説明

油、脂肪族アルコールおよびオキシアルキレン化脂肪族アルコールを含む、ケラチン繊維の処理用の酸化組成物

【課題】染色および/または脱色またはパーマネント変形組成物の特性を向上させることを可能にし、長期間安定である新規な酸化組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、化粧品として許容可能な媒体中に、1種または複数の脂肪族アルコール、1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、1種または複数の酸化剤、および組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油を含むケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理用の組成物であって、脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下である組成物に関する。
本発明による組成物は、ケラチン繊維の染色および/または脱色またはパーマネント変形のために使用できる。それは、良好な安定性を有し、使用可能な状態であり、ケラチン繊維を劣化させず、その化粧特性に影響を及ぼさずに、染色、脱色またはパーマネント変形において良好な特性を付与する組成物を提供する。
さらに、本発明による組成物は、特に高温、例えば45℃程度での貯蔵で、良好な安定性を長期間有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品として許容可能な媒体中に、1種または複数の脂肪族アルコール、1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、1種または複数の酸化剤、および組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油を含むケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理用の組成物であって、脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下である組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の染色および脱色の領域では、化粧品中に酸化組成物が使用される。
【0003】
したがって、毛髪の酸化染色では、酸化組成物を、それ自体は無色の酸化染料(ベースおよびカップラー)と混合して、酸化縮合のプロセスにより着色およびカラーリング化合物を生成する。酸化組成物は、毛髪淡色化効果を伴う着色を得るために、特定の着色およびカラーリング直接染料と混合される、毛髪の直接染色でも使用される。ケラチン繊維の染色のために従来使用される酸化剤の中で、過酸化水素または加水分解により過酸化水素を生成できる過酸化尿素などの化合物を挙げることができる。過ホウ酸塩および過硫酸塩などの過酸塩も使用できる。より具体的には、過酸化水素が好ましい。
【0004】
毛髪脱色では、脱色組成物は、1種または複数の酸化剤を含有する。これらの酸化剤の中で、従来最も使用されるものは、過酸化水素または過酸化尿素もしくは過ホウ酸塩、過炭酸塩および過硫酸塩などの過酸塩などの、加水分解により過酸化水素を生成できる化合物であり、過酸化水素および過硫酸塩が特に好ましい。
【0005】
これらの組成物は、アルカリ剤(アミンまたはアンモニア)を含有する水性組成物であることができ、使用時に過酸化水素の水性組成物で希釈される。
【0006】
これらの組成物は、アルカリ性化合物(アミンおよびケイ酸アルカリ)、およびアンモニウムまたはアルカリ金属の過硫酸塩、過ホウ酸塩または過炭酸塩などの過酸化剤を含有する無水生成物から形成することもでき、使用時に過酸化水素の水性組成物で希釈される。
【0007】
毛髪のパーマネント変形では、第1に、好適な還元剤を含有する組成物を使用して、ケラチン(シスチン)のジスルフィド結合-S-S-を開裂し(還元段階)、次いで、このように処理された毛髪のすすぎ後、第2に、予め張力下(カーラー等)に置いた毛髪上に酸化組成物を適用することにより、ジスルフィド結合を再構築して(酸化段階、固定とも呼ばれる)、最終的に毛髪に所望の形態を付与する。したがって、この技法は、ウェービング、または毛髪の矯正のいずれかを実施可能にする。上記の化学処理により毛髪につけられた新しい形状は、ウォーターウェーブなどの一時的ウェービングの単純な従来技法とは対照的に、非常に持続性があり、水またはシャンプーによる洗浄の作用に特に耐える。
【0008】
固定段階の適用に必要な酸化組成物は、一般に、過酸化水素に基づいた組成物である。
【0009】
ケラチン繊維の染色および/または脱色またはパーマネント変形用の酸化組成物への、水の代替としての多量の油の導入は、活性剤の有効性の向上を可能にする。しかし、酸化組成物に多量の油を導入すると、該組成物は不安定になり、数日後に相分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】WO95/15144
【特許文献2】WO95/01772
【特許文献3】EP0714954
【特許文献4】FR2822696
【特許文献5】FR2825702
【特許文献6】FR2825625
【特許文献7】FR2822698
【特許文献8】FR2822693
【特許文献9】FR2822694
【特許文献10】FR2829926
【特許文献11】FR2807650
【特許文献12】WO02/078660
【特許文献13】WO02/100834
【特許文献14】WO02/100369
【特許文献15】FR2844269
【特許文献16】GB1026978
【特許文献17】GB1153196
【特許文献18】FR2801308
【特許文献19】DE2359399
【特許文献20】JP88-169571
【特許文献21】JP05-63124
【特許文献22】EP0770375
【特許文献23】WO96/15765
【特許文献24】FR-A2750048
【特許文献25】DE3843892
【特許文献26】DE4133957
【特許文献27】WO94/08969
【特許文献28】WO94/08970
【特許文献29】FR-A-2733749
【特許文献30】DE19543988
【特許文献31】FR2886136
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】TODD&BYERS「Volatile silicone fluids for cosmetics」、Cosmetics and Toiletries、第91巻、1976年1月、27〜32ページ
【非特許文献2】COLOUR INDEX INTERNATIONAL第3版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、染色および/または脱色またはパーマネント変形組成物の特性を向上させることを可能にし、長期間安定である新規な酸化組成物を供給することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、化粧品として許容可能な媒体中に、
- 1種または複数の脂肪族アルコール、
- 1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、
- 1種または複数の酸化剤、および
- 組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油
を含むケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理用の組成物であって、
脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下である
組成物に関する本発明により達成される。
【0014】
本発明による組成物がケラチン繊維のカラーリングに使用される場合、ケラチン繊維の化粧特性に影響を及ぼすことなく、毛髪が受け得るシャンプー、光、汗およびパーマネント変形などの様々な攻撃的要因に対する良好な耐性と共に、低選択性の良好な染色特性、特に強力な有彩色カラーリングが得られる。
【0015】
本発明による組成物がケラチン繊維の脱色に使用される場合、該組成物は、その繊維を劣化させることもその繊維の化粧特性に影響を及ぼすこともなく、その繊維の良好な淡色化効果をもたらす。
【0016】
本発明による組成物がケラチン繊維のパーマネント変形に使用される場合、該組成物は、その繊維を劣化させることもその繊維の化粧特性に影響を及ぼすこともなく、その繊維の十分なパーマネント変形をもたらす。
【0017】
さらに、本発明による組成物は、特に高温、例えば、45℃程度での貯蔵で、長期間良好な安定性を有する。
【0018】
本発明は、この酸化組成物を用いるケラチン繊維の処理方法、特にケラチン繊維のカラーリング、脱色またはパーマネント変形の方法にも関する。
【0019】
本発明の別の目的は、ケラチン繊維の処理、特にケラチン繊維のカラーリング、脱色またはパーマネント変形のためのこの酸化組成物の使用である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、別段の定めのない限り、述べる範囲の境界は、本発明に含まれる。
【0021】
本発明の組成物中に存在する脂肪族アルコール(複数)は、10〜30個の炭素原子、より具体的には14〜22個の炭素原子、さらに有利には16〜18個の炭素原子を有する1つまたは複数の脂肪鎖を含む非(ポリ)オキシアルキレン化(1〜3個の炭素原子を有するアルキル)および非(ポリ)グリセロール化アルコールから選択でき、前記アルコールは、飽和または不飽和であり、脂肪鎖は、1または2個の追加のヒドロキシル基で場合により置換されている。アルコールが不飽和である場合、アルコールは、1〜3個の共役または非共役の炭素-炭素二重結合(-C=C-)を含む。脂肪族アルコールは、好ましくはモノアルコールである。
【0022】
脂肪族アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、イソベヘニルアルコールおよびオレイルアルコール、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0023】
好ましくは、該組成物は、14〜22個の炭素原子、より具体的には16〜18個の炭素原子を含有する1つまたは複数の非(ポリ)オキシアルキレン化および非(ポリ)グリセロール化飽和脂肪族モノアルコールを含む。
【0024】
本発明の組成物は、一般に、該組成物の総重量に対して3と25wt%の間、好ましくは5と20wt%の間、本発明のさらにより好ましい変形形態では6〜18wt%の脂肪族アルコール(複数)の含量を有する。
【0025】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール(複数)は、以下の式(I)
【0026】
【化1】

【0027】
(式中、
Rは、8〜40個、好ましくは8〜30個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和基を示し、
Zは、それぞれ以下の式
【0028】
【化2】

【0029】
を有するオキシエチレン化(i)および/またはオキシプロピレン化(ii)1および(ii)2基を表し、
mは、1〜250、好ましくは2〜100の範囲の、エチレンオキシド(i)および/またはプロピレンオキシド(ii)1または(ii)2基の数を表す)
の化合物から選択できる。
【0030】
本発明の特に好ましいオキシアルキレン化脂肪族アルコールは、10〜20個の炭素原子および2〜40個のエチレンオキシド基を含有する、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和の脂肪族アルコールである。
【0031】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール型の化合物として、以下の市販の製品が特に挙げられる。
Mergital LM2(COGNIS)[ラウリルアルコール2EO]、
Ifralan L12(IFRACHEM)およびRewopal 12(GOLDSCHMIDT)[ラウリルアルコール12EO]、
Empilan KA 2.5/90FL(ALBRIGHT & WILSON)およびMergital BL309(COGNIS)[デシルアルコール3EO]、
Empilan KA 5/90FL(ALBRIGHT & WILSON)およびMergital BL589(COGNIS)[デシルアルコール5EO]、
Brij 58(UNIQEMA)およびSimulsol 58(SEPPIC)[セチルアルコール20EO]、
Eumulgin 05(COGNIS)[オレオセチルアルコール5EO]、
Mergital OC30(COGNIS)[オレオセチルアルコール30EO]、
Brij 72(UNIQEMA)[ステアリルアルコール2EO]、
Brij 76(UNIQEMA)[ステアリルアルコール10EO]、
Brij 78P(UNIQEMA)[ステアリルアルコール20EO]、
Brij 700(UNIQEMA)[ステアリルアルコール100EO]、
Eumulgin B1(COGNIS)[セチルステアリルアルコール12EO]、
Eumulgin L(COGNIS)[セチルアルコール9EOおよび2PO]、
Witconol APM(GOLDSCHMIDT)[ミリスチルアルコール3PO]。
【0032】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール(複数)は、一般に、該組成物の総重量に対して0.05と50%の間、好ましくは0.5と40%の間、さらにより好ましくは1と20wt%の間の量で存在する。
【0033】
本発明の組成物中に存在する酸化剤(複数)は、過酸化水素、過酸化尿素、臭素酸アルカリ、ポリチオン酸塩、ならびに過ホウ酸塩、過炭酸塩および過硫酸塩などの過酸塩から選択できる。
【0034】
酸化剤は、好ましくは過酸化水素である。
【0035】
酸化剤(1種または複数)は、一般に、酸化組成物の総重量に対して0.1〜50wt%、好ましくは1〜20wt%を占める。
【0036】
本発明の特定の実施形態によると、酸化剤が過酸化水素である場合、酸化組成物は、過酸化水素を安定化する1種または複数の作用剤を含む。
【0037】
過酸化水素を安定化する作用剤の例としては、特にピロリン酸四ナトリウムなどのアルカリまたはアルカリ土類金属のピロリン酸塩、アルカリまたはアルカリ土類金属のスズ酸塩、フェナセチンあるいは酸の塩および硫酸オキシキノリンなどのオキシキノリンの塩を挙げることができる。好ましくは、場合により1種または複数のピロリン酸塩と組み合わせて、1種または複数のスズ酸塩が使用される。
【0038】
過酸化水素を安定化する作用剤(1種または複数)は、一般に、酸化組成物の総重量に対して0.0001〜5wt%、好ましくは0.01〜2wt%を占める。
【0039】
本発明の組成物では、脂肪族アルコール/オキシエチレン化脂肪族アルコールの重量比は、5以下、好ましくは0.1〜5、さらにより好ましくは0.5〜4、さらに良好には1〜3である。
【0040】
該組成物は、本発明の脂肪族アルコール以外の1種または複数の油を含有する。これらの油は、該組成物の総重量に対して10wt%以上、さらにより好ましくは15wt%以上、さらに良好には20wt%以上の含量で該組成物中に存在する。
【0041】
したがって、油の濃度は、該組成物の総重量に対して重量換算で10〜60%、より好ましくは15〜55%、さらに良好には20〜50%であることができる。
【0042】
本発明の目的のために、「油」とは、25℃および大気圧(水銀柱760mm)で液体であり、これらの条件下で5wt%、好ましくは1wt%で水に不溶であり、少なくとも6個の炭素原子を含有するか少なくとも2個のシロキサン基を含む少なくとも1個の脂肪鎖を含む任意の化合物を意味する。
【0043】
本発明の特定の一実施形態によると、該組成物は、鉱物油、植物油、動物油または合成非シリコーン油およびシリコーン油から特に選択できる1種または複数の油も含む。
【0044】
本発明の組成物で使用するための非シリコーン油として、例えば、以下のものを挙げることができる。
- パーヒドロスクアレンなどの動物由来の炭化水素油。
- ヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリドなどの、6〜30個の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリド、あるいは例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、ウリ科植物油、ブドウ種子油、ゴマ油、ハシバミ油、キョウニン油、マカダミア油、アララ(arara)油、ヒマシ油、アボカド油、Stearineries Dubois社により販売されているものまたはMiglyol(登録商標)810、812および818という商品名でDynamit Nobel社により販売されているものなどのカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、ホホバ油、シアバター油などの、植物由来の炭化水素油。
- ヘキサン、ドデカン、イソドデカンおよびイソヘキサデカンなどのC6〜C16低級アルカンなどの、鉱物または合成由来の、少なくとも6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素、パラフィン油などの、16個を上回る炭素原子を有する炭化水素、およびそれらの誘導体、ワセリン、ワセリン油、ポリデセン、Parleam(登録商標)などの水添ポリイソブテン。
- 部分的に炭化水素ベースのフッ素化油。フッ素化油として、本発明者らは、「FLUTEC(登録商標)PC1」および「FLUTEC(登録商標)PC3」という商品名でBNFL Fluorochemicals社により販売されているパーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン;パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;「PF 5050(登録商標)」および「PF 5060(登録商標)」という商品名で3M Companyにより販売されているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサンなどのパーフルオロアルカン、または「FORALKYL(登録商標)」という商品名でAtochem社により販売されているブロモパーフルオロオクチル;ノナフルオロメトキシブタンおよびノナフルオロエトキシイソブタン;「PF 5052(登録商標)」という商品名で3M Companyにより販売されている4-トリフルオロメチルパーフルオロモルホリンなどのパーフルオロモルホリンの誘導体も挙げることができる。
- 脂肪酸および/またはトリグリセリド以外の脂肪族アルコールの液体エステル、特に酸および/またはアルコールが不飽和または分岐鎖であるもの、特にミリスチン酸イソプロピルが使用できる。
【0045】
使用できるシリコーン油の中で、2〜9個のケイ素原子を有し、25℃で5.10-6m2/s以下の粘度を有する揮発性直鎖ポリジアルキルシロキサン、例えば、「SH 200」という商品名でTORAY SILICONE社により特に販売されているデカメチルテトラシロキサンが挙げられる。この種類に含まれるシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、第91巻、1976年1月、27〜32ページで発表された論文、TODD & BYERS「Volatile silicone fluids for cosmetics」にも記載されている。
【0046】
不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサンのガムおよび樹脂、前述の有機官能基で変性されたポリオルガノシロキサン、ならびにそれらの混合物を使用することが好ましい。
【0047】
これらのシリコーンは、より具体的には、ポリジアルキルシロキサンから選択され、主にトリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンを特に挙げることができる。シリコーンの粘度は、標準ASTM445 Appendix Cに従って25℃で測定される。
【0048】
これらのポリジアルキルシロキサンの中で、以下の商品を、非包括的に挙げ得る。
- シリーズ47および70047のSILBIONE(登録商標)油またはRHODIAにより販売されている、例えば、油70047V500000などのMIRASIL(登録商標)油、
- RHODIA社により販売されているMIRASIL(登録商標)シリーズの油、
- 60000mm2/sの粘度を有するDC200などの、DOW CORNING社の200シリーズの油、
- GENERAL ELECTRICのVISCASIL(登録商標)油およびGENERAL ELECTRICのSFシリーズ(SF96、SF18)の特定の油。
【0049】
RHODIA社の48シリーズの油などの、ジメチコノール(CTFA)という商品名で知られている、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサンも挙げられる。
【0050】
この種類のポリジアルキルシロキサンでは、ポリジ(C1〜C20)アルキルシロキサンである、「ABIL WAX(登録商標)9800 and 9801」という商品名でGOLDSCHMIDT社により販売されている製品も挙げられる。
【0051】
本発明に従って使用できるシリコーンガムは、特にポリジアルキルシロキサン、好ましくは200000と1000000の間の高い数平均分子量を有するポリジメチルシロキサンであり、単独で、または溶媒中で混合物として使用される。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカンおよびトリデカン、またはそれらの混合物から選択できる。
【0052】
本発明に従ってより具体的に使用できる製品は、以下のものなどの混合物である。
- DOW CORNING社により販売されている製品Q2 1401などの、鎖の末端でヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン、すなわちジメチコノール(CTFA)、およびシクロメチコン(CTFA)とも呼ばれる環状ポリジメチルシロキサンから形成される混合物。
- ジメチコンに相当するSF 30ガムであり、500000の数平均分子量を有し、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当する油SF 1202 Silicone Fluid中で可溶化される、GENERAL ELECTRIC社の製品SF 1214 Silicone Fluidなどの、ポリジメチルシロキサンガムおよび環状シリコーンの混合物。
- 様々な粘度の2種のPDMS、より具体的には、GENERAL ELECTRIC社の製品SF 1236などのPDMSガムおよびPDMS油の混合物。製品SF 1236は、上で定義した20m2/sの粘度を有するSE 30ガム、および5×10-6m2/sの粘度を有するSF 96油の混合物である。この製品は、好ましくは、15%のSE 30ガムおよび85%のSF 96油を含む。
【0053】
本発明に従って使用できるオルガノポリシロキサン樹脂は、単位
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2
(式中、Rは、1〜16個の炭素原子を有するアルキルを表す)を含有する架橋シロキサン系である。これらの製品の中で、特に好ましいのは、RがC1〜C4低級アルキル基、より具体的にはメチルを示すものである。
【0054】
これらの樹脂の中で、「DOW CORNING 593」という商品名で販売されている製品または「SILICONE FLUID SS 4230 and SS 4267」という商品名でGENERAL ELECTRIC社により販売されているものであり、ジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンであるものが挙げられる。
【0055】
本発明の特定の一実施形態によると、油(複数)は、C6〜C16直鎖または分岐鎖アルカン、16個を上回る炭素原子を含有する炭化水素、6〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、部分的に炭化水素ベースのフッ素化油、脂肪酸および/またはトリグリセリドとシリコーン油以外の脂肪族アルコールの液体エステルから選択される。
【0056】
本発明の目的のために、化粧品として許容できる媒体とは、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維に適合する媒体を意味する。
【0057】
本発明による組成物の化粧品として許容できる媒体は、一般に、水および/または1種もしくは複数の水溶性有機溶媒を含む。水溶性有機溶媒として、例えば、エタノールおよびイソプロパノールなどのC1〜C4低級アルカノール;ベンジルアルコールまたはフェノキシエタノールなどの芳香族アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコールのモノメチル、モノエチルおよびモノブチルエーテルまたはプロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコールのモノメチルエーテルなどのそれらのエーテルならびにジエチレングリコールのモノエチルエーテルまたはモノブチルエーテルなどのジエチレングリコールのアルキルエーテル、またはグリセロールなどの、ポリオールまたはポリオールエーテル;ならびにそれらの混合物を挙げることができる。
【0058】
該水溶性溶媒は、好ましくは酸化組成物の総重量に対して約0.1と35wt%の間、さらにより好ましくは約1と40wt%の間の割合で存在する。
【0059】
本発明による組成物は、化粧品で従来使用される追加の化合物も含むことができる。これらの化合物は、増粘または安定化ポリマー、非シリコーンコンディショナーポリマー、キレート化剤、および香料から特に選択できる。
【0060】
好ましい一変形によると、本発明の組成物は、1種または複数の、場合によりオキシアルキレン化されたC8〜C30脂肪酸アミドを含有する。これらのアミドは、本発明の組成物中に、該組成物の総重量に対して0.1〜10%、さらにより好ましくは0.5〜8%、さらに良好には1〜5%の範囲の含量で存在し得る。
【0061】
当然ながら、当業者は、本発明による組成物に本質的に付随する有利な特性が、想定される追加(1つまたは複数)に影響されない、または実質的に影響されないように、このまたはこれらの任意選択の追加化合物(複数)を注意深く選択するであろう。
【0062】
本発明による組成物は、クリーム、ゲル、乳液、ローション、もしくはムースの形態、またはケラチン繊維、特に毛髪のなどのヒトのケラチン繊維の処理を実施するのに好適な任意の他の形態などの様々な形態であることができる。好ましくは、それはクリームまたは乳液の形態である。
【0063】
本発明による酸化組成物のpHは、一般に、1.5から4.5まで、好ましくは2から3.5まで変化する。それは、塩酸、酢酸、乳酸、ホウ酸、クエン酸およびリン酸などの酸性化剤またはアルカリ剤の存在下で酸性化剤を添加することにより調整できる。
【0064】
本発明の別の目的は、予め定義した酸化組成物のケラチン繊維上への適用を含むケラチン繊維の処理方法である。
【0065】
本発明による酸化組成物は、例えば、ケラチン繊維、特に毛髪のなどのヒトのケラチン繊維の染色方法で使用できる。
【0066】
本発明によるケラチン繊維の染色方法は、ケラチン繊維の染色に好適な支持体中に、1種もしくは複数の直接染料および/または1種もしくは複数の酸化染料および上で定義した酸化組成物を含む染色組成物を用いる。
【0067】
この方法によると、染色組成物を、ケラチン繊維上に適用し、中間すすぎを行いまたは行わず同時または順次適用される本発明による酸化組成物により、酸性、中性またはアルカリ性のpHで色を発色させる。
【0068】
本発明による染色方法の特に好ましい実施形態によると、染色組成物を、使用時に、本発明による酸化組成物と混合する。次いで、得られた混合物をケラチン繊維上に適用し、約3〜50分間、好ましくは約5〜30分間置いた後、すすぎ、シャンプーにより洗浄し、再度すすぎ、乾燥させる。
【0069】
直接染料(1種または複数)は、直接染色で従来使用される直接染料から選択できる。例として、これらの直接染料は、ベンゼンシリーズのニトロ染料、アゾ直接染料、メチン直接染料、キノン直接染料、アジン直接染料、トリアリールメタン直接染料、インドアミン直接染料、天然直接染料から選択される。これらの直接染料は、非イオン性、アニオン性またはカチオン性のものであることができる。
【0070】
ベンゼン直接染料の中で、1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-アミノベンゼン、1,4-ビス-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-2-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-ビス-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-アミノベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-(エチル)(β-ヒドロキシエチル)-アミノベンゼン、1-アミノ-3-メチル-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-6-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-クロロベンゼン、1,2-ジアミノ-4-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン、1,2-ビス-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-4-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-[トリス-(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]-5-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-5-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-4-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-アミノベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルオキシ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン、1-メトキシ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルオキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゼン、1-β,γ-ジヒドロキシプロピルオキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-4-β,γ-ジヒドロキシプロピルオキシ-2-ニトロベンゼン、1-β,γ-ジヒドロキシプロピルアミノ-4-トリフルオロメチル-2-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-4-トリフルオロメチル-2-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3-メチル-2-ニトロベンゼン、1-β-アミノエチルアミノ-5-メトキシ-2-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-2-クロロ-6-アミノ-4-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-6-[ビス-(β-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-ニトロベンゼン、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロベンゼン、1-ヒドロキシ-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-3-ニトロベンゼンを挙げることができる。
【0071】
アゾ直接染料の中で、その内容が本発明の不可欠な部分を形成している特許出願WO95/15144、WO95/01772、EP0714954、FR2822696、FR2825702、FR2825625、FR2822698、FR2822693、FR2822694、FR2829926、FR2807650、WO02/078660、WO02/100834、WO02/100369およびFR2844269に記載されているカチオン性アゾ染料を挙げることができる。
【0072】
これらの化合物の中で、1,3-ジメチル-2-[[4-(ジメチルアミノ)フェニル]アゾ]-1H-イミダゾリウムクロリド、1,3-ジメチル-2-[(4-アミノフェニル)アゾ]-1H-イミダゾリウムクロリド、1-メチル-4-[(メチルフェニルヒドラゾノ)メチル]-ピリジニウムメチルスルフェートを非常に特に挙げることができる。
【0073】
本発明者らは、アゾ直接染料の中で、COLOUR INDEX INTERNATIONAL第3版に記載されている以下の染料、ディスパースレッド17、アシッドエロー9、アシッドブラック1、ベーシックレッド22、ベーシックレッド76、ベーシックエロー57、ベーシックブラウン16、アシッドエロー36、アシッドオレンジ7、アシッドレッド33、アシッドレッド35、ベーシックブラウン17、アシッドエロー23、アシッドオレンジ24、ディスパースブラック9も挙げることができる。
【0074】
本発明者らは、1-(4'-アミノジフェニルアゾ)-2-メチル-4-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼンおよび4-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェニルアゾ)-1-ナフタレンスルホン酸も挙げることができる。
【0075】
キノン直接染料の中で、以下の染料、ディスパースレッド15、ソルベントバイオレット13、アシッドバイオレット43、ディスパースバイオレット1、ディスパースバイオレット4、ディスパースブルー1、ディスパースバイオレット8、ディスパースブルー3、ディスパースレッド11、アシッドブルー62、ディスパースブルー7、ベーシックブルー22、ディスパースバイオレット15、ベーシックブルー99、ならびに以下の化合物、1-N-メチルモルホリニウムプロピルアミノ-4-ヒドロキシアントラキノン、1-アミノプロピルアミノ-4-メチルアミノアントラキノン、1-アミノプロピルアミノアントラキノン、5-β-ヒドロキシエチル-1,4-ジアミノアントラキノン、2-アミノエチルアミノアントラキノン、1,4-ビス-(β,γ-ジヒドロキシプロピルアミノ)-アントラキノンを挙げることができる。
【0076】
アジン染料の中で、以下の化合物、ベーシックブルー17、ベーシックレッド2を挙げることができる。
【0077】
トリアリールメタン染料の中で、以下の化合物、ベーシックグリーン1、アシッドブルー9、ベーシックバイオレット3、ベーシックバイオレット14、ベーシックブルー7、アシッドバイオレット49、ベーシックブルー26、アシッドブルー7を挙げることができる。
【0078】
インドアミン染料の中で、以下の化合物、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-[ビス-(β-4'-ヒドロキシエチル)アミノ]アニリノ-1,4-ベンゾキノン、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-(2'-メトキシ-4'-アミノ)アニリノ-1,4-ベンゾキノン、3-N(2'-クロロ-4'-ヒドロキシ)フェニル-アセチルアミノ-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノンイミン、3-N(3'-クロロ-4'-メチルアミノ)フェニル-ウレイド-6-メチル-1,4-ベンゾキノンイミン、3-[4'-N-(エチル、カルバミルメチル)-アミノ]-フェニル-ウレイド-6-メチル-1,4-ベンゾキノンイミンを挙げることができる。
【0079】
本発明によって使用できる天然直接染料の中で、ローソン(lawsone)、ユグロン、アリザリン、プルプリン、カルミン酸、ケルメス酸、プルプロガリン、プロトカテクアルデヒド、インディゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン(spinulosin)、アピゲニジン(apigenidin)、オルセインを挙げることができる。これらの天然染料含有する抽出液または浸出液、特にヘンナに基づいたパップ剤または抽出液を使用することも可能である。
【0080】
直接染料(1種または複数)は、一般に、染色組成物中に、該組成物の総重量の約0.001と20wt%の間、さらにより好ましくは約0.005と10wt%の間の量で存在する。
【0081】
酸化染料(1種または複数)は、従来染色の領域で使用されている酸化ベースおよびカップラーから選択できる。
【0082】
酸化ベースの例としては、パラ-フェニレンジアミン、二重塩基、パラ-アミノフェノール、オルソ-アミノフェノール、複素環式塩基およびそれらの付加塩を挙げることができる。
【0083】
パラ-フェニレンジアミンの中で、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルエンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチルパラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピルパラフェニレンジアミン、4-アミノN,N-ジエチル3-メチルアニリン、N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチルパラ-フェニレンジアミン、2-フルオロパラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピルパラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル3-メチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-(エチル、β-ヒドロキシエチル)パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)パラ-フェニレンジアミン、N-フェニルパラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシパラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシパラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)パラ-フェニレン-ジアミン、4-アミノフェニルピロリジン、2-チエニルパラ-フェニレンジアミン、2-βヒドロキシエチルアミノ-5-アミノトルエン、3-ヒドロキシ1-(4'-アミノフェニル)ピロリジンおよびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0084】
上述のパラ-フェニレンジアミンの中で、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルエンジアミン、2-イソプロピルパラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルパラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシパラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチルパラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチルパラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)パラ-フェニレンジアミン、2-クロロパラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシパラフェニレンジアミン、およびそれらの酸付加塩が特に好ましい。
【0085】
二重塩基の中で、例として、ビス-フェニルアルキレンジアミンおよびビス-パラ-アミノフェノールを挙げることができる。
【0086】
ビス-フェニルアルキレンジアミンの中で、例として、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス-(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)N,N'-ビス-(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(4-メチル-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(エチル)N,N'-ビス-(4'-アミノ、3'-メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8-ビス-(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、およびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0087】
パラ-アミノフェノールの中で、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、4-アミノ-2-フルオロフェノール、およびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0088】
オルソ-アミノフェノールの中で、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、5-アセトアミド-2-アミノフェノール、およびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0089】
複素環式ベースの中で、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体およびピラゾール誘導体を挙げることができる。
【0090】
ピリジン誘導体の中で、2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、3,4-ジアミノピリジン、およびそれらの酸付加塩などの、例えば特許GB1026978およびGB1153196に記載されている化合物を挙げることができる。
【0091】
本発明で使用できる他のピリジン酸化ベースは、例えば特許出願FR2801308に記載されている、酸化ベース3-アミノピラゾロ-[1,5-a]-ピリジンまたはそれらの付加塩である。例として、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルアミン; 2-アセチルアミノピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-3-イルアミン; 2-モルホリン-4-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルアミン; 3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸; 2-メトキシ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルアミノ; (3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-メタノール; 2-(3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)-エタノール; 2-(3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-エタノール; (3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル)-メタノール; 3,6-ジアミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン; 3,4-ジアミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン; ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジアミン; 7-モルホリン-4-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルアミン; ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,5-ジアミン; 5-モルホリン-4-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルアミン; 2-[(3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-イル)-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-エタノール; 2-[(3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-エタノール; 3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-オール; 3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-オール; 3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-オール; 3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-オール;ならびにそれらの酸付加塩または塩基付加塩を挙げることができる。
【0092】
ピリミジン誘導体の中で、以下のものを挙げられる。2,4,5,6-テトラ-アミノピリミジン、4-ヒドロキシ2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ5,6-ジアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノピリミジンなどの、例えば特許DE2359399、JP88-169571、JP05-63124、EP0770375または特許出願WO96/15765に記載されている化合物、および特許出願FR-A-2750048で挙げられているものなどのピラゾロ-ピリミジン誘導体を挙げることができ、その中で、ピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; 2,5-ジメチルピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; ピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン; 2,7-ジメチルピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン; 3-アミノピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-7-オール; 3-アミノピラゾロ-[1、5-a]-ピリミジン-5-オール; 2-(3-アミノピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-7-イルアミノ)-エタノール、2-(7-アミノピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3-イルアミノ)-エタノール、2-[(3-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール、2-[(7-アミノ-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール、5,6-ジメチルピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、2,6-ジメチルピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、3-アミノ-5-メチル-7-イミダゾリルプロピルアミノピラゾロ-[1,5-a]-ピリミジンおよびそれらの酸付加塩、および互変異性平衡がある場合、それらの互変異性型を挙げることができる。
【0093】
ピラゾール誘導体の中で、4,5-ジアミノ1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ1-メチル3-フェニルピラゾール、4-アミノ1,3-ジメチル5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ1-tert-ブチル3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ1-(β-ヒドロキシエチル)3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ1-エチル3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ1-エチル3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ1-エチル3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ1-メチル4-メチルアミノピラゾール、3,5-ジアミノ4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ1-メチルピラゾールなどの、特許DE3843892、DE4133957および特許出願WO94/08969、WO94/08970、FR-A-2733749およびDE19543988に記載されている化合物およびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0094】
本発明者らは、ピラゾール誘導体として、ジアミノ-N,N-ジヒドロピラゾピラゾロンおよび特に以下の化合物およびそれらの付加塩などの、出願FR2886136に記載されているものも挙げることができる。
【0095】
これらの化合物の中で、好ましいものは、以下の通りである。2,3-ジアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、2-アミノ-3-エチルアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、2-アミノ-3-イソプロピルアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、2-アミノ-3-(ピロリジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、4,5-ジアミノ-1,2-ジメチル-1,2-ジヒドロ-ピラゾール-3-オン、4,5-ジアミノ-1,2-ジエチル-1,2-ジヒドロ-ピラゾール-3-オン、4,5-ジアミノ-1,2-ジ-(2-ヒドロキシエチル)-1,2-ジヒドロ-ピラゾール-3-オン、2-アミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、2-アミノ-3-ジメチルアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、2,3-ジアミノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H,6H-ピリダジノ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、4-アミノ-1,2-ジエチル-5-(ピロリジン-1-イル)-1,2-ジヒドロピラゾール-3-オン、4-アミノ-5-(3-ジメチルアミノ-ピロリジン-1-イル)-1,2-ジエチル-1,2-ジヒドロ-ピラゾール-3-オン、2,3-ジアミノ-6-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン。
【0096】
好ましくは4,5-ジアミノ1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、2,3-ジアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オンおよびそれらの付加塩が、複素環式ベースとして使用されよう。
【0097】
酸化ベース(1種または複数)は、一般に、染色組成物中に、該組成物の総重量の約0.001と10wt%の間、好ましくは約0.005と6wt%の間の量で存在する。
【0098】
カップラーの例としてはメタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレンカップラー、複素環式カップラーおよびそれらの付加塩を挙げることができる。
【0099】
本発明者らは、特に2-メチル5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、6-クロロ-2-メチル-5-アミノフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ2-メチルベンゼン、4-クロロ1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、3-ウレイド1-ジメチルアミノベンゼン、セサモール、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシN-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、1-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス-(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエンおよびそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0100】
カップラー(1種または複数)は、一般に、染色組成物中に、該組成物の総重量の約0.001と10wt%の間、好ましくは約0.005と6wt%の間の量で存在する。
【0101】
一般に、本発明の範囲内で使用できる酸化ベースおよびカップラーの付加塩は、特に塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、リン酸塩および酢酸塩などの酸付加塩ならびに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、アミンまたはアルカノールアミンなどの塩基付加塩から選択される。
【0102】
本発明による酸化組成物は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の脱色方法でも使用できる。
【0103】
本発明による脱色方法は、好ましくは即時混合後にアルカリ性媒体中に過酸化水素を含む脱色組成物の、ケラチン繊維上への適用の段階を含む。従来、本発明による脱色方法の第2段階は、ケラチン繊維のすすぎの段階である。
【0104】
ケラチン繊維上に適用される脱色組成物は、本発明による酸化組成物と好ましくは1種または複数のアルカリ剤を含有する水性または無水組成物を混合することにより得ることができる。これらのアルカリ剤は、アンモニア水、モノエタノールアミンを含めたアルカノールアミン、アミノ酸、特にリシンまたはアルギニンなどの塩基性アミノ酸、アルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、炭酸グアニジンおよびそれらの混合物から選択できる。無水組成物は、粉状またはペーストの形態であることができ、どちらの場合も、好ましくは1種または複数の過酸化塩、特に1種または複数の過硫酸塩を含有する。ペーストの形態の無水組成物は、1種または複数の不活性有機液体をさらに含有する。
【0105】
本発明の別の目的は、上で定義した酸化組成物を使用した、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維のパーマネント変形の方法である。
【0106】
この方法によると、還元組成物を処理されるケラチン繊維上に適用し、ケラチン繊維を、還元組成物の適用の前、間または後に機械的張力下に置き、場合により、該繊維をすすぎ、本発明の酸化組成物を、場合によりすすがれた繊維上に適用し、次いで、場合により、該繊維を再度すすぐ。
【0107】
この方法の第1段階は、毛髪上に還元組成物を適用することからなる。適用は、一房ずつ(lock by lock)、または全体的に実施される。
【0108】
還元組成物は、チオグリコール酸、システイン、システアミン、チオグリコール酸グリセロール、チオ乳酸、またはチオ乳酸もしくはチオグリコール酸の塩から特に選択できる少なくとも1種の還元剤を含む。
【0109】
毛髪の所望の最終形態(例えばカール)に相当する形態で毛髪を張力下に置く通常の段階は、適切であり、それ自体が毛髪を張力下に維持すると知られている任意の手段、特に機械的手段、例えば、ローラー、カーラー、コームなどによる適用であることができる。
【0110】
毛髪は、外的な補助具を使用せずに、単に指を用いて仕上げることもできる。
【0111】
任意選択のすすぎの次の段階へ進む前に、通常、毛髪に適切に作用する時間を還元剤に与えるために、その上に還元組成物を適用した毛髪を、何分間か、一般に、5分間と1時間の間、好ましくは10と30分間の間、置いたままにすべきである。この待機段階は、好ましくは35℃〜45℃の温度で、好ましくはキャップで毛髪を保護しながら実施される。
【0112】
第2の任意選択のすすぎの段階では、還元組成物が含浸された毛髪を、水性組成物で注意深くすすぐ。
【0113】
次いで、第3段階では、毛髪につけられた新しい形状を固定するために、本発明の酸化組成物を、このようにすすがれた毛髪上に適用する。
【0114】
次いで、還元組成物の適用の場合と同様に、その上に酸化組成物が適用された毛髪を、通常、静止段階または待機段階に置き、その段階は、何分間か、一般に、3と30分間の間、好ましくは5と15分間の間続く。
【0115】
毛髪の張力が外的手段により維持されていた場合、後者(ローラー、カーラーなど)は、固定段階の前または後に毛髪から取り外すことができる。
【0116】
最終的に、任意選択の段階でもある本発明による方法の最後の段階で、酸化組成物が含浸された毛髪を、一般に水で注意深くすすぐ。
【0117】
本発明は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理のための、上で定義した酸化組成物の使用にも関する。
【0118】
本発明は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の染色のための、上で定義した酸化組成物の使用に特に関する。
【0119】
本発明は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の脱色のための、上で定義した酸化組成物の使用にも関する。
【0120】
本発明は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維のパーマネント変形のための、上で定義した酸化組成物の使用にも関する。
【0121】
以下の実施例は本発明を例示するが、包括的なものでは全くない。
【実施例】
【0122】
以下の組成物を調製する。
【0123】
【表1】

【0124】
組成物Bは、安定ではなく、配合の15日後に、45℃で相分離が生じる。この組成物では、脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比は5.7である。
【0125】
組成物Aは、45℃で2カ月後でさえ安定である。この組成物では、脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比は2.7である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品として許容可能な媒体中に、
1種または複数の脂肪族アルコール、
1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、
1種または複数の酸化剤、および
組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油
を含むケラチン繊維の処理用の組成物であって、
脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下であり、
この組成物のpHが1.5と4.5の間である
組成物。
【請求項2】
化粧品として許容可能な媒体中に、
組成物の総重量に対して3と25wt%の間の1種または複数の脂肪族アルコール、
1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、
1種または複数の酸化剤、および
組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油
を含むケラチン繊維の処理用の組成物であって、
脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下であり、
この組成物のpHがアルカリ性である
組成物。
【請求項3】
脂肪族アルコール(複数)が、14〜22個の炭素原子を含有する非(ポリ)オキシアルキレン化および非(ポリ)グリセロール化飽和モノアルコールから選択される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
脂肪族アルコール(複数)の含量が、組成物の総重量に対して3と25wt%の間である、請求項1および3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール(複数)が、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和であり、8〜40個の炭素原子および1〜250個のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド基を含有する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール(複数)が、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和であり、10〜20個の炭素原子および2〜40個のエチレンオキシド基を含有する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
オキシアルキレン化脂肪族アルコール(複数)が、組成物の総重量に対して0.05〜50wt%を占める、請求項1から6までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
酸化剤(複数)が、過酸化水素、過酸化尿素、臭素酸アルカリ、ポリチオン酸塩および過酸塩から選択される、請求項1から7までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
酸化剤(複数)が、組成物の総重量に対して0.1〜50wt%を占める、請求項1から8までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が、0.1〜5の範囲である、請求項1から9までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
組成物の総重量に対して少なくとも15wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油を含む、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
油(複数)が、C6〜C16直鎖または分岐鎖アルカン、16個を上回る炭素原子を含有する炭化水素、6〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、部分的に炭化水素ベースのフッ素化油、脂肪酸ならびに/あるいはトリグリセリドおよびシリコーン油以外の脂肪族アルコールの液体エステルから選択される、請求項1から11までのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
場合によりオキシアルキレン化された1種または複数のC8〜C30脂肪酸アミドを含む、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。
本発明は、化粧品として許容可能な媒体中に、1種または複数の脂肪族アルコール、1種または複数のオキシアルキレン化脂肪族アルコール、1種または複数の酸化剤、および組成物の総重量に対して少なくとも10wt%の、脂肪族アルコール以外の1種または複数の油を含むケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理用の組成物であって、脂肪族アルコール/オキシアルキレン化脂肪族アルコールの重量比が5以下である組成物に関する。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の酸化組成物のケラチン繊維上への適用を含む、ケラチン繊維の処理方法。
【請求項15】
請求項1から13のいずれか一項に記載の、ケラチン繊維の処理のための酸化組成物の使用。

【公開番号】特開2010−143914(P2010−143914A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−288203(P2009−288203)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】