説明

沸騰冷却式LED照明装置

【課題】薄型化を図りつつ、ドライアウトの発生を防いで光源ユニットを安定的に冷却することができる沸騰冷却式LED照明装置を提供すること。
【解決手段】LEDを光源とする光源ユニットと、
該光源ユニットから受熱する受熱部10、該受熱部10で受熱した熱を外気に放熱する放熱部11及び該放熱部11と前記受熱部10間において冷媒を循環させる循環経路を備えた沸騰冷却器3と、
を含んで構成される沸騰冷却式LED照明装置において、
前記沸騰冷却器3の放熱部11を受熱部10の上方且つ片側にオフセットさせて受熱部10と平行に配置し、該放熱部11と受熱部10とを斜めに傾斜する接続部12によって接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒の相変化によって高い冷却能力を発揮する沸騰冷却方式を採用する沸騰冷却式LED照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両用前消灯や屋外照明灯等の照明装置としては、キセノンランプやナトリウムランプ等の大光量ランプを光源とするものから、長寿命で低消費電力のLED(発光ダイオード)を光源とするものへの置き換えが進んできており、LEDを光源とするLED照明装置に対しては更なる高出力化が望まれている。
【0003】
ところが、現在普及しているキセノンランプは200W〜2000W程度の出力のものが多く、これに代わるLEDへの投入電力も増加していく傾向にあり、最近では1つのLED照明装置への投入電力が200Wを超えるものも開発されてきている。
【0004】
斯かるLED照明装置の大電力化に伴ってLED光源ユニットの発熱量も増加するため、温度によって寿命や出力が変化するLED光源に対しては、温度をより低く抑えるための冷却構造が望まれている。
【0005】
そこで、例えば特許文献1,2には水冷式LED照明装置が提案されている。この水冷式LED照明装置は、LEDを光源とする光源ユニットと、該LED光源ユニットからの熱を冷却液に受熱させる水冷ジャケットと、該水冷ジャケットにおいて受熱して温度が高くなった冷却液を放熱によって冷却するラジエータと冷却ファン、冷却液を循環させる循環ポンプを含んで構成されている。
【0006】
ところが、特許文献1,2において提案された水冷式LED照明装置においては、機械的な動作部品である循環ポンプを使用するため、長期的な信頼性に欠け、電力を消費するという問題がある。又、水冷ジャケット内を循環する冷却液の経路によって、特に冷却液の入口と出口とで大きな温度差を生じる場合があり、複数のLEDを配列して成る光源ユニット全体の温度が不均一となり、LEDの発光効率と寿命にバラツキが生じ易いという問題がある。
【0007】
そこで、特許文献3には、冷媒の相変化によって高い冷却能力を発揮する沸騰冷却方式を採用した図7に示すような沸騰冷却式LED照明装置101が提案されている。
【0008】
図7は沸騰冷却式LED照明装置101の縦断面図であり、図示の沸騰冷却式LED照明装置101は、矩形ボックス状のハウジング102の内部に光源ユニット103、LED駆動回路104、沸騰冷却器105及び冷却ファン106を収容して構成されている。
【0009】
上記沸騰冷却器105は、エバポレータとしての受熱部112と、該受熱部112の上方に配されたコンデンサとしての放熱部113と、該放熱部113と前記受熱部112間において冷媒を循環させる循環経路を含んで構成されている。ここで、上記受熱部112は、ジャケット構造を有する扁平な矩形の中空プレートによって構成されており、ハウジング102内に垂直に起立した状態で収納されている。この受熱部112の内部には冷媒が収容されており、その前面には前記光源ユニット103が密着した状態で配置されている。即ち、受熱部112は、光源ユニット103とLED駆動回路104によって挟持された状態で両者の間に配置されている。
【0010】
又、前記放熱部113は、多数の冷却フィンを有してラジエータ構造として幅方向(図7の紙面垂直方向)に長く形成されており、ハウジング102の上端部において受熱部112を境としてこれの両側(前後)に配置されている。
【0011】
前記冷却ファン106は、沸騰冷却器105の受熱部112を挟んでこれの両側であって、上下方向において光源ユニット103と放熱部113との間及びLED駆動回路104と放熱部113との間にそれぞれ配設されている。
【0012】
而して、以上のように構成された沸騰冷却式LED照明装置101が起動されて光源ユニット103とLED駆動回路104及び冷却ファン106に電源が供給されると、光源ユニット103の複数のLEDが発光し、その光はレンズ107を透過して正面前方に向かって照射されることによって前方を照明する。この場合、光源ユニット103の点灯制御はLED駆動回路104によってなされ、駆動中において光源ユニット103のLED及びLED駆動回路104の各種電子部品が発熱するが、これらは沸騰冷却器105によって強制冷却されてその温度上昇が低く抑えられる。
【0013】
即ち、沸騰冷却器105の受熱部112においては、光源ユニット103及びLED駆動回路104と冷媒との温度差による通常の熱伝導に加えて、冷媒が蒸発(沸騰)して気化するときの蒸発潜熱が光源ユニット103とLED駆動回路104から奪われるため、これらの光源ユニット103とLED駆動回路104が効率良く冷却される。尚、沸騰冷却器105の受熱部112において蒸発(沸騰)して気化したガス冷媒は、気泡となって上昇し、気泡ポンプ効果によって受熱部112内の液冷媒を放熱部113へと押し出すため、循環経路には冷媒の循環流が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2010−251114号公報
【特許文献2】特開2010−251116号公報
【特許文献3】特開2011−113639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、図7に示した沸騰冷却式LED照明装置101においては、冷媒が重力を利用して循環するため、その向きによって放熱性能が性能が大きく影響を受け易く、当該沸騰冷却式LED照明装置101の設置方向が限定されてしまうという問題があった。
【0016】
即ち、図7に示した沸騰冷却式LED照明装置101においては、沸騰冷却器105の放熱部113がハウジング102内の上部において受熱部112の前後両側に亘って配置されているため、図8に示すように沸騰冷却式LED照明装置101を垂直に対して例えば前方に図示の角度θだけ傾けると、放熱部113の受熱部112よりも前側の部分に液冷媒が溜まり、受熱部112付近に液冷媒が無くなるためにドライアウトの状態に陥ってしまう。このようなドライアウトが発生すると、液冷媒の循環が滞るために受熱部112から放熱部113への熱の輸送が不可能となってほぼ断熱状態となり、放熱部113の放熱機能が失われて沸騰冷却器105の冷却性能が低下するという問題が発生する。
【0017】
又、沸騰冷却器105の放熱部113がハウジング102内の上部において受熱部112の前後両側に亘って配置されているため、当該沸騰冷却式LED照明装置101の奥行きが厚くなってしまう他、光を上向きに照射するよう沸騰冷却式LED照明装置101を傾けて設置すると、奥行き方向に飛び出した放熱部113が光を遮ってしまうという問題がある。
【0018】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、薄型化を図りつつ、ドライアウトの発生を防いで光源ユニットを安定的に冷却することができる沸騰冷却式LED照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
LEDを光源とする光源ユニットと、
該光源ユニットから受熱する受熱部、該受熱部で受熱した熱を外気に放熱する放熱部及び該放熱部と前記受熱部間において冷媒を循環させる循環経路を備えた沸騰冷却器と、
を含んで構成される沸騰冷却式LED照明装置において、
前記沸騰冷却器の放熱部を受熱部の上方且つ片側にオフセットさせて受熱部と平行に配置し、該放熱部と受熱部とを斜めに傾斜する接続部によって接続したことを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記沸騰冷却器の放熱部を、前記受熱部を垂直に対して傾けた場合に該受熱部よりも上方に位置する側にオフセットさせたことを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記沸騰冷却器の放熱部に外気を供給する冷却ファンを受熱部の延長面と放熱部との間に形成される空間に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の沸騰冷却式LED照明装置。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記沸騰冷却器の受熱部と放熱部とを接続する前記接続部の傾斜角を調整可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1及び2記載の発明によれば、沸騰冷却器の放熱部を受熱部の上方且つ片側にオフセットさせて受熱部と平行に配置したため、沸騰冷却式LED照明装置(受熱部)を垂直に対して或る程度の角度まで傾けても液冷媒が放熱部に溜まることがなく、放熱部に液冷媒が溜まることによるドライアウトの発生が防がれ、光源ユニットが沸騰冷却器によって安定的に冷却されてその温度上昇が防がれ、該光源ユニットを構成する各LEDの発光効率及び寿命が高められるとともに、沸騰冷却器の奥行き厚さが薄くなって当該沸騰冷却式LED照明装置の薄型化が図られる。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、冷却ファンを受熱部の延長面と放熱部との間に形成されるデッドスペースに配置したため、沸騰冷却式LED照明装置の更なる薄型化が図られる。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、沸騰冷却式LED照明装置の設置角度に応じて接続部の傾斜角を調整して放熱部の受熱部に対するオフセット量をドライアウトが発生しない値に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の側面図である。
【図3】本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の光源ユニットの正面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の沸騰冷却器の斜視図である。
【図6】本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の沸騰冷却器における冷媒の循環を示す縦断面図である。
【図7】従来の沸騰冷却式LED照明装置の縦断面図である。
【図8】従来の沸騰冷却式LED照明装置を垂直に対して傾けた状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は本発明に係る沸騰冷却式LED照明装置の斜視図、図2は同沸騰冷却式LED照明装置の側面図、図3は同沸騰冷却式LED照明装置の光源ユニットの正面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は同沸騰冷却式LED照明装置の沸騰冷却器の斜視図、図6は同沸騰冷却器における冷媒の循環を示す縦断面図である。
【0029】
図1及び図2に示す沸騰冷却式LED照明装置1は、光源ユニット2と沸騰冷却器3及び冷却ファン4を含んで構成されている。
【0030】
上記光源ユニット2は、垂直に起立した状態で上下2段に亘って配置されており、図4に示すように各光源ユニット2は、光源である複数のLED5とこれらのLED5をマトリックス状に実装する基板6、LED5から出射される光を制御する光学レンズ7、基板6と光学レンズ7を固定するベース部材8、基板6や光学レンズ7を外方から覆うようにその周囲がベース部材8に嵌め込まれて固定された透明なアウタレンズ9及び給電用の不図示のコネクタ・ハーネスによって構成されている。尚、基板6とベース部材8との間に熱伝導性の高いグリスやシートを挟み込んで基板6からの熱がベース部材8に効率良く伝導するようにしても良い。又、アウタレンズ9をホットメルトやゴム製パッキンを介してベース部材8に固定することによって光源ユニット2の防水性や防滴性を高めることができる。更に、光学レンズ7とアウタレンズ9を一体に構成することもできる。
【0031】
前記沸騰冷却器3は、図5に示すように、エバポレータとしての受熱部10と、該受熱部10の上方に配されたコンデンサとしての放熱部11と、該放熱部11と前記受熱部10とを接続する接続部12を備えており、これらの内部には冷媒を循環させる循環経路が形成されている(図6参照)。ここで、冷媒の循環経路は、図6に示すように受熱部10内の通路と、放熱部11内の通路、接続部12内の通路及び受熱部10の横に上下方向に一体に形成されたリターン通路13によって構成されている。
【0032】
前記受熱部10は、ジャケット構造を有する偏平な矩形の中空プレートによって構成されており、その内部には冷媒が収容されている。尚、冷媒としては代替フロンであるフルオロカーボンやフルオロケトン、代替フロン以外の一般的なエチレングリコールやプロピレングリコール等が使用され、沸騰冷却器3の製造時(冷媒の充填時)に内圧を調整することによって該冷媒の沸点がコントロールされる。
【0033】
而して、受熱部10は、図5に示すように垂直に起立した状態で設置されるが、その前面には前記光源ユニット2が密着した状態で配置されている。尚、光源ユニット2のベース部材8と受熱部10との間に熱伝導性の高いグリスやシートを挟み込んでベース部材8からの熱が受熱部10に効率良く伝導するようにしても良い。
【0034】
又、前記放熱部11は、多数の冷却フィンを有してラジエータ構造として幅方向に長く形成されており、これは受熱部10の上方且つ片側(本実施の形態では後側)にオフセットさせて受熱部10と平行に配置されており、該放熱部11と受熱部10とは斜めに傾斜する前記接続部12によって接続されている。より詳細には、放熱部11は、受熱部10(沸騰冷却式LED照明装置1)を垂直に対して傾けた場合に該受熱部10よりも上方に位置する側にオフセットして配置されている。
【0035】
ここで、受熱部10と放熱部11は、共に軽量で熱伝達率の高いアルミニウム材で構成されており、両者はロウ付けによって接合一体化されている。又、沸騰冷却器3の内部空間はその半分以上が液冷媒によって満たされている。
【0036】
ところで、図6に示すように、沸騰冷却器3においては、受熱部10の上部に開口する複数の冷媒出口10aと放熱部11の下部に開口する冷媒入口11aとは接続部12の通路を介して連通しており、放熱部11の冷媒入口11aとは反対側に開口する冷媒出口11bと受熱部10の下部に開口する冷媒入口10bとはリターン通路13を介して互いに連通しており、これによって冷媒の循環経路が構成されている。尚、接続部12の内部には、受熱部10の冷媒を放熱部11の冷媒入口11aへと導くための傾斜したガイド壁12aが形成されている。
【0037】
前記冷却ファン4は、図1及び図2に示すように、沸騰冷却器3の放熱部11の後方のデッドスペース、つまり、受熱部10の延長面と放熱部11との間に形成される空間に幅方向(横方向)に複数並設されている。
【0038】
而して、以上のように構成された沸騰冷却式LED照明装置1が起動されて光源ユニット2と冷却ファン4に電源が供給されると、光源ユニット2の複数のLED5が発光し、その光は光学レンズ7を透過して正面前方に向かって照射されることによって前方を照明するが、光源ユニット2の駆動中においてLED5が点灯によって発熱し、そのままでは光源ユニット2が加熱されてそれらの温度が上昇する。
【0039】
然るに、本実施の形態では、沸騰冷却器3によって光源ユニット2が強制冷却されてその温度上昇が抑えられる。
【0040】
即ち、沸騰冷却器3の受熱部10においては、光源ユニット2と冷媒との温度差による通常の熱伝導に加えて、冷媒が蒸発(沸騰)して気化するときの蒸発潜熱が光源ユニット2から奪われるため、該光源ユニット2が効率良く冷却される。
【0041】
そして、沸騰冷却器3の受熱部10において沸騰して気化した冷媒は、図6に矢印にて示すように、気泡となって上昇し、気泡ポンプ効果によって受熱部10内の液冷媒を放熱部11へと押し出すため、循環経路には図6に矢印にて示す方向の冷媒の循環流が発生する。
【0042】
而して、沸騰によって気化したガス冷媒は、放熱部11において外気に熱を放出することによって凝縮して液化するが、放熱部11での冷媒からの放熱は、放熱部11を通過する外気によって促進される。即ち、回転する冷却ファン4によって外気が放熱部11を通過するため、放熱部11での冷媒からの放熱が促進される。
【0043】
放熱部11において凝縮して液化した液冷媒は、気泡ポンプ効果に加えて、重力によって冷媒出口11bに向かって流れ、冷媒出口11bからリターン通路13へと流れ込んで冷媒入口10bから受熱部10へと送り込まれる。
【0044】
以後、同様の作用が繰り返され、冷媒は沸騰と凝縮の相変化を繰り返しながら循環経路を循環し、受熱部10での沸騰に伴う蒸発潜熱を光源ユニット2から奪うことによって該光源ユニット2を効率良く冷却する。
【0045】
以上において、本実施の形態に係る沸騰冷却式LED照明装置1においては、沸騰冷却器3の放熱部11を受熱部10の上方且つ片側にオフセットさせて受熱部10と平行に配置したため、沸騰冷却式LED照明装置1(受熱部10)を垂直に対して或る程度の角度まで傾けても液冷媒が放熱部11に溜まることがなく、放熱部11に液冷媒が溜まることによるドライアウトの発生が防がれ、光源ユニット2が沸騰冷却器3によって安定的に冷却されてその温度上昇が防がれ、該光源ユニット2を構成する各LED5の発光効率及び寿命が高められるとともに、沸騰冷却器3の奥行き厚さが薄くなって当該沸騰冷却式LED照明装置1の薄型化が図られる。特に、本実施の形態では、冷却ファン4を受熱部10の延長面と放熱部11との間に形成されるデッドスペースに配置したため、沸騰冷却式LED照明装置1の更なる薄型化が図られる。
【0046】
尚、沸騰冷却器3の受熱部10と放熱部と11接続する前記接続部12の傾斜角を調整可能とすれば、当該沸騰冷却式LED照明装置1の設置角度に応じて接続部12の傾斜角を調整して放熱部11の受熱部10に対するオフセット量をドライアウトが発生しない値に調整することができる。特に、図5に示すように受熱部10と接続部12との傾斜角及び放熱部11と接続部12との傾斜角が共に直角にならないように、且つ、受熱部10と放熱部11が上下方向に一する範囲で調整可能なようにすると、沸騰冷却式LED照明装置1(受熱部10)を垂直に対して或る程度の角度まで傾けても液冷媒が放熱部11に溜まらないように調整し、高い冷却性能をより安定的に得ることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 沸騰冷却式LED照明装置
2 光源ユニット
3 沸騰冷却器
4 冷却ファン
5 LED
6 基板
7 光学レンズ
8 ベース部材
10 受熱部
10a 受熱部の冷媒出口
10b 受熱部の冷媒入口
11 放熱部
11a 放熱部の冷媒入口
11b 放熱部の冷媒出口
14 リターン通路
12 接続部
12a 接続部のガイド壁
13 リターン通路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDを光源とする光源ユニットと、
該光源ユニットから受熱する受熱部、該受熱部で受熱した熱を外気に放熱する放熱部及び該放熱部と前記受熱部間において冷媒を循環させる循環経路を備えた沸騰冷却器と、
を含んで構成される沸騰冷却式LED照明装置において、
前記沸騰冷却器の放熱部を受熱部の上方且つ片側にオフセットさせて受熱部と平行に配置し、該放熱部と受熱部とを斜めに傾斜する接続部によって接続したことを特徴とする沸騰冷却式LED照明装置。
【請求項2】
前記沸騰冷却器の放熱部を、前記受熱部を垂直に対して傾けた場合に該受熱部よりも上方に位置する側にオフセットさせたことを特徴とする請求項1記載の沸騰冷却式LED照明装置。
【請求項3】
前記沸騰冷却器の放熱部に外気を供給する冷却ファンを受熱部の延長面と放熱部との間に形成される空間に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の沸騰冷却式LED照明装置。
【請求項4】
前記沸騰冷却器の受熱部と放熱部とを接続する前記接続部の傾斜角を調整可能としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の沸騰冷却式LED照明装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−69607(P2013−69607A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208514(P2011−208514)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】