説明

水虫の治療装置

【解決手段】 本発明は水虫の治療装置に関し、例えばミリ波のようなギガヘルツ帯電磁波を発振する電磁波発振器1と、上記ギガヘルツ帯電磁波を出射する出射部3aとを備えており、該出射部を患部に向けてギガヘルツ帯電磁波を照射することにより、角質層内の白癬菌や、爪の内部および裏側の白癬菌を加熱殺菌するようにしたものである。必要に応じて、上記電磁波発振器から連続して放射されるギガヘルツ帯電磁波をパルス化するパルス化手段を設けることができ、そのパルス化したギガヘルツ帯電磁波を患部にパルス照射することにより白癬菌を加熱殺菌することができる。
【効果】 ギガヘルツ帯電磁波は皮膚に含まれる水分に吸収されてこれを加熱するので、皮膚の表面からその内部に向けて加熱していた従来方法に比較して、患者への苦痛を低減しながら白癬菌を効果的に加熱殺菌することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水虫を治療するのに好適な水虫の治療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から水虫の治療方法は種々知られているが、一般的な方法は薬物を患部に塗布したり、抗生物質を服用する等の化学的な療法が大部分である。
また、炭酸ガスレーザやYAGレーザを患部に照射して水虫を、代表的には白癬菌を加熱殺菌する方法(特許文献1)や、患部を湯や赤外線ランプで熱する等の方法(特許文献2)も知られている。
【特許文献1】特開昭60−132571号公報
【特許文献2】特開2003−126136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
薬物を患部に塗布する方法は即効性が無く、また抗生物質を服用する方法では副作用が懸念される。
特に爪の内部に白癬菌が感染する爪白癬の場合には、薬物をその患部に塗布することができなかった。すなわち、爪は皮膚が変化して硬くなった皮膚の一部で、ケラチンという物質からできており、表面側の「爪甲」とその裏側にあって皮膚との境界となる「爪床」とから構成されている。そして白癬菌は、先ず爪の裏側の「爪床」に寄生し、そこから「爪甲」側に移ることが知られている。したがって、「爪床」に寄生している白癬菌については、薬物が爪を浸透できず薬物を直接作用させることはできなかった。また抗生物質を服用する方法では、特に爪白癬では長期間の服用を余儀なくされるので、副作用の懸念が増大していた。
他方、炭酸ガスレーザやYAGレーザを用いたり、湯や赤外線ランプで熱する加熱方法では、皮膚の表面からその内部に向けて加熱する必要があるため、効率が悪く、患者に苦痛を与える危険性が高い。特に爪白癬の場合には、爪の内部ないし裏側を直接加熱することができないため、爪の表面より内部に向けて加熱する必要があり、患者に苦痛を与える危険性が高くなるとともに、爪の表面にダメージを与える結果となっていた。
本発明はこのような問題に鑑み、従来の加熱方法に比較してより直接的に白癬菌を加熱して殺菌することにより、患者への苦痛を低減することが可能な水虫の治療装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
すなわち請求項1の発明は、ギガヘルツ帯電磁波を発振する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波を出射する出射部とを備え、該出射部を患部に向けてギガヘルツ帯電磁波を照射し、角質層内の白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置を提供するものである。
また請求項2の発明は、ギガヘルツ帯電磁波を発振する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波を出射する出射部とを備え、該出射部を爪に向けてギガヘルツ帯電磁波を照射し、爪の内部および裏側の白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置を提供するものである。
さらに請求項3の発明は、ギガヘルツ帯電磁波を連続して放射する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波をパルス状に変換するパルス化手段とを備え、患部にギガヘルツ帯電磁波をパルス照射して白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明によれば、電磁波発振器によって発振されたギガヘルツ帯電磁波は、これを出射する出射部から患部に向けて照射されるようになり、それによって角質層内の白癬菌を加熱殺菌することができる。特に、ギガヘルツ帯電磁波は皮膚に含まれる水分に吸収されてこれを加熱するので、皮膚の表面からその内部に向けて加熱していた従来方法に比較して、患者への苦痛を低減しながら白癬菌を効果的に加熱殺菌することが可能となる。
また請求項2の発明によれば、電磁波発振器によって発振されたギガヘルツ帯電磁波は、これを出射する出射部から爪に向けて照射されるようになり、それによって爪の内部および裏側の白癬菌を加熱殺菌することができる。特に、ギガヘルツ帯電磁波は爪に含まれる10%前後の水分に吸収されて該爪自体を加熱するとともに、上記ギガヘルツ帯電磁波の一部は爪を透過してその裏側に到達することができるので、その部位の水分を加熱して爪の内部および裏側の白癬菌を良好に加熱殺菌することができる。
さらに請求項3の発明によれば、電磁波発振器から連続して放射されたギガヘルツ帯電磁波をパルス化手段によってパルス状に変換し、これを患部にパルス照射することができるので、患部の皮膚の厚みなどの条件に応じてギガヘルツ帯電磁波の照射量を、したがって患部の加熱量を調整することが容易となり、これによって患者の苦痛をより低減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1はギガヘルツ帯の電磁波を発振する電磁波発振器としてのミリ波発振器で、従来公知のようにクライストロン管や進行波管等の電子管や、MES FET(Metal semicondoctor FET)やHEMT(High Electron Mobility Transistor)等の半導体を用いて構成されている。図示実施例のミリ波発振器1は、半導体を用いることにより小型に構成されている。
上記ミリ波発振器1は、厳密に言えば波長が1〜10mmの範囲となる330〜33GHzの電波を発振することができるようになっているものであるが、一般的にはその範囲の波長に限定されているものではなく、その範囲を若干超えるものまでミリ波発振器の範囲に含められている。
【0007】
上記ミリ波発振器1は制御装置2から電力が供給されるとともに該制御装置2によってその発振のON/OFFが制御されるようになっている。上記ミリ波発振器1は断面矩形の導波管3を一体的に備えており、上記制御装置2に電源をON/OFFするパワースイッチが設けられ、また導波管3に押しボタン式の発振スイッチSWが設けられている。
上記発振スイッチSWの信号は制御装置2に入力され、この制御装置2の上記パワースイッチがONとなっている状態で発振スイッチSWが押された際に、上記制御装置2を介してミリ波発振器1を発振させることができるようになっている。そしてミリ波発振器1によって発振されたミリ波は該ミリ波発振器1に設けた矩形の発振口1aから導波管3内の一端に放射され、この導波管3によってガイドされるとともにその他端の出射部3aから水虫の患部4に、すなわち白癬菌が存在する部位に照射されるようになっている。
図示実施例では、患部4は爪4aの内部に白癬菌が感染する爪白癬であり、したがって導波管3からのミリ波は、爪4aの内部の白癬菌を加熱殺菌する目的で、該爪4aに向けて照射されるようになっている。
上記導波管3の内部にはミリ波の拡散を防止する光学部材として1枚又は複数枚のレンズ5を設けてあり、このレンズ5により光の性質を有するミリ波が拡散するのを防止して、例えば直径10mm程度の範囲で患部4に照射することができるようにしてある。
【0008】
本実施例では、上記ミリ波発振器1と導波管3との間に、ミリ波の出力状態を検出するモニタ手段6を設けてある。すなわち本実施例では、上記ミリ波発振器1と導波管3とはモニタ手段6を介して相互に一体的に連結されており、治療者がこれを手に容易に保持することができるようにコンパクトな可般型に構成してある。しかしながらこれに限定されるものではなく、据え置き型として出射部3aに患部4を近づけるようにしてもよいことは勿論である。
上記モニタ手段6としては、例えば従来公知の六面体からなるサーキュレータとパワーメータ7とを用いることができ、このモニタ手段6では、上記サーキュレータを通過して患部4に照射されるとともに、該患部4よって反射されたミリ波の反射成分をサーキュレータの周囲に設けたパワーメータ7によって検出することにより、ミリ波の出力状態を検出することができるようになっている。
このパワーメータ7の出力は上記制御装置2に入力されるようになっており、制御装置2は適正な出力が得られないときに警告灯又は警報器を作動させることができるようになっている。
【0009】
さらに、上記導波管3の出射部3aには、ミリ波の照射を緊急停止させるための照射停止手段として接触センサ8を設けてあり、この接触センサ8の出力は上記制御装置2に入力されて、該接触センサ8が患部4に接触している状態のときに、上記ミリ波発振器1からミリ波を発振させることができるようになっている。
【0010】
爪白癬を治療する際には、先ず上記制御装置2のパワースイッチをONとしてミリ波発振器1に電源を供給する。この状態では、発振スイッチSWは押されておらず、しかも導波管3の出射部3aに設けた接触センサ8は患部4に接触されていないので、ミリ波発振器1がミリ波を発振することはない。
この状態で導波管3の出射部3aを患部4の爪4aに押し当てれば、接触センサ8も患部4に接触されるのでこれによってミリ波発振器1が発振可能な状態となり、この状態で発振スイッチSWを押すことによりミリ波発振器1はミリ波を連続して放射して、上記爪4aに向けて照射する。そしてミリ波の爪4aへの照射は、発振スイッチSWを離すことによって停止することができる。
上記発振スイッチSWが押されてミリ波発振器1がミリ波を連続して放射している状態では、上記モニタ手段6はミリ波の出力状態を検出しており、上述したように適正な出力が得られないときには、制御装置2は警告灯又は警報器を作動させるようになる。
また、万一、導波管3の出射部3aが患部4の爪4aから離れてしまった場合には、上記接触センサ8も患部4から離れることになるので、発振スイッチSWが継続して押されていても、ミリ波発振器1によるミリ波の照射が緊急停止されることになる。
【0011】
上記ミリ波を含むギガヘルツ帯電磁波はその波長が極めて短く、光に近い性質を有しているため、直進性が強く、物体に遮られ易いという性質を有していることが知られているが、爪4aに対しては大部分が透過することができるため、その爪4aの裏側まで到達することができる。
そしてギガヘルツ帯電磁波は分子の振動の影響を受け易く、水や酸素があると吸収されてしまうことが知られており、上記爪4aに照射されたミリ波は爪4aに含まれる10%前後の水分に吸収されて該爪4a自体を加熱することができる。また、爪4aを透過した大部分のギガヘルツ帯電磁波はその裏側に到達してその部分に存在する上記爪4a自体よりも多い水分に急激に吸収されてここを効果的に加熱するようになる。
水分を含んだ領域には白癬菌が多数生息するが、上記ギガヘルツ帯電磁波によって白癬菌が集中する部位を選択的に加熱することができるので、患者への苦痛を低減しながら爪4aの内部および裏側の白癬菌を効果的に加熱殺菌することができる。
【0012】
上述した説明から理解されるように、ミリ波を含むギガヘルツ帯電磁波は皮膚に含まれる水分に吸収されてこれを加熱することができるので、爪の内部の白癬菌に対して効果的なだけではなく、一般の水虫として知られている患部にギガヘルツ帯電磁波を直接照射して、角質層内の白癬菌を加熱殺菌することができる。
すなわち、角質層は核の無い死んだ細胞として皮膚の一番外側にあるが、角質層の内部下層は5〜15%程度の水を含む保湿効果があり、白癬菌はその水分を含んだ領域に多く生息して該角質層のケラチンと呼ばれるタンパク質を栄養源として増殖する。
上記ギガヘルツ帯電磁波は、角質層の表面側の乾燥した部位を透過して上記角質層の内部下層の水を含む領域に到達し、そこの水分に急激に吸収されてここを効果的に加熱するようになる。これにより、白癬菌が集中する部位を選択的に加熱することができるので、患者に熱による苦痛を与える可能性を低減しながら、白癬菌を効果的に加熱殺菌することができる。
【0013】
図2ないし図4は本発明の第2実施例を示したもので、本実施例では図2に示すように、上述したミリ波発振器1と導波管3との間に、患部に対するミリ波の照射量を調整するために、上記ミリ波発振器1から連続して放射されるミリ波をパルス化するパルス化手段11を設けてある。なお、本実施例ではモニタ手段6を省略してあるが、パルス化手段11と導波管3との間にモニタ手段6を設けてもよいことは勿論である。
上記パルス化手段11は、図3に示すように、円板状のシャッタ12とこれを回転させるステッピングモータ13とを備えており、上記シャッタ12には、図示実施例では円周方向等間隔位置2箇所にスリット14を形成してある。
上記ミリ波発振器1から連続して放射されるミリ波は、回転するシャッタ12のスリット14を通過することによって患部4に照射されるようになっており、他方、シャッタ12のスリット14以外の部分では該シャッタ12によってその通過が阻止されるようになっている。
【0014】
したがって、上記シャッタ12をステッピングモータ13によって回転させることにより、図4に示すように、上記ミリ波発振器1から連続して放射されるミリ波はパルス化されて、図4の「ON」の際に患部4に照射され、「OFF」の際には患部4への照射が中断されるようになる。これにより、患部4へのミリ波の照射量を調整して、ミリ波による患部4の加熱量を調整することができる。
つまりミリ波を患部4に照射する際には、上記ステッピングモータ13によるシャッタ12の回転数やスリット14の数を予め最適となるように設定しておけば、熱による苦痛を患者に与える危険性を低減しながら、効果的に角質層内の白癬菌や爪の内部の白癬菌を加熱殺菌することができる。
患部4へのミリ波の照射量は、その患部の厚さなどに応じて10mW〜10Wを1μs〜10msのパルスで与えることが好ましい。
【0015】
図5はパルス化手段の他の実施例を示したもので、このパルス化手段21はミリ波の放射方向に2枚のシャッタ22A、22Bを配設してあり、各シャッタ22A、22Bはそれぞれステッピングモータ23A、23Bによって別個に同方向に回転駆動されるようになっている。
一方のシャッタ22Aには円周方向等間隔位置に多数のスリット24Aを形成してあり、他方のシャッタ22Bには図示実施例では円周方向等間隔位置に2つのスリット24Bを形成してある。
したがって本実施例では、シャッタ22Aのスリット24Aとシャッタ22Bのスリット24Bとが重なり合った際だけミリ波がそれらスリット24A、24Bを通過することができるので、図6における上下のパルスの双方が共に立ち上がって「ON」となった部分だけが患部4に照射されるようになり、したがって上述の実施例に比較してより細かくパルス化したミリ波を患部に照射することができる。
これにより、例えば数KHzのパルスを数Hzのパルス群とすることができるので、ミリ波による患部4の加熱量をより高精度に調整することが可能となる。
【0016】
図7はパルス化手段の更に他の実施例を示したもので、このパルス化手段31はシャッタ32を回転ではなく、アクチュエータ33によって往復作動させることができるようにしたものである。
上記シャッタ32には、図示実施例では1つのスリット34を形成してあり、上記アクチュエータ33によってシャッタ32が前進端に移動された際に、ミリ波発振器1から放射されたミリ波がシャッタ32のスリット34を通過することができるようになっている。他方、上記アクチュエータ33によってシャッタ32が後退端に移動された際には、シャッタ32の上記スリット34以外の部分でミリ波の通過を阻止することができるようになっている。
【0017】
なお、上記実施例では、爪4aへのミリ波の照射量は、発振スイッチSWを押している時間に応じて適宜調整することができるが、必要に応じて、発振スイッチSWが継続して押されていても、制御装置2に予め所要の時間をセットすることにより、その時間が経過した時点でミリ波の照射を停止させるようにすることができる。或いは、上記モニタ手段6によって出力を計測し、予め定めた最適な出力が得られたら、照射を停止することも可能である。
また、上記導波管3は省略してもよく、この場合、ミリ波発振器1に設けた矩形の発振口1aがミリ波を出射する出射部となる。
さらに、上記実施例ではミリ波の照射を緊急停止させるための照射停止手段として接触センサ8を用いているので、導波管3の出射部3aを患部4の爪4aに接触させて状態でミリ波を爪4aに照射することになり、したがって爪4aを出射部3aから離して照射する場合のように両者の間からミリ波が漏れてエネルギーをロスすることがないという利点があるが、照射停止手段としては接触センサ8に限定されるものではない。また、照射のON/OFFはミリ波発振器1の発振のON/OFFに限られるものではなく、図7のパルス化手段31を設けたものにあっては、シャッタ32を閉じることによって照射をOFFすることができる。
さらにまた、上記実施例ではいずれもギガヘルツ帯の電磁波を発振する電磁波発振器としてミリ波発振器1を用いているが、ミリ波発振器1に限定されるものではない。治療に当たっては、個々の患者の病状等に応じて最適な周波数を選択して照射することが望ましく、白癬菌を効果的に加熱殺菌することができる範囲において、ギガヘルツ帯の電磁波を発振する電磁波発振器を用いてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図3】図2に示したパルス化手段11の要部の斜視図。
【図4】上記パルス化手段11によってパルス化されたミリ波を示す概念図。
【図5】本発明の第3実施例におけるパルス化手段21の構成図。
【図6】図5のパルス化手段21によってパルス化されたミリ波を示す概念図。
【図7】本発明の第4実施例におけるパルス化手段31の構成図。
【符号の説明】
【0019】
1 ミリ波発振器(電磁波発振器) 2 制御装置
3 導波管 3a 出射部
4 患部 4a 爪
5 レンズ(光学部材) 6 モニタ手段
8 接触センサ(照射停止手段) 11、21、31 パルス化手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギガヘルツ帯電磁波を発振する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波を出射する出射部とを備え、該出射部を患部に向けてギガヘルツ帯電磁波を照射し、角質層内の白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置。
【請求項2】
ギガヘルツ帯電磁波を発振する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波を出射する出射部とを備え、該出射部を爪に向けてギガヘルツ帯電磁波を照射し、爪の内部および裏側の白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置。
【請求項3】
ギガヘルツ帯電磁波を連続して放射する電磁波発振器と、上記ギガヘルツ帯電磁波をパルス状に変換するパルス化手段とを備え、患部にギガヘルツ帯電磁波をパルス照射して白癬菌を加熱殺菌することを特徴とする水虫の治療装置。
【請求項4】
発振されたギガヘルツ帯電磁波を伝搬させる導波管を電磁波発振器と一体に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の水虫の治療装置。
【請求項5】
上記導波管にギガヘルツ帯電磁波の拡散を防止する光学部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の水虫の治療装置。
【請求項6】
ギガヘルツ帯電磁波の照射を緊急停止させる照射停止手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の水虫の治療装置。
【請求項7】
ギガヘルツ帯電磁波の出力状態を検出するモニタ手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の水虫の治療装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−75357(P2006−75357A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262859(P2004−262859)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(503359821)独立行政法人理化学研究所 (1,056)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】