説明

水晶発振回路

【課題】温度変化に応じたカットオフ周波数の変動を抑えることにより、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる水晶発振回路を提供する。
【解決手段】CMOSインバータIV1、帰還抵抗Rf及び水晶振動子Qzが、互いに並列接続されている。キャパシタCGが、水晶振動子Qzの一端と電源Vssとの間に接続される。キャパシタCDが、水晶振動子Qzの他端と電源Vssとの間に接続される。水晶発振回路1は、オーバートーン発振する。そして、帰還抵抗Rfが、温度の上昇に応じたCMOSインバータIV1のgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する500Ω〜2kΩのポリ抵抗から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水晶振動子を用いた水晶発振回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上述した水晶発振回路として、例えば図1に示されたようなものが提案されている。同図に示すように、水晶発振回路1は、水晶振動子Qzと、発振回路2と、から構成されている。上記発振回路2は、インバータとしてのCMOSインバータIV1と、帰還抵抗Rfと、第1及び第2キャパシタとしてのキャパシタCG及びCDと、から構成されている。上記水晶振動子Qz、CMOSインバータIV1及び帰還抵抗Rfは、互いに並列に接続されている。そして、キャパシタCGは、水晶振動子Qzの一端と電源Vssとの間に設けられている。キャパシタCDは、水晶振動子Qzの他端と電源Vssとの間に設けられている。
【0003】
上述した水晶振動子Qz及び発振回路2は、図2に示すような等価回路で表すことができる。即ち、水晶振動子Qzは、互いに直列に接続された抵抗R1、キャパシタC1及びインダクタンスL1と、これら抵抗R1、キャパシタC1及びインダクタンスL1に並列接続されたキャパシタC0と、に等価することができる。また、発振回路2は、互いに直列接続された負性抵抗−RLと、キャパシタCLと、に等価することができる。なお、上記負性抵抗−RLは、下記の式(1)で表される。
−RL=−gm/(ω2・CG・CD) …(1)
上記gmは、CMOSインバータIV1の相互コンダクタンスである。
ωは、発振角周波数である。
【0004】
上記水晶振動子Qzは、インダクタンスL1、キャパシタC1及びC0で決まる周波数で振動する。熱などで発生した水晶振動子Qzの微少振動はそのままでは抵抗R1によって減衰する。しかしながら、上記微少振動がCMOSインバータIV1に増幅されて再び水晶振動子Qzに供給されることにより水晶振動子Qzの発振が維持される。即ち、抵抗R1が振動エネルギーを減衰させる抵抗であるのに対して発振回路2の負性抵抗−RLは振動エネルギーを補充する抵抗であると考えられる。よって、下記の式(2)に示すように、負性抵抗−RLが抵抗R1より大きければ水晶振動子Qzの発振が持続する。
|R1|<|−RL| …(2)
【0005】
上記水晶振動子Qzの振動周波数は、水晶のカットによって決定され、奇数倍に発生する。通常の水晶では、下記の式(3)に示すように高次になるほど抵抗R1は高くなる。
|R1(1st)|<|R1(3rd)|<|R1(5th)|<… (3)
なお、|R1(1st)|=基本周波数での抵抗R1の抵抗値、|R1(3rd)|=3倍波(基本周波数×3)での抵抗R1の抵抗値、|R1(5th)|=5倍波(基本周波数×5)での抵抗R1の抵抗値である。
【0006】
通常、帰還抵抗Rfには数MΩ程度の大きな抵抗値のものが用いられ基本周波数で発振するように水晶発振回路1が設けられている。しかしながら、帰還抵抗Rfの抵抗値を小さくすることにより基本周波数だけでなく上記3倍波、5倍波でも発振するオーバートーン水晶発振回路1を構成できることが知られている。図3は、帰還抵抗Rfが大きい場合“a”(1MΩ〜5MΩ程度)と、小さい場合“b”(1kΩ〜10kΩ程度)とについて、周波数に対する負性抵抗−RLを示したグラフである。
【0007】
同図に示すように、帰還抵抗Rfの抵抗値が大きい場合“a”は、低周波で負性抵抗−RLが−側に大きく、周波数が大きくなるに従って0に近づく。よって、基本周波数では|R1|<|−RL|となり発振するが、3倍波、5倍波では|R1|<|−RL|を満たさなくなるため発振しない。これに対して、帰還抵抗Rfの抵抗値が小さい場合“b”は、低周波で負性抵抗−RLが+側になり、周波数が大きくなるに従って減少し−側のピークまで減少した後に大きくなり0に近づく。
【0008】
図3に示す例では、負性抵抗−RLが0となるカットオフ周波数fcが基本周波数と3倍波との間にある。よって、3倍波の近くで負性抵抗−RLが−側のピークとなるため、基本周波数では|R1|<|−RL|を満たさなくなるが、3倍波で|R1|<|−RL|となり発振する。また、カットオフ周波数fcを3倍波と5倍波との間にして、5倍波の近くで負性抵抗−RLが−側のピークとなるようにすれば、5倍波で|R1|<|−RL|となり発振する。
【0009】
上述したように帰還抵抗Rfの抵抗値を小さくしてオーバートーン水晶発振回路を構成する場合、上記カットオフ周波数fcは下記の式(4)で表されることが知られている。
fc=1/(2πC)・√(gm/Rf) …(4)
C=CG・CD/(CG+CD
【0010】
式(4)から明らかなように、上記水晶発振回路1では、帰還抵抗Rfの抵抗値がわずかに変化するだけでカットオフ周波数fcがズレてしまい所望の周波数でオーバートーン発振することができない、という問題があった。そこで、CMOSインバータIV1と帰還抵抗Rfとを同一のシリコン基板上に形成すると共に帰還抵抗Rfを薄膜抵抗を用いて形成するものが提案されている(特許文献1)。上記薄膜抵抗は、拡散抵抗などに比べて製品毎の抵抗値のバラツキが小さいため、カットオフ周波数fcを精度良くコントロールすることができ、所望のオーバートーンで確実に発振させることができる。
【0011】
しかしながら、上記gmは温度によって変動する。また、薄膜抵抗を用いた帰還抵抗Rfも温度によって変動する。このため、式(4)からも明らかなように、温度によってカットオフ周波数fcが変わってしまい、温度が変わると所望のオーバートーン周波数で発振することができない、という問題は解消されていなかった。
【0012】
また、上述した水晶発振回路1として、例えば、図6に示すように、CMOSインバータIV1の出力と水晶振動子Qzとの間に接続された出力抵抗Roを設けたものも知られている。この出力抵抗Roは、帰還回路の位相の安定化および水晶振動子Qzに印加される振幅レベルの減少のために使用される。出力抵抗Roの抵抗値を大きくすれば水晶振動子Qzに印加される振幅レベルは減少するが、それに伴い負性抵抗−RLの値も減少する。
【0013】
以上のことからも明らかなように、図6に示す水晶発振回路1では、出力抵抗Roの抵抗値がわずかに変化するだけで負性抵抗−RLが変動してしまい所望の周波数でオーバートーン発振することができない、という問題があった。そこで、CMOSインバータIV1と出力抵抗Roとを同一にシリコン基板上に形成すると共に出力抵抗Roを薄膜抵抗を用いて形成するものが提案されている(特許文献2)。上記薄膜抵抗は、拡散抵抗などに比べて製品毎の抵抗値のバラツキが小さいため、負性抵抗−RLを精度良くコントロールすることができ、所望のオーバートーンで確実に発振させることができる。
【0014】
しかしながら、上述したようにCMOSインバータIV1のgmは温度によって変動する。また、薄膜抵抗を用いた出力抵抗Roも温度によって変動する。よって、図6に示す水晶発振回路1においても、温度によって負性抵抗−RLが変わってしまい、温度が変わると所望のオーバートーン周波数で発振することができない、という問題は解消されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特許2535801号公報
【特許文献2】特開平5−191147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
そこで、本発明は、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる水晶発振回路を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、インバータと、前記インバータに並列に接続された帰還抵抗と、前記インバータに並列に接続された水晶振動子と、前記水晶振動子の一端と電源との間に接続された第1キャパシタと、前記水晶振動子の他端と電源との間に接続された第2キャパシタと、を有するオーバートーン発振する水晶発振回路において、前記帰還抵抗が、温度の上昇に応じた前記インバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されていることを特徴とする水晶発振回路に存する。
【0018】
請求項2記載の発明は、前記帰還抵抗が、ポリ抵抗から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水晶発振回路に存する。
【0019】
請求項3記載の発明は、インバータと、前記インバータに並列に接続された帰還抵抗と、前記インバータに並列に接続された水晶振動子と、前記インバータの出力と前記水晶振動子との間に接続された出力抵抗と、前記水晶振動子の一端と電源との間に接続された第1キャパシタと、前記水晶振動子の他端と電源との間に接続された第2キャパシタと、を有するオーバートーン発振する水晶発振回路において、前記出力抵抗が、温度の上昇に応じた前記インバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されていることを特徴とする水晶発振回路に存する。
【0020】
請求項4記載の発明は、前記出力抵抗が、ポリ抵抗から構成されていることを特徴とする請求項3に記載の水晶発振回路に存する。
【0021】
請求項5記載の発明は、前記ポリ抵抗の抵抗値は、500Ω〜2kΩであることを特徴とする請求項2又は4に記載の水晶発振回路に存する。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように請求項1、2及び5記載の発明によれば、帰還抵抗が、温度の上昇に応じたインバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されているので、gm及び帰還抵抗の温度変化によるカットオフ周波数の変動を抑えることができる。よって、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる。
【0023】
請求項3、4及び5記載の発明によれば、出力抵抗が、温度の上昇に応じたインバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されているので、gm及び出力抵抗の温度変化による負性抵抗の変動を抑えることができる。よって、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態における本発明の水晶発振回路を示す回路図である。
【図2】図1の水晶発振回路の等価回路である。
【図3】図1に示す水晶発振回路の発振周波数に対する負性抵抗を示すグラフである。
【図4】薄膜抵抗、50Ωのポリ抵抗、1kΩのポリ抵抗の温度25℃から85℃の上昇による変化量と、抵抗値の製品毎のバラツキと、を示す表である。
【図5】薄膜抵抗、50Ωのポリ抵抗、1kΩのポリ抵抗の温度25℃から85℃の上昇による変化量を示すグラフである。
【図6】第2実施形態における本発明の水晶発振回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、水晶発振回路1は、背景技術で説明したように、水晶振動子Qzと、発振回路2と、から構成されている。上記発振回路2は、インバータとしてのCMOSインバータ1と、帰還抵抗Rfと、第1及び第2キャパシタとしてのキャパシタCG及びCDと、から構成されている。上記CMOSインバータ1、キャパシタCG及びCDについては、既に背景技術で説明していあるので、ここでは詳細な説明を省略する。上記帰還抵抗Rfは、500Ω〜2kΩのポリ抵抗(Poly抵抗)で構成されている。このポリ抵抗の温度変化に対する抵抗値の変動量は、抵抗値に依存して変動するため抵抗値の設定によって決めることができる。
【0026】
次に、上記構成の水晶発振回路1の効果について説明する。上述したように帰還抵抗Rfの値を500Ω〜2kΩにすることにより、上記水晶発振回路1の負性抵抗−RLは、図3のbに示すように、低周波で+側になり、周波数が大きくなるに従って減少し−側のピークまで減少した後に大きくなり0に近づく。この負性抵抗−RLの周波数特性から明らかなように、水晶発振回路1は基本周波数の奇数倍で振動するオーバートーンで発振する。上記負性抵抗−RLが0となるカットオフ周波数fcは背景技術で説明したように下記の式(4)で求められる。
fc=1/(2πC)・√(gm/Rf) …(4)
C=CG・CD/(CG+CD
【0027】
上述したgmは、温度25℃から85℃の上昇により−10%ほど減少する。次に、本発明者は、薄膜抵抗、50Ωのポリ抵抗、1kΩのポリ抵抗の温度25℃から85℃の上昇による変化量と、抵抗値の製品毎のバラツキと、について調べてみた。結果を図4及び図5に示す。同図に示すように、薄膜抵抗では温度25℃から85℃の上昇により−2%減少する。これに対して、50Ωのポリ抵抗では温度25℃から85℃の上昇により+2%上昇する。1kΩのポリ抵抗では温度25℃から85℃の上昇により−10%減少する。即ち、帰還抵抗Rfとして500Ω〜2kΩのポリ抵抗を用いることにより、図4及び図5に示すように、帰還抵抗Rfを、温度の上昇に応じたCOMSインバータIV1のgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性とすることができる。よって、カットオフ周波数fcの温度変化による変動を抑えることができ、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる。
【0028】
また、薄膜抵抗の製品毎のバラツキは±10%程度である。これに対してポリ抵抗の製品毎のバラツキは±12%程度と薄膜抵抗より大きくなってしまう。しかしながら、帰還抵抗Rfとして薄膜抵抗を用いた場合、カットオフ周波数fcは温度25℃から85℃の変動により最大18%{=10%(製品毎のバラツキ)+10%(gmの変動量)−2%(帰還抵抗Rfの変動量)}でバラツクが、帰還抵抗Rfとして500Ω〜2kΩのポリ抵抗を用いた場合、カットオフ周波数fcは温度25℃から85℃の変動により最大12%{12%(製品毎のバラツキ)+10%(gmの変動量)−10%(帰還抵抗Rfの変動量)}のバラツキとなり薄膜抵抗を用いた場合よりも小さくすることができる。また、帰還抵抗Rfは出荷テストによる選別ができるため、さらに精度向上が可能となる。
【0029】
なお、上述した実施形態では、帰還抵抗Rfとしてポリ抵抗を用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。帰還抵抗Rfとしては、温度の上昇に応じたCMOSインバータIV1のgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性であればよい。
【0030】
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。上述した第1実施形態では、帰還抵抗Rfを温度の上昇に応じて抵抗値が減少するポリ抵抗で構成していたが、第2実施形態では、図6に示す出力抵抗Roを温度の上昇に応じて抵抗値が減少する500Ω〜2kΩのポリ抵抗で構成している。同図に示すように、上記出力抵抗Roは、CMOSインバータIV1の出力と水晶振動子Qzとの間に接続されている。この出力抵抗Roは、帰還回路の位相の安定化および水晶振動子Qzに印加される振幅レベルの減少のために使用される。
【0031】
次に、上記構成の水晶発振回路1の効果について説明する。上記出力抵抗Roの抵抗値が一定の場合、温度が上がりCMOSインバータIV1のgmが減少すると、背景技術の式(1)に示すように、上記発振回路2の負性抵抗−RLは低下する。これに対して、出力抵抗Roの抵抗値が減少すると、水晶振動子Qzに印加される振幅レベルが増加し、それに伴い発振回路2の負性抵抗−RLが増加する、ことが知られている。
【0032】
第2実施形態では、上述した出力抵抗Roとして、温度の上昇に応じたCMOSインバータIV1のgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する500Ω〜2kΩのポリ抵抗を用いている。これにより、温度が上がりCMOSインバータIV1のgmが減少して負性抵抗−RLが減少した分、出力抵抗Roの抵抗値が小さくなりこの出力抵抗Roの抵抗値の減少に応じて負性抵抗−RLが増加するため、温度の変化による負性抵抗−RLの変動を抑えることができ、温度の影響を受けないで確実にオーバートーン発振できる。
【0033】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 水晶発振回路
IV1 CMOSインバータ(インバータ)
Rf 帰還抵抗
Qz 水晶振動子
G キャパシタ(第1キャパシタ)
D キャパシタ(第2キャパシタ)
Vss 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インバータと、前記インバータに並列に接続された帰還抵抗と、前記インバータに並列に接続された水晶振動子と、前記水晶振動子の一端と電源との間に接続された第1キャパシタと、前記水晶振動子の他端と電源との間に接続された第2キャパシタと、を有するオーバートーン発振する水晶発振回路において、
前記帰還抵抗が、温度の上昇に応じた前記インバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されている
ことを特徴とする水晶発振回路。
【請求項2】
前記帰還抵抗が、ポリ抵抗から構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の水晶発振回路。
【請求項3】
インバータと、前記インバータに並列に接続された帰還抵抗と、前記インバータに並列に接続された水晶振動子と、前記インバータの出力と前記水晶振動子との間に接続された出力抵抗と、前記水晶振動子の一端と電源との間に接続された第1キャパシタと、前記水晶振動子の他端と電源との間に接続された第2キャパシタと、を有するオーバートーン発振する水晶発振回路において、
前記出力抵抗が、温度の上昇に応じた前記インバータのgmの減少量を相殺するように温度の上昇に応じて抵抗値が減少する温度特性を有する抵抗から構成されている
ことを特徴とする水晶発振回路。
【請求項4】
前記出力抵抗が、ポリ抵抗から構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の水晶発振回路。
【請求項5】
前記ポリ抵抗の抵抗値は、500Ω〜2kΩである
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の水晶発振回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate