691)株式會社アモーレパシフィック (73)
【住所又は居所原語表記】181, Hankang−ro 2−ka, Yongsan−ku, Seoul 140−777 Republic of Korea
【Fターム(参考)】