説明

流体圧機器の製造方法及び流体圧機器

【課題】バルブボディに継手が拡散接合された流体圧機器の製造方法及び流体圧機器を提供する。
【解決手段】流体圧機器10は、バルブボディ12に形成された入力ポート26と出力ポート28に継手38a、38bを挿入し、バルブボディ12と継手38とに温度差が生じるように加熱し、継手38a、38bとを入力ポート26と出力ポート28と形成しているバルブボディ12の壁部に拡散接合することにより、両者を精度良く接合することができる。このため、一層、気密性又は液密性を高めることが可能となり、流体の滞留も回避可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブボディのポートに継手が接合される流体圧機器の製造方法及び流体圧機器に関し、一層詳細には、バルブボディに継手が拡散接合された流体圧機器の製造方法及び流体圧機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、流体圧機器として、接続又は分離可能なソケット及びプラグを有する管継手が知られている。この管継手は、ソケット及びプラグが同軸上に設けられ、その内部には圧力流体の流通可能な流体通路が形成されると共に、前記ソケットにおける流体通路には、軸線方向に沿って変位自在な弁体が設けられる。また、ソケットには、該ソケットの内壁面と弁体との間にスプリングが設けられ、前記弁体をプラグ側に向かって付勢し、流体通路に臨む弁座に着座させている。そして、ソケットにプラグが接続されることにより、該プラグによって弁体がスプリングの弾発力に抗して押圧され、弁座から離間して流体通路が連通する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の流体圧機器では、バルブボディに形成されたポートにねじ止めや溶融溶接やろう付けにより管継手が接合されている。図8に示す流体圧機器100は、バルブボディ102に形成されたポート104に管継手106が挿入されて、ポート104の開口部で管継手106がバルブボディ102に溶融溶接され、溶融溶接部108が形成されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−344918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図8に示すように、ポート104の直径と管継手106の直径とが等しくない場合には、該ポート104に管継手106を挿入した際、ポート104の軸線と管継手106の軸線が一致することなく両者間に隙間110が生じてしまう。従って、この隙間110に流体が滞留したり、また、十分な強度を確保することが困難となる懸念がある。特に、バルブボディ102と管継手106とを溶融溶接する際には、ポート104内に心棒(図示せず)を入れて管継手106を位置決めすることが行われるが、斯様に心棒を用いたとしても隙間110が生じるのは避けられない。さらに、溶融溶接の場合には、ブローホールやピットが生じ、また、融合不良等の溶融溶接欠陥が生じてしまうという問題がある。さらにまた、溶融溶接用器具の火口を溶融溶接部108に接近させる必要があるが、この火口と溶融溶接部108との間にある程度の空間が生じる。従って、プラグが短い管継手106をバルブボディ102に溶融接合する場合には、該バルブボディ102と管継手106を構成するソケットが接近しすぎてしまい溶接作業が困難となる問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、バルブボディに継手を拡散接合することにより流体の滞留が可及的に少なくなり、溶接欠陥の発生を回避できるとともにプラグの短い管継手であってもバルブボディに容易に接合できる流体圧機器の製造方法及び流体圧機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の流体圧機器の製造方法は、バルブボディに形成されたポートに継手を接合する流体圧機器の製造方法において、前記継手を前記ポート内に挿入する工程と、前記バルブボディと前記継手とに温度差が生じるように加熱する工程と、を有し、前記継手と、前記バルブボディとを拡散接合することを特徴とする。
【0008】
この場合、前記継手を前記ポート内に挿入する工程は、前記バルブボディの加熱温度が、前記継手の加熱温度よりも高い状態で、前記継手を押圧する工程を含むことが好ましい。
【0009】
さらに、前記継手の押圧方向の端部と前記ポートを形成するバルブボディの壁部との間に線材を配置し、前記継手によって、前記線材を押圧して拡散接合してもよい。
【0010】
本発明の流体圧機器は、バルブボディに形成されたポートに継手が接合されてなるものであって、前記ポート内に挿入された前記継手と前記バルブボディとが拡散接合されていることを特徴とする。この場合、前記ポートに設けられた線材を介して前記バルブボディと前記継手の端部とが拡散接合することにより一層接合効果が高まり好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の流体圧機器の製造方法及び流体圧機器によれば、継手をポート内に挿入し、バルブボディと継手とに温度差が生じるように加熱して、該バルブボディと継手とを拡散接合することにより、精度良く両者を接合することができるので、接合部における気密性又は液密性が向上し、流体の滞留も可及的に少なく、耐久性に富む流体圧機器が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、流体圧機器10の縦断面図であり、図2は、図1に示す流体圧機器10の弁開状態を示す縦断面図である。
【0013】
図1、図2に示されるように、流体圧機器10は、バルブボディ12とハウジング14とカバー16と弁機構部18とを備える。弁機構部18は、ピストン20と、該ピストン20に螺合する弁体22と、該弁体22の一部をガイドするリング体24とを有する。
【0014】
バルブボディ12は、図示しない圧力流体供給源から圧力流体が導入される入力ポート26と、前記圧力流体が排出される出力ポート28と、前記入力ポート26と出力ポート28とを連通する連通路30とを有する。前記連通路30には弁体22が着座する弁座32が形成されている。
【0015】
この入力ポート26と出力ポート28は、連通路30を挟んで互いに一直線上となるように形成され、入力ポート26の外端部には入力孔34が形成され、出力ポート28の外端部には出力孔36が形成される。入力孔34には継手38aが拡散接合され、出力孔36には継手38bが拡散接合されている。
【0016】
バルブボディ12の上部は筒状に形成され、その内周面にハウジング14の円環状の下端部40が挿入されることにより、バルブボディ12とハウジング14とが連接されている。
【0017】
ハウジング14の上部は筒状に形成され、その内部にはピストン20が軸線方向に変位自在に配設されるピストン室42が形成され、該ピストン室42に臨む端面に環状溝を介して緩衝部材44が装着される。すなわち、ピストン室42に配設されたピストン20がバルブボディ12側(矢印B方向)へと変位し、該ピストン20の下面が緩衝部材44に当接することによりその衝撃が緩衝される。
【0018】
ピストン20は、断面略T字状に形成され、ハウジング14におけるピストン室42の内壁面に当接する大径部46と、大径部46に対して下方(矢印B方向)へと突出し、前記ハウジング14の略中央部に形成されたピストン孔48に挿通される小径部50とからなる。大径部46の外周面には、環状溝を介してピストンパッキン52が装着され、該ピストンパッキン52がピストン室42の内壁面に当接することによりピストン室42の気密性が保持される。小径部50の略中央部には弁体22と螺合するためのねじ孔54が形成され、また、その外周面には、環状溝を介してピストンパッキン56とOリング57が装着され、該ピストンパッキン56とOリング57がピストン孔48に当接してピストン室42の気密性が保持される。
【0019】
弁体22は、例えば、樹脂製材料から形成され、弁座32に着座する円盤状の弁部58と、該弁部58の略中央部から矢印A方向に延在し、外周面にねじ山が刻設されている軸部60と、前記弁部58の外縁部から半径外方向に向かって延在するスカート部62とからなり、スカート部62の外縁部がバルブボディ12とハウジング14との間に挟持されている。
【0020】
リング体24は、弁体22とピストン20の間であって、弁体22の軸部60の外周側となるように筒状部を有し、その下端部がスカート部62と略平行に半径外方向に撓曲している。前記弁体22が変位すれば前記リング体24も一体的に変位可能である。
【0021】
リング体24と前記弁体22のスカート部62との間に保護部材64が配設され、この保護部材64は、例えば、ゴム等の弾性材料から形成され、薄肉状に形成されたスカート部62に密着している。そのため、弁体22の変位に伴って前記スカート部62が撓曲する場合に、該スカート部62が保護される。
【0022】
弁体22は、矢印B方向に変位することによりバルブボディ12の弁座32に対して弁部58が着座して、入力ポート26と出力ポート28との連通が遮断された弁閉状態となり、反対に、矢印A方向に変位することにより前記弁部58が弁座32から離間して連通路30を通じて入力ポート26と出力ポート28とが連通し弁開状態となる。
【0023】
ハウジング14の外周面には、ピストン室42と連通する第1ポート66と、リング体24が設けられた室68に連通する第2ポート70が形成されている。
【0024】
カバー16には、その内側に筒状部72が形成され、該筒状部72がハウジング14の上部の内周面に挿入されることにより、ハウジング14とカバー16とが連接される。前記筒状部72の下端部には、緩衝部材74が装着される。従って、ピストン20が矢印A方向へと変位し、該ピストン20の上面が緩衝部材74に当接することによりその衝撃が緩衝される。さらに、筒状部72の外周面は、環状溝を介してパッキン76が装着され、該パッキン76がハウジング14の内壁面と当接して、室78の気密性が保持される。該室78には、カバー16とピストン20との間にピストン20を付勢するばね80が配設されている。
【0025】
本発明の実施形態の流体圧機器10は、基本的には以上のように構成されるものであるが、さらに、入力ポート26の入力孔34には継手38aが拡散接合され、出力ポート28の出力孔36には継手38bが拡散接合されている。
【0026】
バルブボディ12に対する継手38の拡散接合は、バルブボディ12を継手38a(38b)(以下「継手38」と称する)に対して高温に加熱した状態で行う場合と、継手38をバルブボディ12に対して高温に加熱した状態で行う場合がある。図3は、高周波誘導加熱によりバルブボディ12を継手38に対して高温に加熱する場合の説明図であり、図4は、高周波誘導加熱により継手38をバルブボディ12に対して高温に加熱する場合の説明図である。また、図5A、図5Bは、バルブボディ12に継手38が接合された状態の一部省略拡大断面図である。
【0027】
図3に示すバルブボディ12を継手38に対して高温に加熱する場合は、高周波誘導加熱のコイル82a内に、ハウジング14が接合される前のバルブボディ12が挿入される。コイル82aの巻き線は、入力ポート26の底面部から出力孔36の底面部までの距離L1の部分の巻数が、バルブボディ12に挿入されている継手38の長さ距離L2の部分の巻数よりも多い。このように巻数を変えることにより、距離L1内のバルブボディ12に発生するうず電流が、距離L2内の継手38に発生するうず電流よりも多く発生し、バルブボディ12を継手38よりも高温に加熱することができる。
【0028】
バルブボディ12が継手38に対して高温に加熱されると、バルブボディ12に形成された入力孔34(出力孔36)の拡径が、継手38の拡径よりも大きくなり、入力孔34(出力孔36)の内周面と継手38の外周面との間に生じうる熱応力が小さくなる。その結果、入力孔34(出力孔36)の内周面と継手38の外周面との間では、拡散接合があまり進行しない。そのために、継手38を矢印C方向に押圧することにより、継手38の矢印C方向の端部と入力孔34(出力孔36)の底面との間で接合面84aが形成されるように拡散接合が生じ、バルブボディ12に対して、継手38が接合されることとなる(図5A参照)。
【0029】
図4に示す継手38をバルブボディ12に対して高温に加熱する場合は、高周波誘導加熱のコイル82bでは、距離L2の部分の巻数は、距離L1の部分の巻数よりも多い。このように巻数を変えることにより、距離L2内の継手38に発生するうず電流が、距離L1内のバルブボディ12に発生するうず電流よりも多く発生し、継手38をバルブボディ12よりも高温に加熱することができる。
【0030】
継手38がバルブボディ12に対して高温に加熱されると、継手38の拡径がバルブボディ12に形成された入力孔34(出力孔36)の拡径よりも大きくなり、入力孔34(出力孔36)の内周面と継手38の外周面との間に生じうる熱応力が大きくなる。その結果、入力孔34(出力孔36)の内周面と継手38の外周面との間で接合面84bが形成されるように拡散接合が生じ、密閉性が高い状態でバルブボディ12に対して継手38が接合される(図5B参照)。従って、上述したバルブボディ12を継手38に対して高温に加熱する方法のように継手38を矢印C方向に押圧することなくバルブボディ12に対して、継手38を接合することが可能となる。
【0031】
さらに、継手38をバルブボディ12に対して高温に加熱する方法において、継手38を図5Aのように矢印C方向に押圧することにより、継手38の矢印C方向の端部と入力孔34(出力孔36)の底面との間で接合面84aを生じさせることが可能であることは言うまでもない。
【0032】
バルブボディ12への継手38の接合では、上述したようにバルブボディ12、継手38に対する加熱温度差を設けることにより、流体圧機器10の用途に応じて、拡散接合面を選択して形成することができる。
【0033】
なお、バルブボディ12、継手38の加熱は、バルブボディ12、継手38が鉄鋼材料で形成される場合には、800度〜1100度の範囲内で両者を加熱し、且つ、温度差を生じさせることが必要である。
【0034】
また、バルブボディ12、継手38の加熱手段としては、温度差を生じさせることができれば、上述した高周波誘導加熱に限定されるものではない。例えば、図6に示すように異なる加熱出力のヒータ86a、86bによって、バルブボディ12、継手38を加熱してもよい。バルブボディ12を継手38に対して高温に加熱する場合には、バルブボディ12の近くに載置されるヒータ86aの加熱出力を継手38の近くに載置されるヒータ86bの加熱出力よりも大きくし、継手38をバルブボディ12に対して高温に加熱する場合には、ヒータ86bの加熱出力をヒータ86aの加熱出力よりも大きくして加熱すればよい。
【0035】
本発明の実施形態の流体圧機器10は、基本的には以上のように構成されるものである。次にその動作について説明する。
【0036】
図1は、弁体22が弁座32側(矢印B方向)に向かって変位して該弁座32に着座し、入力ポート26と出力ポート28との連通が遮断された弁閉状態を示している。なお、入力ポート26と出力ポート28には、予めそれぞれ配管(図示せず)が接続されている。
【0037】
このような弁閉状態において、第1ポート66からピストン室42に流体を供給すると、ばね80によって矢印B方向に押圧されているピストン20が矢印A方向に変位する。ピストン20の変位に伴い弁体22がスカート部62を撓曲させながら矢印A方向へと変位し、弁部58が弁座32から離間して、入力ポート26と出力ポート28が連通路30を通じて連通した弁開状態となる。
【0038】
そして、さらに第1ポート66からピストン室42に流体を供給し続けることによりピストン20の上面が筒状部72に形成された緩衝部材74に当接され、前記ピストン20及び弁体22の矢印A方向への変位が規制された全開状態となる。
【0039】
次に、上述した弁開状態(図2参照)で、ピストン室42内の流体を第1ポート66から排気すると、ばね80によるピストン20に対する付勢によりピストン20が矢印B方向に変位する。ピストン20の変位に伴い弁体22がスカート部62を撓ませながら矢印B方向へと変位し、弁部58が弁座32に対して着座して連通路30を通じた入力ポート26と出力ポート28との連通が遮断された弁閉状態となる。
【0040】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る流体圧機器10は、継手38aを入力ポート26内に、継手38bを出力ポート28内に挿入し、バルブボディ12と継手38a(38b)とに温度差が生じるように加熱させて、バルブボディ12と継手38a(38b)とを拡散接合させている。すなわち、継手38aを入力ポート26内に、継手38bを出力ポート28内に挿入させるインロー構造とし、さらにバルブボディ12と継手38a(38b)とを拡散接合させることにより、両者を精度良く接合することができる。このため、一層、気密性又は液密性を高めることが可能となり、流体の滞留も回避可能である。さらにまた、継手38を入力孔34(出力孔36)に挿入して拡散接合するために、プラグが短い継手38であっても容易にバルブボディ12に接合することができる。このために、継手38として、例えば、フランジが形成された継手や、プラグの短い継手等種々の形状の継手をバルブボディ12に接合することが可能となる。
【0041】
上述した流体圧機器10では、バルブボディ12と継手38を直接に拡散接合している。一方、バルブボディ12の入力ポート26内の入力孔34、出力ポート28内の出力孔36の各底面(バルブボディ12の壁部)と継手38との間に線材を配置して拡散接合してもよい。図7Aは、円断面の線材88aを配置した場合であり、図7Bは、矩形断面の線材88bを配置した場合である。線材を配置して、矢印C方向に継手38を押圧することにより、線材88a、88bを介して、バルブボディ12と継手38が拡散接合される。図7Aの円形状の断面の線材88aを配置した場合には、線材88aとバルブボディ12、継手38との接触面積が小さくなることから、応力が大きくなり、より確実に拡散接合される。
【0042】
また、上記の流体圧機器10は2方弁として機能するが、バルブボディと継手とを拡散接合する流体圧機器としては2方弁に限られるものではなく、例えば、レギュレータやフィルタであってもよい。
【0043】
さらに、バルブボディ12、継手38は同一金属であっても、異種金属であってもよい。金属の種類としては、限定されるものではないが、鉄鋼、銅合金、ニッケル合金で形成するのが好ましい。
【0044】
本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態の流体圧機器の縦断面図である。
【図2】図1に示す流体圧機器の弁開状態を示す縦断面図である。
【図3】高周波誘導加熱によりバルブボディを継手に対して高温に加熱する場合の説明図である。
【図4】高周波誘導加熱により継手をバルブボディに対して高温に加熱する場合の説明図である。
【図5】図5A、図5Bは、バルブボディに継手が拡散接合された状態の一部省略拡大断面図である。
【図6】ヒータを用いたバルブボディと継手の加熱の説明図である。
【図7】図7Aは、バルブボディと継手との間に円形状の断面の線材を配置した場合であり、図7Bは、矩形断面の線材を配置した場合に両者間に拡散接合する状態の一部省略拡大断面図である。
【図8】従来の流体圧機器でバルブボディに継手が接合された状態の一部省略拡大断面図である。
【符号の説明】
【0046】
10、100…流体圧機器 12、102…バルブボディ
14…ハウジング 16…カバー
18…弁機構部 20…ピストン
22…弁体 24…リング体
26…入力ポート 28…出力ポート
30…連通路 32…弁座
34…入力孔 36…出力孔
38、38a、38b…継手 40…下端部
42…ピストン室 44、74…緩衝部材
46…大径部 48…ピストン孔
50…小径部 52、56…ピストンパッキン
54…ねじ孔 57…Oリング
58…弁部 60…軸部
62…スカート部 64…保護部材
66…第1ポート 68、78…室
70…第2ポート 72…筒状部
76…パッキン 80…ばね
82a、82b…コイル 84a、84b…接合面
86a、86b…ヒータ 88a、88b…線材
104…ポート 106…管継手
108…溶融溶接部 110…隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブボディに形成されたポートに継手を接合する流体圧機器の製造方法において、
前記継手を前記ポート内に挿入する工程と、
前記バルブボディと前記継手とに温度差が生じるように加熱する工程と、
を有し、
前記継手と、前記バルブボディとを拡散接合することを特徴とする流体圧機器の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の流体圧機器の製造方法において、
前記継手を前記ポート内に挿入する工程は、前記バルブボディの加熱温度が、前記継手の加熱温度よりも高い状態で、前記継手を押圧する工程を含むことを特徴とする流体圧機器の製造方法。
【請求項3】
請求項2記載の流体圧機器の製造方法において、
前記継手の押圧方向の端部と前記ポートを形成するバルブボディの壁部との間に線材を配置し、前記継手によって、前記線材を押圧して拡散接合することを特徴とする流体圧機器の製造方法。
【請求項4】
バルブボディに形成されたポートに継手が接合されている流体圧機器において、
前記ポート内に挿入された前記継手と前記バルブボディとが拡散接合されていることを特徴とする流体圧機器。
【請求項5】
請求項4記載の流体圧機器において、
前記ポートに設けられた線材を介して前記バルブボディと前記継手の端部とが拡散接合されていることを特徴とする流体圧機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−138811(P2009−138811A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313879(P2007−313879)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000102511)SMC株式会社 (344)
【Fターム(参考)】