説明

汚れ検出装置及び監視カメラ並びに汚れ検出方法

【課題】 道路沿い等に設置されている監視カメラ等のカメラハウジングの前方に設けてある透過部材、例えば、ガラス面が外気で汚れても、その汚れ状態や付着物の状態をプリズムを使って簡単に検出する汚れ検出装置及び監視カメラを提供する。
【解決手段】 汚れ検出装置は、外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出するための汚れ検出面であるプリズムと、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する受光手段と、を備え、前記入射光の入射角度及びプリズムの形状を、前記入射光が前記プリズムの一方の境界面に入射する時及び前記反射光が前記プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚れ検出装置及び監視カメラ並びに汚れ検出方法に関し、詳しくは情掃などのメンテナンスが必要な屋外や道路脇、トンネル内に設置されたカメラハウジングの前面ガラスの汚れ具合を自動検出し、清掃などのメンテナンスの最適な時期を検出する汚れ検出装置及び監視カメラ並びに汚れ検出方法の提供に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術における汚れ検出装置は、道路脇等に設置されている監視カメラのカメラハウジングに設けられているものであり、これは屋外や道路脇、トンネル内に設置されたカメラハウジングの前面ガラスは汚れやすく、汚れた場合は撮影能力の低下を招く。一方、前面ガラスを清掃する場合は、危険な高所での作業が伴い、また清掃作業を行うためには、道路の交通を止める必要があり、社会的経済損失を招く。従って、このような清掃作業は必要最小限で行うことが理想であるが、現状では有効な汚れの検出手段が無いために、設置場所により各カメラハウジングの汚れ具合が異なっていても、予め定められた期間(l〜6ケ月程度)に一回、ある範囲のカメラハウジングの全数に対して清掃などのメンテナンスを行っている。したがって、未だ汚れていないハウジングを清掃したり、汚れにより撮影能力が低下しても、暫くの間、清掃が行われない問題点がある。
【0003】
このような問題点を解決できる手法として、監視カメラではないが自動車のフロントパネルの汚れを検出するものとして、特開2001一18762号公報に「自動車ワイパーの光学式自動制御システム」として開示されているものがある。これは、フロントガラスを透過する光をテレビカメラにより撮影し、演算公式を用いてフロントガラスの汚濁程度を判定し、ワイパーシステムや噴水システムを作動させる提案が開示されている。
【0004】
又、自動車のワイパシステムで異物を検出するものとして、特開2001−330559号公報に「異物検出装置およびそれを用いたオートワイパ制御装置」がある。
これは図10に示すように、ケース111内にプリズム112、LED(発光素子)113、フォトダイオード(受光素子)114、及びLED駆動回路、検波・増幅回路、CPU等を集積したプリント基板115等により構成され、ウインドウガラス116の車室内側の運転者の視界を妨げない部位、例えば、上方に光を透過する透明接着剤117を用いて取り付けるというものである。
【0005】
異物検出装置の作動時には、LED113より赤外線からなる入射光を発光させ、プリズム112及び透明接着剤117の層を透過しウインドウガラス116の反射面にて全反射した後、再びウインドウガラス116、透明接着剤117の層、プリズム112を透過して、フォトダイオード114、受光した反射光の光量に応じた信号をプリント基板115に送り、プリント基板115で信号処理され異物検出信号を得る。
【0006】
このような装置における異物検出には、LED113からの入射光の入射角度を62度以上90度未満の範囲にする必要がある。90度未満とするのは、入射光を反射面で反射させ、この反射光をフォトダイオード114で受光可能となる臨界角度であるからである。又、入射光の入射角度を大きくすると反射光の光量が小さくなる傾向がある。
LED113からの入射光の入射角度を62度以上とするのは、水の影響を排除するためである。ちなみに入射角度を62度より小さくすると、水に対応し、所謂、雨センサそのものとして機能する。入射光の入射角度を62度以上にすると、雨等の水に影響されることなく、反射面に発生するエバネッセント波電磁場の散乱を検出原理として、異物118を検出でき、また異物118の量に応じて泥の濃度を検出することが可能となる。
【特許文献1】特開2001−18762号公報(第3頁 第1図)
【特許文献2】特開2001−330559号公報(第3頁〜第4頁 第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来技術で説明した、特開2001一18762号公報に「自動車ワイパーの光学式自動制御システム」として開示された提案によれば、検出のための専用のテレビカメラが必要であり、装置が大きくなる欠点があり、またカメラの撮影分解能より大きい汚れや水滴の検出は可能であるが、微細な粉塵の検出は困難であるという問題点があった。
また、特開2001−330559号公報に「異物検出装置およびそれを用いたオートワイパ制御装置」として開示された提案では、汚れ検出面に漏れ出したエパネッセント波に付着した異物が影響し、反射波の光量の変化により異物の検出を行うものであるが、反射波の光量の変化は微妙であるため、
(1)ノイズの影響を受けやすく、
(2)発光手段や受光手段の周囲温度や電源電圧変動、経時変化の影響を受ける、
(3)受光手段が外部からの光の影響を受ける、
(4)異物検出面から反射した光のガラス面と空気面の境界部分で屈折が発生し受光効率が低下する、
などの間題点があった。
【0008】
従って、汚れを検出する構造として、ノイズの影響を受けない、発光手段や受光手段の周囲温度や電源電圧変動、経時変化の影響を受けない、外部からの光の影響を受けない構成の汚れ検出装置に解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本願発明の汚れ検出装置及び監視カメラ並びに汚れ検出方法は、次に示す構成にしたことである。
【0010】
(1)汚れ検出装置は、外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出するための汚れ検出面であるプリズムと、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する受光手段と、を備え、前記入射光の入射角度及びプリズムの形状を、前記入射光が前記プリズムの一方の境界面に入射する時及び前記反射光が前記プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(2)前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(1)に記載の汚れ検出装置。
(3)前記入射光を発光する前記発光手段は、交流電源で駆動することにより、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(1)に記載の汚れ検出装置。
(4)反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(1)に記載の汚れ検出装置。
(5)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(1)に記載の汚れ検出装置。
(6)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(1)に記載の汚れ検出装置。
【0011】
(7)汚れ検出装置は、外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面である第一プリズムと、前記第一プリズムと等しい形状で形成され、前記汚れ検出面に相当する一端面は汚れや付着物が付着しない構成の第二プリズムと、前記第一プリズムと前記第二プリズムのそれぞれの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記第一プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第一受光手段と、前記第二プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第二受光手段と、前記第一受光手段の出力値と調整手段により調整された前記第二受光手段の出力値を比較する比較手段と、を備え、前記入射光の入射角度、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの形状を、前記入射光が前記第一及び第二プリズムの一方の境界面に入射する時および前記反射光が前記第一及び第二プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記第一受光手段の出力値と前記第二受光手段の出力値を前記比較手段で比較することにより、前記第一プリズムの前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(8)前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記第一プリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記第一受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(7)に記載の汚れ検出装置。
(9)入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(7)に記載の汚れ検出装置。
(10)反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(7)に記載の汚れ検出装置。
(11)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(7)に記載の汚れ検出装置。
(12)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(7)に記載の汚れ検出装置。
【0012】
(13)汚れ検出装置は、外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面であるn個のプリズムと、前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記n個のプリズムのうちn番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を受光する受光手段と、前記n個のプリズムのうちm番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を反射し、(m+1)番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を出射する(n一1)個のミラ一と、を備え、前記入射光の入射角度および前記n個のプリズムの形状を、前記発光手段からの入射光が前記汚れ検出面の背面で反射し、前記入射光が前記n個のプリズムの境界面に入射する時および前記反射光が前記n個のプリズムの境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(14)前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(13)に記載の汚れ検出装置。
(15)入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(13)に記載の汚れ検出装置。
(16)反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(13)に記載の汚れ検出装置。
(17)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(13)に記載の汚れ検出装置。
(18)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(13)に記載の汚れ検出装置。
【0013】
(19)監視カメラは、前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出するための汚れ検出面であるプリズムと、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する受光手段と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、前記入射光の入射角度及びプリズムの形状を、前記入射光が前記プリズムの一方の境界面に入射する時及び前記反射光が前記プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(20)前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(19)に記載の監視カメラ。
(21)前記入射光を発光する前記発光手段は、交流電源で駆動することにより、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(19)に記載の監視カメラ。
(22)反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(19)に記載の監視カメラ。
(23)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(19)に記載の監視カメラ。
(24)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(19)に記載の監視カメラ。
【0014】
(25)監視カメラは、前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面である第一プリズムと、前記第一プリズムと等しい形状で形成され、前記汚れ検出面に相当する一端面は汚れや付着物が付着しない構成の第二プリズムと、前記第一プリズムと前記第二プリズムのそれぞれの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記第一プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第一受光手段と、前記第二プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第二受光手段と、前記第一受光手段の出力値と調整手段により調整された前記第二受光手段の出力値を比較する比較手段と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、前記入射光の入射角度、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの形状を、前記入射光が前記第一及び第二プリズムの一方の境界面に入射する時および前記反射光が前記第一及び第二プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記第一受光手段の出力値と前記第二受光手段の出力値を前記比較手段で比較することにより、前記第一プリズムの前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(26)前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記第一プリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記第一受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(25)に記載の監視カメラ。
(27)入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(25)に記載の監視カメラ。
(28)反射光を受光する前記受光手段と前記第一プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記第一プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(25)に記載の監視カメラ。
(29)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(25)に記載の監視カメラ。
(30)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(25)に記載の監視カメラ。
【0015】
(31)監視カメラは、前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面であるn個のプリズムと、前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、前記n個のプリズムのうちn番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を受光する受光手段と、前記n個のプリズムのうちm番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を反射し、(m+1)番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を出射する(n一1)個のミラ一と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、前記入射光の入射角度および前記n個のプリズムの形状を、前記発光手段からの入射光が前記汚れ検出面の背面で反射し、前記入射光が前記n個のプリズムの境界面に入射する時および前記反射光が前記n個のプリズムの境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することである。
(32)前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(31)に記載の監視カメラ。
(33)入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(31)に記載の監視カメラ。
(34)反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(31)に記載の監視カメラ。
(35)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(31)に記載の監視カメラ。
(36)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(31)に記載の監視カメラ。
【0016】
(37)汚れ検出方法は、撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一にプリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、前記プリズムの背面から前記汚れ検出面に向けて所定の入射光を照射し、その反射光の変化から前記透明部材並びに前記プリズムの一端面の汚れを検出するようにしたことである。
(38)前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(37)に記載の汚れ検出方法。
(39)前記入射光は、交流電源を駆動させて発生したものであり、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光した信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(37)に記載の汚れ検出方法。
(40)前記反射光を受光する受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(37)に記載の汚れ検出方法。
(41)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(37)に記載の汚れ検出方法。
(42)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(37)に記載の汚れ検出方法。
【0017】
(43)汚れ検出方法は、撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一に第一プリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、前記第一プリズムと同一形状の第二プリズムを汚れが付着しないようにし、前記第一プリズムの背面から前記汚れ検出面に向けて所定の入射光を照射し、同時に同じ入射光を前記第2のプリズムの背面から汚れ検出面に向けて照射し、第一プリズムからの反射光と第二プリズムからの反射光を比較することで前記透明部材並びに前記第一プリズムの汚れ検出面の汚れを検出するようにしたことである。
(44)前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(43)に記載の汚れ検出方法。
(45)前記入射光は、交流電源を駆動させて発生したものであり、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光した信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(43)に記載の汚れ検出方法。
(46)前記反射光を受光する受光手段と前記第一プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記第一プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(43)に記載の汚れ検出方法。
(47)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(43)に記載の汚れ検出方法。
(48)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(43)に記載の汚れ検出方法。
【0018】
(49)汚れ検出方法は、撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一にn個のプリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光させ、この入射光の反射光を次のプリズムに入射させるミラーを備え、順次次のプリズムの汚れ検出面の背面に向かって入射させ、その反射光をミラーを使って次のプリズムに入射させることをn番目のプリズムまで行い、最後のn番目に位置するプリズムからの反射光の変化から前記透明部材並びに前記n個のプリズムの汚れ検出面の汚れを検出するようにしたことである。
(50)前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした(49)に記載の汚れ検出方法。
(51)入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする(49)に記載の汚れ検出方法。
(52)反射光を受光する前記受光手段と前記n番目のプリズムの間に偏光フィルタを備え、前記n番目のプリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする(49)に記載の汚れ検出方法。
(53)ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする(49)に記載の汚れ検出方法。
(54)前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする(49)に記載の汚れ検出方法。
【発明の効果】
【0019】
本提案によれば、汚れの検出が可能なため、汚れが予め設定した程度を超えた場合、そのハウジングのみに対して清掃などのメンテナンスを行うことができ、危険な作業を最小限にし、道路の交通を止めに関しても、交通止めの時間、交通止めの範囲を最小限にすることができ、社会的経済損失を最小限にし、効率的な清掃などのメンテナンスが行える。
尚、本提案は、カメラハウジングの前面ガラスの汚れ検出の他、浮遊塵挨が多い道路沿いの建物の窓ガラス、自動車のフロントガラスなどにも適用可能である。
又、提案によれば、受光手段を差動構成にすることにより、
(1)ノイズの影響を受けない、
(2)発光手段や受光手段の周囲温度や電源電圧変動、経時変化の影響を受けない。
(3)外部からの光を、それぞれ2つの受光手段で受け、差動構成で打ち消すため、外部からの光の影響を受けない、
などの特長があり、高感度で高精度の汚れ検出が可能となる。
また、複数の汚れ検出面で反射を繰り返すことにより、
(4)高感度の汚れ検出が可能である。
又、発光手段を周波数foの交流周波数で駆動することにより、外部から入射される光の影響を受けず、高精度の汚れ検出が可能である。
更に、受光素子の手前に偏光フィルタを挿入し、反射光のみを通過させることにより、外部から入射光の影響を取り除け、高精度の汚れ検出が可能である
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本願発明に係る汚れ検出装置及び監視カメラの実施形態について、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0021】
本願発明の第1の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、図1に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11を備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近隣位置に設け、被測定ガラス11の合間に一端面である汚れ検出面14を面一状態或は略面一状態で配置したプリズム15を備えた汚れ検出装置16と、から大略構成されている。
【0022】
汚れ検出装置16は、図1及び図2に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11と面一状態或は略面一状態に一端面を配置して外気25に臨ませ、この一端面が表面に汚れや付着物17の付着を検出するための汚れ検出面14を備えたプリズム15と、プリズム15の汚れ検出面14の背面に向かって入射光を発光する発光手段18と、汚れ検出面14の背面で反射する反射光を受光する受光手段19とから大略構成されている。
この受光手段19で受光したデータは通信装置20に送られ、外部のネットワーク21に向けて送出する。
そして、発光手段18からの入射光の入射角度及びプリズム15の形状は、入射光がプリズム15の一方の境界面24Aに入射する時及び反射光がプリズム15の他方の境界面24Bから出射する時に減衰が生じないように設定されており、実施例においては汚れ検出面14への入射角が臨界角度以上に形成することで、受光手段19が反射光を受光して汚れ検出面14に付着した汚れや付着物17の存在の有無、程度等の有無により、反射光の強度に変化が生じることを検出する構成になっている。
【0023】
このような構成において、発光手段18からの入射光は、入射角θ1でプリズム15に減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で汚れ検出面14で反射する。このときθ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。反射光は、θ3の角度でプリズム15の外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、反射光は受光手段19で受光される。
プリズム15の汚れ検出面14は、汚れを測定する被測定ガラス(透明部材)11と並べて外気25に接触するように設置されているので、被測定ガラス11と同程度の汚れや付着物17が、その表面に付着する。
いま、汚れ検出面14において、入射光はエバネッセント波として汚れ検出面14のプリズム15の外側に漏れ出す。このとき、汚れ検出面14に付着している汚れや付着物17の程度に応じ、エバネッセント波が変化されることにより反射光が変化する。この反射光の変化を受光手段19で受光することにより汚れや付着物17の程度を検出することができるのである。
【0024】
ここで、臨界角とは、高屈折率媒質から低屈折率媒質に光が入射するとき、入射角がある角度以上になると全ての光が反射されて透過光がなくなる。この境界となる角度を臨界角と呼ぶ。これは光の透過係数が虚数となり、法線方向に光が伝搬しなくなるためと考えられる。
エバネッセント波とは、光が誘電体から真空へと進むときに、入射角が臨界角を越えると全反射するが、このときわずかであるが光の電場は真空側にしみ出している光をいう。この光が存在するのはせいぜい入射光の波長領域(〜1μm)とわずかなため、エバネッセント波を使うことにより表面近傍に存在する原子の様子を調べることができる。実施例においてはプリズム15の汚れ検出面14に付着した付着物の程度によりエバネッセント波が変化するため、そのぶん反射光も変化するため、その変化を利用して付着物の度合いを観測する。
【実施例2】
【0025】
次に、第2の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラについて、図3及び図4を参照して説明する。
【0026】
第2の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、図3に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11を備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近傍位置に設け、被測定ガラス11の合間に一端面である汚れ検出面14Aを面一状態或は略面一状態で配置した第一プリズム15A及びこの第一プリズム15Aと同一形状に形成し、汚れない領域に配置してなる第二プリズム15Bとを備えた汚れ検出装置16Aと、から大略構成されている。
【0027】
汚れ検出装置16Aは、図3及び図4に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、この一端面が表面に汚れや付着物17の付着を検出する第一汚れ検出面14Aである第一プリズム15Aと、第一プリズム15Aと等しい形状で形成され、第二汚れ検出面14Bに相当する一端面には汚れや付着物が付着しない構成の第二プリズム15Bと、第一プリズム15Aと第二プリズム15Bのそれぞれの第一及び第二汚れ検出面14A、14Bの背面に向かって第一及び第二入射光を発光する発光手段18Aと、第一プリズム15Aの第一汚れ検出面14Aの背面で反射する第一反射光を受光する第一受光手段19Aと、第二プリズム15Bの第二汚れ検出面14Bの背面で反射する第二反射光を受光する第二受光手段19Bと、第一受光手段19Aの出力値と調整手段22により調整された第二受光手段19Bの出力値を比較する比較手段23と、から大略構成されている。
比較手段23で比較された受光データは通信装置20を介して外部のネットワーク21に向けて送出する。
【0028】
そして、第一及び第二入射光の入射角度および第一プリズム15A及び第二プリズム15Bの形状は、第一及び第二入射光が第一及び第二プリズム15A、15Bの一方の境界面24Aに入射する時および第一及び第二反射光が第一及び第二プリズム15A、15Bの他方の境界面24Bから出射する時に減衰が生じないように設定されており、実施例においては第一及び第二汚れ検出面14A、14Bへの入射角が臨界角度以上に形成することで、第一受光手段19Aの出力値と第二受光手段19Bの出力値を比較手段23で比較することにより、第一プリズム15Aの第一汚れ検出面14Aに付着した汚れや付着物17を検出する構成となっている。
【0029】
このような構成からなる汚れ検出装置16Aにおいて、発光手段18Aからの第一入射光は、入射角θ1で第一プリズム15Aに減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で第一汚れ検出面14Aで反射する。同時に、発光手段18Aからの第二入射光は、第二プリズム15Bに減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で第二汚れ検出面14Bで反射する。この第二汚れ検出面14Bは、汚れが付着しないところに配置されている。
このとき、第一プリズム15Aにおいて、θ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。第一反射光は、θ3の角度で第一プリズム15Aの外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、第一反射光は第一受光手段19Aで受光される。同様に第二プリズム15Bにおいても、θ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。第二反射光は、θ3の角度で第二プリズム15Bの外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、第二反射光は第二受光手段19Bで受光される。
【0030】
第一プリズム15Aの第一汚れ検出面14Aは、汚れを測定する被測定ガラス(透明部材)11と並べて外気25に接触するように設置されているので、被測定ガラス11と同程度の汚れや付着物17が、その表面に付着する。これに対して、第二プリズム15Bの第二汚れ検出面14Bは、ハウジング内に収容されているため汚れや付着物が付着しない環境におかれているため、第二汚れ検出面14Bには汚れが付着しない。そのため、第二反射光は、いわば基準となる反射光として得ることができる。
いま、第一プリズム15Aの第一汚れ検出面14Aにおいて、第一入射光はエバネッセント波として第一汚れ検出面14Aの外側に漏れ出す。このとき、第一汚れ検出面14Aに付着している汚れや付着物17の程度に応じ、エバネッセント波が変化されることにより第一反射光が変化する。この第一反射光の変化を第一受光手段19Aで受光する。
比較手段23で、第一受光手段19Aと第二受光手段19Bの出力を比較することにより、汚れや付着物17により第一受光手段19Aの出力変化を高感度で検出できる。
また、調整手段22により、第一受光手段19Aと第二受光手段19Bの出力の一方を調整して、受光素子の特性差を吸収してもよい。
このように、いわば差動構成にすることにより、
(1)ノイズの影響を受けない、
(2)発光手段18Aや第一及び第二受光手段19A、19Bの周囲温度や電源電圧変動、経時変化の影響を受けない、
(3)外部からの光を、第一外部入射光26Aと第二外部入射光26Bとして、それぞれ2つの第一及び第二受光手段19A、19Bで受け、差動構成で打ち消すため、外部からの光の影響を受けない、
などの特徴があり、高感度で高精度の汚れ検出が可能となる。
又、ネットワーク21に接続された通信装置20を備えることにより、汚れ検出結果をネットワーク21を介して管理センターなどの遠隔地に通知することができる。管理センターでは、この結果から清掃作業やその予定を組むことができる。
【実施例3】
【0031】
次に、第3の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラについて、図5及び図6を参照して説明する。
【0032】
第3の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、図5に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11Aを備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11A方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近隣位置に設け、被測定ガラス11Aの合間に一端面である汚れ検出面を面一状態或は略面一状態で配置したn個のプリズム、実施例においては3個のプリズム(第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15E)を備えた汚れ検出装置16Bと、から大略構成されている。
【0033】
汚れ検出装置16Bは、図5及び図6に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11Aと面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、この一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面(実施例では第一、第二及び第三汚れ検出面14C、14D、14E)であるn個のプリズム(実施例においては3個のプリズム)と、n個のプリズム(実施例において3個のプリズム)のうち1番目に位置するプリズム(実施例で第一プリズム15C)の第一汚れ検出面14Cの背面に向かって第一入射光を発光する発光手段18と、n個のプリズムのうちn番目に位置するプリズム(実施例で第三プリズム15E)の第三汚れ検出面14Eからの第三反射光を受光する受光手段19と、n個のプリズムのうちm番目に位置するプリズム(実施例で第二プリズム15D)の第二汚れ検出面14Dに実施例で一番目に位置する第一のプリズム15Cの第一汚れ検出面14Cで反射した第一反射光を次のプリズム(実施例で第二プリズム15D)の第二入射光として反射する第一ミラー27Aと、(m+1)番目に位置するプリズム(第三プリズム15E)の第三汚れ検出面14Eの背面に向かって第三入射光を出射する(n一1)個のミラ一(第二ミラー27B)と、から大略構成されている。
受光手段19で受光したデータは通信装置20を介して外部のネットワーク21に向けて送出する。
【0034】
そして、第一、第二及び第三入射光の入射角度およびn個のプリズム(第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15E)の形状を、発光手段18からの第一入射光が第一汚れ検出面14Cの背面で反射し、第二入射光がn個のプリズム(第二プリズム15D)の境界面に入射する時および第一、第二及び第三反射光がn個のプリズム(第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15E)の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定する。
【0035】
実施例においては、第一、第二および第三入射光の入射角度及びn個のプリズム(第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15E)の形状は、第一汚れ検出面14Cへの入射角が臨界角度以上であり、n個のプリズム(第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15E)の第一、第二および第三汚れ検出面14C、14D、14Eに付着した汚れや付着物17の存在の有無、程度の有無により、受光手段19の反射光の強度に変化を生じるようにして付着した汚れや付着物17を検出する。
即ち、第一、第二及び第三プリズム15C、15D、15Eの全ての第一、第二及び第三汚れ検出面14C、14D、14Eを外気25に臨ました構成にし、これらの第一、第二及び第三汚れ検出面14C、14D、14Eのうち、第一プリズム15Cの第一汚れ検出面14Cに第一入射光をあて、その第一反射光を第一ミラー27Aで反射させて第二プリズム15Dの第二汚れ検出面14Dに第二入射光として入射し、その第二反射光を第二ミラー27Bで反射させて第三プリズム45Eの第三汚れ検出面14Eの背面に第三入射光として入射させる。そして、この第三プリズム15Eの第三汚れ検出面14Eからの第三反射光を受光手段19で受光することで汚れ具合を検出する。
このように、発光手段18で発光された入射光(第一入射光)が、受光手段19で受光される間に、複数の汚れ検出面(第一、第二および第三汚れ検出面14C、14D、14E)で反射を繰り返すことにより、汚れや付着物がついている被測定ガラス11Aの面積をより多くとった状態で汚れの検出を行うことができるため、汚れ検出の感度を高めることができるのである。
【実施例4】
【0036】
次に、第4の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラについて、図7及び図8を参照して説明する。
【0037】
第4の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、第1の実施形態で説明した汚れ検出装置を備えた構成に加えて、入射光を発光する発光手段を交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する受光手段の出力信号のなかから、交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えた構成になっている。
その構成は、図7に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11を備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近傍位置に設け、被測定ガラス11の合間に一端面である汚れ検出面14を面一状態或は略面一状態で配置したプリズム15を備えた汚れ検出装置16Cと、から大略構成されている。
【0038】
汚れ検出装置16Cは、図7及び図8に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、この一端面が表面に汚れや付着物17の付着を検出するための汚れ検出面14であるプリズム15と、プリズム15の汚れ検出面14の背面に向かって入射光を発光するものであり交流電源28からの周波数foの交流周波数で駆動する発光手段18と、汚れ検出面14の背面で反射する反射光を受光する受光手段19と、受光手段19で受光した反射光のうち交流電源28の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタ29と、周波数フィルタ29を介して交流電源28の周波数成分のみを抽出した反射光のデータを整流して強度値を生成する整流回路30と、から大略構成されている。
整流回路30で、反射光から得られたデータに基づいて生成された強度値は通信装置20を介してネットワーク21に向けて送出する。
【0039】
そして、入射光の入射角度及びプリズム15の形状は、第1の実施形態で説明したものと同様に、入射光がプリズム15の一方の境界面24Aに入射する時及び反射光がプリズム15の他方の境界面24Bから出射する時に減衰が生じないように設定されており、実施例においては汚れ検出面14への入射角が臨界角度以上に形成することで、受光手段19が反射光を受光して汚れ検出面14に付着した汚れや付着物17の存在の有無、程度等の有無により、反射光の強度に変化が生じることを検出する構成になっている。
【0040】
このような構成において、交流電源28で駆動する発光手段18からの入射光は、入射角θ1でプリズム15に減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で汚れ検出面14で反射する。このときθ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。反射光は、θ3の角度でプリズム15の外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、反射光は受光手段19で受光される。
プリズム15の汚れ検出面14は、汚れを測定する被測定ガラス(透明部材)11と並べて外気25に接触するように設置されているので、被測定ガラス11と同程度の汚れ、付着物が、その表面に付着する。
いま、汚れ検出面14において、入射光はエバネッセント波として汚れ検出面14のプリズム15の外側に漏れ出す。このとき、汚れ検出面14に付着している汚れや付着物17の程度に応じ、エバネッセント波が変化されることにより反射光が変化する。この反射光を受光した受光手段19から交流電源28の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタ29を通して汚れや付着物17の程度を検出することができるのである。
【0041】
このように、発光手段18を周波数foの交流周波数で駆動することにより、発光された入射光は周波数foで変調され、受光手段19で受光され、その出力は周波数フィルタ29により周波数成分foのみが通過し、整流回路30て整流され強度値に変換される。
外部から入射される外部入射光31は受光手段19で受光されてしまう光であり、この光の性質は一般に直流成分であり、商用周波数による電灯光であっても、この周波数foを適当に選択することにより、周波数フィルタ29で取り除くことができるため、外部から入射される外部入射光31の影響を受けず,高精度の汚れ検出が可能である。
【0042】
実施例において、交流電源28及び周波数フィルタ29を採用した構成は上記の第1の実施形態で説明した監視カメラの構成に取り付けるようにしたがこれに限定されることなく、上記の第2〜第3の実施形態で説明した監視カメラに取り付けるようにしてもよいことは勿論のことである。
【実施例5】
【0043】
次に、第5の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラについて、図9及び図10を参照して説明する。
【0044】
第5の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、第1の実施形態で説明した汚れ検出装置を備えた構成に加えて、入射光を発光する発光手段を交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する受光手段の前段に反射光のみを通過させる偏光フィルタを挿入した構成になっている。
その構成は、図9に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11を備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近傍位置に設け、被測定ガラス11の合間に一端面である汚れ検出面14を面一状態或は略面一状態で配置したプリズム15を備えた汚れ検出装置16Dと、から大略構成されている。
【0045】
汚れ検出装置16Dは、図9及び図10に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、この一端面が表面に汚れや付着物17の付着を検出するための汚れ検出面14であるプリズム15と、プリズム15の汚れ検出面14の背面に向かって入射光を発光するものであり交流電源28からの周波数foの交流周波数で駆動する発光手段18と、プリズム15と受光手段19との間に偏光成分を除去して反射光のみを通過させる偏光フィルタ32と、汚れ検出面14の背面で反射する反射光を偏光フィルタ32を通過させて受光する受光手段19と、から大略構成されている。
受光手段19で、反射光から得られたデータは通信装置20に送られ、外部のネットワーク21に向けて送出する。
【0046】
そして、入射光の入射角度及びプリズム15の形状は、第1の実施形態で説明したものと同様に、入射光がプリズム15の一方の境界面24Aに入射する時及び反射光がプリズム15の他方の境界面24Bから出射する時に減衰が生じないように設定されており、実施例においては汚れ検出面14への入射角が臨界角度以上に形成することで、受光手段19が反射光を受光して汚れ検出面14に付着した汚れや付着物17の存在の有無、程度当の有無により、反射光の強度に変化が生じることを検出する構成になっている。
【0047】
このような構成において、交流電源28で駆動する発光手段18からの入射光は、入射角θ1でプリズム15に減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で汚れ検出面14で反射する。このときθ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。反射光は、θ3の角度でプリズム15の外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、反射光は受光手段19で受光される。
プリズム15の汚れ検出面14は、汚れを測定する被測定ガラス(透明部材)11と並べて外気25に接触するように設置されているので、被測定ガラス11と同程度の汚れ、付着物が、その表面に付着する。
いま、汚れ検出面14において、入射光はエバネッセント波として汚れ検出面14のプリズム15の外側に漏れ出す。このとき、汚れ検出面14に付着している汚れや付着物17の程度に応じ、エバネッセント波が変化されることにより反射光が変化する。この反射光を受光した受光手段19から交流電源28の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタ29を通して汚れや付着物17の程度を検出することができるのである。
【0048】
このように、汚れ検出面14で全反射した反射光は、偏光しているため、受光手段19の手前に偏光フィルタ32を挿入し、反射光のみを通過させることにより、反射光以外の外部からの外部入射光33の影響を取り除くことができる。
この外部から入射される外部入射光33は受光手段19で受光されてしまう光であり、この光の性質は一般に直流成分であり、商用周波数による電灯光であっても、この周波数foを適当に選択することにより、偏光フィルタ32で取り除くことができるため、外部から入射される外部入射光33の影響を受けず,高精度の汚れ検出が可能である。
【0049】
実施例において、交流電源28及び偏光フィルタ32を採用した構成は上記の第1の実施形態で説明した監視カメラの構成に取り付けるようにしたがこれに限定されることなく、上記の第2〜第3の実施形態で説明した監視カメラに取り付けるようにしてもよいことは勿論のことである。
【実施例6】
【0050】
次に、第6の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラについて、図11及び図12を参照して説明する。
【0051】
第6の実施形態の汚れ検出装置を具備した監視カメラは、上記説明した第1の実施形態と同様の構成に加えて、ウォッシャー機能とワイパー機能を備えた構成になっている。
その構成は、図11に示すように、前方に外部を透過する透過部材である被測定ガラス11を備え、一定の密封した筐体で形成されたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12の内部に収容され、レンズ部分を被測定ガラス11方向に向けて配置した撮像装置13と、撮像装置13の近隣位置に設け、被測定ガラス11の合間に一端面である汚れ検出面14を面一状態或は略面一状態で配置したプリズム15を備えた汚れ検出装置16Eと、から大略構成されている。
【0052】
汚れ検出装置16Eは、図11及び図12に示すように、外部を覗くための透明部材である被測定ガラス11と面一状態或は略面一状態に一端面を配置して外気25に臨ませ、この一端面が表面に汚れや付着物17の付着を検出するための汚れ検出面14を備えたプリズム15と、プリズム15の汚れ検出面14の背面に向かって入射光を発光する発光手段18と、汚れ検出面14の背面で反射する反射光を受光する受光手段19と、受光手段19で受光した反射光のデータに基づいて被測定ガラス11をワイパー機構35のワイパー36を駆動させる制御信号を発生させ、或はウォッシャー機構37のノズル38からウォッシャー液を吐出させるように駆動させる制御部34と、制御部34からの制御信号に基づいてワイパー36を駆動させて被測定ガラス11及び汚れ検出面14を清掃するワイパー機構35と、制御部34からの制御信号に基づいてノズル38からウォッシャー液を吐出させるワイパー機構35と、から大略構成されている。
このウォッシャー機構は取り付けなくともよい構成になっている。
この受光手段19で受光したデータは制御部34から、外部のネットワーク21に向けて送出する。
【0053】
そして、発光手段18からの入射光の入射角度及びプリズム15の形状は、上記第1の実施形態で説明したものと同様に、入射光がプリズム15の一方の境界面24Aに入射する時及び反射光がプリズム15の他方の境界面24Bから出射する時に減衰が生じないように設定されており、実施例においては汚れ検出面14への入射角が臨界角度以上に形成することで、受光手段19が反射光を受光して汚れ検出面14に付着した汚れや付着物17の存在の有無、程度等の有無により、反射光の強度に変化が生じることを検出する構成になっている。
【0054】
このような構成において、発光手段18からの入射光は、入射角θ1でプリズム15に減衰、反射することなく入射し、入射角θ2で汚れ検出面14で反射する。このときθ2>θcとすれば、全反射される。θcは臨界角である。反射光は、θ3の角度でプリズム15の外に出射されるが、このときθ3<θcであれば、反射光は受光手段19で受光される。
プリズム15の汚れ検出面14は、汚れを測定する被測定ガラス(透明部材)11と並べて外気25に接触するように設置されているので、被測定ガラス11と同程度の汚れや付着物17が、その表面に付着する。
いま、汚れ検出面14において、入射光はエバネッセント波として汚れ検出面14のプリズム15の外側に漏れ出す。このとき、汚れ検出面14に付着している汚れや付着物17の程度に応じ、バネッセント波が変化されることにより反射光が変化する。この反射光の変化を受光手段19で受光することにより汚れや付着物17の程度を検出することができるのである。
【0055】
そして、この汚れや付着物の度合いを検出することで、制御部34がウォッシャー機構37を駆動させてノズル38からウォッシャー液を吐出させ、同時にワイパー機構35を駆動させてワイパー36を働かせることで被測定ガラス11及び汚れ検出面14の清掃が汚れ具合に対応させてなかば自動的に行うことができるのである。又、この制御部34からの制御は定期的にワイパー機構35及びウォッシャー機構37を駆動させるようにしてもよい。
【0056】
実施例において、ウォッシャー機構37とワイパー機構35を第1の実施形態に則して取り付けるようにしたが、これに限定されることなく、上述した第2〜第5の実施形態の構成に取り付けるようにしてもよいことは勿論のことである。
【0057】
又、上記説明した第1〜第6の実施形態で説明した監視カメラの被測定ガラスについての汚れや付着物の検出について説明したがこれに限定することなく、例えば、浮遊塵埃が多い道路沿いの建物の窓ガラス、自動車のフロントガラスなどにも適用可能である。
更に、第1〜第6の実施形態において、入射光は、可視光線に限定せず、電磁波でもよい。電磁波を使用する場合には、プリズムは周囲の物体よりも誘電率が大きい物質で構成される。
又、実施例においては空気中にさらされているガラスとして説明したが、ガラスの他にプラスチックや鉱石等でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
被測定ガラスと同一面にプリズムの一端面を臨ませて配置し、その一端面に背面から入射光を入射させ、その反射光の変化から、被測定ガラスの汚れや付着物の度合いを検出するようにした監視カメラ、汚れ検出装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本願発明の第1の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図2】同、プリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図4】同、2個のプリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図5】本願発明の第3の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図6】同、複数のプリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図7】本願発明の第4の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図8】同、交流電源及び周波数フィルタを備え、プリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図9】本願発明の第5の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図10】同、交流電源及び偏光フィルタを備え、プリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図11】本願発明の第6の実施形態の汚れ検出装置を備えた監視カメラを示す説明図である。
【図12】同、ウォッシャー機能及びワイパー機能を備え、プリズムを使用した汚れ検出手法を示した説明図である。
【図13】従来技術の汚れを検出する手法を示した説明図である。
【符号の説明】
【0060】
11 被測定ガラス(透過部材)
12 カメラハウジング
13 撮像装置
14 汚れ検出面
14A 第一汚れ検出面
14B 第二汚れ検出面
14C 第一汚れ検出面
14D 第二汚れ検出面
14E 第三汚れ検出面
15 プリズム
15A 第一プリズム
15B 第二プリズム
15C 第一プリズム
15D 第二プリズム
15E 第三プリズム
16 汚れ検出装置
16A 汚れ検出装置
16B 汚れ検出装置
16C 汚れ検出装置
16D 汚れ検出装置
16E 汚れ検出装置
17 汚れや付着物
18 発光手段
18A 発光手段
19 受光手段
19A 第一受光手段
19B 第二受光手段
20 通信装置
21 ネットワーク
22 調整手段
23 比較手段
24A 境界面
24B 境界面
25 外気
26A 第一外部入射光
26B 第二外部入射光
27A 第一ミラー
27B 第二ミラー
28 交流電源
29 周波数フィルタ
30 整流回路
31 外部入射光
32 偏光フィルタ
33 外部入射光
34 制御部
35 ワイパー機構
36 ワイパー
37 ウォッシャー機構
38 ノズル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出するための汚れ検出面であるプリズムと、
前記プリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する受光手段と、を備え、
前記入射光の入射角度及びプリズムの形状を、前記入射光が前記プリズムの一方の境界面に入射する時及び前記反射光が前記プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出すること
を特徴とした汚れ検出装置。
【請求項2】
前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項1に記載の汚れ検出装置。
【請求項3】
前記入射光を発光する前記発光手段は、交流電源で駆動することにより、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項lに記載の汚れ検出装置。
【請求項4】
反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項lに記載の汚れ検出装置。
【請求項5】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項lに記載の汚れ検出装置。
【請求項6】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項1に記載の汚れ検出装置。
【請求項7】
外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面である第一プリズムと、
前記第一プリズムと等しい形状で形成され、前記汚れ検出面に相当する一端面は汚れや付着物が付着しない構成の第二プリズムと、
前記第一プリズムと前記第二プリズムのそれぞれの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記第一プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第一受光手段と、
前記第二プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第二受光手段と、
前記第一受光手段の出力値と調整手段により調整された前記第二受光手段の出力値を比較する比較手段と、を備え、
前記入射光の入射角度、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの形状を、前記入射光が前記第一及び第二プリズムの一方の境界面に入射する時および前記反射光が前記第一及び第二プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、
前記第一受光手段の出力値と前記第二受光手段の出力値を前記比較手段で比較することにより、前記第一プリズムの前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することを特徴とする汚れ検出装置。
【請求項8】
前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記第一プリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記第一受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項7に記載の汚れ検出装置。
【請求項9】
入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項7に記載の汚れ検出装置。
【請求項10】
反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項7に記載の汚れ検出装置。
【請求項11】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項7に記載の汚れ検出装置。
【請求項12】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項7に記載の汚れ検出装置。
【請求項13】
外部を覗くための透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面であるn個のプリズムと、
前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記n個のプリズムのうちn番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を受光する受光手段と、
前記n個のプリズムのうちm番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を反射し、(m+1)番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を出射する(n一1)個のミラ一と、を備え、
前記入射光の入射角度および前記n個のプリズムの形状を、前記発光手段からの入射光が前記汚れ検出面の背面で反射し、前記入射光が前記n個のプリズムの境界面に入射する時および前記反射光が前記n個のプリズムの境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、
前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することを特徴とした汚れ検出装置。
【請求項14】
前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項13に記載の汚れ検出装置。
【請求項15】
入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項l3に記載の汚れ検出装置。
【請求項16】
反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項l3に記載の汚れ検出装置。
【請求項17】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項l3に記載の汚れ検出装置。
【請求項18】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項13に記載の汚れ検出装置。
【請求項19】
前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、
前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出するための汚れ検出面であるプリズムと、
前記プリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する受光手段と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、
前記入射光の入射角度及びプリズムの形状を、前記入射光が前記プリズムの一方の境界面に入射する時及び前記反射光が前記プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出すること
を特徴とした監視カメラ。
【請求項20】
前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項19に記載の監視カメラ。
【請求項21】
前記入射光を発光する前記発光手段は、交流電源で駆動することにより、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項l9に記載の監視カメラ。
【請求項22】
反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項l9に記載の監視カメラ。
【請求項23】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項19に記載の監視カメラ。
【請求項24】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項19に記載の監視カメラ。
【請求項25】
前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、
前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面である第一プリズムと、
前記第一プリズムと等しい形状で形成され、前記汚れ検出面に相当する一端面は汚れや付着物が付着しない構成の第二プリズムと、
前記第一プリズムと前記第二プリズムのそれぞれの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記第一プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第一受光手段と、
前記第二プリズムの汚れ検出面の背面で反射する反射光を受光する第二受光手段と、
前記第一受光手段の出力値と調整手段により調整された前記第二受光手段の出力値を比較する比較手段と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、
前記入射光の入射角度、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの形状を、前記入射光が前記第一及び第二プリズムの一方の境界面に入射する時および前記反射光が前記第一及び第二プリズムの他方の境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、
前記第一受光手段の出力値と前記第二受光手段の出力値を前記比較手段で比較することにより、前記第一プリズムの前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することを特徴とする監視カメラ。
【請求項26】
前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記第一プリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記第一受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項25に記載の監視カメラ。
【請求項27】
入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項25に記載の監視カメラ。
【請求項28】
反射光を受光する前記受光手段と前記第一プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記第一プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項25に記載の監視カメラ。
【請求項29】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項25に記載の監視カメラ。
【請求項30】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項25に記載の監視カメラ。
【請求項31】
前方に外部を透視できる透明部材で形成し、内部に透明部材方向にレンズを向けた撮像装置を収納できるカメラハウジングで形成された監視カメラであって、
前記透明部材と面一状態或は略面一状態に一端面を配置し、該一端面が表面に汚れや付着物の付着を検出する汚れ検出面であるn個のプリズムと、
前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光する発光手段と、
前記n個のプリズムのうちn番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を受光する受光手段と、
前記n個のプリズムのうちm番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面からの反射光を反射し、(m+1)番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を出射する(n一1)個のミラ一と、を備えた汚れ検出装置を前記カメラハウジング内に収納し、
前記入射光の入射角度および前記n個のプリズムの形状を、前記発光手段からの入射光が前記汚れ検出面の背面で反射し、前記入射光が前記n個のプリズムの境界面に入射する時および前記反射光が前記n個のプリズムの境界面から出射する時に減衰が生じないように設定し、
前記受光手段が前記反射光を受光して前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出することを特徴とした監視カメラ。
【請求項32】
前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記受光手段の反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項31に記載の監視カメラ。
【請求項33】
入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する前記受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項31に記載の監視カメラ。
【請求項34】
反射光を受光する前記受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項31に記載の監視カメラ。
【請求項35】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項31に記載の監視カメラ。
【請求項36】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項31に記載の監視カメラ。
【請求項37】
撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一にプリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、前記プリズムの背面から前記汚れ検出面に向けて所定の入射光を照射し、その反射光の変化から前記透明部材並びに前記プリズムの一端面の汚れを検出するようにした汚れ検出方法。
【請求項38】
前記入射光の入射角度及び前記プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項37に記載の汚れ検出方法。
【請求項39】
前記入射光は、交流電源を駆動させて発生したものであり、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光した信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項37に記載の汚れ検出方法。
【請求項40】
前記反射光を受光する受光手段と前記プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項37に記載の汚れ検出方法。
【請求項41】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項37に記載の汚れ検出方法。
【請求項42】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項37に記載の汚れ検出方法。
【請求項43】
撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一に第一プリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、前記第一プリズムと同一形状の第二プリズムを汚れが付着しないようにし、前記第一プリズムの背面から前記汚れ検出面に向けて所定の入射光を照射し、同時に同じ入射光を前記第2のプリズムの背面から汚れ検出面に向けて照射し、第一プリズムからの反射光と第二プリズムからの反射光を比較することで前記透明部材並びに前記第一プリズムの汚れ検出面の汚れを検出するようにした汚れ検出方法。
【請求項44】
前記入射光の入射角度並びに前記第一及び第二プリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項43に記載の汚れ検出方法。
【請求項45】
前記入射光は、交流電源を駆動させて発生したものであり、前記入射光を変調すると共に、前記反射光を受光した信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項43に記載の汚れ検出方法。
【請求項46】
前記反射光を受光する受光手段と前記第一プリズムの間に偏光フィルタを備え、前記第一プリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項43に記載の汚れ検出方法。
【請求項47】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項43に記載の汚れ検出方法。
【請求項48】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項43に記載の汚れ検出方法。
【請求項49】
撮像装置を収納するカメラハウジングの前面に設けた透明部材の間に該透明部材と面一或は略面一にn個のプリズムの一端面を汚れ検出面として配置するようにし、
前記n個のプリズムのうち1番目に位置するプリズムの前記汚れ検出面の背面に向かって入射光を発光させ、この入射光の反射光を次のプリズムに入射させるミラーを備え、順次次のプリズムの汚れ検出面の背面に向かって入射させ、その反射光をミラーを使って次のプリズムに入射させることをn番目のプリズムまで行い、最後のn番目に位置するプリズムからの反射光の変化から前記透明部材並びに前記n個のプリズムの汚れ検出面の汚れを検出するようにした汚れ検出方法。
【請求項50】
前記入射光の入射角度及び前記n個のプリズムの形状は、前記汚れ検出面への入射角が臨界角度以上であり、前記n個のプリズムの汚れ検出面に付着した汚れや付着物の存在の有無、程度の有無により、前記反射光の強度に変化を生じることを特徴とした請求項49に記載の汚れ検出方法。
【請求項51】
入射光を発光する前記発光手段を、交流電源で駆動することにより、入射光を変調し、反射光を受光する受光手段の出力信号のなかから、前記交流電源の周波数成分のみを通過させる周波数フィルタを備えたことを特徴とする請求項49に記載の汚れ検出方法。
【請求項52】
反射光を受光する前記受光手段と前記n番目のプリズムの間に偏光フィルタを備え、前記n番目のプリズムの前記汚れ検出面の背面で反射した反射光のみを前記受光手段で受光することを特徴とする請求項49に記載の汚れ検出方法。
【請求項53】
ネットワークに接続された通信装置を備え、汚れ検出結果をネットワークを介して遠隔地に通知することを特徴とする請求項49に記載の汚れ検出方法。
【請求項54】
前記汚れ検出面並びに透明部材の外面を同時に清掃するワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を兼ね備え、前記汚れ検出面に付着した汚れや付着物を検出された場合に、前記ワイパー機能とウォッシャー機能の何れか又は両方を作動させることを特徴とする請求項49に記載の汚れ検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−170768(P2006−170768A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−362875(P2004−362875)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】