浮上がり防止杭
【課題】 テントや簡易構造物の支柱を止める従来の手段は、打ち込みに手間を要す上に確実性を欠く事もあり、テントや簡易構造物が吹き飛んだり転倒し、時には事故を起こしている。
また撤去する時も、杭が抜けにくく時間がかかる。
【解決手段】 先ずL金具の端に紐を結び、テントの支柱(9)の上部に結び付ける。次にL金具a(7a)の先に、頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を捻じ込んで地面に設置する。このときL金具を設置した時点で杭の打設位置も決定することができ、杭を簡単かつ確実に設置することができる。さらに、風により支柱が浮上がるとL金具aの端が引上げられるが、L金具aの先にスパイラル状の杭が捻じ込まれている上にこねた力が作用するので、容易に抜け上がる事はない。
また、撤去はL型金具をハンドル代わりにしてスパイラル状の杭を捻じ戻すだけなので簡単である。
また撤去する時も、杭が抜けにくく時間がかかる。
【解決手段】 先ずL金具の端に紐を結び、テントの支柱(9)の上部に結び付ける。次にL金具a(7a)の先に、頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を捻じ込んで地面に設置する。このときL金具を設置した時点で杭の打設位置も決定することができ、杭を簡単かつ確実に設置することができる。さらに、風により支柱が浮上がるとL金具aの端が引上げられるが、L金具aの先にスパイラル状の杭が捻じ込まれている上にこねた力が作用するので、容易に抜け上がる事はない。
また、撤去はL型金具をハンドル代わりにしてスパイラル状の杭を捻じ戻すだけなので簡単である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テント等の支柱や、物置、仮設住宅等の簡易構造物の柱に取付けて、テントや簡易構造物が強風等により、浮き上がったり転倒するのを防止する杭に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来テントの支柱を止めるのは、支柱にロープをかけ、ロープを斜めに引張り、地面に打ち込んだ杭に結び付けている。簡易構造物の場合も同様に、構造物にワイヤーをかけ、ワイヤーを斜めに引張り、地面に打ち込んだ杭に結び付けている。なお杭については、以下の特許文献がある。
【特許文献1】実開昭51−45802
【特許文献2】実開昭53−93430
【特許文献3】特開平11−7781307
【特許文献4】特開2000−87349
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように従来のテントや簡易構造物等の固定方法は、地面に打ち込んだ杭に止めているが、設置に手間を要す上に打設に確実性を欠く場合もあり、杭が抜けてしまうこともある。この為テントや簡易構造物が吹き飛んだり転倒したりして、時には事故を起こしている。また撤去する際に、杭は引き抜く事が難しいので時間がかかる。
そこで短時間で確実に打設できる風が吹いても容易に抜けない杭を作り、テントや簡易構造物の安全性を高め、同時に設置や撤去するのに時間が掛からないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この為図2に示す如く、まず平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げる。
そして長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に短辺に穴(6)を開けたL金具a(7a)を作る。
次に図1に示す如く、頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を作る。そこで図3に示す如く、先ずL金具aの長辺を地面の所定の位置に置く。
次に短辺の穴に紐(8)を通して、紐をテントの支柱と連結する。
【0005】
長辺の矩形の穴に、スパイラル状の杭を立て、ハンマーで杭の円板Aを叩く。すると杭は矩形の穴に沿って回転しながら、地面に捻じ込まれて、L金具aが地面に設置されれば取付が完了する。
最後に、紐をテントの支柱(9)の上部に結び付ける。
【発明の効果】
【0006】
第一の効果。スパイラル状の杭は、螺旋状に地面に捻じ込まれる。この為引き抜く時は土を破断しないと抜けない為、容易に抜けない特徴がある。
第二の効果。図13に示す如く、テントが風等によりテントの支柱(9)が浮き上がらうとすると、L金具a(7a)の短辺(4)が、矢印で示す如く上に引張られる。
その時スパイラル状の杭(2)にはこねた力がかかる。L金具aとスパイラル状の杭の組合せを、こねた力で抜く事は容易ではない。
第三の効果。スパイラル状の杭は、抜く事は出来ないが、回せば簡単に抜く事が出来る特徴を持っている。そこでL金具aの端を掴んで回せば、簡単に抜く事が出来る。この為撤去が簡単で、しかも地面は元のままの状態になり、地面を破壊する事がない。
第四の効果。設置は所定の位置にL金具aを置き、スパイラル状の杭を捻じ込み、紐を結び付けるだけなので、極めて簡単で短時間で出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第一段階として、平鋼を曲げてL金具aとした、請求項1から請求項4の実施例について説明する。
先ず請求項1の実施例を実施例1に、請求項2の実施例を実施例2に記載している。請求項1、請求項2は、何れもスパイラル状の杭を使用したものである。そして請求項2は、スパイラル状の杭をL金具aにボルト締めしたものである。
【0008】
次に請求項3の実施例を実施例3に、請求項4の実施例を実施例4に記載している。請求項3、請求項4は、何れもスパイラル状の杭の代わりに、棒状の杭を使用したものである。そして請求項4は、棒状の杭をL金具aにボルト締めしたものである。
棒状の杭は、スパイラル状の杭に比べると、支柱を保持する力は落ちるが、安く出来るので、充分実用性がある。
【実施例1】
【0009】
図2は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に短辺に穴(6)を開けたL金具a(7a)を示している。図1は頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を示している。図3はL金具aの長辺を地面に置き、B辺の穴に紐(8)を通して、紐をテントの支柱(9)の上部に結び付けて、スパイラル状の杭を捻じ込んで設置した状態を示している。
【実施例2】
【0010】
図5は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、短辺の端に穴(6)を開けたL金具a(7a)を示している。図4は長辺に開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴(11)を開けた円板B(12)を頭部に溶接したスパイラル状の杭(2)を示している。
図6はL金具a(7a) の長辺を地面に置き、長辺の矩形の穴に、スパイラル状の杭を捻じ込んで、L金具aを地面に設置し、更にボルトで円板BをL金具aに固定した状態を示している。
【0011】
スパイラル状の杭をL金具aにボルト締めする事により、両者は一体に構成され、こねる力に対する抵抗力は一層強いものになる。
【実施例3】
【0012】
図8は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴を開け、更に短辺に穴を開けたL金具a(7a)を示している。図7は頭部に円板A(1)を溶接した棒状の杭(14)を示している。図9はL金具aの長辺を地面に置き、棒状の杭を打ち込んだ状態を示している。
【実施例4】
【0013】
図11は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴を開け、更に穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、短辺に穴を開けたL金具a(7a)を示している。図10は長辺に開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の長穴(15)を開けた円板B(12)を頭部に溶接した棒状の杭(14)を示している。 図12はL金具aの長辺を地面に置き、棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に固定し、更にボルトで円板BをL金具aに固定した状態を示している。
【0014】
次に第二段階として、平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べ、間に蝶番に取付けてL金具bとした、請求項5から請求項8の実施例について説明する。
先ず請求項5の実施例を実施例5に、請求項6の実施例を実施例6に記載している。請求項5、請求項6は、何れもスパイラル状の杭を使用したものである。そして請求項6は、スパイラル状の杭をL金具bにボルトで固定したものである。
次に請求項7の実施例を実施例7に、請求項8の実施例を実施例8に記載している。請求項7、請求項8は、何れもスパイラル状の杭の代わりに、棒状の杭を使用したものである。そして請求項8は、棒状の杭をL金具bにボルトで固定したものである。
【実施例5】
【0015】
図14は平鋼A(16)と平鋼B(17)を直線状に並べて、間に蝶番(18)に取付けて屈折可能にしたL金具b(7b)を示している。そして平鋼Aの端に矩形の穴(5)と、平鋼Bの端に穴(6)を開けている。
そこで図15により、これを取付けた状況を説明する。先ずL金具bの平鋼Aを地面に置いて、平鋼Bの穴にボルトを通して簡易構造物の柱(13)に取付ける。最後に図1に示すスパイラル状の杭を平鋼Aの矩形の穴に捻じ込んでL金具bを地面に設置する。この場合簡易構造物が浮き上がらうとすると、蝶番があるのでL金具bにこねる力が働き容易に抜け上がる事はない。
【実施例6】
【0016】
図16は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端に矩形の穴(5)と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、平鋼Bの端に穴(6)を開けた物である。
このL金具bに対しては、図4の円板B(12)を頭部に溶接したスパイラル状の杭(2)を捻じ込んで設置する。
【実施例7】
【0017】
図17は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端と、平鋼Bの端にそれぞれ穴を開けた物である。このL金具bに対しては、図7の頭部に円板A(1)を溶接した棒状の杭(14)を打ち込んで設置する。
【実施例8】
【0018】
図18は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端に穴を開け、更に穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、平鋼Bの端にも穴(6)を開けた物である。このL金具bに対しては、図10の頭部に円板B(12)を頭部に溶接した棒状の杭(14)を打ち込んで設置する。
【0019】
上記実施例6、7、8の、簡易構造物の柱に取付けた状態図は、何れも図15に準ずるので省略する。
【産業上の利用可能性】
【0020】
このように本発明の浮上がり防止杭は、テント等の支柱や、物置、仮設住宅等の簡易構造物の柱に取付けて、強風によりテントや簡易構造物が、浮き上がったり転倒するのを防止する事に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明第1実施例のスパイラル杭
【図2】本発明第1実施例のL金具a。
【図3】本発明第1実施例の設置した状況図。
【図4】本発明第2実施例のスパイラル杭
【図5】本発明第2実施例のL金具a。
【図6】本発明第2実施例の組合せた状況図。
【図7】本発明第3実施例の棒状の杭
【図8】本発明第3実施例のL金具a。
【図9】本発明第3実施例の組合せた状況図。
【図10】本発明第4実施例の棒状の杭
【図11】本発明第4実施例のL金具a。
【図12】本発明第4実施例の組合せた状況図。
【図13】本発明のこねる力の説明図。
【図14】本発明第5実施例のL金具b。
【図15】本発明第5実施例の設置した状況図。
【図16】本発明第6実施例のL金具b。
【図17】本発明第7実施例のL金具b。
【図18】本発明第8実施例のL金具b。
【符号の説明】
【0022】
1 円板A 2 スパイラル状の杭 3
長辺
4 短辺 5 矩形の穴 6 穴
7a
L金具a 7b L金具b
8 紐
9 テントの支柱 10 ネジ穴 11 2個の穴
12 円板B 13 簡易建造物の柱 14 棒状の杭
15 長穴 16 平鋼A 17 平鋼B
18 蝶番
【技術分野】
【0001】
本発明は、テント等の支柱や、物置、仮設住宅等の簡易構造物の柱に取付けて、テントや簡易構造物が強風等により、浮き上がったり転倒するのを防止する杭に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来テントの支柱を止めるのは、支柱にロープをかけ、ロープを斜めに引張り、地面に打ち込んだ杭に結び付けている。簡易構造物の場合も同様に、構造物にワイヤーをかけ、ワイヤーを斜めに引張り、地面に打ち込んだ杭に結び付けている。なお杭については、以下の特許文献がある。
【特許文献1】実開昭51−45802
【特許文献2】実開昭53−93430
【特許文献3】特開平11−7781307
【特許文献4】特開2000−87349
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように従来のテントや簡易構造物等の固定方法は、地面に打ち込んだ杭に止めているが、設置に手間を要す上に打設に確実性を欠く場合もあり、杭が抜けてしまうこともある。この為テントや簡易構造物が吹き飛んだり転倒したりして、時には事故を起こしている。また撤去する際に、杭は引き抜く事が難しいので時間がかかる。
そこで短時間で確実に打設できる風が吹いても容易に抜けない杭を作り、テントや簡易構造物の安全性を高め、同時に設置や撤去するのに時間が掛からないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この為図2に示す如く、まず平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げる。
そして長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に短辺に穴(6)を開けたL金具a(7a)を作る。
次に図1に示す如く、頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を作る。そこで図3に示す如く、先ずL金具aの長辺を地面の所定の位置に置く。
次に短辺の穴に紐(8)を通して、紐をテントの支柱と連結する。
【0005】
長辺の矩形の穴に、スパイラル状の杭を立て、ハンマーで杭の円板Aを叩く。すると杭は矩形の穴に沿って回転しながら、地面に捻じ込まれて、L金具aが地面に設置されれば取付が完了する。
最後に、紐をテントの支柱(9)の上部に結び付ける。
【発明の効果】
【0006】
第一の効果。スパイラル状の杭は、螺旋状に地面に捻じ込まれる。この為引き抜く時は土を破断しないと抜けない為、容易に抜けない特徴がある。
第二の効果。図13に示す如く、テントが風等によりテントの支柱(9)が浮き上がらうとすると、L金具a(7a)の短辺(4)が、矢印で示す如く上に引張られる。
その時スパイラル状の杭(2)にはこねた力がかかる。L金具aとスパイラル状の杭の組合せを、こねた力で抜く事は容易ではない。
第三の効果。スパイラル状の杭は、抜く事は出来ないが、回せば簡単に抜く事が出来る特徴を持っている。そこでL金具aの端を掴んで回せば、簡単に抜く事が出来る。この為撤去が簡単で、しかも地面は元のままの状態になり、地面を破壊する事がない。
第四の効果。設置は所定の位置にL金具aを置き、スパイラル状の杭を捻じ込み、紐を結び付けるだけなので、極めて簡単で短時間で出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第一段階として、平鋼を曲げてL金具aとした、請求項1から請求項4の実施例について説明する。
先ず請求項1の実施例を実施例1に、請求項2の実施例を実施例2に記載している。請求項1、請求項2は、何れもスパイラル状の杭を使用したものである。そして請求項2は、スパイラル状の杭をL金具aにボルト締めしたものである。
【0008】
次に請求項3の実施例を実施例3に、請求項4の実施例を実施例4に記載している。請求項3、請求項4は、何れもスパイラル状の杭の代わりに、棒状の杭を使用したものである。そして請求項4は、棒状の杭をL金具aにボルト締めしたものである。
棒状の杭は、スパイラル状の杭に比べると、支柱を保持する力は落ちるが、安く出来るので、充分実用性がある。
【実施例1】
【0009】
図2は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に短辺に穴(6)を開けたL金具a(7a)を示している。図1は頭部に円板A(1)を溶接したスパイラル状の杭(2)を示している。図3はL金具aの長辺を地面に置き、B辺の穴に紐(8)を通して、紐をテントの支柱(9)の上部に結び付けて、スパイラル状の杭を捻じ込んで設置した状態を示している。
【実施例2】
【0010】
図5は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴(5)を開け、更に矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、短辺の端に穴(6)を開けたL金具a(7a)を示している。図4は長辺に開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴(11)を開けた円板B(12)を頭部に溶接したスパイラル状の杭(2)を示している。
図6はL金具a(7a) の長辺を地面に置き、長辺の矩形の穴に、スパイラル状の杭を捻じ込んで、L金具aを地面に設置し、更にボルトで円板BをL金具aに固定した状態を示している。
【0011】
スパイラル状の杭をL金具aにボルト締めする事により、両者は一体に構成され、こねる力に対する抵抗力は一層強いものになる。
【実施例3】
【0012】
図8は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴を開け、更に短辺に穴を開けたL金具a(7a)を示している。図7は頭部に円板A(1)を溶接した棒状の杭(14)を示している。図9はL金具aの長辺を地面に置き、棒状の杭を打ち込んだ状態を示している。
【実施例4】
【0013】
図11は平鋼を長辺(3)と短辺(4)よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴を開け、更に穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、短辺に穴を開けたL金具a(7a)を示している。図10は長辺に開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の長穴(15)を開けた円板B(12)を頭部に溶接した棒状の杭(14)を示している。 図12はL金具aの長辺を地面に置き、棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に固定し、更にボルトで円板BをL金具aに固定した状態を示している。
【0014】
次に第二段階として、平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べ、間に蝶番に取付けてL金具bとした、請求項5から請求項8の実施例について説明する。
先ず請求項5の実施例を実施例5に、請求項6の実施例を実施例6に記載している。請求項5、請求項6は、何れもスパイラル状の杭を使用したものである。そして請求項6は、スパイラル状の杭をL金具bにボルトで固定したものである。
次に請求項7の実施例を実施例7に、請求項8の実施例を実施例8に記載している。請求項7、請求項8は、何れもスパイラル状の杭の代わりに、棒状の杭を使用したものである。そして請求項8は、棒状の杭をL金具bにボルトで固定したものである。
【実施例5】
【0015】
図14は平鋼A(16)と平鋼B(17)を直線状に並べて、間に蝶番(18)に取付けて屈折可能にしたL金具b(7b)を示している。そして平鋼Aの端に矩形の穴(5)と、平鋼Bの端に穴(6)を開けている。
そこで図15により、これを取付けた状況を説明する。先ずL金具bの平鋼Aを地面に置いて、平鋼Bの穴にボルトを通して簡易構造物の柱(13)に取付ける。最後に図1に示すスパイラル状の杭を平鋼Aの矩形の穴に捻じ込んでL金具bを地面に設置する。この場合簡易構造物が浮き上がらうとすると、蝶番があるのでL金具bにこねる力が働き容易に抜け上がる事はない。
【実施例6】
【0016】
図16は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端に矩形の穴(5)と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、平鋼Bの端に穴(6)を開けた物である。
このL金具bに対しては、図4の円板B(12)を頭部に溶接したスパイラル状の杭(2)を捻じ込んで設置する。
【実施例7】
【0017】
図17は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端と、平鋼Bの端にそれぞれ穴を開けた物である。このL金具bに対しては、図7の頭部に円板A(1)を溶接した棒状の杭(14)を打ち込んで設置する。
【実施例8】
【0018】
図18は、図14で示したL金具bの平鋼Aの端に穴を開け、更に穴の外側に対象に2個のネジ穴(10)を開け、平鋼Bの端にも穴(6)を開けた物である。このL金具bに対しては、図10の頭部に円板B(12)を頭部に溶接した棒状の杭(14)を打ち込んで設置する。
【0019】
上記実施例6、7、8の、簡易構造物の柱に取付けた状態図は、何れも図15に準ずるので省略する。
【産業上の利用可能性】
【0020】
このように本発明の浮上がり防止杭は、テント等の支柱や、物置、仮設住宅等の簡易構造物の柱に取付けて、強風によりテントや簡易構造物が、浮き上がったり転倒するのを防止する事に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明第1実施例のスパイラル杭
【図2】本発明第1実施例のL金具a。
【図3】本発明第1実施例の設置した状況図。
【図4】本発明第2実施例のスパイラル杭
【図5】本発明第2実施例のL金具a。
【図6】本発明第2実施例の組合せた状況図。
【図7】本発明第3実施例の棒状の杭
【図8】本発明第3実施例のL金具a。
【図9】本発明第3実施例の組合せた状況図。
【図10】本発明第4実施例の棒状の杭
【図11】本発明第4実施例のL金具a。
【図12】本発明第4実施例の組合せた状況図。
【図13】本発明のこねる力の説明図。
【図14】本発明第5実施例のL金具b。
【図15】本発明第5実施例の設置した状況図。
【図16】本発明第6実施例のL金具b。
【図17】本発明第7実施例のL金具b。
【図18】本発明第8実施例のL金具b。
【符号の説明】
【0022】
1 円板A 2 スパイラル状の杭 3
長辺
4 短辺 5 矩形の穴 6 穴
7a
L金具a 7b L金具b
8 紐
9 テントの支柱 10 ネジ穴 11 2個の穴
12 円板B 13 簡易建造物の柱 14 棒状の杭
15 長穴 16 平鋼A 17 平鋼B
18 蝶番
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴と、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更に頭部に円板Aを溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、最後に長辺の矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする浮上がり防止杭。
【請求項2】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更にL金具aに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、矩辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、長辺の矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具aに固定する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項3】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端と短辺の端に、各々穴を開けたL金具aを作り、更に頭部に円板Aを溶接した棒状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、最後に長辺の穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項4】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴と、穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更にL金具aに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の長穴を開けた円板Bを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、その後長辺の穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具aに固定する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項5】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に矩形の穴と、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更に円板Aを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、最後に平鋼Aの矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする浮上がり防止杭。
【請求項6】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に矩形の穴と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更にL金具bに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、その後平鋼Aの矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具bに固定する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【請求項7】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端と、平鋼Bの端にそれぞれ穴を開けたL金具bを作り、更に円板Aを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、最後に平鋼Aの穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【請求項8】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に穴と、穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更にL金具bに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、その後平鋼Aの穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具bに固定する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【請求項1】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴と、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更に頭部に円板Aを溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、最後に長辺の矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする浮上がり防止杭。
【請求項2】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に矩形の穴と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更にL金具aに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、矩辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、長辺の矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具aに固定する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項3】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端と短辺の端に、各々穴を開けたL金具aを作り、更に頭部に円板Aを溶接した棒状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、最後に長辺の穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項4】
平鋼を長辺と短辺よりなるL型に曲げ、長辺の端に穴と、穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、短辺の端に穴を開けたL金具aを作り、更にL金具aに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の長穴を開けた円板Bを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具aの長辺を地面に置き、短辺の穴に紐を通して、更に紐をテントの支柱等に結び付け、その後長辺の穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具aに固定する事を特徴とする請求項1記載の浮上がり防止杭。
【請求項5】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に矩形の穴と、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更に円板Aを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、最後に平鋼Aの矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする浮上がり防止杭。
【請求項6】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に矩形の穴と、矩形の穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更にL金具bに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接したスパイラル状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、その後平鋼Aの矩形の穴にスパイラル状の杭を捻じ込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具bに固定する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【請求項7】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端と、平鋼Bの端にそれぞれ穴を開けたL金具bを作り、更に円板Aを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、最後に平鋼Aの穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【請求項8】
平鋼Aと平鋼Bを直線状に並べて、間に蝶番に取付けて屈折可能にし、平鋼Aの端に穴と、穴の外側に対象に2個のネジ穴を開け、平鋼Bの端に穴を開けたL金具bを作り、更にL金具bに開けたネジ穴に、ボルト締め出来る間隔に、2個の穴を開けた円板Bを頭部に溶接した棒状の杭を作り、次にL金具bの平鋼Aを地面に置き、平鋼Bの穴にボルトを通して、更に簡易構造物の柱等に取付け、その後平鋼Aの穴に棒状の杭を打ち込んでL金具aを地面に設置し、最後にボルトで円板BをL金具bに固定する事を特徴とする請求項5記載の浮上がり防止杭。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−152632(P2006−152632A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−343275(P2004−343275)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(598066536)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(598066536)
【Fターム(参考)】
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