説明

液晶テレビジョン、及びテレビジョン受信機

【課題】ディスプレイ回転機能を生かして、不特定多数の人が特定の場面を視聴することができる液晶テレビジョン受信機の提供を目的とする。
【解決手段】本液晶テレビジョン受信機10は、アンテナ20が受信したテレビジョン放送信号を受信して画像を表示する。また、本液晶テレビジョン受信機10はモーター機構16を備え、液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。さらに、本液晶テレビジョン受信機10は、制御部を中心として消音機能等の制御を実行するとともに、ディスプレイ回転プログラム100により、入力音声がしきい値以上である場合に消音機能を解除し、モーター機構16に液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像を表示するテレビジョン受信機に関し、特にディスプレイを回転させるテレビジョン受信機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイを回転させて視野角の向きを調整可能なテレビジョン受信機が知られている。前記したテレビジョン受信機は、モーター等を用いてディスプレイを回転させ、特定の視聴者が視聴を行い易くする。そのため、視野角外に位置する視聴者が画面を視聴する際、リモコン装置等を用いてディスプレイの視野角を調整する。しかしながら、リモコン装置を用いてテレビジョン受信機を操作することがでない場合は、視野角外にいる人は画面を見ることはできなかった。例えば、飲食店の一角にテレビジョン受信機が配置されている場合、視野角外にいる人はスポーツ番組のゴールシーンが表示されていても映像を見ることができず、音声のみを聞くしかなった。
【0003】
テレビジョン受信機のディスプレイ回転機能を生かすために以下の技術が開示されている。つまり、テレビジョン受信機はディスプレイ回転機能の他に、TVカメラを備えている。そのため、本テレビジョン受信機は、TVカメラが視聴者の視線方向を検出すると、ドライブ機能はテレビ画面の向きを視聴者の視線方向に回転させる。これにより、視聴者の視線の先にテレビジョン受信機の画面を向けさせることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、ディスプレイ回転機能を生かすために以下の技術が開示されている。つまり、テレビジョン受信機はディスプレイ回転機能の他に、2本のマイクを備えている。そのため、本テレビジョン受信機は、マイクが音声に基づいて話者の方向を検出すると、話者方向にモニタ装置の画面を向けることができる(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平9−247564号
【特許文献2】特開2003−54323号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術は、次のような課題があった。つまり、視聴者の視線の方向を特定するために画像処理を行なう必要があり構成が複雑となってしまう。また、特定の視聴者を対象としており、不特定多数の人が出入りする場所では使用することができない。
【0006】
また、特許文献2の技術は、次のような課題があった。つまり、不特定多数の人が歓声を上げた場合は、マイクが不特定多数の音声を受信してしまい画面を向ける方向を特定することができない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ディスプレイ回転機能を生かして、不特定多数の人が特定の場面を視聴することができるテレビジョン受信機、及び液晶テレビジョンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項2にかかる発明では、放送信号を入力して映像をディスプレイに表示し音声を出力するとともに、前記ディスプレイを回転可能なテレビジョン受信機において、前記音声に含まれる音声の強さを検出する音声強度検出手段と、検出した音声の強さが所定の強さ以上であるときに前記ディスプレイを回転駆動する回転駆動手段とを備えることを特徴とするテレビジョン受信機。
【0009】
つまり、本テレビジョン受信機は、音声強度検出手段が音声の強さが所定の強さ以上であると検出した場合は、ディスプレイ回転駆動手段がディスプレイを回転駆動する。そのため、本テレビジョン受信機は、音声が所定の強よさ以上である場合、ディスプレイを回転させて周囲にいる不特定の人々が画面を視聴することが可能となる。
【0010】
また、本発明は、更に、特定のチャンネルの登録を受付けるとともに、該登録されたチャネルが選局された場合に、前記回転駆動手段に前記ディスプレイを回転駆動させる回転駆動命令手段を有する構成としてもよい。
つまり、予めディスプレイの回転を行なうチャンネルを登録しておくことで、登録されたチャンネルが選局された場合のみディスプレイを回転させる。これにより、ディスプレイを回転させる必要がないチャンネルの視聴時は、ディスプレイを固定させて視聴することができ、利便性を高めることができる。
【0011】
そして、本発明では、本テレビジョン受信機は前記音声を消音する消音機能を備え、更に、検出された音声の強さが所定の強さ以上であるときに、前記消音機能を解除する消音機能解除手段を有する構成としてもよい。
つまり、消音機能解除手段は音声強度検出手段が検出した音声が所定の強度以上である場合に、消音機能を解除する。そのため、スポーツ番組のゴールシーン等のハイライトシーンが表示された場合に、消音機能を解除することで音声を出力し、視聴者の視線を本テレビジョン受信機に向けさせることができる。
【0012】
本発明では、更に、周囲の音声の強さを検出する視聴音声検出手段を備え、前記回転駆動命令手段は、前記視聴音声検出手段が検出した周囲の音声の強さが所定の強さ以上である場合に、前記回転駆動手段にディスプレイの回転駆動を命令する構成としてもよい。
つまり、ハイライトシーンが放送されている場合は、周りの視聴者の高揚も高く歓声を上げる確率が高い。そのため、視聴者の歓声が高い場合をハイライトシーンと見なすことで、ハイライトシーンを特定する精度を高めることができる。
【0013】
本発明では、更に、音声認識を用いて入力音声から所定のキーワードを検出する音声認識手段を備え、前記回転駆動命令手段は、前記音声認識手段が所定のキーワードを検出した場合に、前記回転駆動手段に前記ディスプレイの回転を命令する構成としてもよい。
つまり、スポーツチャンネルでゴールやシュート等のキーワードが音声認識された場合にディスプレイの回転を行なうことで、ハイライトシーンの検出をより正確に行なうことが可能となる。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明では、テレビジョン放送信号を検波するチューナー部と、検波したテレビジョン放送信号から映像信号と音声信号とを取り出すデコーダ部と、前記映像信号に基づいて映像を表示するディスプレイと、前記音声信号に基づいて音声を出力する音声出力部と、動作を制御するマイコンとを有する液晶テレビジョン本体部と、該液晶テレビジョン本体部を支持するスタンドと、前記液晶テレビジョン本体部を回転駆動可能なモーター機構とを備える液晶テレビジョンにおいて、
前記モーター機構は、前記スタンドに対して前記液晶テレビジョン本体部を所定の回転範囲内で水平方向へ回転駆動可能し、前記マイコンは、前記音声信号に基づいて前記テレビジョン放送信号からの入力音声の音量に対応した音量値を取得し、該音量値が所定のしきい値未満の場合、前記音声出力部に対して音声出力を停止させた状態にさせるとともに前記モーター機構に対して前記ディスプレイの回転駆動を停止させた状態にさせる制御を行い、前記音量値が前記しきい値以上の場合、前記音声出力部に対して音声を出力させるとともに前記モーター機構に対して前記ディスプレイを前記回転範囲内で水平方向へ回転駆動させる制御を行う構成としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、ディスプレイ回転機能を生かして、不特定多数の人が特定の場面を視聴することができる。
また請求項3にかかる発明によれば、ディスプレイを回転させる必要がないチャンネルでは、ディスプレイを固定させて視聴することができ、利便性を高めることができる。
そして請求項4にかかる発明によれば、消音機能を解除することで音声を出力し、視聴者の視線を本テレビジョン受信機に向けさせることができる。
さらに請求項5にかかる発明によれば、ハイライトシーンを特定する精度を高めることができる。
また請求項6にかかる発明によれば、ハイライトシーンの検出をより正確に行なうことが可能となる。
さらに請求項1のような、より具体的な構成において、上述した請求項2〜請求項4の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)液晶テレビジョンの構成
(2)液晶テレビジョンの作用・効果
(3)各種変形例
(4)まとめ
【0017】
(1)液晶テレビジョンの構成
本液晶テレビジョンは、アンテナが受信したテレビジョン放送信号を受信してディスプレイに画像を表示する。また、本液晶テレビジョンは、モーター機構(回転駆動手段)を備え、液晶テレビジョン本体部を回転させる。さらに、本液晶テレビジョンは、制御基板を中心として消音機能等の制御を実行するとともに、ディスプレイ回転プログラムにより、入力音声がしきい値以上である場合に消音機能を解除し、モーター機構にディスプレイを回転させる。
【0018】
図1に示すように、本液晶テレビジョン10は、液晶テレビジョン本体部10aとして、図示しない筐体にチューナー部11、デコーダ部12、制御基板13、ディスプレイ14、音声出力部15とを備えている。チューナー部11は、アンテナ20が受信したテレビジョン放送信号からリモコン装置30等によって選局されたチャネルに対応した周波数を検波する。デコーダ部12は、チューナー部11が検波したテレビジョン放送信号から映像信号と音声信号とを取り出す。制御基板13は、映像信号と音声信号とに所定の信号処理を施し、ディスプレイ14と音声出力部15とに出力する。ディスプレイ14は、入力された映像信号をディジタル/アナログ変換して映像を出力する。音声出力部15は、入力された音声信号をディジタル/アナログ変換して音声を出力する。
【0019】
本液晶テレビジョン10は、モーター機構16を備え液晶テレビジョン本体部10aを回転させることができる。図2に示すように液晶テレビジョン本体部10aは、回転部位14aを介してスタンド17と接続している。モーター機構16は、回転部位14aをスタンド17に対して水平方向に回転させることで、液晶テレビジョン本体部10aを中心軸から矢印の方向に所定範囲で回転させる。これにより、所定範囲内に位置する視聴者に視聴させることができる。モーター機構16はモーター16aとドライブ機構16bから構成されており、制御基板13により制御されている。図3は、液晶テレビジョン10を真上から見た図である。図3に示すように、モーター16aの回転軸16a1の回転をドライブ機構16bに伝達させて回転部位14aを回転させる。モーター16aは、図示しない電源回路から供給される電源を基に回転軸16a1を回転させる。ドライブ機構16bは、複数の歯車が組み合わさっており、モーター16aの回転を回転部位14aに伝達する。本実施の形態では、回転部位14aの外周に歯が形成されておりモーター16aの回転を、液晶テレビジョン本体部10aの回転に伝達させる。
【0020】
本液晶テレビジョンは制御基板13を中心とした制御を行なう。制御基板13は、制御部としてのマイコン13a、メモリとしての補助記録装置13b、音声処理を行なう音声信号処理部13c、画像処理を行なう画像信号処理部13d、OSD映像を重畳するOSD部13eとを備えている。マイコン13aは、演算を行なうCPUや主記憶装置としてのRAMとを内部に備えている。補助記録装置13bは、不揮発性メモリのROMや、HDD等から成り、マイコン13aが実行する各種プログラムを記録する。マイコン13aの制御の一例として、音声出力をオフにする消音機能がある。消音機能は、リモコン装置30を用いた命令により音声出力部15が出力する音声レベルを低くして無音状態にするものである。
【0021】
補助記録装置13bは、ディスプレイ回転プログラム100を記録し、音声信号の値に基づいてディスプレイを回転させる。ディスプレイ回転プログラム100は、メニュー画面等でディスプレイ回転プログラム100を起動するためのチャンネルを登録しておき、登録されたチャンネルが選局された場合に実行される。ここでメニュー画面はOSD部12eが生成し、画像処理部13dが信号処理した映像に重畳させて表示する。ディスプレイ回転プログラム100によりマイコン13aは、入力音声が第一のしきい値以上である回数を検出するとともに、マイコン13aが検出した回数が第二のしきい値以上である場合に、消音機能を解除し、モーター機構16に液晶テレビジョン本体部10aの回転を命令する。これによりマイコン13aと補助記録装置13bとは音声強度検出手段と回転駆動命令手段とを構成する。
【0022】
図4は、ディスプレイ回転プログラム100により、マイコン13aが実行するフローチャートである。まず、登録されたチャンネルが選局されると、マイコン13aは、補助記録装置13bからディスプレイ回転プログラム100を読み出す。さらに、マイコン13aは、ディスプレイ回転プログラム100に基づいて、デコーダ部12が復調した音声信号に基づいた入力音声の値を検出する(ステップS100)。図5に示すように、マイコン13aが入力音声の値を検出する方法は、所定周期Fで入力音声が第一のしきい値T1を超えた回数Nを検出するものである。次に、マイコン13aは、入力音声が第一のしきい値T1を超えた回数をしきい値T2と比較する。(ステップS110)。なお、しきい値T2は、メニュー画面上で設定することができる。次に、液晶テレビジョン10が消音機能を実行している場合は、消音機能をオフにする(ステップS120)。これによりマイコン13aは消音機能解除手段を実現する。そして、マイコン13aはモーター機構16を駆動するよう命令する(ステップS130)。具体的には、電源回路にモーター16aに電源を供給するよう命令する。これにより液晶テレビジョン本体部10aの回転が実行される。
【0023】
その後、マイコン13aは、液晶テレビジョン本体部10aの回転機能を停止する条件を検出したら(ステップS140)、モーター機構16の駆動を停止するよう命令する(S150)。液晶テレビジョン本体部10aの回転機能を停止する条件は、入力音声がしきい値T1を超える回数がしきい値T2を下回った場合であってもよいし、モーター機構を駆動させてから一定の時間が経過した場合であってもよい。さらに、ステップS110で消音機能をオフにした場合は、消音機能をオンにする(ステップS160)。
【0024】
(2)液晶テレビジョンの作用・効果
本液晶テレビジョン10はディスプレイ回転機能を生かして、不特定多数の人が画面に表示された特定の場面を視聴することができる。例えば、本液晶テレビジョン10を不特定多数の人が出入りする空間の一角に配置し、スポーツチャンネル等を放送する。このとき、得点シーンが表示され、画面上で入力音声が一定値以上になった場合、液晶テレビジョン10はモーター機構16を駆動させて液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。また、消音機能を設定している場合は消音機能を解除する。これにより、液晶テレビジョン10は可動範囲内で回転しディスプレイ14に表示された映像を多数の人にも視聴させることができる。
【0025】
(3)各種変形例
本液晶テレビジョンは、各種の変形例が存在する。
入力音声の検出をしきい値T1を超えた周期の長さにより検出するものであってもよい。図6に示すように、マイコン13aは、入力音声がしきい値T1を超えた累積時間を基に視野角の回転を行なう。つまり、マイコン13aにより検出された入力音声がしきい値T1を超えた時間F2がしきい値T3以上であれば、マイコン13aは入力音声が所定の値以上であると見なす。時間F2の算出方法としては、周期Fでしきい値T1を越した積算時間としてもよい。ここで、時間T2は事前にメニュー画面等で登録されることとなる。
【0026】
また、液晶テレビジョンの周囲にいる人々の音声をマイクで検出し、検出された値に応じて液晶テレビジョン本体部10aを回転させてもよい。スポーツチャンネル等で視聴者が歓声を上げるシーンは得点シーン等である場合が多いため、視聴者が歓声を上げている場合は、液晶テレビジョン10は視野角外にいる人々にもチャンネルを視聴できるよう液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。図7に示すように、液晶テレビジョン10は、着脱可能なマイク18を備えている。マイク18から入力された音声信号は、音声処理部13cを介してマイコン13aに入力される。マイコン13aは、音声信号の値がしきい値T4以上である場合は、周囲の視聴者が歓声を上げていると見なし、モーター機構16を駆動させる。これによりマイコン13aおよびマイク18とで視聴音声検出手段を実現する。
【0027】
さらに、音声認識により入力音声から特定のキーワードを検出し、検出されたキーワードにより液晶テレビジョン本体部10aを回転させてもよい。図8に示すように、液晶テレビジョン10は、補助記録装置13bに音声認識プログラム200を記録している。音声認識プログラム200は、入力音声の中から特定のキーワードをマイコン13aに音声認識させる。つまり、「ゴール」や「シュート」等のキーワードを登録しておき、入力音声から登録したキーワードを音声認識した場合は、マイコン13aはモーター機構16を駆動させるよう命令する。これによりマイコン13aおよび補助記録装置13bとは音声認識手段を実現する。
【0028】
(4)まとめ
本液晶テレビジョン10は、アンテナ20が受信したテレビジョン放送信号を受信して画像を表示する。また、本液晶テレビジョン10はモーター機構16を備え、液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。さらに、本液晶テレビジョン10は、制御部を中心として消音機能等の制御を実行するとともに、ディスプレイ回転プログラム100により、入力音声がしきい値以上である場合に消音機能を解除し、モーター機構16に液晶テレビジョン本体部10aを回転させる。
【0029】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】液晶テレビジョンのブロック構成図である。
【図2】液晶テレビジョンを示す斜視図である。
【図3】液晶テレビジョンの内部を示す上面図である。
【図4】マイコンが実行するフローチャートである。
【図5】入力音声としきい値との関係を表す図である。
【図6】入力音声としきい値との関係を表す図である。
【図7】液晶テレビジョンのブロック構成図である。
【図8】液晶テレビジョンのブロック構成図である。
【符号の説明】
【0031】
10…液晶テレビジョン、10a…液晶テレビジョン本体部、11…チューナー部、12…デコーダ部、13…制御基板、13a…マイコン、13b…補助記録装置、13c…音声処理部、13d…画像信号処理部、13e…OSD部、14…ディスプレイ、14a…回転部位、15…音声出力部、16…モーター機構、16a…モーター、16a1…回転軸、16b…ドライブ機構、17…スタンド、18…マイク、20…アンテナ、30…リモコン装置、100…ディスプレイ回転プログラム、200…音声認識プログラム



【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送信号を検波するチューナー部と、検波したテレビジョン放送信号から映像信号と音声信号とを取り出すデコーダ部と、前記映像信号に基づいて映像を表示するディスプレイと、前記音声信号に基づいて音声を出力する音声出力部と、動作を制御するマイコンとを有する液晶テレビジョン本体部と、
該液晶テレビジョン本体部を支持するスタンドと、
前記液晶テレビジョン本体部を回転駆動可能なモーター機構とを備える液晶テレビジョンにおいて、
前記モーター機構は、前記スタンドに対して前記液晶テレビジョン本体部を所定の回転範囲内で水平方向へ回転駆動し、
前記マイコンは、前記音声信号に基づいて前記テレビジョン放送信号からの入力音声の音量に対応した音量値を取得し、該音量値が所定のしきい値未満の場合、前記音声出力部に対して音声出力を停止させた状態にさせるとともに前記モーター機構に対して前記ディスプレイの回転駆動を停止させた状態にさせる制御を行い、前記音量値が前記しきい値以上の場合、前記音声出力部に対して音声を出力させるとともに前記モーター機構に対して前記ディスプレイを前記回転範囲内で水平方向へ回転駆動させる制御を行うことを特徴とする液晶テレビジョン。
【請求項2】
放送信号を入力して映像をディスプレイに表示し音声を出力するとともに、前記ディスプレイを回転可能なテレビジョン受信機において、
前記音声に含まれる音声の強さを検出する音声強度検出手段と、
検出した音声の強さが所定の強さ以上であるときに前記ディスプレイを回転駆動する回転駆動手段とを備えることを特徴とするテレビジョン受信機。
【請求項3】
更に、特定のチャンネルの登録を受付けるとともに、該登録されたチャネルが選局された場合に、前記回転駆動手段に前記ディスプレイを回転駆動させる回転駆動命令手段を有することを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受信機。
【請求項4】
本テレビジョン受信機は前記音声を消音する消音機能を備え、
更に、検出された音声の強さが所定の強さ以上であるときに、前記消音機能を解除する消音機能解除手段を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のテレビジョン受信機。
【請求項5】
更に、周囲の音声の強さを検出する視聴音声検出手段を備え、
前記回転駆動命令手段は、前記視聴音声検出手段が検出した周囲の音声の強さが所定の強さ以上である場合に、前記回転駆動手段にディスプレイの回転駆動を命令することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のテレビジョン受信機。
【請求項6】
更に、音声認識を用いて入力音声から所定のキーワードを検出する音声認識手段を備え、
前記回転駆動命令手段は、前記音声認識手段が所定のキーワードを検出した場合に、前記回転駆動手段に前記ディスプレイの回転を命令することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のテレビジョン受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−258748(P2008−258748A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−96458(P2007−96458)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】