説明

注入ポンプの方法およびシステム

注入ポンプシステムを開示する。システムは、少なくとも1つの注入ポンプと、コンパニオンデバイスであって、注入ポンプと無線通信しているコンパニオンデバイスと、コンパニオンデバイス上のユーザインターフェースであって、テキスト入力を受信するように適合されるユーザインターフェースとを含む。また、医療リモートコントローラデバイスも開示する。該デバイスは、ディスプレイと、ボーラス送達専用の少なくとも1つの入力スイッチとを含み、ボーラス送達は、入力スイッチが入力を受信するときにプログラムされ、入力スイッチによって受信される入力の数は、送達されるボーラスの量を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国非仮特許出願第61/163,273号(名称「Medical Devices and Systems,Apparatus and Methods Thereof」、2009年3月25日出願)(H21)の優先権を主張し、この出願の開示は、その全体が本明細書に参考として援用される。
【0002】
本願はまた、米国特許出願第12/416,662号(名称「Methods and Systems for Controlling an Infusion Pump」、2009年4月1日出願)であって、現在、米国特許第US−2009−0254037号(2009年10月8日発行)(G98)の一部継続出願であり、この出願は、米国仮特許出願第61/165,592号(名称「Methods and Systems for Controlling a Medical Device」、2009年4月1日出願、(H24))および米国仮特許出願第61/041,291号(名称「Methods and Systems for Controlling a Medical Device」、2008年4月1日出願、(F76))の優先権を主張し、これらの全ての出願は、その全体が本明細書に参考として援用される。
【0003】
(発明の分野)
本発明は、注入ポンプに関し、より具体的には、注入ポンプの方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
生物学的製剤を含む、多くの潜在的に貴重な薬剤または化合物は、吸収率の悪さ、肝代謝、または他の薬物動態学的要因によって経口において有効ではない。加えて、いくつかの治療化合物は、経口で吸収することができるが、頻繁に投与されることを必要とすることがあり、患者が所望のスケジュールを維持することは困難である。このような場合、非経口送達がしばしば採用されるか、または採用することができる。
【0005】
皮下注射、筋肉内注射、および静脈内(IV)投与等の、薬剤送達ならびに他の流体および化合物の効果的な非経口経路は、針またはスタイレットによる皮膚の穿刺を含む。インスリンは、ある期間にわたって必要な薬剤/化合物を自動的に送達する装着型デバイスから利益を享受してもよい。非経口送達された薬剤の何百万人もの糖尿病と生きるユーザによって自己注射される治療流体の例である。
【0006】
この目的を達成するために、治療薬の制御された放出のための携帯型かつ装着型のデバイスを設計する取り組みが行われてきた。そのようなデバイスは、カートリッジ、シリンジ、またはバッグ等の貯留部を有すること、および電子的に制御されることが知られている。これらのデバイスは、多数の欠点を抱えている。これらのデバイスのサイズ、重量、および費用を削減することも、継続的課題である。
【0007】
加えて、これらのデバイスの多くは、デバイスとユーザとの間、またはデバイスと介護人との間の頻繁かつ直接の対話を要求する。したがって、これらの場合では、装着されるデバイスが、衣類もしくはベルトにクリップで固定されるか、またはポケットに入れられ、したがって、いかなる状況においてもアクセス可能であることがしばしば望まれる。しかしながら、これは常に現実的または可能なわけではない。したがって、ユーザまたは介護人が頻繁な直接対話を要求しないように、遠隔デバイスによって制御され得るデバイスが望まれる。
【0008】
さらに、安全性は、いかなる医療デバイスに対しても継続的な懸念である。したがって、ユーザにさらなる安全性を付与するシステムおよび方法が望まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によると、注入ポンプシステムが開示される。システムは、少なくとも1つの注入ポンプと、コンパニオンデバイスであって、注入ポンプと無線通信しているコンパニオンデバイスと、コンパニオンデバイス上のユーザインターフェースであって、テキスト入力を受信するように適合されるユーザインターフェースとを含む。
【0010】
本発明の本側面のいくつかの実施形態は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。テキスト入力は、少なくとも1つの基礎プロファイルに対してカスタマイズされた名前を備える。
【0011】
テキスト入力は、少なくとも1つのカスタマイズされたコメントを含む。テキスト入力は、少なくとも1つのカスタマイズされた事象を含む。システムは、コンパニオンデバイスを少なくとも1つの注入ポンプと対にするための対化モードであって、1つの注入ポンプとコントローラデバイスとの間の無線通信を可能にする対化モードをさらに含み、ユーザインターフェースは、注入ポンプおよびコントローラの両方が同時に対化モードであることを要求する。コンパニオンは、ディスプレイを含む。少なくとも1つの注入ポンプは、ディスプレイを含む。ユーザインターフェースは、注入ポンプおよびコンパニオンデバイスのための少なくとも1つのアラーム設定を含み、少なくとも1つのアラーム設定は、ユーザインターフェースを使用して選択されてもよく、注入ポンプおよびコンパニオンデバイスのための少なくとも1つのアラーム設定は、異なってもよい。ユーザインターフェースは、少なくとも1つの注入ポンプ上に存在する。ユーザインターフェースは、送達量および総要求量を備える、進行中のボーラス送達の視覚表示を備える。ボーラス送達が停止されるとき、ユーザインターフェースはさらに、送達量および総要求量の指示を備える、送達停止の視覚表示を備える。
【0012】
ユーザインターフェースはさらに、積載されているインスリンおよび最終送達ボーラスの視覚表示を備える、ホーム画面を含み、最終送達ボーラスは、送達が完了してからの経過時間および送達量を備える。
【0013】
本発明の一側面によると、医療リモートコントローラデバイスが開示される。デバイスは、ディスプレイと、ボーラス送達専用の少なくとも1つの入力スイッチとを含み、ボーラス送達は、入力スイッチが入力を受信するときにプログラムされ、入力スイッチによって受信される入力の数は、送達されるボーラスの量を決定する。
【0014】
本発明の本側面のいくつかの実施形態は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。ディスプレイは、送達されるボーラスの量を視覚的に示す。入力スイッチによって受信される各入力は、送達されるボーラスの予めプログラムされた量を示す。デバイスは、グルコース細片読取り機を含む。デバイスは、ジョグホイールを含む。
【0015】
本発明の一側面によると、注入ポンプシステムが開示される。システムは、少なくとも1つの注入ポンプと、コンパニオンデバイスであって、注入ポンプと無線通信しているコンパニオンデバイスと、コンパニオンデバイスおよび少なくとも1つの注入ポンプの上のユーザインターフェースであって、コンパニオンデバイスおよび注入ポンプの両方の上で実質的に同一であるユーザインターフェースとを含む。
【0016】
本発明の本側面のいくつかの実施形態は、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。ユーザインターフェースは、インスリン送達容量に関するユーザ入力を受信するように適合される。インスリン送達容量に関するユーザ入力は、積載されているインスリンを計算するために使用される。コンパニオンデバイスは、グルコース細片読取り機を含む。コンパニオンデバイスは、少なくとも1つの連続グルコースセンサから伝送される信号を受信するように適合される。グルコース細片読取り機からの検査結果は、ユーザインターフェースを使用して見ることができる。検査結果は、ユーザインターフェースを使用して、線グラフ形式で見ることができる。時間的に最新である検査結果は、ユーザインターフェースのホーム画面上で見ることができてもよい。
【0017】
本発明の一側面によると、注入ポンプのコンパニオンデバイスがコンパニオンデバイスの完全性をセルフチェックための方法が開示される。方法は、ディスプレイをチェックするステップと、音響を確認するステップと、振動器を確認するステップと、バックライトを確認するステップと、試験灯を確認するステップと、メモリをチェックするステップとを含み、セルフチェックは、間隔を置いて実施され、セルフチェックは、セルフチェックを通じてチェックされるシステムのうちの1つ以上における故障を識別する。
【0018】
本発明の本側面のいくつかの実施形態は、以下のうちの1つ以上を含んでもよく、セルフチェックは、システムがセルフチェックせよというユーザ命令を受信するときに実施される。
【0019】
本発明のこれらの側面は、排他的であることは意味されず、本発明の他の特徴、側面、および利点は、添付の特許請求の範囲ならびに添付の図面と併せて読まれるとき、当業者に容易に明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明のこれらおよび他の特徴ならびに利点は、以下の詳細な説明を以下の図面と併せて読むことによって、より理解される。
【図1−1】図1A〜図1Bは、注入ポンプアセンブリの一実施形態の正面等角図および背面等角図である。
【図1−2】図1C〜図1Eは、図1の注入ポンプアセンブリの一実施形態の側面図および正面図である。図1Fは、図1の注入ポンプアセンブリの一実施形態の正面等角図である。
【図2−1】図2A〜図2Dは、注入ポンプアセンブリの例示的実施形態の種々の図である。
【図2−2】図2A〜図2Dは、注入ポンプアセンブリの例示的実施形態の種々の図である。
【図3】図3は、リモートコントローラまたはコンパニオンアセンブリの一実施形態の実例図である。
【図4】図4は、図1の注入ポンプアセンブリの線図である。
【図5】図5A〜図5Cは、一実施形態に係る、時刻および日付選択ウィザード画面の例示的実施形態を示す。
【図6】図6は、変更取り消し確認画面の例示的実施形態を示す。
【図7−1】図7A〜図7Cは、少なくとも様々なデバイス対化画面の例示的実施形態を示す。
【図7−2】図7A〜図7Cは、少なくとも様々なデバイス対化画面の例示的実施形態を示す。
【図8】図8A〜図8Bは、少なくとも様々なインスリンプロファイル画面の例示的実施形態を示す。
【図9】図9A〜図9Bは、少なくとも様々なディスプレイ画面の例示的実施形態を示す。
【図10−1】図10A〜図10Eは、少なくとも様々なホーム画面の例示的実施形態を示す。
【図10−2】図10A〜図10Eは、少なくとも様々なホーム画面の例示的実施形態を示す。
【図11】図11A〜図11Bは、少なくとも様々な1U滴下画面の例示的実施形態を示す。
【図12】図12は、少なくとも様々な固定アイテム画面の例示的実施形態を示す。
【図13】図13A〜図13Bは、少なくとも様々な警告画面の例示的実施形態を示す。
【図14】図14A〜図14Bは、少なくとも様々なコンパニオン警告画面の例示的実施形態を示す。
【図15】図15は、少なくとも様々なコンパニオン一時的ロックアウトの例示的実施形態を示す。
【図16】図16は、少なくとも様々な無線画面の例示的実施形態を示す。
【図17】図17は、少なくとも1つの警報、注意喚起、および修復可能画面の例示的実施形態を示す。
【図18】図18A〜図18Bは、例示的実施形態に係る、少なくとも様々な注意喚起および休止時間設定画面の例示的実施形態を示す。
【図19−1】図19A〜図19Eは、少なくとも様々なアラーム画面の例示的実施形態を示す。
【図19−2】図19A〜図19Eは、少なくとも様々なアラーム画面の例示的実施形態を示す。
【図20−1】図20A〜図20Iは、少なくとも様々な警報画面の例示的実施形態を示す。
【図20−2】図20A〜図20Iは、少なくとも様々な警報画面の例示的実施形態を示す。
【図20−3】図20A〜図20Iは、少なくとも様々な警報画面の例示的実施形態を示す。
【図21】図21A〜図21Bは、少なくとも様々な注意喚起画面の例示的実施形態を示す。
【図22】図22は、部位変更介護コメントの頻度を設定するための少なくとも様々な画面の例示的実施形態を示す。
【図23】図23A〜図23Bは、少なくとも様々なボーラス画面の例示的実施形態を示す。
【図24】図24A〜図24Dは、少なくとも様々な警告および確認画面の例示的実施形態を示す。
【図25】図25は、少なくとも様々な履歴画面の例示的実施形態を示す。
【図26】図26は、少なくとも様々な報告画面の例示的実施形態を示す。
【図27】図27は、少なくとも様々な日誌画面の例示的実施形態を示す。
【図28】図28は、少なくとも様々な1日当たりの治療画面の例示的実施形態を示す。
【図29A】図29A〜図29Bは、少なくとも様々な事象概要画面の例示的実施形態を示す。
【図29B】図29A〜図29Bは、少なくとも様々な事象概要画面の例示的実施形態を示す。
【図30】図30は、少なくとも様々なアラーム概要画面の例示的実施形態を示す。
【図31】図31は、少なくとも様々な日誌送信画面の例示的実施形態を示す。
【図32】図32は、PC接続に関する少なくとも様々な画面の例示的実施形態を示す。
【図33】図33は、PCへの日誌記録転送に関する少なくとも様々な画面の例示的実施形態を示す。
【図34】図34A〜図34Dは、PCへの日誌記録転送に関する少なくとも様々な画面の例示的実施形態を示す。
【図35】図35は、注入ポンプシステムの実施形態を示す。
【図36】図36は、コンパニオン/遠隔制御デバイスの実施形態を示す。
【図37A】図37A〜図37Bは、標的画面の実施形態を示す。
【図37B】図37A〜図37Bは、標的画面の実施形態を示す。
【図38】図38は、事象履歴画面の実施形態を示す。
【図39A】図39A〜図39Cは、報告画面の実施形態を示す。
【図39B】図39A〜図39Cは、報告画面の実施形態を示す。
【図39C】図39A〜図39Cは、報告画面の実施形態を示す。
【図40】図40は、カスタム入力画面の実施形態を示す。
【図41】図41は、事象追加画面の実施形態を示す。
【図42】図42は、投薬事象追加画面の実施形態を示す。
【図43】図43A〜図43Cは、アラームセットアップのための画面の実施形態を示す。
【図44】図44は、嗜好画面の実施形態を示す。
【図45】図45は、食物ボーラス画面の実施形態を示す。
【図46】図46は、ボーラス方法停止の実施形態を示す。
【図47】図47は、拡張ボーラス停止画面の実施形態を示す。
【図48】図48A〜図48Bは、基礎方法停止の実施形態を示す。
【図49】図49A〜図49Bは、コンパニオンセルフテストの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(定義)
本説明および添付の特許請求の範囲において使用される場合、以下の用語は、文脈が別段の要求をしない限り、示される意味を有するものとする。
【0022】
「デバイス」には、注入ポンプおよび/またはコントローラ、すなわち、別の医療デバイスの無線制御のためのデバイスを含むが、これに限定されない、医療デバイスを意味するものとする。いくつかの実施形態では、「デバイス」という言葉は、「ポンプ」、「注入ポンプ」、および/または「コントローラ」、および/または「コンパニオン」、および/または「リモートコントローラデバイス」、および/または「リモートコントローラアセンブリ」と交換可能に使用される。
【0023】
「コンパニオン」は、別の医療デバイスの無線制御のためのデバイスを意味するものとする。例示的実施形態では、コンパニオンはまた、グルコースメータ/細片読取り機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンは、少なくとも1つの連続グルコース監視センサから連続グルコース監視信号を受信するための受信器を含んでもよい。
【0024】
デバイスの「入力」は、それによってデバイスのユーザまたは他のオペレータ/介護人がデバイスの機能を制御し得る、任意の機構を含んでもよい。ユーザ入力は、機械的配設(例えば、スイッチ、押しボタン、ジョグホイール(単数または複数))、電気的配設(例えば、スライダ、タッチ画面)、リモートコントローラとの通信のための無線インターフェース(例えば、RF、赤外線)、音響インターフェース(例えば、音声認識との)、コンピュータネットワークインターフェース(例えば、USBポート)、および他の種類のインターフェースを含んでもよい。
【0025】
以下に記載される「ボーラスボタン」と呼ばれるもの等の入力の文脈における「ボタン」は、所望の機能を実施することができる、任意の種類のユーザ入力であってもよく、押しボタン、スライダ、スイッチ、タッチ画面、またはジョグホイールに限定されない。
【0026】
「アラーム」は、それによってユーザまたは第3者に対する警報が生成され得る、任意の機構を含む。アラームは、可聴アラーム(例えば、スピーカ、ブザー、音声生成器)、視覚アラーム(例えば、LED、LCD画面)、触覚アラーム(例えば、振動要素)、無線信号(例えば、リモートコントローラもしくは世話人への無線伝送)、または他の機構を含んでもよい。アラームは、重複機構(例えば、2つの異なる音響アラーム)もしくは相補的機構(例えば、音響アラーム、触覚アラーム、および無線アラーム)を含む、複数の機構を同時に、並行して、または順々に使用して生成されてもよい。
【0027】
「流体」は、流線を通って流れることができる薬物、例えば、液体を意味するものとする。
【0028】
「ユーザ」は、薬物治療の一環としてであるかないかに関わらず、流体送達デバイスから流体を受容する人もしくは動物、または流体を別のものに注入するためのデバイスのプログラミングに関与するか、ないしは別の方法でデバイスと対話する介護人もしくは第3者を含む。
【0029】
「カニューレ」は、流体をユーザに注入することができる使い捨てデバイスを意味するものとする。本明細書で使用される場合、カニューレは、典型的なカニューレまたは針を指してもよい。
【0030】
「使い捨て」は、固定期間使用され、次いで廃棄され、交換されることが意図される部品、デバイス、部分、または他のもことを指す。
【0031】
「再利用可能」は、制限のない使用期間を有することが意図される部分を指す。
【0032】
「音響容量測定」は、米国特許第5,349,852号および同第5,641,892号(両方とも参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に記載される技術、ならびに参照することによって本明細書に組み込まれる他の技術等の音響技術を使用した、関連容量の定量的測定を意味するものとする。
【0033】
「温度センサ」は、温度を測定し、温度情報をコントローラまたはポンププロセッサに通信するための任意の機構を含む。本明細書に記載されるデバイスは、以下の、皮膚温度、AVS温度、周囲温度、内部温度、および流体温度のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない温度等を測定するための1つ以上の温度センサを含んでもよい。
【0034】
ここに記載されるデバイス、方法、およびシステムの実施形態の例示的な用途は、糖尿病と生きる人々へのインスリンの送達のためであるが、他の用途には、上述されるように、任意の流体の送達を含む。流体には、痛みを伴う人のための鎮痛剤、癌患者のための化学療法、および代謝性疾患を抱える患者のための酵素類を含む。種々の治療用流体は、小分子、天然生成物、ペプチド、タンパク質類、核酸類、炭水化物類、ナノ粒子懸濁液、および関連する薬剤学的に許容可能な担体分子を含んでもよい。治療的に活性な分子は、デバイス内での安定性を向上させるために修飾されてもよい(例えば、ペプチド類またはタンパク質類のペグ化によって)。本明細書の具体的な実施形態は、薬物送達用途を記載するが、実施形態は、ラボオンチップ用途および毛細血管クロマトグラフィ等の高スループットの分析的測定のための試薬の液体分注を含む、他の用途に使用されてもよい。以下の説明のため、「治療の」、「インスリン」、または「流体」は、交換可能に使用されるが、しかしながら、他の実施形態では、上述されるように、任意の流体が使用されてもよい。したがって、本明細書に含まれるデバイスおよび説明は、治療での使用に限定されない。
【0035】
流体送達デバイスのいくつかの実施形態は、糖尿病と生きる人々および/または彼らの介護人による使用のために適合される。したがって、これらの実施形態では、デバイス、方法、およびシステムは、糖尿病と生きる人(ユーザと称される)の膵島細胞の作用を補助するか、または補う、インスリンを送達するのに役立つ。インスリン送達に適合される実施形態は、基礎レベルの流体送達ならびにボーラスレベルの送達の両方を提供することによって、膵臓の作用を模倣することを追求する。基礎レベル、ボーラスレベル、およびタイミングは、無線手持ち式ユーザインターフェースを使用することによってユーザもしくは介護人によって設定されてもよく、またはポンプを使用することによって直接設定されてもよい。加えて、基礎レベルおよび/またはボーラスレベルは、グルコースメータの出力および/もしくは連続グルコースモニタからの信号に応えてトリガされるか、または調節されてもよく、これらのうちの1つ以上は、例示的実施形態では、コントローラに一体化されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、コントローラはさらに、血糖センサおよび/または間質グルコースセンサからデータを受信し得る、グルコース監視デバイスを含む。いくつかの実施形態では、ボーラスは、デバイス上、すなわち、コントローラ上および/もしくは注入ポンプ上に位置する指定ボタンまたは他の入力手段を使用して、ユーザによってトリガされてもよい。さらに他の実施形態では、ボーラスまたは基礎は、流体送達デバイス/注入ポンプの上、および/またはコントローラの上のいずれかに位置するユーザインターフェースを通じてプログラムされるか、または投与されてもよい。
【0036】
画面に与えられる名前および画面の種類、ならびに種々の特徴に与えられる適切な名前に関して、種々の実施形態を通じて、これらの用語は様々であってもよい。
【0037】
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、注入ポンプを制御するために使用されてもよい。本説明のため、ユーザインターフェースおよび注入ポンプの種々の実施形態は、インスリンポンプ、またはインスリンを注入するポンプを参照して説明される場合がある。しかしながら、ユーザインターフェースは、任意の注入ポンプの上および/またはコントローラの上にあってもよいことを理解されたい。加えて、説明が注入ポンプ「画面」に関連する場合、この「画面」はまた、コントローラの上にも現れてもよく、もしくはポンプの代わりにコントローラの上に現れてもよく、および/またはいくつかの実施形態では、画面は、注入ポンプの上に現れてもよい。
【0038】
本説明によって熟考される注入ポンプは、インスリンを含むが、これに限定されない治療用流体を含むが、これに限定されない、任意の流体をポンプで送り込み得る、ポンプを含む。したがって、本説明がインスリンに関連して例示的実施形態を記載する場合、これは、単に説明のためだけにすぎず、デバイスは、インスリンに限定されることは意図されない。他の流体もまた、熟考される。
【0039】
注入ポンプは、任意の注入ポンプ、例えば、図1A〜図1Fおよび図2A〜図2Dに示され、それらに関して記載されるポンプデバイスであってもよいが、これらに限定されず、また、2007年10月4日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0228071号である、2007年2月9日に出願された、名称がFluid Delivery Systems and Methodの米国特許出願第11/704,899号(E70)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219496号である、2007年2月9日に出願された、名称がPumping Fluid Delivery Systems and Methods Using Force Application Assemblyの米国特許出願第11/704,896号(E71)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219480号である、2007年2月9日に出願された、名称がPatch−Sized Fluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,886号(E72)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219597号である、2007年2月9日に出願された、名称がAdhesive and Peripheral Systems and Methods for Medical Devicesの米国特許出願第11/704,897号(E73)、2009年12月3日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0299277号である、2008年12月31日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,985号(G75)、2009年11月12日に公開され、現在は米国特許出願公開第US2009−0281497号である、2008年12月31日に出願された、名称がWearable Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,982号(G76)、2009年11月5日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0275896号である、2008年12月31日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,981号(G77)、2007年12月11日に発行され、現在は米国特許第7,306,578号である、2002年1月4日に出願された、名称がLoading Mechanism for Infusion Pumpの米国特許出願第10/037,614号(C54)、2009年4月16日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0099523号である、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,891号(G46)、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)、2008年10月10日に出願された、名称がSystem and Method for Administering an Infusible Fluidの米国特許出願第12/249,636号(F52)、2008年10月10日に出願された、名称がOcclusion Detection System and Methodの米国特許出願第12/249,621号(F53)、2008年10月10日に出願された、名称がMulti−Language/Multi−Processor Infusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,600号(F54)、2008年10月10日に出願された、名称がAn Infusion Pump Assembly with a Backup Power Supplyの米国特許出願第12/249,540号(F55)、および2008年10月10日に出願された、名称がPump Assembly with a Removable Cover Assemblyの米国特許出願第12/249,496号(F56)に記載されるものを含むが、これらに限定されず、これらの全ては、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。例示的実施形態では、注入ポンプは、コントローラとの無線RF通信のためのハードウェアを含む。しかしながら、種々の実施形態では、注入ポンプは、任意の注入ポンプであってもよい。図1A〜図1Fおよび図2A〜図2Dを参照すると、いくつかの例示的実施形態では、注入ポンプは、ディスプレイアセンブリ104を含んでもよいが、しかしながら、図2A〜図2Dに示されるもの等の他の例示的実施形態では、注入ポンプは、ディスプレイアセンブリを含んでいなくてもよい。これらの実施形態では、図1A、図1D、および図1Fに示されるものと類似していてもよく、もしくはそれより大きくても小さくてもよい、ディスプレイアセンブリは、コントローラまたはコンパニオンデバイス上に含まれる。コントローラまたはコンパニオンデバイスの実施形態を図3に示す。
【0040】
図1A〜図1Fを参照すると、包囲体アセンブリ102内に収容されてもよい注入ポンプアセンブリ100の実施形態が示されており、注入ポンプアセンブリ100は、包囲体アセンブリ102を通して見ることが可能であってもよいディスプレイシステム104を含んでもよい。1つ以上のスイッチアセンブリ/入力デバイス106、108、110は、包囲体アセンブリ102の種々の部分の周囲に設置されてもよい。包囲体アセンブリ102は、カニューレアセンブリ114が解放可能に連結され得る、注入ポートアセンブリ112を含んでもよい。取り外し可能なカバーアセンブリ116は、電源空洞118(図1Dに偽像で示される)へのアクセスを可能にし得る。
【0041】
図1A〜図1Fに示される注入ポンプアセンブリを参照すると、注入ポンプアセンブリ100は、注入ポンプアセンブリ100が適切に動作するのに必要とされ得る、1つ以上のプロセスを実行する、プロセス論理(図示せず)を含んでもよい。プロセス論理は、1つ以上のマイクロプロセッサ(図示せず)、1つ以上の入力/出力コントローラ(図示せず)、およびキャッシュメモリデバイス(図示せず)を含んでもよい。プロセス論理を1つ以上のサブシステムと相互接続するために、1つ以上のデータバスおよび/またはメモリバスが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、図4に示されるサブシステムのうちの少なくとも1つはまた、図2A〜図2Dに示される注入ポンプアセンブリ200の実施形態内にも含まれる。
【0042】
図2A〜図2Dに示される注入ポンプの種々の実施形態は、両方ともDEKA Products Limited Partnershipに譲渡された、1996年11月19日に発行された、名称がFlow Control System with Volume−Measuring System Using a Resonatable Massの米国特許第5,575,310号(B28)、および1998年5月26日に発行された、名称がCassette for Intravenous−Line Flow−Control Systemの米国特許第5,755,683号(B13)、ならびに2007年10月4日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0228071号である、2007年2月9日に出願された、名称がFluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,899号(E70)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219496号である、2007年2月9日に出願された、名称がPumping Fluid Delivery Systems and Methods Using Force Application Assemblyの米国特許出願第11/704,896号(E71)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219480号である、2007年2月9日に出願された、名称がPatch−Sized Fluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,886号(E72)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219597号である、2007年2月9日に出願された、名称がAdhesive and Peripheral Systems and Methods for Medical Devicesの米国特許出願第11/704,897号(E73)、および2009年12月3日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0299277号である、2008年12月31日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,985号(G75)に記載されるものを含む。
【0043】
図2A〜図2Dを参照すると、注入ポンプアセンブリ200は、再利用可能な筐体アセンブリ202を含んでもよい。再利用可能な筐体アセンブリ204は、圧縮に耐える、硬質または剛性プラスチック等の任意の好適な材料から構築されてもよい。例えば、耐久性のある材料および部品の使用は、より長持ちし、かつより耐久性があり、その中に配置される構成要素に対するより優れた保護を提供する、再利用可能な部分を提供することによって、品質を改善し、費用を削減し得る。
【0044】
再利用可能な筐体アセンブリ204は、ポンプアセンブリと、少なくとも1つの弁アセンブリとを有する、機械的制御アセンブリ(図示せず)を含んでもよい。再利用可能な筐体アセンブリ204はまた、1つ以上の制御信号を機械的制御アセンブリに提供し、ユーザへの注入可能な流体の基礎送達および/またはボーラス送達を達成するように構成される、電気的制御アセンブリを含んでもよい。使い捨て筐体アセンブリ202は、流体通路を通して注入可能な流体の流れを制御するように構成され得る、少なくとも1つの弁アセンブリを含んでもよい。再利用可能な筐体アセンブリ204はまた、注入可能な流体を流体通路からユーザにポンプで送り込むように構成され得る、ポンプアセンブリを含んでもよい。
【0045】
電気的制御アセンブリは、再利用可能な筐体アセンブリ204内に収容されてもよく、また、ポンプで送り込まれた、および/またはポンプで送り込まれている、注入可能な流体の量を監視し、制御してもよい。例えば、電気的制御アセンブリは、容量センサアセンブリから信号を受信し、ちょうど今分注された注入可能な流体の量を計算し、ユーザによって要求される用量に基づき、十分な注入可能な流体が分注されたか否かを決定してもよい。十分な注入可能な流体が分注されていない場合、電気的制御アセンブリは、より多くの注入可能な流体がポンプで送り込まれるべきであると決定してもよい。電気的制御アセンブリは、いかなる追加の必要な用量もポンプで送り込まれるように、機械的制御アセンブリに適切な信号を提供してもよく、または電気的制御アセンブリは、次回の用量で追加用量が分注されるように、機械的制御アセンブリに適切な信号を提供してもよい。代替として、多すぎる注入可能な流体が分注された場合、電気的制御アセンブリは、次回の用量でより少ない注入可能な流体が分注されるように、機械的制御アセンブリに適切な信号を提供してもよい。
【0046】
機械的制御アセンブリは、少なくとも1つの形状記憶アクチュエータを含んでもよい。機械的制御アセンブリのポンプアセンブリおよび/または弁アセンブリは、少なくとも1つの形状記憶アクチュエータ、例えば、ワイヤまたはバネ構成の形状記憶ワイヤであってもよい、形状記憶アクチュエータによって作動されてもよい。形状記憶アクチュエータは、機械的制御アセンブリを作動させるのに使用される熱および/または電気エネルギーのタイミングならびに量を制御し得る電気的制御アセンブリに動作可能に接続され、それによって起動されてもよい。形状記憶アクチュエータは、例えば、温度で形状が変化する導電性形状記憶合金ワイヤであってもよい。形状記憶アクチュエータの温度は、加熱器を用いて、またはより便利に、電気エネルギーの適用によって変化されてもよい。形状記憶アクチュエータは、NITINOL(登録商標)またはFLEXINOL(登録商標)等のニッケル/チタン合金で構築された形状記憶ワイヤであってもよい。
【0047】
注入ポンプアセンブリ200は、注入ポンプアセンブリによって注入される流体の量を監視するように構成される、容量センサアセンブリを含んでもよい。例えば、容量センサアセンブリは、例えば、以下の参考文献、両方ともDEKA Products Limited Partnershipに譲渡された、名称がFlow Control System With Volume−Measuring System Using a Resonatable Massの米国特許第5,575,310号(B28)、および名称がCassette for Intravenous−Line Flow−Control Systemの特許第5,755,683号(B13)、ならびに2007年10月4日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0228071号である、2007年2月9日に出願された、名称がFluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,899号(E70)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219496号である、2007年2月9日に出願された、名称がPumping Fluid Delivery Systems and Methods Using Force Application Assemblyの米国特許出願第11/704,896号(E71)、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219480号である、2007年2月9日に出願された、名称がPatch−Sized Fluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,886号(E72)、および2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219597号である、2007年9月9日に出願された、名称がAdhesive and Peripheral Systems and Methods for Medical Devicesの米国特許出願第11/704,897号(E73)に記載される技術を含むが、これらに限定されない、音響容量測定技術を使用する音響容量感知を採用してもよく、これらの全ては、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。流量を測定するための他の代替技術、例えば、ドップラーに基づく方法、羽根またはフラッパ弁と組み合わせたホール効果センサの使用、ひずみビームの使用(例えば、可撓性部材の撓みを感知するように流体貯留部を覆う可撓性部材に関する)、プレートを用いた容量感知の使用、または熱飛行時間法もまた、使用されてもよい。1つのそのような代替技術が、2007年10月4日に公開され、現在は公開第US−2007−0228071号である、2007年2月9日に出願された、名称がFluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,899号(E70)に開示されており、これは、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。注入ポンプアセンブリ200は、容量センサアセンブリによってもたらされる容量測定値が、フィードバックループを通じて、ユーザに注入される注入可能な流体の量を制御するために使用され得るように構成される。
【0048】
注入ポンプアセンブリ200はさらに、使い捨て筐体アセンブリ202を含んでもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ202は、1回使用されるように、または指定期間、例えば、3日間または任意の他の期間使用されるように構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ202は、注入可能な流体と接触する注入ポンプアセンブリ200内の任意の構成要素が、使い捨て筐体アセンブリ202上および/または使い捨て筐体アセンブリ202内に配置されるように構成されてもよい。例えば、貯留部を含む流体通路またはチャネルは、使い捨て筐体アセンブリ202内に設置されてもよく、また、1回使用されるように、または廃棄前に指定回数使用されるように構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ202の使い捨て性質は、注入ポンプアセンブリ200の衛生を改善し得る。
【0049】
使い捨て筐体アセンブリ202は、再利用可能な筐体アセンブリ204に解放可能に係合するように構成されてもよく、また、注入可能な流体(図示せず)、例えば、インスリンを受容するための貯留部を有する空洞を含む。そのような解放可能な係合は、例えば、ネジ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって達成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ202および/または再利用可能な筐体アセンブリ204は、使い捨て筐体アセンブリ202および再利用可能な筐体アセンブリ204を特定の配向で係合するように整合させることを助長するように構成される、整合アセンブリを含んでもよい。同様に、整合および完全な係合の指標として、底結節206および上端結節208が使用されてもよい。
【0050】
ここで、図2A〜図2Bを参照すると、注入ポンプアセンブリ200のこの具体的な実施形態では、注入ポンプアセンブリ200は、注入ポンプアセンブリ200の周辺の周囲に設置される、スイッチアセンブリ210を含んでもよい。他の実施形態、例えば、図2C〜図2Dに示される実施形態では、スイッチアセンブリ216は、上面を含むが、これに限定されない、再利用可能な筐体アセンブリ204上以外に設置されてもよい。図2A〜図2Bの参照に戻ると、示される例示的実施形態では、スイッチアセンブリ210は、注入ポンプアセンブリ200の径方向縁部に沿って設置されてもよく、これは、ユーザがより容易に使用できるようにし得る。スイッチアセンブリ210は、水が注入ポンプアセンブリ200に侵入することを防止するように構成される防水膜で被覆されてもよい。再利用可能な筐体アセンブリ204は、本体部分(上述される機械的および電気的制御アセンブリを収容する)と、本体部分を中心に回転する(矢印214の方向に)ように構成されてもよい係止リングアセンブリ212とを含んでもよい。
【0051】
再利用可能な筐体アセンブリ204および使い捨て筐体アセンブリ202と同様の方法で、再利用可能な筐体アセンブリ204は、使い捨て筐体アセンブリ202に解放可能に係合するように構成されてもよい。そのような解放可能な係合は、例えば、ネジ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって達成されてもよい。ツイストロック構成が利用される実施形態では、注入ポンプアセンブリ200のユーザは、最初に、再利用可能な筐体アセンブリ204を使い捨て筐体アセンブリ202に対して適切に位置付けてもよく、次いで、再利用可能な筐体アセンブリ204を使い捨て筐体アセンブリ202と解放可能に係合するために、係止リングアセンブリ212を回転させてもよい(矢印214の方向に)。
【0052】
係止リングアセンブリ212を使用することによって、再利用可能な筐体アセンブリ204が使い捨て筐体アセンブリ202に対して適切に設置され、次いで係止リングアセンブリ212を回転させることによって解放可能に係合され得、したがって、再利用可能な筐体アセンブリ204を使い捨て筐体アセンブリ202に対して回転させる必要性を排除する。したがって、再利用可能な筐体アセンブリ204は、係合の前に、使い捨て筐体アセンブリ202と適切に整合され得、そのような整合は、係合プロセス中に妨げられない場合がある。係止リングアセンブリ212は、再利用可能な筐体アセンブリ204および使い捨て筐体アセンブリ202が相互に対して適切に設置されるまで、係止リングアセンブリ212が回転することを防止し得る、ラッチ機構(図示せず)を含んでもよい。
【0053】
ここで、図1A〜図1F、および図4を参照すると、プロセス論理400と相互接続されるサブシステムの例には、メモリシステム402、入力システム404、ディスプレイシステム406、振動システム408、音響システム410、モータアセンブリ416、力センサ412、温度センサ(図示せず)、および位置ずれ検出デバイス418が挙げられるが、これらに限定されない。注入ポンプアセンブリ100は、電源空洞118内から取り出し可能かつ電源空洞118内に挿入可能に構成され、また、プロセス論理400の少なくとも一部分およびサブシステムのうちの1つ以上(例えば、メモリシステム402、入力システム404、ディスプレイシステム406、振動システム408、音響システム410、モータアセンブリ416、力センサ412、および位置ずれ検出デバイス418)に電力を提供するように構成される、主電源420(例えば、バッテリ)を含んでもよい。
【0054】
注入ポンプアセンブリ100は、注入可能な流体422を包含するように構成される、貯留部アセンブリ430を含んでもよい。いくつかの実施形態では、貯留部アセンブリ430は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2009年3月3日に発行された、名称がOptical Displacement Sensor for Infusion Devicesの米国特許第7,498,563号(D78)に記載されるものと類似する貯留部アセンブリ、ならびに/または2007年12月11日に発行された、名称がLoading Mechanism for Infusion Pumpの米国特許第7,306,578号(C54)、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)、および2009年月16日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0099523号である、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,891号(G46)に記載されるような貯留部アセンブリであってもよく、これらの全ては、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。他の実施形態では、貯留部アセンブリは、流体が、流体の少なくとも一部分が貯留部アセンブリから流出し得るように作動され得る、任意のアセンブリであってもよく、例えば、貯留部アセンブリには、種々の実施形態では、プランジャを伴うバレル、カセット、または少なくとも部分的に可撓性膜で構築される容器が挙げられるが、これらに限定されない。
【0055】
プランジャアセンブリ424は、注入可能な流体422がユーザ454に送達され得るように、注入可能な流体422を貯留部アセンブリ430からカニューレアセンブリ450(注入ポートアセンブリ424を介して注入ポンプアセンブリ100に連結されてもよい)を通して移動させるように構成されてもよい。この具体的な実施形態では、プランジャアセンブリ424は、プロセス論理400から受信される信号に応えて、モータアセンブリ416によって回転可能であってもよい、親ネジアセンブリ428に係合し得る、部分ナットアセンブリ426によって移動可能であるように示される。この具体的な実施形態では、モータアセンブリ416、プランジャアセンブリ424、部分ナットアセンブリ426、および親ネジアセンブリ428の組み合わせは、貯留部アセンブリ430内に包含される注入可能な流体422の分注を達成する、ポンプアセンブリを形成してもよい。部分ナットアセンブリ426の例には、親ネジアセンブリ426を、例えば、30度包み込むように構成されるナットアセンブリが挙げられるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、ポンプアセンブリは、2007年12月11日に発行された、名称がLoading Mechanism for Infusion Pumpの米国特許第7,306,578号(C54)、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)、および2009年4月16日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0099523号である、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,891号(G46)に記載されるものと類似してもよく、これらの全ては、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0056】
(ユーザインターフェース)
本説明を通じて、画面は、「ポンプ」もしくは「コンパニオン」または「コントローラ」に関して言及される場合がある。しかしながら、種々の実施形態では、別のデバイスの上で、同様の画面または同様の方法が達成されてもよい。例えば、画面または方法が「ポンプ」に関して言及される場合、同様に機能的な画面または方法が、他の実施形態において、「コンパニオン」の上で使用されてもよい。本説明は、ディスプレイを有するポンプおよびディスプレイを有さないポンプの両方に関する実施形態を含むため、実施形態がディスプレイのない注入ポンプを含む場合、任意の画面を、少なくとも1つのコンパニオンの上で見ることができることが明白であろう。同様に、方法が、ユーザとポンプとの間の対話を要求する場合、ポンプがディスプレイのない注入ポンプである場合、対話は、ポンプ上のスイッチアセンブリを介して達成されてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、図4に関して示され、記載されるように、ユーザまたは介護人から入力を受信するために、少なくとも1つの要素を含む、プロセス論理が使用される。ユーザまたは介護人は、以下の、ボタン/スイッチアセンブリ、スライダ(例えば、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2008年7月24日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2008−0177900号である、2007年12月4日に出願された、名称がMedical Device Including a Slider Assemblyの米国特許出願第11/999,268号に記載される、任意のスライダを含むが、これに限定されない)、ジョグホイール、もしくはタッチ画面のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない、1つ以上の入力デバイスまたはアセンブリを使用する。注入デバイスはさらに、閉塞検出プロセス438、確認プロセス440、容量測定技術(例えば、音響容量感知)を含むが、これらに限定されない、内部システムから入力を受信する。これらの入力を使用して、注入デバイスは、例えば、ユーザへの注入流体送達、またはユーザへのコメント、警報、アラーム、もしくは警告を含むが、これらに限定されない、出力をもたらす。したがって、入力は、直接ユーザからポンプへ、直接ポンプシステムからプロセス論理へ、または別のデバイス、例えば、リモートコントローラデバイス(以下により詳細に記載される)からポンプへのいずれかである。したがって、ユーザまたは介護人の対話経験には、以下の、ディスプレイ上のテキストおよび/もしくは図形を読むこと/見ることを含むが、これに限定されない、ディスプレイ(注入ポンプデバイス自体もしくはリモートコントローラデバイスのいずれかの上、または両方の上)との対話、例えばタッチ画面を通じたディスプレイとの直接対話、1つ以上のボタン、スライダ、ジョグホイール、1つ以上のグルコース細片読取り機との対話、ならびに触覚もしくは音響、1つ以上の振動モータ、および/または音響システムのいずれかを通じた感知のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。したがって、「ユーザインターフェース」という用語は、ユーザもしくは介護人が、注入ポンプと対話して、注入ポンプを制御するため、および/または治療決定を行うために使用する、全てのシステムならびに方法を包含するために使用される。
【0058】
ここで、図3を参照すると、注入ポンプシステムのいくつかの実施形態では、注入ポンプは、コントローラまたはコンパニオンとも称されるリモートコントローラアセンブリ300を使用して、遠隔制御されてもよい。遠隔制御アセンブリ300は、図1A〜図1Fに示される注入ポンプアセンブリ自体の機能性の全て、またはその一部分を含んでもよい。したがって、上述される注入ポンプアセンブリのいくつかの例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリ(図示せず、他の図の中でも特に図1A〜図1Fを参照)は、遠隔制御アセンブリ300を介して設定されてもよい。これらの具体的な実施形態では、注入ポンプアセンブリは、注入ポンプアセンブリと、例えば遠隔制御アセンブリ300との間の通信(例えば、有線または無線)を可能にし、したがって、遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリ100を遠隔制御することを可能にする、テレメトリ回路(図示せず)を含んでもよい。遠隔制御アセンブリ300(同様に、テレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、また、注入ポンプアセンブリと通信することができてもよい)は、ディスプレイアセンブリ302と、以下の、入力制御デバイス(ジョグホイール306、スライダアセンブリ310、またはデバイスへの入力のための別の従来のモード等)、スイッチアセンブリ304、308のうちの1つ以上を含んでもよい、入力アセンブリと、を含んでもよい。したがって、図3に示される遠隔制御アセンブリ300は、ジョグホイール306と、スライダアセンブリ310とを含むが、いくつかの実施形態は、ジョグホイール306もしくはスライダアセンブリ310、またはデバイスへの入力のための別の従来のモードのうちのいずれか1つのみを含んでもよい。ジョグホイール306を有する実施形態では、ジョグホイール306は、ホイール、リング、ノブ等を含んでもよく、これらは、少なくとも一部において、ホイール、リング、ノブ等の動きに基づき、制御信号を提供するために、回転エンコーダまたは他の回転トランスデューサに連結されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、嗜好として、入力デバイスのうちの1つ以上に、カウントアップおよび/またはカウントダウンスピード、ならびにスピード変更のための入力命令を指定/指示してもよく、例えば、スイッチデバイスは、カウントアップ/カウントダウンスピードが4値秒に変わる前に、3秒間押下されなければならない。しかしながら、種々の実施形態では、各入力デバイスは、ユーザ嗜好のための別個の入力を含んでもよく、および/またはいくつかの実施形態では、ユーザは、嗜好を指示し、同一の嗜好を全ての入力デバイスに適用してもよい。いくつかの実施形態では、カウントアップ/カウントダウンスピードは、ユーザがスピードを変更するまで、および変更しない限り、予めプログラムされた速度であってもよい。
【0059】
遠隔制御アセンブリ300は、基礎速度、ボーラスアラーム、送達制限を予めプログラムする能力を含んでもよく、また、ユーザが履歴を見ること、およびユーザ嗜好を確立することを可能にしてもよい。遠隔制御アセンブリ300はまた、グルコース細片読取り機312を含んでもよい。
【0060】
使用中、遠隔制御アセンブリ300は、遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリとの間に確立される無線通信チャネルを介して、注入ポンプアセンブリに命令を提供してもよい。したがって、ユーザは、注入ポンプアセンブリをプログラム/設定するために遠隔制御アセンブリ300を使用してもよい。遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリとの間の通信の一部または全ては、セキュリティレベルの向上をもたらすために暗号化されてもよい。上述されるように、いくつかの実施形態では、遠隔制御アセンブリ300はさらに、少なくとも1つの連続グルコースモニタから信号を受信する。
【0061】
ユーザインターフェースの例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザ確認およびユーザ入力を要求する。ユーザインターフェースの例示的実施形態は、ユーザが種々の対話のポンプへの効果を確実に知ることに重点が置かれる。ポンプの本説明を通じて、ユーザの行為の結果をユーザに通信する、多くの実施例が提示される。これらの特徴は、ユーザがユーザの行為を確実に理解し、したがって、より優れた安全性をユーザに付与する。1つのそのような実施例は、値が変更された後にユーザが画面上の戻るボタンを押す、ユーザインターフェースの例示的実施形態にわたり、ユーザインターフェースは、図6に示される変更取り消し確認画面を表示する。ユーザが「はい」を選択する場合、ユーザインターフェースは、いかなる保留の変更も廃棄し、確認画面を閉じ、前の画面(すなわち、ユーザが戻るボタンを押した画面の前の画面)に戻る。「変更を取り消しますか?」確認画面上での行為選択が「いいえ」のとき、ユーザは、実施形態によって、エンターボタンまたは他のボタンを押し、ユーザインターフェースは、確認画面を閉じ、保留の変更を伴う画面に戻る。この特徴は、ユーザは変更が実施されたと思い込んでいるが、実際には、それらは実施されていないという結末を防止する。したがって、この特徴は、その状況を防止し、変更が実施されていないことをユーザが確実に理解するようにする。
【0062】
(電源投入)
一般に、注入ポンプは、若干の例外はあるものの、ほぼ継続的に、ユーザによって治療に使用される。したがって、注入ポンプが「電源投入される」とき、すなわち、バッテリがポンプに挿入され、ポンプが治療で使用するために「セットアップ」されるときから、注入ポンプは、電源が入ったままの状態であり、多くの場合、カニューレによって、ユーザに接続された状態のままである。しばしば、ユーザは、短く、かつ予測される期間の間、チューブのカニューレへの流体接続を「切断する」、すなわち、分断する。例えば、ユーザは、カニューレを取り替えている間、注入セットを取り替えている間、貯留部を取り替えている間、チューブを事前準備している間、入浴/シャワーの間、MRI等の検査を受けている間、ないしは別の方法で有害な力、例えば電磁気力に暴露されている間、または場合によっては、運動している間、もしくは潜在的に腐食性の水、例えば、塩水に暴露されている間、しばしば切断する。ユーザが切断し得る、多くのさらなる状況が存在する。しかしながら、一般に、これらの切断事象は、計画され、ユーザは、ポンプから切断されている間、注入ポンプから治療を受けないことを理解する。
【0063】
したがって、いったん注入ポンプ治療が所与のポンプを用いて開始されると、ユーザは、注入ポンプが、治療の別の形態、例えば、別のポンプもしくは1日当たりの複数の注射に交換されるまで、および交換されない限り、接続されたままの状態であり、注入ポンプからユーザの治療を受ける可能性が高い。
【0064】
電源投入ユーザインターフェースは、バッテリが注入ポンプに挿入されるときに見ることができる。注入ポンプが、バッテリ取り替えの前にユーザによって使用されていた場合、ポンプは初期化される。ポンプが、ユーザによって以前に使用されていない(すなわち、ポンプがユーザにとって新規である)場合、ポンプの初回使用時に、ユーザインターフェースは、インスリン送達または他の流体治療送達が行われ得る前に初期化されなければならないプログラム可能な設定を通して、ユーザを自動的にガイドする。
【0065】
ここで、図5Aを参照すると、初期化期間の後、ユーザインターフェースは、ユーザを時刻/日付画面、時刻設定画面、および日付設定画面に導く、時刻および日付ウィザードに進み、次いで、ホーム画面に進む(図10A〜図10Eに関しても記載される)。図5Aに示されるように、有効な時刻が検出される場合、ユーザのデフォルト選択は、時刻/日付画面500上の「次へ」であり、ユーザインターフェースは、初期化画面502、次いでホーム画面504に進む。
【0066】
しかしながら、ここで、図5B〜図5Cを参照すると、システムが有効な時刻および日付を検出しない場合、時刻および日付ウィザードは、時刻値が、現在値が設定されていないことを示す点線(−−)に設定されている、時刻/日付画面を表示するべきである。日付値は、有効な時刻が設定されるまで表示されない。
【0067】
他の利点の中でも特に、システムが有効な時刻/日付を検出する場合、時刻および日付ウィザードは、検出された有効な時刻/日付で時刻/日付を自動的に埋める。しかしながら、システムは、依然として、ユーザが検出された時刻/日付を確実に見直し、画面上の時刻/日付が不正確な場合に時刻/日付を変更する機会をユーザに提示する。事実、示される例示的実施形態では、システムは、ユーザが「次へ」を選択するまで、すなわち、時刻/日付が許容可能であると断言するまで、初期化を完了せず、ホーム画面に進まない。
【0068】
逆に、無効な日付が検出される場合、システムは、時刻/日付を自動的に埋めず、むしろ、ユーザに埋めるよう要求する。したがって、ユーザインターフェースシステムは、例示的実施形態では、ユーザに、常に時刻/日付を見直すよう要求する。
【0069】
ユーザインターフェースのいくつかの実施形態は、練習モードを含む。このモードは一般に、ユーザまたは介護人が最初にポンプを使用するときに使用され、したがって、見直しおよびユーザインターフェースへの情報の入力に、追加の時間を要してもよい。練習モードは、ユーザが、ユーザインターフェースがタイムアウトを無効化する期間を選択することを可能にする。通常モードでは、ユーザインターフェースは、そうでなければ節電対策として、タイムアウトを含み、画面は、予め設定されたユーザの非活動期間でタイムアウトする。しかしながら、本実施形態では、タイムアウトは無効化される。例示的実施形態では、練習モードが初期化されるとき、「期間」は、ユーザまたは介護人によって、例えば、2時間に設定され、この期間の間、タイムアウトが無効化される。
【0070】
(ユーザセットアップ)
ユーザセットアップは、ユーザおよびポンプによって治療に使用されるものに対する、多くの特徴を含む。これらには、コンパニオンとの対化、時刻、日付、時刻/日付表示形式、時刻表示形式、グルコース単位(mg/dL対mモル/L)、言語、時刻の血糖標的、時刻の基礎速度、または予めプログラムされた名称、インスリン型、インスリンの作用の期間、カーソルの嗜好、拡大の嗜好、ボーラスボタン、ボーラスおよび基礎制限、「1U滴下」(1単位滴下)、ディスプレイ/ボタンの側、炭水化物対インスリン比率、オプションが存在する場合にはアラーム種類を含むアラーム特徴、閉塞に対する感度、非活動アラーム、治療ロックアウト、介護コメント、および注意喚起を設定することを含むが、これらに限定されない。
【0071】
上述されるように、例示的実施形態では、注入ポンプシステムは、例えば、上述されるものと類似する、コントローラまたはコンパニオンデバイスを含む。これらの実施形態では、電源投入時、ポンプが現在対にされておらず、また、完全に初期化されていない場合、ユーザは、最初に、上述されるように、ポンプを遠隔制御デバイス、すなわち、コントローラまたはコンパニオンと対にするよう指示される。例えば、ユーザが、コンパニオンデバイスと対にすることを望まない場合、ユーザは、このオプションを省略することを選択してもよい。この場合、ユーザインターフェースは、ユーザを他のセットアップ画面に進める。
【0072】
図7Aを参照すると、ユーザが、対化を開始することを選択する(OKを選択することによって)場合、ユーザインターフェースは、ポンプのコンパニオン検索中画面を表示する(ポンプがディスプレイを含まない実施形態である場合、対化プロセス中、コンパニオンが唯一の画面であることに留意されたい。したがって、同様の画面は、コンパニオン上にのみ現れる)。遠隔コンパニオンは、対化を完了するために、対化モードでなければならない。したがって、注入ポンプをコンパニオンと対にするためには、両方のデバイスが対化モードでなければならない。この特徴は、対化プロセス中の多くの安全性特徴のうちの1つとしての機能を果たす。両方のデバイスが対化モードであることを要求することによって、確実に、注入ポンプが意図されないコンパニオンによって「乗っ取られ」ないようにする。対化が失敗するか、または取り消される場合、ユーザが対化失敗または対化取消し警告画面上でOKを選択するとき、ユーザインターフェースは、セットアップウィザード上のステップ1画面を移動させ、無線設定を「オフ」に設定する。したがって、システムが対化されない場合、ポンプユーザインターフェースは、自動的に無線をオフにし、セットアップウィザードを継続するように進む。
【0073】
ここで、図7Bを参照すると、遠隔通信のためのポンプおよびコンパニオンデバイスを対にするために、対化プロセスは、ポンプおよびコンパニオンの両方の上でユーザ対話を要求する。例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが「セットアップ」画面上で「デバイス対化」アイテムを選択し、承認するとき、ポンプ上にポンプ「コンパニオン検索中」画面を表示する。ユーザは、対化プロセスを開始する「デバイス対化」アイテムを選択し、対化モードの遠隔制御コンパニオンデバイスの検索を始める。コンパニオン上で、ユーザは、「セットアップ」画面上で「ポンプ対化」を選択し、次いで、「ポンプの準備はできていますか?」確認画面上で「はい」行為選択を選択する。「はい」を選択する前に、ユーザは、ポンプの調査を開始する必要がある。したがって、対化モードでは、対化モードを開始するために、注入ポンプおよびコンパニオンの両方が、同時に対化モードでなければならない。
【0074】
ユーザがポンプ「セットアップ」画面上で「デバイス対化」アイテムを選択して、エンターボタンを押すとき、ユーザインターフェースは、1)無線がオフになっている場合は無線をオンにし、2)対化モードのコンパニオンデバイス(コンパニオン上で対化が開始されている)の検索を開始し、3)「コンパニオン検索中」対化画面を表示する。
【0075】
ここで、図7Cを参照すると、ユーザインターフェースは、対化モードのコンパニオンが発見されたとき、ポンプ「コンパニオン検索中」画面に続いて、ポンプ上にポンプ「発見されたコンパニオン{コンパニオンシリアル番号#}」画面を表示する。画面上の「{コンパニオンシリアル番号#}」の場所に、コンパニオンのシリアル番号が表示される。この画面は、対化モードのコンパニオンは発見されたが、対化が完了していないことを示す。ユーザは、対化プロセスを完了するために、コンパニオンデバイス上で対化を確認しなければならない。この特徴は、ユーザが、発見されたポンプが確かにユーザがコンパニオンデバイスと対にすることを意図するポンプであることを確認する機会を確実に有するようにする。
【0076】
ユーザインターフェースは、ユーザが対化を開始し、対化モードのコンパニオンの検索が、約1分間の検索の後に失敗したとき、ポンプ上に「コンパニオンが発見されませんでした」警告画面を表示する。他の実施形態では、検索時間量は様々であってもよい。ボタン押し割り込みなく、定義された期間のコンパニオンの検索の後、コンパニオンが発見されなかったとき、ポンプユーザインターフェースは、例示的実施形態では、無線をオフにし、ユーザに警告する(図7Dを参照)。これは、片側上、例えば、コンパニオン上で対化モードが開始されたが、ポンプ上では開始されなかった場合、タイムアウト期間が対化モードを確実に終了するようにする。
【0077】
図7Eを参照すると、ユーザインターフェースは、コンパニオンデバイス上で対化が確認されたとき、ポンプ上にポンプ「{コンパニオンシリアル番号#}と対化されました」画面を表示する。例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ポンプおよびコンパニオンが正常に対にされたとき、ポンプが対にされるコンパニオンデバイスシリアル番号の指示をユーザに表示する。この特徴は、意図されるコンパニオンを示すコンパニオンシリアル番号がポンプと対にされることを確認するためのユーザ機会を設ける。
【0078】
いったん「完了」が選択されると、ポンプは、完全に初期化され、ポンプは、ホーム画面に進む。ポンプが完全に初期化されない場合、ユーザインターフェースは、セットアップウィザードステップ1画面を表示する。
【0079】
上記の実施形態は、ポンプ画面に言及して記載されるが、対化プロセスを通じて、同様の画面がコンパニオン上に表示される。
【0080】
対化中、ユーザインターフェースは、ユーザが、ポンプ「コンパニオン検索中」画面を表示している間にポンプ上のボタンを押すとき、またはコンパニオン「ポンプ検索中」画面を表示している間にコンパニオン上のボタンを押すとき、ポンプまたはコンパニオンデバイスのいずれかの上に、「対化が取り消されました」警告画面を表示する。ポンプまたはコンパニオンが、それらを再び対にすることを試みる前に対にされており、ユーザが対化を取り消すとき、既存の対化は失われる。
【0081】
ユーザが、「...検索中」画面が表示されている間にポンプまたはコンパニオン上のボタンを押す場合、対化は取り消されてもよい。ここで、図7Fを参照すると、ユーザインターフェースは、ポンプおよびコンパニオンが正常に対にされる前に対化プロセスが取り消されたという指示をユーザに表示する。したがって、ユーザは、ポンプおよびコンパニオンが対にされていない可能性があることを承知する(例示的実施形態では、ポンプおよびコンパニオンが対にされる場合、画面または音響信号は、それを示す)。
【0082】
例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、対化プロセス中、コンパニオン上で設定された単位とは異なるグルコース単位を示す(すなわち、mg/dL対mモル/L)シリアル番号を有する対化モードのポンプが発見されるとき、コンパニオン上に「互換性のないポンプが発見されました。対化に失敗しました。」警告画面を表示する。安全性特徴として、ユーザインターフェースは、ポンプおよびコンパニオンが異なるグルコース単位を伴うと見なし、2つのデバイスの対化を許可しない。ユーザが異なるグルコース単位を伴うポンプおよびコンパニオンを対にすることを試みるとき、いかなる前回の対化も失われる。
【0083】
対化が完了した後、またはいったん対化が省略された後のいずれかで、ユーザは、「セットアップウィザード」を完了し、ユーザインターフェースの種々の特徴を設定する。
【0084】
図5B〜図5Cに関して上述されるように、注入ポンプは、インスリン(または別の流体)を時刻に基づき送達するため、(例示的実施形態ではそうであるが、しかしながら、他の実施形態では、ポンプは、別の基準、例えば、「2時間」毎、または「1日1回」に基づいて送達してもよい)、時刻設定は正確であることが重要である。また、例示的実施形態では、ポンプデバイスは、インスリン(または他の流体)送達の履歴を記録する。したがって、日付設定は正確であることが重要である。ユーザがポンプを最初に初期化するとき、またはシステムが有効な時刻を検出しないとき、現在の時刻設定は、デフォルト値を有さず、ユーザインターフェースは、ユーザに現在の時刻を設定するよう要求する。加えて、ユーザがポンプ内のバッテリを取り替えるとき、ユーザインターフェースは、現在の時刻が正確であることを確実なものにするために、ユーザに現在の時刻の設定を見直すよう要求する。
【0085】
ユーザが有効な時刻を設定した後、時刻は、デバイスのリアルタイムクロックによって継続的に更新される。デバイスが完全に初期化された後、ユーザは、セットアップ画面を通じて、セットアップウィザードまたは時刻および日付ウィザードのいずれかを入力することによって、現在の時刻を変更してもよい。
【0086】
ユーザが、ポンプ上の時刻および/または日付を変更し、次いで、コンパニオンデバイスの上のユーザインターフェースにアクセスする場合、コンパニオン上の時刻および日付は、ポンプの時刻および日付と同期され、コンパニオン上の時刻がポンプ時刻に変更されたことを示す警告画面がコンパニオン上に表示される。
【0087】
ユーザがポンプを最初に初期化するとき、またはシステムが有効な日付を検出しないとき、現在の日付設定は、デフォルト値を有さず、ユーザインターフェースは、ユーザに現在の日付を設定するよう要求する。加えて、ユーザがポンプ内のバッテリを取り替えるとき、ユーザインターフェースは、現在の日付の設定が正確であることを確実なものにするために、ユーザに現在の日付の設定を見直すよう要求する。
【0088】
ユーザが正当な日付値を設定した後、日付は、ポンプのリアルタイムクロックによって維持され、更新される。ユーザが不当な日付を入力する場合、ポンプは、日付が承認されないときと同一の音響および/または視覚表示を示す。デバイスが完全に初期化された後、ユーザは、セットアップ画面を通じて、セットアップウィザードまたは時刻および日付ウィザードのいずれかを入力することによって、現在の日付を変更してもよい。
【0089】
ユーザインターフェースは、「正当な日付」の予めプログラムされたリストを含む。これらは、グレゴリオ暦に基づいてもよく、または任意の他の予め定義することが可能なパラメータ内であってもよい。これらには、例えば、特定の月の日数、2月29日という日付が正当な日付である年が挙げられるが、これらに限定されない。例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、これらのパラメータがシステムレベルでのみ、すなわち、ユーザによってではなく、変更されることを許可してもよい。しかしながら、他の実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザがパラメータを変更することを可能にしてもよい。
【0090】
ポンプの例示的実施形態では、上述されるように、ポンプは、インスリンポンプである。インスリン濃度値(単位/mL)は、「U100」に予めプログラムされ、ユーザが変更することはできない。一般に、インスリン治療中のユーザは、U100インスリンを使用するため、これは安全対策である。しかしながら、異なるインスリン治療が熟考されるか、または異なる流体が注入される場合のいずれかの種々の実施形態では、この特徴は、流体の濃度を指定するユーザ入力を要求する場合がある。
【0091】
ユーザが指定し得る関連設定は、インスリン型および動作時間である。ユーザインターフェースは、積載されているインスリンの量または「IOB」を決定するために、これらの設定を使用する。IOBは、現在ユーザ内にあるインスリンの「作用」のゲージとしての役割を果たす数を指す。ゲージは、得られる作用を現在ユーザ内にある定量的な「インスリンの量」と比較する。したがって、後で記載されるように、ボーラス計算で使用されるIOBを計算するために、動作時間およびインスリン型が使用されるため、この情報が入力されることは決定的に重要である。
【0092】
ポンプが完全に初期化されるとき、ユーザは、セットアップ画面を通じてセットアップウィザードに入力することによって、またはセットアップ画面上でインスリンを選択することによって、インスリン設定を変更してもよい。図8Aを参照すると、これらの画面の例示的実施形態が示されている。
【0093】
ここで、図8Bを参照すると、ユーザインターフェースは、ユーザがインスリンプロファイルの編集アイテム選択画面上で型アイテムを承認し、拡大がオンに設定されるとき、型設定編集アイテム画面を開く。「拡大」は、ユーザがカーソル内および種々の画面内のテキストをより良く見ることができるように拡大することを好みえる場合の、ユーザインターフェースの例示的実施形態におけるオプションを指す。参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2008年7月24日に公開された、名称がMedical Device Including a Slider Assemblyの係属中の米国特許出願公開第US−2008−0177900号に記載されるものを含む、この特徴の種々の実施形態が、ユーザインターフェース内で使用されてもよい。
【0094】
拡大が「オフ」のとき、またはユーザがコンパニオンデバイス上の画面にアクセスするとき、ユーザインターフェースは、編集する型アイテムを開く。型値は、使用されているインスリンの型を識別する。例示的実施形態では、2つのオプション、高速または短期のいずれかが利用可能である。種々の他の実施形態では、追加のオプションが予めプログラム可能かつ選択可能なオプションであってもよい。
【0095】
ユーザインターフェースの例示的実施形態は、インスリンプロファイル画面に関する種々の安全特徴を含む。例えば、編集するためにインスリンプロファイル画面上の型アイテムが開かれ、ユーザが「次へ」または「完了」行為選択のためにソフトキーボタンを押すとき、ユーザインターフェースは、1)選択された値を承認して閉じる、またはユーザが型値を変更した場合、ユーザインターフェースは、動作時間値を点線に変更し、「点線のアイテムが設定されなければなりません」という警告メッセージを言語依存テキストで表示する。これは、ユーザに、行為値が入力されなければならないということを示唆するものである、あるいは3)ユーザが型値を変更せず、行為選択を選択する場合、いかなる保留の変更も保存し、次の画面に進む。
【0096】
図9A〜図9Bを参照すると、ユーザインターフェースの例示的実施形態では、ユーザは、ポンプのディスプレイ設定を、エンターボタンおよび戻るボタンが、例えば、LCDディスプレイの右側または左側のいずれかにあるように配向されるユーザインターフェース画面を有するように設定してもよい。加えて、デバイスは、ユーザが期間内にデバイスと対話することを停止したとき、ディスプレイをオフにし、低電力休止状態に入ることによってエネルギーを節約するために、画面タイムアウトを使用する。ユーザは、このタイムアウト値を、ディスプレイ設定の一部として設定する。画面タイムアウトは、ポンプが完全に初期化されるまで施行されない。
【0097】
ユーザが設定し得る別のディスプレイ設定は、活動に基づくホーム画面を表示するか、または情報に基づくホーム画面を表示するかである。ホーム画面は、図10A〜図10Eを参照して、以下にさらに記載される。例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ディスプレイ画面を進めることによって、ユーザが、セットアップウィザードステップ2画面を通じて、ポンプのディスプレイ設定にアクセスすることを可能にする。コンパニオンにもまた適用されるディスプレイ設定は、セットアップ画面上の参照を選択することによって、コンパニオン上でアクセス可能である。
【0098】
図9Aを参照すると、ユーザインターフェースは、ユーザがディスプレイのタイムアウト特徴の期間値を設定することを可能にする。加えて、ユーザは、ディスプレイ画面を使用して、ホーム画面特徴を選択してもよい。
【0099】
ここで、図9Bを参照すると、ユーザインターフェースは、ユーザが、ポンプの上のユーザインターフェース画面のディスプレイ配向を、ボタン(すなわち、図1Aを参照すると、スイッチアセンブリ108)の位置と関連するように設定することを可能にする特徴を含む。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザが、ボタンをディスプレイの左に置くか、または右に置くかを指定することを可能にする。例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、例えば、ボタンを右に置く、またはボタンを左に置くというデフォルト設定を有してもよい。
【0100】
ここで、図9Aを参照すると、ユーザインターフェースは、ユーザがディスプレイの編集アイテム選択画面上でボタンアイテムを承認し、拡大のユーザがプログラム可能な設定が「オン」に設定されるとき、ボタン設定編集アイテム画面を開く。拡大が「オフ」であるとき、またはユーザがコンパニオンデバイス上の画面にアクセスするとき、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、編集するボタンアイテムを開く。ユーザは、ボタンがLCDディスプレイの右または左のいずれかに置かれるようにユーザインターフェース画面を配向させるようにデバイスを設定する、ボタンアイテムを承認する。ボタン画面の例示的実施形態が図9Bに示されている。
【0101】
ボタンの側を設定するユーザの能力は、ユーザが、ユーザの利き手向けにポンプをカスタマイズすることを可能にする。したがって、これは、ユーザにとって、使用の容易さについての利点である。加えて、スライダ106が入力デバイスとして使用されてもよい、図1A〜図1Fに示される注入ポンプのいくつかの実施形態では、ユーザが、全ての入力において自由に利き手を使用できるようにユーザインターフェースを設定する能力は、利点であり、ユーザがより効率的かつより安全にポンプへの入力を行うことができるようにし得る。
【0102】
例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ボーラス計算器を含む。ユーザは、ボーラス計算器オプションを使用する間、ユーザの治療に関する特定の入力情報をユーザインターフェースに提供しなければならない。しかしながら、場合によっては、ユーザは、セットアップ画面を通じて、この情報を前もって入力することを選択してもよい。前もって入力された情報は、次いで、この情報を要求する任意の計算器で使用されてもよい。しかしながら、情報は、計算器の使用時に入力されてもよい。
【0103】
計算器によって使用される情報は、典型的に、ユーザの医療チームの推奨に基づく。ボーラス計算器は、この情報を要求する。上述されるインスリン画面に加えて、ユーザはまた、「1U滴下」、炭水化物比率、および血糖標的に関する情報を入力してもよい。
【0104】
ここで、図11A〜図11Bを参照すると、例示的実施形態に係る、種々の1U滴下画面が示されている。例示的実施形態では、ユーザは、時刻に基づく、1〜24の1U滴下値を設定してもよい。加えて、ユーザは、時刻に基づく、1〜24のインスリン対炭水化物比率(すなわち、I:CHO)を設定してもよい。しかしながら、種々の他の実施形態では、ユーザは、24より大きい1U滴下値(および/またはI:CHO値)を設定してもよく、また、指定され得る多くの追加の因子の中で、日付もしくは曜日も指定してもよい。1U滴下値は、ユーザの既知のインスリン感度値(すなわち、どれだけのインスリンがどれだけの変化をもたらすか)である。I:CHO値は、指定期間の炭水化物のグラム数対1単位のインスリンのデフォルト比率を定義する。1U滴下値は、ユーザの血糖値を所望のレベルにするために、どれだけのインスリンのユーザ送達をポンプが推奨し得るかを計算するために使用される。1U滴下値は、時間単位でプログラムされてもよい。場合によっては、1U滴下値は、ユーザによって以前に設定されていない場合がある。これらの場合では、ボーラス計算器オプションを使用する間、ユーザは、補正ボーラスをプログラムするときに、1U滴下値を指定してもよい。
【0105】
例示的実施形態では、および図11A〜図11Bに見ることができるように、ユーザインターフェースは、ユーザが、時刻に基づき、1単位のインスリンによってユーザの血糖レベルにどれだけの変化がもたらされるかを推定する、1〜24の補正因子値をプログラムすることを可能にしてもよい。
【0106】
ユーザが炭水化物の量を入力し、ボーラス計算器がインスリン用量を示唆する場合、ボーラス計算でI:CHO値が使用されてもよい。さらに、I:CHOは、補正および食物ボーラス計算で使用されてもよい。
【0107】
ユーザインターフェースの例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが、通常ボーラスまたは拡張ボーラスのいずれかを送達するとき、ユーザインターフェースボーラス画面を通じて、スライダのクリック毎の使用されるインスリン単位の増分を定義することを可能にする。加えて、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが、基礎プログラムの速度値を設定または編集しているとき、スライダのクリック毎の使用されるインスリン単位の増分を定義することを可能にする。種々の実施形態では、スライダに加えて、増分は、例えば、ボタンを押す毎に、またはジョグホイールの各ステップ移動に使用されるインスリン単位の増分を定義するために使用されてもよい。しかしながら、増分機能は、種々の実施形態では、所望の任意の入力デバイスまたはアセンブリに適用するために使用されてもよい。
【0108】
増分アイテムは、ユーザが、ユーザインターフェースをユーザの一般的治療ニーズのためにカスタマイズすることを可能にする。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザが、例えば、「0.10U」、「0.05U」、または「1.00U」の増分を選択することを可能にしてもよい。したがって、典型的に「0.30U」のボーラスまたは基礎プログラム量を含む治療を有するユーザは、「0.10U」増分を選択してもよく、一方、典型的に「10.0U」のボーラスまたは基礎プログラム量を含む治療を有するユーザは、「1.00U」増分を選択してもよい。したがって、これは、ユーザが、ユーザの治療の送達により有効に使用することを可能にする。
【0109】
ユーザインターフェースは、一時設定、すなわち、一時的基礎を設定するためのオプションを含む。例示的実施形態では、一時設定オプションは、ユーザが、送達速度に関して(すなわち、単位/時間)、もしくは使用中の基礎プログラム速度の百分率に関して、一時的基礎量を設定または構成するオプションを含む。したがって、例示的実施形態では、ユーザは、一時的基礎速度を定義してもよく、または現在の基礎プログラムに基づき、一時的基礎減少を要求してもよい。
【0110】
ここで、図12を参照すると、ユーザインターフェースはさらに、例示的実施形態では、ユーザが、デバイスの特定の特徴を、これらの特徴へのアクセスを制限するために固定または解除することを可能にする、固定アイテム設定特徴を含む。これらの特徴には、以下を含むが、これらに限定されなくてもよい。
【0111】
1)ユーザが、既存の基礎プログラムを起動し、一時的ベースで開始し、既存の基礎プログラムを編集、削除、または名前変更することを可能にする、基礎メニュー特徴。
【0112】
2)ユーザが、通常、拡張、またはデュアルボーラスを1つのボタンで送達することを可能にする、ボーラス特徴。
【0113】
3)ユーザがポンプを事前準備することを可能にする、事前準備特徴。
【0114】
したがって、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが、ポンプ全体を固定するか、またはポンプ全体を解除するというよりはむしろ、特徴を別々にロックアウトすることを可能にすることによって、柔軟性を可能にする。この特徴は、子供ユーザ、または治療決定を行うことができない場合があるが、必要に応じて、事前準備もしくは基礎変更へのアクセスが必要な他のユーザに対して有利であり得る。
【0115】
例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、種々の画面が終了されるとき、または情報が見当たらないときにユーザに知らせる種々の特徴を含む。これらの特徴は、ユーザが、ユーザの行為の影響を確実に知るようにする。例えば、ここで、図13Aを参照すると、例示的実施形態では、デバイス設定を初期化するとき、ユーザは、次の画面に進む前に、初期値を有さない任意のデフォルト設定、すなわち、例示的実施形態で、点線で表示される設定の値も設定しなければならない。ユーザインターフェースは、ユーザがこれらの設定を完了することに失敗すると、警告画面「点線のアイテムが設定されなければなりません」を表示する。具体的に、例示的実施形態では、この警告画面は、以下の場合に現れる。
【0116】
1)ユーザがセットアップウィザードを通じてデバイス設定値を初期化し、ユーザが戻るボタンを押してステップ1画面に戻るとき。
【0117】
2)ユーザが、一時的基礎またはボーラスをプログラムするときに、画面上のいずれかのアイテムが点線に設定され、ユーザが「起動」または「送達」行為選択を承認するとき。
【0118】
3)ユーザが、以下のセットアップウィザードにおいて、デバイス設定値を初期化するときに、ユーザが、「次へ」、「承認」、または「完了」行為選択を承認するとき。
【0119】
−時刻または日付のいずれかが設定されていないときの時刻/日付画面。
【0120】
−時刻値の全てのフィールドが設定されていないときの現在の時刻画面。
【0121】
−日付値の全てのフィールドが設定されていないときの現在の日付画面。
【0122】
−時刻アイテムの値が設定されていないときのインスリンプロファイル画面。
【0123】
−1つ以上のアイテムの値が設定されていないときの炭水化物比率ブロックn画面。
【0124】
−1つ以上のアイテムの値が設定されていないときの1U滴下ブロックn画面。
【0125】
−1つ以上のアイテムの値が設定されていないときのBG標的ブロックn画面。
【0126】
−1つ以上のアイテムの値が設定されていないときの1日当たりの基礎プログラムブロックn画面。
【0127】
ここで、図13Bを参照すると、デバイスが送達モードの間、ユーザインターフェースは、例示的実施形態では、ユーザが特定の設定から変更することを防止する。例えば、ユーザが、セットアップ画面上で基礎制限またはウィザードアイテムを選択し、承認するとき、基礎が現在実行されている場合、ユーザインターフェースは、警告「この機能を使用する前に送達を停止してください」を表示する。加えて、基礎送達が進行中のときにユーザが時刻/日付画面上で時刻値または日付値を選択するとき、ユーザインターフェースは、この警告を表示する。これは、ユーザインターフェースの例示的実施形態における安全特徴である。例えば、基礎プロファイルを送達している間の基礎プロファイルの速度変更、または送達中の時刻/日付変更等、ユーザ変更または編集が送達中に混乱を引き起こし得る場合、ユーザインターフェースは、図13Bに示される警告画面を使用してもよい。例示的実施形態では、追加特徴は、送達中に変更されなくてもよい。これらは、ロックアウト特徴を含むが、これに限定されない。
【0128】
ここで、図14Aを参照すると、ポンプとコンパニオンとが対にされる実施形態では、コンパニオンに対して行われ、ポンプに受け入れられない場合がある種々の変更が存在する。例えば、ユーザが、コンパニオン固有の時刻/日付画面を通じて時刻および日付を設定するとき、コンパニオンがポンプと対にされ、ポンプが基礎を送達している場合、例示的実施形態では、ポンプは、新しい時刻を受け入れず、コンパニオンは、警告「ポンプ上に時刻および日付を保存することができません」を表示する。いったんポンプとコンパニオンとがバックグラウンド同期化上で通信すると、ポンプ時刻は、コンパニオンに送信され、コンパニオンは、警告「コンパニオン時刻がポンプ時刻に変更されました」を表示する。この警告画面は、ユーザに、ユーザが要求した変更が行われていないこと、および変更が行われたときの両方を知らせるために、多くの異なる同様のシナリオで使用されてもよい。したがって、ユーザは、ユーザの行為の結末を知らされ、したがって、ポンプへの影響を定期的に認識する。
【0129】
ここで、図14Bを参照すると、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザがコンパニオン嗜好画面を終了するとき、およびポンプが使用中であるか、またはポンプとの通信が遮断されているかのいずれかであるとき、コンパニオン上に警告を表示してもよい。したがって、ユーザは、ポンプ上にユーザの嗜好が保存されていないことを認識し、したがって、ユーザが、通信が回復されたときにこれらの嗜好を再入力しなければならないことを知る。
【0130】
ここで、図15を参照すると、例示的実施形態では、コンパニオンは、特定の機能、例えば、ポンプ上の送達の開始および停止に影響する機能からの一時的ロックアウトを可能にするように構成されてもよい。しかしながら、追加機能もまた、いくつかの実施形態では、一時的にロックアウトされてもよい。図15に示される治療ロックアウト設定画面は、ユーザが、ロックアウトをオンにすること、およびロックアウトが施行される期間を指定することを可能にする。ユーザが「1度」という期間を選択する場合、ロックアウトは、ユーザが治療ロックアウト解除画面上で解除を選択するまで施行される。
【0131】
ここで、図16を参照すると、ユーザインターフェースは、ユーザが、ポンプがコンパニオンと対にされるときに無線をオフにすることを可能にする。ポンプ上での設定の変更は、ポンプ上でのみ無線をオフにし、同様に、コンパニオン上での設定の変更は、コンパニオン上でのみ無線をオフにする。この特徴は、無線通信の場合に、所望により、例えば、デバイス間の無線通信が望ましくない、許可されない、または安全ではないときに、ユーザが無線をオフにすることを可能にする。
【0132】
(ホーム画面)
ここで、図10A〜図10Eを参照すると、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザがディスプレイの編集アイテム選択画面上でホームアイテムを承認し、拡大のユーザがプログラム可能な設定がオンに設定されるとき、ホーム設定編集アイテム画面を開く。拡大が「オフ」のとき、またはユーザがコンパニオンデバイス上の画面にアクセスするとき、ユーザインターフェースは、編集するホームアイテムを開く。ユーザは、ホーム画面のコンテンツを、情報に基づくものか、または活動に基づくものかのいずれかに指定するために、ホームアイテムを承認する。
【0133】
ホーム画面は、デバイス特徴ならびにポンプおよび送達の状態に関するディスプレイ情報へのアクセスを提供する。ホーム画面は、活動に基づくメニュー(すなわち、活動に基づくホーム画面)を表示するように、または現在の送達状態に関する情報および最終ボーラス情報(すなわち、情報に基づくホーム画面)を表示するように設定されてもよい。ホーム画面は、セットアップ画面上の嗜好オプションを通じて設定される。
【0134】
依然として、図10A〜図10Eを参照すると、例示的実施形態では、情報に基づくホーム画面および活動に基づくホーム画面の両方で、ユーザインターフェースは、デバイスのリアルタイムクロックによって維持される現在の時刻、バッテリ残量、およびインスリン容量(または貯留部容量)の指示を提供するアイコン、ならびにIOBの量を表示する。場合によっては、IOBラベルの隣に、大なり記号または同等記号が表示されてもよい。具体的に、ボーラス記録が損傷記録を包含する場合、または時刻が失われ、電源投入時に設定されなければならない場合、ボーラス記録は再度初期化される。しかしながら、電源投入時に有効な時刻および日付が存在するとき、単なるバッテリの交換は、ボーラス記録を消去しない。したがって、IOBは、バッテリが交換されることによって失われず、例示的実施形態では、活動に基づくホーム画面上で、ポンプディスプレイの各インスタンスがユーザに示される。この特徴は、例示的実施形態では、IOBの量を、ユーザがユーザの治療にこの情報を使用できるように、明確かつ効率的に与える。加えて、バッテリが交換されるときにIOBが失われないため、ユーザは、ユーザの治療について、継続的に、ボーラス計算器およびユーザインターフェースによるディスプレイ上の他の指示を信頼してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、IOBは、特定の状況において、例えば、ポンプが閾値時間より長い間電力が失われたと決定するとき、またはポンプが日付および時刻もしくはポンプが電力を有さなかった時間量を決定することができない場合、タイムアウトしてもよい。したがって、これらの状況では、IOBの正しい、または真の決定ができない場合がある。しかしながら、注入ポンプの例示的実施形態では、安全プロセッサが、デバイスの日付および時刻を維持する。したがって、内部クロックのため、IOB回復が可能である。
【0135】
加えて、例示的実施形態では、IOBはまた、貯留部取り替えの後に回復されてもよい。
【0136】
依然として図10A〜図10Eを参照すると、例示的実施形態では、ポンプ上の拡大設定が「オフ」であるとき、情報に基づくホーム画面上のカーソル型は、カーソル設定に関わらず、常にハイライトされて表示される。これは、画面選択を常に区別できるようにする。
【0137】
例示的実施形態では、拡張ボーラスを送達するとき、情報に基づくホーム画面のボーラスセクションは、送達された量、プログラムされた総量、および拡張ボーラスの開始からどれだけの時間が経過したかを含む、実行している拡張ボーラスの詳細を表示する。拡張ボーラスインスリンのいずれかが送達される前に拡張ボーラスが停止される場合、ホーム画面上の最終ボーラス情報は、0.0Uより多く送達された前回のボーラスを反映するように更新されてもよい。しかしながら、ユーザがポンプの電源を遮断して投入し(すなわち、電源が取り外され、交換される、これは、ユーザがバッテリを取り替えているときに生じ得る、すなわち、第1の電源を取り外し、第1の電源を第2の電源と交換するか、または第1の電源を取り外し、それを交換してポンプに戻す)、いずれかのインスリンが送達される前に停止された拡張ボーラスが履歴の最終ボーラスである、例示的実施形態では、ホーム画面上の最終ボーラス詳細は、その拡張ボーラスを反映する。
【0138】
加えて、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、情報に基づくホーム画面上に、以下のような最終ボーラス詳細を表示する。
【0139】
1)最も最近、電源を遮断して投入した後にそのボーラスが行われた場合、履歴に最終のゼロではないボーラスが表示される。履歴中にゼロ拡張ボーラス以外のボーラスが存在しない場合、ユーザインターフェースは、「なし」と表示する。
【0140】
2)最終ボーラスより最近に電源を遮断して投入することが行われた場合、履歴中の最も最近のボーラスが表示され、これは、0.0Uの拡張ボーラスであってもよい。
【0141】
3)履歴中にボーラスが存在しない場合、ユーザインターフェースは、「なし」と表示する。
【0142】
したがって、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、情報に基づくホーム画面での基礎送達の開始および停止、一時的基礎の開始、ならびに基礎プログラムの切り替えへの迅速なアクセスを提供する。加えて、情報に基づくホーム画面を使用して、ユーザインターフェースは、ボーラス特徴への迅速なアクセスを提供する(送達モードのとき)。また、ユーザインターフェースディスプレイは、以下のうちのいずれかが真であるとき、ホーム画面上のIOBラベルの右に、大なり記号または同等記号を表示してもよい。
【0143】
1)動作期間全体のボーラス日付が入手可能ではない。
【0144】
2)予め定義された数、例えば、10より多いボーラスが動作時間内に与えられた。
【0145】
3)ボーラス履歴が存在せず、ボーラス記録が初期化されてから、ユーザがプログラム可能な動作時間によって指定される期間より短い時間が経過した。
【0146】
4)IOB量が、所定の数、例えば、300より多い。
【0147】
したがって、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、提供することが安全である所定の閾値内のIOBに関する情報を提供する。つまり、ユーザインターフェースは、確実に、正確であり、かつユーザが治療決定の基礎とするのに安全である情報へのアクセスのみをユーザが有するようにする。
【0148】
(警報および修復可能アラーム通知)
現在の説明のため、および本明細書に記載される例示的実施形態では、通知は、アラーム、警報、および注意喚起を含む。アラームは、修復可能または修復不可能のいずれかである。警報、注意喚起、および修復可能アラームは、ユーザが対処する必要があり得る、ポンプの通常動作に影響を及ぼし得る状態をユーザに通知する。警報では、ユーザは、一般に、状態に対処するためのある期間を有し、一方、修復可能アラームは、送達を停止し、可能な限り早く対処されなければならない。
【0149】
修復不可能アラームはまた、本明細書において、システムアラームとも称される場合がある。修復可能アラームでは、ユーザは、問題を物理的に直す(すなわち、バッテリを取り替える、貯留部を交換する等)場合があり、ユーザインターフェースの特徴を通じて、ポンプは、送達を再開してもよい。システムアラームは、ユーザインターフェースを介して修復可能ではない。システムアラームは、送達を含む全てのプロセスを停止し、ユーザインターフェースを使用不可能にする。
【0150】
ユーザインターフェースがホーム画面以外の画面を表示しているとき、または通常ボーラスもしくはデバイス事前準備が進行中のとき、例示的実施形態では、ポンプ上で生成される警報およびアラーム通知は、保留される。通常ボーラスまたはデバイス事前準備が進行中の場合、ユーザインターフェースは、事前準備もしくは通常ボーラスが完了した後、または停止された後、通知を提示し、ユーザによって、または修復可能アラームの場合ではアラーム状態自体によって、送達が停止される。ユーザインターフェースがホーム画面以外の画面を表示している場合、ユーザインターフェースがホーム画面に移行するまで、通知は保留される。送達を停止する修復可能アラームが保留されるとき、ユーザインターフェースは、通知のみを保留し、送達は、アラーム状態が検出されるとすぐに停止される。
【0151】
2つ以上の通知が保留となっている例示的実施形態では、通知は、優先度順に提示される。また、コンパニオンが注入ポンプと共に使用される例示的実施形態では、本明細書に記載される警報、アラーム、および注意喚起画面の全てが、ポンプ上にも生成される。ユーザインターフェースがホーム画面を表示しているときに警報または修復可能アラーム状態が発生する場合、ユーザインターフェースは、ポンプ上に注意シーケンスをもたらし、状態を説明する通知画面を表示する。ポンプが休止している場合、通知を表示するために覚醒する。ポンプが完全に構成されていない場合、ポンプ上での通知は保留され、コンパニオンに送信されない。コンパニオンが覚醒しており、ホーム画面を表示しているとき、ポンプ上に表示されている通知が存在する場合、通知はまた、コンパニオン上にも表示される。ユーザは、ポンプまたはコンパニオンのいずれかの上の通知を消してもよい。
【0152】
例示的実施形態では、コンパニオンがホーム画面以外の画面を表示しており、コンパニオンがポンプから通知を受信するとき、コンパニオンは、保留の通知が存在することを示す点滅通知バーを画面の上部に表示する。ユーザインターフェースがホーム画面に戻るとき、ユーザがポンプ上の通知を既に消していない場合、通知は、コンパニオン上に表示される。
【0153】
警報および修復可能アラーム通知は、本明細書において注意シーケンスと称される、ポンプ上での音響または振動フィードバックを伴う。例示的実施形態では、シーケンスは、単音(安全プロセッサスピーカから音を発される)、休止、三重音(H8プロセッサスピーカから音を発される)シーケンス(またはフィードバックが振動に設定されているときは3回の振動)で開始する。例示的実施形態では、シーケンスは、デバイスがタイムアウトするまで、またはユーザがデバイスと対話するまで、15秒毎に繰り返すが、いくつかの実施形態では、より定期的に、またはより少ない頻度で繰り返されてもよい。デバイスがタイムアウトした後、1分間以内にユーザ対話が無い場合(他の実施形態では、この期間はより長くても短くてもよい)、ユーザインターフェースは、ポンプを覚醒させ、エスカレートされた注意シーケンスを使用して、フィードバックが振動に設定されているときはフィードバックを音響に切り替えて、フィードバックが音響であった場合は音響シーケンスを短い単音(安全プロセッサスピーカからの)、休止、長い単(サイレン)音(H8プロセッサスピーカからの)シーケンスにエスカレートさせて、通知を繰り返す。サイレン音は、周波数が増加する、連続した音である。いったんフィードバックがサイレンにエスカレートされると、注意シーケンスの続く音は、振動から、音響、サイレンに変わる。注意シーケンがエスカレートされた後にユーザがデバイスと対話する場合、次に注意シーケンスが音を発するときは、元の注意シーケンスフィードバックに戻る。通知が、ポンプが送達モードの間に、ユーザ対話なく、15分間音を発した場合、送達は停止され、非活動アラーム通知が生成される。
【0154】
例示的実施形態では、通知画面上でユーザが「消去」行為選択を承認するとき、通知は消去され、ユーザインターフェースは通知画面を閉じる。ポンプが警報またはアラーム状態を再びチェックするとき、警報またはアラーム状態が依然として存在する場合、通知は繰り返される。
【0155】
ユーザが通知画面上で「休止時間」アイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、休止時間設定を表示するか、またはユーザが休止時間値をプログラムし得る、編集する休止時間アイテムを開く。通知画面上で「休止」行為選択を承認することによって、通知のそのユーザがプログラム可能な時間量(通知によって、15分間から最大で12時間)が解除される。ユーザインターフェースは、休止時間に指定される時間量が経過するまで、再び状態をチェックし、注意喚起警報を提示することを延期する。ユーザが、警報の休止期間中にクロック時刻を変更する場合、警報(または警報状態のチェック)が時間量が調節されるときに繰り返されるように、したがって、クロック時刻に関わらず、休止時間に指定される時間量が経過したときに警報(または警報状態のチェック)が繰り返されるように、警報時限は適宜調節される。例示的実施形態では、日付変更は、休止している注意喚起の時限に影響を及ぼさない。
【0156】
クロック時刻および日付調節に関して、例示的実施形態では、ユーザがポンプクロック時刻または日付を変更するとき、ポンプユーザインターフェースは、低インスリン警報を除いて、全ての休止している警報の時限を、現在の時限に時刻もしくは日付調節を加算した時刻(時刻もしくは日付が前方に調節された場合)または現在の時限に時刻もしくは日付調節を減算した時刻(時刻もしくは日付が後方に調節された場合)に等しい時刻に調節する。しかしながら、例示的実施形態では、本明細書に記載されるように、クロック時刻を変更するためには、まず最初に、基礎送達が停止されなければならない。基礎送達が再び開始されるとき、待機状態の休止しているポンプおよび低インスリン警報の両方がリセットされる。
【0157】
日付に関して、ユーザがポンプ日付を時間的に前方に変更するとき、ポンプユーザインターフェースは、消去されているか、または依然として期限が切れていないかのいずれか(休止している注意喚起を除く)の全てのユーザがプログラム可能な注意喚起の注意喚起警報を生成する。ユーザが、消去されたユーザがプログラム可能な注意喚起警報の時刻より早い時刻にポンプクロック時刻のみを変更する(日付変更はない)とき、ポンプユーザインターフェースは、注意喚起警報をリセットするものとする。
【0158】
例示的実施形態では、ポンプクロック時刻が、依然として期限が切れていない(すなわち、消去されても休止してもいない)、ユーザがプログラム可能な注意喚起警報のユーザがプログラムした時刻より遅い時刻に変更されるとき、ユーザインターフェースは、注意喚起警報通知を生成する。
【0159】
ユーザインターフェースがホーム画面を表示しているときに、ポンプ上で警報、注意喚起、または修復可能アラーム状態が発生する場合、ユーザインターフェースは、ポンプ上に注意シーケンスをもたらし、状態を説明する通知画面を表示する。ここで、図17を参照すると、警報、注意喚起、および修復可能アラーム画面の実施例が示されている。ポンプが休止状態である場合、ユーザインターフェースは、通知を提示させるために、ポンプを覚醒させる。コンパニオンを含む実施形態に関して、例示的実施形態では、コンパニオン上で、コンパニオンが覚醒しており、ホーム画面を表示している場合、通知画面はまた、コンパニオン上にも表示される。コンパニオン画面が休止しており、ポンプが通知を表示しているときにユーザがコンパニオン画面を覚醒させる場合、ポンプとの通信を再開するとき、通知はまた、コンパニオン上にも表示される。ユーザインターフェースは、ユーザが通知画面自体の上で選択する、警報または注意喚起のプログラム可能な時間量を解除する。例示的実施形態では、解除することができず、消去することのみできる、警報画面のいくつかの例外が存在してもよい。
【0160】
ここで、図18Aを参照すると、例示的実施形態では、ユーザは、ユーザが警報または注意喚起通知画面上で休止時間アイテムを承認するとき、休止時間設定編集アイテム画面を開く。ユーザは、通知が休止する期間を定義するために、休止時間アイテムを承認する。ここで、図18Bを参照すると、例示的実施形態では、ユーザは最大で6つの注意喚起をプログラムし(しかしながら、いくつかの実施形態では、ユーザは、より多くの注意喚起をプログラムしてもよい)、時刻を指定し、注意喚起を無効化または有効化することを選択してもよい。ユーザインターフェースは、注意喚起のクロック時刻がユーザがプログラムした時刻に変わるとき、有効化された注意喚起の注意喚起警報を生成する。「休止している」全ての注意喚起の時限は、警報が休止している実際の時間量がユーザ指定休止時間と合致する経過時間を反映するように、ユーザがポンプクロック時刻および/または日付を変更する時はいつでも調節される。ユーザが、クロック時刻を、期限が切れていない、注意喚起のユーザがプログラムした時限より遅い時刻に変更するとき、ユーザがホーム画面に戻るときに注意喚起が検出され、警報が生成される。加えて、ユーザが日付を前方に変更する場合、ポンプユーザインターフェースは、ユーザがホーム画面に戻るとき、「休止していない」全ての有効化された注意喚起の警報を生成する。
【0161】
ボーラス注意喚起では、通常ボーラス送達(通常ボーラス、またはデュアルボーラスの通常ボーラス部分のうちのいずれか)の開始が、有効化されたボーラス注意喚起時刻の2時間以内に起こった場合、ユーザインターフェースは、ボーラス注意喚起警報を消去する。通常ボーラスの開始が、プログラムされたボーラス注意喚起時刻の2時間以内に起こっていない場合、ユーザインターフェースは、プログラムされた時刻に注意喚起警報を表示する。
【0162】
ボーラス注意喚起では、通常ボーラス送達(通常ボーラス、またはデュアルボーラスの通常ボーラス部分のうちのいずれか)の開始が、有効化されたボーラス注意喚起時刻の2時間以内に起こった場合、ユーザインターフェースは、ボーラス注意喚起警報を消去する。通常ボーラスの開始が、プログラムされたボーラス注意喚起時刻の2時間以内に起こっていない場合、ユーザインターフェースは、プログラムされた時刻に注意喚起警報を表示する。
【0163】
例示的実施形態では、注意喚起を消去することは、注意喚起を無効化しない。注意喚起の期限が切れるとき(クロックが有効化された注意喚起のユーザがプログラムした時刻に変わるとき、または時刻/日付変更が注意喚起を期限切れにするとき)、警報状態が再び検出される。ユーザインターフェースは、ユーザがアラームセットアップ:注意喚起画面を通じて注意喚起を無効化するまで、注意喚起警報通知を生成する。
【0164】
ユーザインターフェースは、ユーザがクロック時刻を注意喚起の期限が既に切れた後に注意喚起より早い時刻に変更しないこと、または日付を変更しないことを条件として、有効化されている全てのユーザがプログラム可能な注意喚起の注意喚起警報通知を、1日1回生成する。ユーザが注意喚起警報を有効化するとき、ユーザがプログラムした時刻が現在のクロック時刻より遅い場合、ユーザインターフェースは、現在の24時間の期間の終了の前に、注意喚起警報通知を生成する。逆に、ユーザが注意喚起を有効化するとき、注意喚起のユーザがプログラムした時刻が現在の24時間の期間内の現在の時刻より早い場合、ユーザインターフェースは、次の日まで注意喚起警報を生成しない。
【0165】
図19A〜図19Eを参照すると、例示的実施形態では、アラーム状態に関して、これらは、以下の、「閉塞アラーム」、「貯留部アラーム」、「バッテリ不良アラーム」、「インスリンなしアラーム」、および「非活動アラーム」を含むが、これらに限定されない。
【0166】
図20A〜図20Iを参照すると、例示的実施形態では、警報状態に関して、これらは、以下の、「低バッテリ警報」、「低インスリン警報」、「非活動警報」、「ポンプ待機状態警報」、「停止警報」、「取り消し警報」(すなわち、デバイスが、値は変更されたが保存されずにタイムアウトしたとき)、「BGチェック警報」(BG介護コメントのチェックが有効化されるとき、この警報は、最終のカニューレ事前準備から2時間が経過したときにユーザインターフェースによって生成される)、「部位変更警報」警報(ユーザによってこのユーザがプログラム可能な介護コメントが有効化されるとき、ユーザインターフェースは、最終カニューレ事前準備と部位変更介護コメント頻度アイテムのユーザがプログラム可能な設定によって指定される時刻との間の時間量が経過するときに、この警報を生成する)、および「インスリン温度警報」(このユーザがプログラム可能な介護コメントが有効化されるとき、ユーザインターフェースは、例示的実施形態では、ポンプの内部温度が、それぞれ、華氏96.8+/−3.6度(摂氏36+/−2度)および華氏37.0+/−3.6度(摂氏2.8+/−2度)である、事前に設定された閾値温度を超えるとき、または事前に設定された閾値温度より低いときにインスリン温度警報通知を生成する)を含むが、これらに限定されない。例示的実施形態では、注入ポンプは、ポンプ筐体またはポンプ本体の内部(かつ注入ポンプの一実施形態の再利用可能な部分または使い捨て部分のいずれかの中)に、少なくとも1つの温度センサを含む。いくつかの実施形態では、注入ポンプは、2つ以上の温度センサを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、温度センサが所定の閾値を超える温度変化が生じたことを示すとき、ユーザに警告を表示してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザに警告が示されてもよく、またはいくつかの実施形態では、警報もしくはアラームが存在してもよい。種々の実施形態では、温度変化が増加であったか減少であったかによって、意図的ではない送達または送達中断が生じている可能性があり、したがって、ユーザは、ユーザの血糖レベルを追うべきであるという、ユーザに対する指示が存在してもよい。ポンプが大きな温度変化にさらされる、いくつかの注入ポンプのいくつかの実施形態では、インスリンもしくは流体容量の熱膨張または収縮により、少量の追加インスリンもしくは他の流体注入または送達の中断が行われてもよい。この状態を最小にし、ポンプ送達精度を維持するために、ユーザは、ポンプに関する大きな温度変化を回避するよう警告されてもよい。結果として生じるインスリン/流体送達または送達の中断は、低基礎速度を使用するユーザにより大きな影響を及ぼす。
【0167】
上述されるように、注意喚起は、ユーザによって、ユーザインターフェースにユーザによってプログラムされてもよい。例示的実施形態では、6つの注意喚起がプログラムされてもよいが、しかしながら、他の実施形態では、より大きな数の注意喚起がユーザによってプログラムされてもよい。各注意喚起は、注意喚起の指定時刻、メッセージ、および注意喚起が「オン」であるか「オフ」であるかの指示を含む。したがって、ユーザは、注意喚起のいずれがオンにされるか否かに関わらず、6つの注意喚起画面内で異なる注意喚起をセットアップし、これらの設定を保存してもよい。任意の日に、ユーザは、6つの注意喚起のいずれをオンまたはオフにしてもよい。
【0168】
例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、「BGチェック」、「覚醒」、「基礎」、「ボーラス」、「運動」、「ミーティング」、「送迎」、「間食」、「薬」を含むが、これらに限定されない、メッセージアイテムのプログラム可能な値のリストを提示する。ここで、図21A〜図21Bを参照すると、12時間時刻表示形式および24時間時刻表示形式の両方の注意喚起表示形式画面の実施例がそれぞれ示されている。
【0169】
例示的実施形態では、介護コメント、例えば、「インスリン温度」、「部位変更」、「BGチェック」は、ユーザによって個々に有効化または無効化されてもよい。介護コメントは、指定時刻に介護コメント警報を生成する。インスリン温度に関して、上述されるように、いったんこの介護コメントが有効化されると、ポンプ内部の温度が設定閾値を超えるか、または下回るかのいずれかのときに、介護コメント警報が生成される。BGチェックに関して、この介護コメントは、有効化されるとき、カニューレ事前準備後2時間を警報する。
【0170】
ここで、図22を参照すると、部位変更に関して、この介護コメントは、ユーザに、最終のカニューレ事前準備に基づく頻度を選択するよう要求する。例えば、ユーザが頻度を「3.0日」に設定する場合、部位変更介護コメントが有効化されるとき、ポンプは、時間的に最新のカニューレ事前準備後3.0日の部位変更警報を伴う。
【0171】
介護コメントに関して、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが全ての介護コメント警報を無効化することを可能にする、「全て無効化」オプションを提供する。オプション画面上の「全て無効化」アイテムが「はい」に設定されるとき、この設定は、インスリン温度、部位変更、およびBGチェック介護コメント設定の個々の設定を上書きする。
【0172】
(基礎およびポンプ待機状態)
例示的実施形態では、注入ポンプは、流体、または例示的実施形態ではインスリンの「基礎」を送達してもよい。例示的実施形態では、「基礎」という用語は、典型的に、単位/時間の「速度」で送達されるインスリンまたは他の流体の投与の、その許容される意味をとる。注入ポンプは、ユーザによって、ユーザインターフェースの「基礎停止」機能を通じて、「待機」モードに置かれてもよい。また、本明細書に記載されるように、ポンプは、場合によっては、自体を待機モードに置いてもよい。したがって、待機とは、ポンプが基礎速度の送達を停止するモードである。加えて、待機モードでは、ポンプは、例示的実施形態では、いかなるインスリンも送達することができず、したがって、ポンプの送達は、保留される、または「待機」される。
【0173】
例示的実施形態では、待機モードは、送達が影響され得る機能に要求される。これらの機能には、日付および/もしくは時刻の変更、ハードウェア、すなわち、貯留部もしくはバッテリの取り替え、ならびに/または現在使用中の基礎速度の変更および/もしくは基礎制限の変更が挙げられるが、これらに限定されない。
【0174】
例示的実施形態では、いったんポンプが待機モードに置かれると、ポンプは、例えば、5分毎の間隔でユーザに警報する。これは、ポンプが送達していないことをユーザが確実に認識するようにするための安全対策である。したがって、待機モードは、ユーザによって引き起こされ、したがって、ユーザは、ポンプが送達していないことを認識する。ポンプがユーザに待機モードを注意勧告するため、これは、ユーザが、ポンプが送達していないことを確実に継続的に認識するようにする。
【0175】
電力に関して、例示的実施形態では、ポンプが電力がないことを感知する場合、ポンプは、ポンプがバッテリ故障が存在していると推測することをユーザに通知する。しかしながら、バッテリを取り替えている(すなわち、電源を取り替えている)場合、ユーザは、バッテリを交換するのにかかる時間の間、電力がなくなることを認識している。例示的実施形態では、ユーザは、バッテリを取り替えている間、ポンプを待機状態に置いてもよい。したがって、これは、ポンプに停電が予測されることを伝える。したがって、この故障分析特徴は、ポンプが停電と意図される電源取り外しとを区別することを助長する。
【0176】
このように、ユーザがバッテリを取り外す前にポンプを待機状態に置くときのみ、ポンプは、サイレントシャットダウン(ポンプからの通知を伴わないシャットダウン)を可能にする。安全性として、しかしながら、例示的実施形態では、ポンプは、その待機タイマを継続し、間隔を置いて、ポンプが待機状態のままであることをユーザに警報する。これはまた、例示的実施形態のように、バッテリまたは電源が取り外された場合に起こってもよく、注入ポンプは、注入ポンプがユーザにシャットダウンを警報する電力を有することによって、注入ポンプがサイレントシャットダウンを有することを防止する、超コンデンサバックアップ電源を含む。さらに、超コンデンサ/バックアップ電源は、IDLEモード中、電源が取り外されているとき、および電源が交換される前にさえ、注入ポンプがユーザに間隔を置いて通知することを可能にする。
【0177】
(ボーラス)
例示的実施形態では、「ボーラス」という用語は、要求に応じて送達されるインスリンの容量の意味をとる。「通常」ボーラスという用語は、要求に応じて送達が開始するボーラスと同一である。「拡張ボーラス」という用語は、ユーザがプログラムした期間にわたって送達されるインスリンの容量を指す。したがって、例えば、「通常」ボーラスは、5.5Uであってもよく、送達は、要求時に開始される。「拡張」ボーラスまたは5.5Uは、2時間にわたって送達されてもよい。「デュアル」ボーラスは、通常ボーラスおよび拡張ボーラスの組み合わせであり、ユーザは、通常ボーラスとして送達される単位、および拡張ボーラスが送達される時間を指定する。例えば、6.5Uのデュアルボーラスは、以下のように送達されてもよい。1Uが通常ボーラスとして送達され、5.5Uが2時間にわたって送達される。加えて、例示的実施形態では、「Qボーラス」と称されるボーラスは、迅速ボーラスを指し、これは、ユーザインターフェースが、ユーザが単にスクロールするか、または通常ボーラスの単位を入力する画面にユーザを即座に導く、通常ボーラスである。
【0178】
ここで、図23A〜図23Bを参照すると、様々な、少なくともいくつかのボーラス画面が示されている。最初に図23Aを参照すると、通常ボーラスをプログラムし、送達する方法のうちの1つは、ボーラスの編集アイテム選択画面を表示する、ボーラスメニュー画面上の手動アイテムを選択することによるものである。ボーラス画面を通じて、ユーザは、通常、拡張、またはデュアルボーラスをプログラムしてもよい。画面上に現れる値は、ユーザが選択するボーラス型によって様々である。
【0179】
拡張ボーラス特徴は、ユーザが、ボーラスが送達されるべき時間の長さを指定することによって、より長い期間にわたってボーラスを送達することを可能にする。ボーラス計算器を使用することなく拡張ボーラスをプログラムするとき、ボーラスアイテムは、点線に設定される。食物のみ計算器を使用する場合、ボーラスアイテムは、計算された炭水化物インスリン値に設定され、食物および補正または食物&補正ボーラスでは、ボーラスアイテムは、計算された炭水化物インスリン値からIOB量を除算したものに設定される。いかなる計算されたボーラスでも、ボーラス量は、ユーザがプログラム可能なボーラス増分に関わらず、ポンプ送達分解能(ポンプ実施形態間で様々であり得る)に基づく。しかしながら、ユーザがボーラス画面上で計算された値を変更するとき、ユーザがプログラムしたボーラス増分が使用される。例えば、計算された値が0.55Uであり、ボーラス増分設定が1.0Uである場合、ユーザがボーラス値を編集するとき、下方増分は値を0.0Uに変更し、上方増分は値を1.0Uに変更する。
【0180】
また、例示的実施形態では、ユーザが拡張ボーラスのボーラス量を0.0Uに変更する場合、期間アイテムは、ボーラス画面から削除される。ユーザは、0.0Uボーラスの送達を承認することはできるが、0ボーラスのボーラス履歴は生成されない。
【0181】
デュアルボーラスは、ユーザが、即座に送達される通常ボーラスと、拡張(ユーザ定義)期間にわたって送達される拡張ボーラスとからなるボーラスをプログラムし、送達することを可能にする。拡張ボーラスが現在実行されているとき、ユーザは、デュアルボーラスをプログラムすることはできない。ユーザが0.0Uの拡張量を変更する場合、期間アイテムは、ボーラス画面から削除される。ユーザは、0.01Uボーラスの送達を承認することはできるが、0ボーラスのボーラス履歴は生成されない。
【0182】
ここで、図23Bを参照すると、迅速ボーラス画面が示されている。迅速ボーラスまたはQボーラス画面は、プログラム可能な数を表示し、ユーザが通常ボーラスを迅速にプログラムすることを可能にし、ボーラス型が選択される画面を省略する。例示的実施形態では、迅速ボーラスは、通常ボーラスとして送達される。
【0183】
例示的実施形態では、ポンプが待機状態である間、ボーラスは、送達されない場合がある。ユーザがボーラス送達を要求し、ポンプが待機状態である場合、ユーザインターフェースは、ユーザに、「ボーラスの前に基礎を開始する」よう注意喚起する。これは、ポンプが待機状態であり、したがって、ユーザはボーラスの前に基礎を開始しなければならないことをユーザに注意喚起する役割を果たす。
【0184】
加えて、例示的実施形態では、ポンプが拡張ボーラスを送達している間、ユーザが第2の拡張ボーラスを要求する場合、ユーザインターフェースは、警告「拡張ボーラスは既に進行中です」を表示する。これは、ユーザに、ユーザが既に拡張ボーラスをプログラムしていることを注意喚起する役割をする。
【0185】
補正ボーラスは、上述される1U滴下値を使用して計算されるボーラスであり、ユーザの血糖値を所望のレベルにするために、どれだけのインスリンを送達するべきかを計算するために使用される。例示的実施形態では、ボーラスから補正が選択されるとき、これが、インスリンプロファイル型設定が高速であるときに最終ボーラスの2時間以内に行われる場合、またはインスリンプロファイル型設定が短期であるときに最終ボーラスの3時間以内に行われる場合、ユーザインターフェースは、「最終ボーラスから2/3時間未満です」警告を表示する。ユーザは、「OK」を承認した後、依然として補正ボーラスのプログラムを続行してもよい。警告画面は、ユーザが補正の要求に進む前に、ユーザの最終ボーラスからの期間をユーザに知らせる役割をする。
【0186】
ここで、図24Aを参照すると、例示的実施形態では、動作期間全体のボーラスデータが入手可能ではないとき、ユーザインターフェースは、大なり記号または同等記号と共に、IOB値をホーム画面上に表示し、以下を含むが、これらに限定されない、以下のうちの1つ以上が真であるとき、「IOBは全てのボーラスを含んでいない可能性があります」警告が生成される。
【0187】
1)ボーラス記録が初期化されてから、ユーザがプログラムした動作時間より短い時間が経過しており、ユーザが血糖画面上で次へ行為選択を承認するとき(例示的実施形態では、ポンプに少なくとも15分間電力が供給されず、電源投入時に時刻および日付が点線に設定されるとき、ボーラス記録が初期化される)。
【0188】
2)ボーラス履歴内のユーザがプログラム可能な動作時間で行われたボーラスの数が10を超える、またはIOB量が300を超え、ユーザが血糖画面上で次へ行為選択を承認するとき。
【0189】
3)時刻および日付の損失により、ボーラス履歴が存在せず、ユーザが血糖画面上で次へ行為選択を承認したとき。
【0190】
4)ユーザが血糖画面から計算されたインスリン値が投入されたボーラス画面上で戻るボタンを押し、BG計算詳細画面上にIOB値が疑問符を伴って表示されるとき。
【0191】
図24Bを参照すると、例示的実施形態では、1つまたは両方の計算器(補正計算器または食物および補正計算器)を使用してボーラスをプログラミングすることに関して、ボーラス量が0.0U以下の値に計算される場合、ユーザインターフェースは、「計算されたボーラスはゼロでした。ボーラスを取り消しますか?」確認画面を表示する。
【0192】
図24Cを参照すると、ボーラス履歴が確立されているとき(例示的実施形態では、少なくとも1つのボーラスが送達されたときに確立される)、ユーザインターフェースは、計算されたインスリン量から補正ボーラスを減算するために、依然として使用中のIOBの量を計算する。ボーラス履歴が存在せず、ボーラス記録が初期化されてから少なくとも2時間(インスリンプロファイル設定が高速のとき)または3時間(インスリンプロファイル設定が短期のとき)が依然として経過していないとき、ユーザが補正計算器を使用してボーラスをプログラムする場合、ユーザインターフェースは、ユーザがボーラスメニュー画面上で食物&補正または単に補正アイテムを承認するとき、「最終ボーラス時刻が不明です。続行しますか?」確認画面を表示する。
【0193】
ここで、図24Dを参照すると、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザがプログラム可能な設定、ボーラス制限を最大にする(ボーラス制限セットアップ)によって定義される、最大ボーラスを全ての型のボーラスに付与する。ユーザインターフェースは、ユーザが、少なくとも以下うちのいずれか1つであるが、これらに限定されない、行為を行うとき、「[nn.nn]Uの最大ボーラスを超えています。ボーラスを取り消しますか?」確認画面を表示する。
【0194】
1)補正または食物計算器のいずれかを使用して、ボーラスをプログラムし、最大ボーラス制限を超える計算されたインスリン値でボーラスを送達することを試みる。確認メッセージテキスト内に、[nn.nn]Uは、最大ボーラス制限設定の値です(セットアップ:ボーラス制限)と表示される。ユーザインターフェースは、ユーザが食物または血糖上で「次へ」選択し、ボーラス値計算が、ボーラス最大制限のユーザがプログラム可能な設定を超えるとき、確認画面を表示する。
【0195】
2)デュアルボーラスをプログラムし、通常および拡張を組み合わせた総ボーラス量が最大ボーラス量を超える。ユーザインターフェースは、組み合わせたボーラス量がボーラス最大制限のユーザがプログラム可能な設定を超えるときに、ユーザがデュアルボーラス画面上で送達を選択するとき、確認画面を表示する。
【0196】
ホーム画面に関して上述されるように、ユーザインターフェースは、IOBおよび最終ボーラスに関する容易に入手可能な情報を含む。好ましい実施形態では、単位および最終ボーラスから経過した時間量が、ホーム画面上に表示されてもよい。加えて、例示的実施形態では、ユーザインターフェースは、一連の履歴画面を含む。ここで、図25を参照すると、ユーザがボーラスメニューまたは報告メニュー画面上で履歴アイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、n画面の履歴1を表示する。ユーザは、10の最も最近送達されたボーラスの履歴詳細を時系列で見てもよい。他の実施形態では、この特徴を使用して、11以上の最も最近送達されたボーラスが入手可能であってもよい。履歴画面は、通常(1ボタンおよびQボーラスを含む)および拡張ボーラスを含む、完了したボーラスの記録を示す。記録は、完了時刻順に並べられ、最も最近完了したボーラスが最初に表示される。したがって、ユーザインターフェースは、単位、ボーラスの型(例えば、通常、拡張等)、およびボーラスが完了してからの経過時間を含む、最終の10のボーラス記録への容易なアクセスを提供する。
【0197】
(日誌および報告)
ここで、図26を参照すると、例示的実施形態では、報告メニュー画面は、ポンプ日誌およびボーラス履歴へのアクセスを提供する。ポンプが完全に初期化された後、ユーザは、メインメニュー画面または活動に基づくホーム画面のいずれかの上で報告を選択することによって、報告メニュー画面にアクセスする。ポンプ上で、技術アクセスが有効化されるとき、報告メニュー画面は、ポンプ記録をPCに送信するための日誌送信オプションを含む。これらは、図31〜図34Dに関して記載される。
【0198】
ここで、図27を参照すると、例示的実施形態では、ユーザが、報告メニュー画面上でポンプ日誌アイテムを選択し、承認するとき、ユーザインターフェースは、ユーザが日誌を閲覧すること、または送信することを選択し得る、ポンプ日誌画面を表示する。
【0199】
ここで、図28を参照すると、例示的実施形態では、ユーザがポンプ日誌画面上で治療アイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、当日の1日当たりの治療概要画面(例示的実施形態では、12AMで始まる24時間期間)を表示する。1日当たりの治療概要画面は、デバイス事前準備を通じて送達される容量を除く、その24時間の期間に送達される全ての基礎およびボーラスを含む、1日当たりの総用量を示す。2日間以上にまたがる拡張ボーラスでは、1日当たりの総用量は、24時間の期間内に送達された拡張ボーラスの部分を含む。ユーザは、最大で30日前までの1日当たりの治療概要画面をスクロールしてもよい。最初の入力は、現在のカレンダー上の日付であり、30番目の入力は、カレンダー上で30日前である。例えば、現在の日付が2008年6月14日の場合、最初の1日当たりの治療入力は、6月14日であり、30番目の入力は、5月16日である。現在の日付より前の29日間の治療日誌内に送達データが存在しない場合、ユーザインターフェースは、現在の日付から治療日誌の最も早い日付までの日数の1日当たりの治療概要画面を表示する。
【0200】
治療日誌は、最も最近の日付から時間的に後方に読み出される。治療日誌を読み出している間、ユーザインターフェースが読み出された最終事象より後の日付の入力に遭遇する場合、その日の送達データ(読み出された最終事象の日)は、より早い日付が発見されるまで、全ての入力が無視された状態を備えていると見なされる。所与の日付の送達データが存在しないとき、その日付の1日当たりの総用量概要は、0.0Uであり、%基礎アイテムが治療概要画面から消去される。
【0201】
電源投入事象に遭遇したときに日誌入力が0以外の基礎速度を示す場合、その日の概要詳細が治療概要画面から消去され、代わりに「無効なデータです」が表示される。当日がポンプ使用の最初の日であり、最初の基礎送達が12AMより後に開始する場合、12AMと最初の基礎送達日付との間の期間は、0.0U/時間と表される。同様に、ユーザがポンプ日誌画面上で治療アイテムを承認した時刻と現在の24時間の期間の終了との間の期間もまた、0.0U/時間と表される。
【0202】
ここで、図29Aおよび図29Bを参照すると、例示的実施形態では、ユーザがポンプ日誌画面上で事象アイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、最も最近起こったポンプ事象の事象概要画面を表示する。事象概要画面は、事象が起こった日付および時刻、ならびに事象の説明を表示し、事象によって、追加詳細を含む場合も含まない場合もある。例えば、送達に関するものは、プログラムされた量および送達された量を含み、拡張ボーラスおよび一時的基礎等の他の事象は、期間を含む。ユーザは、少なくとも150の事象の事象概要画面を見ることができてもよく(しかしながら、他の実施形態では、さらなる事象、すなわち、150を超える事象を見ることができてもよい)、最も最近に起こった事象(最初の入力)から最も昔に起こった事象(最後の入力)に並べられる。
【0203】
ここで、図30を参照すると、例示的実施形態では、ユーザがポンプ日誌画面上でアラームアイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、最も最近の修復可能または修復不可能アラームのアラーム概要画面を表示する。ユーザは、アラーム概要画面を過去のアラームからスクロールしてもよい。
【0204】
ここで、図31を参照すると、例示的実施形態では、技術アクセスが有効化されるとき、報告メニュー画面は、日誌送信アイテムを含む。ユーザが報告メニュー画面上で日誌送信アイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、日誌送信画面を表示する。ここで、ユーザは、記録のリストからPCに送信することを選択してもよい。
【0205】
ここで、図32を参照すると、例示的実施形態では、ユーザが報告メニュー画面上で日誌送信アイテムを承認し、次いで送信日誌選択アイテム画面上で「完了」以外の任意のアイテムを承認するとき、ユーザインターフェースは、「PCは接続されていますか?」確認画面を表示する。ユーザインターフェースが、ユーザが「別の記録を転送しますか?」確認画面上で「はい」を選択した後に日誌送信画面を表示し、ユーザが「完了」以外の任意のアイテムを選択するとき、「PCは接続されていますか?」画面は表示されない。
【0206】
ここで、図33を参照すると、技術アクセスが有効化されるとき、ユーザは、日誌記録をPCに送信してもよい。例示的実施形態では、日誌記録を転送している間、ユーザは、結果としてもたらされる記録ファイルをPCにASCII形式で書き込むことを選択してもよい。ユーザが、「PCは接続されていますか?」確認画面上で「はい」を選択することによって、PCが接続されていることを確認した後、ユーザインターフェースは、「Ascii形式ですか?」確認画面を表示する。
【0207】
ここで、図34Aを参照すると、例示的実施形態では、技術アクセスが有効化されるとき、ユーザは、日誌記録をPCに送信してもよい。日誌記録を転送している間、ユーザは、PC上の結果としてもたらされる記録ファイルに構成情報をプリペンドすることを選択してもよい。ユーザが「Ascii形式ですか?」確認画面上で「はい」または「いいえ」を選択した後、ユーザインターフェースは、「構成情報をプリペンドしますか?」確認画面を表示する。
【0208】
次に、図34Bを参照すると、例示的実施形態では、技術アクセスが有効化されるとき、ユーザは、日誌記録をPCに送信してもよい。日誌記録を転送している間、ユーザは、PC上に結果としてもたらされる記録ファイルに記録数を含むか否かを選択してもよい。ユーザが「構成情報をプリペンドしますか?」確認画面上で「はい」または「いいえ」を選択した後、ユーザインターフェースは、「記録数を含みますか?」確認画面を表示する。
【0209】
ここで、図34Cを参照すると、例示的実施形態では、技術アクセスが有効化されるとき、ユーザは、日誌記録をPCに送信してもよい。日誌記録を転送している間、ユーザは、ポンプ上の記録を消去することを選択してもよい。ユーザインターフェースは、データ転送が終了したとき、送信画面から「転送が完了しました。記録を消去しますか?」確認画面に移行する。
【0210】
ここで、図34Dを参照すると、例示的実施形態では、技術アクセスが有効化されるとき、ユーザは、日誌記録をPCに送信してもよい。いったん1つの記録が転送されると、ユーザインターフェースは、「別の記録を転送しますか?」画面を表示する。ユーザが「はい」を選択する場合、ユーザインターフェースは、日誌送信メニューに戻る。
注入ポンプシステム
ここで、図35〜図36を参照すると、注入ポンプシステムは、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)に記載され、示されるものと類似してもよい、いくつかの実施形態では、カートリッジおよび/または図35に示されるようなシリンジのような貯留部であってもよい、少なくとも1つの貯留部3500を含む。しかしながら、いくつかの実施形態では、貯留部は、注入されることが意図される流体を包含するように適合される、注入ポンプシステムの任意の構成要素であってもよい。いくつかの実施形態では、貯留部は、2007年9月20日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2007−0219480号である、2007年2月9日に出願された、名称がPatch−Sized Fluid Delivery Systems and Methodsの米国特許出願第11/704,886号(E72)、および2009年12月3日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0299277号である、2008年12月31日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,985号(G75)に記載されるものと類似するものであってもよく、これらは、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0211】
いくつかの実施形態では、システムは、注入チューブ3504を貯留部3500に接続するための、少なくとも1つのハブ3502等を含んでもよい。いくつかの実施形態では、注入チューブ3504は、いくつかの実施形態では、カニューレ3510内の隔膜に穿刺するためのコネクタ針3508を含んでもよい、コネクタ3506を含んでもよい。カニューレは、貯留部内の流体がそれを通ってユーザ/患者に注入され得るように注入チューブを接続するための当該技術分野において既知の任意のカニューレ、または任意のそのようなデバイスであってもよい。
【0212】
依然として図35を参照すると、システムは、少なくとも1つのポンプ100を含む。この場合も同様に、上述されるように、ポンプは、任意の注入ポンプであってもよく、いくつかの実施形態では、図1A〜図1Fまたは図2A〜図2Dに関して示され、記載される、または参照することによって組み込まれる種々の参照のいずれかに示され、記載される、注入ポンプであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、ポンプは、任意の注入ポンプであってもよい。いくつかの実施形態では、ポンプ100は、バッテリ3512を含んでもよく、また、バッテリキャップ3514を含んでもよい、取り外し可能な電源を含んでもよい。いくつかの実施形態では、貯留部3500はまた、取り外し可能な貯留部プランジャハンドル3516を含んでもよく、そのいくつかの実施形態は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)に記載される。いくつかの実施形態では、システムは、コンパニオンと対にされ得る、2つ以上のポンプを含んでもよい。
【0213】
ここで、図36を参照すると、コンパニオン300の実施形態が示されている。図3に関して上述されるように、コンパニオン300の種々の実施形態は、ディスプレイアセンブリ302と、スイッチアセンブリ304、308とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオン300はまた、いくつかの実施形態では、血糖細片読取り機314であってもよい、細片読取り機312を含んでもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、細片読取り機312は、体液または他の流体内の任意の検体の存在を検査/決定するために使用されるように適合されてもよい。上述されるように、コンパニオンはさらに、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの連続グルコースセンサおよび/または1つ以上の他のセンサであってもよい、少なくとも1つの連続検体センサのための受信器を含む。
【0214】
システムがコンパニオンおよびディスプレイを伴うポンプの両方を含む、いくつかの実施形態では、ポンプおよびコンパニオンユーザインターフェースは、ほぼ同一の画面を含んでもよい。これは、ユーザ/介護人が、1セットの画面/1つのユーザインターフェースを学習し、ポンプもしくはコンパニオンのいずれかまたは両方からポンプの全ての側面/機能を制御してもよいため、望まれ得る。加えて、ほぼ同一の画面を有するポンプおよびコンパニオンはまた、システムの全ての機能性が、ポンプまたはコンパニオンのいずれかを通じてアクセス可能であり得るため、望まれ得る。したがって、ユーザが注入ポンプをユーザの衣類の下に着用することを選択し得る、いくつかの実施形態では、ユーザは、コンパニオンを通じて、システムの全ての機能性をプログラムし、それらにアクセスしてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される全ての画面/機能は、コンパニオンおよびポンプの両方の上でアクセス可能であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、ポンプは、ディスプレイ画面を含まない場合がある。
【0215】
ここで、図37Aを参照すると、検体の標的範囲がシステムに入力されてもよい。いくつかの実施形態では、この情報は、コンパニオンおよび/もしくはポンプならびに/またはコンパニオンおよびポンプの両方に入力されてもよい。上述されるように、コンパニオンは、細片読取り機を含んでもよく、および/または連続検体センサのための受信器であってもよい。ユーザ/介護人は、いくつかの実施形態では、血糖および/または間質グルコースであってもよい、検体の標的範囲を入力することを選択してもよい。いくつかの実施形態では、標的値は、低い標的および/または高い標的を含んでもよいが、他の実施形態では、標的値は、平均および/または中央値を含んでもよく、さらに他の実施形態では、標的値は、例えば、食事、運動、疾病、睡眠等の標的のうちの少なくとも1つであるが、これらに限定されない、特定事象の標的を含んでもよい。いくつかの実施形態では、標的値は、コンパニオンおよび/またはポンプに入力されてもよい。いくつかの実施形態では、標的はさらに、例えば、食物ボーラス後2時間、運動の1時間後、睡眠の1時間後等であるが、これらに限定されない、事象からの経過時間に関する特異性を含んでもよい。
【0216】
ここで、図37Bを参照すると、いくつかの実施形態では、標的は、時刻に関して入力されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの血糖(「BG」)標的は、時刻に関して入力されてもよい(図37Bの3700〜3704を参照)。いったんこの情報がユーザ/介護人によって入力されると、ブロックが完了され、結果としてもたらされる表示3706の一実施形態が示される。いくつかの実施形態では、この場合も同様に、時刻に関する標的は、事象、すなわち、事象の開始からの経過時間、および/または事象の終了からの経過時間に関連してもよい。
【0217】
ここで、図38を参照すると、いくつかの実施形態では、種々の事象は、コンパニオンおよび/もしくはポンプならびに/またはコンパニオンおよびポンプに入力されてもよい。これらの事象は、以下の、インスリン/流体/投薬、食物、運動、健康状態、および/または一般的/カスタマイズ可能な事象のうちの1つ以上に関する情報を含んでもよいが、これらに限定されない。ユーザインターフェースに関して、事象に関する履歴/入力を閲覧するために、事象履歴メニュー3800から事象型が選択されてもよい。インスリン3802、食物3804、運動3806、健康状態3808、および一般的3810を含む、事象履歴画面のいくつかの実施形態の実施例が示される。いくつかの実施形態では、事象履歴画面は、スクロール機能を含み、したがって、スクロールすることによって、1つ以上の以前の事象を含む履歴一覧を見ることが可能であってもよい。種々の実施形態では、事象およびこれらの事象に関連する情報を入力する能力が、多くの理由から望まれ得る。例えば、ユーザ/介護人は、運動の日付/時刻、継続時間、および種類を入力してもよい。これは、注入された流体の量、ならびに事象前、事象中、および事象後の検体/グルコースデータの両方について後で見直すのに役立ち得る。したがって、事象記録は、治療変更を提案するために、治療および結果を見直すのに役立ち得る。このシステムの種々の実施形態に関して、コンパニオンがグルコースデータを受信し、インスリンポンプを制御するか、またはインスリンポンプを制御し得るかのいずれかである、いくつかの実施形態では、グルコースおよびインスリン送達の両方に関する情報は、ユーザに非常に望まれ得、ユーザに、健康改善のための手段またはより便利な治療を提供し得る。
【0218】
報告メニューに関して上述されるこれらの実施形態に加えて、ここで、図39Aを参照すると、コンパニオンおよび/またはポンプは、BG履歴、線グラフ、およびBG統計を含むが、これらに限定されない、報告メニュー3900における追加の実施形態を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図39Aに示されるように、所望の報告を強調表示することは、報告を選択するのに役立つ。BGもしくはグルコースが感知または検出される検体ではない場合がある、種々の実施形態では、報告は、追加の、または他の検体の報告を含んでもよい。しかしながら、検体の種類に関わらず、図39A〜図39Cに示される報告の1つ以上の実施形態が使用されてもよい。他の実施形態では、1つ以上の連続検体/グルコースセンサに関する追加の報告が入手可能であってもよい。
【0219】
図39Aを参照すると、いくつかの実施形態では、BG統計報告が入手可能であってもよい。統計報告には、1日当たりの血糖チェック回数、平均血糖、標準偏差、および/または低血糖読み取り値の数、高血糖読み取り値の数等が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、いくつかの実施形態では、1つ以上の連続グルコースセンサ、および/または種々の実施形態では、データをコンパニオンに伝送するセンサに関する同様の統計が入手可能であってもよい。いくつかの実施形態では、および図39Aに示されるように、例えば、7日間3902、14日間3904、21日間3906であるが、これらに限定されない、所定の日数にわたる平均に基づく統計が、ユーザ/介護人に提示されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、追加の、または異なる日値が存在してもよく、および/または日数は、ユーザ/介護人によってカスタマイズ/要求されてもよい、すなわち、日数は、入力であってもよく、またはセットアップ時もしくは他のときにユーザがカスタマイズ可能な特徴として予めプログラムされてもよい。
【0220】
ここで、図39Bを参照すると、いくつかの実施形態では、線グラフ報告が選択されてもよい(3908)。いくつかの実施形態では、期間、例えば、2時間、4時間、6時間等が選択されてもよく、また、日付が選択されてもよい(3910)。加えて、いくつかの実施形態では、日の場合は時刻、例えば、3pmが選択され(3912)、スクロールされてもよく、したがって、単一の画面が、図39Bに示される特定の時間中の両方の選択/指定された期間、例えば、2時間を示してもよい。種々の実施形態では、線グラフは様々であってもよい。しかしながら、種々の実施形態では、線グラフは、ユーザ/介護人に動向データをもたらすのに有用であり得る。
【0221】
ここで、図39Cを参照すると、いくつかの実施形態では、BG履歴報告が選択されてもよい(3914)。いくつかの実施形態では、所定の日数が、任意の所与の時点でコンパニオンおよび/またはポンプ上に保存されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、拡張履歴が、別のデバイス、例えば、PCにアップロードされてもよい。いくつかの実施形態では、BG履歴は、1画面当たり1つの血糖/検査ストリップ読み取り値を表示し、日付および時刻を含んでもよい(3916)。いくつかの実施形態では、BG履歴は、スクロール特徴を含み、種々の血糖読み取り値が、時間的順序または逆時間的順序のいずれかでスクロールされてもよい。
【0222】
依然として図39Cを参照すると、血糖読み取り値が、予め設定された標的より低いか、または予め設定された標的より高いかのいずれかであった、いくつかの実施形態では、BG履歴は、その指示を含んでもよい3918。いくつかの実施形態では、血糖検査に続き、ユーザは、BG履歴上に現れ得る読み取り値に関するコメントを入力するよう促されてもよい。これは、以下の、高い、低い、運動、ストレス、疾病、月経、異なる食物等のうちの1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、これらのコメントは、カスタマイズされてもよく、したがって、ユーザは、任意のコメントを入力してもよい。いくつかの実施形態では、コメントの文字長さが制限されてもよく、他の実施形態では、文字長さが制限されなくてもよい。
【0223】
この場合も同様に、注入された流体データ、ならびに事象データと同一の位置にある検体センサ/検体値/細片読取り機データの可用性は、ユーザが投与する治療の安全性、容易さ、および品質を改善し得、したがって、このシステムは、効率、効果、および安全性の改善を伴う注入ポンプシステムであり得る。
【0224】
ここで、図40を参照すると、上述されるように、いくつかの実施形態では、システムの種々の構成要素がカスタマイズ可能であり得る。カスタマイズのための一実施形態の実施例が図40に示されている。いくつかの実施形態では、システムは、「プログラム作成」メニューオプションと類似するメニューアイテムを含んでもよい。このオプションは、カスタマイズ可能な機能に入力するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、基礎プログラム/基礎プロファイルは、カスタマイズ可能な名前を含んでもよい。いくつかの実施形態では、「カスタム」、または類似するメニューオプション4000は、ユーザ/介護人がシステムに名前をプログラムすることを望むことを示してもよい。いくつかの実施形態では、システムは、テキスト/数字入力画面4002を含み、ユーザがカスタマイズされた名前4004のための数/文字組み合わせを選択することを可能にしてもよい。
【0225】
種々の実施形態では、1つ以上のメニューは、ユーザに「カスタム」を選択するよう勧めてもよく、ならびに/またはユーザがコメントおよび/もしくは名前をカスタマイズすることを可能にしてもよい。これらには、ボーラスコメント、運動コメント、疾病コメント、ストレスコメント、および/または特定の検体値/血糖読み取り値/連続検体/グルコースモニタ値もしくは選択された時刻に関連付けられるコメントが挙げられるが、これらに限定されない。コメントをシステムに入力することを容易にすることによって、ユーザは、容易かつ簡単に入力をカスタマイズし、したがって、「運動」、「異なる食物」、および/または「ストレス」が、グルコース値のコメントとしてポンプに予めプログラムされ得る場合、ユーザは、ユーザの生活をより説明/指示する、「スキー」、「ピザ」、および/または「最終」を入力することを選択してもよいため、したがって、動向を調査し、治療への変更を推奨/識別するときにユーザ/介護人にとって有用であり得、治療が改善され得る。システムは、コメント、プロファイル/プログラム名等のテキスト入力を可能にする。
【0226】
カスタマイズ可能な名前は、ユーザに対する介護の品質を改善し得る。例えば、ユーザが、基礎速度/特定の運動のプログラム、曜日および/または月経を予めプログラムしてもよい場合、ユーザは、ユーザにとって意味をなすようにプログラムに名前を付けることによって、特定の事象および/または時刻にどれがユーザの治療に最も有効であるかを容易に関連付け、将来にその基礎プログラムを迅速かつ容易に選択し得る。実施例として、一般メニュー内で入手可能であり得るような「週末」と名付けられた基礎プログラムよりもむしろ、ユーザは、「スキー週末」、「キャンプ週末」、「冬の週末」のための特定の基礎速度を予めプログラムしてもよく、これらは全て、異なる基礎速度/プログラムを含んでもよい。
【0227】
図41を参照すると、いくつかの実施形態では、事象を追加することは、ホーム画面から容易にアクセスされ得るメインメニュー上のオプションであってもよい。これは、いくつかの実施形態では、上述されるように、事象の追加が治療を改善し得、したがって、事象が入力され得るときの容易さ、例えば、ユーザ/介護人がコメントが入力される点に迅速かつ便利にアクセスし得ることは、ユーザ/介護人が事象を入力する頻度に貢献し得るため、望ましい場合がある。したがって、アクセスの容易さは、ユーザ/介護人が治療に最適であり得る挙動を呈することを奨励し得る。
【0228】
ここで、図42を参照すると、いくつかの実施形態では、システムは、例示的実施形態では、図42に示されるように、「インスリン事象」4200であってもよい、投薬事象をユーザ/介護人が入力するのに順応する。しかしながら、いくつかの実施形態では、投薬の名前は、システムの用途および/またはユーザの嗜好によって様々であってもよい。いくつかの実施形態では、事象メニュー4200は、追加の、およびいくつかの実施形態ではカスタマイズ可能な、投薬のカテゴリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メニュー4200は、「投薬事象」オプションを含んでもよい。
【0229】
事象メニュー4200から投薬事象が選択される、いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人は、型および量(インスリンの場合、型および「単位」)を入力するよう促されてもよい(4202、4204)が、しかしながら、例えば、ユーザが錠剤を摂取したことを入力する実施形態では、ユーザは、例えば、摂取した錠剤の数を入力するように画面をカスタマイズしてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、入力を保存するために、「完了」を選択してもよい(4206)。
【0230】
ポンプがインスリンポンプである、システムの種々の実施形態では、送達されるインスリンは、基礎またはボーラスのいずれかとして送達され、ポンプによってポンプで送り込まれる流体は、自動的に追跡され、記録され、種々の履歴および日誌特徴は、本明細書に記載されている。しかしながら、場合によっては、ユーザは、インスリンを注射してもよく、例えば、ユーザは、ボーラス送達にポンプを使用し、基礎送達に注射を使用してもよく、またはその逆であってもよく、あるいはユーザは、血糖メータおよび/または連続グルコースセンサの受信器として、コンパニオンを使用し得るが、1日当たりの複数の注射を通じて、インスリン治療を受ける場合がある。これらの場合では、ユーザ/介護人にとって、注射される型および単位/容量を入力することが望まれ得る。いくつかの実施形態では、システムは、ポンプによって送達されるインスリンと同様に文書化するために、注射され、システムに入力されるインスリンのためのオプションを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザがボーラスインスリンを注射し、時刻、量、およびインスリンの型をシステムに入力する場合、例えば、型が高速である場合、システムは、積載されているインスリンの計算に入力を使用してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、ユーザが基礎インスリン、例えば、NPHまたはLANTUSを注射している場合、システムは、ユーザに、次回の送達の時刻、例えば、基礎インスリンの注射の12時間後または24時間後を警報してもよい。
【0231】
ここで、図43A〜図43Cを参照すると、システムのいくつかの実施形態では、アラーム設定のためのメニューは、4300に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、アラーム設定は、コンパニオンおよびポンプに関して同一であっても異なってもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンアラームの設定は、ポンプアラームの設定と別々であってもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンまたはポンプのいずれかが、より多くのオプションおよび/または異なるオプションを含んでもよい。これは、いくつかの実施形態では、アラーム音および/または振動自体がアラームの性質を示すのに有用であり得るため、望まれ得る。
【0232】
ここで、図43Bを参照すると、いくつかの実施形態では、コンパニオンアラームは、ポンプアラームとは別に設定されてもよい。図43Bに示されるように、いくつかの実施形態では、アラームは、音響/振動、非活動、閉塞、注意喚起、および/または介護コメントが含まれてもよいが、これらに限定されない、アラームセットアップ画面4302に示される種々のカテゴリのうちの1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0233】
音響/振動アラームセットアップに関して、いくつかの実施形態では、コンパニオンおよび/またはポンプアラームは、音響、振動、および進展音を含んでもよいが、これらに限定されない(4304)。いくつかの実施形態では、これらのアラームのそれぞれは、いくつかの実施形態では、低、中、高、短、長を含んでもよいが、これらに限定されない、1つ以上のオプションを含んでもよい(4306、4308)。図43Bに示される実施形態は、コンパニオンに言及するが、いくつかの実施形態では、同一のアラームセットアップが、ポンプに適用可能であってもよく、また、いくつかの実施形態では、同一のアラームセットアップが、別のデバイスに適用可能であってもよい。いくつかの実施形態では、いったんアラームセットアップが完了すると、アラームセットアップは、システム内の全てのデバイスに適用されてもよい。
【0234】
ここで、図43Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ポンプおよび/またはコンパニオンアラーム/振動オプションは、異なってもよい。いくつかの実施形態では、それらは、デバイス間で異なってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、アラーム/振動メニューは、ポンプアラームと、高であるか低であるかのオプションとを含んでもよい(4310、4312)。しかしながら、これらの実施形態の他の実施形態では、ポンプアラーム/振動は、追加のオプションを含んでもよい。
【0235】
ここで、図44を参照すると、いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人は、システムに関する1つ以上のオプションから、嗜好を選択してもよい。いくつかの実施形態では、嗜好は、ディスプレイおよび/またはホーム画面に関するものであってもよい。タイムアウト(例えば、秒の)、カーソル(例えば、強調表示または拡大)、ホーム画面、コントラスト、構成、色、写真等を含むが、これらに限定されない、ディスプレイの多くのオプションが存在し得る。したがって、システムは、いくつかの実施形態では、ユーザが、嗜好に基づき、種々のディスプレイオプションを選択することを可能にする。
【0236】
ホーム画面に関して、種々のユーザがホーム画面上の様々な情報を好むため、オプションは、望ましい場合がある。ホーム画面の多くのオプションが存在し、いくつかの実施形態では、以下の、時刻、日付、迅速ボーラス、食物ボーラス、メインメニュー選択、最終ボーラス、最終血糖値もしくは細片読取り機値(またはいくつかの実施形態ではまた、最終値からの経過時間を含んでもよい、最も最近の細片読取り機値)、細片読取り機値/血糖値の線グラフ、停止された基礎、停止されたボーラス、ボーラス進捗、連続グルコースセンサ/連続検体センサの線グラフ、現在の基礎速度、積載されているインスリン、1日当たりの総ボーラス、1日当たりの総基礎、バッテリ指標、通信指標、貯留部容量指標、および/または基礎プロファイルのうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない、提示を含むが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、ユーザは、ホーム画面の情報および/またはホーム画面の色/提示の両方を選択してもよい。
【0237】
再び図3および図36を参照すると、いくつかの実施形態では、スイッチアセンブリ304、308のうちの少なくとも1つが「ボーラスボタン」として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、別の入力デバイスがボーラスボタンとして使用されてもよい。ボーラスボタンは、いくつかの実施形態では、2008年10月10日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/249,882号(F51)、および2009年12月3日に公開され、現在は米国特許出願公開第US−2009−0299277号である、2008年12月31日に出願された、名称がInfusion Pump Assemblyの米国特許出願第12/347,985号(G75)に記載されるものと類似してもよく、これらの両方は、参照することによってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0238】
いくつかの実施形態では、食物ボーラスまたはインスリン対炭水化物比率(「I:CHO」)を含むボーラスをプログラムしている間、ユーザインターフェースは、ユーザにI:CHOを確認するよう促してもよい。実施例では、図45を参照すると、食物ボーラスをプログラムするために、いくつかの実施形態では、ユーザは、メインメニュー4500から「ボーラス」を選択し、次いで、ボーラスメニュー4502から「食物」を選択してもよい。ユーザは次いで、炭水化物のグラム数を入力してもよい(4504)。いくつかの実施形態では、いったん炭水化物が入力されると、ユーザは、「次へ」よりはむしろ、「詳細」を選択してもよい(4508)。ユーザは次いで、現在のI:CHOを承認または変更するよう促される。これは、ユーザが容易かつ便利に現在のI:CHOを見て、現在の食物ボーラスのI:CHOを変更するためのオプションを有するために望まれ得る。いくつかの実施形態では、食物ボーラス中にI:CHOを変更しても、いかなる既に予めプログラムされたI:CHOも再度プログラムされない場合があり、むしろ変更されたI:CHOは、現在の食物ボーラス計算にのみ使用される場合がある。
【0239】
食物ボーラスのこの実施形態は、ボーラス計算器による、より正確な治療推奨に繋がり得る。いくつかの実施形態では、I:CHOは、予めプログラムされ、いくつかの実施形態では、時刻に基づく複数のI:CHOが予めプログラムされてもよい。しかしながら、場合によっては、ユーザは、事象に基づき、所与の食物ボーラスのI:CHOを変更することを決定してもよい。したがって、ユーザが、所与の事象のI:CHOを変更することを望み得る場合、いくつかの実施形態では、ユーザは、異なるメニューをナビゲートし、所与の時間枠のI:CHOを変更し、次いで食物ボーラスに戻ることを要求される場合がある。しかしながら、意図される1つの時刻のボーラスのI:CHOを変更することは、所与の時間枠のI:CHOを変化させる影響を有する場合がある。したがって、ユーザがI:CHOを以前の値に戻さない場合、ボーラス計算器による計算が保存された値に基づくため、これは、将来の送達が過剰となる/不足するということに繋がる場合がある。
【0240】
さらに、ユーザが、保存されたI:CHO値を変更することを回避することを望み得る場合、ユーザは、食物ボーラスのI:CHOを変更することを躊躇う場合がある。したがって、ユーザは、手動ボーラスを実施すること、または推奨されるインスリンの量を変更することのいずれかを望む場合がある。この場合も同様に、これは、過剰/不足送達に繋がり得る。
【0241】
しかしながら、図45に示される実施形態では、ユーザは、単回の食物ボーラスのI:CHOを変更してもよく、したがって、これは、単回の食物ボーラスの精度のために、予めプログラムされたI:CHO値を変更することなくI:CHOを変更する、より便利かつ安全な方法であり得る。この方法は、以前に保存されたI:CHO値の不慮の変更による過剰/不足送達を防止し得る。
【0242】
ここで、図46を参照すると、いくつかの実施形態では、いったんボーラスがプログラムされると、「送達」画面4600が現れる。いくつかの実施形態では、送達画面は、いくつかの実施形態では、送達された容量のリアルタイム進捗を示す、ボーラスの進捗を示してもよく、いくつかの実施形態では、要求される総ボーラスの指示を含む。図46に示されるように、いくつかの実施形態では、送達画面4600は、送達されたボーラスの容量、例えば、2.50、ならびに要求量、例えば、5.20Uを示してもよい。したがって、ユーザ/介護人は、ボーラス送達の進捗について知らされる。
【0243】
いくつかの実施形態では、送達画面4600はまた、「停止」オプションも含む。いくつかの実施形態では、および図46に示されるように、ユーザ/介護人がボーラス進行中に取り消しまたは「停止」を選択する場合、いくつかの実施形態では、ポンプおよび/またはコンパニオンの任意の入力デバイスが、ボーラスを「停止」し得るように、「停止」オプションが強調表示されてもよい。これは、いくつかの実施形態では、プログラムされたボーラス容量が望ましくない場合、この実施形態が、ユーザ/介護人が、ポンプおよび/またはコンパニオン上の任意の入力デバイを使用して、ボーラスを迅速に停止する/取り消すことを可能にするため、望まれ得る。
【0244】
進行中のボーラスが停止される/取り消される場合、いくつかの実施形態では、「停止警報」画面4602が、そのことをユーザ/介護人に示す。画面は、いくつかの実施形態では、ボーラス、図46に示される実施形態では通常ボーラスが停止されたことをユーザ/介護人に警報する。いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人は、警報画面を終了するために、「消去」を選択してもよい。任意の警報と同様に、いくつかの実施形態では、警報画面は、音響および/振動指示を伴ってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人は、ユーザ嗜好の一部として、音響および/または振動指示が警報画面に伴うように選択してもよい。
【0245】
いくつかの実施形態では、および図46に示されるように、警報が消去される場合、ディスプレイは、ホーム画面4604に戻ってもよい。図46の実施形態に示されるように、ホーム画面は、最終ボーラスを示してもよい。この場合、図46に示されるように、ボーラスが停止された/取り消された場合、ホーム画面は、送達量、ならびに要求された元の量を示してもよい。図46に示されるように、ホーム画面4604は、「最終ボーラス 5.20Uの3.40 0時間00分前」を示す。したがって、いくつかの実施形態では、この指示は、ユーザ/介護人に、ボーラスが停止されたことを明確に知らせ、ならびに、最終ボーラスにおける総送達量を明確に示す。さらに、いくつかの実施形態では、および図46に示されるように、3.40U以上の積載されているインスリンが示されてもよい。この実施形態は、ボーラスが停止される時、ユーザ/介護人に警報が提示され、ユーザに「消去する」よう促し、さらに、ホーム画面上に最終ボーラスの状態を完全に示すため、望まれ得る。したがって、場合によって、ユーザ/介護人が進行中のボーラスを不慮に停止する場合、ユーザ/介護人は、ボーラスが停止されたという事実を警報され、総送達量がホーム画面上に示されてもよい。これは、ボーラスが停止されたという事実、さらに、ボーラスが停止される前の総送達量をユーザ/介護人に完全に知らせるための安全な方法であり得る。
【0246】
ここで、図47を参照すると、いくつかの実施形態では、拡張ボーラスがプログラムされてもよい。いったんプログラムされると、いくつかの実施形態では、ホーム画面4700は、拡張ボーラスの進捗、例えば、「拡張ボーラス 2.00Uの0.10 0時間02分」を示してもよい。いくつかの実施形態では、拡張ボーラスは、ある期間、例えば2時間進行中である場合があり、したがって、簡単に見ることができる進捗の指標が望まれ得る。加えて、送達される総量の指示は、拡張ボーラス中に治療決定を行うとき、ユーザ/介護人に望まれ得る。
【0247】
依然として図47を参照すると、いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人が進行中の拡張ボーラスを停止するか、または取り消すことを望む場合、ユーザ/介護人は、メインメニュー4702にナビゲートしてもよく、いくつかの実施形態では、図47に示されるように、ホーム画面4700上で、メインメニューへのナビゲーションが入力デバイスを通じて達成されてもよく、「メイン」は強調表示され、したがって、容易に選択可能である。
【0248】
いったん、メインメニュー4702で、いくつかの実施形態では、メニュー4702内の最初に強調表示されたオプションが「停止される」。「停止」を選択することによって、「確認」画面4704にナビゲートされる。いくつかの実施形態では、確認画面4704の下部に、「はい」および「いいえ」オプションが含まれてもよい。図47に示されるもの等のいくつかの実施形態では、「はい」が強調表示される。
【0249】
確認画面内で「はい」が選択される場合、拡張ボーラスは停止される。いくつかの実施形態では、ホーム画面4700は、例えば、2.00の0.10が送達された拡張ボーラスである、最終ボーラスを示すように更新されてもよい。いくつかの実施形態では、これは、取り消されたボーラスに関する上述の方法と類似する。ユーザが「いいえ」にナビゲートすることを選択し、「いいえ」を選択する場合、いくつかの実施形態では、ホーム画面4700が現れ、拡張ボーラスは、プログラムされたように継続する。
【0250】
したがって、いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人が入力デバイスのうちの1つを通じて拡張ボーラスを停止することを望む場合、2つの選択、例えば、スイッチの2つの押下が、確認画面にナビゲートする。これは、ユーザ/介護人に拡張ボーラスを取り消すための容易さを与えるために望まれ得る。加えて、確認画面は、ユーザ/介護人が「停止」メニューにいること、および「はい」を選択することによって拡張ボーラスが停止することを確実に認識させる。さらに、いくつかの実施形態では、拡張ボーラスを停止するために、ユーザ/介護人は、確認メニューで「はい」を選択しなければならない。これらの実施形態では、これは、拡張ボーラス送達の不慮の停止または取り消しを低減し得るため、望まれ得る。
【0251】
ここで、図48Aおよび図48Bを参照すると、基礎を停止するための方法の種々の実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、基礎を停止するためのナビゲーションは、メインメニュー、停止オプション(図47、4702を参照)を通るものであってもよい。図48Aに示されるように、いくつかの実施形態では、確認画面4800は、「はい」オプションの強調表示を含み、ユーザ/介護人を「いいえ」オプションにナビゲートするよう促してもよい。図48Aに示されるように、「いいえ」オプションが選択される場合、いくつかの実施形態では、ホーム画面4804が示される。
【0252】
ここで、図48Bを参照すると、いくつかの実施形態では、基礎を停止するためのナビゲーションは、メインメニュー、停止オプション(図47、4702を参照)を通るものであってもよい。図48Bに示されるように、いくつかの実施形態では、確認画面4806は、「いいえ」オプションの強調表示を含み、ユーザ/介護人を「はい」オプションにナビゲートするよう促してもよい。図48Bに示されるように、「はい」オプションが選択される場合(4808)、いくつかの実施形態では、ホーム画面4810が示される。ホーム画面4810に示されるように、基礎が停止される場合、ホーム画面4810は、いくつかの実施形態では、「0時間00分前に基礎が停止されました」メッセージを含む。
【0253】
したがって、いくつかの実施形態では、ホーム画面4810上のこの指示は、基礎が停止されたことをユーザ/介護人に明確に知らせ、ならびに、基礎送達が停止されてからの総経過時間を明確に示す。この実施形態は、「1日当たりのボーラスを停止する」が選択されるとき、ユーザ/介護人に確認画面が提示され、ユーザが「はい」を選択するようにナビゲートするよう促す(4808)ため、望まれ得る。したがって、これらの実施形態では、ユーザ/介護人は、「はい」オプションにナビゲートして、ユーザ/介護人が基礎送達を停止することを望むことを確認しなければならないため、基礎送達を不慮に停止することは難しい。加えて、基礎送達が意図的に停止された場合、いくつかの実施形態では、ホーム画面4810は、この情報を示し、さらに、基礎送達が停止してからの経過時間量を示してもよい。これは、基礎送達が停止されたという事実、さらに、基礎送達が停止してからの総時間量をユーザ/介護人に完全に知らせるための安全な方法であり得る。したがって、ユーザ/介護人は、この容易かつ完全にアクセス可能な状態情報に基づき、今後の治療をより良く決定することが可能であり得る。
【0254】
さらに、いくつかの実施形態では、図48Bに示されるもののように、ユーザ/介護人は、基礎送達を停止するために、確認メニュー4806で「はい」を選択しなければならない。これらの実施形態では、これは、基礎送達の不慮の停または取り消しを低減し得るため、望まれ得る。また、システムが糖尿病を患うユーザにインスリンを送達するために使用される実施形態では、基礎送達を停止することは、ユーザに危険を及ぼす可能性がある。したがって、ユーザが、確実にこの発生を完全に知らされるようにし、その基礎の停止は、不慮に容易に達成されないようにすることが望まれ得る。いくつかの実施形態では、基礎送達を停止することが選択された場合、進行中の拡張ボーラスが存在する場合、システムは、システムがユーザに1日当たりの基礎を停止することを許可する前に、拡張ボーラスを停止するようユーザ/介護人に要求してもよい。これは、いくつかの実施形態では、ユーザ/介護人が1日当たりの基礎を停止することを望む場合、すなわち、流体の全ての規則的な送達を停止する場合、ユーザ/介護人が、拡張ボーラスが進行中であることを認識していない場合があるため、望まれ得る。したがって、いくつかの実施形態では、安全性ステップとして、システムは、ユーザに1日当たりの基礎送達を停止することを許可する前に、いかなる拡張ボーラスも停止するようユーザに要求してもよい。これは、流体の過剰送達または意図されない送達を防止し得、また、いくつかの実施形態では、ポンプがインスリンポンプである場合、意図されないインスリンの過剰送達を防止し得る。
【0255】
ここで、図49Aおよび図49Bを参照すると、コンパニオンセルフテストの実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、コンパニオンセルフテストは、ユーザ/介護人の命令を受けて実行されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、コンパニオンセルフテストは、例えば、以下の、新しいポンプとの対化を受けて、初回使用時、バッテリ充電の後、もしくはバッテリの交換を受けて、および/または予めプログラムされた時刻スケジュールで、例えば、10日毎もしくは毎日または毎月のうちの1つ以上であるが、これらに限定されない、予めプログラムされたスケジュールで実行してもよい。セルフテストは、コンパニオンが正常に機能していることを保証するために実施されてもよい。例えば、1つ以上の構成要素が予測されるように機能していることを実証するために、構成要素は、これらに限定されないが、以下のディスプレイ、音響、振動器、バックライト、試験灯、およびメモリ機能のうちの1つ以上を含んでもよい。したがって、セルフテストは、コンパニオン故障を診断または予想し得るため、セルフテストは、いくつかの実施形態では、ユーザの安全性を保証するために望まれ得る。
【0256】
ここで、図49Aを参照すると、いくつかの実施形態では、ユーザは、ホーム画面4900からメインメニュー4902にナビゲーションすることによって、コンパニオンにセルフテストを実施するよう命令してもよい。いくつかの実施形態では、メインメニューは、「セルフテスト」オプションを含んでもよい。ユーザは、セルフテストオプションにナビゲートし、選択してもよい(4904)。ここで、図49Bを参照すると、セルフテストの一実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、コンパニオンがセルフテストを実施する際、コンパニオンディスプレイは、進行中のセルフテストのステップ、例えば、「ディスプレイをチェック」(4906)、「音響を確認」(4908)、「振動器を確認」(4910)、「バックライトを確認」4912、「試験灯を確認」(4914)、「メモリをチェック」(4916)を示してもよい。種々の実施形態では、セルフテストのステップは、様々であってもよく、より少ない、または追加のステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、コンパニオンの構成要素が予測されるように機能していないという懸念で、セルフテストを命令することを選択してもよい。したがって、セルフテストは、潜在的または発生している故障を診断し、ユーザ/介護人に効率的に通知するための容易かつ効率的な方法を提供する。
【0257】
本発明の原理が本明細書に記載されてきたが、本説明は、本発明の範囲に関する制限としてではなく、一例としてのみ行われていることが当業者によって理解される。本明細書に示され、記載される例示的実施形態に加えて、本発明の範囲内の他の実施形態が熟考される。当業者による修正および置換は、本発明の範囲内であると見なされる。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】

【図1F】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図2D】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入ポンプシステムであって、
少なくとも1つの注入ポンプと、
コンパニオンデバイスであって、該注入ポンプと無線通信している、コンパニオンデバイスと、
該コンパニオンデバイス上のユーザインターフェースであって、テキスト入力を受信するように適合される、ユーザインターフェースと
を含む、注入ポンプシステム。
【請求項2】
前記テキスト入力は、少なくとも1つの基礎プロファイルに対してカスタマイズされた名前を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記テキスト入力は、少なくとも1つのカスタマイズされたコメントを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記テキスト入力は、少なくとも1つのカスタマイズされた事象を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ユーザインターフェースは、前記コンパニオンデバイスを前記少なくとも1つの注入ポンプと対にするための対化モードであって、1つの注入ポンプと前記コントローラデバイスとの間の無線通信を可能にする、対化モードをさらに含み、該ユーザインターフェースは、該注入ポンプおよび該コントローラの両方が同時に該対化モードであることを要求する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンパニオンは、ディスプレイを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの注入ポンプは、ディスプレイを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ユーザインターフェースは、前記注入ポンプおよび前記コンパニオンデバイスのための少なくとも1つのアラーム設定を含み、該少なくとも1つのアラーム設定は、該ユーザインターフェースを使用して選択されてもよく、該注入ポンプおよび該コンパニオンデバイスのための該少なくとも1つのアラーム設定は、異なってもよい、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ユーザインターフェースは、前記少なくとも1つの注入ポンプ上に存在する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザインターフェースは、送達量および総要求量を含む、進行中のボーラス送達の視覚表示を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ボーラス送達が停止されるとき、前記ユーザインターフェースは、前記送達量および前記総要求量の表示を含む、送達停止の視覚表示をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザインターフェースは、積載されているインスリンおよび最終送達ボーラスの視覚表示を備えるホーム画面をさらに含み、該最終送達ボーラスは、送達が完了してからの経過時間および前記送達量を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
医療リモートコントローラデバイスであって、
ディスプレイと、
ボーラス送達専用の少なくとも1つの入力スイッチであって、ボーラス送達は、入力スイッチが入力を受信するときにプログラムされ、該入力スイッチによって受信される入力の数は、送達されるボーラスの量を決定する、入力スイッチと
を含む、医療リモートコントローラデバイス。
【請求項14】
前記ディスプレイは、送達されるボーラスの量を視覚的に示す、請求項13に記載の医療リモートコントローラデバイス。
【請求項15】
前記入力スイッチによって受信される各入力は、送達されるべきボーラスの予めプログラムされた量を示す、請求項13に記載の医療リモートコントローラデバイス。
【請求項16】
グルコース細片読取り機をさらに含む、請求項13に記載の医療リモートコントローラデバイス。
【請求項17】
ジョグホイールをさらに含む、請求項13に記載の医療リモートコントローラデバイス。
【請求項18】
注入ポンプシステムであって、
少なくとも1つの注入ポンプと、
コンパニオンデバイスであって、該注入ポンプと無線通信している、コンパニオンデバイスと、
該コンパニオンデバイスおよび該少なくとも1つの注入ポンプの上のユーザインターフェースであって、該コンパニオンデバイスおよび該注入ポンプの両方の上で実質的に同一である、ユーザインターフェースと
を含む、注入ポンプシステム。
【請求項19】
前記ユーザインターフェースは、インスリン送達容量に関するユーザ入力を受信するように適合される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
インスリン送達容量に関する前記ユーザ入力は、積載されているインスリンを計算するために使用される、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記コンパニオンデバイスは、グルコース細片読取り機をさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記コンパニオンデバイスは、少なくとも1つの連続グルコースセンサから伝送される信号を受信するように適合される、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記グルコース細片読取り機からの検査結果は、前記ユーザインターフェースを使用して見ることができる、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記検査結果は、前記ユーザインターフェースを使用して、線グラフ形式で見ることができる、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
時間的に最新である前記検査結果は、前記ユーザインターフェースのホーム画面上で見ることができてもよい、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
注入ポンプのためのコンパニオンデバイスが、該コンパニオンデバイスの完全性をセルフチェックする方法であって、該方法は、
ディスプレイをチェックすることと、
音響を確認することと、
振動器を確認することと、
バックライトを確認することと、
試験灯を確認することと、
メモリをチェックすることと
を含み、該セルフチェックは、間隔を置いて実施され、該セルフチェックは、該セルフチェックを通じてチェックされるシステムのうちの1つ以上における故障を識別する、方法。
【請求項27】
前記セルフチェックは、前記システムがセルフチェックせよというユーザ命令を受信するときに実施される、請求項26に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19−1】
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【図19−2】
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【図20−1】
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【図20−2】
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【図20−3】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38】
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【図39A】
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【図39B】
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【図39C】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【公表番号】特表2012−521805(P2012−521805A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502256(P2012−502256)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/028689
【国際公開番号】WO2010/111505
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(594010009)デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ (62)
【Fターム(参考)】