説明

油性化粧料

【課題】唇等に塗布した際に滑らかな使用感であり、かつ、保湿性が良好であり、経時でのにじみの抑制や強度の安定性に優れた油性化粧料を提供する。
【解決手段】ワックス、ワックス以外の油剤及び粒径10〜30μmの無水ケイ酸を含有し、(A)ワックス総量に対して植物性ワックスの1種又は2種以上が9.5〜34質量%であり、(B)20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)が油性化粧料の全量に対して30〜45質量%であり、20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)に対して20〜40質量%の植物性ペースト状油剤を含有し、20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)とワックス以外の油剤で(b−1)に該当しないもの(b−2)との比が、(b−1):(b−2)=1:0.9〜1:1.5であり、(C)上記粒径10〜30μmの無水ケイ酸は、油性化粧料全量に対して1〜10質量%である油性化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性化粧料に関し、唇、肌等に塗布した際の使用感および保湿性が良好で、経時によるにじみ等の問題を防止し、かつ強度等の安定性、油分の分離を生じにくい等の点に優れた油性化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、口紅等の油性化粧料は、固形状油、半固形状油、液状油等の油分に顔料等の成分を配合することにより得られている。この油性化粧料においては、唇、肌等に塗布した際の良好な使用感、すなわち、滑らかで、のびの良い使用感を得ることを狙う場合には、液状油を多く配合する工夫がなされている。
【0003】
しかしながら、液状油を多く配合しすぎると、滑らかにはなるものの、経時で油分が分離する、いわゆる発汗等の問題が発生することとなった。また、強度不足となり、棒状に成型した口紅等においては折損等による商品価値低下の問題を免れなかった。
【0004】
また、唇に塗布した際の滑らかな使用感を保ちながら二次付着性を改善することを目的とし、揮発性油分と、撥水性ポリマーとともに粉体を配合した口紅用組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)が、このものにおいては、揮発性油分が揮発することにより、口紅に「やせ」が発生し、強度面での問題が生じるのみならず、経時によりツヤが失われてくるという問題も生じることとなった。
【0005】
このような中で、使用感を悪化させることなく、適度な強度と高い安定性を付与することを目的として、分岐構造を有するポリエチレンワックスを配合してなる化粧料が提案されている(例えば、特許文献2および3参照)が、この化粧料も、使用感の面でも強度等の安定性の面でも充分に満足出来るものではなかった。
【0006】
さらに、上述のような従来の化粧料の問題を解決するものとして、キャンデリラワックスと水素添加ホホバエステルとを配合した油性固形化粧料が提案されている(例えば、特許文献4参照)が、使用感および保湿性、ならびに強度等の安定性の点で未だ課題を残したものであった。
【0007】
一般に、強度の高い口紅は塗布しにくく付着性が悪い。一方、付着性を向上させるために強度を低下させると、使用中に折れる等の問題が生じる。そこで、強度と付着性と両立させるため、粉体の配合が行われている。このような粉体として無機粉体を用いることによって、ある程度付着性を向上させることができるが、油性化粧料の充填中または充填後に無機粉体が沈降したり、塗布後に粉体の残存感が生じたりする、という問題がある。このような粉体としてナイロンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体を配合した場合(例えば、特許文献5参照)、製造時や違和感といった問題は解決できるものの、付着性を十分改善することができない。
【0008】
【特許文献1】特開平07−267826号公報
【特許文献2】特開平06−299190号公報
【特許文献3】特開平07−179718号公報
【特許文献4】特開2004−224707号公報
【特許文献5】特開平01−143816号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記現状に鑑み、唇等に塗布した際に滑らかな使用感であり、かつ、保湿性が良好で、経時でのにじみの抑制や強度の安定性に優れ、油分の分離を生じにくい油性化粧料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ワックス、ワックス以外の油剤及び粒径10〜30μmの無水ケイ酸を含有し、
(A)ワックス総量に対して植物性ワックスの1種又は2種以上が9.5〜34質量%であり、
(B)20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量が、油性化粧料の全量に対して30〜45質量%であり、
20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)に対して20〜40質量%が植物性ペースト状油剤であり、
20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)とワックス以外の油剤で(b−1)に該当しないもの(b−2)との比が、(b−1):(b−2)=1:0.9〜1:1.5であり、
(C)上記粒径10〜30μmの無水ケイ酸は、油性化粧料全量に対して1〜10質量%であることを特徴とする油性化粧料である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、唇等に塗布した際に滑らかな使用感であり、かつ、保湿性が良好であり、経時でのにじみの抑制や強度の安定性に優れ、油分の分離を生じにくい油性化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ワックス成分、ワックス以外の油剤成分、粒径10〜30μmの無水ケイ酸を含有し、特定の成分を特定の割合で含有する油性化粧料である。上記特定の成分を特定の割合で使用することによって、従来、そのすべてを満たすことが困難であった複数の性能のすべてをバランスよく満たすことができる。これによって、使用感、保湿性、経時でのにじみや強度の安定性において優れた性能を有し、油分の分離も生じにくい化粧料が得られることを見出すことによって完成されたものである。
【0013】
本発明の油性化粧料は、全ワックス量の9.5〜34質量%の割合で植物性ワックスの1種又は2種以上を含有するものである。ワックスは、その由来原料に基づいて、植物性ワックス、動物性ワックス、鉱物性ワックスが知られている。本発明においては、これらのうち植物性ワックスの1種又は2種以上を全ワックス量に対して9.5〜34質量%とすることを特徴とするものである。植物性ワックスの1種又は2種以上が全ワックス量に対して9.5質量%未満であると、使用感や経時での安定性(強度)に劣るものとなり、34質量%を超えると、化粧料の安定性に劣り、油分の分離を生じる。上記植物性ワックスの量の下限は、15質量%であることがより好ましい。また、上記植物性ワックスの量の上限は、25質量%であることがより好ましい。
【0014】
本発明において使用できる植物性ワックスとしては、化粧料用途において好適に使用するできるものであれば特に限定されず、例えば、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、コメヌカロウ、モクロウ等を挙げることができる。
【0015】
本発明において上記植物性ワックスと組み合わせて使用されるワックスとしては、動物性ワックス及び鉱物性ワックスを挙げることができる。上記動物性ワックスとしては、化粧料用途において好適に使用するできるものであれば特に限定されず、例えば、ミツロウ、サラシミツロウ、鯨ロウ、セラックス等を挙げることができる。また、上記鉱物性ワックスとしては、化粧料用途において好適に使用するできるものであれば特に限定されず、例えば、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、合成炭化水素ワックス
等を挙げることができる。
【0016】
上記ワックスは、全ワックス量として油性化粧料の全量に対して9〜20質量%であることが好ましい。9質量%未満であると形状を維持することが困難となるおそれがあり、20質量%を超えると滑らかさ等の使用感や保湿性が悪化するおそれがある。
【0017】
本発明の油性化粧料は、上記ワックス成分以外の油剤を含有するものである。本発明においては、20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)が、油性化粧料の全量に対して30〜45質量%である。上記成分の合計量が30質量%未満であると、保湿性が劣るものとなる。また、滑らかさにも劣り、上滑りの原因ともなる。45質量%を超えると使用感が悪く、べたつきを感じる。上記5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量は、35質量%以上であることがより好ましい。上記5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量は、40質量%以下であることがより好ましい。なお、20℃で5000mPa・s以上の油剤は、粘度が20℃で50000Pa・s以下であることが好ましい。
【0018】
本発明においては、20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)に対して20〜40質量%が植物性ペースト状油剤である。上記植物性ペースト状油剤が20質量%未満であると、保湿性に劣り、40質量%を超えると、使用感に劣りべたつきを生じる。上記植物性ペースト状油剤の量の下限は、25質量%であることがより好ましい。また、上記植物性ペースト状油剤の量の上限は、35質量%であることがより好ましい。
【0019】
本発明においては、20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)とワックス以外の油剤で(b−1)に該当しないもの(b−2)との比が、(b−1):(b−2)=1:0.9〜1:1.5である。(b−2)の量が1:0.9未満であると、べたつきを感じ、1:1.5を超えると保湿性に劣る。上記比は、1.0:1.0〜1.0:1.3であることがより好ましい。
【0020】
上記ワックス成分以外の油剤は、全油量として油性化粧料の全量に対して79〜90質量%であることが好ましい。79質量%未満であると、使用感が悪化するという問題を生じる場合があり、90質量%を超えると、形状の維持が困難になるという問題を生じるおそれがある。
【0021】
上記ワックス成分以外の油剤においては、例えば、それぞれ以下のような成分を使用することができる。
【0022】
20℃で5000mPa・s以上の油剤としては、リンゴ酸ジイソステアリル、水添ポリイソブテン等を挙げることができる。20℃で5000mPa・s以上の油剤の市販品としては、精製ポリブテンHV−100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、ポリブテン100R、ポリブテン300R、ポリブテン300H、ポリブテン2000H(以上、出光興産社製)、パールリーム18、パールリーム24、パールリーム46(以上、日本油脂社製)等が挙げられる。なお、上記20℃における粘度は、ブルックフィールド型粘度計を使用して測定した。ブルックフィールド型粘度計は、例えば単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)などが挙げられる。測定方法は、測定試料を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填し、ふたをして20℃恒温槽にて一昼夜放置する。翌日、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、6〜30回転で1分後の測定値を読み取り、各々の乗数を乗し、粘度値を得ることができる。
【0023】
上記植物性ペースト状油剤としては、水添パーム油、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒマシ油、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリルラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリン/ベヘニル)ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル等を挙げることができる。
【0024】
上記植物性ペースト状油剤以外のペースト状油剤としては、ペースト状の動物油、鉱物油等を挙げることができ、例えば、ワセリン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルテトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエチスリチル等を挙げることができる。
【0025】
上記20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤に該当しないワックス以外の油剤としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等を利用することができる。具体的には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ホホバ油等のエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類;ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、部分架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤;ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体が挙げられ、油性ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル類;ステアリン酸スクロース、酢酸ステアリン酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル;イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム及びジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0026】
本発明の油性化粧料は、化粧料全量に対して1〜10質量%の粒径10〜30μmの無水ケイ酸を含有するものである。上記無水ケイ酸を含有することによって、にじみを抑制し滑らかでありながら安定した強度を得ることができる。上記無水ケイ酸の粒子径が10μ未満であると、使用感は良好であるものの強度が不充分となる。上記無水ケイ酸の粒子径が30μmを超えると、使用時にざらつきを生じ充填成型性も劣る。
【0027】
また、上記無水ケイ酸の含有量が1質量%未満であると、上述したにじみの抑制、良好な強度といった効果が得られない。上記無水ケイ酸の含有量が10質量%を超えると、使用感に劣り充填成型性が悪くなる。上記配合量は、2質量%以上であることがより好ましく、7質量%以下であることがより好ましい。
【0028】
本発明の化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、上記の必須成分以外に赤色202号、黄色4号等の有機色素及びそのレーキ化物、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の無機着色顔料、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料、マイカ、タルク、カオリン、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粒子、ポリエチレン末、ナイロン末、架橋ポリスチレン、メチルシロキサン網状重合体、セルロースパウダー等の有機粒子、防腐剤、香料、植物抽出物、抗酸化剤等を配合することができる。
【0029】
本発明の油性化粧料は、油剤を連続相とし、油中に粉体が分散している状態の化粧料であり、1%以下で植物抽出物や水などを含むものであってもよい。具体的に好適なものとしては、口紅、リップクリーム、リップグロス、ファンデーション、アイシャドウ、チーク、油性ジェル等が挙げられる。なかでも特に、口唇用の化粧料であることがより好ましく、口紅、リップクリーム、リップグロスとして好適に使用することができる。
【実施例】
【0030】
以下、実施例及び比較例を挙げ本発明を詳説するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。尚、実施例及び比較例に示す%とは質量%である。
【0031】
<実施例1〜5、比較例1〜8(口紅)>
<調製方法>
成分1〜14を均一に溶解混合した後、成分15〜19を加え混練し、半製品を得る。その半製品を脱気した後容器に充填して目的の口紅を得る。成分組成及び評価試験結果を表1に示す。
【0032】
(1)使用特性評価試験方法
女性パネラー20名に、実施例、比較例の口紅を塗布してもらい、以下の項目について4点から1点までの4段階評価をしてもらい、点数が高いほうがより良い評価とした。
・塗布時の感触の滑らかさ
・塗布後の唇の保湿性
・3時間経過時のにじみのなさ
【0033】
そして20名のつけた点数の平均において、
◎:4.0〜3.5以上
○:3.5未満〜2.5以上
△:2.5未満〜1.5以上
×:1.5未満
の基準によって判定した。
【0034】
(2)経時安定性試験方法
実施例及び比較例の口紅をそれぞれ45℃の恒温槽に静置し、3ヶ月後に観察を行い、3ヶ月前と全く相違の生じていなかったものを◎、問題のなかったものを○、若干の油の分離がみられたものを△、著しく油の分離がみられたものを×とした。
(3)強度の経時変化試験
2mmの針治具にて1cm/minの速度で荷重を加え、口紅の胴体へ4mm針入したときの最大荷重を読み取った。その値を、成型直後と1ヶ月経過後とで比較し、以下の基準に基づいて評価した。
◎:最大荷重の低下率が5%未満
○:最大荷重の低下率が5%以上10%未満
△:最大荷重の低下率が10%以上15%未満
×:最大荷重の低下率が15%以上
【0035】
【表1】

【0036】
上記実施例及び比較例の結果から本発明の油性化粧料は、使用感、保湿性に優れ、経時でのにじみを生じにくく、強度の安定性にも優れたものであることが明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明の油性化粧料は使用感、保湿性が良好であり、経時でのにじみを生じにくく、強度の安定性にも優れ、油分の分離を生じにくいものであることから、口紅、リップクリーム、リップグロス、ファンデーション、アイシャドウ、チーク、油性ジェル等の各種化粧料として使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワックス、ワックス以外の油剤及び粒径10〜30μmの無水ケイ酸を含有し、
(A)ワックス総量に対して植物性ワックスの1種又は2種以上が9.5〜34質量%であり、
(B)20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)が油性化粧料の全量に対して30〜45質量%であり、
20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)に対して20〜40質量%の植物性ペースト状油剤を含有し、
20℃で5000mPa・s以上の油剤及びペースト状油剤の合計量(b−1)とワックス以外の油剤で(b−1)に該当しないものの合計量(b−2)との質量比が、(b−1):(b−2)=1:0.9〜1:1.5であり、
(C)前記粒径10〜30μmの無水ケイ酸は、油性化粧料全量に対して1〜10質量%である
ことを特徴とする油性化粧料。

【公開番号】特開2010−24151(P2010−24151A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184546(P2008−184546)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)
【Fターム(参考)】