説明

液体輸送用伸縮コンテナー。

【課題】 従来の特装車としてのタンクローリーによる大型液体輸送を、標準バンボデー車をほぼ車輌改造無しで液体と固形貨物を任意積載可能とする伸縮コンテナーを提供して空荷運行撲滅による物流の合理化とCO2の排出量を削減してと低酸素社会の実現を目的とする。
【解決手段】 フレコン本体5A上部に加締め枠8と胴部に屈曲機構16、又は、台形の胴部5Bに剛性枠28を配した自動中折込み式縮小手段を講じて防揺、かつ、容積可変追随のほぼ全水位満タン可能に設けた伸縮コンテナー3A、3Cを搭降載可能に形成、かつ、シーソー37を用いてトラックの改造無しで昇降可能に設けて液体と固形貨物積載可能に形成している。更に、中、小型の傾斜パン44上部のフレコン胴部に屈曲機構16を配して横持ち、かつ、積み重ね可能な伸縮コンテナー3Hを形成、或いは、シヤーシー低床部に伸縮コンテナー3Kを収納して上部に積載用面板42を組み合わせたトラックを形成出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、標準箱型、又は、ウィング式等のバントラック1台で従来のタンクローリーの如き大量液体輸送可能な機能を有し、かつ、多品種液体を繰り返し輸送可能とし、かつ、固形貨物兼用輸送可能とするための液体用コンテナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液体の大量陸上輸送は、特装車として専用定型運搬容器を車体上に架装搭載したタンクローリー車等が、往路、搭載した液体を目的地に於いて排出させるものであって復路に於いては、大方、空荷運行を余儀なくされていた。また、一部食品液体の輸送等に於いては箱型トラックの荷台上にフレキシブルな袋状容器を用いて直に、或いは、角型の鋼板組み立て式の外部枠内にフレコンを収納して消波治具を組み立てて往路の輸送を行い、かつ、帰り便に於いてはこれを折り畳み作業後車輌の所定の場所に収納して荷台上に一般貨物積載式輸送方法もあるがフレコンの人手による展張や組み立てと収納作業に難があり、更に、この内部洗浄等に多くの時間と困難さを伴っていた。或いは、耐圧ゴム又は可撓樹脂シート製大型ピロー型搭載タンク等も実用化されているが前記同様、容器の装着脱に手間を要し、かつ、内部洗浄に難があって使途が極めて限定的であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、主に、危険物及び劇物を除く液体に於いて、標準バンボデー車の車体改造無しで、若しくは、一部架装して、荷台上に上下伸縮可能なフレキシブルコンテナーからなる荷台上方移動式、又は、定置式に設けた車輌搭載可能な上下伸縮可能な機能コンテナーを提供して、例えば、標準トラックを、往路、コンテナーを用いて液体を輸送して目的地で液体を排出後の帰路、車輌の荷台上、又は、コンテナー上部の積載用面板上に固形貨物を積載して空荷運行の撲滅を図って輸送効率を飛躍的向上、かつ、原油資源の節約による経済的効果を図り、更には、CO2等の排出を確実に削減して低炭素化と地球温暖化対策に貢献することを目的とする。或いは、同時に、横持ち可能な中小型コンテナーを提供してコンテナーを積み重ね格納後の荷台空間部を利用、かつ、排出入の荷役時間を大幅短縮して液体物流の効率向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題を解決するため、主に、危険物及び劇物を除く大量液体輸送を従来のタンクローリーに代わって標準バンボデー車を用いて輸送可能とし、かつ、同一トラックで固形貨物を任意兼用輸送可能とする荷台搭降載可能な液体用機能コンテナーを提供することを目的とするもので、請求項1の如く、下部に給排用バルブ装着可能な所定容量のフレコン本体を、少なくとも立ち上がり胴部に補強布入りのゴム又は樹脂等の耐水性に優れた耐圧性可撓シートを用いて上面に開口部と底部に排出用ノズルを配して、かつ、主に、直方体状に設けてこの本体上面に開閉蓋付きの剛性加締め枠を配し、かつ、底部をアルミ鋼や木板等の軽量底板に固定して吊上げ可能に組立て、かつ、前記加締め枠と底部鋼製フランジ間に屈曲機構を本体中間胴部水平方向に当接する圧接棒上下に内角度付きアームを3点ヒンジ式に設けて装着して胴部の膨らみ防止と中方向自動折り込み可能に、かつ、防揺可能に設けて上下伸縮可能なコンテナーを形成し、これを荷台に載置、かつ、吊上げ式に設けて荷台上で液体輸送を、天井部に吊上げて荷台上で固形貨物を積載輸送可能に形成することが出来る。なお、本発明は、前記屈曲機構を周囲胴部立ち上がり部の4面に配することも、又は、車輌進行方向左右、又は、後方3面に配して、前後部、又は、前面に基部にヒンジ機構を設けた垂直面板を中折り可能に組み立てて伸縮コンテナーを形成することも出来る。また、本伸縮コンテナーは、本体上面、及び、下面に剛性板を用いることも出来る。なお、この様に形成された本伸縮コンテナーを用いて荷台上で液体を輸送する場合、前記上部加締め枠の縁部及び垂直面板を荷台のフック等に緊締、若しくは、胴部フレームを延長して、これを荷台の前方パネル及び後部型枠にスライド可能に嵌合して防揺を図ることが出来る。
【0005】
従って、上記の如く形成された本伸縮コンテナーは液体充填の際、注入液量に拘わらず胴部の屈曲アームによって容積が可変して全水位満タン状に保持されて波立ちや泡立ち無く輸送出来る。かつ、本伸縮コンテナーは標準バントラック前後部に簡易型枠とウインチ、又は、チエーンブロック等の簡易懸垂装置を設けるだけでトラック車輌自身を改造すること無く本伸縮コンテナーを搭載して荷台上で液体を輸送し、目的地で荷役終了後のコンテナーを縮小後吊上げて荷台上の空間部で固形貨物積載を可能としてトラックの多目的化を図ることが出来る。なお、本伸縮コンテナー装着の車輌は、車検時、装置を荷台から降ろして手続きを行うことが望ましい。もとより、車体を架装して常設搭載式に設けて車種登録出来る。また、本発明の伸縮コンテナーはこれを中、小型に設けて形成することが出来る。かつ、鉄道貨車、又は、トレーラー等に搭載する観音開き式、又は、シャッター式等の外部コンテナー内に収納式の搭降載可能に設けて標準トラックを任意固液積載なシステムを構築することが出来る。
【0006】
従って、本発明の車両搭載式伸縮コンテナーはこのように既成標準バンボデー車の荷台上にほぼ車体の改造無しで搭載可能に設けられ、かつ、簡易昇降操作可能に構成されて、従来の、往路、専用のローリー車,又は、専用容器によって輸送されて帰路、大半は空荷又は空容器を積んで運行されていた液体輸送を、本伸縮コンテナーを用いて標準トラックで大量輸送が出来、かつ、目的地域で集荷積載を可能にして従来の帰路の空荷運行が撲滅されるため飛躍的に物流の合理化を高めることが出来ると同時に、燃費資源の節約を図り、かつ、空荷運行時のCO2等の排出を確実に削減して地球温暖化防止対策等に対する積極的な貢献が期待出来る。かつ、本伸縮コンテナーはフレコンを胴部内折り込み式に設けることにより内容積可変のほぼ常時満タンで運行されて内部液の輸送中の波立ちや泡立ちが無く、かつ、冷凍又は保冷車内にも搭載可能として品質の維持を図ることが出来る。例えば、生乳を低温輸送し、帰路、納入先から冷凍製品を持ち帰ることが出来る。かつ、内部に接液用ライナーを容易に装着脱することによって内部洗浄を不要とし、或いは、往復路それぞれ異種液体の輸送を行うことも出来る。かつ、低重心で輸送が可能なため、従来のタンクローリー輸送にあったカーブ走行時の遠心力を半減して輸送の安全性を高めることが出来る。かつ、本コンテナーは装置重量が従来の専用鋼製タンク、或いは、液体用鋼製コンテナーの総重量よりも軽量化が図られて液体の積載量をより大に設けることが出来る。かつ、本コンテナーは液体輸送に於ける荷役作業が極めて簡単で、かつ、従来型フレキシブルタンク輸送の玉掛け作業をもほぼ省略可能として作業性に優れている。
【0007】
また、本発明は、請求項2の如く、可撓性シートを用いた給排液可能なフレコン本体胴部形状を底部周長に対して中間胴部水平方向の周長を小の、縦方向断面形状を台形等に設け、かつ、上面に前記開閉蓋付き加締枠、及び、胴部中間水平方向に剛性枠の胴部フレームを配して本体防揺、かつ、本体胴部自動中収納縮小可能に設け、かつ、底部にラック式底板を配してトラック荷台上に載置、かつ、上部吊上げ可能な伸縮コンテナーを形成することが出来る。従って、本伸縮コンテナーに於いても、荷台上に載置して液体輸送を、かつ、これを吊上げて荷台上に固形貨物を積載して輸送することが出来る。かつ、本伸縮コンテナーは前記胴部フレームを荷台のフックに緊締することも、又は、胴部フレームを延長して、これを荷台の前方パネル及び後部型枠にガイドフレーム等を配してスライド可能に嵌合して防揺を図ることが出来る。また、本体前後方向の中間フレームを割愛して前記基部ヒンジの垂直面板を当接することが出来る。なお、この場合は、垂直面板当接のフレコン面は台形に設けなくても良い。また、同様に内部に接液用ライナーを装着脱できる。かつ、本伸縮コンテナーに於いて車体を架装して常設搭載式に設けて車種登録出来る。かつ、本伸縮コンテナーに於いても外部コンテナー内に収納して複合コンテナーを形成することも出来る。
【0008】
また、本発明は請求項3の如く、トラック輸送中の前記コンテナー等の荷台上の懸垂物上昇時と車体傾斜時の重心高の低下手段形成のため、荷台上の前方パネルの左右に脚を置く型枠を山型状に設けて、例えば、電動式懸垂手段を用いて垂直方向の荷重支持可能に架装形成し、かつ、この左右脚際外部に垂直のガイドレールを併設して山型重心高低下装置を形成、かつ、同様に後部型枠にガイドレール、及び、懸垂手段を配して門型重心高低減装置を形成し、かつ、同時搭載する前記請求項1及び2の如き懸垂式伸縮コンテナーを、この本体フレームの前後方向に支持脚を延長して先端に水平バーを配し、かつ、この水平バー左右両端に係止フックを配してこの係止フックが前記反傾斜側垂直ガイドレール外部に嵌合係止して上下スライド可能に設けて重心高低下用コンテナーを形成することが出来る。従って、このように形成された前記重心高低下装置、及び、同懸垂式伸縮コンテナーは、該コンテナーを懸垂搭載する車輌が傾斜走行する時、前記係止フックが反傾斜側ガイドレールに係止して横荷重を支持し、かつ、山型、及び、門型状の懸垂装置の脚が垂直方向の荷重支持可能に形成されて走行の安定を図ると同時に、例えば、車輌検査基準の35度転倒角度テストに対応することが出来る。
【0009】
また、本発明は、請求項4の如く、前記請求項1及び2の如き伸縮コンテナー自身を車体架装無しで搭降載可能に設けて動電力を用いず昇降可能に形成するため、予め、車輌のフロントパネル、及び、後部の固定型枠に滑車付きガイド枠を、例えば、マジックテープ等を用いて着脱可能に装着しておき、一方、コンテナーの、主に、ラック両サイド前後に所定径のパイプの端部口部固定可能に配してこの内部に所定のバネ定数を有するスプリング内蔵式のシーソーを装着してコンテナーを昇降可能に形成するもので、このシーソーは、例えば、所定長に設けたロープを前記前後部左右のガイド枠の滑車に懸けて片端をラックのコーナーに結束し、かつ、他端を前記パイプ内のスプリング内を通過して、かつ、スプリングに所定の圧縮を加えて端部に結束して左右4箇所に配し、初期、コンテナーを所定のバネ定数のスプリングをロープの長さ調整により圧縮して荷台宙吊り状に停留可能に形成、これをバネ反動により、若しくは、簡易ウインチ等を用いて昇降、かつ、任意の高さ停止可能に装置形成し、荷台上でコンテナーを用いて液体を充填して輸送し、目的地で荷役後の帰路、コンテナーを縮小して吊上げて荷台空間部に一般固形貨物を積載して輸送効率を高めることが出来る。かつ、本シーソー式手動昇降式伸縮式コンテナーは、ラック排出側に回転軸を固定して輸送された液体が目的地で排出される時、内部液が所定量に減少した時点でコンテナーの底板が反排出側のシーソーの作動によって自動的に傾斜角が生じて残液を排出出来る。かつ、このように形成されたシーソー式手動昇降式伸縮式コンテナーは任意に搭降載が可能なため積載物として扱われて車種登録は不要である。
【0010】
また、本発明は請求項5の如く、前記バンボデー車等のシャーシーの幅方向中央部の長手進行方向に所定巾の段差を有する低床部を設け、かつ、この左右に所定高の架台、若しくは、高床部を配し、かつ、この低床部に仮り床を設けて前記請求項1または2の如き胴部に自動中折り込み機構を備えた伸縮コンテナーを収納可能に装着形成し、かつ、この上面に荷台となる積載用面板をほぼ荷台全長の所定巾に設けて分離重合可能に、若しくは、上面と一体接合して形成出来る。
このようにして形成されたボデー収納式伸縮コンテナーは、従来の車輌標準の耐荷重床板を積載用可動面板として上面に移設し、トラックのボデー前後部に所定高のガイドフレームを配して電動、又は、エアーシリンダー等を用いて昇降可能にに架装形成することが出来る。従って、このように所定高さ間昇降可能に設けた積載用可動面板を所定高さに保持してコンテナーに液体を充填してコンテナーが低床部から隆起した姿で、かつ、このコンテナー上面に面板を降下重合して液体輸送を、かつ、荷役終了後のコンテナー縮小後、前記架台上に面板を載置可能に形成して固形貨物を積載して輸送することが出来る。また、前記可動面板はフレコン開口部に見合う開閉蓋付きに設けてフレコン上面に一体装着することも出来る。或いは、この面板を、例えば、本コンテナーは、シャーシーの低床部両脇に高床部を設けて両者面一に載置可能に設けて固形貨物を積載輸送することが出来る。
【0011】
また、本発明は、請求項6の如く、主に、中、小型に設けて可撓性シートを用いた胴部本体を下部ノズル付きの一体に成形して、又は、胴部本体を底面割愛の下部フランジ式に設けて底部に傾斜排出可能なパンをノズル、及び、バルブ付きに設けて容器を形成し、かつ、前記本体胴部を、請求項1の如くほぼ角型に設けて上面に加絞め枠を配して胴部中折り込みの屈曲アーム式上下伸縮手段を配し、かつ、このパンの、例えば、平面角型の4隅に所定高の脚柱を上部中折り曲げ可能に形成し、前記本体胴部折畳み後の加絞め枠上部に積み重ね、及び、横持ち可能に形成出来る。なお、小型容器はこれを液体充填時の地上2段積み重ね可能に形成することが出来る。
かつ、本横持ち式伸縮コンテナーは、請求項2記載の胴部を台形等に設けて胴部フレーム装着の本体底部に前記パンを同様に一体接合形成して、上部加締め枠と下部パンフランジ間外部周面上下間に交差する伸縮式筋交いを剛性枠を介して基部屈曲可能に配して上部加締め枠を充填水位まで押し込み可能に設けて内容積可変の全水位満タン可能に形成して防揺を図り、かつ、横持ち可能に形成することが出来る。なお、本前記伸縮コンテナーに於いても基部ヒンジ機構の垂直面板を組み合わせて形成することが出来ると同時に、内部に接液用ライナーを装着脱することが出来る。従って、このように形成された中、小型の積み重ね、かつ、横もち可能な伸縮コンテナーは、例えば従来、主流を占めていた定型1000リットルのコンテナーが帰路、空容器を運んでいたが、これを極めて容易に2分の1程度の高さに折り畳んで積み重ねることが出来るためトラックのスペースを8割方空けて空荷運行の撲滅を図ることが出来る。かつ、2000乃至5000リットルの中型容器に於いても空容器の積み重ねが出来るため、帰路の荷台のスペースを設けて固形貨物積載を可能とすると同時に、複数口からの充填と排出を可能にして液体荷役時間の大幅短縮を可能とすることが出来る。
【0012】
また、本発明は、請求項7の如く、主に、小型縦型の前記可撓シートを用いた下部給排液可能な屈曲アーム式伸縮コンテナー胴部内部に装着の接液用ライナーの装着脱を容易にして品質管理と作業効率を高めるため、このコンテナーを、例えば、容器上部の所定大の開閉蓋裏面に、主に、ローラー組み込みの所定巾のハンガーブロックを着脱可能に装着するもので、一方、ライナーを中ヒダ平折り込み式の所定巾に長尺成形してこの下部片端にノズルを配して容器ノズルに固定、他端をシールして所定のウエイトを有する鋼棒等の錘をポケット等を設けて脱落防止可能に形成して前記ハンガーブロックに肩掛け状に掛けて往復スライド可能に設け、このライナーが、初期装着時、上下に展張した状態でハンガーブロックに掛けられて液が下部から充填されるにつれて胴部が下部から膨らんで垂れていた錘を吊上げ乍ら弛み無く充填することが出来る。従って、ライナー内にはエアーが残らないためこの状態で外部容器胴部を液面まで押し込んで満タン状にして輸送を、次に、輸送後内部液が下部から排出されるにつれ、先端部の錘によってライナーが初期の折り癖に沿って再び折り畳まれながらライナーの弛み無く液体を排出することが出来、かつ、ハンガーブロックを外すだけで極めて容易に装着脱作業が出来る。従って、従来の内部装着時のエアーによる膨らまし作業を不要とし、かつ、ライナーの口部への吸い込み防止を図り、かつ、容易に回収と交換が出来る。なお、ハンガーブロックは、ほぼ、コンテナー巾に設けることが望まれる。かつ、本ハンガーブロックを本体側上部に設けて、かつ、捩じりばね等の巻き取り式に設けることも出来る。かつ、ライナー片端上部シール近傍にはノズル、或いは、スパウトを設けることも出る。また、本発明のハンガーブロックは、他の定型コンテナー、及び、側板折り畳み式コンテナーンに装着することが可能である。
【0013】
また、本発明は請求項8の如く、トラック荷台搭載用の所定容量の伸縮コンテナー自身を固液兼用積載可能に形成のため、請求項6の如き胴部上下伸縮式本体底部にバルブ付きの剛性傾斜パンを配した伸縮コンテナーの進行方向両側部の対辺下部に所定高の架台を配し、かつ、この架台上のコンテナーの前後部端部上部に回転軸を設けて積載用面板をほぼ中央2分割の上方向開閉脚可能に組立て形成し、この面板回転起立時の裏面で前記本体の胴部フレーム等の両端が当接して受衝、かつ、上下スライド可能に形成して液体充填して輸送可能に、荷役排出後、起立した面板を面状に閉脚載置して上面に固形荷物積載可能な面板閉脚可能な多機能伸縮コンテナーを形成し固液兼用積載可能に形成することが出来る。この様に形成された本発明の伸縮コンテナーは、フレコン本体及び積載用面板を折畳んだ状態でフオークリフト、又は、チエーンブロック等を用いて荷台に搭載して固定し、2分割の面板を回転起立固定して受衝板として設けて、下部または上部注入口から液体の充填を開始して満タン状で上部加締め枠と防揺枠が垂直に固定された受衝板に沿って上方にスライドして所定量充填後の満タンのコンテナーの防揺と緩衝の役割を果たしながら液体輸送を行い、かつ、目的地で排液縮小後のコンテナーの胴部が中方向に折込まれてフレコンが上面の加締め枠と共に縮小後、受衝板を架台上に閉脚載置して積載用面板としてこの上部に固形貨物を搭載することが出来る。なお、受衝板裏面には面一補正リブ及び左右両サイドにエンドプレートが設けられてスライドと脱落防止が図られている。なお、この2分割の受衝板は屈曲脚立等を用いて直立可能に設け、かつ、直立時の高さをほぼ荷台床上からの高さに設けることも出来てこの架台のはみ出し部には面板裏面に折り曲げ式脚立を設置することが出来る。かつ、車輌の荷台上前後部に長さ配分で不足のある時は補助積載面台を設けることも出来る。かつ、本積載面板付き伸縮コンテナーに於いても地上で液体を充填することも、或いは、トラックから降ろした後任意排液することも出来て荷役時間の大幅短縮が期待出来る。かつ、普通車、及び、トレーラーに複数基を搭載することが出来る。又、冷凍車に搭載することも出来る。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上記の如く、標準トラック搭降載可能な、胴部自動中折り込み可能に形成された液体用伸縮コンテナーを提供することによって以下の如き効果が期待出来る。
(1)大型液体用上下伸縮コンテナーを荷台上に載置、かつ、吊上げ可能に形成して標準バントラック1台で固形貨物と液体の多目的輸送可能が可能になる。
(2)かつ、標準車輌の改造や架装無しで大型液体用伸縮コンテナーを搭降載可能に、かつ、手動昇降操作可能に形成して車検や車種登録無しで固液積載が可能になる。
(3)そのため、従来の液体専用タンクローリー車の片路空荷運行を撲滅して輸送効率を飛躍的に高め、かつ、燃料資源の節約と物流コストの低減を図り、かつ、CO2の排出を削減して地球温暖化対策に貢献出来る。
(4)また、本伸縮コンテナーは空時自動中折込み式に設けて拡縮を容易にし、かつ、内部液量に拘わらずほぼ全水位満タンとして輸送中の波立ち及び泡立ちを防止して輸送液体の品質保持を図り、かつ、カーブ走行時の於ける遠心力を半減することが出来る。
(5)また、冷凍車への対応も可能なためより品質及び衛生管理の徹底を図ることが出来る。
(6)かつ、接液用ライナーをフレコン内部に容易に装着脱が出来て産業用液体又は食品液体等巾広く、かつ、長期にわたる繰り返し使用が可能と同時に、これを交換して容器の内部洗浄を不要、又は、即異種液積載が可能となる。
(7)タンクローリー、又は、定型容器に比して車輌重量が軽量化されて液体積載量を大とすることが出来、かつ、帰路、従来空荷運行に比して約8割の積載スペースが得られる。
(8)また、中、小型の伸縮可能なコンテナーを提供して、同様に従来の空容器の運行撲滅を図ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の形態を図1〜図17によって説明する。
【実施例1】
【0016】
本発明は、図1〜図5に示す如く、主に、危険物及び劇物を除く大量液体輸送を従来のタンクローリーに代わって、有蓋トラックやトレーラー等の標準バンボデー車1の荷台2に搭降載可能な液体用伸縮コンテナー3Aを提供して同一トラックで固形貨物(図示しない)と液体4を任意兼用輸送可能とする多目的積載輸送構築のため、該液体用伸縮コンテナー3Aを、主に、フレコン本体5Aを直方体状に設けて少なくとも胴部立ち上がり部に補強布入りゴム又は樹脂製等の耐圧及び耐水性に優れた可撓性シート6を用いて上面に開口部7、及び、底部にノズル5aを配して上下外周縁部にフランジ5b、5cを設けて形成し、かつ、本体上面にアルミ又はFRP材等の剛性加締め枠8を開閉蓋8A付きのマンホール9を配して本体上部フランジ5bに当て板10を用いて固定、かつ、下部フランジ5cをバルブ11装着用ノズル12a付き剛性フランジ12Aを用いて、例えば、アルミ型鋼13、及び、木板14等の軽量の底板のラック15に固定して吊上げ可能に形成し、かつ、本体5A胴部周囲4面に胴部自動中折込み可能な屈曲機構16を、前記上部当て板10と下部剛性フランジ12A間に胴部腹部水平方向に当接する圧接棒16A配してこの上下にアーム16Bを内角度A付きのヒンジ173点支持式に設けて装着して上下伸縮可能なコンテナー3Aを形成し、かつ、本伸縮コンテナー3Aは、加絞め枠8及びラック15の前後方向に支持脚8a、15a、15b等を延長して水平バー19を介してフロントパネル20に配したガイドフレーム21A、或いは、後部固定型枠22に上下スライド可能に当接して緩衝と揺れ防止を図ることが出来る。或いはロープ23又はベルト等を用いて荷台のフック24に緊締することが出来る。また、本伸縮コンテナー3Aは、図示しないが本体上面及び下面全面、または、何れか一方のシート6を割愛して剛性板を用いて組立て形成することも出来る。かつ、例えば、屈曲アーム16B近傍に、例えば、鋏状の反動ばね25等を配してコンテナー3Aを常時中腰上に維持して作業性を高めることも出来ると同時に、図示しないが前記アームに代わって圧接棒16Aに反動ばね25を組み合わせ形成することも出来る。或いは、中間フランジを配して上下に反動ばねを配することも出来る。或いは、図示しないが後記する屈曲脚立29等を配して胴部の上部展張を図ることも出来る。また、なお、本体上部フランジ5b、及び、当て板10を割愛して加絞め枠8に屈曲機構16を装着することが出来る。
また、本発明の伸縮コンテナー3Bを、例えば図5の如く、屈曲機構16を左右長手方向と後部に配して前方に基部ヒンジ17回転式垂直面板18を配して屈曲脚立29等を用いて垂直面板組み合わせ式伸縮コンテナー3Bを形成出来る。また、この垂直面板18を、前後部に配して組み合わせ形成することも出来る。従って、このように形成された木伸縮コンテナー3A,3Bは、胴部の折り畳み時の外部膨らみが防止され、かつ、自在中折込み式に設けられているため荷台巾を有効活用してコンテナーを形成することが出来る。かつ、本コンテナーはラック後方支持脚15bの所定位置に回転軸27を配して前方を吊上げて残液を傾斜排出することも出来る。または、本フレコン本体5Aをラック15無しの荷台直置き荷形成して上部に後記する図11の如き可動積載面板42及び側部荷台上に架台41を配置してフレコン本体縮小時積載面板42上に固形貨物を積載することが出来る。かつ、本伸縮コンテナー3Aはこれを、例えば、1000乃至5000キロリットルの中、小型コンテナーとして設けることも出来る。かつ、図示しないが本伸縮コンテナー3Aは、周辺に脚45を配して海上コンテナーに収納して液体輸送可能に、かつ、空時、積み重ね可能に形成することが出来る。
【0017】
従って、上記の如く形成された本伸縮コンテナーは初期、縮小した状態で、例えば、下部バルブ11から所定量の液体4を充填する時、図2に示す如く容器満タン状のL1ラインの水位がL2ラインに下がった時屈曲機構16のアーム16Bが圧接棒16Aでフレコン5Aの胴部腹部を四方から中方向に押圧すると同時に加絞め枠8が降下して内容積が自動可変して全水位満タン状に保持されて容器はシート6を無理なく中方向に折り込みながらL3の位置まで縮小することが出来る。従って、このように形成された本伸縮コンテナーは運行時の内部液の波立ちや泡立ち無く輸送出来る。かつ、本伸縮コンテナーは標準バントラック1に、例えば、前方ガイドフレーム21Aを裏面にマジックテープ等を用いて固定装着、かつ、電動ブロック26等の懸垂装置を着脱可能に設けてトラック車輌自身を改造すること無くコンテナーを昇降可能に搭載して往路荷台2上のコンテナー3Aで液体を輸送し、目的地で荷役終了後のコンテナーを縮小後吊上げて荷台2上の空間部に固形貨物積載を可能としてトラックの多目的化を図ることが出来る。なお、本伸縮コンテナー3Aは、例えば、図示しないが屈曲脚立29等を用いて本体を伸長させておいて上部マンホール9から注入することも出来る。また、本コンテナー内部に接液用ライナーを装着脱することが出来る。
【0018】
従って、本発明の車両搭載式伸縮コンテナー3Aがこのように形成されて既成標準バンボデー車1を利用して荷台上に搭載可能に、かつ、吊上げ可能に形成されて、従来の、往路、専用のローリー車,又は、専用容器によって輸送されて帰路、大半は空荷又は空容器を積んで運行されていた液体輸送の慣習を、本伸縮コンテナーを用いて標準トラックで大量輸送が出来、かつ、帰路、目的地域で集荷積載をして従来の空荷運行が撲滅されるため飛躍的に物流の合理化を高めることが出来ると同時に、燃費等の資源の節約を図り、かつ、空荷運行時のCO2等の排出を確実に削減して地球温暖化防止対策等に対する積極的な貢献が期待出来る。かつ、低重心で液体輸送が可能なため、従来のタンクローリー輸送にあったカーブ走行時の遠心力を半減して輸送の安全性を高めることが出来る。かつ、本コンテナーは装置重量が従来の専用鋼製タンク、或いは、液体用鋼製コンテナーの総重量よりも軽量化が図られて液体の積載量をより大に設けることが出来る。かつ、前記通り帰路の積載が可能なため国内トラックの総運行距離数の低減をも可能として陸上輸送の物流の合理化を図ることが出来る優れた発明である。また、本伸縮コンテナーは冷凍又は保冷車内にも搭載可能としてより品質の管理維持を図ることが出来る。なお、本伸縮コンテナー搭載の車両の車検は、本装置が積載物として見做されるため車種登録を要しないが荷台から降ろして車検手続きを行うことが望ましい。もとより、車輌を架装して本装置の伸縮コンテナー3A、3B,及び、懸垂装置を常設搭載式に設けて車種登録することも出来る。
【実施例2】
【0019】
本発明の伸縮コンテナー3Cは、図6に示す如く可撓性シート6を用いた給排液可能な本体胴部形状を底部周長Bに対して中間胴部水平方向の周長Cを小の、縦方向断面形状を台形等に設けて上面に開口部7、及び、下部にノズル5aを設け、上、下外周部にフランジ5b,5c、及び、中フランジ5dを配して本体台形のフレコン5Bを形成、かつ、上面に開閉蓋8A付き加締め枠8、及び、胴部中間水平方向にフランジ5d固定の剛性枠28からなる剛性のフレームを配して胴部の膨らみ防止と同時に下方縮小時胴部自動中収納可能に、かつ、本体防揺可能に形成、かつ、底部にバルブ11装着用のノズル12a付き剛性フランジ12Aを配して本体下部フランジ5cをラック15に固定してトラック荷台2上に載置、かつ、上部吊上げ可能な伸縮コンテナー3Cを形成して荷台2で液体輸送を、これを天井部に吊上げて荷台2上の空間部で固形貨物を積載して運行することが出来る。
なお、本伸縮コンテナー3Cの防揺手段は加締め枠8を荷台のフック24に緊締、若しくは、加締め枠8の支持脚8a、8b,及び、剛性枠27の支持脚(図示しない)、及び、ラック支持脚15a、15bを配して荷台前後部のガイドフレーム21A、及び、後部固定型枠22、若しくは、後部ガイドフレーム21Bに延長して上下スライド可能に当接して防揺を図ることが出来る。また、本伸縮コンテナーに於いても、図示しないがフレコン本体の上面、又は、上下面に剛性板を用いて容器形成できる。かつ、同時にフレコン本体前部、又は、前後部の剛性枠を割愛して前記基部ヒンジの垂直面板18を組立て形成することが出来る。なお、この場合は、垂直面板当接のフレコン面は台形に設けなくても良い。なお、本伸縮コンテナーに於いても前記底板を割愛してフレコン本体を荷台直置きに設けて架台及び上部に積載用面板を配して固液積載可能に形成出来る。また、フレコン本体は鼓状に設けることも出来る。また、同様に内部に接液用ライナーを装着脱出来る。かつ、本伸縮コンテナーに於いて車体を架装して常設搭載式に設けて車種登録出来る。
【実施例3】
【0020】
また、本発明は図7〜9に示す如く、例えば、請求項1又は2の如きコンテナー3A、3C等の重量物上部懸垂時の車体重心高(図示しない)の低下を図るための重心高低下装置30を、主に、車輌前部フロントパネル20に沿う型鋼を山型状に形成の懸垂装置31の脚部Dを荷台2上の左右に配してこの脚部D外部の左右に垂直ガイドレール21Aを併設して山型重心高低減装置30を架装形成、かつ、車輌後部の後部固定型枠22直接に、若しくは、ガイドフレーム21Bと懸垂装置26一体の門型重心高低減装置32を形成し、一方、前記ラック式コンテナー3Aの加締め枠8、及び、ラックの前後方向に延長の前方支持脚15a、及び、後部支持脚15bに水平バー19を配してこの左右両端部に係止フック33を設けてガイドフレーム21A、21Bに上下スライド可能に嵌合する係止フック付きラック式伸縮コンテナー3Dを形成することが出来る。
従って、このように同時形成された重心高低減装置30、32、及び、伸縮コンテナー3Dは前記山型の懸垂装置31で垂直方向の重心の支持を図り、コンテナー3Dの係止フック33がガイドフレーム21Aの反傾斜側に係止して横方向の荷重支持可能に設けて車体の重心高の低下を図ることが出来る。かつ、後部門型重心高低減装置に於いてもほぼ同様に形成出来る。従って、前記の如き本発明の重心高低減装置30、32を架装設置することによって、例えば、従来、車検に於いて大変難関であった空車時の35度転倒角度テストをクリアー可能にして懸垂貨物積載可能に架装形成することが出来る。
【実施例4】
【0021】
また、本発明は、図10に示す如く、前記請求項1及び2の如き伸縮コンテナー3A,3C等を標準バン車輌自身の改造や架装無しで、かつ、動電力等不要の昇降可能な手動式昇降手段装着の大型液体用吊上げ式伸縮コンテナー3Fを形成して液体と固形貨物を兼用搭載可能とする為、予め、車輌のフロントパネル20、及び、後部の固定型枠22に、例えば、マジックテープ(図示しない)等を用いて滑車34付きガイドフレーム21A,21Bを装着しておき、一方、ラック式伸縮コンテナー3A等の、例えば、ラック式底板15左右前後部に口部35a配置の所定径長のパイプ35を装着してこの内部に所定のバネ定数を有するスプリング36を内蔵したシーソー式懸垂装置37式伸縮型コンテナー3Fを昇降可能に形成するもので、本シーソー式懸垂装置37は、所定長のロープ23片端を車輌前後部のラック15左右端部に結束し、他端を前後部のガイドフレーム21A,21Bの各滑車34を経由して前記パイプ35内のスプリング36内部を通過して、かつ、スプリングに所定の圧縮を加えてこの内部端部に結束してそれぞれを組立ててバネ定数とロープの長さ調整によりコンテナーを初期ニュートラル時、主に、荷台上の中間高さに宙吊り状の停留可能に設けて形成、これをスプリングのバネ反動により手動で上下移動可能に、若しくは、簡易ウインチ38等を用いて昇降、かつ、任意の高さ停止可能に設けて昇降操作を行うことが出来る。このように形成されたシーソー式手動昇降式伸縮式コンテナー3Fは、初期の宙吊り状から荷台に引き降ろして仮固定して、折り畳まれた状態のコンテナーに、例えば、下部バルブ11等から液体を注入する時屈曲機構16によってほぼ全水位満タン状で所定量を注入して加締め枠8をロープ23でフック24に固定し、かつ、加締め枠8、及び、ラック15の前後方向に支持脚8a,8bを延長して全後部のガイドフレーム21A,21Bに嵌合して発進時やブレーキ時の衝撃、或いは、走行中の揺れ防止を図って輸送出来る。かつ、このようにして輸送された内部液が目的地で排出される時胴部装着の屈曲機構16が胴部シートを自動的に中方向に折込んで縮小すると同時に、内部液が所定容量に減少したときコンテナーの後部排出側底板15の型鋼13の後部、または、支持脚に配した回転軸27、及び、反排出側のシーソー37の作動で初期の宙吊り状の位置に戻ろうとして自動的にラック15に傾斜角が生じて残液の排出が出来る。かつ、目的地で荷卸終了後縮小して自動的に宙吊り状となるコンテナーを、ウインチ等で高さ調整をして荷台に一般固形貨物を積載可能に設けて帰路の輸送効率を高めることが出来る。なお、この時、本コンテナーは積載物上面まで降ろして出来るだけ重心高を下げて輸送することが出来る。かつ、本伸縮式コンテナー3Fは前記の如く形成されてトラックの荷台に搭降載が可能なため積載物として見做されて車輌の改造申請無しで運行が可能である。また、本伸縮式コンテナーは、図示しないが胴部断面形状を鼓状に設けて中折込をすることも、胴部にエキスパンダー等を配して中折り込みすることも出来る。また、内部に交換可能な接液用ライナーを装着して容器の内部洗浄を不要とすることが出来ると共にライナー交換によって往復路に於ける異種液輸送も可能となる。また、前記シーソー装置37は請求項2の如き胴部台形のコンテナーに於いても同様に装着することが出来る。かつ、このように形成されたシーソー式手動昇降伸縮式コンテナー3Fは前記請求項3の重心高低下装置と組み合わせ形成することが出来る。
【実施例5】
【0022】
また、本発明は、図11に示す如く、前記バンボデー車等のシャーシー39の幅方向中央部に所定の段差を有する所定巾の低床部40を長手進行方向に設け、かつ、この左右に所定高の架台41、若しくは、高床部を配し、この低床部40に前記請求項1または2記載の自動中折り込み機能を備えたボデー収納式伸縮コンテナー3Gを収納可能に形成し、かつ、この上面に荷台となる可動積載用面板42をほぼトラック荷台全長の、かつ、ほぼシャーシー全巾、又は、フレコン本体巾に設けてフレコン本体上面と一体接合、若しくは、エアーシリンダー43等を用いて分離、かつ、重合可能に形成し、かつ、このコンテナーが、例えば、液体が下部のバルブ11から充填されて荷台上方に隆起して屈曲機構16等によって内部液の満タン化と胴部の防揺を図りながら液体輸送を行い、液体排出後、コンテナーを低床部に収納されて上部面板42を架台41に載置して固形貨物を積載可能に形成することが出来る。
このように形成された車輌低床部収納式コンテナー3Gは、コンテナーを仮床等を用いてシャーシー直に装着して従来の車輌標準の床板を、例えば、エアーシリンダー43等を用いてコンテナー上部の所定高さ範囲のストロークで可動可能に設けてコンテナーの荷役作業を可能とし、かつ、これを液体充填後のコンテナー上に重合可能に形成されて車輌の重心高は確実に低位確保可能で、かつ、装置コストも低く抑えることが出来る。なお、図示しないが、フレコン上面に面板にマンホールを設けて一体接合のコンテナーを形成することも出来る。
【実施例6】
【0023】
また、本発明は、図12、13に示す如く、上下伸縮式コンテナー3Hを、例えば、1000乃至5000リットルの中、小型に設けて該フレコン本体底部にバルブ11付き傾斜排出可能な剛性パン44をほぼ平面角型に設けて本体胴部伸縮の、かつ、容器横持ち可能に形成するもので、該上部装着のフレコンをほぼ角型の上面に加締め枠8及び下部ノズル付きの一体型5Aに設けて前記底部剛性パン44と、又は、フレコンを底面割愛の下辺フランジ式5Cに設けて剛性フランジ12Bを用いて前記剛性パン44と組み合わせ、かつ、それぞれの上部本体に請求項1の如き屈曲機構16等を配して容器形成し、かつ、この平面角型のパン4隅に所定高の脚柱45を配して、かつ、容器容量により任意に、上部に折り曲げ可能な脚柱45Aを、かつ、主に、この上部脚柱45Aを対辺を対として中折込み可能に設けて積み重ね可能に、かつ、底部に所定のフォークリフト差込み穴46を設けて横持ち可能な伸縮コンテナー3Hを形成することが出来る。なお、本伸縮コンテナー3Hは図示しないが胴部に中間フランジを配して上下に反動ばねを用いて形成することも出来る。或いは、本発明は上下伸縮式コンテナー3Iを、前記フレコン本体5Cの上面に加締め枠8を配し、かつ、胴部を底面割愛の台形等に設けて請求項2如きの剛性枠28を配し、下部に剛性フランジ12Bを用いて前記パン44と一体接合し、かつ、上面の加締め枠16、又は、当て板と下部パン44、又は、剛性フランジ12B間の胴部外部各周面に上下に交差するスライド式伸縮式筋交い47を、主に、前記中間剛性枠28を介して装着して筋交い式伸縮式コンテナー3Iを形成して防揺、かつ、横持ち可能な伸縮式コンテナー3Iを前記同様に形成することが出来る。このように形成された前記筋交い47は、例えば、図14の如く異口径の角型パイプ48A、48B等を所定長に設けてスライド可能に勘合、かつ、この嵌合部内部所定位置にスライドして長さ調整と固定可能な歯形式等のスライド式ロック機構49を設け、かつ、両端各基部にヒンジ17を配して各枠体に装着形成して内部充填の容器を圧縮方向に加締め枠8で押し込んでコーナーのロック55をして水位満タン状の防揺可能に設けて搬送し、かつ、排液後、加締め枠8を更に押し込んで折畳みが出来る。かつ、本伸縮可能なコンテナー3H、3Iは、普通車、及び、トレーラー等の車輌積載重量制限に基づいて所定容量のコンテナーを所定基数搭載することが出来る。もとより、冷凍車に搭載することも出来る。かつ、内部に交換可能な接液用ライナーを装着して内部洗浄を不要、かつ、多品種液に対応可能とすることが出来る。
従って、このように形成された中、小型の積み重ね、かつ、横持ち可能な伸縮コンテナーは、例えば、従来主流を占めていた定型1000リットルのコンテナーが帰路、空容器輸送されていたが、これを極めて容易にほぼ2分の1程度に折り畳んで積み重ねることが出来るためトラックのスペースを8割方空けて空荷運行の撲滅を図ることが出来る。かつ、2000乃至5000リットルの中型容器に於いても空容器の積み重ねが出来るため、同様に帰路の固形貨物積載を可能とすると同時に、複数口からの充填と排出を可能にして荷役時間の大幅短縮を可能とすることが出来る。かつ、図示しないが、例えば、本5000リットルのコンテナーの単、又は、複数基を定置搭載してこの上部に固形貨物積載用の面板42、及び、架台41を配して固液積載兼用に形成することが出来る。或いは、本コンテナーを鉄道コンテナー等に内蔵して複合コンテナーを形成できる。
【実施例7】
【0024】
また、本発明は、例えば、1000リットルクラスの縦型容器を用いてこれを図15,16に示す如く、胴部に屈曲機構16を配した伸縮コンテナー3H、3Iの胴部内部に接液用ライナーの着脱を容易にして作業効率を高めるため、この容器上部開閉蓋50裏面に、所定長さのハンガーブロック51を着脱可能に装着の伸縮コンテナー3Jを形成し、このハンガーブロック51に、下部ノズル52a付き縦型筒状ライナー52を中ヒダ折り式のほぼ容器巾に設けて長尺状に折り畳み形成してこのライナー52が折り畳まれた状態で懸けて往復スライド可能に、かつ、このライナー下部にノズル52aを配して容器ノズル装着固定し、他端をシールして、例えば、ポケット52Aを設けて鋼棒等の所定のウエイトを有する錘53を脱落無きよう取り付けて形成し、初期装着時、ハンガーブロック51に懸けられたライナー52が平折りされて全伸した状態で下部から液が充填されるにつれて胴部下部が徐々に膨らみ、先端の重り53を徐々に吊上げ乍らライナー52を弛み無くスライドすることが出来る。従って、ライナー内にエアーが残ることなく充填されるため所定量充填された状態で容器胴部を外部から押圧してコンテナーを満タン状にして輸送後の荷役時、内部液が排出されるにつれ、ライナーが先端部の錘によって常に引っ張られながら折り癖に沿って再び折り畳まれながら絞りローラー状に絞られてライナーの弛み無く、かつ、液の付着が少なく排出することが出来る。従って、従来の内部装着時のエアーによる膨らまし作業を不要とし、かつ、口部へのライナーの吸い込み防止を図り、かつ、ハンガーブロックを取り外すだけでライナーが容易に装着脱が出来て従来最もわずらわしい作業工程であった容器の内部洗浄を不要とすることが出来る。なお、本ハンガーブロックは、出来るだけ、コンテナー巾に設けることが望まれる。なお、本ハンガーブロック51は、主に、パイプ51A、呼び、ローラー51B等を用いることが出来る。また、本ハンガーブロックは図示しないがパイプ内部にスプリングを配して捻じりバネ式、又は、ゼンマイ巻き取り式等に設けることも出来る。かつ、図示しないが本ハンガーブロックを容器本体側の上部開口部に設けることも出来る。かつ、ライナー片端上部シール近傍にノズル、或いは、スパウトを設けることも出る。また、本発明のハンガーブロックは、図示しないが上記伸縮式容器のほか、定型コンテナー、及び、側板4面折り畳み式コンテナーンに於いても装着することが出来る。
【実施例8】
【0025】
また、本発明は、図17に示す如く、トラック荷台2搭載用液体容器自身を固形貨物積載兼用可能なコンテナー3Kとして単体形成のため、胴部本体上面に加締め枠8を配して前記請求項6記載の如き胴部に屈曲機構16、又は、胴部フレーム28装着のフレコン5C底部に剛性パン44を配した伸縮コンテナー3H、3Iの両側部下部長手方向ほぼ全長に所定高の耐荷重架台41を一体形成し、かつ、この架台長手両端上面に回転軸27を配して上部にコンテナーほぼ中央部2分割の積載用面板54を上方開脚可能に組立てて面板回転式伸縮型液体用コンテナーを単体の横持ち可能に設けてトラックに搭降載可能に形成出来る。このように形成されたコンテナー3Kは、両面板54の開脚起立時の内面に本体胴部加絞め枠8等の端部が上下スライド可能に当接して緩衝と揺れ防止を図って液体輸送を、目的地で排液縮小後のコンテナーの胴部が中方向に折込まれてフレコン上面の加締め枠8縮小後の面板54閉脚載置時の上面に固形荷物積載可能に形成している。なお、開閉脚式面板54は裏面には根太の型鋼13等を面一とする為の補正用リブ54Bを設けてスライドと受衝を可能としている。かつ、この開脚式面板54は屈曲脚立29等によって直立状に維持固定することが出来る。なお、この2分割の受衝兼用の面板54の長さを直立時の高さをヒンジ17部から延長部54Aを直立時のほぼ荷台床上からの高さに設けることも出来、かつ、この架台長さはみ出しの面板裏面に折り曲げ式脚立54Bを設けることが出来る。又、図示しないが車輌の荷台上前後部に長さ配分で不足のある時は補助積載面台を設けることも出来る。かつ、本積載面板付き伸縮コンテナーに於いても地上で液体を充填してトラックに搭載することも、又は、充填された状態でトラックから降ろした後任意排液することも出来て従来のタンクローリーと比べて荷役時間の大幅短縮が期待出来る。かつ、普通車、及び、トレーラーに複数基を搭載することが出来る。又、冷凍車に搭載することも出来る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の胴部屈曲機構式伸縮コンテナーの部分切欠の斜視全体図で、かつ、これを懸垂装置を配した標準バンボデー車に搭載して固液積載兼用可能に形成の図。
【図2】同上の屈曲機構装着の伸縮コンテナーの内部液充填の正面図で、片側は水位変化と胴部縮小の様子を示す断面図
【図3】フレコン本体下部フランジ剛性固定枠の斜視図。
【図4】ラック式底板の前後部支持脚延長の斜視図。
【図5】フレコン本体胴部前方に垂直面板を配して屈曲機構と組み合わせの伸縮コンテーの斜視全体図
【図6】胴部剛性フレーム式伸縮コンテーの正面図で、片側は水位の変化に伴う胴部縮小収納の様子を示す断面図。
【図7】伸縮コンテーが車輌フロントパネルに沿って設置された山型重心高低下装置に懸垂されて、かつ、係止可能に設けられた様子を示す部分切欠の正面図。
【図8】車輌後部固定型枠に沿う門方重心高低下装置の正面部分構成図。
【図9】上記図8のA−A矢視図で門型重心高低下装置に伸縮コンテー後部の調整係止フックが係止する様子を示す部分断面図。
【図10】本発明のコイルバネ内蔵のシーソー式伸縮コンテナーの部分構成断面図。
【図11】本発明のシャーシー中央部低床式のトラックに液体充填の伸縮コンテナー及び上部に積載用面板搭載の部分切欠の正面図で、片側はコンテナーが縮小して面板が架台上に載置されて上面に固形貨物積載可能に形成の様子を示す図。
【図12】本発明の胴部に屈曲機構を配した横持ち式伸縮コンテナーの斜視図で片側に拡張時、片側に折り畳み時の様子を示す。
【図13】同上の横持ち式伸縮コンテナーに屈曲可能な伸縮式筋交い装着の正面図。
【図14】同上用の屈伸式筋交いの部分構造を示す断面図。
【図15】本発明の接液用ライナー装着用ハンガーブロックが装着された伸縮コンテナーの部分断面図。
【図16】同上のB−B断面図で着脱可能な懸架式ハンガーブロックの断面構成図。
【図17】荷台上に搭降載可能な積載用面板一体型多機能伸縮コンテナー正面図で、片側が液体充填隆起時、片側が折畳み縮小時の断面図を示す。
【符号の説明】
【0027】
標準バンボデー車1 荷台2
3A 屈曲アーム式伸縮コンテナー
3B 同上垂直面板組み合わせ式伸縮コンテナー
3C 剛性フレーム式伸縮コンテナー
3D 係止機構付きラック式伸縮コンテナー
3E 分離組立て式懸垂式伸縮コンテナー
3F シーソー式伸縮コンテナー
3G ボデー収納式伸縮コンテナー
3H 横持ち式 伸縮コンテナー
3I 同筋交い式伸縮コンテナー
3J ライナーハンガーブロック式伸縮コンテナー
3K 積載用面板一体の固液兼用伸縮型液体用コンテナー
4 液体 5A 角型フレコン本体 5B 台形フレコン本体
5C 底面割愛のフレコン本体 5a 底部ノズル 5b、5c 上下フランジ
5d 中フランジ 6 可撓シート 7 フレコン開口部
8 剛性加締め枠 8A 開閉蓋 8a 加締め枠前方支持脚
8b 加締め枠後方支持脚 9 マンホール 10 当て板
11 バルブ 12A ノズル付き剛性フランジ 12B ノズルなし剛性フランジ
12a 同ノズル 13 型鋼 14 木板 15 ラック式底板
15a ラック前方支持脚 15b 同後方支持脚 16 屈曲機構
16A 圧接棒 16B アーム 17 ヒンジ
18 垂直面板 19 水平バー 20 フロントパネル
21A 前方ガイドフレーム 21B 後方ガイドフレーム 22 後部固定型枠
23 ロープ 24 荷台フック 25 反動ばね
26 電動ブロック 27 回転軸 28 剛性枠
29 屈曲脚立 30 山型重心高低減装置 31山型垂直懸垂装置
32 門型重心高低減装置 33 係止フック 34 滑車
35 パイプ 35a 同口部 36 スプリング
37 シーソー式昇降装置 38 ウインチ 39 シャーシー
40 低床部 41 架台 42 可動積載用面板
43 エアーシリンダー 44 剛性パン 44a 同ノズル
45 脚柱 45A 同上部脚柱 46 リフト差込み穴
47 スライド式筋交い 48A,48B 外内異口径の角型パイプ
49 スライド式ロック機構 50 ハンガーブロック装着用開閉蓋
51 ハンガーブロック 51A 同パイプ 51B 同ローラー
52 長尺平折り状接液用ライナー 52A 同ポケット 52a 同下部ノズル
53 錘 54 開閉脚式積載用面板 54A 同延長部
54B 同目地リブ 54C 折り曲げ脚 55 ロック
A 内角度 B 底部周長 C 中間胴部水平方向の周長
D 山型懸垂装置の脚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、標準トラック又はトレーラー(以下バンボデー車とも言う)等を液体と固形貨物を任意兼用搭載可能とする為の液体用コンテナーに関するもので、該コンテナーを、少なくとも胴部立ち上がり部に耐圧性可撓シ−トを用いて、主に、直方体状の所定容量の容器本体(以下フレコンとも言う)を給排液可能に形成、かつ、該本体胴部上面に開閉蓋付き剛性上部枠(以下加締め枠と言う)を配して運行時の緩衝、及び、防揺可能に設け、かつ、前記フレコン胴部周囲4面に当接する中折込み可能な屈曲機構(以下屈曲アーム又は反動ばねとも言う)を配して、又は、基部ヒンジ回転式垂直面板を任意組み合わせ配置して前記本体胴部上下伸縮可能に形成、かつ、主に、吊上げ可能な底板(以下ラックとも言う)を配して前記車輌荷台に搭降載可能に構成された上下伸縮型液体用コンテナー。
【請求項2】
前記トラック輸送に於ける所定容量の液体用コンテナーを、該フレコン本体縦方向断面形状を胴部底部周長に対する中間胴部横周長を小の台形等に設けて給排液可能に形成、かつ、該本体上面に前記加締め枠、及び、中間胴部水平方向に剛性枠(以下併せて剛性フレームとも言う)を配して胴部膨らみ防止、及び、縮小時側面中収納可能に形成して荷台上に搭降載、かつ、吊上げ可能に構成された請求項1記載の伸縮型液体用コンテナー。
【請求項3】
トラック輸送に於ける前記コンテナー等の懸垂物傾斜走行時の重心位置(以下重心高と言う)低下のため、少なくとも、荷台前後部左右に横荷重支持用の垂直方向のガイドレールを配し、かつ、該各ガイドレール脚際の荷台上に脚を置く垂直方向荷重支持用の山型形状、又は、門型等の懸垂装置併設の重心高低下装置を形成、かつ、前記コンテナー等懸垂物の前後部左右に係止機構(以下係止フックとも言う)を設けて該係止フックが、車体傾斜時前記反傾斜側ガイドレールに嵌合係止、かつ、上下スライド可能に構成された請求項1及び2記載の係止機構付き吊上げ式伸縮型液体コンテナー。
【請求項4】
前記、底部ラック式伸縮型大型液体用コンテナーを動電力不要の手動昇降可能に形成(以下シーソー式と言う)のため、該コンテナーを、車体荷台前後部に荷重支持可能な回転部材(以下滑車と言う)付きの所定高のガイド枠を配し、かつ、コンテナー自身の左右前後部に所定長径のパイプを該口部固定可能に配置して該内部に所定バネ定数を有するコイル(以下スプリングと言う)を内蔵し、かつ、該各スプリング内通過の内部端部に所定長のロープ片端を結束してそれぞれを前記前後部の滑車に懸架し、かつ、前記スプリングを所定圧縮してロープ他端を前記ラック前後部左右に結束してニュートラル時、コンテナーを、主に、荷台上の所定高さ停留可能に組み立て形成し、かつ、任意に上下移動、かつ、停止可能に構成された請求項1及び2記載のシーソー式伸縮型液体用コンテナー。
【請求項5】
前記バンボデー車等のシャーシー中央部所定巾進行方向に所定の段差を有する低床部を設けて該左右に架台、又は、高床部を配して該低床部に前記胴部上下伸縮可能な所定容量のコンテナーを収納可能に装着、かつ、該コンテナー上面に上下可動可能な荷台板(以下積載用面板と言う)を前記シャーシーほぼ全長の所定巾に設けて分離重合、又は、一体接合可能に架装形成し、前記コンテナーが前記低床部から隆起して液体輸送を、前記積載用面板の前記架台上又は高床部面一載置時の上面で固形貨物積載輸送可能に構成された請求項1及び2記載のボデー内蔵式伸縮型液体用コンテナー。
【請求項6】
前記上下伸縮容器を主に、中、小型に設けて下部に斜排出可能なノズル付き剛性受け皿(以下パンと言う)を配し、かつ、該上面に前記加絞め枠を配したフレコン本体を直方体、又は、台形等に設けて下部ノズル付きに成形して、又は、底面シート割愛の下辺フランジ式に設けて前記パンと接合形成し、かつ、該上部本体胴部に前記請求項1の如き屈曲機構を配して上下伸縮可能に形成、若しくは、前記上部本体の胴部外部各面上下間に交差するヒンジ式伸縮緊締部材(以下筋交いと言う)を配して上下伸縮可能なコンテナーを形成、かつ、前記パン周縁部に複数の脚兼用の所定高の支柱(以下脚柱と言う)を配し、かつ、任意に該上部に内折り曲げ可能な支柱(以下上部脚柱と言う)を、主に、対辺2対折り曲げ式に形成して積重ね、かつ、横持ち可能に構成された請求項1及び2記載の伸縮型液体用コンテナー。
【請求項7】
主に、前記中、小型の上下伸縮式、又は、定型、若しくは、面板折り畳み式等の底部ノズル付き縦型容器内部に筒状の薄膜内袋(以下ライナーと言う)装着のため、前記容器開閉上蓋を所定大に設けて該裏面、又は、容器本体上部開口部近傍に懸架、又は、巻き取り可能な治具(以下ハンガーブロックと言う)を着脱可能に配し、かつ、該ハンガーブロックに前記ライナーを所定巾の長尺に平折りして往復スライド可能に懸架して弛み防止可能に、又は、巻き取り可能に構成された請求項1及び2及び6記載の液体用コンテナー。
【請求項8】
トラック搭降載可能な所定容量の液体用コンテナー自身を固形貨物積載兼用可能に設けて単体形成のため、前記請求項6記載の如き伸縮装置装着の上部フレコン本体底部の剛性パンの両側部長手方向ほぼ全長に所定高の架台を一体形成し、該架台両端上面に回転軸を配してほぼ中央2分割の耐荷重積載用面板を上方開閉脚可能に組立て形成し、該両面板開脚起立時の裏面に前記コンテナー装着の伸縮装置端部が当接して緩衝及び上下スライド可能に形成して液体輸送を、かつ、前記面板閉脚載置時の上面に固形荷物積載可能に構成された請求項1及び2及び6記載の積載面板一体式伸縮型液体用コンテナー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−235205(P2010−235205A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192538(P2009−192538)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(395019111)有限会社ライセン (10)
【Fターム(参考)】