説明

流体ディスペンサ

流体ディスペンサであって、流体容器(1)と、流体が投与される投与開口部を少なくとも1つと、容器(1)から投与開口部の方へ通じる流体フィードダクト(12)であって、入り口と出口とが設けられている、という前記ダクトと、フィードダクトを選択的に閉じるための弁(31、61)であって、通路閉位置と通路開位置との間を移動するよう設置された移動弁部材(31)を有し、当該移動弁部材は、弁軸に沿って並進移動するよう設置されており、さらに当該移動弁部材(31)は、通路閉位置においては、フィードダクト(12)の出口に形成された固定弁シート(61)に耐漏洩様態で受け接触し、通路開位置においては前記シートから離れた状態を保つ、という前記弁とを有し、特徴となるのは、ダクト(12)の出口を投与開口部に接続するスリーブ(33)に形成された出口チャネル(32)をさらに有し、前記スリーブは弾性変形可能な部分(34)を有し、前記移動弁部材は前記チャネルの内部に置かれており、前記弾性変形可能な部分は移動弁部材を通路閉位置に押しやることである、という前記流体ディスペンサ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体容器と、流体が投与される投与開口部を少なくとも1つと、容器を投与開口部に接続する流体フィードダクトと、フィードダクトを選択的に閉じるための弁と、弁を通路閉位置と通路開位置との間で移動させるための駆動手段と、を有する流体ディスペンサに関する。こうしたディスペンサは、特に、香水、化粧品、さらには実に薬品の分野に用いることができる。
【0002】
さらに詳しく言えば、本発明は、流体の中に振動を発生させ、それによってその流体を投与開口部から投与する、という振動プレートを有するディスペンサに適用される。振動プレートに振動を開始させるためには、一般的に、振動手段が圧電素子または超音波振動子の形で設けられている。しかし、本発明は、振動プレートを有するこの特定の種類のディスペンサに限定されるわけではない。本発明は、振動プレートを有さない他の種類のディスペンサにも適用できる。
【背景技術】
【0003】
振動プレートを有するこうした特定の種類のディスペンサは、特許文書FR―2 820 408号により公知である。この文書で説明されているディスペンサは、流体容器、穴の開いた振動プレートを有する投与部材、容器を振動プレートに接続しているフィードダクト、そしてフィードダクトによって形成された通路を開閉するのに適した吸入弁を有する、というものである。その弁は、金属製の球で成り、この球は、らせん状の金属製のスプリングの力でフィードダクトの内部に形成された弁シートに押し付けられている。球をそのシートから離すために電磁気手段が設けられており、当該手段は、球を引き付けてそのシートからはずすことを可能にする。球は、ダクトの内部を軸方向に移動し、駆動手段は電気的に制御される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、金属製のスプリングによって力を加えられる金属製の球を有する吸入弁に対し、別の解決方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施の形態において、流体ディスペンサは、流体容器と、流体が投与される投与開口部を少なくとも1つと、容器から投与開口部の方へ通じる流体フィードダクトであって、入り口と出口とが設けられている、という前記ダクトと、フィードダクトを選択的に閉じるための弁であって、通路閉位置と通路開位置との間を移動するよう設置された移動弁部材を有し、当該移動弁部材は、弁軸に沿って並進移動するよう設置されており、さらに当該移動弁部材は、通路閉位置においては、フィードダクトの出口に形成された固定弁シートに耐漏洩様態で受け接触し、通路開位置においては前記シートから離れた状態を保つ、という前記弁とを有し、ダクトの出口を投与開口部に接続するスリーブに形成された出口チャネルをさらに有し、前記スリーブは弾性変形可能な部分を有し、前記移動弁部材は前記チャネルの内部に置かれており、前記弾性変形可能な部分は移動弁部材を通路閉位置に押しやる。
【発明の効果】
【0006】
移動弁部材は、スリーブを弾性変形させることで移動させることができ、当該スリーブは効果的な構成として形状記憶を有し、それによって圧力の最も小さい状態になる。この状態は、この例において通路閉位置に対応している。移動弁部材とスリーブとは一体化された単一部材として作られていることとする。
本発明の1つの側面において、前記スリーブは、ダクトに設置された接続端部と移動投与端部とを有することとし、当該移動投与端部には多孔性素材の部品を収容する手段が形成されており、当該多孔性素材の部品は、弾性変形可能な部分によって少なくとも1つの投与開口部から引き離される形で押しやられるものである。
効果的な構成として、移動弁部材をその通路閉位置に移動させるための駆動手段をさらに有し、前記駆動手段は電磁手段であることとする。
【0007】
実際的な実施の形態において、駆動手段は、固定部品と電力の供給を受けた時点で当該固定部品から遠ざけられる移動部品とを有し、前記移動部品は出口チャネルと共に移動させられることとする。効果的な構成として、固定部品は接続端部と共に移動させられ、移動部品は投与端部と共に移動させられることとする。
効果的な構成として、移動弁部材は投与端部と共に移動させられることとする。
本発明の別の側面において、スリーブは支持部品に形成されており、当該支持部品には、固定された形で保持された外周エッジを有する弾性変形可能な隔壁が設けられており、前記隔壁は、移動部材と多孔性素材の部品とを軸方向に並進移動させることとする。
【0008】
効果的な構成として、支持部品は一体化された単一部材として作られていることとする。
効果的な構成として、スリーブは、実質的に剛性のある部分を有し、当該部分は投与端部と弾性変形可能な部分との間に配置されていることとする。
効果的な構成として、移動弁部材は剛性のある部分と共に移動させられることとする。
【0009】
効果的な構成として、支持部品には、固定された形で保持された外周エッジを有する弾性変形可能な隔壁が設けられており、前記隔壁は、移動部材と多孔性素材の部品とを並進移動させることとする。したがって、移動部材、スプリング手段、出口チャネル、多孔性素材の部品のための支持体、そして弾性変形可能な隔壁を一体化することで、支持部品は一体化された単一部材として作ることができる。
【0010】
好ましい実施の形態において、ディスペンサは、流体の中に振動を発生させる振動プレートをさらに有し、効果的な構成として、前記プレートは圧電素子によって振動させられることとする。効果的な構成として、前記少なくとも1つの投与開口部は、振動プレートを貫通する形で形成されていることとする。こうした吸入弁の使用は、スプレーの形で流体を投与するために効果的な構成として穴が開いている、という振動プレートをディスペンサが有している場合に、特に効果的である。これにより、ディスペンサが使用されていない間に流体が漏洩する危険は排除される。
【0011】
多孔性素材の部品を移動させ、投与開口部と接触させたり当該開口部から遠ざけたりする、という原理は、独立して(すなわち、吸入弁の有無に関わりなく)、あらゆる駆動手段と共に実施することができる。言い換えれば、多孔性素材の部品を移動させる、という点は、他に関係なく保護することができる。変形可能なスリーブは、弁があるかないかに関わらず、その移動に対する非限定的な実現形態を構成し、電磁駆動手段は駆動に対する非限定的な実現形態を構成している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態の非限定的な例を示す添付図面を参照しながら、本発明に関してさらに詳細に説明する。
図1に示す本発明の流体ディスペンサは、下側壁または底面13とドーム形の上側壁11とを有する容器1を有し、両者の間には容器の動作空間が規定されている。当然のことながら、容器のこの特定の形状は限定的と考えるべきではなく、容器は、本発明の範囲を逸脱しない形でいかなる形状にしてもよい。また、容器の上側壁11には駆動ボタン8が設けられており、当該ボタンは以下に説明するように電気式駆動ボタンである。さらに、上側壁11の駆動ボタン8の下には、通気路を形成することができる。
【0013】
ディスペンサは、下側シェル5をさらに有しており、当該シェルの上には、容器1が設置されて、下側壁13と下側シェル5との間に複数の仕切りが形成される形となっている。下側シェル5は実質的に平らな下側壁50を有し、当該壁は、ディスペンサが実質的に平らな面に置かれて立てられる際の接地面として働く。下側シェル5には周縁エッジ51がさらに設けられており、当該エッジには容器1が固定されている。下側壁13と下側シェル5との間に形作られた仕切りの中には、ディスペンサを制御することを可能にする制御電子回路7を格納している仕切りがある。隣接する仕切りの中に、ディスペンサに電力を供給するためのバッテリ71が2つある。さらに、図1に示すように、ディスペンサの右側部分にフィードダクト12が形成されており、当該フィードダクトは、ディスペンサから流体を投与することを可能にする複合投与部材に流体を供給できるよう容器1から通じている。投与部材は、ダクト12の出口と下側シェル5のエッジ51に形成された窓52との間に配置されている。複合投与部材は、図2および3の中で拡大されて示されており、これらの図は、投与部材を休止状態と使用状態とにおいて示している。そのため、以下、図2および3を参照しながら、本発明の複合投与部材の構造と動作とについて詳細に説明する。
【0014】
本発明のこの非限定的な実施の形態において、複合投与部材は振動プレート2を有し、この例において当該プレートには効果的な構成として、複数の投与開口部22の形で穴が開けられている。投与開口部22については、たとえば複数の投与開口部を行と列とで成る格子状配列の形で並べることにしてもよい。振動プレートは、ある程度まで可撓性があり、圧電素子などの振動発生素子または超高周波において共振する超音波素子などの共振素子と結合させることができる。しかし、好ましい構成として、振動プレートを非圧電レイヤーと結合された圧電レイヤーによって構成し、結果として生じたプレートは、所定の電流と所定の周波数とが供給された時点で屈曲により変形する、という形にしてもよい。プレート2は下側シェル5のエッジ51に接触して固定される形で、その周縁エッジ21において保持されている。したがって、振動プレートは、適切な電流、電圧、そして周波数が供給されると、可撓変形現象によって振動し始め、それによって流体の微細な滴を投与開口部22の配列から噴出する。当然のことながら、この目的のため、容器1から来る流体は振動プレート2の後面(すなわち、ディスペンサの内側の方を向いている面)に供給される必要がある。ディスペンサの外側の方を向いている面は、下側シェル5に形成されたウィンドウ52の位置にある。
【0015】
流体を振動プレート2の後面に供給するため、フィードダクト12の出口端121は、ダクト12をプレート2に接続する出口チャネル32を介して振動プレート2の後面に連絡している。出口チャネル32は、支持部品3の一体部分であるスリーブ33によって形成されている。さらに厳密に言えば、フィードダクト12の出口端121はリング6の中で係合しており、当該リングはその外周エッジ63において下側シェル5のエッジ51と係合している。リング6にはエンドピース62が形成されており、当該エンドピースの内部にはダクト12の端部121が耐漏洩様態で係合している。さらに、エンドピース62には吸入弁シート61が形成されており、当該シート61はダクト12の端部121のすぐ後ろの位置にある。スリーブ33には耐漏洩様態の固定カラー341が形成されており、当該カラー341はリング6のエンドピース62の周囲に係合している。カラー341は、内部に出口チャネル32が形作られたスリーブ33の上流接続端部を形成している。スリーブ33のうち、このカラー341より先の位置には弾性変形が可能な部分34が形成されているが、当該部分はそれにもかかわらず形状記憶を有し、それによって戻しスプリング機能を実現する。スリーブ33のうち、この戻しスプリング部分34より先の位置には、さらに剛性があり、そのため実質的に変形不可能な部分37が形成されており、この部分の内部には、移動弁部材として働くニードル31が形成されており、当該ニードルは、リング6に形成された弁シート61と耐漏洩様態で選択的に受け接触するよう作られている。図2において、ニードル31はシート61から離れているが、図3において、ニードルはそのシート61と耐漏洩様態で接触している。本発明においては、戻しスプリング部分34の力によってニードル31はシート61の方へ近づき、そのシート61に接触し、その結果、ダクト12の出口の位置で流体のための通路が閉じられる。この状態は、投与部材が休止位置または収納位置にある状態に対応している。移動弁部材として働くニードル31が占めるのは、スリーブ33の断面の一部分であり、その結果、環状の通路がスリーブ33の内部でニードル31の周囲に形成され、ダクト12から来る流体はニードル31を越えて振動プレート2の方へ行くことが可能となる。
【0016】
スリーブ3にはさらに、多孔性素材の部品30のための固定リセス35が形成されている。固定リセス35は、スリーブ33の下流端に形成されている。リセス35の中に固定された形で収容されている多孔性素材の部品30は、チャネル32の出口を閉じており、そのため、ダクト12から来てニードル31の周囲を通る流体は必ず多孔性素材の部品30の中に浸透することになる。このようにして、多孔性素材の部品30は、流体が滲み込んだ状態又は充満した状態になる。好ましい構成として、多孔性素材の部品30は毛細管現象による吸収特性を有する。多孔性素材の部品30は、支持部品3によって形成される戻しスプリング部分34の力に押されて、投与開口部が形成された振動プレート2の後面と接触した状態になる。したがって、戻しスプリング部分34の力は、ニードル31をそのシート61の方に近づけると共に、多孔性素材の部品30を穴の開いた振動プレート2から遠ざける。
【0017】
また、支持部品3には花冠状の隔壁36が形成され、当該隔壁は固定リセス35から径方向外向きに延びており、その外周には固定ビード361が形成され、リング6と振動プレート2の周縁エッジ21との間に係合している。さらに厳密に言えば、リング6の固定エッジ63はビード361を振動プレート2の周縁部21に押しつけて、これに受け接触させている。隔壁36は戻し部分34を助ける弾性戻し機能を有する、という形にしてもよい。しかし、何よりも隔壁36は、ある機能を有する。それは、多孔性素材の部品30が、必ず同じ位置で振動プレート2と接触するように、そして、プレート2の面に対して垂直方向の軸に沿って移動できるようスリーブ33を誘導または一直線上に保持する機能である。多孔性素材の部品30が移動する際の軸は、ニードル31が移動する際の軸と一致する。このように軸方向に並進移動するスリーブ33は、部分34および隔壁36の弾性変形特性によって可能となる。しかし、スリーブ33はその両端、すなわちカラー341およびビード361において固定された形で保持されている。
【0018】
上記のように、移動弁部材すなわちニードル31と多孔性素材の部品30との両方を支持する支持部材3は、振動プレート2の面に対して垂直な軸に沿って軸方向に並進移動することができる。
本発明の複合投与部材は駆動手段をさらに有し、当該駆動手段は、スリーブ33を最初の第1の位置(図2)と最後の第2の位置(図3)との間で移動させることを可能にする。当該第1の位置において、多孔性素材の部品30は振動プレートから離れており、ニードル31はシート61に対して耐漏洩様態で受け接触している。当該第2の位置において、ニードル31はシート61から離れており、多孔性素材の部品30は振動プレート2の後面と接触している。これらの駆動手段は、電磁気駆動手段である。駆動手段は固定部品41を有し、当該部品41はリング6に固定されており、そのためダクト12とスリーブ33の接続端部とに固着されている。駆動手段は、移動部品42をさらに有し、当該移動部品42はスリーブ33のうち剛性のある部分または一部分37に固定されている。駆動手段に電力が供給されると、固定部品と移動部品との間に反発力が発生し、その作用で移動部品は移動させられ固定部品から離れる。当然のことながら、移動部品が移動することで、剛性のある部分37、リセス35、ニードル31、そして多孔性素材の部品30は移動させられ、弁シート61から離れると共にプレート2の方へ近づく。それから、多孔性素材の部品はプレートの後面に押さえつけられ、ニードルはそのシートとの接触を断たれ、その結果、ダクト12の出口の位置において通路が開かれる。
【0019】
固定部品を強磁性部品にし、移動部材を電磁石にするか、あるいはその逆にしてもよい。
さらに、両方の部品を電磁石にしてもよい。
フィードダクトの出口を投与開口部に接続する弾性変形可能なスリーブには弁を設け、当該弁はダクトの出口以外の位置(たとえば、投与開口部)において、多孔性素材の部品の代わりに、あるいはそれに加えて作用する、という形にすることもできる。
【0020】
スリーブは、一体化されたダクトの一部分にすることができる。
弁シートは、スリーブまたは支持部品に形成することができる。
本発明により、流体ディスペンサはそのフィードダクト12の出口において漏洩する可能性がない、ということが保証される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の流体ディスペンサの全体断面図である。
【図2】休止状態にある本発明の流体ディスペンサの投与部分を示す拡大縦断面図である。
【図3】図2と同様の図であって、使用状態における図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ディスペンサであって、
流体容器(1)と、
流体が投与される投与開口部を少なくとも1つと、
容器(1)から投与開口部の方へ通じる流体フィードダクト(12)であって、入り口と出口とが設けられている、という前記ダクトと、
フィードダクトを選択的に閉じるための弁(31、61)であって、通路閉位置と通路開位置との間を移動するよう設置された移動弁部材(31)を有し、当該移動弁部材は、弁軸に沿って並進移動するよう設置されており、さらに当該移動弁部材(31)は、通路閉位置においては、フィードダクト(12)の出口に形成された固定弁シート(61)に耐漏洩様態で受け接触し、通路開位置においては前記シートから離れた状態を保つ、という前記弁とを有し、
特徴となるのは、
ダクト(12)の出口を投与開口部に接続するスリーブ(33)に形成された出口チャネル(32)をさらに有し、前記スリーブは弾性変形可能な部分(34)を有し、前記移動弁部材は前記チャネルの内部に置かれており、前記弾性変形可能な部分は移動弁部材を通路閉位置に押しやることである、
という前記流体ディスペンサ。
【請求項2】
前記スリーブは、ダクトに設置された接続端部(341)と前記変形可能な部分(34)を介して当該接続端部に接続された移動投与端部(35)とを有すること、
を特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
移動弁部材(31)をその通路閉位置に移動させるための駆動手段(41、42)をさらに有し、前記駆動手段は電磁手段であること、
を特徴とする請求項1または2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
駆動手段は、固定部品(41)と電力の供給を受けた時点で当該固定部品から遠ざけられる移動部品(42)とを有し、前記移動部品は出口チャネルと共に移動させられること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項5】
固定部品は接続端部と共に移動させられ、移動部品は投与端部と共に移動させられること、
を特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項6】
移動弁部材は投与端部と共に移動させられること、
を特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項7】
移動投与端部(35)は、弾性変形可能な部品(34)の力によって前記少なくとも1つの投与開口部から遠ざけられる多孔性素材の部品(30)を収容するための手段を形成していること、
を特徴とする請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項8】
スリーブは支持部品(3)に形成されており、当該支持部品(3)には、固定された形で保持された外周エッジ(361)を有する弾性変形可能な隔壁(36)が設けられており、前記隔壁(36)は、移動部材(31)と多孔性素材の部品(30)とを軸方向に並進移動させること、
を特徴とする請求項7に記載のディスペンサ。
【請求項9】
支持部品は一体化された単一部材として作られていること、
を特徴とする請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項10】
スリーブは、実質的に剛性のある部分(37)を有し、当該部分は投与端部と弾性変形可能な部分との間に配置されていること、
を特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項11】
移動弁部材は剛性のある部分と共に移動させられること、
を特徴とする請求項10に記載のディスペンサ。
【請求項12】
移動弁部材とスリーブとは一体化された単一部材として作られていること、
を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項13】
流体の中に振動を発生させる振動プレート(2)をさらに有し、効果的な構成として、前記プレートは圧電素子によって振動させられること、
を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの投与開口部(22)は、振動プレート(2)を貫通する形で形成されていること、
を特徴とする請求項13に記載のディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−520723(P2006−520723A)
【公表日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502152(P2006−502152)
【出願日】平成16年2月18日(2004.2.18)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000369
【国際公開番号】WO2004/076069
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(502343252)バルワー エス.アー.エス. (144)
【Fターム(参考)】