説明

液晶ベースの分析物検出

本発明は、ウイルス検出の分野、特に液晶アッセイフォーマットを用いるウイルス検出に関する。本発明において、検出領域内のウイルス結合は、検出領域に関連した任意のトポグラフィーにより引き起こされる配向とは無関係のウイルス結合により引き起こされる液晶配向の変化により同定される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)
i)ウイルスを含むことが疑わしい試料;
ii)その上に固定された第一のウイルス認識部分を有する少なくとも1個の検出領域を含む基板を含む、検出装置;
iii)メソゲンを提供する段階;
b)該検出領域を該試料と接触する段階;
c)該基板を該メソゲンと接触する段階
を含むウイルス検出法であって、
ここで該ウイルスの存在は、該検出領域にわたる該メソゲンの変化により示され、かつここで該変化は、該検出領域上に加えられたホメオトロピックディレクターの存在とは無関係である、方法。
【請求項2】
メソゲン中の変化が、色の変化、質感の変化、傾斜角度の変化、およびホメオトロピック配向からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
メソゲン中の変化が、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される方法により検出される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
ウイルスが、アデノウイルス科、アレナウイルス科、アストロウイルス科、ビルナウイルス科、ブニヤウイルス科、カリシウイルス科、サーコウイルス科, コロナウイルス科、フィロウイルス科、フラビウイルス科、ヘパドナウイルス科、ヘルペスウイルス科、イリドウイルス科、フィロウイルス科、オルソミクソウイルス科、パポバウイルス科、パラミクソウイルス科、パルボウイルス科、ピコルナウイルス科、ポックスウイルス科、レオウイルス科、レトロウイルス科、ラブドウイルス科、トガウイルス科、バドナウイルス、ブロモウイルス科、コモウイルス科、ジェミニウイルス科、パルティティウイルス科、ポティウイルス科、セキウイルス科、およびトンブスウイルス科の科からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
ウイルスが、日本脳炎ウイルス群のウイルスである、請求項1記載の方法。
【請求項6】
日本脳炎ウイルス群のウイルスが、西ナイルウイルスおよびセントルイス脳炎ウイルスからなる群より選択される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
ウイルスが、エンベロープを持つウイルスである、請求項4記載の方法。
【請求項8】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項9】
高分子材料が、ポリウレタン、PDMS、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリイソシアノアクリレートからなる群より選択される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
メソゲンが、4-シアノ-4'-ペンチルビフェニル、N-(4-メトキシベンジリデン)-4-ブチルアニリンおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項11】
ウイルス認識部分が、抗原結合タンパク質および核酸からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項12】
抗原結合タンパク質が、免疫グロブリンである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
基板が、複数の検出領域を含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
複数の検出領域が、それらに結合する同じウイルス認識部分を有する、請求項1記載の方法。
【請求項15】
複数の検出領域が、それらに結合する異なるウイルス認識部分を有する、請求項1記載の方法。
【請求項16】
検出装置が、セルを形成するために、第一の基板と反対に配置された第二の基板を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
メソゲンの変化が、交差分極レンズ間の検出装置を目視する段階により検出される、請求項1記載の方法。
【請求項18】
検出領域が、ウイルス非存在下では、メソゲンをホメオトロピック配向しない、請求項1記載の方法。
【請求項19】
試料が、生体液、組織ホモジネート、糞便、水疱液、開口部または組織のスワブ、およびウイルスが培養または調製された培地からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項20】
生体液が、脳脊髄液、尿、血清、血漿、鼻分泌液、痰、精液および唾液からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項21】
ホメオトロピックな秩序が、試料を検出領域に塗布後48時間以内に認められる、請求項1記載の方法。
【請求項22】
その上に固定された第一のウイルスに特異的な該ウイルス認識部分を有する少なくとも1個の検出領域を含む第一の基板を含み、ここで該検出領域は、該ウイルスの非存在下では添加されたメソゲンをホメオトロピック配向しない、ウイルス検出装置。
【請求項23】
第一の基板が、複数の検出領域を含む、請求項22記載の装置。
【請求項24】
ウイルス認識部分が、抗原結合タンパク質および核酸からなる群より選択される、請求項22記載の装置。
【請求項25】
複数の検出領域が、アレイ内に配置されている、請求項23記載の装置。
【請求項26】
固定されたウイルスを含む少なくとも1個の対照領域を更に含む、請求項22記載の装置。
【請求項27】
メソゲンを含むセルを形成するために、第一の基板と反対に配向された第二の基板を更に含む、請求項22記載の装置。
【請求項28】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項22記載の装置。
【請求項29】
a)その上に固定された第一のウイルスに特異的な該ウイルス認識部分を有する少なくとも1個の検出領域を含む第一の基板を含み、ここで該検出領域は、該ウイルス非存在下では添加されたメソゲンをホメオトロピック配向しない、ウイルス検出装置;および
b)該ウイルス検出に関する説明書を含む、キット。
【請求項30】
メソゲンを含むバイアルを更に含む、請求項29記載のキット。
【請求項31】
陽性対照として使用するためのウイルスを含むバイアルを更に含む、請求項29記載のキット。
【請求項32】
a)
i)脂質膜を伴う実体を含むことが疑わしい試料;
ii)少なくとも1個の検出領域を含む基板を含む、検出装置;
iii)メソゲンを提供する段階;
b)該検出領域を該試料と接触する段階;
c)該基板を該メソゲンと接触する段階
を含む、脂質膜を含む実体を検出する方法であり、
ここで該脂質膜を伴う生物学的実体の存在は、該検出領域にわたる該メソゲンの変化により示される、方法。
【請求項33】
メソゲン中の変化が、色の変化、質感の変化、傾斜角の変化、およびホメオトロピック配向からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
メソゲン中の変化が、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される方法により検出される、請求項32記載の方法。
【請求項35】
実体が、細胞、細菌、マイコプラスマ、ウイルス、およびリポソームまたはそれらの組合せからなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項36】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項37】
高分子材料が、ポリウレタン、PDMS、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリイソシアノアクリレートからなる群より選択される、請求項36記載の方法。
【請求項38】
メソゲンが、4-シアノ-4'-ペンチルビフェニル、N-(4-メトキシベンジリデン)-4-ブチルアニリンおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項39】
メソゲンが、4-シアノ-4'-ペンチルビフェニルである、請求項32記載の方法。
【請求項40】
検出領域が、生物学的実体を認識する認識部分を更に含む、請求項32記載の方法。
【請求項41】
認識部分が、抗原結合タンパク質および核酸からなる群より選択される、請求項40記載の方法。
【請求項42】
抗原結合タンパク質が、免疫グロブリンである、請求項41記載の方法。
【請求項43】
基板が、複数の検出領域を含む、請求項32記載の方法。
【請求項44】
複数の検出領域が、それらに結合する同じ認識部分を有する、請求項43記載の方法。
【請求項45】
複数の検出領域が、それらに結合する異なる認識部分を有する、請求項43記載の方法。
【請求項46】
検出装置が、セルを形成するために、第一の基板と反対に配置された第二の基板を更に含む、請求項32記載の方法。
【請求項47】
メソゲンが、交差分極レンズ間の検出装置を目視する段階により検出される、請求項32記載の方法。
【請求項48】
検出領域が、ウイルス非存在下では、メソゲンをホメオトロピック配向しない、請求項32記載の方法。
【請求項49】
試料は、生体液、組織ホモジネート、糞便、水疱液、開口部または組織のスワブ、およびウイルスが培養または調製された培地からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項50】
生体液が、脳脊髄液、尿、血清、血漿、鼻分泌液、痰、精液および唾液からなる群より選択される、請求項32記載の方法。
【請求項51】
ホメオトロピックな秩序が、試料を検出領域に塗布後48時間以内に認められる、請求項33記載の方法。
【請求項52】
脂質膜を含む実体は、リガンドを表示するリポソームである、請求項32記載の方法。
【請求項53】
装置が、その上に固定された脂質膜を含む実体に特異的な少なくとも1個の認識部分を有する少なくとも1個の検出領域を含む第一の基板を含み、ここで該検出領域は、該脂質膜を含む実体の非存在下では添加されたメソゲンをホメオトロピック配向しない、脂質膜を含む実体の検出装置。
【請求項54】
第一の基板が、複数の検出領域を含む、請求項53記載の装置。
【請求項55】
認識部分が、抗原結合タンパク質および核酸からなる群より選択される、請求項53記載の装置。
【請求項56】
複数の検出領域が、認識部分を含む、請求項54記載の装置。
【請求項57】
複数の検出領域の少なくとも2個は、同じ認識部分を含む、請求項56記載の装置。
【請求項58】
複数の検出領域が、アレイ内に配置されている、請求項56記載の装置。
【請求項59】
生体膜を含む固定された対照実体を含む少なくとも1個の対照領域を更に含む、請求項54記載の装置。
【請求項60】
メソゲンを含むセルを形成するために、第一の基板に反対に配向された第二の基板を更に含む、請求項54記載の装置。
【請求項61】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項54記載の装置。
【請求項62】
a)その上に固定された脂質膜を含む実体に特異的な第一の認識部分を有する少なくとも1個の検出領域を含む第一の基板を含み、ここで検出領域は、脂質膜を含む該実体の非存在下では添加されたメソゲンをホメオトロピック配向しない、脂質膜を含む実体の検出装置;および
b)該脂質膜を含む実体の検出に関する説明書を含む、キット。
【請求項63】
メソゲンを含むバイアルを更に含む、請求項62記載のキット。
【請求項64】
陽性対照として使用するための脂質膜を含む実体を含むバイアルを更に含む、請求項62記載のキット。
【請求項65】
a)メソゲンを配列するように処理された機能化された検出基板、少なくとも1個の認識部分を表示するスタンプ基板、該認識部分の結合パートナーを含むと疑われる生物学的被験試料、およびメソゲンを提供する段階;
b)該被験試料を、該スタンプ基板に、該結合パートナーが該認識部分に結合することができるような条件下で接触する段階;
c)該検出基板を、該スタンプ基板と、該認識部分に対する該結合パートナーが該検出基板に移されるような条件下で接触する段階;
d)該メソゲンを該基板に塗布する段階により、該検出基板上の該認識部分に対する該結合パートナーの存在を検出する段階
を含む、方法。
【請求項66】
生物学的試料が、全血、血清、脳脊髄液、鼻咽頭吸引液、および鼻分泌液からなる群より選択される、請求項65記載の方法。
【請求項67】
検出基板によるメソゲンの配列が、認識部分への結合パートナーの存在により破壊される、請求項65記載の方法。
【請求項68】
配列が、ホメオトロピックである、請求項67記載の方法。
【請求項69】
メソゲンが、認識部分の結合パートナーが存在する検出基板の区域にわたりホメオトロピックに配列されていない、請求項65記載の方法。
【請求項70】
検出基板が、光学セルを形成するために使用される、請求項65記載の方法。
【請求項71】
検出が、検出基板の交差分極レンズによる分析により行われる、請求項65記載の方法。
【請求項72】
ホメオトロピックに配列されたメソゲンを伴う検出基板の区域が、暗く見える、請求項71記載の方法。
【請求項73】
実質的に非ホメオトロピックに配列されたメソゲンを伴う検出基板の区域が、明るく見える、請求項71記載の方法。
【請求項74】
二次的結合剤を提供し、かつ検出前に分析物または認識部分を該二次的結合剤と接触する段階を更に含む、請求項65記載の方法。
【請求項75】
二次的結合剤が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸からなる群より選択される、請求項74記載の方法。
【請求項76】
二次的結合剤が、アビジンまたはビオチンである、請求項75記載の方法。
【請求項77】
二次的結合剤が、脂質と複合されている、請求項75記載の方法。
【請求項78】
二次的結合剤が、リポソーム上に表示されている、請求項74記載の方法。
【請求項79】
認識部分が、病原生物由来の抗原性物質である、請求項65記載の方法。
【請求項80】
抗原性物質が、タンパク質である、請求項79記載の方法。
【請求項81】
タンパク質が、ウイルスのエンベロープタンパク質である、請求項80記載の方法。
【請求項82】
エンベロープタンパク質が、西ナイルウイルス由来のEタンパクである、請求項81記載の方法。
【請求項83】
結合パートナーが抗体である、請求項65記載の方法。
【請求項84】
スタンプ基板が、アレイ内に2個またはそれよりも多い認識部分を含む、請求項65記載の方法。
【請求項85】
リガンドが、複数の種または属由来の結合パートナーにより結合されている、請求項65記載の方法。
【請求項86】
メソゲンが5CBである、請求項65記載の方法。
【請求項87】
スタンプ基板が、PDMSを含む、請求項65記載の方法。
【請求項88】
検出基板が、斜めに沈着された金を含む、請求項65記載の方法。
【請求項89】
a)少なくとも1個の認識部分を表示するスタンプ基板;
b)メソゲンを配向する機能化された検出基板;および
c)認識部分の結合パートナーを検出するための該基板の使用に関する説明書
を含む、キット。
【請求項90】
メソゲンの容器を更に含む、請求項89記載のキット。
【請求項91】
二次的結合剤を含む容器を更に含む、請求項89記載のキット。
【請求項92】
a)認識部分を表示している第一の基板であり、ここで該認識部分は分析物と相互作用する、基板;
b)該認識部分と相互作用する該分析物を受け取るように構成された表面を含む第二の基板;および
c)該第二の基板にオーバーレイしている液晶
を含む、分析物を検出するためのシステム。
【請求項93】
第一の基板が、スタンプ、ビーズ、およびカラムからなる群より選択される、請求項92記載のシステム。
【請求項94】
スタンプが、PDMSを含む、請求項92記載のシステム。
【請求項95】
ビーズが、磁気ビーズである、請求項92記載のシステム。
【請求項96】
カラムが、免疫親和性カラムである、請求項92記載のシステム。
【請求項97】
認識部分が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、炭水化物、脂質、有機分子および無機分子からなる群より選択される、請求項92記載のシステム。
【請求項98】
液晶が、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)からなる群より選択されるメソゲンを含む、請求項92記載のシステム。
【請求項99】
第二の基板が、機能化された表面を含む、請求項92記載のシステム。
【請求項100】
機能化された表面が、ポリイミドを含む、請求項92記載のシステム。
【請求項101】
ポリイミドが、ラビング(rubbed)されている、請求項100記載のシステム。
【請求項102】
ポリイミドが、Nissan 7210、Nissan 3510、Nissan 410、Nissan 3140、Nissan 5291、およびJapan Synthetic Rubber JALS 146-Rl9からなる群より選択される、請求項101記載のシステム。
【請求項103】
ポリイミドが、液晶をホメオトロピックに配向する、請求項100記載のシステム。
【請求項104】
ポリイミドが、Nissan 7511LおよびSE 1211からなる群より選択される、請求項103記載のシステム。
【請求項105】
a)認識部分を表示する第一の基板、第二の基板、メソゲン、および分析物を含むことが疑われる試料を提供する段階;
b)該認識部分を表示する第一の基板を、分析物を含むことが疑われる該試料と接触させ、該分析物を該認識部分と相互作用させる段階;
c)該認識部分と相互作用する該分析物を、該第二の基板へ移動する段階;ならびに
d)該第二の基板を該メソゲンと接触させ、該第二の基板上の該分析物の存在を検出する段階
を含む、分析物を検出する方法。
【請求項106】
認識部分が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、炭水化物、脂質、有機分子および無機分子からなる群より選択される、請求項105記載の方法。
【請求項107】
分析物が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、有機分子、無機分子、ウイルス、リポソーム、細菌、真菌、および細胞からなる群より選択される、請求項105記載の方法。
【請求項108】
第一の基板が、スタンプ、ビーズ、およびカラムからなる群より選択される、請求項105記載の方法。
【請求項109】
第二の基板が、シリコン、ガラス、ポリマー、ダイヤモンド、および金属からなる群より選択される、請求項105記載の方法。
【請求項110】
第二の基板が、ポリイミドで機能化された表面を含む、請求項105記載の方法。
【請求項111】
ポリイミドが、ラビングされている、請求項110記載の方法。
【請求項112】
ポリイミドが、Nissan 7210、Nissan 3510、Nissan 410、Nissan 3140、Nissan 5291、およびJapan Synthetic Rubber JALS 146-R19からなる群より選択される、請求項111記載の方法。
【請求項113】
ポリイミドが、液晶をホメオトロピックに配向する、請求項110記載の方法。
【請求項114】
ポリイミドが、Nissan 7511LおよびSE 1211からなる群より選択される、請求項113記載の方法。
【請求項115】
分析物の存在が、交差分極レンズにより目視した場合に白色または明色に見える秩序のない液晶により示され、ならびに分析物が結合されない区域は、秩序を維持し、および交差分極レンズにより目視した場合に暗色に見える、請求項105記載の方法。
【請求項116】
分析物の存在が、交差分極レンズにより目視した場合に白色または明色に見える無秩序な液晶により示され、ならびに分析物が結合されない区域は、ホメオトロピック配向を維持し、および暗色に見える、請求項105記載の方法。
【請求項117】
メソゲンが、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)からなる群より選択される、請求項105記載の方法。
【請求項118】
第二の基板上の分析物の存在が、メソゲンの配向の差異により示される、請求項105記載の方法。
【請求項119】
メソゲンの配向の差異が、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される方法により検出される、請求項118記載の方法。
【請求項120】
移動段階が、分析物を第一の基板から溶離する段階を更に含む、請求項105記載の方法。
【請求項121】
分析物-認識部分複合体を、二次的結合剤と接触する段階を更に含む、請求項105記載の方法。
【請求項122】
二次的結合剤が、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、炭水化物、および核酸からなる群より選択される、請求項121記載の方法。
【請求項123】
二次的結合剤が、アビジンまたはビオチンである、請求項121記載の方法。
【請求項124】
二次的結合剤の存在が、第二の基板への移動後の、分析物の検出を増強する、請求項121記載の方法。
【請求項125】
二次的結合剤が、脂質と複合されている、請求項122記載の方法。
【請求項126】
二次的結合剤が、リポソーム上に表示される、請求項125記載の方法。
【請求項127】
a)分析物と相互作用する認識部分を表示する第一の基板;
b)該認識部分と相互作用している分析物を受け取るように構成された表面を含む第二の基板;
c)メソゲンを含むバイアル;および
d)分析物の検出に関する説明書
を含む、キット。
【請求項128】
第一の基板が、スタンプ、ビーズ、およびカラム媒体からなる群より選択される、請求項127記載のキット。
【請求項129】
a)
i)分析物を含むことが疑われる試料;
ii)少なくとも1個の電極および少なくとも1個の検出領域を含む基板を含む、検出装置;
iii)メソゲンを提供する段階、
b)少なくとも1個の電極に電位を加え、該分析物を該基板に輸送する段階;
c)該基板を該メソゲンと接触させ、ここで該分析物の存在が、該少なくとも1個の検出領域にわたる該メソゲンの配列の差異により示される段階
を含む、分析物を検出する方法。
【請求項130】
電位が交流である、請求項129記載の方法。
【請求項131】
輸送が、二元電気泳動(dielectrophoresis)により生じる、請求項129記載の方法。
【請求項132】
メソゲンの配列における差異は、色の変化、質感の変化、傾斜角度の変化、およびホメオトロピック配向からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項133】
メソゲンの配列の差異は、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項134】
分析物が、タンパク質、ペプチド、ポリペプチド、核酸、有機分子、無機分子、ウイルス、細菌、リポソーム、細胞、および真菌からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項135】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項136】
高分子材料が、ポリウレタン、PDMS、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリイソシアノアクリレートからなる群より選択される、請求項135記載の方法。
【請求項137】
メソゲンが、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)ならびにそれらの組合せからなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項138】
メソゲンが、5CBである、請求項137記載の方法。
【請求項139】
検出領域が、認識部分を含む、請求項129記載の方法。
【請求項140】
認識部分が、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、有機分子、および無機分子からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項141】
タンパク質が、抗原結合タンパク質である、請求項140記載の方法。
【請求項142】
基板が、複数の検出領域を含む、請求項129記載の方法。
【請求項143】
複数の検出領域が、同じ認識部分を表示する、請求項142記載の方法。
【請求項144】
複数の検出領域が、異なる認識部分を表示する、請求項142記載の方法。
【請求項145】
検出装置が、セルを形成するために、第一の基板の反対に配置された第二の基板を更に含む、請求項129記載の方法。
【請求項146】
試料が、生体液、組織ホモジネート、糞便、水疱液、開口部または組織のスワブ、およびそこでウイルスが培養または調製された培地からなる群より選択される、請求項129記載の方法。
【請求項147】
生体液が、脳脊髄液、尿、血清、血漿、鼻分泌液、痰、精液、および唾液からなる群より選択される、請求項146記載の方法。
【請求項148】
検出装置のインピーダンスを測定する段階による、結合している分析物を検出する段階を更に含み、ここでキャパシタンスの変化は、分析物結合の指標である、請求項129記載の方法。
【請求項149】
インピーダンスが、キャパシタンスまたは抵抗である、請求項148記載の方法。
【請求項150】
測定がリアルタイムである、請求項148記載の方法。
【請求項151】
少なくとも1個の電極および少なくとも1個の検出領域を含む第一の基板であり、ここで該少なくとも1個の電極が、分析物を該基板に引きつけるための電位を提供し、かつ装置の電気特性の測定により、該分析物の存在を決定するように構成された基板、ならびに
該第一の基板の反対に配向された第二の基板であり、ここで該第一の基板および第二の基板が、液晶を含むためのチャンバーを形成する基板を含む、分析物の検出装置。
【請求項152】
電気的特性が、インピーダンスである、請求項151記載の装置。
【請求項153】
インピーダンスが、キャパシタンスまたは抵抗である、請求項152記載の装置。
【請求項154】
インピーダンスが、キャパシタンスである、請求項153記載の装置。
【請求項155】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項151記載の装置。
【請求項156】
高分子材料が、ポリウレタン、PDMS、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリイソシアノアクリレートからなる群より選択される、請求項155記載の装置。
【請求項157】
メソゲンを更に含み、該メソゲンがE7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)ならびにそれらの組合せからなる群より選択される、請求項151記載の装置。
【請求項158】
検出領域が、認識部分を含む、請求項151記載の装置。
【請求項159】
認識部分が、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、有機分子、および無機分子からなる群より選択される、請求項158記載の装置。
【請求項160】
タンパク質が、抗原結合タンパク質である、請求項159記載の装置。
【請求項161】
第一の基板が、複数の検出領域を含む、請求項151記載の装置。
【請求項162】
複数の検出領域が、同じ認識部分を表示する、請求項161記載の装置。
【請求項163】
複数の検出領域が、異なる認識部分を表示する、請求項161記載の装置。
【請求項164】
少なくとも1個の電極が、交差指状(インターデジタル)電極、双曲電極、三角型電極、および長方形型電極からなる群より選択される、請求項151記載の装置。
【請求項165】
第一の基板が、少なくとも2個の電極を含む、請求項151記載の装置。
【請求項166】
請求項151記載の検出装置および読取り装置を含む、分析物を検出するシステムであり、該読取り装置が、該検出装置、および該検出装置が該読取り装置と接触される場合に少なくとも1個の電極と接続している電気回路を受けるように構成された開口部を含む、システム。
【請求項167】
読取り装置が、コンピュータープロセッサーとインターフェース接続している、請求項166記載のシステム。
【請求項168】
読取り装置が、電子ディスプレイを含む、請求項166記載のシステム。
【請求項169】
読取り装置が、LCDディスプレイを含む、請求項166記載のシステム。
【請求項170】
電気回路が、発振回路である、請求項166記載のシステム。
【請求項171】
発振回路が、マイクロプロセッサーを含む、請求項170記載のシステム。
【請求項172】
読取り装置が、電気キャパシタンスを測定するために構成されたマイクロプロセッサーを含む、請求項166記載のシステム。
【請求項173】
読取り装置が、電源を含む、請求項166記載のシステム。
【請求項174】
a)分析物を含むことが疑わしい試料、ポリイミドを含む表面を有する基板、およびメソゲンを提供する段階;
b)該ポリイミドを含む表面を、該分析物を含むことが疑わしい試料と接触する段階;
c)該ポリイミドを含む表面を、該メソゲンと接触し、ここで該分析物の存在は、該メソゲンの配向の差異により示される段階
を含む、分析物を検出する方法。
【請求項175】
分析物は、ポリイミドを含む表面と非特異的に相互作用する、請求項174記載の方法。
【請求項176】
ポリイミドを含む表面は、認識部分を表示する、請求項175記載の方法。
【請求項177】
認識部分が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、炭水化物、脂質、有機分子および無機分子からなる群より選択される、請求項174記載の方法。
【請求項178】
メソゲンが、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)からなる群より選択される、請求項174記載の方法。
【請求項179】
ポリイミドが、ラビングされている、請求項174記載の方法。
【請求項180】
ポリイミドが、Nissan 7210、Nissan 3510、Nissan 410、Nissan 3140、Nissan 5291、およびJapan Synthetic Rubber JALS 146-Rl9からなる群より選択される、請求項179記載の方法。
【請求項181】
ポリイミドが、メソゲンをホメオトロピックに配向する、請求項174記載の方法。
【請求項182】
ポリイミドが、Nissan 7511LおよびSE 1211からなる群より選択される、請求項181記載の方法。
【請求項183】
分析物の存在が、交差分極レンズにより目視した場合に白色または明色に見える無秩序な液晶により示され、ならびに分析物が結合されない区域は、秩序を維持し、および交差分極レンズにより目視した場合に暗色に見える、請求項174記載の方法。
【請求項184】
分析物の存在が、交差分極レンズにより目視した場合に白色または明色に見える無秩序な液晶により示され、ならびに分析物が結合されない区域は、ホメオトロピック配向を維持し、および暗色に見える、請求項174記載の方法。
【請求項185】
液晶のホメオトロピック配向が、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される方法により検出される、請求項185記載の方法。
【請求項186】
a)少なくとも1種のリガンド分子および結合パートナー分子が、脂質と複合されている、該リガンドおよび該結合パートナー、ならびにメソゲンを提供する段階;
b)該リガンド分子および該結合パートナー分子を、該リガンド分子と該結合パートナー分子が相互作用し、リガンド-結合パートナー複合体を形成するような条件下で接触させる段階;
c)該複合体をメソゲンと接触させる段階により、該リガンド-結合パートナー複合体を検出する段階
を含む、リガンドとその結合パートナーの間の結合相互作用を検出する方法。
【請求項187】
メソゲンが、ホメオトロピックに配向されている、請求項186記載の方法。
【請求項188】
結合パートナーが、認識部分である、請求項186記載の方法。
【請求項189】
リガンドが、分析物である、請求項186記載の方法。
【請求項190】
検出段階が、メソゲンと接触させる前に、複合体を基板と接触させる段階を更に含む、請求項186記載の方法。
【請求項191】
メソゲンのホメオトロピックな配列が、目視検査、光学的検出、分光法、光透過法、および電気的検出からなる群より選択される方法により検出される、請求項187記載の方法。
【請求項192】
分析物が、タンパク質、ペプチド、ポリペプチド、核酸、有機分子、無機分子、ウイルス、細菌、リポソーム、細胞、および真菌からなる群より選択される、請求項189記載の方法。
【請求項193】
基板が、金属フィルム、ガラス、シリコン、ダイヤモンドおよび高分子材料からなる群より選択される、請求項190記載の方法。
【請求項194】
高分子材料が、ポリウレタン、PDMS、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリイソシアノアクリレートからなる群より選択される、請求項193記載の方法。
【請求項195】
メソゲンが、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)、ならびにそれらの組合せからなる群より選択される、請求項186記載の方法。
【請求項196】
基板が、認識部分を含む検出領域を含む、請求項129記載の方法。
【請求項197】
認識部分が、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、核酸、炭水化物、有機分子、および無機分子からなる群より選択される、請求項196記載の方法。
【請求項198】
タンパク質が、抗原結合タンパク質である、請求項197記載の方法。
【請求項199】
基板が、複数の検出領域を含む、請求項196記載の方法。
【請求項200】
複数の検出領域が、同じ認識部分を表示する、請求項199記載の方法。
【請求項201】
複数の検出領域が、異なる認識部分を表示する、請求項199記載の方法。
【請求項202】
a)脂質に複合された認識部分;
b)メソゲンを含むバイアル;および
c)分析物の検出に関する説明書
を含む、分析物を検出するためのキット。
【請求項203】
基板を更に含む、請求項202記載のキット。
【請求項204】
a)脂質に複合された認識部分;および
b)液晶
を含む、分析物の検出のためのシステム。
【請求項205】
基板を更に含む、請求項204記載のシステム。
【請求項206】
認識部分が、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、炭水化物、有機分子および無機分子からなる群より選択される、請求項204記載のシステム。
【請求項207】
基板が、シリコン、ガラス、ポリマー、ダイヤモンド、および金属からなる群より選択される、請求項205記載のシステム。
【請求項208】
基板が、液晶を配向させない、請求項205記載のシステム。
【請求項209】
メソゲンが、E7、MLC、5CB(4-n-ペンチル-4'-シアノビフェニル)、8CB(4-シアノ-4'オクチルビフェニル)、BL093、TL 216、ZLI 5800、MLC 6613、およびMBBA((p-メトキシベンジリデン)-p-ブチルアニリン)からなる群より選択される、請求項204記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−507688(P2007−507688A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521943(P2006−521943)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/023823
【国際公開番号】WO2005/012872
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ポラロイド
【出願人】(504430503)プラティパス テクノロジーズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】