説明

浄水器

【課題】 水道水中の塩素やトリハロメタン、有害化学物質、重金属、鉛を除去するだけでなく、磁場エネルギーによって水を活性化して天然水に近い品質が確保できる浄水器を提供する。
【解決手段】 原水の流入口と、浄水の吐出口と、1つ以上の浄水器外筒と、
前記浄水器外筒内部に格納されるSPGサンド層と、前記浄水器外筒内部に格納される活性炭層と、前記浄水器外筒内部に格納される天然石層と、前記浄水器外筒内部に格納される磁鉄鉱石層と、前記SPGサンド層、前記活性炭層、前記天然石層、前記磁鉄鉱石層に配置されるマグネットと、通常の濾過時と逆方向に水を流通させる逆洗浄のための流路切替え機構と、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精選された濾過材と強力な磁場を通過させることで、水道水中の不純物をほぼ完全に除去するとともに水を活性化させ、併せて濾過材の目詰まり防止のために、濾過方向と逆の方向に水を流し、濾過材に付着した異物を洗い流す逆洗浄機構を備えた浄活水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の水道水は、その多くが汚染の進んだ河川や湖沼の水を原料としているため、水質が劣化している。水道用水の原水は、常時500種類の有機化合物質に汚染されており、浄化処理を経た後でもなお200種以上が残留し、さらにその1割が発ガン物質であると言われている。
浄水場では、ウイルスや細菌の殺菌、消毒、有機化合物の酸化、及び脱臭などの目的で塩素消毒を行っている。塩素消毒は安全のためには止むを得ないことであるが、塩素そのものが人体にたいして悪影響を及ぼすことも事実である。
【0003】
塩素は、水と反応して次亞塩酸と塩酸を生じ、強い刺激を与えて細胞を破壊する。特に気管支や肺の粘膜は塩素によって障害を起こしやすいほか、腸内細菌の活動を弱めたり、アテローム性動脈硬化に起因する心臓発作や脳血管障害を引き起こすとも言われている。
近年、塩素と、原水に含まれている有機物が化合してトリハロメタンと言う発ガン物質が出来ることが判明し、新たな問題となっている。
このような水道水の危機から身を守るために、家庭でも蛇口からの給水前の段階で水道水処理システムを導入する方法がとられており、多くの家庭用浄水器が製造販売されている。
【0004】
従来の家庭用浄水器には、逆浸透膜浄水法、中空糸膜+活性炭法、中空糸膜処理法、活性炭処理法、アルカリイオン製水法などがある。
逆浸透膜浄水法は、細菌や有機化合物も大部分除去できるが、ミネラルも90%以上除去されるので歯や骨を弱くし味も良くないと言う欠点がある。
中空糸膜+活性炭法は、活性炭を多く使用しているため、通水速度を上げ難く、有機化合物(トリハロメタンや農薬)などは十分除去できないと言う欠点がある。
中空糸膜処理法は、活性炭で吸着できない大きな汚染物は除去できるが、塩素系有機物(トリハロメタン)など水に分子レベルで溶解しているものは除去できないと言う欠点がある。
活性炭処理法は、有機塩素化合物を除去することが困難であり、通水速度を上げると塩素も十分とれなくなり、細菌の内部繁殖に弱いため、銀活性炭を使用しているケースが多い。
アルカリイオン製水法は、pHが10になると硬度が高すぎて胃弱の人や老人には負担となり下痢症状などの出ることがあるほか、概して浄水器部分の性能が低いと言う難点がある。
【特許文献1】特開平08−164381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、水道水中の塩素やトリハロメタン、有害化学物質、重金属、鉛を除去するだけでなく、磁場エネルギーによって水を活性化して天然水に近い品質が確保できる浄水器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、 原水の流入口と、浄水の吐出口と、1つ以上の浄水器外筒と、
前記浄水器外筒内部に格納されるSPGサンド層と、前記浄水器外筒内部に格納される活性炭層と、前記浄水器外筒内部に格納される天然石層と、前記浄水器外筒内部に格納される磁鉄鉱石層と、前記SPGサンド層、前記活性炭層、前記天然石層、前記磁鉄鉱石層に配置されるマグネットと、通常の濾過時と逆方向に水を流通させる逆洗浄のための流路切替え機構と、を含むことを特徴とする。
【0007】
前記SPGサンド層、前記活性炭層、前記天然石層、前記磁鉄鉱石層は何れも個別カートリッジ方式で前記浄水器外筒内部に格納され、個別に配列、交換が可能であることを特徴とする。
【0008】
活性炭層は、椰子殻粒状活性炭からなり、前記天然石層は、泰澄石、麦飯石、マイナスイオンセラミック、白色珪石を含むことを特徴とする。
【0009】
前記浄水器外筒は、原水の流入口から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、SPGサンド層、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、の順に積層した単一の外筒からなることを特徴とする。
【0010】
前記浄水器外筒は、前記SPGサンド層と、マグネットを配置した前記活性炭層を含む上部外筒と、前記天然石層と、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層を含む下部外筒から構成されることを特徴とする。
【0011】
前記上部外筒は、原水の流入口から前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に泰澄石層、麦飯石層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層の順に積層したことを特徴とする。
【0012】
また、前記上部外筒は、原水の流入口からマグネットを配置した前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マグネットを配置したマイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記活性炭層、泰澄石層、白色珪石の順に積層したことを特徴とする。
【0013】
さらに、前記上部外筒は、原水の流入口から前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に、マイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マイナスイオンセラミック層、麦飯石層、泰澄石層、白色珪石の順に積層したことを特徴とする請求項5記載の浄水器。
【0014】
前記浄水器外筒は、原水の流入口から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、SPGサンド層、の順にカートリッジを収納した第1の外筒と、第1の外筒の吐出口から吐出する1次浄化水を連結配管で流入口に受け入れて、流入口から、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、の順にカートリッジを収納した第2の外筒からなることを特徴とする。
【0015】
本発明の流路切替え機構は、逆洗浄用に設けられ、水道の原水流側から供給される原水を浄水器の通常の原水流入口および逆洗浄時に浄水器の吐出側に切替える水流切替えバルブと;前記水流切替えバルブと浄水器原水流入口間に設けられ通常の流れをON/OFFするストップバルブ機能と、逆洗浄時に浄水器原水流入口側から排出される排水を前記流路切替え機構の系外に排出する水流切替えバルブと;水流切替えバルブと浄水器の吐出口の間にあって通常時は浄水器吐出口からの浄水を台所、浴室、洗面所などに供給し、逆洗浄時には水流切替えバルブからの原水の流れを浄水器吐出口に切替える水流切替えバルブと;水流切替えバルブと浄水器吐出口の間のストップバルブと;バルブ制御装置と;から構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明による浄水器は以下の各種効果を有する。
(1)水道水中の塩素、トリハロメタン、ダイオキシン、のほか、子供の知的障害を引き起こすと言われている鉛等の有害物質を除去するため安全性が高い。
(2)酵素活性能力があるためビタミンを破壊せず、素材のうまみを引き出すため料理には最適である。
(3)弱アルカリ性であるために、コーヒー、紅茶の香りを引き立てるほか、乳児用ミルクを作るにも最適である。
(4)鮮度保持に威力を発揮するほか、野菜の変色、腐敗を防ぎ、ゆで上がりも鮮やかである。
(5)表面張力を下げるので、野菜や果物の農薬除去に効果が大であるほか、少ない洗剤使用量による食器洗いも可能である。
(6)塩素の害がないため洗顔効果も大きく、さらに保水性に優れるので、洗顔後の化粧水としても最適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を図面によって詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は本発明の実施例1の一部切欠き斜視図であり、図2は、逆洗浄機構の説明図である。
本発明の浄水器1は、水道水に含まれる塩素を取り除くだけでなく、今までの浄水器では取れなかった水道水中の有機物、重金属を除去することで、安全で健康・美容に最適な水にするものである。また、発ガン物質のトリハロメタン、水の味やにおいを左右する有機物、ダイオキシン・鉛・酸化鉄・界面活性剤・農薬などを除去するため、水道水を安心して飲むことができる。特に、有機物を取り除くと、細菌の繁殖が抑えられるだけでなく、保水性にすぐれ、手荒れや肌荒れを防ぎ、皮膚や髪のダメージを抑える効果も得られると言われている。
また、山のわき水と同じようなプロセスで、水そのものを活性化させるために、SPGサンド、椰子殻粒状性活性炭に加え、泰澄石、麦飯石、磁鉄鉱石+マグネット、マイナスイオンセラミックといった6種類の濾過材を使用している。
【0019】
本発明による浄水器は、原水の流入口3と;浄水の吐出口4と;浄水器第2の外筒と;浄水器外筒内部に格納される複数層のカートリッジと;通常の濾過時と逆方向に水を流通させる逆洗浄のための流路切替え機構と;からなっている。
浄水器外筒内部に格納される複数層のカートリッジは、原水の流入口から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、の順に積層されている。
【0020】
SPGサンドは、有効ミネラルを含むため、水をまろやかなおいしい水にする効果がある。1グラムにつき、6.16mもの表面積を有するため、高度な濾過能力を発揮して、高純度の水を作り、耐久性もある。
椰子殻粒状活性炭は、水道水独特のカルキ臭などのいやな臭いや、衛生基準を保つために投与されている化学物質などを取り除く効果がある。
泰澄石は、雪峰白山の開祖、泰澄大師が発見したとされる火成天然石である。農薬などの還元分解・無害化、有害菌の不活性化、および、水分子の構造化を促進し、人体に吸収しやすい安全な水にする効果を有する。
【0021】
麦飯石は、美味しい水を作るための濾過材として有名な火成天然石のひとつであり、pHを弱アルカリ性に調整、安定させ、溶存酸素を増大させることにより、遠赤効果や有害物質の吸着・分解効果が認められる。
磁鉄鉱石及びマグネット(残留磁束密度4,500ガウス以上)は、容器に磁場をつくり、その中を流れる水に含まれている純金属を取り除く働きをするほか、静菌性を保ち、水分子を構造型に変え、人体内の水に近い水を作る。
マイナスイオンセラミックは、1,200℃の高温で処理されたセラミックスで、ELSサンドやSPG+天然鉱石を特殊処理して作られる。磁鉄鉱石と一緒になって純度の高い水を作り、溜り水でも細菌を繁殖させることがない。
【0022】
上記濾過材の組み合わせにより、物質を酸化させる原因の活性酸素を抑え、水分中の溶存酸素も減らし、ミネラルバランスをよくすることができ、弱アルカリ性のまろやかでおいしい水になるだけでなく、食材のビタミンの劣化を遅らし、素材の良さを引き出すことができる。
さらに有害な菌も不活性状態になり、花や野菜の変色や腐敗等を防止して、鮮度が長く保つことが出来る。
さらに、表面張力が低下することで、洗浄力、熱伝導力が向上する。洗浄能力が高まれば、洗剤やワックスの使用量を減らし、野菜や果物についている農薬も除くことができる。熱伝導力が高まれば、省エネ効果も期待される。
【0023】
しかも濾過材には天然石を使用しているため、約60度までの湯を使用することができるため、風呂での使用も可能であり、飲料水だけでなく、髪や肌にも好結果をもたらす。
本発明の浄水器は、ワンタッチ逆洗浄機能を有し、静菌と濾過材の洗浄が出来るため、いつもカートリッジ内を清潔に保つことが可能である。
【0024】
本発明の浄水器の逆洗浄機構は、水流切替えバルブA5、B6,C7とストップバルブ8から構成される。
すなわち、水流切替えバルブA5と浄水器原水流入口間に設けられ通常の流れをON/OFFするストップバルブ機能と、逆洗浄時に浄水器原水流入口3側から排出される排水を前記流路切替え機構の系外に排出する水流切替えバルブB6と、水流切替えバルブA5と浄水器の吐出口4の間にあって通常時は浄水器吐出口4からの浄水を台所、浴室、洗面所などに供給し、逆洗浄時には水流切替えバルブA5からの原水の流れを浄水器吐出口4に切替える水流切替えバルブC7と、水流切替えバルブC7と浄水器吐出口の間のストップバルブ8と、バルブ制御装置(図示なし)と、から構成される。
【0025】
本発明の実施例を以下に示す。
浄水器外筒のサイズは、幅180mm、奥行130mm、高さ350mmである。
本体の下部に流入口と吐出口を設け、原水は下方の流入口からパイプで外筒の頂部に流れ、頂部から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、SPGサンド層、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、を順次通過して下部の吐出口から吐出するようになっている。
濾過可能流量は、水圧1.5kgf/cm2毎分6〜7リットルで、残留塩素濾過能力は150,000リットルである。
15万リットルの残留塩素濾過能力は、毎日40リットル使用しても10年間カートリッジ交換不要、風呂(250リットル)に使用しても約2年間カートリッジ交換不要という経済性を有する。
【0026】
本浄水器による処理水の特性値は以下の通りであった。
有機物類存在の指標値である過マンガン酸カリウム消費量は、原水27.7mg/lの池の水を濾過した場合、3.2mg/lに低下し、原水6.6mg/lの川の水を処理した場合は、1.8mg/lに低下した。
過マンガン酸カリウム消費量の水道水基準は10mg/l以下、プールの場合12mg/l以下となっている。
過マンガン酸カリウム消費量を下げる速効法としては、次亜塩素酸ソーダを注入する方法があるが、最も効果的な方法は、活性炭処理で有機物類を活性炭に吸着させる方法である。
【0027】
本浄水器による処理水の物性値のうち、pHは7.6,酸化還元電位(ORP)は、塩素を除去すると低下するが、650mVの工場の原水を本浄水器で処理した後は、252mVに低下した。
工場の原水を本浄水器で処理した後に0.8ppmの残留塩素濃度は0ppmに、73の表面張力は70に、8.5ppnの溶存酸素(DO)は4.5ppmに、122ppmのCO2は105ppmに各々低下した。
【表1】

【0028】
水の美味しさに影響する要因としては蒸発残留物、硬度、遊離炭酸、過マンガン酸カリウム消費量、臭気度、残留塩素などがある。
蒸発残留物は、主にミネラルなどの含有量を示し、量が多いと苦み、渋みを増し、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味がする。美味しい水の条件は、30〜200mg/lである。
硬度は、ミネラルの中で量的に多いカルシウム、マグネシウムの含有量を示す。硬度の低い水はくせがなく、高い水は好き嫌いが出る。カルシウムに比べてマグネシウムの多い水は苦みを増す。美味しい水の条件は、10〜300mg/lである。
遊離炭酸は、水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。美味しい水の条件は、3〜30mg/lである。
臭気度は不快感を与え味をまずくする。美味しい水の条件は、3以下である。
残留塩素は、水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくする。美味しい水の条件は、0.4mg/l以下である。
【0029】
大阪大学の橋本奨氏による美味しさ指数(O−INDEX)は、以下で表され、O−INDEX≧2が美味しい水とされている。
O−INDEX=(Ca+K+SO2)/(Mg2+SO2、4)
(表2)に、原水および美味しい水の代表として六甲の水と比較した本浄水器の処理水のO−INDEXを示す。
(表2)より本浄水器による処理水のO−INDEXは、原水の1.7を大幅に上回り六甲の水に近い2.1を示しており、数字上でも美味しさが明確にされている。
【0030】
【表2】

【0031】
本浄水器による農薬除去能力は以下の通りであり、水道法水質基準を十分満足するものであった。
【表3】

【実施例2】
【0032】
図3は本発明の実施例2の断面図である。実施例2は、飲料水用タイプで、上部外筒18と下部外筒19から構成されており、原水の流入口3からSPGサンド層9、マグネット17を配置した活性炭層10―1、10−2,下部外筒19は、上部外筒18からの流入順に泰澄石層16、麦飯石層15、マグネット17を配置した磁鉄鉱石層14、マイナスイオンセラミック層13、マグネット17を配置した磁鉄鉱石層14の順に各カートリッジが積層されている。
【0033】
濾材の構成は、山の湧き水が腐葉土、岩盤、さらに鉱山地区では磁鉄鉱を通過する経路に近似させたもので、磁鉄鉱内にマグネットを据え置き、セラミックスをサンドイッチ状にすることで起電力が活用できるようにしている。セラミックスのみでもマイナスイオンを多量に発生させることが出来るが、安定性の維持が困難である。本実施例2では、磁鉄鉱内にマグネットを据え置きセラミックスをサンドイッチ状にすることでマイナスイオンは4000個/CC以上安定的に確保できる。
【実施例3】
【0034】
図4は本発明の実施例3の断面図である。実施例3は、美容用タイプで、磁場層を強化することで、飲料水タイプよりも水質のマイルド感、界面活性能、溶解能を引き上げ、美容関連製品を含めた美容効果を狙ったものである。
磁鉄鉱層とセラミックス層には重金属を吸着する特性があるため、これらの層を強化することで水中の重金属がイオン化し、上流の濾層で有機物類が除去された水は、持続性のある強い制菌力を有する。また、通常、美容商品製造時に不可欠な保存料や溶解材を使用しないでも、溶解力が水道水の2,3倍ある。
【実施例4】
【0035】
図5は本発明の実施例4の断面図である。実施例4は、洗浄力強化タイプで、マイナスイオンを大量に発生する2層のセラミックス層と磁場層の併用で洗浄力を強化している。
大理石上の汚れは落ちにくいと言われているが、実施例4はマイナスイオンの力を活用して大理石上に付着した汚れを浮かせてとれる洗浄水を得る目的で濾過層を構成したものである。
実施例4で得られた洗浄水を、コーヒー、ジュース等で汚れた大理石上に流し1日放置したところ汚れが殆ど取れたほか、汚れに付着した臭いもなくなると言う効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明実施例1の浄水器の一部切欠き斜視図を示す。
【図2】本発明の逆洗浄機構の説明図である。
【図3】本発明実施例2の浄水器の断面図を示す。
【図4】本発明実施例3の浄水器の断面図を示す。
【図5】本発明実施例4の浄水器の断面図を示す。
【符号の説明】
【0037】
1 浄水器本体
2 浄水器外筒
3 原水の流入口
4 浄水の吐出口
5 水流切替えバルブA
6 水流切替えバルブB
7 水流切替えバルブC
8 ストップバルブ
9 SPGサンド層1
10―1 活性炭層1
10−2 活性炭層2
11 SPGサンド層2
12 磁鉄鉱層1
13 セラミックス層
14 磁鉄鉱層2
15 麦飯石
16 泰澄石
17 マグネット
18 上部外筒
19 下部外筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水の流入口と、
浄水の吐出口と、
1つ以上の浄水器外筒と、
前記浄水器外筒内部に格納されるSPGサンド層と、
前記浄水器外筒内部に格納される活性炭層と、
前記浄水器外筒内部に格納される天然石層と、
前記浄水器外筒内部に格納される磁鉄鉱石層と、
前記SPGサンド層、前記活性炭層、前記天然石層、前記磁鉄鉱石層に配置されるマグネットと、
通常の濾過時と逆方向に水を流通させる逆洗浄のための流路切替え機構と、
を含むことを特徴とする浄水器。
【請求項2】
前記SPGサンド層、前記活性炭層、前記天然石層、前記磁鉄鉱石層は何れも個別カートリッジ方式で前記浄水器外筒内部に格納され、個別に配列、交換が可能であることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
活性炭層は、椰子殻粒状活性炭からなることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項4】
前記天然石層は、泰澄石、麦飯石、マイナスイオンセラミック、白色珪石を含むことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項5】
前記浄水器外筒は、原水の流入口から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、SPGサンド層、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、の順に積層した単一の外筒からなることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項6】
前記浄水器外筒は、前記SPGサンド層と、マグネットを配置した前記活性炭層を含む上部外筒と、前記天然石層と、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層を含む下部外筒から構成されることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項7】
前記上部外筒は、原水の流入口から前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に泰澄石層、麦飯石層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層の順に積層したことを特徴とする請求項5記載の浄水器。
【請求項8】
前記上部外筒は、原水の流入口からマグネットを配置した前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マグネットを配置したマイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記活性炭層、泰澄石層、白色珪石の順に積層したことを特徴とする請求項5記載の浄水器。
【請求項9】
前記上部外筒は、原水の流入口から前記SPGサンド層、マグネットを配置した前記活性炭層、下部外筒は、前記上部外筒からの流入順に、マイナスイオンセラミック層、マグネットを配置した前記磁鉄鉱石層、マイナスイオンセラミック層、麦飯石層、泰澄石層、白色珪石の順に積層したことを特徴とする請求項5記載の浄水器。
【請求項10】
前記浄水器外筒は、原水の流入口から、SPGサンド層、椰子殻粒状活性炭層、SPGサンド層、の順にカートリッジを収納した第1の外筒と、第1の外筒の吐出口から吐出する1次浄化水を連結配管で流入口に受け入れて、流入口から、磁鉄鉱石及びマグネット層、マイナスイオンセラミック層、磁鉄鉱石及びマグネット層、麦飯石層、泰澄石層、の順にカートリッジを収納した第2の外筒からなることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項11】
前記流路切替え機構は、逆洗浄用に設けられ、水道の原水流側から供給される原水を浄水器の通常の原水流入口および逆洗浄時に浄水器の吐出側に切替える水流切替えバルブと、
前記水流切替えバルブと浄水器原水流入口間に設けられ通常の流れをON/OFFするストップバルブ機能と、逆洗浄時に浄水器原水流入口側から排出される排水を前記流路切替え機構の系外に排出する水流切替えバルブと、
水流切替えバルブと浄水器の吐出口の間にあって通常時は浄水器吐出口からの浄水を台所、浴室、洗面所などに供給し、逆洗浄時には水流切替えバルブからの原水の流れを浄水器吐出口に切替える水流切替えバルブと、
水流切替えバルブと浄水器吐出口の間のストップバルブと、
バルブ制御装置と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。










【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−55374(P2008−55374A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237836(P2006−237836)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(506297670)
【出願人】(506297681)
【出願人】(506297692)
【Fターム(参考)】