説明

活性成分の経粘膜投与のためのガレノス的方式

本発明の対象は、少なくとも一つの活性成分の粘膜経由による投与のためのガレノス的方式であり、同活性成分が口腔および/または中咽頭の粘膜を通じて迅速に吸収できるように、重量でアルコールを少なくとも20%含むハイドロアルコール溶液中に完全かつ安定的に溶解状態にあることを特徴とする。本発明は、ガレノス的方式の利用にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つの活性成分の粘膜経由による即時かつ体系的投与のためのガレノス的方式に関する。
【0002】
本発明は、その使用法にも関する。
【背景技術】
【0003】
現在、患者自身が自己投与するための多数の活性医薬品が存在している。
【0004】
この自己投与は、通常、消化器経由で行なわれている。
【0005】
ところが食道と胃に導入されると、活性成分は、胃環境または腸生理学的変化の関連で、いわゆる一次消化器通過作用を受け、変質とか消失が起こる。活性成分は、次に、いわゆる「一次肝臓通過」作用で、多かれ少なかれ代謝および/または分解が起こり、それと共に、大抵無活性か有毒な多数の代謝物質が形成される。
【0006】
実際に生化学的に効力を生ずる活性成分の量は、きわめて少ない。投与量のごく一部だけが薬理的に期待されている作用をする。
【0007】
したがって、例として挙げれば、消化器経由で投与されたある種のホルモンは、その80%以上が破壊される。それ以外の例えばスマトリプタンのような物質は、生化学的に有効な成分が投与量の14%以下になる。生化学的有効性が10%ないし40%になるアヘン含有鎮痛剤も、例として挙げることができる。
【0008】
更にこの諸活性成分は、通常、血漿中のピークに達する時間よりも非常に短い半減期を呈する。
【0009】
患者にとって、治療上の効果が最初に表れるのは、早くとも摂取後45分後であり、その期間は、消化、代謝および血管への伝播、次いで組織そして場合によっては細胞内への伝播にかかる時間に当たる。
【0010】
したがって、大きな問題が2つ出現する。
【0011】
第1の問題点は、組織内での溶解と分散を考慮して、活性成分が病に冒されている箇所に確かに届くように充分な量を患者に投与しなければならないことである。
【0012】
第2の問題点は、薬剤が作用して、患者がその薬効を感じる前に、代謝および血管組織内への伝播にかかる必用な待ち時間の長さである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
別の投与方式である経舌下方式が知られていて、この投与方式では、医薬品が舌下、頬、歯肉、舌、口蓋、または咽頭からの受動的通過後、舌下静脈を経て、体内の循環で配分されるので、消化器と消化器系代謝経由がバイパス作用で省略される。
【0014】
それでも、現在存在している舌下方式は満足できるものではない。とりわけ大抵の医薬品は不安定であり、本来唾液のような生化学的液体に溶解しない薬剤で構成されているからである。医薬品は往々にして複合体であり、その大部分が結晶の形になっているので、その吸収、したがって体内での循環が不可能になる。
【0015】
したがって、苦しい症状や日常生活に支障をきたすトラブルを迅速かつ効果的に直せるように、直ちに生化学的に有効な活性成分の必用量を投与できるガレノス的方式の必要性が存在する。
【0016】
本発明は、少なくとも一つの活性成分の粘膜経由による投与のためのガレノス的方式を提案することによってそれに応えようとするものであり、そのために、同活性成分は、口腔および/または中咽頭の粘膜を通じて同活性成分の迅速な吸収が可能になるように、重量でアルコールを少なくとも20%含むハイドロアルコール溶液中で安定的かつ完全な溶解状態にある。
【0017】
経粘膜方式とは、舌、舌下、歯肉、口蓋、頬または口腔および中咽頭のその他の口腔と中咽頭に構成されている粘膜を通して、親脂性または両親媒性薬剤の受動的通過を指す。
【0018】
安定的かつ完全な溶解状態とは、溶解環境内で、活性成分を僅かにイオン化した分子状態に戻し、不時の再結晶化を予防する溶解状態を指す。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明によって処方できる活性成分は、ハイドロアルコールに混入して溶解できる薬剤である。同薬剤は、親脂性または両親媒性薬剤で、10,000Da以下の低い分子量であることが好ましい。
【0020】
本発明によるガレノス的方式は、アルコールを重量で20%ないし95%含み、水の含有量が5%ないし80%を含むハイドロアルコール溶液の形を呈するのが好ましい。したがって、本発明により処方される活性成分の体系的な循環への移行は、アルコールのいろいろな濃度で行われるが、20%ないし95%が好ましい。
【0021】
本発明の一つの主要特徴によれば、重量で少なくとも20%存在するアルコールは、溶媒の役割を演じるだけでなく、急速な経粘膜的吸収を促進し、その速度は、使用されているアルコール度が高まるに連れて早まる。
【0022】
本発明の好ましい一つの実施態様によれば、ハイドロアルコール溶液は、水とエタノールをベースにして形成される。
【0023】
別の一つの実施態様によれば、ハイドロアルコール溶液は、水とイソプロピールアルコールをベースにして形成される。
【0024】
本発明によるハイドロアルコール溶液は、低薬剤量のポリエチレングリコール(PEG)型の重合体のような活性成分の一つまたは複数の補助溶解剤、イソプロピールアルコール、クレモフォールまたはポリソルベートのような表面活性剤、および/またはアルコールとオイルの混合物を含むこともできる。味覚をやわらげるために芳香剤か甘味料を含むこともできるが、どうしても必用な場合に限られる。賦形剤を添加すると、吸収した服用量の割合が削減されると同時に、対象活性成分の経粘膜吸収速度が減少するからである。
【0025】
特別な一つの実施態様によれば、投与すべき活性成分がカルボニル酸を含んでいるとき、本発明によるガレノス的方式も、pHの修正剤および/またはキレート剤も含むことができる。事実、カルボニル酸を含んでいる活性成分は、第1アルコールや第2アルコールと反応して、エステルを形成し得る。この反応は、活性成分の含有量の減少と不純物の出現をもたらすが、このことは、医薬品の調整とは相いれない。少なくとも一つのpH修正剤の添加で、エステル化反応をもたらす酸性イオンH+での集中を制限し、少なくとも一つのキレート剤の添加で、この反応を引き起こす金属イオンの集中を制限するので、カルボニルイオンを含んでいる活性成分のエステルの形成を抑制することが可能になる。
【0026】
pHの修正剤は、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、モノナトリウムリン酸またはジナトリウムリン酸塩、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム(NaOH)および水酸化カリウム(KOH)から選ぶことが好ましい。キレート剤は、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)、エチレンジアミン4酢酸カルシウム二ナトリウム(E385)、グルコノデルタラクトン(E575)、グルコン酸ナトリウム(E577)およびトリポリリン酸塩から選ぶ。
【発明の効果】
【0027】
本発明によるガレノス的方式は、投与後、活性成分が20秒足らずで中咽頭の粘膜を受動的通過することを可能にする。この非常に早い吸収時間は、口腔環境中での活性成分の溶液の停滞、ならびに活性成分の変質を起こす可能性のある唾液とのあいにくの混合を防止することを可能にする。さもなければ、活性成分の溶液の安定性と持続性が壊れるかも知れない。この短い時間はまた、溶液およびそれに含まれている活性成分の反射的嚥下を防止することを可能にする。
【0028】
選択的親近性によって親脂質を受動的に吸収するリン脂質組織からなる外上皮膜側を、本発明による溶解状態になっている活性成分の経粘膜通過は、同膜の反対側への浸透の誘導に基づいており、この誘導に、溶解している活性成分が集中し、それに対象アルコール溶液の集中化が同時に加わる。溶解状態の親脂質薬剤が低い分子量であり、吸収推進剤の役目をするアルコール度が高ければ高いほど浸透の誘導が活発である。
【0029】
口と中咽頭の粘膜は、密度が非常に高く、半ばスポンジ状の毛細血管網を有するので、上皮膜の親脂質細孔を横断する、アルコール溶媒だけでなく、それに溶解している活性成分の薬剤は、微小血流に瞬時に捕捉されて、舌下静脈に採取される。この現象は、血管拡張を引き起こすアルコールの存在および粘膜の局部的毛細血管での流量の増加で強められる。
【0030】
アルコールで血流量が局部的に強められることによって、膜の前後は全然均衡状態にはなく、吸収すべき薬剤が無くなってこの状態が終るまで、口内における薬剤の集中は、引き続き著しいままである。
【0031】
このようにアルコールおよび本発明によってアルコールに溶解している活性成分の全量は、粘膜を通過する。
【0032】
本発明によるガレノス的方式の使用で、活性成分の服用量を投与でき、同活性成分は、粘膜と接触するように置かれると薬理作用にとって遅滞なく、消化器と肝臓の通過による主要作用を受けることなく、血管経由で即座に組織全体に配布される。
【0033】
本発明によるアルコールを重量で少なくとも20%含有するハイドロアルコール溶液は、溶解しにくい活性成分をも溶解し、抗細菌保存剤を加える必用なく、医薬処方を細菌汚染に対して保護する利点を有する。
【0034】
本発明によるハイドロアルコール溶液は、例えばホルモン、抗ホルモンおよび内分泌腺に対する活性成分、ヒポコレステロレミアン(hypocholesterolemiant)、抗伝染病薬、抗ウイルス剤、抗寄生虫剤、抗血液凝固剤、更年期障害治療用薬剤、男子更年期障害治療用薬剤や不妊症、瞬間避妊薬、鎮痛剤、抗炎症剤、抗伝染剤、抗癌剤、免疫抑制剤、抗頭痛剤、抗嘔吐剤、抗下痢剤、抗痙攣剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、精力剤、抗不安薬、抗糖尿病薬、抗高血圧剤、抗喘息剤、抗パーキンソン薬および/または抗ヒスタミン剤の如き医薬用物質の有用かつ少なめの服用量の即時的投与を可能にする。
【0035】
とりわけ本発明によるガレノス的方式は、頭痛の発作や下痢症候群、アレルギー発作、嘔吐、船酔いの徴候、上腹部と腹部の不整脈、レイノド症候群、勃起のトラブル、鬱病、恐怖症、痙攣性脅迫神経症(TOC),対人恐怖症、不眠症と覚醒トラブル、糖尿病、肺疾患および/喘息の発作、周期的なホルモン欠乏と月経困難、日常生活に支障をきたす炎症性の苦しい発作、パーキンソン病、あるいは神経変性疾患の治療および/または予防のための医薬品の作成に利用できる。
【0036】
有利なことに、本発明は、非常に単純な実施法とガレノス的方式のきわめて良好な安定性を提供する。水/アルコールの溶液の各種薬剤のための特別な調節は、活性成分の溶解化を保証すると同時に日常の医薬品方式に使用されている大抵の賦形剤および従来の舌下方式を必用でなくする。したがって、本発明は、製造の費用の削減と同時に、不寛容性の危険および起こり得る活性成分と賦形剤間の相互作用を減らすことを可能にする。
【0037】
特異的なことに、消化器経由による医薬品の吸収の遅さに比べて、作用時間は非常に短い。循環内する血流への静脈注射並に殆ど瞬間的に薬理学的に解放されるので、患者は、製品を自分自身に投与して、素早い効果を得られる。
【0038】
なお、活性成分がその吸収および組織内への瞬間的配分に関して明らかな障害に出会うことが無いので、投与する服用量は非常に少なく、要求される薬理学的に作用するのに必用な用量に最も近い量で済む。用量は、活性成分300mg以下が好ましい。
【0039】
他方では、中咽頭の粘膜は、吸収できる全表面がきわめて広く、ひだのある繊毛に覆われた組織の特性で倍加するので、本発明によるガレノス的方式での投与は、不都合な嚥下またはなんらか予定通りでなくなる危険が無い。事実、きわめて迅速な経粘膜通過で、投与した活性成分が嚥下され、または唾液に溶解することが防止され、例えば、現在行なわれている処方の場合のように、表面活性剤で粘膜を不安定にする必用が無い長所を有する。
【0040】
また、アルコールの作用は無いに等しい。例えば、40℃のエタノール2mlないし4mlは、血液1リットル当り8mlないし16ml以下の血液中含有度を生ずるだけで、それは、例えば、血液1リットル当り0.5gと言うフランスの法律上の許容量の31.25分の1ないし62.5分の1に相当するに過ぎない。
【0041】
本発明の一つの様相では、ガレノス的方式は、活性成分が空気との接触で劣化するのを防止するために、特別な工業的調整を必用とする。
【0042】
特別な一つの実施態様では、合剤の安定性の保護および酸素と光線の遮断のために、窒素ガスで充満している中で、不透明で柔軟な金属皮膜付きプラスチック製容器を使用することにある。この容器は、本発明によるハイドロアルコール溶液に溶解されている活性成分の長期的安定性を保証する。
【0043】
患者が快適に使用でき、容易に輸送できるために、最大限投与量である5mlの単一服用量また複数服用量の特別な防水ケースの形の「スチック型」容器によることが好ましい。もっと好ましいのは、本発明によるガレノス的方式は、活性成分の最適な服用量を提供するのに受け入れられやすい0.25mlないし5mlの単一服用量のスチック型容器に調製することが好ましい。
【0044】
有利なことにこの容器では、運搬が容易であり、一日のどの時にも、ガレノス的方式の薬を容易に利用できる。
【0045】
その他の特徴と利点は、本発明の下記の記述で明らかになるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0046】
I.スマトリプタンへの適用例
スマトリプタンは、市場で好まれている主要抗頭痛薬である。しかしながら、セロトニンの主働筋系統のこの薬剤は、腸経由で投与されると、作用するのに約2時間かかり、苦しんでいる患者の期待に反してそれは長すぎるのであり、
生化学的な有効性から見て、取るに足りない。
【0047】
スマトリプタンを投与するのに本発明によるガレノス的方式を利用できる。本方式では、例えばスマトリプタン基剤5mgないし10mgの用量は、数分間で脳のレベルで効果を表すことができる。
【0048】
本発明によるスマトリプタンの処方を2例挙げることができる。
1−スマトリプタン5mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.65ml
― エタノール、無水アルコール: 0.35ml
― スマトリプタン基剤: 5.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.3mg
および/または適量の芳香剤
2−スマトリプタン10mgのための2mlの処方例
― 蒸留水: 1.30ml
― エタノール、無水アルコール: 0.70ml
― スマトリプタン基剤: 10.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.5mg
および/または適量の.芳香剤
3−スマトリプタン6mgのための0.75mlの処方例
― 蒸留水: 0.45ml
― エタノール、無水アルコール: 0.30ml
― スマトリプタン基剤: 6.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.5mg
および/または適量の.芳香剤
【0049】
本発明による処方は、時間が経っても良好な安定性を呈する。
【0050】
下記の一覧表は、処方3の例で行なった、3カ月の安定性の研究結果を示している。
【0051】
【表1】

【0052】
II.ロペラミドへの適用例
ロペラミドは、アヘン類似型の合成抗下痢、抗痙攣および消化鎮痛剤である。
【0053】
この薬剤の通常の用量は2mgであり、ゼラチンのカプセルに入れてあるか、飲用溶液の形で提供されている。
【0054】
ところが消化器経由で投与されると、ロペラミドは、一次消化器通過で投与量の40%だけが利用可能で、次に肝臓で大幅な代謝を受ける。血漿中のピークは2時間後に初めて達せられ、実際に生化学的に利用できるのは、投与された2mgの内の0.25 mgを超えることが無いだろう。
【0055】
本発明によるガレノス的方式をロペラミドの投与に使用できる。この種の投与法は、患者をほぼ即座に楽にすることができ、苦痛と下痢の症候群が明らかに軽減する。
【0056】
本発明によるロペラミドの処方を2例挙げることができる。
1−ロペラミド0.25 mgのための0.5 mlの処方例
― 蒸留水: 0.35ml
― エタノール、無水アルコール: 0.15ml
― ロペラミド基剤: 0.25mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.20mg
および/または適量の芳香剤
2−ロペラミド0.50mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.70ml
― エタノール、無水アルコール: 0.30ml
― ロペラミド基剤: 0.50mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.30mg
および/または適量の芳香剤
【0057】
III. 抗ヒスタミン抗アレルギー剤ロラタデインおよびセチリジンの適用例
抗ヒスタミン抗アレルギー剤は,アレルギー体質の人を楽にすることを目的とする医薬品である。この医薬品は、炎症とアレルギーのメカニズムに卓越した方法で、ヒスタミンと言う物質に特別に作用する。
【0058】
一般的に使用されている、鎮静剤でない抗ヒスタミン抗アレルギー剤としてロラタデインとセチリジンを挙げることができる。ところが消化器経由でこの薬剤10mgを投与しても、血漿中のピーク濃度に達する時間は1時間後になって初めて達せられるので、アレルギー発作の適切な治療とは言い難い。
【0059】
本発明によるガレノス的方式をロラタデインとセチリジンの投与に使用できる。その投与で、15分以内のかなり短い時間で、激しい発作を効果的に軽減できる。それは、活性成分が血管を経由して,その後で、ヒスタミン依存受容体をブロックするための組織のレベルでの末梢血管への配分にかかる時間である。
【0060】
なお、アレルギー反応には、常に局部的に血管の過剰新生が伴うので、本発明によるガレノス的方式は、活性成分が罹患箇所に容易に移行できる。
【0061】
本発明によるセチリジンの処方を3例、そして本発明によるロラタデイン処方を3例挙げることができる。
1−セチリジン1mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.365ml
― エタノール、無水アルコール: 0.135ml
― セチリジン基剤: 1.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
2−セチリジン3 mgのための1 mlの処方例
― 蒸留水: 0.675ml
― エタノール、無水アルコール: 0.325ml
― セチリジン基剤: 3.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.40mg
および/または適量の芳香剤
3−セチリジン5 mgのための1 mlの処方例
― 蒸留水: 0.575ml
― エタノール、無水アルコール: 0.425ml
― セチリジン基剤: 5.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
4−ロラタデイン1 mgのための0.5 mlの処方例
― 蒸留水: 0.365ml
― エタノール、無水アルコール: 0.135ml
― ロラタデイン基剤: 1.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
5−ロラタデイン3 mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.675ml
― エタノール、無水アルコール: 0.325ml
― ロラタデイン基剤: 3.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.4mg
および/または適量の芳香剤
6−ロラタデイン5 mgのための1.5mlの処方例
― 蒸留水: 1.075ml
― エタノール、無水アルコール: 0.425ml
― ロラタデイン基剤: 5.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
【0062】
IV.抗嘔吐剤メトピマジンとドンペリドンへの適用例
メトピマジンまたはドンペリドンのような抗嘔吐剤は、嘔吐の発作の治療に広く利用されている医薬品である。
【0063】
この医薬品は、通常、錠剤、経口崩壊錠、シロップまたは飲用溶液の形で投与されている。
【0064】
ところがこの投与法は、治療には不適切である。薬剤が効果を表す前に、治療すべき嘔吐で活性成分が往々にして吐き出されるからである。
【0065】
本発明によるガレノス的方式利用できる。をメトピマジンまたはドンペリドンの投与に利用できる。この種の投与では、嘔吐による活性成分が吐き出される問題を避けることができ、殆ど瞬間的な治療効果を可能にする。
【0066】
本発明によるメトピマジンの処方を1例、そして本発明によるドンペリドンの処方を1例挙げることができる。
1−メトピマジン2mgのための1 mlの処方例
― 蒸留水: 0.675ml
― エタノール、無水アルコール: 0.325ml
― メトピマジン基剤: 2.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
2−ドンペリドン2mgのための1 mlの処方例
― 蒸留水: 0.550ml
― エタノール、無水アルコール: 0.450ml
― ドンペリドン基剤: 2.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
【0067】
V.船酔い防止剤デイメンヒドリナートとデイフェンヒドラミンの適用例
市場で入手できる船酔い防止剤の内、デイメンヒドリナートとデイフェンヒドラミンが特に知られている。
【0068】
消化器経由で投与されるこの薬剤は、肝臓で強力な代謝を受け、摂取から作用するまでの時間が長く、用量/効果の効率が悪い。
【0069】
本発明によるガレノス的方式をデイメンヒドリナートとデイフェンヒドラミンの投与に使用できる。それによる投与で、少量の活性成分で即座に生化学的な有効性が得られ、吐き気の徴候から急速に解放される。
【0070】
本発明によるデイメンヒドリナートの処方を1例、そして本発明によるデイフェンヒドラミンの処方を1例挙げることができる。
1−デイメンヒドリナート5mgのための1 mlの処方例
― 蒸留水: 0.650ml
― エタノール、無水アルコール: 0.350ml
― デイメンヒドリナート基剤: 5.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.3mg
および/または適量の芳香剤
2−デイフェンヒドラミン8mgのための1.5 mlの処方例
― 蒸留水: 0.900ml
― エタノール、無水アルコール: 0.600ml
― デイフエンヒドラミン基剤: 8.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
【0071】
VI. 抗不整脈剤への適用例
現在、主要抗不整脈剤が2種存在している。アミオダロンとフレカイニドである。
【0072】
アミオダロンは、心室上の頻脈、心室の細動、ウオルフ・パーキンソン・ホワイト症候群の不整脈、深刻な心室の頻脈、あるいはまた心室の頻脈および心室の細動であれ、心室上の不整脈および心室の不整脈を予防し、治療する上で知られている。アミオダロンはまた、外部からの電気ショックに抵抗する心室の細動に繋がる心臟停止の場合の心肺蘇生にも指定される。
【0073】
この古い治療法は効果的であるが、治療上の集中のために摂取され、次いで遊離する過剰なヨードに繋がる、重く、日常生活に支障をきたす副作用を引き起こす。
【0074】
確かに、アミオダロンが生化学的に有効であるには、組織全体がこの薬剤で飽和状態にならなければならない。この薬剤が持続的に効果を表すためである。
【0075】
緊急治療は問題である。大きな服用量を投与しなければならず、医薬品の作用はとても遅く、摂取に繋がる副作用を監視できるように病院内での投与に限られるからである。
【0076】
本発明によるガレノス的方式をアミオダロンの投与に使用できる。それによる投与で、活性成分は、心臟の有機的組織区域である心内膜に直ちに吸収される。心内膜は、血管網内を循環する、限られた量で、アミオダロンを運ぶ血流と接触するだけで、エンドシトーゼと言うメカニズムによって、アミオダロンを最適に取得する。
【0077】
用量/効果の比率はきわめて良好であり、入院することなく、発作を容易かつ迅速に治療できる。
【0078】
故に、本発明は、一人一人の患者の治療に応える段階で、治療規定に適する、必用なときに控えめな服用量を投与し得る可能性を提供する。
【0079】
本発明によるアミオダロンの処方の1例を挙げることができる。
アミオダロン25mgのための2mlの処方例
― 蒸留水: 1ml
― エタノール、無水アルコール: 1ml
― アミオダロン基剤: 25.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
【0080】
経口による投与では、ホルモンは、消化器で劣化し、肝臓の一次通過における過剰代謝でホルモンの立体化学的な構造を破損し、副作用を起し得る代謝物質を生ずる可能性がある。したがって、残存する生化学的有効性は往々にして非常に低い。
【0081】
本発明によるガレノス的方式をアミオダロンの投与に使用できる。それによる投与で、組織のホルモン受容体に直ちに引き渡されて、結合して、効果的な薬理的作用をすると共に副作用が大幅に減少することができる。
【0082】
ホルモン療法に使用されているいろいろなホルモンの内、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を引用できる。このホルモンは、生体内で製造されて、エストロゲンと男性ホルモンに先立つ物質として役立つ。その製造の比率は、年齢が進むと共に著しく減少する。
【0083】
消化器経由で投与されると、DHEAは、肝臓で著しく代謝作用を受けて、男性ホルモン性そして発癌性副作用も生じ得る。
【0084】
本発明は、副作用の危険なく、年齢に繋がるホルモンの欠乏を補填するために、DHEAの必用な用量を投与することを可能にする。
【0085】
本発明によるDHEAの処方の1例を挙げることができる。
DHEA10mgのための2mlの処方例
― 蒸留水: 1.2ml
― エタノール、無水アルコール: 0.8ml
― DHEA基剤: 10.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
【0086】
既知のホルモンの内、現在、鼻の粘膜経由で投与されているエストロゲンのエストラヂオールを挙げることもできる。その平均生化学的有効性は、投与された服用量の25%以下になる。
【0087】
エストラヂオールを投与するために、本発明によるガレノス方式を使用して、組織への血管による迅速な配分を利用できる。有利なことに、この種の投与で、エストロゲンの比率の欠乏時期に繋がる、突然襲ってくる、ときには日常生活に支障をきたすトラブルを補い得る。
【0088】
エストラヂオール100μgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.3ml
― エタノール、無水アルコール: 0.2ml
― エストラヂオール基剤: 100μg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.1mg
および/または適量の芳香剤基剤:
【0089】
VIII. 抗炎症・鎮痛剤への適用例
広く利用されている抗炎症・鎮痛剤として、イブプロフェン、ケトプロフェンおよびジクロフェナクが特に知られている。
【0090】
この諸薬剤は、経口投与されると、作用するのに1時半以上かかる。
【0091】
この抗炎症・鎮痛剤を投与するのに、本発明によるガレノス方式を利用することができる苦痛が関節性、外傷性、あるいは頭痛性であれ、この種の投与で、種々の苦痛から迅速に楽になれる。
【0092】
本発明によるジクロフェナクの処方の1例を挙げることができる。
ジクロフェナク10mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.55ml
― エタノール、無水アルコール: 0.45ml
― ジクロフェナク基剤: 10.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.5mg
および/または適量の芳香剤
【0093】
IX.精力剤への適用例
3種の製品が精力剤市場で優位を誇っている。シルデナフィル、ヴァルデナフィルおよびタダラフィルである。
【0094】
この諸薬剤は、経口投与では、一次肝臓通過で受ける大幅な作用で、生化学的有効性は僅かになる。この薬剤の薬理作用と血漿中のピークに達するのに30分ないし1時間半かかるので、精力増強作用が期待されるときよりも早期に摂取しなければならない。
【0095】
本発明によるガレノス的方式を精力剤の投与に使用できる。それによる投与で、活性成分が即座に生化学的な有効性を発揮して、おおよそ数分間と言う非常に早い精力増強作用が得られる。
【0096】
本発明によるシルデナフィルの処方を2例、そして本発明によるタダラフィルの処方を2例挙げることができる。
1−シルデナフィル10mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.55ml
― エタノール、無水アルコール: 0.45ml
― シルデナフィル基剤: 10.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.5mg
および/または適量の芳香剤
2−シルデナフィル20mgのための1.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.825ml
― エタノール、無水アルコール: 0.675ml
― シルデナフィル基剤: 20.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.6mg
および/または適量の芳香剤
3−タダラフィル2mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.375ml
― エタノール、無水アルコール: 0.225ml
― タダラフィル基剤: 2.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
4−タダラフィル5mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.55ml
― エタノール、無水アルコール: 0.45ml
― タダラフィル基剤: 5.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.4mg
および/または適量の芳香剤
【0097】
X. 抗喘息剤への適用例
エアゾル療法による現在の喘息剤による治療は、均衡の取れている正中気管支拡張の維持を確立するには有効であるが、急速に開始した持続的な気管支痙攣の場合には全然効果がないことが判明している。
【0098】
事実、吸入エアゾルで投与されるサルブタモル、サルメテロル、(R)レボサルブタモルなどのような抗喘息剤は、中咽頭の岐路を超えられないか、胃で吸収される。更に、喘息の発作のとき、呼吸阻止および気管支痙攣の末梢レベルで、吸入による治療が無力である。したがって、急激かつ持続的な喘息の発作は、緊急の介入および皮下注射による抗喘息剤の注入を必用とする。
【0099】
抗喘息剤の投与のために本発明によるガレノス方式を利用することができる。この種の投与で、患者は、簡単な動作で迅速かつ容易な方法で、自力で発作に対処し、発作から迅速に立ち直るために自律的であることができる。
【0100】
本発明によって投与された薬剤は、ただちに右心室に届き、肺動脈で全気管支組織に即座に配分されて、気管支痙攣をただちに取り除く。
【0101】
本発明によるサルブタモルの処方を2例挙げることができる。
1−サルブタモル0.25mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.275ml
― エタノール、無水アルコール: 0.225ml
― サルブタモル基剤: 0.25mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.10mg
および/または適量の芳香剤
― 塩酸または硫酸を適量、pHを2ないし5に調節するため。
2−サルブタモル0.5mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.575ml
― エタノール、無水アルコール: 0.425ml
― サルブタモル基剤: 0.5mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.30mg
および/または適量の芳香剤
― 塩酸または硫酸を適量、pHを2ないし5に調節するため。
【0102】
本発明による、(R)レボサルブタモルの処方を2例挙げることができる。
1−(R)レボサルブタモル0.25mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 適量,0.5ml
― エタノール、無水アルコール: 0.15ml
― (R)レボサルブタモル基剤: 0.1g
― 塩酸または硫酸を適量、pHを2ないし5に調節するため。
2−(R)レボサルブタモル0.5mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 適量,0.5ml
― エタノール、無水アルコール: 0.15ml
― (R)レボサルブタモル基剤: 0.5 mg
― 塩酸または硫酸を適量、pHを2ないし5に調節するため。
― 芳香剤を適量
【0103】
XI.抗パーキンソン病に対するアポモルヒネとセレギニンへの適用例
パーキンソン病は、錐体外の神経系の病気であり、「震え、硬直、運動不能」の3種の徴候がその特徴である。
【0104】
その治療は、通常、脱カルボキシラーゼの抑制剤を配合したL−DOPAである。この治療で、「オン、オフ」効果と呼ばれている薬理学的な忘失状態を生じる。この作用のとき、患者は、運動異常が再び表れ、明らかな自律性消失状態になる。
【0105】
現在、アポモルヒネ塩酸塩の皮下注射でこの作用を断ち切ることもできる。作用は2分間ないし10分間後に現れ、45分間ないし90分間持続する。
【0106】
経口投与では、アポモルヒネは、肝臓で完全に代謝作用を受けて、服用量の1%ないし2%だけが生化学的有効性を保ち、代謝物質は無活性である。
【0107】
アポモルヒネの投与のために本発明によるガレノス方式を利用することができる。この種の投与によって、パーキンソン病患者は、皮下注射による方法と、少なくとも同じ短時間の作用で、その「オン、オフ」効果を自律的に断ち切ることができる。
【0108】
他方では、パーキンソン病の徴候と戦うのに、単一治療に利用されているか、L−DOPA治療を支援するためのセレギリンも存在する。ドパミンと共闘するこの薬剤は、経口投与では、完全な生化学的有効性が弱く、有効期間が非常に短い。
【0109】
本発明によるガレノス方式をセレギリンの投与に利用することによって、瞬時の吸収が可能になり、薬理学的作用は殆ど即座かつ完全で、瞬間的な吸収が可能になる。
【0110】
本発明によるアポモルヒネの処方を2例、そして本発明によるセレギリンの処方を2例挙げることができる。
1−アポモルヒネ3mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.275ml
― エタノール、無水アルコール: 0.225ml
― アポモルヒネ基剤: 3.0mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
2−アポモルヒネ5mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.550ml
― 無水アルコール: 0.450ml
― アポモルヒネ基剤: 5.0mg
― 重亜硫酸ナトリウム: 0.5mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.4mg
および/または適量の芳香剤
3−セレギリン0.25mgのための0.5mlの処方例
― 蒸留水: 0.275ml
― エタノール、無水アルコール: 0.225ml
― セレギリン基剤: 0.25mg
― 重亜硫酸ナトリウム: 0.2mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
4−セレギリン0.5mgのための1mlの処方例
― 蒸留水: 0.275ml
― エタノール、無水アルコール: 0.225ml
― セレギリン基剤: 0.5mg
― 重亜硫酸ナトリウム: 0.4mg
― 甘味料、サッカリンナトリウム: 0.2mg
および/または適量の芳香剤
【0111】
もちろん、本発明は、上記に表し、記述した諸例に限定されているのではなく、逆に全ての変形態様に及ぶものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの活性成分が口腔および/または中咽頭の粘膜経由で迅速に吸収できるために、同活性成分がアルコールを少なくとも重量で20%含むハイドロアルコール溶液に安定的かつ完全な溶解状態にあることを特徴とする、少なくとも一つの活性成分のガレノス的(galenique)方式による経口投与。
【請求項2】
少なくとも一つの活性成分の分子量が10,000Da以下であることを特徴とする、請求項1によるガレノス的方式。
【請求項3】
ハイドロアルコール溶液のアルコール度が20%ないし95%であることを特徴とする、請求項1または2によるガレノス的方式。
【請求項4】
ハイドロアルコール溶液のアルコールが重量で20%ないし95%であり、水が5%ないし80%であることを特徴とする、前記のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項5】
ハイドロアルコール溶液が、少なくともエタノールを含むことを特徴とする、前記のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項6】
ハイドロアルコール溶液が少なくともイソプロピールアルコールを含むことを特徴とする、前記のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項7】
ハイドロアルコール溶液が一つまたは複数の補助溶解剤を含むことを特徴とする、前記のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項8】
補助溶解剤が低分子量のポリエチレングリコール型か、界面活性剤、イソプロピールアルコールおよび/またはアルコールとオイルの混合物の中から選ばれていることを特徴とする、請求項6によるガレノス的方式。
【請求項9】
ハイドロアルコール溶液が、飲むときの感覚を和らげるための芳香剤および/または甘味料を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項10】
活性成分がカルボニル酸機能を含んでおり、pH修正剤および/またはキレート剤を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項11】
活性成分が投与後、20秒以下の時間で中咽頭の粘膜を受動的に通過することを可能にすることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項12】
投与量が5ml以下であることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項13】
時間が経っても活性成分がその溶液中で安定していることを保証する柔軟な容器で調整されていることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項14】
容器が、最高容量5mlの単一服用量また複数服用量の特別な防水ケースの形を呈するであることを特徴とする、請求項1によるガレノス的方式。
【請求項15】
活性成分がホルモン、抗ホルモンおよび内分泌腺に対する活性成分、ヒポコレステロレミアン、抗伝染病薬、抗ウイルス剤、抗寄生虫剤、抗血液凝固剤、更年期障害治療用薬剤、男子更年期障害治療用薬剤や不妊症、瞬間避妊薬、鎮痛剤、抗炎症剤、抗伝染剤、抗癌剤、免疫抑制剤、抗頭痛剤、抗嘔吐剤、抗下痢剤、抗痙攣剤、抗アレルギー剤、抗喘息剤、精力剤、抗不安薬、抗糖尿病薬、抗高血圧剤、抗喘息剤、抗パーキンソン薬および/または抗ヒスタミン剤の中から選ばれることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項によるガレノス的方式。
【請求項16】
活性成分が頭痛の発作や下痢症候群、アレルギー発作、嘔吐、船酔いの徴候、上腹部と腹部の不整脈、レイノド症候群、勃起のトラブル、鬱病、恐怖症、痙攣性脅迫神経症(TOC),対人恐怖症、不眠症と覚醒トラブル、糖尿病、肺疾患および/喘息の発作、周期的なホルモン欠乏と月経困難、日常生活に支障をきたす炎症性の苦しい発作、パーキンソン病、あるいは神経変性疾患の治療および/または予防のための医薬品作成のための、請求項1ないし15のいずれか一項によるガレノス的方式。

【公表番号】特表2010−504312(P2010−504312A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528771(P2009−528771)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【国際出願番号】PCT/FR2007/051993
【国際公開番号】WO2008/035020
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(509066581)
【出願人】(509066341)
【Fターム(参考)】