洗米機
【課題】 満量センサのメンテナンス及び着脱を容易にしかつ正確に米の満量を検出できるようにする。
【解決手段】 米を洗浄する洗米タンク2と、洗米タンクに米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器に米を供給する上部ホッパ4と、上部ホッパの内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンクの下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ内部の負圧によって貯米庫内の米を上部ホッパに吸引搬送する米搬送手段Fとを備える。上部ホッパは貯米空間Sを形成していて下部供給口6aが計量器に接続されたホッパ本体6と、ホッパ本体に密閉嵌合する蓋体7とを有し、蓋体に貯米空間を米搬送手段と連通する米供給口具20を設け、米供給口具に貯米空間内の米の満量を検出する満量センサ27を設け、満量センサを蓋体の上方から貯米空間内へ突出配置する。
【解決手段】 米を洗浄する洗米タンク2と、洗米タンクに米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器に米を供給する上部ホッパ4と、上部ホッパの内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンクの下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ内部の負圧によって貯米庫内の米を上部ホッパに吸引搬送する米搬送手段Fとを備える。上部ホッパは貯米空間Sを形成していて下部供給口6aが計量器に接続されたホッパ本体6と、ホッパ本体に密閉嵌合する蓋体7とを有し、蓋体に貯米空間を米搬送手段と連通する米供給口具20を設け、米供給口具に貯米空間内の米の満量を検出する満量センサ27を設け、満量センサを蓋体の上方から貯米空間内へ突出配置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米(麦等の穀物を含む)を空気の吸引によって上部ホッパへ搬送供給可能にした洗米機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術においては、例えば特許文献1に開示されているように、米を洗浄する洗米タンクと、この洗米タンクに米を計量して供給する計量器と、米を保留していて計量器に米を供給する上部ホッパと、この上部ホッパの内部を負圧にする負圧手段と、洗米タンクの下方に位置して米を貯蔵する貯米庫と、上部ホッパ内部の負圧によって貯米庫内の米を上部ホッパに吸引搬送する米搬送手段とを備えている。
【0003】
そして、上部ホッパには、周囲壁から内方へ突出していて米を投入する米出口パイプと、天井から下向きに突出した山形面に取り付けられていて米の満量を検出する米満量センサとが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−213964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術においては、米満量センサは上部ホッパの固定の天井に設けられているのでメンテナンス及び着脱が困難であり、計量器の略真上に位置するが、横向きの米出口パイプと水平方向で離れているため、米出口パイプから投入される米が、米出口パイプの口付近で先に堆積されて、満量になる前に米投入が困難になったりすることがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした洗米機を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、ホッパ本体に密閉嵌合する蓋体に米搬送手段と連通する米供給口具を設け、この米供給口具に満量センサを設けることにより、満量センサのメンテナンス及び着脱が容易になりかつ米の満量を正確に検出できるようにした洗米機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、米を洗浄する洗米タンク2と、この洗米タンク2に米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器3に米を供給する上部ホッパ4と、この上部ホッパ4の内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンク2の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ4内部の負圧によって貯米庫5内の米を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fとを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ4は貯米空間Sを形成していて下部供給口6aが計量器3に接続されたホッパ本体6と、このホッパ本体6に密閉嵌合する蓋体7とを有し、
前記蓋体7に貯米空間Sを米搬送手段Fと連通する米供給口具20を設けており、この米供給口具20に貯米空間S内の米の満量を検出する満量センサ27を設け、この満量センサ27を蓋体7の上方から貯米空間S内へ突出配置していることを特徴とする。
【0008】
第2に、前記満量センサ27は米供給口具20の下部に下方突出状に設けられ、貯米空間Sの最上部に配置されていることを特徴とする。
第3に、前記満量センサ27及び米供給口具20は、計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、満量センサのメンテナンス及び着脱が容易になりかつ米の満量を正確に検出できる。
即ち、請求項1に係る発明は、満量センサ27が蓋体7に設けられかつ米搬送手段Fと連通する米供給口具20に設けられているので、投入される米が蓋体7近傍まで堆積して米供給口具20の口を塞ぐときに米の満量を検出することができ、米満量検出が正確にでき、ホッパ本体6に対して蓋体7を着脱するまたは蓋体7に対して米供給口具20を着脱すると、満量センサ27のメンテナンス及び着脱が容易にできる。
【0010】
請求項2に係る発明は、満量センサ27が米供給口具20の下部に下方突出状に設けられているので、投入される米が貯米空間Sの最上部でかつ米供給口具20の口を塞ぐ状態まで堆積したときに米の満量を検出することができる。
請求項3に係る発明は、米供給口具20が計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置されているので、計量器3への米供給により貯米空間S内での米の流出する中心に米を投入でき、かつその位置での米の満量を検出することができ、米の効果的な保留ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態を示す洗米機の概略説明図である。
【図2】同断面側面図である。
【図3】貯米庫底部の断面側面図である。
【図4】貯米庫底部の断面正面図である。
【図5】貯米庫の米吸引部材の斜視図である。
【図6】洗米機の上部の断面正面図である。
【図7】上部ホッパの断面正面図である。
【図8】図6のX−X線断面図である。
【図9】上部ホッパの分解斜視図である。
【図10】蓋体の斜視図である。
【図11】蓋体を外した上部ホッパの平面図である。
【図12】上部ホッパの側面図である。
【図13】洗米機の正面図である。
【図14】洗米機の斜視図である。
【図15】上部ホッパの変形例を示す断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、2、13、14において、1は業務用洗米機の全体を示しており、洗米機1は洗米タンク2の上方に計量器3を有する上部ホッパ4を配置し、洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、前記上部ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段Eを接続し、前記貯米庫5と上部ホッパ4との間に貯米庫5内の米(麦等の穀物を含む)を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fを設け、これら洗米タンク2、上部ホッパ4及び貯米庫5を機枠8で支持しており、貯米庫5の上側に載置台9を有し、この載置台9上に炊飯器、内釜又はその他の容器等の米を収納可能なの米容器Yを載置可能になっている。
【0013】
前記洗米機1は、載置台9上に米容器Yとして炊飯器を載置することにより炊飯装置として認識でき、また、炊飯器以外の容器を載置することにより、米、麦、大豆等の穀物を洗浄する装置、搬送して計量する装置として認識することもできる。
前記上部ホッパ4、貯米庫5、負圧手段E、米搬送手段F及び機枠8等により、洗米、計量のための米を吸引搬送する米搬送機構が構成されている。
【0014】
機枠8は角筒形状の1本の支柱で形成され、下部が貯米庫5の背面に固定され、上部が洗米タンク2及び上部ホッパ4等を支持する支持フレーム26を固定している。この機枠8は左右2本の支柱で構成してもよい。
機枠8には、図6、13、14に示すように、洗米タンク2と貯米庫5との間に、位置設定手段36と容器検出手段37とを有する。位置設定手段36は載置台9に載置される米容器Yを洗米タンク2の直下に配置させるものであり、米容器Yの大きさに応じてその前後位置を適正に設定する。容器検出手段37は載置台9に米容器Yが載置されているか否かを検出する。
【0015】
図2、6〜8において、前記洗米タンク2は、円筒部と下部の漏斗部とを有する下部タンク2Aと、円筒部と上部の天井部とを有する上部タンク2Bとを備え、上部タンク2Bが機枠8の支持フレーム26に固定され、下部タンク2Aの円筒部が上部タンク2Bの円筒部に留め具2Cを介して着脱自在に装着されており、内部が水漏れ、空気漏れ等のないように、密閉構造となっている。
【0016】
下部タンク2Aは漏斗部の底部下端に排米口を開口しており、この排米口は円錐弁で例示する排米弁30で閉鎖され、排米弁30を下動させることによって開放可能になっている。
洗米タンク2の中心には縦筒軸形状の回転軸31が配置され、その上部が上部タンク2Bの天井部に軸受を介して支持されており、モータ及び巻掛伝動体等を有する回動手段によって回転駆動される。前記回転軸31には放射状に複数本の撹拌棒32が設けられ、洗米タンク2内の米を満遍なく攪拌し、効果的に洗米(研米)する。
【0017】
前記回転軸31の中空部内に排米弁30を下端に取り付けている弁棒33が挿通され、上部タンク2Bの天井部から上方に突出した弁棒33の上部に、カム、リンク、モータ等による昇降手段が連結され、この昇降手段で排米弁30を上下動して排米口を開閉する。 前記回転軸31の回動手段と弁棒33の昇降手段とで洗米タンク2の駆動機構34が構成され、支持フレーム26上に配置されている。
【0018】
洗米タンク2には水道系に配管接続された給水手段が備えられ、開閉弁のオン・オフとノズル等によって洗米水及び炊飯水等の給水が可能であると共に、開閉弁の開度調整、給水時間等を制御部にて制御することで、洗米の程度を制御し、炊飯水の水加減量を調整可能になっている。
図1〜5、13、14において、貯米庫5の上側の載置台9は、水平な平坦面を有する板材料で形成され、その両側には取っ手9Aが設けられている。この載置台9は貯米庫5の上部開口を閉鎖する蓋を兼ねており、解放することにより、上部開口から貯米庫5内に米を補給することができる。
【0019】
貯米庫5は前後左右に側壁5Bを有し、底部が前側及び左右から奥側の底部5Aへ下向き傾斜し、底部を形成する周囲の側壁5Bの下半分が漏斗形に形成され、この貯米庫5の下半分を覆うように周壁及び底壁等を設けて、四角箱形状の庫ケース21が形成されている。前記貯米庫5及び庫ケース21は機枠8の下部に固定されている。
前記貯米庫5の側壁5B(背壁)の最下部に底部5Aに達する米取り出し用の吸引口5aが形成され、この吸引口5aより上側に空気取り入れ用の空気口5bが形成され、背壁の内面に吸引口5aの上半分から空気口5bまでには断面コ字形状の縦長の導通路部材19が取り付けられている。
【0020】
この導通路部材19は貯米庫5の背壁との間に空気導通路19aを形成しており、この空気導通路19aは下端が吸引口5aの上半分に開放され、上端が多数の小穴で形成された空気口5bに連通されかつ外部に開放されている。
貯米庫5の背壁の背面(外側面)下部には吸引口5aと連通する米吸引部材17が設けられており、この米吸引部材17は吸引口5aの下半分を介して貯米庫5内と連通し、吸引口5aの上半分を介して空気導通路19aと連通している。
【0021】
米吸引部材17は図3に示すように側面視略L字形状であり、上部が米搬送手段Fに接続され、下部は内部に分離壁18が形成され、内部を上下に分離して下側の米路17aと上側の空気路17bとに分離形成している。
前記米吸引部材17の分離壁18は、下部の開口端からコーナ部付近の内部中途まで水平状に形成されており、分離壁18の終端のコーナ部で米路17aは空気路17bと合流しかつ米搬送手段Fに接続されている。
【0022】
米吸引部材17の下側米路17aは吸引口5aの下半分と連通接続され、貯米庫5内の米を取り出し可能であり、上側空気路17bは米路17aの上側に隣接していて吸引口5aの上半分及び空気導通路19aの下端開口と連通接続され、空気導通路19aの上端開口及び空気口5bから貯米庫5外の空気を吸引可能である。
上部ホッパ4を負圧にして、米搬送手段Fを介して米吸引部材17の空気路17b及び空気導通路19aを負圧にし、貯米庫5外の空気を吸引すると、その空気流は空気路17bを通って米搬送手段F側に流れることになり、エジェクタ効果によって米路17a及び吸引口5a内の空気も流動し、貯米庫5内の米を吸引する。
【0023】
上部ホッパ4の負圧によって米吸引部材17内の空気を吸引すると、米路17a及び貯米庫5内の空気も吸引され、その吸引力も貯米庫5内の米を取り出す力となる。
前述の如く、貯米庫5の背壁内面に縦長の導通路部材19を設けて空気導通路19aを形成すると、導通路部材19の下端の壁は分離壁18の延長上に位置し、貯米庫5内部及び米路17aと空気導通路19a及び空気路17bとを長い範囲で明確に分離して、空気及び米の流動を円滑にできる。
【0024】
なお、前記米吸引部材17は貯米庫5の背壁外面に設けているが、吸引口5aを貯米庫5の側壁の最下部に形成して、米吸引部材17を貯米庫5の側壁外面(外側面)に設けたりしてもよい。
米吸引部材17は分離壁18が上下中途に形成されているが、これを左右中途に形成して、内部を米路17aと空気路17bとに左右分離形成し、空気導通路19aの下端開口を吸引口5aの左右側方に隣接させておいてもよい。
【0025】
また、前記空気導通路19aの上端開口及び空気口5bは四角筒形状の機枠8内に開放されているが、機枠8外に開放していてもよい。
図1〜3、6〜13において、前記米搬送手段Fは合成樹脂製のパイプ又はホースで形成され、下端が米吸引部材17の上端に着脱自在に連結され、上端が上部ホッパ4の蓋体7に着脱自在に連結されている。
【0026】
上部ホッパ4は下部供給口6aが計量器3に接続されたホッパ本体6と、このホッパ本体6の上部に密閉嵌合する蓋体7とを有し、ホッパ本体6と蓋体7とはともに金属で形成することもできるが合成樹脂で形成されている。
ホッパ本体6と蓋体7とはともに合わせ面にフランジ部6C、7Cを有し、この両フランジ部6C、7Cを複数個の留め具13で締結することにより、蓋体7はホッパ本体6に着脱自在に取り付けられている。ホッパ本体6は下部が計量器3の上部に固定され、計量器3の下部は上部タンク2Bの天井部の上面に取り付けられている。
【0027】
図9〜12、15において、前記留め具13は押さえバネ式の押さえ留め具13Aと、ネジ螺合式のネジ留め具13Bとを有する。押さえ留め具13Aは、側面視略コ字形状で正面視略L字形状のバネ部材13aの両端をホッパ本体6に枢支し、バネ部材13aの中途部を蓋体7の係合部13bに係脱自在に係合するように構成されている。
ネジ留め具13Bはホッパ本体6に雌ネジ部13cを設け、蓋体7に突起13dを設け、この突起13dに挿入したネジ13eを雌ネジ部13cに螺合することにより、ホッパ本体6に蓋体7を締結するように構成されている。
【0028】
図2、6〜12において、前記ホッパ本体6は供給口6aを下端に形成した漏斗状の底壁6Aと、この底壁6Aから立ち上がっていて上端に上部開口6bを形成した周壁6Bとを有し、周壁6Bの上端にフランジ部6Cが形成され、このフランジ部6Cから周壁6B及び底壁6Aの下部まで多数本の縦方向のリブ6Dが形成されている。前記リブ6Dは横方向にも設けてもよい。
【0029】
前記供給口6aは前後方向に長い平面視略長方形であり、上部開口6bも供給口6aと略相似形の平面視略長方形になっている。
底壁6Aの供給口6aは、計量器3のドラム15のドラム軸心Pと直交する幅方向(左右方向)の中心がドラム軸心Pの略真上で平行に配置され、周壁6Bの上部開口6bはドラム軸心Pと直交する幅方向の中心Mが、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法T(図7に示す)だけ偏位されている。
【0030】
即ち、周壁6Bの平面視略長方形の内部空間は、幅方向の中心Mがドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法Tだけずらされており、底壁6Aはドラム15の開口15a先行側が反対側より緩傾斜で長く形成されている。
前記計量器3は、モータ及び伝動手段を有する駆動手段でドラム15が一方向に回転する中空ドラム式である。このドラム15は米収納量が一定(例えば5合)であり、開口15aはラセン状の切出し口になっており、開口15aが供給口6aに対向して米が入り、略半回転して開口15aが下向きになっていくときに米を落下して、洗米タンク2へ供給する。
【0031】
ドラム15が図6、7で右回転するとき、開口15aはホッパ本体6の供給口6aの一端の左端から連通し始めることになり、ホッパ本体6内の米はドラム軸心Pの左側が右側より先行して落下していくことになる。
上部開口6bがドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法Tだけ偏位されていることにより、上部ホッパ4の内部空間は、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大に設定されることになり、米が先行して落下する側の米量が多いので、上部ホッパ4内に保留(堆積貯溜)されている米の減少はドラム軸心Pの真上近くが最大になり、左右で減少のし方が偏よらず、可及的に左右が略均一となって米の流れが良好になる。
【0032】
また、ドラム軸心Pの可及的真上に保留されている米が減少によって凹んでくる部分が来るように、即ち、左右均等に米が流下するように、上部ホッパ4は左右非対称形状になっている。
周壁6Bの幅方向の中心Mはドラム軸心Pと開口15a先行側の側縁との略中央にあって、寸法Tは供給口6aの左右幅の略10〜30%であり、15〜20%が好ましい。
【0033】
米の減少がドラム軸心Pの略真上が最大になるので、その位置に米を投入できるように、蓋体7には米搬送手段Fと連通する米挿入口7aがドラム軸心Pの略真上に形成されている。
なお、図1には、上部ホッパ4及び計量器3の側面視を実線で示し、正面視を2点鎖線で示しており、貯米空間Sはドラム軸心Pに対して前後が略同幅であり、左側が右側より広幅になっている。
【0034】
図1、2、7〜11において、ホッパ本体6と蓋体7とで包囲される上部ホッパ4内の空間は、フイルタ10によって縦断されて前後に区切られ、前側主部の貯米空間Sと後側局部の空気排出空間Kの2室が形成されている。
即ち、上部ホッパ4の内部空間は、縦断する大面積のフイルタ10によって下から上まで前後に仕切られ、米を保留する中央の貯米空間Sと、空気を排出する水平方向外側の空気排出空間Kとが形成されている。
【0035】
前記フイルタ10はパンチングメタル又は網で形成され、平板形状又は平面視円弧状の円弧板形状で、直線状の左右側縁を有する板形状であり、ホッパ本体6に形成された溝形状の装着部11に上方から挿脱可能に装着されている。
前記装着部11はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6B内面に形成されており、フイルタ10はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6Bの上部開口6bを越えて上方に突出配置されている。
【0036】
蓋体7には装着部11に対向して天井から下方へ遮蔽部12が突出形成されている。この遮蔽部12は装着部11と同様な溝形状又は壁形状に形成され、装着部11に装着されたフイルタ10に上側から嵌合又は当接して、フイルタ10の上部との間を塞ぐようになっている。この遮蔽部12と前記装着部11とは、フイルタ10を支持するとともに、貯米空間Sから空気排出空間Kへの米の流動を規制している。
【0037】
上部ホッパ4内の空間はホッパ本体6内だけでなく蓋体7内にも形成され、従って、フイルタ10は装着部11に装着されてホッパ本体6内を底部から上部まで水平方向2室に仕切り、蓋体7の遮蔽部12に嵌合又は当接されて蓋体7内を下部から上壁内面まで水平方向2室に仕切り、貯米空間Sの背面側を全面に亘って縦断して空気排出空間Kと仕切っていて、負圧による空気吸引通路を大きく形成している。
【0038】
前記ホッパ本体6の後下部には、空気排出空間Kを負圧手段Eと連通させる空気吸出口6cが形成され、蓋体7には貯米空間Sを米搬送手段Fと連通する米挿入口7aが形成されている。
図1、2、6〜12において、蓋体7は全体的に天井部7Aが上方に膨出したドーム形状であり、米搬送手段Fが配置される天井部7Aの部位に上面の凹み7Bが形成され、周囲縁にフランジ部7Cが形成され、その天井部7Aの内面に多数本の縦横のリブ7Dを形成している。
【0039】
蓋体7は天井部7Aを上方膨出形状にしかつ内面にリブ7Dを形成することにより、上部ホッパ4の内部を負圧にしても、外圧に耐え得る構造になり、天井部7Aの上面の凹み7Bを形成することにより、米供給口具20を含む米搬送手段Fの全部、少なくとも下半分を埋め込むことができ、天井部7Aの上側に米搬送手段Fを配置しても、洗米機1の頂部の高さが高くなるのを抑えている。
【0040】
前記蓋体7は米挿入口7aから凹み7Bが連続形成され、側面視略L字状のエルボに形成された米供給口具20の一端が米挿入口7aに挿入され、他端が凹み7B内に埋め込み状に配置されている。
米搬送手段Fは米挿入口7aに装着された前記米供給口具20と、この米供給口具20に一端が接続されたパイプ又はホース等の直線部材F1と、この直線部材F1の他端に接続されたエルボF2と、このエルボF2と米吸引部材17とを接続するホースF3等を有している。前記直線部材F1も略下半分が凹み7B内に埋め込み状に配置されている。
【0041】
米供給口具20は、一端側下部が蓋体7の上方から貯米空間S内へ突出配置されている。この米供給口具20の下部には、貯米空間S内へ投入される米の満量を検出する満量センサ27が下方突出状に設けられている。
満量センサ27は投光器及び受光器を有する光電管等で形成され、蓋体7の天井内面から貯米空間S内へ突出して貯米空間Sの最上部に配置され、米が蓋体7の天井内面近くまで溜まりかつ米供給口具20の口を塞ぐようになったときに、その米によって光が遮られて検知する。投光器と受光器の間は円筒壁のない溝28となっていて、投光器及び受光器が米に埋まってもその溝28が埋まるまで米及び空気を貯米空間Sへ投入可能になっている。
【0042】
満量センサ27及び米供給口具20は、計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置し、計量器3への米供給により貯米空間S内から米が流出するので、その米流出中心に上方から米を投入し、そして米供給口具20から投入される米が山盛りになるとき、その山の頂上付近の米を満量センサ27で検出するようになっている。
図1〜4、11において、負圧手段Eはブロア22と排気案内部材23と負圧用パイプ又はホース24とを有する。ブロア22は機枠8の下部に設けた庫ケース21内に配置されていて、中空の機枠8内に挿通された負圧用パイプ又はホース24を介して上部ホッパ4の空気吸出口6cに接続されており、排気案内部材23はこのブロア22からの排気を庫ケース21の外方へ排気案内する。
【0043】
前記貯米庫5の底を前側及び左右側から奥側の底部5Aへ下向き傾斜していることにより、庫ケース21内の前側及び左右側には空間が形成されており、庫ケース21の前左下部の空間にブロア22が配置されている。
前記上部ホッパ4の空気吸出口6cは上下方向に貫通された孔であるので、上部ホッパ4は上下型で簡単かつ安価に形成でき、負圧用パイプ又はホース24の接続も容易にできる。
【0044】
洗米機1における洗米タンク2への米の搬送動作において、負圧手段Eのブロア22を作動して空気を排気すると、負圧用パイプ又はホース24及び空気吸出口6cを介して上部ホッパ4の空気排出空間K内の空気が排出され、かつ貯米空間S内が負圧にされ、米供給口具20、米搬送手段F、米吸引部材17及び空気導通路19aを介して、空気が貯米庫5内及び機枠8内外から吸引される。
【0045】
空気が空気導通路19aから米吸引部材17の空気路17b内に流通することにより、また吸引口5a及び米路17aを介して貯米庫5内から吸引されることにより、貯米庫5内の米が吸引口5a及び米路17aから吸引され、米搬送手段Fを介して上部ホッパ4内に搬入される。
米搬送手段Fで搬送される米及び空気は、蓋体7の米供給口具20から上部ホッパ4内の貯米空間Sへ投入され、米は計量器3のドラム軸心Pの略真上から堆積されていき、蓋体7の天井内面近くまで溜まる。保留米が米供給口具20を塞ぐようになると、満量センサ27がそれを感知して、ブロア22の作動を停止する。
【0046】
米搬送手段Fで上部ホッパ4内に搬送された空気は、貯米空間Sからフィルタ10を通過して空気排出空間Kへ入り、ホッパ本体6の空気吸出口6cを経て、負圧用パイプ又はホース24を介してブロア22に吸引され、排気案内部材23に向けて排出される。
上部ホッパ4から洗米タンク2への米の供給動作において、計量器3のドラム15を1回転又は複数回転させて上部ホッパ4内の米を計量しながら洗米タンク2へ供給する。ドラム15の開口15aはホッパ本体6の供給口6aの一端から先行して連通し、保留していた米を落下していくが、貯米空間Sは開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大であるので、保留米の減少がドラム軸心Pの真上を境にして左右同様に発生し、左右一方に多く残留米が生じることがなくなり、貯米空間Sの底まで米供給が円滑になされる。
【0047】
貯米空間Sの底近くまで米が減少すると、ブロア22を作動して上部ホッパ4内に米を投入する。投入される米は米供給口具20から供給口6aの真上に供給される。供給口6aの真上は残留米が最も減少している部位であり、その部位を中心にして米が堆積されていく。
図15は上部ホッパ4の変形例を示しており、上部ホッパ4は、合成樹脂製のホッパ本体6と蓋体7とを有し、蓋体7の左右一側を1つ又は複数の蝶番14でホッパ本体6に枢支連結し、左右他側に図12に示したものと同様の1つ又は複数の留め具13で締結しており、蓋体7はホッパ本体6に対して蝶番14を介して開閉自在となっている。
【0048】
前記留め具13を解除することにより、蓋体7を蝶番14を介して開放することができ、上部ホッパ4内の清掃及びフイルタ10の着脱、清掃が容易にできる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜15に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0049】
例えば、上部ホッパ4及び計量器3は前後方向を左右方向になるように配置を変更してもよく、上部ホッパ4の貯米空間Sの下部に保留米が少ないこと及び/又は保留米がないことを検出するセンサを設けて、上部ホッパ4内への米の補給を自動的に行うようにしたりしてもよい。
蓋体7は、上面の凹み7B及び直線部材F1を設ける代わりに、天井部7Aに米挿入口7aと連通する空気路を形成し、その空気路に米搬送手段FのエルボF2を接続するようにしてもよい。
【0050】
また、貯米庫5において、空気導通路19aを形成する縦長の導通路部材19を貯米庫5の背壁内面に設けているが、導通路部材19を背面に設けて、その下端開口を貯米庫5の背面側で米吸引部材17の空気路17bと連通させてもよく、また、米吸引部材17自体に貯米庫5外部と連通する空気導通路19aを形成してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 洗米機
2 洗米タンク
3 計量器
4 上部ホッパ
5 貯米庫
5B 側壁
5a 吸引口
5b 空気口
6 ホッパ本体
6A 底壁
6B 周壁
6a 供給口
6b 上部開口
6c 空気吸出口
7 蓋体
7A 天井部
7B 凹み
7a 米挿入口
8 機枠
10 フイルタ
11 装着部
12 遮蔽部
13 留め具
14 蝶番
15 ドラム
15a 開口
17 米吸引部材
17a 米路
17b 空気路
18 分離壁
19 導通路部材
19a 空気導通路
20 米供給口具
27 満量センサ
28 溝
E 負圧手段
F 米搬送手段
K 空気排出空間
M 周壁幅方向の中心
P ドラム軸心
S 貯米空間
T 寸法
W1 開口先行側容量
W2 反対側容量
Y 米容器
【技術分野】
【0001】
本発明は、米(麦等の穀物を含む)を空気の吸引によって上部ホッパへ搬送供給可能にした洗米機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術においては、例えば特許文献1に開示されているように、米を洗浄する洗米タンクと、この洗米タンクに米を計量して供給する計量器と、米を保留していて計量器に米を供給する上部ホッパと、この上部ホッパの内部を負圧にする負圧手段と、洗米タンクの下方に位置して米を貯蔵する貯米庫と、上部ホッパ内部の負圧によって貯米庫内の米を上部ホッパに吸引搬送する米搬送手段とを備えている。
【0003】
そして、上部ホッパには、周囲壁から内方へ突出していて米を投入する米出口パイプと、天井から下向きに突出した山形面に取り付けられていて米の満量を検出する米満量センサとが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−213964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術においては、米満量センサは上部ホッパの固定の天井に設けられているのでメンテナンス及び着脱が困難であり、計量器の略真上に位置するが、横向きの米出口パイプと水平方向で離れているため、米出口パイプから投入される米が、米出口パイプの口付近で先に堆積されて、満量になる前に米投入が困難になったりすることがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした洗米機を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、ホッパ本体に密閉嵌合する蓋体に米搬送手段と連通する米供給口具を設け、この米供給口具に満量センサを設けることにより、満量センサのメンテナンス及び着脱が容易になりかつ米の満量を正確に検出できるようにした洗米機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、米を洗浄する洗米タンク2と、この洗米タンク2に米を計量して供給する計量器3と、米を保留していて計量器3に米を供給する上部ホッパ4と、この上部ホッパ4の内部を負圧にする負圧手段Eと、洗米タンク2の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫5と、上部ホッパ4内部の負圧によって貯米庫5内の米を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fとを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ4は貯米空間Sを形成していて下部供給口6aが計量器3に接続されたホッパ本体6と、このホッパ本体6に密閉嵌合する蓋体7とを有し、
前記蓋体7に貯米空間Sを米搬送手段Fと連通する米供給口具20を設けており、この米供給口具20に貯米空間S内の米の満量を検出する満量センサ27を設け、この満量センサ27を蓋体7の上方から貯米空間S内へ突出配置していることを特徴とする。
【0008】
第2に、前記満量センサ27は米供給口具20の下部に下方突出状に設けられ、貯米空間Sの最上部に配置されていることを特徴とする。
第3に、前記満量センサ27及び米供給口具20は、計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、満量センサのメンテナンス及び着脱が容易になりかつ米の満量を正確に検出できる。
即ち、請求項1に係る発明は、満量センサ27が蓋体7に設けられかつ米搬送手段Fと連通する米供給口具20に設けられているので、投入される米が蓋体7近傍まで堆積して米供給口具20の口を塞ぐときに米の満量を検出することができ、米満量検出が正確にでき、ホッパ本体6に対して蓋体7を着脱するまたは蓋体7に対して米供給口具20を着脱すると、満量センサ27のメンテナンス及び着脱が容易にできる。
【0010】
請求項2に係る発明は、満量センサ27が米供給口具20の下部に下方突出状に設けられているので、投入される米が貯米空間Sの最上部でかつ米供給口具20の口を塞ぐ状態まで堆積したときに米の満量を検出することができる。
請求項3に係る発明は、米供給口具20が計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置されているので、計量器3への米供給により貯米空間S内での米の流出する中心に米を投入でき、かつその位置での米の満量を検出することができ、米の効果的な保留ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態を示す洗米機の概略説明図である。
【図2】同断面側面図である。
【図3】貯米庫底部の断面側面図である。
【図4】貯米庫底部の断面正面図である。
【図5】貯米庫の米吸引部材の斜視図である。
【図6】洗米機の上部の断面正面図である。
【図7】上部ホッパの断面正面図である。
【図8】図6のX−X線断面図である。
【図9】上部ホッパの分解斜視図である。
【図10】蓋体の斜視図である。
【図11】蓋体を外した上部ホッパの平面図である。
【図12】上部ホッパの側面図である。
【図13】洗米機の正面図である。
【図14】洗米機の斜視図である。
【図15】上部ホッパの変形例を示す断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、2、13、14において、1は業務用洗米機の全体を示しており、洗米機1は洗米タンク2の上方に計量器3を有する上部ホッパ4を配置し、洗米タンク2の下方に貯米庫5を配置し、前記上部ホッパ4に内部を負圧にする負圧手段Eを接続し、前記貯米庫5と上部ホッパ4との間に貯米庫5内の米(麦等の穀物を含む)を上部ホッパ4に吸引搬送する米搬送手段Fを設け、これら洗米タンク2、上部ホッパ4及び貯米庫5を機枠8で支持しており、貯米庫5の上側に載置台9を有し、この載置台9上に炊飯器、内釜又はその他の容器等の米を収納可能なの米容器Yを載置可能になっている。
【0013】
前記洗米機1は、載置台9上に米容器Yとして炊飯器を載置することにより炊飯装置として認識でき、また、炊飯器以外の容器を載置することにより、米、麦、大豆等の穀物を洗浄する装置、搬送して計量する装置として認識することもできる。
前記上部ホッパ4、貯米庫5、負圧手段E、米搬送手段F及び機枠8等により、洗米、計量のための米を吸引搬送する米搬送機構が構成されている。
【0014】
機枠8は角筒形状の1本の支柱で形成され、下部が貯米庫5の背面に固定され、上部が洗米タンク2及び上部ホッパ4等を支持する支持フレーム26を固定している。この機枠8は左右2本の支柱で構成してもよい。
機枠8には、図6、13、14に示すように、洗米タンク2と貯米庫5との間に、位置設定手段36と容器検出手段37とを有する。位置設定手段36は載置台9に載置される米容器Yを洗米タンク2の直下に配置させるものであり、米容器Yの大きさに応じてその前後位置を適正に設定する。容器検出手段37は載置台9に米容器Yが載置されているか否かを検出する。
【0015】
図2、6〜8において、前記洗米タンク2は、円筒部と下部の漏斗部とを有する下部タンク2Aと、円筒部と上部の天井部とを有する上部タンク2Bとを備え、上部タンク2Bが機枠8の支持フレーム26に固定され、下部タンク2Aの円筒部が上部タンク2Bの円筒部に留め具2Cを介して着脱自在に装着されており、内部が水漏れ、空気漏れ等のないように、密閉構造となっている。
【0016】
下部タンク2Aは漏斗部の底部下端に排米口を開口しており、この排米口は円錐弁で例示する排米弁30で閉鎖され、排米弁30を下動させることによって開放可能になっている。
洗米タンク2の中心には縦筒軸形状の回転軸31が配置され、その上部が上部タンク2Bの天井部に軸受を介して支持されており、モータ及び巻掛伝動体等を有する回動手段によって回転駆動される。前記回転軸31には放射状に複数本の撹拌棒32が設けられ、洗米タンク2内の米を満遍なく攪拌し、効果的に洗米(研米)する。
【0017】
前記回転軸31の中空部内に排米弁30を下端に取り付けている弁棒33が挿通され、上部タンク2Bの天井部から上方に突出した弁棒33の上部に、カム、リンク、モータ等による昇降手段が連結され、この昇降手段で排米弁30を上下動して排米口を開閉する。 前記回転軸31の回動手段と弁棒33の昇降手段とで洗米タンク2の駆動機構34が構成され、支持フレーム26上に配置されている。
【0018】
洗米タンク2には水道系に配管接続された給水手段が備えられ、開閉弁のオン・オフとノズル等によって洗米水及び炊飯水等の給水が可能であると共に、開閉弁の開度調整、給水時間等を制御部にて制御することで、洗米の程度を制御し、炊飯水の水加減量を調整可能になっている。
図1〜5、13、14において、貯米庫5の上側の載置台9は、水平な平坦面を有する板材料で形成され、その両側には取っ手9Aが設けられている。この載置台9は貯米庫5の上部開口を閉鎖する蓋を兼ねており、解放することにより、上部開口から貯米庫5内に米を補給することができる。
【0019】
貯米庫5は前後左右に側壁5Bを有し、底部が前側及び左右から奥側の底部5Aへ下向き傾斜し、底部を形成する周囲の側壁5Bの下半分が漏斗形に形成され、この貯米庫5の下半分を覆うように周壁及び底壁等を設けて、四角箱形状の庫ケース21が形成されている。前記貯米庫5及び庫ケース21は機枠8の下部に固定されている。
前記貯米庫5の側壁5B(背壁)の最下部に底部5Aに達する米取り出し用の吸引口5aが形成され、この吸引口5aより上側に空気取り入れ用の空気口5bが形成され、背壁の内面に吸引口5aの上半分から空気口5bまでには断面コ字形状の縦長の導通路部材19が取り付けられている。
【0020】
この導通路部材19は貯米庫5の背壁との間に空気導通路19aを形成しており、この空気導通路19aは下端が吸引口5aの上半分に開放され、上端が多数の小穴で形成された空気口5bに連通されかつ外部に開放されている。
貯米庫5の背壁の背面(外側面)下部には吸引口5aと連通する米吸引部材17が設けられており、この米吸引部材17は吸引口5aの下半分を介して貯米庫5内と連通し、吸引口5aの上半分を介して空気導通路19aと連通している。
【0021】
米吸引部材17は図3に示すように側面視略L字形状であり、上部が米搬送手段Fに接続され、下部は内部に分離壁18が形成され、内部を上下に分離して下側の米路17aと上側の空気路17bとに分離形成している。
前記米吸引部材17の分離壁18は、下部の開口端からコーナ部付近の内部中途まで水平状に形成されており、分離壁18の終端のコーナ部で米路17aは空気路17bと合流しかつ米搬送手段Fに接続されている。
【0022】
米吸引部材17の下側米路17aは吸引口5aの下半分と連通接続され、貯米庫5内の米を取り出し可能であり、上側空気路17bは米路17aの上側に隣接していて吸引口5aの上半分及び空気導通路19aの下端開口と連通接続され、空気導通路19aの上端開口及び空気口5bから貯米庫5外の空気を吸引可能である。
上部ホッパ4を負圧にして、米搬送手段Fを介して米吸引部材17の空気路17b及び空気導通路19aを負圧にし、貯米庫5外の空気を吸引すると、その空気流は空気路17bを通って米搬送手段F側に流れることになり、エジェクタ効果によって米路17a及び吸引口5a内の空気も流動し、貯米庫5内の米を吸引する。
【0023】
上部ホッパ4の負圧によって米吸引部材17内の空気を吸引すると、米路17a及び貯米庫5内の空気も吸引され、その吸引力も貯米庫5内の米を取り出す力となる。
前述の如く、貯米庫5の背壁内面に縦長の導通路部材19を設けて空気導通路19aを形成すると、導通路部材19の下端の壁は分離壁18の延長上に位置し、貯米庫5内部及び米路17aと空気導通路19a及び空気路17bとを長い範囲で明確に分離して、空気及び米の流動を円滑にできる。
【0024】
なお、前記米吸引部材17は貯米庫5の背壁外面に設けているが、吸引口5aを貯米庫5の側壁の最下部に形成して、米吸引部材17を貯米庫5の側壁外面(外側面)に設けたりしてもよい。
米吸引部材17は分離壁18が上下中途に形成されているが、これを左右中途に形成して、内部を米路17aと空気路17bとに左右分離形成し、空気導通路19aの下端開口を吸引口5aの左右側方に隣接させておいてもよい。
【0025】
また、前記空気導通路19aの上端開口及び空気口5bは四角筒形状の機枠8内に開放されているが、機枠8外に開放していてもよい。
図1〜3、6〜13において、前記米搬送手段Fは合成樹脂製のパイプ又はホースで形成され、下端が米吸引部材17の上端に着脱自在に連結され、上端が上部ホッパ4の蓋体7に着脱自在に連結されている。
【0026】
上部ホッパ4は下部供給口6aが計量器3に接続されたホッパ本体6と、このホッパ本体6の上部に密閉嵌合する蓋体7とを有し、ホッパ本体6と蓋体7とはともに金属で形成することもできるが合成樹脂で形成されている。
ホッパ本体6と蓋体7とはともに合わせ面にフランジ部6C、7Cを有し、この両フランジ部6C、7Cを複数個の留め具13で締結することにより、蓋体7はホッパ本体6に着脱自在に取り付けられている。ホッパ本体6は下部が計量器3の上部に固定され、計量器3の下部は上部タンク2Bの天井部の上面に取り付けられている。
【0027】
図9〜12、15において、前記留め具13は押さえバネ式の押さえ留め具13Aと、ネジ螺合式のネジ留め具13Bとを有する。押さえ留め具13Aは、側面視略コ字形状で正面視略L字形状のバネ部材13aの両端をホッパ本体6に枢支し、バネ部材13aの中途部を蓋体7の係合部13bに係脱自在に係合するように構成されている。
ネジ留め具13Bはホッパ本体6に雌ネジ部13cを設け、蓋体7に突起13dを設け、この突起13dに挿入したネジ13eを雌ネジ部13cに螺合することにより、ホッパ本体6に蓋体7を締結するように構成されている。
【0028】
図2、6〜12において、前記ホッパ本体6は供給口6aを下端に形成した漏斗状の底壁6Aと、この底壁6Aから立ち上がっていて上端に上部開口6bを形成した周壁6Bとを有し、周壁6Bの上端にフランジ部6Cが形成され、このフランジ部6Cから周壁6B及び底壁6Aの下部まで多数本の縦方向のリブ6Dが形成されている。前記リブ6Dは横方向にも設けてもよい。
【0029】
前記供給口6aは前後方向に長い平面視略長方形であり、上部開口6bも供給口6aと略相似形の平面視略長方形になっている。
底壁6Aの供給口6aは、計量器3のドラム15のドラム軸心Pと直交する幅方向(左右方向)の中心がドラム軸心Pの略真上で平行に配置され、周壁6Bの上部開口6bはドラム軸心Pと直交する幅方向の中心Mが、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法T(図7に示す)だけ偏位されている。
【0030】
即ち、周壁6Bの平面視略長方形の内部空間は、幅方向の中心Mがドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法Tだけずらされており、底壁6Aはドラム15の開口15a先行側が反対側より緩傾斜で長く形成されている。
前記計量器3は、モータ及び伝動手段を有する駆動手段でドラム15が一方向に回転する中空ドラム式である。このドラム15は米収納量が一定(例えば5合)であり、開口15aはラセン状の切出し口になっており、開口15aが供給口6aに対向して米が入り、略半回転して開口15aが下向きになっていくときに米を落下して、洗米タンク2へ供給する。
【0031】
ドラム15が図6、7で右回転するとき、開口15aはホッパ本体6の供給口6aの一端の左端から連通し始めることになり、ホッパ本体6内の米はドラム軸心Pの左側が右側より先行して落下していくことになる。
上部開口6bがドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側に寸法Tだけ偏位されていることにより、上部ホッパ4の内部空間は、ドラム軸心Pの真上からドラム15の開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大に設定されることになり、米が先行して落下する側の米量が多いので、上部ホッパ4内に保留(堆積貯溜)されている米の減少はドラム軸心Pの真上近くが最大になり、左右で減少のし方が偏よらず、可及的に左右が略均一となって米の流れが良好になる。
【0032】
また、ドラム軸心Pの可及的真上に保留されている米が減少によって凹んでくる部分が来るように、即ち、左右均等に米が流下するように、上部ホッパ4は左右非対称形状になっている。
周壁6Bの幅方向の中心Mはドラム軸心Pと開口15a先行側の側縁との略中央にあって、寸法Tは供給口6aの左右幅の略10〜30%であり、15〜20%が好ましい。
【0033】
米の減少がドラム軸心Pの略真上が最大になるので、その位置に米を投入できるように、蓋体7には米搬送手段Fと連通する米挿入口7aがドラム軸心Pの略真上に形成されている。
なお、図1には、上部ホッパ4及び計量器3の側面視を実線で示し、正面視を2点鎖線で示しており、貯米空間Sはドラム軸心Pに対して前後が略同幅であり、左側が右側より広幅になっている。
【0034】
図1、2、7〜11において、ホッパ本体6と蓋体7とで包囲される上部ホッパ4内の空間は、フイルタ10によって縦断されて前後に区切られ、前側主部の貯米空間Sと後側局部の空気排出空間Kの2室が形成されている。
即ち、上部ホッパ4の内部空間は、縦断する大面積のフイルタ10によって下から上まで前後に仕切られ、米を保留する中央の貯米空間Sと、空気を排出する水平方向外側の空気排出空間Kとが形成されている。
【0035】
前記フイルタ10はパンチングメタル又は網で形成され、平板形状又は平面視円弧状の円弧板形状で、直線状の左右側縁を有する板形状であり、ホッパ本体6に形成された溝形状の装着部11に上方から挿脱可能に装着されている。
前記装着部11はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6B内面に形成されており、フイルタ10はホッパ本体6の底壁6Aから周壁6Bの上部開口6bを越えて上方に突出配置されている。
【0036】
蓋体7には装着部11に対向して天井から下方へ遮蔽部12が突出形成されている。この遮蔽部12は装着部11と同様な溝形状又は壁形状に形成され、装着部11に装着されたフイルタ10に上側から嵌合又は当接して、フイルタ10の上部との間を塞ぐようになっている。この遮蔽部12と前記装着部11とは、フイルタ10を支持するとともに、貯米空間Sから空気排出空間Kへの米の流動を規制している。
【0037】
上部ホッパ4内の空間はホッパ本体6内だけでなく蓋体7内にも形成され、従って、フイルタ10は装着部11に装着されてホッパ本体6内を底部から上部まで水平方向2室に仕切り、蓋体7の遮蔽部12に嵌合又は当接されて蓋体7内を下部から上壁内面まで水平方向2室に仕切り、貯米空間Sの背面側を全面に亘って縦断して空気排出空間Kと仕切っていて、負圧による空気吸引通路を大きく形成している。
【0038】
前記ホッパ本体6の後下部には、空気排出空間Kを負圧手段Eと連通させる空気吸出口6cが形成され、蓋体7には貯米空間Sを米搬送手段Fと連通する米挿入口7aが形成されている。
図1、2、6〜12において、蓋体7は全体的に天井部7Aが上方に膨出したドーム形状であり、米搬送手段Fが配置される天井部7Aの部位に上面の凹み7Bが形成され、周囲縁にフランジ部7Cが形成され、その天井部7Aの内面に多数本の縦横のリブ7Dを形成している。
【0039】
蓋体7は天井部7Aを上方膨出形状にしかつ内面にリブ7Dを形成することにより、上部ホッパ4の内部を負圧にしても、外圧に耐え得る構造になり、天井部7Aの上面の凹み7Bを形成することにより、米供給口具20を含む米搬送手段Fの全部、少なくとも下半分を埋め込むことができ、天井部7Aの上側に米搬送手段Fを配置しても、洗米機1の頂部の高さが高くなるのを抑えている。
【0040】
前記蓋体7は米挿入口7aから凹み7Bが連続形成され、側面視略L字状のエルボに形成された米供給口具20の一端が米挿入口7aに挿入され、他端が凹み7B内に埋め込み状に配置されている。
米搬送手段Fは米挿入口7aに装着された前記米供給口具20と、この米供給口具20に一端が接続されたパイプ又はホース等の直線部材F1と、この直線部材F1の他端に接続されたエルボF2と、このエルボF2と米吸引部材17とを接続するホースF3等を有している。前記直線部材F1も略下半分が凹み7B内に埋め込み状に配置されている。
【0041】
米供給口具20は、一端側下部が蓋体7の上方から貯米空間S内へ突出配置されている。この米供給口具20の下部には、貯米空間S内へ投入される米の満量を検出する満量センサ27が下方突出状に設けられている。
満量センサ27は投光器及び受光器を有する光電管等で形成され、蓋体7の天井内面から貯米空間S内へ突出して貯米空間Sの最上部に配置され、米が蓋体7の天井内面近くまで溜まりかつ米供給口具20の口を塞ぐようになったときに、その米によって光が遮られて検知する。投光器と受光器の間は円筒壁のない溝28となっていて、投光器及び受光器が米に埋まってもその溝28が埋まるまで米及び空気を貯米空間Sへ投入可能になっている。
【0042】
満量センサ27及び米供給口具20は、計量器3のドラム軸心Pの略真上に配置し、計量器3への米供給により貯米空間S内から米が流出するので、その米流出中心に上方から米を投入し、そして米供給口具20から投入される米が山盛りになるとき、その山の頂上付近の米を満量センサ27で検出するようになっている。
図1〜4、11において、負圧手段Eはブロア22と排気案内部材23と負圧用パイプ又はホース24とを有する。ブロア22は機枠8の下部に設けた庫ケース21内に配置されていて、中空の機枠8内に挿通された負圧用パイプ又はホース24を介して上部ホッパ4の空気吸出口6cに接続されており、排気案内部材23はこのブロア22からの排気を庫ケース21の外方へ排気案内する。
【0043】
前記貯米庫5の底を前側及び左右側から奥側の底部5Aへ下向き傾斜していることにより、庫ケース21内の前側及び左右側には空間が形成されており、庫ケース21の前左下部の空間にブロア22が配置されている。
前記上部ホッパ4の空気吸出口6cは上下方向に貫通された孔であるので、上部ホッパ4は上下型で簡単かつ安価に形成でき、負圧用パイプ又はホース24の接続も容易にできる。
【0044】
洗米機1における洗米タンク2への米の搬送動作において、負圧手段Eのブロア22を作動して空気を排気すると、負圧用パイプ又はホース24及び空気吸出口6cを介して上部ホッパ4の空気排出空間K内の空気が排出され、かつ貯米空間S内が負圧にされ、米供給口具20、米搬送手段F、米吸引部材17及び空気導通路19aを介して、空気が貯米庫5内及び機枠8内外から吸引される。
【0045】
空気が空気導通路19aから米吸引部材17の空気路17b内に流通することにより、また吸引口5a及び米路17aを介して貯米庫5内から吸引されることにより、貯米庫5内の米が吸引口5a及び米路17aから吸引され、米搬送手段Fを介して上部ホッパ4内に搬入される。
米搬送手段Fで搬送される米及び空気は、蓋体7の米供給口具20から上部ホッパ4内の貯米空間Sへ投入され、米は計量器3のドラム軸心Pの略真上から堆積されていき、蓋体7の天井内面近くまで溜まる。保留米が米供給口具20を塞ぐようになると、満量センサ27がそれを感知して、ブロア22の作動を停止する。
【0046】
米搬送手段Fで上部ホッパ4内に搬送された空気は、貯米空間Sからフィルタ10を通過して空気排出空間Kへ入り、ホッパ本体6の空気吸出口6cを経て、負圧用パイプ又はホース24を介してブロア22に吸引され、排気案内部材23に向けて排出される。
上部ホッパ4から洗米タンク2への米の供給動作において、計量器3のドラム15を1回転又は複数回転させて上部ホッパ4内の米を計量しながら洗米タンク2へ供給する。ドラム15の開口15aはホッパ本体6の供給口6aの一端から先行して連通し、保留していた米を落下していくが、貯米空間Sは開口15a先行側の容量W1が反対側の容量W2より大であるので、保留米の減少がドラム軸心Pの真上を境にして左右同様に発生し、左右一方に多く残留米が生じることがなくなり、貯米空間Sの底まで米供給が円滑になされる。
【0047】
貯米空間Sの底近くまで米が減少すると、ブロア22を作動して上部ホッパ4内に米を投入する。投入される米は米供給口具20から供給口6aの真上に供給される。供給口6aの真上は残留米が最も減少している部位であり、その部位を中心にして米が堆積されていく。
図15は上部ホッパ4の変形例を示しており、上部ホッパ4は、合成樹脂製のホッパ本体6と蓋体7とを有し、蓋体7の左右一側を1つ又は複数の蝶番14でホッパ本体6に枢支連結し、左右他側に図12に示したものと同様の1つ又は複数の留め具13で締結しており、蓋体7はホッパ本体6に対して蝶番14を介して開閉自在となっている。
【0048】
前記留め具13を解除することにより、蓋体7を蝶番14を介して開放することができ、上部ホッパ4内の清掃及びフイルタ10の着脱、清掃が容易にできる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜15に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0049】
例えば、上部ホッパ4及び計量器3は前後方向を左右方向になるように配置を変更してもよく、上部ホッパ4の貯米空間Sの下部に保留米が少ないこと及び/又は保留米がないことを検出するセンサを設けて、上部ホッパ4内への米の補給を自動的に行うようにしたりしてもよい。
蓋体7は、上面の凹み7B及び直線部材F1を設ける代わりに、天井部7Aに米挿入口7aと連通する空気路を形成し、その空気路に米搬送手段FのエルボF2を接続するようにしてもよい。
【0050】
また、貯米庫5において、空気導通路19aを形成する縦長の導通路部材19を貯米庫5の背壁内面に設けているが、導通路部材19を背面に設けて、その下端開口を貯米庫5の背面側で米吸引部材17の空気路17bと連通させてもよく、また、米吸引部材17自体に貯米庫5外部と連通する空気導通路19aを形成してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 洗米機
2 洗米タンク
3 計量器
4 上部ホッパ
5 貯米庫
5B 側壁
5a 吸引口
5b 空気口
6 ホッパ本体
6A 底壁
6B 周壁
6a 供給口
6b 上部開口
6c 空気吸出口
7 蓋体
7A 天井部
7B 凹み
7a 米挿入口
8 機枠
10 フイルタ
11 装着部
12 遮蔽部
13 留め具
14 蝶番
15 ドラム
15a 開口
17 米吸引部材
17a 米路
17b 空気路
18 分離壁
19 導通路部材
19a 空気導通路
20 米供給口具
27 満量センサ
28 溝
E 負圧手段
F 米搬送手段
K 空気排出空間
M 周壁幅方向の中心
P ドラム軸心
S 貯米空間
T 寸法
W1 開口先行側容量
W2 反対側容量
Y 米容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米を洗浄する洗米タンク(2)と、この洗米タンク(2)に米を計量して供給する計量器(3)と、米を保留していて計量器(3)に米を供給する上部ホッパ(4)と、この上部ホッパ(4)の内部を負圧にする負圧手段(E)と、洗米タンク(2)の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫(5)と、上部ホッパ(4)内部の負圧によって貯米庫(5)内の米を上部ホッパ(4)に吸引搬送する米搬送手段(F)とを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ(4)は貯米空間(S)を形成していて下部供給口(6a)が計量器(3)に接続されたホッパ本体(6)と、このホッパ本体(6)に密閉嵌合する蓋体(7)とを有し、
前記蓋体(7)に貯米空間(S)を米搬送手段(F)と連通する米供給口具(20)を設けており、この米供給口具(20)に貯米空間(S)内の米の満量を検出する満量センサ(27)を設け、この満量センサ(27)を蓋体(7)の上方から貯米空間(S)内へ突出配置していることを特徴とする洗米機。
【請求項2】
前記満量センサ(27)は米供給口具(20)の下部に下方突出状に設けられ、貯米空間(S)の最上部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
【請求項3】
前記満量センサ(27)及び米供給口具(20)は、計量器(3)のドラム軸心(P)の略真上に配置していることを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
【請求項1】
米を洗浄する洗米タンク(2)と、この洗米タンク(2)に米を計量して供給する計量器(3)と、米を保留していて計量器(3)に米を供給する上部ホッパ(4)と、この上部ホッパ(4)の内部を負圧にする負圧手段(E)と、洗米タンク(2)の下方に位置して米を貯蔵する貯米庫(5)と、上部ホッパ(4)内部の負圧によって貯米庫(5)内の米を上部ホッパ(4)に吸引搬送する米搬送手段(F)とを備えた洗米機であって、
前記上部ホッパ(4)は貯米空間(S)を形成していて下部供給口(6a)が計量器(3)に接続されたホッパ本体(6)と、このホッパ本体(6)に密閉嵌合する蓋体(7)とを有し、
前記蓋体(7)に貯米空間(S)を米搬送手段(F)と連通する米供給口具(20)を設けており、この米供給口具(20)に貯米空間(S)内の米の満量を検出する満量センサ(27)を設け、この満量センサ(27)を蓋体(7)の上方から貯米空間(S)内へ突出配置していることを特徴とする洗米機。
【請求項2】
前記満量センサ(27)は米供給口具(20)の下部に下方突出状に設けられ、貯米空間(S)の最上部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
【請求項3】
前記満量センサ(27)及び米供給口具(20)は、計量器(3)のドラム軸心(P)の略真上に配置していることを特徴とする請求項1に記載の洗米機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−78729(P2013−78729A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220165(P2011−220165)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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