説明

水蒸気改質および部分酸化によって合成ガスを製造する方法

【課題】エネルギーの観点から高性能であり、大きさが縮小させられ、かつ、投資費用が制限される合成ガスの製造方法を提供する。
【解決手段】炭化水素供給材料等から合成ガスSGを製造する方法が記載され、水蒸気が補給された第1の供給材料F1は、水蒸気改質触媒を含む複数の反応管38と、該管を含むシェルを含む多管式の熱交換反応器R内の水蒸気改質を経て、第1の合成ガスSG1が製造され;該反応管38は、主として、流体HFを該シェル内の該管の外側に循環させることによる伝達によって加熱されて、第2の合成ガスSG2が製造され、熱流体HFは、0.5〜12MPaの圧力の酸素による第2の供給材料F2の多段部分酸化流れであり;合成ガスSGは、合成ガスSG1およびSG2を混合することによって製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ガスまたは軽質炭化水素(メタン、エタン、プロパン、ブタンまたは10個未満の炭素原子を含有する炭化水素)またはそれらの混合物からの合成ガスの製造に関する。
【0002】
合成ガスは、主として、(水を除去した後に)水素、一酸化炭素および二酸化炭素から構成される混合物である。それは、少量の残留炭化水素、典型的にはメタンを含むこともある。
【0003】
合成ガスは、水素を製造するために用いられ得る。それはまた、例えば、酸素含有化合物(メタノール、ジメチルエーテル等)または炭化水素、特にはオレフィンまたはパラフィンの化学転換によって液状化合物を製造するために用いられ得る。
【背景技術】
【0004】
合成ガスを製造するための複数の方法が既に知られており、特に、水蒸気改質、部分酸化および自己熱法がある。
【0005】
水蒸気改質(SMR:steam methane reforming(メタン水蒸気改質)としても知られる)は、水蒸気の存在下に触媒上で供給材料を反応させて、(水蒸気とは別に)炭素酸化物および水素の混合物を主として含む合成ガスを得る工程からなる。当該操作は吸熱性である。それは、典型的には、水蒸気の存在下に供給材料を、触媒(一般的にはニッケル触媒(例えば、6〜25重量%のニッケルと、該ニッケルを担持する、アルミナまたはアルミナおよび1以上の耐火物化合物を含む混合物を主として含む担体とを含むもの))が充填された管内を流通させることによって行われる。管は、典型的には、管炉内の輻射によって加熱される。炎の最も熱い点は、管が過剰にオーバーヒートしないように管から十分に距離を置いて維持されなければならず、このため用いられる炉が大きくかつ高価である。
【0006】
熱交換型反応器(reactor-exchanger)内での水蒸気改質(熱が主として伝達によって移されるのであって、主として炉内の場合のように輻射によって移されるのでないことを意味する)が既に提案されている:反応媒体は、非常に高温の熱気によって間接的に加熱される。
【0007】
しかしながら、熱交換器において非常に高い温度の熱気を用いるのは結局難しいことが分かる。
【0008】
部分酸化(POXとして知られる)は、化学量論量未満の条件下での燃焼によって炭化水素と、空気または酸素との高温混合物(一般的には1000〜1600℃)を形成して、炭化水素を酸化し、合成ガスを得る工程からなる。当該方法は、空気を用いることができない場合(窒素不含有の合成ガスが必要とされる場合)に大量の酸素を用いる。
【0009】
自己熱法では、部分酸化を行った直後に、断熱領域において高温、例えば、900〜1000℃の出口温度で接触水蒸気改質を行う。当該方法は、2つの先行反応様式を連続的に結合する。それは、酸素の消費はPOX法より少ないが、触媒床を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の方法の1つの目的は、従来の水蒸気改質の設備よりはるかにコンパクトな設備において、典型的には、POXおよび自己熱法より少ない酸素を必要として、軽質炭化水素から合成ガスを製造することである。それ故に、本発明の方法は、エネルギーの観点から高性能であり、大きさが縮小させられ、かつ、投資費用が制限される方法である。
【0011】
好ましい変形では、本発明はまた、エネルギー効率を高く維持しながら用いられる最高温度を低下させることができる。これにより、設備の信頼性および耐用期間が向上させられる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明は、合成ガスの改質(SMR)および部分酸化(POX)の特定の組み合わせを採用する。しかしながら、反応物質の全ての混合物およびその混合物の化学転換を用いる自己熱法とは対照的に、本発明の方法は、酸素によるPOX、および、該POXからの過剰の熱を、コンパクトな熱交換反応器タイプの熱交換反応器合成ガス改質SMRに移すために間接的な熱交換を行う。これは、水蒸気改質がより深く、このために、HおよびCOの製造を促進することを意味する。それ故に、自己熱法と比較して、Hのポテンシャル(CO水蒸気を転換した後に得られた水素)はより高く、酸素要求量はより低い。
【0013】
(POXおよびSMRによって)得られる2つの合成ガスは、その後、典型的には混合され、これにより、合成ガス管を加熱するために空気中の燃焼を用いる方法と比較して得られる合成ガスの量が増加する。最後に、大容積の窒素により希釈されないので、製造されたCOは下流で容易に回収され得る。
【0014】
コンパクトさの観点からはこれは優れている;一方で、POXによって製造された合成ガスは、空気中の燃焼からの熱気の熱移動特性と比較して伝達によるより良好な熱移動特性を有する。他方、POXは、高圧で(空気からの窒素の圧縮の必要なく)行われ得、これにより、コンパクト性が大きく増加し、必要な熱交換表面が低減する(圧力による気相における伝達交換の増加がある)。熱移動に必要な表面、それ故に費用は、実質的に低減させられ得る。
【0015】
本発明の方法の変形では、よりコンパクトでかつより安価な設備において部分酸化を行うことが、水蒸気改質管における炎の存在が回避され、ホットスポットを除去する限り炉よりはるかにコンパクトな熱交換反応器においてそれを行うことによって可能であることも発見された。結果的にこれらの管の破壊および劣化をもたらし得るからである。
【0016】
このため、本発明は、熱交換反応器(R)のシェルの内側で水蒸気改質管の近辺において熱流体HFのところで無炎の燃焼反応を進展させることによって、熱交換反応器内で水蒸気改質操作を行うことを可能にする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、炭化水素供給材料および場合によっては再循環化合物Fから合成ガスSGを製造する方法が記載され、ここで、
・水蒸気が補給された第1の供給材料F1は、水蒸気改質触媒を含む複数の反応管(38)と、該管を含むシェルとを含む多管式の熱交換反応器(R)内の水蒸気改質を経て、第1の合成ガスSG1が製造され;
・該反応管(38)は、主として、流体HFを該シェル内の該管の外側に循環させることによる伝達によって加熱されて、第2の合成ガスSG2が製造され、ここで、熱流体HFは、0.5〜12MPaの圧力の酸素による第2の供給材料F2の多段部分酸化流れであり;
・合成ガスSGは、合成ガスSG1およびSG2を混合することによって製造される、方法であり、これにより、従来の水蒸気改質の設備よりはるかにコンパクトな設備において、典型的には、POXおよび自己熱法より少ない酸素を必要として、軽質炭化水素から合成ガスを製造することができ、それ故に、エネルギーの観点から高性能であり、大きさが縮小させられ、かつ、投資費用が制限される。また、本発明は、エネルギー効率を高く維持しながら用いられる最高温度を低下させることができる。これにより、設備の信頼性および耐用期間が向上させられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
上記に示された参照符号は、以下の添付図面の記載に用いられるものに対応する。下記では、表現「部分燃焼」および「部分酸化」すなわち「POX」は、置き換え可能に用いられる。
【0019】
本発明は、炭化水素および場合によっては再循環化合物によって構成される全般的な供給材料F(供給材料Fは、第1の供給材料F1および第2の供給材料F2を含む)から合成ガスSGを製造する方法を提供し、ここで、
・第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、水蒸気改質触媒を含む複数の反応管と、該管を含むシェルとを含む少なくとも1つの多管式の熱交換反応器(R)において水蒸気改質を経て、合成ガスSG1の少なくとも1つのフラクションが製造され;
・該反応管は、主として、シェル内の該管の外側に熱流体HFを流通させることによる伝達によって加熱されて、第2の合成ガスSGが製造され、ここで、熱流体HFは、実質的に窒素を含まない、第2の供給材料F2の酸素による、0.5〜12MPaの圧力の部分酸化流であり;
・合成ガスSGは、合成ガスSG1およびSG2を混合することによって製造される。合成ガスSG1およびSG2は、典型的には、熱交換反応器(R)の下流で混合されるが、熱交換反応器(R)のシェル内で行われなくてもよく、例えば、実質的に、熱交換反応器(R)のシェルの一端において行われる。
【0020】
供給材料F1およびF2は、多様な気体および/または液体であり得る。それらは、同一または異なる組成のものであってよい。しかしながら、通常は、供給材料F1およびF2は、本質的に、2MPaの圧力および20℃の温度でガスである。典型的には、供給材料F1およびF2は、同一の組成のものであり、天然または精製ガス、または、主として、モル%として、5個未満の炭素原子を含む炭化水素からなるガス混合物に由来する。
【0021】
供給材料F1およびF2(または、それらの1つのみ、例えば、供給材料F2)は、再循環流、特に、下流で分離されたフラクション、例えば、水素製造のために圧力スイング吸着(PSA)によって分離された合成ガスSGのフラクションを含む流れを含んでもよい。このような再循環フラクションは、しばしば、COおよび転換されなかったメタンを含み、典型的には、COも含む。
【0022】
加圧された酸素条件下での部分酸化に起因して、非常に良好な熱交換特性を有する高圧の熱流体HFは、比較的コンパクトな熱交換反応器において大量の熱を移すことができる。
【0023】
本発明の好ましい変形では、POXは、多段法で行われる;典型的には、熱流体HFは、供給材料F2の第1の部分の酸素による部分酸化の第1の流れを少なくとも含み、通常は、水蒸気が補給され、熱交換反応器内を流通させられて反応管を加熱し、次いで、少なくとも1つの補足の部分酸化帯域において、単独または混合物として加えられた供給材料F2の少なくとも第2部分および酸素と混合されて、該第1の流れの温度が上昇し、次いで、得られた混合物の流れは、熱交換反応器(R)のシェル内を流通させられて、反応管に補足熱を提供し、その後、該熱交換反応器(R)を離れる。
【0024】
得られた混合物の流れも、熱流体HFである。“熱流体HF”は、ここでは、熱交換反応器(R)のシェル内での流通の間に変化する流量および温度を有する組成物の流れを示す。
【0025】
1、2または3さらには4〜8の補足の部分酸化帯域が一般に用いられ得る。好ましくは1〜4、非常に好ましくは2〜3の補足の部分酸化帯域が用いられ得る。この多段燃焼により、熱を反応管に移動させる時に中間的な冷却を伴いつつ、単一工程において部分酸化の全てが行われるならば得られるであろう特に高い温度に達することなく、大量の熱が移動させられ、温度上昇に供給されることが可能となる。
【0026】
これらの(最初のおよび/または補足の)部分酸化帯域は、熱交換反応器(R)のシェルの内側および/または外側にあってよい。
【0027】
本発明の方法の第1の変形において、補足の部分酸化帯域(単数または複数)は、熱交換反応器(R)のシェルの内側に配置される。最初の部分酸化帯域も、熱交換反応器(R)の内側の帯域であってもよい。
【0028】
典型的には、補足の部分酸化帯域は、反応管を含まず、熱交換反応器(R)のシェルの内壁に実質的に隣接する帯域である。
【0029】
非常に好ましくは、反応管に接触する炎の形成は回避される。
【0030】
第1の部分酸化態様の実施では、この第1の変形の場合において、炎の存在を、反応管がなく、特に、熱交換反応器(R)のシェル(37)の内壁に隣接する1以上の帯域に制限することによって行われてよい。特に、1以上のフラットまたは短型のフレーム・バーナーが既知の方法で用いられてよく、かつ/または、結果としてより小さい炎を生成する複数の小型バーナーが用いられてよい。
【0031】
さらなる部分酸化の実施において、供給材料F2の少なくとも一部および酸素(好ましくは水蒸気の存在下)は、熱交換反応器(R)の少なくとも1つの帯域内の均一な燃焼帯域において(最初のおよび/または補足の)部分酸化を得るように、乱流条件および/または十分に再循環させながら、熱交換反応器のシェルの内側の1点に注入される。
【0032】
できるだけ均一な燃焼条件を形成するために、無炎の均一な燃焼(酸化)をより容易に行うように比較的穏やかな温度(例えば、1200℃未満、または1150℃未満、例えば1000〜1180℃の最終温度)が用いられ得る。このような均一な燃焼型のための適切な条件(濃度および温度)の範囲は、燃焼をモデリングすることおよび/またはガス再循環および乱流を変化させることによりテストすることによって精密に決定され得る。非常に乱雑な試薬混合物およびそれらの再循環は、均一な燃焼に有利に働く。好ましくは、均一な部分酸化は、水蒸気改質管に極近接したところで行われ、部分酸化の熱は、管にすぐに移される。均一な部分酸化は水蒸気改質管においてその後も継続されてよい。水蒸気改質管を劣化させるかもしれないホットスポットをそれは発生させないからである。次いで、熱交換反応器内の温度をより均一にさせることが可能になり、これは、熱移動を最適化し、補足の部分燃焼帯域の数を減少させ、かつ/または、熱流体HFの局所的な最大効果温度を制限することができ、これは、設備の耐用期間の点から好都合である。
【0033】
第3の燃焼の実施では、供給材料F2の少なくとも一部および酸素(好ましくは水蒸気が補給される)は、得られる混合物の温度が炎を伴って燃焼が起こる温度より低い条件下に、熱交換反応器のシェルの内側の触媒燃焼帯域の上流の1つの点に注入される。触媒燃焼は、燃焼領域において周知の技術であり、種々の触媒を用い得る。例えば、以下の特許出願または特許が参照されてよい:US20050081443;US−A−5 980 843;US−A−5 405 260;EP−B1−0 689 870;EP−B1−0 712 661。最良の条件下に触媒燃焼が行われることを可能にする初期温度帯域および最終温度帯域は、所与の触媒に対する試験によって決定され得る。混合物の好ましい初期温度(燃焼前)は、900℃未満であり、通常は、800〜880℃である。好ましい最終温度(燃焼後)は、1000℃未満であり、通常は、800〜980℃である。さらに、触媒燃焼は、有利には、熱交換反応器(R)の最も冷たい部分に限定され得る。このため、第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れが熱交換反応器の一端に入る場合、触媒燃焼帯域は、典型的には、当該端部に対して熱交換反応器の前半部分に位置する。
【0034】
本発明の方法の第2の変形では、補足の部分酸化帯域(単数または複数)(42、44)および/または最初の部分酸化帯域は、熱交換反応器(R)のシェル(37)の外側に配置され得る。この選択は、結果として、コンパクトさがより少ない実施形態をもたらすが、バーナーおよび燃焼帯域のために標準的な寸法が利用されることを可能にする。
【0035】
1または2の外側の部分燃焼帯域(例えば、最初の帯域)と1または2以上の内側の燃焼帯域とを結合することも可能である。
【0036】
熱流体HFは、種々の方法で流通させられてよい。
【0037】
通常、第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、熱交換反応器内を本質的に一方向に流通し、熱流体HFは、少なくとも全般的に供給材料F1に対する向流として流通する(すなわち、熱流体HFは、純粋な向流として管に並行して流通するか、または、局所的には交叉流(cross-current)であるが全般的には向流として流通する)。
【0038】
しかしながら、並流流通が可能である。この場合、第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れが熱交換反応器内を本質的に一方向に流通するならば、熱流体HFは、少なくとも全般的に、供給材料F1に対する並流として流通する(純粋なまたは全般的な並流)。
【0039】
2つの合成ガスSG1およびSG2は、通常、熱交換反応器の外側で混合される。しかしながら、代替として、それらは、熱交換反応器内、特に、その一端またはその両端で混合されてもよい。第1の供給材料F1および熱流体HFが並流として流通する場合にはこの構成はより容易であり、2つの合成ガスSG1およびSG2は、熱交換反応器(R)の同一の端部で生じさせられる。
【0040】
熱交換反応器からの出口における合成ガスSG1およびSG2の各圧力P1およびP2は、下記条件を満たす:
0.8MPa<P1<12MPa;好ましくは1.5MPa<P1<5MPa;非常に好ましくは1.8MPa<P1<4.5MPa;
0.8MPa<P2<12MPa;好ましくは1.5MPa<P2<5MPa;非常に好ましくは1.8MPa<P2<4.5MPa。
【0041】
一般的には、圧力P1およびP2は、約|P2−P1|<0.35MPa、好ましくは|P2−P1|<0.30MPa、非常に好ましくは|P2−P1|<0.25MPaである。
【0042】
通常はP2>P1である。しばしば、熱交換反応器(R)からの出口における合成ガスSG2は、熱交換反応器(R)に入る前に、供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れと、該流れの最終の予備加熱または部分水蒸気改質(または予備水蒸気改質)のために熱交換する。このため、合成ガスSG2は、典型的には、これを合成ガスSG1と混合する前に圧力降下を経、典型的には、P2>P1である。
【0043】
一般に、熱交換反応器(R)の出口において、合成ガスSG2は、供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れと熱交換し、熱交換反応器(R)に入る前に、熱交換反応器(主として、典型的には熱交換反応器(R)とは異なり、参照符号(2b)を有する)内において、該流れを部分的に水蒸気改質し、次いで、熱交換反応器(R)を離れる合成ガスSG1の流れと混合されて、合成ガスSGを形成し、これは、熱交換器(下記では(2a)として参照される)において、熱交換器(2b)の丁度上流で供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れを予備加熱する。このため、合成ガスSG1(これは比較的より冷たい)および合成ガスSG2(これは比較的より高い)の熱ポテンシャルは効率的に用いられ、予備的な部分水蒸気改質に必要な比較的高温の熱を供給する。水蒸気改質の方法に類似の方法で実施され、水蒸気改質触媒を含む管式熱交換反応器内で行われる前記の予備水蒸気改質は、典型的には、水蒸気改質のための温度より低い100〜200℃温度で行われる。
【0044】
水蒸気が補給された供給材料F1は、典型的には、500〜700℃(好ましくは580〜700℃)に予備加熱された後、熱交換反応器(R)に入る。熱交換器(R)からの出口の合成ガスSG1の温度は、典型的には800〜950℃(好ましくは820〜900℃)であり、熱交換反応器(R)からの出口の合成ガスSG2の温度は、典型的には850〜1150℃、より好ましくは900〜1050℃である。
【0045】
本発明はまた、製造された合成ガスSGから水素を製造する方法に関する。
【0046】
本発明は、下記の添付図面の記載からよりよく理解されるだろう。
【0047】
(図面の説明)
最初に図1に対して参照がなされる。
【0048】
供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れ、すなわち、水蒸気改質供給材料は、一般的に精製されたガスの混合物であり、典型的には、80モル%超のメタン、2〜15モル%のエタンおよび水蒸気を含み、そのHO/F1モル比は典型的には1.8〜3.5である。この流れは、ライン(1)を介して、予備加熱熱交換器(2a)に入り、次いで、熱交換反応器(2b)を通過する。熱交換反応器(2b)では、比較的穏やかな出口温度、典型的には650〜770℃、好ましくは670〜740℃で予備水蒸気改質が行われる。熱交換反応器(2b)は、水蒸気改質触媒、例えばUS−A−4 906 603の実施例に記載された触媒の一種を含む管を備えた多管式反応器である。熱交換反応器(2b)からの出口において、第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給され、部分的に合成ガスに転換された流れは、ライン(3)を介して主要熱交換反応器(R)に供給される。熱交換反応器(R)も、水蒸気改質触媒、典型的には、熱交換反応器(2b)のものと同一タイプのものを含む管を備えた多管式である。この流れは、次いで、熱交換反応器のシェル(37)の内側に配置された複数の反応管(38)に分配され、次いで、水蒸気改質後に、ライン(4)を介して、合成ガスSG1を形成する熱交換反応器(R)を離れ、熱交換器(2a)において冷却され、第2の合成ガスSG2と混合される。
【0049】
全体の供給材料Fのさらなる部分である供給材料F2は、炭化水素入口(41a)を介して部分酸化チャンバ(40)に供給され;このチャンバには、ライン(41b)を介して酸素も供給される。供給材料F2および/または酸素には、典型的には、カーボン(すす)の形成の危険を制限するために水蒸気が補給されてもよい(例えば、20〜50モル%の水蒸気)。部分酸化チャンバ(40)の出口温度は、典型的には1100〜1250℃、好ましくは1140〜1200℃である。この温度は、O/(F2炭化水素)モル比を調節する(これは、通常は0.48〜0.85である)ことによって制御され得る。
【0050】
このようにして形成される熱流体HFは、熱交換反応器(R)に入り、熱交換反応器(R)において無炎燃焼が起こり得、部分酸化の熱の実質的な部分を反応管(38)に移し、これにより、供給材料F1の水蒸気改質が可能になる。熱流体HFの流れは、ライン(27)を介して熱交換反応器(R)を離れ、第2の合成ガスSG2を形成する。この合成ガスSG2(熱交換反応器(R)の出口におけるその温度は依然として高く、例えば、1000℃程度である)は、供給材料F1の予備水蒸気改質のために熱交換反応器(2b)に供給され、ここでは、それは熱流体として用いられ、次いで、ライン(28)を介して熱交換反応器(2b)を離れ、ライン(4)内を流通している合成ガスSG1と混合され、次いで、形成された混合物である合成ガスSGは、熱交換器(2a)において冷却され、それはライン(29)を介して熱交換器(2a)から離れる。合成ガスSGは、より厳格な冷却、COの水蒸気転換、化学転換等の補足処理を経ることができる。熱交換器(2a)および熱交換反応器(2b)によって、図1の設備は、特に、熱交換反応器(R)からの最も熱い流出物、すなわち合成ガスSG2のために良好な熱回収を有する。
【0051】
ここで図2を参照すると、図2の熱交換反応器(R)は、3個のチャンバまたは部分酸化帯域を直列で含み、これにより、前記の多段部分酸化が、より多くの熱を水蒸気改質管(38)に移し、かつ/または、熱流体HFのためにより低い最大温度を利用することができる。前記の3帯域:30(最初の帯域)、32および34(補足帯域)は、熱交換反応器(R)のシェル(37)の内側にある。前記帯域(30)、(32)および(34)には、供給材料F2(典型的には、水蒸気が補給される)から炭化水素が、それぞれ、ライン(31a)、(33a)および(35a)を介して補給される。それらには、それぞれ、ライン(31b)、(33b)および(35b)を介して酸素も供給される。水蒸気も、図1の設備のために記載された条件下に提供され得る。
【0052】
熱流体は、熱交換反応器(R)の内側を、図2に参照符号(22)、(23)、(24)、(25)および(26)として示された流通ラインを流れる交叉流および全体的には向流として流通する。前記の流通は、熱交換反応器(R)内のステーまたは障害物(36)の存在によって、管式熱交換器のシェルまたは従来のシェルのステーまたは障害物に類似の方法で強要される。
【0053】
図2の装置の熱交換反応器(R)からの流出物からの熱の回収も非常に効果的であるが、図1のものとは異なる:再度、参照符号(2)および(2c)を有する2つの熱交換器が用いられるが、熱交換器(2)のみが熱を水蒸気改質供給材料F1に移す一方で、熱交換器(2c)は、熱を水蒸気が補給された部分酸化供給材料F2に移す。このため、熱交換反応器(R)に供給される複数の流れ、特に、水蒸気改質供給材料および部分酸化供給材料F2は、予備加熱される。多段部分酸化の間に熱流体HFに加えられた流体、特に炭化水素および/または水蒸気を予備加熱すること、および/または酸素を予備加熱することも可能である。
【0054】
図2の熱交換反応器(R)の帯域(32)の上から見た断面図を示す図3は、前記ステー(36)の上から見た図を示す。部分酸化帯域(32)は、バーナーを有し、炭化水素および酸素は、ライン(33a)および(33b)を介して導入される。ライン(33a)および(33b)は、2つの同心管(33d)および(33c)に接線方向に供給され、二重反転渦によって迅速な混合を引き起こす。
【0055】
図2の熱交換反応器(R)の端部は、典型的には、ドーム状であり(明瞭さの理由のため図には示されていない)、熱交換反応器(R)は、反応管(38)の全てを取り囲む。
【0056】
図2の設備は、一つのみの熱交換器(2)を示すが、図1の設備の(2a)および(2b)のような熱交換反応器および/または熱交換器も含み得る。
【0057】
図2および3の熱交換反応器(R)は、本発明の方法を行うために用いられ得る1タイプの熱交換反応器のみを示しているが、本発明の範囲を逸脱することがなければ、差込み管(bayonet tube)を有する熱交換反応器を含めて他のタイプの熱交換反応器(R)が用いられてもよい。当該タイプの熱交換反応器では、反応管(38)のそれぞれは2つの同心管を含み、水蒸気改質供給材料は、環状の空間内を、次いで、内側の中央管内を連続してまたは逆方向に流通し、入口の供給材料F1の流れおよび合成ガスSG1の流れは、それぞれ、熱交換反応器(R)の同一端部において出入りする。
【0058】
図4の設備は、図2のものに近いが、熱交換反応器(R)の内側にはない外側部分酸化帯域を用いており、これにより、体積の問題がなく、より少ないコンパクトさの実施の価格で標準的なバーナーおよび/または酸化帯域の使用が可能になっている。前記の帯域(40)、(42)および(44)には、それぞれライン(41a)、(43a)および(45a)を介して供給材料F2の炭化水素が供給される。それらにはまた、それぞれライン(41b)、(43b)および(45b)を介して酸素が供給される。水蒸気も図1の設備の場合と同一の条件下に存在し得る。
【0059】
図5aは、3つの熱交換反応器(R1)、(R2)および(R3)を含む設備を示し、第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れの部分は、並行通過し、多段部分酸化流れである熱流体HFは、2つの連続する熱交換反応器の間で熱流体HFの中間的再加熱を伴って順次通過する。このような設備は、3ではなく2、4または一般的に複数の熱交換反応器(Ri)を含み得る。
【0060】
図5bの設備は、図5aのものに近いが、第1の供給材料F1を含む流れのために、熱交換器(R1)、(R2)、(R3)内の、部分酸化流れである熱流体HF(これも多段)と一緒の向流としての連続流通(多段水蒸気改質)を用いている。この構成の結果として、非常に高い熱回収およびエネルギー効率が可能である。熱交換反応器(R1)が、比較的低い温度で操作され得る予備水蒸気改質を行い得るからである。同様に、図5bの設備は、3ではなく2、4または一般的に複数の熱交換反応器(Ri)を含み得る。
【0061】
(実施例)
2.5MPaの圧力での天然ガスからの合成ガスSGの製造が図2に示されるタイプの設備でシミュレートされた。供給材料F1およびF2は、同一の組成(メタンが補給された天然ガス)を有していた。
【0062】
入口(ライン(1))の条件は次の通りであった:供給材料F1=50000NM/hの(メタンの)流量を有する天然ガス;供給材料F1には、HO(水蒸気)が補給され、そのHO/F1モル比は3(HOおよびF1(モル%))であった。(F1+HO)の流れは、熱交換器(2)において600℃に予備加熱され、次いで、2.5MPaの圧力で熱交換反応器(R)に供給された。この圧力は、設備の圧力であった(シミュレーションのため、圧力降下は考慮外であった)。850℃の出口温度(ライン4での)による接触水蒸気改質の後、得られた第1の合成ガスSG1は、ライン(27)内を流通している第2の合成ガスSG2と混合され、合成ガス混合物(SG1+SG2)は、熱交換器(2)に供給された。
【0063】
部分酸化帯域(30)において、飽和水蒸気が補給された100433NM/hのメタン(HO/メタン比=1,モル%)が、ライン(31a)を介して供給され、64650NM/hの酸素がライン(31b)を介して供給され、部分酸化によって、1150℃の第1の熱流体HFが形成された。これは、熱交換反応器(R)において1000℃に冷却された後、補足の第2の部分酸化帯域(32)において再加熱された。20883NM/hのメタンおよび19776NM/hの酸素が、水蒸気と共に帯域(32)に供給された(HO/メタン=1,モル%)。メタンは、20℃で供給され、水蒸気は、飽和蒸気条件下に供給された。前記の補足の部分酸化により、熱流体HFの温度は1150℃に上昇した。熱流体HFは、再度、熱を管(38)に移し、その温度845℃に下がった。
【0064】
次に、第2の補足の部分酸化帯域(34)に、28285NM/hの流量のメタンおよび12993NM/hの酸素が、水蒸気と共に(HO/メタン=1,モル%)、帯域(32)の場合と同一の条件下に供給された。前記の帯域(34)は、接触酸化帯域であり、米国特許出願US2002/0004450 A1の実施例1に記載されたような5重量%のロジウムを含む触媒または、US−A−5 510 056の実施例1のものが用いられた。前記補足の触媒部分酸化の熱流体HFを有する混合物全体(この混合物も熱流体HFである)は、熱流体HFの初期温度から900℃に昇温した。熱流体HFは、再度、熱を管(38)に移し、熱交換反応器(R)からの出口においてその温度は750℃に下がり、第2の合成ガスSG2が形成され、これは、ライン(27)内を流通した。
【0065】
前記第2の合成ガスSG2は合成ガスSG1と混合され、全体的な合成ガスSGを形成し、これは、熱交換器(2)において662℃に冷却され、次いで、ライン(28)を介して熱交換器(2c)に再投入され、熱交換器(2c)において、それは、546℃に冷却された。前記熱交換器(2c)は、水蒸気が補給された供給材料F2を500℃に予備加熱した。
【0066】
合成ガスSG1、SG2および得られた最終の合成ガスSG(これは、469182NMのHおよびCOを含む)は、下記の組成を有していた(モル%,HOを考慮に入れた)。
【0067】
【表1】

【0068】
合成ガスSGは、水素を製造するために下流においてCO水蒸気転換に付されてよい。それはまた、しばしばH/CO比を(例えば、過剰の水素を分離することによって)調整した後に、例えば、アルコールまたは他の酸素化合物またはオレフィンおよび/またはパラフィンの化学転換のために用いられてよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、本発明の方法の簡略化されたフローチャートを示す。
【図2】図2は、本発明の方法の別の簡略化されたフローチャートを示し、内側部分酸化帯域を含む熱交換反応器を詳細に示す。
【図3】図3は、図2の熱交換反応器の断面図を示す。
【図4】図4は、本発明の方法の別の簡略化されたフローチャートを示し、外側部分酸化帯域を含む熱交換反応器を詳細に示す。
【図5】図5aおよび図5bは、複数の熱交換反応器を含む設備における本発明の方法の簡略化されたフローチャートを示す。
【符号の説明】
【0070】
R 熱交換反応器
1 ライン
2a 熱交換器
2b 熱交換反応器
3 ライン
4 ライン
27 ライン
28 ライン
29 ライン
37 シェル
38 反応管
40 部分酸化チャンバ
41a 炭化水素入口
41b ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭化水素および場合によっては再循環化合物によって構成され、第1の供給材料F1および第2の供給材料F2を含む全般的なFから合成ガスSG製造する方法であって、
・第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、水蒸気改質触媒を含む複数の反応管(38)と、該管を含むシェルとを含む少なくとも1つの多管式熱交換反応器(R)内の水蒸気改質を経て、第1の合成ガスSG1が製造され;
・該反応管(38)は、主として、該シェル内の該管の外側に熱流体HFを流通させることによる伝達によって加熱されて、第2の合成ガスSGが製造され、ここで、熱流体HFは、実質的に窒素を含まない、0.5〜12MPaの圧力を有する、第2の供給材料F2の酸素による部分酸化の流れであり、該熱流体HFは、供給材料F2の第1の部分の酸素による第1の部分酸化の少なくとも1つの流れを含み、これは、熱交換反応器内を流通させられて、該反応管を加熱し、次いで、これは、補足の部分酸化帯域(32、34、42、44)において、単独でまたは混物として加えられる、供給材料F2の少なくとも1つの第2の部分および酸素と混合されて、該第1の流れの温度を上昇させ、次いで、得られた混合物の流れは、熱交換反応器(R)のシェル内を流通して、補足の熱を、反応管に提供した後、熱交換反応器(R)離れ;
・合成ガスSGは、合成ガスSG1およびSG2を混合することによって製造される、方法。
【請求項2】
前記補足の部分酸化帯域(32、34)は、熱交換反応器(R)のシェル(37)の内側に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補足の部分酸化帯域(32、34)は、反応管を含まず、熱交換反応器(R)のシェル(37)の内壁に実質的に隣接する帯域である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
好ましくは水蒸気存在下の供給材料F2の少なくとも一部および酸素は、熱交換反応器(R)のシェルの少なくとも1つの帯域内に均一な補足の部分酸化を得るのに十分な乱流条件下に、熱交換反応器のシェルの内側の1つの点に注入される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
好ましくは水蒸気が補給された供給材料F2の少なくとも一部および酸素は、得られる混合物の温度が炎を伴って燃焼が起こる温度より低い条件下に、熱交換反応器(R)のシェルの内側の、補足の接触部分酸化帯域の上流の1つの点に注入される、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
第1の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、熱交換反応器(R)の一端に入り、触媒燃焼帯域は、該端部に対して熱交換反応器の前半部分に位置する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
補足の部分酸化帯域(41、44)は、熱交換反応器(R)のシェル(37)の外側に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、熱交換反応器内を本質的に一方向に流通し、熱流体HFは、供給材料F1に対して少なくとも全体的向流として流通する、請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、熱交換反応器内を本質的に一方向に流通し、熱流体HFは、供給材料F1に対して少なくとも全体的な並流として流通する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
2つの合成ガスSG1およびSG2は熱交換反応器の外側で混合され、熱交換反応器からの出口におけるそれらのそれぞれの圧力P1およびP2は、条件:
0.8MPa<P1<12MPa;0.8MPa<P2<12MPa;および|P2−P1|<0.35MPa
を満足する、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
熱交換反応器(R)からの出口における合成ガスSG2は、熱交換反応器(R)に入る前に、供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れと、該流れの最終の予備加熱または部分的水蒸気改質のために熱交換する、請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
熱交換反応器(R)からの出口における合成ガスSG2は、熱交換反応器(2b)において、熱交換反応器(R)に入る前の供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れと、供給材料F1の部分的水蒸気改質のために熱交換し、次いで、合成ガスSG2は、熱交換反応器(R)を離れる合成ガスSG1の流れと混合されて、合成ガスSGを形成し、これは、熱交換器(2a)において、供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れを、熱交換反応器(2b)の丁度上流で予備加熱する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
供給材料F1を含み、水蒸気が補給された流れは、熱交換反応器(R)に入る前に500〜700℃に予備加熱され、熱交換反応器(R)からの出口における合成ガスSG1の温度は800〜950℃であり、熱交換反応器(R)からの出口における合成ガスSG2の温度は850〜1150℃である、請求項1〜12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1つに記載の方法に由来する合成ガスSGから水素を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−84430(P2007−84430A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−255291(P2006−255291)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(591007826)アンスティテュ フランセ デュ ペトロール (261)
【氏名又は名称原語表記】INSTITUT FRANCAIS DU PETROL
【Fターム(参考)】