説明

液体洗浄剤組成物

【課題】保存時の酸素等のガス吸収が抑制され、目付重量を低減した軽量化プラスチック容器を用いた場合でも保存後の容器変形が少なく、容器デザインの自由度を損なうことのない液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)非イオン界面活性剤20〜50質量%、(b)炭素数5〜20の4〜8価のアルコール1〜20質量%、(c)炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコール1〜10質量%、(d)フェノール系ラジカルトラップ剤、(e)ホスホン酸系金属捕捉剤、並びに、(f)水を含有し、(b)成分/(c)成分の質量比及びpH(20℃)が特定範囲にある液体洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗浄剤組成物及び液体洗浄剤物品に関する。特に、衣料用液体洗浄剤組成物及び衣料用液体洗浄剤物品に関する。
【背景技術】
【0002】
液体洗浄剤組成物を収納するプラスチック容器は、資源節約や軽量化のために、プラスチック容器目付重量の軽量化が指向されている。プラスチック容器目付重量の軽量化に伴いプラスチック容器が薄肉化したため、内容物である液体洗浄剤組成物の酸素吸収による内部圧力の減圧や充填時と使用時の温度差による内部圧力の減圧などでプラスチック容器が胴部の表面側と裏面側の両方側または片側が凹状に変形し易く、プラスチック容器の外観を著しく損なうことが問題となる。このようなプラスチック容器減圧変形の対策として、プラスチック容器の胴部に減圧吸収パネルを設けることにより、内部圧力の減圧による変形を目立たなくすることが提案されている(例えば、特許文献1)。また、ブロー成形ボトルにおいて、容器胴部の水平断面の表面側の曲率と裏面側の曲率とを変えることにより、プラスチック容器内部圧力の減圧に対応して変形させる側の面を意図的に設けたプラスチック容器が提案されている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開平11−208634号公報
【特許文献2】特開2001−199419号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、プラスチック容器の胴部に減圧吸収パネルを設けたプラスチック容器は、印刷やラベル貼りなどの二次加工を施す場合に、表示面積が少なくなったり、減圧吸収パネルの凹凸がプラスチック容器の外観を損なうことがあり、プラスチック容器デザインの自由度に制約があり問題であった。
【0004】
一方、液体洗浄剤組成物に用いる界面活性剤としては、水の硬度や電解質の影響を受けにくく、低濃度で比較的高い界面活性を示し、低泡性である等の観点から非イオン界面活性剤が注目されている。しかし、非イオン界面活性剤を含有する液体洗浄剤組成物は、充填された容器内ヘッドスペース中の酸素を溶解させるため、容器内圧の減少による容器の変形に対する対応が必要であった。容器に充填する組成物を改良することで容器の変形が抑制できれば、容器デザインの自由度の向上などの点で望ましいが、十分な効果を奏する液体洗浄剤組成物は未だ見いだされていない。
【0005】
本発明の課題は、保存時の酸素等のガス吸収が抑制され、目付重量を低減した軽量化プラスチック容器を用いた場合でも保存後の容器変形が少なく、容器デザインの自由度を損なうことのない液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(a)非イオン界面活性剤〔以下、(a)成分という〕20〜50質量%、(b)炭素数5〜20の4〜8価のアルコール〔以下、(b)成分という〕1〜20質量%、(c)炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコール〔以下、(c)成分という〕1〜10質量%、(d)フェノール系ラジカルトラップ剤〔以下、(d)成分という〕、(e)ホスホン酸系金属捕捉剤〔以下、(e)成分という〕、並びに、(f)水を含有し、(b)成分/(c)成分の質量比が1/1〜10/1であり、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜7である液体洗浄剤組成物に関する。
【0007】
また、本発明は、容量100ml当たりの重量が3〜10gであるプラスチック容器に、上記本発明の液体洗浄剤組成物を充填してなる、液体洗浄剤物品に関する。この容器の重量は、単位容量(100ml)当たりの容器重量であり、以下便宜的に容器目付重量(単位g/100ml)ということもある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体洗浄剤組成物は容器に充填された際、容器内部のガスを極めて吸収しにくいため、該組成物を用いることにより、樹脂量を低減した薄肉厚容器を使用しても容器の変形・凹みが生じないという効果が奏される。また、容器に減圧吸収のための設計を施す必要がなくなるため、使用するボトルデザインの自由度が向上するという効果が奏される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
<(a)成分>
(a)成分の非イオン界面活性剤としては、下記一般式(1)の化合物が挙げられる。
R−O[(EO)a/(PO)b]−H (1)
〔式中、Rは炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。aは平均付加モル数であり0〜20の数、bは平均付加モル数であり0〜20の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。好ましくはaの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数であり、bの平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。〕
【0010】
なお、一般式(1)においては、EOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
【0011】
また、本発明の非イオン界面活性剤は、特にオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。このポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤は、ランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよく、その中でもブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体の形態としては、下記一般式(2)で表される化合物が特に好ましい。
1−O(EO)x(PO)y(EO)z−H (2)
〔式中、R1は炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。xは平均付加モル数であり1〜20の数、yは平均付加モル数であり1〜20の数、zは平均付加モル数であり1〜20の数を示す。好ましくは、xの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数であり、yの平均付加モル数は1〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数であり、zの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12の数である。〕
【0012】
(a)成分は、2種以上の混合物として配合してもよい。(a)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、20〜50質量%、好ましくは25〜45質量%、より好ましくは30〜40質量%である。
【0013】
<(b)成分>
(b)成分の炭素数5〜20の4〜8価の多価アルコールとしては、脂肪族ポリオール、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトールなどのアルカンポリオールおよびそれらもしくはアルカントリオールの分子内もしくは分子間脱水物;ならびにショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドなどの糖類が挙げられる。好ましくはソルビトール、マンニトール、グルコースである。(b)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、1〜20質量%、好ましくは3〜15質量%、より好ましくは5〜15質量%である。
【0014】
<(c)成分>
(c)成分のうち、炭素数2〜20の2価アルコール〔以下、(c1)成分という〕としては、脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール;および脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオールなどのシクロアルキレングリコールが挙げられる。
【0015】
また、(c)成分のうち、炭素数3〜20の3価アルコール〔以下、(a2)成分という〕としては、脂肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオールなどのアルカントリオールが挙げられる。
【0016】
(c)成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンが好ましい。
【0017】
また、(c1)成分と(c2)成分とを併用することはガス吸収量の抑制の点で好ましく、その場合の質量比は、(c1)/(c2)=10/1〜1/2、更に5/1〜1/1が好ましい。
【0018】
(c)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、1〜10質量%、好ましくは2〜8質量%、より好ましくは3〜7質量%である。
【0019】
本発明の液体洗浄剤組成物では、保存時のガス吸収抑制と保存後の容器変形抑制の観点から、(b)成分/(c)成分の質量比は1/1〜10/1であり、好ましくは3/1〜8/1、より好ましくは2/1〜5/1である。
【0020】
<(d)成分>
(d)成分のフェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性OH基を有する化合物、そのエステル誘導体やエーテル誘導体等の誘導体が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノールスルホン酸、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。(d)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%、更に0.3〜3質量%、特に0.5〜2質量%が好ましい。
【0021】
<(e)成分>
(e)成分のホスホン酸系金属捕捉剤としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。中でも、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等が好ましい。(e)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%、0.3〜3質量%、0.5〜2質量%が好ましい。
【0022】
<(g)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(g)成分として、炭素数1〜4の1価のアルコールを含有することが好ましい。(g)成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、フェニルポリオキシエチレンアルコール等が挙げられる。(g)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%が好ましい。
【0023】
<(h)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(h)成分として、分子中に4〜10個の炭素原子を含み、且つ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩を含有することが好ましい。(h)成分としては、パラトルエンスルホン酸又はその塩、パラキシレンスルホン酸又はその塩が挙げられる。(h)成分の含有量は、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.05〜10質量%、更に0.1〜5質量%が好ましい。
【0024】
<(i)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(i)成分として、ホウ素化合物を含有することが好ましい。(i)成分としては、ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物が挙げられる。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。(i)成分の含有量は、pHの安定化の観点から、本発明の液体洗浄剤組成物中、0.05〜10質量%、更に0.5〜5質量%が好ましい。
【0025】
<その他の成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分の非イオン界面活性剤以外に、特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)」日本国特許庁、平成10年3月26日、P4〜22に記載されている、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤を含有し得る。
【0026】
その他に本発明の液体洗浄剤組成物は、シリコーン類、殺菌剤、蛍光染料、酵素、香料等の任意成分を配合し得る。本発明の液体洗浄剤組成物は(f)水を含有し、通常、組成物の残部は水である。
【0027】
本発明の液体洗浄剤組成物は、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜7、好ましくは4〜6、より好ましくは4〜5である。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては、塩酸、硫酸等の無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等の有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニア及びその誘導体、アミン塩(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸から選ばれる酸、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
【0028】
本発明の液体洗浄剤組成物の対象物としては、衣料のような繊維製品が好適であり、洗濯機を用いて洗浄する衣料等の繊維製品に応用することが最も好ましい。
【0029】
<容器>
本発明の液体洗浄剤組成物は、容器に充填して液体洗浄剤物品とするのに好適である。特に、容量目付重量が3〜10g/100ml、好ましくは3〜9g/100ml、より好ましくは4〜8g/100mlであるプラスチック容器に充填することが好ましい。
【0030】
本発明に用いられる容器は、樹脂製の単層体又は積層体で構成されることが好ましくは、その樹脂としては、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、スチレン系樹脂、エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂又はこれらの樹脂混合物を用いることができ、好ましくは、エチレン系樹脂としてエチレン系単独重合体、エチレン系共重合体、プロピレン系樹脂としてプロピレン系単独重合体、プロピレン系共重合体を用いることができ、特に好ましくは、ポリエチレン、少なくとも1種類のαオレフィン(好ましくは、炭素数が4ないし10)を含むエチレン・αオレフィン共重合体、プロピレン・エチレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、金属として亜鉛(Zn)、ナトリウム(Na)、カルシウム(Ca)の少なくとも1種類を含むエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩部分中和物(アイオノマー樹脂ということがある)、エチレン・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリスチレン、スチレン系共重合体が挙げられる。本発明の液体洗浄剤組成物を収容する容器は、容器胴部に減圧吸収手段、例えば減圧吸収パネル(周状多面体壁や胴部軸方向に波打つ複数の曲面等)等を有しないものが好適に用いられる。
【実施例】
【0031】
表1の液体洗浄剤組成物を調製し、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)ガス吸収量の測定方法
アルミ箔で遮光した500ml容のスリ合わせ共栓付三角フラスコ(全内容量555ml程度)の開口部上端まで水を満たした後、ピペットにて105mlの水を取り除いた水面に印を付けた。水を捨て、この位置まで液体洗浄剤組成物を注入した。20℃の温度の恒温槽に30分静置後スリ合わせ共栓付ガラス管(スリ合わせ以上の長さが100cm、スリ合わせ以下の長さが15cmで均一の内径を有する。)のスリの部分に薄くシリコングリースを塗布し、フラスコに差し込んだ(メニスカス部分がスリ栓の上部にくるように注意する。)。グリースがスリ栓の全周に行き渡ったことを確認後、スプリング又は輪ゴムを用いて固定した。スリ栓部分をアルミ箔で覆い20℃の温度の恒温槽に(恒温槽の水面の高さはフラスコの開口部)もしくは恒温室に2時間放置後、メニスカスの位置を記録した。同時にイオン交換水でも同様のセットでメニスカスの位置を記録した。液体洗浄剤組成物、イオン交換水共に、50℃に60日間放置後、20℃に1日保存し、それぞれのメニスカスの変化を測定し、ガス吸収量を次式により算出した。
ガス吸収量(ml/450ml)=(x−x0)π(d/2)2
x=液体洗浄剤組成物のメニスカスの変化量(cm)
x0=イオン交換水のメニスカスの変化量(cm)
d=ガラス管の内径(cm)
【0032】
(2)ボルトの凹みの測定
液体洗浄剤組成物をポリエチレン製シリンダーボトル(満注量280ml、容器目付重量23g/100mL)に150ml充填し、20℃でキャップを密封し、50℃に60日間保存した後、20℃に1日保存し、その温度でボトルの凹みを測定し、以下の基準で評価した。
○:変化なし
○〜△:0mmを超え、3mm以下変形
△:3mmを超え、5mm以下変形
×:5mmを超え変形
【0033】
【表1】

【0034】
表中の成分は以下のものである。なお、水酸化ナトリウムのpH調整量は、表中のpHとなるような量である。
・a−1:ソフタノール70H((株)日本触媒製):炭素数12及び14の直鎖2級アルコールの平均付加モル数7のエチレンオキサイド付加物)
・a−2:エマルゲン120(花王(株)製):炭素数12及び14の直鎖1級アルコールの平均付加モル数12のエチレンオキサイド付加物)
・a−3:CH3−(CH2k−O−(C24O)l−(C36O)m−(C36O)n−H(kは11及び13であり、l、m及びnは、それぞれ、平均付加モル数5、2及び3を示す)
・e−1:ディクエスト2010(ソルーシア社製):エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸
・LAS:アルキル基の炭素数12及び14のアルキルベンゼンスルホン酸
・AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(炭素数14)
・アミンオキサイド:アンヒトール20N(花王(株)製):総炭素数12のアミンオキサイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)非イオン界面活性剤20〜50質量%、(b)炭素数5〜20の4〜8価のアルコール1〜20質量%、(c)炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコール1〜10質量%、(d)フェノール系ラジカルトラップ剤、(e)ホスホン酸系金属捕捉剤、並びに、(f)水を含有し、(b)成分/(c)成分の質量比が1/1〜10/1であり、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜7である液体洗浄剤組成物。
【請求項2】
更に、(g)炭素数1〜4の1価のアルコールを含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
更に、(h)分子中に4〜10個の炭素原子を含み、且つ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩を含有する請求項1又は2何れか記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
更に、(i)ホウ素化合物を含有する請求項1〜3何れか記載の液体洗浄剤組成物。
【請求項5】
容量100ml当たりの重量が3〜10gであるプラスチック容器に、請求項1〜4の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を充填してなる、液体洗浄剤物品。
【請求項6】
前記プラスチック容器が、容器胴部に減圧吸収手段を有しない容器である請求項5記載の液体洗浄剤物品。

【公開番号】特開2007−308598(P2007−308598A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139118(P2006−139118)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】