消化管粘膜炎を予防または処置する方法
本発明は、消化管粘膜炎を予防および処置するための組成物および方法に関する。より具体的には、本発明により、FGF−20、その断片、誘導体、改変体、ホモログ、またはアナログを含む組成物を使用することによる、消化管粘膜炎を予防および/または処置するための方法が提供される。本発明は、消化管粘膜炎を予防または処置する方法であって、その必要がある被験体に、配列番号24、26、28、または30のアミノ酸配列を有している単離されたタンパク質を含有する組成物の予防有効量または治療有効量を投与する工程を包含する、方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
消化管粘膜炎を予防または処置する方法であって、その必要がある被験体に、配列番号24、26、28、または30のアミノ酸配列を有している単離されたタンパク質を含有する組成物の予防有効量または治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
消化管粘膜炎を予防または処置する方法であって、ただし、該消化管粘膜炎は口腔粘膜炎ではなく、その必要がある被験体に、以下:
(a)配列番号2、4、7、10、22、24、26、28、30、32、34、36、38、または40のアミノ酸配列を含むタンパク質;
(b)(a)のタンパク質に対して1つ以上のアミノ酸置換を有しているタンパク質であって、ここで、該置換は、配列番号2、4、7、10、22、24、26、28、30、32、34、36、38、または40のアミノ酸配列の15%以下であり、1つ以上のアミノ酸置換を有している該タンパク質は細胞増殖刺激活性を保持している、タンパク質;および
(c)(a)または(b)のタンパク質の断片であって、細胞増殖刺激活性を保持している、断片、
からなる群より選択される単離されたタンパク質を含有する組成物の予防有効量または治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項3】
前記組成物がさらに薬学的に受容可能なキャリアを含有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記組成物が、0.04Mの酢酸ナトリウム、3%のグリセロール(容積/容積)、0.2Mのアルギニン−HCl(pH5.3)、および3mg/mlの前記単離されたタンパク質を含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記組成物が、0.1〜1Mのアルギニンまたはその塩、0.01〜0.1Mの塩基性リン酸ナトリウム(NaH2PO4・H2O)、0.01〜0.1重量/容積(「w/v」)%のポリソルベート80またはポリソルベート20、および2〜50mg/mlの前記単離されたタンパク質を含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記アルギニンまたはその塩が、アルギニン、硫酸アルギニン、リン酸アルギニン、および塩酸アルギニンからなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アルギニンまたはその塩が0.5Mである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記塩基性リン酸ナトリウムが0.05Mである、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリソルベート80またはポリソルベート20が0.01%(w/v)である、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記単離されたタンパク質が5〜30mg/mlの濃度である、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記単離されたタンパク質が10mg/mlの濃度である、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記単離されたタンパク質が配列番号24のアミノ酸配列を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記単離されたタンパク質が2つ以上のタンパク質を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項14】
前記組成物が、配列番号24、28、30、および32からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む2つ以上のタンパク質を含有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記組成物が、配列番号2、24、28、30、および32からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む2つ以上のタンパク質を含有し、1つ以上のタンパク質がカルバミル化されている、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記組成物が凍結乾燥されている、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記単離されたタンパク質が少なくとも98%の純度を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項18】
前記消化管粘膜炎が口腔粘膜炎である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記消化管粘膜炎が腸炎である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項20】
前記消化管粘膜炎が、食道炎、胃炎、または直腸炎である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項21】
前記消化管粘膜炎が、化学的原因、生物学的原因、放射線、またはそれらの組み合わせによって引き起こされる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項22】
前記有効量が0.001〜3mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項23】
前記有効量が0.01〜1mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項24】
前記有効量が0.01〜0.5mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項25】
前記有効量が約0.03mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.5mg/kg、約1mg/kg、約2mg/kg、または約3mg/kgである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項26】
前記投与が、0.001〜1mg/kg、0.01〜0.5mg/kg、0.01〜0.2mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、または0.2mg/kgの投与量で投与される単回投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項27】
前記投与が、0.001〜0.5mg/kg、0.01〜0.2mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、または0.2mg/kgの各単位投与量で投与される複数回投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項28】
前記投与が非経口投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項29】
前記非経口投与が、静脈内投与または皮下投与である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記投与が、直腸投与、経皮投与、または経粘膜的投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項1】
消化管粘膜炎を予防または処置する方法であって、その必要がある被験体に、配列番号24、26、28、または30のアミノ酸配列を有している単離されたタンパク質を含有する組成物の予防有効量または治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
消化管粘膜炎を予防または処置する方法であって、ただし、該消化管粘膜炎は口腔粘膜炎ではなく、その必要がある被験体に、以下:
(a)配列番号2、4、7、10、22、24、26、28、30、32、34、36、38、または40のアミノ酸配列を含むタンパク質;
(b)(a)のタンパク質に対して1つ以上のアミノ酸置換を有しているタンパク質であって、ここで、該置換は、配列番号2、4、7、10、22、24、26、28、30、32、34、36、38、または40のアミノ酸配列の15%以下であり、1つ以上のアミノ酸置換を有している該タンパク質は細胞増殖刺激活性を保持している、タンパク質;および
(c)(a)または(b)のタンパク質の断片であって、細胞増殖刺激活性を保持している、断片、
からなる群より選択される単離されたタンパク質を含有する組成物の予防有効量または治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項3】
前記組成物がさらに薬学的に受容可能なキャリアを含有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記組成物が、0.04Mの酢酸ナトリウム、3%のグリセロール(容積/容積)、0.2Mのアルギニン−HCl(pH5.3)、および3mg/mlの前記単離されたタンパク質を含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記組成物が、0.1〜1Mのアルギニンまたはその塩、0.01〜0.1Mの塩基性リン酸ナトリウム(NaH2PO4・H2O)、0.01〜0.1重量/容積(「w/v」)%のポリソルベート80またはポリソルベート20、および2〜50mg/mlの前記単離されたタンパク質を含有する、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記アルギニンまたはその塩が、アルギニン、硫酸アルギニン、リン酸アルギニン、および塩酸アルギニンからなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アルギニンまたはその塩が0.5Mである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記塩基性リン酸ナトリウムが0.05Mである、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリソルベート80またはポリソルベート20が0.01%(w/v)である、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記単離されたタンパク質が5〜30mg/mlの濃度である、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記単離されたタンパク質が10mg/mlの濃度である、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記単離されたタンパク質が配列番号24のアミノ酸配列を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記単離されたタンパク質が2つ以上のタンパク質を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項14】
前記組成物が、配列番号24、28、30、および32からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む2つ以上のタンパク質を含有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記組成物が、配列番号2、24、28、30、および32からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む2つ以上のタンパク質を含有し、1つ以上のタンパク質がカルバミル化されている、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記組成物が凍結乾燥されている、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
前記単離されたタンパク質が少なくとも98%の純度を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項18】
前記消化管粘膜炎が口腔粘膜炎である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記消化管粘膜炎が腸炎である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項20】
前記消化管粘膜炎が、食道炎、胃炎、または直腸炎である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項21】
前記消化管粘膜炎が、化学的原因、生物学的原因、放射線、またはそれらの組み合わせによって引き起こされる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項22】
前記有効量が0.001〜3mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項23】
前記有効量が0.01〜1mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項24】
前記有効量が0.01〜0.5mg/kgの間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項25】
前記有効量が約0.03mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.5mg/kg、約1mg/kg、約2mg/kg、または約3mg/kgである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項26】
前記投与が、0.001〜1mg/kg、0.01〜0.5mg/kg、0.01〜0.2mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、または0.2mg/kgの投与量で投与される単回投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項27】
前記投与が、0.001〜0.5mg/kg、0.01〜0.2mg/kg、0.03mg/kg、0.1mg/kg、または0.2mg/kgの各単位投与量で投与される複数回投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項28】
前記投与が非経口投与である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項29】
前記非経口投与が、静脈内投与または皮下投与である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記投与が、直腸投与、経皮投与、または経粘膜的投与である、請求項1または2に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2007−536381(P2007−536381A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513139(P2007−513139)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/010545
【国際公開番号】WO2005/112979
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(301062363)キュラジェン コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/010545
【国際公開番号】WO2005/112979
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(301062363)キュラジェン コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
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